JP2949926B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2949926B2
JP2949926B2 JP17719791A JP17719791A JP2949926B2 JP 2949926 B2 JP2949926 B2 JP 2949926B2 JP 17719791 A JP17719791 A JP 17719791A JP 17719791 A JP17719791 A JP 17719791A JP 2949926 B2 JP2949926 B2 JP 2949926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線状または細帯状で薄
膜の発熱抵抗部と、画像を担持した記録材と接し移動す
るフィルムと、前記フィルムの移動をガイドするガイド
部材と、を有し、前記フィルムを介した前記発熱抵抗部
からの熱により記録材上の画像を加熱するフィルム加熱
方式の加熱装置に関する。
【0002】このフィルム加熱方式の加熱装置は、例え
ば、電子写真複写機・レーザービームプリンター・ファ
クシミリ・マイクロフィルムリーダープリンター・画像
表示装置(ディスプレイ装置)・記録機等の画像形成装
置に組み込む画像加熱定着装置、即ち電子写真・静電記
録・磁気記録等の適宜の画像形成プロセス手段により加
熱溶融性の樹脂等より成るトナーを用いて記録材(転写
材シート・エレクトロファックスシート・静電記録シー
ト・印刷紙など)の面に間接(転写)方式もしくは直接
方式で形成した、目的の画像情報に対応した未定着のト
ナー画像を、該画像を担持している記録材面に永久固着
画像として加熱定着処理する画像加熱定着装置として活
用できる。また、例えば、画像を担持した記録材を加熱
して表面性を改質(つや出しなど)する装置、仮定着処
置する装置に使用できる。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば画像の加熱定着のための記
録材加熱装置は所定の温度に維持された加熱ローラー
と、弾性層を有して該加熱ローラーに圧接する加圧ロー
ラーとによって、記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロ
ーラー方式が多用されている。
【0004】その他、フラッシュ加熱方式、オーブン加
熱方式、熱板加熱方式、ベルト加熱方式、高周波加熱方
式など種々の方式のものが知られている。
【0005】一方、本出願人は例えば特開昭63-313182
号公報、特願平2- 153602 〜153610号等において、固定
支持された加熱体(ヒータ)と、該加熱体に対向圧接し
つつ移動される耐熱性フィルムと、該フィルムを介して
記録材を加熱体に密着させる加圧部材を有し、加熱体の
熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
に形成担持されている未定着画像を記録材面に加熱定着
させる構成のフィルム加熱方式の加熱装置を提案してい
る。この様なフィルム加熱方式の装置は、昇温の速い加
熱体と薄膜のフィルムを用いるためウエイトタイムの短
縮化(クイックスタート)が可能となる、オフセットを
防止できる、その他、従来装置の種々の欠点を解決でき
る利点を有し、効果的なものである。
【0006】図7に耐熱性フィルムとしてエンドレスフ
ィルムを使用したこの種方式の画像加熱定着装置の一例
の概略構成を示した。
【0007】51はエンドレスベルト状の耐熱性フィル
ム(以下定着フィルム又はフィルムと記す)であり、左
側の駆動ローラー52と、右側の従動ローラー53と、
これ等駆動ローラー52と従動ローラー53間の下方に
配置した低熱容量線状加熱体54の互いに並行な該3部
材52・53・54間に懸回張設してある。
【0008】定着フィルム51は駆動ローラー52の時
計方向回転駆動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち
不図示の画像形成部(A)側から搬送されてくる未定着
トナー画像Taを上面に担持した被加熱部材としての記
録材シートPの搬送速度(プロセススピード)と略同じ
周速度をもって回転駆動される。
【0009】55は加圧部材としての加圧ローラーであ
り、前記のエンドレスベルト状の定着フィルム51の下
行側フィルム部分を挟ませて前記加熱体54の下面に対
して不図示の付勢手段により圧接させてあり、記録材シ
ートPの搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
【0010】加熱体54は、フィルム51の面移動方向
と交差する方向(フィルムの幅方向)を長手とする低熱
容量線状加熱体であり、セラミック・金属などの基材
(ベース材)54a、発熱抵抗部(通電発熱抵抗体)5
4b、表面保護層54c、検温素子54d等よりなり、
断熱材製の加熱体保持部材56の下面に設けた溝内に嵌
め込んで保持させ、該部材56を支持体57に取付けて
固定支持させてある。
【0011】不図示の画像形成部(A)から搬送された
未定着のトナー画像Taを上面に担持した記録材シート
Pはガイド58に案内されて加熱体54と加圧ローラー
55との圧接部である加熱ニップ部N(以下、定着ニッ
プ部と記す)の定着フィルム51と加圧ローラー55と
の間に進入して、未定着トナー画像面が記録材シートP
の搬送速度と同一速度で同方向に回動駆動状態の定着フ
ィルム51の下面に密着して該フィルム51と一緒の重
なり状態で定着ニップ部Nを通過していく。
【0012】加熱体54は発熱抵抗部54bに所定のタ
イミングで通電されることで加熱されて該加熱体54側
の熱エネルギーが定着フィルム51を介して該フィルム
に密着状態の記録材シートP側に伝達され、トナー画像
Taは定着ニップ部Nを通過していく過程において加熱
を受けて軟化・溶融像となる。
【0013】回動駆動されている定着フィルム51はフ
ィルムガイド部材56の曲率の大きいエッジ部Sにおい
て急角度で走行方向が転向する。従って、定着フィルム
51と重なった状態で定着ニップ部Nを通過して搬送さ
れた記録材シートPは該エッジ部Sにおいて定着フィル
ム51から曲率分離し排紙されてゆく。排紙部へ至る時
までにはトナーは十分冷却固化し記録材シートPに完全
に定着Tbした状態となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では加熱体
保持部材56が定着フィルム51の内面をガイドするフ
ィルムガイド部材を兼ね、該部材56と加熱体54とは
一体ではなく、しかもフィルムガイド部材56に加熱体
54が組まれた状態で両者54・56のフィルム走行面
に段差を生じていたため以下の問題があった。
【0015】a.加熱体54とフィルムガイド部材56
が別部品であるために、160°C近傍の定着温度下で
両者54・56が異なる熱膨張を起こし、加熱体54と
加圧ローラー55で作る定着ニップ部Nの長手方向の加
圧力を不均一にする。そのため定着フィルム51の走行
不良や定着不良を招いていた。
【0016】b.加熱体54とフィルムガイド部材56
の両者のフィルム走行面の段差のために加熱体54の角
部と定着フィルム51とが定着ニップ部Nの前もしくは
後で摺動することで定着フィルム51の内面に折れ・キ
ズ・破れ等が生じ、フィルム走行不良の原因となり、定
着不良を招くこともあった。
【0017】本発明は、フィルム加熱方式の加熱装置に
ついての上記のaやbのような問題点を解消することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、線状または細
帯状で薄膜の発熱抵抗部と、画像を担持した記録材と接
し移動するフィルムと、前記フィルムの移動をガイドす
るガイド部材と、を有し、前記フィルムを介した前記発
熱抵抗部からの熱により記録材上の画像を加熱する加熱
装置において、前記発熱抵抗部は前記ガイド部材に直接
形成されていることを特徴とする加熱装置、である。
【0019】
【作用】ィルムは内面がフィルムガイド部材にガイド
されて加熱ニップ部に搬送導入される。この場合、線状
または細帯状で薄膜の発熱抵抗部をフィルムガイド部材
に直接形成したことで、従来装置のように加熱体とフィ
ルムガイド部材が別部品であることによる両者の熱膨張
差に起因する加熱ニップ部での該ニップ部長手方向の加
圧力の不均一性が除去され、加熱ニップ部内でフィルム
をシワなく搬送させることが可能となる。また発熱抵抗
体部はフィルムガイド部材の面に実質的に段差なく存在
するので、従来装置のように加熱体とフィルムガイド部
材との段差部の加熱体角部に起因するフィルムの加熱ニ
ップ部搬送導入時の折れ・キズ等のダメージが軽減でき
る上、発熱抵抗体部の加圧部材に対する位置精度が向上
する。従って画像加熱定着装置においては良好でしかも
安定した定着性が確保される。
【0020】またフィルムカイド部材を耐熱性樹脂で形
成することによりフィルムの進行方向を加熱ニップ部前
後でゆるやかに変化させるようなガイド形状を容易に成
形可能であり、所望のガイド形状を得た上で断面二次モ
ーメントを大きくできる形状が得られ、フィルムガイド
部材が加圧支持を兼ねる構成の場合に加熱ニップ部にお
ける加圧力をが長手方向で均一とすることができる。
【0021】
【実施例】<実施例1>(図1〜図3)(1)画像形成
装置例 図3は本発明に係る加熱装置を画像加熱定着装置100
としてを組み込んだ画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利
用のレーザービームプリンターである。
【0022】60はプロセスカートリッジであり、回転
ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)61
・帯電器62・現像器63・クリーニング装置64の4
つのプロセス機器を包含させてあり、装置の開閉部65
を開けて装置内を開放することで装置内の所定の位置に
対して着脱交換自在である。
【0023】画像形成スタート信号によりドラム61が
矢示の時計方向に回転駆動され、その回転ドラム61面
が帯電器62により所定の極性・電位に一様帯電され、
そのドラムの帯電処理面に対してレーザースキャナ66
から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル
画素信号に対応して変調されたレーザービーム67によ
る主走査露光書き込みがなされることで、ドラム61面
に目的の画像情報に対応した静電潜像が順次に形成され
ていく。その潜像は次いで現像器63でトナー画像とし
て顕画化される。
【0024】一方、給紙カセット68内の記録材シート
(転写紙)Pが給紙ローラー69と分離パッド70との
共働で1枚宛分離給送され、レジストローラー対71に
よりドラム61の回転と同期取りされてドラム61とそ
れに対向圧接している転写ローラー72との定着部たる
圧接ニップ部73へ給送され、該給送記録材シートP面
にドラム61面側のトナー画像が順次に転写されてい
く。ドラム61から記録材シートPへのトナー画像転写
は転写ローラー72により記録材シートPの裏面側にト
ナー画像の荷電極性と逆極性の帯電がなされることによ
り行なわれる。
【0025】転写部73を通った記録材シートPは転写
ローラー72と逆極性の電圧を印加した除電針74で除
電されてドラム61面から分離され、定着装置100へ
導入されて後述する該装置100の動作・作用で未定着
トナー画像の加熱定着が実行されて出口75から画像形
成物(プリント)として出力される。
【0026】転写部73を通って記録材シートPが分離
されたドラム61面はクリーニング装置64で転写残り
トナー等の付着汚染物の除去を受けて繰り返して作像に
使用される。 (2)定着装置100 図1は定着装置100の一部分解斜視図、図2は要部の
横断面図である。
【0027】1はフィルムガイド部材としての横断面略
半円弧状の樋型部材である。
【0028】2は定着フィルムとしての耐熱性フィルム
であり、本例装置ではエンドレスの円筒状部材であり、
フィルムガイド部材1の周長よりも大きな内周長を有
し、フィルムガイド部材1に外嵌させてあり、フィルム
ガイド部材1は定着フィルム2の内面を長手方向全域に
わたってガイドする。
【0029】3は加圧部材としての加圧ローラーであ
る。不図示の定着装置シャシの左右側板間に回転自由に
軸受支持させてある。31は該ローラーの一方側の軸端
に固着した駆動ギアである。
【0030】フィルムガイド部材1は半円弧状外面の略
中央部に円弧面母線方向に線状または細帯状に薄膜の発
熱抵抗部11を形成してある。12・12はフィルムガ
イド部材1の左右両端側のフランジ部材であり、一方の
フランジ部材はフィルムガイド部材1に一体成形して具
備させてあり、他方のフランジ部材は後付け部材であ
り、この他方のフランジ部材を外した状態において定着
フィルム2をフィルムガイド部材1に外嵌させてから該
他方のフランジ部材をフィルムガイド部材1に取り付け
る。フランジ部材12・12は定着装置の駆動時に生じ
る定着フィルム2の蛇行を、定着フィルムの端部を規制
して制御する役目をする。
【0031】フィルムガイド部材1はこれに定着フィル
ム2を外嵌し、後付けフランジ部材12を嵌着して1個
のアセンブリとし、該アセンブリを前記のように定着装
置シャシの左右側板間に回転自由に軸受支持させてある
加圧ローラー3の上にフィルムガイド部材1の半円弧状
外面を下向きにして加圧ローラー3に略並行に配置し、
フィルムガイド部材1の左右両端部からそれぞれ外方へ
突出させた加圧バネ支持部材13・13と、それ等の各
部材13・13の上方に位置させた対向バネ受け15
(図3)間に加圧バネ14・14を縮設することによ
り、フィルムガイド部材1の下向き半円弧状外面の略中
央部と加圧ローラー3とを定着フィルム2を挾ませて所
定の当接圧(例えば、A4幅で総圧3〜6Kg)をもっ
て互いに圧接状態にしてある。
【0032】図2のように定着フィルム2を挾んだ、フ
ィルムガイド部材1の下向き半円弧状外面の略中央部と
加圧ローラー3との圧接部が定着ニップ部(加熱ニップ
部)Nであり、この定着ニップ部Nにフィルムガイド部
材1の半円弧状外面の略中央部に円弧面母線方向に形成
してある線状または細帯状に薄膜の発熱抵抗部11が対
応位置している。
【0033】本実施例装置では定着フィルム2にはその
周方向には定着ニップ部Nを除いて張力が働いておら
ず、定着フィルム2は回転駆動される加圧ローラー3と
の摩擦力のみで回転走行する。
【0034】フィルムガイド部材1の材質としては、金
属、耐熱性樹脂等が考えられるが、金属(例えば亜鉛メ
ッキ鋼板)を使用した場合、発熱抵抗部11との間に絶
縁層を設けなければならないことや、端部フランジ形
状、フィルムガイド形状を容易に自由な形状にすること
が難しいなど多くの課題がある。本実施例では、例えば
ポリイミド樹脂ないしはポリイミド樹脂とガラス繊維・
セラミック・フッ素樹脂等との複合材からなる耐熱性、
絶縁性、靭性(高剛性、耐衝撃破壊性、高機械的強度)
のある樹脂、あるいはフェノール等の熱硬化性樹脂で形
成している。
【0035】フィルムガイド部材1のフィルムガイド面
に形成した線状または細帯状の薄膜発熱抵抗部11は、
例えば、蒸着、スバッタリング、CVD、スクリーン印
刷等で形成されたTaSiO2 、銀パラジウム、Ta2
N、RuO2 、ニクロム等である。この発熱抵抗部11
に対してその長手両端部に所定のタイミングで通電がな
されて該発熱抵抗部11が発熱する。
【0036】定着フィルム2は耐熱性、トナー離形性、
強靭性を有する単層フィルムあるいは所望の表面処理や
ラミネート処理をした複合層フィルムである。例えば耐
熱処理をした約50μmのポリエステル(PET)やポ
リイミド(PI)の単層フィルム、あるいは前記フィル
ム面を更に4フッ化エチレン(PTFE)で離形層付与
処理した複合層フィルムなどである。
【0037】未定着トナー画像Taの転写を受けて定着
装置100へ搬送された記録材シートPは不図示の駆動
源側のギアにて回転駆動される駆動ギア31で回転する
加圧ローラー3の表面摩擦力により定着フィルム2とと
もに定着ニップ部Nへ搬送導入され、少なくとも定着ニ
ップ部N内では、加圧バネ14・14による当接圧によ
って滑ることなく、定着フィルム2、加圧ローラー3と
同一速度で送られる。
【0038】この定着ニップ部通過過程を加熱および加
圧工程として、発熱抵抗部11の熱が定着フィルム2を
介して記録材シートPへ伝達され、該シートP上の未定
着トナーTaが溶融・加圧される。定着ニップ部Nを通
過した後、定着フィルム2と記録材シートPは引き続き
溶融・軟化したトナーの粘着力により密着したまま搬送
される。
【0039】この搬送過程を冷却工程として、軟化・溶
融したトナーの熱が放熱され、トナーは冷却固化し、記
録材シートP上に永久固着像が形成される。冷却工程
後、定着フィルム2と記録材シートPはトナー冷却固化
により容易に分離し、分離後記録材シートPは定着装置
100より排出される。
【0040】本実施例装置においては以下の作用効果が
ある。
【0041】.少なくとも定着ニップ部Nに定着フィ
ルム2が搬送導入される前もしくは通過する所で定着フ
ィルムをフィルムガイド部材1のフィルムガイド面に沿
わせ、なおかつフィルムガイド部材1に薄膜で発熱抵抗
部11を形成することによって定着フィルム2のシワ・
キズ・折れ目など定着フィルム2の走行障害となる原因
の発生を防止することが可能になり良好かつ安定した定
着画像が得られる。
【0042】.フィルムガイド部材1に直接に発熱抵
抗部11を形成することで、従来の発熱抵抗部を形成す
るための基材は別に設ける必要はなくなった。従って部
品コストが下がるとともに、160℃近傍の定着温度下
での基材とフィルムガイド部材との熱膨張差の問題はな
くなり、加圧ローラー3や定着フィルム2に対する発熱
抵抗部11の圧接角度および位置精度が向上する。
【0043】.フィルムガイド部材1が任意の形状に
加工しやすい樹脂であることから、定着フィルム2をガ
イドする形状および定着フィルム端部を規制するフラン
ジ部材12の形状を自由につくることが可能になる。
【0044】またガイド形状を保ちながら加圧バネ支持
部材13・13の長手方向の剛性を増すために断面二次
モーメントを大きくする形状にすることも可能である。
従って長手方向に加圧バネ支持部材13・13のたわみ
が小さくなり、不均一な当接圧によって生ずる定着フィ
ルム2の長手方向の蛇行および定着画像の光沢ムラのよ
うなフィルム走行不良、定着不良が防止できる。
【0045】.またフィルムガイド部材1を耐熱性樹
脂で形成したため、発熱抵抗部11で発生した熱量の、
定着ニップ部N内の被加熱部材である定着フィルム2や
トナーに伝達される割合は、耐熱性樹脂の熱伝導率の小
さいことにより(例えばポリイミド樹脂で約0.2J/
msecK)、発熱抵抗部11からフィルムガイド部材
1を介して空気中へ拡散される割合に比べ大きく、低エ
ネルギーでの定着が可能である。
【0046】<実施例2>(図4)本実施例では駆動ロ
ーラー4とフィルムガイド部材1をエンドレスの円筒状
である定着フィルム2内に通すことによって、定着フィ
ルム2の回転方向(矢印a)の張力を与えている。定着
フィルム2は駆動ギア41によって回転する駆動ローラ
ー4の表面摩擦力により回転走行する。
【0047】加圧ローラー3は加圧バネ14・14によ
るフィルムガイド部材1との当接圧により定着ニップ部
Nを形成しながら、定着フィルム2との摩擦力により回
転する従動ローラーとなっている。
【0048】発熱抵抗部11を定着ニップ部(N)内の
面上に形成しているフィルムガイド部材1は、定着フィ
ルム2の長手方向両端部のガイド面周長を一端側が他端
側より長くなるような形状にし、平行に配置された加圧
ローラー3と駆動ローラー4に接しながら回転走行する
定着フィルム2が周方向の張力と速度差によりガイド周
長の長い端部の方向(矢印b)へ蛇行を生じる構成をと
っている。
【0049】蛇行する定着フィルム2は、その外周面に
一様な幅・高さをもって定着フィルム2に固定された耐
熱性樹脂製のリブ21が寄り制御板5に規制されること
でb方向への蛇行が制御されている。
【0050】フィルムガイド部材1の材質、構成、およ
び発熱抵抗部11がガイド面に薄膜で形成されているこ
とは前記実施例1と全く同様である。従って本実施例2
によっても前記実施例1と同様の作用効果が得られる。
それに加えて本実施例2においては以下の特有な効果が
ある。
【0051】即ち、定着フィルム2の一方向への蛇行を
強制させ、リブ21によってその蛇行を制御する構成を
とった場合、定着フィルム2が最小の速度で必ず一方向
へ寄ることが、リブ21の耐久性および制御可否の上で
重要な条件である。本実施例では加圧バネ支持部材13
・13、定着ニップ部Nへの定着フィルム2のフィルム
ガイド部材1および発熱抵抗部11が一体になっている
ので、フィルム長手方向の両端部で生じる定着フィルム
2の周方向の張力差を精度よく形成することが可能であ
る。
【0052】従って所望の蛇行条件、すなわち定着フィ
ルム2の寄り速度および方向は、従来のフィルムガイド
部材がなく、基材に発熱抵抗部を形成している構成で前
述の蛇行制御を行った場合に比べ、より精度よく得られ
るため、確実にフィルム蛇行制御が可能で、しかも耐久
性のあるフィルム定着装置を得ることが可能になる。 <実施例3>(図5・図6)図5は本実施例装置の要部
の側面図、図6は正面図である。
【0053】本実施例では定着フィルム2の周方向には
長手方向全域にわたって張力が働いている。エンドレス
の円筒状定着フィルム2内は、駆動ローラー4、テンシ
ョンローラー6、駆動ローラー4の軸受け支持部材を兼
ねた定着フィルムガイド部材1、およびフィルムガイド
部材1のフィルムガイド面上に形成された発熱抵抗部1
1で、構成されている。
【0054】長手方向全域にわたって張力をもつ定着フ
ィルム2は駆動ギア41の回転により駆動ローラー4が
回転すると該駆動ローラー4の表面摩擦抵抗により図5
中の矢印cの方向へ回転する。回転走行中の定着フィル
ム2の蛇行は、フォトセンサー7(図6)により検知さ
れ、テンションローラー6のd方向またはe方向への移
動制御により制御される。
【0055】本実施例では、実施例2と同様に発熱抵抗
部11を有するフィルムガイド部材1のガイド面形状に
より、定着フィルム2の長手方向の両端部で定着フィル
ム2の周方向の張力差をつくり強制的に張力の高い端部
側へ定着フィルム2を寄らせ、ソレノイド等によりテン
ションローラ6の片端上下動を行い蛇行制御を可能にし
ている。
【0056】フィルムガイド部材1の材質、構成および
発熱抵抗部11がガイド面に薄膜形成されていることは
前記実施例1と全く同様である。従って本実施例3の構
成においても実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0057】またフィルムガイド部材1により強制的に
定着フィルム2を蛇行させて蛇行制御を片側で単純化し
て行った場合の効果は本実施例3の構成においても前記
実施例2と同様の効果が得られる。特に本実施例3で
は、容易に形状が成形できる耐熱性樹脂製のフィルムガ
イド部材1を駆動ローラー4の軸受け部材に適用するこ
とによって、従来の駆動ローラー4と定着ニップ部Nの
位置精度(平行度)を向上させ、位置精度に起因する定
着フィルム2の蛇行を軽減し、定着フィルムガイド形状
による所望の蛇行速度・方向が得られやすくなり、より
単純化したフィルム寄り制御が行える可能性がある。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によればフィルム加
熱方式の加熱装置について、加熱体とフィルムガイド部
材が別部品であることによる両者の熱膨張差に起因する
加熱ニップ部での該ニップ部長手方向の加圧力の不均一
性を除去でき、加熱ニップ部内で耐熱性フィルムをシワ
なく搬送させることが可能となる。また発熱抵抗体部は
フィルムガイド部材の面に実質的に段差なく存在するの
で、従来装置のように加熱体とフィルムガイド部材との
段差部の加熱体角部に起因するフィルムの加熱ニップ部
搬送導入時の折れ・キズ等のダメージを軽減できる上、
発熱抵抗体部の加圧部材に対する位置精度が向上する。
従って画像加熱定着装置にあっては良好でしかも安定し
た定着性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例装置の要部の一部分解斜視図
【図2】 要部の横断面図
【図3】 該装置を組み込んだ画像形成装置の一例の概
略構成図
【図4】 第2実施例装置の要部の一部分解斜視図
【図5】 第3実施例装置の要部の側面図
【図6】 その正面図
【図7】 フィルム加熱方式の加熱装置の一例の概略構
成図
【符号の説明】
1 フィルムガイド部材 2 耐熱性フィルム(定着フィルム) 3 加圧部材(加圧ローラー) 11 発熱抵抗部 12 フランジ部材 13 加圧バネ支持部材 14 加圧バネ N 加熱ニップ部(定着ニップ部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状または細帯状で薄膜の発熱抵抗部
    と、画像を担持した記録材と接し移動するフィルムと、
    前記フィルムの移動をガイドするガイド部材と、を有
    し、前記フィルムを介した前記発熱抵抗部からの熱によ
    り記録材上の画像を加熱する加熱装置において、 前記発熱抵抗部は前記ガイド部材に直接形成されている
    ことを特徴とする加熱装置。
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