JPH0219879A - 熱定着ロールの通電構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ 〈産業上の利用分野〉 本発明は、写像を定着させるべく被転写手段を一対のロ
ールを用いて加熱し、かつ加圧する電子写真装置の熱定
着ロールに於て、加熱ロールに電源を供給するための通
電構造に関する。

〈従来の技術〉 従来から、複写機等の電子写真プロセスを用いた電子写
真装置にてトナーを紙等の被転写手段に転写した後に定
着させる熱定着ロールに於ては、加熱ロールと圧着ロー
ルとを互いに密着させ、両ロールが互いに接するニップ
部分に被転写手段を通過させ、トナーを加熱すると同時
に被転写手段に圧着させるようにしているが、従来は加
熱ロールが昇温するまでに比較的長い時間を要している
ことから、例えば同一出願人による特願昭６２−３０９
３３９号明細書には、加熱ロールの全面に亘り樹脂系で
あって良い抵抗発熱層を形成する構造が提案されている
。この構造によれば抵抗発熱層のみが昇温すれば上記定
着作業を行い得ることから、加熱ロールの昇温時間が短
縮される。

しかしながら、その場合に抵抗発熱層を外部電源に接続
するべく、例えばこの外部電源に接続された固定ブラシ
を抵抗発熱層に摺接させるようにした場合、該層が摩耗
し劣化することにより加熱ロールの耐久性が低下する問
題がある。また、抵抗発熱層が、例えば同一出願人によ
る特願昭６３−９００２５号明細書に記載されているよ
うな螺旋状のスリットを有している場合、上記固定ブラ
シが抵抗発熱層のスリットを通過する際にチャタリング
が発生する問題や、スリットの縁部に固定ブラシが衝当
し、該ブラシも摩耗し易くなると云う問題がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の課題と発明者の知見に鑑み、本発
明の主な目的は、抵抗発熱層を有する加熱ロールに好適
に電源を供給し得ると共に摺接部分の摩耗による加熱ロ
ールの耐久性の低下を防止し得る熱定着ロールの通電構
造を提供することにある。

［発明の構成］ 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、互いに密着して回
転する加熱ロールと圧着ロールとの間に被転写手段を通
過させ、被写体の写像を前記被転写手段に定着させる電
子写真装置の熱定着ロールに於て、前記加熱ロールに設
けられた抵抗発熱層と、前記抵抗発熱層に電源を供給す
るべく該発熱層に接続され、かつ前記加熱ロールに嵌装
された一対のスリップリングと、前記各スリップリング
に摺接する一対の固定ブラシとを有することを特徴とす
る熱定着ロールの通電構造を提供することにより達成さ
れる。

く作用〉 このようにすれば、加熱ロールが外部電源に好適に接続
され、常に安定して抵抗発熱層に電源が供給される。ま
た、摺接部分の摩耗による劣化も防止することができる
。

〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。

第１図は、本発明が適用された電子写真装置の構成を示
す。

回転可能な感光ドラム１は、その外周面にセレンがめっ
きされている。この感光ドラム１の外周面に沿って帯電
部２、感光部３、現像部４、転写部５、清掃部６及び除
電部７がこの順に設けられている。また、転写部５がら
転写用紙９が搬出される方向即ち矢印Ａの方向の下流側
には定着部８が設けられている。

感光ドラム１が第１図の矢印Ｂの方向へ回転すると、そ
の回転に伴い該ドラム表面部分がコロナ帯電手段からな
る帯電部２を通過することにより、７００ボルト程度で
あって良い均一な電位に帯電される。次に、感光ドラム
１の表面部分は露光部３を通過し、被写体の形状に応じ
た潜像が露光により形成される。そして、現像部４に於
て図示されないキャリヤに搬送されるトナーが、潜像に
対応して感光ドラム１の表面に付着する。更に、転写部
５に於て、第１図に於ける右側より矢印Ａの方向に搬送
される被転写用紙９がコロナ帯電手段からなる帯電部５
ａにより帯電されると同時にドラム１の表面部分に付着
したトナーが用紙９に転写される。トナーを転写した後
の感光ドラム１の表面部分は清掃部６を通過し、残留ト
ナーが清掃される。そして露光ランプからなる除電部７
に於て軸線方向に概ね−様な電位に除電され再び上記し
たプロセスを繰返すこととなる。一方、用紙９に転写さ
れたトナーは、定着部８に於て、加熱されると同時に用
紙９に圧着されることにより写像が用紙９に定着する。

第２図は第１図の要部を拡大した断面図である。

定着部８は、図示されない駆動手段により回転駆動され
る圧着ロール１０と該圧着ロールに当接部１２で密着す
ることにより従動する加熱ロール１１とからなる。加熱
ロール１１は、その中心から外周にかけて、金属製の回
転軸１５と、断熱層１６と、後記するように軸線方向端
部にて外部電源に接続された抵抗発熱テープ１７からな
る発熱層と、弗素樹脂からなる保護層２０とがこの順に
積層されている。ま／ご、断熱層１６、抵抗発熱テープ
１７及び保護層２０の各層間には、接着剤層が形成され
ている。この接着剤層は、加熱ロール１−１の作動に際
して抵抗発熱テープ１７及び保護層２０が剥離しないよ
うにするための層である。−方、圧着ロール１０には、
例えば金属製パイプや、金属回転軸の外周にゴムロール
を嵌装したもの等を用いることができる。

加熱ロール１１を側面から見た第３図に示すように、幅
が５ｍｍ〜１５ｍｍであって厚さが２０μｒｎ〜５０μ
ｍのニクロム箔からなる抵抗発熱テープ１７は、その互
いに軸線方向に隣接する部分にスリット１８を形成する
ように加熱ロール１１に螺旋状に巻装されている。

ここで、抵抗発熱テープ１７と保護層２０との間の接着
剤層１９は、抵抗発熱テープ１７よりもやや熱伝導率の
低い耐熱性樹脂からなり、この耐熱性樹脂がスリット１
８内を充塞している。

一方、断熱層１６は、加熱ロール１１の両端部にて縮径
し、各々小径部２１．２２が形成されている。これら小
径部２１．２２には、導電性のスリップリング２３．２
４が、その表面が断熱層１６の表面と一致するように嵌
装され接着されている。ここで、抵抗発熱テープ１７の
両端部は、両スリップリング２３．２４の表面に接触す
るように巻装されている。また、両スリップリング２３
．２４には、当該電子写真装置の本体側に固定されると
共に該両リングに向けて付勢された一対のカーボンブラ
シ２５．２６が摺接している。これらカーボンブラシ２
５．２６は電源２７に接続されている。

実際に、電源２７からカーボンブラシ２５．２６及びス
リップリング２３．２４を介して抵抗発熱テープ１７に
電流を流すことにより加熱ロール１１が好適に昇温する
ようになる。

尚、本実施例ではスリップリング２３．２４を断熱層１
６上に設けたが、実際には絶縁材を介して回転軸１６に
直接嵌装するようにしても良い。

［発明の効果］ このように本発明によれば、加熱ロールに嵌装され、か
つ抵抗発熱層に接続されたスリップリングと、電源に接
続された固定ブラシとを互いに摺接させるようにしたこ
とで、抵抗発熱層に対する電源の供給が安定化し、まな
この摺接部分の摩耗による加熱ロールの耐久性の低下が
防止できることから、本発明の効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づく熱定着ロールが適用された電
子写真装置の模式的な構成図である。 第２図は、第１図の要部拡大断面図である。 第３図は、第２図に示す加熱ロールを部分的に破断して
示す側断面図である。 １・・・感光ドラム　　　２・・・帯電部３・・・露光
部　　　　　４・・・現像部５・・・転写部　　　　　
５ａ・・・帯電部６・・・清掃部　　　　　７・・・除
電部８・・・定着部　　　　　９・・・被転写用紙１０
・・・圧着ロール　　１１・・・加熱ロール１２・・・
当接部　　　　１５・・・回転軸１６・・・断熱層　　
　　１７・・・抵抗発熱テープ８・・・スリット　　　
１９・・・接着剤層０・・・保護層　　　　２１．２２
・・・小径部３．２４・・・スリップリング ５．２６・・・カーボンブラシ ７・・・電源

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに密着して回転する加熱ロールと圧着ロール
   との間に被転写手段を通過させ、被写体の写像を前記被
   転写手段に定着させる電子写真装置の熱定着ロールに於
   て、 前記加熱ロールに設けられた抵抗発熱層と、前記抵抗発
   熱層に電源を供給するべく該発熱層に接続され、かつ前
   記加熱ロールに嵌装された一対のスリップリングと、 前記各スリップリングに摺接する一対の固定ブラシとを
   有することを特徴とする熱定着ロールの通電構造。
2. （２）前記抵抗発熱層が、前記加熱ロールの軸線方向一
   端から他端に向けて螺旋状に形成されたスリットを有す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の熱定
   着ロールの通電構造。