JP4773785B2 - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4773785B2
JP4773785B2 JP2005271971A JP2005271971A JP4773785B2 JP 4773785 B2 JP4773785 B2 JP 4773785B2 JP 2005271971 A JP2005271971 A JP 2005271971A JP 2005271971 A JP2005271971 A JP 2005271971A JP 4773785 B2 JP4773785 B2 JP 4773785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure roller
fixing
recording material
image
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005271971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006126805A (ja
Inventor
岩崎  敦志
洋 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005271971A priority Critical patent/JP4773785B2/ja
Priority to US11/234,306 priority patent/US7305208B2/en
Publication of JP2006126805A publication Critical patent/JP2006126805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4773785B2 publication Critical patent/JP4773785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/206Structural details or chemical composition of the pressure elements and layers thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、例えば電子写真方式を用いたプリンター及び複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置として用いれば好適な像加熱装置に関するものである。
従来、電子写真技術を用いたプリンター・複写機・ファクシミリ等の画像形成装置において、記録材上に形成担持させた未定着トナー像を定着する装置としては、熱効率・安全性が良好な接触加熱型の熱ローラ方式の定着装置が広く知られている。
近年では省エネルギー推進の観点から、熱ローラ方式の定着装置よりも、熱伝導効率が高く、装置の立ち上がりも早い(クイックスタート)方式として、熱容量の小さな定着フィルムを介して加熱するフィルム加熱方式の定着装置が注目されている。フィルム加熱方式の定着装置は特許文献1などに提案されている。
フィルム加熱方式の定着装置の構成としては、定着フィルムを移動させるために専用の搬送用ローラと従動ローラを用いてテンションを加えながら加圧ローラとの間で定着フィルムを搬送する方法がある。また、円筒形の定着フィルムを加圧ローラの搬送力で駆動させる方法がある。前者は定着フィルムの搬送性を高くできる利点を有し、後者は構成を簡略化して低コストの定着装置を実現できる利点がある。
具体例として後者の加圧ローラ駆動型のフィルム加熱方式の定着装置(以下、フィルム定着器と記す)の概略の横断面構成を図10に示す。
101は図面に垂直な方向を長手とするステーであり、その下面の長手に沿って、セラミック製の基板上に発熱抵抗体を形成したセラミックヒータ(加熱体)108を固定支持させてある。102は加熱用回転体としての円筒状の耐熱性の定着フィルムであり、上記の加熱体108を固定支持させたステー101にルーズに外嵌させてある。104は加圧用回転体としての、耐熱性ゴムから成る弾性加圧ローラであり、上記ステー101の加熱体108に対して定着フィルム102を挟んで圧接して定着ニップ部Nを形成する。不図示の駆動系により加圧ローラ104が矢印の反時計方向に回転駆動されることで、定着フィルム102が定着ニップ部Nにおいてその内面が加熱体108の表面に密着して摺動しながらステー101の外回りを従動回転する。この定着ニップ部Nに未定着トナー像Tを形成担持させた記録材Pを導入して挟持搬送させる。これにより、定着ニップ部Nにおいて定着フィルム102を介して付与される加熱体108からの熱と定着ニップ部Nの加圧力で未定着トナー像Tを永久画像Taとして記録材上に定着させるものである。定着ニップ部Nを出た記録材は定着排紙ローラ113で中継ぎされて排出搬送される。加熱体108の適正な温度制御を行なうため、加熱体108には加熱体の温度を測定するサーミスタ107が配設されている。aは記録材搬送方向である。
また、近年のコンピュータ産業の発展に伴い、プリンターの需要も高まり世界各国で使用されるようになってきた。これにより、記録材Pとして使用される紙種、厚み、表面性等が多種多様に富むと同時に、画像形成装置の高速化がなされてきた。この2つが相まって、1枚目のプリント時間の短縮や1枚目プリントの定着性確保などの点から、定着温度の高温化や定着フィルムの熱伝導性の向上等、加熱体から記録材へ与える瞬間的熱量を少しずつ増加させることで満足のゆく定着性を得てきた。加えて、ユーザーの高画質に対する要求も高まり、ドット再現性、階調性に優れたプリンターが発表され、トナーの粒径もさらに微小径化することで高画質化が図られている。
前述の状況下で、画像形成プロセスにおける定着工程においても種々の画像問題が発生することがあるが、様々な構成で回避してきた。
画像問題の一つとして、トナーのオフセットがある。
オフセットとは、未定着トナー像Tを載せた記録材Pが定着ニップ部Nを通過する際に、記録材P上の未定着トナー像Tの一部が加熱用回転体である定着フィルム102の面に付着する。そして、このトナーが、定着フィルム102が一周回転して記録材Pと再び接触する際に記録材上に再転写され、ゴースト画像として記録材上に定着する現象である。
オフセットには、温度的要因で発生するものと静電的要因で発生するものとがある。温度要因で発生するオフセットは温度の最適化によって解決できるが、静電要因のオフセットは解決しにくい。
以下、上述の静電要因のオフセット(以下、静電オフセットと記す)のメカニズムについて説明する。例えば、図13のモデル図に示すとおり、定着ニップ部Nに記録材Pが突入する際、定着フィルム102が未定着トナー像Tのトナーの帯電極性とは逆極性に帯電しているとする。そして、加圧ローラ104の表面が未定着トナー像Tのトナーの帯電極性と同極性に帯電しているとする。このような場合、定着ニップ部直前に矢印で示す方向に電界E1が発生し、未定着トナー像Tのトナーの一部を記録材Pから引き離す力が働く。なお、図13には、一例として、トナーが負極性に帯電している場合を示した。このため、記録材P上の未定着トナー像Tの一部は記録材P上への保持力を失い、定着フィルム102の表面に静電的に付着する現象が発生する。この定着フィルム102に付着したトナーが上述のとおり、定着フィルム102が一周回転した後、記録材P上に再転写されたのち定着される。そのため、図14のモデル図に示すような、正規の描画パターンTaが記録材Pの搬送方向後方の定着フィルム1周分の位置においてゴースト画像としてオフセットしたパターンTa´が記録材Pに形成される。
特許文献2には、未定着トナー像を担持した記録材を一対の移動体間で挟持搬送することによりトナー像の定着を行う定着装置において、静電オフセットを解決する手段が提案されている。それは、一方の移動体に電源からバイアス電圧を印加すると共に、一方の移動体を整流素子を介して接地もしくはバイアスを印加するものである。この特許文献2のものは、弾性層に導電性物質を混入して加圧ローラの弾性層を低抵抗化し、加圧ローラ表面が帯電しても帯電電荷が芯金からアースに流れるようにして加圧ローラ表面の帯電を抑えるものである。
また、画像問題の一つとして、トナー像の尾引き現象も存在する。
フィルム定着器において、定着ニップ部Nに記録材Pが突入する際、記録材P上の未定着トナー像Tの一部が記録材搬送方向aの後方へ帯状に飛び散る現象が発生することがある。これが尾引きである。
上記尾引きは、図11のモデル図に示すとおり、定着ニップ部Nに記録材Pが突入する際、記録材搬送方向後方に記録材P上の未定着トナー像Tの一部T0が飛び散り、T1のようにシフトし、続いて定着ニップ部Nで加熱定着される。そのため、図12のモデル図に示すように、飛び散り画像となる現象である。Taが未定着トナー像Tの定着画像、T1´が上記のトナー飛び散りによる尾引き部分である。
上記の尾引きT1´の原因は、記録材Pに含有される水分が定着ニップ部Nで急激に加熱されることで、発生する水蒸気であると考えられている。即ち、発生した水蒸気は、図11に示す破線矢印bの方向に逃げ易く、その水蒸気の勢いで、記録材P上の未定着トナー像Tの一部T0が吹き飛ばされることで発生する、と考えられている。
また装置の高速化に対応するために定着供給熱量を増大させると定着ニップ部Nの温度も上昇する。この場合水蒸気の発生量がより一層多くなり、より強く未定着トナー像Tの一部T0が水蒸気により吹き飛ばされるので尾引きT1´は発生しやすくなる。
更に記録材Pの記録材搬送方向aとは逆方向に水蒸気は逃げ易いため、定着飛び散りは、横ライン等で目立ちやすく、加えてライン幅が太く、トナーの記録材上での載り量が多い場合に目立つ現象である。
図15は図10のフィルム定着器にトナー像のオフセット対策及びトナー像の尾引き対策を施した構成を示した概略図である。加圧ローラ104の芯金104aは、整流素子112、ならびに電源1を介して接地されている。これにより、トナーと同極性の電荷が蓄積しないようにするとともに、加圧ローラ104の芯金104aに、トナーと異極性の電圧を印加することにより、加圧ローラ表面にトナーと異極性の電荷を注入している。定着フィルム102には電源2から給電部材111を介してトナーと同極性の電圧を印加している。これらの電圧を印加することにより、定着ニップ部Nの直前では、未定着トナーには記録材P上に保持される向きに力が働く。この力によって、尾引き、静電オフセットの両方の発生が抑制される。特に、静電オフセットに効果がある。さらに、定着排紙ローラ113に導電部材を用い、これを接地することによって、記録材が定着ニップ部Nと定着排紙ローラ113のニップ部の両方に挟持されるときに、定着フィルム表層−記録材P−定着排紙ローラ113へと導電経路が形成される。定着フィルム102に印加した電圧により、定着フィルム表層より定着排紙ローラ113へと電流が流れ、この電流によって起こる電界がトナーへの保持力として作用し、主に尾引きが抑制される。
上記従来技術は、当時として望まれていた性能を十分に満たすものであった。しかし、近年の高速化された画像形成装置に対しては、更なる性能の向上が求められるようになってきた。
例えば、図15に示す構成のフィルム定着器を用いて、実際に画像出力(以下、プリントと記す)をおこなった。記録材搬送速度(以下、プロセススピードと記す)が100mm/sec以下の、低速度域では尾引きも静電オフセットも発生せず、良好な画像が得られた。しかしながら、プロセススピードが150mm/sec以上の速度域で、坪量75g/mの普通紙を用いてプリントすると、記録材先端約35mm幅で画像パターンのオフセットが発生する場合がある。特にプロセススピード200mm/sec以上の場合に顕著であった。
上述した特許文献2のもの及び図15のものは、弾性層に導電性物質を混入して加圧ローラの弾性層を低抵抗化する。そして、加圧ローラ表面が帯電しても帯電電荷が芯金からアースに流れるようにして加圧ローラ表面の帯電を抑え、結果的に静電オフセットを抑えるものである。
一方、特許文献3のように、加圧ローラ表面を除電部材で除電することにより静電オフセットを抑えることも考えられている。この他、加圧ローラ表面を除電する構成は特許文献4〜6に開示されている。また、トナーの尾引き対策の構成は特許文献7〜9に開示されている。
特開平4−44075号公報 特許第2675886号公報 特開2004−109175号公報 特開平7−319308号 特開平9−274343号 特開2002−244472号 特開2002−296854号 特開2003−76183号 特開2004−85978号
しかしながら、除電部材を設けているにも拘わらず、特許文献3等の構成では除電効果が充分ではなく、静電オフセットを充分に抑えられないことが判明した。
本発明は上述の課題に鑑み成されたものであり、その目的は、トナーのオフセットを抑えられる像加熱装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、記録材を高速で加熱処理してもトナーのオフセットを抑えられる像加熱装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、トナーのオフセットと尾引き現象を抑えられる像加熱装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
上記の目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、加熱用回転体と、前記加熱用回転体と接触してニップ部を形成する加圧ローラと、前記加圧ローラの表面に対して非接触になるように配置され、前記加圧ローラの表面を除電する除電部材と、を備え、前記加圧ローラは電気的に絶縁の弾性層と電気的に絶縁の離型層とを有し、前記ニップ部で記録材を搬送して記録材上のトナー像を加熱する像加熱装置において、前記除電部材は、接地された、先端が櫛歯形状の金属板で、前記加圧ローラは芯金を有し、前記芯金と前記加圧ローラの表面との間の抵抗値が10 16 Ω以上になるように、前記弾性層の体積抵抗率を10 12 Ωcm以上、及び、前記離型層の体積抵抗率を10 16 Ωcm以上に設定したことを特徴とする。
加圧ローラの弾性層と離型層を共に電気的に絶縁性のものとし、且つ加圧ローラ表面を除電する構成にしたので、加圧ローラ表面を効果的に除電でき静電オフセットの発生が抑制される。
《実施例1》
(1)画像形成装置例
図2は画像形成装置の概略構成を示す断面模型図である。この画像形成装置は転写式電子写真プロセスを用いたレーザービームプリンターである。
201は像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の速度(プロセススピード)で回転駆動される。202は帯電手段としての帯電ローラである。この帯電ローラ202により感光ドラム面が所定の極性・電位に一様に帯電処理される。本例のプリンターでは負極性の所定の電位に一様に帯電
処理される。203は像露光装置としてのレーザースキャナである。このレーザースキャナ203は不図示のイメージリーダ・コンピュータ等の外部機器(ホスト機器)から入力する画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調したレーザ光Lを出力する。そして、レーザースキャナ203はその出力レーザ光Lで感光ドラム201の一様帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム面の露光明部の電荷が減衰または除電されて、画像情報に対応した静電潜像が形成される。
204は現像装置である。感光ドラム面に形成された静電潜像はこの現像装置によりトナー像として可視像化される。レーザービームプリンターの場合、一般に、静電潜像の露光明部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。本例のプリンターでは現像剤であるトナーは負の帯電極性のネガトナーである。
206は給紙カセットであり、紙などの記録材(転写材)Pを積載収納させてある。給紙スタート信号に基いて給紙ローラ207が駆動されて給紙カセット206内の記録材Pが一枚ずつ分離給送される。その給送された記録材Pはレジストローラ208→トップセンサ209を通って、感光ドラム201と転写ローラ210との当接ニップ部である転写部位に所定の制御タイミングにて導入される。すなわち、感光ドラム201上のトナー像の先端部位が転写位置に到達したとき、記録材Pの先端部位も到達するタイミングとなるように、レジストローラ208で記録材Pの搬送タイミングが制御される。またトップセンサ209による記録材先端通過検知信号に基いて感光ドラム201に対する画像書き出しタイミング等が制御される。
転写部位に導入された記録材Pはこの転写部位を挟持搬送され、その間、転写ローラ210には不図示の転写バイアス印加電源よりトナーの帯電極性とは逆極性の所定電位の転写バイアスが印加されて記録材Pの裏面に正の電荷が付与される。これにより転写部位において感光ドラム面側のトナー像が記録材面に順次に静電的に転写されていく。
転写部位において、トナー像の転写を受けた記録材Pは感光ドラム面から分離されて、搬送ガイド211に沿って搬送されて、次の(2)項で詳述する定着装置212へ導入されてトナー像の加熱定着処理を受ける。そして排紙装置214を経て排紙トレイ215に排出される。213は定着装置212の定着ニップ部後方に配設した記録材後端通過検知センサである。
一方、記録材分離後(記録材に対するトナー像転写後)の感光ドラム面はクリーニング装置205で転写残トナーや紙粉等の付着物の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
(2)定着装置(像加熱装置)212
図1は本実施例における定着装置212の要部の模式的断面図である。この定着装置は前述した図10の定着装置と同様に加圧ローラ駆動型のフィルム加熱方式の定着装置(フィルム定着器)である。
1は図面に垂直な方向を長手とするステーであり、加熱体を保持する機能及び定着フィルムの回転をガイドする機能を有する耐熱性・剛性部材である。3は加熱体としてのセラミックヒータであり、上記のステー1の下面にステー長手に沿って配設して保持させてある。2は加熱用回転体として、円筒状の耐熱性、高熱伝導性の定着フィルムであり、周長に余裕を持って加熱体3を含むステー1に外嵌させてある。4は加圧回転体としての加圧ローラである。
ステー1はポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成できる。本実施例では液晶ポリマーを用いた。
定着フィルム2は、耐熱性に優れたPTFE,PFA,FEP等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポリアミド、PPS等のシームレスフィルムをベースとしており、この外表面にPTFE,PFA,FEP等をコーティングした複合層フィルムが使用できる。また、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム総膜厚が100μm程度以下であることが好ましく、30μm以上80μm以下であることが最適である。
本実施例では定着フィルム2として、図3に層構成模型図を示したように、基層フィルム2aの外表面に、プライマー層2bを介して、表層(離形層)2cを被覆した、総膜70μmのものを用いた。基層フィルム2aは、内径が24mm、厚さ55μm、体積抵抗率10×1014Ω・cmのポリイミド製フィルムである。プライマー層2bは、厚さ5μm、表面抵抗10Ω/□の接着層である。表層2cは、厚さ10μm、表面抵抗1010Ω/□のPFAとPTFEに導電性カーボンをブレンドしたチューブ(以下、PFAチューブと記す)である。定着フィルム2の内周面側には、一般に、摺動性を向上させるためにグリスが塗られる。
加熱体としてのセラミックヒータ3については後述する。
加圧ローラ4は加熱体3との間に定着フィルム2を挟んで定着ニップ部Nを形成し、かつ定着フィルム2を回転駆動させるフィルム外面接触駆動手段としての弾性加圧ローラである。この加圧ローラ4は、芯金4aと、弾性層4bと、最外層の離型層4cからなる。この加圧ローラ4を、不図示の軸受け手段・付勢手段により所定の押圧力をもって定着フィルム2を挟ませて加熱体3の表面に圧接させて配設してある。本実施例では、芯金4aにはアルミ芯金を、弾性層4bには絶縁性のシリコーンゴムを、離型層4cにはPFAを主成分とする絶縁性のチューブを用いた。加圧ローラ4の外径は25mm、弾性層4bの厚さは3.5mm、離型層4cの厚さは30μmとした。離型層4cが弾性層4bに接着しやすいように、弾性層4bと離型層4cの間にプライマー層を設けても構わない。この場合、このプライマー層も絶縁性の材料で形成するのが好ましい。また、弾性層4bの体積抵抗率は1012Ωcm以上が好ましく、離型層4cの体積抵抗率は1016Ωcm以上が好ましい。加圧ローラの弾性層から離型層までの抵抗値、即ち、芯金4aと加圧ローラ表面との間の抵抗値は1016Ω以上が好ましい。
加圧ローラの電気抵抗の測定方法を図16に示す。
図16に示した302はステンレス製の板金、303は電源、304は電流計である。加圧ローラ4は直径が25mm、最外径部の長手方向長さが230mmである。板金302は厚みが5mm、幅が20mm、長さが300mmである。加圧ローラ4は、板金302に147N(15kgf)の力Fで当接させてある。
この状態で、加圧ローラと板金は、加圧ローラの軸方向と直角方向に7mmの幅で接触する。加圧ローラ4の芯金には、電源303により+500Vの電圧を印加する。
このとき、加圧ローラと板金の間に流れる電流を電流計304で測定する。
加圧ローラの抵抗は、このとき観測される電流をIアンペアとすると、抵抗値=500V÷Iアンペアで計算できる。
このような方法で測定した本実施例の加圧ローラの抵抗値(芯金4aと加圧ローラ表面との間の抵抗値)は1016Ωとなった。
加圧ローラ4は不図示の駆動系により矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ4の回転駆動により、定着ニップ部Nにおける該加圧ローラ4と定着フィルム外面との摩擦力で定着フィルム2が回転する。これにより、定着フィルム2はその内面が定着ニップ部Nにおいて加熱体3の表面に密着して摺動しながらステー1の外回りを矢印の時計方向に加圧ローラ4の回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転状態になる。ステー1は従動回転する定着フィルム2のガイド部材の役目もしている。
そして、加熱体3の温度が所定の温度に立ち上がり、かつ加圧ローラ4の回転による定着フィルム2の回転周速度が定常化した状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム2と加圧ローラ4との間に画像定着すべき記録材Pが導入される。そして、記録材Pが定着フィルム2と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されることにより加熱体3の熱が定着フィルム2を介して記録材Pに付与され記録材P上の未定着トナー画像Tが記録材P面に加熱定着Taされる。
定着ニップ部Nを通った記録材Pはフィルム2の面から分離され、定着排紙ローラ13で中継ぎされて排出搬送される。
加熱体3は記録材Pの搬送方向aに対して直角方向を長手とする細長の形状をしている。図4は本実施例における加熱体3の構成説明図である。(a)は加熱体3の表面側(定着フィルム摺動面側)の平面模型図である。(b)は裏面側(定着フィルム非摺動面側)の一部切り欠き平面模型図と給電系のブロック回路図である。(c)は(b)図の(c)−(c)線に沿う拡大横断面模型図である。
本実施例では加熱体3に、基板材料として窒化アルミニウムを用いた裏面発熱タイプの構成を採用している。
5は加熱体基板(ヒータ基板)であり、耐熱性・絶縁性・高熱伝導性を有する窒化アルミニウム基板を用いている。熱容量を小さくするために、厚さ0.6mm、幅10mm、長さ300mmのものを用いている。
11は加熱体基板5の表面側(定着フィルム摺動面側)に設けられた摺動層である。耐熱性、耐磨耗性に優れた機能を有し、定着フィルム2との滑らかな摺動性を得る機能がある。本実施例では、厚さ50μmの耐熱性ガラスを用いた。
6は抵抗発熱体であり、加熱体基板5の裏面側(定着フィルム非摺動面側)に基板長手に沿ってAg/Pd(銀パラジウム)、RuO、TaN等の電気抵抗材料をスクリーン印刷等により、線状もしくは線帯状に塗工して形成したものである。本実施例ではAg/Pdとガラスを混合したものをスクリーン印刷により、厚み約10μm・幅2mm・長さ225mmに塗工して形成したものを2本用いた。Ag/Pdとガラスの配合比を変えることによって所望の抵抗値を得ることができる。本実施例では各々の抵抗発熱体の抵抗値の合成抵抗値を常温で13Ωとした。
21・22は抵抗発熱体6に給電するための給電用電極であり、加熱体基板5の裏面側両端部において、それぞれ抵抗発熱体6の端部に電気的に導通させて設けられている。本実施例では、この給電用電極21・22はAg/Pdとガラスの混合物のスクリーン印刷パターン層である。
10は加熱体基板5の裏面側に抵抗発熱体6を保護するように覆わせて設けた耐熱性・絶縁性オーバーコート層である。このコート層10は、外部導電性部材との絶縁性を確保する他、酸化等による抵抗発熱体6の抵抗値変化を防ぐための耐食機能、さらには機械的な損傷を防止する機能などがある。本実施例では厚さ約50μmの耐熱性ガラスを用いた。
7は加熱体裏面側の長手方向の略中央部位置に接触させて設けた検温素子であるサーミスタである。
上記の加熱体3を抵抗発熱体6を形成具備させた裏面側を上向きにさせてステー1の下面側に保持させて固定配設してある。
以上の構成をとることにより、加熱体全体を熱ローラ方式に比べて低熱容量にすることができ、クイックスタートが可能になる。
31・32は給電用コネクタであり、ステー1に固定支持させた加熱体3の両端側の給電用電極21・22部分に嵌着され、給電用電極21・22にそれぞれコネクタ31・32側の電気接点が接触状態になる。給電用コネクタ31・32は給電用ケーブルを介して給電部につながっている。
商用電源(AC電源)26からトライアック25を介して電極21・22間に給電されて抵抗発熱体6が発熱することにより加熱体3の長手方向の有効全長領域が迅速急峻に昇温する。そして加熱体3の温度がサーミスタ7により検知され、サーミスタ7の出力をアナログ/デジタル変換器(A/D)23を介して給電制御部(CPU)24に取り込む。制御部24はその検知温度情報に基づいてトライアック25により加熱体3に通電する電力を位相制御あるいは波数制御等により制御して加熱体3を温度制御する。すなわち、サーミスタ7の検知温度が所定の設定温度(定着温度)より低い時は加熱体3が昇温するように、またサーミスタ7の検知温度が所定の設定温度より高い時は加熱体3が降温するように、加熱体3に通電する電力を制御する。これにより、定着時の加熱体3の温度を所定の一定温度に保つ。本実施例においては、サーミスタ7の検知温度が所定の温度より低いと100%通電し、逆に高いと0%通電するように制御する所謂オン・オフ制御を用いた。
図1において、定着排紙ローラ13は導電性であり、電気的に接地している。17と18は加熱用回転体である定着フィルム2に対するバイアス印加手段としての、電源と給電用の導電性ブラシである。給電用導電性ブラシ18は、図3のように、定着フィルム2の長手方向の印字領域外の部位において露出させたプライマー層2bに接触させている。電源17はこの給電用導電性ブラシ18とプライマー層2bを介して定着フィルム2にトナーと同極性の電圧を印加する。そして、図2において、記録材先端通過を検知するトップセンサ209が作動してから所定時間経過後から、定着ニップ後方の記録材後端通過を検知するセンサ213が記録材の後端を検知するまでの間、電源17から定着フィルム2に−800Vの電圧を印加する。
また図1において、14は、加圧用回転体としての加圧ローラ4の近傍に該加圧ローラ4に非接触に配設した除電部材としての除電針である。除電針14は、SUS(steel use stainless)板等の板金で構成され、接地されている。除電針の厚さ、ならびに針先端の形状は、その除電性能の観点から、厚さは薄く、また、針先端の間隔が短いことが好ましい。本実施例では、厚さ0.1mmのSUS板金を用い、除電針先端形状が、図5の概略正面図に示すような、高さ2mm、間隔1mmの櫛歯状のものを用いた。また、この除電針は長さが220mmであり、加圧ローラの長手方向と平行に配置されている。
除電針14の針先端と加圧ローラ表面との距離は、近い方が除電性能は高く、遠い方が低い。また、遠すぎると除電性能が失われてしまう。
本実施例の加圧ローラ4の弾性層4bに用いたシリコーンゴムは、定着装置稼動中に最大で0.7mm熱膨張する。このため、常温時の針先端と加圧ローラ表面との距離は0.7mm以上とる必要がある。常温時に針先端と加圧ローラ表面の距離が0.7mm以下だと、定着装置稼動中に針先端が加圧ローラ表面に接触し傷つけてしまい、これにより画像不良が発生する、あるいは、針先端が変形して除電性能を失うなどの不具合が発生する。また、針先端と加圧ローラ表面との距離が3mm以上では除電性能が発揮されないことがわかった。
従って、除電針14の針先端と加圧ローラ表面との距離は0.7mmから3mmであることが好ましい。本実施例では、除電針14の針先端と加圧ローラ表面との距離が2mmとなるように、定着ニップ部の後ろ側に配設した。
また本実施例においては、加圧ローラ6のアルミ芯金4aは、整流素子16を介して接地し、トナーと同極性の電荷が芯金4aに蓄積することを防止している。
次に、本実施例の作用効果について述べる。上記プリンターの一連の作像動作で、定着装置212が記録材P上の未定着トナー像Tを永久定着せしめる工程において、上述のとおり、加圧ローラ4の表面は定着フィルム表面乃至は記録材Pの裏面と接触し摺動する。この際、絶縁性を有する加圧ローラ4の表層4cは帯電する。帯電する電位は、互いに摺動する材料の物性によって決定されるが、本実施例にあっては、加圧ローラ表面のPFAチューブ4cは、トナーの帯電極性と同極性である負極性に帯電する。
上記構成で、プロセススピード200mm/secにて、記録材Pとして坪量75g/mの普通紙を、1分間当り35枚の印字枚数(以下、35ppmと記す)にて連続通紙した。その際の、図1中矢印Sで示す定着ニップ直後の加圧ローラ表面の帯電電位を、TREK社製表面電位計(商品名 MODEL347 プローブにはMODE600B−8を使用)を用いて測定した。その測定帯電電位は、−2.5〜−3kV(−3kVは使用した測定機の測定限界値)であった。この時、除電針14を介して接地へと流れる電流値を測定したところ、0.1〜1μA流れていることが確認できた。
このように、芯金4aを除く層構成、すなわち弾性層4bと離型層4cがいずれも電気的に絶縁の加圧ローラを用いれば、除電針14を介して加圧ローラ4表面を除電できていることがわかる。
このことから、弾性層4bと離型層4cがいずれも電気的に絶縁の加圧ローラを採用することにより、高電位に帯電した加圧ローラ表面が除電針14へと放電し、結果的に加圧ローラ表面が低電位に保持されることがわかる。
次に、本実施例の定着装置を用いた時の、尾引きと静電オフセットについて述べる。本実施例の定着装置を用いた画像形成装置で、プロセススピード200mm/secで実際にプリントした時の画像を確認し、尾引きと静電オフセットのレベルを確認した。
画像の評価確認には、記録材Pに坪量75g/mの普通紙を使用し、尾引きの評価は気温23℃・相対湿度50%の環境下で、オフセットの評価は気温15℃・相対湿度10%の環境下でおこなった。
尾引きの評価には、6dot40space(600dpi)の横線パターンを、オフセットの評価には、画像先端75mm幅に英文字パターンを描画したパターンを使用した。
これらの結果、尾引きもオフセットも発生はなく、良好な画像が得られた。
なお、本実施例において、加圧ローラ表面と除電針先端の距離が2mmの時、加圧ローラ4から放電が開始される表面電位は約−2.5kVであった。
定着フィルム2には−800Vの電圧が印加されているので、定着ニップ近傍では、−2.5〜−3kVの帯電電位である加圧ローラ表面に対して相対的に定着フィルム表面がプラス電位、加圧ローラ表面がマイナス電位となる。この表面電位の相対関係では、前述の静電オフセット発生メカニズムによると静電オフセットが発生しやすいことになる。ところが、本実施例の構成においては、静電オフセットの発生は確認されなかった。この実験事実から、静電オフセットは、定着ニップ近傍の加圧ローラ表面電位と定着フィルムの表面電位との相対的関係よりも、加圧ローラ表面の電荷量と定着フィルム表面の電荷量の相対関係に支配され発生する現象であると考えられる。
摩擦帯電した加圧ローラ4の表面電位は、定着フィルム2の表面電位よりマイナス側に大きい。しかしながら、加圧ローラ表面と、接地された芯金4aとの間には、厚さ3.5mmの絶縁性を有するシリコーンゴム層4bと厚さは30μmの絶縁性の離型層4cがある。このように本実施例の加圧ローラは、シリコーンゴム層4bと離型層4cが共に絶縁性であるため、芯金4aと加圧ローラ4表面の間の静電容量は非常に小さい。したがって、本実施例のようにシリコーンゴム層4bと離型層4cが共に絶縁性である加圧ローラの場合、摩擦による加圧ローラの表面電位が高い割に、加圧ローラに保持されている電荷量自体は少ない。
更に本実施例では上述のように加圧ローラ表面を除電針により除電している。上述したように、本実施例のように絶縁性の加圧ローラの場合、加圧ローラ表面の帯電電位は高い。このように帯電電位が高いと、帯電電位が低い場合に比べて除電針への放電現象が生じやすく、除電針による除電効果が非常に高いこともわかった。
このように加圧ローラの芯金と表面間の層構成を絶縁性にし、且つ加圧ローラ表面を除電する構成にすると、加圧ローラ表面に存する正味のマイナスの電荷量は定着フィルム表面のマイナス量に比べて少ないと推測される。したがって、これら正味の電荷量の差によって相対的に加圧ローラ表面がプラスとなる。そして、図6に示すとおり、フィルム表面と加圧ローラ表面との間には、フィルム表面へと電気力線が向かう電界E2が形成される。この形成電界の作用によって記録材上のマイナスに帯電した未定着トナーには記録材Pに保持される向きに力が働き、静電オフセットが抑制されるのである。
また、定着フィルム2に電圧を印加し、且つ、記録材Pが導電性の定着排紙ローラ13に挟持されると、定着フィルム2から記録材表面を伝って定着排紙ローラ13へと導電経路ができる。この導電経路に電流が流れ、この電流が起こす電界によって、トナーはより記録材に引き付けられ、さらに尾引きの発生が抑制されるのは前述のとおりである。
次に、本実施例の加圧ローラ4の絶縁性弾性層4bであるシリコーンゴムの電気的特性の制約について述べる。
以下の表1に、
1)定着フィルム2にバイアスを印加した場合及び印加せずフロートにした場合
2)加圧ローラ4の弾性層4bを絶縁性にした場合と導電性にした場合
3)加圧ローラ表面を除電しない構成と除電針14を配設した構成
以上3つの構成の組合せを換えて測定した加圧ローラ4の表面電位を示す。
測定した位置は上述したように図1のSの位置であり測定装置は上述と同様である。ただし、加圧ローラ4の弾性層4bの絶縁性、導電性に関わらず、表層4cの離型層は絶縁性のものを用いた。
表1に示す通り、加圧ローラ4の弾性層4bが導電性を有する場合は、図1のSの位置で計測した加圧ローラ4の表面電位は、フィルムに対するバイアスの印加があってもなくても−1kV程度である。これは、弾性層4bが絶縁性を有する場合に比べて、その帯電電位の絶対値が小さいということがわかる。これは、帯電した加圧ローラ表面上の電荷が、導電性を有する弾性層を経て、金属芯金4aそして接地へと散逸するからであると考えられる。なお、実測の表面電位は数百Vのレンジで振れるため、表1には、各場合の平均的なピーク値を記載している。
また、弾性層4bに導電性のシリコーンゴムを使用した加圧ローラ(以下、導電性加圧ローラと記す)で、除電針14を配設した構成にしても、オフセットが発生していることがわかる。この構成で除電針14を介して接地へ流れる電流を測定したところ、電流は流れなかった。この理由は、シリコーンゴム層が導電性で、離型層のみが絶縁性であるため、芯金と加圧ローラ表面の間の静電容量が大きいからであると思われる。芯金と加圧ローラ表面の間の静電容量が大きいと、加圧ローラ表面の帯電電位が約−1.0kVと低くなるので除電針への放電現象が生じにくく除電効果が小さいからであると思われる。
また、芯金と加圧ローラ表面の間の静電容量が大きいと、加圧ローラ表面に保持される負極性の帯電電荷自体が多くなり、静電オフセットが発生しやすい状態になる。
このように、導電性の加圧ローラの場合、加圧ローラ表面に保持される負極性の帯電電荷自体が多くなり、且つ除電針を配置しても除電効果が小さいためオフセットが発生していると考えられる。
この導電性加圧ローラを用いた構成で、前述と同様に実際にプリントした画像を確認し、尾引きと静電オフセットの発生の有無を確認した結果を、表1の右側の列に示す。この結果、導電性加圧ローラを用いた構成では、定着フィルムバイアスを印加することにより、尾引きの発生を抑制できるが、静電オフセットの発生は抑制できないことがわかった。
弾性層4bに絶縁性のシリコーンゴムを使用した加圧ローラ(以下、絶縁性加圧ローラと記す)を用いた構成では、加圧ローラ4の表面電位は−2.6kV程度ならびに−3.0kV(測定機の測定限界)である。これは、導電性加圧ローラに比べて、マイナス側に高電位であることがわかる。また、−800Vの定着フィルムバイアスを印加することで、加圧ローラ表面がよりマイナスになることもわかる。
この絶縁性加圧ローラを用いた構成で、上述と同様に実際にプリントした画像を確認し、尾引きと静電オフセットの発生の有無を確認した。その結果、絶縁性加圧ローラを用いた構成では、除電針14を配設し、かつ、定着フィルムバイアスを印加することで、尾引きと静電オフセットの両方の発生を抑制できることがわかった。フィルムバイアスを印加しない場合、尾引きは発生するもののオフセットの発生は抑えることが出来ている。
したがって、少なくとも加圧ローラの芯金と表面の間の各層を絶縁性の材料で構成し、且つ表面を除電する除電部材を設ければトナーのオフセットを抑えられることがわかる。更に好ましくは、絶縁性の加圧ローラを用いて表面を除電する構成に加えて、導電性の排紙ローラを用い且つ定着フィルムへトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加すれば、トナーのオフセットだけでなく尾引き現象も抑えることが出来る。
以上、説明したとおり、表1より、定着フィルムバイアスを印加し、かつ、加圧ローラ4の弾性部材は絶縁性にし、かつ、除電部材14を配設する構成でのみ、尾引きと静電オフセットの両方の発生を抑制し、良好な画像を得られるということがわかった。
なお、上記実験結果では、導電性加圧ローラの方が絶縁性加圧ローラに比べて表面電位がマイナス側に小さく、前述の静電オフセット発生メカニズムからすると、導電性加圧ローラの方が静電オフセットが発生しにくいことになる。しかしながら、前述のとおり、静電オフセットは定着ニップ近傍の加圧ローラ表面と定着フィルム表面の相対的な電荷量によって発生する現象である。導電性加圧ローラは、弾性層のシリコーンゴムが導電性であるため、表層と接地された芯金との間に、絶縁性加圧ローラに比べてはるかに大きな静電容量をもつ。したがって、導電性加圧ローラの表面電位が絶縁性のそれに比べて小さくても、正味の電荷量ははるかに大きく、さらにこの電荷量とフィルム表面との電荷量の相対関係から、静電オフセットが発生しやすくなるのである。また、導電性加圧ローラの場合、加圧ローラ表面の帯電電位が低いため、除電針との間の放電現象が発生しにくく、除電針を設けても除電効果が小さい。これらの理由により導電性加圧ローラの場合、静電オフセットの発生を抑えきれないと考えられる。
なお、定着装置の簡素化ならびに小型化のため、除電針14は、定着ニップの記録材搬送方向下流側にある、分離ガイド15等他の部品と一体化させてもよい。
《参考例1》
参考例1では、プロセススピードがより高速で、1分間あたりの印字枚数がより多いフィルム定着器の実施例を示す。図7に、本参考例1に係るフィルム定着器の概略構成図を示す。このフィルム定着器の構成部品や動作は、除電部材を除き実施例1のフィルム定着器と同一である。
参考例1では、加圧用回転体である加圧ローラ4の除電部材として、実施例1のフィルム定着器における除電針14に代えて、図7(a)のごとく、シート状の除電布14Aを、加圧ローラ4の真下に配設し、接地している。本参考例1では、オカモト(株)製(型番#7784)の除電布を、図7の(a)の紙面に垂直な方向を長手とする長方形に切ったものを用いた。図7の(b)に示すように、除電布14Aは長方形の形状をしており、長手の寸法は加圧ローラ4の離形層4cと同じ長さ(230mm)とし、幅は5mmとした。
以下、本構成について述べる。まず、除電布14Aについて述べる。本参考例1で用いる除電布は、炭素等を成分とする導電性繊維を不織布の形態にしたものを用いている。除電布中には導電性繊維の先端等、無数の放電ポイント(除電ポイント)があり、このため、除電針14に比べると除電布の除電効率は高い。
参考例1では、プロセススピードをさらに高速化した260mm/secとした。これは、45ppmの印字速度に対応したプロセススピードである。プロセススピードの高速化にともない、定着ニップ部Nの幅を広げて、未定着トナーの加圧・加熱時間を確保する必要があるため、加圧ローラ4の外径を30mmとし、加圧力を大きくした。加圧力が大きくなることに対応して、加圧ローラ4の芯金4aが撓むのを防止するのため、芯金4aの外径を大きくする必要がある。このため、弾性層4bの厚さは2.5mmとした。これにより、プロセススピード260mm/secにおいて、十分にトナーを加圧・加熱できることが確認できた。
参考例1では、実施例1に示した加圧ローラ4に比べて、絶縁性の弾性層4bが薄いため、接地された芯金4aと加圧ローラ表面との間の静電容量は大きくなる。このため、定着ニップ近傍における加圧ローラ表面の電荷量を、静電オフセットが発生しないレベルまで十分少なくするには、加圧ローラ表面を、実施例1に比べて、より低電位に除電する必要がある。このため、本参考例1の構成・動作条件では、実施例1よりも加圧ローラ表面をより効率よく除電する必要がある。本参考例1ではこの点を鑑み、加圧ローラ4の除電部材として、前述の、より除電効率の高いシート状の除電布14Aを用いた。なお、除電布表面と加圧ローラ表面との距離は、0.7〜3mmが好ましいが、本参考例1では、この距離を1.5mmとした。
図7に示す本参考例1のフィルム定着器を用いて、さらに高速化されたプロセススピード266mm/secにて45ppmで実際にプリントした時の画像を確認し、尾引きと静電オフセットのレベルを確認した。画像確認に用いた記録材や温湿度は前述実施例1と同じとした。除電布14Aを採用したので、尾引き、静電オフセットともに発生はなく、良好な画像が得られた。
以上、本参考例1の構成を採用することにより、より高速化されたプロセススピード266mm/secにおいても、尾引きとオフセットの発生を抑制し、良好な画像を得られた。
なお、除電布14Aの代わりに、アルミ基板などの導電性の基板にSUS繊維等の導電性繊維の束を多数取り付けた除電ブラシ、あるいは、除電針を複数用いる等によっても同様の効果が得られる。
《実施例2》
図8に、本実施例2に係るフィルム定着器の概略断面図を示す。このフィルム定着器の構成部品や動作は、除電部材と接地間の構成を除き実施例1のフィルム定着器と同一である。
実施例2では、図8のごとく、加圧ローラ4の除電部材としての除電針14に電源19からトナーと逆極性の電圧を印加する。本実施例では、トナーと逆極性である+1kVの電圧を、定着フィルム2に対するバイアス印加(フィルムバイアス)と同じタイミングで印加する。
以下、本構成の作用について述べる。本実施例2では、除電針先端が+1kVの電位をもつため、加圧ローラ表面との電位差をより大きくとることができる。除電針14と加圧ローラ表面との電位差が大きいため、除電針14と加圧ローラ表面を実施例1より離しても、同等の除電効果が得られる。具体的には、除電針14と加圧ローラ表面との距離を4mmとしても除電効果が得られた。即ち、距離を1mm遠ざけることができる。
このように本構成を採用することで、定着器の部品公差や組み付け公差等、設計の自由度を向上させることができる。また、除電針14による除電能力が実質的に向上しているため、画像形成装置が対応する記録材の種類の幅を増やすことができる。
以上のように、除電針14に電圧を印加することで、より安定して良好な画像を得ることができるため、定着器の設計に自由度が増し、また、対応する記録材の種類を増やすことができる。
《実施例3》
本発明は、未定着トナー像を担持させた記録材を、加熱用回転体、及び加圧用回転体とによって形成されるニップ部で挟持搬送させることでトナー像の定着を行う定着装置に広く有効に適用することができるものである。実施例1〜2に例示のようなフィルム定着器に限られるものではない。
実施例3は、図9のように、熱ローラ方式の定着装置に適用したものである。50は加熱回転体として定着ローラ(熱ローラ)である。この定着ローラ50は、アルミ等の中空の金属ローラ51の表面にPFAやPTFE等の離形層52を被覆したものであり、この定着ローラを内部からハロゲンヒータ等の熱源53により加熱し、不図示の制御回路により表面温度を所定の定着温度に温調する。
この定着ローラ50と弾性加圧ローラ4とを圧接させて定着ニップ部Nを形成させ、このローラ対を回転させ、定着ニップ部Nに未定着トナー像Tを担持させた記録材Pを導入して挟持搬送させる。この搬送過程において、定着ローラ50の熱と、定着ニップ部Nの圧力により未定着トナー像Tを記録材P面に熱圧定着Taさせるものである。実施例1のフィルム定着器と共通する構成部材部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
定着ローラ50の金属製芯金51にはバイアス印加手段17・18からトナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加される。加圧用回転体としての加圧ローラ4の近傍には該加圧ローラ4に非接触に除電部材としての除電針14を配設し、この除電針14を接地している。
この熱ローラ方式の定着装置の場合も、実施例1のフィルム定着器と同様の作用により、尾引きと静電オフセットの両方の発生を抑制し、良好な画像を得られた。
なお、実施例2のように、除電部材にバイアスを印加する構成にすることもできる。
[その他]
1)記録材Pに対する未定着トナー像Tの形成手段は、転写式の電子写真方式に限られるものではなく、他の各種の直接式または転写式(間接式)のトナー像形成プロセス手段を用い得ることは勿論である。
本発明は上述の例にとらわれるものではなく、技術思想内の変形を含むものである。
実施例1におけるフィルム定着器の概略構成を示す断面模型図である。 実施例1におけるの画像形成装置の概略構成を示す断面模型図である。 定着フィルムの層構成の説明図である。 加熱体の構成説明図である。 除電針の概略図である。 実施例1における静電オフセット抑制メカニズムの説明図である。 参考例1におけるフィルム定着器の概略構成を示す断面模型図である。 実施例2におけるフィルム定着器の概略構成を示す断面模型図である。 実施例3における熱ローラ方式の定着装置の概略構成を示す断面模型図である。 従来例に係るフィルム定着器の概略構成を示す断面模型図である。 従来例に係る尾引きの発生メカニズムを表す図である。 従来例に係る尾引きが発生したときのプリント画像を表す図である。 従来例に係る静電オフセットの発生メカニズムを表す図である。 従来例に係る静電オフセットが発生したときのプリント画像を表す図である。 従来例に係るフィルム定着器の概略断面図である(フィルムバイアスと加圧ローラバイアス印加)。 加圧ローラの電気抵抗の測定方法の説明図である。
1,101‥‥ステー、2,102‥‥定着フィルム(加熱用回転体)、4,104‥‥加圧ローラ(加圧用回転体)、7,107‥‥サーミスタ、13,113‥‥定着排紙ローラ、18‥‥給電ブラシ、14‥‥除電針(除電部材)、14A‥‥除電布(除電部材)、N‥‥定着ニップ部、P‥‥記録材、T‥‥未定着トナー像

Claims (4)

  1. 加熱用回転体と、前記加熱用回転体と接触してニップ部を形成する加圧ローラと、前記加圧ローラの表面に対して非接触になるように配置され、前記加圧ローラの表面を除電する除電部材と、を備え、前記加圧ローラは電気的に絶縁の弾性層と電気的に絶縁の離型層とを有し、前記ニップ部で記録材を搬送して記録材上のトナー像を加熱する像加熱装置において、
    前記除電部材は、接地された、先端が櫛歯形状の金属板で、
    前記加圧ローラは芯金を有し、
    前記芯金と前記加圧ローラの表面との間の抵抗値が10 16 Ω以上になるように、前記弾性層の体積抵抗率を10 12 Ωcm以上、及び、前記離型層の体積抵抗率を10 16 Ωcm以上に設定したことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記除電部材は前記加圧ローラの長手方向に亘って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記加熱用回転体は可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 前記可撓性を有する加熱用回転体の内周面には加熱体が接触しており前記加熱体と前記加圧ローラによってニップ部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
JP2005271971A 2004-09-28 2005-09-20 像加熱装置 Active JP4773785B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005271971A JP4773785B2 (ja) 2004-09-28 2005-09-20 像加熱装置
US11/234,306 US7305208B2 (en) 2004-09-28 2005-09-26 Image heating apparatus with discharge occurring between a charge eliminating member and a pressure roller

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004281673 2004-09-28
JP2004281673 2004-09-28
JP2005271971A JP4773785B2 (ja) 2004-09-28 2005-09-20 像加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006126805A JP2006126805A (ja) 2006-05-18
JP4773785B2 true JP4773785B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=36099276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005271971A Active JP4773785B2 (ja) 2004-09-28 2005-09-20 像加熱装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7305208B2 (ja)
JP (1) JP4773785B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4804038B2 (ja) * 2004-06-21 2011-10-26 キヤノン株式会社 像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ
US7283145B2 (en) * 2004-06-21 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater therefor
JP4579626B2 (ja) 2004-09-01 2010-11-10 キヤノン株式会社 定着装置
JP4773785B2 (ja) 2004-09-28 2011-09-14 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2007079507A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Canon Inc 加熱装置及び画像形成装置
US7693464B2 (en) * 2007-04-20 2010-04-06 Lexmark International, Inc. Stabilizer for a toner cartridge and related method
US8005413B2 (en) * 2007-06-26 2011-08-23 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and pressure roller used for image heating apparatus
JP2009109952A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Canon Inc 加圧部材、及びその加圧部材を有する像加熱装置
US8144342B2 (en) * 2008-02-08 2012-03-27 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Print job separation apparatus and method
US7805090B2 (en) * 2008-05-30 2010-09-28 Xerox Corporation Fuser assemblies, xerographic apparatuses and methods of fusing toner on media in xerographic apparatuses
JP2010073966A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Lintec Corp ヒートローラ、シート貼付装置および貼付方法
JP5393134B2 (ja) * 2008-12-24 2014-01-22 キヤノン株式会社 像加熱装置、像加熱装置に用いられる加圧ローラ及び加圧ローラの製造方法
DE102009009043B4 (de) * 2009-02-16 2011-01-27 OCé PRINTING SYSTEMS GMBH Anordnung zum Fixieren von Druckbildern auf einem Bedruckstoff
JP5901278B2 (ja) 2011-12-21 2016-04-06 キヤノン株式会社 定着装置及び定着装置で用いるフィルム
US9335709B2 (en) 2012-10-03 2016-05-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus setting a control target temperature of a fixing portion, fixing an image on recording material, depending on a calculated suppliable electric power suppliable to a heater of the fixing portion
JP6463073B2 (ja) 2014-10-21 2019-01-30 キヤノン株式会社 定着装置
JP6575425B2 (ja) * 2016-04-18 2019-09-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6504123B2 (ja) * 2016-07-13 2019-04-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP6926851B2 (ja) * 2017-09-05 2021-08-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2023080851A (ja) * 2021-11-30 2023-06-09 株式会社リコー 加熱装置、定着装置、画像形成装置
JP2023102440A (ja) * 2022-01-12 2023-07-25 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59157674A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Canon Inc 定着装置
JPS59157673A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Canon Inc 定着装置
JPS59157672A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Canon Inc 定着装置
JPS59157675A (ja) * 1983-02-28 1984-09-07 Canon Inc 除電装置
US5055756A (en) 1988-08-25 1991-10-08 Canon Kabushiki Kaisha Traverse apparatus and image recording apparatus
JP2675886B2 (ja) 1990-02-07 1997-11-12 キヤノン株式会社 定着装置
JP2884714B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
EP0461595B1 (en) 1990-06-11 1996-03-13 Canon Kabushiki Kaisha Heating apparatus using endless film
DE69227551T2 (de) 1991-08-21 1999-05-27 Canon Kk Automatischer Apparat zum Zuführen von Blättern
US5358230A (en) 1992-04-24 1994-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Sheet supplying apparatus
JPH06321379A (ja) 1993-05-10 1994-11-22 Canon Inc 自動給送装置及びそれを備えた記録装置
US5793399A (en) 1993-12-27 1998-08-11 Canon Kabushiki Kaisha Sheet supplying apparatus
JPH07319308A (ja) 1994-05-26 1995-12-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP3311157B2 (ja) 1994-07-29 2002-08-05 キヤノン株式会社 シート材給送装置及び記録装置
DE69517251T2 (de) 1994-07-29 2000-11-23 Canon Kk Apparat zum Zuführen von Bögen
DE69529439T2 (de) 1994-07-29 2003-06-26 Canon Kk Apparat zum Zuführen von Bögen
US5867196A (en) 1994-07-29 1999-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Sheet supply apparatus for controlling sheet feeding with reversing of conveyance direction
JP3363685B2 (ja) 1996-01-25 2003-01-08 キヤノン株式会社 シート材給送装置及び記録装置
JP3598644B2 (ja) 1996-04-08 2004-12-08 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP3363699B2 (ja) 1996-04-10 2003-01-08 キヤノン株式会社 シートガイド部材及びシート給送装置及び画像形成装置
JPH1173055A (ja) 1997-08-28 1999-03-16 Canon Inc 加熱定着装置を備える画像形成装置の制御方法
US6200043B1 (en) 1998-04-15 2001-03-13 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus having such sheet feeding apparatus
JPH11301060A (ja) 1998-04-15 1999-11-02 Canon Inc 記録装置およびシート材搬送装置
JP3526209B2 (ja) 1998-04-15 2004-05-10 キヤノン株式会社 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
US6173151B1 (en) * 2000-01-14 2001-01-09 Lexmark International, Inc. Electrostatic fuser with post-nip electrically biased discharge member
JP2002244472A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2002296854A (ja) 2001-04-02 2002-10-09 Canon Inc 画像形成装置
JP2003076183A (ja) 2001-09-06 2003-03-14 Canon Inc 加熱定着装置
JP2003295646A (ja) 2002-04-05 2003-10-15 Seiko Instruments Inc 定着装置及び電子写真式印刷装置
JP2003330297A (ja) 2002-05-14 2003-11-19 Canon Inc 加熱定着装置
JP3990957B2 (ja) 2002-08-28 2007-10-17 キヤノン株式会社 加熱定着装置
JP2004109175A (ja) 2002-09-13 2004-04-08 Konica Minolta Holdings Inc 画像記録装置
US7218873B2 (en) 2003-03-31 2007-05-15 Canon Kabushiki Kaisha Image generating apparatus
JP2005041604A (ja) 2003-07-23 2005-02-17 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP4298542B2 (ja) 2004-02-20 2009-07-22 キヤノン株式会社 像加熱装置
US7283145B2 (en) 2004-06-21 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater therefor
JP4804038B2 (ja) 2004-06-21 2011-10-26 キヤノン株式会社 像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ
JP4324047B2 (ja) 2004-07-20 2009-09-02 キヤノン株式会社 シート搬送装置および画像形成装置並びに画像読取装置
JP4579626B2 (ja) 2004-09-01 2010-11-10 キヤノン株式会社 定着装置
JP2006121658A (ja) * 2004-09-27 2006-05-11 Brother Ind Ltd 複合機プリンタ、プリントシステム、及び画像形成装置
JP4773785B2 (ja) 2004-09-28 2011-09-14 キヤノン株式会社 像加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7305208B2 (en) 2007-12-04
JP2006126805A (ja) 2006-05-18
US20060067750A1 (en) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4773785B2 (ja) 像加熱装置
JP5241144B2 (ja) 定着装置
JP2004006299A (ja) 基板に発熱抵抗体を有するヒータ及びこのヒータを用いた像加熱装置
JP5744449B2 (ja) 定着装置
JP2017097143A (ja) 定着装置
JP6598650B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020144296A (ja) 加熱部材、定着装置、画像形成装置
JP4981276B2 (ja) 定着装置
JP2009093017A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP6866109B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5116350B2 (ja) 定着装置
JP5153249B2 (ja) 画像形成装置
JP2009042303A (ja) 加圧ローラ及び像加熱装置
JP2008129060A (ja) 像加熱定着装置
JP2020106675A (ja) 像加熱装置
JP3950768B2 (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP5289001B2 (ja) 像加熱装置及び加圧回転体
JP2010102241A (ja) 画像形成装置
JP7504617B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2000321901A (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP7322253B2 (ja) ヒータおよび定着装置
JPH11316508A (ja) 加熱定着装置及び画像形成装置
JP2004047247A (ja) 電極構造、加熱体、加熱装置、及び画像形成装置
JP6801067B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008076857A (ja) 加熱装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4773785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03