JPH10144426A - 露出形モジュラジャック - Google Patents

露出形モジュラジャック

Info

Publication number
JPH10144426A
JPH10144426A JP8303393A JP30339396A JPH10144426A JP H10144426 A JPH10144426 A JP H10144426A JP 8303393 A JP8303393 A JP 8303393A JP 30339396 A JP30339396 A JP 30339396A JP H10144426 A JPH10144426 A JP H10144426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid plate
modular
jack
peripheral wall
inner lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8303393A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutomo Sasaki
克友 佐々木
Masaru Yoshida
大 吉田
Yutaka Kato
豊 加藤
Kinya Iwamoto
欣也 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP8303393A priority Critical patent/JPH10144426A/ja
Publication of JPH10144426A publication Critical patent/JPH10144426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】配置場所の制約が少ない露出形モジュラジャッ
クを提供する。 【解決手段】4個のモジュラブロック2が器体1に収納
される。器体1の周壁には切除可能な薄肉に形成された
ノックアウト部16aを複数箇所に形成してある。ノッ
クアウト部16aは、切除することによって、モジュラ
ブロック2に接続されたケーブルが通る電線挿通口を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のような施工
面に露出した形で設置される露出形モジュラジャックに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、PDS(屋内配線システム)
のような配線システムでは、配線が比較的容易であるこ
とからツイストペアケーブルが広く用いられている。こ
の種のケーブルを用いた配線システムでは端末装置を接
続するためのウォールプレートコンセントが用いられ、
ウォールプレートコンセントとしてはモジュラコネクタ
(RJ−45の8ピンコネクタ)を備えるものが用いら
れる。たとえば、10BASE−TのLANでは、規模
がある程度大きくなれば、ウォールプレートコンセント
にツイストペアケーブルを介してパッチパネルを接続
し、パッチパネルをHUBに接続するものが一般的であ
る。
【0003】このようなウォールプレートコンセントと
しては、壁面のような施工面に埋め込んで施工する埋込
形のものがあるが、器体の背面を施工面に対向させた形
で固定する露出形のものは、壁面のような施工面に孔を
あける必要がなく施工が容易であり、しかも施工面をほ
とんど傷めることがないという利点を有するものである
から、多くの需要がある。
【0004】ところで、この種の露出形のウォールプレ
ートコンセント(モジュラコネクタを備えるものである
から、以下、露出形モジュラジャックという)は、ツイ
ストペアケーブルが接続されるものであって、ツイスト
ペアケーブルを挿通する電線挿通口は器体に1箇所だけ
設けられているのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構成の露
出形モジュラジャックでは、器体の1箇所からしかケー
ブルを引き出すことができないから、露出形モジュラジ
ャックの配置場所に制約が生じるという問題がある。つ
まり、壁のコーナ部分などに密着させて露出形モジュラ
ジャックを配置しようとすると電線挿通口が塞がれる場
合があり、このようなときには露出形モジュラジャック
の配置場所を変更したり、取り付ける向きを変更したり
する必要が生じる。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、配置場所の制約が少ない露出形モジ
ュラジャックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、モジュラプラグが挿入されるプ
ラグ挿入口が一面に開口したジャック本体にモジュラプ
ラグの接触子と接触するコンタクトが保持されたモジュ
ラブロックと、背面を施工面に対向させ固定具を用いて
施工面に固定される器体であって背面以外の周壁内周面
にプラグ挿入口を対向させた形でジャック本体を定位置
に収納するとともにプラグ挿入口に対応する部位にモジ
ュラプラグの挿入可能な開口窓を有した器体とからな
り、器体の周壁には切除可能な薄肉に形成されモジュラ
ブロックに接続されるケーブルが通る電線挿通口を切除
時に形成するノックアウト部が器体の背面に交差する周
壁の複数箇所にケーブルを引き出す向きを互いに異なら
せるように形成されて成るものである。
【0008】この構成によれば、切除することによって
ケーブルの通る電線挿通口を形成するノックアウト部を
器体の周壁の複数箇所にケーブルを引き出す向きを互い
に異ならせるように形成しているので、いずれかの電線
挿通口が使用できないときには他の電線挿通口を使用す
ることができ、配置場所に制約が少なくなるのである。
また、電線挿通口はノックアウト部の切除により形成さ
れるから、未使用の電線挿通口が開口することがなく外
観を損なわないものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、モジュラブロックを、各コンタクトにそれぞれ電気
的に接続されるとともに前記ケーブルが接続される複数
の圧接端子がジャック本体におけるプラグ挿入口とは異
なる面に露設されたものとしている。この構成によれ
ば、コンタクトに電気的に接続された圧接端子にケーブ
ルを接続するから、コンタクトとケーブルとの電気的接
続に要する作業が簡単になるのである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、器体が直方体状であって背面に直交する周壁の一面
に前記開口窓が形成され、背面に直交する周壁の残りの
3面にノックアウト部が形成されているのである。この
構成は望ましい実施態様であって、器体が直方体状であ
るから壁のコーナ部分などに密着するように配置するこ
とができ、しかも3面に電線挿通口を形成することが可
能であるから、たとえば2つの壁面と天井面とが突き合
わされるコーナ部分に配置してもいずれか1つの電線挿
通口は使用可能であり、配置場所の制約が非常に少ない
ものとなる。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、器体を、ジャック本体が嵌合する嵌合凹部を前面側
に備えるとともに背面を施工面に対向させて固定される
ベースと、ベースおよびジャック本体の前面側を覆うよ
うにベースに着脱自在に結合されるカバーとで形成して
ある。この構成では、ベースとカバーとを結合すること
により器体を形成してあり、しかもベースの前面側に設
けた嵌合凹部にジャック本体を嵌合させているから、組
立時にはベースからカバーを外した状態でジャック本体
を嵌合凹部に嵌め込んだ後に、ベースにカバーを結合す
ればよいのであって、組立作業が容易であり、生産性が
高くなる。
【0012】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、プラグ挿入口に沿って器体の前後方向に移動自在と
なるように少なくとも一部を重複させて互いに略平行に
配置された内蓋板および外蓋板を器体の開口窓とジャッ
ク本体のプラグ挿入口との間に設け、内蓋板を前方に付
勢するばね体を設け、プラグ挿入口側に配置された内蓋
板の後端部の外側面と外蓋板の前端部の内側面とには互
いに係止されて内蓋板の前方への移動時に外蓋板を前方
に移動させる掛合突起を設け、開口窓の前半部と後半部
とをそれぞれ内蓋板と外蓋板とで閉塞した位置で外蓋板
の前方への移動を規制する位置規制部をプラグ挿入口と
外蓋板との少なくとも一方に設け、内蓋板の前端部には
開口窓から突出し内蓋板の後方への移動時に外蓋板の前
端縁に当接して内蓋板とともに外蓋板を後方に移動させ
て開口窓を開放させる操作片を設けているのである。
【0013】この構成によれば、モジュラプラグを差し
込まない状態では、ばね体のばね力で内蓋板が開口窓を
閉塞する向きに付勢され、内蓋板と外蓋板とに設けた掛
合突起が互いに係止されることによって外蓋板が内蓋板
の移動に連れて前方に移動する。すなわち、内蓋板と外
蓋板とによって開口窓の前半部と後半部とがそれぞれ閉
塞され、このとき外蓋板は位置規制部によって前方への
移動規制がなされ、内蓋板は開口窓の前端縁に操作片が
係止されるから、開口窓が閉塞された状態に保たれるの
である。その結果、プラグ挿入口への異物の侵入や、塩
害によるコンタクトの腐食を防ぐことができる。一方、
操作片は開口窓から突出し、かつ内蓋板が後方に移動す
る際に外蓋板の前端縁に操作片が当接するので、操作片
に対して内蓋板を後方に移動させるように外力を作用さ
せるだけの簡単な操作で、内蓋板と外蓋板とを後方に移
動させて開口窓を開放することができる。しかも、内蓋
板と外蓋板とは少なくとも一部が重複するように互いに
略平行に配設されているから、開口窓の開放時には内蓋
板と外蓋板とを重ねた状態で収納することができるので
あり、内蓋板と外蓋板との収納スペースを比較的小さく
することができるものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、器体内に4個のモジュラブロックが
収納されているものである。この構成は望ましい実施態
様であり、1つの器体で4個までの端末装置を接続する
ことできるから、省スペースで多数の端末装置が接続可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本実施例の露出形モジュラジャッ
クは、図1に示すように、器体1の中に4個のモジュラ
ブロック2を収納して構成される。器体1は耐衝撃性に
優れたABS樹脂などを用いて直方体状に形成されるも
のであり、壁面等の施工面に背面(図3の下面)を対向
させる形で固定されるとともに前面側にモジュラブロッ
ク2が装着されるベース10と、ベース10およびモジ
ュラブロック2の前面側を覆う形でベース10に着脱自
在に結合されるカバー20とにより構成される。図1お
よび図2のように、ベース10の前面の4隅付近には組
立突片11が突出され、組立突片11の外側面にはそれ
ぞれ係合孔12が形成される。カバー20の内周面に
は、組立突片11の係合孔12に対向する部位に組立爪
(図示せず)が突設され、係合孔12に組立爪が凹凸係
合することによって、ベース10に対してカバー20が
着脱自在に結合される。
【0016】ベース10の前面には図2における下壁に
下側片13が突設され、下側片13には4個の開口窓1
4が形成され、かつ各開口窓14に対応する部位でベー
ス10の前面側にはモジュラブロック2の嵌合する嵌合
凹部15が形成されている。モジュラブロック2を嵌合
凹部15に嵌合させた状態ではモジュラブロック2にモ
ジュラプラグを挿入するプラグ挿入口31(後述する)
が開口窓14に略一致する。
【0017】ベース10の前面であって図2における上
壁と左右両壁には、それぞれ突片16が突設され、各突
片16には器体1の内側面を凹陥させた形の薄肉のノッ
クアウト部16aが形成される。したがって、器体1の
外側面は平坦であって外側からはノックアウト部16a
の凹陥部分は見えないようにしてある。このノックアウ
ト部16aは切除可能であって、切除することにより略
U字形の電線挿通口(図示せず)を形成することにな
る。
【0018】各突片16の近傍であってベース10の前
面側にはそれぞれ張力除去部17が形成される。さら
に、隣合う各一対の嵌合凹部15の間(図2におけるモ
ジュラブロック2の上部間)にはそれぞれ筒部18が形
成され、各筒部18にはベース10を前後に貫通する取
付孔18aがそれぞれ形成される。各張力除去部17
は、ベース10の前面に突設された一対のボス17a
と、両ボス17aの間に形成された一対のガイド片17
bと、両ガイド片17bの間に対応する部位でベース1
0の前面に形成された凹凸面17cとを有する。また、
3個の張力除去部17のうちの1個には、各ボス17a
にそれぞれ形成したボス孔17dに螺合するねじ23に
よって、張力止め金具26の両端部がボス17aに固定
される。各張力除去部17に設けたガイド片17bは、
凹凸面17cを挟んで離間して形成され、凹凸面17c
からボス17aに近付くほどベース10からの突出量を
大きくするように傾斜する傾斜面17eを有している。
また、凹凸面17cは両ガイド片17bを含みねじ23
の挿入方向に直交する方向において凹凸を繰り返すよう
に形成されている。張力止め金具26は、図5に示すよ
うに、中央部が両端部とは段違いになる形状に屈曲され
ており、かつ中央部には両端部から中央部が突出する向
きに突出した突部26aが形成されている。この張力止
め金具26は、表裏のいずれの向きでもベース10に固
定することができる。
【0019】カバー20は後面が開放された直方体状に
形成され、モジュラブロック2が装着された状態のボデ
ィ10の前面側を覆う。カバー20の周壁のうち下側片
13および突片16に対応する部位にはそれぞれ切欠部
22a,22bが形成されている。モジュラブロック2
は、合成樹脂のような絶縁材料によって形成されたジャ
ック本体30を備え、ジャック本体30の一面にはモジ
ュラプラグが挿入されるプラグ挿入口31が開口し、ジ
ャック本体30の他面には8個の圧接端子(図示せず)
を備えた端子部35が露出する。また、ジャック本体3
0は、ばね材料よりなる互いに独立した8本の線状ない
し細帯状のコンタクト32を保持し、各圧接端子とコン
タクト32とは電気的に接続される。コンタクト32は
ジャック本体30のプラグ挿入口31の内部に配設され
ている。
【0020】一方、圧接端子は被覆電線を圧入したとき
に絶縁被覆を破って内部導体を接触させる圧接スリット
を備えた略Y字形のものであって周知の形状に形成され
る。また、圧接端子は、モジュラブロック2をボディ1
0の嵌合凹部15に嵌合させた状態でジャック本体30
の前面に露出して左右2列に並ぶように配置され、圧接
スリットはジャック本体30の前面側(図3の上面側)
に臨んで開放される。したがって、上述のノックアウト
部16aを切除して形成される電線挿通口を通して器体
1の中に導入されたケーブル(ツイストペアケーブルを
用いる)の各被覆電線は、圧接端子に接続されることに
よってコンタクト32に接続される。圧接端子に被覆電
線を接続した状態では、各被覆電線はジャック本体30
の各側面から導入された形になる。ジャック本体30と
電線導入口との間では、上述した凹凸面17cと張力止
め金具26との間にケーブルが挟持されることによっ
て、ケーブルに張力が作用しても圧接端子との電気的接
続状態に影響を与えることが防止されている。このよう
な構成のモジュラブロック2は従来より提供されてい
る。
【0021】ところで、張力止め金具26は、両端部に
対して中央部が段違いとなるように形成され、かつ中央
部には突部26aが形成されているから、凹凸面17c
に対して中央部が離れる形で張力止め金具26をベース
10に取り付ければ、直径の比較的大きいケーブルの張
力止めを行なうことができ、また凹凸面17cに突部2
6aを対向させる形で張力止め金具26をベース10に
取り付ければ、直径の比較的小さいケーブルの張力止め
を行なうことができる。つまり、1つの張力止め金具2
6によって、2種類の直径のケーブルに対応することが
可能になる。ここで、本実施形態においては、4対のツ
イストペア線をシースに収めたケーブルと、16対のツ
イストペア線をシースに収めたケーブルとに対応するよ
うに張力止め金具26の形状が設定されている。
【0022】ジャック本体30において圧接端子が露出
する部位には、電線止め40が嵌着される。電線止め4
0は、ジャック本体30の各側面に沿って配置される一
対の脚片41を、圧接端子が露出するジャック本体30
の前面に沿って配置される基片42を介して連結した略
コ形に形成され、脚片41の一部をジャック本体30に
凹凸係合させてジャック本体30に保持されるようにな
っている。また、ジャック本体に電線止め40を装着し
た状態では、圧接スリットに圧入された被覆電線を電線
止め40で押さえることができ、被覆電線の圧接スリッ
トからの抜け止めを行うようになっている。
【0023】ところで、モジュラブロック2をボディ1
0の嵌合凹部15に嵌合させただけでは、モジュラブロ
ック2はボディ10に対して前方への移動が可能である
から、モジュラブロック2の移動を規制するために、嵌
合凹部15の周部の3箇所には係止爪24が突設されて
いる。すなわち、ボディ10においてモジュラブロック
2の各側面と図2におけるモジュラブロック2の上面と
に対向する部位には、それぞれ囲み片25がボディ10
の前面側に突設され、各囲み片25におけるモジュラブ
ロック2との対向面に係止爪24が突設されるのであ
る。一方、ジャック本体20において各囲み片25に対
向する部位にはそれぞれ切欠34が形成され、切欠34
においてボディ10の前面と略平行な面を係止爪24で
係止する。したがって、ジャック本体20のボディ10
からの浮き上がりを係止爪24によって防止することが
できるのである。
【0024】ボディ10に形成した下側片13とプラグ
挿入口31が開口するジャック本体30の一面との間に
は、開口窓14を開閉する内蓋板51と外蓋板52とが
保持される。内蓋板51と外蓋板52とは前後方向に移
動し、前後方向における少なくとも一部が重複するよう
に互いに略平行に配置される。内蓋板51の前端縁には
開口窓14を通して外部に露出する操作片53が突設さ
れ、内蓋板51の後端縁の外側面には左右一対の掛合突
起54が突設される。一方、外蓋板52の前端縁の内側
面には掛合突起54に互いに係止される掛合突起55
(図6参照)が突設されている。さらに、外蓋板52の
内側面の左右両側部には内蓋板51の左右両側縁を案内
する案内リブ56が突設される。下側片13には外蓋板
52の前端位置で案内リブ56の前端縁に当接する突起
(図示せず)が形成されている。さらに内蓋板51の前
端部の左右にはばね受け片57が突設され、ボディ10
の背面に固着される裏カバー58と各ばね受け片57と
の間にコイルスプリングよりなるばね体59が挟持され
ることによって、内蓋板51が前方に付勢されるように
なっている。
【0025】したがって、内蓋板51および外蓋板52
に外力が作用していない状態では、ばね体59のばね力
によって内蓋板51が前方に移動して操作片53が開口
窓14の前端縁に当接した位置に保たれる。このとき外
蓋板52は内蓋板51と掛合突起54,55が互いに係
止されることによって案内リブ56を下側片13の突起
に当接させる位置まで前方に移動するから、図3に示す
ように、内蓋板51と外蓋板52とによって開口窓14
の前半部と後半部とをそれぞれ閉塞することができるの
である。
【0026】一方、開口窓14を開放するには、操作片
53に対してばね体59のばね力に抗して後方に移動す
る向きの力を作用させる。内蓋板51の操作片53が外
蓋板52の前端縁に当接する位置まで後退すると、外蓋
板52は操作片53に押されれて後方に移動し、結果的
に外蓋板52を内蓋板51とともに開くことができるの
である。この状態では、内蓋板51と外蓋板52とは重
複しているから、開口窓14の略半分の寸法で内蓋板5
1および外蓋板52をボディ10の中に収納することが
できるのであって、結果的に施工面からのボディ10の
突出寸法を比較的小さくすることができる。プラグ挿入
口31にモジュラプラグを挿入していれば、この状態を
保つことができるが、モジュラプラグをプラグ挿入口3
1から引き抜けば、ばね体59のばね力によって内蓋体
51および外蓋体52は開口窓14を自動的に閉塞す
る。
【0027】ところで、上述した器体1を施工面に固定
する手段は、基本的には2種類が容易されている。すな
わち、木質壁などの施工面に対しては、ベース10に形
成された筒部18に設けた取付孔18aを通して木ねじ
を施工面に螺合させるのである。一方、施工面が鉄製で
ある場合(たとえば、事務机などに取り付ける場合)を
考慮して、図4に示すように、ベース10の背面にはマ
グネット19が取り付けられている。すなわち、ベース
10の背面にはマグネット用凹所21が形成されてお
り、マグネット用凹所21にマグネット19が収納され
る。マグネット19は永久磁石片19aと、略コ字形の
ヨーク19bとからなり、ヨーク19bの中央片を永久
磁石片19aの一方の磁極に当接させ、ヨーク19bの
両脚片の先端面を永久磁石片19aの他方の磁極の側方
に臨ませた形に形成されている。したがって、施工面が
鉄のような磁性体であれば、永久磁石片19aとヨーク
19bとの間に施工面を介して閉磁路が形成され、施工
面に磁着されるのである。ここに、マグネット19はマ
グネット用凹所21に圧入されるとともに接着剤を用い
てベースに固着される。
【0028】なお、上述の実施形態では器体1を直方体
状とした例を示したが、円筒状などどの形状であっても
本発明の技術思想は適用可能である。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記目的を達成する
ために、モジュラプラグが挿入されるプラグ挿入口が一
面に開口したジャック本体にモジュラプラグの接触子と
接触するコンタクトが保持されたモジュラブロックと、
背面を施工面に対向させ固定具を用いて施工面に固定さ
れる器体であって背面以外の周壁内周面にプラグ挿入口
を対向させた形でジャック本体を定位置に収納するとと
もにプラグ挿入口に対応する部位にモジュラプラグの挿
入可能な開口窓を有した器体とからなり、器体の周壁に
は切除可能な薄肉に形成されモジュラブロックに接続さ
れるケーブルが通る電線挿通口を切除時に形成するノッ
クアウト部が器体の背面に交差する周壁の複数箇所にケ
ーブルを引き出す向きを互いに異ならせるように形成さ
れたものであり、切除することによってケーブルの通る
電線挿通口を形成するノックアウト部を器体の周壁の複
数箇所にケーブルを引き出す向きを互いに異ならせるよ
うに形成しているので、いずれかの電線挿通口が使用で
きないときには他の電線挿通口を使用することができ、
配置場所に制約が少なくなるという利点がある。また、
電線挿通口はノックアウト部の切除により形成されるか
ら、未使用の電線挿通口が開口することがなく外観を損
なわないという利点がある。
【0030】請求項2の発明のように、モジュラブロッ
クを、各コンタクトにそれぞれ電気的に接続されるとと
もに前記ケーブルが接続される複数の圧接端子がジャッ
ク本体におけるプラグ挿入口とは異なる面に露設された
ものとすれば、コンタクトに電気的に接続された圧接端
子にケーブルを接続するから、コンタクトとケーブルと
の電気的接続に要する作業が簡単になるという利点があ
る。
【0031】請求項3の発明のように、器体が直方体状
であって背面に直交する周壁の一面に前記開口窓が形成
され、背面に直交する周壁の残りの3面にノックアウト
部が形成されたものでは、器体が直方体状であるから壁
のコーナ部分などに密着するように配置することがで
き、しかも3面に電線挿通口を形成することが可能であ
るから、たとえば2つの壁面と天井面とが突き合わされ
るコーナ部分に配置してもいずれか1つの電線挿通口は
使用可能であり、配置場所の制約が非常に少ないものと
なるという利点がある。
【0032】請求項4の発明のように、器体を、ジャッ
ク本体が嵌合する嵌合凹部を前面側に備えるとともに背
面を施工面に対向させて固定されるベースと、ベースお
よびジャック本体の前面側を覆うようにベースに着脱自
在に結合されるカバーとで形成したものでは、ベースと
カバーとを結合することにより器体を形成してあり、し
かもベースの前面側に設けた嵌合凹部にジャック本体を
嵌合させているから、組立時にはベースからカバーを外
した状態でジャック本体を嵌合凹部に嵌め込んだ後に、
ベースにカバーを結合すればよいのであって、組立作業
が容易であり、生産性が高くなるという利点がある。
【0033】請求項5の発明のように、プラグ挿入口に
沿って器体の前後方向に移動自在となるように少なくと
も一部を重複させて互いに略平行に配置された内蓋板お
よび外蓋板を器体の開口窓とジャック本体のプラグ挿入
口との間に設け、内蓋板を前方に付勢するばね体を設
け、プラグ挿入口側に配置された内蓋板の後端部の外側
面と外蓋板の前端部の内側面とには互いに係止されて内
蓋板の前方への移動時に外蓋板を前方に移動させる掛合
突起を設け、開口窓の前半部と後半部とをそれぞれ内蓋
板と外蓋板とで閉塞した位置で外蓋板の前方への移動を
規制する位置規制部をプラグ挿入口と外蓋板との少なく
とも一方に設け、内蓋板の前端部には開口窓から突出し
内蓋板の後方への移動時に外蓋板の前端縁に当接して内
蓋板とともに外蓋板を後方に移動させて開口窓を開放さ
せる操作片を設けたものでは、モジュラプラグを差し込
まない状態では、ばね体のばね力で内蓋板が開口窓を閉
塞する向きに付勢され、内蓋板と外蓋板とに設けた掛合
突起が互いに係止されることによって外蓋板が内蓋板の
移動に連れて前方に移動する。すなわち、内蓋板と外蓋
板とによって開口窓の前半部と後半部とがそれぞれ閉塞
され、このとき外蓋板は位置規制部によって前方への移
動規制がなされ、内蓋板は開口窓の前端縁に操作片が係
止されるから、開口窓が閉塞された状態に保たれるので
ある。その結果、プラグ挿入口への異物の侵入や、塩害
によるコンタクトの腐食を防ぐことができるという利点
がある。一方、操作片は開口窓から突出し、かつ内蓋板
が後方に移動する際に外蓋板の前端縁に操作片が当接す
るので、操作片に対して内蓋板を後方に移動させるよう
に外力を作用させるだけの簡単な操作で、内蓋板と外蓋
板とを後方に移動させて開口窓を開放することができ
る。しかも、内蓋板と外蓋板とは少なくとも一部が重複
するように互いに略平行に配設されているから、開口窓
の開放時には内蓋板と外蓋板とを重ねた状態で収納する
ことができるのであり、内蓋板と外蓋板との収納スペー
スを比較的小さくすることができるという利点を有す
る。
【0034】請求項6の発明のように、器体内に4個の
モジュラブロックが収納されているものでは、1つの器
体で4個までの端末装置を接続することできるから、省
スペースで多数の端末装置が接続可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】同上の1つの裏カバーを外した状態の背面図で
ある。
【図5】同上に用いる張力止め金具を示す側面図であ
る。
【図6】図2のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 器体 2 モジュラブロック 10 ベース 14 開口窓 15 嵌合凹部 16a ノックアウト部 18 筒部 18a 取付孔 19 マグネット 20 カバー 30 ジャック本体 31 プラグ挿入口 32 コンタクト 51 内蓋板 52 外蓋板 53 操作片 54 掛合突起 55 掛合突起 56 案内リブ 59 ばね体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 欣也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが挿入されるプラグ挿入
    口が一面に開口したジャック本体にモジュラプラグの接
    触子と接触するコンタクトが保持されたモジュラブロッ
    クと、背面を施工面に対向させ固定具を用いて施工面に
    固定される器体であって背面以外の周壁内周面にプラグ
    挿入口を対向させた形でジャック本体を定位置に収納す
    るとともにプラグ挿入口に対応する部位にモジュラプラ
    グの挿入可能な開口窓を有した器体とからなり、器体の
    周壁には切除可能な薄肉に形成されモジュラブロックに
    接続されるケーブルが通る電線挿通口を切除時に形成す
    るノックアウト部が器体の背面に交差する周壁の複数箇
    所にケーブルを引き出す向きを互いに異ならせるように
    形成されて成る露出形モジュラジャック。
  2. 【請求項2】 モジュラブロックは、各コンタクトにそ
    れぞれ電気的に接続されるとともに前記ケーブルが接続
    される複数の圧接端子がジャック本体におけるプラグ挿
    入口とは異なる面に露設されていることを特徴とする請
    求項1記載の露出形モジュラジャック。
  3. 【請求項3】 器体は直方体状であって背面に直交する
    周壁の一面に前記開口窓が形成され、背面に直交する周
    壁の残りの3面にノックアウト部が形成されて成ること
    を特徴とする請求項1記載の露出形モジュラジャック。
  4. 【請求項4】 器体は、ジャック本体が嵌合する嵌合凹
    部を前面側に備えるとともに背面を施工面に対向させて
    固定されるベースと、ベースおよびジャック本体の前面
    側を覆うようにベースに着脱自在に結合されるカバーと
    からなることを特徴とする請求項3記載の露出形モジュ
    ラジャック。
  5. 【請求項5】 プラグ挿入口に沿って器体の前後方向に
    移動自在となるように少なくとも一部を重複させて互い
    に略平行に配置された内蓋板および外蓋板を器体の開口
    窓とジャック本体のプラグ挿入口との間に設け、内蓋板
    を前方に付勢するばね体を設け、プラグ挿入口側に配置
    された内蓋板の後端部の外側面と外蓋板の前端部の内側
    面とには互いに係止されて内蓋板の前方への移動時に外
    蓋板を前方に移動させる掛合突起を設け、開口窓の前半
    部と後半部とをそれぞれ内蓋板と外蓋板とで閉塞した位
    置で外蓋板の前方への移動を規制する位置規制部をプラ
    グ挿入口と外蓋板との少なくとも一方に設け、内蓋板の
    前端部には開口窓から突出し内蓋板の後方への移動時に
    外蓋板の前端縁に当接して内蓋板とともに外蓋板を後方
    に移動させて開口窓を開放させる操作片を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項3記載の露出形モジュラジャッ
    ク。
  6. 【請求項6】 器体内に4個のモジュラブロックが収納
    されて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項5記
    載の露出形モジュラジャック。
JP8303393A 1996-11-14 1996-11-14 露出形モジュラジャック Pending JPH10144426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303393A JPH10144426A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 露出形モジュラジャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303393A JPH10144426A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 露出形モジュラジャック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10144426A true JPH10144426A (ja) 1998-05-29

Family

ID=17920489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8303393A Pending JPH10144426A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 露出形モジュラジャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10144426A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134240A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Matsushita Electric Works Ltd 露出形モジュラジャック
USRE43221E1 (en) 2002-12-11 2012-03-06 Hellermanntyton Data Limited Structured cabling system and method
JP2013026037A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Panasonic Corp モジュラジャック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134240A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Matsushita Electric Works Ltd 露出形モジュラジャック
USRE43221E1 (en) 2002-12-11 2012-03-06 Hellermanntyton Data Limited Structured cabling system and method
JP2013026037A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Panasonic Corp モジュラジャック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62262379A (ja) ケ−ブルワイヤ用のコネクタバンク
JPH10144424A (ja) コンセント
JPH10144426A (ja) 露出形モジュラジャック
JP2002134233A (ja) 露出形モジュラジャック
JPH11273792A (ja) ブレーカ付きコンセント
JP2002134240A (ja) 露出形モジュラジャック
JP3192192B2 (ja) モジュラジャック
JP3564947B2 (ja) コンセント
JPH1186955A (ja) モジュラジャック
US4761525A (en) Electrical switch apparatus having a wire engaging electrical conducting member
JP2871177B2 (ja) 多極型モジュラジャック
US4740175A (en) Electrical receptacle apparatus
JP3932931B2 (ja) 埋込型コンセント
JP3091309B2 (ja) モジュラジャック
JP3261237B2 (ja) ブレーカ付コンセント
JP3076413B2 (ja) ハーネスプラグ
JP2002291117A (ja) 住宅用分電盤
JP2810723B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JPH0529026A (ja) ハーネスプラグ
JP3463485B2 (ja) コンセント
JP2826209B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JP3135970B2 (ja) モジュラジャック
JPH06290828A (ja) 露出形モジュラジャック器具
JP2985854B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JP2810704B2 (ja) 多極型モジュラジャック

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030204