JP3113030B2 - 定着ローラ及びその製造方法 - Google Patents

定着ローラ及びその製造方法

Info

Publication number
JP3113030B2
JP3113030B2 JP670992A JP670992A JP3113030B2 JP 3113030 B2 JP3113030 B2 JP 3113030B2 JP 670992 A JP670992 A JP 670992A JP 670992 A JP670992 A JP 670992A JP 3113030 B2 JP3113030 B2 JP 3113030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
roller member
fixing
heat
fixing roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP670992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05188811A (ja
Inventor
哲 板谷
健次 初澤
淳一 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP670992A priority Critical patent/JP3113030B2/ja
Publication of JPH05188811A publication Critical patent/JPH05188811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3113030B2 publication Critical patent/JP3113030B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などに用いる定
着ローラ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のプリンタや複写機
などにおいては、帯電させた感光体ドラムの表面を光源
によって照射して静電潜像を形成し、該静電潜像にトナ
ーを付着させて現像を行った後、トナー像を用紙に転写
するようになっている。その後、用紙上のトナー像は定
着装置の定着ローラによって加熱され、定着される。
【0003】上記電子写真方式のプリンタや複写機など
に使用される定着ローラは、アルミニウムなどの金属製
パイプ内にヒータを内蔵しており、該ヒータが発生する
熱によって金属製パイプを180〜200°C程度に加
熱するようになっており、定着ローラと圧着ローラ間に
現像された用紙を通してトナーを溶融して定着する(実
開昭61−160464号公報参照) 。
【0004】上記構成の定着ローラの場合、通常ヒータ
をオンにした後金属製パイプの表面が使用可能な180
〜200°C程度の温度になるまでには、5分間程度の
立上がり時間を要し、しかも1kWの電力を要する。そ
こで、温度の立上がり時間を短くし、消費電力を小さく
した定着ローラが提供されている。
【0005】図2は消費電力の小さい定着ローラの断面
図である。図に示すように、定着ローラは、ガラス、ほ
うろう、セラミックス等の低熱伝導体製のローラ基材1
の表面に発熱抵抗体層2を形成し、更にその表面をフッ
素樹脂層3で覆い、発熱抵抗体層2の両端にリング状の
電極4を取り付けた構造を有しており、両電極4間に電
圧が印加されるようになっている。
【0006】上記構成の定着ローラの表面にはフッ素樹
脂層3が被覆されているので、トナーが定着ローラに付
着するのを防止するとともに、フッ素樹脂層3の表面粗
さを適当な値にすることによって、紙送りを確実に行う
ことができるようにしている。上記定着ローラは定着ロ
ーラ全体が回転する構造になっており、定着ローラの端
部に回転力を伝えるためのギヤが設けられている。
【0007】また、発熱抵抗体層2の表面にブラシを摺
動させて給電するようにしたものが提案されている。図
3は従来の他の定着ローラの斜視図である。図におい
て、定着ローラは、発熱抵抗体層2の上にフッ素樹脂層
3を被覆して構成され、定着ローラの両端部分において
は発熱抵抗体層2が露出させられている。該発熱抵抗体
層2の露出部分には、金属製のブラシ6が摺動自在に圧
接させられていて、電源7からブラシ6を介して発熱抵
抗体層2に電圧が印加されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の定着ローラにおいては、回転する定着ローラに対し
て給電するようになっているために、リング状の電極4
やブラシ6などの電極構造が必要になり、しかも、その
電極構造は複雑で、製造工程数が多くコストが高くなっ
てしまう。また、図3の定着ローラの場合、回転する発
熱抵抗体層2の表面をブラシ6が摺動するため、ブラシ
6が発熱抵抗体層2の表面から離脱すると、安定した給
電が不可能になるだけでなく、スパークによって発熱抵
抗体層2の表面が破壊されることがある。また、発熱抵
抗体層2の表面をブラシ6が常時摺動するため、摩耗に
よって発熱抵抗体層2に凹凸が生じ、上記スパークが一
層起こりやすくなるだけでなく、長時間使用すると発熱
抵抗体層2が摩耗によってなくなってしまう。
【0009】本発明は、上記従来の定着ローラの問題点
を解決して、製造工程数が多くなったり、作業が繁雑に
なることがなく、かつ、コストが低く安定した給電を行
うことができ、スパークや摩耗で発熱抵抗体層が破壊す
ることがない定着ローラ及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の定
着ローラにおいては、発熱部分が形成されたローラ部材
と、該ローラ部材に対して回転自在に支持され、回転力
を受けるための治具、及び該治具に固定され、上記ロー
ラ部材に対して回転自在となるような径を有し、かつ、
上記ローラ部材に全体を密着させて配設された筒状部を
備えた回転部材とを有する。
【0011】そして、上記ローラ部材は、上記回転部材
を貫通して配設され、定着器本体に対して固定される。
【0012】
【作用】本発明によれば、上記のように定着ローラにお
いては、発熱部分が形成されたローラ部材と、該ローラ
部材に対して回転自在に支持され、回転力を受けるため
の治具、及び該治具に固定され、上記ローラ部材に対し
て回転自在となるような径を有し、かつ、上記ローラ部
材に全体を密着させて配設された筒状部を備えた回転部
材とを有する。そして、上記ローラ部材は、上記回転部
材を貫通して配設され、定着器本体に対して固定され
る。この場合、上記ローラ部材が定着器本体に対して固
定され、上記回転部材が上記ローラ部材に対して回転自
在に支持されるので、治具を介して回転力が回転部材に
伝達されると、回転部材が回転させられる。また、上記
ローラ部材が定着器本体に対して固定されるので、電源
からの電圧を発熱部分に印加することができる。
【0013】したがって、上記ローラ部材を定着器本体
に対して固定したままの状態で回転部材を回転させる
と、トナー像が転写された用紙がフッ素樹脂チューブに
よって搬送される。
【0014】このとき、電源からの電圧を発熱部分に印
加すると、該発熱部分が発熱させられ、回転部材を介し
て用紙を加熱し、トナーを溶融させて定着を行う。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の定着ローラの斜
視図、図4は定着ローラの組立状態図である。図におい
て、11は定着ローラ、12は筒状の回転部材であり、
熱収縮性のPFA樹脂から成るフッ素樹脂チューブ13
とギヤ14,15から成っている。該フッ素樹脂チュー
ブ13はギヤ14,15に形成された治具14a,15
aを介して固定されている。そして、上記回転部材12
は定着器本体に対して回転自在に支持されている。
【0016】上記回転部材12の筒状部の内周側には、
筒状のローラ部材17が配設されている。該ローラ部材
17は上記回転部材12より長く、該回転部材12内を
貫通して両端18,19を回転部材12の左右に突出さ
せている。上記ローラ部材17は、ガラス、ほうろう、
セラミックス等の低熱伝導体製のローラ基材の表面に発
熱抵抗体層20を被覆して形成され、図示しない治具に
よって定着器に固定されている。
【0017】上記ローラ部材17の両端18,19には
端子が形成され、電源コード22,23を介して電源2
4が接続されていて、電源24は発熱抵抗体層20に電
圧を印加してジュール熱を発生させる。上記電源コード
22,23は、はんだ、導電性接着剤等によってローラ
部材17に固定される。上記回転部材12の両端に形成
されたギヤ14,15は、定着ローラ11の下部に加圧
用に設置されるゴムローラ26のギヤ27,28と噛合
し、該ギヤ27,28から回転力を受ける。そのため、
ギヤ27,28は図示しないモータと直接又は変速用ギ
ヤを介して連結されている。また、ゴムローラ26の表
面とフッ素樹脂チューブ13の表面間には定着に適当な
圧力が加わるようになっている。
【0018】したがって、転写装置においてトナー像が
転写された用紙が、上記フッ素樹脂チューブ13とゴム
ローラ26の間に挟まれて搬送されると、トナー像はフ
ッ素樹脂チューブ13の内周側の発熱抵抗体層20によ
って加熱され、用紙に定着される。この時、用紙上のト
ナー像は上記フッ素樹脂チューブ13に接触するが、フ
ッ素樹脂は離型性が高いので、フッ素樹脂チューブ13
の表面にトナーが付着することはない。
【0019】上記ギヤ14,15,27,28及び治具
14a,15aには、燐青銅などの金属や、摩耗に強い
樹脂が用いられる。フッ素樹脂チューブ13と治具14
a,15aは溶着によって固定しても、フッ素樹脂チュ
ーブ13の熱収縮によって固定しても、ねじなどによっ
て固定してもよい。次に、上記定着ローラ11の組立手
順について説明する。
【0020】まず、熱収縮してローラ部材17に密着し
た時に、しわが発生することなく回転することができる
だけの径を有するフッ素樹脂チューブ13を治具14
a,15aに嵌め込み、内部にローラ部材17を挿入
し、所定の位置に仮固定する。次に、フッ素樹脂チュー
ブ13を加熱して熱収縮させ、溶融させる。この場合、
上記フッ素樹脂チューブ13のローラ部材17と接触す
る部分は200°Cに加熱されて熱収縮が行われ、治具
14a,15aと接触する部分は350°Cに加熱され
て溶融され、治具14a,15aに固定される。上記フ
ッ素樹脂チューブ13が熱収縮してローラ部材17と密
着しても、フッ素樹脂は離型性が高いので、上記フッ素
樹脂チューブ13は上記ローラ部材17に対して円滑に
回転することができる。
【0021】このように、定着ローラ11は、発熱抵抗
体層20が形成されたローラ部材17が固定されている
ため、ブラシ6(図3参照)などの電極構造を使用する
ことなく電力を供給することができ、発熱抵抗体層20
に直接電極を固定することができる。したがって、製造
工程数が少なく、作業が簡単になるだけでなく、低コス
トで安定した給電を行うことができ、スパークや摩耗で
発熱抵抗体層20が破壊されることがなくなる。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、定着ローラにおいては、発熱部分が形成されたロ
ーラ部材と、該ローラ部材に対して回転自在に支持さ
れ、回転力を受けるための治具、及び該治具に固定さ
れ、上記ローラ部材に対して回転自在となるような径を
有し、かつ、上記ローラ部材に全体を密着させて配設さ
れた筒状部を備えた回転部材とを有する。そして、上記
ローラ部材は、上記回転部材を貫通して配設され、定着
器本体に対して固定される。
【0024】この場合、上記ローラ部材が定着器本体に
対して固定され、ローラ部材に形成された発熱部分と電
源とが接続される。したがって、ブラシ等の電極構造を
発熱部分に対して摺動自在に配設する必要がないので、
製造工程を少なくすることができ、作業を簡素化するこ
とができるとともに、定着器のコストを低くすることが
できる。また、発熱部分に対して安定した給電を行うこ
とができる。さらに、スパーク、摩耗等によって発熱部
分が破壊されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着ローラの斜視図である。
【図2】消費電力の小さい定着ローラの断面図である。
【図3】従来の他の定着ローラの斜視図である。
【図4】定着ローラの組立状態図である。
【符号の説明】
11 定着ローラ 13 フッ素樹脂チューブ 17 ローラ部材 18,19 両端 20 発熱抵抗体層 24 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−242668(JP,A) 特開 昭64−86185(JP,A) 実開 昭56−170463(JP,U) 実開 昭56−170461(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 103 B29D 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)発熱部分が形成されたローラ
    と、 (b)該ローラに対して回転自在に支持され、回転
    力を受けるための治具、及び該治具に固定され、上記ロ
    ーラ部材に対して回転自在となるような径を有し、か
    つ、上記ローラ部材に全体を密着させて配設された筒状
    部を備えた回転部材とを有するとともに、 (c)上記ローラ部材は、上記回転部材を貫通して配設
    され、定着器本体に対して固定されることを特徴とする
    定着ローラ。
  2. 【請求項2】 上記ローラ部材は、低熱伝導体製のロー
    ラ基材の表面に発熱抵抗体層を被覆して形成される請求
    項1に記載の定着ローラ。
  3. 【請求項3】 上記筒状部は、熱収縮性のフッ素樹脂チ
    ューブであり、上記ローラ部材に対して回転自在となる
    ような径を有するように熱収縮させられ、上記ローラ部
    材に全体を密着させて配設される請求項1又は2に記載
    の定着ローラ。
  4. 【請求項4】 (a)低熱伝導体製のローラ基材の表面
    に発熱抵抗体層を被覆してローラ部材を形成し (b)収縮性のフッ素樹脂チューブを、回転力を受け
    るための治具に嵌め込み、 (c)上記フッ素樹脂チューブ及び治具の内部に上記ロ
    ーラ部材を挿入し、 (d)上記フッ素樹脂チューブを、上記ローラ部材に対
    して回転自在となるような径を有するように熱収縮さ
    せ、上記ローラ部材に全体を密着させ、 (e)上記ローラ部材を定着器本体に対して固定する
    とを特徴とする定着ローラの製造方法。
JP670992A 1992-01-17 1992-01-17 定着ローラ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3113030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP670992A JP3113030B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 定着ローラ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP670992A JP3113030B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 定着ローラ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05188811A JPH05188811A (ja) 1993-07-30
JP3113030B2 true JP3113030B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=11645824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP670992A Expired - Fee Related JP3113030B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 定着ローラ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3113030B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05188811A (ja) 1993-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4813372A (en) Toner image fixing apparatus
US4109135A (en) High efficiency fuser roll assembly for xerographic material
US4127764A (en) High efficiency fuser roll assembly for xerographic material
EP1055978B1 (en) Roller-shaped heater and fusing unit using a roller-shaped heater
JP3113030B2 (ja) 定着ローラ及びその製造方法
KR100782801B1 (ko) 전자사진 화상형성장치의 정착롤러 전원공급장치
JP2000122451A (ja) 同軸積層型加熱溶着ベルト
US20040057758A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2001117405A (ja) 加熱定着装置を有する画像形成装置
KR200166597Y1 (ko) 전자사진 프로세서의 정착장치
US7437114B2 (en) Heating roller and image fixing apparatus using the same
JP3034164B2 (ja) 定着装置
JPH0219879A (ja) 熱定着ロールの通電構造
JPH06208312A (ja) 定着装置
JP3061526B2 (ja) 熱定着装置
JPH01260476A (ja) 電子写真装置の熱定着ロール
JP3032041B2 (ja) 熱定着器
JP3067522B2 (ja) 定着装置
JPH0527633A (ja) 定着器
JP3368505B2 (ja) 画像形成装置
JP3507254B2 (ja) 加熱装置
JPH05165359A (ja) 熱定着装置
JP2000056596A (ja) 定着装置
JP3077326B2 (ja) 定着装置
JPH01260474A (ja) 電子写真装置の熱定着ロール

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees