JP2003005573A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JP2003005573A
JP2003005573A JP2001185531A JP2001185531A JP2003005573A JP 2003005573 A JP2003005573 A JP 2003005573A JP 2001185531 A JP2001185531 A JP 2001185531A JP 2001185531 A JP2001185531 A JP 2001185531A JP 2003005573 A JP2003005573 A JP 2003005573A
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temperature
heater
fuse
heating
heating element
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Yoshiaki Nakajima
義昭 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタのスピードアップによる定着温度の
高温化に伴い、温度ヒューズの動作温度とヒータ最高到
達温度が接近してきてもヒータから温度ヒューズへの熱
の伝わりを抑え異常昇温時の瞬断動作も確実なものとし
て従来の低コスト、省スペースの温度ヒュ−ズを使いこ
なす。 【解決手段】 温度ヒューズの動作温度が、ヒータ通紙
域内最高到達温度近傍のもので、温度ヒューズ内の感温
部材が位置する部分には熱伝導率の低い部材を有し、そ
れ以外の部分には熱伝導率の高い部材を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、像加熱装置に関す
る。より詳しくは、略平板状の加熱体に耐熱フィルムを
接触させて、移動させ、該フィルムの加熱体とは反対側
に圧接して回転運動する加圧回転体を有し、該加熱体と
該加圧回転体との間に形成される圧接部に記録部からの
画像定着すべき未定着画像を有する記録材を供給して圧
接部を加圧回転体の駆動力で、挟持搬送させて加熱体の
熱で未定着画像を記録材に加熱定着させるフィルム式加
熱定着装置に関するものである。 【0002】特に、電子写真、プリンタ、ファックス等
の画像形成装置における画像加熱定着装置、すなわち、
電子写真、静電記録、磁気記録等の適宜の画像形成プロ
セス手段により加熱溶融性の樹脂等によりなるトナーを
用いて記録材に形成したトナー画像を永久固着画像とし
て加熱定着処理する画像加熱定着装置に関するものであ
る。 【0003】 【従来の技術】プリンタ、複写機、記録装置、ファクシ
ミリ等の画像形成装置に用いられる加熱定着装置、即
ち、電子写真等による記録部にて記録材に目的の画像情
報に対応した未定着画像を形成担持させ、これを加熱定
着させるための加熱定着に関して、熱伝達効率が高く、
装置の立ち上がりも速い方式として加熱体としての固定
支持された低熱容量の加熱ヒータと、このヒータと摺動
する薄膜のフィルムを用いたフィルム加熱方式の加熱装
置が、特開平2−157878、4−44075〜44
083、4−204980〜204984号公報等に提
案されている。 【0004】図5はフィルム加熱方式の加熱定着装置の
要部の一例の横断模型図を示したもので、図5におい
て、1は加熱体としてのセラミックヒータであり、この
セラミックヒータ1は剛性・断熱性を有するヒータホル
ダ2の長手に沿って形成されたヒータ嵌め込み溝2a内
に嵌めこんで固定支持させてある。また、このヒータホ
ルダ2は後述の定着フィルム3の摺動の際のガイドの役
割も果たしている。このヒータホルダ2の材質は成形性
の良い低コストのものとして熱可塑性樹脂が使われてい
る。 【0005】3は耐熱性のフィルム(定着フィルム)で
ある。このフィルム3は熱容量を小さくしてクイックス
タート性を向上するために、通常、膜厚100μm以下
の耐熱性、離型性、耐久性を兼ね備えたポリイミド等の
フィルム表面にPTFE、PFA、FEPを離型層とし
てコーティングした複合フィルムで構成されている。 【0006】4はこのフィルム3を挟んでヒータ1との
間にニップN(加熱ニップ部、定着ニップ部)を形成す
る加圧回転体としての耐熱ゴムからなる弾性加圧ローラ
である。5は補強ステーであり、横断面下向きU字型の
剛性部材であり、ヒータホルダ2の内側に載置して配設
してある。 【0007】定着フィルム3は付図示の駆動手段により
加圧ローラ4が回転駆動されることによりヒータ1の下
面に密着して矢印方向aに所定の速度で摺動搬送され
る。ヒータ1に通電がなされて所定の定着温度に立ち上
げられて温調され、定着フィルム3が搬送されている状
態において、定着ニップ部Nの定着フィルム3と加圧ロ
ーラ4との間に被加熱部材としての画像定着すべき被記
録材Pを導入して、定着フィルム3と一緒に定着ニップ
部Nを挟持搬送させることによりヒータ1の熱を定着フ
ィルム3を介して被記録材Pに付与して被記録材Pの面
に未定着画像(トナー画像)tを加熱定着させる。定着
ニップ部Nを通った被記録材Pは定着フィルム3の面か
ら順次に曲率分離して搬送される。 【0008】ヒータ1は、電気絶縁性・耐熱性・低熱容
量の細長の板状のセラミック基板1aと該基板の面に長
手に沿って線状あるいは帯状に形成した通電発熱抵抗体
1bを基本構成とするものであり、通電発熱抵抗体1b
に対する通電により急速昇温する。 【0009】ヒータ1の温度は不図示の温度検出素子で
検出されてその温度情報が不図示の通電制御回路ヘフィ
ードバックされて電源から通電発熱抵抗体1bへの通電
が制御されることで定着実行時に温度検出素子で検出さ
れる温度が所定の温度(定着温度)になるように温調制
御される。 【0010】また、ヒータ1の異常昇温時にヒータ1の
熱で作動してヒータ1への給電を緊急遮断させる安全対
策用温度検知素子10(以下、温度ヒューズと記す)を
ヒータ1の定着フィルム密着面側とは反対の面に対して
接触させて配設してあり、通電発熱抵抗体1bに対する
通電に制御不能の事態を生じてヒータ1が異常昇温(ヒ
ータの暴走、許容以上の過昇温)すると、そのヒータ1
の異常昇温湿度で温度ヒューズ10が動作して、通電発
熱抵抗体1bへの通電が緊急遮断される。 【0011】このときの安全対策用温度検知素子(以下
温度ヒューズと記す)の構造を図6に示す。(A)は平
常時の断面図、(B)は動作時の断面図である。101
は温度ヒューズの外装金属ケース、102は第1リード
線であり、その先端部に絶縁セラミック円筒部材103
を取り付け、この円筒部材103をケース101内の一
端側に嵌入してケースをかしめることによりケース10
1とは絶縁して抜け止めてある。104は第2リード線
であり、その先端部をケース101内の他端側に挿入し
ケースをかしめて金属ケース101に電気的に導通させ
て抜け止めてある。 【0012】105、106、107、108、10
9、110はそれぞれケース101内に第1リード線1
02側から第2リード線104側に順次に配列内蔵させ
た、第1スプリング、可動電極、円板、第2スプリン
グ、円板、感温部材である有機物からなる感温ペレット
である。 【0013】第1スプリング105は絶縁セラミック1
03と可動電極106との間に縮設してあり、第2スプ
リング108は円板107と円板109間に縮設してあ
る。 【0014】第2スプリング108のバネ力を第1スプ
リングよりも大きくしてあり、(A)の平常時はこの第
2スプリング108の円板107、109間での突っ張
り力により、第1スプリング105が可動電極106と
絶縁セラミック円筒部材103との間に押し縮められ、
可動電極106が第1リード線102の先端部に押圧さ
れて第1リード線102との電気的導通が保たれる。ま
た、感温ペレット110が第2リード線104の先端に
当接して受け止められ、円板109と第2リード線10
4の先端間にスペーサ部材として介在した状態に保たれ
る。 【0015】可動電極106はその外周縁が金属ケース
101の内面に接触していてケース101との電気的導
通を保ってケース内を軸線方向に移動自由である。 【0016】この平常時状態において、ヒータ1の通電
発熱抵抗体1bへの電流は第1リード線102、その先
端に押圧接触状態にある可動電極106、これと電気的
に導通している金属ケース101、第2リード線104
の経路で流れる。 【0017】111はケース101内の気密性を保たせ
るために金属ケース101の第1リード線取り付け側の
端面と第1リード線基部にかけて塗着形成した封口(封
止)樹脂部である。 【0018】この温度ヒューズ10をヒータ1に接触さ
せて配設することにより、ヒータ1の熱が金属ケース1
01等を介して内部の感温ペレット110に伝達され
る。この感温ペレット110の温度が所定の動作温度以
下である限りは該温度ヒューズ10は(A)の平常時状
態が保たれていて、この温度ヒューズ10を介してヒー
タ1の通電発熱抵抗体1bへ給電がなされる。一方、通
電制御系(不図示)の故障によるヒータ暴走によりヒー
タ1が過昇温して感温ペレット110の温度が所定の温
度以上になると、感温ペレット110が溶融または昇華
して(B)のように液状または消滅し、円板109と第
2リード線104の先端間のスペーサ部材としての感温
ペレット110がなくなる。そのため、第1スプリング
105のバネ力で第2スプリング108が第2リード線
104側へ押し動かされて可動電極106が第1リード
線102の先端から離れた状態になり、ヒータ1の通電
が遮断される。 【0019】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
フィルム定着方式を用いた加熱定着装置を有する画像形
成装置においてもプリント速度の大幅なスピードアップ
化が求められている。それに伴い、加熱定着装置からの
単位時間あたりの熱量を増やすためにヒータの制御温度
を上げる必要が生じる。あるいは、急激な熱変動にも耐
えられるように従来より熱伝導率が高い基材を用いたヒ
ータが要求される。 【0020】この場合、ヒータの温度ヒューズと接する
箇所も従来にくらべ温度が上昇してしまう。このため、
ヒータと確実に密着している温度ヒューズの温度も上昇
し、従来使用していた温度ヒューズが異常時ではなく通
常使用時にも動作してしまい、溶融タイプの温度ヒュー
ズの場合はそこで故障となって元どおりにならないた
め、安全装置として使用できないといった問題があっ
た。 【0021】また、温度ヒューズとヒータとの間に断熱
部材を設けて温度を下げることも可能ではあるが、その
場合は、異常時の温度上昇にも時間がかかり、異常昇温
時に給電を瞬断するまでの時間が長くなるので安全装置
としての信頼性が劣ってしまう。 【0022】また、動作温度の高い温度ヒューズは、一
般的に図6に示すタイプの温度ヒューズではなく、バイ
メタルを利用したサーモスイッチといわれるものが用い
られる。この場合は、図6に示すような温度ヒューズと
比べて大型であり、それが装置全体の大型化にもつなが
るおそれがある。また、一方サーモスイッチは図6に示
すタイプの温度ヒューズに比べコストも割り高なため、
装置のコストアップにもつながるといった問題点があっ
た。 【0023】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、安全装置である温度ヒューズは動作温度が通常使用
時の通紙領域内ヒータ最高到達温度近傍のものを用い、
かつ、温度ヒューズとヒータの間の温度ヒューズの感温
部材が位置する部分には熱伝導率の低い部材を介在さ
せ、温度ヒューズのそれ以外の部分とヒータの間には熱
伝導率の高い部材を介在させることで、通常使用時にも
温度ヒューズが動作することなく使え、異常昇温時には
即座に給電を瞬断することができるので安全装置として
の信頼性も高いものとなる。 【0024】また、ヒータ温度が高くなっても従来使用
いているタイプの温度ヒューズが使用できるので、省ス
ペース、低コストが実現できる。 【0025】 【発明の実施の形態】図4は、本発明を有効に実施する
ことができる画像形成装置の一例の概略断面図である。
本実施例の画像形成装置は、電子写真プロセス利用のレ
ーザービームプリンタである。 【0026】51は筐体、52は像担持体としての電子
写真感光ドラムであり、該感光ドラム52は矢印の時計
方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転
駆動される。 【0027】感光ドラム52は、その回転過程で帯電ロ
ーラ53により所定の極性、電位に一様に一次帯電さ
れ、その帯電面にレーザー走査露光装置(レーザービー
ムスキャナ)54により出力される、目的の画像情報の
時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレー
ザー光Lによる走査露光を受け、ドラム周面に目的の画
像情報に対応した静電潜像が形成される。その潜像が現
像装置55によりトナー画像として現像され、そのトナ
ー画像が感光ドラム52と転写ローラ56との間の転写
ニップ部nへ至る。 【0028】一方、給紙ローラ57により給紙カセット
58内の記録材Pが一枚づつ搬送され、シートパス59
を通って所定のタイミングで転写ニップ部nへ導入さ
れ、転写ローラ56により記録材Pの背面からトナーと
逆極性の電界が加えられて感光ドラム52側のトナー画
像が記録材Pの面に転写されていく。 【0029】トナー画像の転写を受けて転写ニップ部n
を通過した記録材Pは、感光ドラム52面から分離され
て搬送ガイド60に導かれて加熱定着装置200に入
り、定着ニップ部Nを通ることで前述したようにトナー
画像の加熱定着を受け、シートパス62を通って装置外
へと排出される。 【0030】記録材Pに対するトナー画像転写後の感光
ドラム52面はクリーニング装置63により清掃されて
繰り返して作像に供される。 【0031】次に本実施例の画像加熱定着装置について
説明する。図3は、本実施例の画像加熱定着装置の概略
断面図である。本実施例の画像加熱定着装置は、先に述
べた特開平4−44075〜44083、4−2049
80〜204984号公報等に開示の円筒状の定着フィ
ルムを用いたフィルム加熱方式・加熱ローラ駆動方式・
テンションレスタイプの加熱装置である。 【0032】加熱体としてのセラミックヒータ1は、図
3において図面に垂直方向を長手とする細長平板状で絶
縁性の低熱容量の部材である。このヒータ1の具体的構
造については後述する。ヒータホルダ2は、剛性・耐熱
性を有する部材であり、本例のものは横断面略半円桶上
の横長部材であり、上記ヒータ1はヒータホルダ2の下
面に長手に沿って形成具備された嵌め込み溝2a内に嵌
め込んで支持させてある。 【0033】補強ステー5は、横断面下向きU字型の横
長の剛性部材であり、横断面略半円状桶型のヒータホル
ダ2の内側に載置して配設してある。 【0034】円筒状のフィルム3は、上記ヒータ1、ヒ
ータホルダ2、補強ステー5の組み立て体に対して周長
に余裕を持たせてルーズに外嵌させてある。フィルム3
は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上する
ために、通常ポリイミド等のフィルム表面にPTFE、
PFA、FEP等を離型層としてコーティングした膜厚
100μm以下で、耐熱性、離型性、耐久性を兼ね備え
た複合層フィルムで構成されている。 【0035】4は加圧部材としての弾性ローラであり、
芯金と、その外側に設けたシリコンゴム等の耐熱ゴム弾
性層等からなる。加圧ローラ4は、その両端軸部を回転
自由に軸受け保持させて配設してあり、この加圧ローラ
4の上側に上記のヒータ1、ヒータホルダ2、フィルム
12、補強ステー13等からなる組み立て体をヒータ1
側を下向きにして対向させ、補強ステー5の両端部をそ
れぞれ加圧バネ部材(不図示)で下方に押圧状態にする
ことで、ヒータ1の下向き面と加圧ローラ4とをフィル
ム3を挟ませて加圧ローラ4の弾性に抗して圧接させ
て、所定幅の加熱ニップ部(定着ニップ部)Nを形成さ
せている。 【0036】加圧ローラ4は駆動源Mから駆動力が伝達
されて、矢印の反時計方向Rに所定の周速度で回転駆動
される(加圧ローラ駆動型)。 【0037】この加圧ローラ4の回転駆動による該ロー
ラ4の外面とフィルム3の外面との、加熱ニップ部Nに
おける圧接摩擦力でフィルム3に回転力が作用して、該
フィルム3はその内面が加熱ニップNにおいてヒータ1
の下向き面に密着して摺動しながら時計方向に加圧ロー
ラ4の回転周速度にほぼ対応した周速度をもってヒータ
ホルダ2の外回りを矢印の時計方向aに従動回転状態に
なる。ヒータホルダ2は円筒状フィルム3の回転ガイド
部材としての役目もしている。 【0038】この場合、ヒータホルダ2の外回りを従動
か回転する円筒状のフィルム3は、その周長のニップ部
Nとその近傍のフィルム以外のフィルム部分はテンショ
ンフリー(テンションが加わらない状態)の状態にあ
る。また、フィルム3の回転に伴って生じるヒータホル
ダ2の長手に沿う寄り移動はヒータホルダ2の端部に設
けたフランジ部材(不図示)の内側面にフィルム3の端
部が受け止められて規制される。 【0039】而して、加圧ローラ4が回転駆動され、そ
れに伴って円筒状のフィルム3がヒータホルダ2の外回
りを従動回転状態になり、ヒータ1に通電がなされて該
ヒータ1の発熱で加熱ニップ部Nの温度が所定に立ち上
がって温調された状態において、加熱ニップ部Nに、未
定着顕画像(未定着トナー画像)tを形成担持させた紙
などの被記録材Pが導入され、加熱ニップ部Nにおい
て、被記録材Pの未定着トナー画像担持面側がフィルム
3の外面に密着してフィルム3と一緒に加熱ニップ部N
を挟持搬送されていく。 【0040】この被記録材Pの挟持搬送過程において、
ヒータ1の熱がフィルム3を介して被記録材Pに付与さ
れ、該被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱加圧さ
れ定着されていく。 【0041】被記録材Pは加熱ニッブ部Nを通過すると
フィルム3の外面から曲率分離して排出搬送される。 【0042】次にヒータ1の構成ならびに制御の様子を
説明する。 【0043】図2の(a)はヒータ1の表面側の平面模
式図、(b)は裏面側の平面模式図である。本実施例に
おける加熱体としてのヒータ1は、ヒータ基板1aとし
て、アルミナよりも熱伝導率が約10倍程度良い窒化ア
ルミニウム(ALN)を用い、フィルム・被記録材加熱
面側である基板表面側(ヒータ表面側)に通電発熱抵抗
体を設け、その逆面側である基板裏面側(ヒータ裏面
側)に基板検温素子(サーミスタ)並びにその電極部を
設けた表面加熱型・片側裏面電極パターンヒータであ
る。 【0044】このヒータ1はヒータ基板1aの表面側に
(a)図のように第一の電極パターン1f→一方の通電
発熱抵抗体1b→導電路パターン1e→他方の通電発熱
抵抗体1b→第二の電極パターン1gの直列電路からな
る一次回路(ACライン)と、通電発熱体1b、1bな
らびに導電路パターン1eを覆わせる保護層としての耐
熱ガラスコート層1cが設けられている。 【0045】そして、このヒータ基板1aの裏面側に
(b)図のように第三の電極パターン1h→一方の導電
路パターン1k→サーミスタ1d→他方の導電路パター
ン1m→第四の電極パターン1jの直列電路からなる二
次回路(DCライン)を形成具備してあり、ヒータ基板
1aにはスルーホールが存在しない。また、ヒータ基板
1a裏側にはACラインの給電路に直列に挿入された安
全素子である温度ヒューズ10が基板1a表面に接触す
るようにバネ(不図示)にて押し当てられている。温度
ヒューズ10は、何らかの原因でヒータ1が暴走してヒ
ータが所定の許容温度以上に加熱した時に作動して給電
回路を緊急遮断する働きをする。 【0046】図2を用いてヒータの制御の様子を示す。
給電用ヒータコネクタ5を介して、商用電源16、AC
ドライバ17等からなる給電回路からヒータ1の前記A
Cラインの第一と第二の電極パターン1f、1g間に給
電されることでACラインの通電発熱抵抗体1b、1b
が発熱してヒータ1の所定の有効加熱長さ領域が迅速に
昇温する。また、検温用のヒータコネクタ3は、A/D
コンバータ19と連絡させてあり、前記DCラインのサ
ーミスタ電圧がヒータ1の温度情報として第三と第四の
電極パターン1h、1jから検温用ヒータコネクタ3を
介してA/Dコンバータ19に取り出され、デジタルデ
ータとして制御回路(CPU)18へ取り込まれる。制
御回路18はその入力デジタルデータを基にヒータ1の
温度を所定の一定温度に制御すべくACドライバ17を
制御する。即ちACラインヘの給電を制御してヒータ1
を温度制御する。 【0047】次に本実施例の画像加熱装置の安全装置で
ある温度ヒューズとヒータとの構成について説明する。 【0048】図1は本発明を最もよく表す温度ヒューズ
10とヒータ1との間の接触の様子を表したヒータ長手
方向に沿った縦断面図である。ここでの温度ヒューズ1
0は前出図6にて説明した構成のものと同一のものであ
る。まずは、この温度ヒューズ10のヒータ1との取り
付け方法を図1で説明する。ヒータホルダ2は温度ヒュ
ーズ10の配線方向に沿って前後に係合突起2b、2c
が設けられている。温度ヒューズ10の第1リード線1
02と束線30とが圧着され電気的に接続するジョイン
ト部材である端子31には、両係合突起2b、2cと遊
嵌する係合孔部31aが形成されている。温度ヒューズ
10の金属管で外装されたヒューズ本体は、ヒータホル
ダ2の所定位置にヒータ1に対向して形成された孔部に
嵌り込むように配置される。 【0049】一方、ヒータホルダ2に配置される温度ヒ
ューズ10の上部には、ヒューズ加圧板32が配置さ
れ、このヒューズ加圧板32には、温度ヒューズ10本
体と当接する当接部を有する加圧軸33が図上下方向移
動可能に取り付けられると共に、加圧軸33に加圧バネ
34が弾装され、加圧軸33により温度ヒューズ10本
体を常時ヒータ1に押圧し、温度ヒューズ10本体をヒ
ータ1に接触させている。 【0050】また、ヒューズ加圧板32の前後両端部
は、ヒータホルダ2の係合突起2b、2cに嵌合し、端
止め35により抜け防止が図られている。その際、端子
31は係合突起2b、2cに遊嵌状態で嵌合して係合孔
部31aの径方向へのある程度の移動の自由度が確保さ
れると共に係合突起の軸方向への移動が許容され、温度
ヒューズ10は、ヒューズ加圧板32とヒータホルダ2
の間でフローティング状態に保持されて、加圧軸33に
より所定の圧力を損なうことなくヒータ1へ密着する。 【0051】この時、ヒータ1と温度ヒューズ10との
間には、温度ヒューズ10内の感温ペレット110が相
当する位置にヒータ1上に焼成されて内部に気泡を有す
る低熱伝導率である発泡ガラス6が設けられている。こ
れにより、この部分においては、ヒータ1からの熱が温
度ヒューズ10には伝わりにくいようになっている。 【0052】一方、温度ヒューズ10の感温ペレット1
10が相当しない位置の温度ヒューズ10とヒータ1と
の間には高熱伝導率の部材である、例えば、グラファイ
トシートが介在している。これにより、この部分におい
ては、ヒータ1からの熱が温度ヒューズ10には伝わり
やすいようになっている。 【0053】本実施例での温度ヒューズ10の動作温度
は、従来良く使われている220℃のものである。とこ
ろで、加熱定着装置としてスピードアップに対応し、熱
量の供給能力を上げるために、温調温度は、ヒータ1の
基材1bは熱伝導の良い窒化アルミニウムを使っている
ためもあるが、最高温度で215℃となっている。ヒー
タ1の温度ヒューズ10に相当する部分には熱逃げ分を
考慮する意味からも多少の発熱抵抗体lbの絞りが存在
するため、そのままでヒータ1と温度ヒューズ10を接
触させると、通常使用時にも温度ヒューズ10の温度が
220℃近辺まで上昇し、温度ヒューズ10が動作して
しまうおそれがあるが、本実施例のように、特に、温度
を感知する感温ペレット110の部分に熱伝導率の低い
発泡ガラス6を介在させることにより、感温ペレットに
相当する位置はもちろん、温度ヒューズ10全体の到達
温度も下げることとなり、通常使用時に温度ヒューズ1
0が動作するおそれはなくなる。一方、ヒータ1の通電
発熱体1bに対する通電に制御不能の事態を生じてヒー
タ1が異常昇温したときには、高熱伝導率の部材を介し
て温度ヒューズ10の金属ケース101が急激に昇温
し、それに伴い感温ペレット110の温度も上昇し、溶
融して給電を瞬断する。その際の応答性には問題なく、
発煙、発火が起こる前に確実に温度ヒューズ10が動作
する。 【0054】以上、説明してきたように、ヒータの温調
温度がスピードアップに伴って高くなって温度ヒューズ
の動作温度とヒータ温度が近くなっても、温度ヒューズ
の感温ペレットの相当する位置の温度ヒューズとヒータ
との間には熱伝導率の悪い部材を介在させ、それ以外の
部分の温度ヒューズとヒータとの間には熱伝導率の良い
部材を介在させることで、従来タイプの温度ヒューズを
使いこなすことができる。これにより、信頼性のある安
全装置を省スペース、低コストで実現できる。 【0055】本実施例では、温度ヒューズの動作温度、
ヒータ温調温度、低熱伝導部材、高熱伝導部材を具体的
に示したが、本発明はこれに限ることなく、通常使用時
の給電の安定性、異常昇温時の的確な給電遮断動作が実
現できれば、どのような組み合わせでも構わない。 【0056】また、温度ヒューズは本実施例では感温ペ
レットタイプとしたが、温度ヒューズ内で温度を検知す
る場所が特定できれば、その他のタイプの、例えば合金
タイプの温度ヒューズなどでも同様の効果を得ることが
できる。 【0057】 【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、安全装置である温度ヒューズは動作温度が通常使用
時の通紙領域内ヒータ最高到達温度近傍のものを用い、
かつ、温度ヒューズとヒータの間の温度ヒューズの感温
部材が位置する部分には熱伝導率の低い部材を介在さ
せ、温度ヒューズのそれ以外の部分とヒータの間には熱
伝導率の高い部材を介在させることにより、また、ヒー
タ温度が高くなっても従来使用いているタイプの温度ヒ
ューズが使用できるので、省スペース、低コストを実現
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1の実施例に係る温度ヒューズ周
りの縦断面図である。 【図2】 本発明の第1の実施例に係るヒータ周りの模
式図である。 【図3】 本発明の第1の実施例に係る像加熱装置の横
断面図である。 【図4】 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の
横断面図である。 【図5】 本発明の従来例に係る像加熱装置の横断面図
である。 【図6】 本発明の従来例に係る温度ヒューズの断面模
式図である。 【符号の説明】 1 ヒータ 1a ヒータ基板 1b 通電発熱抵抗体 6 発泡ガラス 7 グラファイトシート 8 伝熱部材 10 温度ヒューズ 101 金属ケース 110 感温ペレット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 絶縁性で熱伝導率の良い平板状の基板か
    らなる加熱体と、加熱体を支持する加熱体支持部材と、
    該加熱体の発熱抵抗体部の給電線に対して直列に接続さ
    れると共に、該加熱体支持部材に該加熱体に対向して配
    置され、所定温度を超えるとその温度に反応して内部の
    感温部材が溶融することで該給電を遮断する安全装置を
    有する像加熱装置において、該安全装置は動作温度が該
    加熱体の通常使用時の通紙領域内最高到達温度近傍であ
    り、該安全装置の感温部材が位置する部分の該加熱体と
    該安全装置との間には熱伝導率の低い部材を介在させ、
    該安全装置の感温部材が位置する以外の部分の該加熱体
    と該安全装置との間には熱伝導率の高い部材を介在させ
    ることを特徴とする像加熱装置。
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