JPH09190144A - プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Info

Publication number
JPH09190144A
JPH09190144A JP8018099A JP1809996A JPH09190144A JP H09190144 A JPH09190144 A JP H09190144A JP 8018099 A JP8018099 A JP 8018099A JP 1809996 A JP1809996 A JP 1809996A JP H09190144 A JPH09190144 A JP H09190144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive member
discharge current
image forming
electrophotographic photosensitive
process cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8018099A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Satoshi Tsuruya
聡 鶴谷
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8018099A priority Critical patent/JPH09190144A/ja
Publication of JPH09190144A publication Critical patent/JPH09190144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体の寿命を高精度に検知、警告できるプ
ロセスカートリッジを提供する。 【解決手段】 感光体ドラム1、及び帯電ローラ2から
なるプロセスカートリッジ4に、装置本体にて算出され
た感光層の消耗量の積算値を記憶するRAM14を設
け、装置本体に、帯電ローラ2に流れる放電電流を検知
もしくは制御する手段と、検知もしくは制御された放電
電流に基づいて感光層の消耗量を算出する手段とを設け
る。帯電ローラ2の放電電流を測定し、放電電流量に基
づいて感光層の消耗量を産算出して、より精度の高い感
光体の寿命検知、警告を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置にお
ける電子写真感光体及び帯電手段を有する画像形成装
置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】画像形成装置としては、電子写真複写機、
電子写真プリンター(例えば、LEDプリンタ、レーザ
ービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置など
が含まれる。
【0003】またプロセスカートリッジとしては、画像
形成に必要なプロセス手段を画像形成装置に対して容易
に着脱可能な交換部品(消耗部品)としたものをいう。
【0004】
【従来の技術】複写機やページプリンタのエンジンとし
て用いられてきた電子写真画像形成装置は、一般的に以
下のような画像形成プロセス要素によって構成されてい
る。
【0005】即ちそれは、電子写真感光体、電子写真感
光体の表層を一様に帯電するための帯電手段、像露光に
より静電潜像を形成する露光手段、現像剤たるトナーを
静電潜像に供給することによって顕像化する現像手段、
顕像化されたトナー像を紙などの記録媒体に転写する転
写手段、記録媒体上のトナー像を定着する定着手段、及
び転写後に電子写真感光体上に残ったトナーを掻き落と
すクリーニング手段である。
【0006】また、上記のような画像形成プロセス要素
を単独もしくはいくつかまとめて、画像形成装置本体に
対し容易に着脱可能な交換部品とするプロセスカートリ
ッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ
方式は、装置のメンテナンスをサービスマンによらずに
ユーザー自身が行なうことができるため、操作性を格段
に向上することができ、画像形成装置において広く用い
られている。
【0007】上記のような画像形成装置及びプロセスカ
ートリッジでは各プロセス要素に対し品質を保障できる
目安となる公称寿命(多くの場合は最大可能通紙枚数な
どで示される)が定められ、この公称寿命が超える場合
には交換もしくは補充をするよう促していることが多
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公称寿
命に対して使用状況により現実の寿命が大きく異なる場
合がある。特に、電子写真感光体は、使用状況、接触帯
電部材の物理特性、クリーニング部材の設定条件などに
より寿命が大きく左右されることがあり、より正確な消
耗度の推定方法による寿命検知及び警告手段が望まれて
いる。
【0009】また、上記電子写真感光体の潜像形成の安
定化、及び長寿命化が望まれている。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、電子写真
感光体の消耗度をより高精度に推定できるプロセスカー
トリッジ、及び電子写真画像形成装置を提供することで
ある。
【0011】又、本発明の第2の目的は、電子写真感光
体及びそれを含むプロセスカートリッジの正確な寿命の
検知、警告を行なうことのできる電子写真画像形成装置
を提供することである。
【0012】更に、本発明の第3の目的は、電子写真感
光体の消耗の主たる要因を制御し、電子写真感光体及び
それを含むプロセスカートリッジの環境安定性や耐久安
定性の向上、長寿命化を達成することができる電子写真
画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置にて達
成される。要約すれば、本発明は、電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に当接して前記電子写真感光体の表
層を均一に帯電する接触帯電部材とを備えた電子写真画
像形成装置において、前記接触帯電部材に流れる放電電
流を検知もしくは制御する手段と、検知もしくは制御さ
れた放電電流に基づいて前記電子写真感光体の消耗量を
算出する手段と、算出された消耗量の積算値を記憶する
手段とを有することを特徴とした電子写真画像形成装置
である。
【0014】本発明による他の態様によれば、少なくと
も電子写真感光体と、前記電子写真感光体に当接して前
記電子写真感光体の表層を均一に帯電する接触帯電部材
とを備え、電子写真画像形成装置に対して着脱可能なプ
ロセスカートリッジにおいて、前記接触帯電部材を流れ
る放電電流量に基づいて、前記電子写真画像形成装置で
算出された前記電子写真感光体の消耗量の積算値を記憶
する手段を有することを特徴としたプロセスカートリッ
ジが提供される。
【0015】又、本発明による他の態様によれば、上記
のプロセスカートリッジに着脱可能な電子写真画像形成
装置において、前記接触帯電部材に流れる放電電流を検
知もしくは制御する手段と、検知もしくは制御された放
電電流に基づいて前記電子写真感光体の消耗量を算出す
る手段と、算出した前記電子写真感光体の消耗量の積算
値を前記プロセスカートリッジに記憶させる手段とを有
することを特徴とした電子写真画像形成装置が提供され
る。
【0016】更に、本発明による他の態様によれば、少
なくとも電子写真感光体と、前記電子写真感光体に当接
して前記電子写真感光体の表層を均一に帯電する接触帯
電部材とを備え、電子写真画像形成装置に対して着脱可
能なプロセスカートリッジにおいて、前記電子写真感光
体の消耗に作用するプロセス要素のうち、いずれかの物
理特性もしくは製造時の物理条件のうち少なくとも一つ
を記憶する手段と、前記接触帯電部材を流れる放電電流
量と前記記憶された物理特性もしくは製造時の物理条件
とに基づいて、前記電子写真画像形成装置で算出された
前記電子写真感光体の消耗量の積算値を記憶する手段と
を有することを特徴としたプロセスカートリッジが提供
される。
【0017】前記記憶される物理特性は、前記接触帯電
部材の帯電特性の環境変動特性もしくは耐久変動特性の
うち少なくとも一つであることが好ましい。前記記憶さ
れる物理特性は、前記電子写真感光体の放電消耗特性で
あることが好ましい。
【0018】前記電子写真感光体に当接して現像剤をク
リーニングする弾性規制部材を持ち、前記記憶される物
理特性および製造時の物理条件が、前記電子写真感光体
の摩擦消耗特性および前記弾性規制部材の当接条件であ
ることが好ましい。
【0019】本発明による他の態様によれば、上記のプ
ロセスカートリッジが着脱可能な電子写真画像形成装置
において、前記接触帯電部材に流れる放電電流を検知す
る手段と、前記接触帯電部材を流れる放電電流量と前記
記憶された物理特性もしくは製造時の物理条件とに基づ
いて前記電子写真感光体の消耗量を算出する手段と、算
出した前記電子写真感光体の消耗量の積算値を前記プロ
セスカートリッジに記憶させる手段とを有することを特
徴とした電子写真画像形成装置が提供される。
【0020】前記接触帯電部材に流れる放電電流△Ia
cを検知する手段は、前記接触帯電部材に放電電圧値以
下の複数の電圧を加えた場合の各々に対する電流値から
比例計数αを求め、帯電時の印加電圧Vacとその電流
値Iacから、式、△Iac=Iac−α・Vacに従
って算出することが好ましい。
【0021】又、本発明による他の態様によれば、上記
のプロセスカートリッジが着脱可能な電子写真画像形成
装置において、前記接触帯電部材に流れる放電電流を前
記記憶された物理特性もしくは製造時の物理条件に基づ
いて制御する手段と、制御された放電電流に基づいて前
記電子写真感光体の消耗量を算出する手段とを有し、算
出した前記電子写真感光体の消耗量の積算値を前記プロ
セスカートリッジに記憶させる手段とを有することを特
徴とした電子写真画像形成装置が提供される。
【0022】前記接触帯電部材に流れる放電電流△Ia
cを制御する手段は、前記接触帯電部材に放電電圧値以
下の複数の電圧を加えた場合の各々に対する電流値から
比例計数αを求め、帯電時の印加電圧Vacとその電流
値Iacから、式、△Iac=Iac−α・Vacに従
って放電電流△Iacを算出し、この放電電流△Iac
と前記プロセスカートリッジに記憶された構成要素の前
記物理特性か製造時の物理条件の少なくとも一つに基づ
いて、帯電電流値あるいは帯電電圧値制御を行うことが
好ましい。
【0023】前記電子写真感光体の消耗量の積算値を記
憶する手段から情報を取り出し、所定の消耗量に達した
とき前記電子写真感光体の交換の警告もしくは装置の動
作の停止を行なうことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロセスカー
トリッジ及び電子写真画像形成装置を図面に則して更に
詳しく説明する。
【0025】実施例1 先ず、図1及び図2を参照して、プロセスカートリッジ
が着脱自在に装着される電子写真画像形成装置の概略構
成について説明する。
【0026】図1及び図2において、電子写真画像形成
装置たる電子写真記録装置は、その略中央に電子写真感
光体たる円筒状の感光体ドラム1を有し、感光体ドラム
1はその軸を中心に矢印方向に回転する。感光体ドラム
1の周りには、バイアス供給電源10に接続され、感光
体ドラム1の表面を均一に帯電する接続帯電手段たる帯
電ローラ2、帯電された感光体ドラム1の表面を露光し
潜像を形成するレーザー露光装置6、感光体ドラム1の
近傍にわずかな距離を置いて設置され、潜像を現像剤
(トナー)8により可視像とする現像装置5、給紙され
た記録媒体である転写材9に可視像であるトナー像を転
写する転写装置7、感光体ドラム1の残留トナーを除去
するクリーニング装置3等が配設されている。
【0027】上記の電子写真記録装置ではメンテナンス
を容易にするために、いくつかのプロセス要素を組み合
わせて(もしくは単独のプロセス要素で)プロセスカー
トリッジとして画像形成装置からの脱着が容易な構成と
されている。複数のプロセス要素を組み合わせる例では
図1に示すような感光体ドラム1、帯電装置2、クリー
ニング装置3を一体化した潜像プロセスカートリッジ3
5や、単独のプロセス要素の例では図1中に示すような
現像装置5を現像プロセスカートリッジ116としたも
のがある。もちろん、上記の例の他にもプロセスカート
リッジを構成するプロセス要素の組み合わせは自由であ
る。
【0028】なお、本実施例においては、感光体ドラム
1及び接触帯電部材たる帯電ローラ2を一体的に組合せ
たプロセスカートリッジ4とし、装着手段により、装置
本体100に対して着脱自在とした。
【0029】図3には、本発明に係る放電電流量測定系
のブロック図が示される。図3において、10は帯電バ
イアス電源、11は帯電電流・印加電圧測定装置、2は
メモリ、13はデータの演算および入出力制御を行うC
PU、14は感光体消耗量記憶手段たる不揮発性のRA
Mである。15は警告表示装置である。
【0030】図3には、本発明に係る放電電流量測定系
のブロック図が示される。同図において、装置本体に
は、帯電バイアス電源10、帯電電流・印加電圧測定装
置11、メモリ12、及びデータの演算・入出力制御を
行うCPU13が設けられ、プロセスカートリッジ4に
は、感光体消耗量記憶手段たる不揮発性のRAM14が
設けられる。
【0031】次に本実施例の画像形成装置における画像
作成過程を述べる。
【0032】本実施例の感光体ドラム1は円筒状のアル
ミシリンダに複数層からなる感光層を塗布したものであ
り、その軸を中心に一方向に回転する。帯電ローラ2
は、芯金の回りに108 〜1010Ω・cmの体積抵抗を
持つ導電性弾性層を持ち、感光体ドラム1に接触して感
光体ドラムの回転とともに従動するように設置されてい
る。
【0033】帯電ローラ2には帯電バイアス電源24が
接続され、感光体ドラム1と帯電ローラ2間に直流バイ
アスに交流バイアスを重畳したバイアスが印加できるよ
うになっている。前記帯電バイアスは感光体ドラム1の
回転駆動中に印加され、感光体ドラム1の表面は順次所
定の電位に帯電される。感光体ドラム1と帯電ローラ2
の間に印加される交流バイアスの最大振幅Vacはその
雰囲気下での放電開始電圧Vthの2倍以上である必要
がある。この条件下では感光体ドラム1の表面電位は印
加される直流バイアスにおおよそ収束し、ほぼ一様に帯
電される。
【0034】帯電された感光体ドラム1の表面は、レー
ザー露光装置6から出力される画素信号に対応して変調
されたレーザー光により走査露光され、感光体ドラム1
の露光部分の電位が下がることにより静電潜像が形成さ
れる。
【0035】感光体ドラム1上の潜像は、感光体ドラム
1の近傍にわずかな距離を置いて設置された現像装置5
によってトナー8を供給され可視像となる。本実施例で
は感光体ドラム1と現像装置5の間には直流バイアスに
交流バイアスを重畳したバイアスが加えられ、トナー8
が現像装置5から感光体ドラム1へ飛翔して現像するい
わゆるジャンピング現像方式を用いた。トナー8により
可視化された像は転写装置7により転写材9に転写され
る。転写された可視像は転写材9と共に図示しない定着
装置33に搬送され熱もしくは圧力により定着され記録
画像となる。
【0036】一方、転写されず感光体ドラム1上に残っ
たトナー8は、クリーニングブレード3により感光体ド
ラム1から除かれる。この後、感光体ドラム1は再び帯
電ローラ2によって帯電され上述の行程を繰り返す。上
記で感光体ドラムの周速(以下プロセススピード)は5
0mm/secである。
【0037】本実施例のような構成では、後述するよう
に、感光体ドラムの感光層が帯電による放電によって徐
々に削れて、ある限度以上消耗が進むと使用不能とな
る。本発明の主旨は、放電電流量を測定し、放電電流量
に基づいて感光層の消耗度を算出して、より精度の高い
感光体の寿命の検知、警告を行うことを目的とする。
【0038】次に本実施例におけるプロセスカートリッ
ジ4における各構成要素の具体例を以下に述べる。
【0039】感光体ドラム1は、直径40mmのアルミ
ニウム製シリンダ表面に、光の干渉を抑え上層の接着性
を向上させる下引き層、光電荷発生層、電荷輸送層の3
層を下から順に塗り重ねた構成をとっている。電荷輸送
層は感光体ドラムの表層であり、本実施例では約25μ
mの厚さに設定されている。
【0040】帯電ローラ2は、直径6mmの芯金に導電
フィラー入りのゴム層(層厚6mm)を金型成形で同心
一体に成形したもので、表面に高抵抗の薄層(エピクリ
ルヒドリンゴム:体積抵抗(室温)約109 Ω・cm)
を被覆したものである。上記高抵抗層は、感光体ドラム
1にピンホールが生じた場合の帯電不良を防止する目的
で設けたものである。
【0041】本実施例のプロセスカートリッジ4は、感
光体ドラム1、帯電ローラ2を一体化しプリンターから
容易に着脱可能としたものである。このプロセスカート
リッジ4にはさらに感光体消耗量記憶手段たる不揮発性
のRAM14が設置されており、図示しない接点を通じ
て本体に設けられているCPU13からデータの書き込
み、読み出しができるようになっている。
【0042】次に本実施例における放電電流量及び感光
体ドラムの消耗度の算出について詳細に説明する。な
お、本実施例では、周波数1000Hzの正弦波交流に
−700Vの直流バイアスを重畳した帯電バイアスを用
い、帯電ローラに流れる交流帯電電流Iacが定電流制
御されている。また、帯電バイアスはドラム回転中、常
に印加されている。
【0043】本実施例の帯電ローラ2と感光体ドラム1
間のインピーダンスZcは、図4の等価回路によって表
されると考えてよい。図4において、Rcは帯電ローラ
の抵抗、Ccは帯電ローラの静電容量、Cdは感光体ド
ラムの静電容量、Cairは帯電ローラと感光体ドラム
間の微小エアギャップの静電容量である。
【0044】放電が起きていない場合は、インピーダン
スZcに従って、印加交流電圧Vac(最大振幅値;V
pp)と帯電交流電流Iacの間には以下の関係が成立
している。
【0045】 Iac=Iz ; Iz=α・Vac、 α=1/(√2・Zc) しかしながら、放電が起きているとき、即ち、Vac
(Vpp)≧2×Vth(V)のときは、図5のグラフ
に示すように上記の関係からはずれ、Iac≧Izとな
る。実施例の説明では、このIacとIzの差△Iac
を放電電流量と規定する。
【0046】放電が起きているときには電気的な過渡現
象を含むため、理論的に放電電流量△Iacを求めるこ
とは難しい。さらには、放電電流量△Iacは、温湿度
や帯電部材の当接条件、物性、トナーによる汚れなどに
影響されやすく常に一定ではない。よって、放電電流量
△Iacは印字動作毎に、もしくは一定時間毎に求める
必要がある。
【0047】放電電流量△Iacは、以下の式(1)に
よって算出する。
【0048】 △Iac=Iac − α・Vac・・・(1) 上記の比例定数αは未放電状態のIac、Vacから求
める(後に詳述する)。本実施例では帯電電流Iacを
定電流制御している。本実施例では帯電電流Iacを9
00μAとしたとき、環境変化も含めて(10℃、湿度
15%〜35℃、湿度90%)、印加交流電圧Vacは
1400Vpp〜2200Vpp、放電電流量△Iac
は100μA〜200μAの範囲内にあった。
【0049】ところで上記のように接触帯電を行う場合
は、感光体の表層で放電が起こるため、放電が弱くても
放電劣化の影響は無視できない。本実施例でも感光体ド
ラム表層の放電劣化が起こっており、前述の電荷輸送層
の消耗という形で表れる。感光体ドラムの電荷輸送層は
放電により生成する荷電粒子(イオン、電子)の衝突の
ため、電荷輸送層を構成する有機樹脂の分子鎖が切れて
脆くなり、クリーニングブレードで削り取られやすくな
る。
【0050】また、ACバイアスを用いて帯電する場合
は、DCバイアスのみで帯電する場合に較べて上記荷電
粒子の衝突頻度がはるかに高いため放電による電荷輸送
層の劣化及び削れによる消耗が顕著である。本実施例の
電荷輸送層の消耗要因はほとんどが放電劣化に起因する
消耗であり、クリーニングブレードなどによる機械的な
摩耗もあるが本実施例ではほとんど無視できる程度のも
のである。
【0051】本実施例では、放電電流量△Iacに対す
る電荷輸送層の消耗量(削れ量)λは、図6のグラフに
示すように、実用放電電流範囲(上記100μA〜20
0μA)においてほぼ良好な比例関係にある。電荷輸送
層の消耗量λに対する放電電流量依存係数をβとする
と、本実施例の時間t(sec)当たりの電荷輸送層の
消耗量λは以下の式(2)で算出することができる。
【0052】 λ = β・△Iac・t・・・(2) 以下に、電荷輸送層の積算消耗量の算出手順を、図7、
図8、及び図9に示すフローチャートに従って詳細に述
べる。
【0053】まず、放電電流量を求めるための比例定数
αを図7のフローチャートに従って求める。比例定数α
を求めるため放電電圧以下のサンプリング電圧を帯電動
作と同様の条件下で帯電ローラに加える。通常の環境で
放電開始電圧Vthは550Vであるから、上記サンプ
リング電圧はVth×2=1100Vpp以下であれば
よい。感光体ドラムを回転と同時に帯電バイアス電源1
0で所定のサンプリング電圧V1を帯電ローラに加え
(S2)、V1に対する交流電流値I1を帯電電流・印
加電圧測定装置11で測定する(S3)。続けてV1、
I1の値をメモリ12に格納する(S4)。
【0054】次にサンプリング電圧の設定を所定の変動
値△Vだけ変えてV2とし、上記と同様にサンプリング
電圧V2でI2を測定して値をメモリ12に格納する
(S5)。そして所定の回数nに達するまで上記を繰り
返す(S6)。所定の回数nに達したならば、メモリ1
2に格納された測定結果V1〜Vn、I1〜InをCP
U13に読み出し(S6)、電圧値に対する帯電電流量
の傾きを最小自乗法により算出し(S7)、比例定数α
としてメモリ12に格納する(S8)。
【0055】本実施例においては、サンプリング数n=
20とし、初期値V1=600Vpp、変化量△V=2
0Vppとした。上記n、V1、△VはあらかじめCP
U13内に記憶させておく(S1)。
【0056】この比例定数αは前記のように本実施例の
帯電ローラと感光体ドラム間のインピーダンスZcによ
ってほぼ決まるため、温度変化もしくは耐久劣化などに
よる帯電ローラの抵抗の変化や感光層の膜厚の変化に応
じて変化するが、通常の使用条件では温湿度など環境の
大幅な変化が無い限り、比例定数αが急速に変化するこ
とはない。よって、上記の比例定数αを求める動作はプ
リンタの電源投入時かプロセスカートリッジの挿入時も
しくは電源投入から一定時間間隔(数十分〜数時間)で
行えばよく、常に行う必要はない。
【0057】続いて、寿命検定を図8のフローチャート
に従って行う。まず、プロセスカートリッジ4のRAM
14から以前の積算消耗量データΛを読み出して寿命検
定を行う(S12)。寿命検定では『1.寿命であ
る』、『2.寿命が近い』、『3.寿命を迎えていな
い』、の三段階の判断がなされる。
【0058】感光体の電荷輸送層は、ある厚さλth以
下になるとリークが起きやすくなり、画像不良の出現確
率が急激に増大する。従って、この時点で感光体が寿命
を迎えたと判断する。積算消耗量データΛと初期の電荷
輸送層厚λinit及びλthから、第一目標値λ1
(=λinit−λth)を設定し、Λ>λ1となった
場合に『1.寿命である』と判断する。『1.寿命であ
る』と判断されれれば警告表示装置15でカートリッジ
の交換を促す旨の警告を行い(S13)、ユーザーが手
動で解除手続を行わなければ次の画像形成動作に入らな
いように制御される(S13)。また、マージン△λを
任意に定めて、第2目標値λ2(=λinit−λth
=△λ)を設定し(S14)、Λ>λ2となった場合に
『2.寿命が近い』と判断する。『2.寿命が近い』と
判断されれば警告表示装置15でカートリッジの寿命が
近い旨の警告を行い次の動作(もしくは待機動作)に移
る(S15)。Λ≦λ2ならば『3.寿命を迎えていな
い』と判断する。『3.寿命を迎えていない』と判断さ
れれば何もせずに次の動作(もしくは待機動作)に移る
(S16)。
【0059】尚、「寿命警告表示・次動作以降停止」を
解除するときには、手動入力による停止解除手続きを行
ない、停止解除を行なう(S17)。
【0060】本実施例の感光体では、λinit=25
μm、λth≒10μmとし、また、上記マージン△λ
を2μmとした。よって第1および第2目標値は、λ1
=15μm、λ2=13μmである。上記λ1、λ2は
あらかじめCPU13内に記憶させておく。
【0061】次に積算放電電流量ΣIacおよび電荷輸
送層の積算消耗量Λを図9に示すフローチャートに従っ
て求める。
【0062】帯電動作が準備され、帯電動作可能信号が
入力されると(S21)、CPU13内で放電電流量の
積算データΣIacを零にリセットし、メモリ12に記
憶された比例定数αを読み込む(S22)。帯電動作開
始信号が入力され(S23)、帯電が開始されると(S
24)、所定のクロック信号(時間間隔t)毎に(S2
5)、その瞬間の帯電交流電流Iac、印加交流電圧V
acを帯電電流・印加電圧測定装置11で測定し(S2
6)、CPU13内にすでに記憶させてある上述の式
(1)に従って放電電流量△Iacを算出する(S2
7)。
【0063】算出した放電電流量△Iacにクロック信
号間隔tを乗じた値を、帯電動作が終了するまで(もし
くは紙詰まりなどのため帯電動作を強制的に終了させら
れるまで)、クロック信号毎に積算データΣIacに積
算する(S28)。本実施例クロック信号間隔tは50
msecであり、放電電流量△Iacは感光体ドラムと
帯電ローラの接触具合や印字パターンにより1回転当た
り20〜50μAほど変動する。
【0064】次に電荷輸送層の積算消耗量Λを求める。
一連の画像動作が終了した時点で上記の積算データΣI
acから電荷輸送層の消耗量λを、上述の式(2)に基
づいて、以下の式(3)で算出する(S30)。
【0065】 λ = β ・ ΣIac・・・(3) ΣIac≒ Σ(△Iac・t) このとき、式(3)中の放電電流量依存係数βはあらか
じめCPU13に記憶させておくものとする。続いて、
プロセスカートリッジ4のRAM14から以前の積算消
耗量データΛを読み出して上記の消耗量λをΛに加算す
る(S31)。得られた新たな積算消耗量データΛでプ
ロセスカートリッジ4のRAM14内の消耗量データΛ
を更新し(S32)、最初に行った寿命検定を行う(S
33)。
【0066】なお、本実施例の放電電流量依存係数βは
約8×104 (m/A・sec)であり、A4サイズ紙
一枚を印字するのに必要な帯電時間を12.5(se
c)、帯電時間中の平均放電電流量△Iacが150
(μA)とすると、積算消耗量Λは千枚当たり1.5μ
m程度となる。
【0067】以上説明したように、本発明の主旨は、主
たる感光体の劣化要因である放電電流量の積算量を求め
ることで、感光体の消耗量の積算値を算出し、従来に較
べてより正確な感光体寿命の推定を可能とすることであ
る。
【0068】本実施例では着脱可能なプロセスカートリ
ッジに消耗量データを記憶する不揮発性のRAM14を
備えた例を示した。よって本実施例ではプロセスカート
リッジを途中で取り出したり、他のものに交換してもプ
ロセスカートリッジの寿命の推定に影響しない。
【0069】また、感光体、帯電部材などをプロセスカ
ートリッジのような容易に交換可能な形態にせず、画像
形成装置本体に直接設置されていても、放電電流量の積
算量を求めることで感光体の消耗量の推定が可能ならば
本発明の主旨に反しない。このような場合、消耗量記憶
手段たるRAMなどの記憶素子の設置場所は限定されな
い。
【0070】実施例2 次に、本発明に係る実施例2について、前出の図1〜図
3を参照して説明する。なお、本実施例の画像形成装置
における画像作成プロセス、及びプロセスカートリッジ
4における各構成要素も、帯電ローラを除いて実施例1
と同様であるのでそれらの説明を援用する。
【0071】本実施例の帯電ローラは、環境変動が大き
く、帯電交流電流Iacを900μAとした定電流制御
を行うと、10℃、湿度15% 〜 35℃、湿度90
%の環境変化で印加交流電圧Vacは1200Vpp〜
2600Vpp、放電電流量△Iacは50μA〜40
0μAの範囲で変化する。放電電流量△Iacの大幅な
変動は感光層の消耗度の大幅な変動となり、使用環境で
プロセスカートリッジ寿命が大きく変わってしまう可能
性がある。従来はこのような環境変動特性の大きな帯電
ローラは除外されていたため、帯電ローラの生産性にか
なりの制限が加えられていた。
【0072】本実施例の主旨は、放電電流量△Iacが
定められた範囲を超えないように制御し、帯電能力を落
とさない範囲で感光体の消耗を極力抑え、制御された放
電電流量に基づいて感光層の消耗量を算出してより精度
の高い感光体の寿命の検知、警告を行うことを目的とす
る。
【0073】本実施例における放電電流量設定について
詳細に述べる。なお、本実施例でも実施例1と同じく、
周波数1000Hzの正弦波交流に−700Vの直流バ
イアスを重畳した帯電バイアスを用いている。均一な帯
電に必要な最低限の放電電流量△Iacはプロセススピ
ードなどによるが、本実施例では100μA以上必要で
ある。100μA未満では放電ムラによるカブリなどの
発生頻度が増す。しかしながら、感光体ドラムの消耗量
は、前述したように放電電流量にほぼ比例するので必要
以上の電流を流すと感光体ドラムの消耗が激しくなる。
また、放電電流量△Iacは、感光体ドラムと帯電ロー
ラの接触具合や印字パターンにより1回転当たり20〜
50μAほど変動する。
【0074】以上を考慮して本実施例では最小放電電流
Iminを100μA、最大放電電流Imaxを200
μAに設定して以下の式(4)を満たすように制御す
る。
【0075】 Imin≦△Iac≦Imax・・・(4) 本実施例のCPU13内には上記のImin、Imax
をデータとしてあらかじめ記憶させておくものとする。
【0076】放電電流量△Iacの制御手順を、図10
に示すフローチャートに従って詳細に述べる。
【0077】まず、比例定数αを実施例1と同様にして
求める(S41、S42)。続いて予備帯電動作に入る
(S43)。予備帯電動作が準備されると、CPU13
内で放電電流量の積算データΣIacと時間計測カウン
タNを零にリセットする。予備帯電動作が開始されると
所定のクロック信号(時間間隔t)毎に(S44)、そ
の瞬間の帯電交流電流Iac、印加交流電圧Vacを帯
電電流・印加電圧測定装置11で測定し(S45)、C
PU13内にすでに記憶させてある式(1)に従って放
電電流量△Iacを算出する(S46)。
【0078】続けてCPU13内にすでに記憶させてあ
るImin、Imaxデータと算出した放電電流量△I
acを比較し(S47)、式(4)に従ってImin>
△Iacならば帯電バイアス電源を制御して帯電交流電
流Iacを増加させ(S48)、△Iac>Imaxな
らばIacを減少させる(S49)。式(4)を満たす
条件の定電流制御値Iacが見つかったならば(S4
9)、CPU13内のカウンタNに1を加え(S5
0)、そのIacで再び上記比較を繰り返し、感光体ド
ラム1回転の時間T以上の間、式(4)を満足し続けれ
ば、即ちT<N・tならば(S51)、そのIacの値
をメモリ12内に記憶して予備帯電動作を終了する。
【0079】帯電交流電流Iacは温度変化もしくは耐
久劣化などによる帯電ローラの抵抗の変化や感光層の膜
厚の変化に応じて変化するが、通常の使用条件では温湿
度など環境の大幅な変化が無い限り、大きく変化するこ
とはない。よって、上記の予備帯電動作はプリンタの電
源投入時かプロセスカートリッジの挿入時もしくは電源
投入から一定時間間隔(数十分〜数時間)で行えばよ
く、常に行う必要はない。
【0080】次に、プロセスカートリッジ4のRAM1
4から以前の積算消耗量データΛを読み出して寿命検定
を行う(S52)。寿命検定の詳細については実施例1
と同様であるので省略する。
【0081】次に電荷輸送層の積算消耗量Λを求める
(S53)。加えられる帯電バイアスは上記で定めたI
acで定電流制御される。まず積算放電電流量ΣIac
を求め、次いでΣIacに基づいて積算消耗量Λを求め
るが、算出の詳細については実施例1と同様であるので
省略する。得られた新たな積算消耗量データΛでプロセ
スカートリッジ4のRAM14内の消耗量データΛを更
新し、最初に行った寿命検定を行う(S54)。
【0082】本実施例では着脱可能なプロセスカートリ
ッジに消耗量データを記憶する不揮発性のRAM14を
備えた例を示した。よって本実施例ではプロセスカート
リッジを途中で取り出したり、他のものに交換してもプ
ロセスカートリッジの寿命の推定に影響しない。
【0083】また、感光体、帯電部材などをプロセスカ
ートリッジのような容易に交換可能な形態にせず、画像
形成装置本体に直接設置されていても、放電電流量△I
acが定められた範囲を超えないように制御し、感光体
の消耗を極力抑え、放電電流量の積算量を求めることで
感光体の消耗量の推定が可能ならば主旨に反しない。こ
のような場合、消耗量記憶手段たるRAMなどの記憶素
子の設置場所は限定されない。
【0084】実施例3 次に本発明に係る実施例3を、図11を用いて説明す
る。尚、実施例1と同等の構成要素については同一符号
を付す。
【0085】図10には、感光体ドラム1、帯電ローラ
2、及びクリーニングブレード3を含むプロセスカート
リッジ16を内包したレーザービームプリンターの一実
施例を示す概略構成が示される。現像装置5、レーザー
露光装置6、転写装置7、トナー8は、実施例1と同様
である。
【0086】また、放電電流量側定系は、図11のブロ
ック図で示す。本実施例において、装置本体には、帯電
バイアス電源10、帯電電流・印加電圧測定装置11、
メモリ12、及びデータの演算および入出力制御を行う
CPU13が設けられ、プロセスカートリッジ18には
不揮発性のRAM14が設けられる。
【0087】本実施例のプロセスカートリッジ16は、
上記の感光体ドラム1、帯電ローラ2、クリーニングブ
レード3を一体化しプリンターから容易に着脱可能とし
たものである。本実施例の感光体ドラムは実施例1のよ
うに、直径40mmのアルミニウム製シリンダ表面に、
下引き層、光電荷発生層、電荷輸送層を下から順に塗り
重ね、さらに電荷輸送層に較べて帯電劣化に強く、削れ
難い表面保護層を持つ4層構成となっている。本実施例
では、電荷輸送層の厚さが約12μm、表面保護層の厚
さが約4μmに設定されている。
【0088】クリーニングブレード3は、ウレタンゴム
を支持板金3aに一体成形したもので、感光体ドラム1
にそのエッジ部を所定の角度、所定の圧力で当接するよ
うに設定されている。本実施例での当接角度は15°、
単位長さ当たりの当接圧は45g/cmである。
【0089】プロセスカートリッジ16にはさらに感光
体消耗量記憶手段および製造条件記憶手段たる不揮発性
のRAM14が設置されており、図示しない接点を通じ
て本体に設けられているCPU13からデータの書き込
み、読み出しができるようになっている。
【0090】本実施例の画像作成プロセスは実施例1と
ほぼ同様であるが、感光体ドラムの感光層の消耗を軽減
するために、図13の波形図に示されるように、帯電バ
イアスを画像部のみ交流バイアスを加え、非画像部の帯
電は直流バイアスのみで行う。直流バイアスでのみ帯電
された場合は、放電による感光体の消耗は交流バイアス
を重畳して帯電される場合に較べて非常に小さいため、
感光体の寿命延長に効果がある。非画像部で帯電を行う
のは帯電前の表面電位が低い(ドラム表面にある電荷量
が少ない)と一度の帯電で電荷の供給が追いつかず、電
位が下がってしまう懸念があるためである。直流バイア
スでのみ帯電された感光体ドラムの表面電位は、交流バ
イアスを重畳して帯電される場合に較べて均一性に劣っ
ているが、交流バイアスによる帯電で即座に均一にでき
る。
【0091】本実施例では、画像部で周波数1000H
zの正弦波交流に−700Vの直流バイアスを重畳した
帯電バイアスを用い、帯電ローラに流れる交流帯電電流
Iac(μA)により定電流制御され、非画像部では−
1250Vの直流バイアスの定電圧制御を行う。
【0092】本実施例における感光体ドラムの消耗量の
算出について詳細に説明する。
【0093】本実施例においても感光体の消耗の主要因
は交流帯電による放電劣化であるが、放電劣化しにくい
表面保護層があり、加えて非画像部でDC帯電を行って
いるため、放電劣化に起因する消耗以外にもクリーニン
グブレードなどによる表面保護層の機械的な摩耗も無視
できなくなる。この機械的な摩耗量をλ’で表すと以下
のように示される。
【0094】 λ’= γ・Td ・・・(5) γ =f(δ,θ,vp)≒k・δ 上記の式でγは表面保護層の機械的摩耗係数で、侵入量
δ、設定角θ、プロセススピードvpの関数で表され
る。
【0095】図14に示すように本実施例では、侵入量
δを、感光体ドラム1がない状態で設置したクリーニン
グブレード3の先端の位置と、実際に感光体ドラム1を
設置したときの感光体ドラムの表面との最短距離とし、
設定角θを感光体ドラム1がない状態で設置したクリー
ニングブレード3の当接面と、実際に感光体ドラム1を
設置したときの感光体ドラム1の表面の交点の角度とし
て定義した。Tdは感光体の回転時間(感光体とクリー
ニングブレードの摺擦時間)である。本実施例の設定で
の機械的摩耗係数γは、侵入量δに最も大きく依存し、
上記のようにγ≒k・δ(k:比例係数)で表せる。
【0096】侵入量δはクリーニングブレードに所定の
当接圧を与えるように設定されるものであるが、カート
リッジ製造時にはある程度のばらつきを許容している。
本実施例ではクリーニングブレードの侵入量δの中心設
定値を0.7mmとし±0.2mmのばらつきを製造時
に許容するものとする。
【0097】一方、本実施例における感光体ドラムは、
感光体の消耗の度合いによって、感光体の放電電流量に
対する削れ方が変化する特性を持っている。これは表面
保護層とその下の電荷輸送層の境界で両方の層が混じり
あっている部分があり、この混合部が表面保護層に較べ
削れ易くなっているためである。これは実施例1で述べ
た放電電流量依存係数が上記の混合部を境に変化するこ
とを意味する(以下表面保護層の放電電流量依存係数を
β’、混合部の放電電流量依存係数をβ”で表す)。
【0098】本実施例の場合、表面保護層4μmのうち
上記の混合部が約1.5μmである。よって、放電電流
量依存係数が変わる感光体ドラムの消耗量λ0は2.5
μmである。この混合部では表面保護層の削れ方にムラ
ができやすく、表面保護層の平均が約0.5μm以下に
なると感光体表層の一部に保護層がない部分ができ、ク
リーニング不良が発生する頻度が急激に増大する。よっ
て、本実施例では実施例1で示した第1目標値λ1を
3.5μm、マージン△λを0.5μmとして第2目標
値λ2を3.0μmに設定した。
【0099】本実施例のプロセスカートリッジ16のR
AM14内には上記の製造時の侵入量δ、比例係数k、
放電電流量依存係数β’、β”、λ0、λ1、λ2をデ
ータとしてあらかじめ記憶させておくものとする。
【0100】電荷輸送層の積算消耗量Λの算出手順を図
15、図16に示すフローチャートに従って説明する。
【0101】まず、放電電流量△Iacを算出するため
の定数αを求める。この求め方は実施例1と同様なので
省略する(図7参照)。次に図15に示すように積算放
電電流量ΣIacを求める。おおよそ実施例1の図9の
フローチャートのフローと同様であるが本実施例では、
非画像部のDC帯電期間は交流電流が流れないので、放
電電流量△Iacの実質的な積算期間は画像部の交流帯
電動作の開始から停止までの期間である。また同時に感
光体ドラムの回転開始から停止までのクロック信号数を
カウントし、回転時間Tdを求める。
【0102】次に図16のフローチャートに示すように
積算消耗量Λを求める。一連の画像形成動作が終了した
時点か、紙詰まりなどのため画像形成動作を強制的に終
了させられた時点で、プロセスカートリッジ4のRAM
14内の以前の積算消耗量データΛ及びδ、k、β’、
β”、λ0、λ1、λ2をCPU13に読み出し(S6
1)、消耗量λをΛ≦λ0ならば(S62)、以下に示
すの式(6)でΛ>λ0ならば式(7)で算出する(S
63、S64)。
【0103】 λ = β’・ΣIac+k・δ・Td ・・・(6) λ = β”・ΣIac+k・δ・Td ・・・(7) 本実施例では、k≒1、76×10-8(sec-1)、
β’≒3、70×10-5(μm/sec)、β”≒1.
21×10-4(μm/sec)である。続いて、上記の
消耗量λを以前の積算消耗量データΛに加算し(S6
5、S66)、得られた新たな積算消耗量データΛでプ
ロセスカートリッジ4のRAM14内の消耗量データΛ
を更新する(S67、S68)。なお、Λ>λ0だった
ならば寿命検定を行う。
【0104】続いて、実施例1の図8のフローチャート
で説明したステップ(S12〜S17)に対応するステ
ップ(S72〜S77)を実施する。尚、説明は実施例
1の説明を援用する。
【0105】上記のように、本実施例の主旨は、感光体
の消耗が放電電流量だけでなく、構成要素の物理特性や
製造時の物理条件によって影響を受ける場合に、これら
を記憶する手段を設けることにより、より精度の高い感
光体の寿命の検知、警告を行うことである。
【0106】実施例4 次に、本実施例に係る実施例4について、図17〜図1
9により説明する。
【0107】図17には、本実施例に係る放電電流量制
御系のブロック図が示される。図17において、装置本
体には、帯電バイアス電源10、帯電電流・印加電圧測
定装置11、メモリ12、帯電バイアス制御を兼ねるデ
ータの演算及び入出力制御CPU13、警告表示装置1
5、及び温湿度検知装置17が設けられ、プロセスカー
トリッジ16には感光体消耗量記憶手段たる不揮発性の
RAM14が設けられている。なお、本実施例の画像形
成装置の画像作成工程は実施例1とほぼ同様であるので
省略する。
【0108】本実施例のプロセスカートリッジ16は、
実施例3のように、感光体ドラム1、帯電ローラ2、及
びクリーニングブレード3を一体化し、装置本体から容
易に着脱可能としたものである。このプロセスカートリ
ッジ16にはさらに感光体消耗量記憶手段と構成要素の
物理特性記憶手段を兼ねる不揮発性のRAM14が設置
されており、図示しない接点を通じて本体に設けられて
いるCPU13からデータの書き込み、読み出しができ
るようになっている。
【0109】感光体ドラム1は、直径40mmのアルミ
ニウム製シリンダ表面に、光の干渉を抑え上層の接着性
を向上させる下引き層、光電荷発生層、電荷輸送層の3
層を下から順に塗り重ねた構成をとっている。本実施例
の電荷輸送層はテフロン粒子を分散して耐摩耗性を高め
たものを使用している。しかしながら、この電荷輸送層
は放電消耗特性が、図18のグラフに示すように放電電
流量に対して線形ではないという特徴を持っている。本
実施例では、放電消耗量λを以下の二次方程式で近似し
て算出するものとする。
【0110】 λ = β1・ΣIac+β2・(ΣIac)2 ・・・(8) 本実施例のプロセスカートリッジのRAM14内には、
上記の係数β1、β2を含めた式(8)そのものをデー
タとしてあらかじめ記憶せておくものとする。
【0111】本実施例の帯電ローラ2は、実施例1の帯
電ローラとほぼ同様の電気特性を持っているが、低温低
湿度環境では、印加電圧Vacが温湿度によって決まる
閾値以下になると不均一放電による砂地状の微細なムラ
(以下「砂地」と呼ぶ)が発生しやすい特性がある。従
来は印加電圧Vacの設定値を低温低湿度環境での「砂
地」発生電圧Vs以上になるよう設定されていたが、V
acの増加に伴い放電電流量△Iacも増大し、結果的
に感光体の消耗を早めていた。必要以上の感光体の消耗
を抑えつつこの「砂地」の発生を避けるには、印加電圧
Vacを温湿度によって細かく制御する必要がある。
【0112】次に、本実施例における帯電バイアス制御
について詳細を述べる。
【0113】本実施例でも実施例1と同じく、周波数1
000Hzの正弦波交流に−700Vの直流バイアスを
重畳した帯電バイアスを用いている。また、帯電バイア
スは、基本的には交流帯電電流Iacによって定電流制
御される。具体的にはIacを900μAとしたとき、
環境変化も含めて(10℃、湿度15% 〜 35℃、
湿度90%)Vacは1400Vpp〜2200Vp
p、△Iacは100μA〜200μAの範囲内にあ
る。しかしながら、上記のように低温低湿度環境では
「砂地」の問題があるため、定電流制御での印加交流電
圧Vacが「砂地」発生電圧Vsを下回ることがないよ
うに電圧値維持制御を行う。
【0114】上記の電圧値維持制御について詳細に述べ
る。「砂地」発生電圧Vsは温度Thと相対湿度Wの関
数で表されるが、本実施例では温度Thと相対湿度Wの
それぞれを領域分割して、下記の表1に示されるような
マトリックスを設定する。
【0115】
【表1】
【0116】そして各々の領域内で最大の「砂地」発生
電圧Vs以上になるように目標電圧値Vminを定め
る。前記の定電流制御で得られた印加交流電圧Vac
が、その温湿度条件によって決まる上記の最低電圧値V
min以下になった場合に、そのVminで帯電バイア
スを定電圧制御を行う。
【0117】本実施例のプロセスカートリッジのRAM
内には、前記の放電消耗係数β1、β2及び上記のVm
in(Th、W)マトリクスデータをあらかじめ記憶さ
せておくものとする。
【0118】また、上記の帯電ローラの「砂地」発生電
圧Vsは、帯電ローラごとに異なっている場合がある。
例えば、製法の異なる帯電ローラが、ほぼ同一の帯電特
性と帯電電流の環境安定性を持っていても「砂地」発生
電圧Vsが同じであるとは限らない。同じ製法で作られ
たものでも製造ロットごとに上記Vsが異なっている場
合もある。帯電特性と帯電電流の環境安定性に加えて、
上記Vsの特性を合わせることは生産上の大きな制約と
なる。製造ロットごとに上記Vsの特性がわかっている
ならば、それに対応したVmin(Th、W)マトリク
スデータをプロセスカートリッジのRAM内に記憶させ
ることで、生産性の自由度を広げることができる。
【0119】本実施例の主旨は、構成要素の物理特性に
応じて、帯電バイアスを制御し、帯電能力を維持したま
ま感光体の消耗を極力抑え、制御された放電電流量に基
づいて感光層の消耗度を算出してより精度の高い感光体
の寿命の検知、警告を行うことを目的とする。
【0120】以下に帯電バイアス制御手順および電荷輸
送層の積算消耗量Λ算出手順を図19に示すフローチャ
ートに従って詳細に述べる。
【0121】まず、比例定数αを実施例1と同様にして
求める(S81)。帯電動作が準備されると、温湿度検
知装置17でその時点の温度Thと相対湿度WをCPU
13内にデータとして読み込み、さらにそれに対応する
Vmin(Th、W)マトリクスデータをプロセスカー
トリッジのRAM14内から読み込んで目標電圧値Vm
inを決定する(S82)。
【0122】続いて最初の帯電動作は定電流制御で行う
(S83)。帯電動作が開始されると帯電交流電流Ia
c、印加交流電圧Vacを帯電電流・印加電圧測定装置
11で測定する(S84)。このとき定電流制御でのV
acと先に決定したVminをCPU13で比較し(S
85)、Vmin>VacならばVac=Vminとな
るように帯電バイアスを定電流制御に切り替え(S8
6)、Vmin≦Vacならばそのままの定電流制御を
継続する。その後は所定のクロック信号毎に(S8
7)、その瞬間の帯電交流電流Iac、印加交流電圧V
acを帯電電流・印加電圧測定装置11で測定し(S8
8)、比例定数αに基づいて放電電流量△Iacを算出
する(S89)。算出した△Iacにクロック信号間隔
tを乗じた値を、帯電動作が終了するまで(もしくは紙
詰まりなどのため帯電動作を強制的に終了させられるま
で)、クロック信号毎にΣIacに積算する(S9
0)。
【0123】一連の画像形成動作が終了した時点で(S
91)、プロセスカートリッジのRAM内から、以前の
積算消耗量データΛおよび消耗量λの算出式(8)をC
PU13内に読み込み(S92)、電荷輸送層の消耗量
λを算出してΛに加算する(S93)。得られた新たな
積算消耗量データΛでプロセスカートリッジ4のRAM
14内の消耗量データΛを更新し(S94)、寿命検定
を行う(S95)。
【0124】なお、この積算消耗量データΛに応じて感
光層の消耗度をインジケータ形式で表示してもよい。イ
ンジケータ表示することでプロセスカートリッジの消耗
度を逐次確認できる。
【0125】本実施例では着脱可能なプロセスカートリ
ッジに、その構成要素の物理特性および消耗量データを
記憶するRAMを備えた例を示した。上記のように感光
層の消耗度に関わる構成要素の物理特性を記憶させてお
き、その物理特性に応じて帯電バイアスを制御できれ
ば、上記物理特性を記憶させる構成要素の種類、数は何
等制限されるものではない。
【0126】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電子写真感光体の寿命をより高精度に検知、
警告でき、又、電子写真感光体の消耗の主たる要因を制
御し、潜像環境安定性や耐久安定性の向上、及び電子写
真感光体の長寿命化を達成できるプロセスカートリッ
ジ、電子写真画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のプロセスカートリッジ
を示す概略構成図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジを備えた画像形成
装置を示す概略構成図である。
【図3】実施例1の放電電流測定系を示すブロック図で
ある。
【図4】実施例1の帯電系を示す等価回路図である。
【図5】実施例1の帯電系の帯電電流・印加電圧特性を
示すグラフである。
【図6】実施例1の感光体の放電消耗特性を示すグラフ
である。
【図7】非放電時の帯電電流・印加電圧特性係数αの算
出フローチャートである。
【図8】実施例1の感光体寿命検定のフローチャートで
ある。
【図9】実施例1の感光体の積算消耗量Λの算出フロー
チャートである。
【図10】実施例2の放電電流の制御フローチャートで
ある。
【図11】実施例3のプロセスカートリッジを示す概略
構成図である。
【図12】実施例3の放電電流測定系を示すブロック図
である。
【図13】実施例3の帯電バイアスを説明するための波
形図である。
【図14】実施例3のクリーニングブレードの設定の説
明図である。
【図15】実施例3の積算放電電流量ΣIacの算出フ
ローチャートである。
【図16】実施例3の感光体の積算消耗量Λの算出及び
寿命検定のフローチャートである。
【図17】実施例4の放電電流測定系を示すブロック図
である。
【図18】実施例4の感光体の放電消耗特性を示すグラ
フである。
【図19】実施例4の放電バイアス制御のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(電子写真感光体) 2 帯電ローラ(帯電手段) 3 クリーニングブレード(クリーニン
グ手段) 4、16 プロセスカートリッジ 10 帯電バイアス電源 11 帯電電流・印加電圧測定装置 13 CPU 14 不揮発性のRAM(記憶手段) 15 警告表示装置 17 温湿度検知装置
フロントページの続き (72)発明者 鶴谷 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笹目 裕志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体と、前記電子写真感光体
    に当接して前記電子写真感光体の表層を均一に帯電する
    接触帯電部材とを備えた電子写真画像形成装置におい
    て、前記接触帯電部材に流れる放電電流を検知もしくは
    制御する手段と、検知もしくは制御された放電電流に基
    づいて前記電子写真感光体の消耗量を算出する手段と、
    算出された消耗量の積算値を記憶する手段とを有するこ
    とを特徴とした電子写真画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも電子写真感光体と、前記電子
    写真感光体に当接して前記電子写真感光体の表層を均一
    に帯電する接触帯電部材とを備え、電子写真画像形成装
    置に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記接触帯電部材を流れる放電電流量に基づいて、前記
    電子写真画像形成装置で算出された前記電子写真感光体
    の消耗量の積算値を記憶する手段を有することを特徴と
    したプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプロセスカートリッジ
    が着脱可能な電子写真画像形成装置において、前記接触
    帯電部材に流れる放電電流を検知もしくは制御する手段
    と、検知もしくは制御された放電電流に基づいて前記電
    子写真感光体の消耗量を算出する手段と、算出した前記
    電子写真感光体の消耗量の積算値を前記プロセスカート
    リッジに記憶させる手段とを有することを特徴とした電
    子写真画像形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも電子写真感光体と、前記電子
    写真感光体に当接して前記電子写真感光体の表層を均一
    に帯電する接触帯電部材とを備え、電子写真画像形成装
    置に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記電子写真感光体の消耗に作用するプロセス要素のう
    ち、いずれかの物理特性もしくは製造時の物理条件のう
    ち少なくとも一つを記憶する手段と、前記接触帯電部材
    を流れる放電電流量と前記記憶された物理特性もしくは
    製造時の物理条件に基づいて、前記電子写真画像形成装
    置で算出された前記電子写真感光体の消耗量の積算値を
    記憶する手段とを有することを特徴としたプロセスカー
    トリッジ。
  5. 【請求項5】 前記記憶される物理特性が、前記接触帯
    電部材の帯電特性の環境変動特性もしくは耐久変動特性
    のうち少なくとも一つであることを特徴とした請求項4
    のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記記憶される物理特性が、前記電子写
    真感光体の放電消耗特性であることを特徴とした請求項
    4のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記電子写真感光体に当接して現像剤を
    クリーニングする弾性規制部材を持ち、前記記憶される
    物理特性及び製造時の物理条件が、前記電子写真感光体
    の摩擦消耗特性及び前記弾性規制部材の当接条件である
    ことを特徴とした請求項4のプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項4から7に記載のプロセスカート
    リッジが着脱可能な電子写真画像形成装置において、前
    記接触帯電部材に流れる放電電流を検知する手段と、前
    記接触帯電部材を流れる放電電流量と前記記憶された物
    理特性もしくは製造時の物理条件とに基づいて前記電子
    写真感光体の消耗量を算出する手段と、算出した前記電
    子写真感光体の消耗量の積算値を前記プロセスカートリ
    ッジに記憶させる手段とを有することを特徴とした電子
    写真画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記接触帯電部材に流れる放電電流△I
    acを検知する手段は、前記接触帯電部材に放電電圧値
    以下の複数の電圧を加えた場合の各々に対する電流値か
    ら比例計数αを求め、帯電時の印加電圧Vacとその電
    流値Iacから以下の式に従って算出することを特徴と
    した請求項1、3又は8の電子写真画像形成装置。 △Iac=Iac−α・Vac
  10. 【請求項10】 請求項4から7に記載のプロセスカー
    トリッジが着脱可能な電子写真画像形成装置において、
    前記接触帯電部材に流れる放電電流を前記記憶された物
    理特性もしくは製造時の物理条件に基づいて制御する手
    段と、制御された放電電流に基づいて前記電子写真感光
    体の消耗量を算出する手段と、算出した前記電子写真感
    光体の消耗量の積算値を前記プロセスカートリッジに記
    憶させる手段とを有することを特徴とした電子写真画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記接触帯電部材に流れる放電電流△
    Iacを制御する手段は、前記接触帯電部材に放電電圧
    値以下の複数の電圧を加えた場合の各々に対する電流値
    から比例計数αを求め、帯電時の印加電圧Vacとその
    電流値Iacから以下の式に従って放電電流△Iacを
    算出し、この放電電流△Iacと前記プロセスカートリ
    ッジに記憶された構成要素の前記物理特性か製造時の物
    理条件の少なくとも一つに基づいて、帯電電流値あるい
    は帯電電圧値制御を行うことを特徴とした請求項1、3
    又は10の電子写真画像形成装置。 △Iac=Iac−α・Vac
  12. 【請求項12】 前記電子写真感光体の消耗量の積算値
    を記憶する手段から情報を取り出し、所定の消耗量に達
    したとき前記電子写真感光体の交換の警告もしくは装置
    の動作の停止を行うことを特徴とした請求項1、3、8
    及び10のうちいずれかひとつの電子写真画像形成装
    置。
JP8018099A 1996-01-09 1996-01-09 プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 Pending JPH09190144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8018099A JPH09190144A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8018099A JPH09190144A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09190144A true JPH09190144A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11962188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8018099A Pending JPH09190144A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09190144A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5963759A (en) * 1996-07-31 1999-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus to which process cartridge can detachably be mounted
JP2001154461A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Canon Inc 画像形成装置
EP1148392A2 (en) * 2000-04-18 2001-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with charge member
JP2009003483A (ja) * 2008-10-06 2009-01-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2009205110A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
EP2184647A1 (en) * 2008-11-05 2010-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
EP2202587A1 (en) * 2008-12-23 2010-06-30 Sagem Communications Sas Arrangement for applying a predeterminable electric charge
JP2010262114A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Canon Inc 帯電装置及び画像形成装置
JP2011028102A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2013011786A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP2013057916A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Canon Inc 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05223513A (ja) * 1992-02-07 1993-08-31 Canon Inc 被帯電体の厚み検知装置、帯電装置、及び画像形成装置
JPH05257343A (ja) * 1992-05-28 1993-10-08 Canon Inc プロセスキット
JPH07295341A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Canon Inc 感光体帯電方法および画像形成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05223513A (ja) * 1992-02-07 1993-08-31 Canon Inc 被帯電体の厚み検知装置、帯電装置、及び画像形成装置
JPH05257343A (ja) * 1992-05-28 1993-10-08 Canon Inc プロセスキット
JPH07295341A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Canon Inc 感光体帯電方法および画像形成方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5963759A (en) * 1996-07-31 1999-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus to which process cartridge can detachably be mounted
JP2001154461A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Canon Inc 画像形成装置
EP1148392A2 (en) * 2000-04-18 2001-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with charge member
EP1148392A3 (en) * 2000-04-18 2008-12-17 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with charge member
JP2009205110A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2009003483A (ja) * 2008-10-06 2009-01-08 Canon Inc 画像形成装置
EP2184647A1 (en) * 2008-11-05 2010-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8260163B2 (en) 2008-11-05 2012-09-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including control for removing electrical discharge product
EP2202587A1 (en) * 2008-12-23 2010-06-30 Sagem Communications Sas Arrangement for applying a predeterminable electric charge
JP2010262114A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Canon Inc 帯電装置及び画像形成装置
JP2011028102A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2013011786A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP2013057916A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6704524B2 (en) Method of detecting life of image bearing member, image forming apparatus and cartridge
US5701551A (en) Image forming apparatus including control means for controlling an output from en electrical power source to a charging member for charging an image bearing member
EP0555102B1 (en) Image forming apparatus having charging member contactable to image bearing member
US8953956B2 (en) Image forming apparatus
US9268282B2 (en) Image forming apparatus and image forming system
US8023840B2 (en) Image forming apparatus for detecting the distribution of electrical resistance of a transferring member
JPH09190143A (ja) プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
US10509355B2 (en) Image forming apparatus
US6654568B2 (en) Image forming apparatus, image bearing member life detecting method, and process cartridge detachably attachable to image forming apparatus
JPH09190144A (ja) プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2006154485A (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
KR20040041078A (ko) 화상 형성 장치, 카트리지, 화상 형성 시스템 및카트리지용 저장 매체
US10359728B2 (en) Image forming apparatus
US9042744B2 (en) Image forming apparatus
JP2002023432A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP3285785B2 (ja) 像担持体寿命検知方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JPH09179460A (ja) 被帯電体寿命検知装置、これを備えたプロセスユニットおよび画像形成装置
JP2008058740A (ja) 画像形成装置および露光量補正方法
JP2000089624A (ja) 画像形成装置
US9733608B2 (en) Determining light quantity of pre-charging exposure device in an image forming apparatus and cartridge
JPH10133456A (ja) プロセスカートリッジ及びこれを用いる電子写真画像形成装置
JPH08166706A (ja) 帯電装置
US11137698B2 (en) Image forming apparatus including notifying information on developing unit lifetime
JPH04319972A (ja) 画像形成装置
JP2022092658A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050705