JP3291094B2 - 器具端子台 - Google Patents

器具端子台

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JP3291094B2
JP3291094B2 JP32015693A JP32015693A JP3291094B2 JP 3291094 B2 JP3291094 B2 JP 3291094B2 JP 32015693 A JP32015693 A JP 32015693A JP 32015693 A JP32015693 A JP 32015693A JP 3291094 B2 JP3291094 B2 JP 3291094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明器具などの屋内に
設置される器具に対して屋内配線された給電線を直接に
結線する器具端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋内に設置される器具に対して、電源コ
ンセントなどを介して給電を受けるのでなく、屋内配線
された給電線を直接に接続するものがある。この種の器
具では、内部に器具端子台を設け、この器具端子台に対
して器具内部の電源線を予め結線しておき、器具の施工
時に給電線を器具端子台に接続するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の器具端子台では、VVFケーブルなどからなる給電
線を器具端子台にねじ止めなどにより結線し、器具内の
電源線は、タブ端子接続あるいは半田付けなどにより結
線するようにしていた。しかしながら、このような従来
の結線方法では、作業に手間がかかり、例えば照明器具
などのように高所作業を伴うものでは、安全性の面で問
題があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、結線が容易な器具端子
台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、給電線を結線する第1の結線
部と、器具内の電源線を結線する第2の結線部とを備
え、夫々の結線部を、導電性を有する複数の端子板と、
これら端子板の端部に形成された端子部に収められる錠
ばねとからなり、被覆を剥がした電線の芯線を電線挿入
孔から挿入すると、端子板の端子部と錠ばねとの間に芯
線を弾性保持すると共に、錠ばねが芯線に係止して芯線
の抜けを防止する構造の速結端子構造とし、芯線を突出
させるようにして給電線を保持するとともに給電線の夫
々の芯線の位置が第1の結線部の各芯線を挿入する電線
挿入孔の位置に合致するように芯線位置を固定するキャ
ップを給電線に取り付け、給電線を一括的に第1の結線
部に接続している。
【0006】なお、工具を用いることなく、電源線や給
電線を外すことができるようにするために、請求項2の
発明では、錠ばねの芯線に係止した状態を解除する解除
釦を第1の結線部及び第2の結線部に夫々設けてある。
また、器具端子台をねじ無しで組み立てることを可能と
し、且つ器具に対してねじ無しで固定することを可能と
するために、請求項3に示すように、上記器具端子台の
ハウジングを、端子板及び錠ばねよりなる導電部材を収
めるボディと、このボディに被着されるカバーとで構成
し、嵌合片とこの嵌合片が嵌合する嵌合孔とをボディと
カバーとに形成して、夫々を一体的に組み合わせる構造
とし、ハウジングから器具に対して固定する固定片を突
設してある。
【0007】さらに、給電線の誤結線を防止するため
に、請求項4に示すように、上記キャップが第1の結線
部に装着される構造とし、一定の状態でキャップを第1
の結線部に装着したときのみ互いに凹凸嵌合し、それ以
外の状態でキャップを第1の結線部に装着したとき、キ
ャップが第1の結線部に装着されないようにする誤装着
防止構造を設けてある。
【0008】なお、器具端子台に給電線を接続していな
い状態で、芯線が変形することを防止するために、請求
項5に示すように、上記キャップに着脱自在に取り付け
られ給電線を器具端子台に結線していないときに給電線
の芯線を覆って芯線の変形を防止する保護カバーを備え
ることが望ましい。さらに、この保護カバーを備える場
合に、保護カバーを紛失することを防止するために、上
記保護カバーとキャップとを一体に形成することが望ま
しい。
【0009】また、器具端子台に給電線を接続していな
い状態で、芯線が変形することを防止するために、且つ
保護カバーを紛失することを防止するために、請求項6
に示すように、上記キャップを、給電線の夫々の芯線の
位置が第1の結線部の各芯線を挿入する電線挿入孔の位
置に合致するように芯線位置を固定する差込部と、先端
面から給電線の各芯線を突出させて給電線に対して取り
付けられ差込部内にスライド自在に収められる固定部と
で構成し、給電線を器具端子台に結線していないときに
給電線の芯線を差込部の内部に収めるように、また給電
線を器具端子台に結線する際に、給電線の芯線を差込部
の先端面から突出させるように前後方向にスライド自在
に差込部に固定部を収めるようにしてもよい。
【0010】
【作用】請求項1の発明は、上述のようにいわゆる速結
端子構造の第1及び第2の結線部を設けることにより、
速結方式で簡単に電源線や給電線の接続を行うことを可
能とする。また、特に給電線の夫々の芯線の位置が第1
の結線部の各芯線を挿入する電線挿入孔の位置に合致す
るように芯線位置を固定するキャップを給電線に取り付
けて、給電線を一括的に第1の結線部に接続することを
可能とすることで、給電線側の結線を一度に行えるよう
にし、結線を容易とする。
【0011】請求項2の発明は、錠ばねの芯線に係止し
た状態を解除する解除釦を第1の結線部及び第2の結線
部に夫々設けることにより、解除釦を操作するだけで、
工具を用いることなく、電源線や給電線を外すことを可
能とする。請求項3の発明は、嵌合片を嵌合孔に嵌合し
てボディとカバーとを組み合わせることにより、器具端
子台をねじ無しで組み立てることを可能とする。また、
ハウジングから器具に対して固定する固定片を突設し、
器具に固定片の嵌合する嵌合孔を形成しておけば、固定
片で器具に対してねじ無しで固定することを可能とす
る。
【0012】請求項4の発明は、一定の状態でキャップ
を第1の結線部に装着したときのみ互いに凹凸嵌合する
誤装着防止構造を設けることにより、給電線の誤結線を
防止する。請求項5の発明では、保護カバーにより器具
端子台に給電線を接続していない状態で、芯線が変形す
ることを防止する。また、保護カバーとキャップとを一
体に形成して、保護カバーを紛失することを防止する。
【0013】請求項6の発明は、器具端子台に給電線を
接続していない状態で、給電線の芯線を差込部の内部に
収めておくことを可能とし、芯線が変形することを防止
することを可能とする。また、キャップ自体が保護カバ
ーとしての機能を備えることにより、保護カバーを個別
に備える場合のように紛失する恐れを無くす。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1乃至図9に基づいて本発明の一実施例
を説明する。本実施例の器具端子台Aは、屋内配線され
た給電線、及び器具内の電源線を共に速結方式で結線で
きるようにしてあり、多芯のVVFケーブルからなる給
電線の各芯線を一括的に結線できる構造としたものであ
る。以下、本実施例の具体的な構造について説明する。
【0015】器具端子台Aのハウジング1は、図1に示
すように、全体形状的に厚みの薄い直方体状に形成され
ている。このハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材料
を用いて形成され、大まかには、図2に示すように、ボ
ディ11とカバー12とで構成してある。なお、細かく
は解除釦3もハウジング1の一構成として含む。そし
て、ハウジング1には、図3(b)における右端面に器
具内の電源線を結線するための複数の電線挿入口16を
形成し、左端面に屋内配線側の給電線を結線するための
電線挿入部15を形成してあり、ハウジング1の内部に
は、給電線及び電源線を夫々速結方式で結線すると共
に、給電線と電源線とを接続する導電部材2を収めてあ
る。
【0016】ボディ11は、図2に示すように、中央部
に導電部材2を収める収納部11cを形成し、その両端
部11a,11bに電線挿入口16及び電線挿入部15
を形成してある。収納部11cは、両端方向に走る複数
条の隔壁13aと、これら隔壁13aで仕切られた空間
を分割する形で形成されたリブ13bとで構成してあ
る。ここで、隔壁13aで仕切られた空間を、以下の説
明では収納室14と呼ぶ。各収納室14は、両端部まで
至る2室と、電線挿入部15が形成された端部につなが
り上記2室の半分の長さの1室とを組とし、両側に2組
形成してある。
【0017】電線挿入部15は、図1(c)に示すよう
に、ボディ11の一端部11aの端面を矩形状に凹設し
て形成してあり、内底面に収納室14と個別に連通する
3個の電線挿入孔15aを形成した構造となっている。
本実施例の場合、給電線はアース極を備え、そのアース
極の芯線が長さの短い収納部14に連通する電線挿入孔
15aに挿入される。このようにアース極を有するため
に、アース極を他の極と誤結線すると問題となる。そこ
で、この電線挿入口15の底面には給電線側を誤結線す
ることを防止する凹部15bを形成してある。
【0018】電線挿入口16は、図3(b)に示すよう
に、ボディ11の他端部11bの端面に穿設してあり、
構造的には電線挿入部15の電線挿入孔15aと同じも
ので、これら電線挿入口16は他端部11bまで至る収
納室14に夫々連通する。導電部材2は、図2に示すよ
うに、3組の導電板211 〜213 と複数の錠ばね22
とで構成してある。夫々の導電板211 〜213 は、錠
ばね22を取り付ける複数の端子部21aを端部に形成
してあり、それら端子部21a間を連結片部21bで連
結した構造になっている。
【0019】導電板211 は、図4(a)に示すよう
に、ボディ11の2つの収納室14に収まる部分と、こ
の収納室14に収められた部分の間を連結する下方に開
口するコ字状の部分とで構成され、収納室14に収まる
部分の夫々の両端に端子部21aを形成してある。各端
子部21aは側方に開口するコ字状に形成してあり、開
口側より錠ばね22が収められる。ここで、端子部21
aには、図3(b)に示すように、錠ばね22を所定状
態で取り付けるための切り起こし片21c,21dを設
けてある。
【0020】導電板212 も、基本的には導電板211
と同じ構造であり、収まる収納室14が導電板211
異なる。また、導電板213 は、長さの短い収納室14
内に収まる連結片部21bの一端部11a側に端子部2
1aを形成してあり、他端側を下方に開口するコ字状の
部分で連結した構造になっている。なお、特に導電板2
3 にはボディ11の収納室14に形成された図5に示
す挿入孔19を通して、図3(b)に示すように、下面
から突出させる接地片21cを形成してある。
【0021】錠ばね22は、図3(b)に示すように、
全体形状が略C字状で、その一端をU字状に曲成して押
圧片22aとし、他端を係止片22bとしてある。この
錠ばね22は、押圧片22a及び係止片22bを端子部
21aの上片に対向させる形で収められる。つまり、こ
の錠ばね22を収めた端子部21aがいわゆる速結方式
の端子部として機能する。つまりは、電線挿入孔15a
から挿入される給電線の芯線a(あるいは電線挿入口1
6から挿入される電源線の芯線)は、図9に示すよう
に、端子部21aの上片と押圧片22a及び係止片22
bの間に挿入され、押圧片22a及び係止片22bの弾
性力で上片に対して芯線aを弾性的に接触させ、導電板
211 〜213 に給電線(あるいは電源線)を接続する
構造となっている。ここで、給電線あるいは電源線の芯
線aを引き抜く方向に力を加えると、係止片22bが芯
線aに食い込むことで、給電線及び電源線が抜けない構
造となっている。
【0022】上記導電部材2を収納した状態で、ボディ
11の一端部11aを除く部分にカバー12が被着され
る。カバー12は、図2あるいは図6に示すように、ボ
ディ11の両端部から下部外面に係止爪を有する一対の
固定片12aを夫々垂設してある。そして、ボディ11
の両側面には、図2あるいは図4に示すように、上記固
定片12aが夫々嵌まる凹部17を形成してある。ここ
で、ボディ11の一側面側の凹部17の一方には嵌合爪
17aを形成し、この嵌合爪17aが形成された固定片
12aの内面には嵌合爪17aに係止される係止爪12
bを形成してある。
【0023】ボディ11の一端部11aの収納室11c
に臨む側を凹設すると共に、カバー12の一端部11a
に臨む側を凹設し、夫々の凹部40a,40bで形成さ
れる部分に解除釦3が収まる。カバー12の両端部の下
面からは、2つの嵌合片12cを突設し、夫々の嵌合片
12cをボディ11の上面に形成された固定孔18に挿
入して固定するようにしてある。ボディ11の固定孔1
8は内部に段差を形成し、嵌合片12cには先端に係止
爪を形成し、係止爪が段差部に係止して、固定片12a
の係止爪12bが嵌合爪17aに係止することと相まっ
て、カバー12をボディ11に固定する構造としてあ
る。
【0024】解除釦3は、図3(b)に示すように、ボ
ディ11の凹部40aとカバー12の凹部40bとで形
成される凹部から露出する操作片31と、この操作片3
1の収納室14側の端面から垂下された押圧片32と、
押圧片32の収納室14側から水平に突設された支点部
33とからなる。カバー12には、解除釦3の支点部3
3を当接する当接部41を下面側に突設してある。この
解除釦3では、操作片31を下方に押しこむと、支点部
33を支点として解除釦3が全体的に回動し、押圧片3
2で錠ばね22の係止片22bを押圧して、給電線の芯
線aに係止片22bが係止した状態を解除する。これに
より、給電線を引き抜くことができるようになってい
る。なお、押圧片32は給電線の3本の芯線aを夫々結
線した各端子部21aの解除を一括的に行うことは言う
までもない。また、解除釦3の押圧力を解除すると、錠
ばね22のばね力で元の状態に復帰する。
【0025】カバー12の導電部材2の端子部21aに
対応する部分には解除部42を形成してある。この解除
部42は、図3(a),(b)に示すように、T字の下
端部のみを残して周縁をカバー12から切り離して略T
字状に形成された操作部42aと、この操作部42aの
端子部21aに対応する部分から垂設された押圧片42
bとからなる。この解除釦42では、上記解除釦3と同
様にして電源線を外すことができる。つまりは、操作部
42aをカバー12内に押し込むように押圧すると、そ
れに伴って押圧片12bで錠ばね22の係止片22bに
よる芯線aの係止状態が解除される。そして、押圧力を
解除すると、合成樹脂などで形成されるカバー12の可
撓性で元の状態に戻る。なお、これら解除部42の回り
には、図3(a)に示すように、L字状の凸リブ43を
形成し、カバー12を補強してカバー12の変形を防止
するようになっている。
【0026】カバー12の下面には、図3(b)に示す
ように、各導電板211 〜213 の収納室14間を連結
する連結片21b間を隔絶するように各連結片21b間
に介装される凸リブ44を形成すると共に、取付板21
1 〜213 の浮きを防止する押さえリブ45を形成して
ある。なお、解除釦3側の取付板211 〜213 の浮き
を防止する押さえリブとして当接片41を兼用してあ
る。
【0027】以上は、器具端子台Aについての説明であ
ったが、この器具端子台Aにおいて、給電線Lの芯線a
を一括的に結線するために、図7に示すように、給電線
LにはキャップBが取り付けられる。キャップBは、合
成樹脂などの絶縁材料で形成され、器具端子台Aの電線
挿入部15内に差し込まれる差込部50と、給電線Lの
被覆部を挟み込む形で給電線Lに対してキャップBを固
定する固定部51とからなる(図10参照)。
【0028】差込部50は、電線挿入部15内に収める
凸部50aが形成され、その凸部の端面に3個の筒状部
50bを突設した構造となっている。この差込部50の
内部は筒状部50bを通して前後に連通しており、キャ
ップBは給電線Lの芯線aを筒状部50bから突出させ
る形で取り付けられる。固定部51は、上下の2部材に
半分に分割され、夫々の部材51a,51bは差込部5
0の基部に対してヒンジ部55を介して一体的に連結し
てある。一方の部材51aの後部から嵌合爪片53を突
設し、他方の部材51bに上記嵌合爪片53が嵌まる嵌
合孔54を形成してある。ここで、給電線Lを筒状部5
0bに芯線aを通して差込部50に装着した状態で、ヒ
ンジ部55を折り曲げる形で、嵌合爪片53を嵌合孔5
4に嵌合し、各部材51a,51bを一体に組み合わせ
る。これにより、各部材51a,51bの間に図7に示
すように給電線Lの被覆部が挟み込まれ、キャップBが
給電線Lに取り付けられる。
【0029】このキャップBが取り付けた給電線Lは、
図9に示すように、器具端子台Aの電線挿入部15に挿
入すると、電線挿入孔15a内に芯線aが導かれ、単芯
の電線において速結端子に接続すると同様にして、容易
に給電線Lの接続が行えるようにしてある。つまりは、
キャップBは、給電線Lの夫々の芯線aの位置を電線挿
入部15の各芯線aを挿入する電線挿入孔15aの位置
に合致するように芯線aの位置を固定する働きを持つ。
従って、キャップBを給電線Lに取り付けて、給電線L
を一括的に電線挿入部15に結線できる。ここで、器具
端子台Aに互いに電気的に接続された2つの電線挿入部
15を設けてあるのは、この器具端子台Aを介して給電
線Lの送り配線を行えるようにするためである。
【0030】ところで、上記キャップBを取り付けた給
電線Lを電線挿入部15に装着する場合、左右の芯線a
が異なる電線挿入孔15a内に挿入される誤結線を生じ
ることがある。そこで、上記キャップBでは中央の筒状
部15aを下方に長くした断線形状を略長円状に形成し
てある。これにより、中央の筒状部15aの下部が電線
挿入部15の底面に形成された凹部15bに嵌まる状態
でのみ、キャップBが電線挿入部15に嵌まる構造とし
て、誤結線を防止するようにしてある。
【0031】(実施例2)図10に本発明の他の実施例
を示す。上述したキャップBを装着した給電線Lにおい
て、芯線aの先端が曲がってしまうと、器具端子台Aへ
の給電線Lの接続を容易に行えなくなる。そこで、本実
施例では、器具端子台Aに給電線Lを接続するまでは、
芯線aが曲がることがないように、図10(a)に示す
ように、キャップBの前端部を覆う保護カバーCを備え
ている。
【0032】保護カバーCは、矩形の筒状で、キャップ
Bに対して被着される部分に嵌合孔60を形成してあ
る。そして、この嵌合孔60に対応するキャップBの基
部の上下面には突起56を形成し、この突起56が嵌合
孔60に嵌まることで、保持カバーCをキャップBに対
して取り付けておくことができる構造としてある。とこ
ろで、この保護キャップBを単体で形成しておくと、一
旦器具端子台Aに対して給電線Lを結線し、その後に別
の器具に器具を取り替える場合、保護カバーBを紛失す
るという問題がある。そこで、本実施例では保護カバー
Cが紛失しないようにキャップBと保護カバーCとを予
め一体に連結してある。ここで、保護カバーCは紐状の
連結片57によりキャップBの差込部50の連結してあ
る。なお、その他の構造は実施例1で説明したものと同
じであるので説明は省略する。
【0033】(実施例3)図11の本発明のさらに他の
実施例を示す。本実施例では給電線のキャップBに上記
保護カバーCと同様に給電線Lが曲がることを防止する
機能を持たせたものである。本実施例では、キャップB
を、図11(a)に示すように、実施例1で説明したと
同様の構造の差込部50’と、この差込部50’内に装
着される矩形箱状の固定部51’と、スプリング58と
で構成してある。
【0034】固定部51’は、その後端部に給電線Lに
固定するための実施例1の固定部51a,51bに対応
する固定部51a’,51b’を形成してあり、前端面
に形成された電線挿通孔51c’を通して給電線Lの芯
線aを突出した状態で、給電線Lに取り付けられる。そ
して、差込部50’には前端面にスプリング58を介在
させる形で、差込部50内に収められる。
【0035】給電線Lを接続しない状態では、図11
(b)に示すように、差込部50’の筒状部50b’か
ら芯線aが突出しない状態としておく。これにより、芯
線aの先端が差込部50’で保護される。そして、器具
端子台Aに接続するときには、図11(c)に示すよう
に、固定部51’を差込部50’内にスプリング58の
力に抗して押しこむ。このとき、芯線aが筒状部50
b’から突出し、器具端子台Aに対して給電線Lを接続
することができる。
【0036】ところで、上記固定部51’の上面にはス
ライド溝59を形成してあり、差込部50’の上底面に
はスライド溝59に嵌まる図示しない凸部を形成してあ
る。これにより、スライド溝59の端部に凸部が係止す
ることで、組立状態で図10(b)の状態から固定部5
1’が外れないようにしてある。また、図10(c)に
示す状態に差込部50’の内部に固定部51’を差し込
んで状態で、スプリング58のばね力に抗して固定部5
1’の収納状態を例えば凹凸嵌合により固定する固定構
造を設けてあることは言うでもない。
【0037】ところで、上記器具端子台Aを用いた屋内
配線について説明しておく。この種の屋内配線では、天
井内に配線された電源線L1 を分岐装置としてのジョイ
ントボックス(ロ)を用いて複数分岐し、その分岐端に
屋内に配線される器具(イ)や電源コンセントやスイッ
チなどの配線器具(ホ)を接続する構造としてある。ま
た、ジョイントボックス(ロ)と器具(イ)や配線器具
(ホ)との間の電源線L2 はハーネスコネクタ(ハ)及
びハーネスプラグ(ニ)を用いて接続するようにしてあ
る。このような構造とすれば、自在に天井配線を行うこ
とができる。そして、図12の場合には、天井に設置さ
れる換気扇(ヘ)に本実施例の器具端子台Aを組み込ん
であり、ハーネスプラグ(ニ)が一端に接続された電源
線(先の実施例における給電線)L1 の他端にキャップ
Bを取り付け、上述した方法で電源線L1 を換気扇
(ヘ)に接続するようにしてある。なお、換気線(ヘ)
や照明器具(イ)以外のものにも、本発明の器具端子台
Aを設けることができることは言うでもない。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、給電線
を結線する第1の結線部と、器具内の電源線を結線する
第2の結線部とを備え、夫々の結線部を、導電性を有す
る複数の端子板と、これら端子板の端部に形成された端
子部に収められる錠ばねとからなり、被覆を剥がした電
線の芯線を電線挿入孔から挿入すると、端子板の端子部
と錠ばねとの間に芯線を弾性保持すると共に、錠ばねが
芯線に係止して芯線の抜けを防止する構造の速結端子構
造とし、芯線を突出させるようにして給電線を保持する
とともに給電線の夫々の芯線の位置が第1の結線部の各
芯線を挿入する電線挿入孔の位置に合致するように芯線
位置を固定するキャップを給電線に取り付け、給電線を
一括的に第1の結線部に接続したものであり、いわゆる
速結端子構造の第1及び第2の結線部を設けているの
で、速結方式で簡単に電源線や給電線の接続を行うこと
ができる。また、特に給電線の夫々の芯線の位置が第1
の結線部の各芯線を挿入する電線挿入孔の位置に合致す
るように芯線位置を固定するキャップを給電線に取り付
けてあるので、給電線を一括的に第1の結線部に接続す
ることができ、給電線側の結線を一度に行え、結線を容
易とすることができる。
【0039】請求項2の発明では、錠ばねの芯線に係止
した状態を解除する解除釦を第1の結線部及び第2の結
線部に夫々設けてあるので、解除釦を操作するだけで、
工具を用いることなく、電源線や給電線を外すことがで
きる。請求項3の発明では、上記器具端子台のハウジン
グを、端子板及び錠ばねよりなる導電部材を収めるボデ
ィと、このボディに被着されるカバーとで構成し、嵌合
片とこの嵌合片が嵌合する嵌合孔とをボディとカバーと
に形成して、夫々を一体的に組み合わせる構造とし、ハ
ウジングから器具に対して固定する固定片を突設したも
のであり、嵌合片を嵌合孔に嵌合してボディとカバーと
を組み合わせているので、器具端子台をねじ無しで組み
立てることができ、またハウジングから器具に対して固
定する固定片を突設してあるので、器具に固定片の嵌合
する嵌合孔を形成しておけば、固定片で器具に対してね
じ無しで固定することができる。
【0040】請求項4の発明では、上記キャップが第1
の結線部に装着される構造とし、一定の状態でキャップ
を第1の結線部に装着したときのみ互いに凹凸嵌合し、
それ以外の状態でキャップを第1の結線部に装着したと
き、キャップが第1の結線部に装着されないようにする
誤装着防止構造を設けてあるので、一定の状態でキャッ
プを第1の結線部に装着したときのみ装着でき、給電線
の誤結線を防止することができる。
【0041】請求項5の発明では、上記キャップに着脱
自在に取り付けられ給電線を器具端子台に結線していな
いときに給電線の芯線を覆って芯線の変形を防止する保
護カバーを備えているので、保護カバーにより器具端子
台に給電線を接続していない状態で、芯線が変形するこ
とを防止することができる。また、上記保護カバーとキ
ャップとを一体に形成してあるので、保護カバーを紛失
することを防止することができる。
【0042】請求項6の発明では、上記キャップを、給
電線の夫々の芯線の位置が第1の結線部の各芯線を挿入
する電線挿入孔の位置に合致するように芯線位置を固定
する差込部と、先端面から給電線の各芯線を突出させて
給電線に対して取り付けられ差込部内にスライド自在に
収められる固定部とで構成し、給電線を器具端子台に結
線していないときに給電線の芯線を差込部の内部に収め
るように、また給電線を器具端子台に結線する際に、給
電線の芯線を差込部の先端面から突出させるように前後
方向にスライド自在に差込部に固定部を収めるようにし
てあるので、器具端子台に給電線を接続していない状態
で、給電線の芯線を差込部の内部に収めておくことがで
き、芯線が変形することを防止することができる。ま
た、キャップ自体が保護カバーとしての機能を備えてい
るので、保護カバーを個別に備える場合のように紛失す
る恐れを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施例の平面図、
側面図及び正面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】(a),(b)は同上の平面図及び断面図であ
る。
【図4】(a),(b)はカバーを取り外した状態にお
ける一部を破断した平面図、同図(a)のA−A線断面
図である。
【図5】同上の底面図である。
【図6】同上のカバーの正面図である。
【図7】器具端子台に接続される給電線の斜視図であ
る。
【図8】(a),(b)は器具端子台の正面図、及び給
電線に取り付けられるキャップの正面図である。
【図9】器具端子台に対して給電線を接続した状態を示
す断面図である。
【図10】(a),(b)は他の実施例のキャップの構
造を示す斜視図、及び同上の要部の組立後の斜視図であ
る。
【図11】(a)〜(c)はさらに他の実施例のキャッ
プの構造を示す分解斜視図、組立後の斜視図、及び使用
状態を示す斜視図である。
【図12】同上を用いた天井配線方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 器具端子台 B キャップ C 保護カバー L 給電線 1 ハウジング 2 導電部材 3 解除釦 11 ボディ 12 カバー 12a 固定片 12c 嵌合片 15 電線挿入部 15a 電線挿入孔 15b 凹部 16 電線挿入口 18 嵌合孔 211 〜213 端子板 21a 端子部 22 錠ばね 50’ 差込部 51’ 固定部
フロントページの続き (72)発明者 立石 博之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−275123(JP,A) 実開 平4−69871(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48 H01R 9/00 H01R 9/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明器具などの屋内に設置される器具に
    対して、屋内配線された複数の芯線を有する給電線を直
    接に結線するために用いられる器具端子台であって、給
    電線を結線する第1の結線部と、器具内の電源線を結線
    する第2の結線部とを備え、夫々の結線部を、導電性を
    有する複数の端子板と、これら端子板の端部に形成され
    た端子部に収められる錠ばねとからなり、被覆を剥がし
    た電線の芯線を電線挿入孔から挿入すると、端子板の端
    子部と錠ばねとの間に芯線を弾性保持すると共に、錠ば
    ねが芯線に係止して芯線の抜けを防止する構造の速結端
    子構造とし、芯線を突出させるようにして給電線を保持
    するとともに給電線の夫々の芯線の位置が第1の結線部
    の各芯線を挿入する電線挿入孔の位置に合致するように
    芯線位置を固定するキャップを給電線に取り付け、給電
    線を一括的に第1の結線部に接続して成ることを特徴と
    する器具端子台。
  2. 【請求項2】 錠ばねの芯線に係止した状態を解除する
    解除釦を第1の結線部及び第2の結線部に夫々設けて成
    ることを特徴とする請求項1記載の器具端子台。
  3. 【請求項3】 上記器具端子台のハウジングを、端子板
    及び錠ばねよりなる導電部材を収めるボディと、このボ
    ディに被着されるカバーとで構成し、嵌合片とこの嵌合
    片が嵌合する嵌合孔とをボディとカバーとに形成して、
    夫々を一体的に組み合わせる構造とし、ハウジングから
    器具に対して固定する固定片を突設して成ることを特徴
    とする請求項1記載の器具端子台。
  4. 【請求項4】 上記キャップが第1の結線部に装着され
    る構造とし、一定の状態でキャップを第1の結線部に装
    着したときのみ互いに凹凸嵌合し、それ以外の状態でキ
    ャップを第1の結線部に装着したとき、キャップが第1
    の結線部に装着されないようにする誤装着防止構造を設
    けて成ることを特徴とする請求項1記載の器具端子台。
  5. 【請求項5】 上記キャップに着脱自在に取り付けられ
    給電線を器具端子台に結線していないときに給電線の芯
    線を覆って芯線の変形を防止する保護カバーを備え、上
    記保護カバーとキャップとを一体に形成して成ることを
    特徴とする請求項1記載の器具端子台。
  6. 【請求項6】 上記キャップを、給電線の夫々の芯線の
    位置が第1の結線部の各芯線を挿入する電線挿入孔の位
    置に合致するように芯線位置を固定する差込部と、先端
    面から給電線の各芯線を突出させて給電線に対して取り
    付けられ差込部内にスライド自在に収められる固定部と
    で構成し、給電線を器具端子台に結線していないときに
    給電線の芯線を差込部の内部に収めるように、また給電
    線を器具端子台に結線する際に、給電線の芯線を差込部
    の先端面から突出させるように前後方向にスライド自在
    に差込部に固定部を収めて成ることを特徴とする請求項
    1記載の器具端子台。
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