JP2009192956A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 定着ローラに対する駆動負荷が変動したときに記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことのできる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着ユニット7において、定着ローラ71は、定着ローラ駆動ギア220を介して駆動手段210の排紙ユニット側ギア211から伝達される駆動力によって回転駆動され、加圧ローラとともにニップ部で記録媒体を挟持して搬送する。制御手段によって加速条件を満たすと判断されると、駆動手段210は、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速して、加速前の回転速度よりも高い回転速度で、予め定める高速回転時間、排紙ユニット側ギア211を回転する。加速条件には、たとえば、ニップ部と記録媒体との位置関係が、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点における記録媒体とニップ部との位置関係であることが含まれる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
電子写真法に基づいて画像を形成する複写機およびプリンタなどの電子写真式画像形成装置は、定着装置を備える。定着装置としては、後述する本発明を説明するための図2に示すように、加熱手段によって加熱されるヒートローラ71と、ヒートローラ71に所定の接触圧力をもって圧接する加圧ローラ72とを備える定着装置7が知られている。この定着装置7は、前段の転写装置において画像面であるヒートローラ71側の面202aに未加熱現像剤たとえばトナーTが転写された記録媒体たとえば記録用紙202を、ヒートローラ71と加圧ローラ72との間に通紙することによって、未加熱現像剤を記録用紙202に定着させる。
定着装置7は、記録媒体を搬送するために、ヒートローラ71よりも記録媒体の搬送方向後流側、すなわち搬送方向下流側に、定着後ローラ75と、定着後ローラ75に従動する定着後従動コロ76とを備える。定着後ローラ75と定着後従動コロ76とは、記録媒体を挟んだ状態で定着後ローラ75が回転することによって、記録媒体202を搬送する。
ヒートローラ71は、後述する本発明を説明するための図4に示すように、定着ローラ側歯車である定着ローラ駆動ギア220に形成されるキー222が、ローラ本体201から延出する軸頸部200に形成されるキー溝221に嵌合されることによって定着ローラ駆動ギア220とローラ本体201とが連結され、一体的に回転する。
ヒートローラ71および定着後ローラ75を回転させるために、後述する本発明を説明するための図3に示すように、定着ローラ駆動ギア220に噛合される駆動歯車である排紙ローラ側ギア211が不図示のモータによって回転されて、定着ローラ駆動ギア220が回転される。モータからの駆動力は、排紙ユニット側ギア211から定着ローラ駆動ギア220を介して、ヒートローラ71へと伝動する。定着後ローラ75は、定着ローラ駆動ギア220から第1連結ギア230、第2連結ギア231および定着後ローラ駆動ギア232を介して伝動されて回転する。
図2に戻って、ヒートローラ71および加圧ローラ72は弾性ローラであるので、記録媒体202が光沢紙および厚紙などのある程度厚みを持つ記録媒体である場合、記録媒体202がニップ部203を通過するときに記録媒体202によってヒートローラ71および加圧ローラ72が弾性変形して、両ローラ71,72に弾性エネルギがたまる。この弾性エネルギは、記録媒体202がニップ部203を通り抜けるときに解放されるので、それに伴ってヒートローラ71および加圧ローラ72は加速する。このときのヒートローラ71の加速された回転によって、図3に示す定着ローラ駆動ギア220が一瞬加速して回転し、定着ローラ駆動ギア220と排紙ローラ側ギア211との間で歯飛びが起こる。
定着ローラ駆動ギア220と排紙ローラ側ギア211とが再び噛合うことで、記録媒体202は、歯飛びが起こる前の搬送状態に戻るが、定着ローラ駆動ギア220と排紙ローラ側ギア211とが噛合うまでの間、記録媒体202は、後述する図6に示すように搬送方向Aの上流側の端部(以下「後端部」という)202bがニップ部203を通り抜けた直後の位置で停止している。その間、画像面202aに接触している定着後従動コロ76の影響によって、画像に跡が残る。
定着装置に関する技術ではないが、ギアの歯飛びを防止するための技術が特許文献1に開示される。特許文献1はシート給紙装置を開示する。特許文献1に開示のシート給紙装置は、給紙ローラに所定以上の負荷が加わった場合、給紙ローラと駆動軸との係合を解除して、駆動軸のみを回転させる、すなわち駆動軸を空転させることで、駆動ギアにかかる負荷を低減させて、駆動ギアの歯飛びを防止する。
特開平9−286529号公報
定着装置において、特許文献1に開示の技術のように、駆動ギアに相当する定着ローラ駆動ギアの歯飛びを防止するために駆動軸を空転させると、記録媒体の搬送が停止するので、前述の歯飛びが生じた場合と同様に、画像面に定着後従動コロの跡が発生する。したがって特許文献1に開示の技術を定着装置に適用することはできない。
本発明の目的は、定着ローラに対する駆動負荷が変動したときに記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことのできる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、記録媒体に形成されるトナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
定着ローラ側歯車を有し、定着ローラ側歯車を介して伝達される駆動力によって、予め定める回転軸線まわりに回転駆動される定着ローラと、
定着ローラに圧接して従動回転可能に設けられ、トナー像が形成された記録媒体を、定着ローラと当接するニップ部で定着ローラとともに挟持して搬送する加圧ローラと、
定着ローラ側歯車に噛合う駆動歯車を有し、駆動歯車を回転することによって定着ローラを回転駆動する駆動手段と、
ニップ部と記録媒体との位置関係が予め定める加速位置関係であることを含む加速条件を満たすと判断すると、駆動歯車の回転速度を加速して、加速前の回転速度よりも高い回転速度で、予め定める高速回転時間、駆動歯車を回転するように駆動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、加速位置関係は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点における記録媒体とニップ部との位置関係であることを特徴とする。
また本発明は、高速回転時間は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点から、前記端部がニップ部全体を通過するまでの時間の予測値に設定されることを特徴とする。
また本発明は、制御手段は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過する間の駆動歯車の回転速度のうち、前記端部が記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過する時点での駆動歯車の回転速度が最も高くなるように、駆動手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、制御手段は、記録媒体の搬送方向上流側の端部が、記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過したと判断すると、駆動歯車の回転速度を減速するように駆動手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、ニップ部よりも記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、記録媒体を検出する検出手段を備え、
制御手段は、検出手段によって記録媒体が検出された時点からの経過時間が、予め定める加速待機時間以上であると、ニップ部と記録媒体との位置関係が加速位置関係であると判断することを特徴とする。
また本発明は、加速待機時間は、検出手段によって記録媒体が検出された時点から、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達するまでの時間の予測値に設定されることを特徴とする。
また本発明は、加速条件は、記録媒体の厚み寸法が、予め定める加速厚み寸法以上であることを含むことを特徴とする。
また本発明は、記録媒体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
形成されたトナー像を記録媒体に定着する前記本発明の定着装置とを備えることを特徴する画像形成装置である。
本発明によれば、駆動手段によって駆動歯車が回転されて、駆動歯車に噛合う定着ローラ側歯車を介して定着ローラに駆動力が伝達され、定着ローラが回転軸線まわりに回転駆動される。この定着ローラの回転駆動に伴って、定着ローラに圧接する加圧ローラが従動回転する。この定着ローラと加圧ローラとが当接するニップ部で、トナー像が形成された記録媒体が挟持されて搬送され、トナー像が記録媒体に定着される。制御手段によって加速条件を満たすと判断されると、制御手段によって制御される駆動手段によって、駆動歯車の回転速度が加速され、加速前の回転速度よりも高い回転速度で、高速回転時間、駆動歯車が回転される。加速条件は、ニップ部と記録媒体との位置関係が予め定める加速位置関係であることを含むので、ニップ部と記録媒体との相互作用によって定着ローラに対する駆動負荷が変動するとき、たとえば定着ローラ側歯車を介して駆動手段から伝達される駆動力以外の力が定着ローラに加わって定着ローラが加速されるときに、駆動歯車を加速することができる。これによって、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びを防ぐことができるので、記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことができる。したがって、たとえばニップ部よりも記録媒体の搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録媒体に残ることを防ぐことができる。
また本発明によれば、加速位置関係は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点における記録媒体とニップ部との位置関係である。これによって、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達したときに、駆動手段によって駆動歯車の回転速度を加速することができる。したがって、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過するときに、加速前の回転速度よりも高い回転速度で駆動歯車を回転することができるので、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びを防ぐことができる。これによって、記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことができるので、たとえばニップ部よりも記録媒体の搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録媒体に残ることを防ぐことができる。
また本発明によれば、高速回転時間は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点から、前記端部がニップ部全体を通過するまでの時間の予測値に設定される。これによって、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過していると予測される間に、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達する前よりも高い回転速度で、駆動歯車を回転することができる。したがって、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びをより確実に防ぐことができるので、記録媒体の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
また本発明によれば、駆動手段は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過する間の駆動歯車の回転速度のうち、記録媒体の搬送方向上流側の端部が、記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過する時点での駆動歯車の回転速度が最も高くなるように、制御手段によって制御される。これによって、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びをより確実に防ぐことができるので、記録媒体の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
また本発明によれば、制御手段によって、記録媒体の搬送方向上流側の端部が、記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過したと判断されると、駆動手段によって、駆動歯車の回転速度が減速される。これによって、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過した後に、駆動歯車の回転速度を加速前の回転速度に戻す場合、駆動歯車の回転速度の変化を緩やかにすることができるので、記録媒体の搬送を円滑に行うことができる。
また本発明によれば、ニップ部よりも記録媒体の搬送方向上流側に設けられる検出手段によって記録媒体が検出される。この検出手段によって記録媒体が検出された時点からの経過時間が加速待機時間以上であると、制御手段によってニップ部と記録媒体との位置関係が加速位置関係であると判断され、駆動手段によって駆動歯車の回転速度が加速される。加速待機時間を適宜に選択することによって、記録媒体の予め定める部分がニップ部に到達したときに、駆動歯車の回転速度を加速することができるので、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。したがって、記録媒体の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
また本発明によれば、加速待機時間は、検出手段によって記録媒体が検出された時点から、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達するまでの時間の予測値に設定される。これによって、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達したと予測されるときに、駆動手段によって駆動歯車の回転速度を加速することができるので、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。したがって、記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことができるので、たとえばニップ部よりも記録媒体の搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録媒体に残ることを防ぐことができる。
また本発明によれば、加速条件には、記録媒体の厚み寸法が加速厚み寸法以上であることが含まれる。制御手段によって、記録媒体の厚み寸法が加速厚み寸法以上であると判断されると、駆動手段によって、駆動歯車の回転速度が加速される。これによって、記録媒体の厚み寸法が加速厚み寸法以上である場合、記録媒体がニップ部を通過するときに、駆動歯車を加速前よりも高い回転速度で回転することができるので、定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びを防ぐことができる。したがって、記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことができるので、たとえばニップ部よりも記録媒体の搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録媒体に残ることを防ぐことができる。
また本発明によれば、トナー像形成手段と本発明の定着装置とを備えて画像形成装置が構成され、トナー像形成手段によって記録媒体にトナー像が形成され、本発明の定着装置によって記録媒体に定着される。本発明の定着装置は、前述のように定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びを防ぎ、記録媒体の搬送が滞ることを防ぐことができるので、たとえばニップ部よりも記録媒体の搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録媒体に残ることを防ぐことができる。したがって、本発明の定着装置を備えて画像形成装置が構成されることによって、定着後従動コロのようなローラの跡のない高品質の画像を形成することのできる画像形成装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の定着装置である定着ユニット7を備える画像形成装置100を示す概略構成図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の記録媒体、たとえば記録用紙などのシート状の記録媒体(以下「記録シート」ということがある)に対して、多色または単色の画像を形成するものであり、装置本体110と、自動原稿処理装置120とを含んで構成される。装置本体110は、画像読取部90、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、手差し給紙カセット82および排紙トレイ91を含んで構成される。露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5および中間転写ベルトユニット6は、トナー像形成手段として機能する。露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6および定着ユニット7を含んで、印字部117が構成される。印字部117は、後述する図8に示す画像形成部116に含まれる。
画像形成装置100が水平面に設置される状態において、装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を操作者が手置きで置くことができるようになっている。
本実施形態の画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、本実施形態では、非接触型であるチャージャ型の帯電器によって実現されるが、本発明の他の実施形態では、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器であってもよい。
露光ユニット1は、光走査装置、より詳細には画像書込み装置であり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(略称LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。本発明の他の実施形態では、露光ユニット1は、発光素子、たとえばエレクトロルミネッセンス(略称EL)素子また発光ダイオード(略称LED)をアレイ状に並べた書込みヘッドとして構成されてもよい。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス、より詳細にはトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧、たとえばトナーの帯電極性がマイナス(−)の場合にはプラス(+)の高電圧が印加されている。中間転写ローラ64は、たとえば直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電潜像であるトナー像は中間転写ベルト61で積層される。このようにして積層された、画像情報に応じたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、記録シートと中間転写ベルト61との接触位置に移動し、この接触位置に配置される転写ローラ10によって記録シート上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10とは、所定の寸法を有するニップ部で圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを記録シートに転写させるための電圧、より詳細にはトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧、たとえばトナーの帯電極性がマイナス(−)の場合にはプラス(+)の高電圧が印加される。さらに、転写ローラ10は上記ニップ部を定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)としたものが用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるので、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触するクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する記録シート、たとえば記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100が水平面に設置される状態において、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する記録シートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済み、すなわち画像形成済みの記録シートを、フェイスダウン、すなわちトナー像が形成された面が下向きとなる状態で集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82の記録シートを、転写ローラ10および定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状のシート搬送路Sが設けられている。給紙カセット81または手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までのシート搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、記録シートの搬送を促進および補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から記録シートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から記録シートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、シート搬送路Sを搬送されている記録シートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と記録シートの先端を合わせるタイミングで記録シートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
このように画像形成装置100には、予め記録シートを収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から記録シートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、記録シートを1枚ずつ搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送される記録シートは、シート搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、記録シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、記録シート上に画像情報が書き込まれる。その後、記録シートは定着ユニット7を通過することによって記録シート上の未定着トナーが熱で溶融および固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記のシート搬送経路は、記録シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過した記録シートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって記録シートを搬送ローラ12c,12dに導く。そして、レジストローラ13を経て記録シートの裏面に印字が行われた後に、記録シートが排紙トレイ91に排出される。
定着ユニット7は、定着ローラであるヒートローラ71と、加圧ローラ72とを備えており、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、記録シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、温度検出器74からの信号に基づいて、後述する図8に示す機器制御部118によって、外周面部の温度が所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを記録シートに熱圧着することにより、記録シートに転写された多色トナー像を溶融、混合および圧接し、記録シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
図2は、定着ユニット7の構成を簡略化して示す概略構成図である。図2では、理解を容易にするために、図1に示す外部加熱ベルト73および温度検出器74は記載を省略する。ヒートローラ71および加圧ローラ72は、弾性ローラによって実現される。ヒートローラ71および加圧ローラ72はそれぞれ、円筒状のローラ本体201と、ローラ本体201から軸線方向両側に延出し、ローラ本体201よりも外径が小さい円筒状に形成される軸頸部200とを有する。ローラ本体201は、図示しないが、円筒状の芯金と、芯金を半径方向外方側から覆う弾性層と、弾性層を半径方向外方側から覆う離型層とを含む。たとえば、芯金の外径寸法は5mmであり、弾性層の厚み寸法は5mmであり、離型層の厚み寸法は30μmである。
ヒートローラ71および加圧ローラ72は、弾性ローラであるので、互いに圧接することによって、その表面部が弾性変形する。記録シート202は、ヒートローラ71と加圧ローラ72とが当接する部分であるニップ部203で挟持され、ヒートローラ71および加圧ローラ72が回転することによって搬送される。記録シート202は、トナー像が形成された面、すなわち転写ローラ10によってトナー像が転写された面である画像面202aが、ヒートローラ71に接するように供給される。
定着ユニット7は、ニップ部203を通過した記録シート202を搬送するために、ニップ部203よりも記録シート202の搬送方向Aの下流側に、定着後ローラ75と、それに従動する定着後従動コロ76とを有している。定着後ローラ75および定着後従動コロ76は、定着後ローラ75および定着後従動コロ76で記録シート202を挟んで回転することによって、記録シート202を搬送する。図2では、理解を容易にするために、定着後ローラ75と定着後従動コロ76との当接部分77を通過した後の記録シート202の搬送方向Aを紙面に向かって右側に傾けて記載する。
定着ユニット7は、検出手段である検出部204をさらに備える。検出部204は、定着ユニット7のニップ部203の手前、すなわちニップ部203よりも記録シート202の搬送方向Aの上流側に配置され、記録シート202、より詳細には記録シート202の搬送方向Aの下流側の端部である先端部を検出する。検出部204は、オン(ON)/オフ(OFF)センサによって実現され、記録シート202がレバー204aを押すことによって、オン状態、すなわち検出部204に対向する位置を記録シート202が通過したことを検出する。
図3は、ヒートローラ71および定着後ローラ75への駆動力の伝達機構を説明するための図である。ヒートローラ71および定着後ローラ75は、駆動手段210によって回転駆動される。駆動手段210は、ヒートローラ71および定着後ローラ75を回転させるために、図3に示すように、駆動歯車である排紙ユニット側ギア211を不図示のモータによって回転させて、定着ローラ側歯車である定着ローラ駆動ギア220を回転させる。図3では、理解を容易にするために、ヒートローラ71の軸頸部200にハッチングを付して示し、また各ギア211、220、230、231、232の一部の歯の記載を省略する。
図4はヒートローラ71を分解して示す分解斜視図であり、図5はヒートローラ71を軸線方向一方側から見た側面図である。図5では、ヒートローラ71の軸頸部200を、ハッチングを付して示し、また定着ギア220の一部の歯の記載を省略する。ヒートローラ71は、前述のようにローラ本体201と軸頸部200とを有し、さらに定着ローラ駆動ギア220を有する。ヒートローラ71の軸線方向一方側の軸頸部200には、軸線に平行な直線状の切欠き部として、キー溝221が形成される。定着ローラ駆動ギア220は、略円筒状に形成され、その外周面部に歯を有し、内周面部にキー溝221に嵌合するキー222を有する。
定着ローラ駆動ギア220と軸頸部200とは、定着ローラ駆動ギア220に形成されるキー22と、軸頸部200に形成されるキー溝221とを嵌合させることによって連結される。ローラ本体201は、軸頸部200と一体的に形成されるので、軸頸部200を介して定着ローラ駆動ギア220に連結される。定着ローラ駆動ギア220に伝達された駆動力は、定着ローラ駆動ギア220を介して軸頸部200およびローラ本体201に伝達される。この駆動力によって、ヒートローラ71が軸線まわりに回転駆動される。このヒートローラ71の回転駆動に伴って、前述の図2に示す加圧ローラ72が従動回転する。加圧ローラ72は、ヒートローラ71とは反対方向に従動回転する。
図3に戻って、定着ローラ駆動ギア220は、排紙ユニット側ギア211から矢符B方向に伝動され、これによって軸頸部200が矢符C方向に伝動され、ヒートローラ71が回転駆動される。排紙ユニット側ギア211と定着ローラ駆動ギア220とは、互いに逆方向に回転駆動される。本実施形態では、排紙ユニット側ギア221は時計まわり方向に回転駆動され、定着ローラ駆動ギア220は反時計まわり方向に回転駆動される。これによってヒートローラ71が反時計まわり方向に回転駆動される。
定着ローラ駆動ギア220は、第1連結ギア230および第2連結ギア231を介して、定着後ローラ駆動ギア232に連結される。第1連結ギア230は定着ローラ駆動ギア220に噛合わされ、第2連結ギア231は第1連結ギア230に噛合わされ、定着後ローラ駆動ギア232は第2連結ギア231に噛合わされる。定着後ローラ駆動ギア232は、前述の図2に示す定着後ローラ75に含まれる。定着後ローラ75は、ヒートローラ71と同様にローラ本体と軸頸部とを有し、この軸頸部に定着後ローラ駆動ギア232が定着ローラ駆動ギア220と同様にして連結される。
定着後ローラ75は、定着ローラ駆動ギア220から第1連結ギア230、第2連結ギア231、定着後ローラ駆動ギア232と伝動されて、回転駆動される。本実施形態では、定着ローラ駆動ギア220は反時計回り方向に回転駆動されるので、定着後ローラ駆動ギア232は時計まわり方向に回転駆動される。これによって、定着後ローラ75が時計まわり方向に回転駆動され、この定着後ローラ75の回転駆動に伴って、前述の図2に示す定着後従動コロ76が反時計まわりに従動回転する。
記録シート202が、いわゆる薄紙のように坪量が40g/m以下と薄い場合には、たとえば図3に示すように、排紙ユニット側ギア211から定着ローラ駆動ギア220へと矢符B方向に伝動し、さらに定着ローラ駆動ギア220から定着ローラ71の軸頸部200へと矢符C方向に伝動する。つまり、排紙ユニット側ギア211から定着ローラ駆動ギア220に動力が伝わり、この動力がヒートローラ71を回転させる。このように伝動方向が、排紙ユニット側ギア211、定着ローラ駆動ギア220、定着ローラ71の軸頸部200の順に向かう方向であるときの記録シート202の搬送状態を、以下では「通常の記録シート搬送状態」という。
記録シートが、いわゆる光沢紙および厚紙などのように秤量が100g/m以上であって、ある程度厚みを持つ場合には、図3において符号BおよびCで表わされる伝動方向が逆転する。
図6は伝動方向が逆転する機構を説明するための図であり、図7は伝動方向が逆転した場合の駆動力の伝達機構を説明するための図である。図7では、理解を容易にするために、ヒートローラ71の軸頸部200にハッチングを付して示し、また各ギア211、220、230、231、232の一部の歯の記載を省略する。前述のようにヒートローラ71および加圧ローラ72は弾性ローラであるので、記録シート202がニップ部203を通過するときには、記録シート202によってヒートローラ71および加圧ローラ72が弾性変形し、両ローラ71,72に弾性エネルギが溜まる。この溜まった弾性エネルギは、記録シート202がニップ部203を抜けるとき、すなわち記録シート202の搬送方向Aの上流側の端部202bがニップ部203を通過するときに解放される。これによって両ローラ、すなわちヒートローラ71および加圧ローラ72は加速する。
このとき、図7に示すようにヒートローラ71の軸頸部200のキー溝220を規定する部分のうち、ヒートローラ71の回転方向上流側で定着ローラ駆動ギア220のキー222と接する部分221aから、キー222に力が加わるので、ヒートローラ71に対する駆動負荷が変動する。このキー222に加わる圧力によって伝動方向が逆転し、ヒートローラ71の軸頸部200から定着ローラ駆動ギア220へと矢符D方向に伝動されて、定着ローラ駆動ギア220が回転される。この回転によって、定着ローラ駆動ギア220から排紙ユニット側ギア211へと矢符E方向に伝動される。つまり、ヒートローラ71の加速によって、伝動方向がヒートローラ71、定着ローラ駆動ギヤ220、排紙ユニット側ギア211の順に向かう方向になる。
排紙ユニット側ギア211は、モータによって回転駆動されており、矢符Eとは反対方向、すなわち前述の図3に示す伝動方向Bに伝動するように構成されているので、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間、すなわち参照符240で示される定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との噛合せ部分で歯飛びが起こる。
ヒートローラ71の加速が終了し、再び排紙ユニット側ギア211と定着ローラ駆動ギア220とが噛合って、通常の記録シート搬送状態に戻るまでの間、記録シート202は、図6に示すように、記録シート202の搬送方向Aの上流側の端部202bがニップ部203に到達した位置で停止している。つまり、記録シート202は、記録シート202の搬送方向Aの上流側の端部202bがニップ部203に到達した位置で、一瞬停止する。記録シート202が停止している間、記録シート202の画像面202aには、定着後従動コロ76が接触しているので、この定着後従動コロ76の影響によって、画像面202aの画像に定着後従動コロ76の跡が残る。
そこで、本実施の形態では、後述するように機器制御部8によって駆動手段210を制御することによって、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との歯飛びを防ぎ、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐ。
図8は、本実施形態の画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態の画像形成装置100は、デジタル複合機である。デジタル複合機100では、原稿の画像を読み取って記録用紙に印刷する複写モード、外部の端末装置500からの画像を受信して記録用紙に記録するプリンタモード、原稿の画像を読み取って、外部の端末装置500に送信するスキャナーモード、及び原稿の画像を読み取って送信したり、原稿の画像を受信して記録用紙に印刷したりするファクシミリモード等を選択的に行うことができる。外部の端末装置500には、たとえば、ネットワーク端末装置501、ファクシミリ装置502、インターネットファクシミリ装置503および外部パーソナルコンピュータ(略称PC)504が含まれる。
このデジタル複合機100は、その構成を大別すると、画像読取部90、操作部114、画像形成部116、機器制御部118、通信部101、HD(ハードディスク)装置121、管理部141、画像処理部119、消去手段122、音声部123およびファクシミリ用モデム(以下「FAXモデム」という)124を備えている。画像形成部116は、前述の図1に示す印字部117と、メモリ116aと、暗号化複合化部116bとを含む。画像読取部90は、電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称CCD)112aと、原稿検知センサ112bと、信号発生回路112cとを含む。デジタル複合機100は、ローカルエリアネットワーク網510を介してネットワーク端末装置501に接続され、またローカルエリアネットワーク網510およびインターネット網512を介して、インターネットファクシミリ装置503および外部PC504に接続され、またFAXモデム124および電話回線網511を介して、外部のファクシミリ装置502に接続される。
この様なデジタル複合機100において、機器制御部118は、統合的な制御を行うものであり、操作部114のタブレット、キー群等によって実現される入力部114aの操作による入力指示を監視したり、外部の端末装置500から通信部101を通じての入力指示を監視し、これらの入力指示に応答して各種のモードのいずれかを適宜に実行し、画像読取部90、画像形成部116、及び通信部101等を制御する。また、機器制御部8は、モードの実行に際し、デジタル複合機100の状態に関する情報、使用者に通知すべき情報等を操作部114の表示部114bに的確に案内表示する。管理部141は、機器制御部118により制御される各部に関する情報を管理しており、これらの情報をもとに、機器制御部118がデジタル複合機100全体の動作を制御する。機器制御部118は、定着ユニット7の駆動手段210を制御する制御手段として機能する。また機器制御部118は、計時手段として機能し、検出部203によって記録シート202が検出された時点からの経過時間を計時する。
図9は、機器制御部118の処理手順を示すフローチャートである。機器制御部118による処理は、デジタル複合機である画像形成装置100の電源が投入されるとステップS0で開始され、ステップS1に進む。
ステップS1において、機器制御部118は、印字要求があったか否かを判断し、印刷要求があったと判断すると、ステップS2に進む。ステップS1における印字要求があったか否かの判断は、印字要求があったと判断されるまで続けられる。すなわち機器制御部118は、印字要求があるまで待機状態にある。機器制御部118は、ステップS2において、印刷処理の実行を開始し、ステップS3に進む。ステップS3において、機器制御部118は、記録シート202が定着ユニット7に到達したか否か、より詳細には検出部203によって記録シート202が検出されたか否かを判断し、検出部203によって記録シート202が検出され、記録シート202が定着ユニット7に到達したと判断するとステップS4に進み、検出部203によって記録シート202が検出されず、記録シート202が定着ユニット7に到達していないと判断するとステップS3に戻る。
ステップS4において、機器制御部118は、記録シート202の厚み寸法が予め定める加速厚み寸法以上であるか否かを判断し、加速厚み寸法以上であると判断するとステップS5に進み、加速厚み寸法以上でない、すなわち加速厚み寸法未満であると判断するとステップS6に進む。この記録シート202の厚み寸法が、加速厚み寸法以上であることは、後述するステップS5において、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速する加速条件の1つである。
本実施形態では、加速厚み寸法は、厚紙の厚み寸法に選ばれる。記録シート202の厚み寸法は、1mあたりの記録シート202の重量で表わされ、「厚紙」とは、秤量が100g/m以上である記録シートをいう。すなわち機器制御部118は、ステップS4において、記録シート202が厚紙であるか否かを判断し、記録シート202が厚紙であると判断するとステップS5に進み、厚紙でないと判断するとステップS6に進む。
記録シート202が厚紙であるか否かを判断する方法としては、使用者が給紙カセットに記録シート202を収容するとき、または画像形成動作の開始を指示するときに、予め紙の種類、たとえば厚紙であるか、または薄紙であるかを登録するようにしておけばよい。これに限定されず、シート搬送路にセンサを設けて、記録シート202の厚み寸法を測定させてもよい。この場合、記録シート202の厚み寸法は、秤量ではなく、実際の厚み寸法で求められる。センサとしては、たとえば超音波センサを用いることができる。シート搬送路に、記録シート202の重送を検知する重送検知センサとして超音波センサが設けられる場合には、重送検知センサを、記録シート202の厚み寸法を測定するセンサとして使用することができる。重送検知センサは、たとえば、画像形成速度の速い画像形成装置である、いわゆる高速機に搭載されている。
ステップS5において、機器制御部118は、記録シート202の後端部、すなわち搬送方向Aの上流側の端部202bがニップ部203に挿入されるタイミングを見計らって、検出部203によって記録シート202が検出された時点から予め定める加速待機時間経過後に、排紙ユニット側ギア211を加速させ、予め定める高速回転時間だけ、加速前よりも高い回転速度で排紙ユニット側ギア211を回転させる。記録シート202が検出された時点からの経過時間である加速待機時間は、記録シート202の後端部がニップ部203に到達するまでの時間の予測値に選ばれる。すなわち機器制御部118は、前述の図2に示すニップ部203と記録シート202との位置関係が、予め定める加速位置関係、本実施形態では記録シート202の後端部がニップ部203に到達した時点における記録シート202とニップ部203との位置関係であると判断すると、排紙ユニット側ギア211を加速させる。このニップ部203と記録シート202との位置関係が、予め定める加速位置関係であることは、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速する加速条件の1つである。
このようにして排紙ユニット側ギア211を加速させて回転させるとステップs6に進み、ステップS6において、定着ユニット7を通過した記録シート202を排出トレイ91に排出して印刷処理を終了し、ステップS7に進み、処理を終了する。ステップS1〜S6の処理は、画像形成装置100の電源が投入されている間、繰返し実行される。
ステップS5において、排紙ユニット側ギア211を加速前の回転速度よりも高い回転速度で回転させる時間である高速回転時間は、記録シート202の後端部がニップ部203全体を通過する時間の予測値に選ばれる。すなわち機器制御部118は、記録シート202の後端部がニップ部203全体を通過する時間だけ、排紙ユニット側ギア211の回転速度を通常のシート搬送状態における回転速度よりも速くする。
図10は、排紙ユニット側ギア211および排紙ユニット側ギア211を回転するモータの回転速度の時間経過を示すタイミングチャートである。時刻t1において、検出部204によって記録シート202が検出されると、機器制御部118は、検出部204によって記録シート202が検出された時点からの経過時間の計時を開始する。検出部204によって記録シート202が検出された時刻t1から加速待機時間aが経過した時刻t2において、モータの回転速度の加速が開始され、これによって排紙ユニット側ギア211の加速が開始される。
モータの加速が開始された時刻t2から、予め定める加速時間bが経過した時刻t3において、モータの回転速度の減速が開始され、排紙ユニット側ギア211の減速が開始される。排紙ユニット側ギア211の減速が開始された時刻t3から、予め定める減速時間cが経過した時刻t4において、排紙ユニット側ギア211の減速が停止される。
本実施の形態では、排紙ユニット側ギア211の減速は、時刻t4において、排紙ユニット側ギア211の回転速度が、通常のシート搬送状態における排紙ユニット側ギア211の回転速度に戻るように行われる。つまり、本実施の形態では、加速時間bと減速時間cとの和が、加速前の回転速度である通常のシート搬送状態における排紙ユニット側ギア211の回転速度よりも高い回転速度で排紙ユニット側ギア211を回転させる高速回転時間である。高速回転時間である加速時間bと減速時間cとの和は、本実施の形態では、記録シート202の後端部がニップ部203全体を通過する時間の予測値に選ばれる。したがって時刻t4は、記録シート202の後端部が、ニップ部203の記録シート202の搬送方向下流側の端部を通過する時刻となる。
高速回転時間における排紙ユニット側ギア211の回転速度V1の最大値(以下「最大回転速度」という)V1maxは、加速前の回転速度である通常のシート搬送状態における排紙ユニット側ギア211の回転速度V0に対して、2〜3割加速された値に選ばれる。つまり高速回転時間における排紙ユニット側ギア211の最大回転速度V1maxは、加速前の回転速度V0の1.2倍以上1.3倍以下に選ばれる。
また本実施の形態では、加速時間bと減速時間cとは、等しい時間に選ばれる。つまり加速時間bおよび減速時間cは、記録シート202の後端部がニップ部203全体を通過する時間の予測値の半分の時間に設定される。したがって排紙ユニット側ギア211の加速を開始した時刻t2から加速時間bが経過した時刻t3は、記録シート202の後端部202bが、記録シート202の搬送方向Aにおけるニップ部203の両端部間の中央部を通過する時刻となり、この時刻t3において、排紙ユニット側ギア211の回転速度はピークとなる。つまり、機器制御部118は、時刻t3における排紙ユニット側ギア211の回転速度がピークになるように、すなわち記録シート202がニップ部203の中央部を通過する時点である時刻t3での排紙ユニット側ギア211の回転速度V1が最も高くなるように駆動手段210を制御してモータの回転速度を調整する。
加速待機時間aは、検出部204とニップ部203の記録シート202の搬送方向Aの上流側の端部との距離(以下「検出部204とニップ部203との距離」という)、および記録シート202の搬送方向Aにおける寸法から求められる。具体的には、検出部204とニップ部203との距離に基づいて、検出部204によって記録シート202が検出された時点から、記録シート202の先端部がニップ部203に到達する時点までの時間(以下「先端部ニップ到達時間」)の予測値を求める。また記録シート202の搬送方向Aにおける寸法に基づいて、記録シート202の先端部がニップ部203に到達した時点から、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達する時点までの時間(以下「後端部ニップ到達時間」)の予測値を求める。このようにして求められる先端部ニップ到達時間の予測値と、後端部ニップ到達時間の予測値との和が、検出部204によって記録シート202が検出された時点から、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達する時点までの時間の予測値である加速待機時間aとなる。
以上のように本実施の形態によれば、機器制御部118によって加速条件を満たすと判断される、すなわちニップ部203と記録シート202との位置関係が加速位置関係であり、記録シート202の厚み寸法が加速厚み寸法以上であると判断されると、機器制御部118によって制御される駆動手段210によって、排紙ユニット側ギア211の回転速度が加速され、加速前の回転速度よりも高い回転速度で、高速回転時間、排紙ユニット側ギア211が回転される。
加速条件は、ニップ部203と記録シート202との位置関係が加速位置関係であることを含むので、ニップ部203と記録シート202との相互作用によってヒートローラ71に対する駆動負荷が変動するとき、たとえば定着ローラ駆動ギア220を介して駆動手段210から伝達される駆動力以外の力がヒートローラ71に加わってヒートローラ71が加速されるときに、排紙ユニット側ギア211を加速することができる。これによって、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができるので、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐことができる。したがって、本実施形態のようにニップ部203よりも記録シートの搬送方向Aの下流側に、定着後従動コロ76が設けられる場合、定着後従動コロ76の跡が記録シート202に残ることを防ぐことができる。
また本実施の形態では、加速位置関係は、記録シート202の搬送方向Aの上流側の端部である後端部202bがニップ部203に到達した時点における記録シート202とニップ部203との位置関係に選ばれる。これによって、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達したときに、駆動手段210によって排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速することができる。したがって、記録シート202の後端部202bがニップ部203を通過するときに、加速前の回転速度よりも高い回転速度で排紙ユニット側ギア211を回転することができるので、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができる。加速位置関係は、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達した時点における記録シート202とニップ部203との位置関係に限定されず、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びが生じるような他の位置関係に選ばれてもよい。
また本実施の形態では、高速回転時間は、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達した時点から、記録シート202の後端部202bがニップ部203全体を通過するまでの時間の予測値に設定される。これによって、記録シート202の後端部202bがニップ部203を通過していると予測される間に、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達する前よりも高い回転速度で、排紙ユニット側ギア211を回転することができる。したがって、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができるので、記録シート202の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
また本実施の形態では、駆動手段210は、図10に示すように、記録シート202の後端部202bがニップ部203を通過する間の排紙ユニット側ギア211の回転速度のうち、記録シート202の後端部202bが、記録シート202の搬送方向Aにおけるニップ部203の両端部間の中央部を通過する時点での排紙ユニット側ギア211の回転速度が最も高くなるようにモータを駆動するように、機器制御部118によって制御される。これによって、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができるので、記録シート202の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
また本実施の形態では、機器制御部118は、記録シート202の後端部202bが、記録シート202の搬送方向Aにおけるニップ部203の両端部間の中央部を通過したと判断すると、駆動手段210を制御して、排紙ユニット側ギア211の回転速度を減速する。これによって、本実施の形態のように記録シート202の後端部202bがニップ部203を通過した後に、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速前の回転速度に戻す場合、排紙ユニット側ギア211の回転速度の変化を緩やかにすることができるので、記録シート202の搬送を円滑に行うことができる。
また本実施の形態では、高速回転時間における排紙ユニット側ギア211の最大回転速度V1maxは、加速前の回転速度V0の1.2倍以上1.3倍以下に選ばれる。高速回転時間における排紙ユニット側ギア211の最大回転速度V1maxは、これに限定されないが、本実施の形態のように加速前の回転速度V0の1.2倍以上1.3倍以下であることが好ましい。高速回転時間における排紙ユニット側ギア211の最大回転速度V1maxを加速前の回転速度V0の1.2倍以上1.3倍以下にすることによって、急激な加速を避け、排紙ユニット側ギア211の回転を阻害することなく、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速することができる。
また本実施の形態では、機器制御部118は、検出部204によって記録シート202が検出された時点からの経過時間が加速待機時間以上であると、ニップ部203と記録シート202との位置関係が加速位置関係であると判断する。加速待機時間を適宜に選択することによって、記録シート202の予め定める部分がニップ部203に到達したときに、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速することができるので、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。したがって、記録シート202の搬送が滞ることをより確実に防ぐことができる。
本実施形態では、加速待機時間は、検出部204によって記録シート202が検出された時点から、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達するまでの時間の予測値に設定される。これによって、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達したと予測されるときに、駆動手段210によって排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速することができるので、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。
このように本実施の形態では、機器制御部118は、記録シート202の後端部202bがニップ部203に到達したと予測される時点、すなわち検出部204によって記録シート202が検出された時点である時刻t1からの経過時間が加速待機時間aになる時点である時刻t2において排紙ユニット側ギア211の加速を開始し、この時刻t2からの経過時間が、加速を開始した時点から記録シート202がニップ部203の中央部を通過した時点までの時間の予測値bになる時点である時刻t3において排紙ユニット側ギア211の減速を開始する。このように記録シート202が検出部204によって検出された時点からの経過時間を基準として、排紙ユニット側ギア211を加速するタイミングを見計らうことによって、排紙ユニット側ギア211を加速するタイミングを容易に調整することができる。本発明の他の実施形態では、センサを設けて、記録シート202の後端部202bの位置を実際に検出して、排紙ユニット側ギア211を加速するタイミングを見計らってもよい。
また本実施の形態では、加速条件には、記録媒体の厚み寸法が加速厚み寸法以上であることが含まれる。すなわち機器制御部118は、記録シート202の厚み寸法が加速厚み寸法以上であると判断すると、駆動手段210によって、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速する。これによって、記録シート202の厚み寸法が加速厚み寸法以上である場合、たとえば記録シート202が、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びが生じやすい厚紙または光沢紙である場合に、記録シート202がニップ部203を通過するときに、排紙ユニット側ギア211を加速前よりも高い回転速度で回転することができる。これによって、定着ローラ駆動ギア220と排紙ユニット側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができるので、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐことができる。
また本実施の形態では、画像形成装置100は、前述のような優れた定着ユニット7を備える。したがって、定着後従動コロ76のようなローラの跡のない高品質の画像を形成することのできる画像形成装置100を実現することができる。
以上の本実施の形態では、図9に示すステップS4において、記録シート202が厚紙であると判断されたときに、ステップS5に進んで排紙ユニット側ギア211の回転速度が加速されるが、これに限定されず、記録シート202が光沢紙であると判断されたときに、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速するように構成してもよく、記録シート202が厚紙および光沢紙のいずれかであると判断されたときに、排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速するように構成してもよい。光沢紙の場合も、たとえば操作者が給紙カセットに記録シート202を収容するときに、予め紙の種類として、光沢紙であることを登録しておけば、記録シート202が光沢紙であると判断することができる。
このように記録シート202の厚み寸法が加速厚み寸法以上であるかの判断は、記録シート202の実際の厚み寸法に基づいて行われてもよく、記録シート202の種類に基づいて行われてもよい。
また本実施の形態では、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、いずれも弾性ローラであるが、本発明の実施の他の形態では、ヒートローラ71および加圧ローラ72のうち、いずれか一方は、剛体ローラによって実現されてもよい。ヒートローラ71および加圧ローラ72のうち、いずれか一方が剛体ローラであっても、他方が弾性ローラであれば、互いに圧接することによって、弾性ローラの表面部が弾性変形するので、前述のように排紙ユニット側ギア211の回転速度を加速することによって本実施形態と同様の効果が達成される。
本発明の実施の一形態の定着装置である定着ユニット7を備える画像形成装置100を示す概略構成図である。 定着ユニット7の構成を簡略化して示す概略構成図である。 ヒートローラ71および定着後ローラ75への駆動力の伝達機構を説明するための図である。 ヒートローラ71を分解して示す分解斜視図である。 ヒートローラ71を軸線方向一方側から見た側面図である。 伝動方向が逆転する機構を説明するための図である。 伝動方向が逆転した場合の駆動力の伝達機構を説明するための図である。 本実施形態の画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。 機器制御部118の処理手順を示すフローチャートである。 排紙ユニット側ギア211および排紙ユニット側ギア211を回転するモータの回転速度の時間経過を示すタイミングチャートである。
符号の説明
7 定着ユニット
71 ヒートローラ
72 加圧ローラ
75 定着後ローラ
76 定着後従動コロ
100 画像形成装置
200 軸頸部
201 ローラ本体
202 記録シート
203 ニップ部
204 検出部
210 駆動手段
211 排紙ユニット側ギア
220 定着ローラ駆動ギア
221 キー溝
222 キー
230 第1連結ギア
231 第2連結ギア
232 定着後ローラ駆動ギア

Claims (9)

  1. 記録媒体に形成されるトナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
    定着ローラ側歯車を有し、定着ローラ側歯車を介して伝達される駆動力によって、予め定める回転軸線まわりに回転駆動される定着ローラと、
    定着ローラに圧接して従動回転可能に設けられ、トナー像が形成された記録媒体を、定着ローラと当接するニップ部で定着ローラとともに挟持して搬送する加圧ローラと、
    定着ローラ側歯車に噛合う駆動歯車を有し、駆動歯車を回転することによって定着ローラを回転駆動する駆動手段と、
    ニップ部と記録媒体との位置関係が予め定める加速位置関係であることを含む加速条件を満たすと判断すると、駆動歯車の回転速度を加速して、加速前の回転速度よりも高い回転速度で、予め定める高速回転時間、駆動歯車を回転するように駆動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする定着装置。
  2. 加速位置関係は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点における記録媒体とニップ部との位置関係であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 高速回転時間は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達した時点から、前記端部がニップ部全体を通過するまでの時間の予測値に設定されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 制御手段は、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部を通過する間の駆動歯車の回転速度のうち、前記端部が記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過する時点での駆動歯車の回転速度が最も高くなるように、駆動手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 制御手段は、記録媒体の搬送方向上流側の端部が、記録媒体の搬送方向におけるニップ部の両端部間の中央部を通過したと判断すると、駆動歯車の回転速度を減速するように駆動手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. ニップ部よりも記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、記録媒体を検出する検出手段を備え、
    制御手段は、検出手段によって記録媒体が検出された時点からの経過時間が、予め定める加速待機時間以上であると、ニップ部と記録媒体との位置関係が加速位置関係であると判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置。
  7. 加速待機時間は、検出手段によって記録媒体が検出された時点から、記録媒体の搬送方向上流側の端部がニップ部に到達するまでの時間の予測値に設定されることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 加速条件は、記録媒体の厚み寸法が、予め定める加速厚み寸法以上であることを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の定着装置。
  9. 記録媒体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    形成されたトナー像を記録媒体に定着する請求項1〜8のいずれか1つに記載の定着装置とを備えることを特徴する画像形成装置。
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