JPH1140324A - ヒータ、加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

ヒータ、加熱装置及び画像形成装置

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JPH1140324A
JPH1140324A JP21134597A JP21134597A JPH1140324A JP H1140324 A JPH1140324 A JP H1140324A JP 21134597 A JP21134597 A JP 21134597A JP 21134597 A JP21134597 A JP 21134597A JP H1140324 A JPH1140324 A JP H1140324A
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JP
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heater
temperature
heat
image
substrate
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JP21134597A
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Masahide Hirai
政秀 平井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータ割れが生じた際にも、出力取出用電極
が断線されにくく、また断線した場合であっても抵抗発
熱層の通電路と温度検知素子の通電路との間の絶縁耐圧
が保たれることにより、目標制御温度以上の昇温や二次
回路の損傷を防止したヒータ、加熱装置及び画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 熱伝導性基板8と、この基板上に設けら
れ通電により発熱する抵抗層6と、基板上に設けられた
出力取出用電極6a,6bと、この電極上に出力部を重
ねて設けられた温度検知素子5を有するヒータ3におい
て、出力取出用電極6a,6b、若しくは出力取出用電
極6a,6b及び温度検知素子5を、耐熱絶縁層20を
介して基板上に設けること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱伝導性基板と、
この熱伝導性基板上に設けられた抵抗発熱層と、温度検
知素子とを有するヒータ、このヒータを用いた加熱装置
及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真、静電気録、磁
気記録などの適宜の作像プロセスを用いた複写機、プリ
ンタ、ファクシミリなどの画像出力装置において、記録
材に転写方式あるいは直接方式で形成担持させたトナー
像を記録材面に定着させる定着装置(像加熱装置)とし
ては熱ローラ方式の加熱装置が用いられてきた。
【0003】この熱ローラ方式の加熱装置は、内部にヒ
ータを備えた金属製のローラと、それに圧接させた弾性
を持つ加圧ローラとを基本構成として、この一対のロー
ラによりできる定着ニップ部(圧接ニップ部)に導入さ
れた被加熱部材としての記録材を挟持搬送することによ
り、トナー像を加熱及び加圧して定着させるものであ
る。
【0004】しかし、このような熱ローラ方式の加熱装
置では、ローラの熱容量が大きいためにローラ表面を定
着温度まで上げるのには非常に多くの時間を要してい
た。このため、画像出力動作を速やかに実行するために
は、装置を使用していないときにもローラ表面をある程
度の温度に温調していなければならないという問題点が
あった。
【0005】そこで、これらの問題点を解決するために
考案された加熱方式の装置として、本出願人の先の出願
に係る例えば特開昭63−313182号公報、特開平
2−157878号公報等に開示のフィルム加熱方式の
装置がある。
【0006】このフィルム加熱方式の加熱装置は通常、
薄肉の耐熱性フィルムと、このフィルムの一方面側に固
定支持して配置された加熱体(ヒータ)と、他方面側に
ヒータに対向して配置され、該ヒータに対しフィルムを
介して被加熱部材を密着させる加圧部材と、からなって
いる。
【0007】このフイルムを挟んだヒータと加圧部材と
の圧接で形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧部材
との間に、被加熱部材、像加熱装置にあってはトナー像
を形成担持させた記録材を導入して通過させることによ
り、記録材の顕画像担持体面がフィルムを介してヒータ
で加熱され、未定着画像(被加熱部材)に熱エネルギー
が付与され、トナーが軟化、溶融して画像の加熱定着
(加熱処理)がなされる。
【0008】この加熱装置においてヒータは、通電によ
り発熱する抵抗体と、この抵抗体が設けられる良熱伝導
性のセラミック基板とを有し、この基板面に設けられた
温度検知素子の検知出力に基づいて抵抗体への通電が制
御されている。
【0009】ところで従来は、この抵抗体を含むヒータ
の裏面にガラスで保護されたサーミスタービーズで構成
されるサーミスタを取り付け、リード線でその検知出力
を取り出す、即ちサーミスタビーズの抵抗値を測定する
ことによって加熱体の温度を検出し、加熱体の抵抗発熱
体に加える電力を制御して加熱体の温度を所定の値に制
御していた。
【0010】しかし、近年はより簡単な構成で、応答性
が良く、且つ高精度に温度検知が行えるチップ型のサー
ミスタを取り付けた加熱体が作られるようになった。こ
のチップ型サーミスタは、アルミナ基板の上にサーミス
タと電極を積層し、防湿層としてガラスをコートして作
られる。そしてこのチップ型のサーミスタを耐熱性の高
い導電性接着剤で加熱体の裏面に設けた電極に接着す
る。
【0011】図9は従来のテンションレスタイプのフィ
ルム加熱定着装置の概略断面図である。1はエンドレス
の耐熱性フィルムであり、加熱体を含むフィルムのガイ
ド部材でもある加熱体支持体2に外嵌させてある。この
フィルム1の内周長と加熱体支持体2の外周長とでは、
フィルム1の方を例えば3mm程度大きくしてある。従
ってフイルム1は、加熱体支持体2に対し周長に余裕を
もってルーズに外嵌している。
【0012】該フイルム1は熱容量を小さくしてクイッ
クスタート性を向上させるために、フィルム膜厚を10
0μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐
熱性のあるPTFE、PFA、FEPの単層、あるいは
ポリイミド、ポリアミドイミドPEEK、PES、PP
S等の外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーテ
ィングした複合層フィルムを使用できる。該例ではポリ
イミドフィルムの外周表面にPTFEをコーティングし
たものを用いた。
【0013】3は加熱体(ヒータ)であり、後述するよ
うに、横長薄板状のセラミック基板と、その基板面に基
板長手に沿って形成具備させた抵抗発熱体を基本構成体
としてなり、抵抗発熱体への電力供給により迅速に発熱
・昇温し温調系で所定の定着温度に温度管理される。こ
の加熱体3は上記加熱体支持体2に対して該支持体2の
下面に長手に沿って形成具備させた溝内に嵌め入れて保
持させてある。
【0014】4は加熱体3との間でフィルム1を挟んで
ニップNを形成し、フィルム1を駆動する加圧部材とし
ての加圧ローラであり、芯金4aの端部より不図示の手
段により駆動する。
【0015】該構成の装置において、所定の温度(定着
温度)への温調制御は、加熱体3上に設けられたサーミ
スター5の出力をA/D変換しCPU10に取り込みそ
の情報をもとにトライアック11により加熱体に通電す
るAC電圧を位相制御、波数制御、等のパルス幅変調を
かけ、加熱体通電電力を制御することで行う。
【0016】ついで、加熱体について説明する。
【0017】加熱体3は、アルミナなどでできた基板8
の表面に、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気
抵抗材料6を厚み約10μm、幅1〜3mmにスクリー
ン印刷等により塗工、その上に保護層7としてガラスや
フッ素樹脂などをコートしてある。更に、加熱体3の温
度を検出して加熱体の温度を制御するために裏面にサー
ミスタ5を取り付けてある。
【0018】図10(a)は加熱体の一部切り欠き表面
図であり、図10(b)は裏面図である。
【0019】1aはセラミック基板8の長手方向左端側
の表面部分に具備させた第一の電極パターンであり、抵
抗発熱体6の左端部に電気的に接続させてある。15は
セラミック基板8の表面側に、抵抗発熱体6の右端部に
接続導通させてある。左端部はセラミック基板8の長手
方向左側の表面部分に具備させた第2の電極パターン1
bに接続導通させてある。
【0020】したがって第1及び第2の電極パターン1
a,1b間に1次回路系ACから給電がなされることに
より抵抗発熱体6が全長にわたって発熱する。
【0021】加熱体表面側は、表面保護のために第1及
び第2の電極パターン1a,1b部分を除き、抵抗発熱
体6・導電パターン15を覆わせて耐熱ガラス等の耐電
圧コート層7で被覆してある。
【0022】6a,6bはセラミック基板3の長手方向
左端側の裏面部分に具備させた第3と第4の電極パター
ンである。サーミスタ5の加熱体検温情報が第3、第4
の電極パターン6a,6bから2次回路であるCPU1
0や、トライアック11等の通電制御回路へフィードバ
ックされる。
【0023】図8は、図10(b)におけるヒータのB
−B線での断面図である。
【0024】5はセラミック基板8の裏面側に具備させ
た加熱体検温素子としてのサーミスタである。サーミス
タ5はアルミナ基材30の上にサーミスタ材31と電極
32を積層し、防湿層33としてガラスコートをして作
られる。
【0025】17は安全装置としての温度ヒューズであ
り、抵抗発熱体6の給電路に直列に接続されていて、セ
ラミック基板8の裏面に接触させてあるいは近接させて
配設してある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】このような方式の装置
では、より速く目標温度に温調させるために各パーツに
低熱容量化が求められ、ヒータ基板にセラミックを用い
る等して、低熱容量化を図っている。このため、短時間
に、急激に温度が上昇するので、何らかの故障によりヒ
ータが暴走した場合には、速やかに通電を止める必要が
ある。そのためにリレースイッチや温度ヒューズ等が設
けられているが、本体が制御不能になった場合には、セ
ラミック基板が割れてしまうまで通電し続けることも考
えられる。
【0027】この場合、セラミック基板の割れ方によっ
ては、抵抗発熱体への通電路(1次ACライン)と温度
検知素子への通電路(2次DCライン)の絶縁耐圧を満
足することができなくなり、本体に漏れた電流によって
2次DCラインに接続された2次回路(温調制御回路
等)を破壊する等の可能性も考えられる。
【0028】これらを防止するために、暴走時には、1
次ACラインだけを断線させ、2次DCラインは断線さ
せないようにヒータを割る必要がある。
【0029】従来までのヒータでは、例えば、セラミッ
ク基板上にスルーホール(不図示)を用いてヒータ割れ
の位置を特定したり、あるいはヒータ支持体の形状、ヒ
ータ単体の熱分布を制御することにより、ヒータ割れ位
置を特定しようとしていた。
【0030】しかしながら、上記方法では、確実にヒー
タ割れ箇所を特定できなかったり、2次DCラインのあ
る部分にまでヒータ割れが及んでしまう場合があった。
該2次DCラインが断線してしまうと、ヒータ表面の1
次ACラインと裏面の2次DCラインとの間で、耐圧が
確保されず、ショート、発煙などが生じてしまうことも
考えられる。
【0031】また、ヒータが完全には割れず、割れた後
もACラインの導通がとれてしまっているような場合
で、2次DCラインの導通がとれたり、とれなかったり
するレアオープンといわれる状態になった場合には、サ
ーミスタ出力が、正確に検出されず、目標制御温度以上
になっても通電をし続ける場合が発生してしまう可能性
があった。
【0032】そこで本発明は、ヒータ暴走時にヒータ割
れが生じた際、出力取出用電極が断線されにくく、また
断線した場合であっても抵抗発熱層の通電路と温度検知
素子の通電路との間の絶縁耐圧が保たれることにより、
目標制御温度以上の昇温や2次回路の損傷を防止したヒ
ータ、加熱装置及び画像形成装置の提供を目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
〔1〕:熱伝導性基板と、この基板上に設けられ通電に
より発熱する抵抗層と、基板上に設けられた出力取出用
電極と、この電極上に出力部を重ねて設けられた温度検
知素子を有するヒータにおいて、出力取出用電極、若し
くは出力取出用電極及び温度検知素子を、耐熱絶縁層を
介して基板上に設けることを特徴とするヒータ。
【0034】〔2〕:〔1〕に記載のヒータにおいて、
耐熱絶縁層をポリイミド樹脂層とすることを特徴とする
ヒータ。
【0035】〔3〕:〔1〕に記載のヒータにおいて、
温度検知素子を基板面上に設置し、該温度検知素子の基
板と反対側の面に該素子の出力部を形成したことを特徴
とするヒータ。
【0036】〔4〕:〔1〕,〔2〕又は〔3〕に記載
のヒータに、直接若しくは介在部材を介して被加熱材を
接触させて該被加熱材を加熱することを特徴とする加熱
装置。
【0037】〔5〕:〔1〕,〔2〕又は〔3〕に記載
のヒータと、該ヒータと接した状態で移動するフィルム
と、該フィルムを介してヒータに圧接し圧接ニップ部を
形成する加圧部材とを有し、該圧接ニップ部に導入され
た被加熱材を該フィルムと共に搬送して、該ヒータから
の熱を該フィルムを介して該被加熱材に付与することを
特徴とする加熱装置。
【0038】〔6〕:記録材上に顕画剤像を形成する像
形成手段と、該顕画剤像を加熱処理する像加熱手段とを
有し、該像加熱手段として〔4〕又は〔5〕に記載の加
熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0039】〈作用〉即ち、出力取出用電極、若しくは
出力取出用電極及び温度検知素子を、耐熱絶縁層を介し
て基板上に設けたことにより、ヒータが割れた場合で
も、該割れと同時に出力取出用電極及び温度検知素子が
断線することがなく、正しい温度検知出力が得られ、目
標制御温度以上に昇温してしまうことが防止される。ま
た、万一、断線した場合でも耐熱絶縁層によりAC−D
C間の絶縁耐圧は保つことができ、2次回路の損傷が防
止される。
【0040】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉図1は本形態例で用いた加熱体3の裏
面側斜視図であり、図2は、図1に示したA−A線での
断面図である。本形態例では、図4、図5で説明した加
熱体が第3,第4の電極パターン(2次DCライン)6
a、6bをセラミック基板上に直接形成していたのに対
し、2次DCライン6a、6bを、耐熱絶縁層としての
ポリイミド樹脂層20を介してセラミック基板上に形成
した点が異なっており、その他の構成は略同じである。
また、本ヒータを備えた加熱装置の構成も図3に示した
装置と同じであるので、再度の説明は省略した。
【0041】本形態例においては、100μm以下の厚
みのポリイミド樹脂層20の上に2次DCライン6a,
6bを形成した、いわゆるフレキシブル基板を形成し、
これをセラミック基板8に耐熱性接着剤により固定させ
ている。そしてこの2次DCライン6a,6bのヒータ
長手中央側端部上にチップ型サーミスタ5を導電耐熱性
接着剤35で接着固定させている。
【0042】次に、本形態例のセラミックヒータと、従
来までのセラミックヒータの暴走を想定した比較実験を
行った。
【0043】暴走モードは、プリント中に突然故障する
場合と、スタンバイ中に故障する場合との通常2種類考
えられ、プリント中の場合は温度ヒューズが作動して温
度ヒューズ切れにより通電が止められることが多く、ス
タンバイ中の故障時の方が、急激に昇温しヒータ割れが
発生する場合が多いので、本形態例に於いては、スタン
バイ時の暴走時ヒータ割れモードで比較した。
【0044】実験方法は、従来例に用いたヒータと本形
態例のヒータをスタンバイモードで通電させ、ヒータが
割れるまで通電させた。この時サーミスタ出力はモニタ
ーだけしていて、制御はしていない状態である。通電
は、全波通電時と半波通電時の2種類行った。本数は、
各モード20本づつ行った。
【0045】表1は、2次DCライン付近でセラミック
基板を割った時の、サーミスタ出力NG(断線或はレア
オープンとなったもの)と絶縁耐圧NG(所定の耐圧が
確保されなかったもの)の発生結果であり、発生数/2
0本で表している。
【0046】なお、当該ヒータは各々、従来品と本例の
対策品との差がはっきり分かるように、あえて2次DC
ライン上で割れやすいように、2次DCライン近傍の発
熱体6の抵抗値分布を高くしたものを用いた。
【0047】
【表1】 表1に示したように従来のヒータでは、2次DCライン
上でヒータを割った場合、サーミスタ出力、絶縁耐圧と
もに全数NGであったのに対し、本形態例に用いたヒー
タの場合は、サーミスタ出力、絶縁耐圧ともに全数OK
であった。
【0048】即ち、セラミックヒータ上に直接DC電極
を印刷した従来品は、ヒータ暴走時にヒータ割れが2次
DCライン位置に及んだ場合、セラミック基板の割れと
共に2次DCライン6a,6bが断線してしまうが、本
形態例の構成をとった場合は、ヒータが割れた場合でも
2次DCライン6a,6bがポリイミド樹脂層20上に
形成されているため、ヒータ割れと同時に2次DCライ
ン6a,6bが断線されるということがなく、正しいサ
ーミスタ出力が得られる。また万一、2次DCライン6
a,6bが断線したときにもポリイミド樹脂層20によ
りAC−DC間の絶縁耐圧は保つことができる。
【0049】このように本形態例によれば、ヒータ割れ
が生じた場合に、サーミスタ出力が正しい値を示さず、
目標制御温度以上に昇温してしまうことや、本体に漏れ
た電流によって温度制御回路等の2次回路が損傷してし
まうことを防止できる。
【0050】〈実施形態例2〉次に別の実施系を示す。
【0051】図3は第2の実施形態例で用いたヒータの
裏面斜視図である。
【0052】本形態例は前述の形態例1とくらべ、ポリ
イミドシート20の構成が異なっており、その他の構成
は略同じであるので、再度の説明は省略した。
【0053】同図に示したように本形態例では、2次D
Cライン6a、6bをポリイミドシート20で両面コー
トした、いわゆるフレキシブル基板にサーミスタ5をマ
ウントし、セラミック基板8に耐熱性接着剤で接着固定
したセラミックヒータを用いた。これにより2次DCラ
インの保護と容易な取り付け性を得ることができた。
【0054】ここでも前述の形態例と同様に、本形態例
のセラミックヒータと、従来までのセラミックヒータの
暴走を想定した比較実験を行い、該実験結果を表2に示
した。
【0055】
【表2】 同表に示したように、従来のヒータでは、2次DCライ
ン位置でヒータを割った場合にはサーミスタ出力、絶縁
耐圧ともに全数NGであったのに対し、本形態例に用い
たヒータの場合は、サーミスタ出力、絶縁耐圧ともに全
数OKであった。即ち、従来のヒータでは、ヒータの2
次DCラインが割れて、サーミスタ出力が検知不能とな
り、絶縁耐圧も満たされなかったのに対し、本実施例の
ヒータを用いた場合には、サーミスタ出力は検知可能で
あり、1次、2次間の絶縁耐圧も維持することができ
た。
【0056】〈実施形態例3〉図4は第3の実施形態例
のヒータのサーミスタ位置での幅方向断面図、図5はサ
ーミスタ周辺のヒータ長手方向の断面図である。本形態
例は、前述の形態例2と比べて、サーミスタ及び2次D
Cラインの構成が異なっており、その他の構成は略同じ
であるので、再度の説明は省略した。
【0057】本形態例では、サーミスタ5を、セラミッ
ク基材30の一方面(表面)にサーミスタ材31を設
け、この電極32をセラミック基材30の裏面にまで延
ばして形成し、該表面側を耐熱絶縁層(ガラス層或はポ
リイミド層)33で覆った構成としており、該表面を耐
熱性接着剤でヒータ裏面に接着固定し、該サーミスタ裏
面の電極32と、ポリイミドフィルム20に覆われた2
次DCライン6a,6bとを接続させ、耐熱性接着剤で
ヒータ裏面に接着している。
【0058】本構成によれば、サーミスタ5を基板8に
直接的に接着しているため、より精度よく温度検知で
き、かつ絶縁耐圧も得ることができる。
【0059】本形態例においても、前述の形態例と同様
に、セラミックヒータと、従来までのセラミックヒータ
の暴走を想定した比較実験を行い、該実験結果を表3に
示した。なお、実験方法は、前述の形態例1と同じであ
る。
【0060】
【表3】 表3に示したように、従来のヒータでは、2次DCライ
ン上でヒータを割った場合にはサーミスタ出力、絶縁耐
圧ともに全数NGであったのに対し、本実施例に用いた
ヒータの場合は、サーミスタ出力、絶縁耐圧に関して
は、全数OKであった。
【0061】この結果より明らかなように、従来例のヒ
ータでは、スタンバイ時ヒータ暴走テストにおいては、
ヒータの2次DCラインが割れ、サーミスタ出力が検知
不能となり、絶縁耐圧も満たされなかったのに対し、本
実施例のヒータを用いた場合には、サーミスタ出力は検
知可能であり、1次、2次間の絶縁耐圧は維持すること
ができた。
【0062】〈加熱装置例〉本発明の加熱装置は図3の
構成に限らず以下のようなものでも良い。図6(a)・
(b)はそれぞれ、他の構成例を示す概略図である。
【0063】(a)の装置は、ヒータ3と駆動ローラ1
2、テンションローラ13の3部材間にエンドレスベル
ト状の定着フィルム1を懸回張設し、駆動手段Mにより
該駆動ローラ12を駆動して定着フィルム1を回転駆動
させるようにしたものである。なお、加圧ローラ4は定
着フィルム1の回転移動に従動させている。
【0064】(b)の装置は、定着フィルム1としてロ
ール巻きにした長尺の有端フィルムを用い、これを繰り
出し軸19からヒータ3を経由させて巻き取り軸18へ
所定の速度で走行移動させるように構成したものであ
る。
【0065】なお、本発明の加熱装置は実施形態例の熱
定着装置としてばかりでなく、その他、例えば、画像を
担持した転写材を加熱して表面性(つや等)を改質する
装置、仮定着する装置、シート状物を給紙して乾燥処理
・ラミネート処理する装置等の加熱装置として広く使用
できる。
【0066】〈画像形成装置例〉図7は画像形成装置例
の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子
写真プロセス利用の複写機或はプリンタである。
【0067】41は回転ドラム型の電子写真感光体であ
り、矢印の時計方向に所定のプロセススピード(周速
度)をもって回転駆動される。
【0068】42は感光体帯電手段としての接触帯電ロ
ーラであり、所定の帯電バイアスが印加されていて、こ
の帯電ローラ42により回転感光体41面が所定の極性
・電位に一様に帯電処理される。
【0069】この回転感光体41の帯電処理面に対して
不図示の画像情報露光手段部(原稿画像のスリット結像
露光手段、レーザビーム走査露光手段等)により目的の
画像情報の露光Lがなされて、回転感光体41面に目的
の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0070】そして現像装置43により該潜像形成面に
対し顕画剤(トナー)が付与されて該潜像が顕画化(ト
ナー像化)される。
【0071】そのトナー像が、回転感光体41とこれに
対向配置された転写ローラ44との間(転写部)におい
て、不図示の給紙部から所定のタイミングにて搬送され
た記録材Pに対して転写されていく。
【0072】該転写部を通過してトナー画像の転写を受
けた記録材Pは回転感光体41面から分離され、前述の
フィルム加熱方式の加熱装置である像加熱装置Rに搬送
導入されて未定着トナー像の加熱定着処理を受け、コピ
ー或はプリントとして出力される。
【0073】一方、記録材Pに対するトナー画像転写後
の回転感光体41面はクリーニング装置45により転写
残りトナー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰
り返して作像に供される。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータ割れが生じた際にも、出力取出用電極が断線され
にくく、また断線した場合であっても抵抗発熱層の通電
路と温度検知素子の通電路との間の絶縁耐圧が保たれる
ことにより、目標制御温度以上の昇温や2次回路の損傷
を防止したヒータ、加熱装置及び画像形成装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例1を説明するヒータ裏面
分解斜視図
【図2】 本発明の実施形態例1を説明するヒータ幅方
向概略断面図
【図3】 本発明の実施形態例2を説明するヒータ裏面
分解斜視図
【図4】 本発明の実施形態例3を説明するヒータ幅方
向概略断面図
【図5】 本発明の実施形態例3を説明するヒータ長手
方向概略断面図
【図6】 加熱装置の他の構成例を説明する概略図
【図7】 画像形成装置例の概略構成図
【図8】 従来ヒータの幅方向概略断面図
【図9】 加熱装置の概略説明図
【図10】 従来ヒータの平面模型図
【符号の説明】
1 フイルム 2 加熱体支持 3 ヒータ(加熱体) 4 加圧ローラ 5 サーミスタ(温度検知素子) 6 抵抗体 8 セラッミク基板 20 耐熱絶縁層(PI層)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性基板と、この基板上に設けられ
    通電により発熱する抵抗層と、基板上に設けられた出力
    取出用電極と、この電極上に出力部を重ねて設けられた
    温度検知素子を有するヒータにおいて、 出力取出用電極、若しくは出力取出用電極及び温度検知
    素子を、耐熱絶縁層を介して基板上に設けることを特徴
    とするヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヒータにおいて、耐熱
    絶縁層をポリイミド樹脂層とすることを特徴とするヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のヒータにおいて、温度
    検知素子を基板面上に設置し、該温度検知素子の基板と
    反対側の面に該素子の出力部を形成したことを特徴とす
    るヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載のヒータに、
    直接若しくは介在部材を介して被加熱材を接触させて該
    被加熱材を加熱することを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3に記載のヒータと、
    該ヒータと接した状態で移動するフィルムと、該フィル
    ムを介してヒータに圧接し圧接ニップ部を形成する加圧
    部材とを有し、該圧接ニップ部に導入された被加熱材を
    該フィルムと共に搬送して、該ヒータからの熱を該フィ
    ルムを介して該被加熱材に付与することを特徴とする加
    熱装置。
  6. 【請求項6】 記録材上に顕画剤像を形成する像形成手
    段と、該顕画剤像を加熱処理する像加熱手段とを有し、 該像加熱手段として請求項4又は5に記載の加熱装置を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP21134597A 1997-07-22 1997-07-22 ヒータ、加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH1140324A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103186081A (zh) * 2011-12-27 2013-07-03 佳能株式会社 图像加热装置
CN107850866A (zh) * 2015-07-20 2018-03-27 利盟国际有限公司 用于电子照相成像设备的定影组件的加热器构件
CN109683070A (zh) * 2018-12-21 2019-04-26 芜湖恒美电热器具有限公司 发热单管终检绝缘耐压测试装置

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