JP2002291117A - 住宅用分電盤 - Google Patents

住宅用分電盤

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JP2002291117A
JP2002291117A JP2001088978A JP2001088978A JP2002291117A JP 2002291117 A JP2002291117 A JP 2002291117A JP 2001088978 A JP2001088978 A JP 2001088978A JP 2001088978 A JP2001088978 A JP 2001088978A JP 2002291117 A JP2002291117 A JP 2002291117A
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剛 矢野
Hiroaki Yamaguchi
博章 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者が誤って導電バーに触れる恐れがなく、
かつ、導電バーとバー支持部材との間にごみや塵が入り
難い住宅用分電盤を提供する。 【解決手段】中性極の導電バー(第1極の導電バー)1
10aの前面側を覆うように結束部材130が配設され
るとともに、電圧極の導電バー(第2極の導電バー)1
10cの前面側に重なる形で分岐回路遮断器32が配設
され、さらにバー支持部材100における電圧極の導電
バー110b(第3極の導電バー)側の端部に形成され
た係止溝106bと結束部材130における導電バー1
10b側の端部よりも突出した部位に形成された溝13
6との間に導電バー110cを覆う保護カバー140が
取着されている。係止溝106bが第1引掛部としての
第1溝を、結束部材130が引掛部材を、結束部材13
0に設けられた溝136が第2引掛部としての第2溝を
それぞれ構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用分電盤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の分電盤としては、特開平9−8
4221号公報に記載されたものが知られている。この
公報に記載された分電盤では、図16ないし図18に示
すように、主幹回路遮断器(主幹開閉器)31’が取着
された主幹用取付板94、複数の分岐回路遮断器(分岐
開閉器)32’が取着された分岐用取付板96、後述の
導電バー(主幹バー)110a’,110b’,110
c’を支持したバー支持部材100’、バー支持部材1
00’の前面側に配設される保護カバー143などを前
面開口した箱体10’内に収納し、箱体10’の前面側
にカバー20’を結合している。
【0003】分岐回路遮断器32’は、横1列に並べて
配設してあり、主幹回路遮断器31’に送りバー81
a,81b,81cを介して接続された導電バー110
a’,110b’,110c’に電気的に接続されてい
る。ここにおいて、分岐回路遮断器32’は導電バー1
10a’,110b’,110c’の延出方向に並設さ
れている。なお、分岐回路遮断器32’は導電バー11
0a’,110b’,110c’の延出方向に直交する
方向の一方側にのみ配設されている。
【0004】また、バー支持部材100’には前方に立
設された取付突起123が複数形成されており、取付突
起123の先端部には引掛フック123aが形成されて
おり、取付突起123が平板状の保護カバー143に設
けた複数の保持孔143aにそれぞれ挿入され、引掛フ
ック123aが保持孔143aの周縁に引掛係止される
ことによって保護カバー143がバー支持部材100’
に固定されている。
【0005】ここにおいて、バー支持部材100’は中
性極の導電バー110a’が中央に配設され、電圧極の
導電バー110b’,110c’が中央極の導電バー1
10a’の両側で導電バー110a’よりも箱体10’
の背壁11’側に配設されているが、各導電バー110
a’,110b’,110c’は箱体10’の背壁1
1’に略平行に配設されており、上述の保護カバー14
3も背壁11’に略平行に配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載された分電盤では、導電バー110a’,110
b’,110c’の延出方向に直交する方向の一方側に
のみ分岐回路遮断器32’が配設され、導電バー110
a’,110b’,110c’を支持するバー支持部材
100’から立設した取付突起123の引掛フック12
3aを平板状の保護カバー143の保持孔143aの周
縁に引掛係止することによって箱体10’の背壁11’
に対して略平行に配設されているので、電圧極の導電バ
ー110b’,110c’と保護カバー143との間に
隙間があり、下方(図16における下方)から導電バー
110c’を視認でき、作業者が誤って導電バー110
c’に触れる恐れがあったり、上記隙間にごみや埃が入
って導電バー110a’,110b’,110c’に付
着しやすいという不具合があった。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、作業者が誤って導電バーに触れる恐
れがなく、かつ、導電バーとバー支持部材との間にごみ
や埃が付着しにくい住宅用分電盤を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、前面開口した箱体と、箱体の背
壁の前面側に配設される主幹開閉器と、主幹開閉器に電
気的に接続された第1極および第2極および第3極の導
電バーと、第1極の導電バーが中央に配設され且つ第2
極および第3極の導電バーが第1極の導電バーの両側で
第1極の導電バーよりも背壁側に配設されるバー支持部
材と、第2極および第3極の導電バーそれぞれから突設
され第1極の導電バーの短手方向における第2極の導電
バー側の端面と先端縁が揃う分岐接続部と、第2極の導
電バーの前面側に重なる形で配設され少なくとも第2極
または第3極の導電バーの分岐接続部に差込接続される
分岐開閉器と、第1極の導電バーの前面側に重なる形で
配設され分岐開閉器の前面側の要所を引掛けて分岐接続
部から分岐開閉器が外れる方向の移動を規制する引掛部
材とを備えた住宅用分電盤において、上記バー支持部材
における第3極の導電バー側の端部に形成された第1引
掛部と引掛部材における第1極の導電バーの第3極の導
電バー側の端面よりも突出する部位に設けられた第2引
掛部との間に第3極の導電バーを覆う保護カバーが取着
されてなることを特徴とするものであり、第1極の導電
バーは引掛部材、第2極の導電バーは分岐開閉器、第3
極の導電バーは保護カバーによってそれぞれ覆うことが
でき、作業者が誤って導電バーに触れる恐れがなくなる
とともに、導電バーにごみや埃が付着しにくくなる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1引掛部および前記第2引掛部を各々対向す
る面側が開放された第1溝および第2溝とし、前記保護
カバーは、弾性材料により形成され、第1溝と第2溝と
の一方に一端部を差し込んだ状態で他端部側を押圧して
弾性変形させることにより他端部が第1溝と第2溝との
他方に係止されるように幅方向の寸法を設定してあるの
で、前記保護カバーの一端部を第1溝に差し込んで他端
部を前記引掛部材の端面に当接させた状態から他端部側
を押圧すれば、前記保護カバーが弾性変形して他端部が
第2溝に係止されることとなり、前記保護カバーの取付
作業を容易にすることができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記分岐開閉器が前記バー支持部材よりも建物の床
側になるように前記箱体を建物の壁面に配置したとき
に、前記第1溝が前記第2溝よりも天井側に位置し且つ
前記第2溝の方が前記第1溝よりも壁面から離れた位置
に形成されているので、前記保護カバーは建物の壁面に
対して前面側を建物の床側となるように傾斜して取着さ
れることになるから、前記箱体内における前記保護カバ
ーよりも天井側の空間を広くすることができ、建物の天
井側からの配線の引き回し作業が容易となる。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第2溝は、前記保護カバーの一端部および他端
部がそれぞれ前記第1溝および前記第2溝に係止された
状態で前記保護カバーの一面に沿う傾斜面が形成されて
いるので、前記保護カバーにおいて第2溝に引掛けられ
る他端部が折曲した形で引掛けられる恐れがなく、前記
保護カバーが折損しにくくなる。
【0012】請求項5の発明は、請求項2ないし請求項
4の発明において、前記引掛部材は、前記保護カバーの
一端部を前記第1溝に差し込んだ状態で他端部側を押圧
して弾性変形させたときに他端部を前記第2溝へ案内す
るように前記第2溝の周縁から前記背壁側へ突出した案
内突起が設けられているので、前記保護カバーの他端部
側を押圧して弾性変形させたときに他端部が案内突起に
よってガイドされることとなり、前記保護カバーを前記
第2溝に確実に係止させることができる。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記案内突起は、前記引掛部材を第1極の導電バー
に取着するための引掛爪からなるので、前記案内突起を
前記引掛部材と別に用意する必要がなく、前記引掛部材
の材料取りが向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の住宅
用分電盤は、図2ないし図7に示すように、1つの主幹
回路遮断器31と複数の分岐回路遮断器32とを箱体1
0の中に配置した分電盤であって、複数の分岐回路遮断
器32を横1列に横並びで並設してある。箱体10は、
合成樹脂成形品であって、前面開口した直方体状に形成
され、前面側に合成樹脂成形品のカバー20が結合され
ている。
【0015】箱体10は、外周形状が矩形状に形成され
た背壁11の外周縁の全周に亘って周壁12が前方に突
設された形状に形成されている。また、背壁11は、左
側の中央部に主幹開閉器たる主幹回路遮断器31が取り
付けられる主幹用取付台40が連続一体に形成され、背
壁11の右側の中央部には分岐開閉器たる分岐回路遮断
器32が取り付けられる分岐用取付台60が連続一体に
形成されている。さらに、背壁11は、分岐用取付台6
0の上方に後述の導電バー110a,110b,110
cを支持したバー支持部材100が取り付けられる支持
部材用取付台50が連続一体に形成されている。
【0016】ここにおいて、主幹用取付台40は外周形
状が矩形状に形成された主幹用取付板40aの外周縁の
一部が段差部41を介して背壁11と連結されている。
支持部材用取付台50は外周形状が矩形状に形成された
支持部材用取付板50aの長手方向(左右方向)の両側
縁がそれぞれ段差部51を介して背壁11と連結され、
分岐用取付台60は外周形状が矩形状に形成された分岐
用取付板60aの長手方向(左右方向)の両側縁がそれ
ぞれ段差部61を介して背壁11と連結されている。ま
た、分岐用取付板60aは、支持部材用取付板50aよ
りも背壁11の背面を含む面からの距離が大きくなる位
置に形成されており、分岐用取付板60aの上端縁が段
差部62を介して支持部材取付板50aの下端縁と連結
されている。
【0017】また、背壁11は、主幹用取付台40の上
側に電線挿通孔13が開口され、支持部材用取付台50
の上側に電線挿通孔14が開口され、分岐用取付台60
の下側に電線挿通孔15が開口されている。なお、各電
線挿通孔13〜15は、背壁11において電線挿通孔1
3〜15それぞれに対応した部位にあらかじめ切除可能
なノックアウト部を形成しておきノックアウト部を適宜
に切除することによって形成してもよい。
【0018】カバー20は、後端部外周面が箱体10の
周壁12の前端部外周面にほぼ一致する(図6および図
7参照)。また、カバー20は、主幹回路遮断器31の
一部を露出させる窓孔25や各分岐回路遮断器32の一
部を一括して露出させる窓孔26が形成されている。
【0019】ところで、主幹回路遮断器31は器体3内
に収納された接点部を開閉操作可能なハンドル31aが
前面側に配設されているが、上述の段差部41を設けて
いることによって図6に示すように主幹回路遮断器31
において露出する部位の前面とカバー20における窓孔
25の周囲とは同一面上に並んでおり、しかも接点部の
閉成状態においてはハンドル31aがカバー20の前面
側へ突出しない位置にあるので、見栄えの良い外観を呈
することになるとともに、主幹回路遮断器31の接点部
が閉成状態のときに誤ってハンドル31aが操作される
恐れを少なくすることができ、各分岐回路遮断器32に
それぞれ接続された負荷に負担がかかるのを防止するこ
とができる。また、分岐回路遮断器32は器体内に収納
された接点部を開閉操作可能なハンドル32aが前面側
に配設されているが、上述の段差部61を設けているこ
とによって図7に示すように分岐回路遮断器32におい
て露出する部位の前面とカバー20における窓孔26の
周囲とは同一面上に並んでおり、しかも接点部の閉成状
態においてはハンドル32aがカバー20の前面側へ突
出しない位置にあるので、見栄えの良い外観を呈するこ
とになるとともに、分岐回路遮断器32の接点部が閉成
状態のときに誤ってハンドル32aが操作される恐れを
少なくすることができ、分岐回路遮断器32に接続され
た負荷に負担がかかるのを防止することができる。
【0020】なお、カバー20の前面における窓孔26
の周部であって且つ分岐回路遮断器32の並設方向に直
交する方向の両側(つまり、窓孔26の上下)には、分
岐回路遮断器32に接続される負荷(使用負荷)を区別
する表示の設けられたシール24(図2および図3参
照)が貼着されている。
【0021】主幹回路遮断器31の器体3は合成樹脂製
であって、直方体状に形成されており、上部に端子台4
が設けられ、端子台4の前面側に電源側端子として3つ
の電源側端子片33,33,33が左右方向に並んで配
設されている。ここに、各電源側端子片33には図示し
ない端子ねじが挿通される端子孔33aが形成されてい
る。また、器体3の上部の右端部から上方へ端子取付部
5が連続一体に突出しており、負荷側端子として3つの
負荷側端子片34a,34b,34cが端子取付部5の
右側面から当該右側面に直交する方向へ突出する形で配
置されている。ここに、負荷側端子片34a,34b,
34cにはそれぞれ端子ねじ35,36,36が挿通さ
れる端子孔(図示せず)が形成されている。要するに、
主幹回路遮断器31の器体3には、3つの電源側端子片
33,33,33と3つの負荷側端子片34a,34
b,34cとが露設されている。電源側端子片33,3
3,33と負荷側端子片34a,34b,34cとは1
対1で対応付けされており、電源側端子片33,33,
33には電線挿通孔13を通して箱体10内に導入され
た電源線(図示せず)が上記端子ねじを用いて接続さ
れ、負荷側端子片34a,34b,34cには図4に示
すようにそれぞれ導電バー110a,110b,110
cが端子ねじ35,36,36を用いて直接接続され
る。なお、主幹回路遮断器31は取付ねじ30を用いて
主幹用取付台40に取着されており、器体3の右側面が
バー支持部材100に支持された導電バー110a,1
10b,110cの長手方向に直交している。また、主
幹用取付台40の主幹用取付板40aには中央部に開口
窓42が形成されているので、主幹回路遮断器31で発
生した熱を放熱させることができる。
【0022】また、各負荷側端子片34b,34a,3
4cは、正面視において上下方向に並設されており、上
下方向における中央の負荷側端子片34aが端子ねじ3
5を用いて中性極の導電バー110aに電気的および機
械的に接続され、上下の負荷側端子34b,34cがそ
れぞれ端子ねじ36,36を用いて電圧極の導電バー1
10b,110cに電気的および機械的に接続されてい
る。なお、負荷側端子片34a,34b,34cの上下
方向および前後方向の位置関係と導電バー110a,1
10b,110cの上下方向および前後方向の位置関係
とは1対1で対応するように設定されている。
【0023】バー支持部材100は、支持部材用取付台
50の前面側に載置される。バー支持部材100の左右
幅は支持部材用取付台50の左右幅よりもやや小さく形
成され、バー支持部材100の上下方向の幅寸法は支持
部材用取付板50aの上下方向の幅寸法よりやや大きく
形成されている。
【0024】また、バー支持部材100は、図8に示す
ように、上下方向の中央部に前方に突出した左右方向の
隔壁101を有し、隔壁101における左右方向の両端
部には前方に突出する支持ポスト102,103が形成
されている。支持ポスト102,103の前面には凹所
102a,103aが形成され、凹所102aの底部に
は図示しないナットが保持されている。バー支持部材1
00の隔壁101には分離壁101aが一体に形成さ
れ、隔壁101が8区画に分割されている。
【0025】バー支持部材100には上下に載置片10
4が延設されており、各載置片104の左右方向におい
て支持ポスト102を設けた一端部には後方に凹没した
凹所104aが形成され、各凹所104aの底部には図
示しないナットが保持されている。
【0026】各載置片104の中間部には係止部105
が前方に立設されている。バー支持部材100の上下
縁、つまり各載置片104の一端部にはそれぞれ載置片
104から前方に立設された立設壁106が形成され
る。ここに、バー支持部材100の上縁から立設された
立設壁106は図1および図7に示すように上側の方が
下側よりも載置片104からの突出寸法が大きくなるよ
うに先端面(前端面)が傾斜しており、先端面には左右
方向に走る係止溝106bが2つ形成されている。係止
溝106bは立設壁106の左右方向における中間部に
形成された仕切壁106cによって仕切られている。係
止溝106bについては後述する。さらに、1つおきで
4個の分離壁101aには対向する立設壁106に向か
って突出する引掛爪101bが形成されている。また、
立設壁106には隔壁101に向かって突出する引掛爪
106a(図8および図13参照)が2箇所に形成され
ている。
【0027】バー支持部材100は中性極の導電バー1
10aと2本の電圧極の導電バー110b,110cと
の3本の導電バー110a〜110cを同時に保持でき
るように構成されている。
【0028】中性極の導電バー110aは2つの支持ポ
スト102,103の間に架設される。導電バー110
aには長手方向において等ピッチで挿通孔111が形成
されている。導電バー110aの長手方向の一端部(図
4における左端部)には端子片112が延設され、端子
片112には上述の端子ねじ35が挿入される端子孔1
14および支持ポスト102の前面に突設した係止部1
02bが挿入される位置決め孔117が形成されてい
る。係止部102bには固定ねじ120(図11参照)
が螺合するねじ孔が形成されている。また、導電バー1
10aの他端部には支持ポスト103の凹所103に嵌
合する取付片113が延設されている。したがって、導
電バー110aは、取付片113を凹所103に嵌合す
るとともに係止部102bを位置決め孔117に挿通し
た状態で、固定ねじ120を係止部102bのねじ孔に
螺合することによって導電バー110aが支持ポスト1
02に固定される。また、上述の端子ねじ35は凹所1
02aの底部に設けたナットに螺合する。
【0029】一方、電圧極の2本の導電バー110b,
110cはそれぞれ載置片104の前面に重ねて取り付
けられる。導電バー110b,110cには長手方向の
中間部に挿通孔115が形成され、導電バー110b,
110cの長手方向の一端部(図4における左端部)に
はそれぞれ端子孔116が形成されている。端子孔11
6には上述の端子ねじ36が挿入され、端子ねじ36は
載置片104に設けた凹所104aの底部に保持されて
いるナットに螺合する。導電バー110aの前面側には
後述の結束部材130が取り付けられている。結束部材
130は8個の分岐回路遮断器32の幅寸法よりもやや
長い寸法を有している。結束部材130は、導電バー1
10aの挿通孔111に1つおきに圧入される圧入突起
132(図1参照)と、上端部後面から後方に突設され
た引掛爪135(図1参照)とを備えており、引掛爪1
35は導電バー110aの後面側に係止される引掛フッ
ク135a(図1参照)が先端部に形成されている。し
たがって、結束部材130は、圧入突起132が挿通孔
111に圧入されるとともに、引掛フック135aが導
電バー110aの後面に係止されることによって結束部
材130が導電バー110aに固定される。
【0030】さらに、導電バー110b,110cの短
手方向の一側縁には前方に向かって接続片118が突設
される。導電バー110cの接続片118には2本の挿
入端子片118a,118bが延設されており、導電バ
ー110bの接続片118には挿入端子片118aと挿
入端子片118bとが交互に延設されている。各挿入端
子片118a,118bは接続片118から導電バー1
10cに対向するように接続片118に対して直交方向
に延長されている。また、導電バー110cから挿入端
子片118bまでの距離は挿入端子片118aまでの距
離よりも大きくなっている。したがって、挿入端子片1
18b,118aは前後に位置することになる。さら
に、導電バー110b,110cを各載置片104に取
り付けた状態では、互いに他方の導電バー110b,1
10cに設けた挿入端子片118b,118aが前後に
位置し、かつ両挿入端子片118b,118aの先端縁
の位置が上下左右において揃うように位置する。このよ
うな配置によって、前後に並ぶ2つの挿入端子片118
b,118aは互いに他の導電バー110b,110c
に接続されていることになる。ここで、支持ポスト10
2,103間に架設された中性極の導電バー110aの
短手方向の端縁も上下方向における位置が両挿入端子片
118b,118aの先端縁と一致する。なお、異なる
導電バー110b,110cに設けた接続片118は隔
壁101によって絶縁される。
【0031】ところで、導電バー110b,110cに
設けた挿通孔115には載置片104に設けた係止部1
05が挿通される。また、導電バー110b,110c
の長手方向の一端部(左端部)には支持ポスト102の
角部に合致する形状の切欠部119が形成されている。
したがって、挿通孔115に係止部105が挿入され、
かつ切欠部119と支持ポスト102とが係合すること
によって、導電バー110b,110cはバー支持部材
100に対して左右方向に位置決めされることになる。
また、導電バー110b,110cの短手方向の一端部
は分離壁101aに設けた引掛爪101bと載置片10
4との間で保持され、他端部は立設壁106に設けた引
掛爪106aと載置片104との間で保持される。した
がって、導電バー110b,110cをバー支持部材1
00に装着するには、引掛爪106aと載置片104と
の間に導電バー110b,110cの一端部を挿入し、
挿通孔115を係止部105に位置合わせした状態で、
導電バー110b,110cを載置片104に押しつけ
れば、立設壁106が撓んで導電バー110b,110
cの他端部が引掛爪101bを乗り越え、引掛爪101
bと載置片104との間で導電バー110b,110c
の他端部が保持される。そこで、引掛爪101bは後方
に向かって分離壁101aからの突出寸法が大きくなる
ように形成され、導電バー110b,110cを取り付
ける際に当接する部位は傾斜面になっている。
【0032】ところで、上述の載置片104に立設した
立設壁106の先端面に形成した係止溝106b,10
6bには絶縁性を有する弾性材料からなる保護カバー1
41の幅方向(短手方向)の一端部が保持されており、
結束部材130の上端部後面側には保護カバー141の
他端部を保持する溝136(図1参照)が左右方向に形
成されている。すなわち、保護カバー141は電圧極の
導電バー110bを覆うように配設される。ここに、保
護カバー141の上記一端部には立設壁106の仕切壁
106cに対応した部位に切欠部141aが形成されて
いる。なお、本実施形態では、係止溝106bが第1溝
を、溝136が第2溝を、中性極の導電バー110aが
第1極の導電バーを、電圧極の導電バー110cが第2
極の導電バーを、電圧極の導電バー110bが第3極の
導電バーをそれぞれ構成している。
【0033】結束部材130において導電バー110a
の上端面よりも上方に突出した部位には図1に示すよう
に背壁11側ほど結束部材130の上下方向の幅が大き
くなるような傾斜面130aが形成されており、上記溝
136の内周面は上記引掛爪135の上面に沿った誘導
面136aと傾斜面130aに略平行な当接面136b
とが当該溝136の底で繋がっている。
【0034】したがって、保護カバー141をバー支持
部材100に装着するには、係止溝106bに保護カバ
ー141の上記一端部を差し込み、上記他端部を傾斜面
130aに当接させた状態で、保護カバー141の上記
他端部側を押しつければ、保護カバー141が撓んで傾
斜面130aを乗り越え、上記他端部が溝136に係止
されるように引掛爪135の上面および誘導面136a
に沿って誘導され、最終的に上記他端部の上面が当接面
136bと当接することになるので、保護カバー141
をバー支持部材100に比較的簡単に装着することがで
きる。
【0035】また、主幹回路遮断器31の負荷側端子片
34a,34b,34cと各導電バー110a,110
b,110cとの重なる部分の前方には絶縁材料からな
る保護カバー142(図5参照)が装着されている。な
お、結束部材130の長手方向の一端部には保護カバー
142を取着するための取付爪121が突設されてい
る。
【0036】ところで、上述のバー支持部材100の右
端部後面には、図10に示すように、載置片104の後
面から突出する部分と、その部分の先端から外向きに突
出する部分とを有するL字状の係止突起107が上下に
形成されている。一方、支持部材用取付板50の右端部
には係止突起107が引っ掛けられる保持孔52が上下
に形成されている。また、バー支持部材100の左端部
の上下面にはそれぞれ被引掛片108,108が突設さ
れており、各被引掛片108,108は支持部材用取付
台50の左端部の近傍で背壁11から連続一体に突設さ
れた保持突起16に引掛係止される。保持突起16は、
断面L字状に形成されたガイド壁16aと、ガイド壁1
6aの前端面に連続一体に形成された受け片16bとで
構成されている。
【0037】したがって、バー支持部材100を支持部
材用取付台50に取り付けるに際しては、支持部材用取
付台50の保持孔52に上記係止突起107を前方から
挿入した図11および図12および図15(a)に示す
状態から、バー支持部材100を支持部材用取付板50
aの前面に沿って(つまり、背壁11の前面に沿って)
図11における右方向にスライドさせることで図13お
よび図14および図15(b)に示す状態のように上記
係止突起107を保持孔52の周部に重複させて引掛け
るとともに、上記被引掛片108を保持突起16の受け
片16bに重複させて引掛けることによりバー支持部材
100が支持部材用取付台50に保持される。要する
に、バー支持部材100は、箱体10の背壁11に平行
な面内で上記右方向へスライドさせることによって箱体
10に取着されることになる。また、係止突起107が
保持孔52の周部に重複せず、被引掛片108が受け片
16bに重複しない位置までバー支持部材100をスラ
イドさせれば、バー支持部材100を支持部材用取付台
50から取り外すことが可能になる。
【0038】上述のバー支持部材100に設けた被引掛
片108の前面にはバー支持部材100のスライド方向
に直交する方向に沿って抜止溝108aが形成されてお
り、箱体10の背壁11から突設された保持突起16の
受け片16bの後面にはバー支持部材100が取付時の
定位置までスライドされたときに抜止溝108aに係合
して被引掛片108が保持突起16から抜けるのを防止
する抜止突起17が突設されている。したがって、バー
支持部材100を定位置までスライドさせることによ
り、被引掛片108に形成された抜止溝108aと保持
突起16に形成された抜止突起17とが係合して保持突
起16から被引掛片108が抜けるのを防止されるか
ら、バー支持部材100が箱体10から外れる可能性が
少なくなる。
【0039】しかして、本実施形態では、箱体10の背
壁11の前面に沿ってバー支持部材100を所定方向
(右方向)へスライドさせることによって箱体10にバ
ー支持部材100を取り付けることができる。また、係
止突起107および被引掛片108は、保持孔52およ
び保持突起16にそれぞれ引っ掛からない状態において
背壁11の前方からバー支持部材100を正面視したと
きに視認可能となるように突設されているので、箱体1
0へのバー支持部材100の取付作業が容易になる。
【0040】また、バー支持部材100の長手方向の両
端部後面には図10に示すように後方へ突出するガイド
突起109を設けてあり、支持部材用取付板50aには
ガイド突起109をバー支持部材100のスライド方向
に沿って案内する長孔53を設けているので、バー支持
部材100を箱体10に取着する作業が容易になる。
【0041】ここにおいて、長孔53は、係止突起10
7および被引掛片108が保持孔52および保持突起1
6にそれぞれ引っ掛からない状態においてガイド突起1
09が遊挿される丸孔状の大径部53aの一部にガイド
突起109をスライド方向に沿って案内する溝部53b
が連続した鍵穴状に形成されている。したがって、バー
支持部材100を箱体10に取着する際には、ガイド突
起109が長孔53の大径部53aに遊挿されるように
バー支持部材100を支持部材用取付台50の前面側に
載置し、ガイド突起109が溝部53bに対応する部位
に入るようにバー支持部材100を取付時のスライド方
向へスライドさせることによってバー支持部材100を
箱体10に取着することができるから、バー支持部材1
00をスライドさせる前に支持部材用取付台50に載置
するときのバー支持部材100の位置合わせが容易にな
り、箱体10へのバー支持部材100の取着作業が容易
になる。なお、ガイド突起109は円柱状の形状であっ
て、長孔53の溝部53bの上下方向における幅はガイ
ド突起109の直径と略等しく設定してあるので、溝部
53bでは溝部53bの内周面とガイド突起109の外
周面とが当接する(図14参照)。
【0042】導電バー110a〜110cは分岐回路遮
断器32を接続するために設けられており、本実施形態
では横1列に8個の分岐回路遮断器32を配列してい
る。分岐回路遮断器32を取り付けるために、本実施形
態では上述の分岐用取付台60を設けている。分岐用取
付台60は図1および図3および図9に示すように、下
部の前面側に後述の鉄板70が装着されており、鉄板7
0によって分岐回路遮断器32からの熱を放熱できるよ
うになっている。分岐用取付板60aの下部の後面(背
面)側には左右方向に走る2つの補強リブ63,63が
上下方向に離間して突設されている。各補強リブ63は
上下方向における中央が両端よりも分岐用取付板60a
の後面からの突出寸法が徐々に大きくなるように形成さ
れており、丸みを有している。分岐用取付台60は補強
リブ63を設けていることによって機械的な強度を高め
ることができる。
【0043】また、分岐用取付板60aの前面側には、
各補強リブ63に対応した部位に左右方向に走る装着溝
64がそれぞれ形成されている。さらに、上側の装着溝
64の内面には保持突起66(図9参照)が突設されて
いる。保持突起66の機能については後述する。鉄板7
0は図9に示すように後方に開放され断面コ字状に形成
されており、長手方向において等ピッチで矩形状の挿通
孔72が形成されている。鉄板70は、上述の保持突起
66が係止される係止孔73が上側の脚片71において
上記保持突起66に対応した部位に形成されており、分
岐用取付板60aの下部の前面から突設された遮断器保
持突起65を挿通孔72に挿通させ両脚片71,71を
分岐用取付板60aの下部の前面側に形成された装着溝
64,64に挿入すると、上述の保持突起66が保持孔
73に挿入係止されることによって分岐用取付板60a
の前面側に装着される。したがって、鉄板70が分岐用
取付台60から落下するのを防止することができる。な
お、鉄板70には7つの挿通孔72が形成されており、
分岐用取付板60aの一番左側の遮断器保持突起65に
対応した部位には切欠部74が形成されている。また、
本実施形態では、鉄板70に両脚片71,71を設けて
いることによって鉄板70が曲がるのを防止することが
できるとともに、分岐用取付台60の機械的な強度を高
めることができる。
【0044】分岐用取付板60aの一端部(下端部)前
面には、前方に突設され先端部が下方に向かって延設さ
れた上述の逆L字状の遮断器保持突起65が8個形成さ
れている。また、分岐用取付板60aの他端部(上端
部)前面には遮断器支持片66が左右方向に等ピッチで
形成され、分岐用取付板60aの中央部前面には遮断器
支持片67が左右方向に等ピッチで形成されている。こ
こに、各遮断器支持片66,67はそれぞれ9個ずつ形
成されている。なお、遮断器保持突起65の側縁は薄肉
の薄肉部65aによって分岐用取付板60aの前面と連
結されている。なお、薄肉部65aの厚みは遮断器支持
片66,67と略同じ厚みに形成されている。
【0045】分岐用取付台60の前面側には分岐回路遮
断器32を8個まで取着することができる。分岐回路遮
断器32は、電源側にスリット状の3つの端子部37a
〜37cが設けられる。端子部37a〜37cのうち端
子部37aには中性極の導電バー110aが挿入され、
端子部37b,37cには電圧極の導電バー110b,
110cの挿入端子片118b,118aが挿入され
る。ただし、各分岐回路遮断器32はそれぞれ各導電バ
ー110a,110b,110cのうちの2本にのみ電
気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。例
えば、端子部37aに導電バー110aが電気的に接続
され、端子部37cに挿入端子片118aが電気的に接
続されるが、挿入端子片118bは端子部37bに挿入
されるだけで電気的な接続は行われない。ここに、本実
施形態では、端子部37a〜37cが導電バー110a
〜110cに差込接続される電源端子部を構成してお
り、端子部37a〜37cのうちの2つに導電バー11
0a〜110cが差込接続される導電性材料からなる受
刃(図示せず)が設けられている。要するに、本実施形
態における分岐回路遮断器32は、器体をスライドさせ
て受刃を導電バー110a〜110cに差込接続するも
のであって、電源側の接続方式が端子ねじを用いない差
込方式(所謂プラグイン方式)になっている。
【0046】なお、分岐回路遮断器32は、負荷側に電
線挿入口(図示せず)が設けられており、電線挿入口を
通して器体に電線を挿入するだけで器体内に収納された
端子板(図示せず)と鎖錠ばね(図示せず)とで構成さ
れた周知の速結端子からなる負荷端子部に電線が接続さ
れる。
【0047】分岐回路遮断器32の器体の一方の側面
(左側面)には分岐用取付台60に設けた遮断器保持突
起65に係合する保持溝38が開口されている。ここ
に、保持溝38は分岐回路遮断器32を差込方向(図7
における上方向)にスライドさせることにより遮断器保
持突起65が係合する。さらに、分岐回路遮断器32の
前面であって隔壁101寄りの端部には2個の結束用突
部39が突設されている。
【0048】しかして、分岐回路遮断器32を分岐用取
付台60に取り付けるに際しては、端子部37aに導電
バー110aを挿入し、端子部37b,37cには挿入
端子片118a,118bを挿入せずに分岐回路遮断器
32を挿入端子片118b,118aの幅方向にずらし
ている状態から、分岐回路遮断器32の保持溝38に遮
断器保持突起65が挿入されるとともに挿入端子片11
8b,118aが端子部37b,37cに挿入されるよ
うに分岐回路遮断器32をスライドさせると、分岐用取
付台60の前面と遮断器保持突起65との間で保持溝3
8の周部が挟持されるようになる。このとき、遮断器支
持片66,67および薄肉部65aが分岐回路遮断器3
2の側面に当接して分岐回路遮断器32の左右方向への
位置ずれが防止される。なお、支持部材用取付板50a
には2つの開口窓54が開口されており、導電バー11
0a,110b,110cからの熱を放熱できるように
なっている。
【0049】上述の結束部材130には各分岐回路遮断
器32の前面に重なる部位まで延長された結束片133
が形成され、結束片133の先端部に設けた切欠溝13
4が分岐回路遮断器32の前面に突設された結束用突部
39に係合することによって、分岐回路遮断器32が結
束片133に連結されるようにしてある。この結束部材
130を設けていることにより、各分岐回路遮断器32
が結束部材130を介して連結されることになる。要旨
ではないから詳述しないが、結束部材130の結束片1
33は各分岐回路遮断器32ごとに切欠溝134と結束
用突部39との係合状態を解除できるように構成されて
いる。
【0050】しかして、本実施形態では、上述のよう
に、中性極の導電バー(第1極の導電バー)110aの
前面側を覆うように結束部材130が配設されるととも
に、電圧極の導電バー(第2極の導電バー)110cの
前面側に重なる形で分岐回路遮断器32が配設され、さ
らにバー支持部材100における電圧極の導電バー11
0b(第3極の導電バー)側の端部に形成された係止溝
106bと結束部材130における導電バー110aの
導電バー110b側の端面よりも上方(図1における上
方)に突出した部位に形成された溝136との間に導電
バー110cを覆う保護カバー140が取着されている
ので、第1極の導電バー110aは結束部材130、電
圧極の導電バー110cは分岐回路遮断器32、電圧極
の導電バー110bは保護カバー140によってそれぞ
れ覆うことができ、作業者が誤って導電バー110a,
110b,110cに触れる恐れがなくなるとともに、
各導電バー110a,110b,110cに埃やごみが
付着しにくくなる。
【0051】なお、本実施形態では、係止溝106bが
第1引掛部としての第1溝を、結束部材130が引掛部
材を、結束部材130に設けられた溝136が第2引掛
部としての第2溝をそれぞれ構成している。また、保護
カバー140は、弾性材料により形成され、第1溝と第
2溝との一方に一端部を差し込んだ状態で他端部側を押
圧して弾性変形させることにより他端部が第1溝と第2
溝との他方に係止されるように幅方向の寸法を設定して
あるので、保護カバー140の取付作業を容易にするこ
とができる。
【0052】また、分岐回路遮断器32がバー支持部材
100よりも建物の床側になるように箱体10を建物の
壁面に配置したときに、第1溝が第2溝よりも天井側に
位置し且つ第2溝の方が第1溝よりも壁面から離れた位
置に形成されているので、保護カバー140は建物の壁
面に対して前面側を建物の床側となるように傾斜して取
着されることになるから、箱体10内における保護カバ
ー140よりも天井側の空間を広くすることができ、建
物の天井側からの配線の引き回し作業が容易となる。ま
た、第2溝は、保護カバー140の一端部および他端部
がそれぞれ第1溝および第2溝に係止された状態で保護
カバー140の一面に沿う傾斜面136bが形成されて
いるので、保護カバー140において第2溝に引掛けら
れる他端部が折曲した形で引掛けられる恐れがなく、保
護カバー140が折損しにくくなる。なお、本実施形態
では、引掛爪135が第2溝の周縁から背壁11側に突
出した案内突起を構成しており、保護カバー140の他
端部側を押圧して弾性変形させたときに他端部が案内突
起によってガイドされることとなり、保護カバー140
を第2溝に確実に係止させることができるとともに、案
内突起を結束部材130と別に用意する必要がなく、結
束部材130の材料取りが向上する。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明は、前面開口した箱体
と、箱体の背壁の前面側に配設される主幹開閉器と、主
幹開閉器に電気的に接続された第1極および第2極およ
び第3極の導電バーと、第1極の導電バーが中央に配設
され且つ第2極および第3極の導電バーが第1極の導電
バーの両側で第1極の導電バーよりも背壁側に配設され
るバー支持部材と、第2極および第3極の導電バーそれ
ぞれから突設され第1極の導電バーの短手方向における
第2極の導電バー側の端面と先端縁が揃う分岐接続部
と、第2極の導電バーの前面側に重なる形で配設され少
なくとも第2極または第3極の導電バーの分岐接続部に
差込接続される分岐開閉器と、第1極の導電バーの前面
側に重なる形で配設され分岐開閉器の前面側の要所を引
掛けて分岐接続部から分岐開閉器が外れる方向の移動を
規制する引掛部材とを備えた住宅用分電盤において、上
記バー支持部材における第3極の導電バー側の端部に形
成された第1引掛部と引掛部材における第1極の導電バ
ーの第3極の導電バー側の端面よりも突出する部位に設
けられた第2引掛部との間に第3極の導電バーを覆う保
護カバーが取着されてなるものであり、第1極の導電バ
ーは引掛部材、第2極の導電バーは分岐開閉器、第3極
の導電バーは保護カバーによってそれぞれ覆うことがで
き、作業者が誤って導電バーに触れる恐れがなくなると
ともに、導電バーにごみや埃が付着しにくくなるという
効果がある。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1引掛部および前記第2引掛部を各々対向す
る面側が開放された第1溝および第2溝とし、前記保護
カバーは、弾性材料により形成され、第1溝と第2溝と
の一方に一端部を差し込んだ状態で他端部側を押圧して
弾性変形させることにより他端部が第1溝と第2溝との
他方に係止されるように幅方向の寸法を設定してあるの
で、前記保護カバーの一端部を第1溝に差し込んで他端
部を前記引掛部材の端面に当接させた状態から他端部側
を押圧すれば、前記保護カバーが弾性変形して他端部が
第2溝に係止されることとなり、前記保護カバーの取付
作業を容易にすることができるという効果がある。
【0055】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記分岐開閉器が前記バー支持部材よりも建物の床
側になるように前記箱体を建物の壁面に配置したとき
に、前記第1溝が前記第2溝よりも天井側に位置し且つ
前記第2溝の方が前記第1溝よりも壁面から離れた位置
に形成されているので、前記保護カバーは建物の壁面に
対して前面側を建物の床側となるように傾斜して取着さ
れることになるから、前記箱体内における前記保護カバ
ーよりも天井側の空間を広くすることができ、建物の天
井側からの配線の引き回し作業が容易となるという効果
がある。
【0056】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第2溝は、前記保護カバーの一端部および他端
部がそれぞれ前記第1溝および前記第2溝に係止された
状態で前記保護カバーの一面に沿う傾斜面が形成されて
いるので、前記保護カバーにおいて第2溝に引掛けられ
る他端部が折曲した形で引掛けられる恐れがなく、前記
保護カバーが折損しにくくなるという効果がある。
【0057】請求項5の発明は、請求項2ないし請求項
4の発明において、前記引掛部材は、前記保護カバーの
一端部を前記第1溝に差し込んだ状態で他端部側を押圧
して弾性変形させたときに他端部を前記第2溝へ案内す
るように前記第2溝の周縁から前記背壁側へ突出した案
内突起が設けられているので、前記保護カバーの他端部
側を押圧して弾性変形させたときに他端部が案内突起に
よってガイドされることとなり、前記保護カバーを前記
第2溝に確実に係止させることができるという効果があ
る。
【0058】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記案内突起は、前記引掛部材を第1極の導電バー
に取着するための引掛爪からなるので、前記案内突起を
前記引掛部材と別に用意する必要がなく、前記引掛部材
の材料取りが向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における要部断面図である。
【図2】同上の外観斜視図である。
【図3】同上の要部分解斜視図である。
【図4】同上においてカバーなどを取り外した状態の正
面図である。
【図5】同上においてカバーを取り外した状態の正面図
である。
【図6】同上の断面図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】同上の要部分解斜視図である。
【図9】同上の要部分解斜視図である。
【図10】同上の要部分解斜視図である。
【図11】同上におけるバー支持部材の取付前の要部正
面図である。
【図12】同上におけるバー支持部材の取付前の要部背
面図である。
【図13】同上におけるバー支持部材の取付後の要部正
面図である。
【図14】同上におけるバー支持部材の取付後の要部背
面図である。
【図15】同上におけるバー支持部材の取り付け方の説
明図である。
【図16】従来例を示しカバーなどを取り外した状態の
正面図である。
【図17】同上の分解斜視図である。
【図18】同上においてカバーを取り外した状態の斜視
図である。
【符号の説明】
10 箱体 11 背壁 31 主幹回路遮断器 32 分岐回路遮断器 100 バー支持部材 106b 係止溝 110a 導電バー 110b 導電バー 110c 導電バー 130 結束部材 136 溝 140 保護カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 博章 愛知県瀬戸市穴田町737番地12 尾張松下 電工株式会社内 Fターム(参考) 5G016 AA01 CG06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面開口した箱体と、箱体の背壁の前面
    側に配設される主幹開閉器と、主幹開閉器に電気的に接
    続された第1極および第2極および第3極の導電バー
    と、第1極の導電バーが中央に配設され且つ第2極およ
    び第3極の導電バーが第1極の導電バーの両側で第1極
    の導電バーよりも背壁側に配設されるバー支持部材と、
    第2極および第3極の導電バーそれぞれから突設され第
    1極の導電バーの短手方向における第2極の導電バー側
    の端面と先端縁が揃う分岐接続部と、第2極の導電バー
    の前面側に重なる形で配設され少なくとも第2極または
    第3極の導電バーの分岐接続部に差込接続される分岐開
    閉器と、第1極の導電バーの前面側に重なる形で配設さ
    れ分岐開閉器の前面側の要所を引掛けて分岐接続部から
    分岐開閉器が外れる方向の移動を規制する引掛部材とを
    備えた住宅用分電盤において、上記バー支持部材におけ
    る第3極の導電バー側の端部に形成された第1引掛部と
    引掛部材における第1極の導電バーの第3極の導電バー
    側の端面よりも突出する部位に設けられた第2引掛部と
    の間に第3極の導電バーを覆う保護カバーが取着されて
    なることを特徴とする住宅用分電盤。
  2. 【請求項2】 前記第1引掛部および前記第2引掛部を
    各々対向する面側が開放された第1溝および第2溝と
    し、前記保護カバーは、弾性材料により形成され、第1
    溝と第2溝との一方に一端部を差し込んだ状態で他端部
    側を押圧して弾性変形させることにより他端部が第1溝
    と第2溝との他方に係止されるように幅方向の寸法を設
    定してなることを特徴とする請求項1記載の住宅用分電
    盤。
  3. 【請求項3】 前記分岐開閉器が前記バー支持部材より
    も建物の床側になるように前記箱体を建物の壁面に配置
    したときに、前記第1溝が前記第2溝よりも天井側に位
    置し且つ前記第2溝の方が前記第1溝よりも壁面から離
    れた位置に形成されてなることを特徴とする請求項2記
    載の住宅用分電盤。
  4. 【請求項4】 前記第2溝は、前記保護カバーの一端部
    および他端部がそれぞれ前記第1溝および前記第2溝に
    係止された状態で前記保護カバーの一面に沿う傾斜面が
    形成されてなることを特徴とする請求項3記載の住宅用
    分電盤。
  5. 【請求項5】 前記引掛部材は、前記保護カバーの一端
    部を前記第1溝に差し込んだ状態で他端部側を押圧して
    弾性変形させたときに他端部を前記第2溝へ案内するよ
    うに前記第2溝の周縁から前記背壁側へ突出した案内突
    起が設けられてなることを特徴とする請求項2ないし請
    求項4のいずれかに記載の住宅用分電盤。
  6. 【請求項6】 前記案内突起は、前記引掛部材を第1極
    の導電バーに取着するための引掛爪からなることを特徴
    とする請求項5記載の住宅用分電盤。
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