JPH0968343A - 電気機器のハウジング構造 - Google Patents

電気機器のハウジング構造

Info

Publication number
JPH0968343A
JPH0968343A JP7221585A JP22158595A JPH0968343A JP H0968343 A JPH0968343 A JP H0968343A JP 7221585 A JP7221585 A JP 7221585A JP 22158595 A JP22158595 A JP 22158595A JP H0968343 A JPH0968343 A JP H0968343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
circuit board
case
board
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7221585A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kanai
良之 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP7221585A priority Critical patent/JPH0968343A/ja
Publication of JPH0968343A publication Critical patent/JPH0968343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじを用いずプリント基板を安定かつ確実に
固定することができ、またハウジングを形成する2つの
ケースをねじを用いずに確実に結合させることができ、
嵌合部を補強する。 【解決手段】 ロアーケース2とアッパーケース3とで
ハウジング4を形成する。ロアーケース2の内部に、プ
リント基板5を位置決めするねじ取付部40と、プリン
ト基板5の下面を支承する複数個の基板支承部45と、
プリント基板5の表面周縁部を係止する基板係止用爪4
6を突設する。アッパーケース3の内側面にはプリント
基板5の表面に当接する多数のリブ59を突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調制御装置など
に適用して好適な電気機器のハウジング構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】空調制御装置は、通常ロアーケースとア
ッパーケースとでハウジングを形成し、その内部に空調
制御装置を動作させるための電子デバイス、電源線や通
信線の接続のための端子やコネクタ等を搭載したプリン
ト基板と、空調制御装置の動作状態(正常、異常、電源
OFF等)を表示する発光ダイオード(以下、LEDと
いう)および空調制御装置のアドレス設定を行うロータ
リスイッチを搭載したプリント基板を収納している。ハ
ウジングの構造としては、ロアーケースとアッパーケー
スをねじ止めしたり、接着剤によって接着したり、ある
いはロアーケースとアッパーケースを嵌合し弾性を有す
る係合片によって係止している。プリント基板の取付構
造としては、ねじや弾性を有する係合片で固定したり、
スタッドにかしめることにより固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の空調制御装置のハウジング構造として、ロアー
ケースとアッパーケースをねじ止めする構造は、ロアー
ケースとアッパーケースを結合したり保守のために分解
したりする際に、ドライバによって止めねじを締め付け
たり、外したりする必要であり、その作業が面倒である
という問題があった。接着剤による組付けは、作業者に
よって接着剤の塗布量にばらつきが生じるため、接着強
度が安定しないし、またケースを壊さないと開けること
ができないなどの問題があった。弾性を有する係合片を
用いる構造は、ロアーケースとアッパーケースを嵌合し
弾性係合片を係合凹部に係合させればよいので、工具等
を一切必要とせず、ハウジングの組立、分解作業が簡単
かつ容易であるという利点がある。しかしながら、この
ような構造においては、ロアーケースとアッパーケース
の嵌合部分を薄肉に形成しているので、この嵌合部の強
度が弱く、嵌合方向と直交する方向の外力が作用すると
両ケースがずれて薄肉部や弾性係合片が破損するという
問題があった。また、プリント基板の固定構造において
も、ねじ止めは、その取付け作業が面倒である。一方、
かしめによる固定は、かしめるための専用の工具を必要
とする。また、一旦固定した後、かしめ部を破損しない
と取り外すことができず、取り外した後は再固定するこ
とができないという問題があった。弾性を有する係合片
による固定は、通常プリント基板の一端部を溝に係入
し、他端側を係合片によって係止しているので、取付け
作業が簡単かつ容易である反面、プリント基板の安定な
支持という点で問題があった。すなわち、溝はプリント
基板の一端部側の両面を保持するが、係合片はプリント
基板の一方の面しか係止していないので、他方の面方向
に対しては移動を完全には規制することができず、位置
ずれを起こすおそれがある。
【0004】したがって、本発明は上記した従来の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、ねじを用いずプリント基板を安定かつ確実に固
定することができるようにした電気機器のハウジング構
造を提供することにある。また、本発明は、ハウジング
を形成する2つのケースをねじを用いずに確実に結合さ
せることができ、また嵌合部を補強することができるよ
うにした電気機器のハウジング構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ロアーケースとアッパーケースとでハウジン
グを形成し、その内部にプリント基板を収納した電気機
器のハウジング構造において、前記ロアーケースの内部
に、前記プリント基板の裏面を支承する複数個の基板支
承部と、プリント基板の表面周縁部を係止する複数個の
基板係止用爪と、プリント基板を位置決めする複数個の
位置決め部とを一体に突設し、アッパーケースの内壁面
に、プリント基板の表面の周縁部に当接するリブを一体
に突設したことを特徴とする。また、本発明は、ロアー
ケースとアッパーケースとでハウジングを形成し、その
内部にプリント基板を収納した電気機器のハウジング構
造において、前記アッパーケースの内側に、プリント基
板を位置決めする位置決め部と、プリント基板の表面に
当接する複数個の当接部と、プリント基板の裏面一端部
を支承する基板支承部と、プリント基板の裏面他端部を
係止する弾性係合片を一体に突設し、前記プリント基板
をその一端部が前記当接部と基板支承部との間に係入さ
れた状態でケース裏面方向に回動させることにより他端
部を前記弾性係合片によって係止したことを特徴とす
る。さらに、本発明は、互いに嵌合される2つのケース
によってハウジングを形成し、その内部にプリント基板
を収納した電気機器のハウジング構造において、前記両
ケースのうち一方のケースは、内側面開口端部に全周に
わたって形成された嵌合凹部と、内側面に形成された複
数個の係合凹部および先端部が前記嵌合凹部と対向する
ように一体に突設された複数個のリブとを有し、他方の
ケースは、開口端面に全周にわたって一体に突設された
薄肉の嵌合凸部と、内側面にそれぞれ一体に突設され先
端部が他方のケースの開口端より外部に突出する複数個
の弾性係合片およびリブとを有し、前記嵌合凸部と嵌合
凹部を互いに嵌合し、一方のケースのリブを前記嵌合凸
部の内側面に当接させ、他方のケースの弾性係合片を一
方のケースの係合凹部に係合させ、他方のケースのリブ
を一方のケースの内側面に当接させることにより両ケー
スを分離可能に結合したことを特徴とする。
【0006】本発明において、プリント基板をロアーケ
ースに挿入すると、基板支承部がプリント基板の裏面を
支承し、基板係止用爪がプリント基板の表面を係止す
る。アッパーケースをロアーケースに嵌合すると、リブ
がプリント基板の表面に当接し、プリント基板を基板支
承部に押し付ける。アッパーケースに組み込まれるプリ
ント基板は、その一端部が当接部と基板支承部との間に
係入された状態でケースの裏面方向に回動されると、他
端部が弾性係合片によって係止される。ハウジングを形
成する2つのケースは、嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合によ
って一体的に結合される。この結合状態において、一方
のケースのリブが嵌合凸部の内側面に当接し、他方のケ
ースの弾性係合片が一方のケースの係合凹部に係合し、
リブが一方のケースの内側面に当接する。これらのリブ
は両ケースの嵌合部を補強する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を空調
制御装置に実施した例をもって図面に基づいて詳細に説
明する。図1は空調制御装置のカバーを外した斜視図、
図2はハウジングの分解斜視図である。これらの図にお
いて、空調制御装置1は、ロアーケース2とアッパーケ
ース3とからなる箱型のハウジング4を備え、その内部
に大小2枚のプリント基板5,6を収納し、アッパーケ
ース3をカバー7によって覆う構成を採っている。
【0008】前記アッパーケース3は、ロアーケース2
の前面側開口部に着脱可能に嵌合され弾性を有する係合
片8(以下、弾性係合片8という)と係合凹部9の係合
によって着脱可能に係止されるとともに、一対の取付ね
じ10によって図示しないブラケット等を介して天井裏
の壁面等に固定される。アッパーケース3の表面左上側
には、端子壁12が一体に突設され、この端子壁12内
には空調制御装置1を電源に接続する複数個の端子11
が挿入される。一方、内側には空調制御装置1の動作状
態(正常、異常、電源OFF等)を表示するLED(発
光ダイオード)13と空調制御装置1のアドレス設定を
行うロータリスイッチ14を搭載した前記プリント基板
6が後述する弾性を有する係止片によって着脱可能に取
り付けられている。このプリント基板6と前記プリント
基板5とは、フレキシブルケーブル15によって電気的
に接続されている。LED13は、アッパーケース3の
表面右下側に形成された小孔16に内側から挿入され、
その表面が外部に露呈している。前記ロータリスイッチ
14は、同じく前記アッパーケース3に形成された開口
部17より外部に露呈している。前記プリント基板5
は、前記端子11、空調制御装置1を作動させる図示し
ない各種の電子デバイス、空調制御装置1と外部機器と
の通信を行うためのケーブル18が接続される複数個の
コネクタ19、ヒューズ20等を搭載し、前記ロアーケ
ース2の内部に収納されている。端子11は、アッパー
ケース3に形成された端子用穴21より前記端子壁12
に挿入されている。ケーブル18の接続端部には、前記
端子11に接続されるケーブルにおいては、圧着端子2
2が取り付られ、コネクタ19に接続されるケーブルに
おいてはモジュラージャック23が取り付けられてい
る。コネクタ19は、アッパーケース3に形成されたコ
ネクタ用開口部25より外部に露呈しており、アッパー
ケース3の表面側からのモジュラージャック23の接続
を可能にしている。ヒューズ20は、同じくアッパーケ
ース3に形成された挿通孔26からアッパーケース3の
前方に突出している。
【0009】前記カバー7は、前記アッパーケース3を
覆い、前記ケーブル18の接続端部を内部に導くもの
で、アッパーケース3に嵌合され係合片30と係合突起
31によって係止される。カバー7の内側には、前記L
ED13から出た光をカバー7の表面側に形成された表
示用窓32に導くLEDレンズ33が組み込まれてい
る。表示用窓32は小孔からなり、アッパーケース3の
小孔16と対向する部位に形成されている。前記LED
レンズ33は、アクリル樹脂等の透光性を有する材料に
よって棒状体に形成され、カバー7の内面に突設した筒
状体からなるレンズ保持部37によって保持されてい
る。LEDレンズ33の前端部は、シボ加工されて前記
表示用窓32から外部に露呈し、後端面が前記LED1
3に近接している。また、LEDレンズ33の前端部側
は、ドーム状に形成されることによりLED13からの
光を拡散するレンズ部33aを形成している。
【0010】前記カバー7の側部を形成する上、下板部
7a,7bには、前記ケーブル18を内部に導くための
配線導入部34がそれぞれ設けられている。この配線導
入部34は、ケーブル18をカバー7内に導く際に除去
されることにより、配線導入口を形成するもので、カバ
ー本体に対して幅狭の図示しない連結片と薄肉部35に
よって個々に分離可能に並設された3つの切取片36で
構成されている。
【0011】このような構造において、空調制御装置1
を天井裏などに設置する際には、前もって先ずプリント
基板5が組み込まれたロアーケース2に、プリント基板
6が組み込まれたアッパーケース3を嵌合したハウジン
グ4を一対の取付ねじ10により図示しないブラケット
に固定し、このブラケットを天井裏の所定箇所に固定す
る。次に、ケーブル18の一端部を端子11とコネクタ
19にそれぞれ接続する。次いで、接続したケーブル1
8の本数、太さ等に適合した大きさの配線導入口をカバ
ー7に形成する。この配線導入口は、切取片36の除去
によって容易に形成することができる。ケーブル18の
本数がたとえば2本の場合は、左右いずれかの切取片3
6をカバー本体から除去して1つの配線導入口を形成
し、3〜4本の場合は左右2つの切取片36をカバー本
体から除去して2つの配線導入口を形成し、5本以上で
あれば3つの切取片36を全て除去して1つの大きな配
線導入口を形成する。要するに、全てのケーブル18を
配線導入口に通した場合に、卑賤導入口の隙間が最小と
なるように配線導入口の大きさを選択すればよい。そし
て、配線導入口を形成した後、ケーブル18をこの配線
導入口内に位置させてカバー7をアッパーケース3に嵌
合し、係合片30と係合突起31を係合させる。もっ
て、空調制御装置1の取り付けを完了する。
【0012】次に、ハウジング4の構造およびプリント
基板5,6の取付構造を図2〜図15に基づいて詳述す
る。図3はロアーケースの平面図、図4(a)、(b)
はアッパーケースの斜視図および取付部の正面図、図5
はアッパーケースの側面図、図6はロアーケースとアッ
パーケースの結合状態を示す一部の断面図、図7は同じ
く結合状態を示す一部の斜視図、図8はロアーケースの
一部の斜視図、図9はアッパーケースを反転して示す一
部の斜視図、図10は弾性係合片と係合凹部の係合状態
を示す断面図、図11は嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合状態
を示す断面図、図12はアッパーケースとロアーケース
を嵌合しプリント基板を固定した状態を示す両端部の断
面図、図13はプリント基板を固定した状態を示す断面
図、図14はプリント基板を固定した状態を示す断面
図、図15はプリント基板をアッパーケースの内側に固
定した状態を示す断面図である。これらの図において、
ロアーケース2は縦長矩形の箱型に形成され、内底面に
上下一対のねじ取付部40が一体に突設されている。こ
れらのねじ取付部40は、ロアーケース2の上下に対向
する内側面に沿ってそれぞれ突設され、前記取付ねじ1
0が挿通されるねじ取付孔41を有している。また、ね
じ取付部40は、その前方部分40aが後方部分40b
より小さい凸状体に形成されることにより、これら両部
の境部に段差部42を有している。この段差部42は、
図12に示すように前記プリント基板5の裏面を後述す
る基板支承部とともに支承する。ねじ取付部40の前記
段差部42より前方部分40aは、図2に示すようにプ
リント基板5の短辺側の幅方向中央部に形成された凹部
43に係合することにより、プリント基板5を位置決め
する。すなわち、ねじ取付部40は、取付ねじ10の取
付けと、前記プリント基板5の支承および位置決め機能
を有するものである。なお、上下のねじ取付部40は大
きさが異なり、これによってプリント基板5の逆組込み
を防止している。また、図3において下方側のねじ取付
部40に形成されているねじ取付孔41は、上下方向に
長い長孔とされ、これによりハウジング4が取り付けら
れる図示しないブラケットのねじ取付孔との製造誤差を
吸収するようにしている。
【0013】また、前記ロアーケース2の内部には、前
記段差部42とともに前記プリント基板5の裏面を支承
する複数個の基板支承部45が一体に突設されている。
この基板支承部45は、ロアーケース2の内底面に突設
された複数個のピン状の突起45aと、ロアーケース2
の上下左右に対向する内側面に沿って突設された複数個
の板状の突起45bとで構成されている。突起45a、
45bと段差部42の高さは等しくなるように形成され
ている。。さらに、ロアーケース2の内側面には、図
7、図8に示すように前述した係合凹部9が形成される
とともに、複数個の基板係止用爪46とリブ47が一体
に突設されている。係合凹部9と基板係止用爪46は、
ロアーケース2の左右に対向する内側面で、前記基板支
承部45の先端面より前方にそれぞれ2つずつ形成され
ている。基板係止用爪46はプリント基板5の表面周縁
部を係止するもので、図13に示すように断面形状が三
角形の突起からなり、その後面と前記基板支承部45の
先端面との間には図6、図13に示すようにプリント基
板5の板厚より僅かに大きい隙間が設定されている。前
記リブ47は、後述するアッパーケース3のリブ59と
ともにロアーケース2とアッパーケース3の嵌合部を補
強するために設けられるもので、ロアーケース2の上
下、左右に対向する内側面にそれぞれ複数個突設されて
いる。さらに、ロアーケース2の内側面開口端部には、
図6、図8に示すようにアッパーケース3との嵌合部を
形成する嵌合凹部49が全周にわたって形成されてい
る。このため、ロアーケース2の開口端部は薄肉部50
を形成している。また、前記リブ47の先端部は、前記
嵌合凹部49よりも前方に突出しており、アッパーケー
ス3が嵌合されると、アッパーケース3の後述する嵌合
凸部60の内側面に当接するようになっている。
【0014】前記プリント基板5は、ロアーケース2の
内形状と略等しい大きさで、周縁に前記ねじ取付部40
の前方部分40aが嵌合する凹部43と、図7に示すよ
うに前記リブ47が係入する切欠き52が形成されてい
る。プリント基板5をロアーケース2内に組み込むに
は、凹部43と切欠き52をねじ取付部40の前方部分
40aとリブ47に一致させてロアーケース2内に水平
に挿入する。一定深さまで挿入すると、プリント基板5
の裏面が基板係止用爪46の傾斜した上面に当接する
が、さらに押し下げると、ロアーケース2の前記基板係
止用爪46が突設されている側板部が外側に弾性変形す
るために基板係止用爪46を乗り越えてねじ取付部40
の段差部42と基板支承部45の先端面に当接する。ま
た、プリント配線基板5が基板係止用爪46の下方に移
動すると、側板部の弾性復帰に伴い基板係止用爪46は
プリント基板5の表面周縁部を係止し、もってプリント
基板5の組付け作業を完了する。図7および図13はこ
の状態を示す。
【0015】前記アッパーケース3は、前記ロアーケー
ス2と同一の大きさで後方に開放する矩形の箱型に形成
されている。アッパーケース3の内面の前記ロアーケー
ス2のねじ取付部40と対向する部位には、図4、図7
および図9に示すように一対のねじ取付部55が一体に
突設されている。ねじ取付部55は、半円筒形に形成さ
れ、その後端部がアッパーケース3の後方に突出し、後
端面56が図12に示すようにプリント基板5との当接
部を形成している。また、このねじ取付部55の後面に
は、前記ロアーケース2のねじ取付部40の前方部分4
0aが嵌合する凹部57が形成されている。また、アッ
パーケース3の内側面には、図4、図6、図7、図10
に示すように、アッパーケース3をロアーケース2に嵌
合した時、ロアーケース2の前記係合凹部9に係合する
前記弾性係合片8と、プリント基板5の表面に当接する
複数個のリブ59がそれぞれ一体に突設されている。弾
性係合片8とリブ59は、当然のことながらその先端部
がアッパーケース3より後方に突出している。また、リ
ブ59は、図6、図14に示すように後端部がロアーケ
ース2の内側面に当接することによりロアーケース2と
アッパーケース3の嵌合部を補強する。さらに、アッパ
ーケース3の開口端面には、図4、図6、図11および
図13に示すように薄肉に形成され前記ロアーケース2
の嵌合凹部49に嵌合する嵌合凸部60が全周にわたっ
て一体に突設されている。この嵌合凸部60をロアーケ
ース2の嵌合凹部49に嵌合すると、図12に示すよう
にねじ取付部55の凹部57にねじ取付部40の前方部
分40aが嵌合し、弾性係合片8が図7、図10に示す
ように係合凹部9に係合し、リブ47の先端部が図11
に示すように嵌合凸部60の内側面に当接し、リブ59
が図6、図14に示すようにロアーケース2の内側面に
当接する。これにより、ロアーケース2とアッパーケー
ス3は分離可能に結合する。
【0016】前記アッパーケース3の内面の一隅角部に
は、前記プリント基板6の取付部Aが設けられている。
この取付部Aには、図4、図15に示すようにプリント
基板6を位置決めする複数個の位置決め部65と、プリ
ント基板6の表面に当接する複数個の当接部66と、プ
リント基板6の一端部裏面を支承する基板支承部67
と、プリント基板6の他端部を係止する一対の弾性係合
片68が一体に突設されている。位置決め部65、当接
部66および基板支承部67は、それぞれ板状に形成さ
れている。当接部66と基板支承部67との間には、プ
リント基板6の板厚と同じかあるいは若干小さい隙間が
設定されている。弾性係合片68は、アッパーケース3
の内面に突設されたコ字状の支持部70にアッパーケー
ス3の内面に向かって突設されており、板厚方向(図1
5の矢印A,B方向)に弾性変形可能とされる。プリン
ト基板6を取付部Aに取り付けるには、プリント基板6
の一端部を図15に二点鎖線で示すように当接部66と
基板支承部67との間に係入し、この状態で実線で示す
ようにプリント基板6を反時計方向に回動させて他端部
を弾性係合片68により係止すればよい。この状態にお
いて、プリント基板6は、当接部66と、基板支承部6
7および弾性係合片68の爪部68aとによって挾み込
まれ保持される。
【0017】このような空調制御装置のハウジング構造
にあっては、ロアーケース2内に収納されるプリント基
板5を、段差部42および基板支承部45と、基板係止
用爪46とで挾持し、アッパーケース3のリブ59とね
じ取付部55の後端面56によってプリント基板5を前
記段差部42とプリント基板支承部45に押しつけるの
で、止めねじを用いることなくプリント基板5を安定に
かつ確実に固定することができ、また、プリント基板5
の取付け作業も容易である。また、アッパーケース3内
に組込まれるプリント基板6については、プリント基板
6の一端部を当接部66と基板支承部67との間に係入
し、この状態でプリント基板6をアッパーケース3の裏
面側に回動させることにより他端部を弾性係合片68に
より係止し、プリント基板6の表面を複数個の当接部6
6に当接させるようにしたので、上記したプリント基板
5と同様に、止めねじを必要とせず、プリント基板6を
安定にかつ確実に固定することができ、取付け作業が容
易である。
【0018】また、本発明においては、ハウジング4の
組立において、ロアーケース2とアッパーケース3を嵌
合し、弾性係合片8と係合凹部9とを係合させ、リブ4
7,59の先端部をロアーケース2とアッパーケース3
の内側面にそれぞれ当接させるようにしたので、リブ4
7,59によって両ケースの嵌合部を補強することがで
きる。したがって、ロアーケース2の開口端部を形成す
る薄肉部50、アッパーケース3の嵌合凸部60、弾性
係合片8等が外力によって破損することが少ない。
【0019】なお、上記した実施の形態においては、空
調制御装置1に適用した例を示したが、本発明はこれに
何等特定されるものではなく、プリント基板を収納した
各種の電気機器のハウジングに適用することができる。
また、上記した実施の形態においては、ロアーケース2
側に嵌合凹部49を設け、アッパーケース3側に薄肉の
嵌合凸部60を設けた例を示したが、この逆であっても
よい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電気機
器のハウジング構造は、ロアーケースとアッパーケース
とでハウジングを形成し、その内部にプリント基板を収
納した電気機器のハウジング構造において、前記ロアー
ケースの内部に、前記プリント基板の裏面を支承する複
数個の基板支承部と、プリント基板の表面周縁部を係止
する複数個の基板係止用爪と、プリント基板を位置決め
する複数個の位置決め部とを一体に突設し、アッパーケ
ースの内壁面に、プリント基板の表面の周縁部に当接す
るリブを一体に突設したので、止めねじを一切用いるこ
となくプリント基板を安定にかつ確実に固定することが
でき、プリント基板の取付け作業が簡単かつ容易であ
る。また、本発明は、ロアーケースとアッパーケースと
でハウジングを形成し、その内部にプリント基板を収納
した電気機器のハウジング構造において、前記アッパー
ケースの内側に、プリント基板を位置決めする位置決め
部と、プリント基板の表面に当接する複数個の当接部
と、プリント基板の裏面一端部を支承する基板支承部
と、プリント基板の裏面他端部を係止する弾性係合片を
一体に突設し、前記プリント基板をその一端部が前記当
接部と基板支承部との間に係入された状態でケース裏面
方向に回動させることにより他端部を前記弾性係合片に
よって係止したので、基板支承部と弾性係合片とでプリ
ント基板の裏面両端部を支承し、当接部がプリント基板
の表面側を支持する。したがって、止めねじを必要とせ
ず、プリント基板を安定にかつ確実に固定することがで
き、その取付け作業が容易である。また、本発明は、互
いに嵌合される2つのケースによってハウジングを形成
し、その内部にプリント基板を収納した電気機器のハウ
ジング構造において、前記両ケースのうち一方のケース
は、内側面開口端部に全周にわたって形成された嵌合凹
部と、内側面に形成された複数個の係合凹部および先端
部が前記嵌合凹部と対向するように一体に突設された複
数個のリブとを有し、他方のケースは、開口端面に全周
にわたって一体に突設された薄肉の嵌合凸部と、内側面
にそれぞれ一体に突設され先端部が他方のケースの開口
端より外部に突出する複数個の弾性係合片およびリブと
を有し、前記嵌合凸部と嵌合凹部を互いに嵌合し、一方
のケースのリブを前記嵌合凸部の内側面に当接させ、他
方のケースの弾性係合片を一方のケースの係合凹部に係
合させ、他方のケースのリブを一方のケースの内側面に
当接させることにより両ケースを分離可能に結合したの
で、リブによって両ケースの嵌合部を補強することがで
きる。したがって、ハウジングが嵌合方向と直交する方
向の外力を受けても両ケースが外れたり、嵌合部や弾性
係合片が破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気機器のハウジング構造を示
すカバーを外した斜視図である。
【図2】 ハウジングの分解斜視図である。
【図3】 ロアーケースの平面図である。
【図4】 (a)、(b)はアッパーケースの斜視図お
よび取付部の正面図である。
【図5】 アッパーケースの側面図である。
【図6】 ロアーケースとアッパーケースの結合状態の
一部の断面図である。
【図7】 同じく結合状態を示す一部の斜視図である。
【図8】 ロアーケースの一部の斜視図である。
【図9】 アッパーケースを反転して示す一部の斜視図
である。
【図10】 弾性係合片と係合凹部の係合状態を示す断
面図である。
【図11】 嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合状態を示す断面
図である。
【図12】 アッパーケースとロアーケースを嵌合しプ
リント基板を固定した状態を示す一部を省略した断面図
である。
【図13】 プリント基板を固定した状態を示す断面図
である。
【図14】 プリント基板を固定した状態を示す断面図
である。
【図15】 プリント基板をアッパーケースの内側に固
定した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…空調制御装置、2…ロアーケース、3…アッパーケ
ース、4…ハウジング、5,6…プリント基板、7…カ
バー、8…弾性係合片、9…係合凹部、40…ねじ取付
部(位置決め部)、45、45a、45b…基板支承
部、46…基板係止用爪、47…リブ、49…嵌合凹
部、56,66…当接部、59…リブ、60…嵌合凸
部、65…位置決め部、67…基板支承部、68…弾性
係合片。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアーケースとアッパーケースとでハウ
    ジングを形成し、その内部にプリント基板を収納した電
    気機器のハウジング構造において、前記ロアーケースの
    内部に、前記プリント基板の裏面を支承する複数個の基
    板支承部と、プリント基板の表面周縁部を係止する複数
    個の基板係止用爪と、プリント基板を位置決めする複数
    個の位置決め部とを一体に突設し、アッパーケースの内
    壁面に、プリント基板の表面の周縁部に当接するリブを
    一体に突設したことを特徴とする電気機器のハウジング
    構造。
  2. 【請求項2】 ロアーケースとアッパーケースとでハウ
    ジングを形成し、その内部にプリント基板を収納した電
    気機器のハウジング構造において、前記アッパーケース
    の内側に、プリント基板を位置決めする位置決め部と、
    プリント基板の表面に当接する複数個の当接部と、プリ
    ント基板の裏面一端部を支承する基板支承部と、プリン
    ト基板の裏面他端部を係止する弾性係合片を一体に突設
    し、前記プリント基板をその一端部が前記当接部と基板
    支承部との間に係入された状態でケース裏面方向に回動
    させることにより他端部を前記弾性係合片によって係止
    したことを特徴とする電気機器のハウジング構造。
  3. 【請求項3】 互いに嵌合される2つのケースによって
    ハウジングを形成し、その内部にプリント基板を収納し
    た電気機器のハウジング構造において、前記両ケースの
    うち一方のケースは、内側面開口端部に全周にわたって
    形成された嵌合凹部と、内側面に形成された複数個の係
    合凹部および先端部が前記嵌合凹部と対向するように一
    体に突設された複数個のリブとを有し、他方のケース
    は、開口端面に全周にわたって一体に突設された薄肉の
    嵌合凸部と、内側面にそれぞれ一体に突設され先端部が
    他方のケースの開口端より外部に突出する複数個の弾性
    係合片およびリブとを有し、前記嵌合凸部と嵌合凹部を
    互いに嵌合し、一方のケースのリブを前記嵌合凸部の内
    側面に当接させ、他方のケースの弾性係合片を一方のケ
    ースの係合凹部に係合させ、他方のケースのリブを一方
    のケースの内側面に当接させることにより両ケースを分
    離可能に結合したことを特徴とする電気機器のハウジン
    グ構造。
JP7221585A 1995-08-30 1995-08-30 電気機器のハウジング構造 Pending JPH0968343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7221585A JPH0968343A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気機器のハウジング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7221585A JPH0968343A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気機器のハウジング構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0968343A true JPH0968343A (ja) 1997-03-11

Family

ID=16769058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7221585A Pending JPH0968343A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 電気機器のハウジング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0968343A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018879A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具
KR100701929B1 (ko) * 2005-12-30 2007-03-30 위니아만도 주식회사 패키지 에어컨의 디스플레이 부품 체결구조
JP2009176687A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 表示付スイッチ
JP2013189822A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Aisin Kiko Co Ltd 壁体固着部構造及び車両部品の製造方法
WO2014203465A1 (ja) * 2013-06-20 2014-12-24 古河電気工業株式会社 バッテリー状態検知装置、及びその製造方法
JP2017096501A (ja) * 2016-12-21 2017-06-01 アイシン機工株式会社 壁体固着部構造及び車両部品の製造方法
KR20200015704A (ko) * 2017-08-30 2020-02-12 지디 미디어 에어콘디셔닝 이큅먼트 씨오 엘티디 검출 장치 및 에어컨

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018879A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具
JP4710446B2 (ja) * 2005-07-07 2011-06-29 パナソニック電工株式会社 照明器具
KR100701929B1 (ko) * 2005-12-30 2007-03-30 위니아만도 주식회사 패키지 에어컨의 디스플레이 부품 체결구조
JP2009176687A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 表示付スイッチ
JP2013189822A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Aisin Kiko Co Ltd 壁体固着部構造及び車両部品の製造方法
WO2014203465A1 (ja) * 2013-06-20 2014-12-24 古河電気工業株式会社 バッテリー状態検知装置、及びその製造方法
JPWO2014203465A1 (ja) * 2013-06-20 2017-02-23 古河電気工業株式会社 バッテリー状態検知装置、及びその製造方法
US10082542B2 (en) 2013-06-20 2018-09-25 Furukawa Electric Co., Ltd. Battery state detection apparatus and method for manufacturing same
JP2017096501A (ja) * 2016-12-21 2017-06-01 アイシン機工株式会社 壁体固着部構造及び車両部品の製造方法
KR20200015704A (ko) * 2017-08-30 2020-02-12 지디 미디어 에어콘디셔닝 이큅먼트 씨오 엘티디 검출 장치 및 에어컨

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3094150B2 (ja) スイッチボックス取付構造
US6623296B2 (en) Plug socket
WO2014125540A1 (ja) 配線器具
JP6559723B2 (ja) 照明ユニット
JPH0968343A (ja) 電気機器のハウジング構造
TWI505573B (zh) Electrical connector
JP6782448B2 (ja) Usbコンセント
JP4725286B2 (ja) 電子機器
JPH11144801A (ja) コネクタ
JP3539130B2 (ja) 同軸ケーブル接続器
KR100327896B1 (ko) 조인트박스
JPH11224111A (ja) プログラマブルコントローラ
JP2860865B2 (ja) コネクタの端子固定装置
JP3564947B2 (ja) コンセント
JP6837205B2 (ja) Usbコンセント
JPH0963673A (ja) 端子の取付構造
JP6811413B2 (ja) Usbコンセント
JPH0652933A (ja) ハーネスプラグ
JP3291094B2 (ja) 器具端子台
JPH1186926A (ja) 同軸ケーブル接続器
JP2000040557A (ja) 可動コネクタ
JPH11185844A (ja) コンセント
JP2815908B2 (ja) コンセント
JPH07312265A (ja) コネクタ取付構造
JP2508483Y2 (ja) プログラマブル・コントロ―ラ