JPH0926685A - 電荷供給装置、及び画像形成装置 - Google Patents

電荷供給装置、及び画像形成装置

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JPH0926685A
JPH0926685A JP19807595A JP19807595A JPH0926685A JP H0926685 A JPH0926685 A JP H0926685A JP 19807595 A JP19807595 A JP 19807595A JP 19807595 A JP19807595 A JP 19807595A JP H0926685 A JPH0926685 A JP H0926685A
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Atsushi Asai
淳 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触帯電方式や近接帯電方式の電荷供給装置
(帯電装置)について、簡単な構成で環境・耐久変動の
少ない安定した被帯電体帯電処理を可能にし、該電荷供
給装置を像担持体の帯電処理手段とする画像形成装置に
あっては簡単な構成で、環境・耐久変動の少ない安定し
た画像を出力させる。 【構成】 被帯電体1上に電荷供給を行なうための、少
なくとも導電性基体19及び抵抗体20からなる帯電部
材10と、該帯電部材10の導電性基体19へ電圧を印
加するための電圧発生手段23と、帯電部材10と電圧
発生手段23間に電気的に接続された電圧降下部材22
を有し、被帯電体帯電時の、帯電部材10の表面と導電
性基体19間における電圧降下値が電圧降下部材22に
おける電圧降下値よりも小さいことを特徴とする電荷供
給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被帯電体上に電荷供給
を行なって帯電(除電も含む)する電荷供給装置、及び
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真感光体や静電記録誘電
体等の像担持体に帯電工程を含む作像プロセスを適用し
て転写方式あるいは直接方式で画像形成を実行する画像
形成装置を例にして説明する。
【0003】従来、画像形成装置において、像担持体を
所要の極性・電位に帯電処理する帯電処理手段(電荷供
給装置)としては一般にコロナ帯電器が利用されてい
た。これは像担持体にコロナ帯電器をその放電開口部を
像担持体に対向させて非接触に配置し、コロナ帯電器の
放電開口部からのコロナ放電電流に像担持体面をさらす
ことで、像担持体面を帯電させる非接触帯電方式の帯電
処理手段である。
【0004】近年は、オゾンの発生がコロナ帯電器より
少ない等のことから、電圧を印加した帯電部材(以下、
電荷供給部材と記す)を被帯電体としての像担持体に接
触させて像担持体面を帯電させる接触帯電方式の帯電処
理手段、あるいはオゾンの発生がコロナ帯電器より少な
く、さらに像担持体に損傷を与えないメリットがある等
のことから、電圧を印加した電荷供給部材を被帯電体と
しての像担持体に非接触で近接させる近接帯電方式の帯
電処理手段が実用されるに至っている。
【0005】接触帯電方式の場合の帯電原理は、大きく
分けて放電と注入の2通りがあり、非接触帯電方式や近
接帯電方式の場合は放電に限られるという違いがある。
【0006】放電を使った帯電の場合、帯電時の空隙の
電界はパッシェンの法則により決定される値に下がるま
で電荷供給部材から像担持体へ放電を続け、像担持体を
帯電するので、最大でもパッシェンの法則により決定さ
れる値(1500ボルト/200ミクロンメートル程
度)になるが、像担持体に微小な塗布ムラや不純物があ
ると、その部分の絶縁耐圧が低かったりあるいは微小な
凹凸に電界が集中するためリークで絶縁破壊が生じ易
く、空隙の最大電圧は像担持体の下の導電性基盤と電荷
供給部材表面の電位差に対応した値まで上がってしま
い、大電流が流れるために電源によっては電圧降下を招
き、画像上の白抜け、黒筋等の異常画像になることがあ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの観点から従来
は、接触帯電方式や近接帯電方式の帯電処理手段におけ
る電荷供給部材としては、単層構成では中抵抗のゴム等
を用いたり、あるいは単層ゴムの表面の離型性や表面性
向上、像担持体汚染防止の目的で、多層構成にして表層
に樹脂等を被覆することがあった。
【0008】しかし、電荷供給部材の表面と該電荷供給
部材の導電性基体との間の抵抗値は高すぎると供給電荷
量が不足し帯電不良による濃度ムラ等が発生するので、
該電荷供給部材は前記のリークと合わせると抵抗値の範
囲で2オーダー程度の狭い範囲で使う必要があった。
【0009】また表面の抵抗値については、抵抗値をあ
る程度高くしないと電荷が表面方向で移動し易く、長手
方向の白スジになるので表面抵抗値を104 オーム以上
にする必要があったが、上限の抵抗値については前記の
電荷供給部材の表面と導電性基体間の抵抗値の上限より
広い範囲で使うことが可能であった。
【0010】また層構成(積層構成)の電荷供給部材で
は、表層、基層あるいは中間層のいずれかの層が、表面
と導電性基体間の抵抗値を決定する構成になっている。
このうち表層がこの抵抗値を決定する構成では、上記の
説明のように表層の抵抗値を狭い範囲に制御する必要が
あったが、次のような理由でその抵抗値を安定させるこ
とは難しかった。即ち、表層にウレタン系、EPDM系
等の樹脂やゴムを使う場合、抵抗値を制御するために樹
脂、ゴム中に導電性の酸化物等を添加して抵抗値を制御
したり、フッ素系等の樹脂を使う場合ではイオン導電性
の分子構造を取り入れることがあったが、ウレタン系、
EPDM系等の樹脂ではそれ自体の抵抗値が周囲の温湿
度、特に湿度による抵抗値変動が1オーダー以上変動す
ることが多く、またフッ素系等の樹脂ではイオン導電性
をもたせることにより導電性を付与することがあるが、
原理的に湿度に対する抵抗値変動が大きく、高温高湿か
ら常温低湿において抵抗値変動が2オーダー以上変動し
たり、また通電により分子構造に変化を生じやすく、電
荷供給部材の表面と導電性の基体間の抵抗値を実使用環
境や耐久で安定させることは困難であった。
【0011】また、特公昭64−7383号公報に開示
されているように、湿度による抵抗変動が少ない材質を
選択する試みがなされているが、表層の離型性が十分で
なかったり、耐摩耗性に問題があるなどの実用上の問題
があった。
【0012】また、基層がこの抵抗値を決定する構成で
も、基層の材質としてウレタン系、EPDM系等の樹脂
やゴムを使うことが多く、上記のように電荷供給部材の
表面と導電性の基体間の抵抗値を実使用環境や耐久で安
定させることは困難であった。
【0013】本発明は上記に鑑みて提案されたものであ
り、接触帯電方式や近接帯電方式の帯電装置即ち電荷供
給装置において簡単な構成で環境、耐久変動の少ない安
定した被帯電体帯電処理を可能にすることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする電荷供給装置及び画像形成装置である。
【0015】(1)被帯電体上に電荷供給を行なうため
の、少なくとも導電性基体及び抵抗体からなる帯電部材
と、上記帯電部材の上記導電性基体へ電圧を印加するた
めの電圧発生手段と、上記帯電部材と上記電圧発生手段
間に電気的に接続された電圧降下部材を有し、被帯電体
帯電時の、上記帯電部材の表面と導電性基体間における
電圧降下値が上記電圧降下部材における電圧降下値より
も小さいことを特徴とする電荷供給装置。
【0016】(2)上記帯電部材の被帯電体に対向する
表面は、23℃・60%の環境下において100ボルト
印加時に104 オーム以上の表面抵抗率を有することを
特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0017】(3)上記帯電部材は、23℃・60%の
環境下において100ボルト印加時に104 オームセン
チメートル以上の体積抵抗率の被覆層、及び100ボル
ト印加時に103 オームセンチメートル以下の体積抵抗
率の導電性基体を有することを特徴とする(1)に記載
の電荷供給装置。
【0018】(4)上記電圧降下部材は固定抵抗である
ことを特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0019】(5)上記電圧降下部材は可変抵抗である
ことを特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0020】(6)上記電圧降下部材は樹脂またはゴム
であることを特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0021】(7)上記帯電部材は、少なくとも帯電時
に、被帯電体と非接触であることを特徴とする(1)に
記載の電荷供給装置。
【0022】(8)上記帯電部材は、少なくとも帯電時
に、被帯電体と非接触であり、上記帯電部材と被帯電体
の最近接距離は20ミクロンメートル以上200ミクロ
ンメートル以下であることを特徴とする(1)に記載の
電荷供給装置。
【0023】(9)上記帯電部材は帯電時、像担持体に
対し同一方向または逆方向に回転することを特徴とする
(1)に記載の電荷供給装置。
【0024】(10)上記帯電部材は帯電時、被帯電体
に対し固定であることを特徴とする(1)に記載の電荷
供給装置。
【0025】(11)上記帯電部材はローラーであるこ
とを特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0026】(12)上記帯電部材はプレートであるこ
とを特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0027】(13)上記帯電部材はブラシであること
を特徴とする(1)に記載の電荷供給装置。
【0028】(14)上記被帯電体が画像形成装置にお
ける像担持体であることを特徴とする(1)に記載の電
荷供給装置。
【0029】(15)像担持体に作像プロセスを適用し
て画像形成を実行する画像形成装置において、像担持体
へ一次帯電を行なうプロセス手段が(1)乃至(13)
の何れか1つに記載の電荷供給手段であることを特徴と
する画像形成装置。
【0030】(16)像担持体に作像プロセスを適用し
て画像形成を実行する画像形成装置において、現像後転
写前の像担持体へ帯電を行なうプロセス手段が(1)乃
至(13)の何れか1つに記載の電荷供給手段であるこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0031】
【作用】接触帯電方式や近接帯電方式の帯電装置即ち電
荷供給装置において、電荷供給部材としての帯電部材と
電圧発生手段間に電気的に接続された電圧降下部材を具
備させて、被帯電体帯電時の、帯電部材の表面と導電性
基体間における電圧降下値が電圧降下部材における電圧
降下値よりも小さくすることで、帯電部材の表層の材料
の選択範囲が広がり、また抵抗値の許容範囲が従来より
広くなり、帯電部材を簡単な構成で、耐久・環境特性に
すぐれたものにでき、従って該電荷供給装置を簡単な構
成で環境・耐久変動の少ない安定した被帯電体帯電処理
が可能なものにできる。そして該電荷供給装置を像担持
体の帯電処理手段とする画像形成装置にあっては簡単な
構成で、環境・耐久変動の少ない安定した画像が得られ
た。
【0032】
【実施例】
〈第1の実施例〉(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は、転写式電子写真プロセス利用の複写機ある
いはレーザビームプリンタである。
【0033】1は矢示の時計方向に回転駆動される像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感
光ドラムと記す)である。
【0034】この感光ドラム1は、アルミニウムドラム
等の導電性基盤の外周にアモルファスシリコン、セレ
ン、OPC等の感光体層を形成具備させた、直径30〜
120mm程度のもので、最大画像幅はA4(約290
mm)、プロセススピード(回転周速度)50〜500
mm/secである。
【0035】10は感光ドラム1面に電荷供給を行なう
ための電荷供給部材(帯電部材)としての一次帯電ロー
ラーであり、回転感光ドラム1面は該帯電ローラー10
により所定の極性・電位に一様に一次帯電処理される。
この帯電ローラー10については次の(2)項で詳述す
る。
【0036】一次帯電処理された回転感光ドラム1面に
対して、不図示の画像情報露光手段(原稿画像光のスリ
ット露光手段、レーザビーム走査露光手段等)により目
的の画像情報の露光11がなされることで、回転感光ド
ラム1面に露光画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0037】その静電潜像が現像装置12により現像剤
(トナー)15でトナー画像として現像される。
【0038】回転感光ドラム1面のトナー画像は、感光
ドラム1の引き続く回転に伴い感光ドラム1と転写ロー
ラー13の圧接ニップ部である転写部に至り、不図示の
給紙機構部からレジストローラー16・転写前ガイド1
6aを経由して所定のタイミングで転写部に給送された
記録媒体としての転写材Pの面に順次に転写されてい
く。
【0039】14は現像装置12と転写部との間に感光
ドラム1面に対向させて配設したポスト帯電器であり、
現像後転写前において感光ドラム1のトナー画像面を、
トナー画像の感光ドラム1面に対する静電付着力を弱め
る方向に帯電して転写部でのトナー画像の転写材P面に
対する転写効率を向上させる働きをする。
【0040】転写部を通ってトナー画像の転写を受けた
転写材Pは、回転感光ドラム1の面から分離されて搬送
装置17により画像定着装置18に導入され、この画像
定着装置18でトナー画像の定着処理を受けて画像形成
物(コピー、プリント)として出力される。本例の画像
定着装置18は熱ローラー式の熱定着装置であり、7は
定着ローラー(ヒートローラー)、8はこの定着ローラ
ー7内に具備させた熱源としてのハロゲンヒーター、9
は定着ローラー7と相互圧接させた加圧ローラーであ
る。
【0041】一方、転写材分離後の回転感光ドラム1面
はクリーナー3により転写残りトナー等の残留付着汚染
物の除去を受けて清掃され、次いで前露光器2により全
面除電露光を受けて電気的履歴の消去がなされて、繰り
返して作像に供される。
【0042】(2)電荷供給装置 図2は電荷供給装置部分の拡大模型図である。図3はそ
の等価回路である。
【0043】感光ドラム1面に電荷供給を行なうための
電荷供給部材(帯電部材)としての一次帯電ローラー1
0はその表面は常温常湿(23℃、60%)の環境下に
おいて100ボルト印加時に104 オーム以上の表面抵
抗率を有する。本例のものは、円筒状の導電基体19
と、この基体19の外周を被覆させて設けた、抵抗体と
しての表層(表面層、被覆層)20からなり、導電基体
19は100ボルト印加時に103 オームセンチメート
ル以下の体積抵抗率を有するものであり、被覆層として
の表層20は常温常湿の環境下において100ボルト印
加時に104 オームセンチメートル以上の体積抵抗率を
有する。
【0044】円筒状の導電基体19は、例えば、直径が
10〜15ミリメートル、厚さ2〜5ミリメーメトル程
度のアルミの円筒体である。
【0045】抵抗体としての表層20は、材質がETF
E(エチレン−4フッ化エチレン共重合体)、PVdf
(ポリフッ化ビニリデン)、PFA(4フッ化エチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等の
フッ素樹脂を主成分とした厚み30〜100ミクロンメ
ートルの樹脂チューブである。
【0046】本実施例ではこの表層20は常温常湿に2
4時間以上放置のもとで、体積抵抗率は100ボルト印
加時に105 〜107 オームセンチメートル程度、表面
抵抗率は100ボルト印加時に105 〜107 オーム程
度になるように導電性粒子を適量添加してある。
【0047】導電性粒子としては酸化チタン、酸化スズ
等があるが、これらに限定されるものでない。
【0048】この一次帯電ローラー10の製造方法は表
層20のチューブに熱収縮特性をもたせたり、スプレー
塗布または溶液にディッピング後焼成する等の方法があ
る。
【0049】また、この一次帯電ローラー10の導電性
基体19と表層20の表面の間の抵抗値は、以下のよう
に測定できる。
【0050】即ち、該ローラー10を、使用する感光ド
ラム1と同一の曲率をもつアルミ等の導電体に当接さ
せ、該ローラー10の導電性基体19と導電体の間に1
00ボルトの電圧を印加することで抵抗値を求める。
【0051】本実施例ではローラー10の導電性基体1
9と表層20の表面の間の抵抗値が104 〜106 オー
ム程度になる。
【0052】帯電時のローラー10の導電性基体19と
表層20の表面の間の抵抗値は、表層20の抵抗値に電
圧依存性があるので、印加される電圧によって変わって
くるが、電圧を変えて上記の値を測定しておけば、帯電
時の電流を測定することで、帯電時の抵抗値及び電圧降
下値を推定可能である。
【0053】本実施例ではこうして得られた値が104
〜106 オーム程度であった。
【0054】本実施例において、上記の一次帯電ローラ
ー10は、その両端部側にローラー10の直径よりも少
し大径のスペーサコロ21を具備させてその両スペーサ
コロ21を感光ドラム1の両端部側の面に突き当てるこ
とで、最近接距離40μm程度の隙間(空隙)αを存し
て感光ドラム1の面に非接触に近接させて配設してあ
り、感光ドラム1と順方向に等速で回転する。逆方向に
回転駆動させてもよい。
【0055】24は一次帯電ローラー10にエッジ部を
接触させて配設した、ウレタンゴム、ポリエステル等の
材質の帯電ローラークリーニング部材であり、帯電ロー
ラー表面に付着したトナー等をスクレープしている。
【0056】23は一次帯電ローラー10の導電性基体
19へ電圧を印加するための電圧発生手段としての一次
帯電電源である。
【0057】22はこの一次帯電電源23と一次帯電ロ
ーラー10との間に介在させた電圧降下部材としての固
定抵抗器である。この固定抵抗器22の値は107 オー
ム程度であり、抵抗値の電圧依存性はない。
【0058】而して、本実施例では一次帯電電源23か
ら固定抵抗器22を介して帯電ローラー10の導電性基
体19に、直流電圧1000〜2000ボルト程度、ま
たは1800〜2500ボルト程度の振幅の交流電圧を
重畳した400〜800ボルト程度の直流電圧を印加し
て感光ドラム1を近接帯電方式で帯電処理して、現像部
位置で約400〜800ボルト程度の感光ドラムダーク
電位を得ている。
【0059】前述したように、帯電ローラー10の導電
性基体19と表層20の表面の間の抵抗値が104 〜1
6 オーム程度であり、電圧降下部材としての固定抵抗
器22の値は107 オーム程度であり、抵抗値の電圧依
存性はなく、感光ドラム帯電中の、電圧降下部材として
の該固定抵抗器22の電圧降下の値は、帯電ローラー1
0の表層20の電圧降下の値より大きいことになる。逆
にいえば、感光ドラム帯電時の、帯電ローラー10の表
面(表層20の表面)と導電性基体19間における電圧
降下値が、電圧降下部材としての固定抵抗器22におけ
る電圧降下値よりも小さいことになる。
【0060】従って、電荷供給部材としての帯電ローラ
ー10の表層20の材料の選択範囲が広がり、また抵抗
値の許容範囲が従来より広くなり、帯電ローラー10を
簡単な構成で、耐久・環境特性にすぐれたものにでき、
環境・耐久変動の少ない安定した感光ドラム帯電処理が
可能となり、環境・耐久変動の少ない安定した画像が得
られた。
【0061】電圧降下部材22として半導電性の樹脂ま
たはゴムを用いてもよい。この場合、樹脂またはゴムが
周囲の湿度により抵抗値が変動しないように、吸湿しに
くい物質で密閉した構造にしてもよい。
【0062】〈第2の実施例〉(図4) 本実施例は、電荷供給部材としての一次帯電部材を、図
4のようにプレート形態の一次帯電板(帯電プレート)
10Aにしたものである。
【0063】この帯電板10Aは、厚さ2〜30mm、
感光ドラム回転方向の幅が3〜50mmのアルミ、ステ
ンレス等の板状の導電性基体19と、この基体19の感
光ドラム対向面側に形成した、抵抗体としての表層20
からなる。
【0064】抵抗体としての表層20は、材質がPTF
E(ポリテトラフルオロエチレン)等で、常温常湿(2
3℃、60%)下で、体積抵抗率は100ボルト印加時
に105 〜107 オームセンチメートル程度、表面抵抗
率は100ボルト印加時に105 〜107 オーム程度の
ものを使用している。
【0065】電圧降下部材として可変抵抗器22を用い
ている。
【0066】本実施例において、上記の一次帯電板10
Aは、その長手両端部側にスペーサ21を具備させ、そ
の両スペーサ21を感光ドラム1の両端部側の面に突き
当てることで、最近接距離40μm程度の隙間(空隙)
αを存して感光ドラム1の面に非接触に近接させて配設
してある。
【0067】而して、本実施例では画像形成時には、一
次帯電電源23から可変抵抗器22を介して帯電板10
Aの電極部から導電性基体19に、直流電圧1000〜
2000ボルト程度、または1800〜2500ボルト
程度の振幅の交流電圧を重畳した400〜800ボルト
程度の直流電圧を印加して感光ドラム1を近接帯電方式
で帯電処理して、現像部位置で約400〜800ボルト
程度の感光ドラムダーク電位を得ている。
【0068】一方、画像形成と画像形成の間のタイミン
グで、帯電板10Aの表面に付着した、クリーニング部
からのすり抜けたトナーや紙粉を感光ドラム方向へ戻す
ために、直流のマイナス600ボルト程度を印加してい
る。
【0069】本実施例も、前述第1の実施例の場合と同
様の作用効果がある。本実施例のように、電圧降下部材
として可変抵抗器22を用いた場合、抵抗値を耐久程度
等の様々な条件により変化させて所望に調整することが
できる。
【0070】前述第1の実施例における感光ドラム1と
一次帯電ローラー10との近接隙間α、及び本実施例に
おける感光ドラム1と一次帯電板10との近接隙間α
は、最近接距離が20ミクロンメートル以上200ミク
ロンメートル以下の設定が望ましい。
【0071】〈第3の実施例〉本実施例は、電荷供給部
材としての一次帯電部材がブラシである。ブラシの材質
はナイロン等の樹脂にカーボン等の導電性粒子を添加
し、体積抵抗率は100ボルト印加時に105 〜107
オームセンチメートル程度、ブラシの太さは1〜20ミ
クロンメートル程度、ブラシの密度は10〜50000
本/平方ミリメートル程度で、導電性の電極に均一に植
毛してある。印加電圧等の条件は前記第1あるいは第2
の値と同等でよい。
【0072】以上の第1〜第3の実施例の電荷供給装置
は感光ドラム一次帯電用であったが、現像後転写前にお
いて感光ドラム1のトナー画像面を、トナー画像の感光
ドラム1面に対する静電付着力を弱める方向に帯電して
転写部でのトナー画像の転写材P面に対する転写効率を
向上させる現像後転写前のポスト帯電用に用いても同様
の効果が得られる。
【0073】電荷供給部材としての帯電部材は、導電性
基体19と抵抗体としての表層20との間に所望の中間
層を介在させた多層構成のものとすることもできるし、
被帯電体に接触させて接触帯電方式で被帯電体を帯電処
理するようにしてもよいことは勿論である。
【0074】また本発明の電荷供給装置は画像形成装置
の像担持体の帯電処理に限らず、広く被帯電体の帯電
(除電)装置として有効に使用できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接触帯電方式や近接帯電方式の帯電装置即ち電荷供給装
置において、電荷供給部材としての帯電部材と電圧発生
手段間に電気的に接続された電圧降下部材を具備させ
て、被帯電体帯電時の、帯電部材の表面と導電性基体間
における電圧降下値が電圧降下部材における電圧降下値
よりも小さくすることで、帯電部材の表層の材料の選択
範囲が広がり、また抵抗値の許容範囲が従来より広くな
り、帯電部材を簡単な構成で、耐久・環境特性にすぐれ
たものにでき、従って該電荷供給装置を簡単な構成で環
境・耐久変動の少ない安定した被帯電体帯電処理が可能
なものにできる。そして該電荷供給装置を像担持体の帯
電処理手段とする画像形成装置にあっては簡単な構成
で、環境・耐久変動の少ない安定した画像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】電荷供給装置部分の構成模型図(第1の実施
例)
【図3】その等価回路図
【図4】帯電部材が帯電板である電荷供給装置部分の構
成模型図(第2の実施例)
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体、被帯電体) 10・10A 一次帯電ローラーまたは一次帯電板
(帯電部材、電荷供給部材) 19 導電性基体 20 表層(抵抗体) 21 スペーサコロまたはスペーサ 22 電圧降下部材(抵抗器) 23 一次帯電電源 24 帯電ローラークリーニング部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体上に電荷供給を行なうための、
    少なくとも導電性基体及び抵抗体からなる帯電部材と、
    上記帯電部材の上記導電性基体へ電圧を印加するための
    電圧発生手段と、上記帯電部材と上記電圧発生手段間に
    電気的に接続された電圧降下部材を有し、被帯電体帯電
    時の、上記帯電部材の表面と導電性基体間における電圧
    降下値が上記電圧降下部材における電圧降下値よりも小
    さいことを特徴とする電荷供給装置。
  2. 【請求項2】 上記帯電部材の被帯電体に対向する表面
    は、23℃・60%の環境下において100ボルト印加
    時に104 オーム以上の表面抵抗率を有することを特徴
    とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  3. 【請求項3】 上記帯電部材は、23℃・60%の環境
    下において100ボルト印加時に104 オームセンチメ
    ートル以上の体積抵抗率の被覆層、及び100ボルト印
    加時に103 オームセンチメートル以下の体積抵抗率の
    導電性基体を有することを特徴とする請求項1に記載の
    電荷供給装置。
  4. 【請求項4】 上記電圧降下部材は固定抵抗であること
    を特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  5. 【請求項5】 上記電圧降下部材は可変抵抗であること
    を特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  6. 【請求項6】 上記電圧降下部材は樹脂またはゴムであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  7. 【請求項7】 上記帯電部材は、少なくとも帯電時に、
    被帯電体と非接触であることを特徴とする請求項1に記
    載の電荷供給装置。
  8. 【請求項8】 上記帯電部材は、少なくとも帯電時に、
    被帯電体と非接触であり、上記帯電部材と被帯電体の最
    近接距離は20ミクロンメートル以上200ミクロンメ
    ートル以下であることを特徴とする請求項1に記載の電
    荷供給装置。
  9. 【請求項9】 上記帯電部材は帯電時、像担持体に対し
    同一方向または逆方向に回転することを特徴とする請求
    項1に記載の電荷供給装置。
  10. 【請求項10】 上記帯電部材は帯電時、被帯電体に対
    し固定であることを特徴とする請求項1に記載の電荷供
    給装置。
  11. 【請求項11】 上記帯電部材はローラーであることを
    特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  12. 【請求項12】 上記帯電部材はプレートであることを
    特徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  13. 【請求項13】 上記帯電部材はブラシであることを特
    徴とする請求項1に記載の電荷供給装置。
  14. 【請求項14】 上記被帯電体が画像形成装置における
    像担持体であることを特徴とする請求項1に記載の電荷
    供給装置。
  15. 【請求項15】 像担持体に作像プロセスを適用して画
    像形成を実行する画像形成装置において、像担持体へ一
    次帯電を行なうプロセス手段が請求項1乃至請求項13
    の何れか1つに記載の電荷供給手段であることを特徴と
    する画像形成装置。
  16. 【請求項16】 像担持体に作像プロセスを適用して画
    像形成を実行する画像形成装置において、現像後転写前
    の像担持体へ帯電を行なうプロセス手段が請求項1乃至
    請求項13の何れか1つに記載の電荷供給手段であるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6173143B1 (en) 1998-08-31 2001-01-09 Gunze Limited Charged roller type electrophotographic copying apparatus
US6470161B2 (en) 2000-04-07 2002-10-22 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for minimizing toner contamination on an image formation member
US8263300B2 (en) 2008-03-03 2012-09-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, image forming apparatus, and process cartridge
US9122183B2 (en) 2012-03-16 2015-09-01 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and process cartridge
US9298113B2 (en) 2013-01-16 2016-03-29 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, image forming apparatus, and process cartridge

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