JP6303449B2 - 搬送装置、冷却装置及び画像形成装置 - Google Patents

搬送装置、冷却装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、搬送装置、冷却装置及び画像形成装置に関するものである。
搬送装置に関する技術としては、特許文献1に開示されたものが既に提案されている。特許文献1は、内周側に冷却体が接触して循環移動する第1のベルトを駆動するとともに、第1のベルトとで記録材を搬送する第2のベルトを、第1のベルトに連れて循環移動するように構成したものである。
特開平5−27603号公報
ところで、この発明が解決しようとする課題は、被搬送部材を搬送するベルトの搬送性を向上させることにある。
また、この発明が解決しようとする課題は、ベルトを循環移動させる部品数を減少させ、小型化が可能な搬送装置、冷却装置及び画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載された発明は、循環移動する無端状の第1ベルトと、
前記第1ベルトの外周側に配置され、前記第1ベルトとの間に被搬送部材を挟んだ状態で循環移動し、前記被搬送部材を搬送する無端状の第2ベルトと、
前記第1ベルトの内周側に配置され、前記第2ベルトとで搬送される前記被搬送部材と前記第1ベルトを介して前記被搬送部材を冷却する冷却部材と、
前記冷却部材のベルト移動方向に沿った下流側に位置する前記被搬送部材の排出部に、一方に設けられた弾性体層が弾性変形するよう圧接した状態で配置され、前記第1及び第2ベルトをそれぞれ駆動する第1及び第2の駆動用回転体と、
を備え、
前記弾性体層は、前記第2ベルトを駆動する前記第2の駆動用回転体に設けられ、
前記被搬送部材は、その表面にトナー像を保持し、
前記第1の駆動用回転体により駆動される前記第1ベルトは、前記被搬送部材のトナー像を保持した面側と接するように設けられていることを特徴とする搬送装置である。
請求項2に記載された発明は、前記第1及び第2の駆動用回転体は、軸間距離が固定された状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置である。
請求項3に記載された発明は、前記第2の駆動用回転体は、前記第2ベルトに対し90度以上の巻き付け角を有する請求項1又は2に記載の搬送装置。
請求項4に記載された発明は、前記第2の駆動用回転体を回転駆動する駆動手段は、前記第2の駆動用回転体の駆動トルクを制限するトルク制限手段を備え、前記第2ベルトの移動速度は、前記第1ベルトの移動速度と同速度以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置である。
請求項5に記載された発明は、前記第1ベルトが装着される第1ユニットと、前記第2ベルトが装着される第2ユニットとを備え、前記第1ユニットは、前記第2ユニットに対して接触又は離間する方向に移動自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の搬送装置である。
請求項6に記載された発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像が形成された記録媒体を加熱することにより定着する定着手段と、
前記定着手段によって画像が定着された前記記録媒体を冷却する冷却装置と、
を備え、
前記冷却装置として、請求項1乃至5のいずれかに記載された搬送装置を用いた画像形成装置である。
請求項1に記載された発明によれば、第1ベルトを駆動し、第2ベルトを従動させた場合に比較して、ベルトの搬送性を向上させることができる。
また、請求項1に記載された発明によれば、弾性体層を第1の駆動用回転体に設けた場合と比較して、第1の駆動用回転体の回転速度変動を抑制することができる。
さらに、請求項1に記載された発明によれば、第2の駆動用回転体により駆動される第2ベルトが、被搬送部材のトナー像を保持した面側と接するように設けられている場合に比較して、第1のベルトの速度変動に起因したトナー像のずれを抑制することができる。
請求項1に記載された発明によれば、被搬送部材を冷却して搬送する搬送装置を小型化することが可能となる。
請求項2に記載された発明によれば、第1及び第2の駆動用回転体の軸間距離を変動可能とした場合と比較して、第1及び第2の駆動用回転体に確実に駆動力を伝達することができる。
請求項3に記載された発明によれば、第2の駆動用回転体において、第2ベルトに対し90度未満の巻き付け角である場合に比較して、第2の駆動用回転体が、第2のベルトに駆動力を効果的に伝達することができる。
請求項4に記載された発明によれば、第2の駆動用回転体の弾性体層が摩耗した場合でも、第2の駆動用回転体の回転に速度変動を生じるのを抑制することができる。
請求項5に記載された発明によれば、第1及び第2ベルトの間で生じた被搬送部材の搬送異状に対応することが可能となる。
請求項6に記載された発明によれば、冷却装置として、請求項1乃至5のいずれかに記載された搬送装置を用いない場合に比較して、画像形成装置の小型化が可能となる。
この発明の実施の形態1等に係る搬送装置を適用した画像形成装置の概要を示す構成図である。 画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る搬送装置としての冷却装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る搬送装置としての冷却装置の駆動系を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る搬送装置としての冷却装置の接離機構を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る搬送装置としての冷却装置の接離機構を示す概略斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態(単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、実施の形態1に係る搬送装置を適用した画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における要部(作像装置など)を拡大して示している。
<画像形成装置の全体の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。この画像形成装置1は、現像剤4を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に被搬送部材(記録媒体)の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40等を備えている。
画像形成装置1は、第1の筐体1aと、第2の筐体1bとを備え、この第1及び第2の筐体1a,1bは支持構造部材、外装カバー等で形成されている。また、図中の二点鎖線は、第1及び第2の筐体1a,1bの内部において記録用紙5が搬送される主な搬送経路を示す。
作像装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像と特別色S1,S2の2種類のトナー像とをそれぞれ専用に形成する6つの作像装置10Y,10M,10C,10K,10S1,10S2で構成されている。この6つの作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、第1の筐体1aの内部空間において1列に並べた状態となるよう配置されている。上記特別色(S1,S2)の現像剤4(S1,S2)としては、例えば、上記4色では表現が困難又は不可能であった色材等で構成されるものが使用され、具体的には、上記4色以外の色のトナー、上記4色のトナーと同一の色であって彩度が異なるトナー、光沢を向上させる透明トナー、点字用の発泡性トナー、蛍光色トナー等である。また、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、扱う現像剤の種類が異なる点を除けば、以下に示すようにほぼ共通した構成のものである。
各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、図1や図2に示されるように、回転する像保持体の一例としての感光体ドラム11を備えており、この感光体ドラム11の周囲に、次のような各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光体ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光体ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光LBを照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する静電潜像形成手段としての露光装置13と、その静電潜像を対応する色(S1,S2,Y,M,C,K)の現像剤4のトナーで現像してトナー像にする現像手段としての現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写装置15と、一次転写後における感光体ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16と、感光体ドラム11の清掃後における像保持面を除電する除電器17等である。
感光体ドラム11は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム11は、図示しない回転駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するように支持されている。
帯電装置12は、感光体ドラム11に接触しない状態で配置されるコロナ放電器等の非接触型の帯電装置で構成される。
露光装置13は、画像形成装置1に入力される画像の情報に応じて構成される光(矢付き実線)LBを、帯電された後の感光体ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置13には、潜像形成時になると画像形成装置1に任意の手段で入力される画像の情報(信号)が送信される。
現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)はいずれも、図2に示されるように、開口部と現像剤4の収容室が形成された筐体140の内部に、現像剤4を保持して感光体ドラム11と向き合う現像領域まで搬送する現像ロール141と、現像剤4を攪拌しながら現像ロール141を通過させるよう搬送する図示しないスクリューオーガー等の攪拌搬送部材と、現像ロール141に保持される現像剤の量(層厚)を規制する図示しない層厚規制部材などを配置して構成されたものである。この現像装置14には、その現像ロール141と感光体ドラム11の間に現像用電圧が図示しない電源装置から供給される。また、現像ロール141や図示しない攪拌搬送部材は、図示しない回転駆動装置からの動力が伝達されて所要の方向に回転する。さらに、上記4色の現像剤4(Y,M,C,K)と前記2つの特別色の現像剤4(S1,S2)としては、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用される。なお、図1中、符号142は、現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)に供給する対応する色のトナーを少なくとも含む現像剤を収容したトナーカートリッジをそれぞれ示している。
一次転写装置15は、一次転写位置T1において感光体ドラム11の周面に中間転写ベルト21を介して接触し回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。
ドラム清掃装置16は、図2に示されるように、図示しない容器状の本体の内部に配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板161と、清掃板161で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システムに送り出すよう搬送する図示しないスクリューオーガー等の送出部材等で構成されている。清掃板161としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
中間転写装置20は、図1に示されるように、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)の下方の位置に存在するように配置される。この中間転写装置20は、感光体ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に循環移動する中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内面から所望の状態に保持して循環移動自在に支持する複数のベルト支持ロール22〜28と、ベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写装置30と、二次転写装置30を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置29とで主に構成されている。
中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール23,25,27,28は中間転写ベルト21の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール24は張力付与ロールとして構成され、ベルト支持ロール26は二次転写のバックアップロールとして構成されている。
二次転写装置30は、図1に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置T2において回転する二次転写ロールで構成されている。また、二次転写ロール30又は中間転写装置20の支持ロール26には、トナーの帯電極性と逆極性又は同極性を示す直流の電圧が二次転写用電圧として供給される。
この実施の形態では、作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)と、中間転写装置20と、二次転写装置30によって画像形成部が構成されている。
定着手段の一例としての定着装置40は、筐体41の内部に配置されて矢印で示す方向に駆動ロール42により回転するとともに表面温度が所定の温度に保持されるよう加熱手段の一例としての内部加熱ロール43及び外部加熱ロール44によって加熱される定着ベルト45と、駆動ロール42に掛け回された定着ベルト45に所要の圧力で接触して従動回転する加圧ロール46などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、定着ベルト45と加圧ロール46が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部になる。
給紙装置50は、中間転写装置20及び二次転写装置30の下方側の位置に存在するように配置される。この給紙装置50は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する複数(又は単数)の用紙収容体51,51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置52とで主に構成されている。用紙収容体51は、例えば、第1の筐体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。
給紙装置50と二次転写装置30との間には、給紙装置50から送り出される記録用紙5を二次転写位置T2まで搬送する複数の用紙搬送ロール対53,54や図示しない搬送ガイド材で構成される給紙搬送路55,56が設けられている。給紙搬送路56において二次転写位置T2の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対54は、例えば記録用紙5の搬送時期を調整するロール(レジストロール)として構成されている。給紙搬送路56の中間位置には、第1の筐体1aに隣接して配置される図示しない大容量の給紙装置等から供給される記録用紙5を受け入れて搬送する給紙搬送路57が合流されている。また、二次転写装置30と定着装置40との間には、二次転写ロール30から送り出される二次転写後の記録用紙5を定着装置40まで搬送するため、図示例では4連のベルト形態等の用紙搬送装置58a〜58dが第2の筐体1bの内部に渡り設けられている。
定着装置40の下流側には、ベルト形体等の用紙搬送装置59を介して定着装置40によりトナー像が定着された記録用紙5を冷却する搬送装置の一例としての冷却装置70が配置されている。また、冷却装置70の下流側には、記録用紙5を複数のロールやベルト等によって挟んだ状態で搬送することにより、記録用紙5の湾曲(カール)を矯正する矯正装置80と、記録用紙5に定着されたトナー像のトナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等を検出する検出装置90が順次設けられている。検出装置90は、光源から記録用紙5へ光を照射し、記録用紙5によって上方に反射された反射光をCCDイメージセンサ等の画像読取素子で読み取ることにより、トナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等を検出する。
さらに、第2の筐体1bに形成される用紙の排出口に近い部分には、検出装置90を通過した後の記録用紙5を第2の筐体1bの外部に配置された用紙排出部60に排出するための用紙排出ロール対61を備えた用紙排出経路62が設けられている。用紙排出ロール対61の下方には、記録用紙5の両面に画像を形成する際、記録用紙5の表裏を反転させて搬送する反転経路63が配置されている。反転経路63は、記録用紙5の搬送方向を下方へ切り替える両面用搬送経路64と、両面用搬送経路64に沿って搬送される記録用紙5を一時的に収容し、記録用紙5の搬送方向を反転させて給紙搬送経路53へと給紙する反転給紙用経路65とを備えている。
図1中、符号101は第2の筐体1bの上部に設けられたコンピュータ等の外部装置から送られてくる画像データに画像処理を施す画像処理部を、102は画像形成装置1の動作を統括的に制御する制御部を、103は画像形成装置1をユーザが操作するためのユーザインターフェイス部をそれぞれ示している。
<画像形成装置の基本的な動作>
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。
ここでは、最初に、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するときの画像形成動作を代表して説明する。
画像形成装置1は、画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。
そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、まず各感光体ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光体ドラム11の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位にそれぞれ帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光体ドラム11の表面に対し、画像形成装置1に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光LBを照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。
続いて、各現像装置14(Y,M,C,K)が、感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーをそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置15が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わせるような状態で一次転写させる。
また、一次転写が終了した各作像装置10では、ドラム清掃装置16が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム11の表面を清掃し、最後に、除電器17が清掃後の感光体ドラム11の表面を除電する。これにより、各作像装置10は次の作像動作が可能な状態にされる。
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路55,56に送り出す。給紙搬送路56では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対54が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
二次転写位置T2においては、二次転写ロール30が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した中間転写装置20では、ベルト清掃装置29が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ロール30から剥離された後に搬送装置58a〜58dにより定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する定着ベルト45と加圧ロール46との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を用紙5に定着させる。定着が終了した後の記録用紙5は、冷却装置70によって冷却され、矯正装置80により湾曲(カール)が矯正されて平面状とされた後、検出装置90により画像欠陥等が検出され、その片面への画像の形成を行うだけの画像形成動作のときは、用紙排出経路62を介して用紙排出ロール対61により、例えば第2の筐体1bの外部に設置された排出収容部60に排出される。
また、記録用紙5の両面に画像を形成するときは、記録用紙5を両面用搬送経路64を介して反転経路63へと導入し、反転経路63の途中に設けられた反転給紙用経路65により記録用紙5の進行方向を反転させた(表裏が反転した)状態で、記録用紙5を給紙搬送路56を通過させて再度二次転写位置T2へと搬送する。そして、二次転写位置T2において裏面に画像が転写された記録用紙5は、上述したように、定着装置40によりトナー像が定着された後、冷却装置70により冷却されて、矯正装置80及び検出装置90を介して用紙排出ロール対61により排出収容部60へと排出される。
以上の動作により、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成された記録用紙5が出力される。
次に、画像形成装置1において、例えば上記した通常の画像形成を行う際に、前記特別色S1,S2の現像剤で構成される特別色トナー像を併せて形成するときの動作について説明する。
この場合は、まず、作像装置10S1,10S2において前述した作像装置10(Y,M,C,K)の場合と同様の作像動作が行われ、これにより作像装置10S1,10S2における各感光体ドラム11に特別色トナー像(S1,S2)がそれぞれ形成される。続いて、作像装置10S1,10S2で形成された各特別色トナー像は、前述した4色のトナー像に関する画像形成動作の場合と同様に、中間転写装置20の中間転写ベルト21に一次転写された後に、二次転写装置30により中間転写ベルト21から記録用紙5に(他の色のトナー像と併せて)二次転写される。最後に、特別色トナー像と他の色のトナー像が二次転写された記録用紙5は、定着装置40において定着処理がなされた後、所要の装置70,80,90を経て第2の筐体1bの外部に排出される。
以上の動作により、前述した4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像の全面又は一部に対して2つの特別色トナー像が重なり合って存在するように形成された記録用紙5が出力される。
なお、上記画像形成装置1としては、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)で形成されたトナー像を中間転写装置20の中間転写ベルト21を介さずに直接記録用紙5上に転写するように構成したものであっても良い。
<冷却装置の構成>
図3はこの実施の形態1に係る画像形成装置の冷却装置を示す構成図である。
冷却装置70は、図3に示されるように、大別して、上方に配置される第1ユニットの一例としての上部ユニット71と、下方に配置される第2ユニットの一例としての下部ユニット72とを備える。上部ユニット71は、循環移動する第1ベルトの一例としての第1の搬送ベルト73と、第1の搬送ベルト73の内周側に配置された接触部材の一例としてのヒートシンク(冷却部材)74とを有している。また、下部ユニット72は、循環移動する第2ベルトの一例としての第2の搬送ベルト75と、第2の搬送ベルト75の内周側に配置され、第2の搬送ベルト75を第1の搬送ベルト73を介在させてヒートシンク74に押し当てる押当部材の一例としての押当ロール76とを有している。
第1の搬送ベルト73としては、例えば、ポリイミド等の合成樹脂材料で製作される無端状のベルトが使用される。第1の搬送ベルト73は、所要の張力が付与された状態で複数のベルト支持ロール731〜735によって循環移動するように支持されている。
この実施の形態では、ヒートシンク74のベルト移動方向に沿った下流側に近接して位置する記録用紙5の排出部76に、第1及び第2の搬送ベルト73,75をそれぞれ駆動する第1及び第2の駆動用回転体の一例として第1及び第2の駆動ロール731,751が第1及び第2の搬送ベルト73,75を介して圧接した状態で配置されている。この第1及び第2の駆動ロール731,751は、ヒートシンク74によって冷却された記録用紙5を排出する排出ロールを兼ねている。
第1の駆動ロール731は、合成樹脂や金属等の剛性を有する材料からなる円筒状又は円柱状の基材731aの周面に、第1の搬送ベルト73の内周面との間の摩擦力を高めるウレタン樹脂等からなる被覆層(表面層)731bを例えば75μm程度の厚さに被覆して構成されている。第1の駆動ロール731は、上部ユニット71のフレーム711に回転軸の位置を固定した状態で装着されている。また、第1の駆動ロール731は、第1の搬送ベルト73に駆動力を効果的に伝達可能とするため、約90度又はそれ以上の巻き付け角度にわたって巻き付けられている。第1の駆動ロール731は、図4に示されるように、第1の駆動源としての第1の駆動モータ771によって駆動力伝達手段としての複数の駆動歯車772,773を介して所要の回転速度で回転可能となるよう駆動力が伝達される。また、第1の駆動ロール731の駆動力伝達側の端部には、駆動源側と接触及び離間を可能とするカップリング部材774a,774bが配置されている。
また、第2の駆動ロール751は、金属等の剛性を有する材料からなる円筒状又は円柱状の基材751aの周面に、発泡ウレタン樹脂(ウレタンスポンジ)等からなる弾性体層751bを所要の厚さ(例えば、6mm程度)に被覆して構成されている。また、第2の駆動ロール751は、例えば、その外径が第1の駆動ロール731と等しい値(同径)に設定されている。第2の駆動ロール751は、下部ユニット72のフレーム721に回転軸の位置が固定した状態で装着されている。したがって、上部ユニット71及び下部ユニット72を所要の位置に位置決めした状態では、第1の駆動ロール731及び第2の駆動ロール751の軸間距離が予め定められた値となるよう固定されている。この状態において、第2の駆動ロール751の弾性体層751bは弾性変形しており、弾性体層751bの弾性復元力をもって第1の駆動ロール731に圧接されている。また、第2の駆動ロール751は、第2の搬送ベルト75に駆動力を効果的に伝達可能とするため、巻き付け角度を約90度又はそれ以上にわたって巻き付けられている。第2の駆動ロール751は、図4に示されるように、駆動源としての駆動モータ781によって駆動力伝達手段としての複数の駆動歯車782,783を介して、第1の駆動ロール731の回転速度(周速)と同速度かそれ以上の速度で回転駆動されるよう駆動力が伝達される。また、第2の駆動ロール751の駆動力伝達側の端部には、駆動源側と接触及び離間を可能とするカップリング部材784a,784bが配置されている。
さらに、第2の駆動ロール751は、その駆動力伝達手段の中間位置にトルク制限手段の一例としてのトルクリミッター785が装着されている。このトルクリミッター785は、第2の駆動ロール751の駆動トルクが所要の値を上回った場合に回転駆動力の伝達を遮断する。
また、第1の搬送ベルト73を支持する複数のベルト支持ロールのうち、ベルト支持ロール732,734,735は第1の搬送ベルト73の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール733は第1の搬送ベルト73に所要の張力を付与する張力付与ロールとして構成されている。ベルト支持ロール731〜735は、第1の搬送ベルト73の移動方向と交差する方向(軸方向)に沿って第1の搬送ベルト73の幅と同程度の長さを有している。
ベルト支持ロール731〜735は、ヒートシンク74を取り囲むように配置されており、冷却装置70を構成する上部ユニット71の小型化が図られている。第1乃至第3の従動ロール732,744,735は、上部ユニット71のフレーム711に回転自在に支持されている。
第1の搬送ベルト73の内周側には、図3に示されるように、当該第1の搬送ベルト73の内周面一部に接触するように配置された接触部材の一例としてのヒートシンク74が設けられている。ヒートシンク74は、駆動ロール731と第3の従動ロール735との間の張架領域において第1の搬送ベルト73の内周面と接触する。駆動ロール731及び第3の従動ロール735は、ヒートシンク74の下端面より上方に配置されており、第1の搬送ベルト73は、その張力によってヒートシンク74の下端面に接触するよう配置されている。ヒートシンク74は、第1の搬送ベルト73よりも熱伝導率が高い材料から構成されており、例えば、アルミニウム等の金属材料により形成されている。なお、ヒートシンク74は、他の材料から構成されるものであっても勿論良い。ヒートシンク74は、その下端部に第1の搬送ベルト73と接触する基板741を備えている。この基板741の第1の搬送ベルト73と接触する下端面741aは、下方に向けて凸形状となるように湾曲した形状に形成されている。また、基板741のベルト移動方向に沿った上流側及び下流側の端部は、曲率半径が小さく設定された湾曲形状を有している。
また、基板741は、第1の搬送ベルト73の移動方向と交差する方向(以下、「ベルトの幅方向」という。)に沿って第1の搬送ベルト71と同等か又はそれより大きな幅を有している。また、基板741の第1の搬送ベルト71の移動方向に沿った長さは、記録用紙5の冷却効率を考慮して設定される。この実施の形態では、冷却装置70が従来装置と比較して大幅に小型化されており、基板741のベルト移動方向に沿った長さは、例えば、約75mm程度に設定されている。
基板741の上端面には、薄い平板状に形成された放熱板742が、ベルトの幅方向に沿って配置されているとともに、ベルトの移動方向に沿って互いに所要の間隔を隔てて基板741と接触するよう複数配置されている。また、複数の放熱板742のベルト移動方向に沿った上流側及び下流側の端部には、複数の放熱板742が配置された空間を仕切る側板743,744がそれぞれ設けられている。さらに、複数の放熱板742の上端部には、上流側の側板743から下流側の側板744にわたって天井板745が配置されている。ヒートシンク74は、複数の放熱板742の底面及び上面、並びに上流側及び下流側の側面が、基板741、両側板743,744及び天井板745によって囲まれた閉空間を形成している。また、ヒートシンク74のベルト幅方向に沿った両側面(図面に垂直な方向の手前側及び奥側)は、それぞれ全面的に開口されている。
ヒートシンク74は、その背面側(図面に垂直な方向の奥側)に冷却手段としての冷却ファン746を備えている。冷却ファン746は、冷却装置70の動作時に回転駆動され、画像形成装置1の前面側(図面に垂直な方向手前側)から吸引した空気を背面側(図面に垂直な方向奥側)に排出することにより、各放熱板742に空気の流れを接触させて各放熱板742から放熱させる。なお、この実施の形態では、ヒートシンク74の大幅な小型化が図られており、ヒートシンク74の断面形状が冷却ファン746の外径より小さく設定されている。
第2の搬送ベルト75としては、第1の搬送ベルト73と同様、例えば、ポリイミド等の合成樹脂材料で製作される無端状のベルトが使用される。第2の搬送ベルト75は、所要の張力で張り渡された状態で複数のベルト支持ロール751〜754によって循環移動するように支持されている。複数のベルト支持ロールのうち、ベルト支持ロール752,754は第2の搬送ベルト75の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール753は第2の搬送ベルト75に所要の張力を付与する張力付与ロールとして構成されている。ベルト支持ロール751〜754は、第2の搬送ベルト75の移動方向と交差する方向(軸方向)に沿った長さが、第2の搬送ベルト75の幅と同程度に設定されている。第1及び第2の従動ロールは、下部ユニット72のフレーム721に回転自在に支持されている。
また、第2の搬送ベルト75は、画像形成装置1により画像が形成される記録用紙5のうち、ベルトの幅方向に沿った最大サイズの記録用紙5より大きな幅を有している。
第2の搬送ベルト73の内周側には、第1の搬送ベルト73がヒートシンク74と接触を開始する当該ヒートシンク74の端部側に、第2の搬送ベルト75を第1の搬送ベルト73を介してヒートシンク74に押し当てる押当部材の一例としての押当ロール76が配置されている。この実施の形態では、ヒートシンク74の第1の搬送ベルト73の移動方向に沿った上流側の端部に押当ロール76が配置されている。
上部ユニット71は、図5及び図6に示されるように、画像形成装置1の第2の筐体1bとの間に配置されたリンク機構79によって、下部ユニット72から離間するよう上部に移動可能に設けられている。また、上部ユニット71は、下部ユニット72に接触した所要の動作位置において位置決めするための位置決め部材としてのレバー791を備えている。一方、下部ユニット72は、上部ユニット71のレバー791を操作することによって、図示しないアーム部材と係合されるロッド792を有している。そして、上部ユニット71が下部ユニット72の所要位置に位置決めされた状態で、第1及び第2の駆動ロール731,751の軸間距離が固定される。
<冷却装置の動作>
次に、画像形成装置1の冷却装置の動作について説明する。
冷却装置70は、画像形成装置1が画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、第1の搬送ベルト73、第2の搬送ベルト75、冷却ファン746が始動する。
定着装置40によって各色のトナー像が加熱及び加圧されて定着された記録用紙5は、図3に示されるように、ベルト形態等の搬送装置59(図1参照)により冷却装置70へと搬送される。冷却装置70では、搬送されてくる記録用紙5を第1の搬送ベルト73及び第2の搬送ベルト75で挟んだ状態で、第1及び第2の搬送ベルト73,75の移動方向に沿った下流側に搬送する。
その間、記録用紙5は、第2の搬送ベルト75の内周側に配置された押当ロール76によって第1及び第2の搬送ベルト73,75に挟まれた状態で、第1の搬送ベルト73を介してヒートシンク74の表面741aに押し当てられる。そして、記録用紙5及びその表面に定着されたトナー像が有する熱は、第1の搬送ベルト73を介してヒートシンク74へと熱伝導により伝達され、記録用紙5及びトナー像が冷却される。
ヒートシンク74に伝達された熱は、冷却ファン746を動作させることによって放熱板742の間を通過するように流れる空気によって、放熱板742から空気中に放出され、ヒートシンク74が冷却される。
ところで、第1及び第2の搬送ベルト73,75を駆動する第1及び第2の駆動ロール731,751は、図3に示されるように、ヒートシンク74のベルト移動方向に沿った下流側に第1及び第2の搬送ベルト73,75を介して互いに圧接した状態で配置されている。第1及び第2の搬送ベルト73,75に挟まれた状態で搬送され、ヒートシンク74によって冷却された記録用紙5は、第1及び第2の搬送ベルト73,75によって冷却装置70の外部に排出される。そのため、第1及び第2の駆動ロール731,751とは別として排出ロールを設けた場合に比較して、部品点数を減少させることができ、装置の小型化及び低コスト化が可能となる。
また、第1及び第2の駆動ロール731,751は、第1の搬送ベルト73の搬送負荷となるヒートシンク74、及び第2の搬送ベルト75の搬送負荷となる押当ロール76のベルト移動方向に沿った下流側の端部に配置されている。そのため、第1及び第2の搬送ベルト73,75をその移動方向に沿った下流側の端部から駆動することができ、第1及び第2の搬送ベルト73,75の搬送性を向上させることができる。
また、第2の駆動ロール751は、その弾性体層751bの弾性変形力によって第1の駆動ロール731に圧接されており、第2の駆動ロール751を第1の駆動ロール731に圧接させる圧接部材を別途設ける必要がなく、装置の構成を簡略化することができ、装置の小型化及び低コスト化が達成される。
第2の駆動ロール751は、その回転速度が第1の駆動ロール731の回転速度、即ち、第1の搬送ベルト73の移動速度と同速度かそれ以上に設定されているとともに、その駆動力伝達手段にトルクリミッター785が装着されている。そのため、第2の駆動ロール751の駆動トルクが所要の値を超えた場合には、トルクリミッター785が作動し、第2の駆動ロール751の駆動トルクを制限するため、第2の駆動ロール751は、第1及び第2の搬送ベルト73,75を介して第1の駆動ロール731の回転速度と等しい速度で回転駆動される。したがって、第2の駆動ロール751は、経時的な使用によって弾性体層751bが摩耗した場合であっても、第1の駆動ロール731と等しい速度で回転駆動することが可能となる。よって、第1及び第2の搬送ベルト73,75との間に移動速度の差が生じることが抑制され、第1及び第2の搬送ベルト73,75、並びに記録用紙5を安定して搬送することができる。
また、上部ユニット71は、下部ユニット72と接触及び離間する方向に移動可能に構成されており、第1及び第2の搬送ベルト73,75による記録用紙5の搬送に不具合が生じた場合であっても、下部ユニット72から上部ユニット71を離間させることで対応が容易となる。
なお、前記実施の形態では、第1及び第2の駆動ロール731,751の軸間距離を固定した場合について説明したが、第1及び第2の駆動ロール731,751の圧接力を確保した状態で、例えば、第2の駆動ロール751の回転軸を長孔によって移動自在に保持するように構成しても良い。
また、前記実施の形態では、搬送装置として冷却装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の範囲内で冷却装置以外の被搬送部材を搬送する他の搬送装置に適用することも可能である。
70…冷却装置
73…第1の搬送ベルト
731…第1の駆動ロール
74…ヒートシンク
75…第2の搬送ベルト
751…第2の駆動ロール

Claims (6)

  1. 循環移動する無端状の第1ベルトと、
    前記第1ベルトの外周側に配置され、前記第1ベルトとの間に被搬送部材を挟んだ状態で循環移動し、前記被搬送部材を搬送する無端状の第2ベルトと、
    前記第1ベルトの内周側に配置され、前記第2ベルトとで搬送される前記被搬送部材と前記第1ベルトを介して前記被搬送部材を冷却する冷却部材と、
    前記冷却部材のベルト移動方向に沿った下流側に位置する前記被搬送部材の排出部に、一方に設けられた弾性体層が弾性変形するよう圧接した状態で配置され、前記第1及び第2ベルトをそれぞれ駆動する第1及び第2の駆動用回転体と、
    を備え、
    前記弾性体層は、前記第2ベルトを駆動する前記第2の駆動用回転体に設けられ、
    前記被搬送部材は、その表面にトナー像を保持し、
    前記第1の駆動用回転体により駆動される前記第1ベルトは、前記被搬送部材のトナー像を保持した面側と接するように設けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第1及び第2の駆動用回転体は、軸間距離が固定された状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第2の駆動用回転体は、前記第2ベルトに対し90度以上の巻き付け角を有する請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記第2の駆動用回転体を回転駆動する駆動手段は、前記第2の駆動用回転体の駆動トルクを制限するトルク制限手段を備え、前記第2ベルトの移動速度は、前記第1ベルトの移動速度と同速度以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  5. 前記第1ベルトが装着される第1ユニットと、前記第2ベルトが装着される第2ユニットとを備え、前記第1ユニットは、前記第2ユニットに対して接触又は離間する方向に移動自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された記録媒体を加熱することにより定着する定着手段と、
    前記定着手段によって画像が定着された前記記録媒体を冷却する冷却装置と、
    を備え、
    前記冷却装置として、請求項1乃至5のいずれかに記載された搬送装置を用いた画像形成装置。
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