JP2008282583A - コネクタのインジケータ構造及びこれを用いたコネクタ - Google Patents

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Abstract

【目的】 本発明の目的は、プラグとレセプタクルとの接続状態を視認可能に表示することができるコネクタのインジケータ構造及びこれを用いたコネクタを提供する。
【構成】 インジケータ構造Sは、プラグPとレセプタクルRとが接続された状態で当該プラグP及びレセプタクルRをロックするロック手段S1と、このロック手段S1の係止部材800をプラグPの上面(脱方向の端部)から外部に向けて露出させる開口部S2とを備えている。
【選択図】 図11

Description

本発明は、プラグとレセプタクルとの接続状態を表示するコネクタのインジケータ構造及びこれを用いたコネクタに関する。
この種のコネクタとしては、プラグの凸状のプラグコンタクトが、レセプタクルの凹状のレセプタクルコンタクトに嵌合する際に生じる感触により、両者の接続を確認することができるようにしたものがある(特許文献1の図2参照)。
特開2005−116447号公報
ところが、前述のような感触は、接続時にのみ生じるものであり、その後、再確認を行うことができない。また、長時間の作業等により集中力が低下すると、作業者が前記感触を感知し忘れる場合がある。このため、プラグとレセプタクルとが不完全接続を見逃してしまう可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、プラグとレセプタクルとの接続状態を視認可能に表示することができるコネクタのインジケータ構造及びこれを用いたコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のコネクタのインジケータ構造は、プラグとレセプタクルとの接続状態を視認可能に表示するコネクタのインジケータ構造であって、プラグとレセプタクルとが接続された状態で当該プラグ及びレセプタクルをロックするロック手段と、プラグ又はレセプタクルに設けられ、ロック手段をプラグ又はレセプタクルの外部から視認可能に露出させる開口部とを備えている
このインジケータ構造による場合、ロック手段がプラグとレセプタクルとが接続された状態で当該プラグ及びレセプタクルをロックするようになっている。このロック手段がロック状態であるか否かを開口部を通じて視認することにより、プラグとレセプタクルとが正常に接続されているか否かを確認することができる。
ロック手段は、プラグに設けられているプラグ側係止孔と、レセプタクルに設けられているレセプタクル側係止孔と、プラグとレセプタクルとが接続された状態でプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止される係止部材とを有する構成とすることができる。この場合、開口部は少なくとも係止部材を外部に露出させるようになっている。
即ち、開口部を通じて露出した係止部材を視認し、当該係止部材がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止されているか否か(即ち、ロック手段のロック状態であるか否か)を確認することにより、プラグとレセプタクルとが正常に接続されているか否かを確認することができる。
係止部材は、プラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止される係止部と、プラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態の係止部を覆い、開口部を通じて露出不能にする目隠し部とを有する構成とすることができる。この場合、係止部は、プラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接することにより、目隠し部から突出し、開口部を通じて前記外部に露出する。
係止部には識別マークを設けることができる。この場合、目隠し部には、係止部がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態で、当該係止部の識別マークを露出させる貫通孔部が設けることができる。若しくは、目隠し部には、係止部がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、当該係止部の識別マークを露出させる貫通孔部が設けることができる。
又は、係止部材には、当該係止部材がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出する識別マークを設けることができるし、当該係止部材がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出する識別マークを設けることもできる。
また、ロック手段は、プラグ又はレセプタクルに設けられた係止孔と、レセプタクル又はプラグに設けられ、当該プラグとレセプタクルとが接続された状態で係止孔に係止される係止部材とを有する構成とすることもできる。この場合、開口部は少なくとも係止部材を前記外部に露出させるようになっている。
即ち、開口部を通じて露出した係止部材を視認し、当該係止部材が係止孔に係止されているか否か(即ち、ロック手段のロック状態であるか否か)を確認することにより、プラグとレセプタクルとが正常に接続されているか否かを確認することができる。
係止部材には、当該係止部材が係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出する識別マークを設けることができる。又は、係止部材には、当該係止部材が係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出する識別マークを設けることができる。
開口部はプラグの脱方向側の端部に設けられていることが好ましい。この場合、プラグ着脱時に、脱方向から前記係止部材を視認することができる。よって、前記視認がし易くなる。
本発明のコネクタは、プラグと、このプラグが接続されるレセプタクルと、上記コネクタのインジケータ構造とを備えている。
プラグは、略矩形状のプラグボディと、このプラグボディにその長さ方向に並べて配列される複数のプラグコンタクトと、プラグボディの第1の面を覆う第1のシールド部材と、プラグボディの少なくとも第1の面に直交する第2の面を覆う第2のシールド部材とを備えた構成とすることができる。この場合、プラグコンタクトは、その一部がプラグボディの第2の面から複数のケーブルと接続可能に露出しており、第1、第2のシールド部材は、複数のプラグコンタクトに接続された複数のケーブルを挟持する第1、第2の支持部を有していることが好ましい。
この場合、複数のケーブルが、複数のプラグコンタクトに接続された状態で、第1、第2のシールド部材の第1、第2の支持部に挟持されるため、引っ張られる等により、前記ケーブルに不用意な負荷が掛かったとしても、前記ケーブルと前記プラグコンタクトとの接続が外れる等の不具合の発生を防止することができる。
本発明のコネクタのインジケータ構造による場合、ロック手段がロック状態であるか否かを開口部を通じて視認することができる。このため、ロック手段の状態をチェックすることにより、プラグとレセプタクルとが正常に接続されているか否かを確認することができる。このようにプラグとレセプタクルとの接続状態を視認により確認することができるので、従来例と比べてプラグとレセプタクルとの不完全接続の見逃しを低減することができる。
本発明のコネクタによる場合、前記インジケータ構造と同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係るコネクタを説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係るコネクタについて図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るコネクタの斜視図であって、プラグとレセプタクルとの接続前の状態を示す図、図2は同コネクタのプラグを示す図であって、(a)が平面図、(b)が底面図、図3は同コネクタのプラグを示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が側面図、図4は同コネクタのプラグの分解斜視図、図5は同コネクタのプラグのプラグコンタクトの斜視図、図6は同コネクタのレセプタクルを示す図であって、(a)が平面図、(b)が底面図、図7は同コネクタのレセプタクルを示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が側面図、図8は同コネクタのレセプタクルの分解斜視図、図9は同コネクタのレセプタクルのレセプタクルコンタクトの斜視図、図10は同コネクタの長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図、図11は同コネクタの長さ方向の一端部の概略的縦断面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。
ここに掲げるコネクタは、複数のケーブル10が並列に並べて接続されるプラグPと、このプラグPが接続されるレセプタクルRと、プラグPとレセプタクルRとの接続状態(即ち、後述する完全接続状態又は不完全接続状態)を表示するインジケータ構造Sとを備えている。以下、詳しく説明する。
プラグPは、図1乃至図5に示すように、プラグボディ100と、このプラグボディ100の中間部にその長さ方向に並列に配設されるプラグコンタクト200と、プラグボディ100の背面(第1の面)を覆う第1のシールド部材300と、プラグボディ100の正面、両側面及び上面(第2の面)を覆う第2のシールド部材400とを備えている。以下、プラグPの各部について詳しく説明する。
プラグボディ100は、図2及び図4に示すように、略矩形状の両端部と、この両端部を繋ぐ中間部とを有する樹脂成形品である。
プラグボディ100の両端部の上面の中央部には、インジケータ構造Sのロック手段S1の2つの係止部材800が嵌合する略矩形状の嵌合凹部110が設けられている。
嵌合凹部110は、図11に示すように、深部111と、この深部111に連続する浅瀬部112とを有する断面略L字状の凹部である。
プラグボディ100の両端部の上面の嵌合凹部110の幅方向の両側部には、図2(a)、図4及び図10に示すように、2つの係止部材800の2つのガイド板820が嵌まり込む2つのガイド穴120(計4つ)が各々設けられている。
プラグボディ100の両端部の上面の2つのガイド穴120の外側部には、2つの第1のガイド凸部130(計4つ)が各々設けられている。更に、プラグボディ100の両端部の上面の嵌合凹部110の外側部には、2つの第2のガイド凸部140が2つの第1のガイド凸部130の間に位置するように設けられている。
第2のガイド凸部140は、矩形状の凸部本体と、この凸部本体の先端部の外側に設けられた把手部とを有する。前記凸部本体には第2のシールド部材400の嵌合アーム470が嵌合する。
第1のガイド凸部130は、略矩形状の厚肉部と、この厚肉部に連続する略矩形状の薄肉部とを有する。前記薄肉部は、第2のシールド部材400の嵌合アーム470との干渉を回避している。
プラグボディ100の両端部の上面の背面側の第1のガイド凸部140の外側部には、第1のシールド部材300の2つの第1の係止アーム340が係止される2つの係止穴150と、第1のシールド部材300の2つの第2の係止アーム350が係止される2つの係止溝160とが設けられている。
プラグボディ100の両端部の上面の正面側の第1ガイド凸部140の内側部には、図2(b)及び図4に示すように、第2のシールド部材400の2つのガイド突起411が嵌まり込む2つの第1のガイド溝171が設けられている。
一方、プラグボディ100の両端部の下面の中央部には、図2(b)に示すように、プラグボディ100の中間部に向けて開放された2つの凹部と、この2つの凹部の中央部に設けられた矩形状の2つの凸部180とが設けられている。
凸部180はレセプタクルRのレセプタクルボディ500の取付凹部510に嵌合する凸部180の内部には、図11に示すように、嵌合凹部110の深部111が設けられている。
また、プラグボディ100の両端部の正面には、図3及び図4に示すように、第1、第2のシールド部材300、400を係止する2つの係止凸部190が設けられている。
プラグボディ100の中間部は、図2(b)及び図4に示すように、プラグボディ100の両端部の上端部に掛け渡すように一体的に設けられた板状部と、この板状部の下面に一体的に設けられたコンタクト保持部と、このコンタクト保持部の背面に一体的に設けられた壁部とを有している。
前記コンタクト保持部は、凸部180がレセプタクルRのレセプタクルボディ500の取付凹部510に嵌合した状態で、当該レセプタクルボディ500の接続凹部540に嵌合する。このように凸部180が取付凹部510に、前記コンタクト保持部が接続凹部540に嵌合することにより、プラグPがレセプタクルRに機械的に接続されるようになっている。
前記壁部には、第1のシールド部材300の4つのガイド突起311をガイドする4つの第2のガイド溝172が設けられている。
プラグコンタクト200は、図2、図4及び図5に示すように、鉤状の導電端子である。このプラグコンタクト200は、プラグボディ100のコンタクト保持部の上面から露出する第1の接続部210と、プラグボディ100のコンタクト保持部の正面及び下面から露出する第2の接続部220とを有する。
第1の接続部210はケーブル10と半田接続される部位である。第2の接続部220は、前記コンタクト保持部と共にレセプタクルボディ500の接続凹部540に嵌合し、接続凹部540内のレセプタクルコンタクト600に圧接する部位である。このように第2の接続部220が接続凹部540に嵌合し、レセプタクルコンタクト600に圧接することにより、プラグPがレセプタクルRに電気的に接続される。
以下、このようにプラグPがレセプタクルRに電気的且つ機械的に接続された状態を完全接続状態と称する(図11(a)参照)。
第1のシールド部材300は、導電性を有する板状体である。この第1のシールド部材300は、図2及び図4に示すように、中間板310と、この中間板310の長さ方向の両端部に連続して設けられた断面略L字状の2つの側板320と、中間板310の幅方向の一端部に直角に連続して設けられた第1の支持部330と、2つの側板320の中間板310に対して平行な部分の幅方向の一端部に連続して設けられた2つの第1の係止アーム340と、2つの側板320の前記平行な部分の長さ方向の外側の端部に連続して設けられた2つの第2の係止アーム350とを有している。
中間板310はプラグボディ100の中間部の背面を覆うようになっている。中間板310には、プラグボディ100の4つの第2のガイド溝172に嵌まり込む4つのガイド突起311が間隔を空けて設けられている。
側板320はプラグボディ100の両端部の内側の角部を覆うようになっている。第2の係止アーム350はプラグボディ100の両端部の前記角部を除く背面部分を覆うようになっている。
第1の係止アーム340の先端部は下方に向けて略U字状に湾曲している。この第1の係止アーム340の先端部が、プラグボディ100の係止穴150に嵌まり込み、係止される。また、第1の係止アーム340の後端部には、図3(b)に示すように、第2のシールド部材400の第2の係止口461に係止される第1の係止片341が設けられている。
第2の係止アーム350の先端部は内側に向けて略U字状に湾曲している。この第2の係止アーム350の先端部が、プラグボディ100の係止溝160に嵌まり込み、係止される。この第2の係止アーム350の後端部には、図3(b)に示すように、第2のシールド部材400の第1の係止口431に係止される第2の係止片351が設けられている。
第1の支持部330は、矩形状の板状体であって、その先端部が下方に向けて湾曲している。この第1の支持部330はプラグコンタクト200の第1の接続部210に半田接続された複数のケーブル10が載置される。
第2のシールド部材400は、導電性を有する板状体である。この第2のシールド部材400は、図1乃至図4に示すように、第1の板部410と、この第1の板部410の長さ方向の両端部に各々直角に連続して設けられた2つの第2の板部420と、2つの第2の板部420の長さ方向の一端部に各々直角に連続して設けられた2つの板状の第1の係止部430と、第1の板部410の幅方向の一端部に連続して設けられた断面略L字状の第3の板部440と、第3の板部440の先端部の中央部に連続して設けられた第2の支持部450と、第3の板部440の先端部の両端部に略直角に連続して設けられた2つの板状の第2の係止部460と、第2の板部420の幅方向の一端部に連続して設けられた嵌合アーム470とを有する。
第1の板部410はプラグボディ100の正面を覆うようになっている。第1の板部410には、プラグボディ100の2つの第1のガイド溝171に嵌まり込む2つのガイド突起411と、プラグボディ100の2つの係止凸部190が嵌まり込む2つの係止孔部412とが設けられている。
第2の板部420はプラグボディ100の側面を覆うようになっている。
第3の板部440はプラグボディ100の中間部の上面を覆うようになっている。この第3の板部440には、プラグボディ100の嵌合凹部110にプラグPの外部に向けて開放する切欠き部441が設けられている。
第1の係止部430は第1のシールド部材300の第2の係止アーム350を覆うようになっている。第1の係止部430には、図3(b)に示すように、第2の係止アーム350の第2の係止片351を係止する第1の係止口431が設けられている。
第2の係止部460は第1のシールド部材300の第1の係止アーム340を覆うようになっている。第2の係止部460には、図3(b)に示すように、第1の係止アーム340の第1の係止片341を係止する第2の係止口461が設けられている。
嵌合アーム470は、略U字状の部位であって、プラグボディ100の第2のガイド凸部140の凸部本体に嵌合するようになっている。
第2の支持部450は、第1のシールド部材300の第1の支持部330との間で、プラグコンタクト200の第1の接続部210に半田接続された複数のケーブル10を挟持する。これにより、複数のケーブル10が上下に引っ張られる等により、当該ケーブル10に負荷がかかったとしても、前記半田接続が外れないようになっている。
レセプタクルRは、図1、図6乃至図8に示すように、レセプタクルボディ500と、このレセプタクルボディ500の中間部にその長さ方向に並列に配設される複数のレセプタクルコンタクト600と、レセプタクルボディ500の背面、両側面及び正面の両端部を覆う第3のシールド部材700とを備えている。以下、レセプタクルRの各部について詳しく説明する。
レセプタクルボディ500は略矩形状の樹脂成形品である。このレセプタクルボディ500の両端部の上面には、図8に示すように、プラグPの凸部180が嵌まり込む略矩形状の2つの取付凹部510が設けられている。レセプタクルボディ500の両端部の下面には、2つの取付凹部510と連通する2つの挿入孔520が設けられている。この挿入孔520及び取付凹部510には、第3のシールド部材700の第4の板部740が挿入される。また、レセプタクルボディ500の両端面には、2つの取付凹部510及び挿入孔520と連通する2つの開口530が設けられている。
レセプタクルボディ500の中間部の上面には、2つの取付凹部510を繋ぐ矩形状の接続凹部540が設けられている。この接続凹部540には、2つのプラグPのコンタクト保持部及びプラグコンタクト200の第2の接続部220が嵌まり込む。一方、レセプタクルボディ500の中間部の下面には、図6(b)に示すように、複数のレセプタクルコンタクト600が挿入される断面略U字状の複数のスリット550が設けられている。
この複数のスリット550の一方の穴部551の上端部は、図6(a)及び図8に示すように、開放されている。複数のスリット550の他方の穴部552の上端部は、接続凹部540に各々連通している。
レセプタクルボディ500の両端部の正面には、図7(a)に示すように、第3のシールド部材700の2つのガイド片762が嵌まり込む2つのガイド溝561が設けられている。また、レセプタクルボディ500の中間部の背面には、図7(b)に示すように、第3のシールド部材700の4つのガイド片761が嵌まり込む4つのガイド溝562が設けられている。
レセプタクルボディ500の両端部の2つのガイド溝561の内側部には、図7(a)に示すように、第3のシールド部材700の2つの係止孔部772に係止される2つの係止凸部571が設けられている。レセプタクルボディ500の中間部の4つのガイド溝562の両側部にも、図7(b)に示すように、第3のシールド部材700の2つの係止孔部771に係止される2つの係止凸部572が設けられている。
また、レセプタクルボディ500の中間部の下面の複数のスリット550の両側部には、図6(b)に示すように、第3のシールド部材700の2つの係止アーム750が嵌まり込む2つの係止穴580が設けられている。
レセプタクルコンタクト600の先端部は、図9に示すように、スリット550の一方の穴部551に挿入される第1のアーム部610と、スリット550の他方の穴部552及び接続凹部540に挿入される第2のアーム部620を有する二股状になっている。第2のアーム部620は、接続凹部540に嵌まり込むプラグコンタクト200の第2の接続部220に接触する。
レセプタクルコンタクト600の基端部は、レセプタクルボディ500の下面から外部に露出している。この基端部が、レセプタクルボディ500が実装される図示しない基板に電気的に接続される。
第3のシールド部材700は、導電性を有する板状体である。この第3のシールド部材700は、図8に示すように、第1の板部710と、この第1の板部710の両端部に直角に連続して設けられた2つの第2の板部720と、2つの第2の板部720の端部に直角に連続して設けられた2つの第3の板部730と、2つの第2の板部720の下端部に連続して設けられた2つの断面略L字状の第4の板部740と、2つの第3の板部730の下端部の内側部に設けられた2つの係止アーム750と、第1の板部710に設けられた4つのガイド片761と、2つの第3の板部730に設けられた2つのガイド片762と、第1の板部710の4つのガイド片761の両側部に設けられた2つの係止孔部771と、2つの第3の板部730の2つのガイド片762の内側部に設けられた2つの係止孔部772とを有する。
第1の板部710はレセプタクルボディ500の背面を覆うようになっている。第2の板部720はレセプタクルボディ500の側面を覆うようになっている。第3の板部730はレセプタクルボディ500の正面の端部を覆うようになっている。
第4の板部740は、図6(a)及び図11に示すように、レセプタクルボディ500の挿入孔520及び取付凹部510に挿入される。
係止アーム750は、図6(b)に示すように、レセプタクルボディ500の係止穴580に係止される。
ガイド片761はガイド溝562に嵌まり込みガイドされる。ガイド片762はガイド溝561に嵌まり込みガイドされる。
係止孔部771は、当該係止孔部771に嵌まり込んだ係止凸部572を係止する。係止孔部772は、当該係止孔部772に嵌まり込んだ係止凸部571を係止する。
インジケータ構造Sは、図2、図10及び図11に示すように、プラグPとレセプタクルRとが接続された状態で当該プラグP及びレセプタクルRをロックする2つのロック手段S1と、このロック手段S1の係止部材800をプラグPの上面(脱方向の端部)から外部に向けて露出させる開口部S2とを備えている。以下、インジケータ構造Sの各部について詳しく説明する。
開口部S2は、プラグボディ100の嵌合凹部110と、第2のシールド部材400の切欠き部441とにより構成される。
ロック手段S1は、図11に示すように、プラグPのプラグボディ100の嵌合凹部110の深部111の壁部(即ち、凸部180の壁部)に設けられるプラグ側係止孔111aと、レセプタクルRの第3のシールド部材700の第4の板部740に設けられており且つプラグ側係止孔111aと略同形の孔であるレセプタクル側係止孔741と、プラグPとレセプタクルRとが接続された状態で、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止される係止部材800とを有する。
プラグ側係止孔111aとレセプタクル側係止孔741とは、プラグボディ100の凸部180がレセプタクルRの取付凹部510に嵌合した状態で、互いに一致し連通するようになっている。即ち、プラグ側係止孔111aとレセプタクル側係止孔741とが互いに一致し連通した状態で、プラグPとレセプタクルRとが電気的且つ機械的に接続される前記完全接続状態となる。
係止部材800は、図4及び図11に示すように、板バネを折り曲げて作成されたロックピンであり且つプラグPとレセプタクルRとを前記完全接続状態でロックする。この係止部材800は、作業者によって把持される把持部810と、この把持部810の両端部に連続して設けられた2つのガイド板820と、把持部810の下端部に連続して設けられた挿入板830と、挿入板830の先端部に設けられた係止爪840と、把持部810の先端部に連続して設けられた目隠し部850とを有している。なお、挿入板830及び係止爪840が特許請求の範囲の係止部となる。
ガイド板820は、第1のガイド凸部130にガイドされる上端部と、この上端部より幅狭であり且つプラグボディ100のガイド穴120に嵌まり込みガイドされる下端部とを有する。
挿入板830は、プラグボディ100の嵌合凹部110の深部111に嵌まり込む先端部831と、プラグボディ100の嵌合凹部110の浅瀬部112に嵌まり込む基端部832とを有する略L字状の板体である。
係止爪840は、図10(a)及び図11(a)に示すように、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741が互いに一致し連通している場合には、当該プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に嵌まり込み係止される。一方、係止爪840は、図10(b)及び図11(b)に示すように、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741が互いに一致していない場合には、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に嵌まり込まず、プラグボディ100の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接する。
換言すると、図10(a)及び図11(a)に示すように、係止爪840がプラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止された状態(ロック手段S1のロック状態)が、プラグPとレセプタクルRとが電気的且つ機械的に接続された前記完全接続状態となる。一方、図10(b)及び図11(b)に示すように、係止爪840がプラグボディ100の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接した状態(ロック手段S1の不完全ロック状態)が、プラグPとレセプタクルRとが電気的且つ機械的に完全に接続されていない不完全接続状態となる。
目隠し部850は、挿入板830の基端部832と平行に位置する板体であって、挿入板830及び係止爪840を上方から開口部S2を通じて視認できないように覆っている。
即ち、図10(a)及び図11(a)に示すように、係止爪840がプラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止され、挿入板830の先端部831が嵌合凹部110の深部111の壁部に沿って略平行に位置しているとき(即ち、ロック手段S1のロック状態にあるとき)には、目隠し部850が挿入板830及び係止爪840を上方から視認できないように覆う。
一方、図10(b)及び図11(b)に示すように、係止爪840がプラグボディ100の嵌合凹部110の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接しており、挿入板830が弾性変形し、その先端部831が深部111の壁部に対して斜めに位置しているとき(即ち、ロック手段S1の不完全ロック状態)には、挿入板830の先端部831及び係止爪840が目隠し部850から突出する。この突出した挿入板830の先端部831及び係止爪840が開口部S2を通じてプラグPの外部に露出する。
以下、このような構成のコネクタのプラグP及びレセプタクルRの組立手順について説明する。
まず、第1のシールド部材300の4つのガイド突起311をプラグボディ100の4つのガイド溝172に位置合わせしつつ挿入する。これと共に、第1のシールド部材300の第1の係止アーム340の先端部をプラグボディ100の係止穴150に、第2の係止アーム350の先端部をプラグボディ100の係止溝160に挿入する。このようにしてプラグボディ100に第1のシールド部材300を取り付ける。
これにより、第1のシールド部材300の中間板310がプラグボディ100の中間部の背面を覆う。第1のシールド部材300の側板320がプラグボディ100の両端部の内側の角部を覆う。第1のシールド部材300の第2の係止アーム350はプラグボディ100の両端部の前記角部を除く背面部分を覆う。
その後、プラグボディ100の上面から露出する複数のプラグコンタクト200の第1の接続部210に複数のケーブル10の信号線を接触させると共に、当該ケーブル10を第1のシールド部材300の第1の支持部330上に載置する。そして、パルスヒート方式により複数のプラグコンタクト200の第1の接続部210に複数のケーブル10の信号線を各々半田接続する。
その後、第2のシールド部材400の2つのガイド突起411をプラグボディ100の2つの第1のガイド溝171に上方から位置合わせしつつ挿入する。
そして、第2のシールド部材400の2つの係止孔部412にプラグボディ100の2つの係止凸部190を嵌め込む。これと共に、第2のシールド部材400の第2の係止口461に第1のシールド部材300の第1の係止片341を嵌め込み、第1の係止部430の第1の係止口431に第1のシールド部材300の第2の係止片351を嵌め込む。
その後、第2のシールド部材400の2つの第2の板部420上の板部の両端部を内側に折り曲げ、プラグボディ100の第2のガイド凸部140の凸部本体に嵌合させる。即ち、前記板部が嵌合アーム470となる。
このように第2のシールド部材400がプラグボディ100に取り付けられると、プラグコンタクト200の第1の接続部210に半田接続された複数のケーブル10が、第1のシールド部材300の第1の支持部330と、第2のシールド部材400の第2の支持部450との間で挟持される。
その一方で、レセプタクルボディ500の複数のスリット550に複数のレセプタクルコンタクト600を下方から挿入する。すると、レセプタクルコンタクト600の第1のアーム部610がスリット550の一方の穴部551に、第2のアーム部620がスリット550の他方の穴部552及び接続凹部540に挿入される。このようにしてレセプタクルボディ600に複数のレセプタクルコンタクト600を取り付ける。
その後、第3のシールド部材700のガイド片761を、レセプタクルボディ500のガイド溝562に下方から挿入すると共に、当該第3のシールド部材700のガイド片762を当該レセプタクルボディ500のガイド溝561に下方から挿入する。
このとき、第3のシールド部材700の2つの第4の板部740を、レセプタクルボディ500の両端部の挿入孔520及び取付凹部510に各々挿入する。これと共に、第3のシールド部材700の2つの係止アーム750を、レセプタクルボディ500の中間部の2つの係止穴580に各々挿入し係止させる。
すると、第3のシールド部材700の2つの係止孔部771にレセプタクルボディ500の係止凸部572が嵌まり込む。これと共に、第3のシールド部材700の係止孔部772にレセプタクルボディ500の係止凸部571が嵌まり込む。このようにしてレセプタクルボディ500に第3のシールド部材700を取り付ける。
これにより、第3のシールド部材700の第1の板部710がレセプタクルボディ500の背面を覆う。2つの第2の板部720はレセプタクルボディ500の両側面を覆う。2つの第3の板部730はレセプタクルボディ500の正面の両端部を覆う。
以下、プラグPをレセプタクルRに接続する手順について説明すると共に、プラグPとレセプタクルRとの接続状態をチェックする手順について説明する。
まず、プラグPの2つの凸部180をレセプタクルRの2つの取付凹部510に位置合わせしつつ挿入する。すると、プラグPの前記コンタクト保持部がレセプタクルRの接続凹部540に嵌合する。
このとき、プラグPの2つの凸部180が、図11(a)に示すように、レセプタクルRの2つの取付凹部510の底面まで押し込められると、プラグPの複数のプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に圧接する。これにより、プラグPがレセプタクルRに電気的且つ機械的に接続され、前記完全接続状態となる。
すると、ガイド凸部130の壁部のプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内の第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とが略完全に一致し連通する。
その後、係止部材800の2つのガイド板820をプラグボディ100の2つのガイド凸部130にガイドさせつつ、当該ガイド板820の下端部をプラグボディ100の2つのガイド穴120に挿入させると共に、係止部材800の挿入板830及び係止爪840をプラグボディ100の嵌合凹部110に挿入させる。
このとき、係止部材800の挿入板830が弾性変形しつつ、当該係止部材800の係止爪840が嵌合凹部110の深部111の壁部上を当該深部111の底部に向けて移動する。そして、係止部材800の係止爪840が嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aに達すると、係止部材800の挿入板830の復帰力により、係止爪840がプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内の第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とに嵌まり込み、係止される。
すると、挿入板830の先端部831が嵌合凹部110の深部111の壁部に沿って略平行に位置する。これにより、挿入板830及び係止爪840が目隠し部850の下に隠れる。
一方、プラグPの2つの凸部180が、図11(b)に示すように、レセプタクルRの2つの取付凹部510の底面まで押し込められないと、プラグPの複数のプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に接触しない又はプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に対して両者の電気的な接続に必要な圧接をしない。このため、プラグPがレセプタクルRに電気的且つ機械的に接続されず、前記不完全接続状態となる。
このとき、嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内に位置する第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とが略完全に一致していない。
この状態で、上述の通り、係止部材800の挿入板830及び係止爪840をプラグボディ100の嵌合凹部110に挿入すると、係止部材800の挿入板830が弾性変形しつつ、当該係止部材800の係止爪840が嵌合凹部110の深部111の壁部上を当該深部111の底部に向けて移動する。そして、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741が略完全に一致して連通していないことから、係止部材800の係止爪840が嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接する。このため、挿入板830は弾性変形したままの状態が維持され、その先端部831が深部111の壁部に対して斜めに位置する。これにより、挿入板830の先端部831及び係止爪840が目隠し部850から突出する。
以上のことから、前記コネクタは、係止部材800の挿入板830の先端部831及び係止爪840が目隠し部850から突出しておらず、開口部S2を通じて視認できない場合には、プラグPとレセプタクルRとが前記完全接続状態であると分かる一方、係止部材800の挿入板830の先端部831及び係止爪840が目隠し部850から突出し、開口部S2を通じて視認できる場合には、プラグPとレセプタクルRとが不完全接続状態であると分かる。よって、プラグP及びレセプタクルRの不完全接続状態を従来例と比べて容易に発見することができ、その見逃しを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るコネクタについて図面を参照しつつ説明する。図12は本発明の第2の実施の形態に係るコネクタの長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図、図13は同コネクタの長さ方向の一端部の概略的縦断面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図、図14は同コネクタの設計変更例を示す長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。
図12及び図13に示すコネクタは、実施例1のコネクタとインジケータ構造Sの係止部材800’の形状の点で相違している。以下、その相違点について詳しく説明し、重複する説明は省略する。なお、係止部材の符号として’を付して、実施例1の係止部材800と区別する。
係止部材800’は、挿入板830’の基端部832’に識別マーク832a’が付されている点及び目隠し部850’に識別マーク832a’を露出させる貫通孔部851’が設けられている点で係止部材800と相違している。以下、詳しく説明する。
識別マーク832a’は、図12(a)に示すように、係止爪840’がプラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止され、挿入板830’の先端部831’が嵌合凹部110の深部111の壁部に沿って略平行に位置しているとき(即ち、ロック手段S1のロック状態にあるとき)に、目隠し部850’の貫通孔部851’から露出する一方、図12(b)に示すように、係止爪840’がプラグボディ100の嵌合凹部110の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接しており、挿入板830’が弾性変形し、その先端部831’が深部111の壁部に対して斜めに位置しているとき(即ち、ロック手段S1の不完全ロック状態)に、目隠し部850’に基端部832’隠れるように付されている。
以下、プラグPをレセプタクルRに接続する手順について説明すると共に、プラグPとレセプタクルRとの接続状態をチェックする手順について説明する。
まず、プラグPの2つの凸部180をレセプタクルRの2つの取付凹部510に位置合わせしつつ挿入する。すると、プラグPの前記コンタクト保持部がレセプタクルRの接続凹部540に嵌合する。
このとき、プラグPの2つの凸部180が、図13(a)に示すように、レセプタクルRの2つの取付凹部510の底面まで押し込められると、プラグPの複数のプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に圧接する。これにより、プラグPがレセプタクルRに電気的且つ機械的に接続され、前記完全接続状態となる。
すると、ガイド凸部130の壁部のプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内の第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とが略完全に一致し連通する。
その後、係止部材800’の2つのガイド板820’をプラグボディ100の2つのガイド凸部130にガイドさせつつ、当該ガイド板820’をプラグボディ100の2つのガイド穴120に挿入させると共に、係止部材800の挿入板830及び係止爪840をプラグボディ100の嵌合凹部110に挿入させる。
このとき、係止部材800’の挿入板830’が弾性変形しつつ、当該係止部材800’の係止爪840’が嵌合凹部110の深部111の壁部上を当該深部111の底部に向けて移動する。そして、係止部材800’の係止爪840’が嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aに達すると、係止部材800’の挿入板830’の復帰力により、係止爪840’がプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内の第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とに嵌まり込み、係止される。
すると、挿入板830’の先端部831’が嵌合凹部110の深部111の壁部に沿って略平行に位置する。これにより、挿入板830’及び係止爪840’が目隠し部850’の下に隠れると共に、図12(a)に示すように、挿入板830’の識別マーク832a’が目隠し部850’の貫通孔部851’から上方に露出する。
一方、プラグPの2つの凸部180が、図13(b)に示すように、レセプタクルRの2つの取付凹部510の底面まで押し込められないと、プラグPの複数のプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に接触しない又はプラグコンタクト200がレセプタクルRのレセプタクルコンタクト600に両者の電気的な接続に必要な圧接をしない。このため、プラグPがレセプタクルRに電気的且つ機械的に接続されず、前記不完全接続状態となる。
このとき、嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aと、取付凹部510内に位置する第4の板部740のレセプタクル側係止孔741とが略完全に一致していない。
この状態で、上述の通り、係止部材800’の挿入板830’及び係止爪840’をプラグボディ100の嵌合凹部110に挿入すると、係止部材800’の挿入板830’が弾性変形しつつ、当該係止部材800’の係止爪840’が嵌合凹部110の深部111の壁部上を当該深部111の底部に向けて移動する。そして、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741が略完全に一致して連通していないことから、係止部材800’の係止爪840’が嵌合凹部110の深部111の壁部のプラグ側係止孔111aの縁部に当接する。このため、挿入板830’は弾性変形したままの状態が維持され、その先端部831’が深部111の壁部に対して斜めに位置する。これにより、挿入板830’及び係止爪840’が目隠し部850から突出すると共に、図12(b)に示すように、挿入板830’の識別マーク832a’が目隠し部850’に隠れる。
以上のことから、前記コネクタは、係止部材800’の挿入板830’の識別マーク832a’が目隠し部850’の貫通孔部851’から露出しており、開口部S2を通じて視認できる場合には、プラグPとレセプタクルRとが前記完全接続状態であると分かる一方、係止部材800’の挿入板830’の識別マーク832a’が目隠し部850’に隠れており、開口部S2を通じて視認できない場合には、プラグPとレセプタクルRとが不完全接続状態であると分かる。よって、プラグP及びレセプタクルRの不完全接続状態を従来例と比べて容易に発見することができ、その見逃しを低減することができる。
なお、プラグPは、上記構成に限定されず、レセプタクルに電気的且つ機械的に接続されるものである限り任意に設計変更することが可能である。レセプタクルRについても、同様であり、プラグが電気的且つ機械的に接続されるものである限り任意に設計変更することが可能である。
インジケータ構造Sは、前記プラグと前記レセプタクルとが接続された状態で当該プラグ及びレセプタクルをロックするロック手段と、プラグ又はレセプタクルに設けられ、ロック手段をプラグ又はレセプタクルの外部から視認可能に露出させる開口部とを備えている限り任意に設計変更することが可能である。
開口部S2については、係止部材800又は係止部材800’が嵌合するプラグボディ100の嵌合凹部110と、第2のシールド部材400の切欠き部441とにより構成されるとしたが、係止部材800又は係止部材800’の嵌合とは別に、少なくとも当該係止部材800又は係止部材800’を外部に露出させるように設計変更することもできる。このような開口部は、上述の如く、プラグだけでなく、レセプタクルに設けることも可能である。
係止部材800、800’については、プラグPとレセプタクルRとが接続された状態で、プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止されるとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、前記係止部材をレセプタクル又はプラグに設け、当該プラグとレセプタクルとが接続された状態でプラグ又はレセプタクルに設けられた係止孔に係止されるように設計変更することもできる。なお、係止部材及びプラグに係止孔を設け、レセプタクルに設けた係止手段を前記係止孔に係止させることもできるし、係止部材及びレセプタクルに係止孔を設け、プラグに設けた係止手段を前記係止孔に係止させることもできる。
プラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741は、前記完全接続状態で、互いに一致するように連通するとしたが、前記係止部材を係止し得る程度に連通する形状であれば良い。
また、目隠し部850、850’については、設けるか否かは任意である。また、前記目隠し部は、プラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態の係止部材の係止部を覆い、開口部を通じて露出不能にする、又は、プラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態の前記係止部が突出し、開口部を通じて露出可能になるものである限り任意に設計変更することが可能である。
識別マーク832a’については設けるか否かは任意である。この識別マークは、係止部材800’の係止爪840’がプラグ側係止孔111a及びレセプタクル側係止孔741に係止された状態で、貫通孔部851’から露出するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記識別マークは、係止部材がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、前記目隠し部の貫通孔部から露出するようにしても良い。
また、前記識別マークは、図14に示すように、係止部材がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出するように前記係止部材に付すようにしても良いし、前記係止部材がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出するように前記係止部材に付すようにしても良い。
また、係止部材が前述のように、プラグ又はレセプタクルに設けられる場合には、前記識別マークは、前記係止部材がレセプタクル又はプラグに設けられた係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出するように前記係止部材に付すこともできるし、前記係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出するように前記係止部材に付すこともできる。
なお、識別マークは、視認可能なものである限りどのようなものであっても良い。
本発明の第1の実施の形態に係るコネクタの斜視図であって、プラグとレセプタクルとの接続前の状態を示す図である。 同コネクタのプラグを示す図であって、(a)が平面図、(b)が底面図である。 同コネクタのプラグを示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が側面図である。 同コネクタのプラグの分解斜視図である。 同コネクタのプラグのプラグコンタクトの斜視図である。 同コネクタのレセプタクルを示す図であって、(a)が平面図、(b)が底面図である。 同コネクタのレセプタクルを示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が側面図である。 同コネクタのレセプタクルの分解斜視図である。 同コネクタのレセプタクルのレセプタクルコンタクトの斜視図である。 同コネクタの長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。 同コネクタの長さ方向の一端部の概略的縦断面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るコネクタの長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。 同コネクタの長さ方向の一端部の概略的縦断面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。 同コネクタの設計変更例を示す長さ方向の一端部を示す概略的平面図であって、(a)がプラグとレセプタクルとの完全接続状態を示す図、(b)がプラグとレセプタクルとの不完全接続状態を示す図である。
符号の説明
P プラグ
100 プラグボディ
200 プラグコンタクト
210 第1の接続部(プラグコンタクトの一部)
300 第1のシールド部材
330 第1の支持部
400 第2のシールド部材
450 第2の支持部
10 ケーブル
R レセプタクル
S インジケータ構造
S1 ロック手段
800 係止部材
830 挿入板
840 係止爪
850 目隠し部
800’ 係止部材
830’ 挿入板
832a’ 識別マーク
840’ 係止爪
850’ 目隠し部
851’ 貫通孔部
111a プラグ側係止孔
741 レセプタクル側係止孔
S2 開口部

Claims (13)

  1. プラグとレセプタクルとの接続状態を視認可能に表示するコネクタのインジケータ構造であって、
    プラグとレセプタクルとが接続された状態で当該プラグ及びレセプタクルをロックするロック手段と、
    プラグ又はレセプタクルに設けられ、ロック手段をプラグ又はレセプタクルの外部から視認可能に露出させる開口部とを備えていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  2. 請求項1記載のコネクタのインジケータ構造において、
    ロック手段は、プラグに設けられているプラグ側係止孔と、
    レセプタクルに設けられているレセプタクル側係止孔と、
    プラグとレセプタクルとが接続された状態でプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止される係止部材とを有しており、
    開口部は少なくとも係止部材を前記外部に露出させるようになっていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  3. 請求項1記載のコネクタのインジケータ構造において、
    ロック手段は、プラグ又はレセプタクルに設けられた係止孔と、
    レセプタクル又はプラグに設けられ、当該プラグとレセプタクルとが接続された状態で係止孔に係止される係止部材とを有しており、
    開口部は少なくとも係止部材を前記外部に露出させるようになっていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  4. 請求項2又は3記載のコネクタのインジケータ構造において、
    開口部は、プラグの脱方向側の端部に設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  5. 請求項2記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部材は、プラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止される係止部と、
    プラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態の係止部を覆い、開口部を通じて露出不能にする目隠し部とを有しており、
    係止部は、プラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接することにより、目隠し部から突出し、開口部を通じて前記外部に露出するようになっているコネクタのインジケータ構造。
  6. 請求項5記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部には識別マークが設けられており、
    目隠し部には、係止部がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態で、当該係止部の識別マークを露出させる貫通孔部が設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  7. 請求項5記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部には識別マークが設けられており、
    目隠し部には、係止部がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、当該係止部の識別マークを露出させる貫通孔部が設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  8. 請求項2記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部材には、当該係止部材がプラグ側係止孔及びレセプタクル側係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出する識別マークが設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  9. 請求項2記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部材には、当該係止部材がプラグ側係止孔又はレセプタクル側係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出する識別マークが設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  10. 請求項3記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部材には、当該係止部材が係止孔に係止された状態で、開口部を通じて露出する識別マークが設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  11. 請求項3記載のコネクタのインジケータ構造において、
    係止部材には、当該係止部材が係止孔の縁部に当接した状態で、開口部を通じて露出する識別マークが設けられていることを特徴とするコネクタのインジケータ構造。
  12. プラグと、
    このプラグが接続されるレセプタクルと、
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載のコネクタのインジケータ構造とを備えることを特徴とするコネクタ。
  13. 請求項12記載のコネクタにおいて、
    プラグは、略矩形状のプラグボディと、
    このプラグボディにその長さ方向に並べて配列される複数のプラグコンタクトと、
    プラグボディの第1の面を覆う第1のシールド部材と、
    プラグボディの少なくとも第1の面に直交する第2の面を覆う第2のシールド部材とを備えており、
    プラグコンタクトは、その一部がプラグボディの第2の面から複数のケーブルと接続可能に露出しており、
    第1、第2のシールド部材は、複数のプラグコンタクトに接続された複数のケーブルを挟持する第1、第2の支持部を有していることを特徴とすることを特徴とするコネクタ。
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