JP6318592B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来技術として、定着ベルトを押圧部材により加圧部材に圧接させる定着装置が存在する。特許文献1には、押圧部材による圧力分布を調整することで、画像の高画質化を図る技術が開示されている。
特開2004−191514号公報
本発明は、定着後の画像におけるグロスむらの発生を抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転可能な回転部材と、前記回転部材に接触しながら移動可能な無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周に設けられ、当該ベルト部材の移動方向に延びる平面からなる平坦部と、当該移動方向において当該平坦部の下流側に連続し前記回転部材から離れる側に湾曲した下流側湾曲部と、当該移動方向において当該平坦部の上流側に連続し当該回転部材から離れる側に湾曲し且つ当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面を含む上流側湾曲部とを有し、当該平坦部および当該下流側湾曲部にて当該ベルト部材を当該回転部材に接触させて、当該回転部材と当該ベルト部材との間に記録材が通過する加圧部を形成する押圧部材とを備え、前記押圧部材は、前記平坦部における前記移動方向の中心位置が、前記回転部材の回転軸から当該平坦部に下ろした垂線の足と比較して当該移動方向の上流側に位置するとともに、当該平坦部における当該移動方向の上流側の端部が、前記加圧部における当該移動方向の上流側の端部に位置し、且つ、前記下流側湾曲部における当該移動方向の中心位置が、前記加圧部よりも当該移動方向の下流側に位置し、且つ、前記上流側湾曲部が、当該移動方向の上流側に位置する第1上流側湾曲部と、当該第1上流側湾曲部の下流側に連続し当該第1上流側湾曲部および当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面からなる第2上流側湾曲部とを有することを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記押圧部材の前記第2上流側湾曲部は、前記加圧部よりも前記移動方向の上流側に位置することを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記回転部材を前記押圧部材に対して押し付ける押し付け手段をさらに有し、前記押し付け手段による前記回転部材の押し付け方向は、当該回転部材の前記回転軸と前記平坦部の前記中心位置とを結んだ直線に対して、前記移動方向の下流側へ傾斜していることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記回転部材は、軸方向における一端側が回転駆動され、前記押圧部材には、前記軸方向における他端側を前記回転部材側に押す押し部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成部と、前記トナー像を記録材に転写する転写部と、回転可能な回転部材と、前記回転部材に接触しながら移動可能な無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周に設けられ、当該ベルト部材の移動方向に延びる平面からなる平坦部と、当該移動方向において当該平坦部の下流側に連続し前記回転部材から離れる側に湾曲した下流側湾曲部と、当該移動方向において当該平坦部の上流側に連続し当該回転部材から離れる側に湾曲し且つ当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面を含む上流側湾曲部とを有し、当該平坦部および当該下流側湾曲部にて当該ベルト部材を当該回転部材に接触させて、当該回転部材と当該ベルト部材との間に記録材が通過する加圧部を形成する押圧部材とを備え、前記押圧部材は、前記平坦部における前記移動方向の中心位置が、前記回転部材の回転軸から当該平坦部に下ろした垂線の足と比較して当該移動方向の上流側に位置するとともに、当該平坦部における当該移動方向の上流側の端部が、前記加圧部における当該移動方向の上流側の端部に位置し、且つ、前記下流側湾曲部における当該移動方向の中心位置が、前記加圧部よりも当該移動方向の下流側に位置し、且つ、前記上流側湾曲部が、当該移動方向の上流側に位置する第1上流側湾曲部と、当該第1上流側湾曲部の下流側に連続し当該第1上流側湾曲部および当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面からなる第2上流側湾曲部とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、定着後の画像におけるグロスむらの発生を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、加圧部に搬送される記録材の折れ曲がりが抑制される。
請求項3の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、ベルト部材からの記録材の剥離特性が向上する。
請求項4の発明によれば、加圧部における軸方向での圧力の差を低減することができる。
請求項5の発明によれば、定着後の画像におけるグロスむらの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置を示した概略構成図である。 定着装置の側断面図である。 (a)〜(c)は、加圧ロールの構成を示した図である。 図2における矢印IV方向から定着ベルトモジュールを眺めた場合の図である。 定着装置のニップ部の周囲を示した図である。 (a)〜(c)は、加圧ロールに対するパッド部材の位置を異ならせた場合の、ニップ部での圧力分布を示した図である。 加圧ロールに対するパッド部材の位置を異ならせた状態を説明するための図である。 (a)〜(c)は、荷重受け部材の他の構成を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置100を示した概略構成図である。
同図に示す画像形成装置100は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置である。この画像形成装置100には、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが設けられている。
また、画像形成装置100には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10が設けられている。さらに、画像形成装置100には、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を用紙50に一括転写(二次転写)させる二次転写部20が設けられている。なお、本実施形態の画像形成装置100では、一次転写部10および二次転写部20により転写手段が構成される。
また、二次転写されたトナー像を用紙50上に定着させる定着装置60が設けられている。さらに、プログラム制御されたCPUにより構成され、画像形成装置100内の各装置(各部)を制御する制御部40が設けられている。また、表示パネルなどにより構成されユーザからの情報を受け付けるとともにユーザに対して情報を表示するUI(User Interface)70が設けられている。
各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kには、トナー像形成部の一例であって、次のような電子写真用デバイスが設けられている。まず、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、感光体ドラム11を帯電する帯電器12が設けられている。また、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)が設けられている。
さらに、各色成分トナーが収容され感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14が設けられている。また、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16が設けられている。また、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17が設けられている。
中間転写ベルト15は、定速性に優れたモータ(図示せず)により駆動される駆動ロール31によって図1に示す矢印B方向に予め定められた速度で循環駆動する。一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向配置される一次転写ロール16を含んで構成されている。そして、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重畳されたトナー像が形成される。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、バックアップロール25とを含んで構成される。二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接配置されている。さらに二次転写ロール22は、接地されるとともに、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される用紙50上にトナー像が二次転写される。
画像形成装置100の基本的な作像プロセスについて説明する。
画像形成装置100では、図示しない画像読取装置等から画像データが出力される。そして、この画像データは図示しない画像処理装置により画像処理が施され、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射する。各感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、レーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。そして現像器14により感光体ドラム11上にトナー像が形成された後、このトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に一次転写された後、中間転写ベルト15の移動によりトナー像が二次転写部20に搬送される。二次転写部20では、二次転写ロール22が中間転写ベルト15を介してバックアップロール25に押圧される。このとき、第1用紙収容部53や第2用紙収容部54から搬送ロール52等により搬送された用紙50が、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。
そして、中間転写ベルト15上に保持された未定着のトナー像は、二次転写部20において、用紙50上に一括して静電転写される。その後、トナー像が静電転写された用紙50は、中間転写ベルト15から剥離された後、二次転写ロール22よりも用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へ搬送される。そして搬送ベルト55は、用紙50を定着装置60まで搬送する。
図2は、定着装置60の側断面図である。
定着装置60は、定着ベルト610を備える定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に押し付けられる加圧ロール62とにより主要部が構成されている。この定着装置60では、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62との接触部に、用紙50を加圧および加熱し用紙50にトナー像を定着させるニップ部N(加圧部)が形成される。
なお、ニップ部Nに進入する用紙50には、トナー像が形成されたトナー像形成面51が存在するが、本実施形態では、このトナー像形成面51が図中上方を向いた状態で、ニップ部Nへの用紙50の進入が行われる。これにより、本実施形態では、トナー像形成面51側が定着ベルト610に接触する。
本実施形態の加圧ロール62は、回転部材の一例であって、図2に示すように、ステンレス、鉄等の金属から構成される中実円柱状のシャフト621と、押圧により変形可能なシリコーンゴム等の部材から構成され、シャフト621の外周に設けられる円筒形状の弾性層622とを有している。
図3(a)〜(c)は、加圧ロール62の構成を示した図である。図3(a)は、加圧ロール62をニップ部Nの上流側から見た図であり、図3(b)は、図3(a)の加圧ロール62をIIIB方向から見た図であり、図3(c)は、図3(a)の加圧ロール62をIIIC方向から見た図である。
加圧ロール62は、シャフト621の軸方向両端部に設けられた軸受け623により回転可能に支持される。さらに、加圧ロール62は、軸受け623を保持する保持部材624を介して押し付け部材625により押圧され、矢印2C(図2参照)で示す方向(以下、押し当て方向2Cと呼ぶ)に定着ベルトモジュール61(図2参照)側へ押し付けられている。
図3(b)〜(c)に示すように、それぞれの保持部材624は、軸受け623の図中下側に位置する外周面に接触して保持する保持部624aと、保持部624aの両端から延びる2つの腕部624bとを有している。そして、一方の腕部624bが不図示の筐体に固定されるとともに他方の腕部624bが、例えば圧縮ばね等の弾性を有する部材からなる押し付け手段の一例としての押し付け部材625により、定着ベルトモジュール61側へ押圧されている。これにより、加圧ロール62は、軸方向の両端側で定着ベルトモジュール61側へ押され、加圧ロール62の弾性層622が定着ベルト610を介して荷重受け部材615に押しつけられるようになる。
さらに、図3(a)、(b)に示すように、加圧ロール62の一方の端部(例えば画像形成装置1のリア側に位置する端部)には、外周に複数のギア刃が形成されたエンドキャップ部材626が固定されている。また、エンドキャップ部材626には、伝達ギア627が、エンドキャップ部材626に形成されたギア刃と噛み合うように設けられている。
そして、本実施形態では、不図示の駆動モータからの回転駆動力が伝達ギア627からエンドキャップ部材626に伝達される。これにより、エンドキャップ部材626から加圧ロール62に回転駆動力が伝わり、加圧ロール62は、例えば180mm/sのプロセススピードで矢印2B方向に回転移動する。
ここで、本実施形態の加圧ロール62では、上述したように、軸方向の一方の端部(リア側の端部)のみに、回転駆動力を受けるエンドキャップ部材626が設けられている。そして、本実施形態の加圧ロール62では、図3(b)に示すように、エンドキャップ部材626が、押し付け部材625による加圧ロール62の押圧方向と等しい方向の回転駆動力を伝達ギア627から受けている。
したがって、本実施形態では、加圧ロール62の一方の端部が他方の端部と比較して、定着ベルトモジュール61側へより大きな力で押されることになる。この結果、軸方向の一方の端部側(リア側)と他方の端部側(フロント側)とで、ニップ部N(図2参照)において荷重受け部材615にかかる荷重(圧力)が異なる場合がある。
図2に戻って、定着ベルト610は、ベルト部材の一例であって、無端状に形成され、回転する加圧ロール62から駆動を受け図中矢印2A方向に回転駆動(循環移動)を行う。
また、定着ベルト610は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆されPFA(テトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等により形成された剥離層とで構成される。
さらに、定着ベルトモジュール61には、回転可能に設けられ、内側から定着ベルト610を張架する第1張架ロール612が設けられている。また、定着ベルト610の移動方向において、第1張架ロール612よりも上流側には、同じく定着ベルト610を内側から張架する第2張架ロール613が設けられている。さらに、定着ベルト610の内側には、第2張架ロール613の変位(ステアリング)を行うステアリング機構614が設けられている。
ここで、本実施形態では、ステアリング機構614によって、第2張架ロール613が変位し(傾き)、これに伴い、定着ベルト610の幅方向に定着ベルト610が移動する。これにより、本実施形態では、定着ベルト610の幅方向における定着ベルト610の位置が調整されるようになり、予め定められた意図した経路に沿って定着ベルト610が移動するようになる。
また、本実施形態では、定着ベルト610を挟み加圧ロール62の対向位置に、加圧ロール62からの荷重を受ける荷重受け部材615が設けられている。本実施形態では、加圧ロール62と荷重受け部材615とによって、用紙50が両側から挟まれ用紙50に対して圧力が加えられる。なお、荷重受け部材615の構成については、後段で詳述する。
さらに、本実施形態では、第1張架ロール612、第2張架ロール613、および、荷重受け部材615の内部に、これらを加熱するヒータ616が設けられている。ここで、このヒータ616は、例えばハロゲンヒータにより構成される。
さらに、本実施形態では、定着ベルト610の内側にオイルなどの潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部材617A、第2潤滑剤供給部材617Bが設けられている。第1潤滑剤供給部材617Aは、定着ベルト610の移動方向において、第1張架ロール612よりも上流側に、第2張架ロール613よりも下流側に配置されている。また、第2潤滑剤供給部材617Bは、定着ベルト610の移動方向において、第1張架ロール612よりも下流側に、荷重受け部材615よりも上流側に配置されている。
また、本実施形態では、用紙50の搬送方向において、ニップ部Nよりも上流側に、ニップ部Nへ搬送される用紙50の案内を行う第1用紙案内部材618が設けられている。この第1用紙案内部材618は、上面618Aを用いて用紙50を下方から支持し、ニップ部Nへの用紙50の案内を行う。
また、ニップ部Nよりも下流側には、ニップ部Nから搬送されてきた用紙50の下流側への案内を行う第2用紙案内部材619が設けられている。この第2用紙案内部材619も、上面619Aを用いて用紙50を下方から支持し、下流側への用紙50の案内を行う。
さらに、本実施形態では、ニップ部Nよりも上流側に、上流側から搬送されてきた用紙50が通る、断面形状が三角形の上流側用紙通過領域701が形成されている。
上流側用紙通過領域701は、定着ベルト610よりも図中下方に、且つ、加圧ロール62の外周面よりも図中上方に配置されている。さらに説明すると、本実施形態では、定着ベルト610のうちの、ニップ部Nよりも上流側に位置する部分と、加圧ロール62の外周面のうちの、ニップ部Nよりも上流側に位置する部分とにより囲まれた領域が、上流側用紙通過領域701となっている。
また、本実施形態では、ニップ部Nよりも下流側に、ニップ部Nから排出された用紙50が通る、断面形状が三角形の下流側用紙通過領域702が形成される。
この下流側用紙通過領域702も、上流側用紙通過領域701と同様、定着ベルト610よりも図中下方に、且つ、加圧ロール62の外周面よりも図中上方に配置されている。さらに説明すると、定着ベルト610のうちの、ニップ部Nよりも下流側に位置する部分と、加圧ロール62の外周面のうちの、ニップ部Nよりも下流側に位置する部分とにより囲まれた領域が、下流側用紙通過領域702となっている。
図4は、図2における矢印IV方向から定着ベルトモジュール61を眺めた場合の図である。
本実施形態では、上記のとおり、第2張架ロール613を変位させるステアリング機構614(図2参照)が設けられており、このステアリング機構614は、図4に示すように、第2張架ロール613の軸方向における中央部613Aを中心に第2張架ロール613を回転(揺動)させる。これにより、第2張架ロール613の軸方向における何れか一端部側に向かって定着ベルト610が移動するようになり、これに伴い、定着ベルト610の幅方向における位置が変化する。
なお、本実施形態では、第2張架ロール613の軸方向における中央部613Aを中心に第2張架ロール613を回転(揺動)させる構成を採用しているが、第2張架ロール613の軸方向における一端部を固定し、他端部側を揺動させる構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、変位させる対象(ステアリングを行う対象)を第2張架ロール613としたが、第1張架ロール612を変位させてもよい。但し、第1張架ロール612ではなく第2張架ロール613を変位させた方が、用紙50上のトナー像の乱れが抑制されるようになるため好ましい。
続いて、定着装置60のより詳細な構成について説明する。図5は、定着装置60のニップ部Nの周囲を示した図であって、加圧ロール62の軸方向と直交する面における定着装置60の断面図に対応する。
図5に示すように、本実施形態の荷重受け部材615は、定着ベルト610を介して加圧ロール62からの荷重を受ける押圧部材の一例としてのパッド部材650と、パッド部材650を支持する支持フレーム660とを有する。
パッド部材650は、加圧ロール62の軸方向(図の奥行き方向)に延びて設けられ、加圧ロール62からの荷重を受けることで、定着ベルト610を介して加圧ロール62の弾性層622(図2参照)との間に、加圧ロール62の軸方向の一端から他端に亘ってニップ部Nを形成する。
また、本実施形態のパッド部材650は、加圧ロール62の弾性層622(図2参照)と比較して、硬度が相対的に高くなっている。これにより、定着ベルトモジュール61に対して加圧ロール62が押し付けられた場合には、ニップ部Nにおいて、弾性層622が弾性変形し、パッド部材650は、定着ベルト610を介して加圧ロール62の弾性層622に食い込んだ状態となっている。
本実施形態のパッド部材650は、定着ベルト610の内周面に接触する側に、加圧ロール62の軸方向およびニップ部Nにおける用紙の搬送方向に延びる平坦面から構成される平坦部651を有している。さらに、パッド部材650は、ニップ部Nにおける用紙の搬送方向において、平坦部651の上流側に位置し、加圧ロール62から離れる方向に湾曲した曲面により構成される上流側湾曲部652と、平坦部651の下流側に位置し、加圧ロール62から離れる方向に湾曲した曲面により構成される下流側湾曲部653とを有している。
なお、本実施形態では、パッド部材650は、ニップ部Nにおいて、加圧ロール62の軸方向の一端から他端に亘って同様の形状を有している。
そして、図5に示すように、加圧ロール62の軸方向と直交する面における断面(以下の説明において、単に「断面」と呼ぶことがある)において、平坦部651は直線状の断面形状を有しており、上流側湾曲部652および下流側湾曲部653は曲線状の断面形状を有している。
図5に示すように、上流側湾曲部652は、ニップ部Nにおける用紙の搬送方向上流側に位置する第1上流側湾曲部652aと、第1上流側湾曲部652aの下流側に設けられ、第1上流側湾曲部652aと比較して曲率半径が大きい(曲率が小さい)曲面により構成される第2上流側湾曲部652bとにより構成されている。
また、本実施形態では、下流側湾曲部653は、上流側湾曲部652の第2上流側湾曲部652bと比較して、曲率半径が小さい(曲率が大きい)曲面により構成されている。
本実施形態では、図5に示すように、平坦部651の中心位置651aは、定着ベルトモジュール61に押し付けられた状態の加圧ロール62の回転中心62aから平坦部651へ下ろした垂線s2の足651b(以下、単に「垂線の足651b」と呼ぶ)と比較して、ニップ部Nにおける用紙の搬送方向の上流側に位置している。
そして、本実施形態の定着装置60では、加圧ロール62の回転中心62aと平坦部651の中心位置651aとを結んだ直線s1と、加圧ロール62の回転中心62aから平坦部651へ下ろした垂線s2とがなす角θ1が、3°以下の範囲であることが好ましい。
図5に示した例では、θ1は、約2.5°となっている。
また、本実施形態の定着装置60では、図5に示すように、パッド部材650のうち平坦部651および下流側湾曲部653によりにニップ部Nが形成されている。
言い換えると、定着ベルトモジュール61に加圧ロール62が押し付けられた状態では、定着ベルト610のうちパッド部材650の平坦部651および下流側湾曲部653に張架される部分が加圧ロール62に押し付けられ、定着ベルト610のうちパッド部材650の上流側湾曲部652に張架される部分は、加圧ロール62に接触していない。
これにより、本実施形態では、定着ベルト610のうちパッド部材650の上流側湾曲部652に張架される部分によって、上述した上流側用紙通過領域701が形成されている。そして、パッド部材650のうち上流側湾曲部652と平坦部651との境界部が、ニップ部Nの入口(ニップ部Nの用紙搬送方向上流側の端部)に位置するようになっている。
ここで、この上流側用紙通過領域701を用紙Pが通過する際に、用紙50(図2参照)のトナー像形成面51(図2参照)が定着ベルト610に接触すると、トナー像に乱れが生じるおそれがある。付言すると、ニップ部Nに進入する前のトナー像は未定着状態にあり、トナー像形成面51が定着ベルト610に接触すると、トナー像に乱れが生じるおそれがある。
上述した図2も参照すると、本実施形態の定着装置60では、用紙50は、用紙50の先端部が上流側用紙通過領域701にて定着ベルト610に突き当たることで進行方向が変えられた後、ニップ部Nに進入する。具体的には、用紙50は、定着ベルト610のうちパッド部材650の第2上流側湾曲部652bに張架される部分に先端が突き当たった後、ニップ部Nに進入することになる。
本実施形態では、第2上流側湾曲部652bは、上述したように加圧ロール62から離れる方向へ湾曲した形状を有している。さらに、第2上流側湾曲部652bよりも上流側に位置する第1上流側湾曲部652aは、第2上流側湾曲部652bと比較して、曲率半径が小さな(曲率が大きい)曲面で構成されている。
これにより、本構成を採用しない場合と比較して、用紙50が上流側用紙通過領域701を通過する際に、トナー像形成面51が、上流側湾曲部652に張架される定着ベルト610に接触しにくくなっている。この結果、用紙50のトナー像形成面51に定着されるトナー像に乱れが生じることを抑制できる。
さらに、本実施形態では、上流側湾曲部652において、第2上流側湾曲部652bを、第1上流側湾曲部652aと比較して曲率半径の大きな(曲率が小さい)曲面とすることで、本構成を採用しない場合と比較して、ニップ部Nに搬送される用紙50に撓み等が生じることを抑制している。
すなわち、用紙50の先端部が突き当たる部分の定着ベルト610の曲率が大きい場合、搬送される用紙50と定着ベルト610とのなす角度が大きくなり、用紙50が定着ベルト610に突き当たった際の押圧力により用紙50の先端に撓み等が生じやすい。この結果、用紙50がニップ部Nに案内されずに用紙詰まりが生じたり、用紙50の先端に折れ等が生じたりする場合がある。
これに対し、本実施形態では、第2上流側湾曲部652bを、第1上流側湾曲部652aと比較して曲率半径の大きな(曲率が小さい)曲面とすることで、用紙50の先端が突き当たる部分の定着ベルト610の曲率を小さくすることができる。この結果、定着ベルト610に用紙50が突き当たった際に用紙50に撓み等が生じることを抑制でき、用紙50を安定してニップ部Nに案内することが可能になる。
また、本実施形態の定着装置60では、定着ベルト610のうちパッド部材650の下流側湾曲部653に張架される部分によって、上述した下流側用紙通過領域702が形成されている。
詳細に説明すると、下流側湾曲部653のうち定着ベルト610が張架される部分の搬送方向の中心位置653aよりも搬送方向上流側が、加圧ロール62に対して食い込んだ状態となっている。言い換えると、下流側湾曲部653の中心位置653aは、ニップ部Nの出口(ニップ部Nの用紙搬送方向下流側の端部)よりも、定着ベルト610の搬送方向下流側に位置している。
この結果、下流側湾曲部653の中心位置653aよりも搬送方向下流側に位置する部分に張架される定着ベルト610により、下流側用紙通過領域702が形成されている。
そして、本実施形態では、下流側湾曲部653に張架される定着ベルト610のうち、加圧ロール62に接触する部分の長さが、加圧ロール62に接触していない部分の長さと比較して短くなっている。
ここで、上述したように、加圧ロール62は、押し付け部材625(図3参照)に押圧されることで、定着ベルト610を介してパッド部材650に押し当てられている。本実施形態では、加圧ロール62を、パッド部材650の平坦部651に対して斜めに押し当てている。具体的には、図5に示すように、パッド部材650に対する加圧ロール62の押し当て方向2Cは、垂線s2に対して、定着ベルト610の搬送方向下流側に傾斜した向きとなっている。
これにより、本実施形態では、平坦部651の搬送方向下流側において搬送方向上流側と比較して加圧ロール62が強く押し当たることになり、ニップ部Nに搬送される用紙に対する圧力が、ニップ部Nの搬送方向下流側ほど大きくなる。この結果、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を急激に湾曲させることができ、本構成を採用しない場合と比較して、定着ベルト610からの用紙の剥離性能が良好になる。
ところで、定着装置60では、加圧ロール62に対するパッド部材650の位置関係や加圧ロール62(弾性層622;図2参照)に対するパッド部材650の食い込み量等の違いによって、ニップ部Nを搬送される用紙に対する圧力の分布(以下、単にニップ部Nでの圧力分布ということがある)が異なる場合がある。
そして、ニップ部Nでの圧力分布の違いによって、ニップ部Nを通過する用紙へ定着されるトナー像の画質や、ニップ部Nを通過した後の用紙の定着ベルト610からの剥離性能等が異なる場合がある。
図6(a)〜(c)は、加圧ロール62に対するパッド部材650の位置を異ならせた場合の、ニップ部Nでの圧力分布を示した図である。また、図7は、加圧ロール62に対するパッド部材650の位置を異ならせた状態を説明するための図である。図7においては、定着ベルト610、支持フレーム660等の記載を省略している。
ここで、図6(a)に示した図が、図5に示した本実施形態の定着装置60におけるニップ部Nでの圧力分布に対応する。また、図6(b)に示した図が、図7において破線で示した位置にパッド部材650を配置した場合における、ニップ部Nでの圧力分布に対応する。さらに、図6(c)に示した図が、図7において一点鎖線で示した位置にパッド部材650を配置した場合におけるニップ部Nでの圧力分布に対応する。なお、図7において実線で示したパッド部材650の配置は、図5に示した本実施形態のパッド部材650と同様である。
以下の説明では、図7において破線で示した配置のパッド部材をパッド部材650Bと呼び、一点鎖線で示した配置のパッド部材をパッド部材650Cと呼ぶ。
図7に示すように、パッド部材650Bは、平坦部651の中心位置651aと垂線の足651bとが一致するように設けられている。パッド部材650Bは、このように配置されることで、中心位置651a(垂線の足651b)を中心として、搬送方向上流側と下流側とで、パッド部材650Bの平坦部651と加圧ロール62との位置関係が等しくなっている。
パッド部材650Bがこのように配置されることで、ニップ部Nでの圧力分布は、図6(b)に示すように、単一のピークp1を有する山なりの形状となる。
ニップ部Nでの圧力分布が図6(b)のように単一のピークp1を有する山なりの形状である場合、ニップ部Nにおける下流側では、用紙に対する圧力が単調に減少している。このため、図6(b)に示す例では、ニップ部Nの内部と、ニップ部Nの下流側(下流側用紙通過領域702;図2参照)との境界で、定着ベルト610(図5参照)に急激な曲率の変化を持たせることが困難になる。この結果、例えばカラー画像のようにトナーが多く転写された用紙等に定着を行った場合、用紙が定着ベルト610から離れにくくなり、用紙の剥離不良が生じやすい。
これに対し、図7に示すように、パッド部材650Cは、下流側湾曲部653が加圧ロール62(弾性層622;図2参照)に食い込むように設けられている。具体的には、パッド部材650Cは、定着ベルト610のうち下流側湾曲部653の中心位置653aにて張架される部分が、加圧ロール62に接触するように設けられる。言い換えると、パッド部材650Cは、下流側湾曲部653の中心位置653aが、ニップ部Nの内側に位置するようになっている。
そして、パッド部材650Cがこのように配置されることで、加圧ロール62の中心62aと平坦部651の中心位置651aとをむすぶ直線s1と、加圧ロール62の中心62aから平坦部651へ下ろした垂線s2とがなす角θ1は、3°よりも大きくなっている。
パッド部材650Cが上述したように配置されることで、ニップ部Nでの圧力は、図6(c)に示すように、ニップ部Nの搬送方向中央部に極大値を有するピークp1と、ニップ部Nの搬送方向下流側に極大値を有するピークp2とを有する分布となる。
また、図6(c)に示すように、ピークp2の形状は、ピークp1と比較して突出した形状を有している。また、ピークp2での用紙に対する面圧の大きさは、ピークp1での用紙に対する面圧のおよそ130%となっている。
すなわち、図6(c)に示す例では、ニップ部Nでの圧力が上述したような分布を有することで、ニップ部Nを搬送される用紙に対する圧力が、ピークp2の位置で急激に上昇することになる。
図6(c)に示すように、ニップ部Nの圧力分布において、ニップ部Nの搬送方向下流側にピークp2を有する場合、ニップ部Nにおいてピークp2の位置で定着ベルト610に急激な曲率の変化を持たせることが可能になる。この結果、ニップ部Nから排出された用紙が、定着ベルト610の曲率の変化に追従することができなくなり、用紙を定着ベルト610から剥離することが可能になる。
しかしながら、ニップ部Nの圧力分布が図6(c)に示すような形状を有する場合、以下のような問題が生じる場合がある。
すなわち、ニップ部Nにおける下流側に位置するピークp2の大きさが、ニップ部Nの中央部に位置するピークp1の大きさに対して過度に大きい場合、ニップ部Nを搬送される用紙の搬送速度が、一時的に変動する場合がある。具体的には、ニップ部Nを搬送される用紙の先端がピークp2の位置に到達した際に、用紙の先端に対して強い圧力がかかることで、用紙の搬送速度が一時的に遅くなる場合がある。
そして、このように用紙の搬送速度が一時的に遅くなった場合、用紙に対する熱の伝導量が一時的に変動することになるため、定着後のトナー像にグロスむら(光沢むら)が生じる場合がある。
これに対し、本実施形態の定着装置60では、パッド部材650を図5に示したように配置することで、ニップ部Nでの用紙の搬送速度の変動を抑制し、定着後のトナー像のグロスむらの発生を抑制している。
図6(a)に示すように、本実施形態の定着装置60におけるニップ部Nの圧力分布は、ニップ部Nの搬送方向中央部に極大値を有するピークp1と、ニップ部Nの搬送方向下流側に極大値を有するピークp2とを有する。
上述したように、本実施形態では、下流側湾曲部653のうち搬送方向上流側に位置する部分のみが加圧ロール62に食い込んだ状態となっており、下流側湾曲部653の中心位置653aは、ニップ部Nよりも下流側に位置するようなっている。これにより、図6(a)に示すように、ピークp2の形状が、図6(c)に示した例と比較してなだらかな山型となる。
この結果、本構成を採用しない場合と比較して、ニップ部Nにおいて用紙に対する圧力が局所的に高くなることが抑制され、用紙の搬送速度が変動することが抑制される。これにより、ニップ部Nにおいて用紙に対する熱の伝導量等が変動することが抑制され、定着後のトナー像にグロスむらが生じることが抑制される。
ここで、本実施形態では、ニップ部Nの圧力分布において、ピークp2の大きさ(ピークp2における面圧)がピークp1の大きさ(ピークp1における面圧)の120%以下となっている。ピークp2の大きさは、ピークp1の大きさよりも大きく、120%以下であることが好ましく、ピークp1の大きさの110%〜120%の範囲であることがより好ましい。
ニップ部Nの圧力分布において、ピークp1に対するピークp2の大きさをこのような範囲にすることで、用紙の剥離性能の低下を抑制でき、定着後のトナー像にグロスむらが生じることを抑制できる。
ところで、本実施形態の定着装置60では、上述したように、加圧ロール62を定着ベルトモジュール61に対して軸方向両端側から押圧するとともに、加圧ロール62を一端側(この例では、リア側の端部)にて回転駆動している(図3参照)。
この結果、上述したように、加圧ロール62の軸方向の一端側と他端側とで、定着ベルトモジュール61に対する押圧力が異なり、ニップ部Nを搬送される用紙に対する圧力が、軸方向の一端側と他端側とで異なる場合がある。
本実施形態では、上述したように、加圧ロール62が軸方向の一端側で回転駆動されることにより、加圧ロール62の一端側で定着ベルトモジュール61側に向かう力が生じるため、ニップ部Nでは、軸方向一端側での圧力が、軸方向他端側と比較して高くなる傾向がある。
そこで、ニップ部Nでの軸方向での圧力の差を低減するため、加圧ロール62に対するパッド部材650の押し付け力が、軸方向一端側と比較して軸方向他端側で大きくなるようにすることが好ましい。
図8(a)〜(c)は、荷重受け部材615の他の構成を示した図である。図8(a)は荷重受け部材615をニップ部Nの下流側から見た図であり、図8(b)は図8(a)を矢印VIIIB方向から見た図であり、図8(c)は図8(a)のVIIIC−VIIIC断面図である。荷重受け部材615において、パッド部材650の押し付け力が軸方向一端側と比較して軸方向他端側で大きくなるようにする具体的な方法としては、例えば図8(a)〜(c)に示すように、軸方向他端側において支持フレーム660とパッド部材650との間に押し部材の一例としてのスペーサ670を設けることが挙げられる。このように、軸方向他端側にスペーサ670を設けることで、パッド部材650の軸方向他端側が加圧ロール62側に押されることになる。この結果、ニップ部Nにおいて軸方向他端側と一端側とで圧力の差を小さくすることが可能になる。
スペーサ670の形状としては、特に限定されるものではないが、例えば図8(a)〜(c)に示すように、軸方向他端側から一端側に向かうに従い厚みが薄くなる板状の形状のものを用いることができる。スペーサ670をこのような形状とすることで、加圧ロール62に対するパッド部材650の押し付け力を、軸方向他端側から一端側にかけて連続的に変化させることが可能になる。
50…用紙、60…定着装置、61…定着ベルトモジュール、62…加圧ロール、100…画像形成装置、610…定着ベルト、615…荷重受け部材、650…パッド部材、651…平坦部、652…上流側湾曲部、653…下流側湾曲部、660…支持フレーム

Claims (5)

  1. 回転可能な回転部材と、
    前記回転部材に接触しながら移動可能な無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周に設けられ、当該ベルト部材の移動方向に延びる平面からなる平坦部と、当該移動方向において当該平坦部の下流側に連続し前記回転部材から離れる側に湾曲した下流側湾曲部と、当該移動方向において当該平坦部の上流側に連続し当該回転部材から離れる側に湾曲し且つ当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面を含む上流側湾曲部とを有し、当該平坦部および当該下流側湾曲部にて当該ベルト部材を当該回転部材に接触させて、当該回転部材と当該ベルト部材との間に記録材が通過する加圧部を形成する押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記平坦部における前記移動方向の中心位置が、前記回転部材の回転軸から当該平坦部に下ろした垂線の足と比較して当該移動方向の上流側に位置するとともに、当該平坦部における当該移動方向の上流側の端部が、前記加圧部における当該移動方向の上流側の端部に位置し、且つ、前記下流側湾曲部における当該移動方向の中心位置が、前記加圧部よりも当該移動方向の下流側に位置し、且つ、前記上流側湾曲部が、当該移動方向の上流側に位置する第1上流側湾曲部と、当該第1上流側湾曲部の下流側に連続し当該第1上流側湾曲部および当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面からなる第2上流側湾曲部とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記押圧部材の前記第2上流側湾曲部は、前記加圧部よりも前記移動方向の上流側に位置することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記回転部材を前記押圧部材に対して押し付ける押し付け手段をさらに有し、
    前記押し付け手段による前記回転部材の押し付け方向は、当該回転部材の前記回転軸と前記平坦部の前記中心位置とを結んだ直線に対して、前記移動方向の下流側へ傾斜していることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記回転部材は、軸方向における一端側が回転駆動され、
    前記押圧部材には、前記軸方向における他端側を前記回転部材側に押す押し部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. トナー像を形成するトナー像形成部と、
    前記トナー像を記録材に転写する転写部と、
    回転可能な回転部材と、
    前記回転部材に接触しながら移動可能な無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周に設けられ、当該ベルト部材の移動方向に延びる平面からなる平坦部と、当該移動方向において当該平坦部の下流側に連続し前記回転部材から離れる側に湾曲した下流側湾曲部と、当該移動方向において当該平坦部の上流側に連続し当該回転部材から離れる側に湾曲し且つ当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面を含む上流側湾曲部とを有し、当該平坦部および当該下流側湾曲部にて当該ベルト部材を当該回転部材に接触させて、当該回転部材と当該ベルト部材との間に記録材が通過する加圧部を形成する押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記平坦部における前記移動方向の中心位置が、前記回転部材の回転軸から当該平坦部に下ろした垂線の足と比較して当該移動方向の上流側に位置するとともに、当該平坦部における当該移動方向の上流側の端部が、前記加圧部における当該移動方向の上流側の端部に位置し、且つ、前記下流側湾曲部における当該移動方向の中心位置が、前記加圧部よりも当該移動方向の下流側に位置し、且つ、前記上流側湾曲部が、当該移動方向の上流側に位置する第1上流側湾曲部と、当該第1上流側湾曲部の下流側に連続し当該第1上流側湾曲部および当該下流側湾曲部と比較して曲率が小さい曲面からなる第2上流側湾曲部とを有することを特徴とする画像形成装置。
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