JPH10282819A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH10282819A
JPH10282819A JP9102580A JP10258097A JPH10282819A JP H10282819 A JPH10282819 A JP H10282819A JP 9102580 A JP9102580 A JP 9102580A JP 10258097 A JP10258097 A JP 10258097A JP H10282819 A JPH10282819 A JP H10282819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heating element
heater
substrate
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9102580A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Mukaitaka
理 向高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9102580A priority Critical patent/JPH10282819A/ja
Publication of JPH10282819A publication Critical patent/JPH10282819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板111 と、該基板に具備させた、電力の
供給を受けて発熱する抵抗発熱体114 ・116 を含む
1次系回路と、温度検知素子を含む2次系回路を基本構
成とする加熱体11を有する加熱装置において、加熱体
の熱暴走時には1次系回路だけを断線させた特定の割れ
方・割れ位置で加熱体割れを確実且つ安全に生じさせて
熱暴走を停止させること。 【解決手段】 加熱体11の幅方向の中心線O−Oに対
して一方側と他方側の加熱体部分に熱膨張変位量に差が
生じるように基板111 に対して抵抗発熱体114 ・1
6 を具備させて加熱体の加熱状態時における加熱体平
面内の長手方向のしなりを一定方向に規定させ、加熱体
支持部材12側に、加熱体熱暴走時に加熱体のしなり側
を受け止めてしなりを規制し集中ストレスで加熱体に抵
抗発熱体を含む1次系回路の断線を含む割れを発生させ
る凸部12bを設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板と、該基板に
具備させた、電力の供給を受けて発熱する抵抗発熱体を
含む1次系回路と、温度検知素子を含む2次系回路を基
本構成とする加熱体を有する加熱装置、及び該加熱装置
を画像加熱定着装置として備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真複写機・プリンタ等の
画像形成装置において、転写材・感光紙等の被記録材に
形成担持させた未定着トナー画像を永久定着像として熱
定着させる画像加熱定着装置の1つとしてオンデマンド
のフィルム加熱方式の装置がある。
【0003】これは、加熱体と、一方の面がこの加熱体
と摺動し他方の面が被記録材と接して共に移動するフィ
ルムとを有し、フィルムを介した加熱体からの熱により
未定着トナー画像を被記録材に熱定着させるものであ
る。
【0004】このようなフィルム加熱方式の装置におい
ては、加熱体や、該加熱体の熱を被記録材に伝導する部
材としてのフィルムを低熱容量化できるため、オンデマ
ンドで、省電力化、ウエイトタイムの短縮化(クイック
スタート性)が可能である。
【0005】即ち、装置を冷めた状態から所定温度へ昇
温させる時間が短時間で済み、待機中に加熱体の通電加
熱を行なう必要がなく、画像形成装置への電源投入後す
ぐに通紙しても被記録材が定着部位に到達するまでに加
熱体を所定温度まで十分に昇温させることができて、消
費電力を低く抑えることや画像形成装置の機内昇温を低
下させることが可能である。
【0006】低熱容量で昇温の速い加熱体としては具体
的には所謂セラミックヒータが用いられている。これ
は、電気絶縁性・耐熱性・良熱伝導性のセラミック材基
板(ヒータ基板、例えばアルミナ基板)と、該基板に印
刷・焼成等の手段でパターン形成した、電力の供給を受
けて発熱する抵抗発熱体(例えば銀パラジウム)を含む
1次系回路(以下、ACラインと記す)を有し、抵抗発
熱体に電力を供給して発熱させる、全体に低熱容量で昇
温の速いものである。
【0007】また該加熱体(以下、ヒータと記す)には
検温素子(例えばサーミスタ)を含む2次系回路(以
下、DCラインと記す)を具備させ、このDCラインを
接続した温調制御系により、ヒータが所定の設定温度に
温調されるように抵抗発熱体に対する供給電力が制御さ
れる。
【0008】また、安全対策として、ACラインに直列
に温度ヒューズ等の安全素子を介入させ、これをヒータ
に当接もしくは近接させて配設することで、ヒータの熱
暴走時にはこの安全素子の作動で抵抗発熱体に対する電
力供給を緊急遮断させるようにしてある。
【0009】また2重の安全対策として、上記安全素子
の不作動や作動遅れを想定して、その場合でも発煙や発
火に至る前にヒータの熱暴走を停止させるべく、ヒータ
が過熱状態になったとき該ヒータにACラインを断線さ
せた状態で割れ(ヒータ割れ)が発生するようにしてい
る。
【0010】具体的には、ヒータ基板の予め定めた部位
に弱化部としてスルーホールを開けたり、溝を入れてお
き、熱暴走で過熱状態になったヒータ基板の熱応力の該
弱化部への集中にて該弱化部を起点にヒータ基板にAC
ラインを断線させた割れを生じさせるものである。この
ACラインの断線で抵抗発熱体に対する電力供給が遮断
されて熱暴走が停止する。
【0011】この場合、ヒータ割れが、ACラインとD
Cラインとの絶縁が取れない割れ方・割れ位置、ACラ
インは断線しないでDCラインが断線した割れ方・割れ
位置の場合には、ヒータの熱暴走を停止させることがで
きないか、漏電・感電、温調制御系の破損などを生じさ
せる可能性がある。そのため、熱暴走時のヒータ割れは
ACラインだけを断線させた割れ方・割れ位置に特定さ
れることが重要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヒータの熱暴
走時にヒータに割れを生じさせるための弱化部を予め具
備させたヒータ形態の場合には、該ヒータの製造工程
時、取り扱い時、物流時等においてその弱化部でヒータ
破損を生じ易く、歩留を下げるなどの問題があった。
【0013】そこで本発明は、この種の加熱装置におい
て、ヒータに製造歩留の低下等の問題のある弱化部を形
成具備させなくとも、熱暴走時にはヒータにACライン
だけを断線させた特定の割れ方・割れ位置でヒータ割れ
を確実且つ安全に生じさせて、ヒータの熱暴走を問題な
く停止させることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0015】(1)基板と、該基板に具備させた、電力
の供給を受けて発熱する抵抗発熱体を含む1次系回路
と、温度検知素子を含む2次系回路を基本構成とする加
熱体を有する加熱装置において、加熱体の幅方向の中心
線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張変位
量に差が生じるように基板に対して抵抗発熱体を具備さ
せて加熱体の加熱状態時における加熱体平面内の長手方
向のしなりを一定方向に規定させ、加熱体支持部材側
に、加熱体の異常昇温時に加熱体のしなり側を受け止め
その受け止め部において加熱体のしなりを規制して加熱
体にストレスを集中させ、その集中ストレスで加熱体に
1次系回路の断線を含む割れを発生させる凸部を設けた
ことを特徴とする加熱装置。
【0016】(2)1次系回路は基板の長手方向に沿う
ほぼ並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱
体を基板上の幅の中心からずらすことで、加熱体の幅方
向の中心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱
膨張変位量の差を作ることを特徴とする(1)に記載の
加熱装置。
【0017】(3)1次系回路は基板の長手方向に沿う
ほぼ並行2本の抵抗発熱体を含み、その一方の抵抗発熱
体を基板の幅方向の中心に持ち、他方の抵抗発熱体を基
板の幅方向の中心からずらすことで、加熱体の幅方向の
中心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張
変位量の差を作ることを特徴とする(1)に記載の加熱
装置。
【0018】(4)1次系回路の抵抗発熱体の2次系回
路側に対応する部分を基板の幅方向の中心に持ち、対応
しない部分を基板の幅方向の中心からずらすことで、加
熱体の幅方向の中心線に対して一方側と他方側との加熱
体部分に熱膨張変位量の差を作ることを特徴とする
(1)に記載の加熱装置。
【0019】(5)1次系回路は基板の長手方向に沿う
ほぼ並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱
体を基板の幅方向の中心に持ち、一方側と他方側との抵
抗発熱体に抵抗値分布差を作ることで、加熱体の幅方向
の中心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨
張変位量の差を作ることを特徴とする(1)に記載の加
熱装置。
【0020】(6)1次系回路は基板の長手方向に沿う
ほぼ並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱
体を基板の幅方向の中心に持ち、一方側と他方側の抵抗
発熱体との太さを変えることで、加熱体の幅方向の中心
線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張変位
量の差を作ることを特徴とする(1)に記載の加熱装
置。
【0021】(7)一方の面が加熱体と摺動し他方の面
が被加熱材に接して共に移動するフィルムを有し、フィ
ルムを介した加熱体からの熱により被加熱材を加熱する
ことを特徴とする(1)ないし(6)の何れかに記載の
加熱装置。
【0022】(8)加熱体と摺動するフィルムと、該フ
ィルムを介して加熱体と圧接する加圧部材を有し、フィ
ルムと加圧部材の間で被加熱材を挟持搬送してフィルム
を介した加熱体からの熱により被加熱材を加熱すること
を特徴とする(1)ないし(6)の何れかに記載の加熱
装置。
【0023】(9)加圧部材が回転駆動されることを特
徴とする(8)に記載の加熱装置。
【0024】(10)加熱体がセラミック基板に電力の
供給を受けて発熱する抵抗発熱体を含む1次系回路と、
温度検知素子を含む2次系回路を具備させたセラミック
ヒータであることを特徴とする(1)ないし(9)の何
れかに記載の加熱装置。
【0025】(11)被加熱材が未定着画像を担持して
いる被記録材であり、装置が画像加熱定着装置であるこ
とを特徴とする(1)ないし(10)の何れかに記載の
加熱装置。
【0026】(12)被記録材に未定着画像を形成担持
させる像形成手段と、該未定着画像を被記録材に加熱定
着させる画像加熱定着手段を有する画像形成装置におい
て、画像加熱定着手段が(1)ないし(11)の何れか
に記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装
置。
【0027】〈作 用〉即ち本発明は、加熱体の幅方向
の中心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨
張変位量に差が生じるように基板に対して抵抗発熱体を
具備させることで加熱体の加熱状態時における加熱体平
面内の長手方向のしなり(加熱体の幅方向への反り)を
一定方向に規定させ、加熱体が異常昇温(過熱)したと
きには加熱体のしなり側がぶつかる凸部を加熱体支持部
材側に持たせてる。
【0028】そうすると、加熱体の異常昇温時には、加
熱体のしなり側が加熱体支持部材側の凸部にぶつかって
受け止められて加熱体のしなりが規制されるので、凸部
の位置において加熱体にストレスが集中し、その集中ス
トレスで凸部の位置において加熱体に回路断線を含む横
断割れが発生する。
【0029】上記加熱体の横断割れは凸部の位置におい
て生じるから、この凸部の位置を規定することで、温度
検知素子を含む2次系回路(DCライン)は断線させ
ず、1次系回路(ACライン)部分だけを断線させた形
態にて確実に加熱体に横断割れを生じさせることができ
る。
【0030】したがって、加熱体基板に製造歩留の低下
等の問題のある弱化部を形成具備させなくとも、加熱体
熱暴走時には加熱体に2次系回路は断線させず1次系回
路だけを断線させた特定の割れ方・割れ位置で加熱体割
れを確実且つ安全に生じさせて、加熱体の熱暴走を問題
なく停止させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本
例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写
機あるいはレーザビームプリンタ若しくはレーザビーム
ファクシミリである。
【0032】1は像担持体としての電子写真感光体ドラ
ムであり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセスス
ピード)をもって回転駆動される。
【0033】2は帯電手段としての導電性・弾性帯電ロ
ーラであり、感光体ドラム1に所定の押圧力で接触させ
て配設してあり、本例の場合は感光体ドラム1の回転に
従動して回転する。この帯電ローラ2には帯電バイアス
印加電源S1から所定の帯電バイアスが印加されて、回
転する感光体ドラム1の周面が所定の極性・電位に一様
に接触帯電処理される。
【0034】次いでその回転感光体ドラム1の帯電処理
面に対して不図示の像露光手段(原稿画像投影露光装
置、レーザビーム走査露光装置など)による像露光Lが
なされることにより、回転感光体ドラム1の帯電処理面
に目的の画像情報の静電潜像が形成される。
【0035】3は現像装置であり、この現像装置により
上記の回転感光体ドラム1面の静電潜像がトナー画像と
して正規現像または反転現像される。3aは現像ローラ
(現像スリーブ)であり現像バイアス印加電源S2から
所定の現像バイアスが所定の制御タイミングで印加され
る。
【0036】一方、不図示の給紙機構部から、回転感光
体ドラム1とこれに接触させた転写手段としての転写ロ
ーラ4との接触ニップ部である転写部に対して被記録材
としての転写材Pが所定の制御タイミングで給送され
て、転写部を挟持搬送されていく。転写ローラ4には転
写バイアス印加電源S3からトナーの帯電極性と逆極性
の所定の転写バイアスが所定のタイミングで印加され
て、転写部を挟持搬送されていく転写材Pの面に回転感
光体ドラム1側の可転写画像としてのトナー画像が順次
に静電転写されていく。
【0037】転写部を抜けた転写材Pは回転感光体ドラ
ム1面から分離されて画像加熱定着装置6に搬送導入さ
れてトナー画像の加熱定着処理を受けて画像形成物(コ
ピー、プリント)として出力される。この画像加熱定着
装置6については次の(2)項で詳述する。
【0038】転写材Pに対するトナー画像転写後の回転
感光体ドラム1面はクリーニング装置5によって転写残
トナーの除去を受けて清掃され、繰り返して作像に供さ
れる。
【0039】(2)画像加熱定着装置6 A)装置6の全体的概略構成 図2は該装置6の要部の横断面模型図である。本例の装
置6は、特開平4−44075〜44083号公報、同
4−204980〜204984号公報等に開示の所謂
テンションレスタイプのフィルム加熱方式・加圧ローラ
駆動式の加熱装置である。
【0040】11は加熱体としてのセラミックヒータで
あり、図面に垂直方向を長手とする横長薄板状部材であ
る。12は加熱体支持部材としてのヒータホルダであ
り、本例では横断面略半円弧状・横長樋型の、フェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂製の耐熱性部材である。上記ヒ
ータ11はこのヒータホルダ12の下面に長手に沿って
形成具備させた横長溝12aに嵌め入れて保持させてあ
る。13は円筒状の定着フィルム(耐熱性フィルム)で
あり、ヒータ11を保持させたヒータホルダ12の外回
りにルーズに外嵌させてある。14は弾性加圧ローラで
あり、芯金14aと、この芯金回りに同心一体に設けた
シリコンゴム等の耐熱ゴム層14bからなり、上記のヒ
ータホルダ12の下面に保持させたヒータ11とフィル
ム13を挟んで所定の押圧力で相互圧接して定着ニップ
部Nを形成する。
【0041】加熱体としてのセラミックヒータ11は、
後述するように、横長薄板状のセラミック基板と該基板
の面に長手に沿って形成具備させた抵抗発熱体を基本構
成体とする全体に低熱容量の部材であり、抵抗発熱体へ
の電力供給により迅速に発熱・昇温し、温調系で所定の
定着温度に温調管理される。
【0042】円筒状の定着フィルム13は、熱容量を小
さくして装置のクイックスタート性を向上させるため
に、膜厚を総厚100μm以下とした、耐熱性・離型性
・強度・耐久性のある単層あるいは複合層フィルム材で
ある。例えば、外表面をトナー離型性のよいPTFE等
のフッ素樹脂でコートしたポリイミド(PI)フィルム
である。
【0043】加圧ローラ14は駆動系Mにより所定の周
速度で矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ロ
ーラ14の回転駆動による定着ニップ部Nにおける該加
圧ローラ14とフィルム13の外面との摩擦力でフィル
ム13に回転力が作用して、フィルム13はその内面が
定着ニップ部Nにおいてヒータ11の下面に密着摺動し
ながらヒータホルダ12の外回りを矢示の時計方向に回
転駆動される(加圧ローラ駆動式)。この場合、フィル
ム13の内面とこれが接触摺動するヒータ下面との摺動
抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤
を介在させるとよい。
【0044】而して、加圧ローラ14の回転によりフィ
ルム13が回転され、またヒータ11が所定の定着温度
に立ち上げられて温調された状態において、定着ニップ
部Nの回転フィルム13と回転加圧ローラ14との間に
未定着トナー画像tを担持した転写材Pがそのトナー画
像担持面側をフィルム13側にして導入されてフィルム
1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されることにより
ヒータ11の熱がフィルム13を介して転写材Pに付与
されてトナー画像tが転写材P面に加熱定着される。定
着ニップ部Nを通った転写材Pはフィルム13面から分
離して搬送される。
【0045】B)ヒータ11とその通電系 図3の(a)は本例におけるヒータ11の表面側の一部
切欠き平面模型図、(b)は裏面側の平面模型図、
(c)は(b)図の(c)−(c)線における横断面模
型図である。
【0046】111 はヒータ基板である。耐熱性・電気
絶縁性・良熱伝導性・低熱容量の部材であり、例えば、
Al23 (アルミナ)、AlN(窒化アルミニウ
ム)、SiC等のセラミック基板である。サイズは、例
えば、長さ270mm、幅7mm、厚さ0.65mmで
ある。図のヒータ基板111 においてこの長さ・幅・厚
さの寸法比率は一致させてはいない。
【0047】114 と116 はヒータ基板111 の表面
側に基板長手に沿って具備させた並行2条の細帯状の第
1と第2の抵抗発熱体パターン、112 と118 はヒー
タ基板111 の長手方向一端側の表面部分に並べて具備
させた2つ電極パターン(以下、AC電極と記す)、1
3 と117 はこの2つのAC電極112 ・118 と、
上記第1と第2の抵抗発熱体パターン114 ・116
上記AC電極側の端部とをそれぞれ導通接続させた電路
パターン、115 は第1と第2の抵抗発熱体パターン1
4 ・116 の上記AC電極側の端部とは反対側の端部
相互を導通接続させた電路パターンである。
【0048】これらにより、一方のAC電極112 →電
路パターン113 →第1の抵抗発熱体パターン114
電路パターン115 →第2の抵抗発熱体パターン116
→電路パターン117 →他方のAC電極118 の直列回
路(1次系回路、以下、ACラインと記す)が構成され
る。1110は第1と第2の抵抗発熱体パターン114
116 を覆わせてヒータ基板111 の表面側に形成した
ヒータ表面保護層としての耐熱ガラス層である。
【0049】上記のACラインの一方のAC電極112
と他方のAC電極118 には不図示のコネクタを介して
不図示の給電回路が接続される。119 はヒータ基板1
1の裏面側に接触させて配設した温度ヒューズ・サー
モスイッチ等の安全素子(サーマルプロテクタ、安全対
策素子、電気的機械的保護手段)であり、ACラインに
対する給電路に直列に介入させてある。
【0050】1111と1119はヒータ基板111 の長手
方向他端側の表面部分に並べて具備させた2つの電極パ
ターン(以下、表DC電極と記す)、1113と1117
ヒータ基板111 の長手方向他端側の裏面部分に並べて
具備させた2つの電極パターン(以下、裏DC電極と記
す)である。上記一方の表DC電極1111と一方の裏D
C電極1113とは導電性スルーホール1112を介して導
通接続させてあり、他方の表DC電極1119と他方の裏
DC電極1117とは導電性スルーホール1118を介して
導通接続させてある。1114と1116はそれぞれ裏DC
電極1113と1117に導通接続させてヒータ基板裏面の
長手略中央部まで延長させて具備させた並行2条の電路
パターン、1115は上記並行2条の電路パターン1114
・1116の先端部間に導通させてヒータ基板裏面に接触
させて配設した温度検知素子としてのサーミスタであ
る。
【0051】これらにより、一方の表DC電極1111
導電性スルーホール1112→一方の裏DC電極1113
電路パターン1114→サーミスタ1115→電路パターン
1116→他方の裏DC電極1117→導電性スルーホール
1118→他方の表DC電極1119の直列回路(2次系回
路、以下、DCラインと記す)が構成される。
【0052】上記のDCラインの一方の表DC電極11
11と他方の表DC電極1119には不図示のコネクタを介
して不図示の温調回路が接続される。
【0053】第1と第2の抵抗発熱体パターン114
116 は、Ag/Pd、RuO2 、Ta2 N等の電気抵
抗材料をスクリーン印刷等によりパターン塗工し、焼成
して形成できる。蒸着、スパッタリング等により形成す
ることもできる。
【0054】電極パターン112 ・118 ・1111・1
19・1113・1117、電路パターン113 ・115
117 ・1114・1116、導電性スルーホール1112
1118はAg(銀)ペースト等の導電材料をスクリーン
印刷等によりパターン塗工し、焼成して形成できる。
【0055】ACラインとDCラインは基板111 の表
面側と裏面側とに分けて具備されることで両者の沿面距
離を保つことができる。
【0056】而して、ヒータ11の上記ACラインのA
C電極112 ・118 間に給電回路からAC電圧が印加
されることで、ACラインの第1と第2の抵抗発熱体パ
ターン114 ・116 に電力が供給されて該第1と第2
の抵抗発熱体パターン114・116 が発熱してヒータ
11が昇温する。ヒータ11は全体的に低熱容量である
ことから急速に立ち上がり、昇温する。
【0057】このヒータ11の昇温がDCラインのサー
ミスタ1115で電気的に検知され、その電気的な検知温
度情報がDCラインの表DC電極1111・1119から温
調回路に入力する。温調回路はサーミスタ1115で検知
されるヒータ温度が所定の一定温度になるように給電回
路を制御してACラインに対する電力供給を制御する。
【0058】ヒータ11の温度制御はACラインの抵抗
発熱体に対する印加電圧または電流をコントロールする
か、通電時間をコントロールする方法を採ることができ
る。通電時間をコントロールする方法には、AC電源波
形の半波ごとに、通電する/通電しないを制御するゼロ
クロス波数制御、電源波形の半波ごとに、通電する位相
角を制御する位相制御がある。即ちDCラインのサーミ
スタ1115の出力をA/D変換して制御系に取り込み、
その情報をもとにトライアックによりACラインの抵抗
発熱体に通電するAC電圧を位相制御あるいは波数制御
等のパルス幅変調をかけ、サーミスタ1115によるヒー
タ11の検知温度が一定となるようにACラインの抵抗
発熱体への通電を制御する。
【0059】C)ヒータ11の熱暴走時の安全対策 .安全素子119 何らかの原因によりヒータ11のACラインに対する通
電制御が不能な事態を生じてACラインの抵抗発熱体1
4 ・116 に電力が供給され続けることによりヒータ
11が熱暴走(ヒータの異常昇温、過熱)したときは、
そのヒータ11の過熱で、ACラインに直列に介入させ
てある温度ヒューズ・サーモスイッチ等の安全素子11
9 が作動してACラインが開路し抵抗発熱体に対する電
力供給が緊急遮断され、ヒータ11の熱暴走が停止され
る。
【0060】.ヒータ割れ 安全素子119 が故障していたり、劣化などで作動遅れ
がある等のために発煙や発火に至る事態を生じてしまう
ことも想定される。そのような場合の二重の安全対策と
して、ヒータ11にACラインの断線を含む割れを発生
させることで、ヒータ11の熱暴走を停止させる。
【0061】前述したように、ヒータ11はヒータホル
ダ12の下面に長手に沿って形成具備させた横長溝12
aにACラインを具備させたヒータ表面側を外側(下向
き)にして接着せずに嵌入保持させてある。
【0062】横長溝12aは図4の模型に示すように溝
幅・長さをヒータ11の幅・長さよりも所定に大きく設
定してあり、従ってヒータ11はヒータホルダ12の下
面の上記横長溝12aに緩いはまり合わせで、かつ接着
固定していないことで、溝12a内において幅方向・長
さ方向に熱膨張変位自由度を有している。
【0063】また本例のヒータ11は、ACラインの、
基板111 の長手方向に沿うほぼ並行2本の第1と第2
の抵抗発熱体114 ・116 について、この2本の抵抗
発熱体114 ・116 を基板111 上の幅の中心からず
らして配設して、ヒータ11の幅方向の中心線O−Oに
対して一方側のヒータ部分(図面上、上段側ヒータ部
分)と他方側のヒータ部分(下段側ヒータ部分)に熱膨
張変位量の差を作ることで、ヒータ11の加熱状態時に
おけるヒータ平面内の長手方向のしなりを一定方向に規
定させている。
【0064】本例のヒータ11は加熱状態時にヒータ幅
方向の中心線O−Oに対して上段側ヒータ部分の熱膨張
変位量は下段側ヒータ部分の熱膨張変位量よりも大きく
なり、ヒータホルダ12の横長溝12a内において、3
点鎖線示のように、上段側ヒータ部分が凸のヒータ平面
内の長手方向のしなりを生じる。
【0065】そして、ヒータ11が熱暴走して過熱した
時には該ヒータ11のしなり側がぶつかる凸部12bを
ヒータホルダ12の横長溝12a内に持たせてる。
【0066】そうすると、ヒータ11の熱暴走時には、
ヒータ11のしなり側がヒータホルダ12の横長溝12
a内の上記凸部12bにぶつかって受け止められてヒー
タ11のそれ以上のしなりが規制されるので、凸部12
bの位置においてヒータ11にストレスが集中し、その
集中ストレスで凸部12bの位置においてヒータ11に
回路の断線を含む横断割れが発生する。
【0067】このヒータ11の横断割れは凸部12bの
位置において生じるから、この凸部12bの位置を規定
することで、温度検知素子1115を含むDCラインは断
線させず、ACラインだけを断線させた形態にて確実に
ヒータ11に横断割れを生じさせることができる。
【0068】したがって、ヒータ基板111 に製造歩留
の低下等の問題のある弱化部を形成具備させなくとも、
ヒータ熱暴走時にはヒータ11にDCラインは断線させ
ずACラインだけを断線させた特定の割れ方・割れ位置
でヒータ割れを確実且つ安全に生じさせて、ヒータ11
の熱暴走を問題なく停止させることができる。
【0069】〈実施形態例2〉(図5) 本例は図5の模型図のように、ヒータ11のACライン
の、基板111 の長手方向に沿うほぼ並行2本の第1と
第2の抵抗発熱体114 ・116 について、一方の抵抗
発熱体、本例では第2の抵抗発熱体116 を基板111
の幅方向の略中心に位置させ、他方の抵抗発熱体、本例
では第1の抵抗発熱体114 を基板111 の幅方向の中
心からずらすことで、ヒータ11の幅方向の中心線O−
Oに対して上段側ヒータ部分と下段側ヒータ部分に熱膨
張変位量の差を作り、ヒータ11の加熱状態時における
ヒータ平面内の長手方向のしなりを一定方向に規定させ
ている。
【0070】本例のヒータ11は加熱状態時にヒータ幅
方向の中心線O−Oに対して上段側ヒータ部分の熱膨張
変位量は下段側ヒータ部分の熱膨張変位量よりも大きく
なり、ヒータホルダ12の横長溝12a内において、3
点鎖線示のように、上段側ヒータ部分が凸のヒータ平面
内の長手方向のしなりを生じる。
【0071】本例の場合も、ヒータ11の熱暴走時に
は、ヒータ11のしなり側がヒータホルダ12の横長溝
12a内の凸部12bにぶつかって受け止められてヒー
タ11のそれ以上のしなりが規制されるので、凸部12
bの位置においてヒータ11にストレスが集中し、凸部
12bの位置においてヒータ11にACラインの断線を
含む横断割れが発生する。
【0072】〈実施形態例3〉(図6) 本例は図6の模型図のように、ACラインの抵抗発熱体
114 ・116 のDCライン側に対応する部分を基板1
1 の幅方向の中心に持ち、対応しない部分を基板11
1 の幅方向の中心からずらすことで、ヒータ11の幅方
向の中心線O−Oに対して一方側と他方側とのヒータ部
分に熱膨張変位量の差を作るようにしたものである。
【0073】即ち本例ではヒータ11のACラインの、
基板111 の長手方向に沿うほぼ並行2本の第1と第2
の抵抗発熱体114 ・116 について、DCライン側は
基板111 の幅の中心に第1と第2の2本の抵抗発熱体
114 ・116 があり、DCラインが対応しないACラ
イン側は基板111 の幅の中心から第1と第2の2本の
抵抗発熱体114 ・116 をずらした形態にしてある。
【0074】ヒータ11の熱暴走時にはヒータのDCラ
イン側は2本の抵抗発熱体114 ・116 が基板111
の幅の中心にあることによって基板の幅方向の中心線O
−Oの両側でヒータの熱膨張変位量は一定になり、ヒー
タ平面内の長手方向にはしならないが、ヒータのACラ
イン側は2本の抵抗発熱体114 ・116 が基板の幅の
中心からずれていることによって、ヒータの抵抗発熱体
の熱の応力が基板の長手方向で一定にならず、ヒータ1
1はヒータ幅方向の中心線O−Oに対して上段側ヒータ
部分の熱膨張変位量が下段側ヒータ部分の熱膨張変位量
よりも大きくなり、ヒータホルダ12の横長溝12a内
において、3点鎖線示のように、上段側ヒータ部分が凸
のヒータ平面内の長手方向のしなりを生じ、しなり側が
ヒータホルダ12の横長溝12a内の凸部12bにぶつ
かって受け止められてヒータ11のそれ以上のしなりが
規制されるので、凸部12bの位置においてヒータ11
にストレスが集中し、凸部12bの位置においてヒータ
11にACラインの断線を含む横断割れが発生する。
【0075】〈実施形態例4〉(図7) 本例は図7の模型図のように、ACラインの第1と第2
の2本の抵抗発熱体114 ・116 を基板111 の幅方
向の中心に持ち、一方側の抵抗発熱体114 と他方側の
抵抗発熱体116 に抵抗値分布差を作ることで、ヒータ
11の幅方向の中心線O−Oに対して一方側のヒータ部
分と他方側のヒータ部分に熱膨張変位量の差を作るよう
にしたものである。
【0076】即ち本例ではヒータ11のACラインの、
基板111 の長手方向に沿うほぼ並行2本の第1と第2
の抵抗発熱体114 ・116 について、DCライン側に
対応する部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・116
の抵抗値分布を等しくし、DCライン側に対応しないA
Cライン側部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・11
6 の抵抗値分布を不均一にして第1の抵抗発熱体114
の発熱量を第2の抵抗発熱体116 よりも多くしてい
る。
【0077】ヒータ11の熱暴走時には、上記のように
ACライン側部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・1
6 の抵抗値分布を不均一にして第1の抵抗発熱体11
4 の発熱量を第2の抵抗発熱体116 よりも多くしてい
ることによって、ヒータの抵抗発熱体の熱の応力が基板
の長手方向で一定にならず、ヒータ11はヒータ幅方向
の中心線O−Oに対して上段側ヒータ部分の熱膨張変位
量が下段側ヒータ部分の熱膨張変位量よりも大きくな
り、ヒータホルダ12の横長溝12a内において、3点
鎖線示のように、上段側ヒータ部分が凸のヒータ平面内
の長手方向のしなりを生じ、しなり側がヒータホルダ1
2の横長溝12a内の凸部12bにぶつかって受け止め
られてヒータ11のそれ以上のしなりが規制されるの
で、凸部12bの位置においてヒータ11にストレスが
集中し、凸部12bの位置においてヒータ11にACラ
インの断線を含む横断割れが発生する。
【0078】〈実施形態例5〉(図8) 本例は図8の模型図のように、ACラインの第1と第2
の2本の抵抗発熱体114 ・116 を基板111 の幅方
向の中心に持ち、一方側の抵抗発熱体114 と他方側の
抵抗発熱体116 との太さを変えることで、ヒータ11
の幅方向の中心線O−Oに対して一方側のヒータ部分と
他方側のヒータ部分に熱膨張変位量の差を作るようにし
たものである。
【0079】即ち本例ではヒータ11のACラインの、
基板111 の長手方向に沿うほぼ並行2本の第1と第2
の抵抗発熱体114 ・116 について、DCライン側に
対応する部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・116
は同じ太さにし、DCラインに対応しないACライン側
部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・116 は太さを
違えて第1の抵抗発熱体114 の太さそ第2の抵抗発熱
体116 よりも細くしている。抵抗発熱体の発熱量は太
さが太いものより細いものの方が多い。
【0080】ヒータ11の熱暴走時には、上記のように
ACライン側部分の第1と第2の抵抗発熱体114 ・1
6 の太さを違えて第1の抵抗発熱体114 の発熱量を
第2の抵抗発熱体116 よりも多くしていることによっ
て、ヒータの抵抗発熱体の熱の応力が基板の長手方向で
一定にならず、ヒータ11はヒータ幅方向の中心線O−
Oに対して上段側ヒータ部分の熱膨張変位量が下段側ヒ
ータ部分の熱膨張変位量よりも大きくなり、ヒータホル
ダ12の横長溝12a内において、3点鎖線示のよう
に、上段側ヒータ部分が凸のヒータ平面内の長手方向の
しなりを生じ、ヒータ11はヒータ平面内で熱膨張変位
の多い側の長手方向にしなりを生じ、しなり側がヒータ
ホルダ12の横長溝12a内の凸部12bにぶつかって
受け止められてヒータ11のそれ以上のしなりが規制さ
れるので、凸部12bの位置においてヒータ11にスト
レスが集中し、凸部12bの位置においてヒータ11に
ACラインの断線を含む横断割れが発生する。
【0081】〈実施形態例6〉(図9) 図9の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加熱
方式加熱装置の他の構成形態例の略図である。
【0082】(a)図のものは、ヒータホルダ12に保
持させたヒータ11と、フィルム駆動ローラ15と、テ
ンションローラ16との互いに略並行の3部材間に、エ
ンドレスベルト状の耐熱性フィルム13を懸回張設し、
フィルム13を挟んでヒータ11と加圧ローラ14とを
圧接させて加熱ニップ部Nを形成させ、フィルム13を
駆動ローラ15により回転駆動させるものである。加圧
ローラ14はフィルム13の回転に従動して回転する。
【0083】(b)図のものは、ヒータホルダ12に保
持させたヒータ11と、フィルム駆動ローラ15との互
いに略並行の2部材間に、エンドレスベルト状の耐熱性
フィルム13を懸回張設し、フィルム13を挟んでヒー
タ11と加圧ローラ14とを圧接させて加熱ニップ部N
を形成させ、フィルム13を駆動ローラ15により回転
駆動させるものである。加圧ローラ14はフィルム13
の回転に従動して回転する。
【0084】(c)図のものは、耐熱性フィルム13と
してロール巻きにした有端フィルムを用い、これを繰り
出し軸17から、ヒータホルダ12に保持させたヒータ
11の下面を経由させて、巻き取り軸18へ掛け渡し、
フィルム13を挟ませてヒータ11と加圧ローラ14と
を圧接させて加熱ニップ部Nを形成させ、フィルム13
を巻き取り軸18側に巻上げ走行移動させるものであ
る。加圧ローラ14はフィルム13の走行移動に従動し
て回転する。
【0085】〈その他〉 a)加熱体であるヒータ11の構成は実施形態例に限ら
れるものではないことは勿論であり、抵抗発熱体は1本
にしたものにすることもできるし、3本以上複数本具備
させたものにすることもできる。
【0086】b)本発明の加熱装置は実施形態例の画像
加熱定着装置としてばかりでなく、その他、例えば、画
像を担持した被記録材を加熱して表面性(つや等)を改
質する装置、仮定着処理する装置、シート状物を給紙し
て乾燥処理やラミネート処理する等の加熱装置として広
く使用できることは勿論である。
【0087】c)また本発明はフィルム加熱方式の加熱
装置に限らず、ヒータホルダに保持させたヒータを被加
熱材に直接接触させて加熱する構成の装置等にも適用で
きることは勿論である。
【0088】d)画像形成装置の作像原理・方式は実施
形態例の電子写真プロセスに限られるものではないこと
は勿論である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板と、該基板に具備させた、電力の供給を受けて発熱す
る抵抗発熱体を含む1次系回路と、温度検知素子を含む
2次系回路を基本構成とする加熱体を有する加熱装置に
おいて、加熱体に製造歩留の低下等の問題のある弱化部
を形成具備させなくとも、熱暴走時には加熱体に1次系
回路(ACライン)だけを断線させた特定の割れ方・割
れ位置で加熱体割れを確実且つ安全に生じさせて、加熱
体の熱暴走を問題なく停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】加熱定着装置(フィルム加熱方式加熱装置)の
横断面模型図
【図3】(a)はヒータ表面側の一部切欠き平面模型
図、(b)ヒータ裏面側の平面模型図、(c)はヒータ
の横断面模型図
【図4】ヒータのしなり(反り)と、熱暴走時のヒータ
割れの説明模型図
【図5】実施形態例2におけるヒータのしなりと、熱暴
走時のヒータ割れの説明模型図
【図6】実施形態例3におけるヒータのしなりと、熱暴
走時のヒータ割れの説明模型図
【図7】実施形態例4におけるヒータのしなりと、熱暴
走時のヒータ割れの説明模型図
【図8】実施形態例5におけるヒータのしなりと、熱暴
走時のヒータ割れの説明模型図
【図9】(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加
熱方式の加熱装置の他の構成例の略図
【符号の説明】
1 像担持体(電子写真感光体ドラム) 2 帯電ローラ 3 現像装置 4 転写ローラ 5 クリーニング装置 6 画像加熱定着装置 11 加熱体(ヒータ) 12 ヒータホルダ 13 耐熱性フィルム(定着フィルム) 14 加圧ローラ P 被記録材 t 未定着トナー画像

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に具備させた、電力の供
    給を受けて発熱する抵抗発熱体を含む1次系回路と、温
    度検知素子を含む2次系回路を基本構成とする加熱体を
    有する加熱装置において、 加熱体の幅方向の中心線に対して一方側と他方側との加
    熱体部分に熱膨張変位量に差が生じるように基板に対し
    て抵抗発熱体を具備させて加熱体の加熱状態時における
    加熱体平面内の長手方向のしなりを一定方向に規定さ
    せ、加熱体支持部材側に、加熱体の異常昇温時に加熱体
    のしなり側を受け止めその受け止め部において加熱体の
    しなりを規制して加熱体にストレスを集中させ、その集
    中ストレスで加熱体に1次系回路の断線を含む割れを発
    生させる凸部を設けたことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 1次系回路は基板の長手方向に沿うほぼ
    並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱体を
    基板上の幅の中心からずらすことで、加熱体の幅方向の
    中心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張
    変位量の差を作ることを特徴とする請求項1に記載の加
    熱装置。
  3. 【請求項3】 1次系回路は基板の長手方向に沿うほぼ
    並行2本の抵抗発熱体を含み、その一方の抵抗発熱体を
    基板の幅方向の中心に持ち、他方の抵抗発熱体を基板の
    幅方向の中心からずらすことで、加熱体の幅方向の中心
    線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張変位
    量の差を作ることを特徴とする請求項1に記載の加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 1次系回路の抵抗発熱体の2次系回路側
    に対応する部分を基板の幅方向の中心に持ち、対応しな
    い部分を基板の幅方向の中心からずらすことで、加熱体
    の幅方向の中心線に対して一方側と他方側との加熱体部
    分に熱膨張変位量の差を作ることを特徴とする請求項1
    に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 1次系回路は基板の長手方向に沿うほぼ
    並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱体を
    基板の幅方向の中心に持ち、一方側と他方側との抵抗発
    熱体に抵抗値分布差を作ることで、加熱体の幅方向の中
    心線に対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張変
    位量の差を作ることを特徴とする請求項1に記載の加熱
    装置。
  6. 【請求項6】 1次系回路は基板の長手方向に沿うほぼ
    並行2本の抵抗発熱体を含み、この2本の抵抗発熱体を
    基板の幅方向の中心に持ち、一方側と他方側の抵抗発熱
    体との太さを変えることで、加熱体の幅方向の中心線に
    対して一方側と他方側との加熱体部分に熱膨張変位量の
    差を作ることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 一方の面が加熱体と摺動し他方の面が被
    加熱材に接して共に移動するフィルムを有し、フィルム
    を介した加熱体からの熱により被加熱材を加熱すること
    を特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の加熱装
    置。
  8. 【請求項8】 加熱体と摺動するフィルムと、該フィル
    ムを介して加熱体と圧接する加圧部材を有し、フィルム
    と加圧部材の間で被加熱材を挟持搬送してフィルムを介
    した加熱体からの熱により被加熱材を加熱することを特
    徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 加圧部材が回転駆動されることを特徴と
    する請求項8に記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 加熱体がセラミック基板に電力の供給
    を受けて発熱する抵抗発熱体を含む1次系回路と、温度
    検知素子を含む2次系回路を具備させたセラミックヒー
    タであることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに
    記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 被加熱材が未定着画像を担持している
    被記録材であり、装置が画像加熱定着装置であることを
    特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載の加熱装
    置。
  12. 【請求項12】 被記録材に未定着画像を形成担持させ
    る像形成手段と、該未定着画像を被記録材に加熱定着さ
    せる画像加熱定着手段を有する画像形成装置において、
    画像加熱定着手段が請求項1ないし11の何れかに記載
    の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP9102580A 1997-04-03 1997-04-03 加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH10282819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102580A JPH10282819A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 加熱装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102580A JPH10282819A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 加熱装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10282819A true JPH10282819A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14331175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9102580A Pending JPH10282819A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 加熱装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10282819A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2339520A (en) * 1998-06-09 2000-01-26 Rohm Co Ltd Line heater and carrier with thermal stress fracture means
JP2012083620A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2339520A (en) * 1998-06-09 2000-01-26 Rohm Co Ltd Line heater and carrier with thermal stress fracture means
US6163018A (en) * 1998-06-09 2000-12-19 Rohm Co., Ltd. Line-type heater
GB2339520B (en) * 1998-06-09 2002-04-10 Rohm Co Ltd Line-type heater
JP2012083620A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002015839A (ja) 加熱体、加熱装置および画像形成装置
JP2012123330A (ja) 画像形成装置
JP3445035B2 (ja) 加熱装置
JP2002025752A (ja) ヒーター、加熱装置および画像形成装置
JPH06250539A (ja) 加熱装置
JP2022012316A (ja) ヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置
JP2019101251A (ja) 像加熱装置
JP4208773B2 (ja) 定着装置、及びその定着装置に用いられるヒータ
JP2002236426A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2001255772A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006092785A (ja) 板状発熱体および像加熱装置
JPH10321352A (ja) ヒータ、加熱装置及び画像形成装置
JPH10282819A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP3252652B2 (ja) ヒータアセンブリ、加熱装置、及び画像形成装置
JPH07199694A (ja) 画像形成装置
JP2000068036A (ja) 加熱体、加熱体複層構成体、加熱装置及び画像形成装置
JPH11233243A (ja) 加熱体、加熱装置、像加熱装置、及び画像形成装置
JP2004047247A (ja) 電極構造、加熱体、加熱装置、及び画像形成装置
JPH1140324A (ja) ヒータ、加熱装置及び画像形成装置
JPH1184925A (ja) 加熱体、加熱装置および画像形成装置
JP2004348036A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH10186911A (ja) 加熱定着装置
JPH10154571A (ja) 加熱体、加熱体の製造方法、加熱装置及び画像形成装置
JP2751529B2 (ja) 加熱装置
JP2022034822A (ja) ヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置