JPH11316508A - 加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱定着装置及び画像形成装置

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JPH11316508A
JPH11316508A JP13617498A JP13617498A JPH11316508A JP H11316508 A JPH11316508 A JP H11316508A JP 13617498 A JP13617498 A JP 13617498A JP 13617498 A JP13617498 A JP 13617498A JP H11316508 A JPH11316508 A JP H11316508A
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film
layer
heat
conductive
fixing
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JP13617498A
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Satoru Izawa
悟 伊澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム加熱方式の加熱定着システムにおけ
るオフセットの発生等を防止もしくは低減させること。 【解決手段】 通電により発熱する通電発熱抵抗層を有
する加熱体と、この加熱体と摺動するフィルム13と、
このフィルムを挟んで加熱体と定着ニップNを形成する
加圧部材20と、を有し、未定着トナー画像が形成され
た記録材を上記定着ニップのフィルムと加圧部材の間で
挟持搬送させることによりフィルムを介した加熱体から
の熱により上記未定着トナー画像を記録材上に定着させ
る加熱定着装置において、上記フィルムに導電性層13
bを具備させ、該導電性層をダイオード17を介して接
地すると共に、上記加熱体の通電発熱抵抗層への通電に
よって上記フィルムの導電性層に画像形成部で帯電され
るトナーの帯電極性と逆極性の電位を誘起させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形
成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印
字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式あるいは直
接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナ像、荷電有色微粉体像)を固着像として定着処理
(仮定着処理も含む)する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に具備される定着装
置としては定着ローラ加熱方式(熱ローラ方式)の装置
が広く用いられている。
【0003】これは、互いに圧接して回転する定着部材
としての定着ローラ(熱ローラ、ヒートローラ)と加圧
部材としての加圧ローラを有し、該両ローラの圧接ニッ
プ部である定着ニップ部に未定着画像を形成担持させた
記録材を導入して定着ニップ部を挟持搬送通過させるこ
とで、定着ローラの熱と定着ニップ部の加圧力にて未定
着画像を記録材面に永久固着画像として熱圧定着させる
ものである。
【0004】近時は、特にスタンバイ時に装置へ電力を
供給せず、消費電力を極力低く抑えることができる等の
有利点があることから、フィルム加熱方式の定着装置が
実用されている。
【0005】これは、例えば特開昭63−313182
号公報、特開平2−157878号公報、同4−440
75〜44083号公報、同4−204980〜204
984号公報等に提案されており、固定支持させた加熱
体と、この加熱体と摺動する定着部材としての耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)と、このフィルムを挟んで加熱
体との圧接ニップ部である定着ニップ部を形成する加圧
部材と、を有し、加熱体を所定の温度に加熱・温調さ
せ、定着ニップ部の定着フィルムと加圧部材との間に未
定着画像を形成担持させた記録材を導入して定着フィル
ムと一緒に定着ニップ部を挟持搬送通過させることで、
定着フィルムを介した加熱体からの熱と定着ニップ部の
加圧力にて未定着画像を記録材面に永久固着画像として
熱圧定着させるものである。
【0006】このようなフィルム加熱方式の定着装置
は、加熱体として所謂セラミックヒータ等の低熱容量線
状加熱体を、定着フィルムとして薄膜の低熱容量のもの
を用いることができるために短時間に加熱体の温度が昇
温して定着ニップ部の所定温度への立ち上がりを迅速に
することができるので、スタンバイ時に加熱体へ電力供
給(通電加熱)せず、消費電力を極力低く抑えることが
でき、記録材をすぐに通紙しても記録材が定着部位であ
る定着ニップ部に到達するまでには加熱体を所定温度ま
で昇温させることができ、定着ローラ加熱方式などの他
の接触加熱方式の定着装置に比べて、省電力化やウエイ
トタイムの短縮化(クイックスタート性)が可能であ
り、オンデマンドな定着装置を構成することができる。
【0007】定着フィルムは円筒状部材あるいはエンド
レスベルト状部材してこれを回転させて使用する装置構
成にする、あるいはロール巻きの有端ウエブ状部材にし
てこれを走行させて使用する装置構成にすることができ
る。
【0008】加熱体には一般にセラミックヒータが使用
される。例えば、アルミナ等の電気絶縁性・良熱伝導性
・低熱容量のセラミック基板の面(定着フィルムと対面
する側の面)に基板長手にそって銀パラジユーム(Ag
/Pd)・Ta2 N等の通電発熱抵抗層をスクリーン印
刷等で形成具備させ、さらに該通電発熱抵抗層形成面を
薄肉のガラス保護層で覆ってなるものである。
【0009】このセラミックヒータは通電発熱抵抗層に
通電がなされることにより該通電発熱抵抗層が発熱して
セラミック基板・ガラス保護層を含むヒータ全体が急速
昇温する。このヒータの昇温がヒータ背面に設置された
温度検知手段により検知されて通電制御部へフィードバ
ックされる。通電制御部は温度検知手段で検知されるヒ
ータ温度が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持され
るように通電発熱抵抗層に対する給電を制御する。すな
わちヒータは所定の定着温度に加熱・温調される。
【0010】定着フィルムは、定着ニップ部においてヒ
ータの熱を効率よく被加熱材としての記録材に与えるた
め、厚みは20〜70μmとかなり薄くしている。定着
フィルムは例えばフィルム基層、導電性プライマー層、
離型性層の3層構成で構成されており、フィルム基層側
がヒータ側であり、離型性層側が加圧ローラ側である。
【0011】フィルム基層は絶縁性の高いポリイミド、
ポリアミドイミド、PEEK等であり、耐熱性、高弾性
を有しており、厚み15〜60μm程度で形成されてい
る。このフィルム基層により定着フィルム全体の引裂強
度等の機械的強度を保っている。
【0012】導電性プライマー層は厚み2〜6μm程度
の薄い層で形成されており、定着フィルム全体のチャー
ジアップを防止するため、電気的にアースに接続されて
いる。
【0013】離型性層は定着フィルムに対するトナーオ
フセット防止層であり、トナー離型性の良好なPFA、
PTFE、FEP等のフッ素を厚み5〜10μm程度に
被覆して形成してある。また、定着フィルム表面のチャ
ージアップを軽減し、静電オフセットを防止するため、
離型性層中には比抵抗が103 Ωcm〜106 Ωcm程
度のカーボンブラック等の導電性物質を混入・分散させ
ている。
【0014】ここで、チャージアップによるオフセット
とは、以下のメカニズムにより発生する。すなわち記録
材が定着ニップ部より排出される際に記録材の後端が定
着フィルムから剥離することにより剥離放電を起こし、
この部分が局所的に画像形成装置の現像手段でトナーに
帯電される電荷と逆極性の電荷を与えられる。よってこ
の部分が定着フィルムの他の部分に比べて画像形成部で
与えられるトナー電位と逆極性の電位を保持したまま次
に搬送された記録材のトナー像を定着する。この結果画
像形成部で帯電されたトナー像は定着フィルムの局所的
な逆極性のチャージアップによって画像が剥ぎ取られる
(以下、剥離オフセットと記す)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなフィルム
加熱方式の定着装置における問題点として次のような事
項がある。
【0016】a)定着フィルムおよび加圧ローラの表層
を離型性の良いフッ素樹脂とした場合、フッ素樹脂は搬
送される記録材に対して帯電極性が負極側となるため、
定着フィルムおよび加圧ローラの表面はマイナスに帯電
されやすくなる。
【0017】ここで、上述の従来例に示したように定着
フィルムのチャージアップによる剥離オフセットを回避
するために、定着フィルムの離型性層にカーボンブラッ
ク等の導電性物質を混入し、かつフィルム基層と離型性
層の間の導電性プライマー層を接地した場合には、定着
フィルムは−50V〜50Vの電位であり、上述したチ
ャージアップによるオフセットは良化する。
【0018】しかし、この場合には、加圧ローラ表面の
離型性層のみはマイナス帯電された状態となり、その絶
縁性が高く、静電容量が小さいほど帯電量も大きくな
る。この結果、マイナス帯電されたトナー像を加熱定着
する場合には、加圧ローラ表面と定着フィルム表面の電
位差による電界の方向がよりオフセットしやすい方向と
なるため、記録材上のトナー像はもはや記録材上に保持
されなくなり、定着フィルム側に転移されオフセット画
像となってしまう。
【0019】また、これを防止するために加圧ローラ表
層の離型性層中にカーボンブラック等の導電性物質を混
入した場合には、加圧ローラ表面の離型性が落ち、微少
量のオフセットトナーで加圧ローラ表面が汚染されてし
まう。特に加圧ローラの離型性層としてフッ素樹脂をチ
ューブ状に形成した加圧ローラでは、加圧ローラ表面の
帯電が−2kV以上になることがあり、定着フィルム表
面との電位差が2kV以上となり、マイナス帯電された
トナー像のオフセットが悪化する傾向があり、離型性と
チャージアップ防止の双方を達成するような構成をとる
ことが困難であった。
【0020】b)逆にプラス帯電されたトナー像を加熱
定着する場合には、上述した記録材後端の剥離による局
所的なチャージアップによる剥離オフセットを完全に防
止することが困難になる。これは定着フィルム表層のフ
ッ素樹脂が記録材に対して負極側に帯電する傾向がある
ために、離型性を損なわない範囲で導電性物質を混入し
た場合には、微視的に導電性物質が少ない場所では局所
的に帯電されてしまうからである。
【0021】また、記録材への保持力が少なくなること
でトナー像は外力によって容易に飛散されやすい状態と
なり、例えば吸湿量の多い記録材を加熱定着した場合に
は、記録材中より噴出した水蒸気によって記録材の搬送
方向と反対の方向にトナー像を飛散させる(以下、尾引
きという)ことがある。
【0022】以上のように従来のフィルム加熱方式の加
熱定着システムにおいては、マイナス帯電されたトナー
像を加熱定着する場合には、芯金と表面の間が高抵抗か
つ低静電容量の加圧ローラでは離型性層のチャージアッ
プによるオフセットを防止し、かつ加圧ローラ表面の十
分な離型性を確保することが困難であった。逆にプラス
帯電されたトナー像を加熱定着する場合には、定着フィ
ルムの記録材後端の剥離による局所的なチャージアップ
によって発生する剥離オフセットを完全に除去し、かつ
定着フィルム表層の十分な離型性を確保することが困難
であった。
【0023】そこで本発明はフィルム加熱方式の加熱定
着システムにおける上記のようなオフセットの発生等を
防止もしくは低減させることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱定着装置及び画像形成装置である。
【0025】(1)通電により発熱する通電発熱抵抗層
を有する加熱体と、この加熱体と摺動するフィルムと、
このフィルムを挟んで加熱体と定着ニップを形成する加
圧部材と、を有し、未定着トナー画像が形成された記録
材を上記定着ニップのフィルムと加圧部材の間で挟持搬
送させることによりフィルムを介した加熱体からの熱に
より上記未定着トナー画像を記録材上に定着させる加熱
定着装置において、上記フィルムに導電性層を具備さ
せ、該導電性層をダイオードを介して接地すると共に、
上記加熱体の通電発熱抵抗層への通電によって上記フィ
ルムの導電性層に画像形成部で帯電されるトナーの帯電
極性と逆極性の電位を誘起させることを特徴とする加熱
定着装置。
【0026】(2)画像形成部の現像手段においてトナ
ーがマイナスに帯電されること、加圧部材の弾性層が導
電性であることを特徴とする(1)に記載の加熱定着装
置。
【0027】(3)加圧部材の導電性弾性層と加圧部材
の表面の間の静電容量を300pF以上にしたことを特
徴とする(2)に記載の加熱定着装置。
【0028】(4)加圧部材の表面をトナーと逆極性に
帯電する手段を設けたことを特徴とする(1)乃至
(3)に記載の加熱定着装置。
【0029】(5)画像形成部の現像手段においてトナ
ーがプラスに帯電されること、加圧部材の弾性層の体積
抵抗が1012Ωcm以上であることを特徴とする(1)
に記載の加熱定着装置。
【0030】(6)加熱体の通電発熱抵抗層とフィルム
の導電性層の間の静電容量を300pF以上4000p
F以下としたことを特徴とする(1)に記載の加熱定着
装置。
【0031】(7)通電により発熱する通電発熱抵抗層
を有する加熱体と、この加熱体と摺動するフィルムと、
このフィルムを挟んで加熱体と定着ニップを形成する加
圧部材と、を有し、未定着トナー画像が形成された記録
材を上記定着ニップのフィルムと加圧部材の間で挟持搬
送させることによりフィルムを介した加熱体からの熱に
より上記未定着トナー画像を記録材上に定着させる加熱
定着装置において、上記フィルムに導電性層を具備さ
せ、該導電性層をダイオードを介して接地しすると共
に、加圧部材の弾性層を導電性とし、該導電性弾性層を
ダイオードを介して接地し、上記加熱体の通電発熱抵抗
層への通電によって上記フィルムの導電性層に画像形成
部で帯電されるトナーの帯電極性と逆極性の電位を誘起
させ、かつ加圧部材の導電性弾性層にトナーの帯電極性
と同極性の電位を誘起させることを特徴とする加熱定着
装置。
【0032】(8)加熱体の通電発熱抵抗層とフィルム
の導電性層の間の静電容量を300pF以上4000p
F以下とすると共に、フィルムの導電性層と加圧部材の
導電部材の間の静電容量を300pF以上1200pF
以下としたことを特徴とする(1)に記載の加熱定着装
置。
【0033】(9)前記(1)乃至(8)の何れか1つ
に記載の加熱定着装置を備えることを特徴とする画像形
成装置。
【0034】〈作 用〉 .フィルム加熱方式の加熱定着装置において、加熱体
(ヒータ)の通電発熱抵抗層と定着フィルムの導電性層
である導電性プライマー層の間の静電容量を300pF
以上4000pF以下に保ち、かつ上記導電性プライマ
ー層をダイオード素子を介して接地する。
【0035】特に、導電性プライマー層と接地間に配設
するダイオードの向きは、画像形成部で帯電されるトナ
ーの極性に依存し、トナーがマイナス帯電される場合に
は導電性プライマーから接地の間に正方向にダイオード
を配設する。すなわち導電性プライマー層から接地に電
流が流れ込む方向にダイオードを介在させる。一方、ト
ナーがプラス帯電される場合には導電性プライマーから
接地の間に逆方向にダイオードを配設する。
【0036】また、加圧部材としての加圧ローラの弾性
層に導電性物質を混入し、加圧ローラ芯金と加圧ローラ
表面の間の静電容量を300pF以上に保つ。これによ
り、加圧ローラ表面のチャージアップを抑えることが可
能になり、画像形成部でトナー像がマイナスに帯電され
る場合には、よりオフセットの発生を防止する方向にト
ナー像に働く電界を弱められる。
【0037】これにより加熱体の通電発熱抵抗層に通電
される電圧に応じて加熱体の通電発熱抵抗層と定着フィ
ルムの導電性プライマー層の間の適度な静電容量によ
り、定着フィルムの導電性プライマー層には画像形成部
で帯電されるトナーと同極性の電位が誘起され、オフセ
ットの発生を防止する方向にトナー像に働く電界を弱め
られる。これにより静電気的に発生するオフセットを軽
減することが可能になる。
【0038】.さらには、画像形成部でトナー像がマ
イナスに帯電される装置において、加圧ローラの弾性層
に導電性を付与すると共に、加圧ローラ芯金と定着フィ
ルムの導電性プライマー層の間の静電容量を300pF
以上1200pF以下に保ち、かつ加圧ローラ芯金と接
地の間にダイオードを配設し、定着フィルムの導電性プ
ライマー層と接地間に設けたダイオードと逆方向、すな
わち接地から加圧ローラ芯金に電流が流れ込む方向にダ
イオードを介在させる。
【0039】これにより加圧ローラ芯金をプラス電位
に、定着フィルムの導電性プライマー層をマイナス電位
に保つことができ、マイナス帯電されたトナー像に対し
て、記録材に十分保持される電界を形成することが可能
になる。よってオフセットの発生をほぼ完全に防止する
ことが可能になる。
【0040】.あるいは定着フィルムの導電性プライ
マー層と接地の間にダイオードを介在させると共に、加
圧ローラ表面の離型性層の外側からバイアス印加手段に
接続された導電ブラシやコロナ放電器によって画像形成
部の現像手段で帯電されるトナーと逆極性のバイアスを
加圧ローラ表面に印加し、加圧ローラ表面を帯電させ
る。
【0041】これにより、加圧ローラ表面には常に帯電
されたトナー像と逆極性の電位が与えられるため、安定
した電位が形成され、記録材上のオフセットを防止する
ことが可能になる。
【0042】
【発明の実施の形態】〈第1の実施形態〉(図1〜図
5) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービー
ムプリンタである。
【0043】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。OP
C、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料
層がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の導電性
基体上に形成されている。該感光ドラム1は矢印の時計
方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転
駆動される。
【0044】感光ドラム1は回転過程において、まず、
その表面が帯電装置としての帯電ローラ2によって所定
の極性・電位に一様に帯電される。
【0045】次に、露光装置としての不図示のレーザー
スキャナによる、目的の画像情報パターンに対応したレ
ーザービーム走査露光3を受ける。これにより回転感光
ドラム1面に目的の画像情報パターンに対応した静電潜
像が形成される。
【0046】レーザースキャナはホストコンピュータ等
の外部装置等から送られた目的の画像情報パターンの時
系列電気デジタル画素信号に対応してON/OFF制御
されたレーザービームを出力し、このレーザービームで
回転感光ドラム1の一様帯電処理面を走査露光する。
【0047】回転感光ドラム1面に形成された静電潜像
は、現像装置4でトナー現像されて可視化される。現像
方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、F
EED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像
とを組み合わせて用いられることが多い。
【0048】回転感光ドラム1面に形成されたトナー像
は、感光ドラム1と、感光ドラム1に一定の加圧力で接
触させた転写装置としての転写ローラ5とで形成される
転写ニップ部Tにおいて、該転写ニップ部Tに不図示の
給紙部から所定の制御タイミングにて給送された記録材
(転写材)Pに対して順次に転写される。
【0049】転写ローラ5には不図示の電源から所定の
転写バイアスが所定の制御タイミングにて印加され、感
光ドラム1面のトナー像が該転写バイアスの作用で、転
写ニップ部Tを挟持搬送される記録材P面に順次に転写
される。
【0050】8は給紙部から転写ニップ部Tに搬送され
た記録材Pの先端を検知するセンサであり、感光ドラム
1上のトナー像の画像形成位置と記録材Pの先端の書き
出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端
を検知し、タイミングを合わせている。
【0051】転写ニップ部Tにてトナー像の転写を受け
て転写ニップ部Tを通過した記録材Pは回転感光ドラム
1面から分離されて定着装置6へと搬送され、トナー像
が永久画像として定着される。
【0052】一方、感光ドラム1上に残存する転写残り
の残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム
1表面より除去される。
【0053】(2)定着装置6 a)全体的概略構成 図2は本例における定着装置6の横断面模型図である。
本例の該定着装置は、特開平4−44075〜4408
3号公報等に開示の、円筒状の定着フィルムを用いたフ
ィルム加熱方式・加圧ローラ駆動式・テンションレスタ
イプの加熱定着装置である。
【0054】10・20は互いに当接させて定着ニップ
部Nを形成させた定着部材と加圧部材である。
【0055】定着部材10は、加熱体11、断熱ステイ
ホルダー12、定着フィルム13等から構成されてい
る。加圧部材20は弾性加圧ローラである。
【0056】加熱体11は薄肉・横長のセラミックヒー
タ(以下、ヒータと略記する)である。
【0057】断熱ステイホルダー12は、ヒータ11を
保持し、ニップと反対方向への放熱を防ぐ部材であり、
液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等に
より形成されている。本例の断熱ステイホルダー12は
横断面略半円弧状樋型の横長で、耐熱性、電気絶縁性
で、高い加重に耐えられる部材であり、ヒータ11はこ
の断熱ステイホルダー12の下面のほぼ中央部に部材長
手に沿って設けた溝部に表面側を下向きに露呈させて嵌
入して固定支持させてある。
【0058】定着フィルム13は円筒状の耐熱性フィル
ムであり、ヒータ11を含む断熱ステイホルダー12に
対して周長に余裕を持たせた形でルーズに外嵌させてあ
り、断熱ステイホルダー12は定着フィルム13を内面
から支える。
【0059】定着フィルム13は熱容量の小さなもので
あり、クイックスタートを可能にするために総厚100
μm以下の厚みで耐熱性、熱可塑性を有するポリイミ
ド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、P
FA、PTFE、FEP等を単独ないし混合して基層と
したフィルムである。また、長寿命の加熱定着装置を構
成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れたフィル
ムとして、総厚20μm以上の厚みが必要である。よっ
て定着フィルム13の総厚みとしては20μm以上10
0μm以下が最適である。さらにオフセット防止や記録
材の分離性を確保するために表層には、PFA、PTF
E、FEP、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹
脂を混合ないし単独で被覆したものである。
【0060】加圧部材としての弾性加圧ローラ20は、
芯金21と、その外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の
耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾
性層22からなり、さらには、この上にPFA、PRF
E、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
【0061】この弾性加圧ローラ20は、不図示の軸受
部材に保持させ、断熱ステイホルダー12の下面側に固
定支持させたヒータ11の下向き表面に対して定着フィ
ルム13を挟ませて、不図示の加圧手段により長手方向
両端部から加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形成する
べく十分に加圧されている。
【0062】加圧ローラ20は不図示の駆動手段により
矢印の反時計方向に回転駆動される(加圧用回転体駆動
方式)。この加圧ローラ20の回転駆動による該ローラ
20の外面と定着フィルム13の外面との、定着ニップ
部Nにおける圧接摩擦力で定着フィルム13に回転力が
作用して、該定着フィルム13はその内面が定着ニップ
部Nにおいてヒータ11の下向き表面に密着して摺動し
ながら矢印の時計方向に加圧ローラ20の回転周速度に
ほぼ対応した周速度をもって断熱ステイホルダー12の
外回りを従動回転状態になる。
【0063】この場合、断熱ステイホルダー12の外回
りを従動回転する円筒状の定着フィルム13はその周長
の定着ニップ部Nとその近傍部の定着フィルム部分以外
の定着フィルム部分はテンションフリー(テンションが
加わらない状態)の状態にある。
【0064】定着フィルム13はその内面側がヒータ1
1および断熱ステイホルダー12の外面の一部に摺擦し
ながら回転するため、ヒータ11および断熱ステイホル
ダー12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑
える必要がある。このためヒータ11および断熱ステイ
ホルダー12の表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量
介在させてある。これにより定着フィルム13はスムー
ズに回転することが可能となる。
【0065】而して、加圧ローラ20が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム13が断熱ステイホ
ルダー12の外回りを従動回転状態になり、ヒータ11
に通電がなされて該ヒータ11の発熱で定着ニップ部N
の温度が所定に立ち上がって温調された状態において、
定着ニップ部Nに、未定着トナー像を形成担持させた記
録材Pが耐熱性の定着入口ガイド15に沿って導入さ
れ、定着ニップ部Nにおいて記録材Pの未定着トナー像
担持面側が定着フィルム13の外面に密着して定着フィ
ルム13と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されてい
く。
【0066】この記録材Pの挟持搬送過程において、ヒ
ータ11の熱が定着フィルム13を介して記録材に付与
され、記録材P上の未定着トナー像が熱圧定着される。
【0067】記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると定
着フィルム13の外面から曲率分離して耐熱性の定着排
紙ガイド16に案内されて不図示の排出トレイ上に排出
される。
【0068】b)ヒータ11 図3の(a)はヒータ11の表面側の一部切欠き・途中
部省略の平面模型図、(b)は拡大横断面図、(c)は
通電制御系のブロック図である。
【0069】本例のヒータ11はヒータ基板としてセラ
ミックス材を用いたセラミックスヒータであり、全体に
低熱容量で昇温の速いものである。
【0070】11aはアルミナ等の高絶縁性のセラミッ
クス基板である。
【0071】11b・11cはこのセラミックス基板1
1aの表面に長手方向に沿って略並行に形成具備させた
第1及び第2の2条の通電発熱抵抗層である。
【0072】11d・11eはセラミックス基板11a
の長手一端部側の表面に並べて形成具備させた第1と第
2の2つの電極部であり、第1の電極部11dと第1の
通電発熱抵抗層11bの一端部とを電気的に導通させ、
第2の電極部11eと第2の通電発熱抵抗層11cの一
端部とを電気的に導通させてある。
【0073】11fは第1と第2の通電発熱抵抗層11
b・11cの他端部相互を電気的に導通させた折り返し
電極部である。
【0074】11gはヒータ表面の通電発熱抵抗層形成
面部分を覆わせて形成具備させた保護層である。
【0075】14はセラミックス基板の背面に配設した
サーミスタ等の温度検知素子であり、通電発熱抵抗層1
1b・11cの発熱に応じて昇温したセラミックス基板
11aの温度を検知する。
【0076】第1と第2の通電発熱抵抗層11b・11
cは、例えば、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO
2 、Ta2 N等の通電発熱抵抗材料ペーストをスクリー
ン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度
の線状もしくは細帯状に塗工して形成したス基板の表面
に長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウ
ム)、RuO2 、Ta2 N等の通電発熱抵抗層をスクリ
ーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程
度の線状もしくは細帯状に塗工して形成したものであ
る。
【0077】本例では、第1の通電発熱抵抗層11bが
通紙上流側であり、第2の通電発熱抵抗層11cが通紙
下流側である。
【0078】電極部11d・11e・11fは例えば銀
ペーストのスクリン印刷塗工パターンである。
【0079】保護層11gは通電発熱抵抗層11b・1
1cの摩損防止等をするものであり、定着フィルム13
との摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコート等で
あり、20μm以上70μm以下の厚みで設けている。
該保護層11gは比誘電率が4.5〜5.5程度のほう
珪酸鉛ガラスや比誘電率が1.5〜2程度のフッ素樹脂
等によって形成される。
【0080】第1と第2の電極部11d・11eに電力
供給することで、第1及び第2の通電発熱抵抗層11b
・11cが発熱してヒータ11全体が迅速に昇温する。
【0081】温度検知素子14の検知温度情報は不図示
のDC通電部およびDC電極部を介して不図示のコネク
ターにより不図示の温度制御部へ入力される。この温度
検知素子14の信号に応じて、給電部から第1と第2の
電極部11d・11e間に電力供給され、電極部11d
・11eから通電発熱抵抗層11b・11cに印加され
る電圧のデューティー比や波数等が温度制御部により適
切に制御されることで、定着ニップ部N内での温調温度
を略一定に保ち、記録材上のトナー像を定着するのに必
要な加熱が行なわれる。
【0082】ヒータ11の通電制御について図3の
(c)を用いて説明する。図において電源のホット側か
らの通電はリレー回路51を介してヒータ11の第1と
第2の通電発熱抵抗層11b・11cへの接続を可能に
する。また、リレー回路51より前述の第1と第2の通
電発熱抵抗層11b・11cへの第1と第2の電極部1
1d・11eの内、通紙上流側である第1の通電発熱抵
抗層11b側、すなわち第1の電極部11d側に電源の
ホット側が接続される。また、通紙下流側である第2の
通電発熱抵抗層11cから第2の電極部11eを介して
電圧のデューティー比や波数等を前述の温度検知素子1
4の信号にしたがって適切に制御するためのトライアッ
ク52に接続されている。また、図のコンデンサー53
やコイル54はトライアック52での通電のON/OF
Fによるノイズを軽減するための素子である。また、ヒ
ータ11の通紙下流側である第2の通電発熱抵抗層11
cの第2の電極部11eからトライアック52を介して
電源電圧のニュートラル側に接続されている。
【0083】c)定着フィルム13 図4は定着フィルム13の層構成を示す横断面模型図で
ある。この定着フィルム13は、内側から外側に順に、
フィルム基層13a、導電性のプライマー層13b、離
型性層13cからなる3層積層体である。
【0084】フィルム基層13aは、熱可塑性ポリイミ
ド、熱硬化性ポリイミド、ポリアミドイミド、PEE
K、PES、PPS、PFA、PTFE、FEP等を単
独ないし混合して形成しており、比誘電率が3.1〜
3.5程度の部材より形成される。フィルム基層13a
の厚みは15μm以上70μm以下で形成されており、
ヒータ面と接する内面は表面粗さ(Rz)が4μm以下
で形成されている。
【0085】導電性プライマー層13bは、カーボンブ
ラックを混入したフッ素樹脂を主成分とするもので、厚
み2〜6μm程度の薄い層で形成されている。
【0086】離型性層13cは、定着フィルム13に対
するトナーオフセット防止層として、離型性の良好なP
FA、PTFE、FEP等の、比誘電率が1.5〜2程
度のフッ素樹脂を静電スプレー、ディッピング等の塗工
方法にて厚み8〜18μm程度に被覆して形成してあ
る。特に、定着フィルム13の局所的なチャージアップ
を抑えるためには、カーボンブラック等の導電性物質を
混入しており、これにより定着フィルム表面の局所的な
チャージアップによるオフセットを防止している。
【0087】d)加圧ローラ20 加圧部材としての弾性加圧ローラ20は、本例のもの
は、芯金21と、該芯金の外側に形成された、カーボン
ブラック等の導電性物質を混入したシリコンゴムやフッ
素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムの発泡体の弾
性層22と、さらにこの上に形成した、PFA、PTF
E、FEP等の比誘電率が1.5〜2程度のフッ素樹脂
により離型性層23とからなる。
【0088】離型性層23の厚みは20μm〜60μm
の厚みで形成されている。よって加圧ローラ芯金21と
離型性層23の表面の間の静電容量は300pF以上に
保たれている。
【0089】なお、画像形成部の現像手段においてトナ
ーをプラスに帯電させる装置の場合には、上記加圧ロー
ラ20の弾性層22は絶縁性のシリコンゴムやフッ素ゴ
ムを使用した方が良い。これはトナーがプラスに帯電さ
れる装置では、加圧ローラ表面の電位はマイナスに帯電
されている方が、記録材へのトナーの保持力を助けるこ
とになりオフセット防止に有利になるからである。
【0090】(3)定着フィルム13の接地 図5に示すように定着フィルム13の一端部側には円周
に沿って環状に離型性層13cをなしにして導電性プラ
イマー層13bを露出させた部分aを設けてあり、ここ
からアモルファス繊維等の導電ブラシ18を介して電気
的にダイオード17を介して定着フィルム13の導電層
としての導電性プライマー層13bをアースに接続して
いる。すなわち定着フィルム13の導電性プライマー層
13bから接地の方向にだけ電流が流れる構成になって
いる。
【0091】なお、図5では画像形成部の現像手段にお
いてトナーをマイナスに帯電させる場合のダイオード接
続を示しているが、トナーをプラス帯電させる場合には
ダイオード向きが逆になる。
【0092】以上の構成により、ヒータ11の通電発熱
抵抗層11b・11cと定着フィルム13の導電性プラ
イマー層13bの間のヒータ保護層11gおよびフィル
ム基層13aの合成静電容量を300pF以上4000
pF以下にしている。
【0093】特にヒータ11の通電発熱抵抗層11b・
11cへの電圧印加に対して定着フィルム13の導電性
プライマー層13bの電位が十分に誘起されるためには
4000pF以下の静電容量が必要である。
【0094】また、静電容量を小さくするためにヒータ
11の保護層11gや定着フィルム13のフィルム基層
13aの厚みを厚くした場合、ヒータ11の通電発熱抵
抗層11b・11cからの発熱を記録材Pに十分に与え
ることが困難になる。さらに静電容量の低下とともにイ
ンピーダンスを増加させた場合、オフセット防止に十分
な電位が得られなくなるため、300pF以上の静電容
量が最適である。
【0095】以上により、ヒータ11の通電発熱抵抗層
11b・11cに電圧が印加された際には、定着フィル
ム13の導電性プライマー層13bには画像形成部の現
像手段において帯電されるトナー電位と同極性でかつ通
電発熱抵抗層に印加した電圧に相当する電位が誘起され
る。
【0096】また、加圧部材としての加圧ローラ20の
離型性層23の静電容量は300pF以上の保たれてい
るため、加圧ローラ表面は−200V〜−300V程度
の帯電となる。
【0097】よって従来に比べてトナーの記録材への保
持力を阻害するような電界が弱くなり、その結果オフセ
ットの発生を防止、もしくは軽減できる。
【0098】(4)評 価 以上の効果を確認するため以下のような検討を行った。
【0099】すなわち、ヒータ11は、アルミナ基板1
1aの上に、Ag/Pdよりなる通電発熱抵抗層11b
・11cを設け、その上に保護層11gとしてほう珪酸
鉛ガラスを厚み30μm〜60μmで形成したものを用
いた。
【0100】また、定着フィルム13は、フィルム基層
13aとして熱可塑性ポリイミドを厚み20μm〜60
μmで形成し、その上に導電性プライマー層13bを4
μm、PTFEの離型性層13cを10μmで順次形成
したものを用いた。
【0101】また、加圧ローラ20は、アルミ芯金21
に、弾性層22としてカーボンブラックを混入した導電
性シリコンゴム層を厚み4mmで形成し、最表層(離型
性層)23としてPFAチューブを厚み50μmで被覆
させた。
【0102】また上記定着フィルム13の一端部に導電
性プライマー層13bが露出した部分aを設け、導電性
ブラシ18を介して導電性プライマー13bと接地間に
ダイオード素子17を図4に示した方向に接続した。
【0103】以上の構成でオフセットの評価を行った。
即ち、ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11cと定
着フィルム13の導電性プライマー層13b間の合成静
電容量はヒータ11の保護層11gであるほう珪酸鉛ガ
ラス層と定着フィルム13のフィルム基層13aの厚み
を変化させて振った。ただし、定着性を同等とするた
め、それぞれの厚みに応じて熱伝導性を確保するために
ヒータ11のガラス保護層11g、および定着フィルム
13のフィルム基層13aにBN、AlN等の高熱伝導
フィラを混入した。
【0104】以上により、ヒータ11の通電発熱抵抗層
11b・11cと定着フィルム13の導電性プライマー
層13b間の合成静電容量を200pF〜4000pF
まで振ってオフセット画像の評価を行った。
【0105】評価結果を表1に示す。表中の導電プライ
マ電位とはヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11c
への通電(100VのAC電圧)によって誘起される定
着フィルム13の導電性プライマーの電位の平均値であ
る。
【0106】なお、表中の○は良好、△は許容レベル、
×は劣悪レベルを示す(なお、以下の表中も同様の評価
基準とする)。
【0107】
【表1】 以上の結果より、オフセットの発生のない良好な画像を
得るためには、ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・1
1cと定着フィルム13の導電性プライマー層13b間
の合成静電容量を3500pF以下、好ましくは300
0pF以下に抑えた方が、通電発熱抵抗層11b・11
cへの通電によって定着フィルム13の導電性プライマ
ー層13bに誘起される電位が高くなり、オフセットの
ない良好な画像が得られることがわかる。
【0108】また、上記合成静電容量をなるべく小さく
する目的でヒータ11のガラス保護層11g、あるいは
定着フィルム13のフィルム基層13aを厚くしていっ
た場合、これらにの高熱伝導のフィラを多量に混入した
場合であっても、ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・
11cの熱を定着ニップ部Nに十分に伝えることが難し
くなってくる。
【0109】また、厚みアップはインピーダンスの増加
を招き、定着フィルム13の導電性プライマー層13b
に十分な電位が誘起されなくなる。
【0110】よって定着性の機能を満足する範囲、およ
び電位を誘起する範囲としては、合成静電容量は300
pF以上にするのが妥当である。
【0111】以上本実施例では、ヒータ11の通電発熱
抵抗層11b・11cと定着フィルム13の導電性プラ
イマー層13b間の合成静電容量を適度な値とし、該導
電性プライマー層13bからダイオード素子17を介し
て接地に接続することで、通電発熱抵抗層11b・11
cへの通電に伴って導電性プライマー層13bにオフセ
ット防止のための有効な電位を誘起することができる。
【0112】また、現像手段においてトナーがマイナス
帯電される場合には、加圧部材である加圧ローラ20の
弾性層22を導電化し、加圧ローラ芯金21と表層23
の間の静電容量を高くすることで、記録材Pが搬送され
た際に加圧ローラ表面の電位をある程度の値に抑えるこ
とが可能になるため、オフセットを防止、あるいは軽減
できる手段となる。
【0113】また、画像形成部の現像手段において、ト
ナーをプラスに帯電させる画像形成装置の場合、図5に
示したダイオード17の向きを逆方向にし、加圧ローラ
20の弾性層22を体積抵抗が1012Ωcm以上の高抵
抗シリコーンゴムを使用し、加圧ローラ芯金21と加圧
ローラ表面の静電容量を100pF以下にする。これに
より加圧ローラ表面のフッ素樹脂層23は記録材に対し
て帯電極性がマイナス側にあるので、加圧ローラ表面は
マイナスにチャージアップされる。また、上記に示した
ように定着フィルム13の導電性プライマー層13bは
ダイオード17の接続によりプラスに誘起されるため記
録材上のトナー像保持力を阻害しない方向に定着フィル
ム13と加圧ローラ20間で電界を発生させることにな
る。よってオフセットのない良好な画像が得られる。
【0114】また、世界の各場所によって電源事情が異
なり、特に電源のニュートラルとGNDの電位が近いか
同等である場合、電源電圧のホット側とニュートラル側
のどちらが前述したリレー回路51に接続されるかによ
って定着フィルム13の導電性プライマー層13bの電
位の誘起の程度が異なる。特にリレー回路51に電源電
圧のホット側が接続されている方が、定着フィルム13
の導電性プライマー層13bの誘起電位は大きくなり、
よりオフセットに対して防止効果が上がる。
【0115】特に、定着フレーム13がフロート状態に
あり、入力電圧が低い場合には、リレー回路51側に電
源電圧のニュートラル側が接続されると定着フィルム1
3の導電性プライマー層13bへの電位の誘起が小さく
なり、オフセットが若干悪化することがある為、これを
防ぐ為に電源電圧のホット側は常にリレー回路51側に
接続されるようにした方が良い。
【0116】また、ヒータ11の通電発熱抵抗層11b
・11cを図3のように折り返し電極部11fを設けて
複数本形成する場合、通紙上流側の通電発熱抵抗層11
bへの電極部11dの方に電源電圧のホット側を接続し
た方がオフセットに対する防止効果が上がる。
【0117】これは記録材上のトナー像がまだ記録材に
固着する前の定着ニップ部Nの通紙上流側でオフセット
防止のための電界を働かせる方がオフセット防止に有利
であるからである。すなわちヒータ11の誘電発熱抵抗
層11b・11cを折り返して複数本とした場合には、
それぞれの通電発熱抵抗層11b・11cと定着フィル
ム13の導電性プライマー層13bの間でコンデンサを
形成するが、電源電圧のホット側の通電発熱抵抗層11
bの方がより電位の高い状態となり、定着ニップ部Nの
通紙上流側で誘起される電位が高くなるからである。
【0118】〈第2の実施例〉(図6) 本実施例は、前記第1の実施例の定着装置6において、
更に、加圧ローラ20の弾性層22を導電化し、この弾
性層22、あるいはその内側の芯金21から接地の間に
図6のようにダイオード素子19を介在させている。そ
の他の装置構成は第1の実施例の装置と同様であるので
再度の説明は省略する。
【0119】上記のダイオード素子19は、定着フィル
ム13の導電性プライマー層13bと接地間に設けたダ
イオード素子17と逆方向に配設してある。
【0120】また、本実施例では、ヒータ11の通電発
熱抵抗層11b・11cへの通電によって定着フィルム
13の導電性プライマー層13bに電位を誘起するとと
もに、加圧ローラ20の導電性弾性層22あるいは芯金
21に上記導電性プライマー層13bとは逆の電位を誘
起させるため、加圧ローラ芯金21と定着フィルム13
の導電性プライマー層13b間の合成静電容量(定着フ
ィルム13の離型性層13cと加圧ローラ20の離型性
層23のそれぞれの静電容量からなる合成静電容量)を
300pF以上1200pF以下に設定している。
【0121】ここで図6においては画像形成装置の現像
手段においてトナーをマイナスに帯電させる装置を主に
説明したが、トナーをプラス帯電させる場合にはダイオ
ードの向きはそれぞれ逆方向となる。
【0122】以上の構成によるオフセット防止の効果を
確認するため、前記第1の実施例で示した方法で評価を
行った。ここでヒータ11のガラス保護層11gである
ほう珪酸鉛ガラス層は厚み50μmである。定着フィル
ム13のフィルム基層13aはポリイミド層であり厚み
48μmで形成した。ヒータ11の通電発熱抵抗層11
b・11cと定着フィルム13の導電性プライマー層1
3b間の合成静電容量を1500pFと固定した。
【0123】また、定着フィルム13の離型性層13c
であるPTFE層および加圧ローラ20の離型性層23
であるPFAチューブの厚みをそれぞれ振って定着フィ
ルム13の導電性プライマー層13cと加圧ローラ芯金
21の間の合成静電容量を200pF〜2000pFま
で振ってオフセットの評価を行った。
【0124】ここでオフセットの評価にあたっては、全
てにおいて記録材上を観察してもオフセットが明確に確
認できないため、定着フィルム13の一部にウェブ状の
部材を押し当て20枚連続プリントしたときのウェブの
汚れ具合からオフセット量を判断した。
【0125】評価結果を表2に示す。表中の合成静電容
量とは定着フィルム13の導電性プライマー層13bと
加圧ローラ芯金21の間の合成静電容量である。また、
加圧ローラ電位とは加圧ローラ芯金21の電位の値の平
均値である。なお、ダイオード17・19の接続方法は
図6に示した方向であり、現像手段でトナーをマイナス
に帯電させる装置にて実験した。
【0126】
【表2】 以上の結果より、定着フィルム13の導電性プライマー
層13bと加圧ローラ芯金21の間の合成静電容量を1
500pF以下好ましくは1200pF以下にすること
でヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11cに通電す
ることにより、定着フィルム13の導電プライマー層1
3bおよび加圧ローラ芯金21にはオフセットに有利な
電位の誘起ができ、この結果、オフセットを防止するこ
とが可能になる。
【0127】また、前記第1の実施例でも示したように
静電容量を小さくするために定着フィルム13の離型性
層13cおよび加圧ローラ20の離型性層23を厚く形
成することは、ヒータ11からの熱伝導の低下および加
圧ローラ20の硬度アップによる定着ニップ幅の減少を
招き、結果として定着性を下げることになる。
【0128】また、静電容量が下がりすぎると同時にイ
ンピーダンスが増加し、オフセット防止に有効な電位が
十分に誘起されなくなる。
【0129】以上のことから合成静電容量で300pF
以上が好ましい。
【0130】また、トナーの記録材への電気的な保持力
を阻害することなく加熱定着することが可能になるた
め、従来例のような高吸湿の記録材を搬送した場合であ
っても水蒸気の発生によるトナー飛散(尾引き)の発生
も防止することが可能になる。
【0131】〈第3の実施例〉(図7) 本実施例では加圧ローラ20の表面を帯電する手段を設
け、常に加圧ローラ表面を安定した電位に保つことによ
りオフセット防止を達成する。
【0132】図7において、17は前記第1及び第2の
実施例で示したダイオードであり、本例の場合は、定着
フィルム13の導電性プライマー層露出部分aから導電
性シリコンゴム等からなるゴム状の導電ゴム輪24およ
び加圧ローラ芯金21を介して該ダイオード17に接続
されており、一方は接地されている。
【0133】また、本実施例では、加圧ローラ20の弾
性層22は導電性のシリコンゴム、フッ素ゴム等で形成
されており、加圧ローラ20の弾性層22と定着フィル
ム13の導電性プライマー層13bは同電位に保たれて
いる。
【0134】また、加圧ローラ表面の離型性層23はバ
イアス手段26に接続された導電性アモルファス繊維等
の導電性ブラシよりなる帯電手段25によって帯電可能
な構成になっている。
【0135】すなわちバイアス印加手段26によって帯
電手段25に所定のバイアスが印加され、加圧ローラ2
0の表面は常に現像手段において帯電されるトナーと同
極性の所定の電位に帯電可能になっている。
【0136】よって定着フィルム13の導電性プライマ
ー層13bおよび加圧ローラ20の弾性層22はトナー
と逆極性、加圧ローラ表面はトナーと同極性の電位とな
っているため、記録材上のトナー像保持力を阻害するこ
となく、オフセットの発生を防止することが可能にな
る。
【0137】特に、定着フィルム13の導電性プライマ
ー層13bと加圧ローラ20の弾性層22が同じ電位に
なっていることから、定着フィルム13の端部と加圧ロ
ーラ20の端部で電位差がないため、リークする等の問
題はなく、それぞれの端部の構成は簡単に形成できる。
【0138】なお、図7では画像形成部の現像手段でト
ナーがマイナスに帯電される場合のダイオード17およ
びバイアス印加手段26を示しているが、トナーをプラ
スに帯電させる装置においてはそれぞれの素子、および
手段は逆方向になる。
【0139】以上の構成で定着フィルム13の導電性プ
ライマー層13bをダイオード17を介して接地するこ
とで、ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11cへの
電圧印加に対応して導電性プライマー層13bにトナー
と逆極性の電位を誘起し、バイアス印加手段26および
帯電手段25によって加圧ローラ20の離型性層23の
表面をトナーと同極性に帯電させた場合のオフセットの
評価を行った。
【0140】評価に用いた構成および評価方法は前記第
2の実施例で示したものと同様であり、定着フィルム1
3の導電性プライマー層13bと加圧ローラ芯金21の
間の合成静電容量は500pFとした。
【0141】また、バイアス印加手段26の電圧を振っ
て加圧ローラ20の表面の電位を−50V〜+1kVに
なるようにしてオフセット量の比較を行った。
【0142】また、高吸湿の記録材の搬送方向と垂直の
方向に線状にトナー像を形成し、尾引きの評価も行っ
た。
【0143】なお、画像形成部でトナーはマイナスに帯
電させて評価した。
【0144】評価結果を表3に示す。ここで加圧ローラ
電位とは加圧ローラ表面を帯電することにより得られた
電位である。
【0145】
【表3】 以上の結果より、加圧ローラ20の表面を+50V、好
ましくは+100V程度に帯電させることでオフセット
値を減らすことが可能になる。
【0146】また、加圧ローラ表面を+100V、好ま
しくは+200V以上に帯電させることで、記録材のト
ナー像の保持力が十分に保持され、尾引きの発生も防止
できる。
【0147】以上本実施例では、定着フィルム13の導
電性プライマー層13bをダイオード17を介して接地
し、導電性プライマー層13bに電位を誘起させると共
に、加圧ローラ20の表面に帯電手段25・26により
所定の電位になるように帯電することで、加圧ローラ表
面の電位は安定し、オフセット、尾引きを防止すること
が可能になる。
【0148】〈第4の実施例〉本実施例は、前記第3の
実施例において、加圧ローラ20の表面を帯電する手段
として非接触のコロナ放電装置を使用し、常に加圧ロー
ラ表面を安定した電位に保つことによりオフセット防止
を達成する。
【0149】本実施例では加圧ローラ表面の帯電手段と
してコロナ放電を用いる。すなわち前記第3の実施例で
示した図7の帯電手段25として非接触のコロナ放電装
置を用いる。
【0150】これにより加圧ローラ表面に帯電手段を当
接させないため、記録材の搬送による紙粉や微少オフセ
ットによるトナー等によって帯電手段が汚染されること
がなくなり、耐久によっても常に安定して加圧ローラ表
面を帯電することが可能になる。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム加熱方式の加熱定着システムにおいてオフセッ
トの発生等を防止もしくは低減させることが可能であ
り、所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 加熱定着装置の概略構成図
【図3】 (a)は加熱体(セラミックスヒータ)の表
面側の一部切欠き・途中部省略の平面模型図、(b)は
拡大横断面図、(c)は給電系のブロック図
【図4】 定着フィルムの層構成を示す断面模型図
【図5】 定着フィルムの導電性層の接地形態を示す模
型図
【図6】 第2の実施例における装置の要部の構成模型
【図7】 第3の実施例における装置の要部の構成模型
【符号の説明】
11・・・ヒータ 12・・・断熱ステイホルダー 13・・・定着フィルム 13b・・・導電性プライマー層 17・19・・・ダイオード 20・・・加圧ローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱する通電発熱抵抗層を有
    する加熱体と、この加熱体と摺動するフィルムと、この
    フィルムを挟んで加熱体と定着ニップを形成する加圧部
    材と、を有し、未定着トナー画像が形成された記録材を
    上記定着ニップのフィルムと加圧部材の間で挟持搬送さ
    せることによりフィルムを介した加熱体からの熱により
    上記未定着トナー画像を記録材上に定着させる加熱定着
    装置において、 上記フィルムに導電性層を具備させ、該導電性層をダイ
    オードを介して接地すると共に、上記加熱体の通電発熱
    抵抗層への通電によって上記フィルムの導電性層に画像
    形成部で帯電されるトナーの帯電極性と逆極性の電位を
    誘起させることを特徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 画像形成部の現像手段においてトナーが
    マイナスに帯電されること、加圧部材の弾性層が導電性
    であることを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装
    置。
  3. 【請求項3】 加圧部材の導電性弾性層と加圧部材の表
    面の間の静電容量を300pF以上にしたことを特徴と
    する請求項2に記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 加圧部材の表面をトナーと逆極性に帯電
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3に記
    載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 画像形成部の現像手段においてトナーが
    プラスに帯電されること、加圧部材の弾性層の体積抵抗
    が1012Ωcm以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 加熱体の通電発熱抵抗層とフィルムの導
    電性層の間の静電容量を300pF以上4000pF以
    下としたことを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装
    置。
  7. 【請求項7】 通電により発熱する通電発熱抵抗層を有
    する加熱体と、この加熱体と摺動するフィルムと、この
    フィルムを挟んで加熱体と定着ニップを形成する加圧部
    材と、を有し、未定着トナー画像が形成された記録材を
    上記定着ニップのフィルムと加圧部材の間で挟持搬送さ
    せることによりフィルムを介した加熱体からの熱により
    上記未定着トナー画像を記録材上に定着させる加熱定着
    装置において、 上記フィルムに導電性層を具備させ、該導電性層をダイ
    オードを介して接地しすると共に、加圧部材の弾性層を
    導電性とし、該導電性弾性層をダイオードを介して接地
    し、上記加熱体の通電発熱抵抗層への通電によって上記
    フィルムの導電性層に画像形成部で帯電されるトナーの
    帯電極性と逆極性の電位を誘起させ、かつ加圧部材の導
    電性弾性層にトナーの帯電極性と同極性の電位を誘起さ
    せることを特徴とする加熱定着装置。
  8. 【請求項8】 加熱体の通電発熱抵抗層とフィルムの導
    電性層の間の静電容量を300pF以上4000pF以
    下とすると共に、フィルムの導電性層と加圧部材の導電
    部材の間の静電容量を300pF以上1200pF以下
    としたことを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1つに記載の加
    熱定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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