JPH1050366A - 電線接続端子 - Google Patents

電線接続端子

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JPH1050366A
JPH1050366A JP25613996A JP25613996A JPH1050366A JP H1050366 A JPH1050366 A JP H1050366A JP 25613996 A JP25613996 A JP 25613996A JP 25613996 A JP25613996 A JP 25613996A JP H1050366 A JPH1050366 A JP H1050366A
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Yasuhiro Sumino
安弘 住野
Manabu Yano
学 矢野
Kazuhisa Takahashi
和久 高橋
Akihiko Hirao
昭彦 平尾
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電線接続における端子の押圧部材の押圧操作
をやり易くする。 【解決手段】 圧接部3c及び電線10の抜け方向に対し先
端でもって鋭角的に当接して鎖錠することによって引き
抜けを規制するよう他端部に設けられた鎖錠片3dによる
略ハ字状の部分を有した鎖錠ばね3 と、鎖錠ばね3 を電
線10への鎖錠及び圧接を解除する方向へ押圧し得る押圧
部4cが設けられ回動自在に支持された押圧部材と、を備
えた電線接続端子において、鎖錠片3dの先端と鎖錠片3d
の基端側に設けられた押圧部材4 の回動支点4bとを結ぶ
直線及び押圧部4cが鎖錠片3dと略平行でかつ押圧部4cと
鎖錠片3dの先端とが当接した状態で押圧部4cと鎖錠片3d
との間に空隙が設けられ、押圧部材4 は、鎖錠ばね3 の
圧接部3c及び鎖錠片3dに沿うよう押圧部4cが断面略ヘ字
状に形成された構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線器具等の接続
に用いられる電線接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電線接続端子として、図
27及び図28に示すものが存在する。このものは、電線A
を挿入する電線挿入孔B1及びこれに連通する内包収容部
B2を有する端子本体B と、内包収容部B2に収容される端
子板C と、電線挿入孔B1から端子板C と平行に挿入され
た電線A を端子板C の方向へ圧接する圧接部D1を一端部
に電線A の抜け方向に対し先端でもって鋭角的に当接し
て鎖錠することによって引き抜けを規制する鎖錠片D2
他端部にそれぞれ有した鎖錠ばねD と、鎖錠ばねD を電
線A の鎖錠を解除する方向へ押圧し得る押圧部E1が設け
られ回動自在に支持された押圧部材E と、備え、端子本
体B は、押圧部材E が係止することによって鎖錠ばねD
の押圧される状態を保持するとともに所定位置に挿入さ
れた電線Aに当接されることによって押圧部材E による
係止が解除される被係止片B3が設けられている。
【0003】詳しくは、端子板C は、中央片C1及び両対
向片C2,C3 により断面略コ字状の部分を有している。鎖
錠ばねD は、その圧接部D1が電線挿入方向の先端側に、
また鎖錠片D2の基端部が電線挿入方向の後端側にそれぞ
れ位置するよう、端子板C の内方に配設される。端子本
体B は、ボディB4及びそのボディB4に接合されるカバー
B5からなる。このボディB4は、そのボディB4とカバーB5
との間に形成される内包収容部B2に向かって被係止片B3
が立設されている。さらに詳しくは、この被係止片B
3は、鎖錠ばねD の圧接部D1よりも電線挿入方向の先端
側に位置するよう立設されている。この被係止片B3は、
その先端部に設けられた鉤状の被係止部B6が押圧部材E
に係止される。なお、押圧部材E による被係止片B3の係
止状態については、詳しく後述する。
【0004】押圧部材E は、鎖錠ばねD の圧接部D1より
も電線挿入方向の先端側に位置した端子本体B の被係止
片B3よりも更に電線挿入方向の先端側に設けられた回動
支点E2でもって、回動自在に支持されている。この押圧
部材E に設けられた押圧部E1は、鎖錠ばねD の圧接部D1
を押圧する平坦状の第1の押圧部E3及び鎖錠片D2の先端
近くを押圧する軸状の第2の押圧部E4からなる。この押
圧部材E は、被係止部片B3の被係止部B6に係止する突起
状の係止部E5が設けられている。
【0005】次に、この電線接続端子による電線の接続
作業を、図28(a) 及び(b) に基づいて説明する。同図
(a) に示すように、端子本体B の被係止片B3よりも電線
挿入方向の先端側に設けられた回動支点E2を中心とし
て、押圧部材E を時計方向へ回動することによって、鎖
錠ばねD を矢示するように押圧操作すると、押圧部材E
の第1の押圧部E3が圧接部D1を押圧するとともに、第2
の押圧部E4が鎖錠片D2の先端近くを押圧することによっ
て、鎖錠ばねD が押圧されて撓んだ状態、すなわち電線
A を接続し得る状態になるとともに、押圧部材E が端子
本体A の被係止片B3に係止することによって、鎖錠ばね
D の押圧される状態を保持している。
【0006】次いで、同図(b) に示すように、電線挿入
孔B1に矢示する方向へ電線A を挿入すると、鎖錠ばねD
は撓んだ状態にあるので、電線A の挿入力が小さくても
簡単に挿入できる。そして、電線A が所定位置に挿入さ
れると、被係止片B3は、挿入された電線A に当接されて
撓むこととなり、押圧部材E による係止が解除される。
このとき、押圧部材E は、押圧されて撓んだ状態にあっ
た鎖錠片D2によって、第2の押圧部E4が押圧方向と逆方
向へ付勢されて復帰することとなり、第1の押圧部E3
鎖錠ばねD の圧接部D1から離反し、すなわち鎖錠ばねD
を押圧しない状態になり、電線A が鎖錠ばねD の圧接部
D1により圧接されて、端子板C の一方対向片C2との間に
接触固定される。そして電線A は、鎖錠ばねD の鎖錠片
D2の先端でもって、抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖
錠されることによって引き抜けが規制される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電線接
続端子にあっては、押圧部材E は、端子本体B の被係止
片B3よりも電線挿入方向の先端側に設けられた回動支点
E2を中心として、時計方向へ回動することによって鎖錠
ばねD を押圧するから、その押圧方向が鎖錠ばねD の撓
んでいく方向とは異なっている。そのために、押圧部材
E による押圧力でもって効率よく鎖錠ばねを撓ませるこ
とができず、撓ませるために比較的大きな押圧力が必要
となり、押圧操作がやりにくいという問題点があった。
【0008】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、押圧部材の押圧操作がや
り易い電線接続端子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、電線を挿入する電線挿
入孔及びこれに連通する内包収容部を有する端子本体
と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿入孔から
端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向へ圧接す
るよう一端部に設けられた圧接部及び電線の抜け方向に
対し先端でもって鋭角的に当接して鎖錠することによっ
て引き抜けを規制するよう他端部に設けられた鎖錠片に
よる略ハ字状の部分を有した鎖錠ばねと、鎖錠ばねを電
線への鎖錠及び圧接を解除する方向へ押圧し得る押圧部
が設けられ回動自在に支持された押圧部材と、を備えた
電線接続端子において、前記鎖錠片の先端と前記鎖錠片
の基端側に設けられた前記押圧部材の回動支点とを結ぶ
直線及び前記押圧部が前記鎖錠片と略平行でかつ前記押
圧部と前記鎖錠片の先端とが当接した状態で前記押圧部
と前記鎖錠片との間に空隙が設けられ、前記押圧部材
は、前記鎖錠ばねの前記圧接部及び前記鎖錠片に沿うよ
う前記押圧部が断面略ヘ字状に形成された構成としてい
る。
【0010】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記押圧部材は前記端子板の挿通可
能な挿通空間を形成するために二股部が設けられたもの
であって、その二股部の両側に前記回動支点が設けられ
た構成としている。
【0011】また、請求項3記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記押圧部材が係止することによっ
て前記鎖錠ばねの押圧された状態を保持するとともに所
定位置に挿入された前記電線に当接されることによって
前記押圧部材による係止が解除される被係止部材が設け
られた構成としている。
【0012】また、請求項4記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記押圧部材は前記端子板の挿通可
能な挿通空間を形成するために二股部が設けられるとと
もにその二股部の両側に前記回動支点が設けられたもの
であって、前記被係止部材に係止する係止部が前記二股
部の一方に設けられた構成としている。
【0013】また、請求項5記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記被係止部材は、前記押圧部材に
係止される被係止部が折曲部により形成された構成とし
ている。
【0014】また、請求項6記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記被係止部材は基端部側が支持さ
れて先端部側が前記押圧部材の押圧方向とは逆方向へ延
設されたものであって、その先端部側が前記押圧部材と
は反対側へ屈曲された構成としている。
【0015】また、請求項7記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記押圧部材は、挿入された前記電
線をガイドするガイド部が設けられた構成としている。
【0016】また、請求項8記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記被係止部材は基端部側が支持さ
れて先端部側が前記押圧部材の押圧方向とは逆方向へ延
設されたものであって、前記電線に当接される被当接部
は前記押圧部材に係止される被係止部よりも先端部寄り
に設けられた構成としている。
【0017】また、請求項9記載のものは、請求項3記
載のものにおいて、前記電線挿入孔、前記押圧部材、前
記鎖錠ばね及び前記被係止部材が複数個設けられたもの
であって、複数の前記押圧部材を一括して押圧させるこ
とによって押圧方向と逆方向へ付勢される一括押圧部材
が設けられた構成としている。
【0018】また、請求項10記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記電線挿入孔、前記押圧部材、
前記鎖錠ばね及び前記被係止部材が複数個設けられたも
のであって、押圧されるために複数の前記押圧部材にそ
れぞれ設けられた被押圧部間を互いに連通させる連通部
が前記端子本体の外方面に設けられた構成としている。
【0019】また、請求項11記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記押圧部材と前記被係止部材へ
の係止が解除されることによって前記電線の挿入を規制
する規制部材が設けられた構成としている。
【0020】また、請求項12記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記押圧部材が前記被係止部材に
係止することによって前記電線と前記端子板との間に位
置する絶縁部材が設けられた構成としている。
【0021】また、請求項13記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記押圧部材は前記端子板の挿通
可能な挿通空間を形成するために二股部が設けられると
ともにその二股部の両側に前記回動支点が設けられ、前
記鎖錠ばねの他端部は前記二股部にそれぞれ押圧され得
る2枚のばね片に分岐したものであって、その一方ばね
片が前記鎖錠片をなすとともに他方ばね片が前記押圧部
材を押圧方向の逆方向へ付勢し得る付勢片をなした構成
としている。
【0022】また、請求項14記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記押圧部材は、係止の解除され
たときに自らを押圧方向の逆方向へ付勢するためのばね
性を有した付勢部が設けられた構成としている。
【0023】また、請求項15記載のものは、請求項3
記載のものにおいて、前記被係止部材は、係止の解除さ
れた前記押圧部材を押圧方向の逆方向へ付勢するための
ばね性を有した付勢部が設けられた構成としている。
【0024】また、請求項16記載のものは、請求項1
5記載のものにおいて、前記被係止部材は前記鎖錠ばね
と前記端子板との間に挟持して支持されるものであっ
て、前記被係止部材と前記端子板とを係合する係合手段
が設けられた構成としている。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図6に基づいて以下に説明する。この電線接続端子は、
端子本体1 、端子板2 、鎖錠ばね3 、押圧部材4 、被係
止部材5 を備えて構成されている。
【0026】端子本体1 は、開口部を有したボディ(図
示せず)及びカバー(図示せず)からなる。ボディ及び
カバーは、それぞれプラスチック等の成形材料によりな
り、ボディ及びカバーの両開口部を塞ぐようにして箱状
に重合すると、電線挿入孔1a及び穴部1bとこれらに連通
する内包収容部1cとが形成される。
【0027】端子板2 は、銅合金等の導電板により、中
央片2a及び両対向片2b,2c により略コ字状の部分を有し
て形成され、押圧部材4 の後述する二股部4aの間に形成
された挿通空間20に挿通された状態で、内方収容部1cに
収容される。
【0028】鎖錠ばね3 は、ステンレス等の板ばね材料
により、略S字状に形成され、その一端部及び2枚のば
ね片3a,3b に分岐した他端部を一方対向片2bに対向さ
せ、中間部を他方対向片2cに面接して、端子板2 の内側
に装着されている。この鎖錠ばね3 は、その一端部が電
線挿入孔1aから挿入された電線10を一方対向片2bの方向
へ圧接する圧接部3cとなっており、他端部の一方ばね片
3aが電線10の抜け方向に対し先端でもって鋭角的に当接
して鎖錠することによって引き抜けを規制する鎖錠片3d
となっている。そして、この鎖錠ばね3 は、その圧接部
3c及び鎖錠片3dによる略ハ字状の部分を有している。ま
た、この鎖錠ばね3 の他方ばね片3bは、押圧部材4 を押
圧方向の逆方向へ付勢し得る付勢片3eとなっている。な
お、この鎖錠ばね3 による電線10への圧接及び鎖錠につ
いて並びに押圧部材4 への付勢については、詳しく後述
する。
【0029】押圧部材4 は、プラスチック等の絶縁性を
有した成形材料によりなる。この押圧部材4 は、その一
端角部の中央部が切り欠かれて、二股部4aが形成されて
いる。この押圧部材4 は、内方収容部1cに収容されたと
きに、鎖錠ばね3 の鎖錠片3dの基端側に位置する二股部
4aの両側に設けられた軸状の回動支点4bにより、端子本
体1 に回動自在に支持されている。この押圧部材4 は、
内方収容部1cに収容された状態では、鎖錠ばね3 の圧接
部3c及び鎖錠片3dの先端に対向し、その対向部分が圧接
部3c及び鎖錠片3dを押圧する押圧部4cとなる。この押圧
部4cは、鎖錠ばね3 の略ハ字状の部分に沿うよう、断面
略ヘ字状に形成されている。なお、この押圧部4cによる
鎖錠ばね3 の押圧状態については、詳しく後述する。こ
の押圧部材4 は、その他端角部が鉤状に形成されて、被
係止部材5 の後述する被係止部5cに係止する係止部4dが
二股部4aにそれぞれ設けられている。
【0030】次に、端子本体1 の内方収容部1cに収容さ
れた状態での押圧部材4 と各部材との間の位置関係を説
明する。押圧部材4 は、鎖錠片3dの先端と回動支点4bと
を結ぶ直線及び押圧部4cが鎖錠片3dと略平行であって、
押圧部4cと鎖錠片3dの先端とが当接した状態で押圧部4c
と鎖錠片3dとの間に空隙(図示せず)が設けられてい
る。
【0031】被係止部材5 は、端子板2 よりも薄い金属
板材により、一方片5a及び他方片5bを有して断面略L字
型に形成されている。この被係止部材5 は、基端部側の
一方片5aが溶接により端子板2 の他方対向片2cに支持さ
れ、先端部側が押圧部材4 の押圧方向とは逆方向へ延設
されている。この被係止部材5 は、他方片5bの中央部両
側が切り欠かれて、その切り欠きの端面が押圧部材4 の
係止部4dにより係止される被係止部5cとなっている。ま
た、この被係止部材5 の他方片5bの略中央部は、挿入さ
れた電線10により当接される被当接部5dとなっている。
【0032】次に、この電線接続端子に電線10を接続す
る手順を、図1(a) 乃至(c) に基づいて以下に説明す
る。電線接続端子に電線10を接続する前に、同図(a) に
示すように、端子本体1 の穴部1bにドライバー(図示せ
ず)等の工具を通して、押圧部材4 を鎖錠ばね3 に向か
って押圧して回動させると、その回動した押圧部材4 の
押圧部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が撓んだ状態、す
なわち電線10を挿入し得る状態になるとともに、押圧部
材4 の係止部4dが被係止部材5 の被係止部5cに係止する
ことによって、その状態が保持される。
【0033】次に、端子本体1 の電線挿入孔1aから端子
板2 の一方対向片2bと平行に電線10を挿入するわけであ
るが、鎖錠ばね3 は撓んだ状態にあるために、挿入力を
大きくすることなく容易に電線10を挿入することができ
る。そして、電線10が所定位置に挿入されると、その電
線10の先端が被係止部材5 の被当接部5dに当接して、同
図(b) に示すように、被係止部材5 を撓ませるようにな
る。そうすると、押圧部材4 は、同図(c) に示すよう
に、その係止部4dと被係止部材5 の被係止部5cとの係止
が解除されるとともに、鎖錠ばね3 の付勢片3eによって
押圧方向の逆方向へ付勢されて復帰する。こうして、押
圧部材4 の押圧部4cが鎖錠ばね3 から離反し、すなわち
鎖錠ばね3 を押圧しない状態となるから、電線10は、鎖
錠ばね3 の弾性反発力によって、その圧接部3cにより一
方対向片2bの方向へ圧接されるとともに、鎖錠片3dの先
端が電線10の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠する
ことによって引き抜けが規制される。
【0034】このとき、押圧部材4 は、鎖錠ばね3 の付
勢片3eにより付勢されることによっているから、ドライ
バー等の工具によって押圧された被押圧部4eの同一面
が、端子本体1 の穴部1bの内方開口端縁と同一面に当接
した状態となっており、この状態を確認することによっ
て、電線10が確実に接続された状態になっていることを
認知することができる。
【0035】次に、この電線接続端子から電線10を引き
抜く手順を以下に述べる。同図(a)に示すように、端子
本体1 の穴部1bにドライバー(図示せず)等の工具を通
して、押圧部材4 を鎖錠ばね3 に向かって押圧して回動
させると、その回動した押圧部材4 の押圧部4cにより押
圧された鎖錠ばね3 が撓んだ状態、つまり鎖錠ばね3に
よる電線10への鎖錠及び圧接を解除された状態になると
ともに、押圧部材4 の係止部4dが被係止部材5 の被係止
部5cに係止することによって、その状態が保持される。
この状態にしてから、電線10を引っ張ると、容易に電線
10を抜くことができる。
【0036】かかる電線接続端子にあっては、鎖錠片3d
の基端側に設けられた押圧部材4 の回動支点4bを中心と
して、押圧部材4 を回動することによって鎖錠ばね3 を
押圧すると、鎖錠ばね3 の圧接部3c及び鎖錠片3dに沿う
よう断面略ヘ字状に形成された押圧部4cによる鎖錠ばね
3 の押圧方向と鎖錠ばね3 の撓み方向とが略同一となる
から、押圧部材4 による押圧力でもって効率よく鎖錠ば
ね3 を撓ませることができ、従来例よりも小さな押圧力
でも十分押圧することができるようになって、押圧操作
がやり易くなる。
【0037】また、押圧部材4 に設けられた二股部4aに
より形成された挿通空間20に端子板2 を挿通することに
よって、端子板2 の位置する空間を別に設けなくてもよ
くなり、小型化することができる。
【0038】また、押圧部材4 が被係止部材5 に係止す
ることにより、鎖錠ばね3 の押圧された状態、つまり電
線10への鎖錠及び圧接を解除した状態を保持するから、
電線10を容易に挿入することができ、しかも、所定位置
に挿入された電線10に当接されて撓まされることによっ
て、押圧部材4 による被係止部材5 への係止が解除され
るから、係止を解除するための作業をしなくてもよくな
っている。
【0039】また、所定位置に挿入された電線10に当接
して撓まされることによって被係止部材5 への係止が解
除された押圧部材4 は、鎖錠ばね3 の他方ばね片3bから
なる付勢片3eによって、押圧方向の逆方向へ付勢されて
復帰するから、押圧部材4 を復帰させるための作業を別
にしなくてもよくなる。
【0040】次に、本発明の第2実施形態を図7に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、押圧
部材4 の係止部4dは、二股部4aの双方に設けられている
のに対し、本実施形態では、二股部4aの一方にのみ設け
られた構成となっている。従って、被係止部材5 は、他
方片5bの中央部片側のみに被係止部5cが設けられてい
る。
【0041】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態の効果に加えて、被係止部材5に係止する係止部4d
は、押圧部材4 の二股部4aの双方ではなく一方に設けら
れているから、寸法精度を上げなくとも、係止解除の偏
りが起きなくなる。
【0042】次に、本発明の第3実施形態を図8に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、被係
止部材5 は、その被係止部5cが切り欠きの端面でもって
形成されるとともに、他方片5bが平板状に形成されてい
るのに対し、本実施形態では、被係止部5cが、切り込ま
れて後に屈曲された屈曲部5eにより形成されるととも
に、他方片5bの先端が押圧部材4 とは反対方向へ屈曲さ
れた構成となっている。
【0043】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態の効果に加えて、押圧部材4 と折曲部5eにより形成
された被係止部5cとの係止部分における摩擦力は、端面
に被係止部5cが形成された場合の係止部分における摩擦
力よりも小さくなるから、当接時の衝撃が小さいのを承
知で、素線が撚られた撓り易い電線10を被係止部材5に
当接させて被係止部材5 を撓ませたときでも、押圧部材
4 と被係止部材5 との係止を解除することができる。
【0044】また、押圧部材4 は、被係止部材5 への係
止が解除されて復帰するまでの間に、押圧部材4 とは反
対側へ屈曲された被係止部材5 の先端部に当接するよう
なことはなく、従って、支障なく復帰動作することがで
きる。
【0045】次に、本発明の第4実施形態を図9に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第3実施
形態と異なるところのみ記す。第3実施形態では、押圧
部材4 の係止部4dによる被係止部材5 の被係止部5cへの
係止が解除されたときに、押圧部材4 を押圧方向と逆方
向へ付勢する付勢片3eが鎖錠ばね3 に設けられていたの
に対し、本実施形態では、押圧部材4 を押圧方向と逆方
向へ付勢する付勢部5fが被係止部材5 に設けられた構成
となっている。詳しくは、鎖錠ばね3 は、その他端部が
2枚のばね片に分岐しておらず、1枚の鎖錠片3dとなっ
ている。被係止部材5 の被係止部5cは、一方片5a及び他
方片5bを切り起こすことによって設けられている。
【0046】次に、この電線接続端子に電線10を接続す
る手順を、図9(a) 乃至(c) に基づいて以下に説明す
る。電線接続端子に電線10を接続する前に、同図(a) に
示すように、第1実施形態と同様に、押圧部材4 を鎖錠
ばね3 に向かって押圧して回動させると、その回動した
押圧部材4 の押圧部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が撓
んで、電線10を挿入し得る状態になるとともに、押圧部
材4 の係止部4dが被係止部材5 の被係止部5cに係止する
ことによって、その状態が保持される。
【0047】次に、電線10が所定位置に挿入されると、
その電線10の先端が被係止部材5 の被当接部5dに当接し
て、同図(b) に示すように、被係止部材5 を撓ませるよ
うになる。そうすると、押圧部材4 は、同図(c) に示す
ように、その係止部4dによる被係止部材5 の被係止部5c
への係止が解除されるとともに、被係止部材5 の付勢部
5fによって押圧方向の逆方向へ付勢されて復帰する。こ
うして、押圧部材4 の押圧部4cが鎖錠ばね3 を押圧しな
い状態となるから、電線10は、鎖錠ばね3 の弾性反発力
によって、その圧接部3cにより一方対向片2bの方向へ圧
接されるとともに、鎖錠片3dの先端が電線10の抜け方向
に対し鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜け
が規制される。
【0048】次に、この電線接続端子から電線10を引き
抜く手順を以下に述べる。同図(a)に示すように、第1
実施形態と同様に、押圧部材4 を鎖錠ばね3 に向かって
押圧して回動させると、その回動した押圧部材4 の押圧
部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が撓んで、鎖錠ばね3
による電線10への鎖錠及び圧接を解除された状態になる
とともに、押圧部材4 の係止部4dが被係止部材5 の被係
止部5cに係止することによって、その状態が保持され
る。この状態にしてから、電線10を引っ張ると、容易に
電線10を抜くことができる。
【0049】かかる電線接続端子にあっては、所定位置
に挿入された電線10に当接して撓まされることにより被
係止部材5 への係止が解除された押圧部材4 は、被係止
部材5 に設けられた付勢部5fにより押圧方向の逆方向へ
付勢されて復帰するから、第3実施形態と同様に、押圧
部材4 を復帰させるための作業を別にしなくてもよくな
る。
【0050】また、第3実施形態と同様に、素線が撚ら
れた撓り易い電線10を被係止部材5に当接させて被係止
部材5 を撓ませたたときでも押圧部材4 と被係止部材5
との係止を解除することができるから、押圧部材4 が支
障なく復帰動作することができる。
【0051】次に、本発明の第5実施形態を図10乃至図
13に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第2実施形態と異なるところのみ記す。第2実施形態で
は、押圧部材4 の係止部4dによる被係止部材5 の被係止
部5cへの係止が解除されたときに、押圧部材4 を押圧方
向と逆方向へ付勢する付勢片3eが鎖錠ばね3 に設けら
れ、被係止部材5 はその一方片5aが端子板2 の他方対向
片2cに溶接して支持されていたのに対し、本実施形態で
は、押圧部材4 を押圧方向と逆方向へ付勢する付勢部5f
が被係止部材5 に設けられ、被係止部材5 はその一方片
5aが端子板2 と鎖錠ばね3 との間に挟持して支持された
構成となっている。
【0052】詳しくは、端子板2 は、その他方対向片2c
の中央部両側には、切込2dがそれぞれ設けられている。
鎖錠ばね3 は、その他端部に鎖錠片3dのみを残して、付
勢片が除去された構成となっている。被係止部材5 は、
その一方片5 の中央部両側に、端子板2 の切込2dと共に
係合手段30を構成する翼片5gがそれぞれ設けられ、前述
した係合手段30でもって端子板2 と係合した状態で端子
板2 と鎖錠ばね3 との間に配設されたときに、鎖錠ばね
3 の鎖錠片3dに並ぶ付勢部5fが一方片5aの先端から延設
されている。この被係止部材5 は、挿入された電線10に
鎖錠ばね3 の圧接部3cが圧接するとともに鎖錠片3dが鎖
錠したときに、撓んだ鎖錠ばね3 の弾性反発力でもって
端子板2 との間に挟設して支持される。
【0053】かかる電線接続端子にあっては、第2実施
形態の効果に加えて、所定位置に挿入された電線10に当
接して撓まされることによって被係止部材5 への係止が
解除された押圧部材4 は、第4実施形態と同様に、被係
止部材5 に設けられた付勢部5fにより押圧方向の逆方向
へ付勢されて復帰するから、押圧部材4 を復帰させるた
めの作業を別にしなくてもよくなる。
【0054】また、被係止部材5 は、端子板2 とは係合
手段30によって係合した状態で、鎖錠ばね3 と端子板2
との間に挟持して安定して支持することができる。
【0055】次に、本発明の第6実施形態を図14に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第3実施
形態と異なるところのみ記す。第3実施形態では、押圧
部材4 の係止部4dによる被係止部材5 の被係止部5cへの
係止が解除されたときに、押圧部材4 を押圧方向と逆方
向へ付勢する付勢片3eが鎖錠ばね3 に設けられ、被係止
部材5 はその一方片5aが端子板2 の他方対向片2cに溶接
して支持されていたのに対し、本実施形態では、押圧部
材4 を押圧方向と逆方向へ付勢する付勢部4fが押圧部材
4 そのものに設けられた構成となっている。詳しくは、
押圧部材4 は、その二股部4aの中間部にばね性を有する
ように延設された付勢部4fが設けられている。
【0056】次に、押圧部材4 が自らを付勢する状態に
ついて説明する。押圧部材4 は、同図に実線で示すよう
に、係止部4dが被係止部材5 の被係止部5cに係止してい
るときは、付勢部4fが撓んだ状態となっている。この状
態では、鎖錠ばね3 は、同図に実線で示すように、押圧
部材4 により押圧されて撓んだ状態となっている。そし
て、押圧部材4 による被係止部材5 への係止が解除され
ると、押圧部材4 は、同図に二点鎖線で示すように、撓
んだ状態の付勢部4fが復帰することにより、自らが押圧
方向と逆方向へ付勢されて復帰する。この状態では、鎖
錠ばね3 は、同図に二点鎖線で示すように、押圧部材4
により押圧されなくなった状態となっている。
【0057】かかる電線接続端子にあっては、所定位置
に挿入された電線10に当接して撓まされることによって
被係止部材5 への係止が解除された押圧部材4 は、その
付勢部4fにより自らを押圧方向の逆方向へ付勢して復帰
するから、第3実施形態と同様に、押圧部材4 を復帰さ
せるための作業を別にしなくてもよくなる。
【0058】また、第3実施形態と同様に、素線が撚ら
れた撓り易い電線10を被係止部材5に当接して撓まされ
たときでも押圧部材4 による被係止部材5 への係止を解
除することができ、押圧部材4 が支障なく復帰動作する
ことができる。
【0059】次に、本発明の第7実施形態を図15に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第3実施
形態と異なるところのみ記す。第3実施形態では、押圧
部材4 の押圧部4cに連続する部分は、平坦状に形成され
ているのに対し、本実施形態では、挿入された電線10の
両側に位置してその電線10をガイドするガイド部4gが押
圧方向に延設された構成となっている。
【0060】かかる電線接続端子にあっては、第3実施
形態の効果に加えて、挿入された電線10は、押圧部材4
に設けられたガイド部4gによりガイドされることによっ
て、押圧部材4 の動作する空間内に入り込むようなこと
がなくなり、押圧部材4 の押圧動作及び復帰動作に支障
が起きるようなことがなくなる。
【0061】次に、本発明の第8実施形態を図16に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第3実施
形態と異なるところのみ記す。第3実施形態では、被係
止部材5 の被当接部5dは、被係止部5cよりも基端部側に
設けられているのに対し、本実施形態では、先端部側に
設けられた構成となっている。
【0062】かかる電線接続端子にあっては、第3実施
形態の効果に加えて、基端部側が支持された被係止部材
5 は、先端寄り程、わずかな外力でもって撓るようにな
る。従って、押圧部材4 に係止される被係止部5cよりも
先端寄りに設けられた被当接部5dに電線10が当接する
と、被当接部5dが大きく撓むようになり、その撓みに連
動して被係止部5cも大きく変位するから、電線10を被当
接部5dに当接させる力を大きくしなくても、押圧部材4
による被係止部材5 への係止を容易に解除することがで
きる。
【0063】次に、本発明の第9実施形態を図17に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、電線
挿入孔1a、押圧部材4 、鎖錠ばね3 及び被係止部材5
は、1個ずつ設けられているのに対し、本実施形態で
は、3個ずつ設けられており、さらに3個の押圧部材4
を一括して押圧する一括押圧部材6 が設けられた構成と
なっている。
【0064】詳しくは、押圧部材4 は、側面視で略U字
型に切り込まれて、一括押圧部材6の後述する押圧部6b
を誘導する誘導部4hが、押圧部4cとは反対側に設けら
れ、その誘導部4hの先端部が被押圧部4eとなっている。
一括押圧部材6 は、中央部分の片側に切欠部6aが設けら
れて、中央片及び両対向片を有した略コ字型に形成さ
れ、その切欠部6aの両対向面及び両対向片の外側面に
は、押圧部材4 の誘導部4hに誘導されて被押圧部4eを押
圧する棒状の押圧部6bがそれぞれ設けられている。この
一括押圧部材6 は、スプリング状の復帰ばね6cを配設す
る配設孔6dが両対向片の先端部にそれぞれ設けられてい
る。さらに詳しくは、この一括押圧部材6 の配設孔6dに
配設された復帰ばね6cは、その配設孔6dの開口部から一
部突出した状態で配設されるために、配設孔6dの底部と
端子本体1 との間に懸架されることとなる。
【0065】次に、一括押圧部材6 による押圧部材4 の
押圧動作について説明する。一括押圧部材6 を押圧する
と、その一括押圧部材6 の押圧部6bが押圧部材4 の誘導
部4hに誘導されて、誘導部4hの先端部に位置する被押圧
部4eを押圧するようになる。そうすると、押圧部材4
は、鎖錠ばね3 を押圧して被係止部材5 に係止すること
によって、その押圧状態が保持される。この一括押圧部
材6 の一連の押圧動作によって、復帰ばね6cは、配設孔
6dの底部と端子本体1 との間で圧縮されることになり、
押圧方向と逆方向へ付勢する付勢力を有するようにな
る。そのために、押圧部材4 が被係止部材5 に係止した
ときに、一括押圧部材6 を押圧するのを停止すると、そ
の押圧されなくなった一括押圧部材6 は、復帰ばね6cの
付勢力でもって、押圧方向と逆方向へ付勢されて、元の
状態に復帰する。
【0066】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態の効果に加えて、一括押圧部材により3個の押圧部
材4 を同時に押圧させることによって、VVF線のよう
な3本の電線10が挿入された場合でも、それらの電線10
への鎖錠及び圧接を同時に解除することができるので、
押圧操作の作業性が良くなり、しかも、一括押圧部材6
は、押圧部材4 を押圧させることによって押圧方向と逆
方向へ付勢されて復帰するから、押圧部材4 による被係
止部材5 への係止を個々に解除することができる。
【0067】次に、本発明の第10実施形態を図18及び図
19に基づいて以下に説明する。本実施形態は、基本的に
は第2実施形態と同一ではあるが、押圧部材4 による被
係止部材5 への係止が解除された状態では、電線10が挿
入されるのを規制する規制部材7 が設けられた構成とな
っている。なお、第2実施形態と実質的に同一の機能を
有する部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異な
るところのみ記す。
【0068】詳しくは、規制部材7 は、中央片7a及び両
対向片7b,7c により大略コ字状に形成され、両対向片7
b,7c が側面視でヘ字型に屈曲されている。この規制部
材7 は、その両対向片7b,7c の先端部と屈曲部分との間
に、端子本体1 に回動自在に支持される支持軸7dがそれ
ぞれ突設されている。この規制部材7 の中央片7aは、押
圧部材4 によると被係止部材5 への係止が解除された状
態では、挿入しようとした電線10の先端部が当接するこ
とによって端子本体1 の内方収容部1cに挿入されるのを
規制する規制部7eが、中央部から斜めに延設されてい
る。端子本体1 は、規制部材7 の一方対向片7bとの間に
懸架される復帰ばね6cが、部分的に突出した状態で配設
される配設孔1dが設けられている。
【0069】押圧部材4 は、ドライバー等の工具でもっ
て押圧される被押圧部4eの側方から、押圧された押圧部
材4 に連動して規制部材7 を回動させるよう規制部材7
の一方対向片7bに押圧する押圧片4jが延設されている。
【0070】次に、規制部材7 が電線10の挿入を規制す
る状態を、図19(a) 及び(b) に基づいて以下に説明す
る。同図(a) に示すように、押圧部材4 が被係止部材5
に係止した状態では、規制部材7 は、その一方対向片7b
が押圧部材4 の押圧片4jにより押圧されて、押圧部材4
の押圧動作に連動して回動し、規制部7eが端子本体1 に
接触する状態となっている。このとき、復帰ばね6cは、
規制部材7 の一方対向片7bと端子本体1 との間に圧縮状
態で懸架されて、伸長方向への復帰力を有したものとな
っている。そして、同図(b) に示すように、押圧部材4
による被係止部材5 への係止が解除された状態では、規
制部材7 は、その一方対向片7bが復帰ばね6cの復帰力に
より付勢されて、時計回りに回動することとなり、中央
片7aに設けられた規制部7eが端子本体1 の電線挿入孔1a
の内方開口部を遮るように位置する。こうして、規制部
材7 の規制部7eが電線挿入孔1aの内方開口部を遮るよう
に位置することによって、電線10の挿入が規制される。
【0071】かかる電線接続端子にあっては、第2実施
形態の効果に加えて、押圧部材4 による被係止部材5 へ
の係止が解除された状態では、規制部材7 により電線10
の挿入が規制されるから、押圧部材4 が被係止部材5 に
不完全な状態で係止が解除されて鎖錠及び圧接がなされ
ることによる電線10の不十分な挿入を防止することがで
きる。
【0072】次に、本発明の第11実施形態を図20及び図
21に基づいて以下に説明する。本実施形態は、基本的に
は第1実施形態と同一ではあるが、押圧部材4 による被
係止部材5 への係止が解除された状態では、挿入された
電線10と端子板2 との間に位置する絶縁部材8 が設けら
れた構成となっている。なお、第2実施形態と実質的に
同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実
施形態と異なるところのみ記す。
【0073】詳しくは、絶縁部材8 は、中央片8a及び両
対向片8b,8c による断面コ字状部分を有するものであっ
て、その一方対向片8bの先端から他方対向片8cから遠ざ
かる方向へ延設片8dが延設されている。この延設片8d
は、その両側面部に押圧部材4の後述する摺動溝4mに沿
って摺動する摺動突起8eがそれぞれ突設されている。な
お、絶縁部材8 が、この摺動突起8eにより摺動する状態
については、詳しく後述する。
【0074】端子本体1 は、絶縁部材8 のコ字状部分及
び延設片8dの基端側を収容する収容穴1eが設けられ、そ
の収容穴1eの内壁と絶縁部材8 の他方対向片8cとが復帰
ばね6cにより連結されている。
【0075】押圧部材4 は、前述した絶縁部材8 が変位
したときに、その変位空間を確保するための切込部4k
が、その二股部4aの一方に設けられている。この押圧部
材4 は、切込部4kが設けられることにより互いに対向す
る両対向部分の内部に、絶縁部材8 の摺動突起8eを摺動
自在に支持する摺動溝4mがそれぞれ斜めに設けられてい
る。
【0076】次に、絶縁部材8 の摺動状態について図21
(a) 乃至(c) 及び図22(a) 乃至(c)に基づいて説明す
る。図21(a) 及び図22(a) に示すように、電線10が鎖錠
ばね3の圧接部3cにより圧接されるとともの鎖錠片3dで
もって鎖錠された状態では、絶縁部材8 は、その摺動突
起8eが押圧部材4 の摺動溝4mの開口部付近に位置して、
延設片8dの基端部寄りが端子本体1 の収容穴1eに収容さ
れて、端子板2 と電線10との間には位置しない状態とな
っている。
【0077】そして、押圧部材4 が鎖錠ばね3 を押圧し
ていくと、図21(b) 及び図22(b) に示すように、絶縁部
材8 は、その摺動突起8eが押圧部材4 の摺動溝4mに沿っ
て斜めに摺動して行き、端子本体1 の収容穴1eに収容さ
れていた延設片8dの基端部寄りが徐々に突出してくるよ
うになり、延設片8dが突出してくるのに伴って、端子板
2 と電線10との間に延設片8dが徐々に位置するようにな
る。そうすると、端子本体1 の収容穴1eの内壁と絶縁部
材8 との間に連結された復帰ばね6cが徐々に圧縮され
て、元の伸長した状態への復帰力を有するようになる。
【0078】そして、押圧部材4 が被係止部材5 に係止
したときには、図21(c) 及び図22(c) に示すように、絶
縁部材8 は、その摺動突起8eが押圧部材4 の摺動溝4mの
最奥部に位置して、延設片8dの基端部が端子本体1 の収
容穴1eから全て突出して、端子板2 と電線10との間に位
置する状態となっている。このとき、端子本体1 の収容
穴1eの内壁と絶縁部材8 との間に連結された復帰ばね6c
は、圧縮されており、元の伸長した状態への復帰力を有
したものとなっている。従って、押圧部材4 による被係
止部材5 への係止が解除された状態では、復帰ばね6cの
復帰力により、図21(b) 及び図22(b) の状態を経て、図
21(a) 及び図22(a) の状態へと復帰することとなる。
【0079】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態の効果に加えて、押圧部材4 が被係止部材5 に不完
全な状態で係止が解除されて鎖錠及び圧接がなされるこ
とにより電線10が不十分に挿入された状態では、電線10
と端子板2 との間に絶縁部材8 が位置するから、不十分
に挿入された電線10に鎖錠ばね3 が圧接及び鎖錠しなく
なり、電線10の不完全接続を防止することができる。
【0080】次に、本発明の第12実施形態を図22に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第3実施
形態と異なるところのみ記す。第3実施形態では、押圧
部材4 の被押圧部4eは、常時、端子本体1 の内方収容部
1cに収容されていたのに対し、本実施形態では、押圧部
材4 による被係止部材5 への係止が解除された状態で
は、端子本体1 の穴部1bから突出するよう、山型に盛り
上げられた構成となっている。詳しくは、電線挿入孔1
c、押圧部材4 、鎖錠ばね3 及び被係止部材5 は、図22
に示すように、それぞれ一対ずつ設けられている。
【0081】かかる電線接続端子にあっては、第3実施
例の効果に加えて、押圧部材4 による被係止部材5 への
係止が解除された状態では、被押圧部4eが突出するため
に、押圧部材4 による被係止部材5 への係止が解除され
て、電線10が確実に接続された状態を認知しやすくなっ
ている。
【0082】次に、本発明の第12実施形態の変形例を図
23に基づいて以下に説明する。このものは、押圧部材4
の被押圧部4eが電線10の抜ける方向へと延設されたもの
である。
【0083】かかる電線接続端子にあっても、第12実施
形態と同様の効果を奏することができる。
【0084】次に、本発明の第13実施形態を図24乃至図
26に基づいて以下に説明する。なお、第12実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第12実施形態と異なるところのみ記す。第12実施形態で
は、電線挿入孔1a、押圧部材4 、鎖錠ばね3 及び被係止
部材5 は、それぞれ一対ずつ設けられているのに対し、
本実施形態では、対称になるようそれぞれ二対ずつ設け
られている構成、つまり押圧部材4 等が2個ずつ並設さ
れた構成になっている。
【0085】詳しくは、端子本体1 は、並設された2個
の押圧部材4 を仕切る仕切り部1fが設けられている。こ
の仕切り部1fは、外部からの衝撃力等により欠けたり割
れたりして破損することのないよう、また並設された2
個の電線挿入孔1aに挿入される電線10が異極となっても
絶縁が保持される程度の肉厚を有して形成されている。
この仕切り部1fは、並設された2個の押圧部材4 の後述
する第1の被押圧部4n間を互いに連通させる連通部1gが
切り欠きにより外方面に設けられている。
【0086】並設された2個の押圧部材4 は、側面視で
凹状に切り欠くことにより形成された第1の被押圧部4n
及びその第1の被押圧部4nを局部的に深くするよう形成
された穴状の第2の押圧部4pがそれぞれ設けられてい
る。
【0087】次に、このものの押圧部材4 の動作を図26
(a) 及び(b) に基づいて説明する。並設された2個の押
圧部材4 を一括して押圧することにより動作させる場
合、両押圧部材4 の両第1の被押圧部4nに亘って、つま
り端子本体1 の連通部1gにドライバーのような工具40の
先端を位置させるようにして、同図(a) の右側のよう
に、並設された2個の押圧部材4 のそれぞれの第1の被
押圧部4nを一括して押圧すると、同図(a) の左側のよう
に、それぞれの押圧部材4 は、その押圧部4cでもって鎖
錠ばね3 を押圧するとともに、係止部4dが被係止部材5
の被係止部5cに係止して、その押圧状態が保持される。
【0088】また、並設された2個の押圧部材4 を個別
に押圧することにより動作させる場合、同図(a) の左側
のように、両押圧部材4 のいずれかの第2の被押圧部4p
にドライバーのような工具40の先端を位置させるように
して押圧すると、同図(b) の左側のように、いずれかの
押圧部材4 は、その押圧部4cでもって鎖錠ばね3 を押圧
するとともに、係止部4dが被係止部材5 の被係止部5cに
係止して、その押圧状態が保持される。
【0089】かかる電線接続端子にあっては、並設され
た2個の押圧部材4 のそれぞれの第1の被被押圧部4n
は、それらの間に端子本体1 の仕切り部1fを介して互い
に離れて位置しているが、端子本体1 の外方面に設けら
れた連通部1gにより互いに連通している。従って、その
連通部1gに、ドライバーのような工具40の先端を位置さ
せるようにして、並設された2個の押圧部材4 のそれぞ
れの第1の被押圧部4nを一括して押圧することができ、
VVF線のような2本の電線10が並んで挿入された場合
でも、それらの電線10への鎖錠及び圧接を同時に解除す
ることができるので、押圧操作の作業性が良くなる。ま
た、ドライバーのような工具40の先端を連通部4nに位置
させない状態で、第2の被押圧部4pを押圧することによ
り、並設された2個の押圧部材4 を個別に押圧操作させ
ることもできる。
【0090】なお、第1乃至第13実施形態及び第12実施
形態の変形例はいずれも、押圧部材4 は、二股部4aが設
けられるとともに、その二股部4aの両側に回動支点4bが
設けられた構成となっているが、例えば、端子板2 の位
置する空間を別に設けて大型化してもよいときは、この
ような構成にしなくてもよく、そのときは, 押圧部材4
の加工がよりやり易くなる。
【0091】また、第1乃至第13実施形態及び第12実施
形態の変形例はいずれも、被係止部材5 が設けられてい
るが、例えば、鎖錠ばね3 の押圧された状態を保持せず
に、挿入力を大きくして電線10を挿入するときは、被係
止部材5 が設けられなくてもよく、そのときは、部品点
数を少なくすることができる。
【0092】また、第1乃至第13実施形態及び第12実施
形態の変形例ではいずれも、鎖錠ばね3 に付勢片3eが設
けられた構成、押圧部材4 に付勢部4fが設けられた構成
又は被係止部材5 に付勢部5fが設けられた構成又になっ
ているが、例えば、押圧部材4 を復帰させるための作業
を別にするときは、これらの構成にしなくてもよく、そ
のときは、鎖錠ばね3 、押圧部材4 又は被係止部材5 の
加工がよりやり易くなる。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載のものは、鎖錠片の基端側
に設けられた押圧部材の回動支点を中心として、押圧部
材を回動することによって鎖錠ばねを押圧すると、鎖錠
ばねの圧接部及び鎖錠片に沿うよう断面略ヘ字状に形成
された押圧部による鎖錠ばねの押圧方向と鎖錠ばねの撓
み方向とが略同一となるから、押圧部材による押圧力で
もって効率よく鎖錠ばねを撓ませることができ、従来例
よりも小さな押圧力でも十分押圧することができるよう
になって、押圧操作がやり易くなる。
【0094】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、押圧部材に設けられた二股部により
形成された挿通空間に端子板を挿通することによって、
端子板の位置する空間を別に設けなくてもよくなり、小
型化することができる。
【0095】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、押圧部材が被係止部材に係止するこ
とにより、鎖錠ばねの押圧された状態、つまり電線への
鎖錠及び圧接を解除した状態を保持するから、電線を容
易に挿入することができ、しかも、所定位置に挿入され
た電線に当接されることによって、押圧部材による被係
止部材への係止が解除されるから、係止を解除するため
の作業をしなくてもよくなっている。
【0096】請求項4記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、被係止部材に係止する係止部は、押
圧部材の二股部の双方ではなく一方に設けられているか
ら、寸法精度を上げなくとも、係止解除の偏りが起きな
くなる。
【0097】請求項5記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、押圧部材と折曲部により形成された
被係止部との係止部分における摩擦力は、端面に被係止
部が形成された場合の係止部分における摩擦力よりも小
さくなるから、当接時の衝撃が小さいのを承知で、素線
が撚られた撓り易い電線を被係止部材に当接させたとき
でも、押圧部材と係止部材との係止を解除することがで
きる。
【0098】請求項6記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、押圧部材は、被係止部材への係止が
解除されて復帰するまでの間に、押圧部材とは反対側へ
屈曲された被係止部材の先端部に当接するようなことは
なく、従って、支障なく復帰動作することができる。
【0099】請求項7記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、挿入された電線は、押圧部材に設け
られたガイド部によりガイドされることによって、押圧
部材の動作する空間内に入り込むようなことがなくな
り、押圧部材の押圧動作及び復帰動作に支障が起きるよ
うなことがなくなる。
【0100】請求項8記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、基端部側が支持された被係止部材
は、先端寄り程、わずかな外力でもって撓るようにな
る。従って、押圧部材に係止される被係止部よりも先端
寄りに設けられた被当接部に電線が当接すると、被当接
部が大きく撓るようになり、その撓りに連動して被係止
部も大きく変位するから、電線を被当接部に当接させる
力を大きくしなくても、押圧部材による被係止部材への
係止を容易に解除することができる。
【0101】請求項9記載のものは、請求項3記載のも
のの効果に加えて、一括押圧部材により複数の押圧部材
を同時に押圧させることによって、複数の電線が挿入さ
れた場合でも、それらの電線への鎖錠及び圧接を同時に
解除することができるので、押圧操作の作業性が良くな
り、しかも、一括押圧部材は、押圧部材を押圧させるこ
とによって押圧方向と逆方向へ付勢されて復帰するか
ら、押圧部材による被係止部材への係止を個々に解除す
ることができる。
【0102】請求項10記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、複数の押圧部材のそれぞれの被押
圧部は、互いに離れて位置していても、端子本体の外方
面に設けられた連通部により互いに連通している。従っ
て、その連通部に、例えば、ドライバーのような工具の
先端を位置させるようにして、複数の押圧部材のそれぞ
れの被押圧部を一括して押圧することができ、複数の電
線が挿入された場合でも、それらの電線への鎖錠及び圧
接を同時に解除することができるので、押圧操作の作業
性が良くなる。また、ドライバーのような工具の先端を
連通部に位置させない状態で被押圧部を押圧することに
より、押圧部材を個別に押圧動作させることもできる。
【0103】請求項11記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、押圧部材による被係止部材への係
止が解除された状態では、規制部材により電線の挿入が
規制されるから、押圧部材が被係止部材に不完全な状態
で係止が解除されて鎖錠及び圧接がなされることによる
電線の不十分な挿入を防止することができる。
【0104】請求項12記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、押圧部材が被係止部材に不完全な
状態で係止が解除されて鎖錠及び圧接がなされることに
より電線が不十分に挿入された状態では、電線と端子板
との間に絶縁部材が位置するから、不十分に挿入された
電線に鎖錠ばねが圧接及び鎖錠しなくなり、電線の不完
全接続を防止することができる。
【0105】請求項13記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、所定位置に挿入された電線に当接
されることによって被係止部材への係止が解除された押
圧部材は、鎖錠ばねの他方ばね片からなる付勢片によっ
て、押圧方向の逆方向へ付勢されて復帰するから、押圧
部材を復帰させるための作業を別にしなくてもよくな
る。
【0106】請求項14記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、所定位置に挿入された電線に当接
されることによって被係止部材への係止が解除された押
圧部材は、その付勢部により自らを押圧方向の逆方向へ
付勢して復帰するから、押圧部材を復帰させるための作
業を別にしなくてもよくなる。
【0107】請求項15記載のものは、請求項3記載の
ものの効果に加えて、所定位置に挿入された電線に当接
されることによって被係止部材への係止が解除された押
圧部材は、被係止部材に設けられた付勢部により押圧方
向の逆方向へ付勢されて復帰するから、押圧部材を復帰
させるための作業を別にしなくてもよくなる。
【0108】請求項16記載のものは、請求項15記載
のものの効果に加えて、被係止部材は、端子板とは係合
手段によって係合した状態で、鎖錠ばねと端子板との間
に挟持して安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の押圧部材の動作を示す
断面図である。
【図2】同上の押圧部材周辺の各部材を示す斜視図であ
る。
【図3】同上の端子板の部分斜視図である。
【図4】同上の鎖錠ばねの斜視図である。
【図5】同上の押圧部材の斜視図である。
【図6】同上の被係止部材の部分斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態の押圧部材周辺の各部材
を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態の押圧部材の動作を示す
断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態の押圧部材の動作を示す
断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態に電線を挿入する状態
の断面図である。
【図11】同上の鎖錠ばねの斜視図である。
【図12】同上の被係止部材の斜視図である。
【図13】同上の端子板の斜視図である。
【図14】本発明の第6実施形態の押圧部材の動作を示
す断面図である。
【図15】本発明の第7実施形態に電線を挿入した状態
を示す断面図である。
【図16】本発明の第8実施形態に電線を挿入した状態
を示す断面図である。
【図17】本発明の第9実施形態の押圧部材周辺の各部
材を示す斜視図である。
【図18】本発明の第10実施形態の押圧部材周辺の各
部材を示す斜視図である。
【図19】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図20】本発明の第11実施形態の押圧部材の動作を
示す断面図である。
【図21】図20のX−X断面図である。
【図22】本発明の第12実施形態の断面図である。
【図23】同上の変形例の断面図である。
【図24】本発明の第13実施形態の断面図である。
【図25】同上の平面図である。
【図26】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図27】従来例の部分分解斜視図である。
【図28】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 端子本体 1a 電線挿入孔 1c 内包収容部 1g 連通部 2 端子板 3 鎖錠ばね 3a 一方ばね片 3b 他方ばね片 3c 圧接部 3d 鎖錠片 3e 付勢片 4 押圧部材 4a 二股部 4b 回動支点 4c 押圧部 4f 付勢部 4g ガイド部 4n 第1の被押圧部 5 被係止部材 5c 被係止部 5d 被当接部 5e 屈曲部 5f 付勢部 6 一括押圧部材 7 規制部材 8 絶縁部材 10 電線 20 挿通空間 30 係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 昭彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有する端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ圧接するよう一端部に設け
    られた圧接部及び電線の抜け方向に対し先端でもって鋭
    角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制す
    るよう他端部に設けられた鎖錠片による略ハ字状の部分
    を有した鎖錠ばねと、鎖錠ばねを電線への鎖錠及び圧接
    を解除する方向へ押圧し得る押圧部が設けられ回動自在
    に支持された押圧部材と、を備えた電線接続端子におい
    て、 前記鎖錠片の先端と前記鎖錠片の基端側に設けられた前
    記押圧部材の回動支点とを結ぶ直線及び前記押圧部が前
    記鎖錠片と略平行でかつ前記押圧部と前記鎖錠片の先端
    とが当接した状態で前記押圧部と前記鎖錠片との間に空
    隙が設けられ、前記押圧部材は、前記鎖錠ばねの前記圧
    接部及び前記鎖錠片に沿うよう前記押圧部が断面略ヘ字
    状に形成されたことを特徴とする電線接続端子。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材は前記端子板の挿通可能な
    挿通空間を形成するために二股部が設けられたものであ
    って、その二股部の両側に前記回動支点が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電線接続端子。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材が係止することによって前
    記鎖錠ばねの押圧された状態を保持するとともに所定位
    置に挿入された前記電線に当接されることによって前記
    押圧部材による係止が解除される被係止部材が設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の電線接続端子。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は前記端子板の挿通可能な
    挿通空間を形成するために二股部が設けられるとともに
    その二股部の両側に前記回動支点が設けられたものであ
    って、前記被係止部材に係止する係止部が前記二股部の
    一方に設けられたことを特徴とする請求項3記載の電線
    接続端子。
  5. 【請求項5】 前記被係止部材は、前記押圧部材に係止
    される被係止部が折曲部により形成されたことを特徴と
    する請求項3記載の電線接続端子。
  6. 【請求項6】 前記被係止部材は基端部側が支持されて
    先端部側が前記押圧部材の押圧方向とは逆方向へ延設さ
    れたものであって、その先端部側が前記押圧部材とは反
    対側へ屈曲されたことを特徴とする請求項3記載の電線
    接続端子。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材は、挿入された前記電線を
    ガイドするガイド部が設けられたことを特徴とする請求
    項3記載の電線接続端子。
  8. 【請求項8】 前記被係止部材は基端部側が支持されて
    先端部側が前記押圧部材の押圧方向とは逆方向へ延設さ
    れたものであって、前記電線に当接される被当接部は前
    記押圧部材に係止される被係止部よりも先端部寄りに設
    けられたことを特徴とする請求項3記載の電線接続端
    子。
  9. 【請求項9】 前記電線挿入孔、前記押圧部材、前記鎖
    錠ばね及び前記被係止部材が複数個設けられたものであ
    って、複数の前記押圧部材を一括して押圧させることに
    よって押圧方向と逆方向へ付勢される一括押圧部材が設
    けられたことを特徴とする請求項3記載の電線接続端
    子。
  10. 【請求項10】 前記電線挿入孔、前記押圧部材、前記
    鎖錠ばね及び前記被係止部材が複数個設けられたもので
    あって、押圧されるために複数の前記押圧部材にそれぞ
    れ設けられた被押圧部間を互いに連通させる連通部が前
    記端子本体の外方面に設けられたことを特徴とする請求
    項3記載の電線接続端子。
  11. 【請求項11】 前記押圧部材と前記被係止部材への係
    止が解除されることによって前記電線の挿入を規制する
    規制部材が設けられたことを特徴とする請求項3記載の
    電線接続端子。
  12. 【請求項12】 前記押圧部材が前記被係止部材に係止
    することによって前記電線と前記端子板との間に位置す
    る絶縁部材が設けられたことを特徴とする請求項3記載
    の電線接続端子。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材は前記端子板の挿通可能
    な挿通空間を形成するために二股部が設けられるととも
    にその二股部の両側に前記回動支点が設けられ、前記鎖
    錠ばねの他端部は前記二股部にそれぞれ押圧され得る2
    枚のばね片に分岐したものであって、その一方ばね片が
    前記鎖錠片をなすとともに他方ばね片が前記押圧部材を
    押圧方向の逆方向へ付勢し得る付勢片をなしたことを特
    徴とする請求項3記載の電線接続端子。
  14. 【請求項14】 前記押圧部材は、係止の解除されたと
    きに自らを押圧方向の逆方向へ付勢するためのばね性を
    有した付勢部が設けられたことを特徴とする請求項3記
    載の電線接続端子。
  15. 【請求項15】 前記被係止部材は、係止の解除された
    前記押圧部材を押圧方向の逆方向へ付勢するためのばね
    性を有した付勢部が設けられたことを特徴とする請求項
    3記載の電線接続端子。
  16. 【請求項16】 前記被係止部材は前記鎖錠ばねと前記
    端子板との間に挟持して支持されるものであって、前記
    被係止部材と前記端子板とを係合する係合手段が設けら
    れたことを特徴とする請求項15記載の電線接続端子。
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