JP3463485B2 - コンセント - Google Patents

コンセント

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JP3463485B2
JP3463485B2 JP29067596A JP29067596A JP3463485B2 JP 3463485 B2 JP3463485 B2 JP 3463485B2 JP 29067596 A JP29067596 A JP 29067596A JP 29067596 A JP29067596 A JP 29067596A JP 3463485 B2 JP3463485 B2 JP 3463485B2
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隆司 川本
満寿雄 北村
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接地線が接続可能
な接地接続端子部を備えたコンセントに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、感電事故の防止等を目的として接
地極や接地線(アース線)を有するプラグ(電源プラ
グ)を備えた電気機器が普及してきたことに伴い、接地
極或いは接地接続端子部の何れかを備えたコンセントが
用いられる場合が増えてきている(例えば、特開平3−
49170号公報、特開昭63−110564、実開昭
57−121090号公報、特開昭63−110564
号公報、実開昭57−121090号公報、実開昭62
−4080号公報及び実開昭63−186075号公報
等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接地接続端
子部をねじ式の端子構造とした場合、接地接続端子部の
スペースが比較的に大きいために、接地極を備えたプラ
グが2個接続できるようにするとハウジングが大型化し
てしまうという問題があった。また、ねじ式の接地接続
端子部にあっては、ねじが露出しているために外観上の
見栄えも良くないという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、接地極を備えたプラグと接地線を有するプラ
グとを同時に使用できるとともに小型で外観上の見栄え
も良いコンセントを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、前面に3個1組の栓刃挿入口が
2組設けられたハウジングと、ハウジング内において各
栓刃挿入口から挿入される栓刃と各別に電気的に接続さ
れる電圧側刃受ばね、接地側刃受ばね及び接地刃受ばね
と、これらの刃受ばねがそれぞれ各別に接続された電圧
側端子板、接地側端子板及び接地端子板と、各端子板と
の間で速結端子を構成する鎖錠ばね及び解除釦と、ハウ
ジングの前面に設けられて接地線が挿入される接地線挿
入口、接地端子板に電気的に接続される端子片、ハウジ
ング内において接地線挿入口に挿入された接地線を端子
片との間で挟持して接地線と端子片を接触導通させる錠
ばねを有する接地接続端子部とを備え、ハウジングの前
面に設けた凹所の底部に接地線挿入口を設けるととも
に、凹所の開口を開閉自在に覆う扉体を具備し、接地線
の被覆を剥く場合に芯線の長さの目安となる溝を扉体
凹所に対向する面に設けて成ることを特徴とし、接地線
挿入口から挿入される接地線が錠ばねによって端子片と
の間で挟持されて接地端子板と電気的に接続されるた
め、ねじ式の端子構造に比べてスペースが小さくて済む
ことから小型化が可能となり、しかも、接地線挿入口は
凹所の開口を覆う扉体によって開閉自在に隠されるた
め、外観上の見栄えを良くすることができる。さらに、
扉体に設けられた溝の長さに合うように接地線の被覆を
剥けば、芯線の長さを適切な長さとすることができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、接地線と接触導通する端子片を接地端子板と一体に
形成して成ることを特徴とし、省スペース化と部品点数
の削減が図れる。請求項3の発明は、請求項1又は2の
発明において、接地線を挟持する錠ばねを解除方向に撓
ませる解除手段を備えたことを特徴とし、解除手段によ
り錠ばねを撓ませることで接地線を容易に接続し、且つ
取り外すことができる。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、ハウジングの前面側に可動自在に設けられ、操作時
に先端部で錠ばねを解除方向に撓ませる解除レバーにて
解除手段を構成したことを特徴とし、解除操作が容易に
行える。請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発
明において、各組の栓刃挿入口に対応する一対の電圧側
刃受ばねを電圧側端子板の両端に一体に形成して成る電
圧側刃受ばねブロックと、各組の栓刃挿入口に対応する
一対の接地側刃受ばねを接地側端子板の両端に一体に形
成して成る接地側刃受ばねブロックとを長手方向に沿っ
たハウジング内の両側部に納装して成り、ハウジングの
長手方向に沿った両側面の一部を外方へ膨出させること
でハウジング内に収納部を形成するとともに、電圧側端
子板及び接地側端子板、鎖錠ばね、解除釦から成る速結
端子をそれぞれ各収納部内に収納したことを特徴とし、
部品点数の削減と省スペース化が図れる。
【0008】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、ハウジングに固定される脚片と、凹所
の開口を覆う主片とを薄肉のヒンジ部を介して一体に形
成して扉体を構成したことを特徴とし、扉体を容易に製
作することができる。
【0009】請求項の発明は、請求項の発明におい
て、扉体の脚片に係止部を設けるとともに、この係止部
が係止される被係止部をハウジングに設けたことを特徴
とし、脚片に設けた係止部をハウジングの被係止部に係
止させるだけで扉体をハウジングに容易に取り付けて固
定することができる。請求項の発明は、請求項1〜7
の何れかの発明において、扉体を閉じたときに扉体とハ
ウジングとをロックするロック手段を備えたことを特徴
とし、扉体が不用意に開くことが防止できる。請求項
の発明は、求項1〜8の何れかの発明において、埋込
型の配線器具用に規格化された取付枠に3個まで取り付
けることのできる単位寸法の配線器具の3個分の寸法に
ハウジングを形成して成ることを特徴とし、埋込型の配
線器具用の埋込ボックスなどにも容易に取り付けること
ができ、また、埋込型の配線器具等と取付枠を共用する
ことができ、施工作業が簡素化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の一実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態の
分解斜視図であり、合成樹脂製のボディ1aとカバー1
bとを金属製の組立枠2により結合してハウジング1を
構成している。この組立枠2は、所謂埋込ボックス等に
取り付けるための取付枠を兼ねるものであって、JIS
等において埋込型の配線器具用に規格化されている一連
の取付枠とほぼ同一の形状及び寸法に形成されている。
一方、ハウジング1は、上記規格化された一連の取付枠
に3個まで取り付けることのできる単位寸法の配線器具
の3個分の寸法(3個モジュール寸法という。)に形成
されており、ボディ1a及びカバー1bの両側面に突設
された凸部3a,3bが、組立枠2の両側片2a,2a
から各々一対ずつ突設されている略U形の突出片2b…
の内側周縁に係止されることによって、ボディ1aとカ
バー1bとが組立枠2により固定されてハウジング1が
組み立てられている。なお、組立枠2の長手方向に対向
する取付片2c,2cには、上記埋込ボックスに取り付
けるためのボックスねじ用の長孔2d,2dと、壁を構
成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のは
さみ金具(図示せず)が取着される取着孔2e,2e
と、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付けるため
のプレートねじ用のねじ孔2f,2fと、壁材などに組
立枠2を直に取り付ける際の取付ねじ等が挿通されるね
じ挿通孔2g…とが少なくとも設けてある。
【0011】図2に示すように、カバー1bの前面(ハ
ウジング1の前面)には、3個1組の栓刃挿入口4a,
4b,4cが長手方向に沿って2組設けてあって、接地
極付のプラグ(図示せず)が2個同時に接続できるよう
になっている。ここで、プラグの接地側の栓刃(平板状
の栓刃)が挿入される栓刃挿入口4a,4aと、同じプ
ラグの電圧側の栓刃(平板状の栓刃)が挿入される栓刃
挿入口4b,4bとは矩形に形成されており、電圧側の
栓刃挿入口4b,4bに対して接地側の栓刃挿入口4
a,4aの方が長手方向の寸法を長くしてある。また、
プラグの接地極(断面形状略U形の接地ピン)が挿入さ
れる栓刃挿入口4c,4cは略半円状に形成されてい
る。
【0012】一方、ハウジング1の内部には、栓刃挿入
口4a…から挿入された栓刃及び接地極と各別に電気的
及び機械的に接続される一対の接地側刃受ばね11,1
1、電圧側刃受ばね21,21並びに接地刃受ばね3
1,31が、各栓刃挿入口4a,4b,4cの奥に位置
するように収納されている。ここで、接地側刃受ばね1
1,11並びに電圧側刃受ばね21,21は、板状の金
属部材を加工することで、鎖錠ばね40,40及び解除
釦41とともに速結端子を構成する接地側端子板12並
びに電圧側端子板22の両端に略逆Ω形に一体形成さ
れ、接地側刃受ばね11,11と接地側端子板12とで
接地側刃受ばねブロック10が構成されるとともに、電
圧側刃受ばね21,21と電圧側端子板22とで電圧側
刃受ばねブロック20が構成されている。なお、これら
接地側刃受ばねブロック10と電圧側刃受ばねブロック
20とは、全く同一の形状を有している。
【0013】また、図3に示すように一対の接地刃受ば
ね31,31は、同じく板状の金属部材を加工すること
によって、鎖錠ばね40,40及び解除釦41とともに
速結端子を構成する接地端子板32及び当接板34と、
後述する接地接続部50,50を構成する端子片52,
52とともに一体に形成されて接地刃受ばねブロック3
0が構成されている。略コ字形の接地端子板32と平板
状の当接板34とが互いに対向するように折曲形成され
ており、その基部には両者の対向方向に略直交する方向
に対向させて一対の端子片52,52が折曲形成されて
いる。また、端子片52,52は、両側端部を内側に折
曲して成る側片52a,52aを有する略コ字形に形成
してある。なお、接地刃受ばね31と、接地端子板3
2,当接板34及び端子片52,52とを別体に形成
し、かしめ等の適宜の方法により取着するようにしても
よい。
【0014】ところで、端子片52,52は、錠ばね5
3,53並びに解除レバー54,54とともに外部の接
地線(アース線)が接続される接地接続部50を構成し
ている。錠ばね53,53は、帯板状の金属部材を折曲
して形成され、主片53aの一端側には略直角に折曲さ
れた支持片53bを有し、他端側には略半円状の湾曲部
53cから支持片53bの方へ傾斜して延びる接触片5
3dを有している。そして、錠ばね53,53の主片5
3aが、接地接続部50,50を構成する端子片52,
52の側片52a内側面に取着される。また、解除レバ
ー54,54は合成樹脂製であって、矩形状の主部54
a,54aの端縁より角柱状の操作部54b,54bが
突設されるとともに、主部54a,54aの両側面から
略三角形状の当接部54c,54cが突設されて構成さ
れている。
【0015】一方、図1及び図4に示すように、函形の
ボディ1aの内部には、隔絶壁5並びに仕切壁6によっ
て区切られた4つの収納部71 〜74 が設けてある。そ
のうち、ボディ1aの長手方向に沿って立設された隔絶
壁5で区切られた両側の第1及び第2の収納部71 ,7
2 には、それぞれ接地側刃受ばねブロック10、鎖錠ば
ね40,40及び解除釦41と、電圧側刃受ばねブロッ
ク20、鎖錠ばね40及び解除釦41とが収納される。
ここで、ボディ1aの長手方向に沿った両側面のほぼ中
央の一部を外方へ膨出させることにより、第1及び第2
の収納部71 ,72 における他の部分よりも幅広に形成
しており、この幅広の部分に接地側端子板12、鎖錠ば
ね40並びに解除釦41と、電圧側端子板22、鎖錠ば
ね40並びに解除釦41が収納される。このように、鎖
錠ばね40や解除釦41が収納される収納部を、ボディ
1aの一部のみを幅方向に膨出させて形成しているた
め、ボディ1aひいてはハウジング1の小型化、省スペ
ース化が図れるという利点がある。なお、この幅広の部
分の開口面は、カバー1bの両側面のほぼ中央部より外
方へ突設された突片8,8によって閉塞される(図1参
照)。
【0016】ところで、電圧側刃受ばねブロック20に
は電圧側端子板22と対向する当接片23が設けてあ
る。そして、第2の収納部72 における幅広の部分に収
納された電圧側端子板22と当接片23の間に鎖錠ばね
40,40が配置してあり、電圧側端子板22には鎖錠
ばね40に設けた鎖錠片40a及び接触片40bが対向
する。鎖錠片40a及び接触片40bは、弾性を有する
導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片40cの両端
部に形成されている。鎖錠片40aは中央片40cとの
連結部位から先端縁に向かって電圧側端子板22に近づ
く向きに傾斜し、接触片40bは略S字形に曲成されて
いる。また、中央片40cは略平板状に形成されていて
当接片23に当接する。而して、鎖錠ばね40の鎖錠片
40a及び接触片40bと電圧側刃受ばねブロック20
の電圧側端子板22との間に、ボディ1aの底部に設け
た電線挿入孔から挿入された図示しない電線が挿入され
ると、鎖錠片40aの先端が電線に食い込んで抜け止め
がなされるとともに、鎖錠片40a及び接触片40bに
よって電線が電圧側端子板22に圧接されることによ
り、電線と電圧側端子板22との導通(接続)が図られ
る。また、解除釦41は、操作されることによって鎖錠
ばね40の鎖錠片40aを圧接解除方向に撓ませ、鎖錠
片40aの先端を電線から引き離して電圧側端子板22
と電線との接続を解除するものである。なお、接地側刃
受ばねブロック10の方も電圧側刃受ばねブロック20
と同一の構成を有しているので、説明は省略する。
【0017】一方、ボディ1aの略中央部に長手方向に
沿って形成された第3の収納部73には接地刃受ばねブ
ロック30の両接地刃受ばね31,31が収納され、ボ
ディ1aの長手方向に沿った一端側に仕切壁6,6で区
切られた第4の収納部74 に接地刃受ばねブロック30
の接地端子板32、当接板34、鎖錠ばね40,40並
びに解除釦41’が収納される。なお、接地端子板3
2、鎖錠ばね40及び解除釦41’からなる速結端子構
造は上述の電圧側刃受ばねブロック20の構造と共通で
あって、鎖錠ばね40の中央片40cが当接板34に当
接し、鎖錠ばね40の鎖錠片40a及び接触片40bが
接地端子板32に対向するように第4の収納部74 内に
配置される(図4参照)。なお、収納部74 の底面には
収納部74に連通し、電線が挿入される電線挿入口62
が設けてある。
【0018】ところで、カバー1bの前面端部には略コ
字形の凹所13が設けてあって、この凹所13の底部に
は接地線が挿入される一対の接地線挿入口51,51が
開口させてある。各接地線挿入口51,51の奥側には
それぞれ端子片52,52及び錠ばね53,53が位置
させてある。また、凹所13の底部には、解除レバー5
4,54の角柱状の操作部54b,54bが内側から挿
通される操作孔55,55が、接地線挿入口51,51
の上側(長手方向に沿った内側)に設けてある。すなわ
ち、カバー1bの内側から上記操作孔55,55に解除
レバー54,54の操作部54b,54bを挿通し、且
つカバー1bをボディ1aに組み立ててハウジング1を
形成すれば、図5〜図7に示すように、解除レバー5
4,54の当接部54c,54cがその斜面の部分で錠
ばね53,53の接触片53d,53dに当接すること
になる。
【0019】また、開閉自在に凹所13の開口面を覆う
扉体70がハウジング1の前面に取り付けてある。合成
樹脂製の扉体70は、略コ字形の主片71と、主片71
の両端部に薄肉のヒンジ部75,75を介して一体に形
成された脚片72,72を備えている。各脚片72,7
2の側端面からは扉体70をハウジング1に係止固定す
るための係止爪73,73が突設してある。
【0020】一方、主片71の側端面からは突片74が
突出させてある。この突片74の両側先端部には係止片
76,76が突設してある。また突片74の基部には、
接地線の被覆を剥く場合に芯線の長さの目安となる溝7
7が設けてある。すなわち、この溝77の長さに合うよ
うに接地線の被覆を剥けば、芯線の長さを適切な長さと
することができるのであって、このような溝77は一般
にストリップゲージと呼ばれている。さらに、主片74
の先端縁には略半円状の凹部78が設けてある。上記の
ように、主片71、脚片72,72、ヒンジ部75,7
5等を合成樹脂により一体に形成すれば、扉体70を容
易に製作することができる。
【0021】さて、カバー1b前面の凹所13底部に
は、扉体70の脚片72,72が挿入される脚片挿入孔
14,14が設けてある。この脚片挿入孔14,14に
挿入された脚片72,72の係止爪73,73が、カバ
ー1bの内側面端部に形成された係止凹部15に係止さ
れることにより、扉体70がカバー1b(ハウジング
1)に取り付けられるのである。ここで、図6に示すよ
うに係止凹部15と対向する位置には突起16が設けて
あって、脚片72の内側への移動を規制することで係止
爪73と係止凹部15との係止が外れ難くしてある。そ
して、扉体70をヒンジ部75,75の部分から折り曲
げれば、主片71によって凹所13の開口を開閉自在に
覆うことができるのである。また、凹所13の両側並び
に下側(長手方向の外側)には、扉体70を閉じたとき
に主片71に当接する台部16a〜16cが設けてあ
る。つまり、これらの台部16a〜16cに主片71を
当接させることで扉体70が凹所13内に押し込まれる
のを防ぐことができる。さらに下側の台部16cの両端
部には、扉体70に設けた係止片76,76が係止され
る係止孔17,17が設けてあって、扉体70を閉じた
ときに係止片76,76を係止孔17,17に係止させ
れば、扉体70が不用意に開かないようにロックするこ
とができる。なお、突片74には凹部78が設けてある
から、扉体70を開けるときには指あるいはドライバ等
の工具の先端を凹部78から挿入して引き上げることで
容易に扉体70を開けることができる。
【0022】次に、接地接続部50への接地線60の接
続の仕方について説明する。まず、扉体70を開けて接
地線挿入口51,51を露出させ、凹所13底部から突
出している解除レバー54の操作部54bを押しなが
ら、接地線挿入口51に接地線60の芯線を挿入する。
すなわち、接地線60の非接続状態においては錠ばね5
3の接触片53d先端が端子片52の側片52a内側面
に当接しているのであるが、操作部54bを押すと解除
レバー54の当接部54cによって接触片53dが撓め
られ、その結果接触片53dの先端が端子片52の側片
52a内側面から離れて両者の間に隙間が生じる。よっ
て、この隙間に接地線60の芯線を挿通した後、操作部
54bを放すと錠ばね53の復元力によって接触片53
dと端子片52の側片52aとに接地線60の芯線が挟
持され且つ接触導通する。しかも、接触片53dは接地
線60の挿入方向(接地線挿入口51からハウジング1
内部への方向)に向けて傾斜させてあるから、確実な抜
け止めが可能となる。ここで、凹所13底部の下側(長
手方向の外側)には開口端縁に向かう傾斜面18が設け
てあり、しかも、扉体70を閉めた状態でも扉体70の
両肩部分(突片74の両側部分)が開口しているから、
接地接続部50に接続された接地線60を傾斜面18に
沿わせて上記肩部分の開口から凹所13の外へ導出させ
ることができる。このように、接地線60を接地接続部
50に接続した状態でも扉体70を閉めることができる
から、外観上の見栄えを良くすることができる。
【0023】一方、接地線60を取り外す場合も同様の
操作を行えばよく、操作部54bを押して接触片53d
を撓ませれば、接触片53dと端子片52の側片52a
とに挟持されていた芯線が解放されるので、接地線60
を引き抜くことができる。上述のように本実施形態は、
従来のドライバあるいは手動によるねじ式の端子(アー
スターミナル)の代わりに、ワンタッチで接地線60の
接続が可能な速結端子構造を有する接地接続部50を備
えたことにより、接地線60の接続作業が容易になって
施工性が向上するとともに、普通の単線だけでなく拠り
線からなる接地線60でも確実に接続可能であって、し
かも、ハウジング1の前面に端子ねじのような大型の部
品が突出するようなことがなくなり、限られたスペース
を有効に利用することができる。また、解除レバー54
の操作部54b並びに接地線挿入口51,51が凹所1
3内に収められ且つ扉体70により凹所13の開口面が
覆われるので、操作部54bや接地線挿入口51,51
などがハウジング1の前面側へ露出並びに突出せず、接
地線挿入口51,51や操作部54b,54bを隠すと
ともにハウジング1の前面を略平坦な状態にすることが
できて見栄えを良くすることができる。さらに、一対の
接地刃受ばね31,31と接地接続部50の端子片5
2,52や接地端子板32等を、接地刃受ばねブロック
30として一体に形成しているため、省スペース化や部
品点数の削減が図れるという利点がある。また、接地極
付のプラグが接続可能であるとともに2つの接地線接続
部50,50を備えているから、プラグの接地極と接地
線との両方で確実にアースをとることができ、安全性の
向上が図れる。なお、座金と端子ねじから成る従来のね
じ止め式の接地接続部であれば、単線と拠り線とを同時
に接続したときに拠り線がしっかりと固定できずに容易
に抜けてしまうというような不具合が生じる場合がある
が、本実施形態によれば錠ばね53によって単線と拠り
線を同時に確実に挟持することが可能であり、上記のよ
うな不具合が生じないという利点がある。また、既存の
埋込型の配線器具と同様にして埋込ボックス等に容易に
取り付けることができ、施工作業の簡素化や部品の共通
化が図れる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記目的を達成する
ために、前面に3個1組の栓刃挿入口が2組設けられた
ハウジングと、ハウジング内において各栓刃挿入口から
挿入される栓刃と各別に電気的に接続される電圧側刃受
ばね、接地側刃受ばね及び接地刃受ばねと、これらの刃
受ばねがそれぞれ各別に接続された電圧側端子板、接地
側端子板及び接地端子板と、各端子板との間で速結端子
を構成する鎖錠ばね及び解除釦と、ハウジングの前面に
設けられて接地線が挿入される接地線挿入口、接地端子
板に電気的に接続される端子片、ハウジング内において
接地線挿入口に挿入された接地線を端子片との間で挟持
して接地線と端子片を接触導通させる錠ばねを有する接
地接続端子部とを備え、ハウジングの前面に設けた凹所
の底部に接地線挿入口を設けるとともに、凹所の開口を
開閉自在に覆う扉体を具備し、接地線の被覆を剥く場合
に芯線の長さの目安となる溝を扉体の凹所に対向する面
に設けて成るので、接地線挿入口から挿入される接地線
が錠ばねによって端子片との間で挟持されて接地端子板
と電気的に接続され、ねじ式の端子構造に比べてスペー
スが小さくて済むことから小型化が可能となり、しか
も、接地線挿入口は凹所の開口を覆う扉体によって開閉
自在に隠されるため、外観上の見栄えを良くすることが
でき、小型化と外観上の見栄えの向上が図れるという効
果がある。さらに、扉体に設けられた溝の長さに合うよ
うに接地線の被覆を剥けば、芯線の長さを適切な長さと
することができるという効果がある。
【0025】請求項2の発明は、接地線と接触導通する
端子片を接地端子板と一体に形成して成るので、省スペ
ース化と部品点数の削減が図れるという効果がある。請
求項3の発明は、接地線を挟持する錠ばねを解除方向に
撓ませる解除手段を備えたので、解除手段により錠ばね
を撓ませることで接地線を容易に接続し、且つ取り外す
ことができるという効果がある。
【0026】請求項4の発明は、ハウジングの前面側に
可動自在に設けられ、操作時に先端部で錠ばねを解除方
向に撓ませる解除レバーにて解除手段を構成したので、
解除操作が容易に行えるという効果がある。請求項5の
発明は、各組の栓刃挿入口に対応する一対の電圧側刃受
ばねを電圧側端子板の両端に一体に形成して成る電圧側
刃受ばねブロックと、各組の栓刃挿入口に対応する一対
の接地側刃受ばねを接地側端子板の両端に一体に形成し
て成る接地側刃受ばねブロックとを長手方向に沿ったハ
ウジング内の両側部に納装して成り、ハウジングの長手
方向に沿った両側面の一部を外方へ膨出させることでハ
ウジング内に収納部を形成するとともに、電圧側端子板
及び接地側端子板、鎖錠ばね、解除釦から成る速結端子
をそれぞれ各収納部内に収納したので、部品点数の削減
と省スペース化が図れるという効果がある。
【0027】請求項6の発明は、ハウジングに固定され
る脚片と、凹所の開口を覆う主片とを薄肉のヒンジ部を
介して一体に形成して扉体を構成したので、扉体を容易
に製作することができるという効果がある。
【0028】請求項の発明は、扉体の脚片に係止部を
設けるとともに、この係止部が係止される被係止部をハ
ウジングに設けたので、脚片に設けた係止部をハウジン
グの被係止部に係止させるだけで扉体をハウジングに容
易に取り付けて固定することができるという効果があ
る。請求項の発明は、扉体を閉じたときに扉体とハウ
ジングとをロックするロック手段を備えたので、扉体が
不用意に開くことが防止できるという効果がある。請求
の発明は、埋込型の配線器具用に規格化された取付
枠に3個まで取り付けることのできる単位寸法の配線器
具の3個分の寸法にハウジングを形成して成るので、埋
込型の配線器具用の埋込ボックスなどにも容易に取り付
けることができ、また、埋込型の配線器具等と取付枠を
共用することができ、施工作業が簡素化できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示し、(a)は扉体を閉めた状態の正面
図、(b)は扉体を開けた状態の正面図である。
【図3】同上の要部を示す分解斜視図である。
【図4】同上のカバーを取り外した状態の正面図であ
る。
【図5】同上の要部を示す側面断面図である。
【図6】同上の要部を示す側面断面図である。
【図7】同上の要部を示す側面断面図である。
【図8】同上の要部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 4 栓刃挿入口 13 凹所 32 接地端子板 50 接地接続部 51 接地線挿入口 52 端子片 53 錠ばね 54 解除レバー 70 扉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−106030(JP,A) 特開 平1−298661(JP,A) 特開 昭61−32964(JP,A) 特開 昭57−7068(JP,A) 特開 昭63−205068(JP,A) 実開 平2−92684(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/652 H01R 25/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に3個1組の栓刃挿入口が2組設け
    られたハウジングと、ハウジング内において各栓刃挿入
    口から挿入される栓刃と各別に電気的に接続される電圧
    側刃受ばね、接地側刃受ばね及び接地刃受ばねと、これ
    らの刃受ばねがそれぞれ各別に接続された電圧側端子
    板、接地側端子板及び接地端子板と、各端子板との間で
    速結端子を構成する鎖錠ばね及び解除釦と、ハウジング
    の前面に設けられて接地線が挿入される接地線挿入口、
    接地端子板に電気的に接続される端子片、ハウジング内
    において接地線挿入口に挿入された接地線を端子片との
    間で挟持して接地線と端子片を接触導通させる錠ばねを
    有する接地接続端子部とを備え、ハウジングの前面に設
    けた凹所の底部に接地線挿入口を設けるとともに、凹所
    の開口を開閉自在に覆う扉体を具備し、接地線の被覆を
    剥く場合に芯線の長さの目安となる溝を扉体の凹所に対
    向する面に設けて成ることを特徴とするコンセント。
  2. 【請求項2】 接地線と接触導通する端子片を接地端子
    板と一体に形成して成ることを特徴とする請求項1記載
    のコンセント。
  3. 【請求項3】 接地線を挟持する錠ばねを解除方向に撓
    ませる解除手段を備えたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のコンセント。
  4. 【請求項4】 ハウジングの前面側に可動自在に設けら
    れ、操作時に先端部で錠ばねを解除方向に撓ませる解除
    レバーにて解除手段を構成したことを特徴とする請求項
    3記載のコンセント。
  5. 【請求項5】 各組の栓刃挿入口に対応する一対の電圧
    側刃受ばねを電圧側端子板の両端に一体に形成して成る
    電圧側刃受ばねブロックと、各組の栓刃挿入口に対応す
    る一対の接地側刃受ばねを接地側端子板の両端に一体に
    形成して成る接地側刃受ばねブロックとを長手方向に沿
    ったハウジング内の両側部に納装して成り、ハウジング
    の長手方向に沿った両側面の一部を外方へ膨出させるこ
    とでハウジング内に収納部を形成するとともに、電圧側
    端子板及び接地側端子板、鎖錠ばね、解除釦から成る速
    結端子をそれぞれ各収納部内に収納したことを特徴とす
    る請求項1〜4の何れかに記載のコンセント。
  6. 【請求項6】 ハウジングに固定される脚片と、凹所の
    開口を覆う主片とを薄肉のヒンジ部を介して一体に形成
    して扉体を構成したことを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載のコンセント。
  7. 【請求項7】 扉体の脚片に係止部を設けるとともに、
    この係止部が係止される被係止部をハウジングに設けた
    ことを特徴とする請求項6記載のコンセント。
  8. 【請求項8】 扉体を閉じたときに扉体とハウジングと
    をロックするロック手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜7の何れかに記載のコンセント。
  9. 【請求項9】 埋込型の配線器具用に規格化された取付
    枠に3個まで取り付けることのできる単位寸法の配線器
    具の3個分の寸法にハウジングを形成して成ることを特
    徴とする請求項1〜8の何れかに記載のコンセント。
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