JP3172089B2 - タイムスイッチ - Google Patents

タイムスイッチ

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JP3172089B2
JP3172089B2 JP11678596A JP11678596A JP3172089B2 JP 3172089 B2 JP3172089 B2 JP 3172089B2 JP 11678596 A JP11678596 A JP 11678596A JP 11678596 A JP11678596 A JP 11678596A JP 3172089 B2 JP3172089 B2 JP 3172089B2
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time switch
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time
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裕明 室井
正則 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あらかじめ設定し
た時刻に負荷をオンまたはオフに制御する電子式のタイ
ムスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイムスイッチは、あらかじめ
負荷をオンにする時刻やオフにする時刻を設定してお
き、内蔵した時計手段により計時されている現在日時が
設定された時刻に一致すると負荷をオンまたはオフに制
御するものである。この種のタイムスイッチにはモータ
などの回転を利用して現在時刻を計時する機械式のもの
と、水晶振動子などを用いて発生させた一定周期のクロ
ック信号に基づいて現在時刻を計時する電子式のものと
が知られている。電子式のタイムスイッチは、各種情報
を表示するために液晶表示器のような表示器を用いた表
示部と、各種情報を設定するための押釦スイッチなどか
らなる操作部とを備える。
【0003】ところで、この種のタイムスイッチは、た
とえば照明負荷の点灯・消灯を時間で制御する目的に用
いられるから、分電盤のような盤内に内器として組み込
まれることがある。つまりタイムスイッチを定位置に固
定して用いるのであって、タイムスイッチを取り付ける
向きによっては表示部の文字などの位置関係が不自然に
なることがある。いま、タイムスイッチの表示部が建物
の壁面に平行になるように取り付けられているとする
と、タイムスイッチを取り付ける向きによっては表示部
の文字が横向きに表示されたり、上下逆に表示されたり
する場合があり、表示された文字が読みにくくなるとい
う問題が生じる。
【0004】このような問題を解決するものとして、実
開平1−92050号公報や特開昭58−92887号
公報には、図15に示すように、表示部および操作部を
備える表示ユニット20をタイムスイッチ本体10とは
別体に設け、タイムスイッチ本体10に対して表示ユニ
ット20を着脱自在に装着した構成が記載されている。
しかしながら、この構成でタイムスイッチ本体10に対
する表示ユニット20の向きを変えるには表示ユニット
20を取り外す必要があるから、タイムスイッチ本体1
0と表示ユニット20とを接続する電線Dが露出し、表
示ユニット20に大きな力が加わると電線Dが断線する
おそれがある。さらに、表示ユニット20をタイムスイ
ッチ本体10から外した時に、電線Dを挿通している開
口部分からタイムスイッチ本体10の内部に異物が入る
可能性もある。
【0005】この種の問題を解決するために、特開平5
−67420号公報では、図16に示すように、表示ユ
ニット20をタイムスイッチ本体10に回動可能に装着
したものが開示されている。この構成では、タイムスイ
ッチ本体10の一面に接触した形で表示ユニット20が
回動するから電線の露出はなく、表示ユニット20がタ
イムスイッチ本体10に対して着脱される構成で生じて
いた問題は解決される。一方、特開平5−67420号
公報にも記載されているように、この構成ではタイムス
イッチ本体10を分電盤用協約形配線用遮断器の規格に
従って形成したときに、タイムスイッチ全体の高さ(分
電盤からの突出寸法)が大きくなり分電盤内にコンパク
トに収めることができないという問題がある。
【0006】この問題を解決するものとして特開平5−
67420号公報には、図17に示すように、タイムス
イッチ本体10において表示ユニット20に対応する部
位に段差を設け、タイムスイッチ全体の高さを低くする
ものが提案されている。ただし、分電盤のような盤内で
は充電部を隠すために中板を設けることによって内器の
操作部分や表示部分以外を隠すのが普通であって、中板
を配置するためには他の内器と高さを揃えた部分を設け
る必要がある。そこで、タイムスイッチ本体10の一部
の高さは他の内器と同寸法に設定してあり、その一方で
表示ユニット20の回動を可能とするために座ぐり部9
を設けるとともに着脱可能な端子カバー8を設けること
が必要になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、座ぐり
部9を設けたことによって、タイムスイッチ本体10の
前面に段差が形成されることになり、外観を損なうとい
う問題があり、またタイムスイッチ本体10の前面で一
つの平面として使用可能な面積が小さくなるから、端子
の接続関係などを示す銘板、刻印、印刷のような表示を
設けるスペースが小さくなるという問題が生じる。さら
に、表示ユニット20を回動させるには端子カバー8を
外さなければならず作業が面倒である。端子カバー8は
必ずしも設けなくてもよいが、端子カバー8を設けない
場合でも上述の問題点を解決することはできない。
【0008】さらに、特開平5−67420号公報に記
載のものは、いずれの構成も180度の範囲内であれば
表示ユニット20を任意の位置に回動させることができ
るものであり、実使用時には90度ごとの定位置(上記
公報に記載のものは、図17に示す位置を1つの位置と
すれば、右に90度回転させた位置と左に90度回転さ
せた位置との3位置を使用時の位置に定めている)に表
示ユニット20を位置決めしなければならないから、位
置決めのための手段として回動時にクリック感を付与す
る機構を採用している。つまり、図18に示すように、
表示ユニット20に突設した連結筒部23′をタイムス
イッチ本体10に設けた受筒35′に挿入することによ
って表示ユニット20をタイムスイッチ本体10に対し
て回動自在に結合するとともに、タイムスイッチ本体1
0の受筒35′の外周面に周方向において90度間隔で
設けた位置決め溝35b′に対して、表示ユニット20
に設けた弾性腕7の先端の係合部7aを係合可能に弾接
させているのである。
【0009】上述の構成を採用することにより、表示ユ
ニット20の回動時に係合部7aが位置決め溝35b′
に係合するとクリック感が生じて表示ユニット20をタ
イムスイッチ本体10に対して位置決めすることができ
る。しかしながら、この構成では表示ユニット20の回
動にクリック感を与えるための弾性腕7を、表示ユニッ
ト20の回動範囲を規制するための一対の回転規制突部
37′の間に設けることになるから、表示ユニット20
の回動範囲が一対の回転規制突部37′の距離によって
制限を受け、表示ユニット20の回動範囲を大きくとる
ことができないものである。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その主な目的は、表示ユニットをタイムスイッチ
本体に対して回動自在としながらもタイムスイッチ本体
に座ぐり部を設ける必要がなく、優れた外観を有しかつ
表示を設けるスペースを比較的大きくとることができ、
しかも端子カバーを設けた場合であっても端子カバーを
外すことなく表示ユニットの向きを変えることができる
ようにしたタイムスイッチを提供することにある。ま
た、表示ユニットをタイムスイッチ本体に対して所定位
置に容易に位置決めすることができ、しかも表示ユニッ
トの回動範囲を従来よりも大きくとることができるタイ
ムスイッチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、現在の日時があらかじめ設定し
た日時になると負荷をオン・オフさせる電子式のタイム
スイッチであって、負荷および電源が接続される端子を
備え定位置に固定されるタイムスイッチ本体と、各種情
報を表示する表示部および各種情報を設定する操作部を
備えタイムスイッチ本体の一面に凹設した嵌合凹部に収
納可能な表示ユニットと、タイムスイッチ本体に対して
表示ユニットを嵌合凹部の底面に平行な面内で回動可能
かつ嵌合凹部の底面に直交する方向に進退可能に結合す
るようにタイムスイッチ本体に進退自在に挿入されると
ともに一端部外周面に設けた外鍔部がタイムスイッチ本
体に係止されることによりタイムスイッチ本体からの脱
落が防止されている円筒状の結合筒とを備え、タイムス
イッチ本体と表示ユニットとの間に配線される電線は結
合筒内に通され、表示ユニットはタイムスイッチ本体に
対して進退する方向に直交する断面が正多角形であっ
て、前記嵌合凹部は表示ユニットが嵌合可能な形状に形
成され、前記結合筒は表示ユニットを嵌合凹部に収める
位置と嵌合凹部から出して回動可能とする位置との間で
進退可能になっている。
【0012】この構成によれば、結合筒がタイムスイッ
チ本体に対して回動自在であるから、表示ユニットをタ
イムスイッチ本体に対して回動させて所望の向きで使用
することができる。つまり、タイムスイッチ本体の向き
にかかわらず表示ユニットの表示を正立させることがで
きるのである。しかも、タイムスイッチ本体と表示ユニ
ットとを別体としながらも結合筒の中に電線を通してい
るから電線が外部に露出することがなく、また電線を通
すための開口部分が結合筒で覆われるからタイムスイッ
チ本体や表示ユニットに異物が入ることもないのであ
る。さらに、結合筒は外鍔部がタイムスイッチ本体に係
止されることによりタイムスイッチ本体からの脱落が防
止されているから、タイムスイッチ本体から表示ユニッ
トが離れる距離が規制されており、タイムスイッチ本体
と表示ユニットとの接続に必要な長さに上記距離を加え
た長さよりも電線を長くしておけば、表示ユニットをタ
イムスイッチ本体から離しても電線に張力が作用せず断
線を防止することができる。加えて、表示ユニットはタ
イムスイッチ本体に設けた嵌合凹部に収まる位置と、嵌
合凹部から出て回動する位置との間で進退自在であるか
ら、タイムスイッチの全体の高さを大きくすることな
く、表示ユニットの向きを変えることができ、しかも表
示ユニットを回動させるために嵌合凹部の側壁に座ぐり
部を設ける必要もない。つまり、座ぐり部を設けなくと
も表示ユニットを嵌合凹部から引き出すことによって回
動させることができるから、タイムスイッチ本体の外観
を向上させ、かつタイムスイッチ本体の前面に座ぐり部
による段差が形成されないことによって端子の説明など
の表示を設けるためのスペースを比較的大きくとること
ができるのである。また、表示ユニットの断面が正多角
形であって、タイムスイッチ本体に設けた嵌合凹部が表
示ユニットの嵌合可能な形状に形成されているから、表
示ユニットの断面形状における辺数分の位置での位置決
めが可能であり、しかも表示ユニットが嵌合凹部に収ま
っているときには表示ユニットが不用意に回動すること
がないのである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、表示ユニットにおけるタイムスイッチ本体との対向
面には前記結合筒に対して回転止めされた形で進退自在
に挿入され先端部外周面に係止鍔を備える連結筒部が突
設され、結合筒の内周面には連結筒部の係止鍔を係止す
ることにより結合筒からの連結筒部の最大突出寸法を規
制する係止舌片が設けられているのである。
【0014】この構成では、表示ユニットに連結筒部を
設けて結合筒と入れ子状に連結しているから、タイムス
イッチ本体に対して表示ユニットが進退可能な距離より
も結合筒の長さを短くすることができる。つまり、表示
ユニットをタイムスイッチ本体に対して進退自在に結合
し、かつ表示ユニットを嵌合凹部から出すことができる
ようにしながらも、結合筒の寸法を比較的短くすること
ができ、タイムスイッチ本体の内部で結合筒の収納に要
するスペースを小さくすることができてタイムスイッチ
本体の内部空間を有効利用することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、結合筒の外周面の要所と表示ユニッ
トを嵌合凹部から出したときに結合筒の上記要所に対向
する面との一方には結合筒の周方向における所定の複数
箇所に位置決め溝が形成され、他方には位置決め溝に弾
性的に係合可能な位置決め突部が突設されているのであ
る。
【0016】この構成によれば、表示ユニットをタイム
スイッチ本体に対して回動させるときに位置決め溝に位
置決め突起が係合することによってクリック感が生じ、
表示ユニットの向きとして許容された位置が容易にわか
ることになる。請求項4の発明は、請求項3の発明にお
いて、位置決め溝が結合筒の周方向において90度間隔
で4箇所に形成されているのである。
【0017】一般にタイムスイッチ本体の取付方向は、
前面の長手方向を縦方向とする位置と横方向とする位置
とから選択されるから、表示ユニットの表示を正立させ
るにはタイムスイッチ本体に対して表示ユニットを90
度ごとの4位置に位置決めすれば十分である。したがっ
て、請求項4の発明の構成は望ましい実施態様となる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、結合筒の外周面の要所と表示ユニッ
トを嵌合凹部から出したときに結合筒の上記要所に対向
する面との一方であって、結合筒の中心線方向において
位置決め突部および位置決め溝とは異なる位置に回転規
制突部を設け、他方には回転規制突部を係止するストッ
パ突部を設け、回転規制突部とストッパ突部とによりタ
イムスイッチ本体に対する結合筒の回動範囲を270度
以上に設定したものである。
【0019】この構成によれば、タイムスイッチ本体に
対する表示ユニットの回動範囲を回転規制突部とストッ
パ突部とにより360度以内に制限することができ、結
果的に電線の捩じれによる断線を防止することができ
る。しかも、タイムスイッチ本体に対する結合筒の回動
範囲を270度以上に設定していることによって、表示
ユニットを90度間隔で4位置に位置決めすることがで
きる。さらに、結合筒の中心線方向においてクリック感
を付与する位置決め突部および位置決め溝とは異なる部
位に回転規制突部およびストッパ突部を設けているか
ら、回転規制突部やストッパ突部を位置決め突部および
位置決め溝の位置に制約されることなく設けることがで
き、広い角度範囲にわたって表示ユニットを回動させる
ことが可能になるのである。
【0020】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、表示ユニットにおけるタイムスイッチ本体との対向
面にロック用フックを突設するとともに、表示ユニット
を嵌合凹部に収めた位置でロック用フックに係脱可能な
ロック爪を有したロック解除釦をタイムスイッチ本体に
設けている。この構成によれば、表示ユニットにロック
用フックを設け、タイムスイッチ本体にロック解除釦を
設けているから、嵌合凹部に表示ユニットを嵌合させた
状態でロック用フックをロック解除釦のロック爪に係合
させることで、表示ユニットをタイムスイッチ本体に結
合保持させることができる。その結果、表示ユニットが
振動や衝撃などによってタイムスイッチ本体から脱落す
ることが防止されるのである。しかも、ロック解除釦に
よってロック爪とロック用フックとの係合状態を解除す
ることが可能であり、表示ユニットをタイムスイッチ本
体から外して向きを変えることができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】図11はタイムスイッチの概略構
成を示すブロック図であって、時計手段51は現在の日
時を計時し、比較手段52ではタイムスケジュール記憶
手段53にあらかじめ設定された時刻と時計手段51に
より計時されている現在時刻とを比較する。比較手段5
2により両時刻の一致が検出されると、タイムスケジュ
ール記憶手段53に時刻とともに設定されている負荷L
のオン・オフの情報に基づいて負荷制御手段54が負荷
Lをオンまたはオフに制御する。
【0022】タイムスケジュール記憶手段53には、負
荷Lを制御する時刻と、その時刻に負荷Lをオンにする
かオフにするかの情報が組にして登録され、各組が各日
ごとに区分されて登録される。本実施形態に示すタイム
スイッチでは、負荷Lのオン・オフを指定できる時刻が
1日当たり4点設定できるようになっている。したがっ
て、各時刻で負荷Lをオンにするかオフにするかの組み
合わせのパターンは有限個数になる。ここで、1日の制
御ではオンで開始、オフで終了という制限を与えること
により7つのパターンが得られるが、実際には以下の5
つの動作パターンのみを設定可能にしている。すなわ
ち、負荷Lのオン・オフを指示しないことを「無」とし
て表すものとすれば、〔オン−オフ、無、無〕、〔オン
−オフ、オン−オフ〕、〔オン−無−無−オフ〕、
〔無、オン−オフ、無〕、〔無、無、オン−オフ〕であ
る。これらの動作パターンはROMないしEEPROM
よりなる動作パターン記憶手段55にあらかじめ登録さ
れ、各負荷Lをどの動作パターンで制御するかを動作パ
ターン選択手段61によって選択する。しかして、動作
パターンによって負荷Lのオン・オフの順序が決まるか
ら、各動作パターンに時刻を割り付ければ、負荷Lを動
作させるタイムスケジュールを決定することができる。
つまり、タイムスケジュール生成手段56では、動作パ
ターン選択手段61により選択された動作パターンと、
あらかじめ時刻設定手段62により設定され時刻記憶手
段57に格納されている時刻とを用いてタイムスケジュ
ールを作成し、作成したタイムスケジュールをタイムス
ケジュール記憶手段53に格納する。上述のようにして
設定されるタイムスケジュールを確認するために表示手
段63が設けられ、表示手段63は表示処理手段58に
より制御される。
【0023】上述したタイムスイッチは、図11に示す
ように、マイクロコンピュータよりなる信号処理回路7
0を中心として構成される。つまり、信号処理回路70
はCPU、ROM、RAM、各種ポートを備えるもので
あり、図12の一点鎖線で囲まれた部分を構成する。各
機能を実現するためのプログラムはROMに格納されて
いる。また、時計手段51は水晶振動子を備えたクロッ
ク発振回路71より信号処理回路70に与えられるクロ
ック信号に基づいて計時を行なっている。負荷制御手段
54は負荷Lの電源供給路に挿入されるリレー72およ
び信号処理回路70の出力に基づいてリレーを駆動する
リレー駆動回路73とからなる。また、動作パターン選
択手段61、時刻設定手段62は複数個のスイッチSを
組合わせて構成されている。スイッチSはマトリクス状
に接続され、キーマトリクス部74は複数個のスイッチ
Sのうちどのスイッチが操作されたかを認識して信号処
理回路70にスイッチSの操作情報を与える。信号処理
回路70には表示手段63として、各種情報に対応して
定位置に配置された文字や図形を表示・非表示とするこ
とで各種情報を示すセグメント形表示の液晶表示器7
5、通電状態および負荷Lの動作状態を示す複数個の発
光ダイオード76、発光ダイオード76を駆動するため
のLED点灯回路77からなる。内部回路の電源は商用
電源を降圧整流し定電圧化する電源回路78により供給
される。LED点灯回路77では信号処理回路70から
の出力信号に応じて電源回路78の出力電圧を用いて発
光ダイオード76を点灯・消灯させる。
【0024】また、電源回路78の出力電圧をLED点
灯回路77に通した後に、リレー電圧回路79によりリ
レー駆動用の電圧を得るとともに、VDD電圧回路80
により信号処理回路70を駆動する電圧を得るようにな
っている。信号処理回路70は商用電源の停電時でも時
計手段51を動作させなければならないから、停電検出
回路81においてVDD電圧回路80の出力電圧の低下
を検出すると、停電補償用電池82から信号処理回路7
0に電源を供給するようにして停電中も時計手段51の
計時が停止しないようにしてある。信号処理回路70の
電源投入時や何らかの異常が生じてスイッチS(後述す
る)によりリセットが指示されたときには、リセット回
路83からのリセット信号により初期化される。
【0025】以下に動作を簡単に説明する。図13は信
号処理回路70の全体の動作を示している。電源を投入
するかリセットすると、まず初期化処理を行なう(S
1)。このとき、機種判別を行ない以後の動作を判別さ
れた機種に対応したものにする。電源投入直後、リセッ
ト直後にはタイムスケジュールが設定されていないか
ら、上述したようにスイッチSの操作によってタイムス
ケジュールが設定されるように入力待ちの状態になる
(S2)。何らかの入力操作があれば液晶表示器75に
操作に対応した表示を行ない(S3)、このとき通常モ
ードか否かを判定する(S4)。通常モードのときには
停電の有無を判定し(停電検出回路81の出力による)
(S5)、停電時には信号処理回路70の外部への出力
信号を停止して時計手段51の計時のみを行なう(S
6)。停電が解消されれば(S7)再び元の動作に復帰
する(S8)。また、ステップS5で通電されていると
判断されると時計手段51により計時されている現在日
時とタイムスケジュール記憶手段53に登録されている
タイムスケジュールとに従って負荷Lを制御する(S
8)。
【0026】上述したタイムスイッチの器体は、図1な
いし図3のように、タイムスイッチ本体10と、タイム
スイッチ本体10とは別体に設けられた表示ユニット2
0とからなる。タイムスイッチ本体10は、電灯分電盤
用協約形配線用遮断器の規格に従う寸法に、合成樹脂の
ような絶縁材料により形成されている。また、分電盤内
にDINレール(コ字状の各脚片に外向きに保持片を延
長した断面形状のレールであって、分電盤内に配置され
る取付レール)を用いて取り付けたり、分電盤内にねじ
を用いて取り付けたりすることができるように構成され
ている。
【0027】すなわち、図2に示す寸法Hは60mmに
設定され、分電盤内に配置したときに他の内器(配線用
遮断器やスイッチ等)と分電盤の内底面からの高さ寸法
が等しく、操作部以外を覆う中板を分電盤内に取り付け
たときに、タイムスイッチ本体10に中板を当接させる
ことができるようになっている。また、タイムスイッチ
本体10の底部にはDINレールに嵌合する取付溝11
が形成される。取付溝11の一側縁にはDINレールの
一方の保持片に係合する保持溝11aが形成され、他側
縁には合成樹脂よりなる取付具11bの一端部が進退自
在に突出する。分電盤の内器で周知のように、取付具1
1bはタイムスイッチ本体10の底部にスライド自在に
保持され、取付溝11の底壁との間にDINレールの他
方の保持片を挟持することができるようになっている。
【0028】タイムスイッチ本体10は、器体の前面側
となるボディ12と、ボディ12の後面側に結合される
カバー13とからなる。ボディ12とカバー13とは、
カバー13の一側縁に突設した結合片14に形成されて
いる結合孔14aをボディ12の側面に形成した結合突
起(図示せず)に係合させるとともに、カバー13の組
立孔13aを通してボディ12に螺合する組立ねじ15
を用いることによって一体に結合される。
【0029】ボディ12の一側部には端子台17が設け
られ、ねじ付の端子17a,17bが8個設けられる。
2個の端子17aには商用電源が接続され、端子17b
は3個ずつ2組となって、各組がそれぞれ1回路の負荷
Lに対応する。つまり、図示するタイムスイッチは2回
路の負荷Lを制御することができる。端子17a,17
bは必要に応じて端子カバー(図示せず)によって覆う
ことができる。端子カバーは端子台17に設けたねじ穴
13bに螺合する取付ねじ(図示せず)を用いてタイム
スイッチ本体10に固定される。ボディ12の内部には
図12に示したスイッチS、キーマトリクス部24、液
晶表示器25を除く構成を実装した回路基板が納装され
る。スイッチS、キーマトリクス部24、液晶表示器2
5は表示ユニット20に納装された回路基板21(図4
参照)に実装される。タイムスイッチ本体10に納装さ
れた回路基板と表示ユニット10に納装された回路基板
21との間の電気的接続には表示ユニット20側の端部
にコネクタ22(図4参照)を備えた電線Dが用いられ
る。つまり、コネクタ22を外した状態ではタイムスイ
ッチ本体10と表示ユニット20とを容易に分離するこ
とができるようになっている。したがって、組立時には
タイムスイッチ本体10と表示ユニット20とを分離し
ておき、最終的にコネクタ22を用いて回路基板同士の
電気的接続を行なえばよいのである。
【0030】ところで、本実施形態においてはタイムス
イッチ本体10と表示ユニット20とを円筒状の結合筒
30を用いて結合している。結合筒30は、一端部外周
面に全周にわたる外鍔部31を有し、他端部内周面に一
対の内向突起32を備える。また、図6に示すように、
結合筒30の内周面には両内向突起32の間に対応する
部位で一対の係止舌片33が突設され、各係止舌片33
は結合筒30の上記他端部から上記一端部に向かう向き
において結合筒30の内向きに傾斜するように突出して
いる(図5参照)。
【0031】表示ユニット20は前面が正方形(必要に
応じて他の多角形でもよい)に形成されており、タイム
スイッチ本体10の幅は表示ユニット20の一辺とほぼ
同幅に形成されている。また、タイムスイッチ本体10
の前面には表示ユニット20の上記一片の幅を有した溝
状の嵌合凹部40が形成されている。図4および図5に
示すように、嵌合凹部40の底面中央部にはタイムスイ
ッチ本体10の内方に向かって円筒状の受筒35が突設
され、受筒35の中心線方向の中間部にはタイムスイッ
チ本体10の内方に向かう向きで受筒35の内径を広げ
るように段差を有した段差部36が形成される。結合筒
30は受筒35に対して進退自在に挿通され、外鍔部3
1が段差部36に係止可能になっている。つまり、結合
筒30がタイムスイッチ本体10に対して進退する範囲
の一端は、結合筒30に設けた外鍔部31が受筒35の
段差部36に係止される位置になる。このように外鍔部
31が段差部36に係止されることによって結合筒30
はタイムスイッチ本体10からの脱落が防止されるので
ある。
【0032】一方、表示ユニット20にはタイムスイッ
チ本体10との対向面に円筒状の連結筒部23が突設さ
れ、連結筒部23の外周面には各内向突起32と係止舌
片33との間の隙間に挿入されるガイドリブ24が突設
されている。ガイドリブ24は2対設けられており、ガ
イドリブ24が内向突起32ないし係止舌片33に当接
することによって連結筒部23と結合筒30とが互いに
回転しないように回り止めされる。さらに、連結筒部2
3の先端部外周面には全周にわたって係止鍔25が形成
されている。連結筒部23の中心線方向の長さ寸法は結
合筒30の中心線方向における上記他端面から係止舌片
33の先端までの長さ寸法よりも大きく形成され、表示
ユニット20におけるタイムスイッチ本体10との対向
面が結合筒30の上記他端面に当接する位置と、結合筒
30の係止舌片33の先端が係止鍔25に当接する位置
(図5参照)との間で表示ユニット20が結合筒30に
対して進退自在になっている。つまり、結合筒30と連
結筒部23とは入れ子状となって伸縮自在になってい
る。
【0033】上述のように受筒35と連結筒部23と結
合筒30とを設けていることによって、表示ユニット2
0は嵌合凹部40に収まる位置に対して、結合筒30の
中心線方向において結合筒30の外鍔部31が段差部3
6に当接する位置から係止舌片33の先端までの間の距
離と連結筒部23の長さ寸法との和に相当する寸法分だ
けタイムスイッチ本体10から離れることができる。こ
こに、嵌合凹部40の深さは10mmに設定してあり、
表示ユニット20が嵌合凹部40の底面から離れる最大
距離は10.5mmに設定してある。したがって、表示
ユニット20は嵌合凹部40から完全に抜け出すことが
できる。タイムスイッチ本体10に納装した回路基板と
表示ユニット20に納装した回路基板21とを電気的に
接続する電線Dは結合筒30および連結筒部23の中に
通されており、外部には露出しないようになっている。
つまり、表示ユニット20の進退に際してタイムスイッ
チ本体10や表示ユニット20の内部が露出しないので
あって、ごみやちりのような異物が入ることがなく、異
物の付着による内部回路の劣化や短絡を防止することが
できる。
【0034】表示ユニット20がタイムスイッチ本体1
0から離れる距離は上述の構成によって規制されている
から、電線Dの長さを適宜に設定しておくことによって
電線Dに張力を作用させることなく表示ユニット20を
進退させることができ、電線Dに張力が作用することに
よる断線を防止することができる。また、上述のように
表示ユニット10はタイムスイッチ本体20に設けた嵌
合凹部40に嵌合する位置と嵌合凹部40から出て回動
可能になる位置との間で進退自在であって、表示ユニッ
ト10を回動させるときには嵌合凹部40から表示ユニ
ット10を出しているから、嵌合凹部40の周壁には従
来構成のような座ぐり部を設ける必要がないのである。
つまり、従来構成のように座ぐり部を設けることによる
段差が形成されず外観が損なわれないとともに、銘板、
刻印、印刷などによる表示を設ける面積を比較的広くと
ることができ、端子17a,17bの機能説明などが容
易になるのである。また、同様に端子カバーを設けたと
きでも端子カバーを外すことなく表示ユニット20を回
動させることができ、表示ユニット20の位置調節の作
業が容易になる。
【0035】上記構成によれば、表示ユニット20を嵌
合凹部40から引き出した状態で表示ユニット20を結
合筒30の中心線の回りに回動し、かつ表示ユニット2
0を嵌合凹部40に嵌着することにより位置決めするこ
とができる。つまり、表示ユニット20を90度間隔で
所望位置に設定することができる。ここにおいて、図7
(b)に示すように、結合筒30の中心線方向において
外鍔部31とは異なる部位で結合筒30の外周面には回
転規制突部37が突設されている。回転規制突部37は
タイムスイッチ本体10に設けた受筒35の先端部内周
面に形成したガイド溝35aに係合し(図4参照)、表
示ユニット20の回動に伴ってガイド溝35aの中で回
転規制突部37が移動する。ガイド溝35aには周方向
の適所にストッパ突部38(図7(a)参照)が突設さ
れており、回転規制突部37がストッパ突部38に当接
する位置で表示ユニット20の回動範囲が規制されるよ
うになっている。回転規制突部37とストッパ突部38
との角度の和は90度以内に設定され、結果的に表示ユ
ニット20の回動範囲は270度以上になっている。ま
た、外鍔部31の1箇所には位置決め突部39が突設さ
れ、受筒35の内周面には周方向の4箇所に90度間隔
で位置決め溝35bが形成されている。外鍔部31には
位置決め突部39に対応する部位で孔部31aが形成さ
れており、位置決め突起39の近傍に可撓性を与えてい
る。つまり、位置決め突起39を径方向の内向きに押し
たときに復帰力が作用するようになっている。位置決め
溝35bは表示ユニット20の回動時に位置決め突部3
9が係合することによってクリック感を付与するもので
あり、表示ユニット20の回動時に4点でクリック感を
与えることになる。クリック感を与える位置は表示ユニ
ット20を嵌合凹部40に嵌着できる位置であるのはも
ちろんのことである。
【0036】ところで、上述のように表示ユニット20
がタイムスイッチ本体20に対して進退自在であるか
ら、外部からの振動や衝撃によって表示ユニット20が
タイムスイッチ本体20から離れることがないように、
表示ユニット20をタイムスイッチ本体10に保持する
手段が必要である。そこで、図8および図9に示すよう
に、表示ユニット20におけるタイムスイッチ本体20
との対向面に4個のロック用フック41を突設し、タイ
ムスイッチ本体10にはロック用フック41に係合可能
なロック爪42を備える一対のロック解除釦43を設け
ている。ロック用フック41は、連結筒部23の周囲の
4箇所に等角度間隔で表示ユニット20からタイムスイ
ッチ本体10に向かって突設され、各ロック用フック4
1は連結筒部23との対向面に係止用凹所41aを備え
る。一方、ロック解除釦43は押片43aとロック片4
3bとを略L字形に結合し、ロック片43bの両側縁か
らばね片43cを突設した形状に可撓性を有する合成樹
脂によって連続一体に形成される。
【0037】ロック解除釦43はタイムスイッチ本体1
0の嵌合凹部40の底面に設けたばね保持溝44にばね
片43cを装着することによって押片43aの厚み方向
に移動自在となっている。また、嵌合凹部40にはロッ
ク片43bが嵌着されるスライド溝45が形成され、ス
ライド溝45の両側壁に突設された保持片46とスライ
ド溝45の底面との間で、ロック片43bの両側縁に突
設したガイド片43dを挟むことによって、ロック解除
釦43がタイムスイッチ本体10から脱落しないように
保持されている。さらに、ロック片43bの両側縁には
ばね片43cとの間に導入溝43eを形成した抜止片4
3fが突設され、タイムスイッチ本体10において抜止
片43fに対応する部位には導入溝43eの溝幅よりも
幅狭の導入片47が形成される。
【0038】ロック解除釦43をタイムスイッチ本体1
0に装着するには、ばね片43cを撓ませた状態でばね
保持溝44に位置合わせし、導入片47に導入溝43e
を一致させて嵌め入れる。これによって、ばね片43c
のばね力でロック解除釦43が所定の位置(ばね片43
cの撓みがなくなる位置)に移動し、ガイド片43dが
スライド溝45の底面と保持片46との間に導入され、
また抜止片43fが導入片47に対応する位置に移動し
て抜け止めがなされる。
【0039】ところで、ロック片43bには表示ユニッ
ト20に設けたロック用フック41が挿入されるロック
用孔43gが形成され、ロック用孔43gの内周縁には
係止用凹所41aに係合可能なロック爪42が突設され
る。ロック爪42における表示ユニット20との対向面
の先端部は先端ほど表示ユニット20との距離を大きく
するように傾斜した傾斜面であって、ロック用フック4
1をこの傾斜面に当接させた状態で表示ユニット20を
タイムスイッチ本体10に近づけると、ロック解除釦4
3がばね片43cのばね力に抗してスライドするように
なっている。係止用凹所41aがロック爪42に対応す
る部位に達するとばね片43cのばね力によってロック
爪42が係止用凹所41aに係合し、表示ユニット20
がタイムスイッチ本体10に保持されるロック状態にな
るのである(図8、図10(a)の状態)。この状態で
押片43aはタイムスイッチ本体10の側面からやや離
れているから、図9および図10(b)のように、押片
43aにタイムスイッチ本体10に近付く向きの押力を
作用させると、ばね片43cが撓んでロック爪42が係
止用凹所41aから抜け出し、ロック状態を解除して表
示ユニット20をタイムスイッチ本体10から外すこと
ができるようになる。この構成では、ロック解除釦43
にばね片43cが連続一体に形成されているから、ロッ
ク解除釦に復帰力を与えるためのばねを別体として設け
る必要がなく、部品点数が少なく部品管理が容易である
とともに組立作業が容易になるのである。
【0040】表示ユニット20にはロック用フック41
が4個設けられ、ロック解除釦43は2個設けられてい
るから、上述のロック状態で2個のロック用フック41
が余ることになる。そこで、余ったロック用フック41
を収めるために嵌合凹部40には2個の収納孔48が形
成される。なお、上述した実施形態では、連結筒部23
と結合筒30とを伸縮自在に結合しているが、両者は必
ずしも伸縮自在に結合する必要はなく、図14に示すよ
うに、連結筒部23と結合筒30とは伸縮させずに回転
止めのみを行なうように結合してもよい。つまり、連結
筒部23を上述した実施形態よりも十分に短く形成し、
表示ユニット20におけるタイムスイッチ本体10との
対向面と連結筒部23の先端部に設けた係止鍔25との
間に、結合筒30の端部に設けた内向突片32を挟持す
る構成としてもよい。この構成では表示ユニット20を
嵌合凹部40から出すために結合筒30を比較的長くす
る必要があるが、ガイドリブ24や係止舌片33が不要
になって構成が簡単である。表示ユニット20と結合筒
30との結合様式はこの構成に限定されるものではな
く、互いに回転止めされていればどのような構成でも採
用可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、現在の日時があらか
じめ設定した日時になると負荷をオン・オフさせる電子
式のタイムスイッチであって、負荷および電源が接続さ
れる端子を備え定位置に固定されるタイムスイッチ本体
と、各種情報を表示する表示部および各種情報を設定す
る操作部を備えタイムスイッチ本体の一面に凹設した嵌
合凹部に収納可能な表示ユニットと、タイムスイッチ本
体に対して表示ユニットを嵌合凹部の底面に平行な面内
で回動可能かつ嵌合凹部の底面に直交する方向に進退可
能に結合するようにタイムスイッチ本体に進退自在に挿
入されるとともに一端部外周面に設けた外鍔部がタイム
スイッチ本体に係止されることによりタイムスイッチ本
体からの脱落が防止されている円筒状の結合筒とを備
え、タイムスイッチ本体と表示ユニットとの間に配線さ
れる電線は結合筒内に通され、表示ユニットはタイムス
イッチ本体に対して進退する方向に直交する断面が正多
角形であって、前記嵌合凹部は表示ユニットが嵌合可能
な形状に形成され、前記結合筒は表示ユニットを嵌合凹
部に収める位置と嵌合凹部から出して回動可能とする位
置との間で進退可能になっているものであり、結合筒が
タイムスイッチ本体に対して回動自在であるから、表示
ユニットをタイムスイッチ本体に対して回動させて所望
の向きで使用することができる。つまり、タイムスイッ
チ本体の向きにかかわらず表示ユニットの表示を正立さ
せることができるという利点がある。しかも、タイムス
イッチ本体と表示ユニットとを別体としながらも結合筒
の中に電線を通しているから電線が外部に露出すること
がなく、また電線を通すための開口部分が結合筒で覆わ
れるからタイムスイッチ本体や表示ユニットに異物が入
ることもないという利点がある。
【0042】さらに、結合筒は外鍔部がタイムスイッチ
本体に係止されることによりタイムスイッチ本体からの
脱落が防止されているから、タイムスイッチ本体から表
示ユニットが離れる距離が規制されており、タイムスイ
ッチ本体と表示ユニットとの接続に必要な長さに上記距
離を加えた長さよりも電線を長くしておけば、表示ユニ
ットをタイムスイッチ本体から離しても電線に張力が作
用せず断線を防止することができるという利点がある。
加えて、表示ユニットはタイムスイッチ本体に設けた嵌
合凹部に収まる位置と、嵌合凹部から出て回動する位置
との間で進退自在であるから、タイムスイッチの全体の
高さを大きくすることなく、表示ユニットの向きを変え
ることができ、しかも表示ユニットを回動させるために
嵌合凹部の側壁に座ぐり部を設ける必要もないという効
果を奏する。つまり、座ぐり部を設けなくとも表示ユニ
ットを嵌合凹部から引き出すことによって回動させるこ
とができるから、タイムスイッチ本体の外観を向上さ
せ、かつタイムスイッチ本体の前面に座ぐり部による段
差が形成されないことによって端子の説明などの表示を
設けるためのスペースを比較的大きくとることができる
という利点がある。また、表示ユニットの断面が正多角
形であって、タイムスイッチ本体に設けた嵌合凹部が表
示ユニットの嵌合可能な形状に形成されているから、表
示ユニットの断面形状における辺数分の位置での位置決
めが可能であり、しかも表示ユニットが嵌合凹部に収ま
っているときには表示ユニットが不用意に回動すること
がないという利点がある。
【0043】請求項2の発明のように、表示ユニットに
おけるタイムスイッチ本体との対向面には前記結合筒に
対して回転止めされた形で進退自在に挿入され先端部外
周面に係止鍔を備える連結筒部が突設され、結合筒の内
周面には連結筒部の係止鍔を係止することにより結合筒
からの連結筒部の最大突出寸法を規制する係止舌片が設
けられているものでは、表示ユニットに連結筒部を設け
て結合筒と入れ子状に連結しているから、タイムスイッ
チ本体に対して表示ユニットが進退可能な距離よりも結
合筒の長さを短くすることができるのであり、表示ユニ
ットをタイムスイッチ本体に対して進退自在に結合し、
かつ表示ユニットを嵌合凹部から出すことができるよう
にしながらも、結合筒の寸法を比較的短くすることがで
き、タイムスイッチ本体の内部で結合筒の収納に要する
スペースを小さくすることができてタイムスイッチ本体
の内部空間を有効利用することができるという利点を有
する。
【0044】請求項3の発明のように、結合筒の外周面
の要所と表示ユニットを嵌合凹部から出したときに結合
筒の上記要所に対向する面との一方に結合筒の周方向に
おける所定の複数箇所に位置決め溝が形成され、他方に
位置決め溝に弾性的に係合可能な位置決め突部が突設さ
れているものでは、表示ユニットをタイムスイッチ本体
に対して回動させるときに位置決め溝に位置決め突起が
係合することによってクリック感が生じ、表示ユニット
の向きとして許容された位置が容易にわかるという利点
がある。
【0045】一般にタイムスイッチ本体の取付方向は、
前面の長手方向を縦方向とする位置と横方向とする位置
とから選択されるから、表示ユニットの表示を正立させ
るにはタイムスイッチ本体に対して表示ユニットを90
度ごとの4位置に位置決めすれば十分であって、請求項
4の発明のように、位置決め溝が結合筒の周方向におい
て90度間隔で4箇所に形成されているものでは、必要
十分な程度に表示ユニットを位置決めすることができ
る。
【0046】請求項5の発明のように、結合筒の外周面
の要所と表示ユニットを嵌合凹部から出したときに結合
筒の上記要所に対向する面との一方であって、結合筒の
中心線方向において位置決め突部および位置決め溝とは
異なる位置に回転規制突部を設け、他方には回転規制突
部を係止するストッパ突部を設け、回転規制突部とスト
ッパ突部とによりタイムスイッチ本体に対する結合筒の
回動範囲を270度以上に設定しているものでは、タイ
ムスイッチ本体に対する表示ユニットの回動範囲を回転
規制突部とストッパ突部とにより360度以内に制限す
ることができ、結果的に電線の捩じれによる断線を防止
することができるという利点があり、しかも、タイムス
イッチ本体に対する結合筒の回動範囲を270度以上に
設定していることによって、表示ユニットを90度間隔
で4位置に位置決めすることができるのである。さら
に、結合筒の中心線方向においてクリック感を付与する
位置決め突部および位置決め溝とは異なる部位に回転規
制突部およびストッパ突部を設けているから、回転規制
突部やストッパ突部を位置決め突部および位置決め溝の
位置に制約されることなく設けることができ、広い角度
範囲にわたって表示ユニットを回動させることが可能に
なるという利点がある。
【0047】請求項6の発明のように、表示ユニットに
おけるタイムスイッチ本体との対向面にロック用フック
を突設するとともに、表示ユニットを嵌合凹部に収めた
位置でロック用フックに係脱可能なロック爪を有したロ
ック解除釦をタイムスイッチ本体に設けたものでは、表
示ユニットにロック用フックを設け、タイムスイッチ本
体にロック解除釦を設けているから、嵌合凹部に表示ユ
ニットを嵌合させた状態でロック用フックをロック解除
釦のロック爪に係合させることで、表示ユニットをタイ
ムスイッチ本体に結合保持させることができるのであっ
て、結果的に、表示ユニットが振動や衝撃などによって
タイムスイッチ本体から脱落することが防止されるとい
う利点がある。しかも、ロック解除釦によってロック爪
とロック用フックとの係合状態を解除することが可能で
あり、表示ユニットをタイムスイッチ本体から外して向
きを変えることができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上の使用状態の斜視図である。
【図3】同上において表示ユニットを回転させる途中の
斜視図である。
【図4】同上の要部断面図である。
【図5】同上において図4に示した位置から表示ユニッ
トを90度回転させた状態の要部断面図である。
【図6】同上に用いる結合筒を示す斜視図である。
【図7】(a)は同上に用いるタイムスイッチ本体にお
ける受筒付近の平面図、(b)は同上の結合筒の平面図
である。
【図8】同上の要部断面図である。
【図9】同上の要部断面図である。
【図10】同上のロック解除釦の動作説明図である。
【図11】同上の動作を説明するためのブロック図であ
る。
【図12】同上のブロック図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の他の構成例を示す要部断面図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【図16】他の従来例を示す斜視図である。
【図17】さらに他の従来例を示す斜視図である。
【図18】図16または図17に示した従来例の要部分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 タイムスイッチ本体 17a 端子 17b 端子 20 表示ユニット 23 連結筒部 25 係止鍔 30 結合筒 31 外鍔部 35b 位置決め溝 37 回転規制突部 38 ストッパ突部 39 位置決め突部 40 嵌合凹部 41 ロック用フック 42 ロック爪 43 ロック解除釦 75 液晶表示器 D 電線 L 負荷 S スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 久雄 大阪府東大阪市吉田下島1番55号 朝日 ナショナル照明株式会社内 (72)発明者 柳田 一男 大阪府東大阪市吉田下島1番55号 朝日 ナショナル照明株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−67420(JP,A) 特開 平2−216497(JP,A) 特開 昭58−92886(JP,A) 実開 平1−92050(JP,U) 実開 昭58−51546(JP,U) 実開 昭59−182850(JP,U) 実開 昭57−145249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 43/02 G04G 15/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在の日時があらかじめ設定した日時に
    なると負荷をオン・オフさせる電子式のタイムスイッチ
    であって、負荷および電源が接続される端子を備え定位
    置に固定されるタイムスイッチ本体と、各種情報を表示
    する表示部および各種情報を設定する操作部を備えタイ
    ムスイッチ本体の一面に凹設した嵌合凹部に収納可能な
    表示ユニットと、タイムスイッチ本体に対して表示ユニ
    ットを嵌合凹部の底面に平行な面内で回動可能かつ嵌合
    凹部の底面に直交する方向に進退可能に結合するように
    タイムスイッチ本体に進退自在に挿入されるとともに一
    端部外周面に設けた外鍔部がタイムスイッチ本体に係止
    されることによりタイムスイッチ本体からの脱落が防止
    されている円筒状の結合筒とを備え、タイムスイッチ本
    体と表示ユニットとの間に配線される電線は結合筒内に
    通され、表示ユニットはタイムスイッチ本体に対して進
    退する方向に直交する断面が正多角形であって、前記嵌
    合凹部は表示ユニットが嵌合可能な形状に形成され、前
    記結合筒は表示ユニットを嵌合凹部に収める位置と嵌合
    凹部から出して回動可能とする位置との間で進退可能で
    あることを特徴とするタイムスイッチ。
  2. 【請求項2】 表示ユニットにおけるタイムスイッチ本
    体との対向面には前記結合筒に対して回転止めされた形
    で進退自在に挿入され先端部外周面に係止鍔を備える連
    結筒部が突設され、結合筒の内周面には連結筒部の係止
    鍔を係止することにより結合筒からの連結筒部の最大突
    出寸法を規制する係止舌片が設けられて成ることを特徴
    とする請求項1記載のタイムスイッチ。
  3. 【請求項3】 結合筒の外周面の要所と表示ユニットを
    嵌合凹部から出したときに結合筒の上記要所に対向する
    面との一方には結合筒の周方向における所定の複数箇所
    に位置決め溝が形成され、他方には位置決め溝に弾性的
    に係合可能な位置決め突部が突設されて成ることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のタイムスイッチ。
  4. 【請求項4】 位置決め溝は結合筒の周方向において9
    0度間隔で4箇所に形成されていることを特徴とする請
    求項3記載のタイムスイッチ。
  5. 【請求項5】 結合筒の外周面の要所と表示ユニットを
    嵌合凹部から出したときに結合筒の上記要所に対向する
    面との一方であって、結合筒の中心線方向において位置
    決め突部および位置決め溝とは異なる位置に回転規制突
    部を設け、他方には回転規制突部を係止するストッパ突
    部を設け、回転規制突部とストッパ突部とによりタイム
    スイッチ本体に対する結合筒の回動範囲を270度以上
    に設定したことを特徴とする請求項3または請求項4記
    載のタイムスイッチ。
  6. 【請求項6】 表示ユニットにおけるタイムスイッチ本
    体との対向面にロック用フックを突設するとともに、表
    示ユニットを嵌合凹部に収めた位置でロック用フックに
    係脱可能なロック爪を有したロック解除釦をタイムスイ
    ッチ本体に設けたことを特徴とする請求項1記載のタイ
    ムスイッチ。
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