JP3084092B2 - ハーネスコネクタ - Google Patents

ハーネスコネクタ

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JP3084092B2
JP3084092B2 JP03185039A JP18503991A JP3084092B2 JP 3084092 B2 JP3084092 B2 JP 3084092B2 JP 03185039 A JP03185039 A JP 03185039A JP 18503991 A JP18503991 A JP 18503991A JP 3084092 B2 JP3084092 B2 JP 3084092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源線をコネクタ方式
で接続するために、電源線の先端に取り付けられ、一般
的に差込み側となるハーネスプラグと共に用いられるハ
ーネスコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハーネスコネクタは、差込み側となるハ
ーネスプラグの凹部に嵌合する挿着部がハウジングの前
面に形成され、ハーネスプラグの栓刃を受ける複数の刃
受ばねを上記挿着部内に備え、挿着部をハーネスプラグ
の凹部に嵌合し、栓刃を刃受ばねに挿入嵌合させて、電
気接続を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種のハーネスコネクタは、ハウジングが熱硬化性樹脂等
の固い材料で形成されていたため、衝撃等に対して弱
く、ハウジングが比較的に容易に破損するという問題が
あった。そこで、この点を改善する方法として、柔らか
い熱可塑性樹脂等でハウジングを形成し、衝撃等に対し
て強くすることが考えられる。しかし、熱可塑性樹脂等
では、耐熱性及び絶縁性に欠けるという問題がある。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、耐熱性及び絶縁性に優
れ、且つ耐衝撃性にも優れるハーネスコネクタを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、差込み側となるハーネスプラグの凹部
に嵌合する挿着部をハウジングの前面に形成し、ハーネ
スプラグの栓刃を受けると共に一端部にコードの芯線を
かしめるかしめ部を形成した複数の刃受ばねを、上記挿
着部内で隔壁により仕切られた区画の夫々に備え、夫々
の区画に対応する上記装着部の前面部に上記栓刃が挿入
される栓刃挿入口を形成し、ハウジングを熱硬化性樹脂
の外側を熱可塑性樹脂で覆った2重構造とし、さらに
挿着部の周面に、ハーネスプラグの突条が嵌まってハ
ーネスプラグの向きを合わせる逆差し防止溝と、ハーネ
スプラグの凹部内の係止爪を係止してハーネスプラグを
抜け止めする係止溝とを形成し、上記ハウジングの外側
面に上記ハウジングを持ちやすくするための把持部を形
成してある。
【0006】
【作用】本発明は、上述のように構成することにより、
熱硬化性樹脂により耐熱性及び絶縁性を確保し、且つ熱
可塑性樹脂により耐衝撃性を確保することができるよう
にし、耐熱性、絶縁性、及び耐衝撃性のいずれをも満足
させたハーネスコネクタを提供できるようにしたもので
ある。さらに、挿着部の周面に、ハーネスプラグの突条
が嵌まってハーネスプラグの向きを合わせる逆差し防止
溝と、ハーネスプラグの凹部内の係止爪を係止してハー
ネスプラグを抜け止めする係止溝とを形成していること
により、ハーネスプラグの逆差しの防止とハーネスプラ
グとの抜け止めとの機能を、小さい断面積内で行えるも
のである。加えて、ハウジングの外側面にハウジングを
持ちやすくするための把持部を形成しているから、ハー
ネスプラグの差込み時にハーネスコネクタを取り扱いや
すい。
【0007】
【実施例】図1乃至図5に発明の一実施例を示す。な
お、初めに本実施例のハーネスコネクタが適用される一
例としての屋内配線システムについて説明する。この屋
内配線システムでは、図5に示すように、分電盤からの
電源ケーブル3と複数本の延長ケーブル4とが接続され
るゾーンプルボックス1を屋内の各所(例えば屋内の各
ゾーン毎)に設ける。なお、ゾーンプルボックス1は目
立たないように例えば天井裏等に設置する。延長ケーブ
ル4は両端にハーネスコネクタ10及びハーネスプラグ
11を取り付けてある。そして、本実施例では配線器具
5として器具ケーブル6を備えるものを用い、この器具
ケーブル6の先端にはハーネスプラグ11を取り付けて
ある。
【0008】上記ゾーンプルボックス1は、各種のもの
をブロック化し、それら各ブロックを連結して一体化し
てある。ここで、その一例を説明すると、例えば図5中
のブロック1aは電源ラインを3分岐して送り配線する
もので、図5の場合には夫々の分岐端には配線器具5と
してのコンセントが接続されている。また、ブロック1
bは、送り配線、負荷接続用の配線器具5及びこの負荷
7の制御用のスイッチ9を夫々接続するもので、図5の
場合には負荷7が天井に設けられる照明器具となってお
り、負荷接続用の配線器具5としては引掛シーリングを
用いてあり、部屋の入口のドア30の近傍に設けたスイ
ッチ9により照明器具をオン,オフする場合に用いてあ
る。
【0009】さらに、ブロック1cは、負荷接続用の配
線器具5及びこの負荷7の制御用の複数のスイッチ9を
夫々接続するもので、図5の場合には負荷7が壁に設け
られたベッド照明としての照明器具となっており、負荷
接続用の配線器具5としては照明器具を接続するコンセ
ントを用いてあり、スイッチ9は部屋の入口のドア30
の近傍に設けられた上記天井の照明器具の操作用のスイ
ッチ9と連設して設けられたものと、ベッド31の近傍
の壁面に設けられたものとを用いてあり、所謂3路回路
を構成することにより、いずれのスイッチ9によっても
ベッド照明をオン,オフできるようにする場合に用いて
ある。
【0010】上記ゾーンプルボックス1の各ブロック1
a〜1cは、一端面に後述するハーネスプラグ11と同
じ構造となった1つの接続部8aを備えると共に、他端
面には後述するハーネスコネクタ10と同じ構造の1つ
の接続部8bを備えている。そして、上記夫々の接続部
8a,8bの間は直結されている。つまり、電源ケーブ
ル3の一対の電源線と接地線とが夫々接続部8bの備え
る3極の端子に連結されている。さらに、各ブロック1
a〜1cの両端面には夫々ハーネスコネクタ10と同じ
構造の2つの接続部8bを備え、各ブロック1a〜1c
の内部ではこれら接続部8bの端子に上述した用途に応
じて電源ケーブル3から供給される電力を分岐して供給
してある。なお、ゾーンプルボックス1の接続部8a,
8bの構造は後述するハーネスコネクタ10及びハーネ
スプラグ11の構造から容易に理解されるので詳細な説
明は省略する。
【0011】ここで、1つのブロック(本実施例の場合
にはブロック1a)の接続部8aには電源ケーブル3の
先端に取り付けられたハーネスコネクタ10が着脱自在
に接続され、この接続部8aに対応する上面に設けられ
たロック体80によりハーネスコネクタ10の抜けを防
止する構造になっており、ロック体80の操作でハーネ
スコネクタ10を外すこともできる構造となっている。
【0012】そして、その他のブロック1b,1cの接
続部8aには夫々ブロック1a,1bの他端面の接続部
8bが接続され、これにより各ブロック1a〜1cが一
体に連結され、電源ケーブル3からの電力がブロック1
b,1cに供給される。次に、延長ケーブル4と配線器
具5が備える器具ケーブル6との先端に取り付けられる
ハーネスコネクタ10及びハーネスプラグ11について
説明する。なお、図5の場合には、延長ケーブル4の器
具ケーブル6と接続される側にハーネスコネクタ10を
取り付け、他端側にハーネスプラグ11を取り付け、コ
ンセントや引掛シーリング等の配線器具5の器具ケーブ
ル6の先端にハーネスプラグ11を取り付けてある。
【0013】まず、ハーネスプラグ11は、図3に示す
ように、受け側となるハーネスコネクタ10(あるいは
ブロック1a〜1cの接続部8b)が嵌合される凹部1
4がハウジング13の前面に形成され、この凹部14内
に電線の複数の芯線が夫々接続された複数本の栓刃15
の先端が臨む構造となっている。このハーネスプラグ1
1のハウジング13は、熱硬化性樹脂の外側を熱可塑性
樹脂(図中の破線で示す)で覆った2重構造としてあ
る。なお、以下の説明では熱硬化性樹脂からなる部分を
ハウジング13と呼び、熱可塑性樹脂からなる部分を外
皮13’と呼ぶことにする。そして、上記熱硬化性樹脂
で形成されたハウジング13は、図4に示すように、ボ
ディ13a及びカバー13bとで構成されている。
【0014】ボディ13aは、上面及び前面が開口する
箱状で、隔壁16により内部が前後の空間に分離され、
前方に形成される凹所14aにより上記ハーネスコネク
タ10の挿着部30(図1参照)を挿入する凹部14が
形成されている。上記隔壁16には、3つの栓刃15を
圧入して固定する固定部17を形成してあり、栓刃15
を固定部17に取り付けると、凹所14a内に栓刃15
の先端が列設されることになる。そして、ボディ13a
の後方の内部空間は2条の隔壁18でさらに3区画に分
離し、夫々の区画内に栓刃15を収める。
【0015】栓刃15は導電材料で板状に形成され、基
端に延長コード4や器具コード6の芯線をかしめて接続
するかしめ部15を形成してある。ここで、上記栓刃1
5に芯線をかしめた上記コード4,6はカバー13bを
被着した場合にハウジング13の後端部に形成されるコ
ード引出し口となるボディ13aの凹部19を通して引
き出される。この栓刃15の基端部の下面からは、ボデ
ィ13aに位置決めして固定するための位置決め片15
bを突設してある。なお、ボディ13aの底面には上記
位置決め片15bを嵌合する位置決めリブを形成してあ
るが、図4においては図示していない。
【0016】なお、上記栓刃15の内でコード4,6の
接地極が接続される栓刃(図2中で15’で示す)は他
の栓刃15よりも若干前方に突出するように長く、ある
いは先方に取り付けられる構造としてある。これは、他
の栓刃15のハーネスコネクタ10の刃受ばねへの接続
ときにまず最初に接地極が接続され、また逆に引き外し
の際には最後に接地極が外れるようにして、安全性を確
保するようにするためである。
【0017】カバー13bは、内部の構造が上記ボディ
13aとほぼ同じ構造の下面と前面とが開口する箱状に
なっており、両側部の下面から係止爪片20を垂設して
ある。この係止爪片20はボディ13aの両側に凹設さ
れた凹部21内に嵌まり、先端に形成された爪部20a
がボディ13aの下面に弾性係止され、カバー13bを
ボディ13aに被着するためのものである。
【0018】このカバー13bのボディ13aの凹所1
4aと共に凹部14を形成する凹所14bの内底面に
は、後述するハーネスコネクタ10の逆差し防止溝34
(図1参照)に嵌まるハーネスコネクタ10の挿着方向
に走る突条22を形成し、これにより逆差しあるいは定
格や用途の異なるハーネスコネクタ10を接続すること
を防止するようにしてある。
【0019】ここで、この種のハーネスプラグ11には
ハーネスコネクタ10との抜けを防止するために、ハー
ネスコネクタ10に形成された係止溝35に係脱自在に
係止されるロック片23を備えており、このロック片2
3をカバー13b側に備える構造としてある。なお、従
来のこの種のハーネスコネクタやハーネスコネクタの場
合にはボディ側にも上記ロック片23と同じものを設け
てあったが、これではハーネスコネクタの形状が大きく
なるので、本実施例の場合にはカバー13b側だけにロ
ック片23を設け、ハーネスコネクタ10の小型化を図
っている。
【0020】上記ロック片23をカバー13bに取り付
けるために、上記カバー13bの上面中央部を凹設し、
ロック片23の取付部24を形成してある。この取付部
24の凹所14bに対応する部分に開口25を形成し、
この開口25からロック片23の係止爪23aが凹部1
4内に突出する構造としてある。そして、この開口25
の後部にロック片23を固定する固定部24aを形成し
てある。ここで、ロック片23には、中央下面からL字
状の固定片23bが垂設され、この固定片23bの下面
から突設された固定爪片23cを形成してあり、この固
定爪片23cを固定部24aに穿設された固定孔24b
に係止し、ロック片23が取付部24に取り付けられ
る。そして、この固定部23bの後部はロック片23の
押圧操作部23dよりも大きく形成し、押圧操作部23
dを指で押圧できるようにしてある。つまり、ロック片
23の押圧操作部23dを下方に押し下げると、固定片
23bを支点として、係止爪23a側が上方に回動し、
係止爪23aがハーネスコネクタ10の係止溝35から
外れ、ハーネスプラグ11をハーネスコネクタ10から
外すことができるようにしたものである。
【0021】上述した構成は言わば従来のハーネスプラ
グ11の場合にも似た構成になった部分の説明であった
が、本実施例の場合には上記ハーネスプラグ11の組立
後に、熱硬化樹脂性のハウジング13の外部を、例えば
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で図1に示すようにモール
ドする。なお、この際にコード4,6の引出し部分まで
熱可塑性樹脂でモールドして外皮13’で覆う。
【0022】このようにすれば、外皮13’の働きで耐
衝撃性を確保することができる。しかも、耐熱性及び絶
縁性などは熱硬化樹脂性のハウジング13で確保されて
いるので、耐熱性、絶縁性及び耐衝撃性のいずれにも優
れるハーネスプラグ11とすることができる。次に、ハ
ーネスコネクタ10について説明する。このハーネスコ
ネクタ10は、図1に示すように、差込み側となるハー
ネスプラグ11の凹部14に挿着される挿着部30が前
面に形成され、この挿着部30の前面に形成された栓刃
挿入口31から挿入されるハーネスプラグ11の栓刃1
5を夫々受ける複数の刃受ばね32を内部に備える構造
となっている。なお、本実施例の場合にはそのような構
造にはなっていないが、ゾーンプルボックス等に接続す
る場合もある。
【0023】このハーネスコネクタ10のハウジング3
3も、ハーネスプラグ11と同様に、熱硬化性樹脂の外
側を熱可塑性樹脂(図中の破線で示す)で覆った2重構
造としてある。なお、このハーネスコネクタ10におい
ても、熱硬化性樹脂からなる部分をハウジング33と呼
び、熱可塑性樹脂からなる部分を外皮33’と呼ぶこと
にする。
【0024】上記熱硬化性樹脂で形成されたハウジング
33は、図2に示すように、ボディ33a及びカバー3
3bとで構成され、カバー33bの両側部の下面から垂
設された係止爪片40を、ボディ33aの両側部に凹設
された凹部41内に弾性係止して、カバー33bをボデ
ィ33aに被着する構造としてある。但し、このハーネ
スコネクタ10の場合には、凹部41の上段部に係止爪
片40を弾性形成している。
【0025】ボディ33aは、上面が開口する箱状で、
カバー33bと被着した場合に挿着部30となる前方収
納部30aを2条の隔壁36により3区画に仕切ってあ
り、夫々の区画内に刃受ばね32が収められる。なお、
この隔壁36は前方収納部30aから後方の略刃受ばね
32の全長にわたって形成してある。そして、夫々の区
画に対応する前面部には栓刃挿入口31となる凹部31
aを形成してある。
【0026】刃受ばね32は、導電材料で形成され、栓
刃15を両側から挟み込むように対向する一対の挟持片
32aを備え、この挟持片32aを中央部で連結し、さ
らにこの中央部から後方に延びる延設片の先端にコード
4の芯線をかしめるかしめ部32bを形成してある。な
お、挟持片32aの中央部は互いにく字状に折曲して栓
刃15の保持力を強くする構造としてある。また、この
ハーネスコネクタ10の場合には、コード4は各極毎に
個別にボディ33aの電線引出し口を構成する凹部39
から引き出すようにしてある。但し、ハーネスプラグ1
1の場合と同様のコード4の引出し構造としても構わな
い。
【0027】カバー33bは、内部構造はボディ33a
と略同様であり、このカバー33bでは、挿着部33を
構成する前方収納部30bの上面に、上記ハーネスプラ
グ11の突条22が嵌まる逆差し防止溝34と、ロック
片23の係止爪23aが係止される係止溝35とを形成
してある。そして、前方収納部30bの後方の上面にハ
ーネスコネクタ10へのハーネスプラグ11の差込み時
にハーネスコネクタ10を持ちやすくするために円形の
把持部37を形成してある。
【0028】上述した構成は言わば従来のハーネスコネ
クタ10の場合にも似た構成になった部分の説明であっ
たが、本実施例の場合には上記ハーネスコネクタ10の
組立後に、熱硬化樹脂性のハウジング33の外部を、例
えば塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で図1に示すようにモ
ールドする。なお、この際にコード4の引出し部分まで
熱可塑性樹脂でモールドして外皮33’で覆う。
【0029】このようにすれば、ハーネスプラグ11の
場合と同様に、外皮33’の働きで耐衝撃性を確保する
ことができる。しかも、耐熱性及び絶縁性などは熱硬化
樹脂性のハウジング13で確保されているので、耐熱
性、絶縁性及び耐衝撃性のいずれにも優れるハーネスプ
ラグ11とすることができる。なお、このハーネスコネ
クタ10の場合には、ハーネスプラグ11の凹部14へ
の嵌合する関係から挿着部30は外皮33’で覆わず、
また接続する場合にハーネスコネクタ10を固定しやす
くする関係から把持部37の部分も外皮33’で覆わな
いようにしてある。
【0030】ハーネスコネクタ10へのハーネスプラグ
11の接続は、突条22が逆差し防止溝34に嵌まるよ
うにハーネスプラグ11の凹部14とハーネスコネクタ
10の挿着部30との向きを合わせ、ハーネスプラグ1
1をハーネスコネクタ10に押し込むと、栓刃15が栓
刃挿入口31に挿入されて、夫々の栓刃15が刃受ばね
32に接続される。このとき、ロック片23の係止爪2
3aが係止溝35に係止して抜け止めが施される。
【0031】そして、ハーネスコネクタ10からハーネ
スプラグ11を外すときには、ロック片23の押圧操作
部23dを押し込んで、ロック片23の係止爪23aの
係止状態を解除し、ハーネスプラグ11を後方に引き抜
けばよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述のように、ハウジングを熱
硬化性樹脂の外側を熱可塑性樹脂で覆った2重構造とし
てあるので、熱硬化性樹脂により耐熱性及び絶縁性を確
保し、且つ熱可塑性樹脂により耐衝撃性を確保すること
ができ、このため耐熱性、絶縁性、及び耐衝撃性のいず
れをも満足させたハーネスコネクタとすることができる
利点がある。しかも、挿着部の周面に、ハーネスプラグ
の突条が嵌まってハーネスプラグの向きを合わせる逆差
し防止溝と、ハーネスプラグの凹部内の係止爪を係止し
てハーネスプラグを抜け止めする係止溝とを形成してあ
るので、ハーネスプラグの逆差しの防止とハーネスプラ
グとの抜け止めとの機能を、小さい断面積内で行える利
点もある。加えて、ハウジングの外側面にハウジングを
持ちやすくするための把持部を形成しているから、ハー
ネスプラグの差込み時にハーネスコネクタを取り扱いや
すい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のハーネスコネクタの外観を
示す斜視図である。
【図2】同上のハーネスコネクタの外皮を除く構成を示
す分解斜視図である。
【図3】同上に対応するハーネスプラグの外観を示す斜
視図である。
【図4】同上のハーネスプラグの外皮を除く構成を示す
分解斜視図である。
【図5】同上のハーネスコネクタ及びハーネスプラグを
用いた屋内配線システムを示す説明図である。
【符号の説明】
4 延長コード 6 器具コード 10 ハーネスコネクタ 11 ハーネスプラグ 15 栓刃 30 挿着部 33 ハウジング 33’ 外皮
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−69976(JP,A) 特開 昭49−116590(JP,A) 実開 昭52−123695(JP,U) 実開 昭48−39486(JP,U) 実開 昭61−199130(JP,U) 実開 昭54−29354(JP,U) 実開 昭61−85071(JP,U) 実公 昭44−12992(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/502

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差込み側となるハーネスプラグの凹部に
    嵌合する挿着部ハウジングの前面に形成し、ハーネス
    プラグの栓刃を受けると共に一端部にコードの芯線をか
    しめるかしめ部を形成した複数の刃受ばねを、上記挿着
    部内で隔壁により仕切られた区画の夫々に備え、夫々の
    区画に対応する上記装着部の前面部に上記栓刃が挿入さ
    れる栓刃挿入口を形成し、ハウジングを熱硬化性樹脂の
    外側を熱可塑性樹脂で覆った2重構造とし、上記挿着部
    の周面に、ハーネスプラグの突条が嵌まってハーネスプ
    ラグの向きを合わせる逆差し防止溝と、ハーネスプラグ
    の凹部内の係止爪を係止してハーネスプラグを抜け止め
    する係止溝とを形成し、上記ハウジングの外側面に上記
    ハウジングを持ちやすくするための把持部を形成して成
    ることを特徴とするハーネスコネクタ。
JP03185039A 1991-07-25 1991-07-25 ハーネスコネクタ Expired - Lifetime JP3084092B2 (ja)

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