JP3731363B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録シート上に形成された未定着画像を加熱定着させる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタなどの画像形成装置においては、トナー画像が転写された記録シートを定着装置の定着ローラと加圧ローラのニップ部で挟持して送り出すことにより、当該トナー画像を記録シート上に加熱定着するようになっている。
この定着ローラには、従来から、中空のアルミ製のローラ本体内部に、棒状のハロゲンヒータを内挿し、当該ハロゲンヒータに通電して発熱させることによりローラ全体を加熱するようにしている。
【0003】
ところが、このような構成では、ハロゲンヒータとローラ本体の内周面との間に空気層が介在し、これによりハロゲンヒータの熱がローラ本体に伝導しにくく、定着ローラ外周面の温度が定着に必要な温度(定着温度)に昇温するまでのウォーミングアップタイムが長くなる。
そこで、ローラ本体の内周面に沿って直接抵抗発熱体を敷設した構成を有する定着ローラが提案されている。図10は、当該定着ローラを使用した定着装置の要部の断面図である。同図に示すように、定着ローラ100は、中空の芯ローラ102の内周面に絶縁層103、抵抗発熱層104がこの順に形成されており、またその外周面には、ポリテトラフルオロエチレンなどの離型層101が形成されている。
【0004】
芯ローラ102の両端部には、外面が導電性部材で覆われた受電部材107が内挿されている。当該受電部材107は導電性接着剤を介してその外周面が抵抗発熱層104の表面に固着されており、芯ローラ102と一体的に回転するようになっている。
受電部材107の端面108には、軸方向外側から圧縮バネ109で付勢された給電部材110が圧接され面接触している。各給電部材110は、リード線112、端子板113、電源線114を介して図示しない電源に接続されており、これにより抵抗発熱層104に電力が供給される。
【0005】
このように、抵抗発熱層104が芯ローラ102を空気層を介さずに直接加熱することにより、抵抗発熱層104への通電開始後、速やかに定着ローラ100の表面温度を定着温度まで昇温でき、ウォーミングアップタイムを大幅に短縮できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の定着ローラ100は、径の大きな受電部107を芯ローラ102の両端開口部から挿入し、これを抵抗発熱層104に導電性接着剤のみで固定するようにしているので、両端部に軸受け部を形成できないという問題がある。
【0007】
その理由は、導電性接着剤を介して接着されることにより受電部材107の正確な芯出しが難しく、さらには、その接合部、特に接着剤自体や抵抗発熱層104の接合表面部がこれを回転する駆動トルクに十分耐えることができないからである。
そこで、上記従来技術では、芯ローラ102の外周面に軸受105を設け、フレーム120により当該芯ローラ102を回転可能に支持するようにし、また、芯ローラ102の右側の軸受け部のすぐ横にリングギヤ106を嵌着し、このギヤ106に、図示しない駆動モータに連結されたギヤを歯合させて回転駆動するようにしている。
【0008】
しかし、このような構成にしたことにより、軸受105もリングギヤ106も芯ローラ102の径より大きなものとならざるを得ず、結果として軸受105を支持するフレーム120も径方向に大きくならざるを得ない。このことは、図11に示す定着ローラ100の右側軸受け部の斜視図を見ればより明らかとなる。これでは、定着装置の小型化を図ることはできず、最近の画像形成装置の小型化の要請にも応えることができない。
【0009】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであって、抵抗発熱体が設けられた定着ローラであって、当該定着ローラを支持する軸受や駆動用ギヤなどの外径を定着ローラの外径よりも小さくすることができて、省スペース化を可能とする定着装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、前記定着ローラは、円筒状のローラ本体と、前記ローラ本体の内周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されて前記抵抗発熱体に接続すると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材とを備え、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、前記導電性部材の、少なくとも前記軸芯部に保持されている部分が、抵抗発熱部材で形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、前記抵抗発熱体は、前記ローラ本体の周方向において複数の抵抗発熱部に分割されており、前記導電性部材の内側に向けて延出される部分は、周方向に広がる当該抵抗発熱部の数以上の接触片からなり、当該抵抗発熱部1つについて少なくとも1つの接触片を接触させるようにしたことを特徴とする。
また、前記抵抗発熱体は、前記ローラ本体の周方向において複数の抵抗発熱部に分割されており、前記導電性部材の内側に向けて延出される部分は、周方向に広がる当該抵抗発熱部よりも少ない数の接触片からなり、1つの接触片を複数の抵抗発熱部に共通に接触させることによって、各抵抗発熱部にいずれかの接触片が接触しているようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、前記定着ローラは、円筒状のローラ本体と、前記ローラ本体の外周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材と、前記ローラ本体内側において前記導電性部材の一端部と接続すると共に、前記ローラ本体もしくは前記フランジ部材の外周面に設けられた貫通孔を介して前記抵抗発熱体に接続する接続部材とを備え、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、前記導電性部材の、少なくとも前記軸芯部に保持されている部分が、抵抗発熱部材で形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、前記導電性部材は、少なくとも前記軸芯部で保持されている部分より内側の一部が、温度に応じて形状が変化する素材から形成され、所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体との接触状態が解除される方向に変形して通電を停止するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、前記導電性部材は、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする。
本発明は、未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、前記定着ローラは、円筒状のローラ本体と、前記ローラ本体の内周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されて前記抵抗発熱体に接続すると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材とを備え、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、前記導電性部材が、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、前記定着ローラは、円筒状のローラ本体と、前記ローラ本体の外周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材と、前記ローラ本体内側において前記導電性部材の一端部と接続すると共に、前記ローラ本体もしくは前記フランジ部材の外周面に設けられた貫通孔を介して前記抵抗発熱体に接続する接続部材とを備え、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、前記導電性部材が、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る定着装置の実施の形態を、モノクロのレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)の定着器に適用した場合を例にとって説明する。
図1は、当該プリンタ全体の概略構成を示す図である。
【0016】
本プリンタは、パーソナルコンピュータなどの外部機器から入力される画像データに基づいて、画像を記録シート上に再現するものである。外部機器から画像データが入力されると、制御部1は、これをレーザダイオードの駆動信号に変換し、プリンタヘッド10内部のレーザダイオード(不図示)を駆動する。当該レーザダイオードから出射されたレーザビームLは、折り返しミラー2で偏向された後、感光体ドラム4の表面を主走査方向に露光する。
【0017】
感光体ドラム4の周囲には、ドラムクリーナ5、イレーサランプ6、帯電チャージャ7、現像器8及び転写チャージャ9が配されている。
感光体ドラム4は、上記レーザビームLによる露光前にドラムクリーナ5で残留トナーを除去され、イレーサランプ6で照射された後、帯電チャージャ7により一様に帯電される。帯電された感光体ドラム4の表面がレーザビームLにより露光されると、静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像器8によってトナー像として顕像化される。
【0018】
一方、給紙カセット20からは、ピックアップローラ21、タイミングローラ22によって、記録シートが給紙される。この記録シートは、転写ベルト23によって、感光体ドラム4直下の転写位置に搬送される。当該転写位置において、転写チャージャ9の作用により、感光体ドラム4上のトナー像が記録シートへと転写される。トナー像が転写された記録シートは、さらに、転写ベルト23、搬送ベルト24により定着器3に搬送される。定着器3は、内周面に抵抗発熱層35(図2参照)が設けられた定着ローラ31とこれに圧接される加圧ローラ36とを備え、記録シートは、両ローラの圧接部(ニップ部)を通過することにより、未定着のトナー画像が定着されて、排出トレイ26へと排出される。
【0019】
図2は、本発明に係る定着器3の要部の断面図である。
同図に示すように、定着ローラ31は、芯ローラ33の両端部にフランジ37、40が取着された構成になっている。芯ローラ33には、ここでは、中空のアルミニウム合金製のものが用いられ、芯ローラ33の内周面には、絶縁層34、抵抗発熱層35がこの順に形成されており、また、外周面には、離型層32が形成されている。
【0020】
絶縁層34は、抵抗発熱層35と芯ローラ33との間の電気絶縁性を保つために、両者の間に設けられており、PI(ポリイミド)などの耐熱絶縁性樹脂で形成されている。
抵抗発熱層35は、通電により自らジュール熱を発生するもので、ここでは溶液状のチタン酸バリウム系セラミックを内周面に塗布した後、焼成して形成される。
【0021】
離型層32は、未定着のトナー像が保持された記録シートを定着ローラ31と加圧ローラ36のニップ部で挟持して送り出すときに、トナーが定着ローラ31から剥がれやすくするために設けられたものであり、ここではポリテトラフルオロエチレンからなる。これら絶縁層34、抵抗発熱層35、離型層32は、芯ローラ33と一体的に回転する。
【0022】
同図右側のフランジ37は、フランジ本体371とこの軸穴に接触片保持部材372を挿嵌して構成される。フランジ本体371は、ステンレス鋼などの剛性の高い素材で形成される。また、フランジ本体371の小径部3711は、軸受58を介して、定着器3のハウジングHに保持される。また、小径部3711の外周面には、リングギヤ39が嵌着されており、このリングギヤ39は図示しないモータに連結されたギヤに歯合している。
【0023】
接触片保持部材372は、耐熱性及び電気的に絶縁性の高い樹脂、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)などの素材から形成された円筒状の部材である。
フランジ37の軸穴373には、通電部材38が嵌挿されており、この通電部材38は、受電部材381と発熱体接触片382とから構成される。
【0024】
受電部材381は、真鍮等の導電性材料からなる円柱状の部材である。
発熱体接触片382は、リン青銅などの導電性材料から形成された細長の板ばね状のものであり、その一端部は導電性接着剤や溶接により受電部材381に固定されている。他端部は、芯ローラ33の内方に延出されて、自身の弾性復元力により抵抗発熱層35の軸方向端部の位置でその表面に押圧されて接触している。これにより、抵抗発熱層35と受電部材381間に電路が形成されることになる。
【0025】
図3は、フランジ37と通電部材38の分解斜視図である。
同図に示すように、接触片保持部材372の円筒部外周面には、キー3721が設けられており、このキー3721がフランジ本体371の小径部3711の内周面に設けられたキー溝3712に填め込まれることによって、接触片保持部材372がフランジ本体371と一体的に回転する。
【0026】
接触片保持部材372のボス部3723及び受電部材381の外周面には、平行ピン3812の径とほぼ同じ大きさの孔3722、3811が、それぞれ径方向に貫通させて設けられている。
通電部材38の受電部材381は、フランジ37の軸穴373に内側から、孔3811と3722とが対向する位置まで填め込まれる。そして、平行ピン3812が孔3722、3811に嵌入されて、通電部材38がフランジ37に固定され、これらは一体となって回転するようになる。
【0027】
フランジ本体371の大径部3713の外径は、芯ローラ33の内径とほぼ同じであって、当該大径部3713の外周面には突起3714が設けられている。突起3714は、芯ローラ33の端部に設けられた切欠き312に填め込まれ、この切欠き312の奥の位置314に当接するまで押し込まれる。そして、芯ローラ33の周囲に設けられた溝311にCリング313が填め込まれることによって、突起3714が当該位置314で保持されて、フランジ37が芯ローラ33に固定される。
【0028】
なお、図2及び図3では、図面が複雑になるのを避けるために発熱体接触片382を2つしか示していないが、実際には6個の発熱体接触片382が周方向に60°ずつの角度で放射状に受電部材381に固定されるようになっている。
図2に戻って、左側のフランジ40は、フランジ本体401と接触片保持部材402とから構成され、フランジ40の小径部4011は、軸受59を介して、定着器3のハウジングHに軸支される。フランジ40の軸穴403には、通電部材41が配されている。
【0029】
フランジ40はフランジ本体401と接触片保持部材402から、通電部材41は受電部材411と発熱体接触片412から構成され、各部材の材質及び取着方法については、上記フランジ37、通電部材38の各部材の材質及び取着方法と同様であるので、ここでの説明は省略する。異なる点は、小径部4011に駆動用のギヤが嵌着されていないために、各部材の軸方向の長さがその分短くなっているところである。
【0030】
加圧ローラ36は、その両端部に設けられた軸361が、支持部材362により回転可能に支持されており、該支持部材362は、圧着ばね363により定着ローラ31に向けて押圧される。これにより、加圧ローラ36が定着ローラ31に圧接されて、ニップ部が形成される。
また、各受電部材381、411の外側端面には、定着ローラ31の軸方向の外側から銅系カーボンなどの導電性材料からなる給電部材50の面501がそれぞれ接触している。
【0031】
給電部材50は、ハウジングHに固定された樹脂性のホルダ57の凹所56に圧着ばね51と共に嵌入されており、当該圧着ばね51によって定着ローラ31側に付勢されることにより、その面501が受電部材381、411の外側端面に適圧下で接触するようになっている。なお、給電部材50は、受電部材381、411に従動して回転することがないように、図示しない規制部材により回転規制される。
【0032】
両ホルダ57の外側端面には、端子板52が取着され、各給電部材50は、リード線53、端子板52を介して電源60(図5参照)に接続された電線54に接続され、電源の供給を受ける。
図4は、本発明に係る定着ローラ31の右側のフランジ37に軸受58とリングギヤ39を装着した場合の斜視図である。図11で示した従来技術の定着ローラ100に軸受105とリングギヤ106を装着した場合と比べて、本発明に係る定着ローラ31の軸受58の径が従来の軸受105の径よりも明らかに小さくなってコンパクトに形成されていることがわかる。
【0033】
以上説明してきたように、本実施の形態における定着ローラ31は、小径部3711、4011を有するフランジ37、40が芯ローラ33の両端部に取着されて構成され、この小径部3711、4011に軸受58、59を挿嵌させて、当該軸受58、59をハウジングHで保持するようにしたので、従来技術のように抵抗発熱層104に通電するための通電部材107を芯ローラ102に内挿した構成にしたことにより、芯ローラ102の端部に軸部が設けられないといった問題をなくすことができると共に、小径部3711、4011の径を芯ローラ33の径よりも小さくすることにより、従来よりも径の小さな軸受58、59を用いることができ、これらを保持するハウジングHを径方向において小さくすることができる。また、フランジ37、40の軸穴373、403に通電部材38、41を配して、抵抗発熱層35への給電経路を形成するようにしている。この給電経路は、板ばね状の発熱体接触片382、412が抵抗発熱層35の表面に圧接触することにより形成されるので、従来のように抵抗発熱層104に受電部材107を接着固定しなくても済むようになり、フランジ37、40を芯ローラ33から簡単に着脱することができる。また、メンテナンスなどで芯ローラ33を交換する際に、フランジ37、40を取り外して、これらを新たな芯ローラに取着して継続的に使用することもできるようになり、コスト低減も図れる。
【0034】
なお、図5は、抵抗発熱層35への通電回路を示す概略図であって、本図では通電部材38、41、給電部材50、リード線53などについては図示を省略してある。
この回路は、電源60と抵抗発熱層35とSSR(ソリッドステートリレー)61とが直列に接続されて構成され、SSR61が制御部1からの制御信号63に応じてオン(導通)することにより抵抗発熱層35に電力が供給されるようになっている。定着ローラ31の外周面に当接され、当該外周面の温度を検出する温度検出素子であるサーミスタ62(図1参照)からの信号に基づいて、制御部1は制御信号63を出力し、定着ローラ31の表面温度制御を行なう。具体的には、制御部1は、サーミスタ62からの信号によって、定着ローラ31の表面温度が定着温度以下と判断した場合には、SSR61をオンさせる制御信号63を出力する。これにより、抵抗発熱層35が発熱し定着ローラ31の表面温度は上昇する。一方、定着温度を越えると判断した場合には、SSR61をオフにして、抵抗発熱層35への電力供給を停止させる。
【0035】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態では、抵抗発熱層35が芯ローラ33の内周面に設けられた場合の例について説明したが、図6に示すように、抵抗発熱層35が内周面と外周面の両方に形成された場合についても、本発明は適用できる。
【0036】
同図より、芯ローラ33の内周面および外周面には、それぞれ絶縁層34、抵抗発熱層35がこの順に形成されており、抵抗発熱層35の軸方向端部の位置には、内周面に絶縁層332が形成された貫通孔331が穿設されている。外周面側と内周面側の抵抗発熱層35は、貫通孔331に差し込まれ、両端部がかしめられた導電性の素材からなるリベット95を介して電気的に接続される。
【0037】
芯ローラ33の端部には、上記のフランジ40と通電部材41が取着されており、発熱体接触片412の端部が、リベット95の頭部951に接触することにより受電部材411と両抵抗発熱層35間に電路が形成される。
このような構成にすることにより、抵抗発熱層35が内周面と外周面に設けられた場合であっても、上記と同様に定着器3を小型化できるという効果を得ることができる。なお、この構成であれば、抵抗発熱層35を外周面にのみ形成することもできる。また、発熱体接触片412と抵抗発熱層35との間にリベット95などの接続部材が配される構成であれば、貫通孔331を芯ローラ33とフランジ40のいずれの部材に設けるようにしてもよい。
【0038】
(2)上記実施の形態では、発熱体接触片382、412は、リン青銅などの電気抵抗の非常に小さな導電性材料で形成されていたが、これに限定されることはなく、図7に示すように、電気抵抗の小さな導電性部材71と電気抵抗の大きな抵抗発熱体72とを溶接等により直列に接続した構成にすることもできる。
同図に示す発熱体接触片70は、フランジ40の軸穴403内に抵抗発熱体72が、軸穴403を出たところから抵抗発熱層35までの部分に導電性部材71がそれぞれ位置するように構成されている。
【0039】
このような構成において、発熱体接触片70に電流が流れると、抵抗発熱体72が発熱して、その熱は導電性部材71を介して、抵抗発熱層35に伝導されることになる。すなわち、定着ローラ31の端部は、抵抗発熱層35と抵抗発熱体72により加熱されることになる。これにより、定着ローラ31端部の熱がフランジ37、40に吸収されて周囲に放熱されることになっても、その分の熱が抵抗発熱体72から補充されるので、定着ローラ31の軸方向における温度分布を均一化することができるのである。
【0040】
なお、定着ローラ31端部における熱容量の不足分を補充できればよいので、発熱体接触片70の一部分にだけ抵抗発熱体72を設けるようにしてもよいし、全部が抵抗発熱体72であってもよい。
(3)また、発熱体接触片382、412を温度に応じて変形する部材、例えばバイメタルや形状記憶合金などで形成することもできる。
【0041】
図8は、形状記憶合金で形成された発熱体接触片80が変形した様子を示した図である。
ここでの発熱体接触片80は、定着温度以下であれば実線に示すように抵抗発熱層35に接触しているが、何らかの異常が発生して、サーミスタ62による温度制御が正常に行われなくなり、定着ローラ31の内部温度が定着温度を越えて上昇した場合に、徐々に変形して破線の形状81のようになり抵抗発熱層35から離れるようになっている。これにより抵抗発熱層35への通電が停止されるので、定着ローラ31の温度が、定着温度を越えて上昇し続けるといったことがなくなり、定着ローラ31周辺部材の高熱による損傷や発煙などを確実に防止できる。
【0042】
なお、定着ローラ31の内部温度が所定温度を越えた際に、抵抗発熱層35との接触状態が解除されればよいので、発熱体接触片80全体が形状記憶合金で形成されていなくても、受電部材411との固着部分よりも、軸方向に内側の一部分が温度に応じて変形する素材から形成されてさえいれば、同様の効果を得ることができる。
【0043】
また、定着ローラ31の内部温度が定着温度以下であれば抵抗発熱層35に接触し、定着温度を越えると抵抗発熱層35から離れるような温度特性を有する部材を用いれば、サーミスタ62による温度制御を行なわなくても、定着ローラ31の内部温度をほぼ定着温度で維持することも可能となる。
さらに、温度に応じて変形する部材に限らず、所定温度を越えると溶融する素材、例えば温度ヒューズなどの素材である可融合金で発熱体接触片を形成するようにしても、同様の効果を得ることができる。なお、所定温度を越えたときに抵抗発熱層35への通電が停止されればよいので、発熱体接触片全体が可融合金であってもよいし、一部分だけを可融合金で形成するようにしてもよい。
【0044】
(4)上記実施の形態では、溶液状の抵抗発熱体を芯ローラ33の内周面に塗布、焼成して抵抗発熱層35を形成したが、シート状や線状の抵抗発熱体を芯ローラ33の内周面に貼着して抵抗発熱層を形成するようにしてもよい。
図9(a)〜(c)は、芯ローラの内周面に軸方向に貼着された、複数の細長シート状の抵抗発熱体の端部に発熱体接触片が接触している様子を示す図であって、図の左右方向が軸方向となる。なお、図示していない他端部も同様の構成になっている。
【0045】
図9(a)では、1つの抵抗発熱体90に当該抵抗発熱体90とほぼ同じ幅の発熱体接触片91を接触させて、給電するようにしている。また、図9(b)では、発熱体接触片91よりも幅を小さくした2つの発熱体接触片92を間隔を空けて抵抗発熱体90に接触させている。
また、図9(c)は、幅が極めて狭い抵抗発熱体93を用いたときの例であって、隣り合う2つの抵抗発熱体93に1つの発熱体接触片94を接触させるようにしている。このようにすれば、図9(a)のように1つの抵抗発熱体90に対して1つの発熱体接触片91を設けなくてもよくなり、少ない数の発熱体接触片94により抵抗発熱体93への給電がより確実に行われるようになる。
。なお、発熱体接触片94の幅を広くとれば、隣り合う2つの抵抗発熱体93に限らず、例えば並設された3以上の抵抗発熱体93に1つの発熱体接触片を接触させるようにすることもできる。この接続方法は、線状の抵抗発熱体を使用する場合にも適用できる。
【0046】
なお、発熱体接触片の抵抗発熱体93との接触面を当該抵抗発熱体93の内周面と同じ曲率になるように加工しておけば、より確実に接触できるようになることは言うまでもない。
(5)上記実施の形態では、本発明の定着装置をモノカラープリンタに用いた場合の例について説明したが、本発明はこれに限らず、内周面もしくは外周面に抵抗発熱体が設けられた定着ローラによって記録シート上のトナー画像を定着させる方式のフルカラープリンタやデジタル複写機などを含む電子写真式の画像形成装置一般に適用可能である。
【0047】
さらに、本発明は画像形成装置への利用に限定されず、記録シート上の未定着画像を定着する定着装置であって、当該定着装置の小型化が要求される分野においても適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、定着ローラは、円筒状のローラ本体の両端部に、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジが取着された構成になっているので、前記軸部を支持するための軸受の外径をローラ本体の外径よりも小さくすることができ、その結果として当該軸受を保持する定着装置のフレームを従来に比べて径方向に小さくすることができる。これにより、定着装置の小型化を図れるようになる。そして、ローラ本体の内周面に沿って設けられた抵抗発熱体への給電経路として、定着ローラには、フランジの軸芯部で保持され、一端部が内側に向けて延出されて、抵抗発熱体と接続すると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材が備えられており、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体へ給電するようにしている。
【0049】
また、前記導電性部材の内側に向けて延出される部分が、周方向に広がる当該抵抗発熱部の数以上の接触片からなり、当該抵抗発熱部1つについて少なくとも1つの接触片を接触させるようにしたこと、もしくは前記導電性部材の内側に向けて延出される部分が、周方向に広がる当該抵抗発熱部の数よりも少ない数の接触片からなり、1つの接触片を複数の抵抗発熱部に共通に接触させて、各抵抗発熱部にいずれかの端部が接触しているようにしたことにより、シート状もしくは線状の抵抗発熱部を前記ローラ本体に周方向に複数枚貼着する場合であっても、各抵抗発熱部への給電経路を形成できるようになった。
【0050】
また、ローラ本体の外周面に沿って設けられた抵抗発熱体への給電経路として、定着ローラには、前記フランジと、前記導電性部材と、前記ローラ本体内側において前記導電性部材の一端部と接続すると共に、前記ローラ本体もしくは前記フランジの外周面に設けられた貫通孔を介して前記抵抗発熱体に接続する接続部材とが備えられており、電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて当該抵抗発熱体へ給電するようにしている。
【0051】
また、前記導電性部材の少なくとも前記軸芯部に保持されている部分を抵抗発熱部材で形成するようにしたので、当該抵抗発熱部材が発する熱が定着ローラの両端部に伝導されて当該両端部が加熱されるようになる。これにより、定着ローラの両端部の熱がフランジにより吸収されることがあっても、その分の熱容量が当該抵抗発熱部材からの熱により補充されることになり、結果として定着ローラの軸方向における温度分布を均一にすることができる。
【0052】
また、前記導電性部材は、少なくとも前記軸芯部で保持されている部分より内側の一部が、温度に応じて形状が変化する素材から形成され、所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体との接触状態が解除される方向に変形して通電を停止するようにしたので、たとえ何らかの異常が生じても、抵抗発熱体の温度が上昇し続けるといったことがなくなる。これにより、定着ローラの周辺部材の高熱による損傷や発煙などを確実に防止できる。
【0053】
また、前記導電性部材は、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたので、たとえ何らかの異常が生じても、抵抗発熱体の温度が上昇し続けるといったことがなくなる。これにより、定着ローラの周辺部材の高熱による損傷や発煙などを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る定着装置をモノクロプリンタの定着器に用いた場合の当該プリンタの全体の構成を示す図である。
【図2】上記定着器の要部の断面図である。
【図3】フランジと通電部材の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る定着ローラの右側のフランジに軸受とリングギヤを装着した場合の斜視図である。
【図5】定着ローラの内周面に設けられた抵抗発熱層への通電回路を示す概略図である。
【図6】抵抗発熱層が芯ローラの内周面及び外周面に設けられた場合の定着ローラの構成例を示す図である。
【図7】発熱体接触片の変形例を示す図である。
【図8】形状記憶合金で形成された発熱体接触片が変形した様子を示した図である。
【図9】(a)〜(c)は、芯ローラの内周面に貼着された、複数の細長シート状の抵抗発熱体の端部に発熱体接触片が接触している様子を示す図である。
【図10】従来の定着装置の要部の断面図である。
【図11】図10の定着装置の定着ローラの軸受部を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 定着器
31 定着ローラ
32 離型層
33 芯ローラ
34 絶縁層
35 抵抗発熱層
36 加圧ローラ
37、40 フランジ
38、41 通電部材
39 リングギヤ
58、59 軸受
70、80、91、92、94、382、412 発熱体接触片
71 導電性部材
72、90、93 抵抗発熱体
95 リベット
371、401 フランジ本体
372、402 接触片保持部材
373、403 軸穴
381、411 受電部材
3711、4011 小径部

Claims (8)

  1. 未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、
    前記定着ローラは、
    円筒状のローラ本体と、
    前記ローラ本体の内周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、
    前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、
    前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、
    前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されて前記抵抗発熱体に接続すると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材とを備え、
    電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、
    前記導電性部材の、少なくとも前記軸芯部に保持されている部分が、抵抗発熱部材で形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記抵抗発熱体は、前記ローラ本体の周方向において複数の抵抗発熱部に分割されており、
    前記導電性部材の内側に向けて延出される部分は、周方向に広がる当該抵抗発熱部の数以上の接触片からなり、当該抵抗発熱部1つについて少なくとも1つの接触片を接触させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記抵抗発熱体は、前記ローラ本体の周方向において複数の抵抗発熱部に分割されており、
    前記導電性部材の内側に向けて延出される部分は、周方向に広がる当該抵抗発熱部よりも少ない数の接触片からなり、1つの接触片を複数の抵抗発熱部に共通に接触させることによって、各抵抗発熱部にいずれかの接触片が接触しているようにしたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、
    前記定着ローラは、
    円筒状のローラ本体と、
    前記ローラ本体の外周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、
    前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、
    前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、
    前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材と、
    前記ローラ本体内側において前記導電性部材の一端部と接続すると共に、前記ローラ本体もしくは前記フランジ部材の外周面に設けられた貫通孔を介して前記抵抗発熱体に接続する接続部材とを備え、
    電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、
    前記導電性部材の、少なくとも前記軸芯部に保持されている部分が、抵抗発熱部材で形成されていることを特徴とする定着装置。
  5. 前記導電性部材は、少なくとも前記軸芯部で保持されている部分より内側の一部が、温度に応じて形状が変化する素材から形成され、所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体との接触状態が解除される方向に変形して通電を停止するようにしたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記導電性部材は、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の定着装置。
  7. 未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、
    前記定着ローラは、
    円筒状のローラ本体と、
    前記ローラ本体の内周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、
    前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、
    前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、
    前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されて前記抵抗発熱体に接続すると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材とを備え、
    電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、
    前記導電性部材が、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする定着装置。
  8. 未定着画像を保持した記録シートを定着ローラで加熱して該未定着画像を定着させる定着装置であって、
    前記定着ローラは、
    円筒状のローラ本体と、
    前記ローラ本体の外周面に沿って設けられた抵抗発熱体と、
    前記ローラ本体の両端部に取着され、軸径が前記ローラ本体の外径よりも小さな軸部を有するフランジ部材と、
    前記軸部を回転自在に軸承する軸承部材と、
    前記軸部の軸芯部で保持され、一端部が前記ローラ本体の内側に向けて延出されると共に、他端部が前記軸部から外部に露出されている導電性部材と、
    前記ローラ本体内側において前記導電性部材の一端部と接続すると共に、前記ローラ本体もしくは前記フランジ部材の外周面に設けられた貫通孔を介して前記抵抗発熱体に接続する接続部材とを備え、
    電源に接続された接触部材が前記導電性部材の露出部に摺接して、該摺接部を通じて前記抵抗発熱体に給電するように構成されていると共に、
    前記導電性部材が、その通電経路の少なくとも1部において、所定温度を越えると溶融する素材から形成され、前記所定温度を越えた場合には、前記抵抗発熱体への通電を停止するようにしたことを特徴とする定着装置。
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