JP4001128B2 - コンセント - Google Patents

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Description

本発明は、電源電圧が互いに異なる2組の栓刃挿入口を備えたコンセントに関するものである。
従来から、図8(a)に示すように高電圧(例えば200V)用の栓刃挿入口H1aをハウジングH1の前面に有する高電圧用コンセントや図8(b)に示すように低電圧(例えば100V)用の栓刃挿入口H2aをハウジングH2の前面に有する低電圧用コンセントが提供されている。図8(a)(b)に示したコンセントのハウジングH1,H2は、JIS C 8375に規定された大角形連用配線器具用の既成の取付枠Fを用いて施工面に取り付けることができるように、前記取付枠Fに3個まで取付可能な単位寸法の配線器具の2個分又は3個分の寸法に形成されている。
近年、一般家庭においても、従来の100V用機器に加え、電気温水器や電磁調理器など200V用機器の利用が普及してきている。しかし、図8(a)に示した200V用のコンセントと図8(b)に示した100V用のコンセントとをともに設けると、コンセント2個分の広い施工面が必要となってしまう。
そこで、コンセント1個分の面積で100V用機器と200V用機器とを同時に使用可能とするために、100V用の栓刃挿入口と200V用の栓刃挿入口とを備えたコンセントが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のコンセントは、単相3線を利用し、電圧側の2本の電線の電位差によって200Vの電圧を得る一方で、電圧側の一方の電線と中性側の電線との間の電位差によって100Vの電圧を得る。
従来は、電気事業法に基く通商産業省令である「電気設備の技術基準の解釈」(以下、「技術基準」と呼ぶ。)により、単相3線の屋内配線が禁止されていたため、上記従来例においても100V,200Vそれぞれについて単相2線の専用回線を設けており、配線が複雑になっている。しかし、近年、技術基準が改正されたことにより、100V/200V併用の単相3線の屋内配線が可能となった。
特開2001−319744号公報
ここで、ハウジング内において単相3線の各電線がそれぞれ電気的かつ機械的に接続される端子部として、刃受けに電気的に接続された端子板と、端子板との間に電線を鎖錠する鎖錠ばねと、鎖錠ばねの鎖錠を解除する解除釦とを有するいわゆる速結端子を用いる場合、端子部毎にある程度の収納スペースが必要となる。
図8(a)(b)のコンセントのように低電圧用プラグ又は高電圧用プラグの一方に対応した栓刃挿入口のみを備える場合、接地極を有するプラグを接続可能とする場合であっても、端子部は対応するプラグ1個当たりの栓刃の数すなわち3個あればよかった。しかし、上記のように単相3線を利用して低電圧用プラグと高電圧用プラグとをともに接続可能とし、かつ接地極を有するプラグを接続可能とする場合には、単相3線の各電線用と接地線用との合計4個の端子部が必要となり、必要な端子部の数が増加している。このため、上述した既成の取付枠Fに3個まで取付可能な配線器具の3個分の寸法(以下、「3個モジュール寸法」と呼ぶ。)に形成したハウジングに全ての端子部が収納されるように端子部の部品の形状や端子部の配置を設計することが難しかった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ハウジングを3個モジュール寸法とすることが容易なコンセントを提供することにある。
請求項1の発明は、既成の取付枠に3個まで取付可能な配線器具の3個分の寸法に形成されたハウジングを備え、ハウジングの前面には、低電圧用プラグの電圧側極,中性極,接地極の各栓刃がそれぞれ挿入される電圧側栓刃挿入口,中性栓刃挿入口,接地栓刃挿入口の3個1組の低電圧用栓刃挿入口と、高電圧用プラグの電圧側極の各栓刃がそれぞれ挿入される第1及び第2の電圧側栓刃挿入口及び接地極の栓刃が挿入される接地栓刃挿入口の3個1組の高電圧用栓刃挿入口とが長手方向に並べて設けられ、ハウジングの後面には、単相3線の電圧側の電線がそれぞれ挿入される第1及び第2の電圧側電線挿入口と、単相3線の中性側の電線が挿入される中性線挿入口と、接地される電線が挿入される接地線挿入口とがそれぞれ設けられ、ハウジング内において第1の電圧側電線挿入口に臨む位置と、第2の電圧側電線挿入口に臨む位置と、中性線挿入口に臨む位置と、接地線挿入口に臨む位置とには、それぞれ、導電材料からなりハウジング内に挿入された電線に接触導通する端子板と、前記電線を端子板との間に鎖錠する鎖錠ばねと、鎖錠ばねの鎖錠を解除する解除釦とからなる端子部が設けられ、導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受部と高電圧用栓刃挿入口の一方の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受部とを有し第1の電圧側電線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された第1の電圧側導電ブロックと、導電材料からなり高電圧用栓刃挿入口の他方の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する刃受部を有し第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された第2の電圧側導電ブロックと、導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の中性栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する刃受部を有し中性線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された中性導電ブロックと、導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の接地栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受部と高電圧用栓刃挿入口の接地栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受部とを有し接地線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された接地導電ブロックとをそれぞれハウジング内に備え、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とが、各鎖錠ばねの向きを揃えて互いに近接して配置されるとともに、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部の解除釦には中性線挿入口に臨む端子部の鎖錠ばねの鎖錠を解除する部位が設けられることにより、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とで解除釦が共用とされていることを特徴とする。
この発明によれば、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とで解除釦を共用としたことにより、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とに対して各別に解除釦を設ける場合に比べ、ハウジング内で解除釦が占めるスペースが縮小されているから、ハウジングを3個モジュール寸法とする設計が容易となっている。また、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部との各鎖錠ばねの鎖錠を、1個の解除釦によって同時に解除することができるから、解除作業が容易となっている。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは長手方向を上下方向へ向けて配設されるものであって、第1の電圧側電線挿入口をハウジングの短手方向の一端付近に設け、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とをそれぞれハウジングの短手方向の他端付近に設け、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とを、ハウジングの長手方向において互いにずれた位置に設けるとともに、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とのうち下側に位置する一方の位置を、他方の位置よりもハウジングの短手方向の中央寄りとしたことを特徴とする。
この発明によれば、第2の電圧側電線挿入口の位置と中性線挿入口の位置とをハウジングの短手方向において互いにずらさない場合に比べ、それぞれ第1及び第2の電圧側電線挿入口と中性電線挿入口とに挿入された各電線が結束されたケーブルをハウジングの上側に引き出すときに電線にかかる機械的負荷が軽減される。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、第1の電圧側導電ブロックをハウジングの短手方向の一端部に配置し、第2の電圧側導電ブロックと中性導電ブロックとをハウジングの短手方向の他端部に配置するとともに、接地導電ブロックをハウジングの短手方向の中央部に配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、接地線挿入口をハウジングの長手方向の一端部に設けるとともに、第1及び第2の電圧側電線挿入口及び中性線挿入口をハウジングの長手方向の中央部に設けたことを特徴とする。
この発明によれば、第1及び第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口と接地線挿入口とをハウジングの長手方向の一端部に集中させる場合に比べ、接地線挿入口に電線を挿入しやすくなる。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは長手方向を上下方向へ向けて配設されるものであって、高電圧用栓刃挿入口を低電圧用栓刃挿入口よりも下側に設けたことを特徴とする。
この発明によれば、コードが引き出される方向が栓刃の突出方向に対して直交する方向とされているような高電圧用のプラグを、コードが下方に引き出される向きで高電圧用栓刃挿入口に接続しても、低電圧用栓刃挿入口にプラグを接続する際に前記コードが邪魔にならない。
本発明は、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とで解除釦を共用としたことにより、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とに対して各別に解除釦を設ける場合に比べ、ハウジング内で解除釦が占めるスペースが縮小されているから、ハウジングを3個モジュール寸法とする設計が容易となっている。また、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部との各鎖錠ばねの鎖錠を、1個の解除釦によって同時に解除することができるから、解除作業が容易となっている。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、図2及び図3に示すように、3個モジュール寸法に形成され、100V用の低電圧用栓刃挿入口31と200V用の高電圧用栓刃挿入口32とが低電圧用栓刃挿入口31を長手方向に並べて前面に設けられたハウジング1を備える。ハウジング1は、図2(a)に示すように長手方向を上下に向け低電圧用栓刃挿入口31を上側として配設される。以下、上下左右は図2(a)を基準として説明する。
ハウジング1は、図1に示すように、後述する第1の電圧側導電ブロック6等の導電部が収納される収納凹部21が前面に設けられたボディ2と、低電圧用栓刃挿入口31と高電圧用栓刃挿入口32とが設けられ収納凹部21を閉塞するカバー3とからなる。ボディ2とカバー3とはそれぞれ例えば合成樹脂成形品からなり、施工面(図示せず)への取り付けのための取付枠を兼ねた組立枠4によって結合されている。
組立枠4は、JIS C 8375に規定された取付枠に準じた寸法及び形状に形成され、3個モジュール寸法に形成された露出穴41を有する。露出穴41の左右には、それぞれ係合穴42aが左右に貫設されてU字形状に形成された結合片42が、上下に並べて2個ずつ後方へ突設されている。また、係合穴42aの内周の前端には、当接突起43が後方へ突設されている。ボディ2及びカバー3の左右の側面には、それぞれ結合突起22,33が上下に並べて2個ずつ突設されていて、カバー3の結合突起33の前面には凹部33aが設けられている。そして、各結合突起22,33が組立枠4の係合穴42aに挿入され、組立枠4の当接突起43がカバー3の結合突起33の凹部33aに挿入されるとともにボディ2の結合突起22の後面が組立枠4の結合片42に係止されることによって、カバー3の前面が露出穴41から露出する形でボディ2とカバー3とは結合している。
また、先に述べたように組立枠4は取付枠を兼ねており、組立枠4の上下両端部には、埋込ボックス(図示せず)へのねじ止めのためのねじが挿通されるボックス穴4aと、周知の挟み金具(図示せず)を取り付けるための挟み穴4bと、前面にプレート枠(図示せず)を取り付けるためのプレート穴4cと、壁面に直接ねじ止めする際にねじが挿通される直付け穴4dとがそれぞれ前後に貫設されている。
さらに、ハウジング1には、取付枠4の一部の前側を覆って見栄えを向上するための化粧カバー5が取り付けられる。化粧カバー5は、カバー3の前面と略同じ寸法形状に形成されカバー3の前面を露出させる露出穴51を有する。露出穴51の上下には、それぞれ2個の結合片52が左右に並べて後方へ突設されている。各結合片52のそれぞれ後端には、上下のうち露出穴51に臨む側に突出した係合爪53が設けられている。カバー3の上下の面にはそれぞれ2個の係合凹部34を左右に並べて設けてあり、係合爪53がそれぞれ係合凹部34に係合することにより、化粧カバー5はカバー3に対して結合する。また、化粧カバー5の左右両端部には、それぞれ上下に並んだ各4個の当接突起54を後方へ突設してある。取付枠4の露出穴41の左右にはそれぞれ前方へ突出して左右に対向し前端が外側へ曲がって断面が逆L字形状に形成された台座突起44が設けられ、露出穴41の上下にはそれぞれ支持突起45が前方へ突設されていて、化粧カバー5の当接突起54が取付枠4の台座突起44の前面に当接するとともに、取付枠4の支持突起45が化粧カバー5の後面に当接することにより、取付枠4に対する化粧カバー5の姿勢が安定するようになっている。また、図3に示すように、化粧カバー5を取り付けた状態でカバー3の前面と化粧カバー5の前面とが略面一になるように、結合突起22,33の位置や当接突起54の突出寸法等は設定されている。
カバー3の前面に設けられた低電圧用栓刃挿入口31は、電圧側極の栓刃が挿入される電圧側栓刃挿入口31aと、中性極(接地側極)の栓刃が挿入される中性栓刃挿入口31bと、接地極の栓刃が挿入される接地栓刃挿入口31cとからなる。また、高電圧用栓刃挿入口32は、電圧側極の栓刃がそれぞれ挿入される第1の電圧側栓刃挿入口32a及び第2の電圧側栓刃挿入口32bと、接地極の栓刃が挿入される接地栓刃挿入口32cとからなる。低電圧用栓刃挿入口31及び高電圧用栓刃挿入口32はそれぞれJIS C 8303に規定された定格125V,15A/20A兼用の接地極付きプラグ及び定格250V,20Aの接地極付のプラグに対応した形状となっている。
また、本実施形態は単相3線式の屋内配線を利用するものであって、図4に示すように、ハウジング1の後面の右端部(図4での左端部)であって上下方向の中央部には、単相3線の電圧側の一方の電線C1が挿入される第1の電圧側電線挿入口24aが設けられている。さらに、ハウジング1の後面の左端部(図4での右端部)であって上下方向の中央部には、単相3線の電圧側の他方の電線C2が挿入される第2の電圧側電線挿入口24bと、単相3線の中性側の電線(中性線)C3が挿入される中性線挿入口24cとが、中性線挿入口24cを上側として上下に並べて設けられている。また、ハウジング1の後面の下端部には、接地される電線(接地線、図示せず)が挿入される2個の接地線挿入口24dが左右に並べて設けられている。この構成により、第1及び第2の電圧側電線挿入口24a,24bと、中性線挿入口24cと、接地線挿入口24dとをハウジング1の1箇所に集中して配置する場合に比べ、接地線挿入口24dに電線を挿入しやすくなっている。また、ハウジング1の後面には、上記挿入口24a〜24dから挿入される電線の被覆を剥く際に露出させる心線の長さの目安となる溝25(いわゆるストリップゲージ)を設けてある。すなわち、この溝25の長さに合わせて電線の被覆を剥けば適切な長さの心線を露出させることができるのである。
次に、ハウジング1内部の構成について説明する。ボディ2の収納凹部21は、図5に示すように、底面から突設された隔壁23により左右方向に3分割され、右から第1収納室21a,第2収納室21b,第3収納室21cとなっている。
右の第1収納室21aには、低電圧用栓刃挿入口31の電圧側栓刃挿入口31aから挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受け部61aと、高電圧用栓刃挿入口32の第1の電圧側栓刃挿入口32aから挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受け部61bとを有する第1の電圧側導電ブロック6が収納されている。
中央の第2収納室21bには、低電圧用栓刃挿入口31の接地栓刃挿入口31cから挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受け部71aと、高電圧用栓刃挿入口32の接地栓刃挿入口32cから挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受け部71bとを有する接地導電ブロック7が収納されている。
左の第3収納室21cには、低電圧用栓刃挿入口31の中性栓刃挿入口31bから挿入された栓刃に接触導通する刃受け部81を有する中性導電ブロック8と、高電圧用栓刃挿入口32の第2の電圧側栓刃挿入口32bから挿入された栓刃に接触導通する刃受け部91を有する第2の電圧側導電ブロック9とが収納されている。
上記各導電ブロック6〜9は、それぞれ例えば金属板に曲げ加工を施すことによって形成されている。各刃受け部61a,61b,71a,71b,81,91は、それぞれ逆Ω形状に形成されてばね性を有し、栓刃を上下又は左右から挟持する。ここで、中性導電ブロック8の刃受け部81は、電圧側極の栓刃と中性極の栓刃との配置が横向きT字形状である125V20Aのプラグの中性極に対応し、幅方向が左右方向である栓刃を上下から挟持するようになっているが、中性導電ブロック8は、幅方向が上下方向である栓刃を右側から刃受け部81に押し付けるばね片81aを備え、電圧側極の栓刃と中性極の栓刃とが平行である125V15Aのプラグにも対応できるようになっている。
また、第1及び第2の電圧側導電ブロック6,9、接地導電ブロック7、及び中性導電ブロック8には、それぞれ第1及び第2の電圧側電線挿入口24a,24b、接地線挿入口24d、及び中性線挿入口24bから挿入された電線に接触導通する端子板62,92,72,82と、端子板62,92,72,82に対向する支持板63,93,73,83とがそれぞれ設けられている。ここで、接地導電ブロック7には、2個の接地線挿入口24dに対応して、前後に対向する端子板72と支持板73とが第2の刃受け部71bの左右両側にそれぞれ設けられている。したがって、2個の接地線挿入口24dから挿入された各電線は接地導電ブロック7を介して互いに電気的に接続されるから、2個の接地線挿入口24dの一方を送り配線に用いることができる。
端子板62,92,72,82と支持板63,93,73,83との間には、それぞれ電線を端子板62,92,72,82との間に鎖錠する鎖錠ばね10が配置されている。鎖錠ばね10は、金属板が曲げ形成されてなり、支持板63,93,73,83に当接する基部10aと、基部10aの前端から端子板62,92,72,82側へ弾性的に突出し基部10aとともにS字形状をなす形状に形成され電線を端子板62,92,72,82に押し付ける押さえ部10bと、基部10aの後端から端子板62,92,72,82側へ弾性的に突出して先端に近い部位ほど前方に位置するように傾斜し電線を端子板62,92,72,82との間に鎖錠する鎖錠部10cとを有する。すなわち、ハウジング1の後方から挿入された電線は、鎖錠ばね10の押さえ部10b及び鎖錠部10cと端子板62,92,72,82との間に挟持され、鎖錠ばね10の鎖錠部10cの先端が食い込むことによって抜け止めされる。
また、各鎖錠ばね10の後側には、それぞれ解除釦11〜13が配置されている。ハウジング1の後面において各解除釦11〜13の後側にはそれぞれ解除釦11〜13を露出させる操作穴26a〜26cが貫設されている。そして、操作穴26a〜26cから例えばドライバのような治具を挿入して解除釦11〜13を押し込むと、鎖錠ばね10の鎖錠部10cが解除釦11〜13に押圧されて電線から離れ、鎖錠が解除されるようになっている。すなわち、端子板62,72,82,92と鎖錠ばね10と解除釦11〜13とで端子部が構成されている。ここで、それぞれ接地導電ブロック7の端子板72と支持板73との間に配置され接地線挿入口26dに臨む各鎖錠ばね10は、共通の解除釦12の左端部と右端部とに押圧されて同時に変形するようになっている。また、中性導電ブロック8と第2の電圧側導電ブロック9とは、端子板72,82同士並びに支持板73,83同士を互いに近接させて配置してあり、これらの端子板72,82と支持板73,83との間に配置された各鎖錠ばね10は向きが揃っている。そして、中性導電ブロック8の端子板82と支持板83との間に配置され中性線挿入口24cに臨む鎖錠ばね10と、第2の電圧側導電ブロック9の端子板92と支持板93との間に配置され第2の電圧側電線挿入口24bに臨む鎖錠ばね10とは、共通の解除釦13の上端部と下端部とに押圧されて同時に変形するようになっている。
上記構成によれば、第2の電圧側電線挿入口24bに臨む端子部と中性線挿入口24cに臨む端子部とで解除釦13を共用としたことにより、図6に示すように中性線挿入口24cに臨む端子部に対して第2の電圧側電線挿入口24bに臨む端子部とは別途に解除釦14を設ける場合に比べ、ハウジング1内で解除釦11〜14が占めるスペースが縮小されているから、接地線の送り配線用の端子部を設けながらも、ハウジング1を3個モジュール寸法とする設計が容易となっている。また、第2の電圧側電線挿入口24bに臨む端子部と中性線挿入口24cに臨む端子部との各鎖錠ばね10の鎖錠を、1個の解除釦13によって同時に解除することができるから、解除作業が容易となっている。
ところで、200V用などの高電圧用のプラグでは、栓刃の突出方向に対して直交する方向にコードが引き出されていることが多い。したがって、仮に高電圧用栓刃挿入口32を低電圧用栓刃挿入口31よりも上側に設けた場合、上記のようなプラグを高電圧用栓刃挿入口32に接続する際、コードが下方に引き出される向きで接続すると、低電圧用栓刃挿入口31にプラグを接続する際に前記コードが邪魔になり、コードが上方や左右に引き出される向きで接続すると、コードの自重によってコードに機械的な負荷がかかってしまう。一方、本実施形態では、高電圧用栓刃挿入口32を低電圧用栓刃挿入口31よりも下側に設けたことにより、上記のようなプラグを、コードが下方に引き出される向きでコンセントに接続しても、低電圧用栓刃挿入口にプラグを接続する際に前記コードが邪魔にならない。
(実施形態2)
図4に示す単相3線用の各電線C1〜C3が結束されたケーブルCは、一般に天井裏を引き回されるものであるから、施工面に設けられた埋込穴にハウジング1を埋め込む際にはケーブルCは矢印Aで示すように上方へ起こされることになる。実施形態1では、中性線挿入口24cと第2の電圧側電線挿入口24bとが上下に並んでいたため、下側に位置する第2の電圧側電線挿入口24bに挿入された電圧側の電線C2は上側に位置する中性線挿入口24cに挿入された中性側の電線C3にのしかかる形になる。したがって、前記電圧側の電線C2には、中性側の電線C3よりも強い引っ張り応力がかかり、この引っ張り応力のために電圧側の電線C2の劣化が促進されることが考えられる。
本実施形態は、上記事由に鑑みて実施形態1を改良したものであり、上下に並べて設けられた中性線挿入口24cと第2の電圧側電線挿入口24bとのうちで下側に位置する第2の電圧側電線挿入口24bを、図7(a)に示すように中性線挿入口24cよりも左右方向においてハウジング1の中央寄りに設けたものである。また、ハウジング1の内部においては、図7(b)に示すように中性導電ブロック8と第2の電圧側導電ブロック9との各端子板82,92及び各支持板83,93の位置を、第2の電圧側電線挿入口24bの位置と中性線挿入口24cの位置とに合わせて左右にずらしてある。なお、上記以外の構成については実施形態1と共通であるので図示並びに説明を省略する。
上記構成によれば、ケーブルCを上方に引き出す際にも電線C2,C3同士が重ならなくなるから、実施形態1に比べ、第2の電圧側電線挿入口24bから挿入された電線C2にかかる引っ張り応力が軽減され、電線C2の劣化が抑制される。また、第2の電圧側電線挿入口24bの位置を中性線挿入口24cよりもハウジング1の左右方向の中央寄りとしたことにより、第1の電圧側電線挿入口24aと第2の電圧側電線挿入口24bと中性線挿入口24cとを結ぶ円弧の中心は該円弧よりも上側に位置する。したがって、ケーブルCから分岐する各電線C1〜C3の長さを互いに略等しくした場合でも、いずれの電線C1〜C3にも曲げや引っ張りによる応力を集中させることなく、各電線C1〜C3を上側へ引き出すことができる。
本発明の実施形態1を示す分解斜視図である。 同上を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は下面図である。 同上を示す斜視図である。 同上に電線を接続した状態を示す斜視図である。 同上のボディの内部を示す正面図である。 同上の参考例を示す背面図である。 本発明の実施形態2を示す図であり、(a)は背面図、(b)はボディの内部を示す正面図である。 従来例を示す図であり、(a)は200V用のコンセントを示す正面図、(b)は100V用のコンセントを示す正面図である。
符号の説明
1 ハウジング
6 第1の電圧側導電ブロック
7 接地導電ブロック
8 中性導電ブロック
9 第2の電圧側導電ブロック
10 鎖錠ばね
11〜13 解除釦
24a 第1の電圧側電線挿入口
24b 第2の電圧側電線挿入口
24c 中性線挿入口
24d 接地線挿入口
31 低電圧用栓刃挿入口
31a 電圧側栓刃挿入口
31b 中性栓刃挿入口
31c 接地栓刃挿入口
32 高電圧用栓刃挿入口
32a 第1の電圧側栓刃挿入口
32b 第2の電圧側栓刃挿入口
32c 接地栓刃挿入口
61a 刃受け部
62 端子板
C1〜C3 電線

Claims (5)

  1. 既成の取付枠に3個まで取付可能な配線器具の3個分の寸法に形成されたハウジングを備え、
    ハウジングの前面には、低電圧用プラグの電圧側極,中性極,接地極の各栓刃がそれぞれ挿入される電圧側栓刃挿入口,中性栓刃挿入口,接地栓刃挿入口の3個1組の低電圧用栓刃挿入口と、高電圧用プラグの電圧側極の各栓刃がそれぞれ挿入される第1及び第2の電圧側栓刃挿入口及び接地極の栓刃が挿入される接地栓刃挿入口の3個1組の高電圧用栓刃挿入口とが長手方向に並べて設けられ、
    ハウジングの後面には、単相3線の電圧側の電線がそれぞれ挿入される第1及び第2の電圧側電線挿入口と、単相3線の中性側の電線が挿入される中性線挿入口と、接地される電線が挿入される接地線挿入口とがそれぞれ設けられ、
    ハウジング内において第1の電圧側電線挿入口に臨む位置と、第2の電圧側電線挿入口に臨む位置と、中性線挿入口に臨む位置と、接地線挿入口に臨む位置とには、それぞれ、導電材料からなりハウジング内に挿入された電線に接触導通する端子板と、前記電線を端子板との間に鎖錠する鎖錠ばねと、鎖錠ばねの鎖錠を解除する解除釦とからなる端子部が設けられ、
    導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受部と高電圧用栓刃挿入口の一方の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受部とを有し第1の電圧側電線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された第1の電圧側導電ブロックと、
    導電材料からなり高電圧用栓刃挿入口の他方の電圧側栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する刃受部を有し第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された第2の電圧側導電ブロックと、
    導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の中性栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する刃受部を有し中性線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された中性導電ブロックと、
    導電材料からなり低電圧用栓刃挿入口の接地栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第1の刃受部と高電圧用栓刃挿入口の接地栓刃挿入口から挿入された栓刃に接触導通する第2の刃受部とを有し接地線挿入口に臨む端子部の端子板に連結された接地導電ブロックとをそれぞれハウジング内に備え、
    第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とが、各鎖錠ばねの向きを揃えて互いに近接して配置されるとともに、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部の解除釦には中性線挿入口に臨む端子部の鎖錠ばねの鎖錠を解除する部位が設けられることにより、第2の電圧側電線挿入口に臨む端子部と中性線挿入口に臨む端子部とで解除釦が共用とされていることを特徴とするコンセント。
  2. ハウジングは長手方向を上下方向へ向けて配設されるものであって、第1の電圧側電線挿入口をハウジングの短手方向の一端付近に設け、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とをそれぞれハウジングの短手方向の他端付近に設け、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とを、ハウジングの長手方向において互いにずれた位置に設けるとともに、第2の電圧側電線挿入口と中性線挿入口とのうち下側に位置する一方の位置を、他方の位置よりもハウジングの短手方向の中央寄りとしたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  3. 第1の電圧側導電ブロックをハウジングの短手方向の一端部に配置し、第2の電圧側導電ブロックと中性導電ブロックとをハウジングの短手方向の他端部に配置するとともに、接地導電ブロックをハウジングの短手方向の中央部に配置したことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  4. 接地線挿入口をハウジングの長手方向の一端部に設けるとともに、第1及び第2の電圧側電線挿入口及び中性線挿入口をハウジングの長手方向の中央部に設けたことを特徴とする請求項3記載のコンセント。
  5. ハウジングは長手方向を上下方向へ向けて配設されるものであって、高電圧用栓刃挿入口を低電圧用栓刃挿入口よりも下側に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
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