JP4723603B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録シートに形成されたトナー像を記録シートに定着させる定着装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
電子写真法に基づいて画像を形成する複写機およびプリンタなどの電子写真式画像形成装置は、定着装置を備える。定着装置としては、後述する本発明を説明するための図2に示すように、加熱手段によって加熱されるヒートローラ71と、ヒートローラ71に所定の接触圧力をもって圧接する加圧ローラ72とを備える定着装置7が知られている。この定着装置7は、前段の転写装置において画像面であるヒートローラ71側の面202aに未加熱現像剤たとえばトナーが転写された記録シートたとえば記録用紙202を、ヒートローラ71と加圧ローラ72との間に通紙することによって、未加熱現像剤を記録用紙202に定着させる。
定着装置7は、記録シート202を搬送するために、ヒートローラ71よりも記録シート202の搬送方向Pの後流側、すなわち搬送方向Pの下流側に、定着後ローラ75と、定着後ローラ75に従動する定着後従動コロ76とを備える。定着後ローラ75と定着後従動コロ76とは、記録シート202を挟んだ状態で定着後ローラ75が回転することによって、記録シート202を搬送する。
図13は従来技術の定着装置400に備わるヒートローラ300を分解して示す分解斜視図であり、図14はヒートローラ300を軸線方向一方側から見た側面図である。図14では、ヒートローラ300のローラ本体301から軸線方向一方側に延出する回転軸である一方側回転軸302を、ハッチングを付して示す。ヒートローラ300は、定着ギア310に形成されるキー311が、ヒートローラ300の一方側回転軸302に形成されるキー溝303に嵌合されることによって定着ギア310に連結され、一体的に回転する。キー溝303は、ヒートローラ300の回転方向に沿う方向へのキー311の移動を阻止するように形成されている。具体的には、キー溝303は、軸線方向に直線状に延びて形成され、ヒートローラ300の回転方向におけるキー溝303の寸法とキー311の寸法とは略等しい。
図15は、従来技術によるヒートローラ300および定着後ローラへの駆動力の伝達機構を説明するための図である。ヒートローラ300および定着後ローラは、駆動手段321によって回転駆動される。駆動手段321は、ヒートローラ300および定着後ローラを回転させるために、定着ギア310に噛合される排紙ローラ側ギア320を不図示のモータによって回転させて、定着ギア310を回転させる。モータからの駆動力は、排紙ローラ側ギア320から定着ギア301へと矢符B方向に伝動し、さらに定着ギア310を介して、ヒートローラ300へと矢符C方向に伝動する。定着後ローラは、定着ギア310から第1連結ギア322、第2連結ギア323および定着後ローラ駆動ギア324を介して伝動されて回転する。
後述する図2に示すように、ヒートローラおよび加圧ローラは弾性ローラであるので、記録シート202が光沢紙および厚紙などのある程度厚みを持つ記録シートである場合、記録シート202がニップ部203を通過するときに記録シート202によってヒートローラおよび加圧ローラが弾性変形して、両ローラに弾性エネルギが溜まる。この弾性エネルギは、記録シート202がニップ部203を通り抜けるときに解放されるので、それに伴ってヒートローラおよび加圧ローラは加速する。このときのヒートローラの加速された回転によって、モータからの伝動方向が逆転する。
図16は、伝動方向が逆転する機構を説明するための図である。図16に示すように、ヒートローラ300が加速すると、ヒートローラ300から定着ギア310のキー311に力が加わるので、伝動方向が逆転して、ヒートローラ300の一方側回転軸302から定着ギア310へと矢符D方向に伝動される。これによって定着ギア310が一瞬加速して回転し、定着ギア310から排紙ローラ側ギア320へと矢符E方向に伝動される。排紙ローラ側ギア320は、モータによって回転駆動されており、矢符Eとは反対方向に伝動するように構成されているので、前述のように伝動方向の逆転が生じると、定着ギア310と排紙ローラ側ギア320との間で歯飛びが起こる。
定着ギア310と排紙ローラ側ギア320とが再び噛合うことで、記録シートは、歯飛びが起こる前の搬送状態に戻るが、定着ギア310と排紙ローラ側ギア320とが噛合うまでの間、記録シートは、後述する本発明を説明するための図6に示すように、搬送方向の下流側の端部(以下「後端部」という)がニップ部203を通り抜けた直後の位置で停止している。その間、画像面202aに接触している定着後従動コロ76の影響によって、画像に跡が残る。
定着装置に関する技術ではないが、ギアの歯飛びを防止するための技術が特許文献1に開示される。特許文献1はシート給紙装置を開示する。特許文献1に開示のシート給紙装置は、給紙ローラに所定以上の負荷が加わった場合、給紙ローラと駆動軸との係合を解除して、駆動軸のみを回転させる、すなわち駆動軸を空転させることで、駆動ギアにかかる負荷を低減させて、駆動ギアの歯飛びを防止する。
特開平9−286529号公報
定着装置において、特許文献1に開示の技術のように、駆動ギアに相当する定着ギアの歯飛びを防止するために駆動軸を空転させると、記録シートの搬送が停止するので、前述の歯飛びが生じた場合と同様に、画像面に定着後従動コロの跡が発生する。したがって特許文献1に開示の技術を定着装置に適用することはできない。
本発明の目的は、定着ローラに対する駆動負荷が変動したときに記録シートの搬送が滞ることを防ぐことのできる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、記録シートに形成されるトナー像を記録シートに定着させる定着装置であって、
予め定める回転軸線まわりに回転可能に設けられる定着ローラと、
定着ローラに圧接して従動回転可能に設けられ、トナー像が形成された記録シートを、定着ローラと当接するニップ部で定着ローラとともに挟持して搬送する加圧ローラと、
定着ローラに連結されて、定着ローラを回転駆動する定着ギアと、
定着ギアに噛合う駆動ギアを有し、駆動ギアを回転することによって定着ギアを回転駆動する駆動手段とを備え、
定着ローラと定着ギアとは、同心配置され、定着ギアの内周面部に形成されるキーが、定着ローラの軸線方向一方側の端部に形成されるキー溝に挿入されて連結され、
キー溝を規定するキー溝部とキーとは、キーに関して定着ローラの回転方向一方側の一方側当接部分および、キーに関して定着ローラの回転方向他方側の他方側当接部分で互いに当接可能に形成され、
キー溝は、定着ローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように形成され、定着ローラの回転軸線に垂直な断面において、キー溝部の一方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分と、キー溝部の他方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分との成す角度のうちでキー溝を含む側のキー溝幅角度βが、記録シートがニップ部を通過するときの記録シートと定着ローラとの2つの交点をそれぞれ定着ローラの回転軸線と結んだ2つの線分の成す角度のうちでニップ部を含む側のニップ角度θ1と、キーの一方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分と、キーの他方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分とが成す角度のうちでキーを含む側のキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるように、定着ローラの回転方向に沿って延び、かつ定着ローラの軸線方向に沿って延びる切欠きを形成することによって形成され、
前記ニップ角度θ1は、使用が予想される記録シートのうち、最も厚み寸法の大きい記録シートが前記ニップ部を通過している状態で求められる角度であることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、駆動手段は、連結ギアを有し、
駆動ギアは、連結ギアを介して他のローラに連結されることを特徴とする。
また本発明は、記録シートは、厚紙であることを特徴とする。
また本発明は、記録シートは、光沢紙であることを特徴とする。
また本発明は、記録シートにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
形成されたトナー像を記録シートに定着する前記本発明の定着装置とを備えることを特徴する画像形成装置である。
本発明によれば、駆動手段によって駆動ギアが回転されて、駆動ギアに噛合う定着ギアが回転駆動され、定着ギアに連結される定着ローラが回転軸線まわりに回転駆動される。この定着ローラの回転駆動に伴って、定着ローラに圧接する加圧ローラが従動回転する。この定着ローラと加圧ローラとが当接するニップ部で、トナー像が形成された記録シートが挟持されて搬送され、トナー像が記録シートに定着される。定着ローラと定着ギアとは同心配置され、定着ギアの内周面部に形成されるキーが、定着ローラの軸線方向一方側の端部に形成されるキー溝に挿入されて連結される。キー溝は、定着ローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように形成されるので、定着ローラと定着ギアとは、定着ローラの回転方向に沿う方向にキーが移動することによって連結が解除される。ニップ部と記録シートとの相互作用によって定着ローラに対する駆動負荷が変動する、たとえば定着ギアを介して駆動手段から伝達される駆動力以外の力が定着ローラに加わると、定着ローラは加速されるが、キーはキー溝に対して定着ローラの回転方向に沿う方向に移動するので、定着ローラと定着ギアとの連結が解除される。これによって、定着ローラから定着ギアに力が加わることを防ぐことができるので、定着ギアと駆動ギアとの間の歯飛びを防ぐことができる。したがって、記録シートの搬送が滞ることを防ぐことができるので、画像の乱れを防ぐことができる。たとえばニップ部よりも記録シートの搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録シートに残ることを防ぐことができる。
また、キー溝は、定着ローラの回転軸線に垂直な断面において、キー溝幅角度βが、使用が予想される記録シートのうち、最も厚み寸法の大きい記録シートがニップ部を通過している状態で求められるニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるように、定着ローラの回転方向に沿って延び、かつ定着ローラの軸線方向に沿って延びる切欠きを形成することによって形成される。これによって、記録シートがニップ部を通過するときに定着ローラに定着ギアからの駆動力以外の力が加わる場合に、キーをキー溝に対して定着ローラの回転軸線まわりにニップ角度θ1以上の角度変化量で定着ローラの回転方向に沿う方向に移動させることができるので、キーが移動した位置で定着ローラと定着ギアとが当接することをより確実に防ぐことができる。したがって、定着ローラから定着ギアに力が加わることをより確実に防ぐことができるので、定着ギアと駆動ギアとの間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。
また本発明によれば、駆動ギアは、連結ギアを介して他のローラに連結される。これによって、駆動手段によって定着ローラと他のローラとを回転駆動することができる。したがって、他のローラを回転駆動するための駆動手段を、定着ローラを回転駆動するための駆動手段として機能させることができるので、定着装置の構成を簡単化することができる。
また本発明によれば、記録シートとして厚紙が、定着ローラと加圧ローラとが当接するニップ部で挟持されて搬送される。定着ローラと定着ギアとを連結するキーが挿入されるキー溝は、定着ローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように形成されるので、厚紙がニップ部を通過するときに定着ローラに定着ギアからの駆動力以外の力が加わった場合、キーがキー溝に対して定着ローラの回転方向に沿う方向に移動して、定着ローラと定着ギアとの連結が解除される。これによって、定着ローラから定着ギアに力が加わることを防ぎ、定着ギアと駆動ギアとの間の歯飛びを防ぐことができるので、記録シートが厚紙である場合に好適な定着装置を実現することができる。
また本発明によれば、記録シートとして光沢紙が、定着ローラと加圧ローラとが当接するニップ部で挟持されて搬送される。定着ローラと定着ギアとを連結するキーが挿入されるキー溝は、定着ローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように形成されるので、光沢紙がニップ部を通過するときに定着ローラに定着ギアからの駆動力以外の力が加わった場合、キーがキー溝に対して定着ローラの回転方向に沿う方向に移動して、定着ローラと定着ギアとの連結が解除される。これによって、定着ローラから定着ギアに力が加わることを防ぎ、定着ギアと駆動ギアとの間の歯飛びを防ぐことができるので、記録シートが光沢紙である場合に好適な定着装置を実現することができる。
また本発明によれば、トナー像形成手段と本発明の定着装置とを備えて画像形成装置が構成され、トナー像形成手段によって記録シートにトナー像が形成され、本発明の定着装置によって記録シートに定着される。本発明の定着装置は、前述のように定着ローラ側歯車と駆動歯車との間の歯飛びを防ぎ、記録シートの搬送が滞ることを防ぐことができるので、たとえばニップ部よりも記録シートの搬送方向下流側に定着後従動コロが設けられる場合、定着後従動コロの跡が記録シートに残ることを防ぐことができる。したがって、本発明の定着装置を備えて画像形成装置が構成されることによって、定着後従動コロのようなローラの跡のない高品質の画像を形成することのできる画像形成装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の定着装置である定着ユニット7を備える画像形成装置100を示す概略構成図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の記録シート、たとえば記録用紙などのシート状の記録媒体に対して、多色または単色の画像を形成するものであり、装置本体110と、自動原稿処理装置120とを含んで構成される。装置本体110は、画像読取部90、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、手差し給紙カセット82および排紙トレイ91を含んで構成される。露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5および中間転写ベルトユニット6は、トナー像形成手段として機能する。
画像形成装置100が水平面に設置される状態において、装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を操作者が手置きで置くことができるようになっている。
本実施形態の画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、本実施形態では、非接触型であるチャージャ型の帯電器によって実現されるが、本発明の他の実施形態では、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器であってもよい。
露光ユニット1は、光走査装置、より詳細には画像書込み装置であり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(略称LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。本発明の他の実施形態では、露光ユニット1は、発光素子、たとえばエレクトロルミネッセンス(略称EL)素子また発光ダイオード(略称LED)をアレイ状に並べた書込みヘッドとして構成されてもよい。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス、より詳細にはトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧、たとえばトナーの帯電極性がマイナス(−)の場合にはプラス(+)の高電圧が印加されている。中間転写ローラ64は、たとえば直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電潜像であるトナー像は中間転写ベルト61で積層される。このようにして積層された、画像情報に応じたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、記録シートと中間転写ベルト61との接触位置に移動し、この接触位置に配置される転写ローラ10によって記録シート上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10とは、所定の寸法を有するニップ部で圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを記録シートに転写させるための電圧、より詳細にはトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧、たとえばトナーの帯電極性がマイナス(−)の場合にはプラス(+)の高電圧が印加される。さらに、転写ローラ10は上記ニップ部を定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)としたものが用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるので、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触するクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する記録シート、たとえば記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100が水平面に設置される状態において、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する記録シートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済み、すなわち画像形成済みの記録シートを、フェイスダウン、すなわちトナー像が形成された面が下向きとなる状態で集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82の記録シートを、転写ローラ10および定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状のシート搬送路Sが設けられている。給紙カセット81または手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までのシート搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、記録シートの搬送を促進および補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。搬送ローラ12a〜12dのうち、排紙ローラ12bは、定着ユニット7よりも記録シートの搬送方向下流側であって、排紙トレイ91の近傍に設けられ、定着ユニット7から送出された記録シートを排紙トレイ91に排出する。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から記録シートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から記録シートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、シート搬送路Sを搬送されている記録シートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と記録シートの先端を合わせるタイミングで記録シートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
このように画像形成装置100には、予め記録シートを収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から記録シートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、記録シートを1枚ずつ搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送される記録シートは、シート搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、記録シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、記録シート上に画像情報が書き込まれる。その後、記録シートは定着ユニット7を通過することによって記録シート上の未定着トナーが熱で溶融および固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記のシート搬送経路は、記録シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過した記録シートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって記録シートを搬送ローラ12c,12dに導く。そして、レジストローラ13を経て記録シートの裏面に印字が行われた後に、記録シートが排紙トレイ91に排出される。
定着ユニット7は、定着ローラであるヒートローラ71と、加圧ローラ72とを備えており、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、記録シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、温度検出器74からの信号に基づいて、後述する制御部によって、外周面部の温度が所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを記録シートに熱圧着することにより、記録シートに転写された多色トナー像を溶融、混合および圧接し、記録シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
図2は、定着ユニット7の構成を簡略化して示す概略構成図である。図2では、理解を容易にするために、図1に示す外部加熱ベルト73および温度検出器74は記載を省略する。ヒートローラ71および加圧ローラ72は、弾性ローラによって実現される。ヒートローラ71および加圧ローラ72はそれぞれ、円筒状のローラ本体201と、ローラ本体201から軸線方向両側に延出し、ローラ本体201よりも外径が小さい円筒状に形成される回転軸200とを有する。ヒートローラ71の軸線方向両側の回転軸200のうち、軸線方向一方側の回転軸200は後述する定着ギア220などのギアに連結され、軸線方向他方側の回転軸は不図示の軸受けに支持される。加圧ローラ72の軸線方向両側の回転軸200は、それぞれ不図示の軸受けに支持される。ローラ本体201は、図示しないが、円筒状の芯金と、芯金を半径方向外方側から覆う弾性層と、弾性層を半径方向外方側から覆う離型層とを含む。たとえば、芯金の外径寸法は5mmであり、弾性層の厚み寸法は5mmであり、離型層の厚み寸法は30μmである。回転軸200は、芯金の軸線方向両端部が絞り加工されて形成される。
ヒートローラ71および加圧ローラ72は、弾性ローラであるので、互いに圧接することによって、その表面部が弾性変形する。記録シート202は、ヒートローラ71と加圧ローラ72とが当接する部分であるニップ部203で挟持され、ヒートローラ71および加圧ローラ72が回転することによって搬送される。記録シート202は、トナー像が形成された面、すなわち転写ローラ10によってトナー像が転写された面である画像面202aが、ヒートローラ71に接するように供給される。
定着ユニット7は、ニップ部203を通過した記録シート202を搬送するために、ニップ部203よりも記録シート202の搬送方向Pの下流側に、定着後ローラ75と、それに従動する定着後従動コロ76とを有している。定着後ローラ75および定着後従動コロ76は、定着後ローラ75および定着後従動コロ76で記録シート202を挟んで回転することによって、記録シート202を搬送する。図2では、理解を容易にするために、定着後ローラ75と定着後従動コロ76との当接部分77を通過した後の記録シート202の搬送方向Pを紙面に向かって右側に傾けて記載する。
図3は、ヒートローラ71および定着後ローラ75への駆動力の伝達機構を説明するための図である。ヒートローラ71および定着後ローラ75は、駆動手段210によって回転駆動される。ヒートローラ71には定着ギア220が連結され、定着ギア220を介して駆動手段210からの駆動力が伝達されて、ヒートローラ71が回転駆動される。定着ギア220には第1および第2連結ギア230,231を介して定着後ローラ駆動ギア232が連結され、この定着後ローラ駆動ギア232に定着後ローラ72が連結される。
定着ギア220は、搬送ローラの1つである図1に示す排紙ローラ12bを回転させるモータに数個の連結ギアで連結されて駆動をもらっている。つまり駆動手段210は、不図示のモータと連結ギアとを有し、モータは、連結ギアを介して定着ギア220に連結される。定着ギア220とモータとを連結する連結ギアの中でも、定着ギア220に直接連結されている連結ギアが、排紙ローラ側ギア211である。駆動手段210は、ヒートローラ71および定着後ローラ75を回転させるために、図3に示すように、駆動歯車である排紙ローラ側ギア211を不図示のモータによって回転させて、定着ギア220を回転させる。定着ギア220は、ヒートローラ71の回転軸200に連結される。図3では、理解を容易にするために、ヒートローラ71の回転軸200にハッチングを付して示し、また各ギア211、220、230、231、232の一部の歯の記載を省略する。
図4はヒートローラ71と定着ギア220とを分解して示す分解斜視図であり、図5はヒートローラ71の回転軸200に定着ギア220が装着された状態における軸直断面図である。すなわち図5は、ヒートローラ71の軸線方向に垂直な仮想平面における断面図に相当する。図5では、定着ギア220の一部の歯の記載を省略する。ヒートローラ71は、前述のようにローラ本体201と、ローラ本体201から軸線方向両側に延出する回転軸200とを有する。ヒートローラ71の軸線方向一方側の端部である、軸線方向一方側に延出する回転軸(以下「一方側回転軸」という)200の遊端部には、定着ギア220が外嵌される。ヒートローラ71と定着ギア220とは同心配置される。ヒートローラ71の一方側回転軸200には、キー溝221が形成される。定着ギア220は、断面が略円環状のリング状に形成され、その外周面部に歯を有し、内周面部にキー溝221に挿入されるキー222を有する。
定着ギア220とヒートローラ71とは、定着ギア220に形成されるキー222が、ヒートローラ71の一方側回転軸200に形成されるキー溝221に挿入されて連結される。ローラ本体201は、一方側回転軸200と一体的に形成されるので、一方側回転軸200を介して定着ギア220に連結される。定着ギア220に伝達された駆動力は、定着ギア220を介して一方側回転軸200およびローラ本体201に伝達される。この駆動力によって、ヒートローラ71が回転軸線まわりに回転駆動される。このヒートローラ71の回転駆動に伴って、前述の図2に示す加圧ローラ72が従動回転する。加圧ローラ72は、ヒートローラ71とは反対方向に従動回転する。
キー溝221は、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向へのキー222の移動を許容するように形成される。より詳細には、キー溝221は、キー溝221に対して、キー222がヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向に相対的に移動可能に形成される。キー溝221は、ヒートローラ71の軸線方向一方側の端部である一方側回転軸200の遊端部に、ヒートローラ71の回転方向Qに沿って延びるように切欠きを形成することによって形成される。つまりキー溝221は、ヒートローラ71の軸線方向に垂直な仮想平面における断面形状が円弧状となるように、具体的には円環の一部分を構成するように形成される。さらに具体的に述べると、キー溝221は、ヒートローラ71の回転方向Qに沿って延び、かつヒートローラ71の軸線方向に沿って延びて形成される。
キー溝221を規定するキー溝部221aとキー222とは、キー222に関してヒートローラ71の回転方向Qの一方Q1側の一方側当接部分240a,240bおよび、キー222に関してヒートローラ71の回転方向Qの他方Q2側の他方側当接部分241a,241bで互いに当接可能に形成される。本実施形態では、キー222に関してヒートローラ71の回転方向一方Q1側のキー溝部221aの表面部全体が、キー溝部221aの一方側当接部分240aを構成し、キー222に関してヒートローラ71の回転方向他方Q2側のキー溝部221aの表面部全体が、キー溝部221aの他方側当接部分241aを構成する。またキー222のヒートローラ71の回転方向一方Q1側の側面部全体が、キー222の一方側当接部分240bを構成し、キー222のヒートローラ71の回転方向他方Q2側の側面部全体が、キー222の他方側当接部分241aを構成する。
キー溝部221aおよびキー222の一方側当接部分240a,240bは、キー溝部221とキー222との当接面のうち、定着ギア220による回転方向である回転方向一方Q1の下流側の当接面、すなわち定着ギア220による回転方向とは逆の逆回転方向である回転方向他方Q2の上流側の当接面を構成する。またキー溝部221aおよびキー222の他方側当接部分241a,241bは、キー溝部221とキー222との当接面のうち、回転方向一方Q1の上流側の当接面、すなわち回転方向他方Q2の下流側の当接面を構成する。
キー222は、ヒートローラ71の軸線方向に沿って延びて、略四角柱状に形成される。より詳細には、キー222は、ヒートローラ71の軸線方向に垂直な仮想平面における断面形状が円弧状になるように、具体的にはキー溝部221aとともに円環の一部分を構成するように形成される。図示しないが、定着ギア220よりもヒートローラ71の軸線方向一方側には、ギア止めとして、シーリングが設けられる。このギア止めによって、ヒートローラ71の回転軸200からの定着ギア220の脱落を防止することができる。またヒートローラ71の軸線方向他方側に延出する不図示の回転軸の遊端部には、シーリングが設けられる。このシーリングによって、軸受けからの回転軸の脱落を防止することができる。
図3に戻って、定着ギア220は、排紙ローラ側ギア211から矢符B方向に伝動され、これによってヒートローラ71の回転軸200が伝動され、ヒートローラ71が回転駆動される。排紙ローラ側ギア211と定着ギア220とは、互いに逆方向に回転駆動される。本実施形態では、排紙ユニット側ギア221は時計まわり方向に回転駆動され、定着ギア220は反時計まわり方向に回転駆動される。これによってヒートローラ71が反時計まわり方向である回転方向一方Q1に回転駆動される。このように定着ギア220によってヒートローラ71が回転駆動されるとき、キー222とキー溝部221aとは、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1の下流側で接触して、一体化して回転する。
定着ギア220は、第1連結ギア230および第2連結ギア231を介して、定着後ローラ駆動ギア232に連結される。第1連結ギア230は定着ギア220に噛合わされ、第2連結ギア231は第1連結ギア230に噛合わされ、定着後ローラ駆動ギア232は第2連結ギア231に噛合わされる。定着後ローラ駆動ギア232は、前述の図2に示す定着後ローラ75に連結される。定着後ローラ75は、ヒートローラ71と同様にローラ本体75aと回転軸75bとを有し、この回転軸75bに定着後ローラ駆動ギア232が定着ギア220と同様にして連結される。
定着後ローラ75は、定着ギア220から第1連結ギア230、第2連結ギア231、定着後ローラ駆動ギア232と伝動されて、回転駆動される。本実施形態では、定着ギア220は反時計まわり方向に回転駆動されるので、定着後ローラ駆動ギア232は時計まわり方向に回転駆動される。これによって、定着後ローラ75が時計まわり方向に回転駆動され、この定着後ローラ75の回転駆動に伴って、前述の図2に示す定着後従動コロ76が反時計まわり方向に従動回転する。
記録シート202が、いわゆる薄紙のように坪量が40g/m以下であって、厚み寸法が0.1mm以下と薄い場合には、たとえば図3に示すように、排紙ローラ側ギア211から定着ギア220へと矢符B方向に伝動し、さらに定着ギア220からヒートローラ71の回転軸200へと矢符C方向に伝動する。つまり、排紙ローラ側ギア211から定着ギア220に動力が伝わり、この動力が回転軸200を介してヒートローラ71を回転させる。このように伝動方向が、排紙ローラ側ギア211、定着ギア220、ヒートローラ71の回転軸200の順に向かう方向であるときの記録シート202の搬送状態を、以下では「通常の記録シート搬送状態」という。
記録シート202が、いわゆる光沢紙および厚紙などのように厚み寸法が0.3mm以上であって、ある程度厚みを持つ場合には、図3において符号BおよびCで表わされる伝動方向が逆転するおそれがある。「厚紙」とは、厚み寸法が0.3mm以上である記録シートをいう。また「光沢紙」とは、紙などの基材シートの表面に樹脂などの薬剤を塗布してなり、印画紙のような質感を有する記録シートをいう。光沢紙の厚み寸法は、たとえば0.3mm〜0.5mmであり、厚紙に属する。
図6は伝動方向が逆転する機構を説明するための図である。前述のようにヒートローラ71および加圧ローラ72は弾性ローラであるので、記録シート202がニップ部203を通過するときには、記録シート202によってヒートローラ71および加圧ローラ72が弾性変形し、両ローラ71,72に弾性エネルギが溜まる。この溜まった弾性エネルギは、記録シート202がニップ部203を抜けるとき、すなわち記録シート202の搬送方向Pの上流側の端部202bがニップ部203を通過するときに解放される。これによって両ローラ、すなわちヒートローラ71および加圧ローラ72は加速する。
このとき、前述の図13および図14に示す従来技術のようにキー溝303がヒートローラ300の回転方向に沿う方向へのキー311の移動を阻止するように形成されている場合、ヒートローラ300に対する駆動負荷が変動し、ヒートローラ300が加速すると、前述の図16に示すようにヒートローラ300の一方側回転軸302のキー溝303を規定するキー溝部のうち、ヒートローラ300の回転方向上流側で定着ギア310のキー311と接する部分303aから、キー311に力が加わる。このキー311に加わる圧力によって伝動方向が逆転し、ヒートローラ300の一方側回転軸302から定着ギア310へと矢符D方向に伝動されて、定着ギア310が回転される。この回転によって、定着ギア310から排紙ローラ側ギア320へと矢符E方向に伝動される。つまり、ヒートローラ300の加速によって、伝動方向がヒートローラ300、定着ギア310、排紙ローラ側ギア320の順に向かう方向になる。
排紙ローラ側ギア320は、モータによって回転駆動されており、矢符Eとは反対方向、すなわち前述の図15に示す伝動方向Bに伝動するように構成されているので、前述のように伝動方向の逆転が生じると、定着ギア310と排紙ローラ側ギア320との間、すなわち参照符330で示される定着ギア310と排紙ローラ側ギア320との噛合せ部分で歯飛びが起こる。
歯飛びが起こると、ヒートローラ300の加速が終了して、再び排紙ローラ側ギア320と定着ギア310とが噛合って、通常の記録シート搬送状態に戻るまでの間、記録シート202は、図6に示すように、記録シート202の搬送方向Pの下流側の端部202bがニップ部203に到達した位置で停止している。つまり、記録シート202は、記録シート202の搬送方向Pの下流側の端部202bがニップ部203に到達した位置で、一瞬停止する。記録シート202が停止している間、記録シート202の画像面202aには、定着後従動コロ76が接触しているので、この定着後従動コロ76の影響によって、画像面202aの画像に定着後従動コロ76の跡が残る。
そこで、本実施の形態では、前述のようにキー溝221を、ヒートローラ71の回転方向に沿う方向へのキー222の移動を許容するように形成することによって、具体的にはキー溝221に対するキーの最大移動可能角度αを後述するように規定することによって、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との歯飛びを防ぎ、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐ。
図7A〜図7Cは、キー222とキー溝220との関係を説明するための図である。図7A(a)は、定着ギア220を軸線方向一方側から見た側面図であり、図7B(b)は、ヒートローラ71を軸線方向一方側から見た側面図であり、図7C(c)は、ヒートローラ71と加圧ローラ72とのニップ部203を記録シート202が通過するときのヒートローラ71と記録シート202との関係を模式的に示す図である。図7C(c)は、ヒートローラ71の回転軸200に定着ギア220が装着された状態において、ヒートローラ71および定着ギア220を軸線方向一方側から見た側面図である。図7C(c)では、定着ギア220の一部を切欠いて、ニップ部203を示す。また図7A(a)および図7C(c)では、定着ギア220の一部の歯の記載を省略する。
本実施形態では、図7C(c)に示すニップ部203を記録シート202が通過するときのヒートローラ71と記録シート202との関係に基づいて、キー溝221の幅、すなわちヒートローラ71の回転方向に沿う方向におけるキー溝221の寸法を規定する。
ヒートローラ71の回転軸線に垂直な断面において、記録シート202がニップ部203を通過するときのヒートローラ71と記録シート202との2つの交点(以下「シートローラ交点」という)A,Bとヒートローラ71の回転中心Oとで形成される角∠Aをθ1とし、定着ギア220の回転方向における定着ギア220のキー222の両端部A,Bと定着ギアの回転中心Oとで形成される角∠Aをθ2とする。以下、2つのシートローラ交点A,Bのうち、記録シート202の搬送方向Pの上流側のシートローラ交点Bを上流側シートローラ交点といい、記録シート202の搬送方向Pの下流側のシートローラ交点Aを下流側シートローラ交点という。
θ1で表わされる角∠Aは、2つのシートローラ交点A,Bをそれぞれヒートローラ71の回転軸線と結んだ2つの線分L1,L2の成す角度のうちでニップ部203を含む側の角度であるニップ角度に相当する。定着ギア220とヒートローラ71とは同心配置されるので、定着ギア220の回転中心Oとヒートローラ71の回転中心Oとは一致する。またヒートローラ71は、定着ギア220によって回転駆動されるので、ヒートローラ71の回転方向と定着ギア220の回転方向とは一致する。したがって、θ2で表わされる角∠Aは、キー222の一方側当接部分240bとヒートローラ71の回転軸線とを結んだ線分L3と、キー222の他方側当接部分241bとヒートローラ71の回転軸線とを結んだ線分L4とが成す角度のうちでキー222を含む側の角度であるキー幅角度に相当する。
キー溝221の幅は、以下のようにして決定される。ヒートローラ71および加圧ローラ72に溜まった弾性エネルギは、記録シート202の後端部202bが上流側シートローラ交点Bを抜けるときから解放され始める。それによって、ヒートローラ71には回転のスピード、すなわち回転速度を上げる方向、すなわち定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1に力Fが発生する。ニップ部203の中心、すなわち記録シート202の搬送方向Pにおける両端部間の中央部Nになるにつれて、ヒートローラ71および加圧ローラ72の変形量が大きくなるので、ヒートローラ71に発生する回転速度を上げる方向の力Fは徐々に大きくなっていき、ニップ部203の中心N、具体的にはヒートローラ71の回転中心Oと加圧ローラ72の回転中心Oとを結ぶ線分L5を含む部分Nを通過するときに最大となる。
このヒートローラ71の回転方向一方Q1に発生する力Fは、記録シート202の後端部202bが上流側シートローラ交点Bを通過してからニップ部203の中心Nを通過するまでの間に、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1とは逆向きの回転方向他方Q2に働く摩擦力等の力Rよりも大きくなると考えられる。また記録シート202の後端部202bがニップ部203の中心Nを通過してから下流側シートローラ交点Aを通過するまでの間に、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1に働く力Fは、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向Q1とは逆向きの回転方向他方Q2に働く力Rよりも小さくなり、ヒートローラ71の加速度は負になると考えられる。
簡単のために、記録シート202の後端部202bが上流側シートローラ交点Bを通過するとき、ヒートローラ71の回転速度が定着ギア220の回転速度を超え、記録シート202の後端部202bが下流側シートローラ交点Aを通過するとき、ヒートローラ71の回転速度が定着ギア220の回転速度と等しくなっていると考える。
キー溝221のヒートローラ71の回転方向Qにおける両端部A,Bとヒートローラ71の回転中心Oとの成す角∠Aをキー溝221の幅を表す角度であるキー溝幅角度βとして、ヒートローラ71の加速によってもキー222にぶつからないキー溝形状を決定する。つまりキー溝幅角度βは、ヒートローラ71が加速されたときに、キー溝部221aが、キー222にぶつからない範囲に選ばれる。具体的には、キー溝幅角度βは、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上に選ばれる。図7C(c)では、キー溝幅角度βが加算角度(θ1+θ2)に等しい場合を示す。キー溝幅角度βは、キー溝部221aの一方側当接部分240aとヒートローラ71回転軸線とを結んだ線分L6と、キー溝部221aの他方側当接部分241aとヒートローラ71の回転軸線とを結んだ線分L7との成す角度のうちでキー溝221を含む側の角度である。
キー溝幅角度βはキー幅角度θ2を含むが、キー幅角度θ2は、キー222の寸法が一定であれば一定であるので、キー溝221の幅は、キー溝221に対するキー222の最大移動可能角度αで見積もることができる。このキー222の最大移動可能角度αがニップ角度θ1以上になるようにキー溝221を形成すれば、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との歯飛びを防ぎ、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐことができる。
図8は、キー222およびキー溝221の寸法の実例を示す図である。図8は、前述の図7C(c)と同様に、ヒートローラ71の回転軸200に定着ギア220が装着された状態において、ヒートローラ71および定着ギア220を軸線方向一方側から見た側面図であり、定着ギア220の一部を切欠いて、ニップ部203を示す。図8では、定着ギア220の一部の歯の記載を省略する。
図9は、ニップ幅角度θ1の求め方を説明するための図である。図9(a)は記録シート202がニップ部203を通過していない状態におけるヒートローラ71および加圧ローラ72のローラ本体201を示す側面図であり、図9(b)は記録シート202がニップ部203を通過している状態におけるヒートローラ71および加圧ローラ72のローラ本体201を示す側面図である。図9(a)および図9(b)では、回転軸200は記載を省略する。ヒートローラ71と加圧ローラ72とは、回転軸線に垂直な方向(以下「重なり方向」という)Xにおいて互いに圧接されて圧縮され、ニップ部203を形成する。この重なり方向Xにおけるヒートローラ71と加圧ローラ72との重なり部分の幅を、以下では「ニップ部の幅W」という。また重なり方向Xにおけるニップ部203の両端部間の中央部Nを「ニップ中心N」といい、このニップ中心Nを含み、ヒートローラ71と加圧ローラ72との当接面に平行な面を「ニップ当接面NP」という。この当接面NPに平行であって、重なり方向Xに垂直な方向を「ニップ当接方向Y」という。
図9(a)に示すように記録シート202がニップ部203を通過していない状態では、重なり方向Xにおけるヒートローラ71の回転中心Oとニップ中心Nとの距離、すなわちヒートローラ71の回転中心Oからニップ当接面NPに下ろした垂線の長さT1は、加圧ローラ72との圧接によってヒートローラ71に生じる弾性変形量Z1、すなわちニップ部203の幅Wの2分の1を、ヒートローラ71の半径rから差し引いた値r−(W/2)になる。
図9(b)に示すように記録シート202がニップ部203を通過するとき、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、記録シート202によって重なり方向Xにさらに圧縮される。記録シート202は、当接方向Yに沿ってニップ部203を通過する。このときの重なり方向Xにおけるヒートローラ71の回転中心Oと記録シート202との距離T2は、前述のヒートローラ71の回転中心Oとニップ中心Nとの距離T1から、記録シート202の厚み寸法T3の2分の1を差引いた値T1−(T3/2)になる。
したがって、たとえばヒートローラ71および加圧ローラ72のローラ本体201の外径d0が50mmであり、ニップ部203の幅Wが0.5mmであり、記録シート202の厚み寸法T3が0.3mmである場合、ニップ幅角度θ1は、以下の式(1)で求められ、具体的には20.5°となる。
θ1=2×〔180°/π×cos−1{(r−W/2−T3/2)/r}〕
=2×〔180°/π×cos−1{(25−0.5/2−0.3/2)
/25}〕
≒20.5
図8に戻って、前述のようにニップ幅角度θ1が20.5°であり、キー幅角度θ2が15.5°であるとき、ニップ幅角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)は36°となる。したがってキー溝221は、キー溝幅角度βが36°以上になるように形成すればよい。キー溝幅角度βが36°である場合、キー溝221の半径方向外方側の円弧部分の寸法は、9.4mmとなる。図8に示す例では、定着ギア220の内径およびヒートローラ71の一方側回転軸201の外径を30mmとし、一方側回転軸201の内径を24mmとしている。
図10は、ヒートローラ71が加速された状態におけるヒートローラ71と定着ギア220との関係を示す図である。図10では、定着ギア220の一部の歯の記載を省略する。以上のように規定されたキー溝221が形成されたヒートローラ71は、通常の記録シート搬送状態では、前述の図3に示すように定着ギア220と一体化して回転する。ヒートローラ71が加速されたときには、図10に示すようにヒートローラ71のみが加速し、定着ギア220に影響を与えないので、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びがなくなる。
以上のように本実施の形態によれば、キー溝221は、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向へのキー222の移動を許容するように形成されるので、ヒートローラ71と定着ギア220とは、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1にキー溝221が移動することによって、換言すれば、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向であって、定着ギア220による回転方向Q1とは反対の回転方向他方Q2にキー222が移動することによって連結が解除される。ニップ部203と記録シート202との相互作用によってヒートローラ71に対する駆動負荷が変動する、たとえば前述の図10に示すように定着ギア220を介して駆動手段210から伝達される駆動力以外の力がヒートローラ71に加わると、ヒートローラ71は加速される。
このとき、定着ギア220に形成されるキー222は、ヒートローラ71に形成されるキー溝221に対してヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向に移動、より詳細にはキー溝221に対してヒートローラ71の回転方向他方Q2に相対的に移動するので、ヒートローラ71と定着ギア220との連結が解除される。これによって、ヒートローラ71から定着ギア220に力が加わることを防ぐことができるので、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができる。つまり本実施の形態では、ヒートローラ71が加速されたときに、定着ギア220が加速されないようにすることができるので、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができる。したがって、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐことができるので、画像の乱れを防ぐことができる。たとえば本実施の形態のようにニップ部203よりも記録シート202の搬送方向Pの下流側に定着後従動コロ76が設けられる場合、定着後従動コロ76の跡が記録シート202に残ることを防ぐことができる。
特に記録シート202が厚紙または光沢紙であって、厚み寸法が0.3mm以上と大きい場合、ヒートローラ71および加圧ローラ72に蓄えられる弾性エネルギが大きく、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1に加わる力Fが大きいが、本実施の形態では、ヒートローラ71から定着ギア220に力が加わることを防いで、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びを防ぐことができる。したがって記録シート202が厚紙または光沢紙である場合に好適な定着ユニット7を実現することができる。
また本実施の形態によれば、キー溝221は、キー溝221に対するキー222の最大移動可能角度αが、ニップ角度θ1以上になるように形成される。これによって、記録シート202がニップ部203を通過するときに定着ギア220からの駆動力以外の力がヒートローラ71に加わる場合に、ヒートローラ71の回転軸線まわりにニップ角度θ1以上の角度変化量で、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向にキー222をキー溝221に対して移動させることができる。これによって、ヒートローラ71の加速などによってキー222がキー溝221に対して相対的に移動したときに、キー222が移動した位置でヒートローラ71と定着ギア220とが当接することを防ぐことができる。したがって、ヒートローラ71から定着ギア220に力が加わることをより確実に防ぐことができるので、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。
換言すれば、キー溝221は、キー溝幅角度βが、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるように形成される。これによって、記録シート202がニップ部203を通過するときに定着ギア220からの駆動力以外の力がヒートローラ71に加わる場合に、ヒートローラ71の回転軸線まわりにニップ角度θ1以上の角度変化量で、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向にキー222をキー溝221に対して移動させることができる。これによって、ヒートローラ71の加速などによってキー222がキー溝221に対して相対的に移動したときに、キー222が移動した位置でヒートローラ71と定着ギア220とが当接することを防ぐことができる。したがって、ヒートローラ71から定着ギア220に力が加わることをより確実に防ぐことができるので、定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びをより確実に防ぐことができる。
前述の図7C(c)に示すように、記録シート202の後端部202bが、上流側シートローラ交点Bから下流側シートローラ交点Aを抜けるまでの間は、弾性エネルギが解放され、ヒートローラ71が加速していると考えられる。前述のように記録シート202の後端部202bが下流側シートローラ交点Aを通過するときに、ヒートローラ71の回転速度と定着ギア220回転速度とが等しくなると仮定した場合、ヒートローラ71の加速によってキー溝部221aがキー222に当たることを確実に防ぐためには、記録シート202の後端部202bが、上流側シートローラ交点Bから下流側シートローラ交点Aに一瞬で移動したとしても、キー222がキー溝221に当たらないようにする必要がある。
記録シート202の後端部202bが上流側シートローラ交点Bから下流側シートローラ交点Aに一瞬で移動すると仮定した場合、キー222は、記録シート202の移動に伴って、最大でニップ角度θ1の分だけ、ヒートローラ71の回転軸線まわりに円弧運動して、キー溝221に対して相対的に移動する可能性がある。実際には、記録シート202の後端部202bが上流側シートローラ交点Bから下流側シートローラ交点Aに移動するのには時間がかかるので、記録シート202が移動している間、キー222は、一定の速度でキー溝部221aから逃げている、つまりキー溝部221aに当接せずにいることになる。
したがって本実施の形態のように、キー溝221を、キー溝221に対するキー222の最大移動可能角度αがニップ角度θ1以上になるように、換言すれば、キー溝幅角度βが、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるように形成することによって、キー222とキー溝部221aとの間、より詳細には、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向である回転方向一方Q1の上流側におけるキー222とキー溝部221aとの間にマージンを確保することができる。これによって、ヒートローラ71の加速によってキー222がキー溝221に対して相対的に移動したときに、キー222が移動した位置でヒートローラ71と定着ギア220とが当接することを確実に防ぐことができる。つまり、ヒートローラ71の加速によるキー溝部221aとキー222との不所望な接触、より詳細には、定着ギア220によるヒートローラ71の回転方向Q1の上流側におけるキー溝部221aとキー222との接触である、逆接触を防ぐことができる。
キー溝幅角度βの上限値は、特に制限されないが、キー溝幅角度βによっては、キー溝221が形成される部材、本実施形態ではヒートローラ71の回転軸200の強度が充分に確保できないおそれがある。したがってキー溝幅角度βは、キー溝221が形成される部材の材質および形状などを考慮して、キー溝221が形成される部材の強度が充分に確保できるように選ばれることが好ましい。キー溝221に対するキー222の最大移動可能角度αは、キー溝幅角度βとキー幅角度θ2とによって決まるので、最大移動可能角度αの上限値は、キー溝幅角度βの上限値と同様に選ばれる。
キー溝幅角度βは、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上に選ばれるので、キー幅角度θ2が一定である場合、ニップ角度θ1に応じて変化する。ニップ角度θ1は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を構成する材料、ならびに記録シート202の厚み寸法などによって変化する。したがってキー溝幅角度βは、たとえば定着ユニット7の製造工程において、製造しようとする定着ユニット7での使用が予想される記録シート202のうち、最も厚み寸法が大きい記録シート202を、ヒートローラ71と加圧ローラ72とのニップ部203に供給して、その記録シート202がニップ部203を通過している状態でニップ角度θ1を求めて、求めたニップ角度θ1とキー幅角度θ2とに基づいて決定される。
また本実施の形態によれば、定着ギア220とヒートローラ71とを連結するキー222は、定着ギア220の内周面部に形成され、このキー222が挿入されるキー溝221は、ヒートローラ71の一方側回転軸200の遊端部に形成される。これによって、たとえば定着ギアにキー溝が形成され、ヒートローラにキーが形成される場合に比べて、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向へのキー222の移動を許容するキー溝221およびキー222を容易に形成することができる。
また本実施の形態によれば、キー溝221は、ヒートローラ71の一方側回転軸200の遊端部に、ヒートローラ71の回転方向Qに沿って延びるように切欠きを形成することによって形成される。これによって、ヒートローラ71の回転方向Qに沿う方向へのキー222の移動を許容するキー溝221をより容易に形成することができる。
また本実施の形態によれば、定着ギア220に連結される排紙ローラ側ギア211は、不図示の連結ギアを介して、他のローラである排紙ローラ12bに連結されるので、駆動手段211によってヒートローラ71と排紙ローラ12bとを回転駆動することができる。したがって、排紙ローラ12bを回転駆動するための駆動手段210を、ヒートローラ71を回転駆動するための駆動手段として機能させることができるので、定着ユニット7の構成を簡単化することができる。
また本実施の形態によれば、画像形成装置100は、前述のように定着ギア220と排紙ローラ側ギア211との間の歯飛びを防いで、記録シート202の搬送が滞ることを防ぐことのできる、優れた定着ユニット7を備える。したがって、定着後従動コロ76のようなローラの跡のない高品質の画像を形成することのできる、優れた画像形成装置100を実現することができる。
以上の実施の形態では、キー222は定着ギア220に形成され、キー溝221はヒートローラ71に形成されるが、定着ギアにキー溝を形成し、ヒートローラにキーを形成してもよい。図11および図12は、定着ギア220Aにキー溝250が形成され、ヒートローラ71Aにキー251が形成される構成の一例を示す図である。図11はヒートローラ71Aと定着ギア220Aとを分解して示す分解斜視図であり、図12はヒートローラ71Aの回転軸200Aに定着ギア220Aが装着された状態における軸直断面図である。図12では、定着ギア220Aの一部の歯の記載を省略する。
図11および図12に示すように、定着ギア220Aとヒートローラ71Aとは、ヒートローラ71Aの一方側回転軸200Aの外周面部に形成されるキー251が、定着ギア220Aの内周面部に形成されるキー溝250に挿入されて連結されてもよい。この場合にも、キー溝250は、ヒートローラ71の回転方向に沿う方向へのキー251の移動を許容するように、具体的にはキー251の最大移動可能角度αがニップ角度θ1以上になるように形成される。つまりキー溝幅角度βは、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上に選ばれる。
より詳細には、キー251は、ヒートローラ71Aの一方側回転軸200Aに半径方向外方に突出して、ヒートローラ71Aの軸線方向に延びて棒状に形成される。キー溝250は、定着ギア200Aの内周面部に、ヒートローラ71Aの回転方向に沿う定着ギア200Aの周方向に延びるように切欠きを形成することによって形成される。キー溝250は、定着ギア200Aを軸線方向一方側から他方側に向かって貫通して形成される。具体的には、キー溝250は、軸線方向に一様な形状であり、軸線方向に垂直な仮想平面における断面形状が円弧状となるように、具体的には円環の一部分を構成するように形成される。
また本実施の形態では、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、いずれも弾性ローラであるが、本発明の実施の他の形態では、ヒートローラ71および加圧ローラ72のうち、いずれか一方は、剛体ローラによって実現されてもよい。ヒートローラ71および加圧ローラ72のうち、いずれか一方が剛体ローラであっても、他方が弾性ローラであれば、互いに圧接することによって、弾性ローラの表面部が弾性変形する。したがって前述のように、ヒートローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように、具体的にはキーの最大移動可能角度αがニップ角度θ1以上になるように、すなわちキー溝幅角度βが、ニップ角度θ1とキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるようにキー溝を形成することによって、本実施形態と同様の効果が達成される。
本発明の実施の一形態の定着装置である定着ユニット7を備える画像形成装置100を示す概略構成図である。 定着ユニット7の構成を簡略化して示す概略構成図である。 ヒートローラ71および定着後ローラ75への駆動力の伝達機構を説明するための図である。 ヒートローラ71と定着ギア220とを分解して示す分解斜視図である。 ヒートローラ71の回転軸200に定着ギア220が装着された状態における軸直断面図である。 伝動方向が逆転する機構を説明するための図である。 定着ギア220を軸線方向一方側から見た側面図である。 ヒートローラ71を軸線方向一方側から見た側面図である。 ヒートローラ71と加圧ローラ72とのニップ部203を記録シート202が通過するときのヒートローラ71と記録シート202との関係を模式的に示す図である。 キー222およびキー溝221の寸法の実例を示す図である。 ニップ幅角度θ1の求め方を説明するための図である。 ヒートローラ71が加速された状態におけるヒートローラ71と定着ギア220との関係を示す図である。 定着ギア220Aにキー溝250が形成され、ヒートローラ71Aにキー251が形成される構成の一例を示す図である。 定着ギア220Aにキー溝250が形成され、ヒートローラ71Aにキー251が形成される構成の一例を示す図である。 従来技術の定着装置400に備わるヒートローラ300を分解して示す分解斜視図である。 ヒートローラ300を軸線方向一方側から見た側面図である。 従来技術によるヒートローラ300および定着後ローラへの駆動力の伝達機構を説明するための図である。 伝動方向が逆転する機構を説明するための図である。
符号の説明
7 定着ユニット
12b 排紙ローラ
71 ヒートローラ
72 加圧ローラ
75 定着後ローラ
76 定着後従動コロ
100 画像形成装置
200 回転軸
201 ローラ本体
202 記録シート
203 ニップ部
210 駆動手段
211 排紙ユニット側ギア
220 定着ギア
221 キー溝
221a キー溝部
222 キー
230 第1連結ギア
231 第2連結ギア
232 定着後ローラ駆動ギア

Claims (5)

  1. 記録シートに形成されるトナー像を記録シートに定着させる定着装置であって、
    予め定める回転軸線まわりに回転可能に設けられる定着ローラと、
    定着ローラに圧接して従動回転可能に設けられ、トナー像が形成された記録シートを、定着ローラと当接するニップ部で定着ローラとともに挟持して搬送する加圧ローラと、
    定着ローラに連結されて、定着ローラを回転駆動する定着ギアと、
    定着ギアに噛合う駆動ギアを有し、駆動ギアを回転することによって定着ギアを回転駆動する駆動手段とを備え、
    定着ローラと定着ギアとは、同心配置され、定着ギアの内周面部に形成されるキーが、定着ローラの軸線方向一方側の端部に形成されるキー溝に挿入されて連結され、
    キー溝を規定するキー溝部とキーとは、キーに関して定着ローラの回転方向一方側の一方側当接部分および、キーに関して定着ローラの回転方向他方側の他方側当接部分で互いに当接可能に形成され、
    キー溝は、定着ローラの回転方向に沿う方向へのキーの移動を許容するように形成され、定着ローラの回転軸線に垂直な断面において、キー溝部の一方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分と、キー溝部の他方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分との成す角度のうちでキー溝を含む側のキー溝幅角度βが、記録シートがニップ部を通過するときの記録シートと定着ローラとの2つの交点をそれぞれ定着ローラの回転軸線と結んだ2つの線分の成す角度のうちでニップ部を含む側のニップ角度θ1と、キーの一方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分と、キーの他方側当接部分と定着ローラの回転軸線とを結んだ線分とが成す角度のうちでキーを含む側のキー幅角度θ2とを加算した加算角度(θ1+θ2)以上になるように、定着ローラの回転方向に沿って延び、かつ定着ローラの軸線方向に沿って延びる切欠きを形成することによって形成され、
    前記ニップ角度θ1は、使用が予想される記録シートのうち、最も厚み寸法の大きい記録シートが前記ニップ部を通過している状態で求められる角度であることを特徴とする定着装置。
  2. 駆動手段は、連結ギアを有し、
    駆動ギアは、連結ギアを介して他のローラに連結されることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 記録シートは、厚紙であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 記録シートは、光沢紙であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  5. 記録シートにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    形成されたトナー像を記録シートに定着する請求項1〜のいずれか1つに記載の定着装置とを備えることを特徴する画像形成装置。
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