JPH11219056A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11219056A
JPH11219056A JP10316955A JP31695598A JPH11219056A JP H11219056 A JPH11219056 A JP H11219056A JP 10316955 A JP10316955 A JP 10316955A JP 31695598 A JP31695598 A JP 31695598A JP H11219056 A JPH11219056 A JP H11219056A
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JP
Japan
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fixing roller
fixing
roller
fixing device
insulating layer
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JP10316955A
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English (en)
Inventor
Eiji Sawamura
栄二 沢村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • G01K13/04Thermometers specially adapted for specific purposes for measuring temperature of moving solid bodies
    • G01K13/08Thermometers specially adapted for specific purposes for measuring temperature of moving solid bodies in rotary movement
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
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    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的なリークを生じさせることなく定着ロ
ーラのスラスト方向への移動を規制でき、また、抵抗発
熱層と温度検出素子との間を電気的に絶縁した状態で、
定着ローラの表面を傷付けることなく定着ローラの表面
温度を検出できる定着装置の提供を目的としている。 【解決手段】 内面に設けられた発熱抵抗体4を熱源と
して加熱される定着ローラ1と、定着ローラに対向して
圧接される加圧ローラ2とを有し、定着ローラと加圧ロ
ーラ2との間を通る転写材上のトナー像を熱的に定着す
る定着装置において、定着ローラ1に回転力を伝達する
駆動伝達系9に、定着ローラ1のスラスト方向への移動
を規制する規制手段15が設けられていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に設けられ、トナー像を転写材に熱的に定着させる定
着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静電写真プロセスが利用されて
いる画像形成装置では、予め所定の極性に帯電された感
光体の表面に原稿画像に対応した静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、感光体の周囲の所定位置に設けら
れた現像部で現像される。すなわち、現像部から供給さ
れる帯電した微粉体であるトナーによって静電潜像が現
像されて可視化される。感光体上に形成されたトナー像
は、感光体の回転によって転写部へと達し、転写部に搬
送されてきた転写材(記録紙)に転写される。その後、
転写材に転写されたトナー像は、定着装置によって転写
材に定着される。
【0003】ところで、前記定着装置は、一般に、熱源
を有する定着ローラと、定着ローラに対向して圧接され
る加圧ローラとからなり、これらローラ間を通る転写材
上のトナー像を熱的に定着する。
【0004】前記定着ローラは、トナー像が形成された
用紙領域と正確に接触してトナー像を確実に定着させる
必要から、その軸方向(スラスト方向)の移動が規制さ
れた状態で、装置本体側のハウジング等に取り付けられ
ている。定着ローラのスラスト方向への移動を規制する
手段としては、従来から様々な方法が知られている。例
えば実開昭61ー19265号公報では、図14および
図15に示すように、定着ローラ100の外周面に沿っ
て金属スプリングから成る略C字状の止め輪102が弾
性的に嵌着され、この止め輪102が定着ローラ100
の軸受けや支持部材に当接されることにより、定着ロー
ラ100の軸方向への移動が規制される。この場合、定
着ローラ100の周面には、その軸方向位置を揃えて少
なくとも2つの対向する穴104,104が設けられ、
また、止め輪102には穴104,104に係合可能な
くびれ状の係合部102a,102aが設けられてお
り、係合部102a,102aが穴104,104と係
合して定着ローラ100の内側に突出する(図15参
照)ことにより、止め輪102が定着ローラ100に対
して取り付け固定される。
【0005】また、定着ローラは、一般に、ハロゲンラ
ンプヒータ等の発熱ヒータを内蔵しており、このヒータ
からの輻射熱によって加熱される。しかし、ハロゲンラ
ンプヒータ等の内蔵ヒータを熱源とする定着ローラで
は、ヒータへの通電開始時(画像形成装置の電源スイッ
チON時)から定着ローラの表面が所定の定着温度に達
するまでの時間が長くなる。すなわち、予熱時間(ウォ
ーミングアップ時間)が長くなる。そのため、最近で
は、定着ローラの表面に通電により発熱する抵抗発熱層
を設け、定着ローラの表面を直接に加熱することが提案
されている(特開平9ー127814号公報等参照)。
【0006】その一例が図16に示されている。図示の
ように、定着ローラ100aは、アルミニウムや鉄等か
らなる回転可能な円筒状の芯ローラ112から成る。芯
ローラ112の外周面にはポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)等からなる離型層111が形成されてい
る。芯ローラ112の内周面には、絶縁層113と抵抗
発熱層114とが順次積層形成されている。抵抗発熱層
114上には銅箔等の受電部115が設けられている。
また、受電部115には、定着ローラ100aの内面と
嵌合するように給電キャップ117が固定されている。
すなわち、受電部115と給電キャップ117は芯ロー
ラ112と一体で回転する。
【0007】また、給電キャップ117にはこれに電圧
を印加するための給電ブラシ118が接触している。芯
ローラ112と一体で回転する給電キャップ117と給
電ブラシ118との電気的な接続が常に保たれるよう
に、給電ブラシ118は板バネ119によって給電キャ
ップ117側に常時付勢されている。なお、板バネ11
9は樹脂製の電極ホルダ120に取り付けられ、電極ホ
ルダ120はネジ122を介して支持ホルダ121に取
り付け固定されている。
【0008】また、このように定着ローラの表面が抵抗
発熱層によって直接に加熱される定着装置においては、
通常、抵抗発熱層への通電を制御することにより定着ロ
ーラの表面温度が所定の温度に調整される。具体的に
は、サーミスタ等の接触型の温度検出素子が定着ローラ
の表面に接触配置され、この素子からの検出温度情報に
よって抵抗発熱層への通電が制御される。その一例が図
17に示されている。図示のように、定着ローラ100
aはその内面に抵抗発熱層114を有している。定着ロ
ーラ100aの温度を検出するサーミスタ130は、電
気絶縁層131を介して、定着ローラ100aの外周面
に当接されている。この場合、電気絶縁層131は、高
電圧が印加される抵抗発熱層114とサーミスタ130
とを電気的に絶縁し、オペレータがサーミスタ130と
接続する回路等に触れて感電することを防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、定着ローラの周面に抵抗発熱層を貼り付けてウォ
ーミングアップ時間を早める定着装置では、図14およ
び図15に示すような止め輪102を使用して定着ロー
ラのスラスト方向の移動を規制すると、止め輪102と
抵抗発熱層114とが接触してしまい(図16参照)、
電気的なリークが発生してしまうという問題がある。
【0010】また、図17に示すように、サーミスタと
抵抗発熱層との間に絶縁層が設けられた構成では、定着
ローラに対して絶縁層が押圧される方向(図中B方向)
に力が作用すると、定着ローラと絶縁層との間に滑りが
生じてしまい、定着ローラの表面のPTFEが傷付けら
れて画像形成に支障を来す虞がある。特に、サーミスタ
と抵抗発熱層との間で漏電が生じた場合には、サーミス
タに通電されて正確な温度検知ができなくなるという不
都合がある。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その第1の目的は、電気的なリークを生じさせ
ることなく定着ローラのスラスト方向への移動を規制で
きる定着装置を提供することにある。また、第2の目的
は、抵抗発熱層と温度検出素子との間を電気的に絶縁し
た状態で、定着ローラの表面を傷付けることなく定着ロ
ーラの表面温度を正確に検出できる定着装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、発熱抵抗体を熱源として
加熱される定着ローラと、定着ローラに対向して圧接さ
れる加圧ローラとを有し、定着ローラと加圧ローラとの
間を通る転写材上のトナー像を熱的に定着する定着装置
において、前記定着ローラに回転力を伝達する駆動伝達
系に、定着ローラのスラスト方向への移動を規制する規
制手段が設けられていることを特徴とする。
【0013】この請求項1に記載の発明によれば、規制
手段が発熱抵抗体と接触することがないため、電気的な
リークが防止されるとともに、製造工程における組み立
てが容易であり、製造コストを低減できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記駆動伝達系が、定着ローラの一端
部に固定された従動ギアと、従動ギアと噛み合う駆動ギ
アとを有し、前記規制手段が、前記駆動ギアに設けら
れ、従動ギアの端面と当接して定着ローラのスラスト方
向への移動を規制することを特徴とする。
【0015】この請求項2に記載の発明によれば、駆動
ギアに設けられた規制手段が従動ギアと当接して定着ロ
ーラのスラスト方向への移動が規制されるため、規制手
段が抵抗発熱層と接触することがなく、電気的なリーク
が防止される。また、従来ののように定着ローラに穴等
の加工を施す必要がないため、製造コストを低減するこ
とができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、定着ローラの他端部を回転可能に支持
する軸受が他端部の端面と当接する当接部を備え、この
当接部が定着ローラのスラスト方向のうち一端部から他
端部へ向かう方向への移動を規制することを特徴とす
る。
【0017】この請求項3に記載の発明によれば、定着
ローラの他端部で、一端部から他端部へ向かうスラスト
方向への移動が規制される。
【0018】請求項4に記載の発明は、発熱抵抗体を熱
源として加熱される定着ローラと、定着ローラに対向し
て圧接される加圧ローラとを有し、定着ローラと加圧ロ
ーラとの間を通る転写材上のトナー像を熱的に定着する
定着装置において、定着ローラの外面に当接する低摩擦
材料からなる樹脂シートと、樹脂シート上に形成される
電気絶縁層と、電気絶縁層上に設けられた弾性体からな
る保護層と、電気絶縁層と保護層との間に配置され、定
着ローラの表面温度を検出する温度検出素子とを具備す
ることを特徴とする。
【0019】この請求項4に記載の発明によれば、電気
絶縁層と定着ローラの外面との間に樹脂シートが介在さ
れているため、定着ローラに対して絶縁層が押圧される
方向に力が作用しても、定着ローラの表面が傷付けられ
ることがない。特に、電気絶縁層上に弾性体からなる保
護層が設けられているため、電気絶縁層を圧力によって
破損させないで済む。また、電気絶縁層を設けることに
よって温度検出素子が電気的影響を受けることを防止
し、表面温度を正確に検出できる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、前記発熱抵抗体は、定
着ローラの内面に設けられていることを特徴とする。
【0021】この請求項5に記載の発明では、発熱抵抗
体を定着ローラの内面に設けているので、表面発熱に有
効であるとともに定着ローラ表面への電気的リークを更
に防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。
【0023】図1は、本実施形態に係る定着装置の定着
ローラ1を示している。この定着ローラ1は、アルミニ
ウム合金等によって形成された円筒状基材から成り、加
圧ローラ2(図6参照)と対向して圧接するとともに、
加圧ローラ2との間を通る転写材上のトナー像を熱的に
定着する。図1および図4に示すように、定着ローラ1
の両端部1a,1bは、滑り軸受12,13を介して、
画像形成装置本体の支持側板10に回転可能に支持され
ている。尚、図1は左側端部を示し、図4は右側端部を
示している。また、定着ローラ1は、例えば軸受12,
13間に位置して転写材と接触するその基材部位の内面
に、抵抗発熱層(発熱抵抗体)4を有している。また、
基材の外周面には、ペルフルオロアルコキシふっ素樹脂
(PFA)やPTFE等からなる離型層が形成されてい
る。なお、本実施形態において、定着ローラ1は、その
肉厚が0.8mm以下に設定されている。
【0024】ここで、前記抵抗発熱層4に通電する通電
部について説明する。図7に示すように、定着ローラ1
は、アルミニウムや鉄等からなる回転可能な円筒状の芯
ローラ31から成る。芯ローラ31の外周面にはポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)等からなる離型層3
3が形成されている。芯ローラ31の内周面には、絶縁
層35と抵抗発熱層37とが順次積層形成されている。
抵抗発熱層35上には銅箔等の受電部39が設けられて
いる。また、受電部39には、定着ローラ1の内面と嵌
合するように給電キャップ41が固定されている。すな
わち、受電部39と給電キャップ41は芯ローラ31と
一体で回転する。
【0025】また、給電キャップ41にはこれに電圧を
印加するための給電ブラシ43が接触している。芯ロー
ラ31と一体で回転する給電キャップ41と給電ブラシ
43との電気的な接続が常に保たれるように、給電ブラ
シ43は圧縮ばね45によって給電キャップ45側に常
時付勢されている。なお、圧縮ばね45は樹脂製の電極
ホルダ47に案内されており、圧縮ばね45の内側には
導線49が配置されている。この導線49は、支持ホル
ダ51を介して電源に通電されている。
【0026】導線39への通電は、後述する温度検出素
子22からの検出温度情報によって制御されている。
【0027】尚、定着ローラ1の他端部側においても、
図8に示すように、同様に、給電ブラシ43により抵抗
発熱層への導電が図られ、一端部側から他端部側に通電
される構成になっているが、上述した図9に示す部分と
同一の部分には、同一の符号を付することによって、そ
の部分の詳細な説明を省略する。
【0028】図1に示すように、軸受12を通じて側板
10の外側に延出する定着ローラ1の一端部1aには、
環状の従動ギア3が嵌着されている。この場合、図2に
示すように、定着ローラ1の一端部1aには切欠部5が
形成され、また、従動ギア3の内面には切欠部5と係合
可能な係合突起7が形成されており、従動ギア3は、そ
の係合突起7が切欠部5と係合することにより、定着ロ
ーラ1に対して回転不能に取り付けられる。
【0029】また、従動ギア3には駆動ギア9が噛合さ
れている。この駆動ギア9は、図示しない駆動モータか
らの回転動力を従動ギア3に伝達する。駆動ギア9の端
面には、EリングやCリング等の締結部材17を介し
て、リング状の規制部材15(図3を参照)が取り付け
られている。この規制部材15は、駆動ギア9の径方向
外側に突出して従動ギア3の端面と当接し、従動ギア3
を介して定着ローラ1の軸方向(スラスト方向)への移
動を規制する。規制部材15は、耐熱性及び耐圧(耐電
圧)性の樹脂材料が好ましく、ポリイミド、PPS(ポ
リフェニルサルファイト)等が用いられる。また、規制
部材15は、本実施の形態では1〜2mm従動ギア3の
端面に当接しているが、当接する長さは長ければ長い程
定着ローラ1のスラスト方向への移動を規制する。この
規制部材15は、組み立て時には、駆動ギア9を歯に沿
ってスライドさせて規制部材を従動ギア3の端面に当接
させる。尚、規制部材15に代えて、駆動ギア9の一端
部に、駆動ギア9の径方向外側に突出するリング状のフ
ランジ部を形成し、このフランジ部を従動ギア3の端面
と当接させるようにしても良い。
【0030】図4および図5に示すように、定着ローラ
1の他端部1bを回転可能に支持する軸受け13は、支
持側板10に固定されるフランジ部13bと、定着ロー
ラ1の他端部1bを保持する筒状の軸受本体13cと、
軸受本体13cの径方向内側に延出する内側延出部13
aとからなる。この場合、内側延出部13aは、定着ロ
ーラ1の他端部1bの端面と当接して、定着ローラ1の
一端部から他端部へ向かうスラスト方向の移動を規制す
る。
【0031】定着ローラ1の内面に形成された抵抗発熱
層4への通電を制御するために、定着ローラ1の外面に
は、図6に示すように、樹脂製のシート21と耐熱性の
電気絶縁層24とを介して、サーミスタ等の接触型の温
度検出素子22が接触配置されている。なお、本実施形
態では、温度検出素子22からの検出温度情報によって
抵抗発熱層4への通電が制御され、定着ローラ1の表面
温度が所定の温度に調整される。
【0032】樹脂製のシート21は、ポリイミドテープ
やPTFEテープ等の摩擦抵抗の少ない耐熱性材料によ
って形成され、定着ローラ1の外面を形成する離型層に
当接されている。また、シート21上に積層される電気
絶縁層24は、窒化ホウ素や窒化アルミ等によって形成
されており、高電圧が印加される抵抗発熱層4と温度検
出素子22とを電気的に絶縁し、オペレータが温度検出
素子22と接続する回路等に触れて感電することを防止
する。さらに、電気絶縁層24上には、電気絶縁層24
との間で温度検出素子22を挟み込むようにしてスポン
ジ等の弾性体からなる保護層23が積層されている。な
お、シート21は、その厚さが0.05mm〜0.5m
mに設定されており、この上に積層された電気絶縁層2
4および保護層23を外側から保持している。
【0033】以上説明したように、本実施形態では、従
来のように定着ローラ1に取り付けられる金属製の止め
輪によって定着ローラ1のスラスト方向への移動を規制
するのではなく、定着ローラ1に回転駆動力を伝達する
駆動ギア9に規制部材15を設け、この規制部材15を
定着ローラ1側の従動ギア3に当接させて定着ローラ1
のスラスト方向への移動を規制するようにしている。し
たがって、規制部材15が抵抗発熱層4と接触すること
がないため、電気的なリークが防止される。また、止め
輪と係合する穴(図14に示された穴104)を定着ロ
ーラ1に形成する必要がないため、製造工程における組
立てが容易であり、製造コストを低減することができ
る。
【0034】また、本実施形態では、電気絶縁層24と
定着ローラ1の外面(離型層)との間に樹脂製のシート
21が介在されているため、定着ローラ1に対して絶縁
層24が押圧される方向(図中B方向)に力が作用して
も、定着ローラ1の表面が傷付けられることがない。特
に、本実施形態では、電気絶縁層24上に弾性体からな
る保護層23が設けられているため、電気絶縁層24を
圧力によって破損させないで済む。
【0035】次に、本発明の他の実施の形態について説
明するが、以下に説明する実施の形態では上述した実施
の形態と異なる点について説明し、上述した実施の形態
と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付す
ることによって、その部分の詳細な説明を省略する。
【0036】図9に示す実施の形態では、定着ローラの
他端部1bの周面に沿って形成した環状溝53に滑り軸
受13を嵌合させ、定着ローラの一端部1aから他端部
1bに沿う左右両方向であるスラスト方向への移動を規
制したものである。この実施の形態では、簡単な構成
で、定着ローラ1の軸線方向に沿うスラスト方向のうち
両方向への移動を規制することができる。
【0037】図10に示す実施の形態では、滑り軸受1
3に側板10が嵌合する嵌合溝55を形成し、側板10
に嵌合させて保持する構成を示したものである。この実
施の形態では、側板10を開閉するようにして定着ロー
ラ1を軸支するもので、製造工程やメンテナンス時にお
ける組み立てが容易である。
【0038】図11に示す実施の形態では、従動ギア3
に規制部材15を設け、駆動ギア9の端面に規制部材1
5を当接させる構成を示したものであり、上述した図1
に示す実施の形態と同様な効果を奏することができる。
【0039】図12に示す実施の形態では、駆動ギア9
の両側端面にそれぞれ規制部材15を設け、各規制部材
15が従動ギア3の両側端面に当接可能な構成とし、定
着ローラの軸線方向に沿う両方向の移動を規制するもの
である。この実施の形態では、定着ローラにおける左右
両方向のスラスト移動を規制することができる。
【0040】図13に示す実施の形態では、絶縁層24
を第1絶縁層24aと第2絶縁層24bとの二重層の構
成としている。第1絶縁層24a及び第2絶縁層24b
は共に、約50μmのポリイミドシートであり、シート
21は、ポリイミドシート又はテフロンシートである。
これらのシートによれば、耐圧(耐電圧)3kv以上で
あり、定着ローラ1に対して十分な絶縁を図ることがで
きる。従って、温度検出素子22が電気的影響を受けて
誤動作するのを防止でき、正確な温度検知ができる。
【0041】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは言うまでもない。例えば、抵抗発熱層4は定着ロー
ラ1の外面に設けられていても良く、また、規制部材1
5は、定着ローラ1の軸方向の移動を規制できる位置で
あれば、定着ローラ1に回転駆動力を伝達する駆動系要
素のいずれに設けられていても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、規制手
段が発熱抵抗体と接触することがないため、電気的なリ
ークが防止されるとともに、製造工程における組み立て
が容易であり、製造コストを低減できる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、駆動ギア
に設けられた規制手段が従動ギアと当接して定着ローラ
のスラスト方向への移動が規制されるため、規制手段が
抵抗発熱層と接触することがなく、電気的なリークが防
止される。また、従来ののように定着ローラに穴等の加
工を施す必要がないため、組み立てが容易であり、製造
コストを低減することができる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、定着ロー
ラの他端部で、一端部から他端部へ向かうスラスト方向
への移動が規制される。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、電気絶縁
層と定着ローラの外面との間に樹脂シートが介在されて
いるため、定着ローラに対して絶縁層が押圧される方向
に力が作用しても、定着ローラの表面が傷付けられるこ
とがない。特に、電気絶縁層上に弾性体からなる保護層
が設けられているため、電気絶縁層を圧力によって破損
させないで済む。また、温度検出素子の電気的影響を低
減し、正確な温度検出が可能になる。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、発熱抵抗
体を定着ローラの内面に設けているので、表面発熱に有
効であるとともに定着ローラ表面への電気的リークを更
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る定着装置の定着ロー
ラの一端部を示す断面図である。
【図2】定着ローラの一端部と従動ギアとの取り付け状
態を示す分解斜視図である。
【図3】従動ギアと噛み合う駆動ギアの斜視図である。
【図4】図1の定着ローラの他端部を示す断面図であ
る。
【図5】定着ローラの他端部と軸受との取り付け状態を
示す分解斜視図である。
【図6】定着ローラに対する温度検出素子の接触状態を
示す断面図である。
【図7】定着ローラの一端部における断面図である。
【図8】定着ローラの他端部の断面図である。
【図9】他の実施の形態における定着ローラの他端部と
滑り軸受けとを示す断面図である。
【図10】他の実施の形態における定着ローラの他端部
と滑り軸受けとを示す断面図である。
【図11】他の実施の形態における定着ローラの一端部
を示す断面図である。
【図12】他の実施の形態における定着ローラの一端部
を示す断面図である。
【図13】他の実施の形態における定着ローラに対する
温度検出素子の接触状態を示す断面図である。
【図14】定着ローラのスラスト方向への移動を規制す
る従来の手段を示す斜視図である。
【図15】図14のA方向矢視図である。
【図16】抵抗発熱層を有する従来の定着ローラの断面
図である。
【図17】定着ローラに対する温度検出素子の従来の接
触状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 3 従動ギア(駆動伝達系) 9 駆動ギア(駆動伝達系) 15 規制部材(規制手段) 21 樹脂シート 22 温度検出素子 23 保護層 24 電気絶縁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体を熱源として加熱される定着
    ローラと、定着ローラに対向して圧接される加圧ローラ
    とを有し、定着ローラと加圧ローラとの間を通る転写材
    上のトナー像を熱的に定着する定着装置において、 前記定着ローラに回転力を伝達する駆動伝達系に、定着
    ローラのスラスト方向への移動を規制する規制手段が設
    けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動伝達系は、定着ローラの一端部
    に固定された従動ギアと、従動ギアと噛み合う駆動ギア
    とを有し、前記規制手段は、前記駆動ギアに設けられ、
    従動ギアの端面と当接して定着ローラのスラスト方向へ
    の移動を規制することを特徴とする請求項1に記載の定
    着装置。
  3. 【請求項3】 定着ローラの他端部を回転可能に支持す
    る軸受が他端部の端面と当接する当接部を備え、この当
    接部が定着ローラのスラスト方向のうち一端部から他端
    部へ向かう方向への移動を規制することを特徴とする請
    求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 発熱抵抗体を熱源として加熱される定着
    ローラと、定着ローラに対向して圧接される加圧ローラ
    とを有し、定着ローラと加圧ローラとの間を通る転写材
    上のトナー像を熱的に定着する定着装置において、 定着ローラの外面に当接する低摩擦材料からなる樹脂シ
    ートと、樹脂シート上に形成される電気絶縁層と、電気
    絶縁層上に設けられた弾性体からなる保護層と、電気絶
    縁層と保護層との間に配置され、定着ローラの表面温度
    を検出する温度検出素子とを具備することを特徴とする
    定着装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱抵抗体は、定着ローラの内面に
    設けられていることを特徴とする請求項項1〜4のいず
    れかに記載の定着装置。
JP10316955A 1997-10-23 1998-10-20 定着装置 Pending JPH11219056A (ja)

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