JP3252652B2 - ヒータアセンブリ、加熱装置、及び画像形成装置 - Google Patents

ヒータアセンブリ、加熱装置、及び画像形成装置

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JP3252652B2 JP12964795A JP12964795A JP3252652B2 JP 3252652 B2 JP3252652 B2 JP 3252652B2 JP 12964795 A JP12964795 A JP 12964795A JP 12964795 A JP12964795 A JP 12964795A JP 3252652 B2 JP3252652 B2 JP 3252652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板と、該基板に具備
させた通電発熱抵抗体を基本構成体とするヒータと、該
ヒータを保持させたヒータホルダとのヒータアセンブ
リ、該ヒータアセンブリを具備させた加熱装置、及び該
加熱装置を画像加熱定着装置として備えた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】被加熱材の加熱装置として、例えば、特
開昭63−313182号公報・特開平1−26367
9号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−
44075〜44083号公報等でフィルム加熱方式の
加熱装置が知られている。
【0003】この加熱装置は、被加熱材を加熱体に耐熱
性フィルム材を介して密着させ加熱体と耐熱性フィルム
材とを相対移動させて加熱体の熱を耐熱性フィルム材を
介して被加熱材へ与える方式・構成のものであり、電子
写真複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置
における画像加熱定着装置、即ち電子写真・静電記録・
磁気記録等の適宜の画像形成プロセス手段により加熱溶
融性の樹脂等よりなるトナーを用いて被記録材(エレク
トロファックスシート・静電記録シート・転写材シート
・印刷紙など)の面に直接方式もしくは間接(転写)方
式で形成した目的の画像情報に対応した未定着トナー画
像を該画像を担持している被記録材面に永久固着画像と
して加熱定着処理する手段として活用できる。
【0004】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体(サーマルヘッド)や
薄膜の耐熱性フィルム材を用いることができるため、省
電力化やウェイトタイムの短縮化(クイックスタート
性)が可能となる、画像形成装置等本機の機内昇温を低
めることができる等の利点を有し、効果的なものであ
る。
【0005】加熱体としては、耐熱性・絶縁性のセラミ
ック基板と、該基板に印刷・焼成を経て形成された通電
発熱抵抗体を基本構成とし、該通電発熱抵抗体に電力を
供給して発熱させる所謂セラミックヒータが用いられて
いる。
【0006】該ヒータは低熱容量で昇温が速く、検温素
子を含む温調系により通電発熱抵抗体に対する供給電力
の制御がなされて所定の使用温度に温調管理される。
【0007】また温度ヒューズ等の安全装置を具備させ
てヒータ温度が使用上限温度以上に過昇温した場合には
該安全装置の作動で通電発熱抵抗体に対する通電を遮断
させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、温調系や安全
装置の不調・故障、セラミックヒータの迅速昇温性に対
する安全装置の作動遅れなどの事態により、通電発熱抵
抗体に対する通電が止まらず(通電暴走)、ヒータが過
昇温(ヒータの熱暴走、ヒータの異常昇温)して発煙・
発火に至る可能性も想定される。
【0009】そこで本発明はヒータの熱暴走時に温度ヒ
ューズ等の安全装置が作動しない或は作動にタイムラグ
がある場合でも発煙・発火に至る前にヒータへの通電が
確実に遮断されるようにして安全の確実化を図ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、ヒータアセンブリ、加熱装置、及び画像形成
装置である。
【0011】(1)基板と、該基板に具備させた通電に
より発熱する発熱抵抗体を基本構成体とするヒータと、
該ヒータを保持させたヒータホルダとのアセンブリであ
り、基板に脆弱部が設けられており、ヒータの熱暴走時
にヒータに生じる熱膨張変位量によるストレスが前記脆
弱部で最大となるようにヒータがヒータホルダに保持さ
れて設けられていることを特徴とするヒータアセンブ
リ。
【0012】(2)脆弱部近傍のヒータ部分がヒータホ
ルダ側に設けられた凸部に突き当てられた状態でヒータ
がヒータホルダに保持されて設けられていることを特徴
とする(1)に記載のヒータアセンブリ。
【0013】(3)ヒータをヒータホルダに接着して保
持するための接着剤の塗布位置と前記凸部の位置関係
は、凸部が接着剤の塗布位置の間になるようにされてい
ることを特徴とする(2)に記載のヒータアセンブリ。
【0014】(4)基板と、該基板に具備させた通電に
より発熱する発熱抵抗体を基本構成体とするヒータと、
該ヒータを保持させたヒータホルダとのアセンブリであ
り、ヒータの熱暴走時に熱膨張したヒータが突き当たる
ヒータ突き当たりポイントがヒータホルダに有ることを
特徴とするヒータアセンブリ。
【0015】(5)ヒータの熱暴走時に熱膨張によりヒ
ータホルダ側の突き当たりポイントに突き当たるヒータ
部分近傍のヒータ部分に脆弱部が設けられていることを
特徴とする(4)に記載のヒータアセンブリ。
【0016】(6)ヒータの熱暴走時に熱膨張によりヒ
ータホルダ側の突き当たりポイントに突き当たることに
より応力が発生するヒータ部分近傍のヒータ部分に脆弱
部が設けられていることを特徴とする(4)に記載のヒ
ータアセンブリ。
【0017】(7)ヒータホルダのヒータ保持部はヒー
タの熱膨張時においてヒータに加わる応力の位置が特定
できる様にヒータ外周部との間に隙間部を有しているこ
とを特徴とする(1)乃至(6)の何れか1つに記載の
ヒータアセンブリ。
【0018】(8)前記隙間部はヒータが使用上限温度
を越えた場合においてその温度のヒータ熱膨張変位量に
対しヒータに加わる応力の位置を特定できる隙間量であ
ることを特徴とする(7)に記載のヒータアセンブリ。
【0019】(9)脆弱部はスルーホール・切欠き傷等
の応力集中を起こす部位であることを特徴とする(1)
乃至(8)の何れか1つに記載のヒータアセンブリ。
【0020】(10)ヒータは、セラミック基板と該基
板に具備させた通電により発熱する発熱抵抗体を基本構
成体とするセラミックヒータであることを特徴とする
(1)乃至(9)の何れか1つに記載のヒータアセンブ
リ。
【0021】(11)ヒータには、発熱抵抗体に電力を
供給するための電気的接点、温度検知手段が有ることを
特徴とする(1)乃至(10)の何れか1つに記載のヒ
ータアセンブリ。
【0022】(12)前記(1)乃至(11)の何れか
1つに記載のヒータアセンブリを備えたことを特徴する
加熱装置。
【0023】(13)被加熱材をフィルムを介してヒー
タアセンブリのヒータに密着させ、ヒータとフィルムと
を相対移動させてヒータの熱をフィルムを介して被加熱
材へ与える加熱装置であり、前記ヒータアセンブリが
(1)乃至(11)の何れか1つに記載のヒータアセン
ブリであることを特徴とする加熱装置。
【0024】(14)ヒータとの間にフィルムを挟んで
ニップ部を形成する加圧部材を有することを特徴とする
(13)に記載の加熱装置。
【0025】(15)画像加熱定着装置であることを特
徴とする(12)乃至(14)の何れか1つに記載の加
熱装置。
【0026】(16)被記録材に未定着画像を形成する
画像形成手段と、その未定着画像を被記録材に加熱定着
させる加熱定着手段を有する画像形成装置であり、該加
熱定着手段が(12)乃至(15)の何れか1つに記載
の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0027】
【作用】
a)本発明は、ヒータの熱暴走時には、温度ヒューズ等
の安全装置が作動しない或は作動にタイムラグがある場
合でも、ヒータが発煙・発火に至る前にヒータの望まし
い所定の部位において通電発熱抵抗体の断線を含むヒー
タ割れを確実に生じさせてヒータに対する通電を遮断さ
せ、安全性を確実に確保するものである。
【0028】b)そして本発明はヒータの熱暴走時にお
ける急激な昇温に基づくヒータの熱膨張変位量あるいは
ストレスを利用してヒータ自体に通電発熱抵抗体の断線
を含む割れを生じさせるとともに、そのヒータ割れをヒ
ータの望ましい所定の部位において確実に生じさせるよ
うにしたものである。
【0029】c)即ち、ヒータ割れを生じさせたい部位
のヒータ基板部分に応力集中を起こす箇所としての脆弱
部(応力集中部分、スルーホール・切欠き傷等)を設
け、ヒータの熱暴走時にヒータに生じる熱膨張変位量に
よるストレスが該脆弱部で最大となるようにヒータをヒ
ータホルダに接着して設けることにより、ヒータの熱暴
走時には、ヒータの熱膨張変位量によるストレスが上記
の脆弱部に集中して、ヒータは該脆弱部から確実に割れ
る。すなわちヒータ割れ位置を該脆弱部に特定できる。
【0030】この場合において、.上記脆弱部近傍の
ヒータ部分をヒータホルダ側に設けた凸部に突き当てた
状態でヒータをヒータホルダに接着するなどで保持させ
て設ける、.ヒータをヒータホルダに接着して保持す
るための接着剤の塗布位置と該凸部の位置関係を、凸部
が接着剤の塗布位置の間になるようにする、.前記脆
弱部以外のヒータ部分には不要な応力が加わらない様に
熱膨張したヒータがヒータホルダに突き当たらないよう
にヒータとヒータホルダとの間に一定量の隙間部を設け
る、.その隙間部はヒータが使用上限温度を越えた場
合においてその温度のヒータ熱膨張変位量よりも大きい
隙間量とする、等の構成をとることで、ヒータの熱暴走
時におけるヒータの熱膨張変位量によるストレスを前記
脆弱部により確実に集中させてヒータを該脆弱部からよ
り確実に割れさせることができる。
【0031】d)また、ヒータの熱暴走時に熱膨張した
ヒータが突き当たるヒータ突き当たりポイントをヒータ
ホルダに具備させることで、ヒータの熱暴走時にはヒー
タに上記のヒータ突き当たりポイント付近で確実に割れ
を発生させることができる。すなわちヒータ割れ位置を
特定できる。
【0032】この場合において、.ヒータの熱暴走時
に熱膨張によりヒータホルダ側の突き当たりポイントに
突き当たるヒータ部分近傍のヒータ部分に応力集中を起
こす箇所としての脆弱部を設ける、.ヒータの熱暴走
時に熱膨張によりヒータホルダ側の突き当たりポイント
に突き当たることにより応力が発生するヒータ部分近傍
のヒータ部分に脆弱部を設ける、.ヒータホルダのヒ
ータ保持部はヒータの熱膨張時において特定部分のヒー
タ外周部がヒータホルダに突き当たることのない隙間部
を有している、等の構成をとることで、ヒータの熱暴走
時におけるヒータ割れを該脆弱部においてより確実に生
じさせることができる。
【0033】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図4) (1)加熱装置例(図1) 図1は加熱装置例の概略構成図である。本例の加熱装置
Aは特開平4−44075〜44083号公報、同4−
204980〜204984号公報等に開示の所謂テン
ションレスタイプの装置であり、複写機やLBP等の画
像形成装置における画像加熱定着装置として用いてい
る。
【0034】1は円筒状の定着フィルム(耐熱性フィル
ム)であり、下面にヒータ4を保持させたヒータホルダ
(ヒータ保持部材)3の外周りにルーズに外嵌させてあ
る。4はフィルム1を挟ませてヒータ4の下面に圧接さ
せた加圧ローラである。Nはフィルム1を挟んでヒータ
4と加圧ローラ2との間に形成された定着ニップ部(圧
接ニップ部)である。
【0035】円筒状の耐熱性フィルム1は、熱容量を小
さくしてクイックスタート性を向上するためにその膜厚
を総厚100μm以下、本実施例では50μm〜70μ
m程度の、耐熱性・離型性・強度・耐久性のある単層あ
るいは複合フィルムを使用している。例えば、表面を
トナー離型性の良いPTFE等のフッ素樹脂をコートし
たポリイミド(PI)フィルムである。
【0036】ヒータホルダ3は横断面略半円形の横長
(図面に垂直方向)の樋型部材であり、これに外嵌させ
た円筒状フィルム1の回転ガイド部材を兼ねており、例
えばフェノールなどの熱硬化性樹脂製の耐熱性部材であ
る。
【0037】ヒータ4は、後述するように、横長薄板状
のセラミック基板とその基板面に基板長手に沿って形成
具備させた発熱抵抗体を基本構成体としてなり、発熱抵
抗体への電力供給により迅速に発熱・昇温し温調系で所
定の定着温度に温調管理される。このヒータ4は上記ヒ
ータホルダ3に対して該ホルダの下面に長手に沿って形
成具備させた溝内に嵌め入れて耐熱性接着剤で接着保持
させてある。
【0038】加圧ローラ2は、芯金2bと、該芯金2b
と同心一体に設けたシリコンゴム等の耐熱ゴム2a等よ
りなっている。芯金2bの両端部をそれぞれ回転自由に
軸受けさせて保持させてある。
【0039】円筒状フィルム1を外嵌させたヒータアセ
ンブリ3・4と、加圧ローラ2とを不図示の付勢バネ部
材により加圧ローラの耐熱ゴム2aの弾性に抗して相互
押圧してフィルム1を挟ませてヒータ4と加圧ローラ2
とを所定の押圧力(4〜10Kg)をもって圧接させて
所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
【0040】加圧ローラ2は不図示の駆動部によりギア
等で所定の周速度で反時計方向に回転駆動される。この
加圧ローラ2の回転駆動による該ローラ2とフィルム1
の外面との摩擦力でフィルム1に回転力が作用して、該
フィルム1がヒータ4の下面に接触摺動しつつヒータホ
ルダ3の外回りを矢印の時計方向に回転駆動される。フ
ィルム1の内面とこれが接触摺動するヒータ下面との摺
動抵抗を低減するため両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤
を介在させるとよい。
【0041】而して、加圧ローラ2の回転駆動によりフ
ィルム1が回転され、またヒータ4が所定の定着温度に
立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部N
の回転加圧ローラ2と回転フィルム1との間に未定着ト
ナー画像tを有するシート(被加熱材としての被記録
材)Pがそのトナー画像担持面側をフィルム1側にして
導入されてフィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬
送されることにより、ヒータ4の熱がフィルム1を介し
てシートに付与されてトナー画像tがシート面に加熱定
着される。定着ニップ部Nを通ったシートPはフィルム
1面から分離されて搬送される。
【0042】本例の装置Aは、フィルム1の回転駆動状
態時に、ニップ部Nと、このニップ部Nよりもフィルム
回転方向上流側のヒータホルダ外面部分とフィルムとの
接触部領域のフィルム部分のみにテンションが作用し、
残余の大部分のフィルム部分にはテンションが作用しな
い。そのためフィルム1の回転駆動状態時におけるヒー
タホルダ3の長手に沿う寄り移動力が小さく、フィルム
1の寄り移動規制手段ないしはフィルム寄り制御手段を
簡略化することができる。例えばフィルム1の寄り移動
規制手段としてはフィルム端部を受け止めるフランジ部
材のような簡単なものにすることができ、フィルム寄り
制御手段は省略して装置の小型化やコストダウンを図る
ことができる。
【0043】(2)ヒータ4とその通電系(図2・図
3) 図2の(a)はセラミックヒータ4の平面図(フィルム
1の内面が接触摺動する側、以下ヒータ表面側と記
す)、(b)は背面図(ヒータ表面側とは反対側の面、
以下ヒータ裏面側と記す)である。図3は通電路を模式
的に示した装置の分解斜視図である。
【0044】ヒータ4は耐熱性・絶縁性のセラミック基
板4aと、該基板面に具備させた発熱抵抗体(薄膜発熱
抵抗部)4cを基本構成体とするものである。
【0045】セラミック基板4aは、例えば、Al2
3 (アルミナ)、AlN(窒化アルミニウム)、SiC
等の、例えば厚さ0.6mm・幅10mm・長さ240
mmの耐熱性・電気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量の部
材である。
【0046】発熱抵抗体4cは、このセラミック基板4
aの表面側に基板長手に沿って、例えばAg/Pb、R
uO2 、Ta2 N等の電気抵抗材料をスクリーン印刷等
により幅1〜3mm・厚さ数十μmの線状あるいは細帯
状のパターンに塗工し、焼成して形成したものである。
蒸着、スパッタリング等により形成することもできる。
【0047】4bはセラミック基板4aの長手方向左端
側の表面部分に具備させた第1の電極パターン(AC接
点)であり、発熱抵抗体パターン4cの左端部に電気的
に接続導通させてある。
【0048】4dはセラミック基板4aの表面側に発熱
抵抗体パターン4cに略並行させて具備させた導電路パ
ターンであり、その右端部は発熱抵抗体パターン4cの
右端部に電気的に接続導通させてある。
【0049】4h・4oはセラミック基板4aの長手方
向右端側の表面部分に具備させた第3・第4の電極パタ
ーン(DC接点)である。
【0050】セラミック基板4aの表面側は第1・第3
・第4の電極パターン部分4b・4h・4oを除いて薄
いガラス層等の耐熱性保護層で被覆してあるが図には省
略した。
【0051】セラミック基板4aの裏面側において、4
gは基板長手方向右端寄りに具備させた第2の電極パタ
ーン(AC接点)、4fはこの第2の電極パターン4g
を基板表面側の前記導電路パターン4dの左端部と略同
じ位置まで延長させて具備させた導電路パターンであ
る。
【0052】そしてセラミック基板4aの表面側の前記
導電路パターン4dの自由端部である左端部と、セラミ
ック基板4aの裏面側の上記導電路パターン4fの自由
端部である左端部とはセラミック基板4aの厚みを貫通
させた通電用スルーホール部4eを介して電気的に接続
導通させてある。
【0053】従って、第1の電極パターン4b→発熱抵
抗体パターン4c→導電路パターン4d→通電用スルー
ホール部4e→導電路パターン4f→第2の電極パター
ン4gの直列回路パターン(1次側回路)が構成され
る。
【0054】4j・4mはセラミック基板4cの長手方
向右端側の裏面部分に具備させた第5及び第6の電極パ
ターン、4k・4lは該第5及び第6の電極パターン4
j・4mをそれぞれセラミック基板裏面長手方向左方へ
延長させて設けた導電路パターンである。
【0055】5は上記略並行の導電路パターン4l・4
mの自由端部である左端部間に電気的に導通させてセラ
ミック基板4cの裏面に導電性接着剤で固定した、サー
ミスタ、感温抵抗体等の検温素子である。
【0056】基板表面側の第3の電極パターン4hと基
板裏面側の第5の電極パターン4h、同じく第4の電極
パターン4oと第6の電極パターン4mはそれぞれセラ
ミック基板4aの厚みを貫通させた通電用スルーホール
部4i・4nを介して電気的に接続導通させてある。検
温素子5とその導通部はスルーホール部4i・4nと3
0mm以上離れている。
【0057】従って、第3の電極パターン4h→通電用
スルーホール部4i→第5の電極パターン4j→導電路
パターン4k→検温素子5→導電路パターン4l→第6
の電極パターン4m→通電用スルーホール部4n→第4
の電極パターン4oの直列回路パターン(2次側回路)
が構成される。
【0058】上記の電極パターン4b・4g・4h・4
o・4j・4m、及び導電路パターン4d・4f・4k
・4lは何れもAg(銀)ペースト等の導電材料をスク
リーン印刷等によりパターン塗工し、焼成して形成した
ものである。
【0059】発熱抵抗体パターン4c・導電路パターン
4dを形成具備させたヒータ表面側は、表面保護のため
に第1・第3・第4の電極パターン4b・4h・4o部
分を除き、耐熱ガラス等の耐熱性薄膜層で被覆してある
が該保護層は図には省略した。
【0060】前述した発熱抵抗体パターン4cを含む1
次側回路の第1と第2の電極パターン4bと4g(AC
接点)にはそれぞれ給電用コネクタ6・7が接続され、
電源SからAC電圧が印加される。即ち、通電発熱体パ
ターン4cへ電力供給され、該通電発熱体が全長にわた
り発熱することによってヒータ4が昇温する。ヒータ4
は全体的に低熱容量であることから急速に立ち上がり、
昇温する。
【0061】また前述した検温素子(サーミスタ)5を
含む2次側回路の第3と第4の電極パターン4h・4h
(DC接点)には制御回路9に通じるコネクタ(不図
示)が接続される。ヒータ4の昇温が検温素子5と制御
回路9で検知され、ヒータ4の温度が所定の定着温度に
維持されるように1次側回路側の発熱抵抗体パターン4
aへの電力供給が制御回路9で制御されてヒータ4の温
調がなされる。電力制御は例えばAC電圧のオン/オフ
制御や位相制御などが用いられる。
【0062】8は安全装置としての温度ヒューズであ
り、1次側回路に対する給電系に直列に接続して、ヒー
タ4の裏面に接触させて設けてある。ヒータが使用温度
以上に過昇温した場合にはこの温度ヒューズ8が作動し
て発熱抵抗体4cへの通電を緊急遮断する。
【0063】(3)ヒータ4の熱暴走時の安全対策(図
4) 本実施例においては、ヒータ4の熱暴走時には、温度ヒ
ューズ等の安全装置8が作動しない或は作動にタイムラ
グがある場合でも、ヒータの熱暴走時における急激な昇
温に基づくヒータの熱膨張変位量あるいはストレスを利
用して、ヒータが発煙・発火に至る前に、ヒータの望ま
しい所定の部位において通電発熱抵抗体4cの断線を含
むヒータ割れを確実に生じさせてヒータに対する通電を
遮断させて安全性を確実に確保したものである。
【0064】即ち本実施例では、図4のように、ヒータ
割れを生じさせたい部位のヒータ基板部分に応力集中を
起こす箇所としての脆弱部4p(応力集中部分)を設
け、ヒータの熱暴走時にヒータに生じる熱膨張変位量に
よるストレスが該脆弱部4pで最大となるようにヒータ
4をヒータホルダ2に接着して設けた。
【0065】本実施例において該脆弱部4pは前記1次
回路の通電用スルーホール部4e近傍のヒータ基板部分
に設けたスルーホール部である。
【0066】これにより、ヒータの熱暴走時には、ヒー
タの熱膨張変位量によるストレスが上記の脆弱部4pに
集中して、ヒータ4は該脆弱部4pから確実に横割れし
通電発熱抵抗体4cが断線してヒータに対する通電遮断
がなされる。
【0067】ヒータ4は図4の(a)に示すようにヒー
タホルダ3の下面に設けた横長溝3a内に(b)のよう
にはめ入れ、この溝3aの底面とヒータ裏面とをヒータ
長手に沿って間隔をあけた複数箇所の接着ポイント部に
て接着してヒータホルダ3に保持させてある。(a)に
おいて、3bはその複数箇所の接着ポイントを示す。
【0068】3cはヒータ4の熱膨張変位量を緩和する
ために、ヒータ4の側面とはめ入れ用横長溝3aの内壁
との間に存在させた隙間部である。ヒータ4は前記脆弱
部としてのスルーホール部4p以外の部分の熱膨張変位
量が最大となる箇所がヒータホルダ3の前記隙間部3c
に対し一定量の隙間量をもった位置にくるようにヒータ
ホルダ3の溝3a内に接着される。またヒータ4の溝3
aの長手一方側の内壁の長手に沿って間隔をあけて設け
た複数の凸部3dの一つの位置に脆弱部としてのスルー
ホール部4pがくるようにヒータ側面を該凸部に突き当
てて溝3a内に接着する。さらに前記凸部3dはヒータ
4の裏面と溝3aの底面とを接着する前記の接着ポイン
ト3bの間にくるような構成である。前記隙間部3cを
もつことは、ヒータ4の熱暴走時膨張変位用が大きくな
り脆弱部4p以外のところにストレスがかかり、脆弱部
4p以外のところでヒータ割れが生じるのを防ぐことが
出来る。前記隙間部3cおよび隙間量は、ヒータに通電
を開始し、温調したヒータ表面の変位を任意の点につい
て求め、加わる最大モーメント、応力を近似計算して求
める。
【0069】このような構成により、ヒータ4は通常の
加熱温度での使用時(使用上限温度よりも下の温度での
温度変化)には割れを生じないけれども、ヒータの熱暴
走時には、温度ヒューズ等の安全装置8が作動しない或
は作動にタイムラグがある場合でも、ヒータ4が発煙・
発火に至る前に、予め設定したヒータの望ましい部位と
しての脆弱部4pにおいて通電発熱抵抗体4cの断線を
含むヒータ横割れを確実に生じさせてヒータに対する通
電を遮断させ、安全性を確実に確保できる。
【0070】〈実施例2〉(図5) 図5の(a)・(b)は本実施例の構成を示すもので、
前記実施例1の図4との対比において、凸部3dをヒー
タ4の脆弱部4pに対応させる凸部1つだけとした点で
図4のものと異なるだけで他は同様の構成である。
【0071】すなわち、ヒータ4の脆弱部4p以外の部
分の熱膨張変位量が最大となる箇所がヒータホルダ3の
隙間部3cに対して一定量の隙間量をもった位置にくる
ように接着されること、前記凸部3dの位置にヒータ4
の脆弱部4pがくるように突き当てて接着することにつ
いては変更はない。また、前記凸部3dはヒータ4をヒ
ータホルダ3に固定するための接着剤の塗布箇所3bの
間にくるような構成についても変更はない。
【0072】図5に示すように、前記凸部3dの場所は
前記脆弱部4pの位置だけにする。この構成により、前
記脆弱部4p以外のヒータ部分に加わるストレスをさら
に緩和することができて、脆弱部4p以外のヒータ部分
におけるヒータ割れをより防ぐことができ、ヒータ4の
熱暴走時において確実に脆弱部4pよりヒータ横割れを
生じさせることが可能となる。
【0073】〈実施例3〉(図6) 図6は本実施例の構成を示すものである。
【0074】ヒータ4はヒータホルダ3の溝3a内にシ
リコンゴム系の耐熱接着剤で固定又は単純にはめ込まれ
ている。
【0075】ヒータホルダ3側のヒータはめ込み溝3a
の凹部形状は、ヒータ4の第1の電極パターン4b側
(AC接点側、ヒータ左端側)はヒータ4の外形に対し
0.5mm程度の隙間w1に対し、第3・第4の電極パ
ターン側(DC接点側、ヒータ右端側)は2mm程度の
隙間w2を保持している。AC側からDC側へ隙間が切
り換わるポイント3eはヒータ4の脆弱部として設けた
AC側スルーホール部4p近傍である。
【0076】上記構成において、制御装置等の故障によ
りヒータ4が異常昇温した際の通電状態について説明す
る。まず、ヒータ4の温度が徐々に上昇した場合は、安
全装置としての温度ヒューズ8がヒータ4と共に昇温
し、所定の温度になるとヒューズ8が動作してヒータ4
の通電を遮断する。しかしヒータ4への給電が急激に行
われる場合は、ヒータ4は非常に早い速度で昇温する。
例えば1秒間で50deg〜100deg昇温する。こ
の様な時は温度ヒューズ8はヒータ4が温度ヒューズ8
の動作温度を大きく上回っても、温度ヒューズ8自身動
作温度に達していないため通電は遮断されない。
【0077】この時のヒータ4は急激な昇温により、ヒ
ータ4のセラミック基板4a内で温度勾配が発生し、本
実施例では発熱抵抗体4cが基板4aの中央に対しオフ
セットしているため該発熱抵抗体4c側が熱膨張し、ヒ
ータ4は図6の(b)のように発熱抵抗体4c側が弓な
りに変形しようとする。即ち、ヒータホルダ3の溝3a
内においてヒータ4に上記急激な昇温が発生すると、ヒ
ータ4は(b)のような弓なり変形により発熱抵抗体4
cと反対側がヒータホルダ3の溝部3aの内壁に突き当
たり、相対的にヒータ4は発熱抵抗体4c側へ押し出さ
れ、ポイント3eにヒータ4が突き当たる。
【0078】この結果、ポイント3eよりヒータ4に応
力が加わり、更にポイント3e近傍のヒータ脆弱部とし
てのスルーホール4pへ応力集中が発生し、このスルー
ホール4p周辺からヒータ4が横割れして通電発熱抵抗
体4cが断線しヒータに対する通電が遮断される。図6
の(b)において、aはそのヒータ4の横割れ断裂線で
ある。
【0079】本実施例は、ヒータ4の脆弱部としてのス
ルーホール4pが存在するが、そのようなスルーホール
の無いヒータの場合でも、突き当てポイント3eよりヒ
ータ4に応力が加わるのでポイント3e近傍でヒータ4
は横割れする。本実施例ではヒータ4に脆弱部としての
スルーホール4pを設け、該スルーホール部4p近傍に
突き当てポイント3eを設けたので、ヒータ4は熱暴走
時には必ずこのスルーホール4p部分において横割れを
生じる。
【0080】〈実施例4〉(図7) 図7は本実施例の構成を示すものである。
【0081】本実施例は、ヒータ4の発熱抵抗体4c側
とは反対側において、ヒータホルダ3の溝部3aにヒー
タ突き当てポイント部3eを設ける。このポイント3e
はヒータのサーミスタ5の配設位置から20mm以上、
ヒータ脆弱部としてのスルーホール4p側に寄った位置
である。突き当てポイント3eからDC接点4h・4o
側のヒータ端面に隙間部w2を設ける。
【0082】ヒータ4は熱暴走時には、ヒータ4が熱変
形すると、該ヒータ4はヒータホルダ3の溝部3の内壁
に対して、発熱抵抗体4cと反対側のAC接点部4bと
突き当て部3e部とスルーホール部4pの発熱抵抗体4
c側が突き当たり、応力がスルーホール部4pに集中
し、ヒータ4はスルーホール部4p周辺より横割れaす
る。ヒータ4のDC接点4h・4o側はヒータホルダ3
と接触しないため応力は加わらない。
【0083】〈実施例5〉(図8) 図8は本実施例の構成を示すものである。
【0084】ヒータ4の発熱抵抗体4cが、図8のよう
に、ヒータ基板4aの幅方向ほぼ中央部に基板長手に沿
てある場合は、ヒータの異常昇温時には該ヒータはそ
の長手方向に熱膨張する。この様な時は図8に示す様に
ヒータ4のAC接点4b側端部とヒータホルダ3の隙間
w3を小さく、DC接点4h・4o側端部とヒータホル
ダ3の隙間w4を大きくとる。
【0085】ヒータ4が異常昇温すると、ヒータ4はA
C接点4b側端部がヒータホルダ3に突き当たる。ヒー
タ4は加圧ローラ2とヒータホルダ3とで押圧されてい
るため、拘束力が発生している。そのため、急激に昇温
すると、AC接点4b側端部は瞬間時にヒータホルダ3
に衝突するため、AC接点4b側端部に過大な応力が加
わり、ヒータ4はやはり脆弱部としてのスルーホール4
p周辺で横割れaする。
【0086】〈参 考〉参考として、図9の(a)は、
ヒータホルダ3にヒータ4の外形と略同じ外形の溝部3
aを設けて、この溝部3aにヒータ4をはめ込んで保持
させたものである。
【0087】このヒータホルダ3のヒータはめ込み溝部
3aの外形はヒータ4の外形より0.5〜1mm程大き
くなっているだけである。
【0088】このような構成の場合は、ヒータホルダ3
のヒータはめ込み溝部3aの外形はヒータの熱変形量よ
りも小さく、ヒータ4が熱膨張でヒーターホルダ3の溝
部内壁にすぐに突き当たり状態となりヒータ4にストレ
スが加わり、そのために通常の使用時においてもヒータ
割れをみることがあるし、またヒータの割れが特定され
難い。
【0089】ヒータ4は表面に発熱抵抗体4cが、裏面
には温度を検知するサーミスタ5が接着され、該サーミ
スタ5から信号を取り出すための導電体4k・4lが設
けられている。ヒータ4がヒータホルダ3に突き当たる
所が明確でないため、もしヒータ4の割れaが図9に示
すようにサーミスタ4の接着されている側で発生すると
図9の(b)に示す様にヒータ表面側の発熱抵抗体4c
とヒータ裏面側の導電体4k・4lとの距離が、ヒータ
4の基板4aの厚み分t、ここでは0.6mmとなって
しまう。発熱抵抗体4cはAC電源接続されており、導
電体4k・4lはこの装置を制御するための制御基板と
接続されている。これらの距離は絶縁耐圧を保障するた
め、必ず所定の距離を取る様に設計している。例えばA
C電源が220Vの場合、空間で4mm以上、沿面で5
mm以上の距離を保っている。
【0090】ところが図9のようなヒータ割れの場合が
発生すると、発熱抵抗体4cと導電体4k・4lの距離
が0.6mmとなってしまい、場合によってはリークが
発生し、発煙・発火の可能性があった。
【0091】本発明の場合は実施例1〜5のように、ヒ
ータ4の熱暴走時のみに、ヒータ4の所望の特定の部位
において、確実にヒータの横割れを生じさせてヒータに
対する通電の緊急遮断を行わせることができ、上記のよ
うな問題が解消される。
【0092】〈実施例6〉(図10) 図10の(a)乃至(c)はそれぞれフィルム加熱方式
の加熱装置の他の構成形態例を示したものである。
【0093】(a)のものは、ヒータホルダ3に保持さ
せたヒータ4と、駆動ローラ21と従動ローラ(テンシ
ョンローラ)22との3部材間にエンドレスベルト状の
フィルム1を懸回張設して駆動ローラ21によりフィル
ム1を回転駆動する構成のものである。2はフィルム1
を挟んでヒータ4の下面圧接させてニップ部Nを形成
させた加圧ローラである。
【0094】(b)のものは、ヒータホルダ3に保持さ
せたヒータ4と駆動ローラ21の2部材間にエンドレス
ベルト状のフィルム1を懸回張設して駆動ローラ21に
より回転駆動する構成のものである。
【0095】(c)のものは、フィルム1として、エン
ドレスベルト状のものではなく、ロール巻きにした長尺
の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸24側から、
ヒータホルダ3に保持させたヒータ4の下面を経由させ
て巻き取り軸25側へ所定の速度で走行させるように構
成したものである。
【0096】このような形態の加熱装置においても実施
例1〜実施例5と同様の構成を採用してヒータ4の熱暴
走時の安全性を向上させることができる。
【0097】なお、実施例1〜5において、ヒータ4に
設けた応力集中部としての脆弱部4pはスルーホールと
したけれども、これはヒータの切り欠け部や表面傷、薄
肉部、細幅部、異種材質部等、応力が集中しやすいもの
であればスルーホールである必要はない。
【0098】本発明は、実施例のようなセラミックヒー
タに限らず、基板と、該基板に具備させた通電により発
熱する発熱抵抗体を基本構成とするヒータに広く適用で
きる。
【0099】実施例1〜実施例6のフィルム加熱方式の
加熱装置は、画像の加熱定着装置としてばかりではな
く、例えば画像を担持した被記録材を加熱して表面性
(つや出しなど)を改質する装置、仮定着処理する装
置、シート状の材料を搬送しつつ加熱や乾燥、ラミネー
ト処理する装置など広く被加熱材の加熱装置として利用
できる。本発明の加熱装置は実施例に示したフィルム加
熱方式の装置には限られるものではないことは勿論であ
る。
【0100】〈実施例7〉(図11) 図11は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画
像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写機或は
プリンタである。
【0101】31は回転ドラム型の電子写真感光体であ
り、矢印の時計方向に所定のプロセススピード(周速
度)をもって回転駆動される。
【0102】32は感光体帯電手段としての接触帯電ロ
ーラであり、所定の帯電バイアスが印加されていて、こ
の帯電ローラ32により回転感光体31面が所定の極性
・電位に一様に帯電処理される。
【0103】この回転感光体31の帯電処理面に対して
不図示の画像情報露光手段部(原稿画像のスリット結像
露光手段、レーザビーム走査露光手段等)により目的の
画像情報の露光33がなされて、回転感光体31面に目
的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0104】その潜像がトナー現像装置34によりトナ
ー画像として現像される。
【0105】そのトナー画像が、回転感光体31とこれ
に接触させた、所定の転写バイアスが印加される転写ロ
ーラ35との圧接ニップ部である転写部に、不図示の給
紙部から所定のタイミングにて搬送された被記録材とし
ての転写材Pに対して転写されていく。
【0106】転写部を通過してトナー画像の転写を受け
た転写材Pは回転感光体31面から分離され、例えば、
前述図1の画像加熱定着装置としての加熱装置10に搬
送導入されて未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、
コピー或はプリントとして出力される。
【0107】転写材Pに対するトナー画像転写後の回転
感光体31面はクリーニング装置37により転写残りト
ナー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返し
て作像に供される。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板と該
基板に具備させた通電により発熱する発熱抵抗体を基本
構成体とするヒータ、該ヒータを備えた加熱装置、及び
該加熱装置を画像加熱定着装置として備えた画像形成装
置について、ヒータの熱暴走時には、ヒータの所望の特
定の部位において、確実にヒータの横割れを生じさせ
て、発煙・発火に至る前に、ヒータに対する通電の緊急
遮断を行わせることができ、安全性を確実に保障するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の加熱装置の概略構成図
【図2】(a)はヒータの表面側の平面模型図、(b)
は裏面側の平面模型図
【図3】装置分解斜視図
【図4】(a)はヒータホルダのヒータはめ込み溝部の
平面図、(b)はヒータをはめ込んだ状態のヒータ部分
の平面図
【図5】(a)は実施例2の装置におけるヒータホルダ
のヒータはめ込み溝部の平面図、(b)はヒータをはめ
込んだ状態のヒータ部分の平面図
【図6】(a)は実施例3の装置におけるヒータホルダ
のヒータはめ込み溝部にヒータをはめ込んだ状態のヒー
タ部分の平面図、(b)はヒータ熱暴走によりヒータ割
れを生じた状態時の平面図
【図7】実施例4の装置において、ヒータ熱暴走により
ヒータ割れを生じた状態時のヒータ部分の平面図
【図8】実施例5の装置において、ヒータ熱暴走により
ヒータ割れを生じた状態時のヒータ部分の平面図
【図9】(a)及び(b)は参考例の説明図
【図10】(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム
加熱方式の加熱装置の他の構成形態例の概略図
【図11】画像形成装置例の概略図
【符号の説明】
A 加熱装置(フィルム加熱方式の画像加熱定着装
置) 1 耐熱性フィルム 2 加圧ローラ 2a 加圧ローラゴム部 2b 加圧ローラ芯金 3 ヒータホルダ 4 ヒータ 4d 通電用スルーホール 4p 脆弱部としてのスルーホール 5 検温素子(サーミスタ) 8 安全装置(温度ヒューズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 G05D 23/19 H05B 3/00 330

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に具備させた通電により
    発熱する発熱抵抗体を基本構成体とするヒータと、該ヒ
    ータを保持させたヒータホルダとのアセンブリであり、
    基板に脆弱部が設けられており、ヒータの熱暴走時にヒ
    ータに生じる熱膨張変位量によるストレスが前記脆弱部
    で最大となるようにヒータがヒータホルダに保持されて
    設けられていることを特徴とするヒータアセンブリ。
  2. 【請求項2】 脆弱部近傍のヒータ部分がヒータホルダ
    側に設けられた凸部に突き当てられた状態でヒータがヒ
    ータホルダに保持されて設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のヒータアセンブリ。
  3. 【請求項3】 ヒータをヒータホルダに接着して保持す
    るための接着剤の塗布位置と前記凸部の位置関係は、凸
    部が接着剤の塗布位置の間になるようにされていること
    を特徴とする請求項2に記載のヒータアセンブリ。
  4. 【請求項4】 基板と、該基板に具備させた通電により
    発熱する発熱抵抗体を基本構成体とするヒータと、該ヒ
    ータを保持させたヒータホルダとのアセンブリであり、
    ヒータの熱暴走時に熱膨張したヒータが突き当たるヒー
    タ突き当たりポイントがヒータホルダに有ることを特徴
    とするヒータアセンブリ。
  5. 【請求項5】 ヒータの熱暴走時に熱膨張によりヒータ
    ホルダ側の突き当たりポイントに突き当たるヒータ部分
    近傍のヒータ部分に脆弱部が設けられていることを特徴
    とする請求項4に記載のヒータアセンブリ。
  6. 【請求項6】 ヒータの熱暴走時に熱膨張によりヒータ
    ホルダ側の突き当たりポイントに突き当たることにより
    応力が発生するヒータ部分近傍のヒータ部分に脆弱部が
    設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒー
    タアセンブリ。
  7. 【請求項7】 ヒータホルダのヒータ保持部はヒータの
    熱膨張時においてヒータに加わる応力の位置が特定でき
    る様にヒータ外周部との間に隙間部を有していることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の
    ヒータアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記隙間部はヒータが使用上限温度を越
    えた場合においてその温度のヒータ熱膨張変位量に対し
    ヒータに加わる応力の位置を特定できる隙間量であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載のヒータアセンブリ。
  9. 【請求項9】 脆弱部はスルーホール・切欠き傷等の応
    力集中を起こす部位であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れか1つに記載のヒータアセンブリ。
  10. 【請求項10】 ヒータは、セラミック基板と該基板に
    具備させた通電により発熱する発熱抵抗体を基本構成体
    とするセラミックヒータであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項9の何れか1つに記載のヒータアセンブ
    リ。
  11. 【請求項11】 ヒータには、発熱抵抗体に電力を供給
    するための電気的接点、温度検知手段が有ることを特徴
    とする請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載のヒ
    ータアセンブリ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11の何れか1つ
    に記載のヒータアセンブリを備えたことを特徴する加熱
    装置。
  13. 【請求項13】 被加熱材をフィルムを介してヒータア
    センブリのヒータに密着させ、ヒータとフィルムとを相
    対移動させてヒータの熱をフィルムを介して被加熱材へ
    与える加熱装置であり、前記ヒータアセンブリが請求項
    1乃至請求項11の何れか1つに記載のヒータアセンブ
    リであることを特徴とする加熱装置。
  14. 【請求項14】 ヒータとの間にフィルムを挟んでニッ
    プ部を形成する加圧部材を有することを特徴とする請求
    項13に記載の加熱装置。
  15. 【請求項15】 画像加熱定着装置であることを特徴と
    する請求項12乃至請求項14の何れか1つに記載の加
    熱装置。
  16. 【請求項16】 被記録材に未定着画像を形成する画像
    形成手段と、その未定着画像を被記録材に加熱定着させ
    る加熱定着手段を有する画像形成装置であり、該加熱定
    着手段が請求項12乃至請求項15の何れか1つに記載
    の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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