JP4609114B2 - 定着装置、ロール部材および画像形成装置 - Google Patents
定着装置、ロール部材および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4609114B2 JP4609114B2 JP2005057033A JP2005057033A JP4609114B2 JP 4609114 B2 JP4609114 B2 JP 4609114B2 JP 2005057033 A JP2005057033 A JP 2005057033A JP 2005057033 A JP2005057033 A JP 2005057033A JP 4609114 B2 JP4609114 B2 JP 4609114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- pressure
- fixing
- fixing device
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
しかし、荷重を大きくする方法や、弾性体の厚さを厚くする方法では、ロールの撓みに起因するニップ幅の形状がロール軸に沿って不均一になることから、定着むらや紙しわが発生する等といった画像品質上の問題が生じる。また、ロール径を大きくする方法では、装置の大型化を招くとともに、ロールを室温から定着可能温度に上昇させるまでの時間(ウォームアップタイム)が長くなるという問題がある。
特に、ベルトニップ方式の定着装置では、定着ロールに圧接させるエンドレスベルトの熱容量が小さいために、定着ロールから伝達される熱も発散され難い。そのため、定着ロールの回転が開始されても、定着ロールからエンドレスベルト側に奪われる熱量は比較的少なく、熱をトナーの溶融に利用する効率が高まることから、トナーの定着性の向上を図ることができるという利点も有している。
そのために、記録紙の中央部にかけて定着性が悪化する傾向が生じて、画像品質が低下するという不都合が生じていた。また、特に記録紙の中央部ほどトナー像の光沢度が低下する所謂光沢ムラが発生することから、写真画像等のベタ画像において画像品質の低下が目立つという不都合もあった。
さらに、加圧ベルトモジュールは、回動部材に対して接離可能に構成されたことを特徴とすることができる。そして、加圧ベルトモジュールの加圧ロールは、加圧ベルトモジュールが回動部材から離間して設置された場合に、第1のロールの内周面と第2のロールの外周面とが軸方向中央部にて円周方向の全域に亘って接触するように構成されたことを特徴とすることができる。特に、加圧ベルトモジュールの加圧ロールは、第1のロールの軸方向における長さの1/10〜1/5の領域にて第1のロールの内周面と第2のロールの外周面とが接触することを特徴とすることもできる。また、加圧ベルトモジュールの加圧ロールは、加圧ベルトモジュールが回動部材に圧接して設置された場合に、第2のロールの中心軸に関して回動部材とは反対側の領域にて、第1のロールの内周面と第2のロールの外周面とは離間するように構成されたことを特徴とすることもできる。
さらに、回動部材は、回動可能な定着ロールと、定着ロールに張架される定着ベルトと、定着ベルトを張架する張架ロールとを有することを特徴とすることもできる。また、加圧ロールのアウターロールは、表面に弾性層が形成されたことを特徴とすることもできる。
ここで、第2のロールは、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成されたことを特徴とすることができる。また、第2のロールは、表面に弾性層が被覆された構成とすることもできる。
ここで、加圧ベルトモジュールは、回動部材に対して接離可能に構成され、加圧ベルトモジュールの加圧ロールは、加圧ベルトモジュールが回動部材から離間して設置された場合に、第1のロールの内周面と第2のロールの外周面とが軸方向中央部にて円周方向の全域に亘って接触するように構成されたことを特徴とすることができる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は本実施の形態の定着装置60の構成を示す側断面図である。この定着装置60は、加熱部材の一例としての定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離可能に構成された圧接部材の一例としての加圧ベルトモジュール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、矢印A方向に回転する定着ロール610、内部に加熱部材としてのハロゲンヒータ616aが配設された張架ロール615、同様に内部に加熱部材としてのハロゲンヒータ616bが配設された張架ロール618、定着ロール610と張架ロール615との間で定着ベルト614を支持する支持ロール619、定着ロール610と張架ロール615と張架ロール618、さらには支持ロール619とに張架されて矢印D方向に移動する定着ベルト614によって構成されている。
また、定着ロール610の内部には加熱源として定格1000Wのハロゲンヒータ613が配設され、定着ロール610の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置の制御部40(図1参照)が定着ロール610の表面温度を160℃に制御している。
なお、弾性体層612の材質としては、シリコーンゴムに限定されず、例えばフッ素ゴムのような従来公知の各種材質を用いることができ、また、シリコーンゴムとフッ素ゴムからなる複数層が積層された弾性体層612を用いてもよい。さらに、定着ロール610としては、弾性体層612のない、所謂ハードロールを用いることができ、この場合には、定着ロール610から定着ベルト614への熱供給がさらに効率化される。
定着ベルト614は、厚さ75μmのポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層された厚さ200μmのシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層の上に、離型層として厚さ30μmのテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)で形成された表面層とからなる多層構造で構成されている。ここでは、弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられたものであり、本実施の形態ではゴム硬度が20°(JIS−A)のシリコーンゴムを使用している。なお、定着ベルト614の構成は、使用目的や使用条件等の装置設計条件に応じて、材質・厚さ・硬度等を適宜選択することができる。
また、張架ロール615は、定着ベルト614の軸方向の変位をできる限り小さくするため、および、定着ベルト614に作用する張力を幅方向に亘って均一にするため、外径が端部よりも中央部のほうを100μmだけ大きくした所謂クラウン形状で形成している。
さらに、張架ロール615の近傍には、定着ベルト614のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。そして、張架ロール615は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト614の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が配設され、定着ベルト614の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
なお、張架ロール618は、定着ベルト614全体に10kgfの張力を付与するテンションロールとしての機能をも有している。
また、離型層としては、フッ素樹脂、例えばPFA等が5〜20μmの厚さでコーティングされたものが好ましい。さらに、弾性体層としては、厚さが20〜500μm、好ましくは50〜300μm、ゴム硬度が8〜70°(JIS−A)、好ましくは15〜30°(JIS−A)のシリコーンゴム等を使用することができる。
本実施の形態の定着装置60においては、加圧ベルト620として、厚さ75μm、幅370mm、周長288mmのポリイミドフィルムのベース層に、ゴム硬度30°(JIS−A)、厚さ100μmのシリコーンゴムからなる弾性体層と、厚さ30μmのフッ素樹脂(PFA)からなる離型層とが外表面側(定着ベルトモジュール61側)に積層されて構成されている。
また、張架ロール623の近傍には、加圧ベルト620のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配設されている。そして、張架ロール623は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて加圧ベルト620の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が配設され、加圧ベルト620の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
なお、圧力パッド63としては、本実施の形態のようにパッド状に成型されたものの他に、例えば、ロール状に成型されたものを用いることもでき、加圧ベルト620を介して定着ロール610表面に付勢させて従動回転させてもよい。ただし、本実施の形態のようにパッド状に成型された圧力パッド63のほうが、当接するニップ部N全域に亘って、広く均一にニップ圧を付与することができる。
画像形成装置の二次転写部20(図1参照)において未定着トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト55および定着入口ガイド56により、定着装置60のニップ部Nに向けて(矢印C方向)搬送されてくる。画像形成動作中においては加圧ベルトモジュール62は定着ベルトモジュール61に押圧されるように設置されており、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、ニップ部Nに作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。本実施の形態の定着装置60では、上述したように、圧力パッド63を押圧させながら、定着ベルト614がラッピングされた定着ロール610と加圧ベルト620とを当接させた構成により、ニップ部Nを広く設定することができるため、安定した定着性能を確保することができる。
その結果、本実施の形態の定着装置60においては、高速定着動作の開始時に定着温度が低下する温度ドループ現象の発生を抑制することが可能となる。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、温度ドループの発生を抑制することができる。さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト614は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ613、さらにはハロゲンヒータ616a、ハロゲンヒータ616bの出力調整により、所望の温度への切り替えを容易、かつ速やかに行うことも可能となる。
さらに、かかるニップ部Nの構成により、定着ベルト614のニップ部N入口側上流においては、定着ベルト614が定着ロール610とのみ接触する領域が形成されている。そのため、定着ベルト614がこの領域を通過する際に、回動の間に定着ベルト614に生じたシワが矯正される。したがって、ニップ部Nにおいては、用紙P上の未定着トナー像と平滑な状態で接触することができるので、良質な定着画像を得ることができる。
まず、加圧ロール65の構成について述べる。図3は、加圧ロール65の構成を示す側断面図である。図3に示したように、加圧ロール65は、外側に配置されるアウターロール(第1のロール)651と、アウターロール651に内側に配設されたインナーロール(第2のロール)652とで構成されている。すなわち、加圧ロール65は、加圧ベルト620を張架するとともに、定着ロール610を押圧するアウターロール651と、アウターロール651の内側に、加圧ロール65が定着ロール610に圧接されていない状態においてアウターロール651と同軸に配設されたインナーロール652とにより、2重ロール構造(ロールインロール構造)で構成されている。
ここで、アウターロール651は、アルミニウム製のパイプ(円筒体)を基材651bとして、基材651bの外表面に弾性層651aを被覆した円筒状のロール部材である。また、インナーロール652は、ステンレスからなる略円柱体(中実)を基材652bとして、基材652bの外表面に弾性層652aを被覆した略円柱状のロール部材である。そして、インナーロール652の基材652bは、軸方向中央部の外径が両端部の外径よりも大きい所謂クラウン形状(クラウンプロファイル)で形成されている。本実施の形態の定着装置60では、アウターロール651は、外径40mm、内径33mm、長さ390mmのアルミニウムパイプの基材651bに、硬度35°(JIS−A)、厚さ5mmのシリコーンゴムの弾性層651aを被覆している。また、インナーロール652は、中央部の外径が27.5mm、両端部の外径が26mmのクラウンプロファイルに形成された、ステンレス製の中実シャフトの基材652bに、硬度50°(JIS−A)、厚さ2.75mmのEPDMゴムの弾性層652aを被覆している。
さらに、両端部に設けられた支持部652cには、アウターロール651の両端の側部に近接して位置規制プレート631が配設されている。そして、位置規制プレート631はアウターロール651が所定の範囲を超えて軸方向へ移動することを制限している。
図4は、加圧ベルトモジュール62が定着ベルトモジュール61に押圧されるように設置された場合に、加圧ロール65が定着ロール61側に押圧された状態を示す図である。図4に示すように、インナーロール652の軸方向外側両端部に設けられた支持部652cが、バネ部材80により定着ロール610側に押圧されると、インナーロール652の全体には、定着ロール610側に向かって中央部が凹となる弓形状の撓みが発生する。ところが、インナーロール652は、上述したように基材652bが軸方向中央部の外径が両端部の外径よりも大きいクラウン形状で形成されている。そのため、インナーロール652に撓みが生じても、軸方向中央部の凹みはインナーロール652自体のクラウン形状により相殺されることとなる。それにより、インナーロール652が内側からアウターロール651を押圧する面領域Pにおいては、インナーロール652の外表面は、軸方向に平坦な面形状を有するアウターロール651の内周面にほぼ倣う形状となる。その結果、インナーロール652は、アウターロール651を押圧する面領域Pにおいて、アウターロール651を軸方向に亘って略均一の力で押圧することが可能となる。
したがって、この場合には、加圧ベルトモジュール62においても定着ベルトモジュール61からリトラクトした状態で、リードロール621と加圧ロール65と張架ロール623とに張架されて加圧ベルト620を回動させる。そして、加圧ベルト620はリードロール621内に配設されたハロゲンヒータ625によって、ベルト周方向に亘って均一に加熱される。
図6に示すように、加圧ロール65が定着ロール610に圧接される場合には、インナーロール652の全体は、定着ロール610側に向かって中央部が凹となる弓形状に撓むこととなるが、インナーロール652は、上述したように基材652bがクラウン形状で形成されているので、撓みによる軸方向中央部の凹みがクラウン形状により相殺される。それにより、インナーロール652が内側からアウターロール651を押圧する面領域Pにおいては、インナーロール652の外表面は軸方向に平坦な面形状を有するアウターロール651の内周面にほぼ倣う形状となる。そのため、インナーロール652は、アウターロール651を押圧する面領域Pにおいて、アウターロール651を軸方向に亘って略均一の力で押圧する。そして、インナーロール652がアウターロール651を押圧する面領域Pでは、インナーロール652からの押圧力によりインナーロール652の弾性層652aは圧縮されるため、弾性層652aの厚さは本来の厚さtよりも薄い厚さt1(t1<t)となる。
そこで、本実施の形態の加圧ロール65では、インナーロール652がアウターロール651を押圧する面領域Pにおいて弾性層652aが圧縮された際に、面領域Pとは反対側の面領域Qにおいて、インナーロール652の外周面とアウターロール651の内周面との間に間隙(ギャップ)が生じるように、インナーロール652の弾性層652aの厚さtおよび弾性率が設定されている。
そのため、加圧ロール65が定着ロール610に圧接されている状態において、面領域Qでインナーロール652の外周面とアウターロール651の内周面とが当接するように構成された場合には、インナーロール652の外周面とアウターロール651の内周面が擦れ合わされることとなる。そして、それが原因となって、インナーロール652とアウターロール651との間で異音が生じたり、インナーロール652の弾性層652aに削れが生じてインナーロール652の所定のクラウンプロファイルが維持できなくなるおそれが生じる。
実施の形態1では、定着装置60が搭載された画像形成装置であって、定着装置60に用いる加熱手段として、補助加熱部材としての張架ロール615および張架ロール618と、定着ロール610とによって無端状の定着ベルト614が張架された定着ベルトモジュール61を用いた構成について説明した。実施の形態2では、図1に示した画像形成装置に搭載する定着装置であって、定着装置60に用いる加熱手段として、定着ロール610のみを配設した定着装置90について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
Claims (18)
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動部材と、
加圧ベルトと、当該加圧ベルトを張架するとともに前記回動部材を押圧可能な加圧ロールと、当該加圧ベルトを張架する張架ロールとを有する加圧ベルトモジュールとを備え、
前記加圧ベルトモジュールは、前記加圧ロールが円筒形状に形成された第1のロールと、当該第1のロールの内側に配設されるとともに、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成された第2のロールとを有し、
前記第2のロールは、当該第2のロールの軸方向両端部に設けられた支持部を介して装置本体に回転自在に支持され、
前記第1のロールは、前記第2のロールの外周面を介して当該第2のロールに支持されること
を特徴とする定着装置。 - 前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記第2のロールの軸方向中央部の外径が前記第1のロールの内径と略等しく形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記第2のロールの表面に弾性層が被覆されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトモジュールは、前記回動部材に対して接離可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記加圧ベルトモジュールが前記回動部材から離間して設置された場合に、前記第1のロールの内周面と前記第2のロールの外周面とが軸方向中央部にて円周方向の全域に亘って接触するように構成されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記第1のロールの軸方向における長さの1/10〜1/5の領域にて前記第1のロールの内周面と前記第2のロールの外周面とが接触することを特徴とする請求項5記載の定着装置。
- 前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記加圧ベルトモジュールが前記回動部材に圧接して設置された場合に、前記第2のロールの中心軸に関して前記回動部材とは反対側の領域にて、当該第1のロールの内周面と当該第2のロールの外周面とは離間するように構成されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動部材と、
前記回動部材に対して圧接状態と離隔状態とが切替可能に配置された加圧ロールと、
前記加圧ロールに張架され、前記回動部材との間にニップ部を形成する加圧ベルトとを備え、
前記加圧ロールは、前記加圧ベルトを張架する円筒形状のアウターロールと、当該アウターロールの内側に配設され、当該アウターロールを前記回動部材側に押圧可能なインナーロールとを有し、
前記インナーロールは、当該インナーロールの軸方向両端部に設けられた支持部を介して装置本体に回転自在に支持され、
前記アウターロールは、前記インナーロールの外周面を介して当該インナーロールに支持されること
を特徴とする定着装置。 - 前記加圧ロールの前記インナーロールは、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成され、軸方向中央部の外径が前記アウターロールの内径と略等しいことを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記加圧ロールの前記インナーロールは、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成された中実ロールと、当該中実ロールの表面に略均一な厚さで被覆された弾性層とで構成されたことを特徴とする請求項9記載の定着装置。
- 前記加圧ロールの前記インナーロールは、軸方向中央部にて平坦部が形成されたことを特徴とする請求項9記載の定着装置。
- 前記回動部材は、回動可能な定着ロールと、当該定着ロールに張架される定着ベルトと、当該定着ベルトを張架する張架ロールとを有することを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記加圧ロールの前記アウターロールは、表面に弾性層が形成されたことを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 定着装置に用いられ、当該定着装置の回動部材に対して押圧可能なロール部材であって、
円筒形状の第1のロールと、
前記第1のロールの内側に配設される第2のロールとを備え、
前記第2のロールは、当該第2のロールの軸方向両端部に、装置本体に回転自在に支持される支持部を有し、
前記第1のロールは、前記第2のロールにより支持され、
前記回動部材を押圧する前には、前記第1のロールの内周面と前記第2のロールの外周面とが軸方向中央部にて円周方向の全域に亘って接触し、当該回動部材を押圧する際には、当該第1のロールの内周面と当該第2のロールの外周面とが当該第2のロールの中心軸に関して当該回動部材とは反対側の領域にて離間することを特徴とするロール部材。 - 前記第2のロールは、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成されたことを特徴とする請求項14記載のロール部材。
- 前記第2のロールは、表面に弾性層が被覆されたことを特徴とする請求項14記載のロール部材。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを含み、
前記定着手段は、
回動部材と、
加圧ベルトと、当該加圧ベルトを張架するとともに前記回動部材を押圧可能な加圧ロールと、当該加圧ベルトを張架する張架ロールとを有する加圧ベルトモジュールとを備え、
前記加圧ベルトモジュールは、前記加圧ロールが円筒形状に形成された第1のロールと、当該第1のロールの内側に配設され、軸方向中央部の外径が両端部よりも大きいクラウン形状に形成された第2のロールとを有し、
前記第2のロールは、当該第2のロールの軸方向両端部に設けられた支持部を介して装置本体に回転自在に支持され、
前記第1のロールは、前記第2のロールの外周面を介して当該第2のロールに支持されること
を特徴とする画像形成装置。 - 前記加圧ベルトモジュールは、前記回動部材に対して接離可能に構成され、
前記加圧ベルトモジュールの前記加圧ロールは、前記加圧ベルトモジュールが前記回動部材から離間して設置された場合に、前記第1のロールの内周面と前記第2のロールの外周面とが軸方向中央部にて円周方向の全域に亘って接触するように構成されたことを特徴とする請求項17記載の画像形成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005057033A JP4609114B2 (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | 定着装置、ロール部材および画像形成装置 |
US11/219,806 US7242898B2 (en) | 2005-03-02 | 2005-09-07 | Fixing unit image forming apparatus with interior crown-shaped roll |
US11/219,808 US7319838B2 (en) | 2005-03-02 | 2005-09-07 | Fixing unit and image forming apparatus with a peeling member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005057033A JP4609114B2 (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | 定着装置、ロール部材および画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006243211A JP2006243211A (ja) | 2006-09-14 |
JP4609114B2 true JP4609114B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=37049703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005057033A Expired - Fee Related JP4609114B2 (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | 定着装置、ロール部材および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4609114B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4894474B2 (ja) * | 2006-11-17 | 2012-03-14 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
KR101750147B1 (ko) * | 2011-10-07 | 2017-06-22 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 편광판의 제조 방법 |
US9996035B2 (en) | 2016-03-18 | 2018-06-12 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus with a movable presser which moves a fixing belt |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004184756A (ja) * | 2002-12-04 | 2004-07-02 | Canon Inc | 定着装置 |
JP2004223963A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-12 | Sumitomo Electric Fine Polymer Inc | フッ素樹脂被覆層の形成方法及びフッ素樹脂被覆ローラおよびベルト |
JP2005049812A (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-24 | Toshiba Corp | 定着装置および加熱ローラ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58154962U (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-17 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP3612976B2 (ja) * | 1998-01-07 | 2005-01-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置 |
-
2005
- 2005-03-02 JP JP2005057033A patent/JP4609114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004184756A (ja) * | 2002-12-04 | 2004-07-02 | Canon Inc | 定着装置 |
JP2004223963A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-12 | Sumitomo Electric Fine Polymer Inc | フッ素樹脂被覆層の形成方法及びフッ素樹脂被覆ローラおよびベルト |
JP2005049812A (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-24 | Toshiba Corp | 定着装置および加熱ローラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006243211A (ja) | 2006-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7242898B2 (en) | Fixing unit image forming apparatus with interior crown-shaped roll | |
JP4609240B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4609124B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4586392B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4706395B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4655822B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2009116128A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006243471A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4595447B2 (ja) | 定着装置、および画像形成装置 | |
JP4609116B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4534679B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4539252B2 (ja) | 定着装置、および画像形成装置 | |
JP2006235041A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4609114B2 (ja) | 定着装置、ロール部材および画像形成装置 | |
JP2007333991A (ja) | 画像形成装置、定着装置、及び装置 | |
JP4591008B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4927612B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007065068A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2011043608A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005300732A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005221652A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4729853B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005250282A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005321462A (ja) | 定着装置、低摩擦シートおよび画像形成装置 | |
JP2005227612A (ja) | 定着装置および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100629 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100927 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |