JPH09185219A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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JPH09185219A
JPH09185219A JP7354098A JP35409895A JPH09185219A JP H09185219 A JPH09185219 A JP H09185219A JP 7354098 A JP7354098 A JP 7354098A JP 35409895 A JP35409895 A JP 35409895A JP H09185219 A JPH09185219 A JP H09185219A
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voltage component
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電を帯電原理とする接触または近接帯電方
式で、ACバイアス印加方式の帯電装置、該装置を用い
た画像形成装置等の装置について、オゾン、放電生成物
の発生を最小限に抑えて被帯電体1に対する悪影響を低
減すること。 【解決手段】 被帯電体1の正規の帯電期間に先立つ期
間で、電荷供給部材31に対して所定の直流電圧成分V
DCを重畳した少なくとも3つ以上の異なるピーク間電圧
PPの交流電圧成分VACを順次印加しながら被帯電体帯
電電位を電位検知手段35で順次検知し、被帯電体1の
正規の帯電期間で、電荷供給部材31に対して上記検知
結果に基づいたピーク間電圧Vcontの交流電圧成分VAC
に所定の直流電圧成分VDCを重畳した電圧VDC+VAC
印加するように直流電源33、交流電源34、ピーク間
電圧可変手段38を制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電体の帯電装
置、該帯電装置を用いた画像形成装置等の装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真装置(レーザービーム
プリンター,複写機等)、静電記録装置等の画像形成装
置を例にして説明する。
【0003】従来、画像形成装置において、被帯電体と
しての電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体面
を帯電処理する手段・機器としてはコロナ帯電器が広く
利用されてきた。近年は、接触帯電方式や近接帯電方式
の手段・機器が注目され、その実用化もされている。
【0004】a)コロナ帯電 これは、被帯電体としての像担持体(以下、感光体と記
す)にコロナ帯電器をその放電開口部を対向させて非接
触に配設し、コロナ帯電器の放電開口部から放出される
コロナに感光体面をさらして感光体面を所定の極性・電
位に一様帯電させるものである。しかし、高圧電源を必
要とする、比較的多量のオゾンの発生等の問題がある。
【0005】b)接触帯電 これは、感光体に、ローラ型、ブレード型、ブラシ型、
磁気ブラシ型等の電荷供給部材としての帯電部材を接触
させ、この帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して感
光体面を所定の極性・電位に一様帯電させるものであ
る。コロナ帯電器による帯電処理との対比において、電
源の低電圧化が図れ、オゾンの発生量が少ない等の長所
を有している。
【0006】被帯電体としての感光体にその表面に電荷
注入層(充電層)を具備させ、電圧を印加した接触帯電
部材で電荷注入層に直接に電荷を注入して感光体面を所
定の極性・電位に帯電させる注入帯電方式もあり、これ
も接触帯電の範疇である。
【0007】接触帯電には、帯電部材に印加する帯電バ
イアス電圧を、直流電圧のみとする方式(DCバイアス
印加方式)と、直流電圧成分と交流電圧(交番電圧、脈
流電圧)成分を有する振動電圧(時間とともに電圧値が
周期的に変化する電圧)とする方式(ACバイアス印加
方式)がある。ACバイアス印加方式は交流電圧成分が
帯電の凹凸を均し、直流電圧成分により所定の電圧に収
束させるため表面電位の均一性を得易い。
【0008】ACバイアス印加方式として、特開昭63
−149669号公報に開示されるように、所望の被帯
電体表面電位Vdに相当する直流電圧に、2×Vth以
上のピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳した振動電圧を
接触帯電部材に印加して帯電を行なう方式は、交流電圧
成分による電位のならし効果を目的としたものであり、
被帯電体の電位は交流電圧のピーク間中央であるVdに
収束する。
【0009】Vthは放電開始電圧(帯電開始電圧)、
即ち、帯電部材に直流電圧を印加して被帯電体の帯電が
開始する場合の帯電部材への印加電圧値である。
【0010】c)近接帯電 帯電部材は被帯電体面に必ずしも接触させなくとも帯電
部材と被帯電体面との間に、ギャップ間電圧とパッシェ
ンカーブで決まる放電可能領域さえ確実に保証されれ
ば、非接触に近接させた配設形態であっても被帯電体の
帯電を行なわせることができる。
【0011】近接帯電はこれであり、帯電部材を被帯電
体としての感光体面に対して数10〜数100ミクロン
メートル程度の僅少な空隙部を存在させて非接触に対向
配設し、該帯電部材に帯電バイアスをDCバイアス印加
方式あるいはACバイアス印加方式で印加することで感
光体面を所定の極性・電位に一様帯電させるものであ
る。
【0012】近接帯電もコロナ帯電器による帯電処理と
の対比において、電源の低電圧化が図れ、オゾンの発生
量が少ない。また、コロナ帯電器と同様に、帯電部材が
感光体に非接触であるため感光体に損傷を与えないメリ
ットがある。
【0013】上記b)の接触帯電の場合の帯電原理は放
電と注入の2通りがあり、c)の非接触である近接帯電
の場合の帯電原理は放電に限られる。
【0014】放電による接触帯電または近接帯電におい
て、電荷供給部材としての帯電部材は、抵抗値が高い場
合には帯電に必要な電流を流すことができないために帯
電不良を起こしてしまう。逆に低すぎる場合には被帯電
体としての感光体の表面にピンホール等の低耐圧欠陥部
が存在する場合或は生じた場合に、帯電部材を通じてそ
の低耐圧欠陥部分に電流が集中し、他の部分が帯電され
ない。
【0015】そこで、中抵抗(105 〜109 Ω)のロ
ーラ型等の帯電部材が用いられ、抵抗値を制御するため
に、構成材料の樹脂やゴム中に導電性の酸化物等を添加
して抵抗値を制御したり、ポリマー中にイオン導電性の
分子構造を取り入れることがあった。
【0016】しかし、樹脂やゴム、イオン導電性物質は
長時間の通電により分子構造に変化を生じやすく比誘電
率や抵抗値が周囲の温湿度で変動することが多く、電荷
供給部材としての帯電部材の表面と導電性の基体間の比
誘電率や抵抗値を実使用環境や耐久で安定させることは
困難であった。
【0017】そのため従来は、ACバイアス印加方式に
おいては、電荷供給部材としての帯電部材と、被帯電体
としての像担持体に流れる交流電流を定電流にするよう
な制御をとることがあった。
【0018】あるいは、特開平4−181962号公報
に開示されているように、像担持体の電位を検知して帯
電部材に印加するバイアスの交流電圧成分を制御した
り、特開平4−246666号公報に開示されているよ
うに、非画像領域で交流電流を定電流制御し、画像領域
のとき検知した交流電圧を演算処理した交流電圧と、所
定の直流電圧を重畳した電圧で、定電圧制御する方法が
提案されていた。
【0019】ところで、交流電圧成分の波形が正弦波の
ときピーク間電圧と像担持体としての感光体に流れる交
流電流の関係は図9のようになる。このときの条件は、
印加電圧の直流電圧成分VDCが−500V、交流電圧成
分VACの周波数が1000Hzである。
【0020】領域1では、交流電流は空隙と感光体、帯
電ローラの静電容量分のインピーダンスに対応した値
で、空隙を通した電荷の移動(放電)はなく、ほとんど
すべて上記静電容量に対応した電荷の誘起による電流で
ある。従って、ピーク間電圧と交流電流はほぼ比例す
る。
【0021】領域2では、空隙に印加される電界強度が
放電及び逆放電のしきい値を上回るので空隙での放電の
繰返しがあり、交流電流は放電電流と誘起電流の総和に
なる。
【0022】接触による電荷注入を増大するように感光
体表面に電荷保持のための充電層を設け、かつブラシの
高速回転にように感光体と電荷供給部材としての帯電部
材の接触回数を増やすような構成をとる場合以外には、
基本的には像担持体としての感光体の帯電には放電が必
要であり、交流のときは図9において領域2に達するよ
うなピーク間電圧を使って帯電を行なわせる。
【0023】また、感光体の電位とピーク間電圧の関係
は図10に示すようになる。即ち、領域1では放電・逆
放電の繰返しがないため感光体電位はVDCに収束しない
が、領域2に達すると放電・逆放電を繰り返すことで、
感光体電位は印加した振動電圧の直流電圧成分に近い値
に収束する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】放電による接触帯電或
は近接帯電の場合も、コロナ帯電器による帯電処理との
対比においては発生オゾン量は少ないのであるが皆無で
はないので、放電生成物による悪影響がある。画像形成
装置にあっては、像担持体としての感光体面に放電生成
物が付着することで感光体表面が低抵抗化して潜像の解
像力低下により、ボケ、画像流れ等が発生しやすくな
る。
【0025】近年、高耐久性・メンテナンスフリーの利
点から、感光体にアモルファスシリコンを用いることが
あるが、このアモルファスシリコン感光体においては上
記の問題が顕著である。
【0026】即ち、比誘電率が3前後の有機(OPC)
感光体に対し、アモルファスシリコン感光体では11前
後である。感光体の静電容量が大きいと同一表面電位を
得るための電荷量が多く必要となり、放電量も多くな
る。
【0027】図11は、アモルファスシリコン感光体と
有機感光体とについて、同一条件でのピーク間電圧と交
流電流(放電電流と誘起電流の和)の比較を示したもの
で、特にアモルファスシリコン感光体で放電電流が非常
に大きくなることがわかる。
【0028】さらにアモルファスシリコン感光体は、周
知のように表面硬度が高いので、削れにくく、長寿命で
ある反面、放電生成物が付着してもそれが有機感光体の
ように感光体表面ごと削れるということができず、画像
流れやボケが発生しやすいため、これらの原因の主要因
である放電生成物の発生量をできるかぎり少なくする必
要がある。
【0029】従来の交流電流定電流制御では放電電流と
誘起電流を区別できず、両者の総和を一定に制御してい
たので、周囲環境や耐久中に帯電部材容量が変動すると
静電容量による交流のインピーダンス分、即ち誘起電流
分が変動し、結果として放電電流量が変わり、放電生成
物の発生量が変動することがあった。
【0030】また前述の特開平4−181962号公報
の場合では感光体の電位を検知するときに感光体の周方
向電位ムラや帯電部材の周方向の抵抗値、容量のムラの
影響で、必要最小限のピーク間電圧を得ることができ
ず、また特開平4−246666号公報の場合では定電
流時のピーク間電圧あるいはそれを演算処理した値から
は必ずしも必要最小限のピーク間電圧を求めることがで
きなかった。
【0031】ピーク間電圧が高すぎると、感光体表面が
オゾン、放電生成物で低抵抗化して潜像の解像力低下に
より、ボケ、画像流れ等が発生しやすくなり、逆にピー
ク間電圧が少なすぎると図9の領域1すなわち放電が行
なわれない領域になり、均一な帯電電位が得られず、白
点、黒点状の画像や、画像ムラ等の問題が発生してい
た。
【0032】特に高速の装置においては周波数のムラが
目立たないようにするために交流の周波数を高くしなけ
ればならず、放電生成物の発生量は必然的に多くなる。
【0033】そこで本発明は、放電を帯電原理とする接
触帯電方式または近接帯電方式で、ACバイアス印加方
式の帯電装置、該帯電装置を用いた画像形成装置等の装
置について、オゾン、放電生成物の発生が最小限に抑え
られるようにして、オゾン、放電生成物の被帯電体に対
する悪影響を低減すること、画像形成装置にあっては、
像担持体がアモルファスシリコン感光体の場合でも像担
持体表面の放電生成物による低抵抗化で潜像の解像力が
低下することによる、ボケ、画像流れ等の発生を防止し
て常に鮮鋭な画像を出力させること、像担持体へのダメ
ージを少なくすることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする帯電装置および画像形成装置である。
【0035】(1)移動する被帯電体に電荷供給部材を
接触または近接させて配設し、該電荷供給部材に直流電
圧成分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して放電
により被帯電体を帯電する帯電装置において、電荷供給
部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力する直流電
源と、電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を
出力する交流電源と、交流電源から出力させる交流電圧
のピーク間電圧を変えるピーク間電圧可変手段と、電荷
供給部材よりも被帯電体移動方向下流側の被帯電体部分
の帯電電位を検知する電位検知手段と、被帯電体の正規
の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部材に対して所定
の直流電圧成分(0Vも含む、以下同じ)を重畳した少
なくとも3つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分
を順次印加しながら被帯電体帯電電位を前記電位検知手
段で順次検知し、被帯電体の正規の帯電期間で、電荷供
給部材に対して上記検知結果に基づいたピーク間電圧の
交流電圧成分に所定の直流電圧成分(前記の所定の直流
電圧成分と異なっても可、以下同じ)を重畳した電圧を
印加するように前記の直流電源、交流電源、ピーク間電
圧可変手段を制御する制御手段(定電圧制御手段)とを
有することを特徴とする帯電装置。
【0036】(2)移動する被帯電体に電荷供給部材を
接触または近接させて配設し、該電荷供給部材に直流電
圧成分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して放電
により被帯電体を帯電する帯電装置において、電荷供給
部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力する直流電
源と、電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を
出力する交流電源と、交流電源から出力させる交流電圧
のピーク間電圧を変えるピーク間電圧可変手段と、被帯
電体と電荷供給手段間に流れる交流電流を検知する電流
検知手段と、被帯電体の正規の帯電期間に先立つ期間
で、電荷供給部材に対して所定の直流電圧成分を重畳し
た少なくとも3つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧
成分を順次印加しながら被帯電体と電荷供給部材間に流
れる交流電流を前記電流検知手段で順次検知し、被帯電
体の正規の帯電期間で、電荷供給部材に対して、上記検
知結果に基づいたピーク間電圧の交流電圧成分に所定の
直流電圧成分を重畳した電圧、また上記検知結果に基づ
いた交流電流が流れるように電圧を印加するように前記
の直流電源、交流電源、ピーク間電圧可変手段を制御す
る制御手段(定電流制御手段)とを有することを特徴と
する帯電装置。
【0037】(3)画像形成装置における像担持体の帯
電手段であることを特徴とする(1)または(2)に記
載の帯電装置。
【0038】(4)像担持体がアモルファスシリコン感
光体であることを特徴とする(3)に記載の帯電装置。
【0039】(5)移動する像担持体に帯電工程を有す
る作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成
装置において、像担持体の帯電工程手段が、移動する像
担持体に電荷供給部材を接触または近接させて配設し、
該電荷供給部材に直流電圧成分と交流電圧成分を有する
振動電圧を印加して像担持体を帯電する帯電装置であ
り、電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出
力する直流電源と、電荷供給部材に対する振動電圧の交
流電圧成分を出力する交流電源と、交流電源から出力さ
せる交流電圧のピーク間電圧を変えるピーク間電圧可変
手段と、電荷供給部材よりも像担持体移動方向下流側の
像担持体部分の帯電電位を検知する電位検知手段と、像
担持体の正規の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部材
に対して所定の直流電圧成分を重畳した少なくとも3つ
以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分を順次印加し
ながら像担持体帯電電位を前記電位検知手段で順次検知
し、像担持体の正規の帯電期間で、電荷供給部材に対し
て上記検知結果に基づいたピーク間電圧の交流電圧成分
に所定の直流電圧成分を重畳した電圧を印加するように
前記の直流電源、交流電源、ピーク間電圧可変手段を制
御する制御手段(定電圧制御手段)とを有することを特
徴とする画像形成装置。
【0040】(6)移動する像担持体に帯電工程を有す
る作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成
装置において、像担持体の帯電手段が、移動する像担持
体に電荷供給部材を接触または近接させて配設し、該電
荷供給部材に直流電圧成分と交流電圧成分を有する振動
電圧を印加して放電により被帯電体を帯電する帯電装置
であり、電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分
を出力する直流電源と、電荷供給部材に対する振動電圧
の交流電圧成分を出力する交流電源と、交流電源から出
力させる交流電圧のピーク間電圧を変えるピーク間電圧
可変手段と、像担持体と電荷供給手段間に流れる交流電
流を検知する電流検知手段と、像担持体の正規の帯電期
間に先立つ期間で、電荷供給部材に対して所定の直流電
圧成分を重畳した少なくとも3つ以上の異なるピーク間
電圧の交流電圧成分を順次印加しながら像担持体と電荷
供給部材間に流れる交流電流を前記電流検知手段で順次
検知し、像担持体の正規の帯電期間で、電荷供給部材に
対して、上記検知結果に基づいたピーク間電圧の交流電
圧成分に所定の直流電圧成分を重畳した電圧、また上記
検知結果に基づいた交流電流が流れるように電圧を印加
するように前記の直流電源、交流電源、ピーク間電圧可
変手段を制御する制御手段(定電流制御手段)とを有す
ることを特徴とする画像形成装置。
【0041】(7)像担持体がアモルファスシリコン感
光体であることを特徴とする(5)または(6)に記載
の画像形成装置。
【0042】〈作 用〉ACバイアス印加方式の接触帯
電又は近接帯電では、オゾンや放電生成物の発生量は誘
起電流に依存せず、単純に放電電流に依存する。従っ
て、放電電流を最少限にすることでオゾン、放電生成物
の発生を最少限にできる。
【0043】ところが、従来の制御方法では、放電電流
と誘起電流の総和である総電流の制御(総電流中の放電
電流分が分からないままでの制御)しか行っていない。
【0044】このような制御方法では放電電流と誘起電
流量の分離をすることはできない。放電電流と誘起電流
を分離する為には本発明のように帯電後の被帯電体電位
を検知したり、ピーク間電圧と総電流の線形性を見るこ
とが必要である。また、放電電流を最少限にするために
は放電・逆放電の繰返しを開始する放電開始ピーク間電
圧で常に帯電を行えば良い。しかし、放電開始ピーク間
電圧は、電荷供給部材(帯電部材)の抵抗値、容量の環
境特性や、経時変化により変化する。そのため、放電開
始ピーク間電圧を検知する必要がある。放電開始ピーク
間電圧を検知する為には総電流(放電開始ピーク間電圧
以下では総電流=誘起電流、放電開始ピーク間電圧以上
では総電流=誘起電流+放電電流)が変化する点を検知
すれば良い。放電開始ピーク間電圧が検知できたなら、
放電開始ピーク間電圧と同じ(又は少し高い)電圧を印
加することで、目的とする「放電電流を最少限にする」
ことが可能になる。
【0045】電荷供給部材に対する印加振動電圧の交流
電圧成分は前述の放電開始電圧(帯電開始電圧)Vth
の2倍以上のピーク間電圧を持つのがよい。また交流電
圧成分の波形としては、正弦波・矩形波・三角波等適宜
使用可能である。また直流電源を周期的にON・OFF
することによって形成された矩形波であってもよい。こ
のとき交流電圧を制御するとはそのピーク間電圧を制御
すればよい。このように交流電圧成分は周期的にその電
圧が変化するようなバイアスが使用できる。
【0046】ACバイアス印加方式のコロナ帯電におい
てもオゾン、放電生成物の発生量は誘起電流に依存せ
ず、単純に放電電流に依存するが、コロナ帯電において
は放電インピーダンスは耐久、環境でそれほど大きく変
化せず、従来一般に行われている総電流を定電流制御す
ることで常にほぼ一定の被帯電体方向放電電流を与える
ことが可能であり、本発明におけるような必要性は少な
いが採用することもできる。
【0047】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザー
ビームプリンターあるいは複写機である。
【0048】1は像担持体(被帯電体)としての回転ド
ラム型の電子写真感光体である。本例の感光体1は、導
電性基体としてのアルミニウムシリンダー1bの外周面
に、厚み約30ミクロンメートルのアモルファスシリコ
ン感光体層1aを形成した、直径100ミリメートルの
回転ドラム型アモルファスシリコン感光体であり、中心
支軸1cを中心に矢示の時計方向に500mm/sec
の周速度(プロセススピード)で不図示の駆動機構によ
り回転駆動される。
【0049】感光体1はその回転過程において、前露光
器2による除電露光で電気的メモリーの消去を受け、表
面電位がゼロボルトに減衰される。
【0050】次いで、帯電手段3にて所定の極性・電位
に一様に一次帯電処理される。帯電手段3は本例は帯電
部材(電荷供給部材)31を感光体1に近接配設した近
接帯電方式である。帯電部材31は本例は、導電性芯金
(電極)としてのアルミニウムシリンダー31aと、そ
の外周面に形成した厚み約100ミクロンメートルの半
導電性フッ素樹脂層31bからなる直径20ミリメート
ルのローラ型部材(以下、帯電ローラと記す)であり、
感光体1との間に約50ミクロンメートルの空隙部αを
存在させて感光体1に並行に非接触に近接保持させてあ
る。この帯電ローラ31は非回転に保持させてもよい
し、回転させるようにしてもよい。
【0051】帯電ローラ31のアルミニウムシリンダー
部31aには帯電バイアス印加電源32から、直流電圧
成分VDC と交流電圧成分VAC を有する所定の振動電圧
(VDC+VAC (2×Vth以上のVPP))が印加され
る。これにより回転する感光体1の表面が近接帯電方式
・ACバイアス印加方式で所定の極性・電位に一様に一
次帯電処理される。
【0052】次いで、その回転感光体1の一次帯電面に
対して不図示の画像露光手段(レーザービーム走査露光
機構、原稿画像光のスリット結像露光機構等)により目
的の画像情報の画像露光Lがなされることにより回転感
光体1の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が順次
に形成されていく。
【0053】次いで、その静電潜像は現像装置4により
トナー画像として反転現像あるいは正規現像される。4
aは現像ローラ(現像スリーブ)、4bは現像バイアス
印加電源である。
【0054】回転感光体1に形成されたトナー画像は感
光体1と転写手段としての転写ローラ5との当接ニップ
部である転写部Tにおいて、該転写部Tに不図示の給紙
機構部からレジストローラ6をとおして所定のタイミン
グにて給送された被記録材(被転写材)Pに順次に転写
されていく。5aは転写ローラ5に対する転写バイアス
印加電源である。
【0055】転写部Tでトナー画像の転写を受けた被記
録材Pは転写部Tを通過して回転感光体1面から分離さ
れ、ガイド部材7で定着装置8へ導入されてトナー画像
の定着処理を受け、画像形成物(プリント、コピー)と
して出力される。両面画像形成モードや多重画像形成モ
ードの場合は定着装置8を出た記録材Pは転写部Tへの
不図示の再循環機構に導入される。
【0056】一方、記録材分離後の回転感光体1面はク
リーニング装置9により転写残りトナー等の残存付着物
の除去を受けて清掃され繰り返して画像形成に供され
る。9aはクリーニングブレードである。 (2)帯電バイアス制御 帯電ローラ31に対する帯電バイアス印加電源32は、
直流電源33と、交流電源34を有し、所定の直流電圧
成分VDC と交流電圧成分VAC を重畳した振動電圧(V
DC+VAC)を印加する。
【0057】直流電源33は制御回路(CPU)36に
よりレギュレーター37を介して電圧制御やON/OF
Fタイミング制御等がなされる。
【0058】交流電源34は制御回路36によりピーク
間電圧可変手段としてのピーク間電圧可変回路38を介
してピーク間電圧制御やON/OFFタイミング制御等
がなされる。
【0059】35は帯電電位検知手段としての電位セン
サーであり、帯電ローラ31よりも感光体回転方向下流
側の感光体面部分、本例では帯電ローラ31と画像露光
位置との間の感光体面部分の帯電電位を検知する。電位
センサー35の帯電電位検知情報は制御回路36に入力
する。
【0060】図2は制御シーケンスを示すタイミングチ
ャート、図3は制御フローを示す図である。
【0061】画像形成装置は、メイン電源スイッチの投
入で、まず所定のウォーミングアップシーケンス動作
(前多回転期間)が実行される。ウォーミングアップ動
作はメインモータの駆動、感光体の回転、定着装置8の
加熱立ち上げ、その他所定のプロセス機器の駆動や通電
等の準備動作である。
【0062】所定のウォーミングアップシーケンス動作
が終了すると、感光体の回転等が停止され、画像形成装
置は制御回路に印字信号(コピー信号)オンが入力する
までスタンバイ(待機)状態となる。
【0063】制御回路に印字信号オンが入力すると、感
光体の回転がなされ、所定の前回転シーケンス動作が実
行された後、画像形成期間に入り、所定の1枚あるいは
連続複数枚(マルチ)の画像形成プロセス動作が実行さ
れる。
【0064】所定の1枚あるいは複数枚の画像形成プロ
セス動作が終了すると、感光体の回転等が停止され、画
像形成装置は制御回路に次の印字信号オンが入力するま
でスタンバイ状態となる。
【0065】図2と図3は上記のうちの前回転期間にお
ける制御シーケンスのタイミングチャートと制御フロー
である。本例においては、画像形成期間に先立つ非画像
形成期間である前回転期間において帯電バイアス制御シ
ーケンスを次のように実行させている。
【0066】1)画像形成装置のスタンバイ状態におい
て、印字信号オンが制御回路に入力することで、感光体
の回転がなされて前回転期間に入る(ステップS1)。
【0067】2)前回転期間においては、前露光器2、
帯電バイアス印加電源32がオンとなる。帯電バイアス
印加電源32のオンにより、帯電ローラ31にはVDC
ACの帯電バイアス電圧が印加されて回転感光体1の帯
電がなされる。
【0068】この場合において、本例では帯電バイアス
印加電源32の直流電源33の直流電圧出力VDCは制御
回路36・レギュレーター37によりVDC=500Vに
固定される。
【0069】また交流電源34の交流電圧出力VACは制
御回路36・ピーク間電圧可変回路38により出力交流
電圧VACのピーク間電圧VPPが前回転期間の感光体1周
分のタイミングで順次切り換えられる(ステップS
2)。本例では出力交流電圧VACのピーク間電圧VPP
切り換えは順に、0、200、400、600、80
0、1000、1200、1400、1600ボルトと
している。
【0070】3)出力交流電圧VACの上記の各切り換え
ピーク間電圧VPP状態時毎における感光体帯電電位が電
位センサー35と制御回路36で各々順次読み取られ、
制御回路36はその演算回路で各々の最小値の読取り、
あるいは平均値を演算する(ステップS3)。
【0071】各切り換えピーク間電圧VPP状態時毎にお
ける感光体帯電電位の読み取りタイミングは帯電位置
(帯電ローラ位置)から電位センサー35の位置までの
感光体回転移動時間を考慮する。
【0072】4)検知した感光体帯電電位とピーク間電
圧VPPの関係を、制御回路36の演算回路で図10のよ
うに2本の直線近似を行ない(ステップS4)、放電開
始のピーク間電圧Vthを求める(ステップS5)。
【0073】このとき直線近似のサンプル数は低電圧側
から順次1つずつ増やし、最大電圧の感光体帯電電位が
近似した直線から一定の誤差範囲を超えたとき、最大電
圧は領域2に入っているものとして領域1の近似には入
れないように判断する。
【0074】こうして求めた放電開始のピーク間電圧V
thに一定値を加えるか一定値を掛ける補正演算を行な
う。この補正ピーク間電圧をVcontとする。
【0075】5)各切り換えピーク間電圧VPP状態時毎
における感光体帯電電位の順次読み取り後、帯電ローラ
1に対する帯電バイアスVDC+VACの印加感光体1の電
位をゼロボルトに減衰させるために前露光を点灯させ
る。
【0076】6)その後も感光体1の回転駆動は続行さ
れ、画像形成開始信号により画像形成期間に入る。
【0077】この画像形成期間における帯電ローラ31
による感光体1の帯電は、交流電源34の出力交流電圧
ACが制御回路36・ピーク間電圧可変回路38により
上記の前回転期間において求められた補正ピーク間電圧
Vcontのものに制御され、また直流電源33の出力直流
電圧VDCが制御回路36・レギュレーター37によりあ
らかじめ決められた任意の電圧(制御時(画像形成中)
のVDCの必要はない、以下同じ)に制御されて、そのV
DC+VACが帯電バイアスとして帯電ローラ31に印加さ
れることで行われる。
【0078】〈実施形態例2〉(図4〜図6) 本例は上記実施形態例1との対比において、電位センサ
ー35(図1)は具備せず、その代わり図4のように制
御系に、感光体1と帯電ローラ31間に流れる交流電流
を検知する検知手段としての電流検知回路39を具備さ
せてある。
【0079】そして図5の制御シーケンスのタイミング
チャート、図6の制御フローに示すように、 1)画像形成期間に先立つ非画像形成期間である前回転
期間(ステップS1)において、帯電バイアス印加電源
32の直流電源33の直流電圧出力は制御回路36・レ
ギュレーター37によりVDC=500Vに固定させて、
また交流電源34の交流電圧出力は制御回路36・ピー
ク間電圧可変回路38により出力交流電圧VACのピーク
間電圧VPPを前回転期間の感光体1周分のタイミング
で、0、200、400、600、800、1000、
1200、1400、1600ボルトと順次切り換えさ
せる(ステップS2)。
【0080】2)出力交流電圧VACの上記の各切り換え
ピーク間電圧VPP状態時毎における帯電ローラ31の総
電流値(感光体1と帯電ローラ31間を流れる交流電流
値)が電流検知回路39で各々読み取られ、制御回路3
6の演算回路で各々の平均値が演算される(ステップS
3)。
【0081】3)読み取った帯電ローラ31の総電流と
ピーク間電圧のうち領域1について図9のように直線近
似を行ない、放電開始のピーク間電圧Vthを求める
(ステップS5)。
【0082】このとき直線近似のサンプル数は低電圧側
から順次1つずつ増やし、最大電圧の総電流値が近似し
た直線から一定の誤差範囲を超えたとき、最大電圧は領
域2に入っているものとして近似には入れないように判
断する。
【0083】こうして求めた放電開始のピーク間電圧V
thに一定値を加えるか一定値を掛ける補正演算を行な
う。この補正ピーク間電圧をVcontとする。
【0084】4)各切り換えピーク間電圧VPP状態時毎
における感光体帯電電位の順次読み取り後、帯電ローラ
1に対する帯電バイアスVDC+VACの印加感光体1の電
位をゼロボルトに減衰させるために前露光を点灯させ
る。
【0085】5)その後も感光体1の回転駆動は続行さ
れ、画像形成開始信号により画像形成期間に入る。
【0086】この画像形成期間における帯電ローラ31
による感光体1の帯電は、交流電源34の出力交流電圧
ACが制御回路36・ピーク間電圧可変回路38により
上記の前回転期間において求められた補正ピーク間電圧
Vcontのものに制御され、また直流電源33の出力直流
電圧VDCが制御回路36・レギュレーター37によりあ
らかじめ決められた任意の電圧に制御されて、そのVDC
+VACが帯電バイアスとして帯電ローラ31に印加され
ることで行われる。あるいは検知結果に基づいた交流電
流値で定電流制御を行う。
【0087】他の装置構成、制御は実施形態例1と同様
である。
【0088】〈実施形態例3〉(図7) 本例では一次帯電前(帯電直前の電位)の感光体電位を
ゼロボルトではなく、数100ボルトの一定電位に帯電
しておくものである。例えば、転写帯電器で帯電させる
(前露光はOFF)。
【0089】1)画像形成期間に先立つ非画像形成期間
である前回転期間において、帯電バイアス印加電源32
から帯電ローラ3に対する印加電圧VDC+VACの直流電
圧成分VDCをゼロボルトに固定して、交流電圧成分VAC
のピーク間電圧VPPを感光体1周分のタイミングで順次
切り換える。
【0090】切り換えるピーク間電圧VPPは順に0、2
00、400、600、800、1000、1200、
1400、1600ボルトとして、この各切り換えピー
ク間電圧VPP状態時毎における感光体帯電電位が電位セ
ンサー35と制御回路36で各々順次読み取られ、制御
回路36はその演算回路で各々の各々の最大値の読み取
り、あるいは平均値を演算する。
【0091】各切り換えピーク間電圧VPP状態時毎にお
ける感光体帯電電位の読み取りタイミングは帯電位置
(帯電ローラ位置)から電位センサー35の位置までの
感光体回転移動時間を考慮する。
【0092】2)検知した感光体帯電電位とピーク間電
圧VPPの関係を、制御回路36の演算回路で図7のよう
に2本の直線近似を行ない、放電開始のピーク間電圧V
thを求める。
【0093】このとき直線近似のサンプル数は低電圧側
から順次1つずつ増やし、最大電圧の感光体帯電電位が
近似した直線から一定の誤差範囲を超えたとき、最大電
圧は領域2に入っているものとして領域1の近似には入
れないように判断する。
【0094】3)こうして求めた放電開始のピーク間電
圧Vthに一定値を加えるか一定値を掛ける補正演算を
行なう。この補正ピーク間電圧をVcontとする。
【0095】4)画像形成期間における帯電ローラ31
による感光体1の帯電は、交流電源34の出力交流電圧
ACが制御回路36・ピーク間電圧可変回路38により
上記の前回転期間において求められた補正ピーク間電圧
Vcontのものに制御され、また直流電源33の出力直流
電圧VDCが制御回路36・レギュレーター37によりあ
らかじめ決められた任意の電圧に制御されて、そのVDC
+VACが帯電バイアスとして帯電ローラ31に印加され
ることで行われる。
【0096】〈実施形態例4〉(図8) 本例では放電電流分を分離して、そこから最適電圧を決
めるものである。
【0097】前述図9から放電電流分だけを算出したも
のが図8である。
【0098】均一に帯電が行なわれるための最小の放電
電流値はあらかじめ決めておく一定値Imin とする。
【0099】放電電流分がこの値Imin になるような総
電流Icを図9から求め、画像形成時はこの総電流Ic
で定電流制御を行なうか、この総電流Icと対応する電
圧で定電圧制御を行なうのが本例である。
【0100】〈その他〉 a)以上の各実施形態例では、被帯電体としての像担持
体をアモルファスシリコン感光体としたが、OPC、セ
レン、その他の感光体でも応用可能なことはもちろんで
ある。また被帯電体としての像担持体は静電記録におけ
る誘電体であってもよい。回転ドラム型に限らず、回動
ベルト型、走行ウエブ型等にすることもできる。被帯電
体は像担持体に限られるものでもない。
【0101】b)各実施形態例では、電荷供給部材とし
ての帯電部材は近接配置のローラ体としたが、放電を用
いた帯電部材であれば、被帯電体に接触配設するもので
も、非接触に配設するものでもよく、また形態・形状・
材質等も適宜であり、ローラ体に限らず、ブラシ体、プ
レート体、ブレード体、ブロック体、ロッド体、ワイヤ
体等のものにすることができる。
【0102】c)交流電圧成分のピーク間電圧の制御シ
ーケンスは画像形成装置の前回転期間以外にも、前多回
転期間、紙間、後回転期間等の非画像形成期間に実行さ
せることもできる。
【0103】d)画像形成装置は、像担持体を帯電処理
する工程を含む作像プロセスにより像担持体に目的の画
像情報に対応したルーズ画像を形成させ、その画像を被
記録材に転写せずに画像表示部に位置させて表示・閲読
に供した後、像担持体から除去(消去)して、像担持体
は繰り返して作像に供する画像形成表示装置であっても
よい。本発明の画像形成装置にはこのような装置も含
む。
【0104】e)本発明の帯電装置は実施形態例のよう
な画像形成装置における像担持体の帯電処理手段として
ばかりでなく、広く被帯電体の帯電処理手段として有効
に使用できることはもちろんである。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放
電を帯電原理とする接触帯電方式または近接帯電方式
で、ACバイアス印加方式の帯電装置、該帯電装置を用
いた画像形成装置等の装置について、オゾン、放電生成
物の発生が最小限に抑えられ、オゾン、放電生成物の被
帯電体に対する悪影響を低減することができ、画像形成
装置にあっては、像担持体がアモルファスシリコン感光
体の場合でも像担持体表面の放電生成物による低抵抗化
で潜像の解像力が低下することによる、ボケ、画像流れ
等の発生を防止して常に鮮鋭な画像を出力させること、
像担持体へのダメージを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図と帯電部材に
対する帯電バイアス印加系のブロック図
【図2】帯電バイアスの制御シーケンスのタイミングチ
ャート
【図3】その制御シーケンスのフロー図
【図4】実施形態例2における帯電部材に対する帯電バ
イアス印加系のブロック図
【図5】帯電バイアスの制御シーケンスのタイミングチ
ャート
【図6】その制御シーケンスのフロー図
【図7】実施形態例3における、交流電圧成分のピーク
間電圧と感光体帯電電位の関係図
【図8】実施形態例4における、交流電圧成分のピーク
間電圧と放電電流の関係図
【図9】帯電バイアスの交流電圧成分のピーク間電圧と
総電流の説明図
【図10】帯電バイアスの交流電圧成分のピーク間電圧
と感光体帯電電位の関係図
【図11】アモルファスシリコン感光体とOPC感光体
との、帯電バイアスの交流電圧成分のピーク間電圧と電
流特性図
【符号の説明】
1・・・感光体(像担持体、被帯電体) 2・・・前露光器(除電露光器) 3・・・帯電装置の総括符号 31・・・帯電ローラ(電荷供給部材) 32・・・帯電バイアス印加電源 33・・・直流電源 34・・・交流電源 35・・・電位センサー(電位検知手段) 36・・・制御回路 37・・・レギュレーター 38・・・ピーク間電圧可変回路 39・・・電流検知回路 4・・・現像装置 5・・・転写ローラ 6・・・レジストローラ 7・・・ガイド部材 8・・・定着装置 9・・・クリーニング装置 P・・・被記録材(被転写材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する被帯電体に電荷供給部材を接触
    または近接させて配設し、該電荷供給部材に直流電圧成
    分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して放電によ
    り被帯電体を帯電する帯電装置において、 電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力す
    る直流電源と、 電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を出力す
    る交流電源と、 交流電源から出力させる交流電圧のピーク間電圧を変え
    るピーク間電圧可変手段と、 電荷供給部材よりも被帯電体移動方向下流側の被帯電体
    部分の帯電電位を検知する電位検知手段と、 被帯電体の正規の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部
    材に対して所定の直流電圧成分を重畳した少なくとも3
    つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分を順次印加
    しながら被帯電体帯電電位を前記電位検知手段で順次検
    知し、被帯電体の正規の帯電期間で、電荷供給部材に対
    して上記検知結果に基づいたピーク間電圧の交流電圧成
    分に所定の直流電圧成分を重畳した電圧を印加するよう
    に前記の直流電源、交流電源、ピーク間電圧可変手段を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする帯電装
    置。
  2. 【請求項2】 移動する被帯電体に電荷供給部材を接触
    または近接させて配設し、該電荷供給部材に直流電圧成
    分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して放電によ
    り被帯電体を帯電する帯電装置において、 電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力す
    る直流電源と、 電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を出力す
    る交流電源と、 交流電源から出力させる交流電圧のピーク間電圧を変え
    るピーク間電圧可変手段と、 被帯電体と電荷供給手段間に流れる交流電流を検知する
    電流検知手段と、 被帯電体の正規の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部
    材に対して所定の直流電圧成分を重畳した少なくとも3
    つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分を順次印加
    しながら被帯電体と電荷供給部材間に流れる交流電流を
    前記電流検知手段で順次検知し、被帯電体の正規の帯電
    期間で、電荷供給部材に対して、上記検知結果に基づい
    たピーク間電圧の交流電圧成分に所定の直流電圧成分を
    重畳した電圧、また上記検知結果に基づいた交流電流が
    流れるように電圧を印加するように前記の直流電源、交
    流電源、ピーク間電圧可変手段を制御する制御手段とを
    有することを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置における像担持体の帯電手
    段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 像担持体がアモルファスシリコン感光体
    であることを特徴とする請求項3に記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 移動する像担持体に帯電工程を有する作
    像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成装置
    において、 像担持体の帯電手段が、移動する像担持体に電荷供給部
    材を接触または近接させて配設し、該電荷供給部材に直
    流電圧成分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して
    放電により像担持体を帯電する帯電装置であり、 電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力す
    る直流電源と、 電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を出力す
    る交流電源と、 交流電源から出力させる交流電圧のピーク間電圧を変え
    るピーク間電圧可変手段と、 電荷供給部材よりも像担持体移動方向下流側の像担持体
    部分の帯電電位を検知する電位検知手段と、 像担持体の正規の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部
    材に対して所定の直流電圧成分を重畳した少なくとも3
    つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分を順次印加
    しながら像担持体帯電電位を前記電位検知手段で順次検
    知し、像担持体の正規の帯電期間で、電荷供給部材に対
    して上記検知結果に基づいたピーク間電圧の交流電圧成
    分に所定の直流電圧成分を重畳した電圧を印加するよう
    に前記の直流電源、交流電源、ピーク間電圧可変手段を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 移動する像担持体に帯電工程を有する作
    像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成装置
    において、 像担持体の帯電手段が、移動する像担持体に電荷供給部
    材を接触または近接させて配設し、該電荷供給部材に直
    流電圧成分と交流電圧成分を有する振動電圧を印加して
    放電により被帯電体を帯電する帯電装置であり、 電荷供給部材に対する振動電圧の直流電圧成分を出力す
    る直流電源と、 電荷供給部材に対する振動電圧の交流電圧成分を出力す
    る交流電源と、 交流電源から出力させる交流電圧のピーク間電圧を変え
    るピーク間電圧可変手段と、 像担持体と電荷供給手段間に流れる交流電流を検知する
    電流検知手段と、 像担持体の正規の帯電期間に先立つ期間で、電荷供給部
    材に対して所定の直流電圧成分を重畳した少なくとも3
    つ以上の異なるピーク間電圧の交流電圧成分を順次印加
    しながら像担持体と電荷供給部材間に流れる交流電流を
    前記電流検知手段で順次検知し、像担持体の正規の帯電
    期間で、電荷供給部材に対して、上記検知結果に基づい
    たピーク間電圧の交流電圧成分に所定の直流電圧成分を
    重畳した電圧、また上記検知結果に基づいた交流電流が
    流れるように電圧を印加するように前記の直流電源、交
    流電源、ピーク間電圧可変手段を制御する制御手段とを
    有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体がアモルファスシリコン感光体
    であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載
    の画像形成装置。
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