JPH10232526A - 画像形成装置用の駆動機構 - Google Patents

画像形成装置用の駆動機構

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JPH10232526A
JPH10232526A JP9038165A JP3816597A JPH10232526A JP H10232526 A JPH10232526 A JP H10232526A JP 9038165 A JP9038165 A JP 9038165A JP 3816597 A JP3816597 A JP 3816597A JP H10232526 A JPH10232526 A JP H10232526A
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JP
Japan
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developing roller
drum
photosensitive drum
rotating body
gears
Prior art date
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Pending
Application number
JP9038165A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ishida
英樹 石田
Toshiaki Kusuda
敏明 楠田
Sueaki Okamoto
季明 岡本
Kazuya Kamihira
和也 上平
Tadakazu Ogiri
忠和 大桐
Moriaki Miyamoto
謹彰 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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  • Common Mechanisms (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転体を感光体ドラムに対して平行に保つこと
ができる画像形成装置用の駆動機構を提供する。 【解決手段】感光体ドラム11の両端には、それぞれド
ラムフランジ115,116が圧入固定されている。ド
ラムフランジ115には、モータ120からの駆動力が
入力される入力ギア117と、駆動力を現像ローラ15
へ伝達するドラムギア118とが形成されている。入力
ギア117には、出力ギア121を介してモータ120
の駆動力が与えられる。また、他方のドラムフランジ1
16には、駆動力を現像ローラ15へ伝達するドラムギ
ア122が形成されている。現像ローラ軸128の両端
部分には、それぞれワンウェイクラッチ131,132
を介して現像ローラギア133,134が取り付けられ
ている。現像ローラギア133,134は、それぞれド
ラムギア118,122に噛合しており、感光体ドラム
11が回転駆動されると、その回転力がドラムギア11
8,122から現像ローラギア133,134に伝えら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光体ドラムお
よび感光体ドラムの近傍で回転する感光体ドラムと平行
な長手の回転体を駆動するための画像形成装置用の駆動
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、現像剤として非磁性一成分の
トナーを使用する静電方式の画像形成装置が知られてい
る。かかる装置では、通常、感光体ドラムの表面に形成
された静電潜像を現像するのに現像ローラが用いられ、
現像ローラを感光体ドラムに接触させる接触現像方式が
採用されている。
【0003】この接触現像方式を採用した画像形成装置
では、感光体ドラムに対する現像ローラの食い込み量を
一定にする必要がある。なぜなら、感光体ドラムに対す
る現像ローラの食い込み量が変動すると、感光体ドラム
へのトナーの供給量が不安定となり、形成される画像に
濃度ムラなどの不具合を生じるおそれがあるからであ
る。
【0004】そこで、従来の装置では、現像ローラが弾
性手段(たとえばコイルばね)によって感光体ドラムに
向けて弾性付勢され、一方、現像ローラの回転軸に、感
光体ドラムに対する現像ローラの食い込み量を規制する
規制コロが設けられている。規制コロは、現像ローラの
回転軸の両端部に取り付けられており、感光体ドラムの
両端に設けられた素管部分(感光層が形成されていない
部分)に当接するようになっている。これにより、現像
ローラが、コイルばねによって感光体ドラムに向けて付
勢されつつ、感光体ドラムに対して必要以上に押し付け
られるのが規制されて、感光体ドラムに対する現像ロー
ラの食い込み量は一定に保たれるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装置
では、現像ローラの回転軸の一方端部に現像ローラギア
が設けられており、この現像ローラギアに噛合した伝達
ギアから、現像ローラギアに回転力が入力されることに
よって、現像ローラが回転駆動されるようになってい
る。つまり、現像ローラは、その一方端側から駆動力が
与えられて回転されるようになっている。
【0006】ところが、この構成では、現像ローラの駆
動側(現像ローラギア側)と他端側とで、現像ローラと
感光体ドラムとの食い込み量が変動してしまうことがあ
った。というのは、現像ローラは、概まかにはねじれな
どを生じない硬材であるが、微細的にみると、わずかな
ねじれやたわみなどの弾性を生じ得る。このわずかな弾
性は、駆動力が与えられる側と他の側とで、ドラム間隔
の違いとして表れることがある。
【0007】そこで、この発明の目的は、回転体を感光
体ドラムに対して平行に保つことができる駆動機構を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の駆動機構は、感光体ドラムおよび感
光体ドラムの近傍で回転する感光体ドラムと平行な長手
の回転体を駆動するための画像形成装置用の駆動機構で
あって、感光体ドラムの両側端部に設けられた一対のド
ラムギアと、回転体の両側端部に設けられて、一対のド
ラムギアにそれぞれ噛合する一対の回転体ギアと、少な
くとも一方のドラムギアに回転力を入力するための回転
力入力手段と、を含み、少なくとも一方のドラムギアに
入力された回転力は、感光体ドラムおよびその両側のド
ラムギアを回転し、両側のドラムギアの回転力が回転体
の両端に備えられた一対の回転体ギアに伝達されること
を特徴とするものである。
【0009】請求項1記載の構成によれば、少なくとも
一方のドラムギアに回転力が入力されて、感光体ドラム
およびその両側のドラムギアが回転駆動されると、その
回転力が一対の回転体ギアに伝えられる。これにより、
回転体は、その両端にほぼ均等な回転力を受けるから、
回転体のいずれか一端側が先行して回転されるといった
ことがない。ゆえに、回転体にねじれが生じて、回転体
が感光体ドラムに対して傾くといった不具合を生じな
い。
【0010】また、請求項2記載の発明は、上記回転体
ギアは、回転体の両端から突出した回転軸に取り付けら
れており、 回転体の回動軸と回転体ギアとの間には、
回転体の回転軸と回転体ギアとが相対的に逆方向に回転
される場合にはその相対的な回転を許容し、回転体の回
動軸と回転体ギアとが同方向に回転される場合にはその
相対的な回転を阻止するワンウェイクラッチが介在され
ていることを特徴とする請求項1記載の駆動機構であ
る。
【0011】請求項1記載の構成のように、回転体を両
側から駆動する構成の場合、ドラムギアと回転体ギアと
のバックラッシが存在する限り、一方のドラムギアの歯
面が回転体ギアの歯面と接触した状態のときに、他方の
ドラムギアの歯面と回転体ギアの歯面とが接触しない場
合が想定される。この状態で回転体が回転駆動し続けら
れた場合、結果的に、回転力は回転体の一方側からのみ
入力される状態となり、回転体に両側から回転力を与え
る構成にしたメリットを引き出すことができないおそれ
がある。
【0012】請求項2記載の構成によれば、回転体の回
転軸軸と回転体ギアとの間に、ワンウェイクラッチが介
在されているから、上述の想定の下で、一方のドラムギ
アから回転体ギアに回転力が伝達されて回転体が回転さ
れたときに、他方の回転体ギアが、回転軸の回転に対し
て自由回転状態となる。そして、他方のドラムギアの歯
面が回転体ギアの歯面に接触し、ドラムギアから回転体
ギアに回転力が伝達されると、回転体ギアは回転軸と同
じ向きに回転されるから、両者間の相対的な回転が阻止
されて、回転体ギアに伝達された回転力が回転軸に伝達
される。
【0013】これにより、回転体に一方側のみから回転
力が伝達されるのが防止される。請求項3記載の発明
は、上記回転体とは、感光体ドラム表面に現像剤を供給
するための現像ローラであることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の駆動機構である。請求項3記載
の構成によれば、感光体ドラムに対して現像ローラを常
に平行に保つことができるから、感光体ドラムに対する
現像ローラの食い込み量を、感光体ドラムおよび現像ロ
ーラの軸方向で均一に保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかる駆動機構が採用されたディジ
タルフルカラープリンタの内部構成を簡略化して示す断
面図である。図1を参照して、このディジタルフルカラ
ープリンタは、用紙Pを直線状に搬送するための搬送機
構43と、搬送機構43によって形成される用紙搬送路
に沿って一列に配列されたブラック、マゼンタ、シアン
およびイエロー用の4つの画像形成ユニット10B,1
0M,10C,10Y(以下、総称するときには、「画
像形成ユニット10」という。)とを備え、各画像形成
ユニットに含まれる感光体ドラム11B,11M,11
C,11Y(以下、総称するときには、「感光体ドラム
11」という。)上にそれぞれ形成されたブラック、マ
ゼンタ、シアン、イエローのトナー像を、1枚の用紙P
に順次色重ねして転写することによりフルカラー画像を
得る、いわゆるタンデム方式のフルカラープリンタであ
る。
【0015】具体的に説明すると、搬送機構43には、
用紙搬送方向に関して下流側に配置された駆動ローラ4
4と、上流側に配置された従動ローラ45と、駆動ロー
ラ44および従動ローラ45間に掛け回された無端状の
搬送ベルト46と、搬送ベルト46の撓みを抑えるため
の補助ローラ47〜49とが含まれている。駆動ローラ
44が回転駆動されると、トナー像が転写される用紙P
は、搬送ベルト46の上面に載置された状態で、矢印9
8方向に直線状に搬送される。
【0016】上側の搬送ベルト46の下方には、感光体
ドラム11B,11M,11C,11Yにそれぞれ対向
する位置に、ブラック転写ローラ50B、マゼンタ転写
ローラ50M、シアン転写ローラ50Cおよびイエロー
転写ローラ50Yが配置されている。これらの転写ロー
ラ50B,50M,50C,50Yは、搬送ベルト46
を、感光体ドラム11B,11M,11C,11Yに下
方から押し付けるためのものである。
【0017】また、駆動ローラ44の下方には、搬送ベ
ルト46表面に付着したトナーや紙粉などの汚れを落と
すためのベルトクリーナ17が備えられている。この実
施形態では、搬送機構43、転写ローラ50B,50
M,50C,50Yおよびベルトクリーナ17は、ユニ
ットケース41によって保持されて転写ベルトユニット
40となっている。転写ベルトユニット40は、ユニッ
トケース41の図1における左右両側に設けられたスラ
イド機構42によって、プリンタ本体2に対して前後に
移動可能にされている。
【0018】一方、転写ベルトユニット40の下方に
は、複数枚の用紙Pを収容することができる給紙トレイ
3が備えられている。給紙トレイ3に関連して、給紙ト
レイ3から用紙Pを1枚ずつ搬送路4上に送り出すため
の給紙ローラ5が備えられている。給紙ローラ5が回転
されて、搬送路4上に送り出された用紙Pは、搬送ロー
ラ6によってレジストローラ7に向けて搬送される。レ
ジストローラ7は、用紙Pの搬送方向に関して転写ベル
トユニット40の上流側に配置されており、搬送されて
きた用紙Pを一旦停止させた後、ブラック用画像形成ユ
ニット10Bにおけるトナー像形成動作(後述する)と
タイミングを合わせて、用紙Pを搬送ベルト46上に送
り出す。
【0019】画像形成ユニット10の上方には、感光体
ドラム11B,11M,11C,11Yに、それぞれレ
ーザビームを照射するためのブラック用レーザ走査部2
0B、マゼンタ用レーザ走査部20M、シアン用レーザ
走査部20Cおよびイエロー用レーザ走査部20Yが配
置されている。また、プリンタ本体2は、たとえばマイ
クロコンピュータなどの外部機器(図示せず)に接続さ
れている。外部機器から入力された画像データは、ブラ
ック、マゼンタ、シアン、イエローの各色成分の濃度を
表すディジタルカラー画像データに分解された後、それ
ぞれの色に対応したレーザ走査部20B,20M,20
C,20Yに与えられる。
【0020】ブラックの画像データがブラック用レーザ
走査部20Bに与えられると、図示しないレーザ光源か
ら、与えられたブラックの画像データに対応したレーザ
ビームが発生される。このレーザビームは、所定の高速
度で回転するポリゴンミラー21によって反射され、レ
ンズ22を介して第1反射鏡23へ導かれる。第1反射
鏡23に導かれた光は、第1反射鏡23および第2反射
鏡24によって光路が折り返されて、第3反射鏡25へ
導かれる。そして、第3反射鏡25によって光路が下方
に曲げられて、ブラック用画像形成ユニット10Bに入
射される。
【0021】ブラック用画像形成ユニット10Bには、
画像形成時に一定速度で矢印方向(図1における時計回
り)に回転する感光体ドラム11Bが備えられている。
この感光体ドラム11Bの周囲には、その回転方向に沿
って順に、メインチャージャ12B、ブラック現像ユニ
ット13Bおよびクリーナ14Bが配置されている。ブ
ラック用レーザ走査部から入射されるレーザビームは、
メインチャージャ12Bとブラック現像ユニット13B
との間の感光体ドラム11Bの表面に照射されるように
なっている。
【0022】感光体ドラム11Bの表面は、メインチャ
ージャ12Bの放電によって一様な所定電位に帯電され
た後、ブラック用レーザ走査部20Bから入射されるレ
ーザビームによって露光される。すると、露光された部
分の帯電電荷が逃げて、感光体ドラム11Bの表面に
は、電位の高い部分と電位の低い部分とが生じ、いわゆ
る静電潜像が形成される。
【0023】静電潜像が形成された感光体ドラム11B
の表面は、次に、ブラック現像ユニット13Bに対向し
て電位の低い部分にブラックのトナーが付着される。よ
り具体的に説明すると、ブラック現像ユニット13Bに
は、現像ローラ15、サブローラ16、薄層ブレード8
6および攪拌装置87が備えられている。攪拌装置87
は、ブラック現像ユニット13B内のトナーを攪拌し
て、現像ローラ15およびサブローラ16に万遍なくト
ナーを与えるためのものである。
【0024】また、ブラック現像ユニット13B内に
は、非磁性一成分のブラックのトナーが貯留されてお
り、現像ローラ15およびサブローラ16がそれぞれ所
定方向に回転されると、トナーは、現像ローラ15およ
びサブローラ16との摩擦により帯電されて、主として
現像ローラ15の表面に付着する。このときサブローラ
16の回転は、トナーが現像ローラ15の表面に付着す
るのを助けている。現像ローラ15の表面に付着したト
ナーは、薄層ブレード86によって一定の厚さに規制さ
れた薄層を形成する。
【0025】トナー層が形成された現像ローラ15は、
感光体ドラム11Bの周速よりも速い速度で回転され
て、トナー層を感光体ドラム11Bの表面に接触させ
る。現像ローラ15には、所定の電圧が印加されてお
り、現像ローラ15の電位は、感光体ドラム11Bの露
光されていない部分の電位よりも低く、露光された部分
の電位よりも高くなっている。したがって、感光体ドラ
ム11Bと現像ローラ15上のトナー層とが接触する
と、現像ローラ15上の帯電トナーが感光体ドラム11
Bの露光部分(電位の低い部分)へ移り、感光体ドラム
11Bの静電潜像はトナー像に顕像化される。
【0026】感光体ドラム11Bがさらに回転される
と、感光体ドラム11Bの表面に形成されたブラックの
トナー像は、転写ベルトユニット40に対向する。一
方、トナー像が転写ベルトユニット40に対向するのと
同期したタイミングで、レジストローラ7が回転駆動さ
れて、搬送ベルト46によって用紙Pが送られてくる。
搬送ベルト46の下方に配置されているブラック転写ロ
ーラ50Bには、所定の電圧が印加されており、感光体
ドラム11Bの表面のブラックのトナーは、ブラック転
写ローラ50Bに引き寄せられて用紙Pの上面に移る。
これにより、ブラックのトナー像が、用紙P上に転写さ
れる。転写後の感光体ドラム11Bの表面に残留してい
るトナーは、クリーナ14Bによって回収される。
【0027】ブラックのトナー像が転写された用紙P
は、搬送ベルト46によってマゼンタ用画像形成ユニッ
ト10Mに向けて搬送される。ブラックの画像データが
ブラック用レーザ走査部20Bにすべて入力されると、
次にマゼンタの画像データがマゼンタ用レーザ走査部2
0Mに入力される。すると、図示しないレーザ光源か
ら、マゼンタの画像データに対応したレーザビームが発
生される。レーザビームは、ポリゴンミラー26で反射
されて、レンズ27を通過した後、第4反射鏡28によ
って光路が下方に曲げられて、マゼンタ用画像形成ユニ
ット10Mに入射される。
【0028】マゼンタ用画像形成ユニット10Mには、
感光体ドラム11M、メインチャージャ12M、マゼン
タ現像ユニット13Mおよびクリーナ14Mが備えられ
ており、上述のブラックの場合と同様の過程を経て、感
光体ドラム11Mの表面にマゼンタのトナー像が形成さ
れる。マゼンタのトナー像は、搬送ベルト46を挟んで
感光体ドラム11Mと対向するマゼンタ転写ローラ50
Mの働きによって、ブラックのトナー像が転写された用
紙P上に重ねて転写される。
【0029】マゼンタ用レーザ走査部20Mへの画像デ
ータの入力が完了すると、シアンの画像データがシアン
用レーザ走査部20Cに入力される。そして、図示しな
いレーザ光源からシアンの画像データに基づいて発生さ
れたレーザビームが、ポリゴンミラー29で反射され
て、レンズ30を通過した後、第5反射鏡31、第6反
射鏡32および第7反射鏡33によってシアン用画像形
成ユニット10Cに導かれる。
【0030】シアン用画像形成ユニット10Cには、感
光体ドラム11C、メインチャージャ12C、シアン現
像ユニット13Cおよびクリーナ14Cが備えられてお
り、上述と同様にして感光体ドラム11Cの表面に形成
されたシアンのトナー像は、搬送ベルト46を挟んで感
光体ドラム11Cと対向するシアン転写ローラ50Cの
働きによって、マゼンタのトナー像が転写された用紙P
上に重ねて転写される。
【0031】さらに、シアン用レーザ走査部10Cへの
画像データの入力が完了すると、イエローの画像データ
がイエロー用レーザ走査部20Yに入力される。そし
て、図示しないレーザ光源からイエローの画像データに
基づいて発生されたレーザビームは、ポリゴンミラー3
4で反射されて、レンズ35を通過した後、第8反射鏡
36、第9反射鏡37および第10反射鏡38によって
イエロー用画像形成ユニット10Yに導かれる。
【0032】イエロー用画像形成ユニット10Yには、
感光体ドラム11Y、メインチャージャ12Y、イエロ
ー現像ユニット13Yおよびクリーナ14Yが備えられ
ており、上述と同様にして感光体ドラム11Yの表面に
形成されたイエローのトナー像は、搬送ベルト46を挟
んで感光体ドラム11Yと対向するイエロー転写ローラ
50Yの働きによって、シアンのトナー像が転写された
用紙P上に重ねて転写される。
【0033】このように、タンデム方式のフルカラー画
像形成装置は、搬送ベルト46によって用紙Pがほぼ直
線状に搬送される間に、各色トナー像が用紙Pに重ねて
転写される構成であるから、各色トナー像に転写ずれが
生じると、形成される画像に色ずれが生じてしまう。そ
こで、この実施形態にかかるディジタルフルカラープリ
ンタでは、転写ずれを防止するための種々の工夫がなさ
れている。
【0034】たとえば、互いに隣接する感光体ドラムの
間隔(転写位置の間隔)を、感光体ドラムの外径とほぼ
等しくすることによって、色ずれが生じにくくされてい
る。また、搬送ベルト46を走行させるための駆動ロー
ラの外径を、感光体ドラムの外径とほぼ等しくすること
により、用紙搬送速度と感光体ドラムの周速との同期ず
れが生じにくくされている。
【0035】上述のようにして、各色のトナー像が重ね
て転写された用紙Pは、分離チャージャ19の放電によ
り搬送ベルト46上から分離されて、定着ユニット80
に導かれる。定着ユニット80には、2本のローラ8
1,82間に掛け回された熱定着ベルト83と、熱定着
ベルト83を加熱するためのヒートローラ84と、熱定
着ベルト83の下方に設けられた下ローラ85とが備え
られている。
【0036】熱定着ベルト83は、用紙搬送方向に関し
て下流端付近において下ローラ85に適当な圧力で押し
付けられて、上流側に向けて延びた状態に配置されてい
る。これにより、定着ユニット80に向けて搬送されて
くる用紙P上の各色トナーは、熱定着ベルト83と下ロ
ーラ85とのニップ位置に到達する前に、熱定着ベルト
83の熱によって用紙を予め加温されたうえで、熱定着
ベルト83および下ローラ85によって加熱・加圧され
て用紙Pに定着される。したがって、用紙P上のトナー
は十分に溶融されるから、定着処理後のトナー像表面は
フラットとなり、カラー画像の発色性が良くなる。定着
処理後の用紙Pは、排出ローラ8,9によって、プリン
タ本体2の上面に形成された排出部18に排出される。
【0037】以上が、用紙Pにフルカラー画像が形成さ
れる場合における、画像形成動作の1周期である。な
お、トナーを用紙に定着するための手段として、従来か
ら広く用いられている熱ローラおよび圧ローラを採用し
てもよいが、上述と同様の効果を得るには、熱ローラの
径を大きくする必要があるので、小型化の観点から熱転
写ベルト83を用いた上述の構成の方が好ましい。
【0038】図2は、感光体ドラム11および現像ユニ
ットの構成を概略的に示す平面断面図である。また、図
3は、感光体ドラム11の構成を示す分解斜視図であ
り、感光体ドラム11の一方側(プリンタ本体に備えら
れた時の奥側)のみが示されている。さらに、図4は、
画像形成ユニット10をプリンタ本体2の正面側から見
たときの図であり、簡便のために駆動機構が省略されて
いる。
【0039】なお、以下の説明において、ブラック現像
ユニット13B、マゼンタ現像ユニット13M、シアン
現像ユニット13Cおよびイエロー現像ユニット13Y
を総称して、単に「現像ユニット13」という。図2お
よび図3を参照して、感光体ドラム11は、たとえばア
ルミニウム製の円筒状素管111を有している。この素
管111の周面には、感光体材料を塗布することによっ
て、所定幅の感光層112が形成されている。素管11
1は、感光体ドラム11の両端において露出しており、
感光体ドラム11は、この露出した素管部分が一対のド
ラムユニット側板124,125に受け取られることに
よって、回動自在に保持されている。
【0040】感光体ドラム11(素管111)の両端の
開口部113,114には、それぞれドラムフランジ1
15,116が圧入固定されている。図2における右側
(プリンタ本体2に備えられた時の奥側)に位置するド
ラムフランジ115には、モータ120からの駆動力が
入力される入力ギア117と、駆動力を現像ローラ15
へ伝達するドラムギア118と、感光体ドラム11に圧
入される圧入部119(図3参照)とが含まれており、
これらは一体に成形されている。
【0041】入力ギア117には、モータ120の出力
軸に取り付けられた駆動力入力手段としての出力ギア1
21が噛合されており、モータ120が駆動されると、
モータ120の駆動力が出力ギア121を介して入力ギ
ア117に与えられて、感光体ドラム11が回転駆動さ
れる。また、他方のドラムフランジ116には、駆動力
を現像ローラ15へ伝達するドラムギア122と、感光
体ドラム11に圧入される圧入部(図示せず)とが含ま
れており、両者は一体に形成されている。
【0042】一方、図2を参照して、現像ローラ15お
よびサブローラ16は、現像ローラ軸128およびサブ
ローラ軸129が現像ユニットハウジング130の対向
する一対の側板に受け取られて、それぞれ回転自在に保
持されている。現像ローラ軸128の両端部分には、そ
れぞれワンウェイクラッチ131,132を介して現像
ローラギア133,134が取り付けられている。現像
ローラギア133,134は、それぞれドラムギア11
8,122に噛合しており、感光体ドラム11の回転時
に、現像ローラ15が回転されるようになっている。
【0043】なお、現像ローラギア133,134は、
ドラムギア118,122よりも小径に形成されてお
り、現像ローラ15は感光体ドラム11よりも速くされ
る。具体的には、現像ローラ15と感光体ドラム11と
の周速比S/Dが、たとえばS/D=1.2〜2.5と
なるように設定されている。これにより、現像ローラ1
5から感光体ドラム11に必要十分な量のトナーが供給
される。
【0044】現像ローラギア133,134の内側に
は、それぞれ規制コロ135,136が、現像ローラ軸
128に対して回動自在に設けられている。この規制コ
ロ135,136は、感光体ドラム11の両端を保持す
るベアリング126,127(後述する)の外周面にそ
れぞれ当接されて、感光体ドラム11に対する現像ロー
ラ15の食い込み量が一定以上とならないように規制す
るためのものである。
【0045】また、現像ローラ軸128には、プリンタ
本体2に備えられた時の奥側に位置する規制コロ135
の内側に、駆動力伝達ギア137が取り付けられてい
る。この駆動力伝達ギア137は、サブローラ軸129
に取り付けられたサブローラギア138に噛合してお
り、現像ローラ15の回転時にサブローラ16も回転さ
れるようになっている。
【0046】上述のように、この実施形態では、モータ
120、出力ギア121、入力ギア117、ドラムギア
118,122および現像ローラギア133,134に
よって駆動機構が構成されており、感光体ドラム11が
回転駆動されると、その回転力がドラムギア118,1
22から現像ローラギア133,134に伝えられて、
現像ローラ15には両端から回転力が与えられる。した
がって、現像ローラ15は、その両端にほぼ均等な回転
力を受けるから、現像ローラ15のいずれか一端側が先
行して回転されるといったことがない。よって、現像ロ
ーラ15にねじれが生じて、現像ローラ15が感光体ド
ラム11に対して傾いてしまうといったことがない。
【0047】ゆえに、感光体ドラム11に対する現像ロ
ーラ15の食い込み量を、感光体ドラム11および現像
ローラ15の軸方向で均一に保つことができる。これに
より、感光体ドラム11に供給するトナーの量が均一に
なり、形成される画像に濃度ムラなどを生じるおそれを
少なくすることができる。また、上記したように、現像
ローラギア133,134は、それぞれワンウェイクラ
ッチ131,132を介して現像ローラ軸128に取り
付けられている。ワンウェイクラッチ131,132
は、現像ローラギア133または現像ローラギア134
と現像ローラ軸128とが逆方向に回転する場合には、
両者間の相対的な回転を許容し、現像ローラギア133
または現像ローラギア134と現像ローラ軸128とが
互いに同方向に回転する場合には、両者間の相対的な回
転を阻止するものである。現像ローラ軸128と現像ロ
ーラギア133,134との間に、このワンウェイクラ
ッチ131,132がそれぞれ介在されていることによ
り、次のようなメリットがある。
【0048】図5は、ワンウェイクラッチ131,13
2の機能について説明するための図解図である。現像ロ
ーラ15に両側から回転力を与える構成の場合、現像ロ
ーラ軸128と現像ローラギア133,134とが、図
5に示すような噛合状態となることが想定される。すな
わち、ドラムギア118,122と現像ローラギア13
3,134とのバックラッシが存在する限り、たとえば
図5における手前側のドラムギア122の歯面122a
が、現像ローラギア134の歯面134aと接触した状
態のときに、奥側のドラムギア118の歯みぞに入り込
んだ現像ローラギア133の歯が、ドラムギア118の
歯面と接触しない場合が想定される。この状態で現像ロ
ーラ15が回転し続けられた場合、結果的に、回転力が
現像ローラ15の一方側からのみ入力される状態とな
り、現像ローラ15に両側から回転力を与える構成にし
たメリットを引き出すことができないおそれがある。
【0049】そこで、この実施形態では、現像ローラ軸
128と現像ローラギア133,134との間に、それ
ぞれワンウェイクラッチ131,132が介在されてい
る。これにより、上述の想定の下で、手前側のドラムギ
ア122から現像ローラギア134に回転力が伝達され
て、現像ローラ軸128が回転されたときには、奥側の
現像ローラギア133が、現像ローラ軸128の回転に
対して自由回転状態となる。すなわち、現像ローラ軸1
28が回転されても、奥側の現像ローラギア133は回
転せず、停止したままとなる。
【0050】そして、奥側のドラムギア118の歯面1
18aが現像ローラギア133の歯面133aに接触
し、ドラムギア118から現像ローラギア133に回転
力が伝達されると、現像ローラギア133は現像ローラ
軸128と同じ向きに回転されるから、両者間の相対的
な回転が阻止されて、現像ローラギア133に伝達され
た回転力が現像ローラ軸128に伝達される。
【0051】このように、現像ローラ軸128と現像ロ
ーラギア133,134との間に、それぞれワンウェイ
クラッチ131,132を介在させることによって、現
像ローラ15に一方側のみから駆動力が伝達されるのが
防止される。ただし、ドラムギア118,122および
現像ローラギア133,134が、上述の想定のような
状態にならないように精度良く取り付けられている場合
には、ワンウェイクラッチ131,132の介在を省略
することが可能である。
【0052】図2および図4を参照して、所定間隔を置
いて対向した一対のドラムユニット側板124,125
には、それぞれ対向する位置に開口139,140が形
成されている。この開口139,140には、感光体ド
ラム11を回動自在に保持するためのベアリング12
6,127がそれぞれ嵌め込まれて、その外周部が固定
されている。感光体ドラム11は、その両端部分におい
て露出した素管111がドラムユニット側板124,1
25に設けられたベアリング126,127で受け取ら
れることによって、回動自在に保持されている。
【0053】これにより、感光体ドラム11に回転中心
となるドラム軸を通し、このドラム軸の両端を軸受によ
って保持する構成に比べて、回転時の感光体ドラム11
のふれを小さくすることができる。したがって、形成さ
れる画像に色ずれなどの不具合を生じるおそれを少なく
することができる。また、図4に示すように、ドラムユ
ニット側板124,125には、上端縁から鉛直下方に
向けて切り込まれ、さらに斜め下方に向けて開口13
9,140まで切り込まれることによって、規制コロ1
35,136を案内する案内部141がそれぞれ形成さ
れている。
【0054】現像ユニット13をドラムユニット側板1
24,125に取り付ける際には、規制コロ135,1
36を案内部141の上端から嵌め込んで、ベアリング
126,127の外周面に当接させる。これにより、感
光体ドラム11に対する現像ローラ15の位置が決定さ
れる。このように、感光体ドラム11を回転自在に保持
するベアリング126,127に、現像ローラ軸128
に設けられた規制コロ135,136をそれぞれ当接さ
せて、現像ローラ15を感光体ドラム11に対して位置
決めすることによって、次のような効果を奏することが
できる。
【0055】現像ローラ15と感光体ドラム11との位
置関係は、ベアリング126,127および規制コロ1
35,136の外径で決定される。ベアリング126,
127および規制コロ135,136は、その性質上精
度良く製作されているものであるから、現像ローラ15
を感光体ドラム11に対して精度良く位置決めすること
ができる。
【0056】また、規制コロ135,136は、それぞ
れベアリング126,127に当接されるので、たとえ
強く押し付けられても、ベアリング126,127が変
形して、感光体ドラム11に対する現像ローラ15の食
い込み量が変動することがない。さらに、ベアリング1
26,127の外輪は回転しないから、ベアリング12
6,127と規制コロ135,136との摩擦により、
ベアリング126,127または規制コロ135,13
6が削れて、感光体ドラム11に対する現像ローラ15
の食い込み量が変動するといったこともない。したがっ
て、感光体ドラム11に対する現像ローラ15の食い込
み量が変動することによって、感光体ドラム11への現
像剤の供給量が変化するといったことがなく、形成され
る画像に濃度ムラなどの不具合が生じるおそれをなくす
ことができる。
【0057】また、現像ローラ15以外にも、メインチ
ャージャ12、クリーナ14、転写ローラ50B,50
M,50C,50Yなどが、それぞれ所定部分をベアリ
ング126,127に当接させることによって、感光体
ドラム11に対して位置決めされてもよい。なお、ベア
リング126,127が精度良く製作されているので、
上記各部材を感光体ドラム11に対して精度良く位置決
めすることができる。
【0058】ところで、現像ローラ15を感光体ドラム
11に対して位置固定するには、現像ローラ15を感光
体ドラム11に向けて付勢する手段、言い換えれば、規
制コロ135,136をベアリング126,127にそ
れぞれ押し付けるための手段が必要である。この付勢手
段として、従来の装置では、現像ローラ15を感光体ド
ラム11に向けて弾性的に付勢する弾性部材(たとえば
コイルばね)が設けられていた。
【0059】しかしながら、この実施形態では、現像ロ
ーラ15を感光体ドラム11に向けて弾性付勢するため
の弾性部材が設けられておらず、現像ローラギア13
3,134がそれぞれドラムギア118,122から受
ける力を利用して、現像ローラ15を感光体ドラム11
に向けて押圧している。これにより、従来用いられてい
た弾性部材が不要となり、現像ユニット13の構成を簡
素化することができる。
【0060】以下では、現像ローラ15が感光体ドラム
11に向けて押圧されるしくみについて説明する。図6
は、現像ローラギア133,134がそれぞれドラムギ
ア118,122から受ける力について説明するための
図である。また、図7は、現像ローラ15が感光体ドラ
ム11から受ける力について説明するための図である。
さらに、図8は、現像ローラ軸128が受ける力につい
て説明するための図である。
【0061】図6を参照して、モータ120(図2参
照)の駆動力によって、ドラムギア118,122が時
計回りに回転されると、ドラムギア118,122にそ
れぞれ噛合している現像ローラギア133,134は反
時計回りに回転される。このとき、現像ローラギア13
3,134の歯は、ドラムギア118,122の歯から
矢印方向の力fg を受ける。
【0062】また、ドラムギア118,122(図6参
照)から現像ローラギア133,134に駆動力が伝達
されると、現像ローラ15は図7において反時計回りに
回転する。すると、現像ローラ15と感光体ドラム11
との間には摩擦力が発生し、現像ローラ15は感光体ド
ラム11から摩擦力fD1を受ける。さらにこのとき、現
像ローラ15は、感光体ドラム11に圧接されているの
で、感光体ドラム11から現像ローラ15の中心方向に
向けて抗力fD2を受ける。したがって、現像ローラ15
は、感光体ドラム11から摩擦力fD1および抗力fD2
合力fD を受ける。
【0063】このように、現像ローラギア133,13
4がドラムギア118,122から上記力fg を受け、
現像ローラ15が感光体ドラム11から上記力fD を受
ける。その結果、現像ローラ軸128には、図8に示す
ように、力fg と力fD との合力Fが作用する。図9
は、現像ローラ軸128が受ける力Fを、現像ローラ1
5が感光体ドラム11に接近する方向の力に変換するし
くみについて説明するための図である。
【0064】図4および図9を参照して、現像ローラ軸
128に取り付けられた規制コロ135,136は、そ
れぞれベアリング126,127に当接される一方、ド
ラムユニット側板124,125に形成された案内部1
41の傾斜部分の下面142(支持面142)によって
支持されている。これにより、現像ローラ軸128に作
用する力Fは、支持面142に垂直方向の力f1 と支持
面142に平行方向の力f2 とに分解されることにな
る。支持面142に平行方向の力f2 は、規制コロ13
5,136がベアリング126,127に近接する方向
の力であるから、この力f2 によって、規制コロ13
5,136がそれぞれベアリング126,127に押し
付けられる。
【0065】このように、現像ローラギア133,13
4からドラムギア118,122に駆動力が伝達される
際に、現像ローラ軸128に作用する力Fを利用して、
規制コロ135,136がベアリング126,127に
押し付けられるので、従来の装置に必要であった付勢手
段が不要となり、部品点数を削減することができる。ゆ
えに、装置の組立に要する手間を軽減することができ
る。なお、支持面142の角度Qは、現像ローラ軸12
8に作用する力Fが、規制コロ135,136をベアリ
ング126,127に押し付ける方向に作用する力に変
換されるように設定されればよく、現像ローラ軸128
および感光体ドラム11の回転中心143を結ぶ線と支
持面142とが平行をなすような角度であることが好ま
しい。
【0066】この発明の一実施形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は上述の実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、上述の実施形態では、この発明に
かかる駆動機構が、現像ローラを駆動するための駆動機
構として適用された場合について説明したが、転写ロー
ラ、感光体ドラムの表面を一様に帯電する帯電ローラ、
転写後の感光体ドラムの表面に付着した残留トナーを回
収するためのクリーニングローラなど、感光体ドラムと
の平行度を保つべき回転体の駆動機構として適用するこ
とができる。
【0067】また、上述の実施形態では、現像ローラ軸
に作用する力を利用して、現像ローラを感光体ドラムに
向けて付勢することによって、現像ユニットの構成を簡
素化しているが、従来のように、たとえばコイルばねの
ような弾性部材によって現像ローラが弾性的に付勢され
てもよい。さらに、上述の実施形態では、ディジタルフ
ルカラープリンタを例に挙げて説明しているが、この発
明は、ディジタルフルカラープリンタ以外にも、アナロ
グ式のフルカラープリンタ、ディジタル式またはアナロ
グ式のフルカラー複写機などのフルカラー画像形成装置
や、単色画像のみを形成するモノカラー画像形成装置な
どに適用することができる。
【0068】この他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更を施すことが可能である。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転体に
は両端にほぼ均等な回転力が与えられるから、回転体の
いずれか一端側が先行して回転されるといったことがな
い。ゆえに、回転体にねじれなどが生じることがなく、
回転体を感光体ドラムに対して常に平行に保つことがで
きる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、回転体に一
方側のみから回転力が伝達されるのが防止されて、確実
に回転力を回転体の両端から与えることができる。請求
項3記載の発明によれば、感光体ドラムに対して現像ロ
ーラを常に平行に保つことができるから、感光体ドラム
に対する現像ローラの食い込み量を、感光体ドラムおよ
び現像ローラの軸方向で均一に保つことができる。よっ
て、感光体ドラムに供給するトナーの量が均一になり、
形成される画像に濃度ムラなどを生じるおそれを少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる駆動機構が採用
されたディジタルフルカラープリンタの内部構成を簡略
化して示す断面図である。
【図2】感光体ドラムおよび現像ユニットの構成を概略
的に示す平面断面図である。
【図3】感光体ドラムの構成を示す分解斜視図である。
【図4】画像形成ユニットをプリンタ本体の正面側から
見たときの図である。
【図5】ワンウェイクラッチの機能について説明するた
めの図解図である。
【図6】現像ローラギアがドラムギアから受ける力につ
いて説明するための図解図である。
【図7】現像ローラが感光体ドラムから受ける力につい
て説明するための図解図である。
【図8】現像ローラ軸が受ける力について説明するため
の図解図である。
【図9】現像ローラ軸が受ける力を、現像ローラが感光
体ドラムに接近する方向の力に変換するしくみについて
説明するための図解図である。
【符号の説明】
2 プリンタ本体 11B,11M,11C,11Y 感光体ドラム 15 現像ローラ 118,122 ドラムギア 120 モータ 126,127 ベアリング 128 現像ローラ軸 131,132 ワンウェイクラッチ 133,134 現像ローラギア
フロントページの続き (72)発明者 上平 和也 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 大桐 忠和 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 宮本 謹彰 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体ドラムおよび感光体ドラムの近傍で
    回転する感光体ドラムと平行な長手の回転体を駆動する
    ための画像形成装置用の駆動機構であって、 感光体ドラムの両側端部に設けられた一対のドラムギア
    と、 回転体の両側端部に設けられて、一対のドラムギアにそ
    れぞれ噛合する一対の回転体ギアと、 少なくとも一方のドラムギアに回転力を入力するための
    回転力入力手段と、を含み、 少なくとも一方のドラムギアに入力された回転力は、感
    光体ドラムおよびその両側のドラムギアを回転し、両側
    のドラムギアの回転力が回転体の両端に備えられた一対
    の回転体ギアに伝達されることを特徴とする駆動機構。
  2. 【請求項2】上記回転体ギアは、回転体の両端から突出
    した回転軸に取り付けられており、 回転体の回動軸と回転体ギアとの間には、回転体の回転
    軸と回転体ギアとが相対的に逆方向に回転される場合に
    はその相対的な回転を許容し、回転体の回動軸と回転体
    ギアとが同方向に回転される場合にはその相対的な回転
    を阻止するワンウェイクラッチが介在されていることを
    特徴とする請求項1記載の駆動機構。
  3. 【請求項3】上記回転体とは、感光体ドラム表面に現像
    剤を供給するための現像ローラであることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の駆動機構。
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