JP3482848B2 - 分岐配線用接続器 - Google Patents

分岐配線用接続器

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JP3482848B2
JP3482848B2 JP34338897A JP34338897A JP3482848B2 JP 3482848 B2 JP3482848 B2 JP 3482848B2 JP 34338897 A JP34338897 A JP 34338897A JP 34338897 A JP34338897 A JP 34338897A JP 3482848 B2 JP3482848 B2 JP 3482848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源線を分岐する
ために用いられる分岐配線用接続器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスビルなどにおいては、床
下スラブ等の床面の上に適宜間隔をおいて新たに床面を
形成し(以下、このように形成された床をフリーアクセ
スフロアと呼ぶ)、フリーアクセスフロア内(つまり
は、建物の床面と新たに形成された床面との間の空間)
に設けた溝を利用して屋内配線を行う床下配線形式が多
く採用されている。
【0003】この種の床下配線では、複数の分岐配線用
接続器を床下に配設し、この分岐配線用接続器を用いて
電源線を分岐することにより、フリーアクセスフロア内
で自在に配線を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の分岐配線用接続
器では、電源線を接続するために、鎖錠ばねのばね力に
より鎖錠ばねと端子板との間で電源線を挟持する所謂速
結端子部を備えており、この速結端子部から電源線を取
り外す際に、鎖錠ばねを端子板から離れる方向に押圧し
て、速結端子部と電源線との係合状態を解除するための
解除釦はハウジングの内部に配設されていた。そのた
め、解除釦をハウジングの外側から直接操作することが
できず、ドライバなどの冶具を用いて解除釦を操作しな
ければならず、電源線の取外しに手間がかかるという問
題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、電源線の取外しの手
間を少なくした分岐配線用接続器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、電源線の芯線を端子板と鎖錠
ばねとの間に挟持する速結端子部からなる電源線接続部
と、電源線接続部に電気的に接続されるとともに電源線
を分岐するためのプラグが接続される分岐線接続部とを
ハウジングに配設し、プラグの係止部が係止離脱自在に
係止する被係止部を分岐線接続部に設け、押操作時に鎖
錠ばねを端子板から離れる方向に押圧する解除釦が鎖錠
ばねに対応する電源線接続部の部位に回動自在に配置さ
れ、解除釦の操作部が手操作可能な大きさでハウジン
グの表面から凹没した位置に露出するように配置され
いるので、ハウジングの表面に露出した解除釦の操作部
を手操作で押操作することにより、電源線の芯線と端子
板との係合状態を容易に解除することができ、従来のよ
うにドライバなどの冶具を用いて解除釦を操作する必要
がなく、電源線の芯線を容易に取り外すことができる。
また解除釦の操作部は、ハウジングの表面から凹没した
位置に配置されているので、操作部が不用意に押圧され
ることがなく、電源線が誤って外されるのを防止するこ
とができる。
【0007】 請求項2の発明では、請求項1の発明に
おいて、解除釦は、ハウジングの内周面に設けられた係
合凹所と係合する支点突起と、鎖錠ばねと当接する押圧
突起とを有し、操作部の押操作により支点突起を支点と
して回動し、押圧突起が鎖錠ばねを端子板から離れる方
向に押圧しているので、てこの原理により小さい操作力
で速結端子部と電源線との係合状態を解除することがで
きる。
【0008】 請求項の発明では、請求項1又は2
発明において、分岐線接続部は、電源線接続部と略平行
な方向に設けられているので、分岐線を電源線と略平行
な方向に分岐させることができる。請求項の発明で
は、請求項の発明において、略直方体状のハウジング
の対向する二面の略中央に電源線接続部をそれぞれ設け
るとともに、前記二面の電源線接続部の両側の部位にそ
れぞれ一対の分岐線接続部を設けているので、各2本の
分岐線を電源線と略平行な方向に分岐させることができ
る。
【0009】 請求項の発明では、請求項1又は2
発明において、分岐線接続部は、電源線接続部と略直交
する方向に設けられているので、分岐線を電源線と略直
交する方向に分岐させることができる。請求項の発明
では、請求項の発明において、略直方体状のハウジン
グの対向する二面に電源線接続部をそれぞれ設けるとと
もに、前記二面をつなぐ対向する二面にそれぞれ一対の
分岐線接続部を設けているので、各2本の分岐線を電源
線と略直交する方向に分岐させることができる。
【0010】 請求項の発明では、請求項1乃至6の
何れか1つの発明において、被係止部は分岐線接続部の
側面に設けられた凹条からなり、プラグに設けられた抜
け止め用の爪と凹条とが係止離脱自在に係止しているの
で、プラグの爪と分岐線接続部の凹条とを係止させるこ
とによってプラグの抜け止めを行うことができる。請求
の発明では、請求項1乃至7の何れか1つの発明に
おいて、分岐線接続部に接続されるプラグの部位に凹部
を設け、この凹部の内側に突条を突設するとともに、分
岐線接続部の側面に突条が嵌まる凹溝を形成しているの
で、分岐線接続部の凹溝とプラグの突条とを合わせるこ
とによって、プラグの差し込み方向の誤りを防止するこ
とができる。
【0011】 請求項9の発明では、請求項1乃至8の
何れか1つの発明において、造営材に固定する固定部材
挿通用の貫通孔をハウジングに設けているので、貫通孔
に挿通した固定部材を用いてハウジングを造営面に固定
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の分岐配線用接続器の斜視図
を図1に、一部破断した側面図を図3に、使用状態を説
明する説明図を図2及び図4に示す。分岐配線用接続器
のハウジング1は偏平な直方体形状をしており、ハウジ
ング1は上面が開口する合成樹脂製のボディ1aと、ボ
ディ1aに被着される下面が開口した合成樹脂製のカバ
ー1bとから構成され、ボディ1a及びカバー1bの適
所に穿設された挿通孔21にかしめ鋲20を挿通し、か
しめ鋲20をかしめることによりカバー1bとボディ1
aとが固定される。ハウジング1の長手方向の両側面に
は、それぞれ、略中央に電源線を接続するための電源線
接続部2が設けられ、電源線接続部2の両側に分岐用の
1対の分岐線接続部3が設けられており、電源線接続部
2及び分岐線接続部3はボディ1a及びカバー1bの端
面から突出する形で形成されている。このように、本実
施形態では分岐線接続部3を電源線接続部2と略平行な
方向に設けているので、分岐線61を電源線60と略平
行な方向に引き出すことができる。
【0013】ボディ1aは、ハウジング1の短辺方向に
沿って走る2条の中央隔壁16,16によって中央の収
納空間23と左右の収納空間24a,24bに分離され
る。電源線接続部2側の中央収納空間23には、ハウジ
ング1の短辺方向に沿って走る3つの端子板収納部17
が設けられ、この端子板収納部17に後述する端子板7
がそれぞれ収納される。分岐線接続部3側の左収納空間
24a及び右収納空間24bには、それぞれ、ハウジン
グ1の短辺方向に沿って走る3個1組の溝部29が設け
られており、各溝部29には後述する分岐用端子板27
が収納される。
【0014】また、ボディ1aの略中央部にはねじ等の
固定部材を挿通するための1対の貫通孔22が穿設され
るとともに、ボディ1aの貫通孔22に対応するカバー
1bの部位に貫通孔22が穿設されており、貫通孔2
2,22に挿通されたねじ等の固定部材(図示せず)を
用いてハウジング1を造営材に取り付けることができ
る。なお、カバー1bの内部構造は図示しないが、上記
ボディ1aの内部構造と略同様に形成してある。
【0015】電源線接続部2は略直方体状に形成され、
電源線接続部2の端面略中央には電源線60を挿入する
ための略長円形状の凹部11が設けられ、凹部11の底
には略垂直に3列の芯線挿入口12が穿設してあり、各
芯線挿入口12は中央収納空間23の各端子板収納部1
7と連通する。各端子板収納部17にはそれぞれ端子板
7が収納してあり、端子板7の両端部はそれぞれ略コ字
状に形成されており、端子板7両端のコ字状部7aには
鎖錠ばね8を収納して速結端子部28が構成してある。
なお、芯線挿入口12は先端ほど細くなるように形成さ
れており、端子板7と鎖錠ばね8との間に電源線60の
芯線が確実に挿入されるようになっている。
【0016】ここで、端子板7のコ字状部7a及び鎖錠
ばね8から構成される速結端子部28について図1及び
図3を参照して詳細に説明する。鎖錠ばね8の鎖錠片8
b及び接触片8cは、弾性を有する導電材料の帯板の両
端部を曲成して中央片8aの両端部に形成される。中央
片8aは端子板7の下面に当接し、鎖錠片8bは中央片
8aとの連結部位から先端縁に向かって端子板7の上面
に近付く向きに傾斜し、接触片8cは略S字状に曲成さ
れており、鎖錠ばね8に設けた鎖錠片8b及び接触片8
cが端子板7の上面に対向する。また、端子板7のコ字
状部7aには切欠7bが設けてあり、この切欠7bから
鎖錠ばね8の鎖錠片8bが露出する。
【0017】ところで、鎖錠ばね8に対応する電源線接
続部2の部位には凹所34が形成され、この凹所34に
解除釦9が回動自在に配設される。解除釦9は、指で押
圧可能な大きさの操作面を有した操作部9aと、切欠7
bから露出した3個の鎖錠ばね8の鎖錠片8bとそれぞ
れ当接する押圧突起9bと、カバー1bの内周面に形成
された係合凹所35に係合して解除釦9の支点となる支
点突起9cとを有しており、操作部9aと支点突起9c
との間には溝部が形成される。ここで、解除釦9はカバ
ー1bの表面に露出しており、操作部9aの前面である
操作面を指で押圧すれば、解除釦9が支点突起9cを中
心として回転し、解除釦9の押圧突起9bが各鎖錠ばね
8の鎖錠片8bを端子板7の上面から離れる方向に押圧
する。その結果、3個の鎖錠片8bと端子片7との間に
挟持された電源線の芯線を同時に取り外すことができ
る。また、カバー1bをボディ1aに固定した状態で
は、解除釦9の操作部9aがハウジング1の表面から凹
没した位置にあるので、解除釦の操作部9aが不用意に
操作されることがなく、電源線が誤って外されるのを防
止している。なお、中央収納空間23の両側にそれぞれ
配設された3個1組の速結端子部28のうちの1個はア
ース用である。
【0018】一方、分岐線接続部3は略直方体状に形成
され、図2に示す分岐配線61の端部に設けられたハー
ネスプラグ50の前面に設けられた凹部(図示せず)内
に嵌合される。そして、この凹部内に突設された栓刃
(図示せず)が挿入される縦長孔からなる3個の栓刃挿
入口19が分岐線接続部3の端面に形成されており、各
栓刃挿入口19は左右の収納空間24a,24bの溝部
29に連通する。この溝部29にはそれぞれ3個1組の
分岐用端子板27が収納されている。分岐用端子板27
の左右両端部にはそれぞれ栓刃受け部26が設けてあ
り、各栓刃受け部26が栓刃挿入口19に対向するよう
に分岐用端子板27が溝部29に収納される。そして、
栓刃受け部26はそれぞれ栓刃挿入口19から挿入され
たハーネスプラグ50の栓刃を弾性挟持する。なお、3
個1組の栓刃受け部26のうちの1個はアース用であ
る。
【0019】ここで、中央収納空間23に配置した3つ
の端子板7と、左右の収納空間24a,24bにそれぞ
れ配置した3個1組の分岐用端子板27とは、それぞれ
対応する端子板同士をリード板5a,5b,5cにより
接続して、端子ブロック25a,25b,25cを構成
してある。電源線接続部2に電源線60を接続する場合
には、電線挿入口12から電源線60の被覆が剥かれた
芯線(図示せず)を挿入すると、鎖錠ばね8のばね力に
より、鎖錠ばね8の鎖錠片8b及び接触片8cと端子板
7との間に芯線の導体が挟持され、鎖錠片8bの先端縁
が芯線の導体に食い込むことによって、芯線の脱落が防
止されるようになっている。したがって、電線挿入口1
2に芯線を挿入するだけで、芯線が保持されるととも
に、端子板7への電気的接続がなされるのである。ま
た、電源線接続部2に接続された電源線60の芯線を外
す場合は、カバー1bの表面に露出する解除釦9の操作
部9aを押圧することにより、解除釦9の押圧突起9b
が鎖錠ばね8の鎖錠片8bを押圧し、鎖錠片8bを端子
板7から離れる方向に撓ませるので、鎖錠片8bが芯線
の導体から離れて、電源線を容易に引き抜くことができ
る。
【0020】また、分岐線接続部3の上面にはハーネス
プラグ50の挿入方向に沿って走る2条の凹溝14が形
成されている。これら凹溝14はハーネスプラグ50の
凹部の内周面に形成された突条(図示せず)が嵌まるも
ので、凹溝14と突条の嵌合によりハーネスプラグ50
の逆差しを防止している。なお、分岐線接続部3の凹溝
14とハーネスプラグ50の突条の形成位置を定格に応
じてそれぞれ異ならせれば、定格の異なるハーネスプラ
グ50が接続されるのを防止できる。この凹溝14の間
には凹溝14と略直交する方向に走る被係止部たる凹条
15が形成されている。一方、ハーネスプラグ50の上
面にはロック釦51が設けられており、このロック釦5
1の裏側に設けられた係止部たるロック爪(図示せず)
が凹条15に係止することにより、ハーネスプラグ50
の抜け止めが行われるので、ハーネスプラグ50に外力
などが加わっても抜け難くなっている。なお、ロック釦
51を操作してロック爪と凹条15との係止状態を外せ
ば、ハーネスプラグ50を分岐線接続部3から容易に取
り外すことができる。
【0021】上述のように、電源線接続部2に電源線6
0を接続する場合には、端部にハーネスプラグ50など
のコネクタが接続されていない電源線60の芯線を、電
源線接続部2の電源線挿入口12に挿入し、電源線挿入
口12内に納装された端子板7及び鎖錠ばね8からなる
速結端子部28に接続する。一方、分岐線接続部3に分
岐線61を接続する場合には、分岐線61の端部に取り
付けられたハーネスプラグ50を、ハーネスプラグ50
の凹部内周面に設けた逆差し防止用の突条が凹溝14に
嵌まる向きに合わせて、分岐線接続部3に押し込むと、
ハーネスプラグ50の凹部内に突設された栓刃が栓刃挿
入口19内に挿入され、栓刃挿入口19の内部に配設さ
れた分岐配線用端子板27の栓刃受け部26に弾性挟持
される。そして、ロック釦51の爪が凹条15と係止し
て、ハーネスプラグ50の抜け止めを行うことができ
る。
【0022】このようにすれば、電源線接続部2に接続
された電源線60と、分岐線接続部3に接続された分岐
線61とが、それぞれ、各端子ブロック25a〜25c
を介して接続され、必要に応じて各分岐線接続部3に分
岐線61を接続すれば、電源線60を分岐線61に分岐
させることができる。なお、このようにして分岐された
分岐線61を別の分岐配線用接続器に接続してさらに分
岐してもよい。
【0023】ところで、図4はこの分岐配線用接続器の
使用状態を示しており、分岐配線用接続器の両側の電源
線接続部2には電源線60が接続され、分岐線接続部3
には分岐線61を介して例えばテーブルタップ52やフ
ロアコンセント53が配設されたハーネスプラグ50が
接続されているが、分岐線接続部3に分岐線61を介し
て他の負荷が接続してもよいのは勿論のことである。
【0024】(実施形態2)本実施形態の分岐配線用接
続器の分解斜視図を図5に、正面図を図6(a)に、側
面図を図6(b)に、下面図を図6(c)に、要部断面
図を図6(d)に、使用状態を説明する説明図を図7に
示す。尚、分岐配線用接続器の基本的な構成は実施形態
1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を
付して、その説明を省略する。
【0025】本実施形態ではハウジング1の長手方向の
対向する二面に夫々電源線接続部2が配設され、電源線
接続部2が夫々配設された二面をつなぐ対向する二面に
夫々1対の分岐線接続部3が配設されている。ここで、
分岐線接続部3は電源線接続部2と略直交する方向に設
けられているので、分岐線61を電源線60と略直交す
る方向に引き出すことができる。
【0026】ボディ1aはハウジング1の短辺方向に沿
って走る2条の中央隔壁16,16によって中央の収納
空間23と左右の収納空間24a,24bに分離され
る。電源線接続部2側の中央収納空間23には、ハウジ
ング1の短辺方向に沿って走る3つの端子板収納部17
が設けられ、この端子板収納部17に端子板7がそれぞ
れ収納される。分岐線接続部3側の左収納空間24a及
び右収納空間24bには、それぞれ、ハウジング1の長
手方向に沿って走る3個1組の溝部29が設けられてお
り、各溝部29には刃受ばね片4a〜4cが収納され
る。
【0027】電源線接続部2は略直方体状に形成され、
電源線接続部2の略中央には電源線60を挿入するため
の略長円形状の凹部11が設けられ、凹部11の底には
略垂直に3列の芯線挿入口12が穿設してあり、各芯線
挿入口12は中央収納空間23の端子板収納部17と連
通する。さらに、芯線挿入口12は先端ほど細くなるよ
うに形成されており、端子板7と鎖錠ばね8との間に電
源線の芯線が確実に挿入されるようになっている。
【0028】また、分岐線接続部3は略直方体状に形成
され、ハーネスプラグ50の前面に設けられた凹部(図
示せず)内に嵌合される。そして、この凹部内に突設さ
れた栓刃(図示せず)が挿入される縦長孔からなる3個
の栓刃挿入口19が分岐線接続部3の端面に形成されて
おり、各栓刃挿入口19は左右の収納空間24a,24
bの溝部29に連通し、この溝部29にはそれぞれ3個
1組の刃受ばね片4a〜4cが収納されている。
【0029】次に、ハウジング1の中央及び左右の収納
空間23,24a,24bに収納される端子ブロック2
5a〜25cについて以下に説明する。端子ブロック2
5aは、両端部に栓刃受け部26,26が曲成された略
U字状の導電性の刃受ばね片4aと、栓刃受け部26を
外向きにして一対の刃受ばね片4a,4aを連結する略
L字状の導電性のリード板5aと、側方に開口する断面
略コ字状の導電性の端子板7と、リード板5aと端子板
7とを連結する導電性の連結片6とから構成される。
【0030】端子ブロック25bは、両端部に栓刃受け
部26,26が曲成された略U字状の導電性の刃受ばね
片4bと、栓刃受け部26を外向きにして一対の刃受ば
ね片4b,4bを連結する中央部が平面方向と直交する
方向に略直角に折り曲げられた導電性のリード板5b
と、端子ブロック25aの端子板7と同一形状の導電性
の端子板7と、リード板5bと端子板7とを連結する導
電性の連結片6とから構成される。
【0031】端子ブロック25cは、両端部に栓刃受け
部26,26が曲成された略U字状の導電性の刃受ばね
片4cと、栓刃受け部26を外向きにして一対の刃受ば
ね片4c,4cを連結する中央部が平面方向に略直角に
折り曲げられた導電性のリード板5cと、端子ブロック
25aの端子板7と同一形状の導電性の端子板7と、リ
ード板5cと端子板7とを連結する導電性の連結片6と
から構成される。
【0032】各端子ブロック25a〜25cの端子板7
の両端にはそれぞれ鎖錠ばね8,8が配置されており、
端子板7と鎖錠ばね8,8とで速結端子部28が構成さ
れる。ここで、3個1組の速結端子部28のうちの1個
はアース用である。なお、各端子ブロック25a〜25
cでは、刃受ばね片4a…、リード板5a…、連結片6
及び端子板7は、それぞれ、一方の部材に穿設した2個
の孔に他方の部材に形成した2個のダボをかしめて連結
され、各部材が電気的及び機械的に接続される。
【0033】ここで、刃受ばね片4a〜4c及びリード
片5a〜5cは高さを異ならせて交差しており、端子ブ
ロック25a〜25cは互いに接触することのないよう
に、ハウジング1の内部に収納される。すなわち、端子
ブロック25bの構成部材の上側に端子ブロック25a
の構成部材が配置され、端子ブロック25bの構成部材
の下側に端子ブロック25cの構成部材が配置される。
【0034】また、端子ブロック25a,25cの刃受
ばね片4a,4cは同一形状に形成され、入れ換え自在
としてある。つまり、同一部材の表裏を逆にして刃受ば
ね片4a,4cに使用しているので、部品の種類を削減
することができる。ところで、各端子ブロック25a〜
25cの連結はボディ1aへの組み込み前に行ってお
く。そして、各端子ブロック25a〜25cのボディ1
aへの組み込みは以下の手順で行う。先ず、端子ブロッ
ク25cを、端子板7が中央収納空間23の左側の端子
板収納部17に、刃受ばね片4c,4cがそれぞれ左収
納空間24aの奥側の溝部29、右収納空間24bの手
前側の溝部29に収まる形でボディ1aに収める。次
に、端子ブロック25bを、端子板7及び刃受ばね片4
b,4bがそれぞれ中央収納空間23の端子板収納部1
7、左右収納空間24a,24bの中央の溝部29に収
まる形でボディ1aに収める。最後に、端子ブロック2
5aを、端子板7が中央収納空間23の右側の端子板収
納部17に、刃受ばね片4a,4aがそれぞれ左収納空
間24aの手前側の溝部29、右収納空間24bの奥側
の溝部29に収まる形でボディ1aに収める。なお、端
子ブロック25a〜25cを収納する際には、鎖錠ばね
8を予め端子板7の両端に収めておく。
【0035】さらに、刃受ばね片4a,4cでは、栓刃
受け部26と、栓刃受け部26,26間を橋絡する部分
との間に側方に突出する突片30を形成し、この突片3
0を先端の二股状に分離された部分で挟持する位置決め
リブと、突片30と反対側の下面を支持する支持リブと
を、ボディ1aの刃受ばね片4a,4cを収納する溝部
29に形成してあるので、刃受ばね片4a,4cの位置
決めを容易に行うことができる。
【0036】上述のようにボディ1a上に端子ブロック
25a〜25cを収めた状態でカバー1bを装着する。
なお、カバー1bの取付時には端子板7と鎖錠ばね8と
で構成される速結端子の解除を行うための2個の解除釦
9を収めている。この分岐配線用接続器は例えば図7に
示すような溝配線型フリーアクセスフロアシステムに使
用される。床面54には幅、深さとも略同じ溝55a,
55bが設けられており、溝55a,55bは略直角に
交差している。溝55a,55bが交差する箇所には、
電源線接続部2を電源線60を配設するための溝55a
内に配置させるとともに、分岐線接続部3を分岐線61
を配設するための溝55b内に配置して、分岐配線用接
続器が配設されており、分岐線接続部3を電源線接続部
2と略直交する方向に設けているので、分岐線61を電
源線60と略直交する方向に引き出すことができる。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、電源
線の芯線を端子板と鎖錠ばねとの間に挟持する速結端子
部からなる電源線接続部と、電源線接続部に電気的に接
続されるとともに電源線を分岐するためのプラグが接続
される分岐線接続部とをハウジングに配設し、プラグの
係止部が係止離脱自在に係止する被係止部を分岐線接続
部に設け、押操作時に鎖錠ばねを端子板から離れる方向
に押圧する解除釦が鎖錠ばねに対応する電源線接続部の
部位に回動自在に配置され、解除釦の操作部が手操作可
能な大きさでハウジングの表面から凹没した位置に露
出するように配置されており、ハウジングの表面に露出
した解除釦の操作部を手操作で押操作することにより、
電源線の芯線と端子板との係合状態を容易に解除するこ
とができ、従来のようにドライバなどの冶具を用いて解
除釦を操作する必要がないので、電源線の芯線を容易に
取り外すことができるという効果がある。また解除釦の
操作部は、ハウジングの表面から凹没した位置に配置さ
れているので、操作部が不用意に押圧されることがな
く、電源線が誤って外されるのを防止できるという効果
もある。
【0038】 請求項2の発明は、解除釦は、ハウジン
グの内周面に設けられた係合凹所と係合する支点突起
と、鎖錠ばねと当接する押圧突起とを有し、操作部の押
操作により支点突起を支点として回動し、押圧突起が鎖
錠ばねを端子板から離れる方向に押圧しているので、て
この原理により少ない操作力で速結端子部と電源線との
係合状態を解除できるという効果がある。
【0039】 請求項の発明は、分岐線接続部は、電
源線接続部と略平行な方向に設けられているので、分岐
線を電源線と略平行な方向に分岐させることができ、請
求項の発明は、略直方体状のハウジングの対向する二
面の略中央に電源線接続部をそれぞれ設けるとともに、
前記二面の電源線接続部の両側の部位にそれぞれ一対の
分岐線接続部を設けているので、各2本の分岐線を電源
線と略平行な方向に分岐させることができるという効果
がある。
【0040】 請求項の発明は、分岐線接続部は、電
源線接続部と略直交する方向に設けられているので、分
岐線を電源線と略直交する方向に分岐させることがで
き、請求項の発明は、略直方体状のハウジングの対向
する二面に電源線接続部をそれぞれ設けるとともに、前
記二面をつなぐ対向する二面にそれぞれ一対の分岐線接
続部を設けているので、各2本の分岐線を電源線と略直
交する方向に分岐させることができるという効果があ
る。
【0041】 請求項の発明は、被係止部は分岐線接
続部の側面に設けられた凹条からなり、プラグに設けら
れた抜け止め用の爪と凹条とが係止離脱自在に係止して
いるので、プラグの爪と分岐線接続部の凹条とを係止さ
せることによってプラグの抜け止めを行うことができる
という効果がある。請求項の発明は、分岐線接続部に
接続されるプラグの部位に凹部を設け、この凹部の内側
に突条を突設するとともに、分岐線接続部の側面に突条
が嵌まる凹溝を形成しているので、分岐線接続部の凹溝
とプラグの突条とを合わせることによって、プラグの差
し込み方向の誤りを防止することができるという効果が
ある。
【0042】 請求項の発明は、造営材に固定する固
定部材挿通用の貫通孔をハウジングに設けているので、
貫通孔に挿通した固定部材を用いてハウジングを造営面
に固定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分岐配線用接続器を示す分解斜視
図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の一部破断した側面図である。
【図4】同上の使用状態を示す説明図である。
【図5】実施形態2の分岐配線用接続器を示す分解斜視
図である。
【図6】同上の分岐配線用接続器を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は要部断
面図である。
【図7】同上の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a ボディ 1b カバー 2 電源線接続部 3 分岐線接続部 7 端子板 8 鎖錠ばね 9 解除釦 9a 操作部 9b 押圧突起 28 速結端子部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−176335(JP,A) 特開 平8−317532(JP,A) 特開 平6−52946(JP,A) 特開 平4−296480(JP,A) 特開 平6−283239(JP,A) 特開 平4−325817(JP,A) 実開 平4−69871(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 31/02 H01R 4/48 H02G 3/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源線の芯線を端子板と鎖錠ばねとの間に
    挟持する速結端子部からなる電源線接続部と、電源線接
    続部に電気的に接続されるとともに電源線を分岐するた
    めのプラグが接続される分岐線接続部とをハウジングに
    配設し、プラグの係止部が係止離脱自在に係止する被係
    止部を分岐線接続部に設け、押操作時に鎖錠ばねを端子
    板から離れる方向に押圧する解除釦が鎖錠ばねに対応す
    る電源線接続部の部位に回動自在に配置され、解除釦の
    操作部が手操作可能な大きさでハウジングの表面から
    凹没した位置に露出するように配置されたことを特徴と
    する分岐配線用接続器。
  2. 【請求項2】解除釦は、ハウジングの内周面に設けられ
    た係合凹所と係合する支点突起と、鎖錠ばねと当接する
    押圧突起とを有し、操作部の押操作により支点突起を支
    点として回動し、押圧突起が鎖錠ばねを端子板から離れ
    る方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の分岐
    配線用接続器。
  3. 【請求項3】分岐線接続部は、電源線接続部と略平行な
    方向に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の分岐配線用接続器。
  4. 【請求項4】略直方体状のハウジングの対向する二面の
    略中央に電源線接続部をそれぞれ設けるとともに、前記
    二面の電源線接続部の両側の部位にそれぞれ一対の分岐
    線接続部を設けて成ることを特徴とする請求項記載の
    分岐配線用接続器。
  5. 【請求項5】分岐線接続部は、電源線接続部と略直交す
    る方向に設けられたことを特徴とする請求項1又は2
    載の分岐配線用接続器。
  6. 【請求項6】略直方体状のハウジングの対向する二面に
    電源線接続部をそれぞれ設けるとともに、前記二面をつ
    なぐ対向する二面にそれぞれ一対の分岐線接続部を設け
    て成ることを特徴とする請求項記載の分岐配線用接続
    器。
  7. 【請求項7】被係止部は分岐線接続部の側面に設けられ
    た凹条からなり、プラグに設けられた抜け止め用の爪と
    凹条とが係止離脱自在に係止することを特徴とする請求
    項1乃至6の何れか1つに記載の分岐配線用接続器。
  8. 【請求項8】分岐線接続部に接続されるプラグの部位に
    凹部を設け、この凹部の内側に突条を突設するととも
    に、分岐線接続部の側面に突条が嵌まる凹溝を形成して
    成ることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに
    載の分岐配線用接続器。
  9. 【請求項9】造営材に固定する固定部材挿通用の貫通孔
    をハウジングに設けて成ることを特徴とする請求項1乃
    8の何れか1つに記載の分岐配線用接続器
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