JP7483460B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に担持されたトナー像を記録材に定着させる定着装置に関する。
定着装置として、無端状のベルトである定着ベルトと、定着ベルトの外周面に当接する加圧ローラとの間で記録材を挟持搬送するニップ部を形成し、ニップ部を通過する記録材にトナー像を定着させる構成が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の構成の場合、定着ベルトの内側にパッド部材を設けることで上述のニップ部を形成し、定着ベルトを張架する加熱ローラにより定着ベルトを加熱する構成としている。
特開2014-228765号公報
近年、画像形成装置の生産性の向上が求められているが、生産性を高めると、単位時間あたりにニップ部を通過する記録材の枚数が増える。すると、記録材により定着ベルトから奪われる熱量も多くなる。したがって、定着ベルトに供給する熱量を増やすことが求められる。このために、ヒータの本数を増やしたりヒータの電力を大きくしたりすることが考えられるが、この場合、装置の消費電力が多くなってしまう。
一方、定着ベルト(ベルト)と加熱ローラ(加熱回転体)との接触領域を増やして、加熱ローラから定着ベルトに供給される熱量を多くすることが考えられる。このような構成として、定着ベルトを加熱する加熱ローラの外径を大きくしたり、加熱ローラの数を増やしたりすることが考えられるが、定着装置の配置スペースによっては、定着ベルトと加熱ローラとの接触領域を十分に増やせない場合がある。この場合、加熱ローラから定着ベルトへの熱量の供給を十分に確保できない可能性がある。
本発明は、消費電力を抑制しつつ、ベルトへの熱量の供給を確保できる構成を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、記録材に熱を与えるベルトと、前記ベルトの内周面と当接するパッド部材と、ヒータを有し、前記ベルトの内周面と接触して前記ベルトを加熱する加熱ローラと、前記ベルトの内周面と接触すると共に、前記加熱ローラに対して傾斜して前記ベルトの幅方向の位置を調整するステアリングローラと、回転可能であって、前記ベルトを介して前記パッド部材を加圧することでニップ部を形成し、前記ベルトと協働して記録材を挟持搬送する加圧部材と、前記ベルトの回転方向において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとの間に設けられ、前記ベルトの外周面を押圧する外架けローラと、を備え、前記加熱ローラは、前記ベルトの回転方向において、前記パッド部材の下流側であって前記ステアリングローラの上流側に設けられ、前記加熱ローラと前記ステアリングローラは、前記加圧部材との間に記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成しない位置に配置され、前記加圧部材の回転軸線と直交する断面において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとが平行に位置されている場合、前記加熱ローラと前記ステアリングローラの前記ベルトが掛けまわされている側の共通外接線に対して、前記外架けローラと前記ベルトとが接触する部分が前記加熱ローラ側に位置するように前記外架けローラは、前記ベルトの外周面を押圧する、ことを特徴とする定着装置である。
本発明の一態様は、記録材に熱を与えるベルトと、前記ベルトと当接して前記ベルトを張架するパッド部材と、ヒータを有し、前記ベルトの第1面と接触して前記ベルトを加熱する加熱ローラと、前記ベルトと接触すると共に、前記加熱ローラに対して傾斜して前記ベルトの幅方向の位置を調整するステアリングローラと、回転可能であって、前記ベルトを介して前記パッド部材を圧し、前記ベルトと協働して、記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、前記ベルトの回転方向において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとの間に設けられ、前記ベルトの第2面を押圧する当接ローラと、を備え、前記加熱ローラは、前記ベルトの回転方向において、前記パッド部材の下流側であって前記ステアリングローラの上流側に設けられ、前記加熱ローラと前記ステアリングローラは、前記加圧部材との間に記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成しない位置に配置され、前記加圧部材の回転軸線と直交する断面において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとが平行に位置されている場合、前記加熱ローラと前記ステアリングローラの前記ベルトが掛けまわされている側の共通接線に対して、前記当接ローラと前記ベルトとが接触する部分が前記加熱ローラ側に位置するように前記当接ローラは、前記ベルトの第2面を押圧する、ことを特徴とする定着装置である。
本発明によれば、消費電力を抑制しつつ、ベルトへの熱量の供給を確保できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 加熱ニップ部の長さと加熱ローラから定着ベルトに伝わる熱流束との関係を示すグラフ。 第2の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 第3の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 第3の実施形態に係る定着装置のステアリング時における定着ベルトの挙動を示す概略構成断面図。 比較例に係る定着装置のステアリング時における定着ベルトの挙動を示す概略構成断面図。 図7のX部拡大図。 第4の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを後述する中間転写ベルト204の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置1は、画像形成装置本体3に接続された画像読取部(原稿読取装置)2又は画像形成装置本体3に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置1は、画像読取部2と画像形成装置本体3とを備える。画像読取部2は、原稿台ガラス21上に置かれた原稿を読み取るもので、光源22から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材23を介してCCDセンサ24に結像される。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。CCDセンサ24により得られた画像信号は、画像形成装置本体3に送られ、制御部30で後述する各画像形成部に合わせた画像処理がなされる。また、制御部30は画像信号としてプリントサーバなどの外部のホスト機器からの外部入力も受ける。
画像形成装置本体3は、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部30によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。露光装置としてのポリゴンスキャナ31は、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa~Pdの像担持体としての感光ドラム200a~200dにレーザービームが照射される。
なお、Paはイエロー色(Y)の画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)の画像形成部、Pcはシアン色(C)の画像形成部、Pdはブラック色(Bk)の画像形成部で、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa~Pdは略同一なので、以下にYの画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部の説明は省略する。画像形成部Paにおいて、感光ドラム200aは、次述するように、画像信号に基づいて表面にトナー画像が形成される。
1次帯電器としての帯電ローラ201aは、感光ドラム200aの表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。ポリゴンスキャナ31からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム200aの表面に静電潜像が形成される。現像器202aは、感光ドラム200a上の静電潜像を現像してトナー像を形成する。1次転写ローラ203aは、中間転写ベルト204の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、感光ドラム200a上のトナー像を中間転写ベルト204上へ転写する。転写後の感光ドラム200aは、クリーナー207aでその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト204上のトナー像は次の画像形成部に搬送され、Y、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー像が転写され、4色の画像がその表面に形成される。そして、中間転写ベルト204の回転方向最下流にあるBkの画像形成部Pdを通過したトナー像は、2次転写ローラ対205、206で構成される2次転写部に搬送される。そして、2次転写部おいて、中間転写ベルト204上のトナー画像と逆極性の2次転写電界が印加されることにより、記録材に2次転写される。
記録材は、カセット9に収容されており、カセット9から給送された記録材は、例えば1対のレジストレーションローラで構成されるレジ部208に搬送され、レジ部208で待機する。その後、レジ部208は、中間転写ベルト204上のトナー像と用紙の位置を合わせるためにタイミングが制御され、記録材が2次転写部に搬送する。
2次転写部でトナー像が転写された記録材は、定着装置8に搬送され、定着装置8において、加熱、加圧されることで、記録材に担持されたトナー像が記録材に定着される。定着装置8を通過した記録材は、排出トレイ7に排出される。なお、記録材の両面に画像形成を行う場合には、記録材の第一面(表面)へのトナー像の転写及び定着が終了すると、反転搬送部10を経て記録材の表裏を逆転し、記録材の第二面(裏面)へのトナー像の転写及び定着を行い、排出トレイ7上に積載される。
なお、制御部30は、上述のように画像形成装置1全体の制御を行う。また、制御部30は、画像形成装置1が有する操作部4や表示部5からの入力に基づいて、各種設定などが可能である。操作部4や表示部5は、画像形成装置1に備えられており、例えば、タッチ操作が可能なタッチパネルやボタンなどである。
このような制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
[定着装置]
次に、図2を用いて本実施形態における定着装置8の構成について説明する。本実施形態では、無端状のベルトを用いたベルト加熱方式の定着装置を採用している。図2において、記録材は、矢印αで示すように、右から左方向に搬送される。定着装置8は、無端状で回転可能なベルトとしての定着ベルト310を有する加熱ユニット300と、定着ベルト310に当接し、定着ベルト310と共にニップ部(定着ニップ部)N1を形成する加圧部材としての加圧ローラ330を有する。
加熱ユニット300は、上述の定着ベルト310と、パッド部材としての定着パッド320、加熱回転体としての加熱ローラ340、外側ローラとしての外架けローラ360を有する。定着ベルト310は、複数の張架部材としての定着パッド320と、加熱ローラ340とに張架されている。駆動回転体としての加圧ローラ330は、定着ベルト310の外周面に当接して回転し、定着ベルト310に回転駆動力を付与する駆動ローラでもある。
無端状のベルトである定着ベルト310は、熱伝導性や耐熱性等を有しており、例えば内径120mmで薄肉の円筒形状である。本実施形態においては、基層、基層の外周に弾性層、その外周に離型層を形成した3層構造としている。そして、基層は厚さ60μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを、離型層は厚さ30μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。このような定着ベルト310は、定着パッド320、加熱ローラ340によって張架される。また、定着ベルト310は、後述する加圧ローラ330及び加熱ローラ340によって矢印β方向に回転駆動される。
パッド部材としての定着パッド320は、定着ベルト310の内側に、定着ベルト310を挟んで加圧ローラ330と対向するように配置されると共に、定着ベルト310と加圧ローラ330との間で記録材を挟持搬送するニップ部N1を形成する。本実施形態では、定着パッド320は、定着ベルト310の幅方向(定着ベルト310の回転方向と交差する長手方向、加熱ローラ340の回転軸線方向)に沿って長い、略板状の部材である。定着パッド320が定着ベルト310を挟んで加圧ローラ330に押圧されることで、ニップ部N1が形成される。定着パッド320の材質は、LCP(液晶ポリマー)樹脂を用いている。
定着パッド320は、ニップ部N1を形成する部分の少なくとも一部が平面状に形成されている。即ち、定着ベルト310の内周面と後述する潤滑シート370を介して接触する部分がほぼ平面形状に形成され、ニップ部の形状を略フラット状としている。このように構成することで、特に、記録材として封筒にトナー像を定着する場合に、封筒に皺や画像ずれが発生することを抑制できる。
本実施形態では、定着パッド320のニップ部N1における記録材搬送方向両端部は、それぞれ曲面形状部320a、320bとしている。曲面形状部320a、320bは、それぞれ端部に向かってニップ面から離れていく方向(図2の上方)に湾曲した曲面としている。ニップ面は、定着ベルト310と加圧ローラ330との間に形成され、定着パッド320の加圧ローラ330側の面(図2の下面)に沿った面である。
このように本実施形態では、定着パッド320の下流端部を曲面形状部320bとし、曲面形状部320bの曲率により定着ベルト310を湾曲させている。そして、ニップ部Nを通過した記録材を、定着ベルト310の曲率により定着ベルト310から分離させるようにしている。なお、定着パッド320のニップ部N1の上流側の曲面形状部320aは半径8mm、ニップ部N1の下流側の曲面形状部320bは半径6mmとしている。
定着パッド320は、定着ベルト310の内側に配置された支持部材としてのステイ380により支持されている。即ち、ステイ380は、定着パッド320の加圧ローラ330と反対側に配置され、定着パッド320を支持する。このようなステイ380は、定着ベルト310の長手方向に沿って長い剛性を有する補強部材であり、定着パッド320に当接して、定着パッド320をバックアップする。即ち、ステイ380は、定着パッド320が加圧ローラ330から押圧された際に、定着パッド320に強度を持たせてニップ部N1における加圧力を確保するものである。また、ステイ380は、不図示の定着フレームに位置決めされ、固定されている。
ステイ380は、ステンレス鋼や鉄などの金属製であり、定着ベルト310の回転方向と交差するステイ380の長手方向に直交する断面(横断面)が略矩形状である。例えば、ステイ380は、肉厚3mmのSUS304(ステンレス鋼)の引き抜き材を用い、横断面を略ロの字の中空に成形することで強度を確保している。なお、ステイ380は、複数の板金を組み合わせ、溶接などにより互いに固定することで、断面略矩形状に形成しても良い。また、ステイ380の材質は強度が担保できればステンレスに限らない。
定着パッド320と定着ベルト310の間には、潤滑シート370を介在させている。本実施形態では、潤滑シート370として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)をコーティングしたPI(ポリイミド)シートを用いていて、厚みを100μmとしている。PIシートには、1mm間隔で100μmの突起形状を形成していて、定着ベルト310との接触面積を減らすことにより摺動抵抗を低減させている。
また、定着ベルト310の内周面には潤滑剤を塗布しており、定着ベルト310は、潤滑シート370に覆われた定着パッド320に対して滑らかに摺動するようになっている。潤滑材としては、粘度100cStのシリコーンオイルを用いている。
加熱ローラ340は、定着ベルト310の内側に配置され、定着パッド320と共に定着ベルト310を張架する。上述のように、定着ベルト310の内周面には潤滑剤が塗布されているため、加熱ローラ340は、この潤滑剤を介して定着ベルト310を張架する。また、加熱ローラ340は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成され、その内部に定着ベルト310を加熱するための加熱手段としてのハロゲンヒータ350が配設されている。そして、加熱ローラ340は、ハロゲンヒータ350により所定の温度まで加熱される。
本実施形態では、加熱ローラ340は、熱伝導率の観点から、例えば外径80mm、厚み1mmのアルミニウム製のパイプにより形成されている。また、ハロゲンヒータ350は、1本でも良いが、加熱ローラ340の長手方向(回転軸線方向)の温度分布制御を鑑みると複数本あることが望ましい。定着ベルト310は、ハロゲンヒータ350により加熱された加熱ローラ340よって加熱され、不図示のサーミスタによる温度検知に基づき、記録材の種類に応じた所定の目標温度に制御される。
なお、加熱手段は、ハロゲンヒータに限らず、例えばカーボンヒータなど加熱ローラ340を加熱可能な他のヒータであっても良い。また、加熱手段は、加熱ローラ340を電磁誘導加熱(IH)により加熱する構成であっても良い。例えば、加熱ローラ340及び定着ベルト310の外側にコイルを配置し、定着ベルト310と共に加熱ローラ340に対して電磁誘導加熱する構成であっても良い。
また、加熱ローラ340は、回転軸線方向の片端部にギアが固定されており、ギアを介して、加熱ローラ駆動源としてのモータM1に接続されて回転駆動される。そして、定着ベルト310は、加熱ローラ340の回転により駆動力が付与される。ここで加熱ローラ340から定着ベルト310に与えられる力を補助駆動力とする。なお、加熱ローラ340は、後述する加圧ローラ駆動源としてのモータM0に接続されて回転駆動される構成であっても良い。また、モータからの駆動伝達機構は、ギア以外の、例えばプーリとベルト、外部からモータに駆動されるローラを押し当てる機構など他の機構であっても良い。加熱ローラ340の周速は、加圧ローラ330の周速よりも速くすることが好ましい。
加圧部材としての加圧ローラ330は、定着ベルト310の外周面に当接して回転し、定着ベルト310に駆動力を付与する駆動回転体(本実施形態では駆動ローラ)でもある。本実施形態では、加圧ローラ330は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。また、軸はステンレスを、弾性層は厚さ5mmで導電シリコーンゴムを、離型性層は厚さ50μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)をそれぞれ用いている。加圧ローラ330は、定着装置8の不図示の定着フレームによって回転自在に支持されており、片端部にはギアが固定され、ギアを介して加圧ローラ駆動源としてのモータM0に接続されて、回転駆動される。
外架けローラ360は、定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向(矢印β方向)上流端で、定着ベルト310の外周面に当接する。この際、外架けローラ360は、外架けローラ360がないとした場合に加熱ローラ340と定着パッド320とに掛け渡される定着ベルト310の位置よりも、加熱ローラ340側(加熱回転体側)に定着ベルト310が位置する。定着パッド320は、複数の張架部材のうちの加熱ローラ340の定着ベルト310の回転方向上流側に位置する所定の張架部材に相当する。
言い換えれば、定着ベルト310は、加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向上流端で、外架けローラ360と加熱ローラ340とで挟持されている。また、外架けローラ360は、定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むような位置に配置されている。即ち、加熱ローラ340の接線のうち、定着パッド320の搬送方向下流端と接する線Q1よりも定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むように外架けローラ360を配置している。定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域を加熱ニップ部N2とする。
また、外架けローラ360は、付勢手段としての加圧バネ360aにより加熱ローラ340に向けて付勢されている。加圧バネ360aは、不図示の定着フレームに支持され、外架けローラ360を定着ベルト310の外側から加熱ローラ340に向けて定着ベルト310に当接するように付勢している。即ち、外架けローラ360は、定着ベルト310を介して加熱ローラ340を押圧している。本実施形態では、加熱ニップ部N2の長さが、外架けローラ360が定着ベルト310に当接する前が100mmであるのに対して、外架けローラ360が定着ベルト310に当接した後に150mmになるように外架けローラ360を配置している。なお、加熱ニップ部N2の長さは、定着ベルト310の回転方向に関する長さである。
本実施形態の場合、外架けローラ360は、直径20mmの円筒部材としている。また、たわみを抑制してほぼ均等な当接圧を発生させるため、剛性の高いステンレス(例えばSUS303)で形成されている。このような外架けローラ360は、定着ベルト310を定着パッド320の曲面形状部320bに追従にさせるため、加熱ローラ340の回転方向上流側から加熱ローラ340に向けて定着ベルト310に当接させている。また、外架けローラ360は、加圧バネ360aによって定着ベルト310の外側から加熱ローラ340に対して総圧100Nで付勢されており、定着ベルト310に対して従動回動する。
上述のように構成される定着装置8は、定着ベルト310と加圧ローラ330との間に形成されるニップ部N1において、トナー像を担持した記録材Pを挟持し、搬送しながらトナー像を加熱する。これにより、トナー像が溶融され、記録材に定着される。本実施形態の場合、画像形成時における、定着ベルト310の周速は300mm/s、ニップ部N1における加圧力は1000N、定着ベルト310の温度は180℃である。
このように構成される本実施形態の場合、上述のように外架けローラ360を、定着ベルト310の回転方向に関して加熱ニップ部N2の上流端に配置して、加熱ニップ部N2の領域を、外架けローラ360を設けない場合よりも増加させている。即ち、定着ベルト310と加熱ローラ340との接触領域を増やしている。このため、ヒータの本数を増やしたり、ヒータの電力を大きくしたりすることなく、加熱ローラ340から定着ベルト310に供給する熱量を増やすことができる。即ち、消費電力を抑制しつつ、定着ベルト310への熱量の供給を確保できる。
また、加熱ニップ部N2を増やすために、加熱ローラ340の外径を大きくしたり、加熱ローラ340の数を増やしたりしていないため、定着装置の配置スペースによる影響が殆どない。即ち、外架けローラ360を定着ベルト310の外周面に当接させることで加熱ニップ部N2を増やす構成であるため、配置スペースにおいて他の部品との干渉も少なく、外架けローラ360を設けることにより配置スペースの影響を受けることは殆どない。
[加熱ニップ部増加の効果]
次に、加熱ニップ部N2を増加させた場合の効果について、図3を用いて説明する。図3は、加熱ニップ部N2の長さと加熱ローラ340から定着ベルト310に伝わる熱流束との関係を示すグラフである。図3より、加熱ニップが増加するにつれて、加熱ローラ340から定着ベルト310に伝わる熱流束も増加することがわかる。画像形成装置の高速化に伴って定着ベルト310の温度を一定に保つために、加熱ローラ340から定着ベルト310に伝える熱流束を3950W必要であるとする。この場合に外架けローラを定着ベルトに当接させない構成(加熱ニップ部の長さが100mm)において、熱流束を3950W以上にするためには、図3より装置への投入電力を4000Wから4600Wに増加させる必要がある。一方で、本実施形態のように外架けローラ360を定着ベルト310に当接させる構成では、図3より加熱ニップ部N2の長さが150mmとなるよう外架けローラを配置すると、装置の投入電力4000Wのままで熱流束を3950W以上にすることができる。即ち、消費電力を抑制しつつ、定着ベルト310への熱量の供給を確保できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図4を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、外架けローラ360を加熱ニップ部N2の上流端に設けたが、本実施形態では下流端に設けている。その他の構成及び作用は上述の第1の実施形態と同様である。このため、同様の構成については同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の定着装置8Aを構成する加熱ユニット300Aは、外架けローラ360を加熱ローラ340よりも定着ベルト310の回転方向下流側に配置している。即ち、外架けローラ360は、定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向(矢印β方向)下流端で、定着ベルト310の外周面に当接する。この際、外架けローラ360は、外架けローラ360がないとした場合に加熱ローラ340と定着パッド320とに掛け渡される定着ベルト310の位置よりも、加熱ローラ340側(加熱回転体側)に定着ベルト310が位置する。定着パッド320は、複数の張架部材のうちの加熱ローラ340の定着ベルト310の回転方向下流側に位置する所定の張架部材に相当する。
言い換えれば、定着ベルト310は、加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向下流端で、外架けローラ360と加熱ローラ340とで挟持されている。また、外架けローラ360は、定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むような位置に配置されている。即ち、加熱ローラ340の接線のうち、定着パッド320の搬送方向上流端と接する線Q2よりも定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むように外架けローラ360を配置している。定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域を加熱ニップ部N2とする。
また、本実施形態の場合も、外架けローラ360は、付勢手段としての加圧バネ360aにより加熱ローラ340に向けて付勢されている。このような外架けローラ360は、定着ベルト310を定着パッド320の曲面形状部320aに追従にさせるため、加熱ローラ340の回転方向下流側から加熱ローラ340に向けて定着ベルト310に当接させている。
このように構成される本実施形態の場合、上述のように外架けローラ360を、定着ベルト310の回転方向に関して加熱ニップ部N2の下流端に配置して、加熱ニップ部N2の領域を、外架けローラ360を設けない場合よりも増加させている。このため、第1の実施形態と同様に、消費電力を抑制しつつ、定着ベルト310への熱量の供給を確保できる。また、定着装置の配置スペースによる影響を殆ど受けることがない。なお、第1、第2の実施形態では、加熱ニップ部N2の上流端又は下流端に、それぞれ一本ずつ外架けローラ360を配置したが、加熱ローラ340に対して、回転方向上下流に一本ずつ当接させるようにしても良い。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図5ないし図8を用いて説明する。本実施形態の場合、定着ベルト310の長手方向の位置(寄り)を制御するステアリングローラ410と、外架けローラ360を清掃するクリーニング装置610を設けている。その他の構成及び作用は上述の第2の実施形態と同様である。このため、同様の構成については同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の定着装置8Bを構成する加熱ユニット300Bは、図5に示すように、ステアリングローラ410及びクリーニング装置610を有する。また、本実施形態では、定着ベルト310の外周面に当接するようにリフレッシュローラ510を設けている。定着ベルト310は、複数の張架部材としての加熱ローラ340、定着パッド320、ステアリングローラ410により張架されている。ステアリングローラ410は、定着ベルトの回転方向(矢印β方向)に関し、加熱ローラ340の下流側で定着パッド320の上流側の定着ベルト310の内側に配置された張架ローラである。なお、本実施形態では、定着ベルト310の内径は180mmとしている。
また、本実施形態の場合も、外架けローラ360を加熱ローラ340よりも定着ベルト310の回転方向下流側に配置している。即ち、外架けローラ360は、定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向下流端で、定着ベルト310の外周面に当接する。この際、外架けローラ360は、外架けローラ360がないとした場合に加熱ローラ340とステアリングローラ410とに掛け渡される定着ベルト310の位置よりも、加熱ローラ340側に定着ベルト310が位置する。ステアリングローラ410は、複数の張架部材のうちの加熱ローラ340の定着ベルト310の回転方向下流側に位置する所定の張架部材に相当する。したがって、ステアリングローラ410は、外架けローラ360に対して、定着ベルト310の回転方向下流側、且つ、ニップ部N1の上流側に配置されている。
更に言えば、定着ベルト310は、加熱ローラ340と当接している領域の定着ベルト310の回転方向下流端で、外架けローラ360と加熱ローラ340とで挟持されている。また、外架けローラ360は、定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むような位置に配置されている。即ち、加熱ローラ340及びステアリングローラ410の共通接線のうち、外架けローラ360側の線Q3よりも定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むように外架けローラ360を配置している。定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域を加熱ニップ部N2とする。
次に、ステアリングローラ410について詳しく説明する。ステアリングローラ410は、定着ベルト310の内側に配置され、定着パッド320及び加熱ローラ340と共に定着ベルト310を張架して、定着ベルト310に従動回転する。ステアリングローラ410は、加熱ローラ340の回転軸線方向(長手方向)に対して傾動することで、この回転軸線方向に関する定着ベルト310の位置(寄り位置)を制御(調整)する。即ち、ステアリングローラ410は、ステアリングローラ410の回転軸線方向(長手方向)中央に回動中心を有し、この回動中心を中心として揺動することで、加熱ローラ340の長手方向に対して傾動する。これにより、定着ベルト310の長手方向の一方側と他方側とでテンション差を発生させ、定着ベルト310を長手方向に移動させる。
例えば、ステアリングローラ410の長手方向一端側(以下、前側と記載)が図5に示す矢印A方向に移動した場合、ステアリングローラ410の長手方向他端側(以下、奥側と記載)は図5に示す矢印B方向に移動する。その結果、定着ベルト310は長手方向奥側から前側に向かって移動する。一方で、ステアリングローラ410の前側を図5に示す矢印B方向に移動した場合、ステアリングローラ410の奥側は図5に示す矢印A方向に移動し、定着ベルト310は長手方向前側から奥側に向かって移動する。定着ベルト310の長手方向位置に応じて、ステアリングローラ410の位置を切り替えることにより、定着ベルト310の長手方向位置を所定の範囲内に収めることができる。
なお、ステアリングローラ410は、モータなどの駆動源により揺動させても良いし、自動調心により揺動する構成であっても良い。また、回動中心は、本実施形態のように長手方向の中央でも良いし、長手方向の端部であっても良い。なお、モータを用いてステアリングローラ410を揺動させる構成の場合には、定着ベルト310の端部の位置を検知する検知センサの端部の位置の検知により揺動量を制御する構成が望ましい。
また、本実施形態の場合、ステアリングローラ410は、加熱ユニット300Bのフレームによって支持されたバネによって付勢されており、定着ベルト310に所定の張力を付与するテンションローラでもある。バネによるテンションは、本実施形態では40Nである。このようにステアリングローラ410により定着ベルト310にテンションを与えることで、定着ベルト310を定着パッド320の曲面形状部320a、320bに追従させている。即ち、定着ベルト310を曲面形状部320a、320bに沿って湾曲させている。
また、ステアリングローラ410は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成されている。本実施形態では、ステアリングローラ410は、外径40mm、厚み1mmのSUS303製の円筒部材で、端部を不図示のベアリングにより回転支持される。なお、ステアリングローラ410の位置に配置される張架ローラは、このようなステアリング機能を有さないローラであっても良い。例えば、定着ベルト310にテンションを付与するテンションローラであっても良いし、記録材の種類によって、定着ベルト310の軌道を変えるように移動する張架ローラであっても良い。要は、回転軸線方向に交差する方向に移動可能で、定着ベルト310の姿勢が変化し得る構成であれば、本実施形態を好ましく適用できる。また、張架ローラは、このように移動可能なものでなく、単に、定着ベルト310を張架する張架ローラであっても良い。
図6に、ステアリングローラ410を矢印A方向および矢印B方向にステアリングした時の、定着ベルト310の長手方向端部付近のベルト軌跡の変化を示す。ステアリングローラ410のステアリングによって、加熱ニップ部N2の定着ベルト310の回転方向下流側からニップ部N1の定着ベルト310回転方向上流側までの定着ベルト310の姿勢が変化する。一方で、ニップ部N1の定着ベルト310の回転方向下流側から加熱ニップ部N2の定着ベルト310の回転方向上流側までの定着ベルト310の姿勢はほぼ変化せず安定な状態となる。
外架けローラ360を設けることで、ステアリングローラ410が傾斜しても、加熱ローラ340の一方側の加熱ニップ幅と他方側の加熱ニップ幅との差が生じることを低減することができる。その結果、ステアリングローラ410の傾斜による加熱ローラ340による定着ベルト310の温度ムラを小さくすることができる。なお、本実施形態では、外架けローラ360は定着ベルト310を介して加熱ローラ340を加圧する構成であった。しかし、外架けローラ360が定着ベルト310を加圧する一方で、加熱ローラ340を加圧していない構成であっても、ステアリングローラ410の傾斜による定着ベルト310の温度ムラを小さくする効果を得ることできる。
次に、クリーニング装置610について説明を行う。ニップ部N1に用紙などの記録材を通過させると、定着ベルト310の表層に紙粉やトナー等の汚れが付着し、外架けローラ360に汚れが蓄積してしまう。外架けローラ360の汚れは定着ベルト310に再供給され、記録材の表面に付着し画像不良となってしまったり、汚れが固着すると、定着ベルト310を傷つけてしまったりする虞がある。
上述の画像不良や傷を防ぐため、図5に示すように、外架けローラ360の表面の紙粉やトナーを清掃するクリーニング装置610が設けられている。クリーニング装置610は、清掃部材としてのウェブ(ウェブペーパ)611、ウェブ611の巻き取りを行う送りローラ613、巻き取りローラ614、クリーニングローラ612、及び、ウェブ送り機構616からなる。
ウェブ611は、ロール状に巻き取られた全長約5mのシートであり、具体的にはメタン系アラミド繊維でできた不織布などが用いられる。クリーニングローラ612は、ウェブ611を外架けローラ360へ向かって加圧するためのローラであり、付勢手段としての加圧バネ615により外架けローラ360に向けて付勢されている。本実施形態のクリーニングローラ612は、耐熱性を有したφ30mmのシリコーンスポンジをシャフト上に巻き、シリコーンスポンジの上から、トナー付着防止用に厚み100μm程度のフッ素樹脂からなるPFAチューブを被覆して構成される。
送りローラ613、巻き取りローラ614は、それぞれアルミパイプにより形成され、ウェブ611の送り及び巻き取りを行う。即ち、常にウェブ611の新しい面を外架けローラ360に当接させるために、送りローラ613側に巻きつけられたウェブ611は、ウェブ送り機構616によって、矢印C方向に送られ、巻き取りローラ614側に巻き取られていく。記録材が定着装置8Bを通過するたびに、所定の量だけウェブ611を送っている。本実施形態においては、A4用紙が2枚、定着装置8Bを通過するたびに、ウェブ611を0.02mm送っている。
なお、外架けローラ360は、離型層を有する定着ベルト310よりも溶融したトナーに対する親和性が高いステンレスSUS303等で形成されたものを利用することが望ましい。これにより、定着ベルト310の表面に付着したトナーや紙粉などを効率的に回収できる。
また、本実施形態においては、外架けローラ360は、加熱ローラ340との間で定着ベルト310を挟持する構成とすることが好ましい。即ち、外架けローラ360が外周面に当接した定着ベルト310の内周面が加熱ローラ340に当接させる構成であることが望ましい。このような構成とすることで、加熱ローラ340が外架けローラ360のバックアップとなり、外架けローラ360を定着ベルト310に対して安定的に当接させることができる。このため、外架けローラ360がトナーや紙粉を回収する性能を向上させることができる。なお、外架けローラ360は、第2の実施形態と同様に、バネにより加熱ローラ340に向けて付勢されていても良いし、このバネを省略し、加圧バネ615によりクリーニングローラ612と共に加熱ローラ340に向けて付勢されるようにしても良い。
次に、リフレッシュローラ510について説明する。リフレッシュローラ510は、定着ベルト310の外周面を研磨する研磨ローラである。即ち、リフレッシュローラ510は、定着ベルト310の外周面を所望の状態に安定的に維持するために、定着ベルト310の外周面に当接し、駆動源から駆動力が付与されて回転する回転体である。駆動源は、リフレッシュローラ510を単独で駆動するモータであっても良いしい、例えば、加熱ローラ340を駆動するモータであっても良い。
ここで、ニップ部N1に対する記録材の通過を繰り返すと、通過領域において定着ベルト310の表面性が変化し、通過領域と非通過領域とで定着ベルト310の表面粗さに差が発生する場合がある。また、記録材(例えば用紙)の長手方向端部(コバ部)において、定着ベルト310がコバ部によって削られてしまうことがある。
その状態で、連続してニップ部N1を通過した記録材より長手方向のサイズが大きな記録材を使用した場合、前述の表面粗さに起因する光沢ムラや、コバ部による定着ベルト310の削れに起因するスジといった画像不良が発生してしまうことがある。例えば、B5サイズの紙を横送りで連続通紙した後、A4サイズの紙を横送りで送った場合などである。
リフレッシュローラ510は、これらの画像不良が発生することを抑制する働きを有するものであり、外径12mmのSUSの芯金上に、接着層を介して摺擦材としての砥粒を密に接着して形成した摺擦層を設けたローラである。本実施形態では、摺擦材として、平均粒径が約12μmであるホワイトアランダム(WA)を用いた。他にも摺擦材として、平均粒径が5μm以上20μm以下の、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド、及びこれらの混合物の何れかの砥粒を接着層で接着処理したもの等が挙げられる。ここで、砥粒の粒径は、走査型電子顕微鏡S-4500(日立製作所(株)製)を用いてランダムに100個以上抽出した砥粒を、画像処理解析装置Luzex3(ニレコ(株)製)を用いて個数平均粒径を算出することにより得ることができる。
このようなリフレッシュローラ510は、定着ベルト310に対して速度差をもって回転動作させている。上述のようにリフレッシュローラ510により、定着ベルト310の表面を摺擦して粗すことができ、前述の定着ベルト310の通過領域と非通過領域の表面粗さの差やコバ部による削れを軽減させることができる。
[本実施形態の効果]
次に、上述のような本実施形態を用いることの効果を、外架けローラ360を配置しない比較例と比較して説明する。図7は、外架けローラ360を配置しない比較例においてステアリングローラ410をステアリングした時の、定着ベルト310の長手方向端部付近のベルト軌跡を示す断面図である。また、図8は、その際の加熱ニップ部N2の変動を簡易的に示す拡大模式図である。
本実施形態においても第2の実施形態と同様、外架けローラ360を配置することで、加熱ニップ部N2を増加させることが可能となる。更に、図5に示したように、外架けローラ360を加熱ニップ部N2の定着ベルト310の回転方向下流端で定着ベルト310を当接させている。且つ、外架けローラ360に対して、定着ベルト310の回転方向下流側で、ニップ部N1の上流側にステアリングローラ410が配置している。これにより、ステアリングローラ410のステアリングによる加熱ニップ部N2の変動影響を抑制することが可能となる。
例えば、図7に示す比較例の場合、ステアリングによってステアリングローラ410の長手方向一端を図7の矢印A方向および矢印B方向に各10mm移動させると、ステアリング位置による加熱ニップ部N2の変動は±2.5%になる。この加熱ニップ部N2の変動は、図8における加熱ニップ部N2の長さN2_Aと長さN2_Bの差分である。長さN2_Aは、ステアリングにより加熱ニップ部N2の長さが最も長くなった場合を、長さN2_Bは、ステアリングにより加熱ニップ部N2の長さが最も短くなった場合をそれぞれ示す。
これに対して本実施形態の場合、ステアリングによってステアリングローラ410の長手方向一端を矢印A方向および矢印B方向に10mm移動させても、ステアリング位置による加熱ニップ部N2の変動は、ほぼ±0%とすることができる。これにより、加熱ニップ部N2において、加熱ローラ340から定着ベルト310への熱量の供給を安定して行うことができる。
なお、本実施形態では、外架けローラ360を加熱ニップ部N2の下流端で定着ベルト310に当接させ、外架けローラ360に対して定着ベルト310の回転方向下流側で、ニップ部N1の上流側にステアリングローラ410を配置した。そして、トナー画像が載った記録材の定着ベルト310からの剥離挙動を安定化させるようにした。但し、外架けローラ360を加熱ニップ部N2の上流端で定着ベルト310に当接させ、外架けローラ360に対して定着ベルト310の回転方向上流側で、ニップ部N1の下流側にステアリングローラ410を配置しても良い。この場合でも、同様の加熱ニップ部N2の安定化効果を得ることができる。また、外架けローラ360は、加熱ニップ部N2に対して、定着ベルト310の回転方向上下流に一本ずつ当接させても構わない。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図9を用いて説明する。上述の第2の実施形態では、外架けローラ360を加熱ニップ部N2の下流端に設けたが、本実施形態では加熱ニップ部N2の下流側に設けている。その他の構成及び作用は上述の第2の実施形態と同様である。このため、同様の構成については同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の定着装置8Cを構成する加熱ユニット300Cは、外架けローラ360を加熱ローラ340よりも定着ベルト310の回転方向下流側に配置している。即ち、外架けローラ360は、定着ベルト310の回転方向(矢印β方向)に関し、定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域の下流側で、定着パッド320の上流側において定着ベルト310の外周面に当接する。この際、外架けローラ360は、外架けローラ360がないとした場合に加熱ローラ340と定着パッド320とに掛け渡される定着ベルト310の位置よりも、加熱ローラ340側(加熱回転体側)に定着ベルト310が位置する。定着パッド320は、複数の張架部材のうちの加熱ローラ340の定着ベルト310の回転方向下流側に位置する所定の張架部材に相当する。
言い換えれば、外架けローラ360は、加熱ローラ340と当接している領域である加熱ニップ部N2の定着ベルト310の回転方向下流端よりも更に下流側で、定着ベルト310の外周面に当接している。また、外架けローラ360は、定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むような位置に配置されている。即ち、加熱ローラ340の接線のうち、定着パッド320の搬送方向上流端と接する線Q2よりも定着ベルト310を加熱ローラ340側に押し込むように外架けローラ360を配置している。定着ベルト310が加熱ローラ340と当接している領域を加熱ニップ部N2とする。
また、本実施形態の場合も、外架けローラ360は、付勢手段としての加圧バネ360aにより加熱ローラ340に向けて付勢されている。このような外架けローラ360は、定着ベルト310を定着パッド320の曲面形状部320aに追従にさせるため、加熱ローラ340の回転方向下流側から加熱ローラ340に向けて定着ベルト310に当接させている。
このように構成される本実施形態の場合、上述のように外架けローラ360を、定着ベルト310の回転方向に関して加熱ニップ部N2の下流側に配置して、加熱ニップ部N2の領域を、外架けローラ360を設けない場合よりも増加させている。このため、第2の実施形態と同様に、消費電力を抑制しつつ、定着ベルト310への熱量の供給を確保できる。また、定着装置の配置スペースによる影響を殆ど受けることがない。なお、本実施形態では、加熱ニップ部N2の上流端又は下流端に、それぞれ一本ずつ外架けローラ360を配置したが、加熱ローラ340に対して、回転方向上下流に一本ずつ当接させるようにしても良い。
<他の実施形態>
加熱ローラ340は、加熱ローラ駆動源としてのモータM1を有さず、加圧ローラ330を駆動する加圧ローラ駆動源としてのモータM0によって回転する定着ベルト310に対して従動回転する構成であっても良い。
上述の各実施形態では、外架けローラ360は、加圧バネ360aにより加熱ローラ340に向けて付勢されているが、上述のように定着ベルト310を加熱ローラ340側に向けて押し込んだ位置に固定されていていも良い。
また、上述の各実施形態では、補助駆動ローラに定着ベルトを加熱するための加熱源としてのハロゲンヒータを設けた構成について説明した。但し、加熱源は、補助駆動ローラに設けずに、ステアリングローラなどの他の張架部材に設けても良い。また、パッド部材に設けても良い。例えば、パッド部材の定着ベルト側にセラミックヒータなどの板状の発熱部材を設けても良い。また、定着ベルトを電磁誘導により加熱する構成としても良い。
8、8A、8B・・・定着装置/310・・・定着ベルト(ベルト)/320・・・定着パッド(パッド部材、張架部材)/330・・・加圧ローラ(加圧部材、駆動回転体)/340・・・加熱ローラ(加圧回転体、張架部材)/360・・・外架けローラ(外側ローラ)/360a・・・加圧バネ(付勢手段)/410・・・ステアリングローラ(張架部材、張架ローラ)/611・・・ウェブ(清掃部材)

Claims (18)

  1. 記録材に熱を与えるベルトと、
    前記ベルトの内周面と当接するパッド部材と、
    ヒータを有し、前記ベルトの内周面と接触して前記ベルトを加熱する加熱ローラと、
    前記ベルトの内周面と接触すると共に、前記加熱ローラに対して傾斜して前記ベルトの幅方向の位置を調整するステアリングローラと、
    回転可能であって、前記ベルトを介して前記パッド部材を加圧することでニップ部を形成し、前記ベルトと協働して記録材を挟持搬送する加圧部材と、
    前記ベルトの回転方向において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとの間に設けられ、前記ベルトの外周面を押圧する外架けローラと、を備え、
    前記加熱ローラは、前記ベルトの回転方向において、前記パッド部材の下流側であって前記ステアリングローラの上流側に設けられ、
    前記加熱ローラと前記ステアリングローラは、前記加圧部材との間に記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成しない位置に配置され、
    前記加圧部材の回転軸線と直交する断面において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとが平行に位置されている場合、前記加熱ローラと前記ステアリングローラの前記ベルトが掛けまわされている側の共通外接線に対して、前記外架けローラと前記ベルトとが接触する部分が前記加熱ローラ側に位置するように前記外架けローラは、前記ベルトの外周面を押圧する、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 鉛直方向において、前記加熱ローラの回転中心は前記ステアリングローラの回転中心よりも上方にある、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記鉛直方向において、前記外架けローラの回転中心は前記加熱ローラの回転中心よりも上方にある、
    ことを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  4. 前記外架けローラは金属ローラである、
    ことを特徴とする、請求項1ないしの何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記金属ローラを清掃するクリーニングウェブと、
    前記クリーニングウェブを前記金属ローラに押圧する押圧部材と、を備えた、
    ことを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  6. 前記ベルトを摺擦する摺擦ローラを備え、
    前記摺擦ローラは、前記ベルトの回転方向において前記パッド部材よりも下流側、かつ、前記外架けローラよりも上流側で、前記加熱ローラを前記ベルトを介して押圧する、
    ことを特徴とする、請求項1ないしの何れか1項に記載の定着装置。
  7. 記録材の搬送方向と直交する方向において前記加熱ローラの回転中心は前記ステアリングローラの回転中心よりも前記ニップ部から離れた位置にある、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記ステアリングローラが前記ベルトに張力を付与するように、前記ステアリングローラを付勢する付勢部材を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1ないしの何れか1項に記載の定着装置。
  9. 前記加熱ローラは、前記ベルトを駆動する駆動ローラである、
    ことを特徴とする、請求項1ないしの何れか1項に記載の定着装置。
  10. 前記加圧部材に駆動力を付与する駆動源を備えている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  11. 前記外架けローラは、前記加熱ローラと共に前記ベルトを挟持する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし10の何れか1項に記載の定着装置。
  12. 前記外架けローラは、前記ステアリングローラが第1ステアリング方向に最も傾斜した場合に、前記外架けローラの両端が前記ベルトの外周面を押圧し、前記ステアリングローラが第2ステアリング方向に最も傾斜した場合に、前記外架けローラの両端が前記ベルトの外周面を押圧するように構成されている、
    ことを特徴とする、請求項1ないし11の何れか1項に記載の定着装置。
  13. 前記加熱ローラ及び前記ステアリングローラは、互いに隣り合うように配置されている、
    ことを特徴とする、請求項1ないし12の何れか1項に記載の定着装置。
  14. 記録材に熱を与えるベルトと、
    前記ベルトと当接して前記ベルトを張架するパッド部材と、
    ヒータを有し、前記ベルトの第1面と接触して前記ベルトを加熱する加熱ローラと、
    前記ベルトと接触すると共に、前記加熱ローラに対して傾斜して前記ベルトの幅方向の位置を調整するステアリングローラと、
    回転可能であって、前記ベルトを介して前記パッド部材を圧し、前記ベルトと協働して、記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、
    前記ベルトの回転方向において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとの間に設けられ、前記ベルトの第2面を押圧する当接ローラと、を備え、
    前記加熱ローラは、前記ベルトの回転方向において、前記パッド部材の下流側であって前記ステアリングローラの上流側に設けられ、
    前記加熱ローラと前記ステアリングローラは、前記加圧部材との間に記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成しない位置に配置され、
    前記加圧部材の回転軸線と直交する断面において、前記加熱ローラと前記ステアリングローラとが平行に位置されている場合、前記加熱ローラと前記ステアリングローラの前記ベルトが掛けまわされている側の共通接線に対して、前記当接ローラと前記ベルトとが接触する部分が前記加熱ローラ側に位置するように前記当接ローラは、前記ベルトの第2面を押圧する、
    ことを特徴とする定着装置。
  15. 前記当接ローラは、前記ステアリングローラが第1ステアリング方向に最も傾斜した場合に、前記当接ローラの両端が前記ベルトの前記第2面を押圧し、前記ステアリングローラが第2ステアリング方向に最も傾斜した場合に、前記当接ローラの両端が前記ベルトの前記第2面を押圧するように構成されている、
    ことを特徴とする、請求項14に記載の定着装置。
  16. 前記当接ローラは、前記加熱ローラと共に前記ベルトを挟持する、
    ことを特徴とする、請求項14又は15に記載の定着装置。
  17. 鉛直方向において、前記当接ローラの回転中心は前記ステアリングローラの回転中心よりも上方に位置している、
    ことを特徴とする、請求項14ないし16の何れか1項に記載の定着装置。
  18. 前記ベルトの回転方向において、前記当接ローラと前記ステアリングローラの間には前記ベルトを張架する部材が配置されていない、
    ことを特徴とする請求項14ないし17の何れか1項に記載の定着装置。
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