JP4178675B2 - 端子装置 - Google Patents

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばいわゆる1個または複数個モジュールサイズのスイッチまたはコンセントなどに適用可能な端子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の端子装置に表示部材が端子板への電線の接続状態を示す目安として具備される場合があり、回転式およびラッチ式の表示部材が存在している。このように端子装置に表示部材を設けることで、端子板への電線の接続状態が分かるので、不必要に電線を挿入するなどの操作が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転式の表示部材では、複数極の場合には別部品となり組立て性などが悪くなる。また、大きなスペースを必要とする。同様に、ラッチ式の表示部材でも複数極の場合には別部品となり組立て性などが悪くなり、また大きなスペースを必要とする。なお、回転式の表示部材では、作動時に色が変わるだけで変化に乏しく分かり難いという問題もある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大きなスペースを必要としない表示部材を備えた端子装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明の端子装置は、端子本体と、端子板および鎖錠バネにより成り前記端子本体内に収納される速結端子部と、この速結端子部への電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部、およびこのバネ部の弾性変形に応じて移動する表示部により成る表示部材とを備え、前記バネ部は、前記端子本体内部における前記鎖錠バネの奥側で前記電線と当接する当接面部を一端側に有するL字状に屈曲されて成り、前記当接面部における前記電線と当接する部分には、適用電線の導体線の外径より小さい孔または切り欠けが形成されているのである。
【0006】
この構成では、バネ部と表示部とにより表示部材が構成されるので、表示部材は大きなスペースを必要としなくなる。また、挿入した電線が適用電線より径の小さいことを作業者に認識させることができるので、適用電線よりも径の小さい電線の使用を防止することが可能になる。
【0007】
なお、請求項1記載の端子装置において前記速結端子部に前記電線を挿入してその電線が前記端子板および鎖錠バネにより弾性狭持された状態で前記当接面部に当接した後に、前記速結端子部へのその電線の挿入度合いに応じて弾性変形する構造でもよい(請求項2)。この構造では、表示部が移動すれば電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かるようになる。
【0008】
また、請求項2記載の端子装置において、前記表示部は前記バネ部の他端側の先端部分に位置し、前記端子本体は前記表示部を外部に突出させるための表示孔を有する構造でもよい(請求項3)。この構造では、表示部が表示孔に隠れる方向に移動すると、電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かるようになる。
【0009】
また、請求項2または3記載の端子装置において、前記バネ部は金属材料により成り、前記表示部は、絶縁材料により成り、前記バネ部の他端側の先端部分に取り付けられている構造でもよい(請求項4)。この構造では、表示部が移動すれば電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かるようになる。
【0010】
また、請求項1〜3のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材は弾性を有するプラスチック材料により一体成形されて成る構造でもよい(請求項5)。この構造では、表示部材が1部品となるので、部品点数の増大が抑制されるようになる。
【0011】
また、請求項1〜5のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で絶縁性のつなぎ部を介して連設されている構造でもよい(請求項6)。この構造によれば、表示部材の位置決めが容易になる。
【0012】
また、請求項1,2,3または5記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で一体に接続されている構造でもよい(請求項)。この構造によれば、表示部材の組込みが容易になる。
【0013】
また、請求項1〜7のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部はL字状に形成されて成る構造でもよい(請求項8)。この構造によれば、表示部の視認性が向上するようになる。
【0014】
また、請求項8記載の端子装置において、前記端子本体は前記表示部の退避部を有する構造でもよい(請求項9)。この構造では、表示部が退避部に退避すると、例えば表示部が隠れて見えなくなるので、表示部の移動時の変化が分かりやすくなる。
【0015】
また、請求項2記載の端子装置において、前記表示部は前記バネ部の他端側に位置し、前記端子本体は前記表示部を露出させるための窓孔を有し、前記表示部は前記バネ部が弾性変形するほど前記窓孔から露出する部分が大きくなる構造でもよい(請求項10)。この構造によれば、端子本体からの表示部材の突出をなくすことが可能になる。
【0016】
また、請求項10記載の端子装置において、前記バネ部が弾性変形する前のそのバネ部の他端側における前記窓孔に対応する位置には、切り欠けまたは孔が形成されている構造でもよい(請求項11)。この構造によれば、窓孔における表示部の有無の変化が分かりやすくなる。
【0017】
また、請求項1〜11のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部は所定の色に着色されている構造でもよい(請求項12)。この構造によれば、表示部の視認性が向上する。
【0018】
また、請求項10〜12のいずれかに記載の端子装置において、前記窓孔にはレンズが装着されている構造でもよい(請求項13)。この構造よれば、表示部の視認性が向上する。
【0019】
また、請求項1〜13のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部は熱可塑性樹脂により形成されて成る構造でもよい(請求項14)。この構造によれば、位置決めおよび組込みが容易になる。
【0020】
また、請求項1〜14のいずれかに記載の端子装置において、前記端子本体は熱可塑性樹脂により形成されて成る構造でもよい(請求項15)。この構造によれば、位置決めおよび組込みが容易になる。
【0022】
また、請求項1〜15のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材の各表示部は、電圧極が同極の他の表示部と同じ色に着色されている構造でもよい(請求項16)。この構造によれば、電圧極の区別が容易になる。
【0023】
さらに、請求項1〜9,12および14〜16のいずれかに記載の端子装置において、前記速結端子部に前記電線を挿入する前の前記表示孔からの前記表示部材の突出長は、電線のストリップ長になっている構造でもよい(請求項17)。この構造によれば、電線のシースの剥きしろが分かりやすくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態に係る端子装置を示す断面図、図2は図1に示す端子装置に電線が挿入された状態を示す図、図3は第1実施形態の表示部材を示す斜視図、図4はその断面図で、これらの図を用いて以下に第1実施形態の説明を行う。
【0025】
図1に示す端子装置1aは、例えば壁面などに取付枠などを介して埋め込まれるいわゆる1個モジュールサイズのスイッチまたはコンセントなどであり、熱可塑性樹脂などの絶縁材料により形成されるボディ21aおよびカバー22aにより成る端子本体2aを備え、従来のスイッチまたはコンセントなどと同様に、金属材料により形成される端子板31aおよび鎖錠バネ32aをそれぞれが有して成る複数の速結端子部3a、および各速結端子部3aによる電線に対する係合を解除するための解除釦5aなどを上記端子本体2aに内蔵している。
【0026】
その他従来のスイッチまたはコンセントなどと同様の構成については周知であるのでその説明は省略し、第1実施形態の特徴となる構成について説明すると、端子装置1aには、各速結端子部3aへの電線W(図2参照)の挿入度合いに応じて弾性変形する板バネにより成るバネ部41a、およびこのバネ部41aの弾性変形に応じて移動する表示部42aにより成る表示部材4aがさらに具備されている。
【0027】
バネ部41aは、端子本体2a内部における鎖錠バネ32aの奥側で電線Wの導体線CWと当接する当接面部411aを一端側(図1では左端側)に有するL字状に金属材料を屈曲して成り(図3参照)、対応する速結端子部3aに電線Wを挿入して電線Wの導体線CWが端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部411aに当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線Wの挿入度合いに応じて弾性変形する。ここで、端子本体2aのカバー22aの内部には、バネ部41aの一端側の先端部分を鎖錠バネ32aの奥側部分に押圧する突部221aが形成されている。
【0028】
表示部42aは、例えば熱可塑性樹脂などの絶縁材料により成る成型品で、図4に示すように、バネ部41aの他端側の先端部分が嵌入される溝421aを有している。そして、表示部42aは、溝421aにバネ部41aの他端側の先端部分を嵌入(圧入)することにより、その先端部分に取り付けられるのである。ここで、端子本体2aのボディ21aには、表示部42aを外部に突出させるための表示孔212aが対応する速結端子部3a用の電線挿入孔213aの近傍、図1の例では上側に穿設されている。
【0029】
次に、第1実施形態の特徴となる各表示部材4aの動作を説明する。まず、電線Wが速結端子部3aに挿入されていない場合には、図1に示すように、その速結端子部3aに対応する表示部材4aは、この表示部42aが表示孔212aから端子本体2aの外部に突出した状態になっている。
【0030】
この状態で、電線挿入孔213aから電線Wの導体線CWを挿入すると、導体線CWは、端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持され、この後、表示部材4aの当接面部411aに当接する。さらに電線Wを挿入すると、電線Wの挿入度合いに応じて表示部材4aのバネ部41aが弾性変形し、このバネ部41aの弾性変形に応じて表示部42aが端子本体2a内部に移動して隠れる(図2参照)。この状態では、図2から分かるように、電線Wの導体線CWは速結端子部3aに確実に接続している。つまり、表示部材4aの表示部42aが端子本体2a内部に隠れた状態になると、電線Wの導体線CWが速結端子部3aに確実に接続したことが分かるのである。
【0031】
なお、図2の状態では、表示部材4aの一端側の先端部分がカバー22aの突部221aと鎖錠バネ32aの奥側部分とで狭持されて支点となり、バネ部41aの弾性変形に応じた付勢力が表示部42aを外部に押し出す方向に働いているので、解除釦5aを押下して電線Wを引き抜けば図1の状態に戻る。
【0032】
以上により、表示部材4aはほとんどが板バネであるので大きなスペースを必要とせず、また表示部42aそのものが移動して見え隠れするので、省スペースで変化の分かりやすい効果が得られる。
【0033】
図5は本発明の第2実施形態に係る端子装置を示す断面図、図6は第2実施形態の表示部材を示す斜視図、図7は図6に示す表示部材の端子本体内への収納の様子を示す図で、これらの図を用いて以下に第2実施形態の説明を行う。
【0034】
図5に示す端子装置1bは、端子本体2aおよび複数の速結端子部3aなどを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、各速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41bと、このバネ部41bの弾性変形に応じて移動する表示部42bとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料により一体成形されて成る表示部材4bを備えている。
【0035】
バネ部41bは、端子本体2a内部における鎖錠バネ32aの奥側で電線の導体線と当接する当接面部411bを一端側に有するL字状に屈曲されて成り(図6参照)、対応する速結端子部3aに電線を挿入してその電線の導体線が端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部411bに当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形する。なお、表示部42bはバネ部41bの他端側の先端部分に位置する。
【0036】
上記構造の表示部材4bは、図7に示すように、表示部42bが表示孔212aから突出するように表示部材4bをボディ21aに収納して、ボディ21aおよびカバー22aを固定すれば、図5に示すように、当接面部411bの先端部分がカバー22aの突部221aと鎖錠バネ32aの奥側部分とで狭持される。
【0037】
図8は図6に示す表示部材の作動の様子を示す図で、この図を用いて次に第2実施形態の特徴となる各表示部材4bの動作を説明する。ただし、図8(b),(d)はそれぞれ(a),(c)の断面図に対応する正面図である。また、214aは解除ボタンの操作用の孔である。
【0038】
電線が速結端子部3aに挿入されていない場合、図8(a),(b)に示すように、その速結端子部3aに対応する表示部材4bは、この表示部42bが表示孔212aから端子本体2aの外部に突出した状態になっている。
【0039】
この状態で、電線挿入孔213aから電線の導体線を挿入すると、その導体線は、端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持され、この後、表示部材4bの当接面部411bに当接する。さらに電線を挿入すると、その電線の挿入度合いに応じてバネ部41b、すなわち表示部材4bが弾性変形し、バネ部41bの弾性変形に応じて、図8(c)に示すように表示部42bが端子本体2a内部に移動して隠れる。この状態では、電線の導体線は速結端子部3aに確実に接続している。つまり、表示部材4bの表示部42bが端子本体2a内部に隠れた状態になると、電線の導体線が速結端子部3aに確実に接続したことが分かるのである。
【0040】
以上により、表示部材4bは大きなスペースを必要とせず、また表示部42bそのものが移動して見え隠れするので、省スペースで変化の分かりやすい効果が得られる。また、表示部材4bは1部品であるので、全体としての部品点数の増大が抑制される。
【0041】
なお、第1および第2実施形態では、各表示部材は個別に端子本体内に収納される構成になっているが、これに限らず、第1実施形態の場合には、図9に示すように、複数の表示部材4aは、各当接面部411aの先端部分が溝431aに嵌入(圧入)される絶縁性のつなぎ部43aを介して連設される構成でもよい。これにより、各表示部材4aの位置決めが容易になる。また、第2実施形態の場合には、図10に示すように、複数の表示部材4bは、端子本体内部側でつなぎ部43bにより一体に接続される構成でもよい。これにより、取り扱いが容易になって組込み容易となる。さらに、図10に示す例の場合、組込み後の様子が図11に示すようになり、当接面部411bがカバー22aの突部221aと鎖錠バネ32aの奥側部分とで狭持されるとともに、つなぎ部43bが鎖錠バネ32aと収納室211aの隔壁とで狭持されるので、各表示部材4bが強固に支持されることになる。
【0042】
図12は本発明の第3実施形態に係る端子装置の表示部材などを示す図で、この図を用いて以下に第3実施形態の説明を行う。ただし、図12(b),(d)はそれぞれ(a),(c)の断面図に対応する正面図である。
【0043】
本端子装置は、各速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41cと、このバネ部41cの弾性変形に応じて移動する表示部42cとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料により一体成形されて成る表示部材4cを備える以外は第2実施形態と同様に構成される。
【0044】
バネ部41cは、第2実施形態のバネ部41bと同様に、端子本体内部における鎖錠バネの奥側で電線の導体線と当接する当接面部を一端側に有するL字状に屈曲されるとともに(図6参照)、図12(a)に示すように他端側の先端部分がさらに下方に屈曲されて成り、対応する速結端子部3aに電線を挿入してその電線の導体線が端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部に当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形する。なお、表示部42cはバネ部41cの他端側の先端部分に位置する。
【0045】
上記のように、バネ部41cの他端側の先端部分を屈曲すると、図12(b)に示すように、表示部42cが目立つようになるので、視認性が向上することになる。
【0046】
図13は本発明の第4実施形態に係る端子装置のボディなどを示す図で、この図を用いて以下に第4実施形態の説明を行う。ただし、図13(b),(d)はそれぞれ(a),(c)の断面図に対応する正面図である。
【0047】
本端子装置は、各表示部材4cの表示部42cの退避部215bがさらに形成されて成るボディ21bを備える以外は第3実施形態と同様に構成される。図13の例では、表示孔212aは、表示部材4cの他端側が挿通されるいわば通路になっているのであるが、その出口の若干奥側から内部にかけて通路の断面が外面側(図では上側)のみ大きくなる形状になっている。
【0048】
上記のようにボディ21bに退避部215bを設ければ、表示部42cは、電線の挿入に応じて移動して表示孔212a内に隠れるとき、退避部215bに退避することになるので、図13(d)の左方の表示孔212aに示すように、外部から表示部42cが見えなくなる。これにより、表示部42cが移動して見え隠れする際の変化がさらに大きくなる。
【0049】
なお、上記第2〜第4実施形態では、各表示部材はバネ部と表示部とが一体成形され、そのままでは表示部が分かり難いので、表示部に所定の色を着色するようにしてもよい。ここで、その一例を図14に示す。この図における表示部材4dは、速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41dと、このバネ部41dの弾性変形に応じて移動する表示部42dとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料により一体成形されて成り、その表示部42dに所定の色が着色されている。これにより、表示部の視認性が向上する。また、図14の例では、当接面部411dの先端側(図では下端側)がさらに屈曲されて、図10と同様の強固な支持効果を有する構造になっている。
【0050】
図15は本発明の第5実施形態に係る端子装置を示す断面図、図16は図15に示す表示部材の斜視図で、これらの図を用いて以下に第5実施形態の説明を行う。
【0051】
図15に示す端子装置1eは、例えば壁面などに取付枠などを介して埋め込まれる1個モジュールサイズのスイッチまたはコンセントなどであり、熱可塑性樹脂などの絶縁材料により形成されるボディ21eおよびカバー22eにより成る端子本体2eを備え、従来のスイッチまたはコンセントなどと同様に、複数の速結端子部3aおよび解除釦5aなどを上記端子本体2eに内蔵している。
【0052】
その他従来のスイッチまたはコンセントなどと同様の構成については周知であるのでその説明は省略し、第5実施形態の特徴となる構成について説明すると、端子装置1eは、各速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41eと、このバネ部41eの弾性変形に応じて移動する表示部42eとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料または金属材料により一体に形成されて成る表示部材4eを備えている。
【0053】
バネ部41eは、端子本体2e内部における鎖錠バネ32aの奥側で電線の導体線と当接する当接面部411eを一端側に有するL字状に屈曲されて成り、対応する速結端子部3aに電線を挿入してその電線の導体線が端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部411eに当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形する。また、図10と同様の強固な支持効果を具備すべく、図16に示すように、当接面部411eの一端側縁部からその他端側と対面するように立設する強固定部43eが一体に形成されている。また、表示部42eはバネ部41eの他端側の先端部分に位置し、所定の色に着色されている。さらに、バネ部41eの他端側の基端部分には切り欠け、図16の例では孔44eが穿設されている。
【0054】
ここで、端子本体2eのボディ21eは、図15に示すように、収納室211aおよび電線挿入孔213aなどを第1実施形態のボディ21aと同様に有しているほか、表示部42eを露出させるための窓孔216eを側面に有している。図15の例では、バネ部41eが弾性変形するほど表示部42eが窓孔216eから一層露出する一方、バネ部41eが弾性変形する前は、表示部材4eの孔44eが窓孔216eに対応する位置にくる構造になっている。
【0055】
図17は図15に対応する端子装置の側面図、図18は図15に示す端子装置に電線が挿入された状態を示す図、図19は図18に対応する端子装置の側面図で、これらの図を用いて次に第5実施形態の特徴となる各表示部材4eの動作を説明する。
【0056】
まず、電線Wが速結端子部3aに挿入されていない場合には、図15に示すように、その速結端子部3aに対応する表示部材4eは、この表示部42eが窓孔216eから隠れて(図17参照)、この窓孔216eに表示部材4eの孔44eが位置する状態になる。
【0057】
この状態で、図18に示すように、電線挿入孔213aから電線Wの導体線CWを挿入すると、導体線CWは、端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持され、この後、表示部材4eの当接面部411eに当接する。さらに電線Wを挿入すると、電線Wの挿入度合いに応じて表示部材4eのバネ部41eが弾性変形し、このバネ部41eの弾性変形に応じて表示部42eが移動して窓孔216eから露出する(図19参照)。この状態では、図18から分かるように、電線Wの導体線CWは速結端子部3aに確実に接続している。つまり、表示部材4eの表示部42eが窓孔216eから露出した状態になると、電線Wの導体線CWが速結端子部3aに確実に接続したことが分かるのである。
【0058】
以上により、表示部材4eは大きなスペースを必要とせず、表示部材4eにおける表示部42eと孔44eとが見え隠れするので、省スペースで変化の分かりやすい効果が得られる。また、端子本体2eからの表示部材4eの突出をなくすことが可能になる。
【0059】
なお、第5実施形態では、表示部材4eには、着色した表示部42eおよび孔44eの双方が設けられる構造になっているが、これに限らず、着色した表示部および孔のいずれか一方を設ける構造でもよい。この構造でも、電線の導体線が速結端子部に確実に接続したことが分かる。ここで、その一例を図20に示す。この図における表示部材4fは、速結端子部への電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41fと、このバネ部41fの弾性変形に応じて移動する表示部42fとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料または金属材料により一体に形成されて成り、その表示部42fの基端側に孔44fが穿設される構造になっている。
【0060】
また、第5実施形態では、ボディ21eの側面に単に窓孔216eが設けられる構造になっているが、これに限らず、窓孔にレンズを装着する構造でもよい。ここで、その一例を図21に示す。ただし、図21(a),(b)はそれぞれ電線の挿入前後の状態を示す。図21の例では、レンズ6が窓孔216の外面側に装着されている。これにより、表示部42eの視認性が向上する。
【0061】
図22は本発明の第6実施形態に係る端子装置を示す断面図、図23は図22に示す表示部材の端子本体内への収納の様子を示す図で、これらの図を用いて以下に第6実施形態について説明すると、本端子装置1gは、端子本体2gおよび表示部材4g以外は第2実施形態と同様に構成される。
【0062】
端子本体2gは、収納室211aを形成する内側の隔壁の先端中央に突部217gを有する以外は第2実施形態のボディ21aと同様に形成されるボディ21gと、第2実施形態と同様のカバー22aとにより構成されている。
【0063】
表示部材4gは、各速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41gと、このバネ部41gの弾性変形に応じて移動する表示部42gとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料により一体成形されて構成されている。なお、第1実施形態の表示部材4aと同様に、バネ部が金属材料により形成され、このバネ部の他端側先端に成型品の表示部が取り付けられる構成でもよい。
【0064】
バネ部41gは、端子本体2g内部における鎖錠バネ32aの奥側で電線の導体線と当接する当接面部411gを一端側に有するL字状に屈曲されて成り、対応する速結端子部3aに電線を挿入してその電線の導体線が端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部411gに当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形する。また、バネ部41gの当接面部411gの一端側には、ボディ21gの突部217gが挿入される孔412gが穿設されている。
【0065】
次に、表示部材4gの端子本体2g内への収納手順を概説する。まず、表示部42gが表示孔212aから突出するように表示部材4gをボディ21gに収納する。この後、表示部材4gの孔412gにボディ21gの突部217gを挿入し、熱溶着で表示部材4gをボディ21gに固定する(図23参照)。この後、ボディ21gおよびカバー22aを固定すれば、図22に示すように、当接面部411gの先端側がカバー22aの突部221aと鎖錠バネ32aの奥側部分とでさらに狭持される。なお、表示部材4gの動作については第2実施形態の表示部材4bと同様である。
【0066】
以上により、第2実施形態と同様の効果が得られるほか、当接面部411gの先端側がカバー22aの突部221aと鎖錠バネ32aの奥側部分とで狭持されるとともに、当接面部411gの先端部分がボディ21gに熱溶着より固定されるので、各表示部材4gが強固に支持されることになる。
【0067】
なお、上記第1〜第6実施形態では、表示部材は、電線の導体線の外径寸法に関わらず、電線の挿入に応じて弾性変形する構造になっているが、当接面部における電線と当接する部分に、適用電線の導体線の外径より小さい孔または切り欠けが形成される構造でもよい。ここで、その一例を図24に示す。図24の例では、表示部材4hは、速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41hと、このバネ部41hの弾性変形に応じて移動する表示部42hとを一体に備えて構成されており、当接面部411hの電線と当接する部分に適用電線の導体線の外径より小さい切り欠け413hが形成されている。これにより、図25(a)およびこの一部断面図である図25(b)に示すように、適用電線Wの導体線CWが当接面部411hに必ず当接することになる一方、切り欠け413hより小さい外径の導体線CWsの電線Wsでは、図25(c)およびこの一部断面図である図25(d)に示すように、導体線CWsが切り欠け413hを通り抜けることになるので、表示部材4hは、電線Wsの挿入に応じて弾性変形しなくなる。この結果、挿入した電線が適用電線より径の小さいことを作業者に認識させることができるので、適用電線よりも径の小さい電線の使用を防止することが可能になる。
【0068】
また、上記各実施形態において、表示部に所定の色を着色する場合、電圧極が同極になる各表示部に対して同じ色を着色するようにしてもよい。ここで、図26(a),(b)にそれぞれ1個モジュールサイズのスイッチおよびコンセントの背面図を示す。これら双方のいずれにおいても、上方の2つの電線挿入孔213aは電圧極が同極で対になっており、下方の2つの電線挿入孔213aも電圧極が同極で対になっている。この場合、上方の一対の電線挿入孔213aに対応する両表示部材の表示部を同じ色で着色して、それと異なる色で下方の一対の電線挿入孔213aに対応する両表示部材の表示部を着色すればよい。このように異極接続端子を色で区別すれば、電圧極の区別が容易になる。
【0069】
図27は本発明の第7実施形態に係る端子装置を示す断面図、図28は電線を挿入する前の表示部の様子を示す図、図29は電線挿入後の表示部の様子を示す図で、これらの図を用いて以下に第7実施形態の説明を行う。
【0070】
本端子装置1iは、各速結端子部3aへの電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部41iと、このバネ部41iの弾性変形に応じて移動する表示部42iとが例えば熱可塑性樹脂などのプラスチック材料により一体成形されて成る表示部材4iを備えている以外は第2実施形態と同様に構成される。
【0071】
バネ部41iは、端子本体2a内部における鎖錠バネ32aの奥側で電線Wの導体線CWと当接する当接面部411iを一端側に有するL字状に屈曲されて成り、対応する速結端子部3aに電線Wを挿入して電線Wの導体線CWが端子板31aおよび鎖錠バネ32aにより弾性狭持された状態で当接面部411iに当接した後に、対応する速結端子部3aへの電線Wの挿入度合いに応じて弾性変形する。また、強固な支持効果を具備すべく、当接面部411iの一端側縁部からその他端側と対面するように立設する強固定部43iが一体に形成されている。さらに、表示部42iは、バネ部41iの他端側における電線Wを挿入すべき長さに対応した領域に所定の色が塗布されて成っている。図28の例では、速結端子部3aに電線Wを挿入する前の表示孔212aからの表示部42iの突出長は、電線Wを挿入すべき長さに対応しており、また速結端子部3aに電線Wを挿入する前の表示孔212aからの表示部材4iの突出長は、電線のストリップ長になっている。
【0072】
このように、表示部材4iの突出長を電線のストリップ長とほぼ同じ長さにすると、電線Wのシースの剥きしろが分かりやすくなる。また、表示部42iの突出長を電線Wを挿入すべき長さに対応させることにより、図29に示すように、表示部42iが隠れて見えなくなると、電線Wの導体線CWが速結端子部3aに確実に接続したことが分かるので、電線Wの挿入を適切に停止させることが可能になる。
【0073】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、端子本体と、端子板および鎖錠バネにより成り前記端子本体内に収納される速結端子部と、この速結端子部への電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部、およびこのバネ部の弾性変形に応じて移動する表示部により成る表示部材とを備えるので、大きなスペースを必要としない表示部材を得ることができる。また、前記バネ部は、前記端子本体内部における前記鎖錠バネの奥側で前記電線と当接する当接面部を一端側に有するL字状に屈曲されて成り、前記当接面部における前記電線と当接する部分には、適用電線の導体線の外径より小さい孔または切り欠けが形成されているので、適用電線よりも径の小さい電線の使用を防止することが可能になる。
【0074】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の端子装置において前記速結端子部に前記電線を挿入してその電線が前記端子板および鎖錠バネにより弾性狭持された状態で前記当接面部に当接した後に、前記速結端子部へのその電線の挿入度合いに応じて弾性変形するので、表示部が移動すれば電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かる。
【0075】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の端子装置において、前記表示部は前記バネ部の他端側の先端部分に位置し、前記端子本体は前記表示部を外部に突出させるための表示孔を有するので、表示部が表示孔に隠れる方向に移動すると、電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かる。
【0076】
請求項4記載の発明によれば、請求項2または3記載の端子装置において、前記バネ部は金属材料により成り、前記表示部は、絶縁材料により成り、前記バネ部の他端側の先端部分に取り付けられているので、表示部が移動すれば電線が速結端子部に適切に接続されたのが分かる。
【0077】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材は弾性を有するプラスチック材料により一体成形されて成るので、部品点数の増大抑制が可能になる。
【0078】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で絶縁性のつなぎ部を介して連設されているので、表示部材の位置決めが容易になる。
【0079】
請求項7記載の発明によれば、請求項1,2,3または5記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で一体に接続されているので、表示部材の組込みが容易になる。
【0080】
請求項8記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部はL字状に形成されて成るので、表示部の視認性が向上する。
【0081】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の端子装置において、前記端子本体は前記表示部の退避部を有するので、表示部の移動時の変化が分かりやすくなる。
【0082】
請求項10記載の発明によれば、請求項2記載の端子装置において、前記表示部は前記バネ部の他端側に位置し、前記端子本体は前記表示部を露出させるための窓孔を有し、前記表示部は前記バネ部が弾性変形するほど前記窓孔から露出する部分が大きくなるので、端子本体からの表示部材の突出をなくすことが可能になる。
【0083】
請求項11記載の発明によれば、請求項10記載の端子装置において、前記バネ部が弾性変形する前のそのバネ部の他端側における前記窓孔に対応する位置には、切り欠けまたは孔が形成されているので、窓孔における表示部の有無の変化が分かりやすくなる。
【0084】
請求項12記載の発明によれば、請求項1〜11のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部は所定の色に着色されているので、表示部の視認性が向上する。
【0085】
請求項13記載の発明によれば、請求項10〜12のいずれかに記載の端子装置において、前記窓孔にはレンズが装着されているので、表示部の視認性が向上する。
【0086】
請求項14記載の発明によれば、請求項1〜13のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部は熱可塑性樹脂により形成されて成るので、位置決めおよび組込みが容易になる。
【0087】
請求項15記載の発明によれば、請求項1〜14のいずれかに記載の端子装置において、前記端子本体は熱可塑性樹脂により形成されて成るので、位置決めおよび組込みが容易になる。
【0089】
請求項16記載の発明によれば、請求項1〜15のいずれかに記載の端子装置において、前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材の各表示部は、電圧極が同極の他の表示部と同じ色に着色されているので、電圧極の区別が容易になる。
【0090】
請求項17記載の発明によれば、請求項1〜9,12および14〜16のいずれかに記載の端子装置において、前記速結端子部に前記電線を挿入する前の前記表示孔からの前記表示部材の突出長は、電線のストリップ長になっているので、電線のシースの剥きしろが分かりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る端子装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す端子装置に電線が挿入された状態を示す図である。
【図3】第1実施形態の表示部材を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態の表示部材の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る端子装置を示す断面図である。
【図6】第2実施形態の表示部材を示す斜視図である。
【図7】図6に示す表示部材の端子本体内への収納の様子を示す図である。
【図8】図6に示す表示部材の作動の様子を示す図である。
【図9】複数の表示部材の連設例を示す図である。
【図10】複数の表示部材の連設例を示す図である。
【図11】図10の複数の表示部材を組み込んだ後の様子を示す図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る端子装置の表示部材などを示す図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る端子装置のボディなどを示す図である。
【図14】表示部材の着色例を示す図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係る端子装置を示す断面図である。
【図16】図15に示す表示部材の斜視図である。
【図17】図15に対応する端子装置の側面図である。
【図18】図15に示す端子装置に電線が挿入された状態を示す図である。
【図19】図18に対応する端子装置の側面図である。
【図20】表示部材に対して、着色した表示部および孔のうち、孔を表示部材に設けた例を示す図である。
【図21】窓孔にレンズを装着した例を示す図である。
【図22】本発明の第6実施形態に係る端子装置を示す断面図である。
【図23】図22に示す表示部材の端子本体内への収納の様子を示す図である。
【図24】当接面部における電線と当接する部分に、適用電線の導体線の外径より小さい切り欠けを形成した例を示す図である。
【図25】図24に示す当接面部と適用電線および径の小さい適用外電線との関係を示す図である。
【図26】1個モジュールサイズのスイッチおよびコンセントの背面図である。
【図27】本発明の第7実施形態に係る端子装置を示す断面図である。
【図28】電線を挿入する前の表示部の様子を示す図である。
【図29】電線挿入後の表示部の様子を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1e,1g,1i 端子装置
2a,2e,2g 端子本体
21a,21b,21e ボディ
211a 収納室
212a 表示孔
213a 電線挿入孔
214a 孔
215b 退避部
216e 窓孔
217g 突部
22a,22e カバー
221a 突部
3a 速結端子部
31a 端子板
32a 鎖錠バネ
4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4i 表示部材
41a,41b,41c,41d,41e,41f,41g,41h,41i
バネ部
411a,411b,411d,411e,411g,411h,411i
当接面部
412g 孔
413h 切り欠け
42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42h 表示部
421a 溝
43a,43b つなぎ部
43e,43i 強固定部
431a 溝
44e,44f 孔
5a 解除釦
6 レンズ
W 電線
CW 導体線

Claims (17)

  1. 端子本体と、
    端子板および鎖錠バネにより成り前記端子本体内に収納される速結端子部と、
    この速結端子部への電線の挿入度合いに応じて弾性変形するバネ部、およびこのバネ部の弾性変形に応じて移動する表示部により成る表示部材とを備え、
    前記バネ部は、前記端子本体内部における前記鎖錠バネの奥側で前記電線と当接する当接面部を一端側に有するL字状に屈曲されて成り、
    前記当接面部における前記電線と当接する部分には、適用電線の導体線の外径より小さい孔または切り欠けが形成されている端子装置。
  2. 記速結端子部に前記電線を挿入してその電線が前記端子板および鎖錠バネにより弾性狭持された状態で前記当接面部に当接した後に、前記速結端子部へのその電線の挿入度合いに応じて弾性変形する請求項1記載の端子装置。
  3. 前記表示部は前記バネ部の他端側の先端部分に位置し、前記端子本体は前記表示部を外部に突出させるための表示孔を有する請求項2記載の端子装置。
  4. 前記バネ部は金属材料により成り、前記表示部は、絶縁材料により成り、前記バネ部の他端側の先端部分に取り付けられている請求項2または3記載の端子装置。
  5. 前記表示部材は弾性を有するプラスチック材料により一体成形されて成る請求項1〜3のいずれかに記載の端子装置。
  6. 前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で絶縁性のつなぎ部を介して連設されている請求項1〜5のいずれかに記載の端子装置。
  7. 前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材は前記端子本体内部側で一体に接続されている請求項1,2,3または5記載の端子装置。
  8. 前記表示部はL字状に形成されて成る請求項1〜7のいずれかに記載の端子装置。
  9. 前記端子本体は前記表示部の退避部を有する請求項8記載の端子装置。
  10. 前記表示部は前記バネ部の他端側に位置し、前記端子本体は前記表示部を露出させるための窓孔を有し、前記表示部は前記バネ部が弾性変形するほど前記窓孔から露出する部分が大きくなる請求項2記載の端子装置。
  11. 前記バネ部が弾性変形する前のそのバネ部の他端側における前記窓孔に対応する位置には、切り欠けまたは孔が形成されている請求項10記載の端子装置。
  12. 前記表示部は所定の色に着色されている請求項1〜11のいずれかに記載の端子装置。
  13. 前記窓孔にはレンズが装着されている請求項10〜12のいずれかに記載の端子装置。
  14. 前記表示部は熱可塑性樹脂により形成されて成る請求項1〜13のいずれかに記載の端子装置。
  15. 前記端子本体は熱可塑性樹脂により形成されて成る請求項1〜14のいずれかに記載の端子装置。
  16. 前記表示部材を複数備え、これら複数の表示部材の各表示部は、電圧極が同極の他の表示部と同じ色に着色されている請求項1〜15のいずれかに記載の端子装置。
  17. 前記速結端子部に前記電線を挿入する前の前記表示孔からの前記表示部材の突出長は、電線のストリップ長になっている請求項1〜9,12および14〜16のいずれかに記載の端子装置
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