JP7091621B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。より特定的には、本発明は、内側からベルトを押圧する押圧部材を備えた定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置は一般に、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置によって現像してトナー像を形成し、このトナー像を記録媒体へ転写した後、定着装置によってトナー像を用紙に定着させることにより、記録媒体に画像を形成する。また、画像形成装置の中には、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置によって現像してトナー像を形成し、一次転写ローラーを用いてトナー像を中間転写ベルトに転写し、二次転写ローラーを用いて中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体へ二次転写するものも存在する。
定着装置の中には、回転する無端状のベルトと、ベルトの内側から定着ニップを押圧する押圧部材と、ベルトを押圧部材に押圧することによりベルトとの間で定着ニップを形成する回転体とを備えた定着装置が存在する。この種の定着装置の従来の構成は、たとえば下記特許文献1および2などに開示されている。
下記特許文献1の定着装置は、回転軸の周りを回転可能に設けられる定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧部材と、定着ベルトを加圧部材側に向かって押圧する押圧面を有する押圧部材とを備えている。押圧面は、記録媒体の搬送方向に沿って延びる平面部と、記録媒体の搬送方向において平面部の下流側に設けられ、加圧部材の外周面に沿って湾曲する曲面部とを含んでいる。曲面部の曲率半径は、定着ニップの形成に伴う変形前の加圧部材の外周面の曲率半径よりも大きい。
下記特許文献2の定着装置は、回転可能な無端状の加熱ベルトと、この加熱ベルトに圧接し回転可能な加圧ローラーと、加熱ベルトを加熱する熱源と、加熱ベルトと加圧ローラーとが圧接するニップ領域と、加熱ベルトの内側で装置本体に固設され、加圧ローラーに加圧されるとともに、加熱ベルトがニップ領域で所定の経路で移動するのを案内する案内面を有する保持部材とを備えている。案内面は、ニップ領域に位置する部分で用紙搬送方向下流側へ向かうにつれて加圧ローラー側に傾斜している。
特開2017-72711号公報 特開2010-224082号公報
近年、省エネルギーに対する意識の高まりから、画像形成装置の省電力化が要求されている。定着装置の消費電力は画像形成装置の消費電力の大きな割合を占めている。したがって、画像形成装置の省電力化のための方法として、定着温度を低く設定することにより定着装置の消費電力を低減する方法が考えられる。
上述の従来の定着装置では、定着温度を低く設定することはできなかった。特許文献1の定着装置では、押圧部材の押圧面は平面部と曲面部とによって構成されており、平面部は記録媒体の搬送方向に沿って延びている。特許文献2の定着装置では、保持部材の案内面は平面のみによって構成されている。これらの構成では、定着ニップで記録媒体が受ける圧力の分布は、搬送方向に沿った定着ニップのほぼ中央の位置で最大となる。このため、定着装置は、定着ニップの上流側端部から中央の位置まで記録媒体が移動する短時間の間しか記録媒体上のトナーを加熱することができず、搬送方向に沿った定着ニップのほぼ中央の位置で、記録媒体上のトナーが十分に加熱される前に定着を行っていた。その結果、定着装置の熱を定着に十分に活かすことができず、定着温度を低く設定した場合には定着不良が発生していた。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、消費電力を低減することのできる定着装置および画像形成装置を提供することである。
発明のの局面に従う定着装置は、定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、回転する無端状のベルトと、ベルトの内側に配置され、内側からベルトを押圧する押圧部材と、ベルトの外側に配置され、外側からベルトの押圧部材に対向する位置を押圧することにより、ベルトとの間で定着ニップを形成する回転体とを備え、押圧部材におけるベルトを挟んで回転体と対向する面は、平面部と、平面部における記録媒体の搬送方向下流側の端部において平面部と隣接する曲面部とを含み、回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、平面部における搬送方向上流側の端部は、平面部における搬送方向下流側の端部よりも、回転体の中心軸を通り搬送方向に対して平行な直線から離れており、平面部における搬送方向下流側の端部の搬送方向に沿った位置は、回転体の中心軸の搬送方向に沿った位置よりも上流側に存在する。
本発明の他の局面に従う定着装置は、定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、回転する無端状のベルトと、ベルトの内側に配置され、内側からベルトを押圧する押圧部材と、ベルトの外側に配置され、外側からベルトの押圧部材に対向する位置を押圧することにより、ベルトとの間で定着ニップを形成する回転体とを備え、押圧部材におけるベルトを挟んで回転体と対向する面は、平面部と、平面部における記録媒体の搬送方向下流側の端部において平面部と隣接する曲面部とを含み、回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、平面部における搬送方向上流側の端部は、平面部における搬送方向下流側の端部よりも、回転体の中心軸を通り搬送方向に対して平行な直線から離れており、曲面部の曲率中心は、回転体の中心軸とは異なる位置に存在する。
上記定着装置において好ましくは、回転体の中心軸の搬送方向に沿った位置は、曲面部の曲率中心の搬送方向に沿った位置よりも下流側に存在する。
本発明のさらに他の局面に従う定着装置は、定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、回転する無端状のベルトと、ベルトの内側に配置され、内側からベルトを押圧する押圧部材と、ベルトの外側に配置され、外側からベルトの押圧部材に対向する位置を押圧することにより、ベルトとの間で定着ニップを形成する回転体とを備え、押圧部材におけるベルトを挟んで回転体と対向する面は、平面部と、平面部における記録媒体の搬送方向下流側の端部において平面部と隣接する曲面部とを含み、回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、平面部における搬送方向上流側の端部は、平面部における搬送方向下流側の端部よりも、回転体の中心軸を通り搬送方向に対して平行な直線から離れており、曲面部における回転体側に最も突出した部分は、定着ニップの一部を形成する。
上記定着装置において好ましくは、回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、平面部を延長した直線と、回転体の中心軸を通り搬送方向に対して平行な直線との交点の搬送方向に沿った位置は、平面部における搬送方向下流側の端部の搬送方向に沿った位置よりも下流側に存在する。
上記定着装置において好ましくは、曲面部の曲率半径は、定着ニップを形成しない状態の回転体の外周面の曲率半径よりも大きい。
上記定着装置において好ましくは、曲面部の曲率半径は、定着ニップを形成しない状態の回転体の外周面の曲率半径の2倍以下である。
上記定着装置において好ましくは、押圧部材におけるベルトを挟んで回転体と対向する面は、平面部における記録媒体の搬送方向上流側の端部において平面部と隣接する他の曲面部をさらに含み、曲面部の曲率中心と他の曲面部の曲率中心とは、押圧部材におけるベルトを挟んで回転体と対向する面を基準として、互いに異なる側に存在する。
上記定着装置において好ましくは、回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、回転体の中心軸を通り搬送方向に対して平行な直線に対する平面部の傾斜角度は、0.5度以上25度以下である。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置は、トナー像を記録媒体に形成する画像形成部と、上記の定着装置とを備える。
本発明によれば、消費電力を低減することのできる定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。 図2における定着ニップNP付近の構成を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施の形態のパッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面410の形状を詳細に説明する図である。 定着ニップを通過する用紙の温度変化と定着ニップの圧力分布とを模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態の定着装置40における加圧ローラー46の表面硬度(ゴム硬度)と、定着ニップNPにおける圧力傾斜、ピーク圧、および画像品質との関係を示す図である。 本発明の一実施の形態の定着装置40における定着ベルト41の平面部411の傾斜角度θと、定着ニップNPにおける圧力傾斜および画像品質との関係を示す図である。 本発明の一実施の形態の第1の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態の第2の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態の第3の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、定着装置が搭載される画像形成装置がMFPである場合について説明する。定着装置が搭載される画像形成装置はMFPの他、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどであってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、MFPであり、用紙搬送部10と、トナー像形成部20(画像形成部の一例)と、制御部30と、定着装置40とを主に備えている。
用紙搬送部10は、搬送経路TRに沿って矢印AR1で示す搬送方向に用紙M(記録媒体の一例)を搬送する。用紙搬送部10は、給紙トレイ11と、給紙ローラー12と、複数の搬送ローラー13と、排紙ローラー14と、排紙トレイ15とを含んでいる。給紙トレイ11は、画像を形成するための用紙Mを収容する。給紙トレイ11は複数であってもよい。給紙ローラー12は、給紙トレイ11と搬送経路TRとの間に設けられている。複数の搬送ローラー13の各々は、搬送経路TRに沿って設けられている。排紙ローラー14は、搬送経路TRの最も下流の部分に設けられている。排紙トレイ15は画像形成装置本体1aの最上部に設けられている。
トナー像形成部20は、いわゆるタンデム方式でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色の画像を合成し、搬送される用紙Mにトナー像を形成する。トナー像形成部20は、YMCK各色についての画像形成ユニット21と、中間転写ベルト22と、YMCK各色についての一次転写ローラー23と、二次転写ローラー24とを含んでいる。
YMCK各色の画像形成ユニット21は、感光体ドラム25と、帯電ローラー26と、露光装置27と、現像装置28と、クリーニング装置29などを含んでいる。感光体ドラム25は、図1中矢印αで示す方向に回転駆動される。感光体ドラム25の周囲には、帯電ローラー26、現像装置28、およびクリーニング装置29が設けられている。帯電ローラー26は、感光体ドラム25に近接して設けられている。露光装置27は、感光体ドラム25の下部に設けられている。
中間転写ベルト22は、YMCK各色の画像形成ユニット21の上部に設けられている。中間転写ベルト22は、環状であり、回転ローラー22aに架け渡されている。中間転写ベルト22は、図1中矢印βで示す方向に回転駆動される。一次転写ローラー23の各々は、中間転写ベルト22を挟んで感光体ドラム25の各々と対向している。二次転写ローラー24は、搬送経路TRにおいて中間転写ベルト22と接触している。
定着装置40は、トナー像を担持した用紙を把持しながら搬送経路TRに沿って搬送することで、用紙Mにトナー像を定着させる。
画像形成装置1は、感光体ドラム25を回転させて、感光体ドラム25の表面を帯電ローラー26によって帯電させる。画像形成装置1は、帯電された感光体ドラム25の表面に対して、露光装置27により画像形成情報に従った露光を行い、感光体ドラム25の表面に静電潜像を形成する。
次に画像形成装置1は、静電潜像が形成された感光体ドラム25に対して、現像装置28からトナーを供給して現像を行い、感光体ドラム25の表面にトナー像を形成する。
次に画像形成装置1は、一次転写ローラー23を用いて、感光体ドラム25に形成されたトナー像を、中間転写ベルト22の表面に順次転写する(一次転写)。フルカラー画像の場合、中間転写ベルト22の表面には、YMCK各色のトナー像が合成されたトナー像が形成される。
画像形成装置1は、中間転写ベルト22に転写されずに感光体ドラム25に残留したトナーを、クリーニング装置29により除去する。
続いて画像形成装置1は、中間転写ベルト22の表面に形成されたトナー像を、回転ローラー22aによって二次転写ローラー24と対向する位置まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、給紙トレイ11に収容された用紙Mを、給紙ローラー12により給紙し、複数の搬送ローラー13の各々により搬送経路TRに沿って中間転写ベルト22と二次転写ローラー24との間に導く。そして画像形成装置1は、中間転写ベルト22の表面に形成されたトナー像を、二次転写ローラー24により用紙Mに転写する。
画像形成装置1は、トナー像が転写された用紙Mを定着装置40に導き、定着装置40によりトナー像を用紙Mに定着する。その後画像形成装置1は、トナー像が定着された用紙Mを、排紙ローラー14により排紙トレイ15に排紙する。
制御部30は、制御プログラムに従って画像形成装置1全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、CPUのワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)などによって構成されている。
図2は、本発明の一実施の形態における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。図3は、図2における定着ニップNP付近の構成を拡大して示す断面図である。なお、図2~図4では、加圧ローラー46の中心軸Rと直交する断面を示している。
図2および図3を参照して、定着装置40は、定着ベルトを二軸で支持する方式を採用したものであり、定着ベルト41(ベルトの一例)と、パッド(ニップ形成部材)42(押圧部材の一例)と、ヒーター(熱源、発熱体)43と、加熱ローラー44と、パッドフレーム45と、加圧ローラー46(回転体の一例)とを含んでいる。定着装置40は、定着ニップNPに用紙を通過させることにより、トナー像を用紙に定着させる。
定着ベルト41は無端状のベルトである。定着ベルト41は、軸方向の両端部において図示しないガイド部材(側板)によって挟持されることで、加圧ローラー46に圧接して定着ニップNPを形成する位置で支持されている。定着ベルト41は、パッド42および加熱ローラー44に掛け渡されている。定着ベルト41には付勢手段(図示せず)によってテンションが与えられている。
パッド42は、定着ベルト41の内側に配置されている。パッド42は、加圧ローラー46の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。パッド42は定着ベルト41の内側から定着ベルト41を押圧する。
ヒーター43は、加熱ローラー44の内部に設けられている。ヒーター43は、加圧ローラー46の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。ヒーター43は、加熱ローラー44を介して定着ベルト41を所定の目標温度に加熱する。ヒーター43としては、ハロゲンランプなどが用いられる。
加熱ローラー44は、円筒形状を有しており、定着ベルト41の内側に設けられている。加熱ローラー44は、定着ベルト41を加熱するとともに、定着ベルト41の回転に従動する。
パッドフレーム45は、定着ベルト41の内側に設けられている。パッドフレーム45は、加圧ローラー46の中心軸Rの延在方向に対して平行に延在している。パッドフレーム45には溝45aが形成されている。溝45a内にはパッド42の突出部421が挿入されている。これにより、パッドフレーム45はパッド42を保持している。
加圧ローラー46は、定着ベルト41の外側における定着ベルト41を介してパッド42と対向する位置に配置されている。加圧ローラー46は、定着ベルト41の外側から定着ベルト41のパッド42に対向する位置を押圧することにより、定着ベルト41との間で定着ニップNPを形成する。加圧ローラー46は、矢印AR11で示す方向に回転駆動される。定着ベルト41は、加圧ローラー46の回転に従動して矢印AR12で示す方向に回転する。
加圧ローラー46の外周面は、パッド42よりも柔らかい材料(ゴムなど)よりなっている。このため、加圧ローラー46が定着ベルト41に圧接された状態では、加圧ローラー46の外周面はパッド42の形状に沿って変形しており、パッド42はほとんど変形しない。定着ニップNPにおける加圧ローラー46の表面は、定着ニップNPを形成しない状態の表面46aよりも中心軸R側に凹んでいる。加圧ローラー46の外周面の表面硬度(ゴム硬度)は、40°以上60°以下であることが好ましい。
なお、定着装置40は、少なくともパッド42と定着ベルト41とが接触する間の部分に設けられた摺動シートをさらに含んでいてもよい。摺動シートは、ガラス繊維で構成されたシート材と、シート材を覆うように形成されたフッ素系樹脂とを含んでいる。シート材における定着ベルト41側の面に凹凸が形成されると共に、この凹凸部分に、粘性があり耐熱性に優れたフッ素系のグリスなどを用いた潤滑剤が保持されている。摺動シートを設けることにより、定着ベルト41からの熱がパッド42に伝わることを抑制することができ、パッド42の耐熱温度を高めることができる。さらに、定着ベルト41とパッド42との接触抵抗を低減することができ、定着ベルト41の内周面に潤滑剤を簡単に塗布させることができる。
パッド42の延在方向、加熱ローラー44の回転軸方向、および加圧ローラー46の中心軸R方向(回転軸方向)の各々は、互いに平行である。
定着装置40は、定着ベルト41に付勢手段(図示せず)によってテンションを作用させた状態で、定着ベルト41を回転する加圧ローラー46に従動させ、加熱された定着ベルト41をパッド42により加圧ローラー46に圧接させた定着ニップNPにおいて、トナー像を用紙に定着する。
図4は、本発明の一実施の形態のパッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面410の形状を詳細に説明する図である。図4(a)は、面410の形状を示す断面図である。図4(b)は、図4(a)における交点411c、中心軸R、下流側端部411b、および点412aの各々の用紙の搬送方向(矢印AR1で示す方向)に沿った位置を示す図である。なお、「ある点の用紙の搬送方向に沿った位置」とは、ある点から用紙の搬送方向(搬送経路TR)に対して延ばした垂線と用紙の搬送方向との交点の位置を意味している。図4(a)では、定着装置40における定着ベルト41、パッド42、および加圧ローラー46の構成のみが示されている。
図3および図4を参照して、パッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面410は、平面部411と、曲面部412(曲面部の一例)と、曲面部413(他の曲面部の一例)とを含んでいる。平面部411は、矢印AR1で示す用紙の搬送方向で、曲面部412と曲面部413とに挟まれている。平面部411は、用紙の搬送方向上流側の端部である上流側端部411aと、用紙の搬送方向下流側の端部である下流側端部411bとを含んでいる。
加圧ローラー46の中心軸Rを通り用紙の搬送方向に対して平行な直線を直線LN1とする。図4(a)に示す断面で見た場合に、平面部411における上流側端部411aは、平面部411における下流側端部411bよりも直線LN1から離れている。
また、図4(a)に示す断面で見た場合に、平面部411を延長した直線を直線LN2とする。直線LN2は直線LN1に対して傾斜している(図4(a)において、直線LN1およびLN2の一部の図示は省略されている)。直線LN1と直線LN2との交点411cの用紙の搬送方向に沿った位置PO1は、平面部411における下流側端部411bの用紙の搬送方向に沿った位置PO3よりも下流側(図4(b)中上側)に存在している。
また、平面部411における下流側端部411bの用紙の搬送方向に沿った位置PO3は、加圧ローラー46の中心軸Rの用紙の搬送方向に沿った位置PO2よりも上流側(図4(b)中下側)に存在している。
また、図4(a)に示す断面で見た場合に、加圧ローラー46の中心軸Rを通り用紙の搬送方向に対して平行な直線LN1に対する平面部411(直線LN2)の傾斜角度θは、0.5度以上25度以下であることが好ましい。一例として、傾斜角度θは4.8度である。
曲面部412は、平面部411における下流側端部411bにおいて平面部411と隣接している。曲面部412は、点412aを曲率中心とする弧状であり、曲率半径R1を有している。曲率半径R1は、定着ニップNPを形成しない状態の加圧ローラー46の外周面の曲率半径R2よりも大きく、曲率半径R2の2倍以下であることが好ましい。曲率半径R1を曲率半径R2よりも大きくすることで、定着ニップNPの下流側での急激な圧力の上昇を防止することができる。曲率半径R1を曲率半径R2の2倍以下とすることで、定着ニップNPの中央から出口側に向かって圧力が徐々に増加させることができる。
点412aは、加圧ローラー46の中心軸Rとは異なる位置に存在しており、中心軸Rの用紙の搬送方向に沿った位置PO2は、点412aの用紙の搬送方向に沿った位置PO4よりも下流側(図4(b)中上側)に存在している。点412aは、パッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面410よりも加圧ローラー46側(図4(a)中右側)に存在している。
また、曲面部412における加圧ローラー46側に最も突出した部分412bは、定着ニップNPの一部を形成している。
曲面部413は、平面部411における上流側端部411aにおいて平面部411と隣接している。曲面部413は、点413aを曲率中心とする弧状であり、曲率半径R3を有している。点413aは、パッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面410を基準として、点412aの側とは逆側に存在している。このため、曲面部412の曲率半径R1の符号と、曲面部413の曲率半径R3の符号とは互いに異なっている。
なお、本実施の形態では、平面部411の上流側端部411aが定着ニップNPの一部を形成していない構成について示したが、平面部411の上流側端部411aは(平面部411全体が)定着ニップNPの一部を形成していてもよい。
本実施の形態によれば、平面部411における上流側端部411aが下流側端部411bよりも直線LN1から離れていることで、定着ニップNPの入口側(用紙の搬送方向上流側)の圧力を下げることができる。これにより、加圧ローラー46から受ける圧力を定着ニップNPの出口側(用紙の搬送方向下流側)に集中させることができる。また、定着ニップNPを構成する面が平面部411を含むことにより、定着ニップNPの入口側の圧力増加が開始する境界を明確にすることができる。また、曲面部412により、定着ニップNPの出口側の圧力を増加させることができる。その結果、定着ニップNPにおいて用紙に加える圧力を、用紙の搬送方向に沿って(上流側から下流側に向かって)徐々に増加させることができる。
図5は、定着ニップを通過する用紙上のトナーの温度変化と定着ニップの圧力分布とを模式的に示す図である。図5(a)は、定着ニップを通過する用紙上のトナーの温度変化を模式的に示す図である。図5(b)は、定着ニップの圧力分布を模式的に示す図である。図5(b)中線PL1は、定着ベルトの代わりに円筒形状の定着ローラーを採用した構成を有する第1の比較例における圧力分布である。図5(b)中線PL2は、パッドにおける定着ベルトを挟んで加圧ローラーと対向する面が単一の平面により構成され、かつ加圧ローラーの中心軸を通り用紙の搬送方向に対して平行な直線に対してその平面が傾斜している構成を有する第2の比較例における圧力分布である。図5(b)中線PL3は、本実施の形態における圧力分布である。
図5(a)を参照して、用紙は定着ニップを通過する際に定着ベルトおよび加圧ローラーなどによって加熱される。このため、定着ニップを通過する用紙上のトナーの温度は、定着ニップ内で用紙が移動するにつれて徐々に増加する。その結果、用紙上のトナーの温度は、定着ニップの出口側(用紙の搬送方向下流側)付近で最も高くなる。
図5(b)を参照して、第1の比較例(図5(b)中線PL1)の場合には、円筒形状の定着ローラーと円筒形状の加圧ローラーとによって定着ニップが形成される構成となるため、定着ニップのほぼ中央の位置において用紙に加える圧力が最大になり、定着ニップの出口側付近で圧力を高めることはできない。第2の比較例(図5(b)中線PL2)の場合には、パッドが単一の平面により構成されているため、定着ニップにおける用紙の搬送方向の中央部から下流側端部に向かう領域で圧力が局所的に低くなり、定着ニップの出口側付近で圧力を高めることはできない。
上述のように第1の比較例および第2の比較例においては、用紙上のトナーの温度が最も高くなる位置である定着ニップの出口側付近で圧力を高めることができない。このため、定着装置の熱を定着に十分に活かすことができず、定着温度を低く設定した場合には定着不良が発生する。
一方、本実施の形態(図5(b)中線PL3)によれば、定着ニップの入口側における圧力が低減し、かつ出口側における圧力が増加する。これにより、定着ニップNPにおいて用紙に加わる圧力は用紙の搬送方向に沿って(上流側から下流側に向かって)徐々に増加するため、用紙に加わる圧力がピークに達するまでに、用紙上のトナーを十分昇温することができる。その結果、定着装置の熱を定着に十分に活かすことができ、定着不良を抑止しつつ定着温度を低く設定することができ、消費電力を低減することができる。
また本実施の形態によれば、直線LN1と直線LN2との交点411cの用紙の搬送方向に沿った位置PO1が、平面部411における下流側端部411bの用紙の搬送方向に沿った位置PO3よりも下流側(図4中上側)に存在しているので、定着ニップNP内で圧力の最大値となる位置を定着ニップNPの中心の位置から用紙の搬送方向下流側にシフトさせることができる。
また本実施の形態によれば、曲面部412における加圧ローラー46側に最も突出した部分412bが定着ニップNPの一部を形成しており、定着ベルト41を介して加圧ローラー46を押圧しているので、部分412bにおける圧力を定着ニップNP内において最大にすることができる。
さらに本実施の形態によれば、曲面部412の曲率中心である点412aと、曲面部413の曲率中心である点413aとが面410を基準として互いに異なる側に存在しているため、定着ニップNPの入口側に存在する曲面部413において、パッド42を加圧ローラー46から離すことができる。
本願発明者は、本実施の形態の定着装置40における加圧ローラー46の表面硬度(ゴム硬度)と、定着ニップNPにおける圧力分布および画像品質との関係を調べた。具体的には、加圧ローラー46の表面硬度がそれぞれ30°、40°、50°、60°、および70°である5種類の加圧ローラー46を準備し、それぞれの加圧ローラー46を用いて構成した定着装置40を用いて試験を行った。具体的には、加圧ローラー46の表面硬度が異なる4種類の定着装置40の各々について、定着ニップNPの入口側からピーク圧力の位置(圧力がピークとなる位置)まで圧力低下が無いか否か(圧力が単調増加しているか否か)と、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa以上となっているか否かと、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度とを調べた。
図6は、本発明の一実施の形態の定着装置40における加圧ローラー46の表面硬度(ゴム硬度)と、定着ニップNPにおける圧力傾斜、ピーク圧、および画像品質との関係を示す図である。
図6中「圧傾斜」の欄には、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置まで圧力低下が無いか否かの調査結果が示されている。具体的には、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が無かったものについては○印が記入されている。定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下があったものについては×印が記入されている。
図6中「ピーク圧」の欄には、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa以上であるか否かの調査結果が示されている。具体的には、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa以上であったものについては○印が記入されている。定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa未満であったものについては×印が記入されている。
図6中「画像品質」の欄には、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度の低下量が5℃以上であったか否かの調査結果が示されている。具体的には、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度の低下量が5℃以上であったものについては○印が記入されている。従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度の低下量が5℃未満であったものについては×印が記入されている。
図6を参照して、加圧ローラー46の表面硬度が40°、50°、または60°である定着装置40については、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が無く、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa以上であり、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度を5℃以上低下することができた。一方、加圧ローラー46の表面硬度が30°である定着装置40については、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が見られ、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa未満であり、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度を5℃以上低下することはできなかった。加圧ローラー46の表面硬度が70°である定着装置40については、定着ニップNP内のピーク圧力が50kPa以上であったものの、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が見られ、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度を5℃以上低下することはできなかった。
以上の結果により、加圧ローラー46の外周面の表面硬度(ゴム硬度)を40°以上60°以下とすることにより、定着ニップNPにおいて用紙に加える圧力を、用紙の搬送方向に沿って徐々に増加させることができ、画像品質を維持しつつ定着温度を相当量だけ低下できることが分かった。
また、本願発明者は、本実施の形態の定着装置40において、加圧ローラー46の中心軸Rを通り用紙の搬送方向に対して平行な直線LN1に対する平面部411の傾斜角度θがそれぞれ0度、0.5度、10度、20度、25度、および30度である6種類のパッド42を準備し、それぞれのパッド42を用いて構成した定着装置40を用いて試験を行った。具体的には、傾斜角度θが異なる6種類の定着装置40の各々について、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置まで圧力低下が無いか否か(圧力が単調増加しているか否か)と、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度とを調べた。
図7は、本発明の一実施の形態の定着装置40における定着ベルト41の平面部411の傾斜角度θと、定着ニップNPにおける圧力傾斜および画像品質との関係を示す図である。なお、図7中「圧傾斜」および「画像品質」の各欄に記入されている○印または×印の意味は、図6の場合の意味と同様である。
図7を参照して、平面部411の傾斜角度θが0.5度、10度、20度、または25度である定着装置40については、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が無く、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度を5℃以上低下することができた。平面部411の傾斜角度θが0度または30度である定着装置40については、定着ニップNPの入口側からピーク圧力となる位置までの区間で圧力低下が見られ、従来と同等の画像品質を得るために必要な定着温度を5℃以上低下することはできなかった。
以上の結果により、平面部411の傾斜角度θを0.5度以上25度以下とすることにより、定着ニップNPにおいて用紙に加える圧力を、用紙の搬送方向に沿って徐々に増加させることができ、画像品質を維持しつつ定着温度を相当量だけ低下できることが分かった。
[変形例]
図8は、本発明の一実施の形態の第1の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。なお、図8では、加圧ローラー46の中心軸Rと直交する断面を示している。
図8を参照して、本変形例における定着装置40は、熱源によって定着ベルトを直接加熱する直接加熱方式を採用したものであり、定着ベルト41(ベルトの一例)と、パッド42(押圧部材の一例)と、ヒーター43と、パッドフレーム45と、加圧ローラー46(回転体の一例)と、反射部材47とを含んでいる。
定着ベルト41は、加熱ローラーには掛け渡されておらず、定着ニップNP付近の部分がパッド42によって押圧されることで支持されている。パッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面は、平面部411と、曲面部412と、曲面部413とを含んでいる。反射部材47は、ヒーター43からの輻射熱を定着ベルト41の内面に向けて反射する。反射部材47を設けることで、ヒーター43から定着ベルト41に直接向かう輻射熱と、ヒーター43から反射部材47に向かい反射部材47で反射されて定着ベルト41に向かう輻射熱との両方を用いて、定着ベルト41を効率的に加熱することができる。
図9は、本発明の一実施の形態の第2の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。なお、図9では、加圧ローラー46の中心軸Rと直交する断面を示している。
図9を参照して、本変形例における定着装置40は、パッド42がヒーターとしての機能を有するものであり、定着ベルト41(ベルトの一例)と、パッド(ニップ形成部材)42(押圧部材の一例)と、ヒーター43と、パッドフレーム45と、加圧ローラー46(回転体の一例)とを含んでいる。定着ベルト41は、加熱ローラー44には掛け渡されておらず、定着ニップNP付近の部分がパッド42によって押圧されることで支持されている。ヒーター43はパッド42に内蔵されており、パッド42の内部において発熱する。これにより、パッド42は定着ニップNP内で定着ベルト41を加熱する。パッド42における定着ベルト41を挟んで加圧ローラー46と対向する面は、平面部411と、曲面部412と、曲面部413とを含んでいる。平面部411、曲面部412、および曲面部413は発熱体となる。
図10は、本発明の一実施の形態の第3の変形例における定着装置40の構成を模式的に示す断面図である。なお、図10では、定着ローラー51の中心軸Rと直交する断面を示している。
図10を参照して、本変形例における定着装置40は、いわゆる下ベルト方式を採用したものであり、定着ローラー51(回転体の一例)と、下ベルト52(ベルトの一例)と、ローラー53a、53b、および53cと、パッド42(押圧部材の一例)と、ヒーター43とを備えている。定着ローラー51は円筒形状を有している。ヒーター43は、定着ローラー51に内蔵されており、定着ローラー51を加熱する。定着ローラー51と下ベルト52とは定着ニップNPを形成している。下ベルト52は、定着ニップNP付近の部分がパッド42によって押圧されている。下ベルト52は、ローラー53a、53b、および53cと、パッド42とに張架されている。パッド42における下ベルト52を挟んで定着ローラー51と対向する面は、平面部411と、曲面部412と、曲面部413とを含んでいる。
なお、第1、第2、および第3の変形例における画像形成装置および定着装置の上述以外の構成は、上述の実施の形態における画像形成装置および定着装置の構成と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
[その他]
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
1a 画像形成装置本体
10 用紙搬送部
11 給紙トレイ
12 給紙ローラー
13 搬送ローラー
14 排紙ローラー
15 排紙トレイ
20 トナー像形成部(画像形成部の一例)
21 画像形成ユニット
22 中間転写ベルト
22a 回転ローラー
23 一次転写ローラー
24 二次転写ローラー
25 感光体ドラム
26 帯電ローラー
27 露光装置
28 現像装置
29 クリーニング装置
30 制御部
40 定着装置
41 定着ベルト(ベルトの一例)
42 パッド(押圧部材の一例)
43 ヒーター
44 加熱ローラー
45 パッドフレーム
45a パッドフレームの溝
46 加圧ローラー(回転体の一例)
46a 加圧ローラーの表面
47 反射部材
51 定着ローラー(回転体の一例)
52 下ベルト(ベルトの一例)
53a,53b,53c ローラー
410 パッドにおける定着ベルトを挟んで加圧ローラーと対向する面
411 パッドの平面部
411a 平面部の上流側端部
411b 平面部の下流側端部
411c 直線LN1と直線LN2との交点
412,413 パッドの曲面部(曲面部および他の曲面部の一例)
412a 曲面部412の曲率中心となる点
412b 曲面部412における加圧ローラー側に最も突出した部分
413a 曲面部413の曲率中心となる点
421 パッドの突出部
LN1 加圧ローラーの中心軸を通り用紙の搬送方向に対して平行な直線
LN2 平面部411を延長した直線
M 用紙
NP 定着ニップ
PO1,PO2,PO3,PO4 用紙の搬送方向の位置
R 加圧ローラーまたは定着ローラーの中心軸
R1 曲面部412の曲率半径
R2 加圧ローラーの曲率半径
R3 曲面部413の曲率半径
TR 搬送経路
θ 傾斜角度

Claims (10)

  1. 定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状のベルトと、
    前記ベルトの内側に配置され、内側から前記ベルトを押圧する押圧部材と、
    前記ベルトの外側に配置され、外側から前記ベルトの前記押圧部材に対向する位置を押圧することにより、前記ベルトとの間で前記定着ニップを形成する回転体とを備え、
    前記押圧部材における前記ベルトを挟んで前記回転体と対向する面は、
    平面部と、
    前記平面部における前記記録媒体の搬送方向下流側の端部において前記平面部と隣接する曲面部とを含み、
    前記回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、前記平面部における前記搬送方向上流側の端部は、前記平面部における前記搬送方向下流側の端部よりも、前記回転体の中心軸を通り前記搬送方向に対して平行な直線から離れており、
    前記平面部における前記搬送方向下流側の端部の前記搬送方向に沿った位置は、前記回転体の中心軸の前記搬送方向に沿った位置よりも上流側に存在する、定着装置。
  2. 定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状のベルトと、
    前記ベルトの内側に配置され、内側から前記ベルトを押圧する押圧部材と、
    前記ベルトの外側に配置され、外側から前記ベルトの前記押圧部材に対向する位置を押圧することにより、前記ベルトとの間で前記定着ニップを形成する回転体とを備え、
    前記押圧部材における前記ベルトを挟んで前記回転体と対向する面は、
    平面部と、
    前記平面部における前記記録媒体の搬送方向下流側の端部において前記平面部と隣接する曲面部とを含み、
    前記回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、前記平面部における前記搬送方向上流側の端部は、前記平面部における前記搬送方向下流側の端部よりも、前記回転体の中心軸を通り前記搬送方向に対して平行な直線から離れており、
    前記曲面部の曲率中心は、前記回転体の中心軸とは異なる位置に存在する、定着装置。
  3. 前記回転体の中心軸の前記搬送方向に沿った位置は、前記曲面部の曲率中心の前記搬送方向に沿った位置よりも下流側に存在する、請求項に記載の定着装置。
  4. 定着ニップに記録媒体を通過させることにより、トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
    回転する無端状のベルトと、
    前記ベルトの内側に配置され、内側から前記ベルトを押圧する押圧部材と、
    前記ベルトの外側に配置され、外側から前記ベルトの前記押圧部材に対向する位置を押圧することにより、前記ベルトとの間で前記定着ニップを形成する回転体とを備え、
    前記押圧部材における前記ベルトを挟んで前記回転体と対向する面は、
    平面部と、
    前記平面部における前記記録媒体の搬送方向下流側の端部において前記平面部と隣接する曲面部とを含み、
    前記回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、前記平面部における前記搬送方向上流側の端部は、前記平面部における前記搬送方向下流側の端部よりも、前記回転体の中心軸を通り前記搬送方向に対して平行な直線から離れており、
    前記曲面部における前記回転体側に最も突出した部分は、前記定着ニップの一部を形成する、定着装置。
  5. 前記回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、前記平面部を延長した直線と、前記回転体の中心軸を通り前記搬送方向に対して平行な直線との交点の前記搬送方向に沿った位置は、前記平面部における前記搬送方向下流側の端部の前記搬送方向に沿った位置よりも下流側に存在する、請求項1~のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記曲面部の曲率半径は、前記定着ニップを形成しない状態の前記回転体の外周面の曲率半径よりも大きい、請求項1~のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記曲面部の曲率半径は、前記定着ニップを形成しない状態の前記回転体の外周面の曲率半径の2倍以下である、請求項1~のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記押圧部材における前記ベルトを挟んで前記回転体と対向する面は、前記平面部における前記記録媒体の搬送方向上流側の端部において前記平面部と隣接する他の曲面部をさらに含み、
    前記曲面部の曲率中心と前記他の曲面部の曲率中心とは、前記押圧部材における前記ベルトを挟んで前記回転体と対向する面を基準として、互いに異なる側に存在する、請求項1~のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記回転体の中心軸と直交する断面で見た場合に、前記回転体の中心軸を通り前記搬送方向に対して平行な直線に対する前記平面部の傾斜角度は、0.5度以上25度以下である、請求項1~のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記トナー像を前記記録媒体に形成する画像形成部と、
    請求項1~のいずれかに記載の定着装置とを備えた、画像形成装置。
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