JP3419147B2 - 電線接続端子 - Google Patents

電線接続端子

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JP3419147B2
JP3419147B2 JP13445795A JP13445795A JP3419147B2 JP 3419147 B2 JP3419147 B2 JP 3419147B2 JP 13445795 A JP13445795 A JP 13445795A JP 13445795 A JP13445795 A JP 13445795A JP 3419147 B2 JP3419147 B2 JP 3419147B2
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安弘 住野
正実 早船
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線器具等の接続に用
いられる電線接続端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電線接続端子として、図
27に示すものがある。このものは、電線を挿入する電
線挿入孔A1及びこれに連通する内包収容部A2を有する端
子本体A と、内包収容部A2に収容される端子板B と、電
線挿入孔A1から端子板B と平行に挿入された電線を端子
板B の方向へ先端でもって圧接するとともに電線の抜け
方向に対し鋭角的に当接して鎖錠することによって引き
抜けを規制する鎖錠片C1を有したばね部材C と、その鎖
錠片C1の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ押圧する
押圧部材D と、を備えて構成されている。
【0003】このものは、ばね部材C の鎖錠片C1の先端
が、電線挿入孔A1から端子板B と平行に挿入された電線
を圧接するとともに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接
して鎖錠することによって引き抜けを規制する。
【0004】また、押圧部材D がばね部材C の鎖錠片C1
の中間部を押圧すると、ばね部材Cの鎖錠片C1の先端が
圧接方向と逆方向へ変移して、鎖錠が解除されて電線の
引き抜きができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電線接
続端子にあっては、押圧部材D がばね部材C の鎖錠片C1
の中間部を押圧すると、押圧部材D とばね部材C の鎖錠
片C1の先端との間よりも小さな径を有した素線を撚った
撚り線の電線が用いられた場合でも、挿入された電線が
押圧部材D から離れたところに位置するから、撚り線が
押圧部材D とばね部材C の鎖錠片C1の先端との間に入り
込むことがなく、よって押圧部材D が電線を押圧してし
まうが故にばね部材C を押圧することができなくなるこ
とがなくなって、電線の鎖錠が解除されなくなることが
ない。
【0006】しかしながら、押圧部材D がばね部材C の
鎖錠片C1の中間部を押圧するので、比較的大きな力で鎖
錠片C1を押圧しないと、ばね部材C の鎖錠片C1の先端が
押圧方向と逆方向へ変移せず、鎖錠の解除を容易に行う
ことができない。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、電線の鎖錠を容易に解除
することができる電線接続端子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、電線を挿入する電線挿
入孔及びこれに連通する内包収容部を有する端子本体
と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿入孔から
端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向へ先端で
もって圧接するとともに電線の抜け方向に対し鋭角的に
当接して鎖錠することによって引き抜けを規制する鎖錠
片を有したばね部材と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖
錠を解除する方向へ押圧する押圧部材と、を備えた電線
接続端子において、前記押圧部材は鈍角状の角部で交わ
る第1及び第2の面を有し、前記端子本体は前記押圧部
材が電線の鎖錠を解除する方向へ移動されると第1の面
を前記鎖錠片の方向へ沿わせるガイド面が設けられた構
成としている。
【0009】また、請求項2記載のものは、電線を挿入
する電線挿入孔及びこれに連通する内包収容部を有する
端子本体と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿
入孔から端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向
へ先端でもって圧接するとともに電線の抜け方向に対し
鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制
する鎖錠片を有したばね部材と、その鎖錠片の中間部を
電線の鎖錠を解除する方向へ押圧する押圧部材と、を備
えた電線接続端子において、前記端子本体は、電線の鎖
錠を解除する方向へ移動された前記押圧部材を前記鎖錠
片の方向へ沿わせるガイド面及びそのガイド面と鈍角状
の角部で交わり前記押圧部材との間に空隙を有して対向
する対向面が設けられた構成としている。
【0010】また、請求項3記載のものは、電線を挿入
する電線挿入孔及びこれに連通する内包収容部を有する
端子本体と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿
入孔から端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向
へ先端でもって圧接するとともに電線の抜け方向に対し
鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制
する鎖錠片を有したばね部材と、その鎖錠片の中間部を
電線の鎖錠を解除する方向へ押圧する押圧部材と、を備
えた電線接続端子において、前記端子本体は電線の鎖錠
を解除する方向へ移動された前記押圧部材を前記鎖錠片
の方向へ沿わせるガイド面が設けられ、前記押圧部材は
移動する方向の先端ほど細く形成された構成としてい
る。
【0011】また、請求項4記載のものは、請求項1乃
至3記載のいずれかのものにおいて、前記ガイド面は、
その電線挿入方向の先端へ行く程前記端子板へ近づくよ
う形成された構成としている。
【0012】また、請求項5記載のものは、請求項1乃
至3記載のいずれかのものにおいて、前記押圧部材又は
前記端子本体の双方は、前記押圧部材が沿わされると互
いに当接する当接部又は被当接部のいずれかをそれぞれ
設けた構成としている。
【0013】また、請求項6記載のものは、請求項1乃
至3記載のいずれかのものにおいて、前記端子本体は、
前記押圧部材が沿わされるか又は回動する行程の少なく
とも一方を規定する行程規定部が設けられた構成として
いる。
【0014】また、請求項7記載のものは、電線を挿入
する電線挿入孔及びこれに連通する内包収容部を有した
端子本体と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿
入孔から端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向
へ先端でもって圧接するとともに電線の抜け方向に対し
鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制
する鎖錠片を有したばね部材と、その鎖錠片の中間部を
電線の鎖錠を解除する方向へ押圧する押圧部材と、を備
えた電線接続端子において、前記端子本体は、前記押圧
部材が電線の鎖錠を解除する方向へ移動するときの行程
を規定する行程規定部が前記押圧部材の突き当たる突き
当たり部及びその突き当たり部を支点として回動する回
動部を有して形成された構成としている。
【0015】また、請求項8記載のものは、電線を挿入
する電線挿入孔及びこれに連通する内包収容部を有した
端子本体と、内包収容部に収容される端子板と、電線挿
入孔から端子板と平行に挿入された電線を端子板の方向
へ先端でもって圧接するとともに電線の抜け方向に対し
鋭角的に当接して鎖錠することによって引き抜けを規制
する鎖錠片を有したばね部材と、その鎖錠片の中間部を
電線の鎖錠を解除する方向へ押圧する押圧部材と、を備
えた電線接続端子において、前記端子本体は、前記押圧
部材の鎖錠を解除する押圧時に、この押圧部材を挿入さ
れた電線から離れた位置のままで鎖錠片の中間部の先端
寄りへ移動するように沿わせる先端ガイド部が設けら
れ、前記押圧部材は移動すると前記先端ガイド部に沿う
よう形成された構成としている。
【0016】また、請求項9記載のものは、請求項8記
載のものにおいて、前記押圧部材は、移動するにつれて
自らの形状を変えて前記先端ガイド部に沿うよう形成さ
れた構成としている。
【0017】また、請求項10記載のものは、請求項8
記載のものにおいて、前記端子本体は円弧状に形成され
た前記先端ガイド部に対向する対向部と前記押圧部材と
の間に外方と連通する連通空間設けられた構成としてい
る。
【0018】また、請求項11記載のものは、請求項1
0記載のものにおいて、前記連通空間は、前記内方収容
部との間を仕切る仕切り部が設けられた構成としてい
る。
【0019】また、請求項12記載のものは、請求項1
0記載のものにおいて、前記押圧部材は、前記端子本体
の対向部に設けられた凹部に収容し得る凸部が凹部の底
面との間の距離を連通空間の奥程小さくする傾斜部を有
して設けられた構成としている。
【0020】また、請求項13記載のものは、請求項1
0記載のものにおいて、前記押圧部材を前記端子本体に
回動自在に支持する支持手段が設けられた構成としてい
る。
【0021】
【作用】請求項1記載のものによれば、押圧部材は、電
線の鎖錠を解除する方向へ移動されると、その第1の面
が鎖錠片の方向へガイド面に沿わされ、その後に鈍角状
の角部を支点として移動方向の後端側が移動してきた空
間で回動すると、鎖錠片が押圧部材の移動方向の先端側
の梃子の動作により電線の鎖錠を解除する方向へ押圧さ
れる。
【0022】請求項2記載のものによれば、押圧部材
は、電線の鎖錠を解除する方向へ移動されると、鎖錠片
の方向へガイド面に沿わされ、その後に端子本体に設け
られた鈍角状の角部を支点として移動方向の後端側が対
向面との間の空隙にて回動すると、鎖錠片が押圧部材の
移動方向の先端側の梃子の動作により電線の鎖錠を解除
する方向へ押圧される。
【0023】請求項3記載のものによれば、押圧部材
は、移動する方向の先端ほど細く形成されているから、
ガイド面と鎖錠片との間に入り込んで、鎖錠片の中間部
の先端寄りに移動するようガイド面に沿わされる。
【0024】請求項4記載のものによれば、押圧部材
は、ガイド面が電線挿入方向の先端へ行く程端子板へ近
づくよう形成されているから、ガイド面と鎖錠片との間
に入り込んで、請求項1乃至3記載のものよりもさらに
鎖錠片の中間部の先端寄りに移動するようガイド面に沿
わされる。
【0025】請求項5記載のものによれば、押圧部材又
は端子本体の双方は、押圧部材がガイド面に沿わされる
と、それらのいずれかにそれぞれ設けた当接部又は被当
接部が互いに当接するから、押圧部材が所定の位置まで
沿わされたことを確認することができる。
【0026】請求項6記載のものによれば、押圧部材
は、端子本体の行程規定部により、沿わされるか又は回
動する行程の少なくとも一方を規定されるから、所定の
行程を正確に沿わされ又は回動する。
【0027】請求項7記載のものによれば、押圧部材
は、電線の鎖錠を解除する方向へ端子本体の行程規定部
により行程を規制されながら移動すると、行程規定部の
突き当たり部に突き当たり、その後に突き当たり部を支
点として回動部で回動するよう、移動方向の後端側が回
動すると、鎖錠片が押圧部材の移動方向の先端側の梃子
の動作により電線の鎖錠を解除する方向へ押圧される。
【0028】請求項8記載のものによれば、電線の鎖錠
を解除する方向へ移動されられた押圧部材は、端子本体
に設けられた先端ガイド部により、鎖錠片の中間部の先
端寄り方向へ沿わされる。
【0029】請求項9記載のものによれば、電線の鎖錠
を解除する方向へ移動されられた押圧部材は、先端ガイ
ド部に沿うようそれ自体の形状を変えるから、押圧部材
が通る空間に余裕を持たせる必要がなくなる。
【0030】請求項10記載のものによれば、押圧部材
と対向部との間に位置する連通空間にドライバー等の工
具を外方から挿入すると、押圧部材は、対向部に対向す
る先端ガイド部の方向へ移動し、円弧状の先端ガイド部
に沿って鎖錠片の中間部の先端寄り方向へ沿わされる。
また、連通空間に挿入された工具は、押圧部材により押
圧されたばね部材のばね付勢力でもって、押圧部材と端
子本体の対向部との間に挟持される。
【0031】請求項11記載のものによれば、端子本体
の連通空間に挿入されたドライバー等の工具は、内方収
容部との間を仕切る仕切り部に当接することにより、内
方収容部まで挿入されなくなる。
【0032】請求項12記載のものによれば、端子本体
の連通空間に挿入されたドライバー等工具が傾斜部に沿
って凸部の先端まで挿入されると、押圧部材は、対向部
に対向する先端ガイド部の方向へ凸部の厚み寸法だけ移
動する。
【0033】請求項13記載のものによれば、支持手段
によって端子本体に回動自在に支持された押圧部材は、
連通空間にドライバー等の工具が挿入されることによ
り、請求項10記載のものよりも小さい力でもって、円
弧状の先端ガイド部に沿って容易に回動する。
【0034】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図3に基づい
て以下に説明する。この電線接続端子は、端子本体1 、
端子板2 、ばね部材3 、押圧部材4 で構成されている。
【0035】端子本体1 は、開口部を有した基台11及び
カバー12からなっている。基台11及びカバー12は、それ
ぞれプラスチック等の成形材料によりなり、基台11及び
カバー12の両開口部を塞ぐようにして重合すると、電線
挿入孔1a及び穴部1bとこれらに連通する内包収容部1cと
が形成される。詳しくは、内包収容部1cにおいて穴部1b
からの連通口近くにガイド面1dを有した台が設けられて
おり、穴部1bの連通口から外部にかけて切り欠くように
して断面が大きくなった回動空間1eが設けられている。
そして、その回動空間1eにおいてガイド面1dから連続す
る面が、後述するように内包収容部1cに収容された押圧
部材4 と対向する対向面1fとなっている。
【0036】端子板2 は、銅合金等の導電板により、一
端部が中央片2a及び両対向片2b,2cで略コ字状に形成さ
れている。詳しくは、一端部は、直角に折曲された中央
片2aの両側に両対向片2b,2c が設けられている。
【0037】ばね部材3 は、ステンレス等の板ばね材料
により、先端3aから中間部3bにかけて鎖錠片3cとなっ
て、略S字状に形成されている。そして、先端3a及び後
端部3dを一方対向片2bに対向させ、中間部3bを他方対向
片2cに面接して端子板2 の内側に装着されている。
【0038】押圧部材4 は、プラスチック等の成形材料
により、一端4a側が幅広く他端4b側が幅狭い角棒状に形
成されている。詳しくは、押圧部材4 は、その中央より
一端4a寄りで屈曲して鈍角の角部4cが設けられ、その角
部4cの一端4a側が第1の面4dとなり、その角部4cの他端
4b側が第2の面4eとなっいる。この押圧部材4 は、その
角部4cがガイド面1dの近くに位置した状態で、一端4a側
が内方収容部1cに収容されて他端4b側が穴部1bから突き
出るものとなっている。
【0039】次に、この電線接続端子に電線5 を接続す
る手順を以下に述べる。端子本体1の電線挿入孔1aから
端子板2 の一方対向片2bと平行に電線5 を挿入すると、
電線5 は、端子板2 の一方対向片2bと鎖錠片3cの先端3a
及びばね部材3 の後端部3dとの間に挟入して、鎖錠片3c
の先端3a及びばね部材3 の後端部3dのばね力でもって一
方対向片2bの方向へ圧接されるとともに、鎖錠片3cの先
端3aが電線5 の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠す
ることによって引き抜けを規制される。
【0040】次に、この電線接続端子から電線5 を引き
抜く手順を図3(a)及び(b)に基づいて以下に説明
する。押圧部材4 は、同図(a)に矢示するように移動
すると、その第1の面4dが鎖錠片3cの方向へガイド面1d
に沿わされて内方収容部1cのより奥へと移動する。その
後、同図(b)に矢示するように、その角部4cを支点と
して移動方向の後端つまり他端4b側が、回動空間1e及び
移動してきた空間で回動すると、梃子の動作により押圧
部材4 の移動方向の先端つまり一端4a側が鎖錠片3cを圧
接方向と逆方向へ押圧して電線5 の鎖錠が解除され、電
線5 が引き抜けるのを規制されなくなり、電線挿入孔1a
から引き抜かれる。
【0041】かかる電線接続端子にあっては、前述した
ように、押圧部材4 は、電線5 の鎖錠を解除する方向へ
移動すると、その第1の面4dが鎖錠片3cの方向へガイド
面1dに沿わされ、その後に鈍角状の角部4cを支点として
移動方向の後端つまり他端4b側が、回動空間1e及び移動
してきた空間で比較的小さい力により回動しても、梃子
の動作により押圧部材4 の移動方向の先端つまり一端4a
側が鎖錠片3cを圧接方向と逆方向へより大きい力で押圧
するので、鎖錠の解除を容易に行うことができ、しかも
挿入された電線5 が押圧部材4 から離れたところに位置
するから、電線5 に撚り線が用いられた場合でも、撚り
線が押圧部材4 とばね部材3 の先端3aとの間に入り込ま
ず、電線の鎖錠が解除されなくなることがない。
【0042】次に、本発明の第2実施例を図4乃至図6
に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実質的
に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1
実施例と異なるところのみ記す。
【0043】第1実施例では、端子本体1 は、その穴部
1bにおいて押圧部材4 と対向する対向面1fがガイド面1d
となす角度が180°以下であり、押圧部材4 は、鈍角
の角部4cで交わる第1及び第2の面4d,4e が設けられて
いるのに対し、本実施例では、端子本体1 は、対向面1f
がガイド面1dと180°を越えて鈍角の角部1gで交わっ
て、角棒状の押圧部材4 との間に空隙つまり回動空間1e
を有する構成となっている。
【0044】次に、第1実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を図6(a)及び(b)に基づ
いて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)に矢示
するように押圧すると、鎖錠片3cの方向へガイド面1dに
沿わされて内方収容部1cのより奥へと移動する。その
後、同図(b)に矢示するように、その角部1gを支点と
して移動方向の後端つまり他端4b側が回動空間1eで回動
すると、梃子の動作により押圧部材4 の移動方向の先端
つまり一端4a側が鎖錠片3cを圧接方向と逆方向へ押圧し
て電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜けるのを規
制されなくなり、電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0045】かかる電線接続端子にあっては、上記した
ように、押圧部材4 は、電線5 の鎖錠を解除する方向へ
移動すると、鎖錠片3cの方向へガイド面1dに沿わされ、
その後に鈍角状の角部1gを支点として移動方向の後端つ
まり他端4b側が、回動空間1eで比較的小さい力により回
動しても、梃子の動作により押圧部材4 の移動方向の先
端つまり一端4a側が鎖錠片3cを圧接方向と逆方向へより
大きい力で押圧するので、鎖錠の解除を容易に行うこと
ができ、しかも挿入された電線5 が押圧部材4から離れ
たところに位置するから、電線5 に撚り線が用いられた
場合でも、撚り線が押圧部材4 とばね部材3 の先端3aと
の間に入り込まず、電線の鎖錠が解除されなくなること
がない。
【0046】次に、本発明の第3実施例を図7乃至図9
に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実質的
に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1
実施例と異なるところのみ記す。
【0047】第1実施例では、端子本体1 は回動空間1e
が設けられ、押圧部材4 は角部4cが設けられているのに
対し、本実施例では、端子本体1 は回動空間1eが設けら
れておらず、一端4aに行く程細く形成された構成となっ
ている。
【0048】次に、第1実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を図9(a)及び(b)に基づ
いて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)に矢示
するように移動して、その第1の面4dが鎖錠片3cの方向
へガイド面1dに沿わされると、より細くなっている一端
4aがガイド面1dと鎖錠片3cとの間に入り込んで、内方収
容部1cのより奥へ沿わされて、同図(b)に示すよう
に、その一端4aが鎖錠片3cの中央部の先端寄りを押圧し
て電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜けるのを規
制されなくなり、電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0049】かかる電線接続端子にあっては、上記した
ように、押圧部材4 は、移動方向の先端つまり一端4aへ
行くほど細く形成されているから、ガイド面1dと鎖錠片
3cとの間に入り込んで、第1の面4dが鎖錠片3cの中間部
の先端寄りにガイド面1dに沿わされるので、鎖錠片3cの
中間部において鎖錠部分の近くである先端寄りを押圧す
ることができるようになり、押圧する力が比較的小さく
ても鎖錠の解除を容易に行うことができ、しかも挿入さ
れた電線5 が押圧部材4 から離れたところに位置するか
ら、電線5 に撚り線が用いられた場合でも、撚り線が押
圧部材4 とばね部材3 の先端3aとの間に入り込まず、電
線の鎖錠が解除されなくなることがない。
【0050】次に、本発明の第4実施例を図10及び図
11に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第1実施例と異なるところのみ記す。
【0051】第1実施例では、端子本体1 のガイド面1d
は電線挿入方向と平行に形成され、押圧部材4 はその角
部4cから一端4aまで同じ太さになっているのに対し、本
実施例では、端子本体1 のガイド面1dは電線挿入方向の
先端へ行く程端子板2 へ近づくよう形成され、押圧部材
4 は、その一端4aへ行く程細く形成された構成となって
いる。
【0052】次に、第1実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を図11(a)及び(b)に基
づいて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)に矢
示するように、その一端4a方向へ移動すると、第3実施
例と同様に、その一端4aがガイド面1dと鎖錠片3cとの間
に入り込んで、第1の面4dが鎖錠片3cの中央部の先端寄
りへ沿わされる。その後、同図(b)に矢示するよう
に、第1実施例と同様に、角部4cよりも他端4b側が回動
空間1e及び移動してきた空間で回動すると電線5の鎖錠
が解除され、電線5 が引き抜けるのを規制されなくなっ
て電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0053】かかる電線接続端子にあっては、押圧部材
4 は、押圧方向の先端である一端4aへ行くほど細く形成
されており、またガイド面1dが電線挿入方向の先端へ行
く程端子板2 へ近づくよう形成されているから、ガイド
面1dと鎖錠片3cとの間に入り込んで、その一方面4aが第
1実施例よりも鎖錠片3cの先端寄りにガイド面1dに沿わ
されるので、鎖錠片3cの中間部において鎖錠部分の近く
である先端寄りを押圧することができるようになり、第
1実施例より押圧する力が小さくても鎖錠の解除を容易
に行うことができる。
【0054】次に、本発明の第5実施例を図12に基づ
いて以下に説明する。なお、第4実施例と実質的に同一
の機能を有する部材には同一の符号を付し、第4実施例
と異なるところのみ記す。
【0055】第4実施例では、端子本体1 は、穴部1bの
連通口において押圧部材4 の第1及び第2の面4d,4e と
は反対側の反対面4fに対向する部分が鋭角的に形成さ
れ、押圧部材4 の反対面4fが平坦であるのに対し、本実
施例では、端子本体1 は、穴部1bの連通口において押圧
部材4 の反対面4fと対向する部分が面取りされて丸みが
かかった角と鈍角状の当接部1hとで形成され、押圧部材
4 の反対面4fに凹状の被当接部4gが設けられた構成とな
っている。
【0056】次に、第4実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を以下に説明する。押圧部材4
は、第4実施例と同様にその一端4a方向へ移動すると、
その一端4aがガイド面1dと鎖錠片3cとの間に入り込ん
で、第1の面4dがより奥へと沿わされ、その被当接部4g
が端子本体1の当接部1hに当接する。その当接とともに
押圧するのを停止して、第4実施例と同様に、角部4cよ
りも他端4b側が回動空間1e及び移動してきた空間で回動
すると電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜けるの
を規制されなくなって電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0057】かかる電線接続端子にあっては、第4実施
例と同様に、押圧部材4 は、ガイド面1dと鎖錠片3cとの
間に入り込んで、第1の面4dが第1実施例よりも鎖錠片
3cの中間部の先端寄りにガイド面1dに沿わされるので、
鎖錠片3cの中間部において鎖錠部分の近くである先端寄
りを押圧することができるようになり、第1実施例より
押圧する力が小さくても鎖錠の解除を容易に行うことが
できる。
【0058】また、端子本体1 及び押圧部材4 は、押圧
部材4 が沿わされると、それぞれ設けた当接部1h及び被
当接部4gが互いに当接するから、角部4cを支点として、
押圧部材4 が回動動作に移るときを確認できるようにな
り、第4実施例よりも鎖錠の解除を確実に行うことがで
きる。
【0059】次に、本発明の第6実施例を図13に基づ
いて以下に説明する。なお、第5実施例と実質的に同一
の機能を有する部材には同一の符号を付し、第5実施例
と異なるところのみ記す。
【0060】第5実施例では、端子本体1 は、そのガイ
ド面1dにおいて電線挿入方向の先端近くが端子板2 と平
行に、また当接部1hが穴部1bの連通口に形成され、押圧
部材4 は、その被当接部4gがその反対面4fに設けられて
いるのに対し、本実施例では、端子本体1 は、そのガイ
ド面1dにおいて電線挿入方向の先端近くが次第に端子板
2 から遠ざかるようになっていて、その遠ざかり始める
ところが当接部1hとなり、押圧部材4 は、その被当接部
4gが鈍角状の角部4cでもって形成された構成となってい
る。
【0061】次に、第5実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を以下に説明する。押圧部材4
は、第5実施例と同様にその一端4a方向へ移動すると、
その一端4aがガイド面1dと鎖錠片3cとの間に入り込ん
で、鎖錠片3cの先端寄りへ押し入れられ、その被当接部
4gが端子本体1の当接部1hに当接する。その当接ととも
に押圧するのを停止して、第4実施例と同様に、角部4c
を支点として、角部4cよりも他端4b側が回動空間1e及び
移動してきた空間で回動すると電線5 の鎖錠が解除さ
れ、電線5 が引き抜けるのを規制されなくなって電線挿
入孔1aから引き抜かれる。
【0062】かかる電線接続端子にあっては、第5実施
例と同様に、第1実施例より押圧する力が小さくても鎖
錠の解除を容易に行うことができるとともに、第4実施
例よりも鎖錠の解除を確実に行うことができる。
【0063】次に、本発明の第7実施例を図14乃至図
16に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第1実施例と異なるところのみ記す。
【0064】第1実施例では、押圧部材4 が移動して沿
わされる行程及びその後に回動する行程は、作業者が規
定するものであって、端子本体1 にそれらの行程を規定
するものがなかったのに対し、本実施例では、それらの
行程を規定する行程規定部1jが端子本体1 に設けられた
構成としている。
【0065】詳しくは、端子本体1 は、その基台11及び
カバー12の内壁において穴部1bの近くに、溝状の行程規
定部1jがそれぞれ設けられている。この行程規定部1j
は、屈曲部1k及び回動部1mを有し側面視で略L字型をな
している。
【0066】押圧部材4 は、その第1及び第2の面4d,4
e 並びに反対面4fに直交する両側面に円柱状の突起4hが
それぞれ設けられ、その突起4hが端子本体1 の行程規定
部1jに係合しており、また一端4aから他端4bまで同じ幅
となっている。
【0067】次に、第1実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を図16(a)乃至(c)に基
づいて以下に説明する。押圧部材4 は、第1実施例と同
様に、同図(a)に矢示するように、その一端4a方向へ
移動すると、その突起4hが行程規定部1jに係合した状態
で端子本体1 のガイド面1dに沿わされ、同図(b)に示
すように屈曲部1kに至ると、一端4a方向へ移動するのが
規制される。その後、押圧部材4 は、その突起4hが行程
規定部1jの回動部1mで回動するよう、第1実施例と同様
に、同図(c)に示すように、角部4cよりも他端4b側
が、回動空間1e及び移動してきた空間で回動すると電線
5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜けるのを規制され
なくなって電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0068】かかる電線接続端子にあっては、押圧部材
4 は、端子本体1 の行程規定部1jにより、移動して沿わ
される行程及び回動する行程を規定されるから、所定の
行程を正確に沿わされながら回動するので、第1実施例
よりも鎖錠の解除を確実に行うことができる。
【0069】次に、本発明の第8実施例を図17及び図
18に基づいて以下に説明する。なお、第4実施例と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第4実施例と異なるところのみ記す。
【0070】第4実施例では、押圧部材4 が移動して沿
わされる行程及びその後に回動する行程は、作業者が規
定するものであって、端子本体1 にそれらの行程を規定
するものがなかったのに対し、本実施例では、それらの
行程を規定する行程規定部1jが端子本体1 に設けられた
構成としている。
【0071】詳しくは、端子本体1 は、その基台11及び
カバー12の内壁において穴部1bの近くに、第7実施例と
同様の行程規定部1jがそれぞれ設けられている。
【0072】押圧部材4 は、その第1及び第2の面4d,4
e 並びに反対面4fに直交する両側面に第7実施例と同様
の突起4hがそれぞれ設けられ、その突起4hが端子本体1
の行程規定部1jに係合しており、また一端4aから他端4b
まで同じ幅となっている。
【0073】次に、第4実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を以下に説明する。押圧部材4
は、第7実施例と同様に、その一端4a方向へ移動する
と、その突起4hが行程規定部1jに係合した状態で端子本
体1 のガイド面1dに沿わされ、屈曲部1kに至るとその方
向へ移動するのが規制される。その後、押圧部材4 は、
その突起4hが行程規定部1jの回動部1mで回動するよう、
第4実施例と同様に、角部4cよりも他端4b側が回動空間
1e及び移動してきた空間で回動すると電線5 の鎖錠が解
除され、電線5 が引き抜けるのを規制されなくなって電
線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0074】かかる電線接続端子にあっては、押圧部材
4 は、第7実施例と同様に、端子本体1 の行程規定部1j
により、移動して沿わされる行程及び回動する行程を規
定されるから、所定の行程を正確に沿わされながら回動
するので、第4実施例よりも鎖錠の解除を確実に行うこ
とができる。
【0075】次に、本発明の第9実施例を図19に基づ
いて以下に説明する。なお、第8実施例と実質的に同一
の機能を有する部材には同一の符号を付し、第8実施例
と異なるところのみ記す。
【0076】第8実施例では、端子本体1 のガイド面1d
が電線挿入孔1aの近くから電線挿入方向に向かって設け
られ、押圧部材4 は、その反対面4fが角部4cから他端4b
まで平坦であるのに対し、本実施例では、第2実施例と
同様に、端子本体1 に角部1gが設けられており、押圧部
材4 は、その反対面4fの他端4bが盛り上がるようにして
把手4jが設けられた構成となっている。
【0077】次に、第8実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を以下に説明する。押圧部材4
は、第4実施例と同様に、その一端4a方向へ移動する
と、その突起4hが行程規定部1jに係合した状態で端子本
体1 のガイド面1dに沿わされ、屈曲部1kに至るとその方
向へ押圧されるのが規制される。その後、押圧部材4
は、その突起4hが回動部1mで回動するよう、作業者が把
手4jを持って角部1gを支点として他端4b側が回動空間1e
で回動させると電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き
抜けるのを規制されなくなって電線挿入孔1aから引き抜
かれる。
【0078】かかる電線接続端子にあっては、第8実施
例と同様に鎖錠の解除を容易にまた確実に行うことがで
きる。
【0079】次に、本発明の第10実施例を図20乃至
図22に基づいて以下に説明する。なお、第7実施例と
実質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付
し、第7実施例と異なるところのみ記す。第7実施例で
は、端子本体1 は、ガイド面1dが設けられるとともに側
面視で略L字状の行程規定部1jに形成され、押圧部材4
は、突起4hが一対設けられているのに対し、本実施例で
は、端子本体1 は、ガイド面1dが設けられず、行程規定
部1jが側面視で略T字状に形成されており、押圧部材4
は、突起4hが二対設けられた構成となっている。
【0080】詳しくは、端子本体1 の行程規定部1jは、
突き当たり部1nを有したものとなっている。
【0081】押圧部材4 は、角部4cの近くに一方の突起
4hが、角部4cと他端4bとの略中間に他方の突起4hが設け
られ、その両突起4h,4h が端子本体1 の行程規定部1jに
係合しており、また一端4aから他端4bまで同じ幅となっ
ている。
【0082】次に、第7実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を、図22(a)乃至(c)に
基づいて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)に
矢示するように、その一端4a方向へ移動すると、その両
突起4h,4h が行程規定部1jに係合した状態で沿わされ、
同図(b)に示すように、その一方の突起4hが突き当た
り部1nに突き当たるとその方向へ押圧されるのが規制さ
れる。その後、押圧部材4 は、同図(c)に示すよう
に、その他方の突起4hが突き当たり部1nを支点として回
動部1mで回動するよう、他端4b側が行程規回動空間1e及
び移動してきた空間で回動すると、梃子の動作により押
圧部材4 の移動方向の先端つまり一端4a側が鎖錠片3cを
圧接方向と逆方向へ押圧して電線5 の鎖錠が解除され、
電線5 が引き抜けるのを規制されなくなり、電線挿入孔
1aから引き抜かれる。
【0083】かかる電線接続端子にあっては、第7実施
例と同様に鎖錠の解除を容易にまた確実に行うことがで
きる。
【0084】次に、本発明の第11実施例を図23に基
づいて以下に説明する。なお、第8実施例と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第8実施
例と異なるところのみ記す。
【0085】第8実施例では、端子本体1 は、ガイド面
1dが設けられるとともに行程規定部1jが1つ形成され、
押圧部材4 は、突起4hが一対設けられているのに対し、
本実施例では、端子本体1 は、ガイド面1dが設けられ
ず、行程規定部1jが2つ形成されており、押圧部材4
は、突起4hが二対設けられた構成となっている。
【0086】詳しくは、端子本体1 は、内方収容部1c側
に突き当たり部1nを有し平面視で略I字型の一方の行程
規定部1jと、屈曲部1k及び回動部1mを有し平面視で略L
字型の他方の行程規定部1jと、が形成されている。
【0087】押圧部材4 は、第10実施例と同様に、二
対の突起4h,4h が設けられ、両突起4hが端子本体1 の両
行程規定部1j,1j にそれぞれ係合しており、また一端4a
から他端4bまで同じ幅となっている。
【0088】次に、第8実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を、以下に説明する。押圧部材
4 は、その一端4a方向へ移動すると、その突起4h,4h が
両行程規定部1j,1j にそれぞれ係合して沿わされ、その
一方の突起4hが突き当たり部1nに突き当たるとともに他
方の突起4hが屈曲部1kに至ると、その方向へ移動するの
が規制される。その後、押圧部材4 は、その他方の突起
4hが他方の行程規定部1jの回動部1mで回動するよう、他
端4b側が行程規回動空間1e及び移動してきた空間で回動
すると、梃子の動作により押圧部材4 の移動方向の先端
つまり一端4a側が鎖錠片3cを圧接方向と逆方向へ押圧し
て電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜けるのを規
制されなくなり、電線挿入孔1aから引き抜かれる。
【0089】かかる電線接続端子にあっては、第8実施
例と同様に鎖錠の解除を容易にまた確実に行うことがで
きる。
【0090】次に、本発明の第12実施例を図24乃至
図26に基づいて以下に説明する。なお、第3実施例と
実質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付
し、第3実施例と異なるところのみ記す。
【0091】第3実施例では、端子本体1 にガイド面1d
が設けられ、押圧部材4 が1本の角棒状に形成されてい
るのに対し、本実施例では、端子本体1 は、先端ガイド
部1pが設けられており、押圧部材4 が2本の角棒状の第
1押圧部材41及び第2押圧部材42を軸方向に継いだ形状
になっている。
【0092】詳しくは、端子本体1 は、その先端ガイド
部1pが穴部1bの連通口からばね部材3 の先端3aに向かっ
て台状に設けられている。そして、穴部1b及びその穴部
1bから内包収容部1cに至る空間が第3実施例よりも小さ
く形成されている。
【0093】この押圧部材4 を構成する第1押圧部材41
及び第2押圧部材42は、軸支部4kにより互いに回動自在
に軸支されるものとなっている。
【0094】次に、第3実施例と同様の手順で接続され
た電線5 を引き抜く手順を、図26(a)乃至(c)に
基づいて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)に
矢示するように押圧すると、同図(b)に示すように、
その第1押圧部材41及び第2押圧部材42が軸支部4kにて
回動することによって、先端ガイド部1pに沿わされて、
第1押圧部材41及び第2押圧部材42のなす角度を変えて
それ自体の形状を変えながら、内収容部1c中の鎖錠片
3cの中間部の先端寄りへ移動して、一端4aが鎖錠片3cを
押圧して電線5 の鎖錠が解除され、電線5 が引き抜ける
のを規制されなくなり、電線挿入孔1aから引き抜かれ
る。
【0095】かかる電線接続端子にあっては、上記した
ように、電線5 の鎖錠を解除する方向へ移動された押圧
部材4 は、端子本体1 に設けられた先端ガイド部1pによ
り、鎖錠片3cの中間部の先端寄り方向へ沿わされるの
で、鎖錠片3cの中間部において鎖錠部分の近くである先
端寄りを押圧することができるようになり、押圧する力
が比較的小さくても鎖錠の解除を容易に行うことがで
き、しかも挿入された電線5 が押圧部材4 から離れたと
ころに位置するから、電線5 に撚り線が用いられた場合
でも、撚り線が押圧部材4 とばね部材3 の先端との間に
入り込まず、電線5の鎖錠が解除されなくなることがな
くなる。
【0096】また、電線5 の鎖錠を解除する方向へ移動
された押圧部材4 は、先端ガイド部1pに沿うようそれ自
体の形状を変えるから、押圧部材4 が通る空間に余裕を
持たせる必要がなくなるので、全体の大きさをより小さ
くすることができる。
【0097】次に、本発明の第13実施例を図27及び
図28に基づいて以下に説明する。なお、第12実施例
と実質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付
し、第12実施例と異なるところのみ記す。
【0098】第12実施例では、端子本体1 は、穴部1b
の連通口から内方にかけての先端ガイド部1pが直線状に
形成され、その先端ガイド部1pに対向する対向部1qと押
圧部材4 との間に間隙がなく、穴部1bと内方収容部1cと
の間が仕切られておらず、また押圧部材4 は、2本の角
棒状の第1押圧部材41及び第2押圧部材42を軸方向に継
いだ形状になっているのに対し、本実施例では、端子本
体1 は、穴部1bの連通口から内方にかけての先端ガイド
部1pが円弧状に形成され、その先端ガイド部1pに対向す
る対向部1qと押圧部材4 との間に外方と連通する連通空
間1rが設けられるとともに、その連通空間1rに内方収容
部1cとの間を仕切る仕切り部1sが設けられ、また押圧部
材4 は、一つの部材からなる構成となっている。
【0099】詳しくは、端子本体1 の仕切り部1sは、穴
部1bの内方収容部1cとの連通口の断面を小さくするよう
対向部1qから延設されることにより形成される。また押
圧部材4 は、端子本体1 の先端ガイド部1pに沿わされる
被ガイド部4mが先端ガイド部1pと同様に円弧状に形成さ
れている。
【0100】次に、第12実施例と同様の手順で接続さ
れた電線5 を引き抜く手順を、図28(a)乃至(c)
に基づいて以下に説明する。押圧部材4 は、同図(a)
に示すように、押圧部材4 と対向部1qとの間に位置する
連通空間1rにドライバー等の工具6 を外方から挿入する
と、対向部1qに対向する先端ガイド部1pの方向へ移動
し、同図(b)に示すように、円弧状の先端ガイド部1p
に沿って鎖錠片3cの中間部の先端寄り方向へ沿わされる
ようになり、やがて押圧部材4 の一端4aが鎖錠片3cを押
圧して電線5 の鎖錠が解除される。そして、工具6 は、
同図(c)に示すように、仕切り部1sに当接して、さら
に奥の内方収容部1cまで挿入されるのが規制される。な
お、本実施例のものに挿入される工具6 に、より厚いも
のを使用した場合は、仕切り部1sに当接する前に、奥へ
挿入されるのが摩擦によって規制される。また、この工
具6 は、押圧部材4 により押圧されたばね部材3 のばね
付勢力でもって、押圧部材4 と端子本体1 の対向部1qと
の間に挟持される。つまり、押圧部材4 は、対向部1qと
共に工具6 を挟持する挟持部4nが設けられたこととな
る。その後、工具6 を持っていた手を離して、電線5 を
引き抜く。このとき、両手で引き抜いてもよい。
【0101】かかる電線接続端子にあっては、上記した
ように、押圧部材4 と対向部1qとの間に位置する連通空
間1rにドライバー等の工具6 を外方から挿入すると、押
圧部材4 は、対向部1qに対向する先端ガイド部1pの方向
へ移動し、円弧状の先端ガイド部1pに沿って鎖錠片3cの
中間部の先端寄り方向へ沿わされるので、第12実施例
のものと同様に、押圧する力が比較的小さくても鎖錠の
解除を容易に行うことができ、電線5 に撚り線が用いら
れた場合でも、電線5 の鎖錠が解除されなくなることも
なくなる。また、連通空間1rに挿入された工具6 は、押
圧部材4 によって押圧されたばね部材3 のばね付勢力で
もって、押圧部材4 と端子本体1 の対向部1qとの間に挟
持されるので、工具6 を持っていた手を離して、両手を
使って電線5 を引き抜くことができ、電線5 の引き抜き
作業をやり易くすることができる。
【0102】また、端子本体1 の連通空間1rに挿入され
たドライバー等の工具6 は、内方収容部1cとの間を仕切
る仕切り部1sに当接することにより、内方収容部1cまで
挿入されなくなるので、内方収容部1cに収容された各部
材を工具6 により傷つけたりするのを防止することがで
きる。
【0103】次に、本発明の第14実施例を図29に基
づいて以下に説明する。なお、第13実施例と実質的に
同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第13
実施例と異なるところのみ記す。
【0104】第13実施例では、端子本体1 の対向部1q
も、押圧部材4 の挟持部4n付近も平坦であるのに対し、
本実施例では、端子本体1 の対向部1qには凹部1tが、押
圧部材4 の挟持部4n付近にはその凹部1tに収容し得る凸
部4pがそれぞれ設けられた構成になっている。
【0105】詳しくは、端子本体1 の凹部1tは、対向部
1qにおいて穴部1bの外方開口端縁となっている部分に設
けられている。また、押圧部材4 の凸部4pは、押圧部材
4 の他端4dに設けられ、凹部1tの底面との間の距離を連
通空間1rの奥程小さくする傾斜部4qを有している。
【0106】かかる電線接続端子にあっては、上記した
ように、端子本体1 の連通空間1rに挿入されたドライバ
ー等の工具6 が傾斜部4qに沿って凸部4pの先端まで到達
した状態では、押圧部材4 は、対向部1qに対向する先端
ガイド部1pの方向へ凸部4pの厚み寸法だけ移動している
ので、第13実施例のものほどドライバー等の工具6を
奥へ挿入しなくても、第13実施例のものと同様の効果
を奏することができる。
【0107】次に、本発明の第15実施例を図30に基
づいて以下に説明する。なお、第13実施例と実質的に
同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第13
実施例と異なるところのみ記す。
【0108】第13実施例では、押圧部材4 が端子本体
1 の円弧状に形成された先端ガイド部1pに沿わされて、
回動するように移動する構成になっているのに対し、本
実施例では、端子本体1 に押圧部材4 を回動自在に支持
する支持手段7 が設けられた構成になっている。
【0109】詳しくは、支持手段7 は、押圧部材4 の挟
持部4nから一端4aに至る略中間部に設けられた支持突起
4rと、その支持突起4rを回動自在に支持するよう端子本
体1に設けられた支持部1uとからなる。さらに詳しく
は、この支持部1uは、仕切り部1sと端子板2 の他方対向
片2cとの間に凹状に形成されている。
【0110】かかる電線接続端子にあっては、支持手段
7 によって端子本体1 に回動自在に支持された押圧部材
4 は、連通空間1rにドライバー等の工具6 が挿入される
ことにより、第13実施例のものよりも小さい力でもっ
て、円弧状の先端ガイド部1pに沿って容易に回動するの
で、第13実施例のものよりも、電線6 の鎖錠解除をや
り易くすることができる。
【0111】なお、第1乃至第15実施例では、いずれ
も端子板2 は、中央片2a及び両対向片2b,2c を有した略
コ字状に形成されているが、電線5 が圧接される部分を
有していれば、端子板2 の形状はこれに限るものではな
い。
【0112】また、第4実施例では、第1実施例のよう
に押圧部材4 に角部4cが設けられているものであるが、
第2実施例のように端子本体1 に角部1gが設けられてい
るものに、端子本体1 のガイド面1dが電線挿入方向の先
端へ行く程端子板2 へ近づくよう形成しても、より容易
に電線5 の鎖錠が解除されるようになる。
【0113】また、第5及び第6実施例では、いずれも
端子本体1 に当接部1hが設けられて押圧部材4 に被当接
部4gが設けられているが、端子本体1 に被当接部が設け
られて押圧部材4 に当接部が設けられても、同様な効果
を奏することができる。
【0114】また、第5及び第6実施例では、いずれも
第1実施例のように押圧部材4 に角部4cが設けられてい
るものであるが、第2実施例のように端子本体1 に角部
1gが設けられているものにおいて、端子本体1 又は押圧
部材4 の双方に、当接部又は被当接部のいずれか一方が
それぞれ設けられても、同様な効果を奏することができ
る。
【0115】また、第5実施例と第8及び第9実施例で
は、端子本体1 のガイド面1dは電線挿入方向の先端へ行
く程端子板2 へ近づくよう形成されているが、押圧部材
4 の一端4aがガイド面1dと鎖錠片3cとの間に容易に入り
込むときは、ガイド面1dが電線挿入方向の先端へ行く程
端子板2 へ近づくよう形成されていなくてもよい。
【0116】また、第4乃至第6実施例と第8及び第9
実施例では、いずれも押圧部材4 は、その一端4aへ行く
程細く形成されているが、押圧部材4 の一端4aがガイド
面1dと鎖錠片3cとの間に容易に入り込むときは、一端4a
へ行く程細く形成されていなくてもよい。
【0117】また、第3乃至第6実施例と第8及び第9
実施例と第11及び第12実施例では、いずれも押圧部
材4 の一端4aが一方対向片2b側から切り欠いて細くなっ
ているが、先端の細くなっている形状はこれらのものに
限るものではなく、他の形状にして、それに伴って端子
本体1 の形状を適宜変えたものでもよい。
【0118】また、第1実施例と第4乃至第8実施例と
第10及び第11実施例では、いずれも回動空間1eが設
けられているが、押圧部材4 の移動してきた空間のみで
十分回動できるときは、回動空間1eが設けられていなく
てよい。
【0119】また、第10実施例及び第11実施例で
は、押圧部材4 は、いずれも第1及び第2の面4d,4e を
有しているが、有していなくてもよい。
【0120】また、第12実施例では、押圧部材4 は、
第1押圧部材41及び第2押圧部材42が軸支部4kによって
軸支されている形状となっているが、この形状に限ら
ず、押圧されるとともに先端ガイド部1pに沿わされる可
撓性を有するものであってもよい。
【0121】また、第12実施例では、電線5 の鎖錠を
解除する方向へ移動された押圧部材4 は、先端ガイド部
1pに沿うようそれ自体の形状を変える構成になっている
が、全体の大きさが多少大きくなってもよいときは、こ
のような構成にしなくてもよく、そのときは設計の自由
度を大きくすることができる。
【0122】また、第13実施例及び第14実施例で
は、いずれも仕切り部1sが設けられているが、連通空間
1rに挿入する工具6 が内方収容部1cまで挿入される恐れ
がないときは設けられなくてもよく、そのときは製作が
より容易になる。
【0123】また、第14実施例では、凸部4pは、1箇
所に設けられているが、ドライバー等の工具6 の幅方向
に複数箇所に設けられることにより、幅の狭い工具6 が
使用されてもいずれかの凸部4pに挟持され、幅の広い工
具6 が使用されても挟持箇所が多くなるから、確実に工
具6 を挟持することができる。
【0124】また、第15実施例では、支持手段7 は、
押圧部材4 に設けられた支持突起4rと端子本体1 に設け
られた凹状の支持部1uとにより構成されているが、押圧
部材4 に凹状の支持部を設け、端子本体1 に支持突起を
設けても、同様の効果を奏することができる。
【0125】
【発明の効果】請求項1記載のものは、押圧部材は、電
線の鎖錠を解除する方向へ移動されると、その第1の面
が鎖錠片の方向へガイド面に沿わされ、その後に鈍角状
の角部を支点として移動方向の後端側が移動してきた空
間で回動すると、鎖錠片が押圧部材の移動方向の先端側
の梃子の動作により電線の鎖錠を解除する方向へ押圧さ
れるので、鎖錠の解除を容易に行うことができ、しかも
挿入された電線が押圧部材から離れたところに位置する
から、電線に撚り線が用いられた場合でも、撚り線が押
圧部材とばね部材の先端との間に入り込まず、電線の鎖
錠が解除されなくなることがない。
【0126】請求項2記載のものは、押圧部材は、電線
の鎖錠を解除する方向へ移動されると、鎖錠片の方向へ
ガイド面に沿わされ、その後に端子本体に設けられた鈍
角状の角部を支点として移動方向の後端側が対向面との
間の空隙にて回動すると、鎖錠片が押圧部材の移動方向
の先端側の梃子の動作により電線の鎖錠を解除する方向
へ押圧されるので、鎖錠の解除を容易に行うことがで
き、しかも挿入された電線が押圧部材から離れたところ
に位置するから、電線に撚り線が用いられた場合でも、
撚り線が押圧部材とばね部材の先端との間に入り込ま
ず、電線の鎖錠が解除されなくなることがない。
【0127】請求項3記載のものは、押圧部材は、移動
する方向の先端ほど細く形成されているから、ガイド面
と鎖錠片との間に入り込んで、鎖錠片の中間部の先端寄
りにガイド面に移動するよう沿わされるので、鎖錠片の
中間部において鎖錠部分の近くである先端寄りを押圧す
ることができるようになり、押圧する力が比較的小さく
ても鎖錠の解除を容易に行うことができ、しかも挿入さ
れた電線が押圧部材から離れたところに位置するから、
電線に撚り線が用いられた場合でも、撚り線が押圧部材
とばね部材の先端との間に入り込まず、電線の鎖錠が解
除されなくなることがない。
【0128】請求項4記載のものは、押圧部材は、ガイ
ド部が電線挿入方向の先端へ行く程端子板へ近づくよう
形成されているから、ガイド部と鎖錠片との間に入り込
んで、請求項1乃至3記載のものよりもさらに鎖錠片の
中間部の先端寄りに移動するようガイド面に沿わされる
ので、鎖錠片の中間部において鎖錠部分の近くである先
端寄りを押圧することができるようになり、請求項1乃
至3記載のものより押圧する力が小さくても鎖錠の解除
を容易に行うことができる。
【0129】請求項5記載のものは、請求項1乃至3記
載のものの効果に加えて、押圧部材又は端子本体の双方
は、押圧部材がガイド面に沿わされると、それらのいず
れかにそれぞれ設けた当接部又は被当接部が互いに当接
するから、押圧部材が所定の位置まで沿わされたことを
確認することができるので、回動動作に移るときを確認
できるようになるか、又は挿入された電線を押圧してし
まう程鎖錠片の先端近くに沿わせることがなくなり、鎖
錠の解除を確実に行うことができる。
【0130】請求項6記載のものは、請求項1乃至3記
載のものの効果に加えて、押圧部材は、端子本体の行程
規定部により、沿わされるか又は回動する行程の少なく
とも一方を規定されるから、所定の行程を正確に沿わさ
れ又は回動するので、鎖錠の解除を確実に行うことがで
きる。
【0131】請求項7記載のものは、押圧部材は、電線
の鎖錠を解除する方向へ端子本体の行程規定部により行
程を規制されながら移動すると、行程規定部の突き当た
り部に突き当たり、その後に突き当たり部を支点として
回動部で回動するよう、移動方向の後端側が回動する
と、鎖錠片が押圧部材の移動方向の先端側の梃子の動作
により電線の鎖錠を解除する方向へ押圧されるので、鎖
錠の解除を容易にまた確実に行うことができ、しかも挿
入された電線が押圧部材から離れたところに位置するか
ら、電線に撚り線が用いられた場合でも、撚り線が押圧
部材とばね部材の先端との間に入り込まず、電線の鎖錠
が解除されなくなることがない。
【0132】請求項8記載のものは、電線の鎖錠を解除
する方向へ移動された押圧部材は、端子本体に設けられ
た先端ガイド部により、鎖錠片の中間部の先端寄り方向
へ沿わされるので、鎖錠片の中間部において鎖錠部分の
近くである先端寄りを押圧することができるようにな
り、押圧する力が比較的小さくても鎖錠の解除を容易に
行うことができ、しかも挿入された電線が押圧部材から
離れたところに位置するから、電線に撚り線が用いられ
た場合でも、撚り線が押圧部材とばね部材の先端との間
に入り込まず、電線の鎖錠が解除されなくなることがな
くなる。
【0133】請求項9記載のものは、請求項8記載のも
のの効果に加えて、電線の鎖錠を解除する方向へ移動さ
れた押圧部材は、先端ガイド部に沿うようそれ自体の形
状を変えるから、押圧部材が通る空間に余裕を持たせる
必要がなくなるので、全体の大きさをより小さくするこ
とができる。
【0134】請求項10記載のものは、押圧部材と対向
部との間に位置する連通空間にドライバー等の工具を外
方から挿入すると、押圧部材は、対向部に対向する先端
ガイド部の方向へ移動し、円弧状の先端ガイド部に沿っ
て鎖錠片の中間部の先端寄り方向へ沿わされるので、請
求項8記載のものと同様に、押圧する力が比較的小さく
ても鎖錠の解除を容易に行うことができ、電線に撚り線
が用いられた場合でも、電線の鎖錠が解除されなくなる
こともなくなる。また、連通空間に挿入された工具は、
押圧部材により押圧されたばね部材のばね付勢力でもっ
て、押圧部材と端子本体の対向部との間に挟持されるの
で、工具を持っていた手を離して、両手を使って電線を
引き抜くことができ、電線の引き抜き作業をやり易くす
ることができる。
【0135】請求項11記載のものは、請求項10記載
のものの効果に加えて、端子本体の連通空間に挿入され
たドライバー等の工具は、内方収容部との間を仕切る仕
切り部に当接することにより、内方収容部まで挿入され
なくなるので、内方収容部に収容された各部材を工具に
より傷つけたりするのを防止することができる。
【0136】請求項12記載のものは、端子本体の連通
空間に挿入されたドライバー等の工具が傾斜部に沿って
凸部の先端まで到達すると、押圧部材は、対向部に対向
する先端ガイド部の方向へ凸部の厚み寸法だけ移動する
ので、請求項10記載のもの程ドライバー等の工具を奥
へ挿入しなくても、請求項10記載のものと同様の効果
を奏することができる。
【0137】請求項13記載のものは、支持手段によっ
て端子本体に回動自在に支持された押圧部材は、連通空
間にドライバー等の工具が挿入されることにより、請求
項10記載のものよりも小さい力でもって、円弧状の先
端ガイド部に沿って容易に回動するので、請求項10記
載のものよりも、電線の鎖錠解除をやり易くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面図である。
【図5】同上の分解斜視図である。
【図6】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の断面図である。
【図8】同上の押圧部材の斜視図である。
【図9】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図10】本発明の第4実施例の断面図である。
【図11】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図12】本発明の第5実施例の断面図である。
【図13】本発明の第6実施例の断面図である。
【図14】本発明の第7実施例の断面図である。
【図15】同上の押圧部材の斜視図である。
【図16】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図17】本発明の第8実施例の断面図である。
【図18】同上の押圧部材の斜視図である。
【図19】本発明の第9実施例の断面図である。
【図20】本発明の第10実施例の断面図である。
【図21】同上の押圧部材の斜視図である。
【図22】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図23】本発明の第11実施例の断面図である。
【図24】本発明の第12実施例の断面図である。
【図25】同上の押圧部材の斜視図である。
【図26】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図27】本発明の第13実施例の断面図である。
【図28】同上の押圧部材の動作を示す断面図である。
【図29】本発明の第14実施例の連通空間の開口部付
近の部分斜視図である。
【図30】本発明の第15実施例の断面図である。
【図31】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 端子本体 1a 電線挿入孔 1c 内包収容部 1d ガイド面 1e 回動空間 1g 角部 1h 当接部 1j 行程規定部 1m 回動部 1n 突き当たり部 1p 先端ガイド部 1q 対向部 1r 連通空間 1s 仕切り部 1t 凹部 2 端子板 3 ばね部材 3a 先端 3c 鎖錠片 4 押圧部材 4c 角部 4d 第1の面 4e 第2の面 4g 被当接部 4p 凸部 4q 傾斜部 5 電線 7 支持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−63566(JP,U) 実開 平5−43469(JP,U) 実開 平5−69860(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有する端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ先端でもって圧接するとと
    もに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠するこ
    とによって引き抜けを規制する鎖錠片を有したばね部材
    と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ
    押圧する押圧部材と、を備えた電線接続端子において、 前記押圧部材は鈍角状の角部で交わる第1及び第2の面
    を有し、前記端子本体は前記押圧部材が電線の鎖錠を解
    除する方向へ移動されると第1の面を前記鎖錠片の方向
    へ沿わせるガイド面が設けられたことを特徴とする電線
    接続端子。
  2. 【請求項2】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有する端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ先端でもって圧接するとと
    もに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠するこ
    とによって引き抜けを規制する鎖錠片を有したばね部材
    と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ
    押圧する押圧部材と、を備えた電線接続端子において、 前記端子本体は、電線の鎖錠を解除する方向へ移動され
    た前記押圧部材を前記鎖錠片の方向へ沿わせるガイド面
    及びそのガイド面と鈍角状の角部で交わり前記押圧部材
    との間に空隙を有して対向する対向面が設けられたこと
    を特徴とする電線接続端子。
  3. 【請求項3】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有する端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ先端でもって圧接するとと
    もに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠するこ
    とによって引き抜けを規制する鎖錠片を有したばね部材
    と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ
    押圧する押圧部材と、を備えた電線接続端子において、 前記端子本体は電線の鎖錠を解除する方向へ移動された
    前記押圧部材を前記鎖錠片の方向へ沿わせるガイド面が
    設けられ、前記押圧部材は移動する方向の先端ほど細く
    形成されたことを特徴とする電線接続端子。
  4. 【請求項4】 前記ガイド面は、その電線挿入方向の先
    端へ行く程前記端子板へ近づくよう形成されたことを特
    徴とする請求項1乃至3記載のいずれかの電線接続端
    子。
  5. 【請求項5】 前記押圧部材又は前記端子本体の双方
    は、前記押圧部材が沿わされると互いに当接する当接部
    又は被当接部のいずれかをそれぞれ設けたことを特徴と
    する請求項1乃至3記載のいずれかの電線接続端子。
  6. 【請求項6】 前記端子本体は、前記押圧部材が沿わさ
    れるか又は回動する行程の少なくとも一方を規定する行
    程規定部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3
    記載のいずれかの電線接続端子。
  7. 【請求項7】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有した端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ先端でもって圧接するとと
    もに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠するこ
    とによって引き抜けを規制する鎖錠片を有したばね部材
    と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ
    押圧する押圧部材と、を備えた電線接続端子において、 前記端子本体は、前記押圧部材が電線の鎖錠を解除する
    方向へ移動するときの行程を規定する行程規定部が前記
    押圧部材の突き当たる突き当たり部及びその突き当たり
    部を支点として回動する回動部を有して形成されたこと
    を特徴とする電線接続端子。
  8. 【請求項8】 電線を挿入する電線挿入孔及びこれに連
    通する内包収容部を有した端子本体と、内包収容部に収
    容される端子板と、電線挿入孔から端子板と平行に挿入
    された電線を端子板の方向へ先端でもって圧接するとと
    もに電線の抜け方向に対し鋭角的に当接して鎖錠するこ
    とによって引き抜けを規制する鎖錠片を有したばね部材
    と、その鎖錠片の中間部を電線の鎖錠を解除する方向へ
    押圧する押圧部材と、を備えた電線接続端子において、 前記端子本体は、前記押圧部材の鎖錠を解除する押圧時
    に、この押圧部材を挿入された電線から離れた位置のま
    まで鎖錠片の中間部の先端寄りへ移動するように沿わせ
    る先端ガイド部が設けられたことを特徴とする電線接続
    端子。
  9. 【請求項9】 前記押圧部材は、移動するにつれて自ら
    の形状を変えて前記先端ガイド部に沿うよう形成された
    ことを特徴とする請求項8記載の電線接続端子。
  10. 【請求項10】 前記端子本体は、円弧状に形成された
    前記先端ガイド部に対向する対向部と前記押圧部材との
    間に外方と連通する連通空間が設けられたことを特徴と
    する請求項8記載の電線接続端子。
  11. 【請求項11】 前記連通空間は、前記内方収容部との
    間を仕切る仕切り部が設けられたことを特徴とする請求
    項10記載の電線接続端子。
  12. 【請求項12】 前記押圧部材は、前記端子本体の対向
    部に設けられた凹部に収容し得る凸部が凹部の底面との
    間の距離を連通空間の奥程小さくする傾斜部を有して設
    けられたことを特徴とする請求項10記載の電線接続端
    子。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材を前記端子本体に回動自
    在に支持する支持手段が設けられたことを特徴とする請
    求項10記載の電線接続端子。
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