JP3598644B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は静電潜像を用いてトナー像を作成しこれを用紙等の記録材に転写した後に定着する電子写真複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置等の画像形成装置に係わり、特に転写ロールでトナー像を記録材に転写すると共にヒートロール等のロールを使用した定着装置で記録材の定着を行うようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を使用した画像形成装置は、高速で高品位な画像を出力することができ、電子写真複写機やプリンタ等の各種装置に広く使用されている。このような画像形成装置では、感光体ドラムや感光体ベルトに代表される像担持体(以下単に感光体または感光体ドラムという。)にまず帯電を行い、これをレーザビーム等の光を用いて露光し、静電潜像を形成している。この静電潜像はトナーを選択的に吸着させることによって現像され、トナー像が作成される。このトナー像は感光体ドラムから普通紙に代表される記録材(以下特別の場合を除き用紙という。)に転写され、熱または圧力によって定着している。
【0003】
従来から、このような画像形成装置では、帯電、転写等の各種のプロセスを実現するためにコロナ放電器が使用されている。コロナ放電器は一般に次のような問題を発生させる。
▲1▼放電現象を用いるために、このコロナ放電器に印加する電圧が高いので、特別の回路を使用する必要がある。
▲2▼コロナ放電器でマイナス放電を行う場合には、特にオゾンの発生量が多い。したがって、発生したオゾンを画像形成装置外に放出しないようにするためにフィルタが必要とされる。
▲3▼コロナ放電器は、コロトロンワイヤと呼ばれる放電用の細いワイヤを使用する。このワイヤは画像形成装置内に配置されるので、トナー等の粒子で汚れやすく、汚れると放電不良を発生させる。したがって、コロナ放電器を良好な状態に保つためには定期的なメンテナンスが必要である。また、コロトロンワイヤは清掃時に不注意に取り扱うと断線する場合がある。
【0004】
コロナ放電器はこのような問題を有しているので、放電を利用することなく感光体の表面に帯電を行ったりトナー像を転写するデバイスが考案されている。接触帯電装置あるいは接触転写装置がそれらの代表的なものである。これら接触型の装置は、感光体に圧接する帯電あるいは転写部材を備えている。帯電の場合には、帯電部材に所定のバイアス電圧を印加して感光体表面の帯電を行う。転写の場合には感光体の表面に吸着しているトナー像に用紙を介して転写部材に所定のバイアス電圧を印加してトナー粒子を用紙側に転写させるようにしている。以下、感光体ドラムに圧接する転写部材としての転写バイアスロールを例にとって説明を行う。
【0005】
既に説明したように用紙に転写されたトナー像は定着装置で定着される。定着装置の主流は、加熱ロール(以下、ヒートロールという。)とこれに圧接したプレッシャロールを使用した加熱ロール式の装置である。ヒートロールには、その表面をクリーニングするためにシリコンオイル等のオイルが使用される場合が多かったが、最近ではこのようなオイルを使用せずにメンテナンスの容易性と定着装置の小型化を図ったものが多くなっている。
【0006】
接触転写装置と定着装置の間には、トナー像が付着した未定着の用紙を搬送させるための搬送路が設けられている。この搬送路は、感光体ドラムと転写バイアスロールの間を通過した用紙を、転写バイアスロールの駆動力によって搬送ガイドの上を摺接させながらヒートロールとプレッシャロールの間に導くためのものである。搬送ガイドは、トナー像の転写時に帯電された用紙を静電的に吸着させて安定した搬送を行わせるために、板金等の接地された板金部材を用いることが通常である。
【0007】
しかしながら、この板金の表面が用紙の裏面と直接接触すると、この用紙に転写したトナー像を吸着している転写電荷が逃げてしまう。これにより、トナー像の乱れが発生したり、用紙がヒートロールとプレッシャロールの間を通過する際にトナーがヒートロール側に移ってオフセットが発生するという不都合が生じる可能性がある。そこで、従来から搬送ガイドの表面にはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリカーボネート等の樹脂で代表される1010Ω・cm以上の抵抗を有する高抵抗材料でリブを形成するようにしている。そして、これにより、特に高抵抗となっていないような通常の用紙はリブと接触しながら搬送路を搬送され、かつ接地された板金に静電的にかつ間接的に吸着されて安定した搬送が確保される。
【0008】
ところが、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用紙に代表される樹脂フィルムや低湿低温環境に放置され乾燥した厚紙のうちの特に秤量で100g/cm以上のものを使用すると、前記したヒートロールを通過する際にトナー像が静電的にこのヒートロールの表面に転写し、オフセットが発生するという現象が発生する。特に、このようなオフセット現象は、シリコンオイル等のオイルによるクリーニング機構を省略したヒートロールでは著しく発生し、ヒートロール表面に転写したトナーが用紙に再び転写して、いわゆる定着ゴーストという汚れを発生させる。この原因は、用紙の体積抵抗がOHP用紙のように非常に高いような場合に、転写バイアスロールの転写電荷が用紙のトナー側に十分到達することができず、トナーと用紙の静電的な結着力が著しく低下するためである。このために、ヒートロールと用紙の間で発生する摩擦帯電電位により、用紙上のトナーが容易にヒートロールの表面に転移してしまう。
【0009】
こようなオフセット現象を防止するために、各種の提案が行われている。例えばヒートロールにトナーと同極性の電圧を印加してその付着を静電的に防止する提案や、ヒートロールをダイオード等の低容量素子を介して接地することで同様に同極性の電圧がバイアスされるようにして、オフセットを防止する提案が行われている。また、用紙とトナーとの静電的な結着力を増加させることでオフセットを防止することも考えられている。この提案では、転写バイアスロールのバイアス電圧を増加させ、用紙の帯電電位を上げるようにしている。しかしながら、用紙の帯電を数KV(キロボルト)までに増加して十分な結着力を達成しようとすると、搬送ガイドに高抵抗のリブを形成している場合であっても、用紙から静電吸着用の板金に向けてリークが発生する。このため、この部分でトナー像に乱れが生じてしまうので、この提案は実用化に至っていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、ヒートロールに何らかの手法でバイアスを印加する提案が検討されている。ヒートロールにバイアスを印加する手法では、一般に次のような問題がある。
【0011】
まず、OHP用紙や低湿低温環境に放置され乾燥した厚紙をトナー像の転写用の用紙として使用する場合、転写後の用紙の電位が、印字するパターンや印字部分の濃度によって変化し、転写と逆極性の電位が生じることがある。このような場合、ヒートロールに電源やダイオードを用いて転写と逆の極性の電圧を印加しオフセットを防止しようとすると、用紙に転写後に残っている電位以上の電圧をヒートロールに印加する必要がある。このような電圧は、例えば負帯電トナーを使用した場合には−2KV以上というように非常に高いものとなる。したがって、ヒートロールに接触するように配置されているサーミスタ等の温度検知素子やプレッシャロールに対するリークが発生しやすくなる。リークが発生すると、画像形成装置自体が誤動作を起こしやすくなる。また、このような誤動作を防止するためにはリークを防止するための機構や回路を付加する必要があり、装置が複雑となりコストアップを招くという問題がある。
【0012】
次に、搬送ガイドのリブを工夫して用紙と静電吸着用の板金の距離を長くするようにすると、リークを防止することができるものの、距離が長くなった分だけ用紙の静電的な吸着力を低下させることになる。これにより、特に用紙の後端が転写バイアスロールを通過した後に浮き上がり、搬送路の上側に位置するクリーニング装置等の部材と接触し、トナー像を擦りとってしまうという現象(スマッジ)等の不都合を発生させてしまう。また、用紙の先端が浮き上がった場合には、ヒートロールとプレッシャロールの間に用紙がうまく進入することができないというような問題も発生する。
【0013】
なお、以上の説明では高抵抗の用紙としてOHP用紙等の樹脂製のシートや低湿低温環境に放置され乾燥した厚紙を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば両面印字を行う場合のように定着装置を通過することで乾燥し後発的に高抵抗となった用紙について印字を行う場合にも同様の問題があることはもちろんである。
【0014】
そこで本発明の目的は、高抵抗の用紙に対しても比較的簡単な構成でトナーのオフセットを防止することができ、安定した画像品質を発揮することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)静電潜像を保持する感光体ドラム等の静電潜像保持部材と、(ロ)この静電潜像保持部材における静電潜像の形成された箇所に静電潜像に対応したトナー像を作成する現像手段と、(ハ)静電潜像保持部材と記録材を介して接触し現像手段によって現像されたトナー像をこの記録材に転写する転写バイアスロール等の転写手段と、(ニ)この転写手段の下流側に配置されたヒートロールやプレッシャロールからなる一対の回転体からなり、これらの回転体の間に記録材を通過させてその定着を行う定着手段と、(ホ)転写手段と定着手段の間に配置されトナー像の転写された記録材を定着手段に案内するための平板状部材であって少なくともその一部を導電部材で構成した案内部材と、(へ)この案内部材の導電部材および定着手段を構成する一対の回転体のうちのトナー像と直接接触しない側の回転体表面とを共にトナー像の電位と同一極性の電荷を除去しこれと逆極性の電荷をこれらに蓄積するような方向で接続したダイオードからなる整流素子とを画像形成装置に具備させる。
【0016】
すなわち請求項1記載の発明では、記録材(用紙)にトナー像を転写してから定着を行うまでに、平板状部材であって少なくともその一部を導電部材で構成した案内部材上を搬送させる。そして、案内部材の導電部材および定着手段を構成する一対の回転体のうちのトナー像と直接接触しない側の回転体表面とを共にトナー像の電位と同一極性の電荷を除去しこれと逆極性の電荷をこれらに蓄積するような方向でダイオードからなる整流素子に接続するようにしている。これにより、まずOHP用紙や低湿、低温の環境下で放置され乾燥させられた厚紙等からなる比較的高抵抗の記録材であっても、案内部材の適度の吸着作用によって安定した搬送が確保されることになり、案内部材からの浮き上がりによるスマッジを防止することができる。また、定着手段に適正な極性の電荷が保持されるので、トナーのオフセットを有効に防止することができる。すなわち、トナー像の転写後の記録材の剥離面に存在する過剰な帯電電荷が除去されることで、案内部材からの記録材の浮き上がりが防止され、除去した電荷が蓄積されて定着手段でオフセットに有効な極性の電荷が供給される。
【0017】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置で、定着手段におけるトナー像と直接接触しない側の回転体との帯電部位に除電用のブラシ等からなる導電性部材を対向配置し、この導電性部材をトナー像の電位と同一極性の電荷を対向した回転体から放出しこれと逆極性の電荷を保持するような方向で整流素子と接続させるようにしている。これにより、プレッシャロール等からなるこの回転体の表面を適切な極性の電位に保持させて、オフセットの防止を図ることが可能になる。
【0018】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の画像形成装置で一対の回転体は、記録材におけるトナー像の転写された側の面と接触するヒートロール等の加熱用回転体と、記録材をこの加熱用回転体に圧接するプレッシャロール等の加圧用回転体とからなり、加圧用回転体は、芯金上に弾性層を配置し、この弾性層の上に高抵抗離型層を有していることを特徴としている。
【0019】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置の案内部材は、導体表面の一部に突出した絶縁体を配置した第1の案内部材と、この第1の案内部材の下流側に配置され導体表面が全面に露出した第2の案内部材とから構成されており、これらの導体部分が共に整流素子を介して接地されていることを特徴としている。第1の案内部材の導体表面から突出した絶縁体が記録材を導体に接触させる事態を防止している。
【0020】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の画像形成装置で第1の案内部材は下流側に行くほど下方に傾斜しており、第2の案内部材は下流側に行くほど上方に傾斜しており、静電潜像保持部材と転写手段によって送り出される記録材は第1の案内部材の傾斜角よりも大きな傾斜角で第1の案内部材の斜面に突入し、第2の案内部材は第1の案内部材よりもその記録材搬送面の面積が小さく、かつ第2の案内部材の傾斜面の延長面が定着手段の一対の回転体の転接位置とほぼ一致していることを特徴としている。すなわち、案内部材の全体的な形状を搬送方向にV字型とすることによって、記録材が案内部材の表面から浮き上がるのを防止すると共に、第2の案内部材の導体面の延長上に一対の回転体の転接位置が許容範囲内で存在するようにして、第2の案内部材の導体面に直接接することによる比較的高い吸着力での搬送方向の安定化と併せて、記録材の先端が確実に定着装置に導かれるようにしている。
【0021】
請求項6記載の発明では、請求項1、請求項2または請求項4いずれかに記載の画像形成装置における整流素子はその静電容量が100pF以下であることを特徴としている。
【0022】
なお、請求項4記載の画像形成装置における第1の案内部材での導体表面の一部に突出した絶縁体の突出量は0.5mmから2.5mmの範囲であってもよく、この範囲であることで有効な効果が得られることが多い。この範囲にあることは、通常の画像形成装置で、記録材が直接導体表面に接触しないようにするためと、導体表面による静電的な吸着力を適正な範囲で確保するため、および記録材からのオフセットを防止するための電荷の供給を受けるために有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施例における画像形成装置としてのレーザプリンタの構成の概要を表わしたものである。このレーザプリンタ11は、その装置本体12内にレーザビームを射出するためのレーザ走査装置13を配置している。レーザ走査装置13には、図示しない半導体レーザが配置されている。半導体レーザは、このレーザプリンタ11に接続された図示しないパーソナルコンピュータやLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークを介して送られてくるプリントデータに基づいて変調されたレーザビームを出力するようになっている。このレーザビームは、高速で回転するポリゴンミラー15に入射し、この回転に応じて偏向される。ポリゴンミラー15の反射光は、fθレンズ16を通過してレーザビームの走査方向の補正が行われた後、第1のミラー17および第2のミラー18で順次反射されて感光体ドラム19の方向に射出される。なお、この図では光学レンズの図示および説明を省略している。レーザ走査装置13内およびこれから射出されるレーザビームは一点鎖線21で示している。
【0026】
感光体ドラム19は図示しないメインモータによって矢印で示す時計方向に一定速度で回転する筒状の感光体で、レーザビームはその露光位置22でドラムの軸方向(主走査方向)に繰り返し走査される。露光位置22のわずか上流側には帯電ロール23がドラム表面に転接しており、これを一様に帯電させるようになっている。本実施例の感光体ドラムは有機感光体を使用している。この感光体はマイナスに帯電させるべき特性を有しているので、帯電ロール23には交流電圧にマイナスの直流バイアス電圧を重畳させて印加している。
【0027】
マイナス帯電を一様に行った感光体ドラム19の表面は、露光位置22で選択的に露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、露光位置22の下流側に配置された現像装置25によって現像される。現像装置25内には現像ロール26や、トナー供給機構27が配置されている。ここでトナー供給機構27はカートリッジ形式でトナーを収容した現像装置25内のこのトナーを順次現像ロール26に供給するための機構である。現像ロール26はトナーを磁気的に穂立ちさせてこの部分を感光体ドラム16の静電潜像形成領域に接触させあるいは近接させて現像を行うためのロールである。現像装置25には所定の現像バイアスが印加されている。本実施例の場合には、交流電圧にマイナスの直流バイアス電圧を重畳させたものが使用されている。本実施例では感光体ドラム19をマイナス帯電して静電潜像を形成しており、露光された箇所の電位が零に近くなっている。現像装置25にはマイナスの直流バイアス電圧が印加されているので、露光の行われた部位が相対的にプラス側に帯電したことになり、ここにマイナスに荷電したトナーが吸着することになる。
【0028】
現像装置25によって現像されてドラム表面に作成されたトナー像は、感光体ドラム19の回転によって転写バイアスロール29がドラム表面と転接している位置まで移動する。ここでレジストロール31を介して送られてきた用紙に対してトナー像の転写が行われることになる。用紙の搬送路32は、この図1で破線で示してある。
【0029】
画像形成装置11の用紙搬送路について説明する。装置本体12の底部には、カセットトレイ33が着脱自在に配置されている。カセットトレイ33には、所定のサイズに裁断された用紙35が積層されている。カセットトレイ33の最上層に配置された用紙35は、半月状の形状を有する半月ロール36の間欠的な回転によって1枚ずつ図で右方向に送り出される。半月ロール36の他にリタードロール等の他のロールあるいは用紙35を吸着して送り出す機構が用いられてもよい。
【0030】
カセットトレイ33から送り出された用紙35は、搬送ロール38、39を順に経てレジストロール31まで搬送され、ここで一時停止された後、感光体ドラム19の回転位置と同期をとって感光体ドラム19の方向に搬送される。用紙35が感光体ドラム19と転写バイアスロール29の間を通過する時点だけ、転写バイアスロール29に所定のプラスの直流バイアス電圧が印加される。これによって、感光体ドラム19上のマイナスに帯電したトナー粒子からなるトナー像が転写バイアスロール29に静電的に吸引されてその転写が行われる。
【0031】
トナー像の転写された用紙35は、転写バイアスロール29の出口側にこれと隣接して配置された除電針41によって背後から除電され、ドラム表面から剥離される。そして、搬送路32を進行し、定着装置40を構成するヒートロール42とプレッシャロール43の転接位置に進入する。ヒートロール42は一定した高温に保たれており、プレッシャロール43は用紙35をヒートロール42に押しつけて、両者のニップしている領域で効率的な熱伝達が行われてトナー像が定着される。定着後の用紙35は、搬送ロール47を経た後、切替片44が図の実線で示す位置に配置されている状態で搬送路32を上向きに搬送される。そして、搬送ロール45および排出ロール46を順に経て装置本体12の上部に配置された排出トレイ48に排出される。これが、用紙35の片面にのみ印字を行う際の搬送経路である。
【0032】
用紙35の両面に印字を行う場合、第1面に対してトナー像が転写され定着が行われた用紙35は、搬送路32を切替片44から一度上向きに搬送される。そして、搬送ロール45を経てその後端が切替片44から脱した位置で搬送を一旦停止される。この状態で切替片44が破線で示す位置に切り替わり、搬送ロール45が逆方向に回転して用紙35を今度は下方に向けて搬送する。この結果、用紙35は一点鎖線で示す搬送路51を進行して搬送ロール52、53、54を順に通過して第1面目のときに使用した搬送ロール38に至り、ここから先の搬送路32に沿って搬送されて再び感光体ドラム19と転写バイアスロール29の間を通過する。このとき、用紙35の先にトナー像が転写された第1面と反対の第2面にトナー像が転写されることになる。この後は、先に説明した片面にのみ印字を行う場合と同様に搬送が行われ、2度目の定着が行われた用紙35は排出トレイ48上に排出されることになる。
【0033】
一方、転写バイアスロール29によるトナー像の転写後も感光体ドラム19の表面に残存しているトナーは、この転写バイアスロール29と帯電ロール23の間に配置されたクリーニング装置56によってドラム表面から掻き取られるようにして除去される。このようにして表面の清掃された感光体ドラム19は再び帯電ロール23によって一様に帯電され、次の画像形成のプロセスに備えることになる。
【0034】
図2は、以上説明したレーザプリンタの要部としての転写バイアスロール近辺から定着装置に至るまでの装置部分を示したものである。本実施例で感光体ドラム19に転接する転写バイアスロール29のロール部分は、ウレタン、EPDM(ポリイソピレン・ブレンドエストラマ)、CR(クロロプレンゴム)、シリコーンゴム等のゴム材あるいはこれらの材料の発泡スポンジから構成されている。このロール部分の硬度は、JIS規格としてのアスカ(ASKER)Cの500g加重で40度近辺のものが使用されている。この硬度が、用紙35(図1)の搬送性能を安定化させるばかりでなく、トナー像の転写時における文字の抜け現象を防止したり、感光体ドラム19の削れを防止するために有効である。転写バイアスロール29の抵抗値は、次に説明する測定法で10〜1010Ω程度のものが好適である。
【0035】
図3は、この転写バイアスロールの抵抗値を測定するための原理を表わしたものである。測定の対象となる転写バイアスロール29は、板金61の上に載置して、その回転軸62に前記したように500g加重の力63をそれぞれ下向きに印加する。この状態で回転軸62の一端に+1000Vの直流電圧を印加する。そして、このときに導電体としての板金61に電流計64を接続して、これに流れる電流を測定し、電圧と測定電流から転写バイアスロール29の抵抗値を算出する。
【0036】
転写バイアスロール29に10〜1010Ω程度の抵抗値が好ましいとされるのは、用紙35が高抵抗の場合にも良好な転写特性を得ることができるようにするためである。高抵抗の用紙とは、例えばOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用の高抵抗の樹脂フィルムや、低温低湿環境の下で放置されている用紙や、両面印刷を行う際の第1面のトナー像転写後に熱定着を行って含水率が低下して高抵抗化した用紙を挙げることができる。
【0037】
感光体ドラム19上に形成されたトナー像を用紙35へ転写する際の転写バイアスロール29から用紙35への電荷の移動は、転写バイアスロール29のニップしている領域で行われる場合は少なく、用紙35がニップ近傍の両側にわずかに離間している領域で移動するのがほとんどである。すなわち、パッシェン(Paschen )則に従って、空気の絶縁破壊によって放電により電荷が移動することが主体となっている。このような原理の故に、転写バイアスロール29に約2KVの電圧を印加することで十分な転写用の電荷を得ることができる。
【0038】
感光体ドラム19と転写バイアスロール29の間に用紙35が存在する転写状態で転写バイアスロール29の抵抗値が低すぎると、用紙35の幅とも関係するが、感光体ドラム19と転写バイアスロール29が直接ニップしている領域で多量の転写電流がドラム表面に流れ込むという事態が発生する。これにより、感光体ドラム19の感光層にダメージを与えてしまう。このようなダメージが発生すると、用紙35の側部で、すなわち感光体ドラム19と転写バイアスロール29が直接接触している領域の境界部分で、次の現像の際にトナーがドラム表面に付着する。これにより、用紙35の側部がトナーによって汚れてしまうといった不都合が発生する。また、感光層のダメージの影響で、画像の濃度むらが発生するといった不都合も発生する。
【0039】
これに対して、転写バイアスロール29の抵抗値が高すぎると、前記した約2KVの電圧の印加では転写用の電流が流れなくなり、転写不良を発生させてしまう。したがって、転写バイアスロール29の抵抗値には最適値が存在し、これが10〜1010Ω程度の抵抗値となる。この範囲のときの転写バイアスロール29に印加する電圧は、抵抗値によって多少異なるが、400Vから5KV程度の範囲が最適である。
【0040】
図2に示すように転写バイアスロール29の出口側には、搬送路に沿って第1の搬送ガイド71と第2の搬送ガイド72の2つの搬送ガイドがこの順に配置されており、その先に定着用のヒートロール42とプレッシャロール43が配置されている。
【0041】
図4は第1の搬送ガイドの構造を表わしたものである。第1の搬送ガイド71は用紙の搬送方向に傾斜した同一形状の互いに平行に配置された複数のリブ73と、これらのリブ73の一端をそれぞれ支持する支持板74とからなる一体成形された樹脂製部材と、各リブ73の傾斜した端面を連ねて構成される傾斜面に平行に、これよりもわずか下方に配置された板金75とから構成されている。樹脂製部材としては、例えばABS樹脂やポリカーボネートのように1010Ω・cm以上の高抵抗材料が使用されている。各リブ73は、板金75から0.5mm〜2.5mmの範囲の高さで突出している。
【0042】
これらのリブ73および同じく板金75から突出した支持板74は、用紙35が板金75に直接接触しないようにするために設けられている。各リブ73が、板金75から0.5mm未満の高さで突出している場合には、リブ73の間隔にも依るが、一般に用紙35が搬送中に垂れ下がると板金75に接触し、不具合を生じさせる可能性がある。また、2.5mmよりも高く突出すると、板金75による用紙35を吸着する作用が弱くなりすぎる可能性がある。
【0043】
一方、第2の搬送ガイド72は、用紙35の最大幅よりもわずかに大きな幅の板金をほぼV字状に折り曲げたものである。第1の搬送ガイド71の板金75はアノード側を接地した第1のダイオード77のカソード側に接続されている。これはプラスの電荷を貯めるためであり、第1のダイオード77はこのプラスの電荷を逃がさない方向で接続されている。除電針41はマイナス電源に接続されるか接地(アース)されている。第1のダイオード77は低容量であることが好ましいが、その意味については後に説明する。第2の搬送ガイド72には図示しない取付用部材を介して除電ブラシ78の基部が固定されている。この除電ブラシ78の先端はプレッシャロール43の表面とわずかの距離を隔てて対向配置されており、プレッシャロール43の表面の電荷を取り除くようになっている。第1のダイオード77のカソードは、第1の搬送ガイド71、第2の搬送ガイド72、除電ブラシ78およびプレッシャロールの芯金79と接続されている。
【0044】
図5は、本実施例の第1のダイオードの等価回路を示したものである。第1のダイオード77は、一端を接地されたコンデンサCと、このコンデンサCの他端に一端を接続した抵抗RとからなるCR回路と等価である。すなわち第1のダイオード77が配置されている理由は、オフセット対策であり、電流の流れない側の極性の電荷を蓄積して保持することにある。これは、第1のダイオード77からすると、逆方向の電圧が端子間に印加されたような状態になる。このとき、端子間には容量成分が存在するようになり、第1のダイオード77はCR回路と等価になる。この図で、抵抗Rの一端に印加される電位Vinは、図2に示した用紙35の帯電によりガイド部材等に誘起された電位や用紙35の帯電電位がヒートロール42やプレッシャロール43に印加される電圧であり、他端に印加される電位Vout は、これらヒートロール42やプレッシャロール43が有するオフセット対策用の電位である。
【0045】
図6は、印加電位Vinに対する対策電位Vout の関係を表わしたものである。曲線80で示す対策電位Vout は、先の抵抗Rの抵抗分をRとし、コンデンサCの容量をCとすると、次の(1)式で表わすことができる。ただし、符号tは時間を表わしている。
【0046】
【数1】
Figure 0003598644
【0047】
逆電圧印加時の容量成分は第1のダイオード77としてどのような種類のものを選択するかによって異なってくる。この(1)式より、容量成分Cが小さいほど対策電位Vout の上昇の応答性が良くなる。ヒートロール42におけるオフセット抑制効果は、対策電位Vout に依存し、これが大きくて印加電位Vinに近いほどオフセットは軽減する。このよう理由から、第1のダイオード77としてコンデンサ成分が低容量のものを使用することにしている。
【0048】
図2に戻って説明を続ける。ヒートロール42とプレッシャロール43は上下に分離して配置された一対の定着装置用ケース81、82内に収容されている。上側の定着装置用ケース81の内面には温度検知素子83がヒートロール42の表面と軽く接触するように取り付けられている。このヒートロール42の表面は、カソード側を接地した第2のダイオード85のアノード側に接続されている。このような電気的な接続は、ヒートロール42の表面に摺接する導電性の繊維等の材料を介して行うようにしてもよいし、温度検知素子83を介して行うようにしてもよい。
【0049】
第2のダイオード85はトナーと同極性(本実施例の場合にはマイナス)でかつ転写バイアスロール29による転写時の印加電圧(本実施例の場合にはプラス)と逆極性の電荷の移動を阻止する向きに配置された低容量のダイオードである。低容量の意味については、先に第1のダイオード77について説明したところと同じである。第2のダイオード85を介してヒートロール42の表面を接地することで、ヒートロール42に対するトナーのオフセットが防止される。しかしながら、第2のダイオード85の使用は、ヒートロール42とプレッシャロール43の間に用紙35を通過させるときにヒートロール42の表面に摩擦帯電によって誘起される+300V以下の低い帯電を、このヒートロール42の表面に残留させないことが目的とされる。したがって、第2のダイオード85を省略してヒートロール42を直接接地することも可能である。
【0050】
ヒートロール42は、アルミニウム、ステンレス鋼等からなる中空の円筒材の外表面にPFA(パーフルオロアルコキシ)、PTFE(ポリテトラフルオロコチレン)等の離型層を10〜50μmの厚さで被覆したもので、ハロゲンヒータ等の加熱部材86により加熱されるようになっている。ヒートロール42の表面温度は、サーミスタ等の温度検知素子83が検出した表面温度を基にして図示しない温度制御回路が所定の温度範囲に制御するようになっている。プレッシャロール43は、ステンレス鋼あるいは鉄等からなる芯金79の上にシリコーンゴム、シリコーンスポンジ等の耐熱弾性体層を設けた構成となっている。ヒートロール42とプレッシャロール43からなる定着装置40には、用紙35のトナー像が転写された面がヒートロール42側となるようにして搬入され、両ロールのニップ部分で加熱定着される。
【0051】
プレッシャロール43は、前記した材料により構成することで用紙35との摩擦帯電によってトナーと同極性側に高い電位を発生させてしまう。ヒートロール42に対するトナーのオフセット現象を防止するためには、プレッシャロール43の表面がトナーと逆極性(本実施例ではプラス)に帯電することが望ましい。このために、除電ブラシ78の先端がプレッシャロール43の表面に対向して配置されており、かつ転写バイアスロール29と同極性の電荷の移動を阻止する方向に配置された第1のダイオード77を介して接地されている。これにより、プレッシャロール43の表面で転写バイアスロール29と同極性の電荷の蓄積が促進され、トナーと同極性の電荷の発生が阻止される。
【0052】
このような機能を有するプレッシャロール43の構成は次のようなものが有効である。
(1)芯金79の上に導電性あるいは高抵抗の弾性層を配置し、ダイオード等の低容量の整流素子を介して接地する構成。ここでダイオードは転写バイアスロール29と同極性の電荷の移動を阻止する方向に配置されることになる。
(2)芯金79の上に導電性あるいは高抵抗の弾性層を配置し、その上に厚さが20〜100μmのPFAチューブ、FEP(ポリフッ化エチレンプロピレン)チューブ等の高抵抗層と離型層を被覆する。芯金79は接地するか、(1)の説明と同様にダイオードを介して接地する構成。
【0053】
本実施例ではプレッシャロール43の耐久性すなわちトナーによる汚れを防止して長期使用を可能にする観点と、用紙35との摩擦帯電を抑制するための滑り性を考慮して、前記したうちの(2)の構成を採用している。また、製造の容易性から弾性層に高抵抗のシリコーンゴムを使用し、その表面には50μmの厚さのPFAチューブを被覆してプレッシャロール43とした。更にオフセットの防止機能を高めるために、プレッシャロール43の芯金79は第1のダイオード77を介して接地するようにしている。
【0054】
さて、第1の搬送ガイド71の傾斜面は、破線87で示す感光体ドラム19と転写バイアスロール29の接線方向と一致せず、これよりも緩やかな角度となっている。このため、この接線87方向で搬送される用紙35はその先端が第1の搬送ガイド71のリブ73の傾斜した端面に押しつけられるようにして接触し、板金75による静電的な吸着作用が確実に働くことになる。これは、用紙35の先端が第1の搬送ガイド71での搬送中に浮き上がることを防止するもので、図1に示したクリーニング装置56に用紙35が接触して未定着のトナー像が乱れるという事態を防止している。同様に第1の搬送ガイド71の搬送面と第2のガイド72の搬送面は同一平面上に配置されているのではなく、断面がV字状になるように折れ曲がっている。このため、第1の搬送ガイド71の傾斜面を搬送されてきた用紙35はその先端部が第2の搬送ガイド72に押しつけられるように搬送されることになり、この先端部分が浮き上がって定着装置用ケース81に触れて未定着のトナー像が乱れるという事態の防止も図られている。
【0055】
しかも、第2の搬送ガイド72の用紙35が搬送される後半部分の延長方向を他の破線88で示すと、この破線88の延長線上にヒートロール42とプレッシャロール43の接触位置が存在するようになっている。この結果、用紙35はヒートロール42とプレッシャロール43のニップしている位置に運ばれるまで未定着のトナー像を搬送路上方に位置する部材に接触させるおそれがなく、スマッジと呼ばれる前記した問題が発生することがない。また、用紙35はその後半部分が第1の搬送ガイド71上に存在し、用紙35自身の腰によってその前半部分は第2の搬送ガイド72に添ってヒートロール42とプレッシャロール43のニップしている位置に正確に搬入される。したがって、従来のように用紙35の先端がヒートロール42あるいはプレッシャロール43に一度突き当たってからこれらのニップ部分に進入する事態が発生するおそれがない。しかも、このように用紙35が搬送途中に突き当たることがないので、その搬送速度が一時的に遅れることにより転写時の画像が乱れ、スミアと呼ばれる転写画像の乱れが発生するというようなおそれもない。
【0056】
本実施例の画像形成装置では、第1のダイオード77のカソード側が第1の搬送ガイド71の板金75と接触している。板金75と搬送中の用紙35との間には、リブ73が存在する。これに対して同じく第1のダイオード77のカソード側と接触する第2の搬送ガイド72は搬送中の用紙35と直接接触するようになっている。第1の搬送ガイド71にのみリブを配置したのは、この第1の搬送ガイド71方が用紙35と接触する総面積が広くなっているためである。すなわち、搬送ガイド(導電性部材)と用紙35の接触面積が大きいと静電吸着力が大きくなりすぎて、用紙35の先端が搬送ガイド(導電性部材)に吸着されて定着装置40への搬送がスムーズに行われない事態が発生しうる。
【0057】
そこで、図2に示したように用紙35との対向面積がより大きな第1の搬送ガイド71についてはリブ73を配置して用紙35との間の距離を置くことにし、静電吸着力をある程度軽減した構成にした。これに対して、第2の搬送ガイド72については、用紙の先端が定着装置40の両ロール42、43の転接位置に正確かつ信頼性良く突入できるようにするために、対向面積が小さな導電性部材としての板金で構成し、この第2の搬送ガイド72に密着した姿勢で搬送が行われるようにしている。また、これら第1および第2の搬送ガイド71、72の導電部材同士を互いに導通させると共に、低容量の第1のダイオード77を介して接地することにしている。
【0058】
次に、説明が一部重複するが用紙35の搬送時における静電気の影響について詳細に考察する。記録材としての用紙35は本実施例で転写バイアスロール29によってプラスの電荷が与えられた後、下流側に配置された除電針41によってそのプラス帯電が低減するように制御される。これは、用紙35の種類により、転写バイアスロール29による帯電電位が大きく異なるからである。すなわち、高帯電化しやすいOHP用の高抵抗樹脂フィルムや、高抵抗化した厚紙を用紙35として使用すると、その表面が+5KV以上に帯電する場合がある。このような高帯電時に用紙35が定着装置用ケース81等の部材に接触したり、これらの導電性部材に近づくと、帯電電荷がリークして未定着トナー像が乱れたり、第1あるいは第2の搬送ガイド71、72から浮き上がって、定着部位に用紙35の先端が入らずにジャムを引き起こしてしまう可能性がある。しかしながら、用紙35の帯電電位が低いとトナーとの吸着力が低くなるのでオフセットが発生する傾向となる。そこで除電針41は、用紙35の種類に依らずにその帯電電位を+2KV程度に保つように構成されるのが一般的である。
【0059】
しかしながら、除電針41によってこのように帯電電位を制御された用紙35であっても、定着装置40に至る搬送路に用いられるガイド部材が高抵抗の樹脂材で構成されている場合には、樹脂側に同極性の高帯電を誘起させ、ガイド部材からの浮き上がりを発生させる。また、このようなガイド部材を導電性の部材で構成し、かつ直接接地した場合には、用紙35と導電性のガイド部材の間が0〜0.3mm程度の微小ギャップとなった部分で用紙35からギャップ放電リークが発生する。このギャップ放電リークによって、用紙35上の未定着のトナー像に乱れが生じてしまう。
【0060】
本実施例では、以上の検討の結果からこれらの障害を抑制するためには次の2点が必要であるとする結論に達した。
▲1▼転写バイアスロール29から定着装置40までに存在するガイド部材は、少なくとも用紙35と対向する面が導電性を有し、この対向面は摩擦帯電や大きすぎる誘起帯電を発生させないものであること。
▲2▼導電性を有する導電部材は1010Ω・cm以上の高抵抗で接地されていること。
【0061】
したがって、本実施例では転写バイアスロール29から定着装置40までに存在するガイド部材を導電性部材で構成し導通させておき、かつ転写電圧と同極性の電荷を保持する方向のダイオードを介して接地するようにしている。これにより、転写バイアスロール29から排出され、除電針41によってプラスの電荷を低減するように制御された後の用紙35の帯電電位を定着装置40まで変化させずに保持し、また、前記したリークや放電による搬送ガイドからの反発浮き上がりを無くして搬送が可能になる。
【0062】
オフセット現象は、プレッシャロール43と用紙35との摩擦帯電を除くと、用紙35が転写後に保持している電荷によりヒートロール42とプレッシャロール43に誘起される電位に依存している。したがって、本実施例のようなダイオード接続の場合には、次の条件を満たすほどオフセットがしにくくなる。
▲1▼用紙35の転写電圧極性側の帯電が高いこと。
▲2▼ヒートロール42の表面に生じる転写電圧極性側の電位が低いこと。
▲3▼プレッシャロール43の表面に誘起される転写電圧の極性側の電位が高いこと。
【0063】
このうちの▲1▼で示した用紙35の帯電電位については、すでに説明したように付随する障害を抑制する必要から2KV程度に制御するのが通常である。本実施例の構成では、4KV程度までの高帯電状態での搬送が可能になるので、定着装置40で発生するオフセットをより軽減させる効果がある。
【0064】
また、転写バイアスロール29から定着装置40へ至る第1および第2の搬送ガイド71、72とプレッシャロール43に接近して配置された除電ブラシ78とを導通させている。したがって、転写電圧の極性側に帯電した用紙35が第1および第2の搬送ガイド71、72を搬送されているときには、これら搬送ガイド71、72および除電ブラシ78は用紙35の帯電電位とほぼ同等の電位となる。また、ガイド搬送中に用紙剥離面側の電位変動が無く、ガイド境界での静電作用による未定着像の乱れも発生しない。この結果、除電ブラシ78に対向したプレッシャロール43の表面には、この除電ブラシ78から転写電圧の極性側の電荷が供給される。この電荷の供給は、第1および第2の搬送ガイド71、72のいずれかに用紙35が存在する間中行われる。したがって、用紙35の先端から後端までの間、常にオフセットの抑制側に帯電したプレッシャロール43の表面を用いて、定着が行われることになる。
【0065】
この効果により、▲3▼で示したプレッシャロール43の表面に誘起される転写電圧の極性側の電位を安定的に維持することができるようになり、用紙35の帯電電位の維持との相乗効果も加わるので、オフセットを完全に防止することができるようになる。
【0066】
次にヒートロール42のオフセットへの影響について説明する。ヒートロール42とプレッシャロール43の転接位置に用紙35を搬送して定着を行っているときに、この用紙35との摩擦帯電によって、ヒートロール42の表面には転写電圧と同一極性側で300V程度の電圧が誘起される。これは、オフセットを悪化させる方向の帯電挙動である。しかしながら、本実施例で説明したようにヒートロール42を直接接地したり、あるいは転写電圧と同一極性側の帯電を防止する方向のダイオード接地を行うことで、転写電圧極性側の電荷を打ち消し可能にしておくと、オフセットが発生しなくなった。
【0067】
本発明の先行技術には、ヒートロール42にトナーの帯電とは逆極性の電圧を印加し、トナーとの反発力を発生させてオフセットの防止効果を得る提案も行われている。しかしながら、電源や配線コストの上昇や、高温、高湿の環境での含水紙使用時の転写性能への影響あるいはヒートロール42の表面に配置されている温度センサやサーモススタット等のセンサ部材端子へのリーク等の懸念事項が多い。そこで、このような配置を必要とすることなく、オフセットを防止することが望ましい。
【0068】
図7は、本実施例の定着装置における第1および第2のダイオードの働きを示したものである。この図を基にしてこれら第1および第2のダイオード77、85の働きを説明する。矢印91方向に搬送される用紙35の図で上側の面にはトナー92がマイナスに帯電した状態で静電的に吸着されている。用紙35自体はプラスに帯電されているので、これと接触するプレッシャロール43も通常はプラスに帯電する。これに対して、ヒートロール42の表面はマイナスに帯電されるのが通常である。
【0069】
プレッシャロール43の芯、およびこのプレッシャロール43の表面に対向配置された除電ブラシ78とカソード側を接続した第1のダイオード77は、用紙35が到来したときにその電位と実質的に同一の電位になるような能力を持っていることが好ましい。このためには、第1のダイオード77の容量が極めて小さいことが好ましい。本実施例の場合には、このために用紙35と摺接する第2の搬送ガイド72(図2参照)が、接地面に対して100pF以下の容量であることが特に好ましいことが確認された。
【0070】
なお、第1のダイオード77は、用紙35が到来したときにその電位と実質的に同一の電位になることが好ましいが、これは例えば第1のダイオードを高耐圧で低容量のコンデンサに置き換えうることを意味するものではない。図7に示すような帯電関係になあることはオフセットを防止する意味から理想的な形態であるが、常にこのような極性関係に保たれるとは限らないからである。すなわち、例えばプレッシャロール43は基本的には用紙35からその帯電電荷の授与と摩擦帯電による電荷を得ることになっているものの、用紙35の種類が異なったり、機械の使用環境や履歴によっては必ずしも好ましくない極性の電荷の供給を受ける場合が多々ある。
【0071】
好ましくない極性の電荷の帯電があったときにはこれらの電荷を逃がす必要がある。そこで、プレッシャロール43に対してはアノード側を接続し、カソード側を接地した第1のダイオード77を使用している。これの代わりに双方向に絶縁性を有するコンデンサ等の素子を使用すると、いずれの極性であっても電荷を逃がすことができず、好ましくない。同様の理由からヒートロール42にも第2のダイオード85を接続することにしている。もちろん、これについては省略が可能であることは既に説明した。
【0072】
変形例
【0073】
図8は、図4に対応するもので第1の搬送ガイドの変形例を示したものである。この変形例の第1の搬送ガイド71Aは、1枚の板金101の一端(図2に示した転写バイアスロール29側)をほぼ直角に折り曲げ、他端側(図2における定着装置40へ至る側)に向かってスロープを形成している。板金101の表面には、所定幅の帯状をした絶縁性のフィルム102を接着剤により貼着している。フィルム102としては、1010Ω・cm以上の抵抗を有することが好ましい。また、この厚さおよびフィルム102間の距離は、用紙35(図2参照)が第1の搬送ガイド71A上を搬送されるときに板金101部分に直接接触しないような寸法に設定されることになる。
【0074】
所望の抵抗値を有する絶縁性のフィルム102としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、FEPフィルムあるいはPVdF(ポリフッ化ビニリデリン)フィルムが有効であるが、同等の機能を有する他のフィルムを使用することも可能である。
【0075】
この変形例の第1の搬送ガイド71Aは、先の実施例の第1の搬送ガイド71と比較すると製造が簡単であり、コストダウンを図ることができるという利点が生じる。
【0076】
なお、実施例では画像形成装置としてレーザプリンタを示したが、これに限るものではなく、例えばレーザ以外の光ビームを使用するプリンタや、電子写真複写機あるいは静電記録装置に対しても本発明を同様に適用することができる。また、実施例では感光体として感光体ドラムを使用したが、感光体ベルト等の他の感光体を使用する画像形成装置に対しても本発明を適用することが可能である。更に実施例では定着装置としてヒータを内蔵したヒートロールを使用したが、回転体の表面に発熱用のフィルムを使用したものや、ベルト状のもの等の他の定着装置を使用した装置に対しても本発明が適用されることは当然である。
【0077】
また、実施例では除電ブラシ78の先端とプレッシャロール43の表面とが非接触となるようにしたが、両者を接触させるようにしてもよいことは当然である。更に実施例では、転写バイアスロールがプラスの電荷を供給する場合について説明したが、感光体の種類あるいは帯電極性の違いによって、本発明は実施例と逆の極性の電荷で記録を行う画像形成装置に対しても同様に適用しうるものであることは当然である。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、記録材にトナー像を転写してから定着を行うまでの案内部材の導電部材および定着装置側のトナー像と接触しない側の回転体を共通接続したので、記録材の搬送全般にわたって記録材と接触する部分の電位を均一にコントロールすることができる。そして、案内部材の導電部材および定着手段を構成する一対の回転体のうちのトナー像と直接接触しない側の回転体表面とを共にトナー像の電位と同一極性の電荷を除去しこれと逆極性の電荷をこれらに蓄積するような方向で整流素子に接続するようにしているので、OHP用紙や低湿、低温の環境下で放置され乾燥させられた厚紙等からなる比較的高抵抗の記録材であっても、適度の吸着作用によって安定して搬送されることになり、案内部材からの浮き上がりによるスマッジを防止することができる。また、定着手段に適正な極性の電荷が保持されるので、トナーのオフセットを有効に防止することができる。したがって、定着装置から回転体の表面をクリーニングするためのクリーニング部材を除去することができるばかりでなく、記録材の静電吸着用の板金を高抵抗で接地するための回路や、オフセットを防止するために所定の回転体にバイアスを印加するといった付加装置が不要になり、画像形成装置の構成を簡略化してコストダウンを図ることができる。また、装置の小型化にも貢献することになる。
【0079】
また、請求項2記載の発明では、除電用のブラシ等の導電性部材を定着手段におけるトナー像と直接接触しない側の回転体に対向配置したので、この回転体の電位をより良くコントロールすることができ、オフセットの防止をより徹底化して高品位の記録を確保することができる。
【0080】
更に、請求項3記載の発明では、加圧用回転体を芯金上に弾性層を配置し、この弾性層の上に高抵抗離型層を有していることを特徴としている。したがって、いわゆる圧力定着用のローラに較べてトナー像の潰れが少なく、しかもオフセットの防止とによって良好な記録を確保することができる。
【0081】
また、請求項4記載の発明によれば、導電部材と記録材が直接的な接触を行うことで発生する転写電荷の逃げを防止することができる。したがって、転写バイアスロール等の転写手段でトナー像の転写を行うときに転写不良や記録材上でのトナー像の乱れといった不具合の発生を有効に回避することができる。この結果として、定着装置の近辺の案内部材のように高温化する可能性がある部位にも金属部材を使用することが可能になり、耐熱性樹脂のように比較的高価な材料を使用する必要がなくなり、この意味でも画像形成装置のコストダウンを図ることができる。また、案内部材の熱変形の問題がなくなるので、定着装置との間で間隔を置く必要がなくなり、小型化に対する寄与と、設計に対する自由度を高めることができるという利点もある。
【0082】
更に、請求項5記載の発明では、案内部材のうちの上流側に配置された第1の案内部材を下流側に向かって下方に傾斜させ、第2の案内部材については下流側に行くほど上方に傾斜しており、かつ静電潜像保持部材と転写手段によって送り出される記録材は第1の案内部材の傾斜角よりも大きな傾斜角で第1の案内部材の斜面に突入し、第2の案内部材は第1の案内部材よりもその記録材搬送面の面積が小さく、かつ第2の案内部材の傾斜面の延長面が定着手段の一対の回転体の転接位置と一致している。このため、記録材を吸引する特別な吸引機構がなくても記録材は案内部材の表面に押しつけられる形となってこの表面から浮き上がるのを有効に防止することができる。また、第2の案内部材の導体面の延長上に一対の回転体の転接位置が存在するようにしているので、記録材の先端が確実に定着装置に導かれ、ジャムの発生を防止することができる。
【0083】
しかも第2の案内部材が上方に傾斜しているので、定着装置の上側に加熱用のローラが配置されている場合には比較的下側からこのローラに向かって進入することができ、加熱用のローラを覆うケースの側壁部をより下側まで延ばすことができる。これにより定着装置の保温と外部に対する熱の放射の抑制を図ることができる。
【0084】
また、請求項6記載の発明によれば、ダイオードの容量が小さいので、応答性が良く、記録の高速化にも十分対処することができる。
【0085】
なお、請求項4記載の画像形成装置における第1の案内部材における導体表面の一部に突出した絶縁体の突出量が0.5mmから2.5mmの範囲である場合には、第1の案内部材での導体表面の一部に突出した絶縁体の突出量の好ましい値が比較的広範囲であるので、加工や組み立てが容易であり、しかも静電的な吸着力で記録材を安定して搬送することが可能なので、装置の小型化に寄与することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置としてのレーザプリンタの概略構成図である。
【図2】転写バイアスロール近辺から定着装置に至るまでの装置部分を一部断面で示した概略構成図である。
【図3】転写バイアスロールの抵抗値を測定するための原理を表わした説明図である。
【図4】本実施例の第1の搬送ガイドの構造を表わした斜視図である。
【図5】本実施例の第1のダイオードの等価回路を示す回路図である。
【図6】本実施例で印加電位Vinに対する対策電位Vout の関係を表わした特性図である。
【図7】本実施例の定着装置における第1および第2のダイオードの働きを示した説明図である。
【図8】第1の搬送ガイドの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
19…感光体ドラム、29…転写バイアスロール、35…用紙、40…定着装置、41…除電針、42…ヒートロール、43…プレッシャロール、71、71A…第1の搬送ガイド、72…第2の搬送ガイド、73…リブ、74…支持板、75、101…板金、77…第1のダイオード、78…除電ブラシ、79…芯金、85…第2のダイオード、102…絶縁性のフィルム

Claims (6)

  1. 静電潜像を保持する静電潜像保持部材と、
    この静電潜像保持部材における静電潜像の形成された箇所に静電潜像に対応したトナー像を作成する現像手段と、
    前記静電潜像保持部材と記録材を介して接触し現像手段によって現像されたトナー像をこの記録材に転写する転写手段と、
    この転写手段の下流側に配置された一対の回転体からなり、これらの回転体の間に前記記録材を通過させてその定着を行う定着手段と、
    前記転写手段と定着手段の間に配置されトナー像の転写された記録材を定着手段に案内するための平板状部材であって少なくともその一部を導電部材で構成した案内部材と、
    この案内部材の前記導電部材および前記定着手段を構成する一対の回転体のうちのトナー像と直接接触しない側の回転体表面とを共にトナー像の電位と同一極性の電荷を除去しこれと逆極性の電荷をこれらに蓄積するような方向で接続したダイオードからなる整流素子
    とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着手段におけるトナー像と直接接触しない側の回転体との帯電部位に対向配置された導電性部材を有し、この導電性部材はトナー像の電位と同一極性の電荷を対向した回転体から放出しこれと逆極性の電荷を保持するような方向で前記整流素子と接続されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記一対の回転体は、記録材におけるトナー像の転写された側の面と接触する加熱用回転体と、記録材をこの加熱用回転体に圧接する加圧用回転体とからなり、加圧用回転体は、芯金上に弾性層を配置し、この弾性層の上に高抵抗離型層を有していることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記案内部材は、導体表面の一部に突出した絶縁体を配置した第1の案内部材と、この第1の案内部材の下流側に配置され導体表面が全面に露出した第2の案内部材とから構成されており、これらの導体部分が共に前記整流素子を介して接地されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の案内部材は下流側に行くほど下方に傾斜しており、前記第2の案内部材は下流側に行くほど上方に傾斜しており、前記静電潜像保持部材と転写手段によって送り出される記録材は第1の案内部材の傾斜角よりも大きな傾斜角で第1の案内部材の斜面に突入し、第2の案内部材は第1の案内部材よりもその記録材搬送面の面積が小さく、かつ第2の案内部材の傾斜面の延長面が前記定着手段の一対の回転体の転接位置とほぼ一致していることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記整流素子は、その静電容量が100pF以下であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項4いずれかに記載の画像形成装置。
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