JP5328470B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Description

本発明は、像担持体を帯電するための帯電装置を備えた画像形成装置に関する。より詳しくは、像担持体に近接又は接触配置され電圧が印加された帯電部材により像担持体の帯電を行う帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、例えば、電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装置において感光体、誘電体等の像担持体(被帯電体)の表面を帯電させる方法としては、コロナ帯電が一般的であった。コロナ帯電は、細いコロナ放電ワイヤに高圧を印加して発生するコロナを像担持体表面に作用させて帯電を行なう非接触帯電である。
近年は、低圧プロセス、低オゾン発生量、低コストなどの点から、ローラ型、ブレード型などの帯電部材を像担持体表面に接触させ、帯電部材に電圧を印加することにより像担持体表面を帯電させる接触帯電方式が主流となりつつある。特にローラ型の帯電部材は長期にわたって安定した帯電を行なうことが可能である。
帯電部材に対する印加電圧は直流電圧のみでも良いが、振動電圧を印加し、プラス側、マイナス側への放電を交互に起こすことで帯電を均一に行なわせることができる。
例えば、直流電圧を印加したときの被帯電体の放電開始しきい値電圧(帯電開始電圧)の2倍以上のピーク間電圧を有する交流電圧と、直流電圧(直流オフセットバイアス)とを重畳した振動電圧を印加することが知られている。これにより、被帯電体の帯電を均す効果があり均一な帯電を行なうことできる。
振動電圧の波形としては正弦波に限らず、矩形波、三角波、パルス波でも良い。振動電圧は直流電圧を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波の電圧や、直流電圧の値を周期的に変化させて交流電圧と直流電圧との重畳電圧と同じ出力としたものも含む。
上記のように、帯電部材に振動電圧を印加して帯電する接触帯電方式を以下「AC帯電方式」と記す。また、直流電圧のみを印加して帯電する接触帯電方式を「DC帯電方式」と記す。
しかし、AC帯電方式においては、DC帯電方式と比べ、像担持体への放電量が増えるため、像担持体削れ等の像担持体劣化を促進するとともに、放電生成物による高温高湿環境での画像流れ等の異常画像が発生する場合があった。
この問題を改善するためには、必要最小限の電圧印加により、プラス側、マイナス側へ交互に起こす放電を最小限とする必要がある。
しかし、実際には電圧と放電量の関係は常に一定ではなく、例えば、像担持体である感光体の感光体層の膜厚、帯電部材や空気の環境変動等により変化する。低温低湿環境(L/L)では材料が乾燥して抵抗値が上昇し放電しにくくなるため、均一な帯電を得るためには一定値以上のピーク間電圧が必要となる。しかし、このL/L環境において帯電均一性が得られる最低の電圧値においても、高温高湿環境(H/H)で帯電動作を行った場合、逆に材料が吸湿し抵抗値が低下するため、帯電部材は必要以上の放電を起こすことになる。結果、放電量が増加すると、画像流れ・ボケの発生、トナー融着の発生、像担持体表面の劣化による像担持体削れ、短命化などの問題が起こる。
この環境変動による放電の増減の抑制するために、上記のような常に一定の交流電圧を印加する「AC定電圧制御方式」のほかに、帯電部材に交流電圧を印加することで流れる交流電流値を制御する「AC定電流制御方式」が提案されている。このAC定電流制御方式によれば、材料の抵抗が上昇するL/L環境では交流電圧のピーク間電圧値を上げ、逆に材料の抵抗が下降するH/H環境ではピーク間電圧値を下げることができるため、AC定電圧制御方式に比べ放電の増減を抑制することが可能である。
ここで、帯電部材は、像担持体面に必ずしも接触している必要はない。帯電部材と像担持体との間に、ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放電可能領域さえ確実に保証されれば、例えば数10μmの空隙(間隙)を存して非接触に近接配置されていてもよい(近接帯電)。本発明においてはこの近接帯電の場合も接触帯電の範疇とする。
しかしながら、更なる像担持体の長寿命化を目指したとき、AC定電流制御方式においても、帯電部材の製造ばらつきや汚れによる抵抗値変動、耐久による像担持体の静電容量変動、本体高圧装置のばらつきなどによる放電量の増減を抑制するには完全ではない。この放電量の増減を抑えるためには、帯電部材の製造ばらつき、環境変動を抑えることや高圧のふれをなくす手段をとらなければならず、それによってコストアップを招くこととなる。
そこで、環境や製造時による帯電部材の抵抗値のばらつき等にかかわらず、過剰放電を起こさせず常に一定量の放電を生じさせて像担持体の劣化、トナー融着、画像流れ等の問題なく均一な帯電を行なえるように帯電部材に印加する電圧・電流を制御する。特許文献1では、次の方法が提案されている。即ち、帯電部材に直流電圧を印加した時の像担持体への放電開始電圧をVthとする。このときに、Vthの2倍以上の領域(放電領域)と未満の領域(未放電領域)で、交流電圧と交流電流によって求まる関数との差により、放電電流量を求め、その量を一定にする。
特開2001−201921号公報
しかしながら、上述した特許文献1の方法において、放電電流を一定にした制御を行ったにも関わらず、H/H環境において画像流れが発生する場合があった。この原因は、鋭意研究の成果、特許文献1の方法で計算される放電電流量は、交流電圧と交流電流の関数から求まる交流電流分の放電電流量のみが計算される方法であり、DC電流によって発生する放電電流分を加味していない方法であるからということが判明した。ACの放電電流量が一定であっても、DC電流の放電分は、画像形成時の帯電電位や、像担持体である感光体上に残った前の潜像跡を除去する。そのために、帯電装置の感光ドラム(感光体)回転方向上流に接地された前露光等の強さ、また画像形成を繰り返すたびにクリーナ部と感光体との摩擦で、感光体表面が削られていくことによっても変化するからである。
本発明は上記にて代表される事態において対処すべくなされたものである。
そこで、本発明の目的は、環境や、帯電部材や像担持体の材料、製造時の帯電部材や像担持体の抵抗値のばらつきや、画像形成枚数等にかかわらず、過剰放電を起こさせず常に一定量の放電を生じさせる帯電装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、常に一定量の放電を生じさせ、像担持体の劣化、トナー融着、画像流れ等の問題なく均一な帯電を行える帯電装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、放電電流量を精度よく求め、その放電電流量を一定にすることで、長期にわたり高画質、高品質を安定して維持させることのできる帯電装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る帯電装置を備えた画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、第一の態様によれば、
像担持体と、
前記像担持体に接触配置され前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加するバイアス印加手段と、
を備えた画像形成装置において、
前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流成分と交流電流成分を検知する帯電電流検知手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる交流電流量を制御する交流電流量制御手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流量を制御する直流電流量制御手段と、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算する演算手段と、前記交流放電電流と前記直流電流の和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合に前記和電流が所定値以下になるように制御を行う和電流制御手段と、を有し、
前記和電流制御手段は前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記交流電流量制御手段によって前記放電電流が低下するように制御を行い、前記交流電流量制御手段による前記制御によって前記放電電流が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量を低下させるように制御を行うことを特徴とする画像形成装置が提供される。
第二の態様によれば
像担持体と、
前記像担持体に接触配置され前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加するバイアス印加手段と、
前記帯電部材により帯電処理された前記像担持体に露光を行い静電潜像を形成する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して可視化する現像手段と、
前記可視化した現像剤像を転写部に直流電圧を印加することで転写材へ転写する転写手段と、
前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流成分と交流電流成分を検知する帯電電流検知手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる交流電流量を制御する交流電流量制御手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流量を制御する直流電流量制御手段と、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算する演算手段と、
前記転写手段と前記像担持体との間に流れる転写電流を検知する転写電流検知手段と、
前記転写電流量を制御する転写電流量制御手段と、
前記交流放電電流と前記直流電流と前記転写電流の和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合に前記和電流が所定値以下になるように制御を行う和電流制御手段と、
を有し、
前記和電流制御手段は前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記交流電流量制御手段によって前記放電電流が低下するように制御を行い、前記交流電流量制御手段による前記制御によって前記放電電流が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量を低下させるように制御を行い、前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記転写電流量制御手段によって前記転写電流量を低下させるように制御を行うことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、環境や、帯電部材や像担持体の材料、製造時の帯電部材や像担持体の抵抗値のばらつきや、画像形成枚数等にかかわらず、過剰放電を起こさせず常に一定量の放電を生じさせる。そして、像担持体の劣化、トナー融着、画像流れ等の問題なく均一な帯電を行えるように、帯電手段に印加する電圧・電流を適切に制御する。これにより長期にわたり高画質、高品質を安定して維持させることができる。
実施例1の画像形成装置の概略構成図である。 実施例1の画像形成装置における感光ドラムと帯電ローラの層構成を示す概略断面図である。 画像形成装置の動作シーケンス図である。 帯電バイアス印加系のブロック回路図である。 実施例1に記載の実験装置図である。 実施例1における放電電流量と低下接触角との関係図である。 実施例1、2のフローチャートである。 実施例に記載の交流の放電電流制御の説明図である。 実施例2におけるDC電流値調整の一例を示す図である。 実施例3のフローチャートである。 実施例4のフローチャートである。
以下、本発明に係る帯電装置を備えた画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る帯電装置2Aを備えた画像形成装置100の一実施例の概略構成図である。本実施例にて、画像形成装置100は、転写方式電子写真プロセス利用した、接触帯電方式、反転現像方式、最大通紙サイズがA3サイズのレーザビームプリンタである。
本実施例にて、画像形成装置は、第1の像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1の回転方向(反時計方向)に沿って、帯電装置2Aを含む作像プロセス手段が配置されている。即ち、接触帯電部材としての帯電ローラ2を備えた帯電装置(ローラ帯電器)2A、現像装置4、接触転写部材としての転写ローラ5、クリーニング装置7が配置されている。帯電ローラ2と現像装置4間の上方には感光ドラム1に像露光を行う露光手段である露光装置3が設置されている。また、感光ドラム1と転写ローラ5間に形成される転写部dの転写材搬送方向の下流側には、定着装置6が設置されている。
感光ドラム1は、本実施例では外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、駆動装置(不図示)の駆動によって210mm/secのプロセススピード(周速度)で矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。感光ドラム1は、図2に示すように、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、光電荷発生層1cと、電荷輸送層1dの3層を下から順に塗布して構成されている。
帯電部材である帯電ローラ2は、芯金2aの両端部をそれぞれ軸受け部材(不図示)により回転自在に保持される。同時に、押し圧ばね2eによって感光ドラム1の中心方向に付勢して感光ドラム1の表面に対して接触配置され、所定の押圧力をもって圧接されている。従って、感光ドラム1の回転駆動に従動して矢印R2方向に回転する。感光ドラム1と帯電ローラ2との圧接部が帯電部(帯電ニップ部)aである。
帯電ローラ2の芯金2aにはバイアス印加手段である電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加されることにより、感光ドラム1の周面が所定の極性・電位に接触帯電処理される。本実施例では、帯電ローラ2に対する帯電バイアス電圧は直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−500V)と交流電圧(周波数2kHz)とを重畳した振動電圧であり、感光ドラム1の周面は−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
また、帯電ローラ2の長手方向長さは320mmであり、図2に示すように、芯金(支持部材)2aの外回りに、下層2bと、中間層2cと、表層2dを下から順次に積層した3層構成である。下層2bは、帯電音を低減するための発泡スポンジ層であり、表層2dは、感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生するのを防止するために設けている保護層である。
より具体的には、本実施例における帯電ローラ2の仕様は下記の通りである。
芯金2a;直径6mmのステンレス丸棒
下層2b;カーボン分散の発泡EPDM、比重0.5g/cm3、体積抵抗値102〜109Ωcm、層厚3.0mm
中間層2c;カーボン分散のNBR系ゴム、体積抵抗値102〜105Ωcm、層厚700μm
表層2d;フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化錫とカーボンを分散、体積抵抗値107〜1010Ωcm、表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRa)1.5μm、層厚10μm
露光装置3は、本実施例では半導体レーザを用いたレーザビームスキャナである。レーザビームスキャナ3は、不図示の画像読み取り装置等のホスト処理から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して、感光ドラム1の一様帯電処理面を露光位置bにおいて走査露光(イメージ露光)Lする。この走査露光Lによる像露光により感光ドラム1面のレーザ光で照射されたところの電位が低下することで、感光ドラム1面には走査露光Lした画像情報に対応した静電潜像が順次に形成される。
現像装置4は、感光ドラム1に形成された静電潜像に現像剤(トナー)を供給して可視化し、現像剤像(トナー像)とする。現像装置4は、本実施例では2成分磁気ブラシ現像方式の反転現像装置であり、感光ドラム1表面の露光部分(明部)にトナーが付着して静電潜像が反転現像される。この現像装置4は、現像容器4aの開口部に固定マグネットローラ4cを内包した回転自在な非磁性の現像スリーブ4bが設けられている。現像容器4aの現像剤(トナー)4eを、規制ブレード4dで薄層に現像スリーブ4b上にコーティングし、感光ドラム1と対向する現像部cへ搬送する。現像容器4a内の現像剤4eはトナーと磁性キャリアの混合物であり、2つの現像剤攪拌部材4fの回転によって均一に攪拌されながら現像スリーブ4b側に搬送される。
本実施例における磁性キャリアの抵抗は約1013Ωcm、粒径は40μmであり、トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。また、現像容器4a内のトナー濃度は、濃度センサ(不図示)によって検知され、この検知情報に基づいてトナーホッパー4gから適正量のトナーを現像容器4aに補給して、トナー濃度を一定に調整する。
現像スリーブ4bは、現像部cにおいて感光ドラム1との最近接距離を300μmに保持して感光ドラム1に近接対向配設されており、現像スリーブ4bは現像部cにおいて感光ドラム1の回転方向(反時計方向)とは逆方向(R4方向)に回転駆動される。
現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実施例において、現像スリーブ4bへ印加する現像バイアス電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−350V)と交流電圧(ピーク間電圧8kV)とを重畳した振動電圧である。
転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写部dを形成し、矢印R5方向に回転自在とされる。また、電源S3から転写バイアス(トナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス;本実施例では+500V)が印加される。これによって、この転写部dにて第2の像担持体としての用紙などの転写材Pに感光ドラム1表面の現像剤像(トナー像)を転写する。転写電流検知手段である転写電流測定回路15は、転写電流Itを測定する。制御手段である帯電、転写制御回路13により、転写電流を一定にするように電源S3からの転写バイアスを調整する。
定着装置6は、回転自在な定着ローラ6aと加圧ローラ6bを有しており、定着ローラ6aと加圧ローラ6b間の定着ニップ部にて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱加圧して熱定着する。
クリーニング装置7にて、転写材Pに対するトナー画像転写後の感光体ドラム1面はクリーニングブレード7aにより摺擦されて転写残トナーの除去を受けて清浄面化され、繰り返して画像形成に供される。図1にて、符号eは、クリーニングブレード7aの感光ドラム面当接部である。
前露光手段8は、感光ドラム1表面に残っている転写処理後の残留電荷を光照射によって除電処理を行い、帯電前の感光ドラム1の表面電位を0近傍に一定とする。
図3は、上記プリンタの動作シーケンス図である。
a.初期回転動作(前多回転工程)
プリンタの起動時の始動動作期間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。電源スイッチ−オンにより、感光ドラム1を回転駆動させ、また定着装置6の所定温度への立ち上げ等の所定のプロセス機器の準備動作を実行させる。
b.印字準備回転動作(前回転工程)
プリント信号−オンから実際に画像形成(印字)工程動作がなされるまでの間の画像形成前の準備回転動作期間であり、初期回転動作中にプリント信号が入力したときには初期回転動作に引き続いて実行される。プリント信号の入力がないときには初期回転動作の終了後にメインモータの駆動が一旦停止されて感光ドラム1の回転駆動が停止され、プリンタはプリント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状態に保たれる。プリント信号が入力すると印字準備回転動作が実行される。
本実施例においてはこの印字準備回転動作期間において、印字工程の帯電工程における放電電流量の演算、決定プログラムが実行される。この放電電流制御については後記で詳述する。
c.印字工程(画像形成工程、作像工程)
所定の印字準備回転動作が終了すると、引き続いて回転感光ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感光体ドラム面に形成されたトナー画像の転写材への転写、定着装置によるトナー画像の定着処理がなされて画像形成物がプリントアウトされる。
連続印字(連続プリント)モードの場合は上記の印字工程が所定の設定プリント枚数n分繰り返して実行される。
d.紙間工程
連続印字モードにおいて、一の転写材の後端部が転写位置dを通過した後、次の転写材の先端部が転写位置dに到達するまでの間の、転写位置における記録紙の非通紙状態期間である。
e.後回転動作
最後の転写材の印字工程が終了した後もしばらくの間メインモータの駆動を継続させて感光ドラム1を回転駆動させ、所定の後動作を実行させる期間である。
f.スタンバイ
所定の後回転動作が終了すると、メインモータの駆動が停止されて感光ドラム1の回転駆動が停止され、プリンタは次のプリントスタ−ト信号が入力するまでスタンバイ状態に保たれる。
1枚だけのプリントの場合は、そのプリント終了後、プリンタは後回転動作を経てスタンバイ状態になる。
スタンバイ状態において、プリントスタート信号が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
上記cの印字工程時が画像形成時であり、aの初期回転動作、bの前回転動作、dの紙間工程、eの後回転動作が非画像形成時である。
図4は、帯電ローラ2に対する帯電バイアス印加系のブロック回路図である。
電源S1から直流電圧に周波数fの交流電圧を重畳した所定の振動電圧(バイアス電圧Vdc+Vac)が芯金2aを介して帯電ローラ2に印加されることで、回転する感光ドラム1の周面が所定の電位に帯電処理される。
帯電ローラ2に対する帯電バイアス印加手段である電源S1は、直流(DC)電源11と交流(AC)電源12を有している。
制御手段としての帯電、転写制御回路13は、上記電源S1のDC電源11とAC電源12をオン、オフ制御して帯電ローラ2に直流電圧と交流電圧のどちらか、若しくは、その両方の重畳電圧を印加するように制御する機能を有している。帯電、転写制御回路13は、更に、DC電源11から帯電ローラ2に印加する直流電流成分の直流電圧値若しくは直流電流値(直流電流量)を制御する機能を有している。また、AC電源12から帯電ローラ2に印加する交流電流成分の交流電圧のピーク間電圧値若しくは交流電流値(交流電流量)を制御する機能を有している。
帯電電流検知手段である帯電電流測定回路14は、感光ドラム1を介して帯電ローラ2に流れる直流電流値、交流電流値を測定する手段である。この帯電電流測定回路14から上記の帯電、転写制御回路13に測定された直流電流値、交流電流値の情報が入力される。この入力情報に基づいて、制御手段(帯電、転写制御回路)13は、交流電流量及び直流電流量を制御し、また、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算し、また、必要に応じて、転写バイアスを制御し、転写電流量を調整する。
つまり、帯電、転写制御回路13は、帯電電流測定回路14による測定結果に基づいて、交流電流量、直流電流量を制御する交流電流量制御手段13a及び直流電流量制御手段13bとして機能する。また、後述するように、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算する演算手段13cとしての機能も有している。更に、図1に記載するように、電源S3からの転写バイアスを調整する転写電流量制御手段13dとしての機能をも有している。
図5は、図1において、露光装置3、現像装置4、転写装置5、定着装置6、クリーニング装置7を除外し、感光ドラム1と帯電ローラ2と前露光装置8のみで、感光ドラム1をある一定の帯電量で湿度50%の環境にて空回転させた状態を示す。このときに、帯電DCをON、帯電ACをOFF、前露光をONとし、帯電ローラ2前後の電位差をつければ感光ドラム1に対するDC電流のみの影響がわかる。またAC放電電流のみを感光ドラム1に流したい時は、帯電DCをOFF、帯電ACをON、前露光をOFFとし、帯電ローラ2前後の電位差をつけずに、ACの放電電流のみの影響がわかる。
このような実験方法で一定の放電電流量で帯電バイアスを印加しながら、感光ドラム1を空回転させ、帯電時間に対する感光ドラム1表面の接触角を測定した。この検討において、ACの周波数は1500Hzとした。
ここで、感光ドラム表面の接触角とは、感光ドラム1表面の水に対する接触角のことをいう。
図6は、新品の感光ドラム1の接触角から、接触角が低下した量(接触角低下度)と、感光ドラム1の帯電時間との関係を記したグラフである。このグラフより、DCでもACでも放電電流量が一緒であれば、感光ドラム1の接触角低下度は一緒であることが判明した。つまり、DC電流もAC放電電流も感光ドラムに対する接触角の低下度、つまり画像流れの影響は一緒であることが判明した。
このことから、DC帯電と、AC帯電とでは、AC帯電の方が、直流電流量(DC電流量)に上乗せされた交流放電電流量(AC放電電流量)分だけ画像流れが不利になることが分かる。DC帯電の方は、AC帯電と比較してAC放電電流量分が無い分、AC帯電よりも画像流れが有利だが、DC電流量分は画像流れに対しAC放電電流量と同じだけ影響度があることが分かった。
前述した、AC放電電流量を一定にしても画像流れのレベルが一定にならないのは、例えば帯電電位が変化し、帯電前後の電位差が変れば、DC電流量も変わるので、差が生じたことが原因であった。
本実施例では。図1の画像形成装置において、温度30℃湿度80%の環境で通紙耐久1000枚行うと、DC電流値とAC放電電流値との総和が100μAよりも大きくなった場合、画像流れが発生した。
そこで、本実施例は、図3に示す放電電流制御時に、所定のテストバイアスを印加して、前述した、ACの放電電流量を制御するとともに、帯電電流測定回路14においてDC電流も測定した。図7は本実施例における放電電流制御のフローチャートである。
図3に示す放電電流制御のタイミング(S01)において、所定のテストバイアスを印加する。最初に、ACの放電電流制御を図8のように行う。先ず、印加DCバイアスは0で非放電領域のVqにおけるIqを図4の帯電電流測定回路14で測定し、0点との直線を算出する。また、DCの放電開始電圧Vthの2倍以上とされる放電領域におけるVo、Ioと、Vp、Ipを同様に2点を測定し、近似直線を算出する(S02)。本実施例にて、DCの放電開始電圧Vthの2倍以上とされるVoは、Vthの2倍とされる。2つの直線の差から、放電電流Iaが計算でき、所望のIaにおけるVpp値が算出できる(S03)。即ち、放電電流Iaは、放電電流Iacから放電による電流以外の、帯電ローラ2と感光ドラム1との接触部へ流れる電流(ニップ電流)などの交流電流I’acを差し引いた値である(Ia=Iac−I’ac)。
次に、図4における帯電電流測定回路14において、画像形成時と同じ印加DCバイアス、前露光をONし、直流電流値Idを測定する(S04)。
本実施例において、直流電流値絶対値|Id|と、AC放電電流値Iaの総和が100μA以下であれば(S05)、画像流れは発生しないので、|Id|+Ia≦100ならば画像形成モードに移行する(S06)。ただし、必要な帯電電位が高い場合、|Id|+Ia>100になる場合も存在する。その場合、Iaが砂地などの、帯電不良を起さない範囲まで下げ、|Id|+Ia≦100の範囲に入るならば(S07)、制御手段13は、所望Ia値を下げて(S08)、その時に必要な印加ACバイアスを計算し直す。またIaを変更しても、即ち、下げても|Id|+Ia≦100範囲に入らず、また下げすぎて、砂地などの帯電不良が起こる範囲までのIa値となるのであれば、前露光量を調整し、|Id|を低下させ|Id|+Ia≦100になるように調整する(S09)。本実施例ではIaの下限値が30μAであったため、|Id|が70μAをオーバーしないように前露光量を低下させ70μA以下に調整した。
このように、所定のテストバイアスを印加して、放電電流をACだけではなくDCの電流値を測定し、その2つの電流値の和電流を制御することによって、画像流れの発生しない範囲で感光ドラムへの放電量を制御することができ、良好な画像を維持しつづけることができた。
実施例2
本実施例では、前記|Id|を調整するために、感光体の帯電電位を変化させた。詳しくは、図7において本実施例では直流電流値の絶対値|Id|と、AC放電電流値Iaの総和が100μA以下であれば、画像流れは発生しないので、|Id|+Ia≦100ならば画像形成モードに移行する。
ただし、必要な帯電電位が高い場合、|Id|+Ia>100になる場合も存在する。その場合、Iaが砂地などの、帯電不良を起さない範囲まで下げ、|Id|+Ia≦100の範囲に入るならば、所望Ia値を下げて、その時に必要な印加ACバイアスを計算し直す。またIaを下げても|Id|+Ia≦100範囲に入らず、また下げすぎて、砂地などの帯電不良が起こる範囲までのIa値となるのであれば、感光体への帯電電位Vdを低下させた。
本実施例では、Iaの下限値が30μAであったため、|Id|が70μAをオーバーしないように帯電電位を調整した。例えば図9のように調整前の帯電電位Vdが−500Vで|Id|=100μAの場合、設定する帯電電位を−350Vに低下させ、|Id|を70μA以下に調整する。その場合、現像電位Vdcも同時にVdをオフセットした分下げる。VdとVdcとの差はカブリ取りバイアスVbackであり、この値を一定にすることで、カブリなど他の弊害を発生させないようにした。本実施例では調整前の現像電位Vdcが−350Vであれば、調整後は帯電電位がオフセットした同じ電位、つまりVdcを−200Vに調整した。
このように、放電電流をACだけではなくDCの電流値を測定し、その2つの電流値の和電流を制御することによって、画像流れの発生しない範囲で感光ドラムへの放電量を制御することができ、良好な画像を維持しつづけることができた。
実施例3
本発明において、DC電流とAC放電電流の画像流れに対する影響度が一緒であることが判明した。本実施例で、図1のように転写ローラを採用しており、転写電流Itも画像流れに影響していることが判明した。本実施例では、帯電DC電流Id+帯電AC電流Ia+転写電流Itの合計が130μAより大きくなると、H/H環境において画像流れが発生した。
そこで、本実施例では、図10のようなフローで放電電流を調整した。放電電流制御のタイミング(S11)において、所定のテストバイアスを印加する。最初に、ACの放電電流制御を図8のように行う。先ず、印加DCバイアスは0で非放電領域のVqにおけるIqを図4の帯電電流測定回路14で測定し0点との直線を算出する。また放電領域におけるVo、IoとVp、Ipを同様に2点を測定し、近似直線を算出する(S12)。2つの直線の差から、放電電流Iaが計算でき、所望のIaにおけるVpp値が算出できる(S13)。
次に、図4における電流値検出回路14において、画像形成時と同じ印加DCバイアス、前露光をONし、直流電流値Idを測定する(S14)。図1の転写電流測定回路15において、転写電流Itを測定する(S15)。
本実施例では直流電流値の絶対値|Id|と、転写電流値の絶対値|It|と、AC放電電流値Iaの総和が130μA以下であれば、画像流れは発生しないので、|Id|+|It|+Ia≦130ならば(S16)画像形成モードに移行する(S17)。ただし、必要な転写電流が高い場合、|Id|+|It|+Ia>130になる場合も存在する。その場合、Iaが砂地などの、帯電不良を起さない範囲まで下げ、|Id|+|It|+Ia≦130の範囲かどうかを判断し(S18)、範囲内であれば、制御手段13は、所望Ia値を下げて(S19)、その時に必要な印加ACバイアスを計算し直す。また、Iaを下げても|Id|+|It|+Ia≦130範囲に入らず、また下げすぎて、砂地などの帯電不良が起こる範囲までのIa値となるのであれば、転写電流Itを低くするように調整した(S20)。
本実施例ではIaの下限値が30μAであり、また|Id|が70μAであったため、|It|が30μAをオーバーしないように設定転写電流を調整した。本実施例では調整前の転写電流が40μAであれば、調整後は転写電流が30μAになるように、印加転写バイアスを調整した。
このように、所定のテストバイアスを印加して、放電電流を帯電のACやDCだけでなく、転写電流を調整し、その3つの電流値の和電流を制御することによって、画像流れの発生しない範囲で感光ドラムへの放電量を制御することができ、良好な画像を維持しつづけることができた。
実施例4
実施例1〜3では、総放電電流が所定の値を超えた場合、帯電AC放電電流Iaを下限まで下げた上で、帯電DC電流Id若しくは転写電流Itを調整した。しかし、Iaを下限に設定した場合、砂地などの帯電不良が出やすい状態の放電電流値で推移することになるので、帯電不良を出さないために、放電電流制御の回数を増やす必要がある。制御の回数が増えると、画像形成装置の生産性が悪化する。
そこで、本実施例では、図11のようなフローで放電電流制御を行った。放電電流制御のタイミング(S21)において、所定のテストバイアスを印加する。最初は、ACの放電電流制御を図8のように行う。先ず、印加DCバイアスは0で非放電領域のVqにおけるIqを図4の電流検知回路14で測定し0点との直線を算出する。また放電領域におけるVo、IoとVp、Ipを同様に2点を測定し、近似直線を算出する(S22)。2つの直線の差から、放電電流Iaが計算でき、所望のIaにおけるVpp値が算出できる(S23)。
次に、図4における帯電電流測定回路14において、画像形成時と同じ印加DCバイアス、前露光をONし、直流電流値Idを測定する(S24)。図1の転写電流測定回路15において、転写電流Itを測定する(S25)。
本実施例では、帯電DC電流Id+帯電AC電流Ia+転写電流Itの合計が130μAより大きくなると、H/H環境において画像流れが発生した。そこで、|Id|+|It|+Ia≦130ならば(S26)画像形成モードに移行するが(S27)、|Id|+|It|+Ia>130になった場合は、制御手段13により、Iaはそのままの設定で、帯電DC電流Id、転写電流Itを下げるように調整した。つまり、直流の電流のみを調整するモードに移行した。IdとItを|Id|+|It|+Ia≦130になるように(S28)、前露光調整や、印加転写バイアス調整をし、再びId測定、It測定モードに移行するようにした。
このように、放電電流をDC、ACの2つの電流値を足した和電流で判断することによって、画像流れの発生しない範囲で感光ドラムへの放電量を制御することができ、良好な画像を維持しつづけた。
実施例5
本実施例では、前記総電流量が所定の値を超えた場合、総電流を所定値以下にするために、電流量を下げる順番は、前記帯電手段の交流放電電流量、前記帯電手段の直流電流量、前記転写手段の直流電流量の順番とした。またそれぞれの電流量に下限を設けた。交流放電電流量下限は、砂地等の帯電不良が起きない値を下限とし、帯電手段の直流電流量の下限はゴースト、濃度が許容できる値を下限とし、転写手段の直流電流量下限は濃度、転写効率が許容できる値を下限とした。
このように調整する電流量に優先順位を設けることで、画像流れを発生させないために他の弊害を最小限にすることができ、画像流れを発生しないように感光ドラムへの放電量を一定にし、良好な画像を維持しつづけることが分かった。
その他の実施例
上記実施例では、未放電領域の近似直線は0点を用いたが、ここではゼロではなくてもよく、例えばあるVppの時に流れる電流量が予め分かっていれば、その点と測定点を用いてピーク間電圧と交流電流を求めることも可能である。
また上記実施例においては、放電開始点以外に求める(V、I)は最小の数を例として記載したが、数は2点でも3点でも更に複数でもよく、例えば最小二乗法などの計算方法により近似直線を求め、容易に放電電流量を求めることも可能である。
また上記実施例においては、プリンタの非画像形成時である印字準備回転動作期間において、印字工程の帯電工程における印加交流電圧の適切なピーク間電圧値又は交流電流値の演算、決定プログラムを実行するものとした。しかし、演算、決定プログラムを実行は、上記実施例のプリンタのように印字準備回転動作期間に限られるものではなく、他の非画像形成時、すなわち初期回転動作時、紙間工程時、後回転工程時とすることもできる。また、複数の非画像形成時に実行させるようにすることもできる。
また上記実施例では、クリーナ部材を用いた画像形成装置を例としたが、クリーナ部材がなく、現像装置において現像同時クリーニングを行う、所謂クリーナレスを用いた画像形成装置における帯電制御手段にも同様の効果を発揮することができる。
また、上記した各実施例における感光ドラム1において、その表面抵抗が109〜1014Ω・cmの電荷注入層を設けた直接注入帯電性のものであってもよい。電荷注入層を用いていない場合でも、例えば電荷輸送層が上記の抵抗範囲にある場合も同等の効果がえられる。更に、上記した各実施例における感光ドラム1として、表層の体積抵抗が約1013Ω・cmであるアモルファスシリコン感光体を用いてもよい。
上記した各実施例では、可撓性の接触帯電部材として帯電ローラを用いた構成であったが、これ以外にも、例えばファーブラシ、フェルト、布などの形状・材質のものも使用可能である。更に、各種材質のものを組み合わせることによって、より適切な弾性、導電性、表面性、耐久性のものを得ることができる。
上記した各実施例の帯電ローラ2や現像スリーブ4bに印加する振動電界の交番電圧成分(AC成分、周期的に電圧値が変化する電圧)の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等を適宜使用可能である。更に、直流電源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波であってもよい。
また、上記した各実施例では、感光ドラム1の帯電面に対する露光手段(情報書き込み手段)としてレーザ走査手段の露光装置3を用いたが、これ以外にも、例えばLEDのような固体発光素子アレイを用いたデジタル露光手段であってもよい。更に、ハロゲンランプや蛍光灯等を原稿照明光源とするアナログ的な画像露光手段であってもよい。
また、上記した各実施例では、第1の像担持体として感光ドラムを用いた構成であったが、像担持体が静電記録誘電体などであってもよい。この場合は、静電記録誘電体の表面を一様に帯電した後、その帯電面を除電針ヘッドや電子銃等の除電手段で選択的に除電して、目的の画像情報に対応した静電潜像を書き込み形成する。
また、上記した各実施例では、転写手段として転写ローラを用いたローラ転写であったが、これ以外にも、ブレード転写、ベルト転写、その他の接触転写帯電方式であってもよいし、コロナ帯電器を使用した非接触転写帯電方式でもよい。
また、上記した各実施例では、感光ドラムに形成した単色トナー像を転写材に直接転写する画像形成装置であった。しかし、これ以外にも、転写ドラムや転写ベルトなどの中間転写体を用いて単色画像形成ばかりでなく、多重転写等により多色、フルカラー画像を形成する画像形成装置にも本発明を適用することができる。
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電部材、接触帯電手段)
3 露光装置(露光手段)
4 現像装置(現像手段)
5 転写ローラ(転写手段)
6 定着装置
7 クリーニング装置(クリーニング手段)
8 前露光装置
11 電圧印加手段へ印加するDC電源
12 電圧印加手段へ印加するAC電源
13 帯電、転写制御回路(制御手段)
13a 交流電流量制御手段
13b 直流電流量制御手段
13c 演算手段
13d 転写電流量制御手段
14 帯電電流測定回路(帯電電流検知手段)
15 転写電流測定回路(転写電流検知手段)

Claims (3)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に接触配置され前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加するバイアス印加手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流成分と交流電流成分を検知する帯電電流検知手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる交流電流量を制御する交流電流量制御手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流量を制御する直流電流量制御手段と、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算する演算手段と、前記交流放電電流と前記直流電流の和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合に前記和電流が所定値以下になるように制御を行う和電流制御手段と、を有し、
    前記和電流制御手段は前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記交流電流量制御手段によって前記放電電流が低下するように制御を行い、前記交流電流量制御手段による前記制御によって前記放電電流が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量を低下させるように制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、
    前記像担持体に接触配置され前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加するバイアス印加手段と、
    前記帯電部材により帯電処理された前記像担持体に露光を行い静電潜像を形成する露光手段と、
    前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して可視化する現像手段と、
    前記可視化した現像剤像を転写部に直流電圧を印加することで転写材へ転写する転写手段と、
    前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流成分と交流電流成分を検知する帯電電流検知手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる交流電流量を制御する交流電流量制御手段と、前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流量を制御する直流電流量制御手段と、検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算する演算手段と、
    前記転写手段と前記像担持体との間に流れる転写電流を検知する転写電流検知手段と、
    前記転写電流量を制御する転写電流量制御手段と、
    前記交流放電電流と前記直流電流と前記転写電流の和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合に前記和電流が所定値以下になるように制御を行う和電流制御手段と、
    を有し、
    前記和電流制御手段は前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合、前記交流電流量制御手段によって前記放電電流が低下するように制御を行い、前記交流電流量制御手段による前記制御によって前記放電電流が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量を低下させるように制御を行い、前記直流電流量制御手段によって前記直流電流量が所定の値に到達しても前記和電流の絶対値が所定値よりも大きい場合には次に前記転写電流量制御手段によって前記転写電流量を低下させるように制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記帯電部材へ所定のテストバイアスを印加するテストモードを有し、
    前記帯電電流検知手段は前記テストバイアスを印加した際に前記帯電部材と前記像担持体との間に流れる直流電流成分と交流電流成分を検知し、前記演算手段は前記テストバイアスを印加した際に検知した複数の交流電流から交流放電電流を演算し、
    前記和電流制御手段はテストモードにおいて前記和電流の制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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