JP2004227784A - テーブルタップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3個のプラグを接続できるように一対の栓刃挿入口13,13が3組設けられた器体1と、器体1から引き出された電源コード2と、電源コード2が遊挿され器体1に保持されたブッシング4とを備えている。ブッシング4は、器体1から突出した筒状のブッシング本体部41の先端部において内方へ突設され電源コード2に弾接する内鍔片44が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テーブルタップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図15に示すように、3個のプラグを接続できるように一対の栓刃挿入口(接触子挿入口)13,13が3組設けられた器体1’と、器体1’から引き出された電源コード2と、電源コード2の一端部に接続された給電用プラグ(図示せず)と、電源コード2の他端部に被せられたブッシング4’とを備えたテーブルタップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−212275号公報(第3頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成のテーブルタップでは、プラグの栓刃(接触子)を栓刃挿入口13を通して器体1’内の刃受ばね(接続部材)に対して挿抜する際に器体1’の内側でアークが発生することがあるが、ブッシング4’と電源コード2との間に隙間が形成されているので、当該隙間を通してアークが外部へ噴出してしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、プラグを挿抜する際に発生したアークが外部へ噴出するのを防止することができるテーブルタップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、プラグの接触子を挿抜する接触子挿入口が設けられ接触子を受けて接触子に電気的に接続される接続部材が収納された器体と、器体内で接続部材に電気的に接続され器体のコード挿通孔を通して外部に引き出される電源コードと、電源コードが遊挿され器体に保持されたブッシングとを備え、ブッシングは、器体から突出した筒状のブッシング本体部に電源コードの外周面と全周に亘って当接する隙間防止部が設けられてなることを特徴とするものであり、プラグを挿抜する際に発生したアークが外部へ噴出するのを防止することができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記隙間防止部は、前記ブッシング本体部の先端部において全周に亘って内方へ突設された内鍔片からなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部にかかる応力を緩和することができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ブッシングは、前記隙間防止部の肉厚が前記ブッシング本体部の肉厚に比べて薄く形成されてなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部にかかる応力をより緩和することができる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記ブッシング本体部の先端部が前記隙間防止部を構成するので、前記ブッシング本体部の先端部の外周面と前記ブッシング本体部から引き出された前記電源コードの外周面との間に形成される段差を小さくすることができ、外観を高めることができる。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど肉厚が薄くなる形状に形成されてなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部の先端にかかる応力を緩和することができる。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記器体は、前記ブッシング本体部との並び方向において前記ブッシング本体部側の形状が前記ブッシング本体部に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記器体の外周面と前記ブッシング本体部の外周面とが滑らかに連続するので、手にフィットしやすくて掴みやすく、また、落下時に応力が集中せず壊れにくくなる。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記器体は、前記並び方向において前記ブッシング本体部とは反対側の形状が前記ブッシング本体部から離れるほど細くなる先細り状に形成されてなるので、落下時の応力集中をより緩和することができて、より壊れにくくなる。
【0013】
請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明において、前記器体は、外ボディと外カバーとを組立ねじを用いて結合される外殻を備え、組立ねじを前記器体における前記ブッシング本体部側の端部に配置してなるので、組立ねじに直交する面内であって前記並び方向に直交する方向において組立ねじと前記外殻の内面との間の距離を小さくすることができ、外ボディと外カバーとをしっかりと結合することができる。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記外殻は、前記組立ねじが挿通されるボスが形成され、ボスの外周面と前記外殻の内周面との間にボスの補強と前記電源コードの張力止めを兼ねるリブが形成されているので、前記組立ねじが挿通されるボスを補強することができるとともに前記電源コードの張力止めを行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本実施形態のテーブルタップについて図1〜図9を参照しながら説明する。
【0016】
本実施形態のテーブルタップは、3個のプラグ(図示せず)を接続できるように一対の栓刃挿入口13,13が3組設けられた器体1と、器体1から引き出された電源コード2と、電源コード2の一端部に接続された給電用プラグ3(図4参照)とを備えている。なお、本実施形態では、上記プラグの栓刃が接触子を構成し、栓刃挿入口13が接触子挿入口を構成している。
【0017】
器体1は、一対の栓刃挿入口13,13を3組有し内ボディ11と内カバー12とで形成される内郭10と、各栓刃挿入口13を露出させて内郭10を収納するように外ボディ21と外カバー22とで形成される外殻20とで構成される。なお、外殻20は耐衝撃性を有した熱可塑性樹脂により形成され、内郭10は耐熱性に優れた熱硬化性樹脂により形成されている。
【0018】
外殻20は、外ボディ21と外カバー22とを、図4における外ボディ21の下面から挿入され外カバー22に螺合する2本の組立ねじ24を用いて結合することにより形成されている。ここにおいて、外ボディ21の長手方向の中央部および他端部にそれぞれボス25,26が形成されており、外ボディ21のボス25,26の中央部に貫設されたボス孔25a,26aに対して外ボディ21の下面側から組立ねじ24,24を挿通し、ボス孔26aを通した組立ねじ24を外カバー22のボス27(図7参照)の中央部に形成されたねじ孔27a(図7参照)に螺合させることによって外ボディ21と外カバー22とが結合されている。また、内ボディ12の下壁には、ボス25が挿通される挿通孔18が貫設されており、ボス孔25aを通した組立ねじ24は内カバー12に形成されたねじ孔28(図6参照)に螺合されるようになっている。
【0019】
また、内カバー12の幅方向(短手方向)の両側面にはそれぞれ組立突起12a(図4参照)が2個ずつ突設され、外カバー22からは各組立突起12aにそれぞれ係合する組立爪22a(図4参照)が突設されており、外カバー22を内カバー12に近づけるように力を作用させるだけで組立爪22aが組立突起12aに簡単に係合し外カバー22が内カバー12に結合されるようにしてある。また、内カバー12には、内ボディ11の長手方向の一端部において突設された位置決め突起11cが嵌入される位置決め穴12c(図6参照)が形成されている。
【0020】
なお、図4における外カバー22の上壁には、内カバー12において一対の栓刃挿入口13,13が2組設けられた上面を露出させる開口窓22bが貫設されており、内郭10の上面が外カバー22の開口窓22bを通して露出している。また、外殻20には、内郭10の長手方向の一端面であって一対の栓刃挿入口13,13を含む面を露出させる窓孔1a(図2参照)が形成されており、内郭10の上記一端面が窓孔1aを通して露出している。
【0021】
内ボディ11は、図4における上面が開口しており、内部空間が内ボディ11の長手方向の中心線上に形成された仕切リブ11a,11aによって基本的に2分割され、2室の端子板収納室14が形成されている。各端子板収納室14にはそれぞれ端子板15が収納されている。
【0022】
各端子板15は、図4に示すように、導電性の1枚の板金を屈曲させて形成したものであり、各端子板15には、それぞれ栓刃を受ける刃受ばね16(刃受ばね16は、プラグの栓刃を挟持する一対の受け片を有している)が3個ずつ一体に設けられている。ここに、各端子板15は、一端部に1個の刃受ばね16が設けられ、他端部に電源コード2の電線2aが電気的に接続される端子片15aが一体に設けられている。すなわち、電源コード2は、2本の電線2a,2aを有しており、図7に示すように各端子板15それぞれの端子片15aをかしめることにより2つの端子板15と電気的および機械的に接続されている。また、各端子板15の端子片15aは内ボディ11には収納されておらず、外ボディ21の内底面から突出した仕切リブ21aにより絶縁されている。なお、各刃受ばね16は、栓刃を挟持する一対の受け片を有している。また、本実施形態では、刃受ばね16が接触子(プラグの栓刃)を受けて接触子に電気的に接続される接続部材を構成している。
【0023】
また、上述の端子板15は、同じ向きの2個の刃受ばね16の間に、内ボディ11の端子板収納室14の内底面から突設された2つの支持台17に跨って載置される載置片15bが設けられており、載置片15bには、各支持台17から突出した位置決め部17aがそれぞれ圧入される2つの位置決め孔15c,15cが貫設されている。
【0024】
ところで、外ボディ21は、図4における上面が開口し、ボス26と外ボディ21の各内側面との間にそれぞれ2つのリブ29が形成されており、ボス26が4つのリブ29によって補強されている。ここに、リブ29には、電線2aを湾曲させた形で保持する保持溝29aが形成されており、電源コード2が抜け止めされる。要するに、リブ29は、ボス26を補強する機能と電源コード2の張力止めを行う機能(電源コード2への張力を除去する機能)とを有している。なお、ボス26と内ボディ11におけるボス26側の端面との間には図7に示すように外ボディ21の上記仕切りリブ21aが位置しているので、図7の下方向への内ボディ11の移動は仕切りリブ21aにより規制される。
【0025】
また、外郭20の長手方向の一端側の側壁には、内郭10の長手方向の一端面に形成された一対の栓刃挿入口13,13を露出させるための長孔状の窓孔1a(図2参照)が形成され、他端側の側壁には電源コード2を通すための長孔状のコード挿通孔1b(図1(b)参照)が形成されている。
【0026】
ここに、器体1は、外ボディ21の一端部に設けた露出口21cと外カバー22の一端部に設けた露出口22cとで構成される外殻20の窓孔1aにより内郭10において一対の栓刃挿入口13,13を含む面が露出している。また、器体1は、外ボディ21の他端部に設けた引出口21dと外カバー22の他端部に設けた引出口22d(図6参照)とで構成されるコード挿通孔1bを通して電源コード2が外部へ引き出されている。
【0027】
ところで、本実施形態のテーブルタップは、電源コード2が遊挿され且つコード挿通孔1bに挿通されて器体1に保持された弾性材料(弾性を有する合成樹脂)からなるブッシング4を備えている。ブッシング4は、器体1から突出する筒状のブッシング本体部41と、器体1内においてコード挿通孔1bの周部に当接する環状の取付部42と、ブッシング本体部41と取付部42とを連結しコード挿通孔1b内に位置する連結部43とが連続一体に形成されている。ここに、ブッシング4は、取付部42が器体1内でコード挿通孔1bの周部に係止され、ブッシング本体部41の外周面と器体1の外周面との間に隙間が形成されないように連結部43の軸方向(図1(b)における左右方向)の寸法が設定されている。
【0028】
また、ブッシング4は、器体1から突出した筒状のブッシング本体部41の先端部において内方へ突設され電源コード2に弾接する内鍔片44が設けられている。また、ブッシング本体部41は、先端に近づくほど細くなる先細り状に形成され、器体1の外周面とブッシング本体部41の外周面とが滑らかに連続する形状に形成されている。なお、ブッシング本体部41には、複数の環状の溝41aが電源コード2の引き出し方向に並んで形成されている。
【0029】
しかして、本実施形態のテーブルタップでは、ブッシング本体部41の先端部において内方へ突設され電源コード2の外周面と全周に亘って弾接する内鍔片44が設けられていることにより、プラグを栓刃挿入口13を通して挿抜する際に器体1内で発生したアークがテーブルタップの外部へ噴出するのを防止することができる。また、本実施形態では、内鍔片44が、電源コード2の外周面と全周に亘って当接する隙間防止部を構成しており、電源コード2が折り曲げられた時にブッシング本体部41にかかる応力を緩和することができる。
【0030】
また、上述のブッシング4は、図8に示すように、隙間防止部たる内鍔片44の肉厚H3がブッシング本体部41の肉厚H4に比べて薄く形成されているので、内鍔片44の肉厚H3がブッシング本体部41の肉厚H4と同程度に設定されている場合に比べて、電源コード2が折り曲げられた時にブッシング本体部41にかかる応力をより緩和することができる。
【0031】
ところで、図15に示した従来のテーブルタップでは、器体1’の幅寸法がブッシング4’側の端部を除いて略一定であり、器体1’の平面形状が矩形に近い形状に形成されているので、形状的に手に馴染みにくく、また、器体1’が落下した時に角部に応力が集中し破損しやすいという不具合があった。
【0032】
これに対して、本実施形態では、図3に示すように器体1の幅寸法(図3における上下方向の寸法)がブッシング4のブッシング本体部41に近づくにつれて徐々に小さくなっており(つまり、器体1はブッシング本体部41との並び方向においてブッシング本体部41側の形状が先細り状に形成されており)、器体1が手にフィットしやすく器体1を手で掴み易いという利点がある。しかも、器体1の外周面とブッシング本体部41の外周面とが滑らかに連続しているので、例えば図9に示すように器体1におけるブッシング本体部41側の端部が反対側の端部に比べて先に床面5に到達するような状態で矢印Aの向きに落下した場合に器体1に応力が集中しにくく破損しにくいという利点がある(器体1の落下による器体1の破損を防止することができるという利点がある)。さらに、器体1は、上記並び方向においてブッシング本体部41とは反対側の形状がブッシング本体部41から離れるほど細くなる先細り状に形成されているので、落下時に応力が集中するような箇所をより少なくすることができ、落下時の応力集中をより緩和することができ、より壊れにくくなるという利点がある。
【0033】
また、外郭20は外ボディ21の上端縁と外カバー22の下端縁とを突き合わせた状態で上述の組立ねじ24を用いて結合されているが、組立ねじ24と外殻20の幅方向の外周面との間の距離が大きくなると、外ボディ21と外カバー22との間に不要な隙間が形成されてしまう恐れがある。しかしながら、本実施形態では、上述のように、器体1とブッシング本体部41との並び方向においてブッシング本体部41側の器体1の形状がブッシング本体部41に近づくほど細くなる先細り状に形成されており、器体1の幅寸法が狭くなっている部位に上述のボス孔26aが設けられている(つまり、一方の組立ねじ24を器体1におけるブッシング本体部41側の端部に配置している)ので、ボス孔26aの中心と外殻20の両側面との間の距離H1,H1(図7参照)をボス孔25aの中心と外殻20の外周面との間の距離に比べて小さくすることができ、ボス孔26aに挿通する組立ねじ24によって外ボディ21と外カバー22とをしっかりと結合することができる。したがって、外ボディ21と外カバー22との間に不要な隙間が形成されるのを防止することができ、外観を美麗に仕上げることができるとともに、外ボディ21と外カバー22とで構成される外郭20の内側へ塵や埃などの異物が侵入するのを防止することができる。
【0034】
(実施形態2)
以下、本実施形態のテーブルタップについて図10〜図13を参照しながら説明する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0035】
本実施形態のテーブルタップは、器体7と、器体7から引き出された電源コード2と、電源コード2の一端部に接続された給電用プラグ(図示せず)とを備えている。ここにおいて、器体7には、実施形態1の器体1と同様、3個のプラグ(図示せず)を接続できるように一対の栓刃挿入口13,13が3組設けられている。
【0036】
器体7は、それぞれ一対の栓刃挿入口13,13が形成された3個の受口カバー73と、ボディ71と、カバー72とで構成され、ボディ71とカバー72とを2本の組立ねじ74,74を用いて結合している。ここに、各受口カバー73、ボディ71、カバー72はそれぞれ合成樹脂により形成されている。
【0037】
なお、カバー72の表面には凹所が形成されており、平板状の化粧カバー82が着脱自在に覆着されているが、テーブルタップを壁や机やパーティションなどの対象物に固定したい場合には、ブッシング本体部41において化粧カバー82近傍に形成された凹部46にマイナスドライバなどの先端部を挿入して化粧カバー82を取り外して、上記対象物への固定手段を有し且つカバー72への取付手段を有するアダプタを化粧カバー82の代わりに取り付けるようにしてもよい。また、ボディ71の裏面にも凹所が形成されており、カバー72と同様に平板状の化粧カバー81が覆着されている。
【0038】
器体7には、実施形態1と同様に、それぞれ3個の刃受ばね16が一体に設けられた2個の端子板15が収納されており、栓刃挿入口13を通して器体7内に挿入された栓刃が刃受ばね16に電気的に接続されるようになっている。また、端子板15の一端部(図11における左端部)には電源コード2の電線2aがかしめにより電気的および機械的に接続される端子片15aが一体に設けられている。なお、各端子板15の形状は実施形態1とは相違している。
【0039】
また、本実施形態のテーブルタップ1も実施形態1と同様に、器体7にコード挿通孔7bが形成されており、電源コード2が遊挿され且つコード挿通孔7bに挿通されて器体7に保持されたブッシング4を備えている。
【0040】
ブッシング4は、器体7から一部が突出する上述のブッシング本体部41と、コード挿通孔7bの周部に係止される一対の取付部45,45とが連続一体に形成されている。本実施形態においても、実施形態1と同様、ブッシング本体部41の先端部において内方へ突設され電源コード2の外周面と全周に亘って弾接する内鍔片44が設けられていることにより、プラグを栓刃挿入口13を通して挿抜する際に器体7内で発生したアークがテーブルタップの外部へ噴出するのを防止することができる。また、本実施形態では、内鍔片44が、電源コード2の外周面と全周に亘って当接する隙間防止部を構成しており、電源コード2が折り曲げられた時にブッシング本体部41にかかる応力を緩和することができる。
【0041】
なお、実施形態1のブッシング4では、ブッシング本体部41の軸方向に取付部42を設けてあるので、商品の全長が長くなる要因となるが、本実施形態のようにブッシング本体部41の側面に取付部45,45を設けることで、商品の全長が長くなるのを防止することが可能となる。
【0042】
また、ブッシング4の形状は上述の形状に限定されるものではなく、例えば、図14に示すようにブッシング本体部41を先端に近づくほど細くなる先細り状に形成し、ブッシング本体部41の先端部が電源コード2の外周面に全周に亘って当接(弾接)するようにしてもよく、このようなブッシング4を採用した場合にも、プラグを栓刃挿入口13を通して挿抜する際に器体7内で発生したアークがテーブルタップの外部へ噴出するのを防止することができる。また、図14に示すブッシング4の場合には、ブッシング本体部41の先端部が隙間防止部を構成するので、ブッシング本体部41の先端部の外周面とブッシング本体部41から引き出された電源コード2の外周面との間に形成される段差を小さくすることができ、外観を高めることができる。また、図14に示すブッシング4は、ブッシング本体部41の形状が先端に近づくほど肉厚が薄くなる形状に形成されているので、電源コード2が折り曲げられた時にブッシング本体部41の先端にかかる応力を緩和することができる。なお、実施形態1のテーブルタップにおいても、ブッシング本体部41を先端に近づくほど細くなる先細り状に形成し、ブッシング本体部41の先端部が電源コード2の外周面に全周に亘って当接(弾接)するようなブッシング4を採用してもよいことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、プラグの接触子を挿抜する接触子挿入口が設けられ接触子を受けて接触子に電気的に接続される接続部材が収納された器体と、器体内で接続部材に電気的に接続され器体のコード挿通孔を通して外部に引き出される電源コードと、電源コードが遊挿され器体に保持されたブッシングとを備え、ブッシングは、器体から突出した筒状のブッシング本体部に電源コードの外周面と全周に亘って当接する隙間防止部が設けられてなるものであり、プラグを挿抜する際に発生したアークが外部へ噴出するのを防止することができるという効果がある。
【0044】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記隙間防止部は、前記ブッシング本体部の先端部において全周に亘って内方へ突設された内鍔片からなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部にかかる応力を緩和することができるという効果がある。
【0045】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ブッシングは、前記隙間防止部の肉厚が前記ブッシング本体部の肉厚に比べて薄く形成されてなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部にかかる応力をより緩和することができるという効果がある。
【0046】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記ブッシング本体部の先端部が前記隙間防止部を構成するので、前記ブッシング本体部の先端部の外周面と前記ブッシング本体部から引き出された前記電源コードの外周面との間に形成される段差を小さくすることができ、外観を高めることができるという効果がある。
【0047】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど肉厚が薄くなる形状に形成されてなるので、前記電源コードが折り曲げられた時に前記ブッシング本体部の先端にかかる応力を緩和することができるという効果がある。
【0048】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記器体は、前記ブッシング本体部との並び方向において前記ブッシング本体部側の形状が前記ブッシング本体部に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記器体の外周面と前記ブッシング本体部の外周面とが滑らかに連続するので、手にフィットしやすくて掴みやすく、また、落下時に応力が集中せず壊れにくくなるという効果がある。
【0049】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記器体は、前記並び方向において前記ブッシング本体部とは反対側の形状が前記ブッシング本体部から離れるほど細くなる先細り状に形成されてなるので、落下時の応力集中をより緩和することができて、より壊れにくくなるという効果がある。
【0050】
請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明において、前記器体は、外ボディと外カバーとを組立ねじを用いて結合される外殻を備え、組立ねじを前記器体における前記ブッシング本体部側の端部に配置してなるので、組立ねじに直交する面内であって前記並び方向に直交する方向において組立ねじと前記外殻の内面との間の距離を小さくすることができ、外ボディと外カバーとをしっかりと結合することができるという効果がある。
【0051】
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記外殻は、前記組立ねじが挿通されるボスが形成され、ボスの外周面と前記外殻の内周面との間にボスの補強と前記電源コードの張力止めを兼ねるリブが形成されているので、前記組立ねじが挿通されるボスを補強することができるとともに前記電源コードの張力止めを行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は要部斜視図、(b)は要部断面図である。
【図2】同上の要部斜視図である。
【図3】同上の要部平面図である。
【図4】同上の分解斜視図である。
【図5】同上において内カバーおよび外カバーを取り外した状態の要部平面図である。
【図6】同上の要部断面図である。
【図7】同上において内カバーおよび外カバーを取り外した状態の要部平面図である。
【図8】同上の要部断面図である。
【図9】同上の説明図である。
【図10】実施形態2を示し、(a)は要部斜視図、(b)は要部断面図である。
【図11】同上においてカバーを取り外した状態の要部平面図である。
【図12】同上の要部断面図である。
【図13】同上の要部断面図である。
【図14】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図15】従来例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 器体
2 電源コード
3 給電用プラグ
4 ブッシング
10 内郭
11 内ボディ
12 内カバー
13 栓刃挿入口
20 外殻
21 外ボディ
22 外カバー
41 ブッシング本体部
42 取付部
43 連結部
44 内鍔片
Claims (9)
- プラグの接触子を挿抜する接触子挿入口が設けられ接触子を受けて接触子に電気的に接続される接続部材が収納された器体と、器体内で接続部材に電気的に接続され器体のコード挿通孔を通して外部に引き出される電源コードと、電源コードが遊挿され器体に保持されたブッシングとを備え、ブッシングは、器体から突出した筒状のブッシング本体部に電源コードの外周面と全周に亘って当接する隙間防止部が設けられてなることを特徴とするテーブルタップ。
- 前記隙間防止部は、前記ブッシング本体部の先端部において全周に亘って内方へ突設された内鍔片からなることを特徴とする請求項1記載のテーブルタップ。
- 前記ブッシングは、前記隙間防止部の肉厚が前記ブッシング本体部の肉厚に比べて薄く形成されてなることを特徴とする請求項2記載のテーブルタップ。
- 前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記ブッシング本体部の先端部が前記隙間防止部を構成することを特徴とする請求項1記載のテーブルタップ。
- 前記ブッシング本体部は、先端に近づくほど肉厚が薄くなる形状に形成されてなることを特徴とする請求項4記載のテーブルタップ。
- 前記器体は、前記ブッシング本体との並び方向において前記ブッシング本体部側の形状が前記ブッシング本体部に近づくほど細くなる先細り状に形成され、前記器体の外周面と前記ブッシング本体部の外周面とが滑らかに連続することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のテーブルタップ。
- 前記器体は、前記並び方向において前記ブッシング本体部とは反対側の形状が前記ブッシング本体部から離れるほど細くなる先細り状に形成されてなることを特徴とする請求項6記載のテーブルタップ。
- 前記器体は、外ボディと外カバーとを組立ねじを用いて結合される外殻を備え、組立ねじを前記器体における前記ブッシング本体部側の端部に配置してなることを特徴とする請求項6または請求項7記載のテーブルタップ。
- 前記外殻は、前記組立ねじが挿通されるボスが形成され、ボスの外周面と前記外殻の内周面との間にボスの補強と前記電源コードの張力止めを兼ねるリブが形成されてなることを特徴とする請求項8記載のテーブルタップ。
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