JP2011075860A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加圧ローラを回転自在に支持する軸受けや、軸受けの外周側に設けた軸受け保持部材に、物流時に大きな衝撃が加わると、軸受けや軸受け保持部材が破損することがあった。
【解決手段】 軸受けや軸受け保持部材の外周端から加圧ローラの長手方向に伸びた壁部、壁部から加圧ローラの軸中心方向に伸びたリブを設けることで、側板と接する軸受けの外周面や軸受け保持部材の外周面に設けた嵌合溝側面に発生する曲げ応力を低減させ、嵌合溝隅部の応力集中を緩和することで、破損を防止する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真記録技術を用いた複写機やプリンタ、に搭載される定着装置に関する。
電子写真記録技術を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置は、記録材上に形成した未定着トナー画像を記録材に定着する装置である。一般に、未定着トナー画像を担持する記録材を挟持搬送する定着ニップ部を、定着ローラやエンドレスベルトと、加圧ローラと、によって形成している。ところで、定着ニップ部に定着処理時に掛ける圧力を掛けたまま長時間プリントせずに放置すると加圧ローラのゴム層が変形してしまう。そこで、定着ニップ部に掛る圧力を解除する(或いは定着処理時の圧力よりも低減する)機構を有する装置がある。
加圧ローラの軸部は回転自在に支持されており、最も簡素な構成は、すべり軸受けで支持する構成である。すべり軸受けは摺動性能を有する樹脂で成形されていることが多い。樹脂のため、フレーム等他部品への断熱性能や絶縁性能も有している。そして、外周面にフランジを有する円筒形状またはU字形状に形成されている。フランジとフランジ又は突起で形成される嵌合部(溝)で側板に形成される被嵌合部を挟むことで両スラスト方向の抜け止めを行い、側板に保持されている。加圧ローラの軸には段が設けられており、段の側面をすべり軸受けの側面で規制することで、加圧ローラのスラスト方向の抜け止めを行っている。
その他、ボールベアリングを用いて加圧ローラ軸部を回転自在に支持している定着器が存在している。ボールベアリングによる加圧ローラの支持構成は様々存在しており、特許文献1のようにボールベアリングを側板に嵌め込み、加圧ローラを支持している構成がある。その他、加圧ローラの断熱性能・絶縁性能を確保するために、ボールベアリングが樹脂ホルダに保持された構成がある。樹脂ホルダは、外周面にフランジを有する円筒形状またはU字形状に形成されている。そして、フランジとフランジ又は突起で形成される嵌合溝で側板に形成される被嵌合部を挟むことで両軸方向の抜け止めを行い、側板に保持されている。また、ボールベアリングのスラスト方向を規制する手段としては、フランジや止め輪が無いボールベアリングの外側面を突き当てる構成(従来構成1、図11)、ボールベアリングに設けたフランジや止め輪で突き当てる構成(従来構成2、図12)等が存在している。
特開平2005−215070号公報
定着手段を離間する機構を有する定着装置では、離間状態で製品出荷するのが一般的である。離間時は加圧力が低減しているので、加圧ローラ102とフィルムユニットとの摩擦力が低下し、加圧ローラ102のスラスト方向の規制力は、非常に小さくなる。そのため、スラスト方向に衝撃が加わると、加圧ローラ102の自重による衝撃力が全て加圧ローラ102の軸受け部にかかる。また昨今、物流コストの低減・環境負荷の低減を図るために、画像形成装置の梱包材の厚みを薄くし、容積ダウンを図る傾向にある。そのため、物流落下時に発生する衝撃力は今まで以上に大きくなってきている。
そのため、なんらかの事情で、非常に大きな物流時の落下の衝撃が加わった場合、従来の構成のままでは、加圧ローラ102の軸受け部が破損する可能性が出てきた。
前記破損や変形に関する説明を行っていく。なお、ここでは加圧ローラ102の軸部を回転自在に支持するのに、ボールベアリングを保持する樹脂のホルダ111を有した構成で説明をおこなう。すべり軸受けで加圧ローラ軸部を回転自在に支持する構成においても、側板112による保持構成が同じ場合同様のことが言えるため、ここでの説明は割愛する。
図11に示すように、ホルダ111で最も破損が発生しやすい場所は、嵌合溝111a根元の隅部Aである。加圧ローラ102の自重による衝撃力Pの反力P’が側板112と接触している面111dに加わり曲げ応力が発生すると、隅部Aに応力が集中するため破断に至ることがあった。応力集中による隅部Aからの破断を防止するために、図12に示すような、止め輪付きボールベアリングを使用する定着装置が存在している。加圧ローラ102からの衝撃力が、ボールベアリングの止め輪から、ホルダ111の外側面にかかる構成である。止め輪が側板112に形成される被嵌合部と寸法Bの領域でオーバーラップしているため、面111dにかかる応力はせん断応力が支配的となる。そのため、隅部Aに曲げ応力による応力集中が発生することが無く、破断に非常に強い構成となっている。加圧ローラ102の熱膨張や周辺部品のばらつきを考慮して、加圧ローラ102のスラストガタは比較的大きく設けることが一般的である。止め輪付きボールベアリングは、保持部の幅(C)が小さい。そのため、止め輪付きボールベアリングを用いた構成の場合、図13に示すように、ボールベアリングがスラスト方向で側板112から寸法Dだけ外れて保持されてしまう可能性があった。ボールベアリングが側板112から外れて保持された状態で加圧力Fがラジアル方向に加わった場合、強度のある側板112で加圧力を受けていないためホルダ111に曲げ応力が発生し、ホルダ111が変形したり、破損したりする懸念があった。ラジアル方向に加わる加圧力Fによるホルダ111の変形や破損を防止すべく、ボールベアリングがスラスト方向で側板112から外れて保持されないようにするために関連部品の寸法公差を厳しく設定していたが、コスト高の構成となっていた。また、ボールベアリングに止め輪(フランジも含む)を設けること自体が、部品コストアップや加工コストアップの要因となってしまっていた。
本発明は、従来技術における上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、物流時等の衝撃による樹脂のすべり軸受けやホルダ111の破損を防止することである。また、ボールベアリングを保持する樹脂のホルダ111を有した構成において、ボールベアリングがスラスト方向で側板112から外れて保持され、ラジアル方向にかかる加圧力を側板112で受けないことによるホルダ111の変形や破損防止を、低コストや簡素な構成で実現することである。
上述の課題を解決するための本発明は、未定着画像を担持する記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成するためのローラと、装置フレームと、前記装置フレームの被嵌合部に対して嵌合溝を合わせて差し込むことにより前記装置フレームに取り付けられており前記ローラの軸を保持するホルダと、を有する定着装置において、前記ホルダは、前記嵌合溝を形成するフランジ部から前記ローラの軸方向へ伸びた壁部と、前記壁部から前記ローラの軸に対して垂直な方向へ伸びたリブ部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、フランジ部に発生する曲げ応力を低減させることで、フランジ部の根元隅部の応力集中を緩和し、ホルダが破損するのを抑制できる。
実施例1の定着装置の断面図 実施例1の定着装置100の当接ポジションの説明図 実施例1の定着装置100の離間ポジションの説明図 実施例1の加圧ローラ102の保持構成の説明図 実施例1の加圧ローラ102の保持構成のX方向の断面図 実施例1の面111dにかかる曲げ応力計算用の説明図 実施例1の衝撃試験の結果の説明図 実施例2の加圧ローラ102の保持構成の説明図 実施例2の加圧ローラ102の保持構成のX方向の断面図 実施例2の面113bにかかる曲げ応力計算用の説明図 従来構成1の加圧ローラ102軸部の保持構成のX方向の断面図 従来構成2の加圧ローラ102軸部の保持構成のX方向の断面図(1) 従来構成2の加圧ローラ102軸部の保持構成のX方向の断面図(2) 従来構成1の面111dにかかる曲げ応力計算用の説明図 実施例1の簡易モデルにおける壁111bの有効高さの説明図
(実施例1)
本実施例の定着装置100の詳細な構成を図1、図2、図3に基づいて説明する。図1は定着装置100の縦断面図、図2は定着装置100の当接ポジション(定着処理時のポジション)の説明図、図3は定着装置100の離間ポジション説明図である。
図1に示すように、定着装置100において、101は加熱ユニット、102は加圧回転体としての加圧ローラである。本実施例ではこの加圧ローラ102が未定着画像を担持する記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成するためのローラである。加熱ユニット101は、加熱手段としてのヒータ103を有する。このヒータ103は支持部材としてのヒータホルダ104に支持されている。ヒータホルダ104は液晶ポリマー等の、耐熱性と摺動性を具備した耐熱性樹脂により、断面略半円形樋型に形成されている。ヒータホルダ104には、加熱回転体としてのスリーブ状の定着スリーブ(エンドレスベルト)105が外装されている。図2に示すように、定着スリーブ105の両端部は一対のスリーブフランジ106の外周に回転可能に保持されている。また、ヒータホルダ104の両端部もスリーブフランジ106に保持されている。ヒータホルダ104に支持されたヒータ103と対向させるように定着スリーブ105に加圧ローラ102を所定の加圧力Fをもって圧接させている。この加圧力Fは、加圧バネ107が離間板108を押圧、離間板108がスリーブフランジ106を押圧することで得られる。加圧力Fによって定着スリーブ105と加圧ローラ102との間に定着ニップ部Nを形成している。このように、本実施例の定着装置は、エンドレスベルト105と、エンドレスベルト105の内面に接触するヒータ103と、加圧ローラ102と、を有し、定着ニップ部Nはエンドレスベルト105を介してヒータ103と加圧ローラ102によって形成されている。
本定着器における当接ポジション(定着処理時の圧力が掛るポジション)、離間ポジションの切り替えは、カム109を回転させて、離間板108を動作させることで行う。当接時、カム109と離間板108は接触していない(図2)。図3に示すように、電源OFF時やJAM発生時には、カム駆動モータ(不図示)によって、カム109を180°回転させる。この回転動作によって、離間板108は、穴108aを回転中心として図3の左方向に持ち上がる。この時、スリーブフランジ106も同方向に持ち上がり、定着ニップ部Nを離間している。
次に、加圧ローラ102の保持構成を図5に基づいて説明する。加圧ローラ102は、金属(アルミや鋼)の芯金102aと、芯金102aの外側に弾性層と、弾性層の表面を被覆する離型層とを有する。弾性層はシリコーンゴム等で形成されたソリッドゴム層、あるいは断熱効果を持たせるためシリコーンゴムを発泡させ形成されたスポンジゴム層等が用いられる。離型層はPFA等のフッ素系樹脂で、チューブを被覆させたものである。加圧ローラ102の芯金102aは、ボールベアリング(軸受部材)110によって回転自在に支持されている。そして、加圧ローラ102の断熱性能・絶縁性能を確保するために、ボールベアリング110は樹脂製のホルダ111で保持されている。ホルダ111はU字形状に形成されており、外周面に嵌合溝111aを有している。そして、嵌合溝111aを側板(装置フレーム)112に形成される被嵌合部112aに挟むことで、側板112に支持されている。即ち、ホルダ111は、装置フレーム112の被嵌合部112aに対して嵌合溝111aを合わせて差し込むことにより装置フレーム112に取り付けられておりローラ102の軸を保持している。本実施例の場合、ホルダ111はローラ102の軸を回転可能に保持する軸受部材110を介してローラ102を保持している。
次に、加圧ローラ102保持部のスラスト方向の関係を図5に基づいて説明する。ホルダ111には、ホルダ111の外周端から加圧ローラ102の長手方向に伸びた壁部111b、壁部111bから加圧ローラ102の軸中心方向に伸びたリブ部111cを設けている。このように、ホルダ111は、嵌合溝111aを形成するフランジ部111dからローラ102の軸方向へ伸びた壁部111bと、壁部111bからローラの軸に対して垂直な方向へ伸びたリブ部111cとを有する。そして、ボールベアリング110のスラスト両方向の抜け止めをホルダ111で行っている。側板112からリブ111cまでの寸法E1と、ボールベアリング110の幅E2の関係を、E1<E2にすることで、ボールベアリング110がスラスト方向で側板112から外れて保持されることを防止している。また、加圧ローラ102は芯金102aに設けられた段102bとボールベアリング110によって、ホルダ111は嵌合溝111aを側板112に挟むことでスラスト両方向の抜け止めを行っている。図5左方向へ荷重Pを加圧ローラ102に加えた場合、荷重Pは段102bからボールベアリング110、ボールベアリング110からホルダ111にかかっていき、最終的には反力P’がホルダ111と側板112が接触している面(フランジ部)111dに等分布に掛っていく。
次に、面111dに発生する曲げ応力を、図6、図15に示す簡易モデルを用いて算出する。ホルダ111は円弧形状をしており、応力計算が非常に困難なため、真直ぐな単純梁と仮定した簡易モデルで曲げ応力を計算する。曲げ応力は、下記の計算式で求めることができる。
σ=M/Z
=(L×P’)/{(b×h^3/12)/(h/2)}
σ[MPa]:曲げ応力
M[N・mm]:曲げモーメント
Z[mm^3]:断面係数
L[mm]:隅部Aから面111dの中央までの距離
b[mm]:幅
h[mm]:高さ
幅bとは、真直ぐな単純梁と仮定した簡易モデルの幅であり、図6の奥行き方向の寸法に相当する。今回はb=3として計算を行っているが、その値に限らなくてもよい。本実施例の構成において、実際はリブ111cは円弧状に構成されているため、壁111bは図15(a)に示す斜線ハッチング部によって支えられているとみなすことができる。そのため、有効高さh1(=h)を有する片持梁とみなして計算を行っている。そして、荷重はP=343Nとしている。図6に示すように、本実施例の構成においては、h=4.9、L=0.7である。反力P’=343Nが面111dに加わった時、Z=12[mm^3]、M=240.1[N・mm]となるので、σ=20[MPa]となる。
この値を従来構成1と比較する。図14に示すように、従来構成1の場合、h=1.7、L=0.7なので、Z=1.45[mm^3]となり、σ=166.16[MPa]となる。つまり、本実施例の構成の場合、面111dに発生する曲げ応力が約1/8程度に低減されていることがわかる。
前述の通り、本実施例の構成の場合、有効高さh1を有する片持梁とみなすことができる。それに対して、リブ111cが無かった場合、壁111bは図15(b)に示す斜線ハッチング部だけで支えられていることになり、有効高さh2しか有さない片持梁とみなされる。つまり、リブ111cが無いと、壁111bの高さh自体は変わらないが、有効高さh2が有効高さh1よりも小さくなるため、面111dに発生する曲げ応力が大きくなってしまう。以上から、リブ111cは、ボールベアリング110がスラスト方向で側板112から外れて保持されることを防止する機能と、面111dに発生する曲げ応力を低減させる機能をあわせ持っていることがわかる。
次に、従来構成1と本実施例のホルダ111を用いて、衝撃試験装置ASQ−500(吉田精機株式会社製)にて衝撃試験を行った結果を図7に示す。具体的には、衝撃台上に加圧ローラ102のスラスト方向に衝撃が加わる向きに試供用定着装置をセットし、JIS Z 0119に基づいて試験を行う。また、ホルダ111の材料はガラス入りPET(Polyethylene terephthalate)、加圧ローラ102の重量は5.3Nである。従来構成1のホルダ111は、70Gで嵌合溝111aの隅部A(図14参照)から亀裂が入り破損に至った。それに対して本実施例のホルダ111の場合、150Gでも隅部Aに亀裂は入らず破損することは無かった。物流時に150Gもの衝撃が加わることは、実製品においては非現実的であり、本発明の構成のホルダ111は、現実的に想定される物流時の衝撃に対して十分な強度を有していることがわかる。
以下に実施例の効果について説明する。面111dに発生する曲げ応力を低減させることで、嵌合溝111aの隅部Aの応力集中を緩和し、物流時等に大きな衝撃が加わった場合においても、ホルダ111の破損を防止することが可能である。また、ボールベアリング110のスラスト両方向の抜け止めをホルダ111でおこない、ボールベアリング110がスラスト方向で側板112から外れて保持されることを防止し、ラジアル方向にかかる加圧力を側板112で確実に受けることで、低コストで簡素な構成でホルダ111の変形や破損を防止することが可能である。ホルダ111をU字形状にして、ボールベアリング110を取り付けた加圧ローラ102を、ホルダ111に乗せる動作で組み立て出来るため、組立作業や分解作業を簡便にすることが可能である。ホルダ111が樹脂の場合、断熱性能を有するため、簡素な構成で安定した定着性能を得ることが可能である。
(実施例2)
次に実施例2を説明する。実施例1の定着装置との違いは、装置フレームの被嵌合部に対して嵌合溝を合わせて差し込むことにより装置フレームに取り付けられておりローラの軸を保持するホルダが、軸受部材を介さずにローラの軸を直接保持している点である。
図8に示すように、本実施例における定着装置100において、加圧ローラ102は芯金102a部をすべり軸受け(本実施例におけるホルダ)113で保持され、すべり軸受け113はU字形状に形成されており、外側面に嵌合溝113aを有している。すべり軸受け113は、嵌合溝113aを側板112に形成される被嵌合部112aに挟むことで側板112に支持され、スラスト両方向の抜け止めを行っている。また、図9に示すように、加圧ローラ102の芯金102aは同一径の通し軸である。そして、芯金102aの端面をすべり軸受け113で受けることで、加圧ローラ102はスラスト規制されている。図9の左方向へ荷重Pを加圧ローラ102に加えた場合、荷重Pは心金102aからすべり軸受け113にかかり、反力P’がすべり軸受け113と側板112が接触している面113bに等分布にかかっていく。
本実施例における応力計算を、実施例1と同様に行っていく。荷重Pは実施例1と同じ値(P=343N)とする。幅bも実施例1と同じ値(b=3mm)とする。図10に示すように、本実施例の構成においては、h=4.9、L=0.7である。反力P’=343Nが面113bに加わった時、Z=12[mm^3]、M=240.1[N・mm]となるので、σ=20[MPa]となる。実施例1で示した従来構成1と比較してみると、本実施例の場合、面113bに発生する曲げ応力が約1/8程度になっている。つまり、すべり軸受け113の形状をホルダ111と同様の形状にすることで、加圧ローラ102の保持構成がすべり軸受け構成の場合においても、曲げ応力の低減効果が得られることがわかる。
以下に実施例の効果について説明する。本実施形態によれば、加圧ローラ102の支持部材に、すべり軸受けを用いた構成においても、面113bに発生する曲げ応力を低減させることで、嵌合溝113aの隅部Aの応力集中を緩和し、物流時等に大きな衝撃が加わった時に、すべり軸受け113の破損を防止することが可能である。また、芯金102aを同一径の通し軸としているため、段加工をする必要が無く端部カットのみなので、加圧ローラ102のコストを大きく下げることが可能である。
100 定着装置
101 加熱ユニット
102 加圧ローラ
103 ヒータ
104 ヒータホルダ
105 定着スリーブ
106 スリーブフランジ
107 加圧バネ
108 離間板
109 カム
110 ボールベアリング
111 ホルダ
112 側板
113 すべり軸受け

Claims (4)

  1. 未定着画像を担持する記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成するためのローラと、装置フレームと、前記装置フレームの被嵌合部に対して嵌合溝を合わせて差し込むことにより前記装置フレームに取り付けられており前記ローラの軸を保持するホルダと、を有する定着装置において、
    前記ホルダは、前記嵌合溝を形成するフランジ部から前記ローラの軸方向へ伸びた壁部と、前記壁部から前記ローラの軸に対して垂直な方向へ伸びたリブ部とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ホルダは前記ローラの軸を直接保持していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ホルダは前記ローラの軸を回転可能に保持する軸受部材を介して前記ローラを保持していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記装置は更に、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内面に接触するヒータと、を有し、前記定着ニップ部は前記エンドレスベルトを介して前記ヒータと前記ローラによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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