JP2000131983A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

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JP2000131983A
JP2000131983A JP10321340A JP32134098A JP2000131983A JP 2000131983 A JP2000131983 A JP 2000131983A JP 10321340 A JP10321340 A JP 10321340A JP 32134098 A JP32134098 A JP 32134098A JP 2000131983 A JP2000131983 A JP 2000131983A
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recording material
heating
nip
film
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JP10321340A
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Masahide Hirai
政秀 平井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像加熱装置及び画像形成装置において、排紙
側に導電性部材あるいは帯電部材を設け、回転体と記録
材を同電位とすることにより、記録材が定着ニップから
抜けた際に生じる剥離放電を抑制して剥離オフセットの
発生を抑え、画像不良のない良好な画像を得ること。 【解決手段】 一対の回転体を接触させて加熱ニップ部
を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ部にて
挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該加熱ニ
ップの排紙側に導電性部材を設け、前記回転体と導電性
部材を同電位とすることを特徴とする像加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
プリンタ等に用いられる像加熱装置及び画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の枝術】従来、例えば、電子写真、静電記録、磁
気記録等の適宜の作像プロセスを用いた接写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像出力装置において、記録材に
転写方式あるいは直接方式で形成担持させたトナー像を
記録材面に定着させる定着装置(像加熱装置)としては
熱ローラ方式の加熱装置が用いられてきた。
【0003】この熱ローラ方式の加熱装置は、内部にヒ
ータを備えた金属製のローラと、それに圧接する弾性を
持つ加圧ローラを基本構成として、この一対のローラに
よりできる定着ニップ部(圧接ニップ部)に被加熱部材
としての記録材を導入して挟持搬送させることにより、
トナー像を加熱、加圧して定着させるものである。
【0004】このような熱ローラ方式の加熱装置では、
ローラの熱容量が大きいためにローラ表面を定着温度ま
で上げるのには非常に多くの時間を要していた。また、
このため、画像出力動作を速やかに実行するためには、
装置を使用していないときにもローラ表面をある程度の
温度に温調していなければならないという問題点があっ
た。
【0005】そこで、これらの問題点を解決するために
考案された加熱方式、装置として、本出願人が先に出願
した特開昭63−313182号公報、特開平2−15
7878号公報等に開示のフィルム加熱方式、装置があ
る。
【0006】このフィルム加熱方式の加熱装置は通常、
薄肉の耐熱性フィルムと、このフィルムの一方面側に固
定支持して配置された加熱体(ヒータ)と、他方面側に
ヒータに対向して配置され、該フィルムを介して被加熱
部材をヒータに密着させる加圧部材とからなっている。
【0007】該構成において、フィルムを挟みヒータと
加圧部材との圧接で形成される圧接ニップ部のフィルム
と加圧部材との間に、トナー像を形成担持させた記録材
(被加熱材)を導入して通過させることにより、記録材
の顕画像担持体面がフィルムを介してヒータで加熱さ
れ、未定着画像に熱エネルギーを付与し、トナーが軟
化、溶融して画像の加熱定着がなされる。
【0008】一方、熱ローラ方式の定着装置及びフィル
ム定着装置のような像加熱装置においては、高温高湿環
境下などで、特に記録材及びトナーが吸湿している環境
では水蒸気によるトナー飛散という問題が発生する場合
があった。特に記録材が吸湿している場合は、記録材の
トナー保持電荷も逃げやすく、より飛散が発生しやすい
傾向がある。
【0009】特に、フィルム定着装置においては、定着
ローラに比べて、プレヒートがなくニップ内及び近傍で
急激に熱を記録材に与えるため、よりこのトナー飛散が
顕著に現れる場合が多い。そのトナー飛散を抑制するた
めに、熱ローラ、またはフィルムからトナー保持電荷が
リークしないように、熱ローラまたはフィルムの表層を
ある程度高抵抗化する必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、あまり
高抵抗化し過ぎると、今度は記録材が定着ニップから抜
けた際に生じる剥離放電が多くなり、次の記録材上の未
定着画像を静電的に記録材から剥ぎ取ってしまう剥離オ
フセットという現象が発生してしまう。
【0011】より詳しくは、定着ニップNから記録材が
排出される時に記録材と、定着ローラおよび定着フィル
ムの離型層の間で剥離帯電を生じ、その結果、特に記録
材が高抵抗となる低湿環境下でオフセットが生じること
があった。
【0012】剥離帯電は記録材の後端部が定着ニップN
を出る時に特に強く生じ、離型層が高抵抗の場合にとり
わけ強い後端の剥離帯電が観察され、後端相当部の表面
電位が局所的にトナーTと逆極性となり、その部分に当
接した未定着トナー像が剥ぎ取られ、後続の画像上にオ
フセットすることがある。
【0013】図12(A)、(B)及び(C)は、反転
現像系の場合の剥離オフセットの発生する様子を示した
もので、先行する記録材Pの後端部で生じた強い剥離帯
電により、後続の記録材上でこの剥離オフセットが生じ
る様子を示したものである。図13には記録材上のオフ
セット画像を示すもので、X部で剥ぎとられたトナーT
が定着フィルム1の周長Lだけ後ろの画像上にオフセッ
トしている様子を示す。剥離オフセットは図13の
(A)のようなハーフトン画像で最も明瞭に発生し、図
13の(B)のような文字画像の場合には剥ぎとりによ
る文字欠けは生じないが、後続部分へのオフセットが生
じる。
【0014】この剥離帯電を防止するために離型層を導
電性にすることが考えられるが、その場合は、逆に通常
の画像形成時に記録材の画像を保持する電荷が導電性の
離型層を介して漏洩するリーク型の静電オフセットが発
生することがある。
【0015】そこで本発明は、排紙側に導電性部材ある
いは帯電部材を設け、回転体と記録材を同電位とするこ
とにより、記録材が定着ニップから抜けた際に生じる剥
離放電を抑制して剥離オフセットの発生を抑え、画像不
良のない良好な画像を得ることを目的とする。
【0016】特に、従来構成の場合に生じていた低温低
湿環境下や両面通紙時に発生する剥離帯電によるオフセ
ットの発生を抑え、画像不良のない良好な画像を得るこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の像加熱装置及び
画像形成装置は、上述の目的を達成するため、以下の構
成をとることを特徴としている。
【0018】〔1〕:一対の回転体を接触させて加熱ニ
ップ部を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ
部にて挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該
加熱ニップの排紙側に導電性部材を設け、前記回転体と
導電性部材を同電位とすることを特徴とする像加熱装
置。
【0019】〔2〕:一対の回転体を接触させて加熱ニ
ップ部を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ
部にて挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該
加熱ニップの排紙側の排紙ガイドに導電性を付与し、前
記回転体と排紙ガイドを同電位とすることを特徴とする
像加熱装置。
【0020】〔3〕:一対の回転体を接触させて加熱ニ
ップ部を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ
部にて挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該
加熱ニップの排紙側の排紙ローラに導電性を付与し、前
記回転体と排紙ローラを同電位とすることを特徴とする
像加熱装置。
【0021】〔4〕:〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載
の像加熱装置において、前記回転体と、前記導電性部
材、排紙ガイド、あるいは排紙ローラをともに接地させ
ることを特徴とする像加熱装置。
【0022】〔5〕:〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載
の像加熱装置において、前記回転体と、前記導電性部
材、排紙ガイド、あるいは定着排紙ローラにともに同極
性の電圧を印加させることを特徴とする像加熱装置。
【0023】〔6〕:〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載
の像加熱装置において、前記記録材の定着ニップ通過状
態に対応して導電性部材、排紙ガイドあるいは排紙ロー
ラへのバイアスを切りかえることを特徴とする加熱定着
装置。
【0024】〔7〕:〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載
の像加熱装置において、前記記録材を加熱ニップから排
出し終わる直前に前記回転体と排紙ガイドを同電位とす
ることを特徴とする加熱定着装置。
【0025】〔8〕:〔6〕及び〔7〕に記載の像加熱
装置において、前記記録材の画像領域が加熱ニップ内に
ある場合には前記回転体にのみバイアスを印加し、記録
材の画像領域が定着ニップを通過し、かつ記録材後端が
加熱ニップから排出する直前に、導電性部材、排紙ガイ
ドあるいは排紙ローラに前記回転体と同電位のバイアス
を印加することを特徴とする像加熱装置。
【0026】
〔9〕:〔1〕、〔2〕及び〔3〕に記載
の加熱定着装置において、前記回転体と、前記導電性部
材、定着排紙ガイドあるいは排紙ローラにダイオードを
接続させて、ともに同極性の電圧を誘起させることを特
徴とする像加熱装置。
【0027】〔10〕:〔1〕乃至
〔9〕の何れか1 項
に記載の像加熱装置において、前記回転体の一方が、前
記加熱ニップ部において前記記録材の画像担持面側に配
置された耐熱性のフィルムであることを特徴とする像加
熱装置。
【0028】〔11〕:像担持体上にトナー像を形成し
該トナー像を記録材に転写する画像形成部と、該トナー
像を熱定着処理する定着装置として〔1〕〜〔10〕の
いずれか1 項に記載の像加熱装置と、を備える事を特徴
とする画像形成装置。
【0029】(作用)請求項1の発明によると、加熱ニ
ップ部を構成する回転体と、定着排紙側に設けられた導
電性部材を同電位とすることで、該ニップ部から記録材
が排出される時に、該記録材と回転体で生じる剥離帯電
を抑制し、その結果、記録材が高抵抗となる低湿環境下
で発生しやすい剥離帯電によるオフセットを防ぐことが
可能となる。
【0030】請求項2の発明によると特に導電性部材を
設けることなく、排紙ガイドを導電性とすることで、請
求項1の発明と同じ効果が得られ、かつ構成が簡素化で
きる。
【0031】請求項3の発明によると特に導電性部材を
設けることなく、排紙ローラを導電性とし、排紙ローラ
により記録材をしっかり扶持搬送できることにより、構
成が簡単でかつ、電流経路を確実にすることができ、請
求項1、2より安定して剥離帯電によるオフセットを防
ぐことが可能となる。
【0032】請求項4の発明によると、簡単にかつ安定
して剥離帯電のない良好な画像が維持できる。
【0033】請求項5の発明によると画像飛び散り、静
電オフセット等のない良好な画像を維持しかつ剥離帯電
によるオフセットも抑制できる。
【0034】請求項6、7又は8の発明によると、画像
領域が加熱ニップ部内にある時には、画像が飛び散らな
いバイアスを印加し、加熱ニップ部から排出される直前
に剥離を抑制するバイアスに切り替えることにより、よ
り確実に良好な画像を維持することができる。
【0035】請求項9の発明によると、より簡単かつ低
コストで剥離帯電によるオフセットのない良好な画像を
維持できる。
【0036】請求項10の発明によると、像加熱面側に
熱容量の小さい定着フィルムを用いることで、フィルム
走行が安定しない場合でも、剥離帯電によるオフセット
を防ぐことができる。
【0037】また、回転体として熱容量の小さいフィル
ムを用い、加熱ニップ部で急激に加熱する構成として
も、回転体表面の高抵抗化による飛散防止と、記録材・
回転体間の同電位化による剥離オフセットの防止とが両
立でき、良好な画像を維持することができる。
【0038】請求項11の発明によると、剥離帯電等の
ない良好な画像を維持できる画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本実施
形態で用いた加熱定着装置の概略図であり、図1(A)
は記録材搬送方向に沿う縦断面図、図1(B)は排紙側
から見た模式外観図である。
【0040】1はエンドレスの耐熱性フィルムであり、
該フィルム1のガイド部材でもある加熱体支持体2に外
嵌させてある。該フィルム1は加熱体支持体2に対し周
長に余裕をもってルーズに外嵌している。
【0041】フィルム1は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、フィルム膜厚を100
μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上とし、
耐熱性で且つ導電性の単層、或は導電層とその外周に耐
熱性のあるPTFE、PFA、FEPの表層を設けた2
層、あるいはポリイミド、ポリアミドイミド、PEE
K、PES、PPS等の外周に導電層とPTFE、PF
A、FEP等の層を有した複合層としている。
【0042】本実施形態ではポリイミドフィルムの外周
表面に導電性のプライマー層を形成しその表面にPTF
Eをコーティングした3層構成のフィルムを用いた。ま
た、該フィルムは、チャージアップして画像不良が発生
するのを防ぐために導電プライマー層の画像領域外の端
部1aを約5mm程度露出させ、導電性の部材(導電性
ブラシ)11を介して接地している。
【0043】3は上記加熱体支持体2の下面に取り付け
られた加熱体であり、アルミナ等でできた基板8の表面
に、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材
料6を厚み約10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷
等により塗工して、その上に保護層7としてのガラスや
フッ素樹脂等をコートしてある。さらに、加熱体3の温
度を検出して加熱体3の温度を制御するために裏面にサ
ーミスタ5を取り付けてある。
【0044】加熱体3上に設けられたサーミスター5の
出力をA/D変換し、不図示のCPUに取り込み、その
情報に基づいてトライアックにより加熱体3に通電する
AC電圧を位相、波数制御等のパルス幅変調して制御す
ることで行う。
【0045】4は加熱体3との間でフィルム1を挟んで
定着ニップ部Nを形成し、フィルムを駆動する回転体と
しての加圧ローラであり、芯金4aとシリコンゴム等の
離型性の良い耐熱ゴム4bからなり、芯金4aの端部よ
り不図示の手段により駆動する。
【0046】10は記録材(転写材)Pを定着ニップか
ら抜けた後にスムーズに送り出すための案内部材であり
耐熱性のある樹脂でできている。
【0047】101は本実施形態の特徴である除電部材
(導電性部材)であり電気的に接地されている。これに
より定着後の記録材Pの正電荷を除去し定着ニップNか
ら抜ける際のフィルム1との摩擦帯電による電荷のやり
取りを抑えフィルム1のチャージアップを防ぐことが可
能となった。
【0048】また、比較のため、図14には従来構成の
概略断面図を示す。同図に示したように従来系では、定
着直後に除電部材等を配置して積極的にフィルム電位と
同電位にする構成をとっていなかった。
【0049】図2(A)は従来構成での記録材Pとフィ
ルム表面の電位関係を表す模式図であり、図2(B)は
本実施形態の構成での記録材Pとフィルム表面の電位関
係を表す摸式図である。
【0050】なお、本形態においては、ネガトナーを用
いる反転現像系の画像形成装置を用いた。
【0051】図2(A)に示したように、従来系では、
記録材P上の電荷が除電されず、フィルム1との剥離時
に該電荷が転移しフィルム表面が局所的に帯電させられ
た。
【0052】これは記録材Pの抵抗や、フィルム1の抵
抗が高くなればなるほど顕著に現れる。しかし本実施形
態の構成をとることで、図2(B)のように記録材P上
の電荷が除電部材101により除電され、記録材Pの電
荷が減少するため剥離時に発生する剥離帯電を減少させ
ることができ、フィルム表面にチャージアップされにく
くなる。
【0053】図3(A)は除電部材101がない従来系
でのフィルム1の剥離帯電電位を測定したものであり、
図3(B)は本実施形態でのフィルム1の剥離帯電電位
を測定したものである。この測定にあたっては不図示の
手段によりフィルム表面に針状のピックアップ電極を接
触させその表面の電位を測定した。
【0054】この結果より明らかなように本構成をとる
ことによって剥離帯電を減少させることが可能になった
ことが分かる。
【0055】また表1はその時の画像評価結果であり、
従来例と比較した結果を示したものである。評価にあた
っては、より剥離帯電が発生しやすい低温低湿環境にお
いて、ハーフトーン画像時の剥離帯電による画像欠けの
発生の有無で比較した。この結果より、従来構成で発生
していた画像欠けが本実施形態の構成とすることで発生
のない良好な画像が得られることが分かった。
【0056】また、本実施形態では図1のように定着排
紙直後に除電部材101を配置したが、定着排紙後であ
れば図4のように定着排紙ローラ後等、任意に配置され
ても効果はある。何れにしても、より大きな効果を得る
ためには、水蒸気により記録材Pの抵抗値の低い定着ニ
ップ付近に除電部材101を設置することが好ましい。
【0057】また、本実施形態で用いた定着装置は図1
に示した構成のものを用いたが、図11(A)に示した
ように、フィルム内にテンションローラ1bを設け、該
テンションローラ1bによりフィルム1を駆動し、加圧
部材4は従動とする構成をとるものであっても良い。さ
らにはフィルム定着装置に限ることなく、図11(B)
に示すように、ハロゲンヒータ等の熱源を内包した定着
ローラ(金属ローラ)100を有する加熱定着装置であ
っても同様の効果が得られる。
【0058】
【表1】 (第2の実施形態)図5は本実施形態を示す概略断面図
である。第1 の実施形態の構成と異なる点は定着ニップ
部Nの排紙側に設けた除電部材101の代わりに、記録
材Pが定着ニップNから抜けた後、該記録材Pをスムー
ズに送り出すための案内部材である排紙ガイド10に導
電性の材料を用いて接地してある。
【0059】従来、この排紙ガイド10は耐熱性樹脂を
用い、導電性は付与されていなかったが、本実施形態に
おいては、記録材Pとの接触部に金属板を設け接地する
構成をとった。また、例えばカーボンブラック等の導電
性粒子を分散させた樹脂を用いても良い。
【0060】本実施形態の構成をとることにより、除電
部材を設置することなくより簡単な構成で、チャージア
ップされた記録材Pを除電することができ、第1 の実施
形態とまったく同等の効果が得られた。
【0061】(第3の実施形態)図6は本実施形態を示
す概略断面図である。本実施形態は、前述の第1 の実施
形態と比べ、定着ニップ排紙側の除電部材101の代わ
りに、記録材Pを定着ニップNから抜けた後に該記録材
Pを排紙トレイに送り出すため、排紙ローラ201を導
電性の材料で構成し接地した点が異なっている。詳しく
は、アルミやSUS等の金属製の軸202に、カーボン
ブラックなどの導電性粒子を分散させたゴム部203を
はめ込み、軸202を接地する構成をとっている。
【0062】従来、この排紙ローラ201には特に導電
性を付与していなかったがこの排紙ローラ201を導電
性にし、チャージアップされた記録材Pを除電すること
により、簡単な構成で、実施形態1、実施形態2とまっ
たく同等の効果が得られた。本実施形態においては、導
電性の排紙ローラ201により記録材Pを挟持搬送、排
出させているため、実施形態1及び実施形態2よりも確
実にかつ安定して記録材Pを除電し、剥離帯電等を抑制
することが可能となった。
【0063】また、排紙コロ301は、排紙ローラ20
1に軽圧で当接させ従動回転されるローラで定着後のト
ナーがオフセットしないようにPFA、PTFE、ET
FE等のフッ素系樹脂で形成されているが、これに導電
性粒子を分散させ導電性を付与し接地させる構成をとっ
ても同等の効果が得られた。
【0064】(第4の実施形態)図7は本実施形態を説
明する概略図である。本実施形態においては、図7のよ
うにオフセットやトナー飛散を抑制するため、高圧電源
401より定着フィルム1にトナーと同極性の電圧を印
加している。そして記録紙が定着ニップ通過後にブラシ
等の帯電部材を介して積極的にフィルムと1同電位にな
るように高圧電源402によりバイアスを印加した。
【0065】フィルムバイアス印加時の電荷移動の模式
図を図8(A),(B)に示す。
【0066】図8(A)に示すように、フィルム1にバ
イアスが印加されている場合には、記録材Pを除電した
だけではフィルム1のバイアス印加によって発生する記
録材Pからフィルム1ヘの電界により記録材Pの電荷が
引き付けられ、フィルム上に剥離帯電が発生してしまう
ことがあった。これに対し、図8(B)に示すようにフ
ィルム1と記録材Pとにバイアスを印加し、積極的に同
電位とすることで、排紙時の剥離帯電を抑制することが
できた。
【0067】本形態においては、ネガトナーを用いる反
転現像系の画像形成装置を用いたため、該バイアスとし
てトナーと同極性である−1kVを印加した。
【0068】表2はその時の剥離オフセットの画像評価
結果である。これから分かるように本実施形態の構成を
とることで、剥離オフセットの発生しない良好な画像が
得られ、剥離帯電を抑制できることが分かった。また、
該バイアスとして、0V〜−3.0kV、好ましくは−
500V〜−1.5kVの範囲の電圧を印加したとき、
表2と同様に良好な画像が得られた。なお、該バイアス
を0Vより大きくすると、トナー像の飛散抑制効果が小
さくなってくるので良くない。そして該バイアスが−
3.0kVを超えるとフィルムの絶縁破壊による劣化が
発生・促進するため好ましくない。
【0069】本実施形態のようにフィルム1の電位によ
らずフィルム1と排紙後の記録材Pを同電位とすること
で、剥離帯電を抑制し剥離オフセットのない良好な画像
を得ることが可能となった。
【0070】本実施形態においては、定着排紙後にブラ
シ等の帯電部材101を設け、フィルム1と同じバイア
スを印加した場合を示したが、帯電部材のかわりに、第
2の実施形態で用いた導電性排紙ガイド10にフィルム
1と同じバイアスを印加しても良い。また第3の実施形
態で用いた導電性排紙ローラ201又はコロ301にフ
ィルム1と同じバイアスを印加しても同様な効果が得ら
れる。
【0071】また、本実施形態で用いた定着装置は、図
7に示した構成のものを用いたが、図11(A)に示し
たようにフィルム内にテンションローラ1bを設け、該
テンションローラ1bによりフィルム1を駆動し、加圧
部材4を従動とする構成をとるものであっても良い。さ
らにはフィルム定着装置に限ることなく、図11(B)
に示すようにハロゲンヒータ等の熱源を内包した定着ロ
ーラ(金属ローラ)100を有する加熱定着装置であっ
ても同様の効果が得られる。
【0072】
【表2】 (第5の実施形態)図9は本実施形態を説明する概略図
である。第4の実施形態で用いた構成と異なる点は定着
排紙側帯電部材101へのバイアス印加をオン、オフで
きるスイッチ501を設け、定着ニップ通過状態により
バイアスをオン、オフする構成をとった。
【0073】より詳しくは、実施形態4においては、フ
ィルムバイアス印加時には常に定着排紙帯電部材から記
録材Pにフィルムバイアスと同じバイアスを印加してい
たが本実施形態においては上記スイッチ501により、
記録材Pの画像領域後端が定着ニップNを通過終了する
までは排紙帯電部材101にバイアスを印加せず、画像
領域がニップNを通過終了しかつ、非画像領域がニップ
Nに噛んでいるタイミングでフィルム1と同じバイアス
を印加するよう制御したものである。
【0074】未定着画像が定着ニップNを通過中にフィ
ルムバイアスと定着排紙側帯電部材に同時にバイアスを
印加した場合、記録材Pの状態によっては、記録材裏の
バイアスの影響で画像を乱す場合も考えられるが、本構
成をとった場合、画像を乱すことなく、剥離オフセット
や、その他の画像不良が発生しない良好な画像を得るこ
とができた。
【0075】また、本実施形態で用いた帯電部材101
のかわりに、第2の実施形態で用いた導電性排紙ガイド
10や第3の実施形態で用いた導電性排紙ローラ対20
1・301を用いても同様な効果が得られる。
【0076】さらに、本実施形態で用いた定着装置は図
9に示した構成のものを用いたが、図11(A)に示し
たようにフィルム内にテンションローラ1bを設け、該
テンションローラ1bによりフィルム1を駆動し、加圧
部材4を従動とする構成をとるものであっても良い。さ
らにはフィルム定着装置に限ることなく、図11(B)
に示すようにハロゲンヒータ等の熱源を内包した定着ロ
ーラ(金属ローラ)100を有する加熱定着装置であっ
ても同様の効果が得られる。
【0077】(第6の実施形態)図10は本実施形態を
説明する概略図である。本実施形態においてはダイオー
ド601を介して定着フィルム1と除電部材101を接
地させる構成を用いた。
【0078】本構成を用いることで、第4の実施形態で
用いていたバイアス印加手段401・402に代わり、
より安価で簡単に定着フィルム1と除電部材101を同
電位にすることができ、剥離帯電を抑制しオフセット等
のない良好な画像を形成することができた。また、本実
施形態では除電部材101にダイオード601を接続し
た場合を示したが、第2の実施形態で用いた排紙ガイド
10にダイオード601を接続して接地してもよく、ま
た第3の実施形態で用いた導電排紙ローラ対201・3
01にダイオード601を接続して接地しても同様の効
果が得られる。
【0079】さらに、本実施形態で用いた定着装置は、
図10に示した構成のものを用いたが、図11(A)に
示したようにフィルム内にテンションローラ1bを設
け、該テンションローラ1bによりフィルム1を駆動
し、加圧部材4を従動とする構成をとるものであっても
良い。さらにはフィルム定着装置に限ることなく、図1
1(B)に示すようにハロゲンヒータ等の熱源を内包し
た定着ローラ(金属ローラ)100を有する加熱定着装
置であっても同様の効果が得られる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排紙側に除電部材あるいは帯電部材としての導電性部材
を設け、回転体と記録材を同電位とすることにより、剥
離帯電によるオフセットの発生を抑え、画像不良のない
良好な画像を得ることができる。
【0081】特に、従来構成の場合に生じていた低温低
湿環境下や両面通紙時に発生する剥離帯電によるオフセ
ットの発生を抑え、画像不良のない良好な画像を得るこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1を説明する定着装置の概略断面図
【図2】 実施形態1を説明する剥離帯電現象の電荷モ
デル
【図3】 実施形態1を説明する剥離帯電電位
【図4】 実施形態1を説明する定着装置の概略断面図
【図5】 実施形態2を説明する定着装置の概略断面図
【図6】 実施形態3を説明する定着装置の概略断面図
【図7】 実施形態4を説明する定着装置の概略断面図
【図8】 実施形態4を説明する剥離帯電現象の電荷モ
デル
【図9】 実施形態5を説明する定着装置の概略断面図
【図10】 実施形態6を説明する定着装置の概略断面
【図11】 本実施形態における他の構成例を説明する
概略断面図
【図12】 剥離帯電現象を説明する電荷モデル
【図13】 剥離帯電現象を説明するイメージ図
【図14】 従来例を説明する定着装置の概略断面図
【符号の説明】
1 フィルム 1a フィルム端部 1b テンションローラ 2 加熱体支持体 3 加熱体 4 加圧部材 4a 芯金 4b 耐熱ゴム 5 サーミスター 6 電気抵抗材料 7 保護層 8 基板 10 排紙ガイド 11 導電性の部材 101 導電性部材(除電部材・帯電部材) 201 排紙ローラ 202 軸 203 ゴム部 301 排紙コロ 401 バイアス印加手段 401 高圧電源 402 高圧電源 501 スイッチ 601 ダイオード L 周長 N 定着ニップ(加熱ニップ部) P 記録材 T トナー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の回転体を接触させて加熱ニップ部
    を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ部にて
    挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該加熱ニ
    ップの排紙側に導電性部材を設け、前記回転体と導電性
    部材を同電位とすることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 一対の回転体を接触させて加熱ニップ部
    を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ部にて
    挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、該加熱ニ
    ップの排紙側の排紙ガイドに導電性を付与し、前記回転
    体と排紙ガイドを同電位とすることを特徴とする像加熱
    装置。
  3. 【請求項3】 一対の回転体を接触させて加熱ニップ部
    を構成し、画像を担持した記録材を該加熱ニップ部にて
    挟持搬送しつつ加熱する像加熱装置において、 該加熱ニップの排紙側の排紙ローラに導電性を付与し、
    前記回転体と排紙ローラを同電位とすることを特徴とす
    る像加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の像加熱装置において、 前記回転体と、 前記導電性部材、排紙ガイド、あるいは排紙ローラをと
    もに接地させることを特徴とする像加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の像加熱装置において、 前記回転体と、 前記導電性部材、排紙ガイド、あるいは定着排紙ローラ
    にともに同極性の電圧を印加させることを特徴とする像
    加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の像加熱装置において、 前記記録材の定着ニップ通過状態に対応して導電性部
    材、排紙ガイドあるいは排紙ローラへのバイアスを切り
    かえることを特徴とする加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の像加熱装置において、 前記記録材を加熱ニップから排出し終わる直前に前記回
    転体と排紙ガイドを同電位とすることを特徴とする加熱
    定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項6及び請求項7に記載の像加熱装
    置において、 前記記録材の画像領域が加熱ニップ内にある場合には前
    記回転体にのみバイアスを印加し、記録材の画像領域が
    定着ニップを通過し、かつ記録材後端が加熱ニップから
    排出する直前に、導電性部材、排紙ガイドあるいは排紙
    ローラに前記回転体と同電位のバイアスを印加すること
    を特徴とする像加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2及び請求項3に記載
    の加熱定着装置において、 前記回転体と、 前記導電性部材、定着排紙ガイドあるいは排紙ローラに
    ダイオードを接続させて、ともに同極性の電圧を誘起さ
    せることを特徴とする像加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9の何れか1 項に
    記載の像加熱装置において、 前記回転体の一方が、前記加熱ニップ部において前記記
    録材の画像担持面側に配置された耐熱性のフィルムであ
    ることを特徴とする像加熱装置。
  11. 【請求項11】 像担持体上にトナー像を形成し該トナ
    ー像を記録材に転写する画像形成部と、 該トナー像を熱定着処理する定着装置として請求項1〜
    10のいずれか1 項に記載の像加熱装置と、 を備える事を特徴とする画像形成装置。
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