JP4085680B2 - 配線装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内配線などのために使用される配線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の配線装置としては、それぞれにケーブルが接続される複数の接続部がハウジングの両側面に列設され、個々の接続部がハウジングの内部で一対一又は一対多に接続されてなる、いわゆるジョイントボックスと呼ばれるものがある。このジョイントボックスは、例えば分電盤からの電源ケーブルを接続する電源用の接続部と、電源ラインを内部で複数分岐して出力する送り配線用の複数の接続部とを備えている。なお、これらの接続部は従来周知の速結端子構造となっており、複数の電線挿入孔を備え、これら電線挿入孔がハウジングの側面に一列に形成されている。
【0003】
上記ジョイントボックスへのケーブルの接続は、ケーブルが具備する各電線の被覆を剥がして電線挿入孔に挿入し、内部に設けられた端子板と鎖錠ばねとで電線を弾性挟持して接続が行われる。また、接続されている電線を外す場合には、ドライバなどの工具をハウジングに設けられた解除孔に差し込み、内部に設けられた解除釦を操作して鎖錠ばねを撓ませることで行うことができる。
【0004】
ここで、電線挿入孔に対する電線の挿入が不十分であると端子板と電線との接触抵抗が大きくなって発熱量が増大するという不具合が生じてしまう。そのために従来の配線装置においては、電線挿入孔への電線の挿入が充分か否かを確認するための構造が設けられている。
【0005】
すなわち、図16に示すように電線31の挿入が充分である場合にのみ電線31(導体32)の先端部に押動されて電線31の挿入方向と直交する方向(図16における下方向)に移動する押動部41と、この押動部41に対して電線31の挿入方向及び押動部41の移動方向の何れにも直交する方向(図16における右方向)に突出するように一体に形成された基部42と、基部42における押動部41の移動方向に対向する一側面(図16における上面)より突設された円柱形の表示部43とを有する表示部材40を、ハウジングの表面に形成された表示孔から表示部材40の表示部43が進退自在に突出するようにハウジング内に配設し、表示部43が表示孔から突出する向きに表示部材40を弾性付勢してある。而して、電線31が接続されていない状態では表示部材40の表示部43がハウジングの表示孔から突出しており、電線挿入孔に挿入された電線31で押動部41が下方に押動されると表示部材40が下方に移動するため、表示部43が表示孔に入り込んでハウジングの外に突出しなくなることで電線31が充分に挿入されて接続部と確実に接続されていることが確認できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来構造においては、表示部43が突設されている基部42が、電線31に押動される押動部41に対して電線31の挿入方向と直交する方向に突出する形状に表示部材40が形成されているため、表示部材40の幅寸法(図16における寸法d’)が大きくなってしまう。そして、電線挿入孔の間隔(ピッチ)が表示部材40の幅寸法d’によって規定されることから、電線挿入孔の間隔を狭めてハウジングの小型化を図ることが困難であった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、電線挿入孔の間隔を狭めてハウジングの小型化が図れる配線装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、1乃至複数の電線挿入孔を有する複数の接続部が端部に列設されたハウジングと、該ハウジング内に収納されて前記接続部の列設方向と略直交する方向から前記電線挿入孔に挿入された電線が前記接続部により接続される複数の端子板と、該端子板との間で前記電線挿入孔に挿入される電線を弾性挟持する鎖錠ばねを具備した複数の前記接続部と、前記接続部の列設方向並びに前記電線挿入孔の挿入方向と略直交する方向に移動自在であって前記接続部に接続される電線の先端部に押動される押動部、該押動部の移動方向に突出する表示部を具備して前記ハウジング内に収納される複数の表示部材と、前記押動部が押動される向きと反対向きに前記表示部材を付勢する付勢部材と、前記ハウジング前面に開口し前記押動部の移動に応じて前記表示部が進退自在に突出する複数の表示孔とを備え、前記表示部材は、前記押動部に対して前記電線挿入孔への挿入方向における電線挿入孔と反対側の位置に前記表示部が設けられてなり、前記ハウジングは前面に開口する箱形のボディと、少なくとも前記表示部を前方へ露出する露出窓が前面に設けられてボディの開口面を覆うカバーと、前記露出窓を閉塞する小カバーとで構成され、該小カバーに複数の前記表示孔が設けられたことを特徴とし、電線の挿入方向及び表示部の移動方向に略直交する方向における表示部材の幅寸法が従来例に比較して短くなるから、電線挿入孔の間隔を狭めることができてハウジングの小型化が図れ、しかも、複数の表示孔がカバーに設けられる場合に比較してハウジングの組立性が向上する。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記表示部材に対して前記付勢部材による付勢向きに対向配置されて前記表示部材の付勢向きへの移動を規制する規制部が前記端子板に設けられたことを特徴とし、規制部により表示部材の移動を規制することで組立性が向上する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、電線の挿入方向に対する前記表示部材の動きを規制するストッパを備えたことを特徴とし、表示部材を安定して移動させることができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記表示部材の移動をガイドするガイド部が設けられ、該ガイド部及び前記ストッパの前記表示部材との接触面が曲面に形成されたことを特徴とし、ガイド部によりガイドすることで移動時における表示部材のがたつきが防止でき、しかも、ガイド部及びストッパの表示部材との接触面が曲面に形成されているために、表示部材がスムーズに移動可能となる。
【0013】
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記電線挿入孔に挿入された電線の導体を視認するための窓が前記ハウジングの前面に設けられたことを特徴とし、窓を通して電線の導体が視認可能か否かによって接続部に対する電線の接続状態が確認できる。
【0014】
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングの前面において前記電線挿入孔に挿入された電線の被覆と対向する部位が透光性を有する材料で形成されたことを特徴とし、ハウジングの前面から電線の被覆が視認可能となり、被覆を剥く量が適切である場合の接続部に対する電線の接続状態と、電線の被覆が色分けされている場合の電線の極性とが確認できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(参考例1)
本発明の実施形態を説明する前に、実施形態と基本的な構成が共通である参考例について図1〜図11を参照して詳細に説明する。
【0017】
ハウジング1は、両端部に複数(本参考例では各々3つずつの合計6つ)の接続部4が列設された扁平な略直方体形状であって、一面(前面)が開口する合成樹脂製のボディ2と、後面が開口する合成樹脂製のカバー3とを組み合わせ、図示しないかしめ鋲によりかしめ固定して形成される。接続部4の端面は凹設され、この凹部内に3つの電線挿入孔5が形成されている。
【0018】
図2及び図4に示すようにボディ2の両端部(図4における左右の両端部)には電線挿入孔5を形成する凹溝5aがボディ2の長手方向(図4における上下方向)に列設され、3つの凹溝5aと連通する凹部4aにより接続部4の端面の上記凹部が形成される。ここで凹溝5aは、電線31を挿入する側においては電線31を容易に挿入できるように、電線31の挿入側では径を大きく、奥に行くほど径が小さくなるように形成されている。また、ボディ2には両端部がそれぞれ電線挿入孔5の凹溝5aと連通する複数(本参考例では9つ)の端子板収納溝6が略平行に並設されており、隣り合う端子板収納溝6の間を仕切る絶縁壁7が前方へ突設されている。
【0019】
各端子板収納溝6には同一寸法・同一形状に形成された端子板8がそれぞれ収納される。端子板8は、図5及び図6に示すように帯板状の金属材を折曲加工することによって長手方向において対称な形状に形成されており、側方に開口する略コ字状であって、その内部に鎖錠ばね13を係止片9aに固定して取り付ける端子部9が両端に設けられるとともに、中央には端子板収納溝6の底面に突設された凸部6aに嵌合して端子板8を固定する下方に開口した凹部10aを有する固定部10が形成され、長手方向に沿って折曲された前片11には後述する表示部材16の表示部16bがそれぞれ挿通する一対の挿通孔11aが穿孔されている。さらに、前片11の中央部に半円形の係止溝11bが形成されており、図4に示すように絶縁壁7の側面中央に突設されている係止突起12に係止溝11bが係止して端子板収納溝6内における端子板8の移動が規制される。ここで、端子部9を構成する前片11の両端部には切り欠き9bが形成されており、この切り欠き9bを通して端子部9に取り付けられた鎖錠ばね13の一部がボディ2の前方へ露出している。
【0020】
鎖錠ばね13は弾性を有する導電性金属の帯板の両端部をそれぞれ曲成することにより、中央片13cの両端部に鎖錠片13aと接触片13bとをそれぞれ形成したものである。鎖錠片13aはJ字状に曲成され、中央片13cとの連結部位から先端に向かって中央片13cとの距離を広げるように傾斜する。また、接触片13bはS字状に曲成され、中央片13cの厚み方向に弾性を有している。鎖錠ばね13の中央片13cは平板状であり、前片11とともに端子部9を形成する後片9cに当接し、鎖錠片13aおよび接触片13bを端子板8の前片11に対向させる。端子板8および鎖錠ばね13と電線挿入孔5との位置関係は、電線挿入孔5から挿入される電線31が鎖錠ばね13の鎖錠片13aおよび接触片13bと端子板8の前片11との間に挿入されるように設定されている。したがって、電線挿入孔5に電線31が挿入されると、図11に示すように鎖錠片13aおよび接触片13bと端子板8の前片11との間で電線31が圧接して挟持され、鎖錠片13aの先端が電線31の導体32に食い込んで抜止がなされるとともに、鎖錠片13aおよび接触片13bによって電線31と端子板8との電気的接続がなされる。
【0021】
一方、端子板収納溝6の底面には、中央部に略楕円柱状のストッパ15が突設され、このストッパ15を挟んで対称な位置に鎖錠ばね13に当接してその動きを規制する突起14がそれぞれ突設されている。そして、この突起14とストッパ15の間に表示部材16が配設される。表示部材16は合成樹脂の成型品からなり、大略直方体状であって突起14側の先端面を前方から後方にかけて外側に傾斜する傾斜面16cとした押動部16aと、押動部16aのストッパ15側の後端部前面より突設された円柱状の表示部16bとを備える。また、押動部16aの両側面には、ボディ2の絶縁壁7に突設されたガイド部7aと嵌合するガイド溝16dが前後方向に凹設されている。さらに突起14とストッパ15の間における端子板収納溝6の底面には円柱状の台座17が突設されており、この台座17にコイルばねからなる付勢部材18の一端部が固定される。
【0022】
而して、図6及び図7に示すように台座17に付勢部材18の一端部を固定した後にガイド溝16dをガイド部7aに嵌合するように表示部材16を上方から端子板収納溝6内に落とし込み、さらに前片11に穿孔された挿通孔11aに表示部材16の表示部16bを挿通するようにして端子板8が端子板収納溝6内に収納される(図8参照)。このとき、表示部材16は付勢部材18によって前方(図8における上方)へ弾性付勢されることになるが、表示部材16に対して付勢部材18の付勢向きに対向配置される前片11によって表示部材16の前方への移動が規制されることになり、後の作業(例えば、ボディ2とカバー3を結合してハウジング1を組み立てる作業など)において表示部材16が端子板収納溝6から飛び出したり、表示部材16の位置がずれるようなことがなく、組立性の向上が図れる。すなわち、本参考例では端子板8の前片11を規制部としている。
【0023】
上述のようにして端子板収納溝6内に収納された表示部材16は、接続部4の列設方向並びに電線挿入孔5の挿入方向の双方と直交する方向、すなわちハウジング1の前後方向(図8における上下方向)に移動自在であり、且つ付勢部材18によって前方へ弾性付勢されて前片11の後面に押動部16aの前面が当接した状態で保持される。また、表示部材16のガイド溝16dをガイド部7aに嵌合させているので、前後方向の移動時における表示部材16のがたつきが防止できる。さらに、押動部16aの後端部に当接するストッパ15によって表示部材16の電線挿入向き(図7における左向き)の表示部材16の動きが規制されているために表示部材16を安定して移動させることができる。ここで、ガイド部7a並びにストッパ15の表示部材16との接触面が曲面に形成してあるので、表示部材16をスムーズに移動させることが可能である。
【0024】
一方、図3(c)に示すようにカバー3の両端部(図3(a)における左右の両端部)にもボディ2と同様に電線挿入孔5を形成する凹溝5aがカバー3の長手方向(図3(a)における上下方向)に列設され、3つの凹溝5aと連通する凹部4aにより接続部4の端面の凹部が形成される。また、カバー3の前面中央には前方へ突出する突台部3aが形成され、この突台部3aの内底面には先端部が端子板8の前片11や絶縁壁7に当接する複数のリブ3bが突設されている。すなわち、ボディ2とカバー3を結合してハウジング1を組み立てたときに各リブ3bが端子板8の前片11に当接して端子板8のがたつきを抑えることができる。ここで、突台部3aの前面には表示部16bが進退自在に突出する複数の表示孔19が列設され、接続部4に電線31が接続されていない状態では、図3(c)に示すように表示部16bの先端部分が表示孔19から突出することによって電線31が非接続状態であることが表示される。
【0025】
また、図3(b)(c)に示すように突台部3aの両側面には、各接続部4毎に設けられる解除釦20を操作するための3つの解除孔3cがそれぞれ等間隔に設けられている。解除孔3cは突台部3aの内部空間と連通しており、この内部空間に解除釦20が配設される。解除釦20は合成樹脂成型品からなり、解除孔3cに臨む操作部20aと、1つの接続部4に対応する3つの端子板8の端子部9に設けられた切り欠き9bを通して鎖錠ばね13の鎖錠片13aを押駆動する3つの駆動部20bとが一体に形成されている。すなわち、マイナスドライバのような工具の先端を解除孔3cに挿入して解除釦20の操作部20aを押操作すれば、駆動部20bによって鎖錠片13aを後方へ撓ませて電線31から引き離して電線31の保持力を弱め、この状態で電線31を引き抜くことができる。ここに、解除釦20は3つの駆動部20bを備えているから、各接続部4に対応する3つの鎖錠ばね13の鎖錠片13aを同時に駆動することができる。
【0026】
而して、図2に示すように各端子板収納溝6に端子板8,鎖錠ばね13,表示部材16が収納されたボディ2に、突台部3aの内部空間に複数の解除釦20が収納配置されたカバー3を被せてかしめ鋲にてかしめ固定すれば、ボディ2とカバー3を結合してハウジング1が組み立てられる。
【0027】
次に示部材16の動作について説明する。本参考例では、1つの接続部4に3つの端子部9が設けられ、図3(a)に示すように各接続部4の前面にアースマーク並びにWの文字が記され、アースマークにより接地極が明示されるとともにWの文字で接地側極、無印で電圧側極がそれぞれ明示される。そして、各接続部4にはVVFのように複数の電線31がシース34で覆われたケーブル30が接続されるのであるが、本参考例で用いるケーブル30は単線の導体32を有する3本の電線31を具備しており、ハウジング1の前面に形成されたゲージ1aに合わせて被覆33を剥がし、適切な長さの導体32を露出させた電線31が電線挿入孔5に挿入される。ここで、図9に示すように電線31が端子板8の端子部9と接続されていない状態では付勢部材18により弾性付勢された表示部材16は押動部16aの前面が端子板8の前片11に当接した状態で保持され、このときに表示部材16の表示部16bが前片11の挿通孔11a及びカバー3の表示孔19を通してハウジング1の前面より突出して電線31が非接続状態であることが表示される。
【0028】
そして、被覆33を剥がして導体32を露出させた電線31を電線挿入孔5に挿入すると、上述のように鎖錠ばね13と端子板8の前片11との間で電線31の導体32が圧接して挟持され、鎖錠片13aの先端が電線31の導体32に食い込んで抜止がなされるとともに、鎖錠片13aおよび接触片13bによって電線31と端子板8との電気的接続がなされる。ここで、図10及び図11に示すように電線31の先端が鎖錠ばね13よりもさらに奥に配置されている表示部材16の押動部16aの傾斜面16cに当接し、電線31の挿入に伴って後方(図10及び図11における下方)への力が押動部16aにはたらくため、表示部材16が付勢部材18のばね力に抗して後方へ移動する。なお、このときの表示部材16の移動量は電線31の挿入量に応じて決まり、図10及び図11に示すように電線31の先端が傾斜面16cを乗り越えて押動部16aの前面に達したときに最大となる。そして、表示部材16が後方へ移動すると、図11に示すように表示部材16の表示部16bも後方へ移動し、上述の最大移動量において表示部16bがハウジング1前面の表示孔19から突出しなくなる。すなわち、表示部16bが表示孔19から突出する量で電線31の接続状態を表示しており、端子部9に電線31を確実に接続するには表示部16bが表示孔19の中に完全に隠れるまで電線31を挿入する必要がある。
【0029】
ここで、本参考例における表示部材16は、図1に示すように押動部16aに対して電線挿入孔5への挿入方向における電線挿入孔5と反対側の位置に表示部16bが設けられているから、表示部43が突設されている基部42が、電線31に押動される押動部41に対して電線31の挿入方向と直交する方向に突出する形状に表示部材40が形成されている従来例に比較して、表示部材16の幅寸法(図1における寸法d)が短くなる。その結果、端子板収納溝6の幅寸法や電線挿入孔5の間隔を狭めてハウジング1の小型化が図れるものである。
【0030】
なお、本参考例ではハウジング1の両端部にそれぞれ3つずつ設けられた接続部4同士が端子板8によって一対一に接続されているが、例えば、電圧側極に対応する3つの端子板8、接地側極に対応する3つの端子板8、並びに接地極に対応する3つの端子板8をそれぞれハウジング1内に収納される導体板で接続することにより、分電盤からの電源ケーブルを接続する電源用の接続部4を1つと、電源ラインを内部で複数分岐して出力する送り配線用の5つの接続部4とを備える構造としても良い。
【0031】
(実施形態
本実施形態の分解斜視図を図12に示す。本実施形態は、カバー3の突台部3aに少なくとも表示部16bを前方へ露出する露出窓3dが設けられ、この露出窓3dを閉塞する小カバー21に表示孔19が設けられている点に特徴がある。なお、他の構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
参考例1においてはボディ2とカバー3を結合する際に複数の表示孔19の全てに同時に表示部16bを挿通させる必要があり、表示孔19の数が多いこととそれらの表示孔19がカバー3の中央部に偏って設けられているために、ボディ2とカバー3の組立が困難になる虞がある。そこで本実施形態では、表示孔19が設けられる部位を小カバー21としてカバー3と別体に構成し、ボディ2とカバー3を結合した後にカバー3の露出窓3dを小カバー21で閉塞するようにして組立性を向上している。
【0033】
カバー3の突台部3aに設けられる露出窓3dは矩形であって、ボディ2とカバー3を結合したときに全ての表示部16bが露出窓3dを通してハウジング1の前方に露出するような大きさとしてある。そして、この露出窓3dの寸法・形状に合わせて小カバー21が矩形平板状に形成されている。したがって、ボディ2とカバー3を結合する際には表示部16bを露出窓3dに挿通するだけでよいから容易に被せることができる。また、小カバー21をカバー3に取り付ける際には、小カバー21の寸法がカバー3よりも充分に小さいため、複数の表示孔19に表示部16bを簡単に挿通することができて小カバー21の取り付けも容易に行える。なお、カバー3に対する小カバー21の固定は凹凸係止や接着等の適当な方法で行えばよい。
【0034】
(実施形態
本実施形態は、図13に示すように接続部4に接続された電線31の導体32を視認するための複数の窓22がカバー3の突台部3aの前面に設けられ、各窓22と対向する端子板8の前片11には前後に貫通する孔11cが穿孔されている点に特徴があり、これ以外の構成は参考例1と共通であるから共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】
突台部3a前面の窓22の周縁には凹所22aが設けられ、この凹所22aにアクリル樹脂のような透光性部材からなる窓カバー22bが取り付けられて窓22が閉塞されている。
【0036】
本実施形態は上述のように構成したものであるから、窓22から前片11の孔11cを通して電線31の先端部が視認可能か否かによって接続部4に対する電線31の接続状態が確認できる。
【0037】
(実施形態
本実施形態は、ハウジング1の前面において電線挿入孔5に挿入された電線31の被覆33と対向する部位が透光性を有する材料で形成されている点に特徴があり、これ以外の構成は参考例1と共通であるから共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
図14に示すように、アクリル樹脂のような透光性材料からなる透光部23が、ハウジング1の前面において電線挿入孔5に挿入された電線31の被覆33と対向する部位に二色成型によって形成されている。
【0039】
而して、透光部23を通してハウジング1の前面から電線31の被覆33が視認可能となる。すなわち、ケーブル30の電線31がそれぞれ色分けされている場合に個々の電線31の極性を目視で確認することができ、例えば電圧側極の電線31が接地側極の端子部9に接続されるといった誤接続が防止できるものである。また、ハウジング1の前面に形成されたゲージ1aを用いて被覆33を剥くことにより適切な長さの導体32が露出されている場合には、透光部23を通して視認できる被覆33の状態によって接続部4に対する電線31の接続状態を確認することができる。
【0040】
なお、実施形態と同様に接続部4に接続された電線31の導体32を視認するための複数の窓22をカバー3の突台部3aの前面に設けるようにすれば、電線31の接続状態が一層確実に確認できる。また、本実施形態では透光部23を二色成型によってカバー3と一体に形成しているが、透光部23をカバー3と別体に形成してカバー3に組み付ける構造としても構わない。
【0041】
参考例2
参考例は、図15に示すようにハウジング1を構成するカバー3がアクリル樹脂のような透光性材料で形成されている点に特徴があり、これ以外の構成は参考例1と共通であるから共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
而して、カバー3が透光性材料で形成されているため、ハウジング1の前面から電線31の被覆33が視認可能となり、実施形態と同様に接続部4に対する電線31の接続状態と、電線31の被覆33が色分けされている場合の電線31の極性とが双方とも確認できる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、1乃至複数の電線挿入孔を有する複数の接続部が端部に列設されたハウジングと、該ハウジング内に収納されて前記接続部の列設方向と略直交する方向から前記電線挿入孔に挿入された電線が前記接続部により接続される複数の端子板と、該端子板との間で前記電線挿入孔に挿入される電線を弾性挟持する鎖錠ばねを具備した複数の前記接続部と、前記接続部の列設方向並びに前記電線挿入孔の挿入方向と略直交する方向に移動自在であって前記接続部に接続される電線の先端部に押動される押動部、該押動部の移動方向に突出する表示部を具備して前記ハウジング内に収納される複数の表示部材と、前記押動部が押動される向きと反対向きに前記表示部材を付勢する付勢部材と、前記ハウジング前面に開口し前記押動部の移動に応じて前記表示部が進退自在に突出する複数の表示孔とを備え、前記表示部材は、前記押動部に対して前記電線挿入孔への挿入方向における電線挿入孔と反対側の位置に前記表示部が設けられてなり、前記ハウジングは前面に開口する箱形のボディと、少なくとも前記表示部を前方へ露出する露出窓が前面に設けられてボディの開口面を覆うカバーと、前記露出窓を閉塞する小カバーとで構成され、該小カバーに複数の前記表示孔が設けられたので、電線の挿入方向及び表示部の移動方向に略直交する方向における表示部材の幅寸法が従来例に比較して短くなるから、電線挿入孔の間隔を狭めることができてハウジングの小型化が図れ、しかも、複数の表示孔がカバーに設けられる場合に比較してハウジングの組立性が向上するという効果がある。
【0044】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記表示部材に対して前記付勢部材による付勢向きに対向配置されて前記表示部材の付勢向きへの移動を規制する規制部が前記端子板に設けられたので、規制部により表示部材の移動を規制することで組立性が向上するという効果がある。
【0045】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、電線の挿入方向に対する前記表示部材の動きを規制するストッパを備えたので、表示部材を安定して移動させることができるという効果がある。
【0046】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記表示部材の移動をガイドするガイド部が設けられ、該ガイド部及び前記ストッパの前記表示部材との接触面が曲面に形成されたので、ガイド部によりガイドすることで移動時における表示部材のがたつきが防止でき、しかも、ガイド部及びストッパの表示部材との接触面が曲面に形成されているために、表示部材がスムーズに移動可能となるという効果がある。
【0048】
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記電線挿入孔に挿入された電線の導体を視認するための窓が前記ハウジングの前面に設けられたので、窓を通して電線の導体が視認可能か否かによって接続部に対する電線の接続状態が確認できるという効果がある。
【0049】
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングの前面において前記電線挿入孔に挿入された電線の被覆と対向する部位が透光性を有する材料で形成されたので、ハウジングの前面から電線の被覆が視認可能となり、被覆を剥く量が適切である場合の接続部に対する電線の接続状態と、電線の被覆が色分けされている場合の電線の極性とが確認できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1における表示部材の斜視図である。
【図2】 同上の分解斜視図である。
【図3】 同上を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は半断面図である。
【図4】 同上のカバーを取り外した状態の正面図である。
【図5】 同上における端子板及び鎖錠ばねの側面図である。
【図6】 同上における接続部の分解斜視図である。
【図7】 同上における接続部の分解斜視図である。
【図8】 同上における接続部の斜視図である。
【図9】 同上の動作説明図である。
【図10】 同上の動作説明図である。
【図11】 同上の電線を接続した状態の半断面図である。
【図12】 実施形態を示す分解斜視図である。
【図13】 実施形態の要部を示す断面図である。
【図14】 実施形態の要部を示す断面図である。
【図15】 本発明の参考例2の要部を示す断面図である。
【図16】 従来の表示部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
4 接続部
5 電線挿入孔
8 端子板
13 鎖錠ばね
16 表示部材
16a 押動部
16b 表示部
16c 傾斜面
18 付勢部材
19 表示孔

Claims (6)

  1. 1乃至複数の電線挿入孔を有する複数の接続部が端部に列設されたハウジングと、該ハウジング内に収納されて前記接続部の列設方向と略直交する方向から前記電線挿入孔に挿入された電線が前記接続部により接続される複数の端子板と、該端子板との間で前記電線挿入孔に挿入される電線を弾性挟持する鎖錠ばねを具備した複数の前記接続部と、前記接続部の列設方向並びに前記電線挿入孔の挿入方向と略直交する方向に移動自在であって前記接続部に接続される電線の先端部に押動される押動部、該押動部の移動方向に突出する表示部を具備して前記ハウジング内に収納される複数の表示部材と、前記押動部が押動される向きと反対向きに前記表示部材を付勢する付勢部材と、前記ハウジング前面に開口し前記押動部の移動に応じて前記表示部が進退自在に突出する複数の表示孔とを備え、前記表示部材は、前記押動部に対して前記電線挿入孔への挿入方向における電線挿入孔と反対側の位置に前記表示部が設けられてなり、前記ハウジングは前面に開口する箱形のボディと、少なくとも前記表示部を前方へ露出する露出窓が前面に設けられてボディの開口面を覆うカバーと、前記露出窓を閉塞する小カバーとで構成され、該小カバーに複数の前記表示孔が設けられたことを特徴とする配線装置。
  2. 前記表示部材に対して前記付勢部材による付勢向きに対向配置されて前記表示部材の付勢向きへの移動を規制する規制部が前記端子板に設けられたことを特徴とする請求項1記載の配線装置。
  3. 電線の挿入方向に対する前記表示部材の動きを規制するストッパを備えたことを特徴とする請求項1記載の配線装置。
  4. 前記表示部材の移動をガイドするガイド部が設けられ、該ガイド部及び前記ストッパの前記表示部材との接触面が曲面に形成されたことを特徴とする請求項3記載の配線装置。
  5. 前記電線挿入孔に挿入された電線の導体を視認するための窓が前記ハウジングの前面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の配線装置。
  6. 前記ハウジングの前面において前記電線挿入孔に挿入された電線の被覆と対向する部位が透光性を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の配線装置
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