JP3391192B2 - 電線接続端子 - Google Patents

電線接続端子

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JP3391192B2
JP3391192B2 JP25613896A JP25613896A JP3391192B2 JP 3391192 B2 JP3391192 B2 JP 3391192B2 JP 25613896 A JP25613896 A JP 25613896A JP 25613896 A JP25613896 A JP 25613896A JP 3391192 B2 JP3391192 B2 JP 3391192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線器具等の接続
に用いられる電線接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電線接続端子として、図
14及び図15に示すものが存在する。このものは、電線A
を挿入する電線挿入孔B1及びこれに連通する内包収容部
B2を有する端子本体B と、内包収容部B2に収容される端
子板C と、電線挿入孔B1から端子板C と平行に挿入され
た電線A を端子板C の方向へ圧接する圧接部D1が一端部
に電線A の抜け方向に対し先端でもって鋭角的に当接し
て鎖錠することによって引き抜けを規制する鎖錠片D2
他端部にそれぞれ設けられた鎖錠ばねD と、鎖錠ばねD
を電線A の鎖錠を解除する方向へ押圧し得る押圧部E1
設けられた押圧部材E と、押圧部材E に設けられた係止
部E2が係止することによって鎖錠ばねD の押圧された状
態を保持するとともに所定位置に挿入された電線A に当
接されることによって係止部E2による係止が解除される
被係止部F1が設けられた被係止手段F と、を備えてい
る。
【0003】詳しくは、端子板C は、中央片C1及び両対
向片C2,C3 により断面略コ字状の部分を有している。端
子本体B は、ボディB3及びそのボディB3に接合されるカ
バーB4からなり、ボディB3に被係止手段F を構成する被
係止片B5が設けられている。さらに詳しくは、この被係
止片B5は、ボディB3とカバーB4との間に形成される内包
収容部B2に向かって立設されたものであって、その先端
部に設けられた鉤状の被係止部F1が、押圧部材E に設け
られた突起状の係止部E2に係止される。なお、押圧部材
E による被係止手段F の係止状態については、詳しく後
述する。
【0004】押圧部材E は、回動自在に支持されるため
の回動支点E3が設けられている。この押圧部材E に設け
られた押圧部E1は、鎖錠ばねD の圧接部D1を押圧する平
坦状の第1の押圧部E4及び鎖錠片D2の先端近くを押圧す
る軸状の第2の押圧部E5からなる。
【0005】次に、この電線接続端子による電線の接続
作業を、図15(a) 及び(b) に基づいて説明する。同図
(a) に示すように、回動支点E3を中心として、押圧部材
E を時計方向へ回動することによって、鎖錠ばねD を矢
示するように押圧操作すると、押圧部材E の第1の押圧
部E4が圧接部D1を押圧するとともに、第2の押圧部E5
鎖錠片D2の先端近くを押圧することによって、鎖錠ばね
D が押圧されて撓んだ状態、すなわち電線A を接続し得
る状態になるとともに、押圧部材E が端子本体Aに設け
られた被係止手段F に係止することによって、鎖錠ばね
D の押圧される状態を保持している。
【0006】次いで、同図(b) に示すように、電線挿入
孔B1に矢示する方向へ電線A を挿入すると、鎖錠ばねD
は撓んだ状態にあるので、電線A の挿入力が小さくても
簡単に挿入できる。そして、電線A が所定位置に挿入さ
れると、被係止手段F は、挿入された電線A に当接され
て撓むこととなり、押圧部材E による係止が解除され
る。このとき、押圧部材E は、押圧されて撓んだ状態に
あった鎖錠片D2によって、第2の押圧部E5が押圧方向と
逆方向へ付勢されて復帰することとなり、第1の押圧部
E4が鎖錠ばねD の圧接部D1から離反し、すなわち鎖錠ば
ねD を押圧しない状態になり、電線A が鎖錠ばねD の圧
接部D1により圧接されて、端子板C の一方対向片C2との
間に接触固定される。そして電線A は、鎖錠ばねD の鎖
錠片D2の先端でもって、抜け方向に対し鋭角的に当接し
て鎖錠されることによって引き抜けが規制される。そし
て、電線A が端子板C に接触固定して接続されたこと
は、押圧部材E による被係止手段F との係止が解除され
ることによって報知される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電線接
続端子にあっては、太い電線A でも容易に挿入及び引き
抜きができるように、鎖錠ばねD を十分に撓ませるよう
回動操作された押圧部材E の係止部E2が被係止手段F の
被係止部F1に係止する設計にしてあるため、細い電線A
が接続されていた場合、鎖錠ばねD を十分に撓ませるよ
う押圧部材E を回動操作しなくても、、つまり押圧部材
E の係止部E2が被係止手段F の被係止部F1に係止しなく
ても、細い電線A を引き抜くことができるようになる。
【0008】このように、電線A を引き抜くことができ
ると、押圧部材E の回動操作を途中で止めてしまうこと
もあり、そうなると、押圧部材E は、鎖錠ばねD の付勢
力でもって回動操作される前の状態に復帰して、電線A
が挿入されていないのにもかかわらず、被係止手段F に
係止していない状態となる。この状態で、再度、電線A
を挿入しても、押圧部材E による被係止手段F との係止
が解除されるわけはなく、電線A が端子板C に接触固定
して接続されたことが報知されなくなる。
【0009】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、電線が端子板に接続さ
れたことを確実に報知することができる電線接続端子を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、電線を挿入する電線挿
入孔及びこれに連通する内包収容部を有する端子本体
と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿入孔から
端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向へ圧接す
る圧接部が一端部に電線の抜け方向に対し先端でもって
鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制
する鎖錠片が他端部にそれぞれに設けられた鎖錠ばね
と、鎖錠ばねを電線への鎖錠及び圧接を解除する方向へ
押圧し得る押圧部が設けられた押圧部材と、押圧部材に
設けられた係止部が係止することによって鎖錠ばねの押
圧された状態を保持するとともに所定位置に挿入された
電線に当接されることによって係止部による係止が解除
される被係止部が設けられた被係止手段と、を備え、押
圧部材と被係止手段との係止状態により電線の接続状態
を報知可能な電線接続端子において、前記係止部又は前
記被係止部の少なくとも一方は、前記押圧部材が前記被
係止手段と複数段階に係止するよう複数個設けられた構
成としてある。
【0011】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記係止部又は前記被係止部のいず
れか一方が複数個設けられた構成としている。
【0012】また、請求項3記載のものは、請求項1又
は2のいずれかに記載のものにおいて、前記係止部は、
成形材料によりなる押圧部材本体に一体成形された金属
製である構成としている。
【0013】また、請求項4記載のものは、請求項1乃
至3のいずれかに記載のものにおいて、前記押圧部材
は、前記被係止手段との係止段階を表示する表示手段が
設けられた構成としている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図6に基づいて以下に説明する。この電線接続端子は、
端子本体1 、端子板2 、鎖錠ばね3 、押圧部材4 、被係
止部材(被係止手段)5 を備えて構成されている。
【0015】端子本体1 は、開口部を有したボディ1a及
びカバー1bからなる。ボディ1a及びカバー1bは、それぞ
れプラスチック等の成形材料によりなり、ボディ1a及び
カバー1bの両開口部を塞ぐようにして箱状に重合する
と、電線挿入孔1c及び穴部1dとこれらに連通する内包収
容部1eとが形成される。
【0016】端子板2 は、銅合金等の導電板により、中
央片2a及び両対向片2b,2c により略コ字状の部分を有し
て形成され、押圧部材4 の後述する二股部4aの間に形成
された挿通空間20に挿通された状態で、内方収容部1eに
収容される。この端子板2 は、その他方対向片2cの中央
部両側には、切込2dがそれぞれ設けられている。
【0017】鎖錠ばね3 は、ステンレス等の板ばね材料
により、略S字状に形成され、その一端部及び2枚のば
ね片3a,3b に分岐した他端部を一方対向片2bに対向さ
せ、中間部を他方対向片2cに面接して、端子板2 の内側
に装着されている。この鎖錠ばね3 は、その一端部が電
線挿入孔1cから挿入された電線10を一方対向片2bの方向
へ圧接する圧接部3cとなっており、他端部の一方ばね片
3aが電線10の抜け方向に対し先端でもって鋭角的に当接
して鎖錠することによって引き抜けを規制する鎖錠片3d
となっている。また、この鎖錠ばね3 の他方ばね片3b
は、押圧部材4 を押圧方向の逆方向へ付勢し得る付勢片
3eとなっている。なお、この鎖錠ばね3 による電線10へ
の圧接及び鎖錠について並びに押圧部材4 への付勢につ
いては、詳しく後述する。
【0018】押圧部材4 は、プラスチック等の絶縁性を
有した成形材料によりなる。この押圧部材4 は、その一
端角部の中央部が切り欠かれて、二股部4aが形成されて
いる。この押圧部材4 は、内方収容部1eに収容されたと
きに、鎖錠ばね3 の鎖錠片3dの基端側に位置する二股部
4aの両側に設けられた軸状の回動支点4bにより、端子本
体1 に回動自在に支持されている。この押圧部材4 は、
内方収容部1eに収容された状態では、鎖錠ばね3 の圧接
部3d及び鎖錠片3dに対向し、その対向部分が鎖錠ばね3
を電線10への鎖錠及び圧接を解除する方向へ押圧し得る
押圧部4cとなる。なお、この押圧部4cによる鎖錠ばね3
の押圧状態については、詳しく後述する。この押圧部材
4 は、その他端角部が鉤状に形成されて、被係止部材5
の後述する第1及び第2の被係止部5f,5g に係止する第
1及び第2の係止部4d,4e が二股部4aにそれぞれ設けら
れている。この押圧部材4 は、その押圧部4cが鎖錠ばね
3を押圧するするためにドライバー等の工具により押圧
される被押圧部4fが、端子本体1 の穴部1dから突出し得
る部分に設けられている。
【0019】被係止部材(被係止手段)5 は、端子板2
よりも薄い金属板材により、端子板2 の他方対向片2cと
鎖錠ばね3 との間に挟持して支持される被支持片5a及び
その被支持片5aから延設された延設片5bを有して、断面
略L字型に形成されている。この被係止部材5 の延設片
5bは、その先端から被支持片5aに至るスリット5cが設け
られて、一方片5d及び他方片5eに2分割されている。こ
の一方片5dは、中央部材外側が切り欠かれるとともに折
曲されることにより、押圧部材4 の第1の係止部4dによ
り係止される第1の被係止部5fが設けられている。ま
た、他方片5eは、中央部を残すように先端部及び基端部
寄りが切り欠かれるとともに、残された中央部が折曲さ
れることにより、第1の被係止部5fと略同様の形状を成
した第2の被係止部5gが設けられている。また、この被
係止部材5 の延設片5bの略中央部は、一方片5f及び他方
片5gに亘って、挿入された電線10により当接される被当
接部5hとなっている。この被係止部材5 の被支持片5a
は、その中央部両側に、鎖錠ばね3 との間に挟持された
ときに端子板2 の切込2dに係合する翼片5jがそれぞれ設
けられている。
【0020】次に、この電線接続端子に太い電線10を接
続する手順を、図1(a) 乃至(c) に基づいて以下に説明
する。電線接続端子に電線10を接続する前に、被押圧部
4fをドライバー等の工具(図示せず)により押圧して、
押圧部材4 を鎖錠ばね3 に向かって回動させると、その
回動した押圧部材4 の押圧部4cにより押圧された鎖錠ば
ね3 が十分に撓んだ状態、すなわち太い電線10を挿入し
得る状態になるとともに、同図(a) に示すように、押圧
部材4 の第2の係止部4eが被係止部材5 の第2の被係止
部5gに係止することによって、その状態が保持される。
【0021】次に、端子本体1 の電線挿入孔1cから端子
板2 の一方対向片2bと平行に電線10を挿入するわけであ
るが、鎖錠ばね3 は十分に撓んだ状態にあるために、挿
入力を大きくすることなく容易に太い電線10を挿入する
ことができる。そして、電線10が所定位置に挿入される
と、その電線10の先端が被係止部材5 の被当接部5hに当
接して、被係止部材5 を撓ませるようになる。そうする
と、押圧部材4 は、同図(b) に示すように、その第2の
係止部4eと被係止部材5 の第2の被係止部5gとの係止が
解除されるとともに、同図(c) に示すように、鎖錠ばね
3 の付勢片3eによって押圧方向の逆方向へ付勢されて復
帰する。こうして、押圧部材4 の押圧部4cが鎖錠ばね3
から離反し、すなわち鎖錠ばね3 を押圧しない状態とな
るから、電線10は、鎖錠ばね3 の弾性反発力によって、
その圧接部3cにより一方対向片2bの方向へ圧接されると
ともに、鎖錠片3dの先端が電線10の抜け方向に対し鋭角
的に当接して鎖錠することによって引き抜けが規制され
る。そして、電線10が端子板2 に接触固定して接続され
たことは、押圧部材4 による被係止部材5 との係止が解
除されることによって報知される。
【0022】次に、この電線接続端子から太い電線10を
引き抜く手順を以下に述べる。被押圧部4fをドライバー
等の工具(図示せず)により押圧して、押圧部材4 を鎖
錠ばね3 に向かって回動させると、その回動した押圧部
材4 の押圧部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が十分に撓
んだ状態、すなわち太い電線10を引き抜き可能な状態に
なるとともに、同図(a) に示すように、押圧部材4 の第
2の係止部4eが被係止部材5 の第2の被係止部5gに係止
することによって、その状態が保持される。この状態に
してから、電線10を引っ張ると、容易に電線10を引き抜
くことができる。
【0023】次に、この電線接続端子に細い電線10を接
続する手順を、図2(a) 及び(b) に基づいて以下に説明
する。電線接続端子に細い電線10を接続する前に、太い
電線10を挿入するときと同様に、被押圧部4fをドライバ
ー等の工具(図示せず)により押圧して、押圧部材4 を
鎖錠ばね3 に向かって回動させると、その回動した押圧
部材4 の押圧部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が少し撓
んだ状態、すなわち細い電線10を挿入し得る状態になる
とともに、同図(a) に示すように、押圧部材4の第1の
係止部4dが被係止部材5 の第1の被係止部5fに係止する
ことによって、その状態が保持される。
【0024】次に、端子本体1 の電線挿入孔1cから端子
板2 の一方対向片2bと平行に電線10を挿入するわけであ
るが、鎖錠ばね3 は少し撓んだ状態にあるために、挿入
力を大きくすることなく容易に細い電線10を挿入するこ
とができる。そして、電線10が所定位置に挿入される
と、その電線10の先端が被係止部材5 の被当接部5hに当
接して、太い電線10を挿入したときと同様に、被係止部
材5 を撓ませるようになる。そうすると、押圧部材4
は、その第1の係止部4dと被係止部材5 の第1の被係止
部5fとの係止が解除されるとともに、同図(b) に示すよ
うに、鎖錠ばね3 の付勢片3eによって押圧方向の逆方向
へ付勢されて復帰する。こうして、押圧部材4 の押圧部
4cが鎖錠ばね3 から離反し、すなわち鎖錠ばね3 を押圧
しない状態となるから、電線10は、鎖錠ばね3 の弾性反
発力によって、その圧接部3cにより一方対向片2bの方向
へ圧接されるとともに、鎖錠片3dの先端が電線10の抜け
方向に対し鋭角的に当接して鎖錠することによって引き
抜けが規制される。そして、細い電線10が端子板2 に接
触固定して接続されたことは、太い電線10が端子板2 に
接触固定して接続されたときと同様に、押圧部材4 によ
る被係止部材5 との係止が解除されることによって報知
される。
【0025】次に、この電線接続端子から電線10を引き
抜く手順を以下に述べる。被押圧部4fをドライバー等の
工具(図示せず)により押圧して、押圧部材4 を鎖錠ば
ね3に向かって回動させると、その回動した押圧部材4
の押圧部4cにより押圧された鎖錠ばね3 が少し撓んだ状
態、すなわち細い電線10を引き抜き可能な状態になると
ともに、同図(a) に示すように、押圧部材4 の第1の係
止部4dが被係止部材5の第1の被係止部5hに係止するこ
とによって、その状態が保持される。この状態にしてか
ら、電線10を引っ張ると、容易に電線10を引き抜くこと
ができる。
【0026】かかる電線接続端子にあっては、押圧部材
4 は、第1及び第2の係止部4d,4e並びに第1及び第2
の被係止部5f,5g が設けられることによって、被係止部
材5と2段階に係止する。よって、太い電線10が接続さ
れたときには、その電線10を引き抜けるように鎖錠ばね
3 を十分に撓ませた状態で押圧部材4 が被係止部材5に
係止し、細い電線10が接続されたときには、その電線10
を引き抜けるように鎖錠ばね3 を少し撓ませた状態で押
圧部材4 が被係止部材5 に係止することにより、電線10
が引き抜かれたときには必ず押圧部材4 が被係止部材5
に係止するようになる。そうなると、再度、電線10が挿
入されたときには、押圧部材4 による被係止部材5 との
係止が解除されるようになり、電線10が端子板2 に接触
固定して接続されたことが確実に報知される。
【0027】なお、本実施形態では、被係止部材5 は、
その延設片にスリットが設けられることにより2分割さ
れて、第1及び第2の被係止部5f,5g が他方に撓みが生
じても互いに影響を受けることなく、押圧部材4 の第1
及び第2の係止部4d,4e にそれぞれ係止されるようにな
っているが、図7に示すように、第1及び第2の被係止
部5f,5g が別部材にそれぞれ構成されることにより、互
いに影響を受けることなく押圧部材4 の第1及び第2の
係止部4d,4e にそれぞれ係止されるようにしてもよい。
【0028】次に、本発明の第2実施形態を図8乃至図
10に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第1実施形態と異なるところのみ記す。第1実施形態で
は、押圧部材4 の第1及び第2の係止部4d,4e は、二股
部4aの双方に設けられているのに対し、本実施形態で
は、二股部4aの一方にのみ設けられた構成となってい
る。従って、被係止部材5は、延設片5bの一方片5dに第
1の被係止部5fのみが設けられ、その第1の被係止部5f
に押圧部材4 の第1及び第2の係止部4d,4e が係止する
こととなる。
【0029】このものは、第1実施形態における図1
(a) 乃至(c)の手順と同様に、図9(a) 乃至(c)の手順
に従って、太い電線10の挿入及び引き抜きをすることが
できる。また、第1実施形態における図2(a) 及び(b)
の手順と同様に、図10(a) 及び(b)の手順に従って、細
い電線10の挿入及び引き抜きをすることができる。
【0030】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態と同様に、押圧部材4 は、被係止部材5 と2段階に
係止するから、電線10が引き抜かれたときには必ず押圧
部材4 が被係止部材5 に係止するようになって、再度、
電線10が挿入されたときには、押圧部材4 による被係止
部材5 との係止が解除されるようになり、電線10が端子
板2 に接触固定して接続されたことが確実に報知され
る。
【0031】また、2個設けられるのは、係止部のみで
あるから、係止部及び被係止部がそれぞれ2個ずつ設け
られる第1実施形態よりも、被係止部を設ける作業の手
間が少なくてすむ。
【0032】なお、本実施形態では、2個設けられるの
が係止部のみであるから、被係止部を設ける作業の手間
を少なくできるようになっているが、2個設けられるの
が被係止部のみの場合は、係止部を設ける作業の手間を
少なくすることができる。
【0033】次に、本発明の第3実施形態を図11に基づ
いて以下に説明する。なお、第2実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第2実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、第1
及び第2の係止部4d,4e は、成形材料によりなる押圧部
材本体に一体成形された成形材料製であるのに対し、本
実施形態では、成形材料によりなる押圧部材本体に一体
成形されたステンレス等の金属製である構成となってい
る。
【0034】かかる電線接続端子にあっては、第2実施
形態の効果に加えて、金属製である第1及び第2の係止
部4d,4e は、成形材料製のものに比較して機械的強度が
大きいから、被係止部材5 との係止及びその係止の解除
が繰り返されても、ひび割れや欠けのような劣化が起こ
りにくくなり、耐久性を向上させることができる。
【0035】次に、本発明の第4実施形態を図12に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。本実施形態では、押圧部
材4 は、被係止部材5 との係止段階を表示する表示手段
4gが設けられている。
【0036】詳しくは、表示手段4gは、端子本体1 の穴
部1dの開口部付近に位置する部分に設けられた断面三角
形状の溝部4hの2つの斜面に、それぞれに設けられた第
1及び第2の表示部4j,4k からなっている。これらの第
1及び第2の表示部4j,4k は、ホットスタンプ等により
色分けがなされている。これらの第1及び第2の表示部
4j,4k は、断面三角形状の溝部4hの2つの斜面にそれぞ
れに設けられているために、作業者から見たときに最も
見やすくなる状態となる押圧部材4 と端子本体1 との交
差角度が相互に異なるようになる。従って、押圧部材4
と被係止部材5との係止段階が変わるのに伴って押圧部
材4 と端子本体1 との交差角度が変わると、作業者から
見たときに見やすい状態となる表示部が第1又は第2の
表示部4j,4k へと変わるようになり、その時々の見やす
い状態となる表示部でもって、押圧部材4 と被係止部材
5 との係止段階が表示されることとなる。
【0037】かかる電線接続端子にあっては、第1実施
形態の効果に加えて、押圧部材4 の表示手段4gに、被係
止部材5 との係止段階が表示されるから、電線10を挿入
する場合に、太い電線10でも容易に挿入できるのか、細
い電線10しか容易に挿入できないのかを事前に確認する
ことができるので、例えば、太い電線10を挿入するとき
に、細い電線10しか容易に挿入できないことを確認でき
れば、太い電線10でも容易に挿入できるよう、押圧部材
4 による被係止部材5 との係止段階を変えることによっ
て、電線10の挿入作業がやり易くなる。
【0038】次に、本発明の第5実施形態を図13に基づ
いて以下に説明する。なお、第4実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第4実施
形態と異なるところのみ記す。第4実施形態は、第1実
施形態の構成に加えて、被係止部材5 との係止段階を表
示する表示手段4gが設けられているのに対し、本実施形
態では、第3実施形態の構成に加えて、被係止部材5 と
の係止段階を表示する表示手段4gが設けられた構成にな
っている。
【0039】かかる電線接続端子にあっては、第3実施
形態の効果に加えて、押圧部材4 の表示手段4gに、被係
止部材5 との係止段階が表示されるから、電線10を挿入
する場合に、太い電線10でも容易に挿入できるのか、細
い電線10しか容易に挿入できないのかを事前に確認する
ことができるので、例えば、太い電線10を挿入するとき
に、細い電線10しか容易に挿入できないことを確認でき
れば、太い電線10でも容易に挿入できるよう、押圧部材
4 による被係止部材5 との係止段階を変えることによっ
て、電線10の挿入作業がやり易くなる。
【0040】なお、第1乃至第5実施形態のいずれも、
押圧部材4 と被係止部材5 とが2段階に係止する構成に
なっているが、2段階に限るものではなく、3段階以上
に係止する構成でもよい。
【0041】また、第1乃至第5実施形態のいずれも、
被係止手段は、被係止部材5 により構成されているが、
端子本体1 又は端子板2 に一体的に設けられた構成で
も、同様の効果を奏することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、押圧部材は、係
止部又は被係止部の少なくとも一方が複数個設けられる
ことによって、被係止手段と複数段階に係止する。よっ
て、太い電線が接続されたときには、その電線を引き抜
けるように鎖錠ばねを十分に撓ませた状態で押圧部材が
被係止手段に係止し、細い電線が接続されたときには、
その電線を引き抜けるように鎖錠ばねを少し撓ませた状
態で押圧部材が被係止手段に係止することにより、電線
が引き抜かれたときには必ず押圧部材が被係止手段に係
止するようになる。そうなると、再度、電線が挿入され
たときには、押圧部材による被係止手段との係止が解除
されるようになり、電線が端子板に接触固定して接続さ
れたことが確実に報知される。
【0043】請求項2記載の発明は、複数個設けられる
のは、係止部又は被係止部のいずれか一方であるから、
係止部又は被係止部の少なくとも一方が複数個設けられ
る請求項1記載のものよりも、係止部又は被係止部を設
ける作業の手間が少なくなる。
【0044】請求項3記載の発明は、請求項1又は2の
いずれかに記載のものの効果に加えて、金属製である係
止部は、成形材料製のものに比較して機械的強度が大き
いから、被係止手段との係止及びその係止の解除が繰り
返されても、ひび割れや欠けのような劣化が起こりにく
くなり、耐久性を向上させることができる。
【0045】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載のものの効果に加えて、押圧部材の表示
手段に、被係止手段との係止段階が表示されるから、電
線を挿入する場合に、太い電線でも容易に挿入できるの
か、細い電線しか容易に挿入できないのかを事前に確認
することができるので、例えば、太い電線を挿入すると
きに、細い電線しか容易に挿入できないことを確認でき
れば、太い電線でも容易に挿入できるよう、押圧部材に
よる被係止部材との係止段階を変えることによって、電
線の挿入作業がやり易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における太い電線の挿入
時及び引き抜き時の押圧部材の動作を示す断面図であ
る。
【図2】同上における細い電線の挿入時及び引き抜き時
の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図3】同上の端子板の部分斜視図である。
【図4】同上の鎖錠ばねの斜視図である。
【図5】同上の押圧部材の斜視図である。
【図6】同上の被係止部材の斜視図である。
【図7】2つの部材からなる被係止部材の斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2実施形態の押圧部材の斜視図であ
る。
【図9】同上における太い電線の挿入時及び引き抜き時
の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図10】同上における細い電線の挿入時及び引き抜き
時の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態の押圧部材の斜視図で
ある。
【図12】本発明の第4実施形態の押圧部材の斜視図で
ある。
【図13】本発明の第5実施形態の押圧部材の斜視図で
ある。
【図14】従来例の部分分解斜視図である。
【図15】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 端子本体 1c 電線挿入孔 1e 内包収容部 2 端子板 3 鎖錠ばね 3c 圧接部 3d 鎖錠片 4 押圧部材 4c 押圧部 4d 第1の係止部 4e 第2の係止部 4g 表示手段 5 被係止部材(被係止手段) 5f 第1の被係止部 5g 第2の被係止部 10 電線
フロントページの続き (72)発明者 大井戸敏弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 二畠 康 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−135809(JP,A) 特開 平5−275122(JP,A) 特開 平4−155784(JP,A) 実開 昭62−165670(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有する端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ圧接する圧接部が一端部に
    電線の抜け方向に対し先端でもって鋭角的に当接して鎖
    錠することによって引き抜けを規制する鎖錠片が他端部
    にそれぞれに設けられた鎖錠ばねと、鎖錠ばねを電線へ
    の鎖錠及び圧接を解除する方向へ押圧し得る押圧部が設
    けられた押圧部材と、押圧部材に設けられた係止部が係
    止することによって鎖錠ばねの押圧された状態を保持す
    るとともに所定位置に挿入された電線に当接されること
    によって係止部による係止が解除される被係止部が設け
    られた被係止手段と、を備え、押圧部材と被係止手段と
    の係止状態により電線の接続状態を報知可能な電線接続
    端子において、前記係止部又は前記被係止部の少なくと
    も一方は、前記押圧部材が前記被係止手段と複数段階に
    係止するよう複数個設けられたことを特徴とする電線接
    続端子。
  2. 【請求項2】 前記係止部又は前記被係止部のいずれか
    一方が複数個設けられたことを特徴とする請求項1記載
    の電線接続端子。
  3. 【請求項3】 前記係止部は、成形材料によりなる押圧
    部材本体に一体成形された金属製であることを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれかに記載の電線接続端子。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は、前記被係止手段との係
    止段階を表示する表示手段が設けられたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の電線接続端子。
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