JP2000147933A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000147933A
JP2000147933A JP10325003A JP32500398A JP2000147933A JP 2000147933 A JP2000147933 A JP 2000147933A JP 10325003 A JP10325003 A JP 10325003A JP 32500398 A JP32500398 A JP 32500398A JP 2000147933 A JP2000147933 A JP 2000147933A
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roller
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Naohiko Haniyu
羽生  直彦
Hidetoshi Katayanagi
秀敏 片柳
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置への電力供給開始から定着ローラが
所定の定着温度に到達する迄の立ち上がり時間を短縮す
るため、定着ローラの肉厚を薄くした定着ローラを使用
した場合、加圧ローラに押圧されて、弾性変形する定着
ローラの内面と受電部材とを接合する導電性接着剤層の
亀裂発生を防止する。 【解決手段】 定着ローラ1が、円筒状基体1Bと、円
筒状基体1Bの内面に絶縁層1Cを介して形成され通電
により発熱する発熱抵抗体層1Dとを備えた内面発熱型
の定着ローラであり、定着ローラ1の発熱抵抗体層1D
に接着固定された受電部材14が、弾性変形可能な薄肉
厚の導電性材料で形成され、導電性接着剤層12により
発熱抵抗体層1Dに電気的に接続され、固定されている
定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に使
用される定着装置に関し、特に、薄肉の中空円筒状基体
の内面に絶縁層を介して発熱抵抗体層を形成し、該発熱
抵抗体層に給電することによって、前記円筒状基体を急
速加熱することにより、熱効率を向上し、立ち上がり時
間を短縮した定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲンランプを熱源とする従来の定着
装置用の定着ローラには、熱効率が悪く、消費電力が大
きいという問題点がある。
【0003】上記の問題点を改善する従来の定着装置と
して、絶縁性の円筒状基体の外周面に発熱抵抗体層、離
型性層を積層形成し、その両端を軸受けを介してケーシ
ングに回転可能に支持した円筒状の定着ローラと、これ
に圧接して回転する加圧ローラとから構成し、先の帯
電、露光、現像、転写の工程でトナー像が転写された転
写材を挟持、搬送しつつ前記トナー像を前記転写材に熔
融定着するようにしたものが提供されている。
【0004】特開昭63−254479号公報の定着装
置は、円筒状基体の外周面に発熱抵抗体層、離型性層を
順次積層形成し、少なくとも一端側に発熱抵抗体層に導
通する導電部を形成した定着ローラの両端を、軸受を介
してケーシングに回転可能に取り付け、ケーシングの外
側に軸受を保持するホルダーを設け、ホルダーに導電部
に接触する給電ブラシを保持した外面型発熱ローラタイ
プである。
【0005】特開平7−191566号公報の発熱ロー
ラ、特開平9−120223号公報に開示された定着装
置も外面型発熱ローラタイプである。
【0006】特開昭62−150368号公報の熱定着
用の定着ローラは、円筒状基体に絶縁層を介して発熱抵
抗体層を備え、発熱抵抗体層の両端に発熱抵抗体層と電
気的に接続された円板状の受電部材を備え、給電部材か
ら受電部材の中心軸を介して発熱抵抗体層に給電するよ
うに構成した内面型発熱ローラタイプである。
【0007】特開昭62−215986号公報の定着装
置は、定着ローラが、円筒状基体と、この円筒状基体の
外周面上に形成された離型性層と、円筒状基体の内周面
側に絶縁層、発熱抵抗体層、絶縁層を順次形成し、且
つ、発熱抵抗体層の軸方向両端部に接し、絶縁層の表面
から突出する導電部を形成し、この導電部に給電部材を
内方から圧接して給電するように構成した内面型発熱ロ
ーラタイプである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの定着装置に用
いられている定着ローラのうち、外面型発熱ローラは、
円筒状基体(芯金)の外周面に発熱抵抗体層、離型性層
(絶縁保護層)を順次積層形成したものである。
【0009】ジャム処理等により画像形成装置本体内を
開放したとき、定着装置の定着ローラは露呈されるか
ら、定着ローラ表面が損傷される恐れがある。外面型発
熱ローラの場合、最外層の薄膜状の離型性層を通して発
熱抵抗体層が損傷すると、漏電等の事故を発生する。
【0010】また、外面型発熱ローラでは、定着ローラ
の表面に接触して表面温度を検知する接触式の温度セン
サ(サーミスタ等)を設置した場合、この温度センサが
定着ローラ表面の離型性層、発熱抵抗体層を損傷して、
漏電等の事故を発生する恐れがある。
【0011】更に、外面型発熱ローラでは、定着ローラ
の表面に接触して定着処理後の記録紙を定着ローラ表面
から剥離する分離爪による離型性層、発熱抵抗体層の損
傷を発生する恐れがある。
【0012】上記の諸問題を解消するため、内面型発熱
ローラタイプの定着ローラが好ましい。
【0013】図10(a)は従来の内面型発熱ローラタ
イプの定着ローラの一例を示す側断面図、図10(b)
は該定着ローラのA−A断面図、図10(c)は加圧ロ
ーラに押圧されて変形した状態を示す定着ローラの断面
図である。
【0014】内面型発熱ローラタイプの定着ローラ1
は、円筒状基体1Bの外周面に最外層の離型性層1Aが
形成され、円筒状基体1Bの内周面には絶縁層1C、発
熱抵抗体層1Dが積層状に形成されている。
【0015】発熱抵抗体層1Dの内側には受電部材11
が導電性接着剤層12により電気的に接続され、固定さ
れている。受電部材11は導電性板金材を絞り成形加工
した中空状の部材であり、最大外径の円筒面の外周面は
導電性接着剤12により発熱抵抗体層1Dの内側に接続
している。中心線に近い突出面は図示しない給電部材に
摺接する。
【0016】定着ローラ1は、発熱抵抗体層1Dへの通
電開始から短時間に所定の定着温度に到達することが望
ましい。このため円筒状基体1Bは薄肉厚に形成され
る。
【0017】固定位置に回転可能に支持された定着ロー
ラ1が加圧ローラ2により押圧されると、定着ローラ1
は図10(c)に示すように扁平に弾性変形される。絞
り成形加工された受電部材11は、外力により変形しな
い強固な形態をなすから、その最大外径の円筒面は押圧
時に真円断面を保持する。従って、変形された円筒状基
体1Bと一体をなす発熱抵抗体層1Dの内面と、変形し
ない受電部材11の外周面との間に充填された導電性接
着剤層12は、弾性変形を起こし、層厚が不均一にな
る。
【0018】定着ローラ1と加圧ローラ2との駆動回転
時には、加圧ローラ2により押圧されて変形された定着
ローラ1は、ニップ位置での圧縮と、ニップ位置以外の
位置での復元を繰り返すから、導電性接着剤層12の層
厚は縮小と拡大を繰り返して疲労し、疲労限度を越える
と、破断、剥離を発生し、導電性不良となる。
【0019】図10(d)は、他の形態の受電部材13
を有する定着ローラ1の断面図である。受電部材13は
前記受電部材11と外形がほぼ等しく、中実形状をなす
ものである。受電部材13の最大外径の円筒面も押圧時
に真円断面を保持するから上述の導電性接着剤層12の
層厚変化による破断、剥離が発生し、導電性不良とな
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決することを目的とするものである。
【0021】上記目的を達成する本発明の定着装置は、
駆動回転する定着ローラと、該定着ローラに圧接して回
転する加圧ローラとの圧接位置に記録紙を通過させるこ
とにより、記録紙表面に形成された未定着現像剤像を加
熱定着する定着装置において、前記定着ローラが、円筒
状基体と、該円筒状基体の内面に絶縁層を介して形成さ
れ通電により発熱する発熱抵抗体層とを備えた内面発熱
型の定着ローラであり、前記定着ローラの発熱抵抗体層
に接着固定された受電部材が、弾性変形可能な薄肉厚の
導電性材料で形成され、導電性接着剤層により前記発熱
抵抗体層に電気的に接続され、固定されていることを特
徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、図面に使用されている符号
について、図10と同じ機能を有する部分には、同符号
を付している。また、前記と異なる点を説明する。
【0023】図1は、記録紙Pの表面に形成された未定
着現像剤像を加熱定着する定着装置の概略断面図であ
る。図1における定着装置は、定着ローラ(内面型発熱
ローラ)1、加圧ローラ2、クリーニングローラ3、温
度センサ4、分離爪5、排紙ローラ6等から構成されて
いる。
【0024】図2は本発明に係わる定着装置の定着ロー
ラ及び周辺部材の断面図である。図3(a)は定着ロー
ラ1の側断面図、図3(b)は定着ローラ1の正面断面
図、図3(c)は受電部材14Aの斜視図である。
【0025】本発明の定着ローラ1は、アルミニウム合
金等の金属製の導電部材から成る円筒状基体(芯金)1
Bの内面側に、絶縁層1Cを介して発熱抵抗体層1Dを
備えたものである。定着ローラ1は、発熱抵抗体層1D
のローラ軸方向の両端近傍の内方に備えられ、発熱抵抗
体層1Dと導電性接着剤層12A,12Bにより接合さ
れたリング状の受電部材(電極部材)14A,14Bを
設けた内面型の定着ローラである。
【0026】定着ローラ1の軸方向の両端付近の外周面
は、側板30A,30Bに固定された断熱性の軸受部材
31A,31Bに回転可能に支持されている。定着ロー
ラ1は、定着ローラ1の軸方向の端部に固定された歯車
32に接続する図示しない駆動手段により駆動回転され
る。
【0027】1Aは円筒状基体1Bの表面を被覆するフ
ッソ樹脂から成る離型性層である。発熱抵抗体層1Dの
ローラ軸方向の両端近傍の内方には、前記発熱抵抗体層
1Dと電気的に接続されたリング状の受電部材14A,
14Bが挿入、固定されている。
【0028】受電部材14A,14Bは、薄肉厚の導電
性材料により形成されている。受電部材14A,14B
を形成する材料は、導電性と耐摩耗性を有する材料、例
えば、ステンレス鋼板、ベリリュウム銅板、黄銅板等か
ら成る。リング状の受電部材14A,14Bの内面は滑
面に形成され、後述の給電ブラシ21A,21Bが摺接
する。受電部材14A,14Bの外形は、例えば外径2
0〜50mm、板厚0.1〜0.5mmである。
【0029】定着ローラ1の一方の軸方向端部(図示の
左側)の内面に導電性接着剤層12Aを介して接着され
たリング状の受電部材14Aは、給電ブラシ21Aに摺
接して電気的に接続され、電力の供給を受ける。
【0030】給電ブラシ21Aは、ホルダー22Aの内
部に収容され、リング状の受電部材14Aの半径方向に
摺動可能である。押圧バネ23Aは、給電ブラシ21A
を押圧して、受電部材14Aの接触面部に圧着する。こ
の圧着状態では、接触面部は給電ブラシ21Aの先端部
に回転可能に摺接する。
【0031】給電ブラシ21Aの側面の一部にはリード
線27Aの一端が固定されている。リード線27Aの他
端は、図示しない給電端子、配線手段を介して電源に接
続する。
【0032】図示の給電ブラシ21Aは、ホルダー22
Aの内部に1個収容されているが、複数個の給電ブラシ
をホルダー22A内に収容し、リング状の受電部材14
Aの内面に複数箇所で接触させるようにしてもよい。
【0033】定着ローラ1の他方の軸方向端部(図示の
右側)の内面に導電性接着剤層12Bを介して接着され
たリング状の受電部材14Bは、給電ブラシ21Bに摺
接して電気的に接続され、電力の供給を受ける。
【0034】給電ブラシ21Bを収容するホルダー22
B、給電ブラシ21Bを押圧する押圧バネ、給電ブラシ
21Aに接続するリード線27B等から成る給電手段
は、前記の図示左側の給電手段と同様であり、対称に配
置されている。
【0035】図4は定着装置の他の実施の形態を示す断
面図である。なお、図面に使用されている符号につい
て、前記の実施の形態と同じ機能を有する部分には、同
符号を付している。また、前記と異なる点を説明する。
【0036】定着ローラ1の一方の軸方向端部(図示の
左側)の内面に導電性接着剤層12Aを介して接着され
たカップ状の受電部材15Aの突出面部の中央部は、給
電ブラシ24Aに摺接して電気的に接続され、電力の供
給を受ける。
【0037】給電ブラシ24Aは、ホルダー25Aの内
部に収容され、カップ状の受電部材14Aの突出面部の
中央部近傍に摺動可能である。押圧バネ26Aは、給電
ブラシ24Aを押圧して、受電部材15Aの接触面部に
圧着する。この圧着状態では、接触面部は給電ブラシ2
4Aの先端部に回転可能に摺接する。
【0038】給電ブラシ24Aの側面の一部にはリード
線27Aの一端が固定されている。リード線27Aの他
端は、給電端子28Aに接続している。給電端子28A
は、図示しない配線手段を介して電源に接続する。
【0039】定着ローラ1の他方の軸方向端部(図示の
右側)の内面に導電性接着剤層12Bを介して接着され
たカップ状の受電部材15Bは、給電ブラシ24Bに摺
接して電気的に接続され、電力の供給を受ける。
【0040】給電ブラシ24Bを収容するホルダー25
B、給電ブラシ24Bを押圧する押圧バネ26B、給電
ブラシ24Bに接続するリード線27B等から成る給電
手段は、前記の図示左側の給電手段と同様であり、対称
に配置されている。
【0041】受電部材15A,15Bは、加圧ローラ2
の押圧による円筒状基体1Bの半径方向の歪みに追従す
るが、給電ブラシ24A,24Bの押圧で円筒状基体1
Bの回転軸方向に振れない構造に形成され、給電ブラシ
24A,24Bから均一に電力が供給される。
【0042】図5は受電部材15Aの一実施の形態を示
し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側断面
図である。
【0043】受電部材15Aは、リング部15aと、接
触面部15bと、架橋部15cとから成る。リング部1
5aは弾性変形可能な薄肉厚の導電性板金から成る。接
触面部15bは、給電ブラシ24Aの先端部の面積とほ
ぼ等しい接触面を有する。架橋部15cは、リング部1
5aと接触面部15bとを接続する複数の幅狭の脚部
(図示の4箇所)から成り、複数の脚部間には空間が形
成され、定着ローラ1の変形時にリング部15aが追随
して容易に変形する。
【0044】図6は受電部材の他の実施の形態を示し、
(a)は受電部材16の斜視図、(b)は正面図、
(c)は側断面図である。
【0045】受電部材16は、リング部16aと、接触
面部16bと、架橋部16cとから成る。リング部16
a、接触面部16bは前記と同様である。架橋部16c
は3箇所の幅狭の脚部から成る。リング部16aには切
り欠き部16dが形成され、定着ローラ1の変形時にリ
ング部16aが追随して容易に変形する。なお、前記リ
ング部15aに上記の切り欠き部を設けることも可能で
ある。
【0046】図7は受電部材の更に他の実施の形態を示
し、(a)は受電部材17の斜視図、(b)は正面図、
(c)は側断面図である。
【0047】受電部材17は、リング部17aと、接触
面部17bと、架橋部17cと、切り欠き部17dとか
ら成る。架橋部17cは2箇所の幅狭の脚部から成る。
【0048】図8は受電部材の更に他の実施の形態を示
し、(a)は受電部材18の斜視図、(b)は正面図、
(c)は側断面図、(d)は分解斜視図である。
【0049】受電部材18は前記の受電部材15A,1
5Bとほぼ同形状をなすが、接触面部18bと架橋部1
8cとから成る導電性部材が、弾性変形可能な薄肉厚の
導電性板金から成るリング部18aと別体に形成された
後、接着等により一体化された構造をなす。
【0050】本発明の定着装置は、受電部材15(A,
B),16,17,18、給電ブラシ24(A,B)
を、定着ローラ1の回転中心に配置することにより、少
なくとも定着ローラ1の中心が接触し、摺動速度の低い
場所で接触し、安定した給電を行うことができる。
【0051】また、振れや表面状態等部品の取付精度の
影響を受け難い受電部材15(A,B),16(A,
B),17(A,B)の回転中心に給電ブラシ24
(A,B)を接触させることにより、回転状態でも受電
部材15(A,B)と給電ブラシ24(A,B)間の接
触を安定に維持することができる。
【0052】図9(a)は、定着ローラ1に外部応力が
作用していない状態の断面図、図9(b)は、定着ロー
ラ1に加圧ローラ2による応力が作用した状態の断面図
である。
【0053】定着ローラ1に外部応力が作用していない
状態では、定着ローラ1、受電部材14(A,B)の断
面は真円であるから、定着ローラ1の内の発熱抵抗体層
1Dの内面と、受電部材14の外面との間に充填されて
いる導電性接着剤層12の層厚は均一である。
【0054】定着ローラ1に加圧ローラ2による応力が
作用した状態では、定着装置の側板30A,30Bの軸
受部材31A,31Bに回転可能に支持された定着ロー
ラ1は、バネ付勢された加圧ローラ2の応力により圧接
位置において、楕円状に弾性変形する。定着ローラ1の
弾性変形により、導電性接着剤層12とともに内部の受
電部材14も容易に弾性変形する。従って導電性接着剤
層12の層厚は均一に保持されるから、図10に示した
ような不均一層厚の連続変化による導電性接着剤層12
の破断、損傷が防止され、長期に安定した電気的にも良
好な導通状態に維持される。
【0055】
【発明の効果】以上、本発明によれば、内面発熱型の定
着ローラの発熱抵抗体に電力を供給する給電部材に接触
する受電部材が、弾性変形可能な薄肉厚の導電性部材で
形成され、導電性接着剤層により前記発熱抵抗体に電気
的に接続され、固定されているものであるから、定着装
置への電力供給開始から定着ローラが所定の定着温度に
到達する迄の立ち上がり時間を短縮するため、定着ロー
ラの肉厚を薄くした定着ローラを使用した場合、加圧ロ
ーラに押圧されて、弾性変形しても、薄肉の受電部材も
容易に定着ローラに追随して等しく弾性変形するから、
定着ローラと受電部材との間に生じる導電性接着剤層の
亀裂発生を防止することができる。従って、亀裂部から
の放電や、導電破壊の恐れが低減された定着ローラを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる定着装置の概略断面図。
【図2】本発明に係わる定着装置の定着ローラ及び周辺
部材の断面図。
【図3】定着ローラの側断面図、正面断面図、及び受電
部材の斜視図。
【図4】定着装置の他の実施の形態を示す断面図。
【図5】受電部材の一実施の形態を示す斜視図、正面
図、側断面図。
【図6】受電部材の他の実施の形態を示す斜視図、正面
図、側断面図。
【図7】受電部材の更に他の実施の形態を示す斜視図、
正面図、側断面図。
【図8】受電部材の更に他の実施の形態を示す斜視図、
正面図、側断面図、分解斜視図。
【図9】定着ローラに外部応力が作用していない状態の
断面図、及び定着ローラに加圧ローラによる応力が作用
した状態の断面図。
【図10】従来の内面発熱型ローラタイプの定着ローラ
の一例を示す側断面図、A−A断面図、加圧ローラと定
着ローラの断面図。他の形態の受電部材を有する定着ロ
ーラの断面図。
【符号の説明】
1 定着ローラ(内面型発熱ローラ) 1A 離型性層(絶縁保護層) 1B 円筒状基体(芯金) 1C 絶縁層 1D 発熱抵抗体層 2 加圧ローラ 3 クリーニングローラ 4 温度センサ 5 分離爪 11,13,14,14A,14B 受電部材(電極部
材) 15A,15B,16,17,18 受電部材(電極部
材) 15a,16a,17a,18a リング部 15b,16b,17b,18b 接触面部 15c,16c,17c,18c 架橋部 16d,17d 切り欠き部 21A,21B,24A,24B 給電ブラシ(給電部
材) 22A,22B,25A,25B ホルダー 23A 押圧バネ 26A,26B 押圧バネ 27A,27B リード線 28A,28B 給電端子 30A,30B 側板(支持部材) 31A,31B 軸受部材(軸受) 32 歯車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回転する定着ローラと、該定着ロー
    ラに圧接して回転する加圧ローラとの圧接位置に記録紙
    を通過させることにより、記録紙表面に形成された未定
    着現像剤像を加熱定着する定着装置において、前記定着
    ローラが、円筒状基体と、該円筒状基体の内面に絶縁層
    を介して形成され通電により発熱する発熱抵抗体層とを
    備えた内面発熱型の定着ローラであり、前記定着ローラ
    の発熱抵抗体層に接着固定された受電部材が、弾性変形
    可能な薄肉厚の導電性材料で形成され、導電性接着剤層
    により前記発熱抵抗体層に電気的に接続され、固定され
    ていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記受電部材が弾性変形可能なリング状
    をなすことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記受電部材が弾性変形可能なリング状
    部と架橋部とから成ることを特徴とする請求項1に記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記リング状をなす受電部材の内周面
    に、給電部材が摺接することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記リング状部と架橋部とから成る受電
    部材の定着ローラ回転中心近傍に、給電部材が摺接する
    接触面部を有することを特徴とする請求項1又は3に記
    載の定着装置。
JP10325003A 1998-11-16 1998-11-16 定着装置 Pending JP2000147933A (ja)

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