JPH1116684A - 調光器 - Google Patents

調光器

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JPH1116684A
JPH1116684A JP9168342A JP16834297A JPH1116684A JP H1116684 A JPH1116684 A JP H1116684A JP 9168342 A JP9168342 A JP 9168342A JP 16834297 A JP16834297 A JP 16834297A JP H1116684 A JPH1116684 A JP H1116684A
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cover
operation knob
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Yoshihisa Ishigami
義久 石神
Toshihiro Kawarada
俊博 川原田
Tomiyuki Ota
富之 太田
Yasushi Nishioka
恭志 西岡
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】埋込型の配線器具との連設が可能な調光器を提
供する。 【解決手段】ケース1は、ボディ10とカバー20とを
結合して構成される。ケース1は施工面に固定される埋
込型の配線器具用の取付枠110に取り付けられ、ケー
ス1の後端部は施工面に埋め込まれた形で設置される。
ケース1の側面には、取付枠110に形成された保持溝
に係合する係止爪25が突設されている。ケース1は、
取付枠110に最大3個まで取り付けることができる寸
法に形成されている。ケース1には、照明負荷の調光レ
ベルを設定するためのボリュームVRが納装され、ケー
ス1の前面には、ボリュームVRの抵抗値を変化させる
ための操作摘子60が露出している。ケースの側面には
放熱用のスリット17が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のような施工
面に一部を埋め込んだ形で施工され照明負荷を所望の調
光レベルで点灯させるように操作される調光器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の調光器は、白熱灯などの
照明負荷の調光レベルを設定する調光設定器を備えてい
る。調光設定器としては、回転式のボリュームが用いら
れ、ケースの前面から露出した操作摘子の操作によりボ
リュームの抵抗値を変化させて照明負荷を調光制御する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記調光器
は、ケース内に、照明負荷に対して直列接続され照明負
荷への供給電力を制御する電力制御手段としてのトライ
アックを備え、照明負荷とトライアックとの直列回路が
商用電源に接続され、トライアックのゲートに制御信号
を与えて位相制御することにより、照明負荷への供給電
力が調節されて調光がなされる。
【0004】しかしながら、埋込型の調光器は、トライ
アックの発熱によりケースが高温になるのを防ぐため
に、埋込ボックスに取着される金属製の取付枠とケース
とが一体式になっており、専用の取付枠が必要なので、
スイッチやコンセントなどの他の配線器具とは別途に設
置スペースを確保する必要があり、施工に手間がかかる
という不具合があった。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、埋込型の配線器具と連設が可能な調
光器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、照明負荷の調光レベルを設定す
る調光設定器と、調光設定器の操作摘子が前面に露出す
るケースとを備え、ケースは、埋込型の配線器具用の取
付枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形
で最大3個まで連設して取り付けることができる単位寸
法の埋込型の配線器具の1個分に相当する寸法に形成さ
れて成ることを特徴とするものであり、上記取付枠にコ
ンセントやスイッチなどの配線器具と連設することがで
きる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーと、
ボディとカバーとを結合するようにボディの前面側から
嵌合される一つの略コ字形の組立枠とで構成され、上記
取付枠に取り付けることができる取付部を備えているの
で、上記取付枠にコンセントやスイッチなどの配線器具
と容易に連設することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、他の規格化されたコンセントやスイッチなどの配線
器具と同じ施工方法で施工することができ、施工業者に
とって施工作業が容易になる。請求項4の発明は、請求
項1の発明において、ケースは、後端側のボディと前端
側のカバーとからなり、ボディの外側面に突設した組立
爪と、カバーから突出する組立片に設けた組立孔との凹
凸係合によりボディとカバーとが結合され、カバーの両
側面には上記取付枠に形成された保持部に係止される係
止爪が突設されているので、請求項2及び請求項3の発
明に比べて部品点数を減らすことができ、製造工程の簡
略化及び低コスト化が可能となる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ケースには、ケースに形成された一対
の電線挿入口から挿入される電線がそれぞれ接続される
一対の端子板と、各端子板それぞれに電線を圧接接続す
る一対の鎖錠ばねと、各端子板と各電線との接続を外す
ために両鎖錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除釦とが
納装され、両鎖錠ばね間に解除釦の一部が介在している
ので、ねじ式の端子構造に比較して施工上の安全性が確
保でき、また、電線が容易に且つ確実に接続できること
から均一な結線と省施工化が図れ、しかも、挿入された
電線が他の端子に接触するのを解除釦により防止するこ
とができ絶縁性を高めることができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の発明において、ケース内に、照明負荷をオンオフする
スイッチを備え、操作摘子の後部には、調光レベルを下
げる向きに所定位置まで操作されたときに照明負荷をオ
フするようにスイッチを押圧する押圧部が突設されてい
るので、操作摘子を操作することによって照明負荷のオ
ンオフ及び調光がなされる。
【0011】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記押圧部の前部には、凹部が形成され、カバーの
後面側には、操作摘子が上記所定位置まで操作されたと
きに前記凹部に係脱自在に係合する係合突起が突設され
ているので、操作摘子を所定位置まで操作したときにク
リック感を得ることができる。請求項8の発明は、請求
項1乃至請求項7の発明において、ケース内に、照明負
荷への供給電力を制御する電力制御素子と、電力制御素
子に取着される放熱板とを備え、放熱板は、略U形に形
成されているので、ケースの温度上昇を抑制することが
でき、また、放熱板を略U字形にすることにより、略L
字形の放熱板に比べて放熱板の面積を大きくすることが
可能となり、放熱効果を高めることができる。
【0012】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、ケース後面の内側には放熱板と当接する複数の突起
が突設されているので、ケース後面の内側と放熱板との
間に隙間が生じるから、ケース後面の温度上昇を抑制す
ることができる。請求項10の発明は、請求項1乃至請
求項9の発明において、ケースは、長手方向と略平行な
両側面に放熱用のスリットが形成されているので、スリ
ットが形成されていることにより放熱性を高めることが
でき、長手方向と略平行な両側面にスリットを形成する
ことにより、ケースの長手方向と直交する面に形成する
場合に比べてスリットの数を増やすことができ、放熱性
をより一層高めることが可能となる。
【0013】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、ケース後面の上部には、上記スリットよりも上
方の位置で斜め後方へ下降傾斜する防水用溝が形成され
ているので、ケース内へスリットを通して水滴などが浸
入するのを防止することができる。請求項12の発明
は、請求項1乃至請求項11の発明において、カバーと
ボディとは凹凸嵌合されているので、落下などに対する
ケースの耐衝撃性を高めることができる。
【0014】請求項13の発明は、請求項6乃至請求項
12の発明において、調光設定器は、回転式のボリュー
ムと、後部にケース前面の内側に当接する鍔部を備えボ
リュームの操作軸が挿入嵌合される操作摘子とで構成さ
れ、操作軸の先端面と操作摘子との間に弾性体が介装さ
れているので、操作摘子の鍔部がケース前面の内側に確
実に押し付けられるから、ケースに対する操作摘子のが
たつきを防止でき、操作摘子の操作荷重が略一定に保た
れるから、スイッチの操作片を押圧部により確実に押す
ことができ、また、操作摘子とケースとの間の隙間から
水滴が浸入するのを防止できる。
【0015】請求項14の発明は、請求項1乃至請求項
12の発明において、調光設定器は、スライド式のボリ
ュームと、ボリュームの操作軸に連結される操作摘子と
で構成されているので、請求項13の発明に比べて調光
レベルを感覚的に認識しやすくなる。請求項15の発明
は、請求項5の発明において、上記鎖錠ばねと上記端子
板とで構成される端子と、上記解除釦とは、ケースの長
手方向の一端部に配設され、ケースは、上記一端部の後
面に上記電線を収納するための凹所が形成されているの
で、電線挿入口の後方の空間を広く確保することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本実施形態の調光器を図1乃至図
19を参照しながら説明する。本実施形態の調光器のケ
ース1は、埋込型の配線器具用の取付枠110に該取付
枠110の開口窓111からケース1の前面が露出する
形で最大3個まで連設して取り付けることができるよう
に寸法設定された単位寸法の埋込型の配線器具の1個分
に相当する寸法に形成されている。ケース1は、熱硬化
性合成樹脂製(例えば、メラミンフェノール樹脂製)で
あって前面が開放された直方体状に形成されたボディ1
0と、弾性を有する合成樹脂製(例えば、ポリブチレン
テレフタレート樹脂=PBT樹脂製)であって後面が開
放された直方体状に形成されたカバー20とを結合して
形成される。
【0017】ボディ10の長手方向の上下両端面には組
立爪11が突設されている。一方、カバー20の上下両
端部にはそれぞれ肩部21が突設され、各肩部21の後
縁からボディ10に向かってそれぞれ組立片22が突設
されている。各組立片22にはボディ10に設けた組立
爪11と凹凸係合する係合孔22aが形成されている。
組立爪11の前端部には前方ほどボディ10からの突出
量を小さくするように傾斜した誘導面11aが形成され
ている。したがって、ボディ10にカバー20を組み付
けるときには、組立片22が誘導面11aに沿って撓
み、最終的に組立片22に設けた係合孔22aが組立爪
11に嵌合することによって、ボディ10とカバー20
とが結合される。このように、組立片22を撓ませる必
要があるから、カバー20を弾性を有した合成樹脂で形
成しているのである。
【0018】ここで、組立片22の成形時には樹脂の流
れが複数形成されて組立片22の先端部付近で合流する
から、組立片22の先端部にはウェルドラインが形成さ
れやすい。組立片22は上述のように撓みを利用して組
立爪11と係合するものであるから、ウェルドラインが
形成されると撓み時に折れやすくなるという問題が生じ
る。そこで、本実施形態では、ウェルドラインが形成さ
れる部位については部分的に厚みを大きくした補強部2
2bを形成して組立片22が割れるのを防止している。
また、係合孔22aの後縁から前方に補強片22cを延
設してある。ボディ10に設けた組立爪11は補強片2
2cに係合するように後端部が二股状に形成されてい
る。したがって、厚肉の補強部22bを補強片22cに
も形成してあり、ウェルドラインの形成による組立片2
2の割れをより確実に防止することができる。
【0019】なお、係合孔22aの形状は上記形状に限
定するものではなく、例えば、図20に示すように組立
片22に2個の係合孔22aを形成してもよく、この場
合にはボディ10において上下両端面それぞれに2個の
組立爪11を突設すればよい。また、図21に示すよう
に矩形状の係合孔22aを形成してもよい。ボディ10
は長手方向の中間部に設けた仕切壁12により内部空間
が端子収納室13と回路収納室14とに2分されてい
る。ボディ10の周壁の適所には前方に突出する位置決
め突部10dが突設されるともに位置決め凹部10cが
形成されている。つまり、本実施形態では、ボディ10
とカバー20とが結合されたときに、位置決め突部10
dがカバー20の周壁に形成した凹部20dに係合する
とともに、位置決め凹部10cにカバー20の周壁から
後方に突出する突部20c(図11参照)が係合するの
で、ボディ10に対するカバー20のがたつきを防止で
き、また、落下などに対する耐衝撃性を高めることがで
きる。また、図3に示すように、ボディ10の長手方向
における略中央の位置から位置決め突部10dの上下の
段差部までの距離をそれぞれH1 ,H2 としたときにH
1 ≠H2 とすれば、組立時のボディ10へのカバー20
の逆組みを禁止できる。
【0020】ボディ10内において仕切壁12を介して
形成された端子収納室13には、速結端子よりなる一対
の端子30が納装される。端子30は、端子板35と鎖
錠ばね36とで構成され、鎖錠ばね36は、端子板35
と鎖錠ばね36との間に電線挿入口15(図5及び図6
参照)に挿入された電線に食い込んで抜け止めをする鎖
錠片36bと、電線に弾接する接触片36aとを備えて
いる。すなわち、ボディ10の後壁には鎖錠ばね36と
端子片35との間に電線を導入することができるように
電線挿入口15が形成されている。この電線挿入口15
を通して鎖錠ばね36と端子板35との間に、鎖錠片3
6a側から電線を挿入すると、接触片36a及び鎖錠片
36aのばね力によって電線が端子板35との間に挟持
され、かつ鎖錠片36bが電線に食い込むことによって
電線を引き抜くことができなくなる。このように、電線
挿入口15に電線を挿入するだけで結線することができ
るから、ねじ付きの端子などを用いる場合に比較して結
線作業が容易になる。
【0021】また、端子収納室13には、両鎖錠ばね3
6に跨がるように熱硬化性樹脂製(例えば、ユリア樹脂
製)の解除釦37が配設される。解除釦37は両鎖錠ば
ね36の鎖錠片36bに当接しており、解除釦37が鎖
錠片36bに当接する部位は鎖錠片36bが端子片35
との間に電線を挟持する部位からずれている。ここに、
本実施形態では、解除釦37の一部が両端子30の間に
介在するように解除釦37の中間部から前方へ絶縁片3
7aが一体的に突設されているので、電線挿入口15か
ら挿入された電線が対応する端子30と異なる端子30
に接触するのを防止でき、両端子30間の絶縁性を高め
ることができる。また、解除釦37に対応する部位でボ
ディ10の後壁には操作孔16(図7及び図10参照)
が形成されており、操作孔16にマイナスドライバの先
端などを挿入して解除釦37を押すことにより、電線に
食い込んでいる鎖錠片36bを電線から圧接解除方向に
撓ませて電線の引き抜きが可能となるようにしてある。
なお、端子板35には、後述の第1のプリント板51に
実装するための接続片35aが突設されている。
【0022】また、回路収納室14には、第1のプリン
ト板51に実装された後述のチョークコイルLや、第2
のプリント板52や、放熱板40などが納装される。こ
こに、各プリント板51,52はプリント板ブロック5
0を構成するものであって、第1のプリント板51と第
2のプリント板52とは複数のリード線57により電気
的に接続されており、また、第1のプリント板51には
上述の端子板35の接続片35aが半田付けされてお
り、プリント板ブロック50には、図9に示すような回
路部が構成される。端子30間には、白熱灯などの照明
負荷(図示せず)と商用電源(図示せず)との直列回路
が上述の電線によって接続される。
【0023】両端子30間には、後述のマイクロスイッ
チSを介して電力制御素子としてのトライアックQ1
ノイズフィルタを構成するチョークコイルLとの直列回
路が挿入され、この直列回路にはチョークコイルLとと
もにノイズフィルタを構成するコンデンサC1 が並列接
続される。トライアックQ1 には、コンデンサC2 とボ
リュームVRと抵抗R1 との直列回路が並列接続され、
コンデンサC2 とボリュームVRとの直列回路にはツェ
ナダイオードZD1 ,ZD2 の直列回路が接続されてい
る。また、コンデンサC2 とボリュームVRとの接続点
と、トライアックQ1 との間にはトリガ素子としてのダ
イアックQ2 が挿入され、上記接続点の電位がダイアッ
クQ2 のブレークオーバ電圧に達すると、トライアック
1 がトリガされてオンになる。トライアックQ1 は一
旦オンになると次に商用電源の電圧波形がゼロクロス点
に達するまでオン状態を保つ。すなわち、商用電源の電
圧波形の半サイクルごとにダイアックQ2 によりトリガ
され、その後、ゼロクロス点までオン状態を保つのであ
る。したがって、ボリュームVRの抵抗値を調節してコ
ンデンサC2 の端子電圧がダイアックQ2 のブレークオ
ーバ電圧に達するまでの時間を調節することでトライア
ックQ1 の点弧期間を調節することができ、照明負荷を
所望の調光レベルで点灯させることができるのである。
なお、チョークコイルLはコイルカバーで覆われること
によって絶縁性が保たれている。また、端子30間に
は、サージ吸収素子としてのサージアブソーバZNRが
接続されている。
【0024】ところで、ボリュームVRは、回転式であ
って、前方に突出した操作軸には操作摘子60が嵌合さ
れる。操作摘子60は後部に鍔部62を有し、カバー2
0の前面の略中央に形成された円形状の孔24に後方か
ら挿入される。ここに、ボリュームVRの操作軸の先端
面と操作摘子60との間には弾性体66(例えば、ネオ
プレンゴム製)が介装されており、カバー20と操作摘
子60との間に隙間が生じるのを防ぎ、カバー20に対
する操作摘子60のがたつき防止するとともに、孔24
を通してケース1内へ水滴などが浸入するのを防止でき
るようになっている。なお、ボリュームVRと操作摘子
60とで調光設定器を構成している。
【0025】また、調光レベルは、カバー20の前面で
操作摘子60の周辺に設けた表示と操作摘子60の回転
度合いとで知ることができる。ところで、操作摘子60
は、操作摘子60を所定位置まで操作したときに照明負
荷をオフするように上述のマイクロSW(図1参照)の
操作片を押圧する押圧部63が鍔部62の要所から突設
されている。したがって、操作摘子60を調光レベルを
下げる向きに回転させて所定位置まで操作すると、マイ
クロスイッチSWの操作片が押圧部63により押圧され
てマイクロスイッチSWがオフされ、照明負荷が消灯さ
れる。すなわち、操作摘子60を操作することによって
照明負荷のオンオフ及び調光がなされる。なお、本実施
形態では、上述のように、カバー20に対する操作摘子
60のがたつきが防止され、操作摘子60の操作荷重が
略一定に保たれるから、マイクロスイッチSWの操作片
を押圧部63により確実に押すことができる。
【0026】また、押圧部63の前部にはV字状の凹部
63aが形成されており、カバー20の後面側には、上
記所定位置に対応する部位に凹部63aに係脱する係合
突起26(図11及び図12参照)が突設されているの
で、操作摘子60を上記所定位置まで操作したときにク
リック感を得ることができる。ところで、トライアック
1 は放熱板40に取着され、その後、第2の回路基板
52に半田付けされる。放熱板40は、略U字形であっ
て、トライアックQ1が固定される固定片40aと、固
定片40aの両端部からそれぞれ突出する側片40bと
からなる。トライアックQ1 は取付ねじ75によって放
熱板40の固定片40aに取着される。なお、図1中の
76はワッシャである。本実施形態では、放熱板40を
略U字形に形成することにより、放熱板の形状を略L字
形にする場合に比べて放熱板の面積を大きくすることが
でき、トライアックQ1 の放熱が効率良く行われるの
で、調光器の前面側の温度が上昇するのを抑制でき、調
光設定を行う時に使用者に不安感を与えるということが
ない利点がある。また、本実施形態では、ボディ10後
面の内側に複数の突起10a(図6及び図10参照)が
突設されているので、ボディ10後面と放熱板40の固
定片40aとの間に隙間が生じるから、ボディ10後面
の温度上昇を抑制することができる。
【0027】さらに、本実施形態では、ボディ10の長
手方向に平行な両側面にボディ10の内外を連通させる
放熱用のスリット17を複数形成してあるので、ボディ
10の内部に熱がこもりにくくなっている。ここに、ス
リット17をボディ10の長手方向に略平行な両側面に
形成することにより、スリット17の数を比較的多くす
ることを可能としている。
【0028】また、本実施形態では、ケース1後面の上
部には、上記スリット17よりも上方の位置で斜め後方
へ傾斜する防水用溝18(図5参照)が形成されている
ので、ケース1内へスリット17を通して水滴などが浸
入するのを防止することができる。ところで、上述のケ
ース1は後述するプレート100に取り付けられるもの
であって、カバー20の両側面に設けた肩部21にはプ
レート100に結合するために各一対の係止爪25が突
設されている。係止爪25の前端部には前方ほど肩部2
1からの突出量を小さくするように傾斜した傾斜面25
aが形成されている。
【0029】上述した構成の調光器を施工するには、図
1及び図14及び図15に示すプレート100を用い
る。プレート100は、ケース1を保持する取付枠11
0と、取付枠110を覆って見栄えをよく施工する化粧
プレート120とからなる。取付枠110には、合成樹
脂製のものと金属製のものとがある。合成樹脂製の取付
枠110は絶縁性を有し、一対の枠片113a,113
bの左端部同士(図16(a)の上端部同士)および右
端部同士(図16(a)の下端部同士)をそれぞれ横片
112で連続一体に結合することによって、ケース1の
前面を露出させる長方形状の開口窓111を中央部に備
えた縦長の矩形枠状に形成されている。開口窓111の
長手方向に沿った両側縁の後面側にはそれぞれ帯板状の
固定梁部114と可動梁部115とが互いに対向する形
で設けてある。
【0030】可動梁部115は、長手方向の両端部で可
動梁部115の長手方向に延長された連結部116を介
して枠片113bに連続一体に連結され、中間部の2箇
所が可動梁部115に直交する方向のブリッジ部117
を介して枠片113bに連続一体に連結されている。ま
た、各連結部116と各ブリッジ部117との間および
両ブリッジ部117の間の部位は表裏に貫通するスリッ
ト118a〜118cとなっている。取付枠110を形
成する合成樹脂は可撓性を有し、可動梁部115および
連結部116が可撓になっている。両側のスリット11
8a,118cはL字形に形成され、中間部のスリット
118bは一直線上に形成されている。枠片113bに
おいて各ブリッジ部117の近傍には、ブリッジ部11
7に対応する部位でも可動梁部115が可撓となるよう
に、表裏に貫通する長孔状の溝119をそれぞれ設けて
ある。
【0031】一方、固定梁部114および可動梁部11
5において開口窓111に臨む一面には、ケース1の両
側面に各一対ずつ突設された係止爪25と凹凸係合する
保持部としても保持溝114a,115a(図16
(c),(d)及び図17参照)が各3対ずつ等ピッチ
で設けられている。したがって、ケース1に設けた係止
爪25を各保持溝114a,115aに凹凸係合させる
と、ケース1の前面を開口窓111から露出させた形で
取付枠110にケース1を取着することができる。ま
た、ケース1が取付枠110から前方に抜け落ちないよ
うに、固定梁部114および可動梁部115の基部には
ケース1の両側面に突設した肩部21の前面に当接する
当接部114d,115dが形成されている(図16
(d)及び図17参照)。つまり、肩部21の前面が当
接部114d,115dに当接し、係止爪25の後面が
保持溝114a,115aに係止されることによって、
ケース1が取付枠110に取着される。
【0032】ここで、固定梁部114と可動梁部115
との開口窓111に臨む一面における各先端部分には、
ケース1の係止爪25を取付枠110の後面側から保持
溝114a,115aに導入する際に、各係止爪25を
保持溝114a,115aに誘導するために、先端側ほ
ど互いの距離を広げるように傾斜した傾斜面となった誘
導部114b,115bが設けてある(図16(e)参
照)。取付枠110にケース1を取り付けるには、ケー
ス1の一側面に突設した係止爪25を固定梁部114の
保持溝114aに係合させておき、ケース1の前端部を
開口窓111にほぼ一致させてケース1を取付枠110
に対して前方に押し込むと、ケース1の他側面に突設し
た係止爪25が可動梁部115を撓ませながら傾斜面2
5aと誘導部115bとによって保持溝115aに追い
込まれ、係止爪25を保持溝115aに容易に係合させ
ることができるのである。
【0033】ところで、上述のように可動梁部115の
延長線上に連結部116を設けているから、ケース1に
前面側から後方に向かって押圧力が作用しても、可動梁
部115が開口窓111側へ倒れるように撓んで、保持
溝115aからケース1の係止爪25が外れないように
なっている。これにより、ケース1の取付枠110に対
する取付強度を向上させることができる。
【0034】一方、固定梁部114の基部には隣接する
各一対の保持溝114aの間で取付枠110の表裏に貫
通する器具取り外し孔114cが穿設してあって、ケー
ス1を取付枠110に取着した状態で、ドライバや取り
外し専用の治具等の先端部分を器具取り外し孔114c
に挿入し、治具の先端部分でケース1を可動梁部115
側へ押すと梃子の原理によってわずかな力で可動梁部1
15を撓ますことができ、固定梁部114側の保持溝1
14aとケース1の係止爪25との係合状態を解除して
取付枠110からケース1を取り外すことができるよう
になっている。
【0035】ところで、上述したように、取付枠110
は固定梁部114と可動梁部115とにそれぞれ3対の
保持溝114a,115aを有し、ケース1には各側面
に一対ずつの係止爪25が形成されているから、上述の
ケース1を取付枠110に3個まで取り付けることが可
能である。つまり、取付枠110は3個用であって、ケ
ース1は3個用の取付枠110に最大3個まで取り付け
ることができるように取付寸法を設定してある。このよ
うに、ケース1と取付枠110との相対的な取付寸法を
規定しておくことによって、取付枠110には1〜3個
の範囲の任意個数のケース1を取り付けることが可能に
なる。固定梁部114および可動梁部115に設けた各
保持溝114a,115aのピッチは1個単位寸法のケ
ース1の側面に突設されている係止爪25のピッチと等
しく、かつ上述のように各保持溝114a,115aは
等間隔であるから、1個単位寸法のケース1であれば固
定梁部114および可動梁部115の隣接する任意の2
個の保持溝114a,115aを用いて取付枠110に
取着することができる。
【0036】ところで、取付枠110の各横片112の
中間部前面にはそれぞれ凹所131が形成してある。各
凹所131には、取付枠110を埋込ボックス(図示せ
ず)に取り付けるためのボックスねじを挿通するボック
ス用孔132と、取付枠110を壁面等の施工面に直付
けするためのねじが挿通されるねじ挿通孔133と、施
工面を形成する壁パネル等に取り付ける際に使用するは
さみ金具(図示せず)を係止するはさみ金具係止孔13
4とが設けてある。
【0037】また、取付枠110の4隅には、化粧プレ
ート120の後面から突設した係止突起123を係止す
る化粧プレート係止孔135が設けてあり、化粧プレー
ト係止孔135に係止突起123を挿入係止することで
取付枠110の前面を覆う形で化粧プレート120を着
脱自在に取り付けることができるようになっている。化
粧プレート120は、絶縁性を有する合成樹脂を用いて
形成されたものであって、取付枠110の前面を覆う矩
形状の主部121と、主部121の周縁から全周に亙っ
て後方に突出する側壁122とを連続一体に形成した略
箱形に形成される。係止突起123は主部121の後面
側の4隅に突設してある。また、主部121の中央部に
は、取付枠110に取り付けたケース1の前面を露出さ
せる開口窓121aが設けてある。図13はケース1を
取付枠110に取り付け、取付枠110に化粧プレート
120を取り付けた状態を示している。
【0038】化粧プレート120の開口窓の寸法は、取
付枠110に取り付けるケースの数に応じて設定すれば
よく、例えば、図18に示すように、プレート100に
3個の調光器のケース1を連設して取り付けることもで
きる。また、さらに、図19に示すように、コンセント
Bのケース1’やスイッチCのケース1”と調光器のケ
ース1とを連設することもできる。なお、図19中の2
50aは平板状の平型栓刃が差し込まれる平型栓刃挿入
口であり、250bはピン状のピン型栓刃が差し込まれ
るピン型栓刃挿入口であって、平型栓刃挿入口250a
とピン型栓刃挿入口250bとを連通されている。
【0039】化粧プレート120の側壁122のうちの
各対向面間の距離は、それぞれ取付枠110の対応する
部位の幅寸法よりも大きくしてある。すなわち、施工面
に配設した取付枠110の前面側に化粧プレート120
を取着したとき、取付枠110が化粧プレート120の
内側に収まり、化粧プレート120の側壁122の先端
縁が施工面にほぼ当接する。その結果、取付枠110と
化粧プレート120との突き合わせ面が施工面よりも前
方へ出ることがなく、両者の突き合わせの線が側面から
ほとんど見えなくなり外観が向上する。
【0040】また、化粧プレート120の側壁122の
内側面には、先端側ほど開口幅を広げるように傾斜した
傾斜面122aが形成され、かつ取付枠110の側面に
当接して取付枠110に対する化粧プレート120の位
置ずれを防止する規制リブ124を複数列設している。
ところで、取付枠110の両枠片113a,113bの
外側面には、後方ほど外側に突出するように傾斜する傾
斜面113cと、傾斜面113cに連続して外側に張り
出した張出部113dとが形成されている。さらに化粧
プレート120の上下の側壁122の内側面には後端部
が張出部113dの前面に当接するリブ125が突設さ
れ、このリブ125によって化粧プレート120のがた
つきが防止される。取付枠110に化粧プレート120
を取り付けるときには、化粧プレート120の規制リブ
124が取付枠110の枠片113a,113bに形成
した傾斜面113cに案内されるから、取り付けが容易
である。
【0041】化粧プレート120の上下の一方の側壁1
22には一対の切欠部126が設けてあり、この切欠部
126に治具(マイナスドライバの先端部など)を差し
込んで化粧プレート120を取付枠110から離す向き
(前向き)の力を作用させると、化粧プレート120の
係止突起123と取付枠110の化粧プレート係止孔1
35との係合状態が解除され、化粧プレート120を取
付枠110から取り外すことができる。取付枠110の
枠片113bにおいて切欠部126に対応する位置には
傾斜面113cよりも内側へ窪んだ逃がし部136が設
けてあり、切欠部126に差し込まれた治具を逃がして
奥まで挿入できるようにしてあり、化粧プレート120
を取り外す際に力を作用させやすくしてある。さらに、
逃がし部136の後面側端部からは張出部113dより
も薄肉のリブ137が、化粧プレート120の切欠部1
26から突出しない程度まで延設してある。すなわち、
切欠部126に差し込んだ治具に施工面に当接する部分
を支点として力を加えることで施工面に傷が付くおそれ
があるが、リブ137を設けていることで切欠部126
に差し込んだ治具がリブ137に当接し、化粧プレート
120を取付枠110から取り外す際に治具によって施
工面に傷が付くのを防ぐことができるのである。
【0042】化粧プレート120の後面側には、取付枠
110に取着したときに取付枠110に設けた3つのス
リット118a〜118cにそれぞれ嵌入される突条片
128a〜128cが列設してある。ここで、各突条片
128a〜128cの寸法は、取付枠110の各スリッ
ト118a〜118cに嵌入された状態で、スリット1
18a〜118cの内周面と各突条片128a〜128
cとの間にわずかな隙間しか生じないような寸法に設定
してある。すなわち、ケース1を取り付けた取付枠11
0に化粧プレート120を取着した状態では、3つの突
条片128a〜128cが取付枠110の各スリット1
18a〜118cに嵌入され、スリット118a〜11
8cの内周面と各突条片128a〜128cとの間には
わずかな隙間しか生じないので、取付枠110の可動梁
部115の動き(撓み)が規制されることになる。
【0043】ところで、本実施形態では合成樹脂製の化
粧プレート120を用いているが、金属製の化粧プレー
トを用いる場合もある。金属製の化粧プレート(図示せ
ず)の場合には合成樹脂製の化粧プレート120のよう
な係止突起123を設けることができない。そこで、金
属製の化粧プレートを取付枠110に取り付ける場合に
は、金属製の化粧プレートを取り付ける取付ねじが螺着
される取付ねじ孔(図示せず)を取付枠110の凹所1
31に設けるようにすればよい。これにより、係止突起
123を有する合成樹脂製の化粧プレート120と、取
付ねじによっって取り付けられる金属製の化粧プレート
とのどちらにも対応することができる。
【0044】しかして、本実施形態の調光器のケース1
は、上記取付枠110にコンセントやスイッチなどの配
線器具と連設することができ、上記配線器具と同じ施工
方法で施工することができ、先行配線も可能となるか
ら、施工業者にとって施工作業が容易になる。なお、ボ
リュームVRとしてはスライド式のものを用いてもよ
く、この場合には図22に示すようにカバー20の前面
にスライド溝29を形成し、スライド溝29を通してボ
リュームVRの操作軸と操作摘子60’とを連結すれば
よい。このような構成にすれば、ボリュームVRとして
回転式のものを用いた場合に比べて、調光レベルを感覚
的に認識しやすくなる。
【0045】また、ケース1は、一般の配線器具の単位
寸法と同じ寸法に形成されていればよく、図23及び図
24に示すように、ボディ10とカバー20とを組立枠
140にて結合して組み立てるような構造にしてもよ
い。すなわち、カバー20の両側の肩部21’には略コ
字状に形成された組立枠140がそれぞれ嵌合され、こ
の組立枠140の両脚片140dの先端部に形成された
略V字形の引掛爪140aがそれぞれボディ10の側面
に形成された段部19に係合し、カバー20とボディ1
0とが組立枠140により固定される。なお、組立枠1
40の脚片140dは、肩部21の凹部21とボディ1
0の凹部8とに嵌め込まれ、脚片140dの先端部の引
掛爪140aが段部19に係合している。ここで、ケー
ス1は、図25に示すような埋込型の配線器具用の取付
枠170に最大3個まで取り付けることができるように
規格化された単位寸法の埋込型の配線器具の1個分に相
当する寸法(例えば、JIS規格で規格化されている大
角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる大
角形連用配線器具の1個分に相当する寸法)に形成され
ており、上記取付枠170に設けられた保持孔173,
177に係合可能な一対の係合爪140bが組立枠14
0の両端部に突設されている。なお、組立枠140に
は、金属製の取付枠(図示せず)に取り付ける際に取付
枠の係止爪が係止される一対の係止孔140cが設けて
ある。このように形成されたケース1は、図25に示す
ような埋込型の配線器具用の取付枠170に取り付けら
れる。すなわち、上述したように、ケース1は一般の配
線器具の単位寸法と同じ取付寸法に形成されているか
ら、取付枠170に最大3個まで取り付けることができ
る。取付枠170は、開口窓171を囲む両側片172
a,172bに、それぞれ組立枠140の側縁に突設さ
れた係止爪140bが係合する保持孔173,177を
有し、一方の側片172aには側片172bとの距離を
変えるように撓むことができる操作片175が形成され
る。取付枠170にケース1を取り付けるときは、取付
枠170の後方からケース1を取付枠170に押し付け
るようにすれば、操作片174が撓んでケース1を取付
枠170に嵌着でき、このとき、ケース1の前面側が開
口窓171から突出する。一方、取付枠170からケー
ス1を外すには、操作片175をドライバ等でこじれば
よい。開口窓171を囲み側片172a,172bに直
交する連結片174a,174bには、スイッチボック
スに取付枠170を結合するためのボックスねじを挿入
する長孔178や取付枠170の前面を覆う化粧プレー
ト(図示せず)を取り付けるプレートねじが螺合するね
じ孔179などが設けられる。図示した取付枠170は
合成樹脂製の取付枠170であるが、金属製の取付枠の
場合には、組立枠140の係止孔140cを用いて取付
枠に結合すればよい。なお、化粧プレートには、ケース
1の前面側を露出させる開口窓と、プレートねじを挿通
する挿通孔とが穿孔される。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、照明負荷の調光レベ
ルを設定する調光設定器と、調光設定器の操作摘子が前
面に露出するケースとを備え、ケースは、埋込型の配線
器具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が
露出する形で最大3個まで連設して取り付けることがで
きる単位寸法の埋込型の配線器具の1個分に相当する寸
法に形成されているので、上記取付枠にコンセントやス
イッチなどの配線器具と連設することができるという効
果がある。
【0047】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーと、
ボディとカバーとを結合するようにボディの前面側から
嵌合される一つの略コ字形の組立枠とで構成され、上記
取付枠に取り付けることができる取付部を備えているの
で、上記取付枠にコンセントやスイッチなどの配線器具
と容易に連設することができるという効果がある。
【0048】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、他の規格化されたコンセントやスイッチなどの配線
器具と同じ施工方法で施工することができ、施工業者に
とって施工作業が容易になるという効果がある。請求項
4の発明は、請求項1の発明において、ケースは、後端
側のボディと前端側のカバーとからなり、ボディの外側
面に突設した組立爪と、カバーから突出する組立片に設
けた組立孔との凹凸係合によりボディとカバーとが結合
され、カバーの両側面には上記取付枠に形成された保持
部に係止される係止爪が突設されているので、請求項2
及び請求項3の発明に比べて部品点数を減らすことがで
き、製造工程の簡略化及び低コスト化が可能となるとい
う効果がある。
【0049】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ケースには、ケースに形成された一対
の電線挿入口から挿入される電線がそれぞれ接続される
一対の端子板と、各端子板それぞれに電線を圧接接続す
る一対の鎖錠ばねと、各端子板と各電線との接続を外す
ために両鎖錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除釦とが
納装され、両鎖錠ばね間に解除釦の一部が介在している
ので、ねじ式の端子構造に比較して施工上の安全性が確
保でき、また、電線が容易に且つ確実に接続できること
から均一な結線と省施工化が図れ、しかも、挿入された
電線が他の端子に接触するのを解除釦により防止するこ
とができ絶縁性を高めることができるという効果があ
る。
【0050】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の発明において、ケース内に、照明負荷をオンオフする
スイッチを備え、操作摘子の後部には、調光レベルを下
げる向きに所定位置まで操作されたときに照明負荷をオ
フするようにスイッチを押圧する押圧部が突設されてい
るので、操作摘子を操作することによって照明負荷のオ
ンオフ及び調光がなされるという効果がある。
【0051】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記押圧部の前部には、凹部が形成され、カバーの
後面側には、操作摘子が上記所定位置まで操作されたと
きに前記凹部に係脱自在に係合する係合突起が突設され
ているので、操作摘子を所定位置まで操作したときにク
リック感を得ることができるという効果がある。請求項
8の発明は、請求項1乃至請求項7の発明において、ケ
ース内に、照明負荷への供給電力を制御する電力制御素
子と、電力制御素子に取着される放熱板とを備え、放熱
板は、略U形に形成されているので、ケースの温度上昇
を抑制することができ、また、放熱板を略U字形にする
ことにより、略L字形の放熱板に比べて放熱板の面積を
大きくすることが可能となり、放熱効果を高めることが
できるという効果がある。
【0052】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、ケース後面の内側には放熱板と当接する複数の突起
が突設されているので、ケース後面の内側と放熱板との
間に隙間が生じるから、ケース後面の温度上昇を抑制す
ることができるという効果がある。請求項10の発明
は、請求項1乃至請求項9の発明において、ケースは、
長手方向と略平行な両側面に放熱用のスリットが形成さ
れているので、スリットが形成されていることにより放
熱性を高めることができ、長手方向と略平行な両側面に
スリットを形成することにより、ケースの長手方向と直
交する面に形成する場合に比べてスリットの数を増やす
ことができ、放熱性をより一層高めることが可能となる
という効果がある。
【0053】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、ケース後面の上部には、上記スリットよりも上
方の位置で斜め後方へ下降傾斜する防水用溝が形成され
ているので、ケース内へスリットを通して水滴などが浸
入するのを防止することができるという効果がある。請
求項12の発明は、請求項1乃至請求項11の発明にお
いて、カバーとボディとは凹凸嵌合されているので、落
下などに対するケースの耐衝撃性を高めることができる
という効果がある。
【0054】請求項13の発明は、請求項6乃至請求項
12の発明において、調光設定器は、回転式のボリュー
ムと、後部にケース前面の内側に当接する鍔部を備えボ
リュームの操作軸が挿入嵌合される操作摘子とで構成さ
れ、操作軸の先端面と操作摘子との間に弾性体が介装さ
れているので、操作摘子の鍔部がケース前面の内側に確
実に押し付けられるから、ケースに対する操作摘子のが
たつきを防止でき、操作摘子の操作荷重が略一定に保た
れるから、スイッチの操作片を押圧部により確実に押す
ことができ、また、操作摘子とケースとの間の隙間から
水滴が浸入するのを防止できるという効果がある。
【0055】請求項14の発明は、請求項1乃至請求項
12の発明において、調光設定器は、スライド式のボリ
ュームと、ボリュームの操作軸に連結される操作摘子と
で構成されているので、請求項13の発明に比べて調光
レベルを感覚的に認識しやすくなるという効果がある。
請求項15の発明は、請求項5の発明において、上記鎖
錠ばねと上記端子板とで構成される端子と、上記解除釦
とは、ケースの長手方向の一端部に配設され、ケース
は、上記一端部の後面に上記電線を収納するための凹所
が形成されているので、電線挿入口の後方の空間を広く
確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示す正面図である。
【図3】同上を示す側面図である。
【図4】同上を示す下面図である。
【図5】同上を示し背面側から見た斜視図である。
【図6】同上を示す側断面図である。
【図7】同上を示す他の側断面図である。
【図8】同上を示し、プリント板ブロックの構成図であ
る。
【図9】図上の回路図である。
【図10】同上を示し、ボディに端子を収納した状態の
正面図である。
【図11】同上を示し、カバーの背面図である。
【図12】同上を示し、カバーに操作摘子を取着した状
態の断面図である。
【図13】同上のケースをプレートに取り付けた状態を
示し、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面
図である。
【図14】取付枠と化粧プレートを前面側から見た斜視
図である。
【図15】取付枠と化粧プレートを後面側から見た斜視
図である。
【図16】取付枠を示し、(a)は正面図、(b)は縦
断面図、(c)は縦断面図、(d)は背面図、(e)は
横断面図、(f)は横断面図である。
【図17】取付枠の要部を示す一部省略した斜視図であ
る。
【図18】同上のケースを3個連設してプレートに取り
付けた状態を示す正面図である。
【図19】同上のケースを他の配線器具と連設してプレ
ートに取り付けた状態を示す正面図である。
【図20】他の実施形態を示す下面図である。
【図21】また他の実施形態を示す下面図である。
【図22】別の実施形態のケースをプレートに取り付け
た状態を示し、(a)は正面図、(b)は下面図、
(c)は側面図である。
【図23】また別の実施形態の要部を示す一部省略した
斜視図である。
【図24】同上の要部を示す一部省略した側面図であ
る。
【図25】同上を取り付ける取付枠の斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 10 ボディ 17 スリット 20 カバー 25 係止爪 30 端子 40 放熱板 60 操作摘子 VR ボリューム 100 プレート 110 取付枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 恭志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明負荷の調光レベルを設定する調光設
    定器と、調光設定器の操作摘子が前面に露出するケース
    とを備え、ケースは、埋込型の配線器具用の取付枠に該
    取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形で最大3
    個まで連設して取り付けることができる単位寸法の埋込
    型の配線器具の1個分に相当する寸法に形成されて成る
    ことを特徴とする調光器。
  2. 【請求項2】 ケースは、後端側のボディと、前端側の
    カバーと、ボディとカバーとを結合するようにボディの
    前面側から嵌合される一つの略コ字形の組立枠とで構成
    され、上記取付枠に取り付けることができる取付部を備
    えて成ることを特徴とする請求項1記載の調光器。
  3. 【請求項3】 上記取付部は、上記取付枠に形成された
    保持孔に挿入される係止爪であることを特徴とする請求
    項2記載の調光器。
  4. 【請求項4】 ケースは、後端側のボディと前端側のカ
    バーとからなり、ボディの外側面に突設した組立爪と、
    カバーから突出する組立片に設けた組立孔との凹凸係合
    によりボディとカバーとが結合され、カバーの両側面に
    は上記取付枠に形成された保持部に係止される係止爪が
    突設されて成ることを特徴とする請求項1記載の調光
    器。
  5. 【請求項5】 ケースには、ケースに形成された一対の
    電線挿入口から挿入される電線がそれぞれ接続される一
    対の端子板と、各端子板それぞれに電線を圧接接続する
    一対の鎖錠ばねと、各端子板と各電線との接続を外すた
    めに両鎖錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除釦とが納
    装され、両鎖錠ばね間に解除釦の一部が介在して成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の調光器。
  6. 【請求項6】 ケース内に、照明負荷をオンオフするス
    イッチを備え、操作摘子の後部には、調光レベルを下げ
    る向きに所定位置まで操作されたときに照明負荷をオフ
    するようにスイッチを押圧する押圧部が突設されて成る
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の調光器。
  7. 【請求項7】 上記押圧部の前部には、凹部が形成さ
    れ、カバーの後面側には、操作摘子が上記所定位置まで
    操作されたときに前記凹部に係脱自在に係合する係合突
    起が突設されて成ることを特徴とする請求項6記載の調
    光器。
  8. 【請求項8】 ケース内に、照明負荷への供給電力を制
    御する電力制御素子と、電力制御素子に取着される放熱
    板とを備え、放熱板は、略U形に形成されて成ることを
    を特徴とする請求項1乃至請求項7記載の調光器。
  9. 【請求項9】 ケース後面の内側には放熱板と当接する
    複数の突起が突設されて成ることを特徴とする請求項8
    記載の調光器。
  10. 【請求項10】 ケースは、長手方向と略平行な両側面
    に放熱用のスリットが形成されて成ることを特徴とする
    請求項1乃至請求項9記載の調光器。
  11. 【請求項11】 ケース後面の上部には、上記スリット
    よりも上方の位置で斜め後方へ下降傾斜する防水用溝が
    形成されて成ることを特徴とする請求項10記載の調光
    器。
  12. 【請求項12】 カバーとボディとは凹凸嵌合されて成
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項11記載の調光
    器。
  13. 【請求項13】 調光設定器は、回転式のボリューム
    と、後部にケース前面の内側に当接する鍔部を備えボリ
    ュームの操作軸が挿入嵌合される操作摘子とで構成さ
    れ、操作軸の先端面と操作摘子との間に弾性体が介装さ
    れて成ることを特徴とする請求項6乃至請求項12記載
    の調光器。
  14. 【請求項14】 調光設定器は、スライド式のボリュー
    ムと、ボリュームの操作軸に連結される操作摘子とで構
    成されて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項12
    記載の調光器。
  15. 【請求項15】 上記鎖錠ばねと上記端子板とで構成さ
    れる端子と、上記解除釦とは、ケースの長手方向の一端
    部に配設され、ケースは、上記一端部の後面に上記電線
    を収納するための凹所が形成されて成ることを特徴とす
    る請求項5記載の調光器。
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