JPH11190951A - 加熱体、加熱装置、像加熱装置、及び画像形成装置 - Google Patents

加熱体、加熱装置、像加熱装置、及び画像形成装置

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JPH11190951A
JPH11190951A JP36898797A JP36898797A JPH11190951A JP H11190951 A JPH11190951 A JP H11190951A JP 36898797 A JP36898797 A JP 36898797A JP 36898797 A JP36898797 A JP 36898797A JP H11190951 A JPH11190951 A JP H11190951A
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JP
Japan
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heating
film
heating element
layer
heated
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JP36898797A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ogawa
賢一 小川
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Yoji Tomoyuki
洋二 友行
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム加熱方式の加熱装置において非通紙
部昇温現象を緩和して該現象に起因する弊害をなくする
こと。 【解決手段】 加熱体1の、加圧部材4とフィルム3を
介して圧接してニップ部Nを形成する面、またはその面
とは反対側の加熱体面、もしくはその両方の加熱体面に
熱伝導性の良い層1eが形成されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱体、加熱装
置、像加熱装置、及び画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、加熱体と、該加熱体に接す
るフィルムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ
部を形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部におい
て被加熱材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて
該フィルムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に
付与するフィルム加熱方式の加熱装置、該加熱装置の加
熱体、該加熱装置を使用した像加熱装置及び画像形成装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、電子写真複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置の画像加熱定着装置、即ち
電子写真、静電記録、磁気記録等の適宜の画像形成プロ
セス手段により加熱定着性の顕画剤(トナー)を用いて
被記録材(転写材シート、印刷用紙、エレクトロファッ
クスシート、静電記録シートなど)の面に間接(転写)
方式もしくは直接方式で形成担持させた、目的の画像情
報に対応した未定着顕画材像を被記録材面に加熱定着さ
せるための加熱装置としては、従来一般に、熱ローラー
方式の装置が多用されていた。
【0004】この熱ローラー方式の加熱装置は、ハロゲ
ンヒータ等の内蔵熱源により所定の加熱温度に維持させ
た加熱ローラー(定着ローラー)と、これに圧接させた
弾性加圧ローラーとの圧接ニップ部(定着ニップ部)に
被記録材を導入して挟持搬送させることで加熱ローラー
の熱で被記録材面の未定着顕画剤像を加熱定着させるも
のである。
【0005】しかしこの熱ローラー方式の画像加熱定着
装置としての加熱装置は、いつでもすぐに画像出力がな
されるようにするために加熱ローラーの温度を常時高温
に維持しておかなければならず、そのために消費エネル
ギーが大きく、また待機中も機内に熱を放出するため機
内昇温の問題も発生していた。また電源を投入してから
加熱ローラーが被加熱材としての被記録材を加熱するの
に適した所定温度に昇温するまでにかなりの待ち時間を
要する。
【0006】最近では、フィルム加熱方式の加熱装置が
提案され、実用化されている(特開昭63−31318
2号公報、特開平1−263679号公報、同2−15
7878号公報、同4−44075〜44083号公
報、同4−204980〜204984号公報等)。
【0007】この加熱装置は、被加熱材を加熱体に耐熱
フィルムを介して密着させ、加熱体と耐熱フィルムとを
相対移動させて加熱体の熱を耐熱フィルムを介して被加
熱材へ与える方式および構成のものであり、未定着トナ
ー画像を該画像を担持している被記録材面に永久固着画
像として加熱定着処理する手段として活用できる。
【0008】また、例えば、画像を担持した被記録材を
加熱して艶などの表面性を改質する装置、仮定着処理す
る装置、その他、シート状の被加熱材を加熱処理する手
段として広く使用できる。
【0009】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜のフィルムを用
いることができるために短時間に加熱体の温度が上昇
し、待機中に加熱体の通電加熱を行なう必要がなくな
り、被加熱材としての被記録材をすぐに通紙しても該被
記録材が定着部位に到達するまでに加熱体を所定温度ま
で十分に昇温させることができ、省電力化やウエイトタ
イムの短縮化(クイックスタート性)が可能となる、画
像形成装置等の本機の機内昇温を低めることができる等
の利点を有し、効果的なものである。
【0010】図9・図10にフィルム加熱方式の加熱装
置の一例の概略構成を示した。図9は要部の横断面模型
図、図10は要部の正面模型図である。本例の加熱装置
は加圧ローラー駆動タイプの画像加熱定着装置である。
【0011】1は加熱体としての横長のセラミックヒー
ター、2は横断面略半円弧状樋型の加熱体ホルダー(フ
ィルムガイド、ステー)、3は円筒状の耐熱性フィルム
(以下、定着フィルムと記す)、4は加圧部材としての
弾性加圧ローラーである。
【0012】加熱体ホルダー2は、耐熱性、電気絶縁性
で、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポ
リフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)等で構成され、加熱体1はこの加熱体ホ
ルダー2の下面の略中央部にホルダー長手に沿って設け
た溝部内に嵌入させて固定支持させてある。
【0013】円筒状の定着フィルム3は、例えば、厚さ
40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルムである。
例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFAやPT
FE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであり、
上記のように加熱体1を支持させた加熱体ホルダー2に
ルーズに外嵌させてある。
【0014】弾性加圧ローラー4は、芯金4aと、該芯
金に同心一体に設けた、シリコーンゴム等の弾性・耐熱
性材料のローラー層4bからなり、芯金4aの両端部を
それぞれ加熱装置の手前側と奥側のシャーシ側板5・5
間に軸受6・6を介して回転自由に支持させてある。
【0015】そして加熱体1を下面に支持させ、円筒状
定着フィルム3を外嵌させた加熱体ホルダー2を弾性加
圧ローラー4の上側に加熱体1の部分を弾性加圧ローラ
ー4の上面に対向させて位置させ、加熱体ホルダー2を
加圧手段7・7にて弾性加圧ローラー4の上面に対して
所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持させる。こ
れにより加熱体1の下面と弾性加圧ローラー4の上面と
の間に定着フィルム3を挟んで所定幅のニップ部(定着
ニップ部)Nが形成される。
【0016】弾性加圧ローラー4は駆動手段Mにより矢
印の時計方向に回転駆動される。この弾性加圧ローラー
4の回転駆動による該ローラー4の外面と定着フィルム
3の外面との、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力で円
筒状定着フィルム3に回転力が作用して、該定着フィル
ム3がその内面が定着ニップ部Nにおいて加熱体1の下
面に密着して摺動しながら矢印の反時計方向に加圧ロー
ラー4の回転周速度に略対応した周速度をもって加熱体
ホルダー2の外回りを回転状態になる(加圧ローラー駆
動方式)。加熱体ホルダー2は加熱体1を保持するとと
もに定着フィルム3の回転時の搬送安定性を図るフィル
ムガイドの役目もしている。
【0017】弾性加圧ローラー4が回転駆動され、それ
に伴って円筒状定着フィルム3が加熱体ホルダー2の外
回りを回転し、加熱体1に通電がなされて該加熱体1の
発熱で定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上って温調さ
れた状態において、定着ニップ部Nに未定着トナー像t
を担持した被加熱材としての被記録材Pが導入され、定
着ニップ部Nにおいて被記録材Pのトナー像担持面側が
定着フィルム3の外面に密着して回転定着フィルム3と
一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持
搬送過程において、加熱体1の熱が定着フィルム3を介
して被記録材Pに付与され、被記録材P上の未定着トナ
ー像tが加熱加圧定着される。被記録材Pは定着ニップ
部Nを通過すると回転定着フィルム3の外面から曲率分
離して搬送される。
【0018】加熱体としてのセラミックヒーター1は全
体に低熱容量で昇温の速いものであり、横長のヒーター
基板(加熱体基板、加熱体基層)1aと、このヒーター
基板1aの片面側(表面側)に基板長手に沿って具備さ
せた抵抗発熱体(通電発熱体)パターン1bと、この抵
抗発熱体(通電発熱体)パターン1bを具備させたヒー
ター基板面を被覆させた表面保護層1cと、ヒーター基
板1aの他面側(裏面側)に配設した検温素子1d等よ
りなる。
【0019】ヒーター基板1aは、定着フィルム3の搬
送移動方向に対して直交する方向(定着フィルム幅方
向)を長手とする横長・薄肉のものであり、例えば、長
さ240mm、幅10mm、厚さ1mmのアルミナから
なる耐熱性、電気絶縁性および低熱容量のセラミック基
材である。
【0020】抵抗発熱体パターン1bは、例えば、銀パ
ラジウム(Ag/Pb)、Ta2 N等の電気抵抗材料ペ
ースト(抵抗ペースト)を例えば厚み10μm、幅1〜
3mmの細帯状にヒーター基板1a面に長手に沿ってス
クリーン印刷等により塗工し焼成することで形成したも
のである。
【0021】表面保護層1cは、例えば、厚さ10μm
程度の耐熱性ガラス層などである。
【0022】検温素子1dは、例えばチップ型サーミス
タであり、このサーミスタはアルミナ基材上にサーミス
タ材と電極を積層して作られる。このようなチップサー
ミスタを耐熱性のある導電性接着剤で加熱体裏面(ヒー
ター基板裏面)に設けた電極に接着する。
【0023】上記加熱体1は抵抗発熱体パターン1b・
表面保護層1cを形成したヒーター基板面側が表面側で
あり、該加熱体1をその表面側を下向きに露呈させてフ
ィルムガイド2の下面の略中央部にフィルムガイド長手
に沿って設けた溝部内に嵌入させて固定支持させてあ
る。
【0024】加熱体1は不図示の給電回路から抵抗発熱
体パターン1bに給電されることで抵抗発熱体パターン
1bの発熱で有効長さ領域が迅速に昇温する。その昇温
が検温素子(サーミスタ)1dで検知され、その検知温
度情報が不図示の温度制御回路へフィードバックされ
て、加熱体1の温度(定着ニップ部温度)が所定の温度
に維持(温調)されるように抵抗発熱体パターン1bへ
の通電が制御される。
【0025】被記録材Pにトナー像tを定着するために
は、定着ニップ部Nを被記録材Pが通過する間にトナー
像が被記録材Pに定着するために必要な熱エネルギーを
与えればよく、そのためには定着ニップ部N内の温度を
一定に保てばよい。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図10において、Aは
装置に通紙可能な最大サイズ被記録材の通紙部領域、B
は最大サイズ被記録材よりも小サイズの被記録材を通紙
したときの通紙部領域、C・Cは最大サイズ通紙部領域
Aと小サイズ通紙部領域Bとの差領域である非通紙部領
域である。なお、本例では被記録材の搬送は中央基準搬
送である。
【0027】而して、該装置に小サイズ被記録材を連続
通紙して定着処理を実行させたとき、小サイズ通紙部領
域Bに対応する加熱体部分(定着ニップ部分)の温度に
対して非通紙部領域Cに対応する加熱体部分(定着ニッ
プ部分)の温度が上昇していく、いわゆる「非通紙部昇
温現象」が発生する。
【0028】この非通紙部昇温現象を具体例を挙げて説
明する。装置をプロセススピードが24mm/sec、
動作環境は23℃/50%、入力電圧は106Vという
状態のもとで動作させる。一般的には、普通紙とショー
トメディア(B5サイズよりも幅が小さい紙)のスルー
プット(一分間に出力する紙の枚数)を落としている
が、本例装置の制御においてはこのような制御は行って
いない。
【0029】いま、装置を朝一状態にしてからCOM1
0封筒という紙種を5枚連続通紙させる。この時の加熱
体の温度制御値と加圧ローラーの温度を図11に示す。
【0030】図11を見てわかるように、通紙部と非通
紙部の温度差が徐々に大きくなってきているのがわか
る。この現象は、通紙部では通紙している紙によって加
熱体自体の温度が一定に保たれている一方、非通紙部に
おいては紙に加熱体の熱量が奪われないため一方的に加
圧ローラーを暖めてしまい温度が必要以上に上昇するた
めである。
【0031】この原因として、熱伝導の悪い加圧ローラ
ー表層に覆われているゴムや、加熱体を形成している熱
伝導の悪いアルミナ(Al23 :0.046cal/cms
K)を使用していること、さらに安全規格を満足させる
ために加熱体の表層を覆っているガラス(熱伝導率、約
0.015cal/cmsK)があるため、局部的に温度上昇し
た熱量が横への方向に発散しないためである。
【0032】このように、色々な原因によって定着装置
自体を局部的に加熱体の温度が上昇してしまうわけだ
が、ここでは加熱体の基板が、従来のようにアルミナだ
けであると熱伝導性が悪いために非通紙部における局部
的な温度上昇を抑える事ができなかった。
【0033】従来の構成の加熱装置では加熱体の基板で
あるアルミナを使用した場合は、ニップ面に抵抗発熱体
を形成し抵抗発熱体上にガラスコートを行っていた。こ
のように、熱伝導の悪い基板(アルミナ)を上記の様に
使用しただけでは非通紙部に発生した局部的な熱を緩和
させる事が難しくなる。このため、COM10等のショ
ートメディアを通紙し、非通紙部昇温のひどくなった状
態の直後に普通サイズの紙を通紙した場合には非通紙部
においてホットオフセットや加熱体ホルダーの熔けな
ど、画像に不都合な状態が発生してしまう。
【0034】そこで本発明は、局所的な温度上昇(非通
紙部昇温)を抑えることが可能であり、加圧ローラーや
加熱体の温度を均一にすることで、ホットオフセット防
止や加熱体ホルダーの溶けを防止する事を可能にするこ
とを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加熱体、加熱装置、像加熱装置、及び画像形
成装置である。
【0036】(1)加熱体と、該加熱体に接するフィル
ムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成
する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱
材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィル
ムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する
加熱装置における前記加熱体であり、加圧部材とフィル
ムを介して圧接してニップ部を形成する加熱体面に熱伝
導性の良い層が形成されていることを特徴とする加熱
体。
【0037】(2)加熱体と、該加熱体に接するフィル
ムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成
する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱
材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィル
ムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する
加熱装置における前記加熱体であり、加圧部材とフィル
ムを介して圧接してニップ部を形成する加熱体面と反対
側の加熱体面に熱伝導性の良い層が形成されていること
を特徴とする加熱体。
【0038】(3)加熱体と、該加熱体に接するフィル
ムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成
する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱
材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィル
ムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する
加熱装置における前記加熱体であり、加圧部材とフィル
ムを介して圧接してニップ部を形成する加熱体面と、該
加熱体面と反対側の加熱体面とに熱伝導性の良い層が形
成されていることを特徴とする加熱体。
【0039】(4)熱伝導性の良い層は、金属系の材料
で形成されていることを特徴とする(1)ないし(3)
の何れか1つに記載の加熱体。
【0040】(5)熱伝導性の良い層の長手方向の長さ
は、装置に通紙可能な被加熱材最大サイズよりも長く、
加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
る加熱体面一面、または該加熱体面と反対側の加熱体面
一面、もしくはその両方の加熱体面一面に形成されてい
ることを特徴とする(1)ないし(4)の何れか1つに
記載の加熱体。
【0041】(6)熱伝導性の良い層の非通紙部領域に
おける幅方向の中心位置は、前記ニップ部の中心に位置
することを特徴とする(1)ないし(5)の何れか1つ
に記載の加熱体。
【0042】(7)熱伝導性の良い層の形状として、通
紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が伝熱量が大きい
ことを特徴とする(1)ないし(6)の何れか1つに記
載の加熱体。
【0043】(8)熱伝導性の良い層の形状として、通
紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が幅が広く形成さ
れていることを特徴とする(1)ないし(7)の何れか
1つに記載の加熱体。
【0044】(9)熱伝導性の良い層の形状として、通
紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が厚みが厚く形成
されていることを特徴とする(1)ないし(8)の何れ
か1つに記載の加熱体。
【0045】(10)熱伝導性の良い層の形状として、
通紙部領域中心と非通紙部領域とでは、熱伝導率の違う
材料で形成されていることを特徴とする(1)ないし
(9)の何れか1つに記載の加熱体。
【0046】(11)加熱体の基層が窒化アルミニウム
からなることを特徴とする(1)ないし(10)の何れ
か1つに記載の加熱体。
【0047】(12)加熱体の基層がアルミナからなる
ことを特徴とする(1)ないし(10)の何れか1つに
記載の加熱体。
【0048】(13)加熱体と、該加熱体に接するフィ
ルムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形
成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加
熱材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィ
ルムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与す
る加熱装置において、加圧部材とフィルムを介して圧接
してニップ部を形成する加熱体面に熱伝導性の良い層が
形成されていることを特徴とする加熱装置。
【0049】(14)加熱体と、該加熱体に接するフィ
ルムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形
成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加
熱材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィ
ルムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与す
る加熱装置において、加圧部材とフィルムを介して圧接
してニップ部を形成する加熱体面と反対側の加熱体面に
熱伝導性の良い層が形成されていることを特徴とする加
熱装置。
【0050】(15)加熱体と、該加熱体に接するフィ
ルムと、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形
成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加
熱材を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィ
ルムを介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与す
る加熱装置において、加圧部材とフィルムを介して圧接
してニップ部を形成する加熱体面と、該加熱体面と反対
側の加熱体面とに熱伝導性の良い層が形成されているこ
とを特徴とする加熱装置。
【0051】(16)熱伝導性の良い層は、金属系の材
料で形成されていることを特徴とする(13)ないし
(15)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0052】(17)熱伝導性の良い層の長手方向の長
さは、装置に通紙可能な被加熱材最大サイズよりも長
く、加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形
成する加熱体面一面、または該加熱体面と反対側の加熱
体面一面、もしくはその両方の加熱体面一面に形成され
ていることを特徴とする(13)ないし(16)の何れ
か1つに記載の加熱装置。
【0053】(18)熱伝導性の良い層の非通紙部領域
における幅方向の中心位置は、前記ニップ部の中心に位
置することを特徴とする(13)ないし(17)の何れ
か1つに記載の加熱装置。
【0054】(19)熱伝導性の良い層の形状として、
通紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が伝熱量が大き
いことを特徴とする(13)ないし(18)の何れか1
つに記載の加熱装置。
【0055】(20)熱伝導性の良い層の形状として、
通紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が幅が広く形成
されていることを特徴とする(13)ないし(19)の
何れか1つに記載の加熱装置。
【0056】(21)熱伝導性の良い層の形状として、
通紙部領域中心よりも非通紙部領域の方が厚みが厚く形
成されていることを特徴とする(13)ないし(20)
の何れか1つに記載の加熱装置。
【0057】(22)熱伝導性の良い層の形状として、
通紙部領域中心と非通紙部領域とでは、熱伝導率の違う
材料で形成されていることを特徴とする(13)ないし
(21)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0058】(23)加熱体の基層が窒化アルミニウム
からなることを特徴とする(13)ないし(22)の何
れか1つに記載の加熱装置。
【0059】(24)加熱体の基層がアルミナからなる
ことを特徴とする(13)ないし(22)の何れか1つ
に記載の加熱装置。
【0060】(25)被加熱材が加熱すべき画像を担持
した記録材であることを特徴とする(13)ないし(2
4)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0061】(26)記録材上の画像を加熱する手段を
有する像加熱装置であり、記録材上の画像を加熱する手
段が、(1)ないし(12)の何れか1つに記載の加熱
体、もしくは(13)ないし(25)の何れか1つに記
載の加熱装置であることを特徴とする像加熱装置。
【0062】(27)記録材上に画像を形成担持させる
作像手段と、記録材上の画像を加熱する手段を有する画
像形成装置であり、記録材上の画像を加熱する手段が、
(1)ないし(12)の何れか1つに記載の加熱体、も
しくは(13)ないし(25)の何れか1つに記載の加
熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0063】〈作 用〉即ち、加圧部材とフィルムを介
して圧接してニップ部を形成する加熱体面、または該加
熱体面と反対側の加熱体面、もしくはその両方の加熱体
面に、熱伝導性の良い材料層(高熱伝導率材料層)を形
成具備させると、この材料層の存在により加熱体の長手
方向の熱の移動が容易になり、加熱体の過昇温部分とな
りやすい非通紙部領域の熱が通紙部領域側に流れ込み、
加熱体長手方向の温度分布が均一化され、非通紙部領域
の局部的温度上昇が緩和される。即ち、非通紙部昇温現
象が効果的に抑えられて、過度の非通紙部昇温に起因す
るホットオフセットや加熱体ホルダーの溶け等の発生を
防止することが可能となる。
【0064】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図であ
る。本実施例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス
利用のレーザービームプリンターである。
【0065】11は像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印
の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をも
って回転駆動される。
【0066】感光ドラム11はその回転過程において1
次帯電器12による所定の極性・電位VD (暗部電位)
の一様帯電処理を受け、その帯電処理面にレーザースキ
ャナー13による目的の画像情報に対応したレーザービ
ーム走査露光Lを受ける。これにより回転感光ドラム1
1面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0067】レーザースキャナー13は不図示のホスト
コンピューター等の外部装置から送られた目的の画像情
報信号(時系列電気デジタル画素信号)に対応して強度
変調したレーザー光を出力し、このレーザー光で回転感
光ドラム11の一様帯電処理面を走査露光(ラスタ走
査)Lする。レーザー光の強度及び照射スポット径はプ
リンターの解像度及び所望の画像濃度によって適正に設
定されている。
【0068】回転感光ドラム11の一様帯電処理面のレ
ーザー光で照射された部分は電位減衰して明部電位VL
になり、そうでない部分は1次帯電器12で帯電された
暗部電位VD に保持されることによって静電潜像の形成
がなされる。
【0069】回転感光ドラム11面に形成された静電潜
像は現像器14によって順次現像される。現像器14内
のトナーtはトナー供給回転体である現像スリーブ14
aと現像ブレード14bとによって、トナー層厚さ、ト
リボを制御され、現像スリーブ14a上に均一なトナー
層を形成する。現像ブレード14bとしては通常金属製
若しくは樹脂製のものが用いられ、樹脂系のものは現像
スリーブ14aに対して適正な当接圧をもって接してい
る。現像スリーブ14a上に形成されたトナー層は現像
スリーブ14a自身の回転にともない感光ドラム11に
対向し、現像スリーブ14aに印加されている電圧Vdc
と感光ドラム11の表面電位が形成する電界により明部
電位VL の部分だけ選択的に顕像化する(反転現像)。
【0070】回転感光ドラム11面に形成されたトナー
像は、感光ドラム11と転写装置15との対向部である
転写部位において、該転写部位に対して所定の制御タイ
ミングにて給送された被記録材(転写材)Pに対して順
次に転写される。転写装置15としては図に示したコロ
ナ帯電器以外に、導電弾性回転体に電源から電流を供給
して被記録材に転写電荷を付与しながら搬送する転写ロ
ーラー方式等がある。17はプリンター内の下部に装着
した給紙カセットであり、被記録材Pを積載収納させて
ある。この給紙カセット17内の被記録材Pが給紙ロー
ラー18と分離爪部材19により1枚分離給送され、シ
ートパス20、レジストローラー対21、シートパス2
2の経路で転写部位へ所定の制御タイミングにて給送さ
れる。転写部位にてトナー像の転写を受けた被記録材P
は回転感光ドラム11面から順次に分離されて、像加熱
装置としての定着装置10へ導入されてトナー像の定着
処理(加熱加圧による永久固定画像化)を受け、シート
パス23、排紙ローラー24を経由して排紙トレイ25
に送り出される。定着装置10については次の(2)項
で詳述する。
【0071】一方、被記録材分離後の回転感光ドラム1
1面はクリーニング装置16により転写残りトナー等の
付着残留物の除去を受けて清掃され、繰り返して作像に
供される。
【0072】(2)定着装置10 像加熱装置としての定着装置10は本実施例のものは、
前述図9・図10と同様の加圧ローラー駆動タイプのフ
ィルム加熱方式の装置である。図9・図10と共通の構
成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略
する。
【0073】図2は該定着装置10の要部の拡大模型図
である。図3は加熱体1の裏面図である。この定着装置
10の特徴点は、 a.加熱体1のヒーター基板1aとして窒化アルミニウ
ム(AlN)を用いた点、 b.該ヒーター基板1aの表面側に検温素子1dを実装
し、このヒーター基板表面にガラスコート層1cを施
し、このガラスコート層1cの表面一面に良熱伝導性材
料層1eを形成した点、 c.ヒーター基板1aの裏面側に抵抗発熱体パターン1
bを具備させた点 にある。
【0074】上記加熱体1は、良熱伝導性材料層1e側
の面が弾性加圧ローラー4と定着フィルム3を介して圧
接して定着ニップ部Nを形成するフィルム摺動面として
の加熱体表面側である。該加熱体1をその表面側を下向
きに露呈させてフィルムガイド2の下面の略中央部にフ
ィルムガイド長手に沿って設けた溝部内に嵌入させて固
定支持させてある。抵抗発熱体パターン1b側の面が加
熱体表面側である。この抵抗発熱体パターン1bが対応
位置するフィルムガイド面部分には断熱のために空壁2
aを設けている。
【0075】本実施例で用いたヒーター基板1aとして
の窒化アルミニウム(以下、窒化アルミと記す)はアル
ミナよりも10倍程熱伝導の良い部材(0.406ca
l/cmsK)である。この窒化アルミヒーター基板1
aとして、長さ240mm、幅7mm、厚さ0.7mm
のものを使用した。
【0076】検温素子1dはサーミスタであり、本実施
例のものは、コバルト、マンガン、ニッケル、ルテニウ
ムといったものの合金や酸化物、白金あるいはチタン酸
バリウム等のセラミックといったものの粒子をガラスペ
ースト材と混合し、ヒーター基板1aの表面上にスクリ
ーン印刷して形成した薄層タイプのものとした。
【0077】良熱伝導性材料層1eは本実施例では熱伝
導の良い銀をガラスコート層1cの表面一面にコートし
て構成した。この良熱伝導性材料層1e(金属ペースト
層、以下、高熱伝導性ペーストと記す)は金属および合
金のように熱伝導率の大きいものがよく、例えば金・銀
・銅等を使用することができる。
【0078】抵抗発熱体パターン1bは本実施例では、
図3のように、ヒーター基板1aの裏面側に基板長手に
沿って略並行に2条形成してある。1f・1gはヒータ
ー基板1aの長手一端部側の裏面に設けた第1と第2の
給電電極パターンである。第1の給電電極パターン1f
と一方の抵抗発熱体パターン1bの一端部は導体パター
ン1hで導通させてあり、第2の給電電極パターン1g
と他方の抵抗発熱体パターン1bの一端部は導体パター
ン1iで導通させてあり、2本の抵抗発熱体パターン1
b・1bの他端部相互は導体パターン1jで導通させて
ある。また1k・1mはヒーター基板1aの長手他端部
側の裏面に設けた第3と第4の電極パターンである。こ
の第3と第4の電極パターン1k・1mはそれぞれスル
ーホール1n・1pを介してヒーター基板表面側におい
て検温素子であるサーミスタ1dと連絡している不図示
の導体パターン(DCライン)と導通している。
【0079】第1と第2の給電電極パターン1f・1g
間に不図示の給電回路から給電されることで、上記の並
行2条の抵抗発熱体パターン1b・1b(往路と復路)
が発熱して加熱体1の所定の有効長さ領域が迅速に昇温
する。その昇温が検温素子1dで検知され、その検知温
度情報が第3と第4の電極パターンから不図示の温度制
御回路へフィードバックされて、加熱体1の温度(定着
ニップ部温度)が所定の温度に維持(温調)されるよう
に抵抗発熱体パターン1b・1bへの通電が制御され
る。
【0080】抵抗発熱体パターン1b・1bは本実施例
では銀パラジウムペーストを厚み15μm・幅1mmの
細帯状パターンにスクリーン印刷により塗工して形成し
たものである。
【0081】電極パターン1f・1g・1k・1m、導
体パターン1h・1i・1jはいずれもAg等の導電材
料ペーストをスクリーン印刷等によりヒーター基板面に
パターン塗工して形成したものである。
【0082】ヒーター基板1aとして用いた窒化アルミ
は前記のようにアルミナよりも10倍程も熱伝導の良い
部材であるから、該ヒーター基板1aの裏面側(加熱体
裏面側)に抵抗発熱体パターン1bを形成具備させても
該抵抗発熱体パターン1bの発熱は定着ニップ部N側で
ある加熱体表面側に迅速に伝達される。
【0083】(3)高熱伝導性ペースト(良熱伝導性材
料層)1eの作用効果 上記の装置10を使用し、先と同じ条件、すなわちプロ
セススピード25mm/sec、動作環境23℃/50
%、入力電力106Vにおいて、装置を朝一状態にし、
COM10封筒を5枚連続通紙して、加圧ローラー4の
通紙部温度と非通紙部温度を測定した。その結果を実施
例1として図4に示した。
【0084】また比較例として、上記の窒化アルミをヒ
ーター基板1aとして用いた加熱体1の表面から高熱伝
導性ペースト1e除いた加熱体を用いた装置について
の、同条件下での加圧ローラー4の通紙部温度と非通紙
部温度を測定した。その結果を比較例1として図4に示
した。
【0085】また前述したアルミナをヒーター基板とす
る加熱体を用いた装置についての図Cの結果も比較例2
として図4に合わせて示した。
【0086】比較例1の装置において、定着温度設定は
朝一状態からの連続プリントでは、加熱体の温度を18
0℃に維持して5枚続き、6枚目から170℃に加熱体
の温度を下げて定着工程を経過する。本装置を使用した
場合ではホットオフセットが発生しやすい条件として朝
一から3枚目から5枚目に現れてくる事が多い。また、
このオフセットという現象は各装置によって出やすい場
所がある。これは、各装置でのそれぞれの温度設定の条
件が違うからである。
【0087】本装置(比較例1)では、通紙部・非通紙
部の加圧ローラー温度が枚数を追うごとに変化してい
る。
【0088】図の中の、a・b・c・dは、それぞれヒ
ーター基板にアルミナを使用し(比較例2)、加圧ロー
ラー温度の通紙部の温度を示しており、それぞれ2枚目
突入直前・4枚目突入直前・5枚目を排出し後回転が終
了する直前の温度であり、dは、5枚目を排出し後回転
が終了する直前の非通紙部の加圧ローラー温度である。
また、それぞれの実温度は、80・110・140・2
00・165℃である。
【0089】eに関してはヒーター基板に窒化アルミを
使用した時の非通紙部の温度ピーク(5枚目を排出し後
回転が終了する直前)の温度であり、その温度は165
℃まで温度上昇をしてしまう。
【0090】このような構成のもとでCOM10を通紙
後、普通紙サイズをプリントした。すると、アルミナ基
板を使用した場合(比較例2)ではひどいホットオフセ
ットが発生し、窒化アルミを使用した基板(比較例1)
では軽微ながらホットオフセットが非通紙部において発
生する。
【0091】実施例1の場合は、図4からわかるよう
に、窒化アルミ基板のみの場合(比較例1)の非通紙部
昇温よりも、窒化アルミ+銀ペーストを使用したときの
方がはるかに温度がf=145℃と低くなっている。さ
らに、非通紙部昇温と言われている温度は、通紙部の温
度と大差が無いほど低く抑えられているのがわかる。
【0092】これは、アルミナ基板に比べて10倍の熱
伝導率を持つ窒化アルミ基板を使用したことにもまし
て、加熱体のニップ側表層に高熱伝導率の材料層1eを
形成した事によって、長手方向の熱の移動が容易になっ
たためである。つまり、COM10を通紙した際に発生
した過昇温部分の温度が通紙部領域に流れ込み、局部的
な温度上昇が緩和されたのである。
【0093】このように、高熱伝導率の材料層を加熱体
のニップ側に形成する事で長手方向に発生した不均一な
温度状態が均一化されるのである。このような構成にす
る事で非通紙部昇温によるホットオフセットが無くなる
のである。
【0094】同様に、非通紙部昇温が原因で加圧ローラ
ーの非通紙部の熱膨張が発生する。加圧ローラーがこの
状態になったときには、画像の中心と端部(非通紙部)
に紙送りやフィルム送りに速度差が生じてしまい、紙の
シワやフヘルムのねじれによるフィルムのシワを生む。
しかし、本発明によれば、このような画像異常や装置の
部品破損を生じる事は無くなる。
【0095】良熱伝導性材料層1eは本実施例では熱伝
導の良い銀をガラスコート層1cの表面一面にコートし
て構成した。この良熱伝導性材料層1e金属および合金
のように熱伝導率の大きいものがよく、銀以外にも例え
ば金・銅等を使用することができる。金・銀・銅・鉄の
熱伝導率を下記する。
【0096】金:0.764cal/cmsK 銀:1.022cal/cmsK 銅:0.962cal/cmsK 鉄:0.199cal/cmsK 良熱伝導性材料層1eとしては熱伝導率が約0.15c
al/cmsK以上のものを用いることで非通紙部昇温
現象の緩和もしくは防止に効果がある。
【0097】〈実施例2〉(図5) 前実施例1においては、高熱伝導性ペースト1eは加圧
ローラー4とフィルム3を介して圧接してニップ部Nを
形成する加熱体1面の一面に形成したが、この高熱伝導
性ペースト1eの形状や位置は適宜に設定できる。
【0098】基本的には、非通紙部昇温が発生するであ
ろう位置では、形状は大きく取り、ショートメディアサ
イズ以下の位置では、端部部分に比べて小さい必要があ
る。
【0099】.先ず、幅方向の位置に関して図5を使
用して説明を行う。非通紙昇温が発生する原因として、
ショートメディア等を通紙させた時に、定着ニップ部N
で加熱体からの熱量が紙に吸収される部分と、紙が小さ
いために加圧ローラーと加熱体及びその周辺の熱量が奪
われない部分が存在する為である。効率的に高い温度に
至ってしまった加圧ローラーや加熱体等の温度を下げる
方法として、高熱伝導性ペースト(=良熱伝導性材料
層)1eは加熱体と加圧ローラーで形成されているニッ
プ部内にあることが好ましい。
【0100】いま、高熱伝導性ペースト1eが上流(給
紙側)や下流(排紙側)に中心からシフトしていては、
非通紙部で発生している局部的な温度上昇部分の温度を
下げることは効率良く出来ない。
【0101】さらに画像的所見からしても不均一な温度
分布をさけるためにも上記構成が好ましい。
【0102】.次に、長手方向の位置に関して説明を
行う。非通紙部昇温が発生したことで第一に考えられる
問題点として端部での高温オフセットが挙げられる。
【0103】高温オフセットの発生原因を考えた際に、
ショートメディアに比べて幅の大きい紙を通紙した際に
は、加圧ローラーの高温部分がこの紙にかかってはなら
ないことに気が付く。
【0104】つまり、温度を緩和させる必要のある加圧
ローラー及び紙位置は、長さとしてショートメディアサ
イズよりも大きい位置から長手方向外側に最大通紙サイ
ズよりも1mm以上長い形状をしていることが望まし
い。
【0105】これは、ショートメディアよりも外側から
始まった場合は、紙に熱量が奪われないところが発生す
る事が考えられる。
【0106】一方、最大通紙サイズよりも短い場合に
は、非通紙部昇温が発生した位置の温度を緩和させるこ
とが出来なくなる一方、定着器の構成上公差を含める必
要がある為である。
【0107】.次に形状(幅、厚み)に関して説明を
行う。図6にも書いてあるように、非通紙部昇温が発生
している場所の熱量を緩和するために、非通紙部(端
部)から通紙部(中央)へ移動しやすい形状にすること
が大切である。
【0108】つまり、ペーストの非通紙部(端部)をニ
ップ全体に大きく広げ、通紙部(中心付近=ショートメ
ディアと同じかそれよりも小さい範囲)では、熱が均一
になるようにフラットな形状をしているのが好ましい。
【0109】そして、それよりも大きな範囲においては
通紙部(中心)付近の形状よりも大きな形状であること
が望ましい。
【0110】具体的には、通紙部(中央)よりも非通紙
部(端部)は0.5mm以上幅広く非通紙部のニップ幅
よりも2.0mm幅広い形状から、ニップ中心に向かっ
て幅狭の形状(幅)をしているものが良い。
【0111】2.0mm以上幅広の場合には熱が空気中
に逃げてしまい定着性の悪化や、非通紙部よりも通紙部
の温度が下がってしまう恐れがあるからである。
【0112】厚みに関しては、約15μmの厚みを塗布
している。
【0113】一方、同様の効果を発生するさせる形状と
して通紙部と非通紙部の高熱伝導性ペースト1eの厚み
を変えることも効果的である。例えば、通紙部を10μ
m、非通紙部を15μmの厚みに塗布する。つまり、通
紙部(中央)に比べて非通紙部(端部)の厚みを厚めに
塗布することで熱伝導量が多くなり、非通紙部に発生し
ている熱量が中央へ移動しやすくなるのである。このよ
うな形状をすることで、高熱伝導性ペースト1eの幅を
変える必要が無くなる一方、塗工工程も簡単になる。さ
らに、空気中への熱の逃げも少なくなるために熱効率も
良くなり消費電力の低下も並行して行える。
【0114】さらに、同様の効果を発生させる条件とし
て通紙部と非通紙部の高熱伝導性ペースト1eの熱伝導
率を変えることである。例えば、通紙部をAg、非通紙
部をCuで塗布する。高熱伝導性ペースト1eの材料を
違えたり、材料に混ぜ物をして、熱伝導率を変化させる
のである。厚みや形状に関しては、上記の組み合わせを
用いて形成することは全く問題は無い。
【0115】〈実施例3〉(図6) 実施例1では、窒化アルミ基板1aのニップ側に高熱伝
導性のある材料を塗布することで、非通紙部昇温や加熱
体及び加圧ローラーの熱不均一を緩和し、従来発生して
いた非通紙部昇温によるオフセットや紙シワ、フィルム
破れ等を防止することが出来た。
【0116】この構成をとることによって良好な画像性
を得ることが出来たが、その反面、加熱体の裏面側(実
施例1では、抵抗発熱体があった側)での不均一さが若
干ながら出ていた。
【0117】抵抗発熱体から発した熱量は、窒化アルミ
を経由してサーミスタ側へ到達し、ガラスコートを介し
てさらにフィルム・紙を介して加圧ローラーを暖めてい
た。そのため、抵抗発熱体から発していた熱量や、非通
紙部に発生する局部的な熱量は、加圧ローラーに到達す
るまでにかなりの割合で緩和され、結果的に画像面では
問題を出すことが無かった。
【0118】しかし、先にあったように加熱体裏面で発
している熱量は直接加熱体ホルダーに伝わっている。加
熱体ホルダーは、熱伝導の悪い材料を使用している為
に、長手方向への熱の伝導が遅い。そのため必然的に非
通紙部で発生した局部的な高温部は緩和することが無
く、最悪の場合においては加熱体ホルダーを溶かしてし
まう恐れがある。
【0119】本発明では、最悪の場合おいて発生する加
熱体ホルダーの溶融を防止する構成を提供するものであ
る。
【0120】具体的には、図6に示す。実施例1の様に
加熱体の構成は、加熱体のニップ側にはサーミスタとガ
ラスコートと高熱伝導のあるペースト材料を塗布すると
いったものである。
【0121】一方、加熱体の裏面側である発熱体側に、
通電してもショートしないように非導電性の材料である
ガラスをコート1cし、さらにその表層に高熱伝導性の
あるペーストを塗布1eする。
【0122】こうすることで、加熱体自体の局部的な温
度上昇部の温度の緩和と、さらには加熱体の温度が直接
伝わる加熱体ホルダーの熱の不均一性の緩和を図ること
が出来る。
【0123】〈実施例4〉(図7) 図7の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加熱
方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものである。
【0124】(a)のものは、加熱体1と駆動ローラー
31と従動ローラー(テンションローラー)32との3
部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム2を懸回
張設して駆動ローラー31によりフィルム3を回転駆動
する構成のものである。Mは駆動ローラー31の駆動手
段である。加圧ローラー4はフィルム3の回転移動に伴
い従動回転する。
【0125】(b)のものは、加熱体1と駆動ローラー
5の2部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム3
を懸回張設して駆動ローラー31により回転駆動する構
成のものである。加圧ローラー4はフィルム3の回転移
動に伴い従動回転する。
【0126】(c)のものは、耐熱性フィルム3として
ロール巻きにした長尺の有端フィルムを用い、これに繰
り出し軸33側から加熱体1を経由させて巻き取り軸3
4側へ所定の速度で走行させる構成にしたものである。
Mは巻き取り軸34の駆動手段である。
【0127】上記の各構成例において加熱体1はセラミ
ックヒーターであり、加圧ローラー4とフィルム3を介
して圧接してニップ部Nを形成する加熱体面または反対
側の加熱体面あるいはその両面に高熱伝導性ペースト1
eを形成具備させることにより、実施例1〜3と同様の
効果を得ることができる。
【0128】〈実施例5〉(図8) 加熱体1はセラミックヒーター以外のものであってもよ
い。本実施例は電磁誘導発熱性部材としたものである。
【0129】図8において、1は加熱体としての横長の
電磁誘導発熱性部材、例えば横長の鉄板である。35は
励磁コイル、36は該励磁コイルのコア(励磁鉄心)で
ある。この励磁コイル35に不図示の励磁回路から高周
波電流が給電されることで発生する高周波磁界の作用に
より加熱体としての横長の電磁誘導発熱性部材1が電磁
誘導発熱する。この電磁誘導発熱性部材1の熱がフィル
ム3を介して被記録材Pに付与され、被記録材P上の未
定着トナー像tが加熱加圧定着される。
【0130】この加熱体としての電磁誘導発熱性部材1
の加圧ローラー4とフィルム3を介して圧接してニップ
部Nを形成する面または反対側の面あるいはその両面に
高熱伝導性ペースト1eを形成具備させることにより、
実施例1〜4と同様の効果を得ることができる。
【0131】〈その他〉 a)被加熱部材Pを片側搬送基準で搬送する装置であっ
てもよい。
【0132】b)加熱体としてのセラミックヒーターの
ヒーター基板(加熱体基層)1aは窒化アルミに限ら
ず、アルミナや、その他の材料であってもよい。
【0133】c)高熱伝導性ペースト1eは、加圧部材
4とフィルム3を介して圧接してニップ部Nを形成する
加熱体面、または該加熱体面と反対側の加熱体面、もし
くはその両方の加熱体面に形成具備させることができ
る。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム加熱方式の加熱装置における加熱体、該加熱装
置、フィルム加熱方式の像加熱装置、該加熱装置を備え
た画像形成装置について、加熱体あるいは装置に発生す
る局部的な熱量を緩和させることができ、熱エネルギー
を効率よくニップ部内へ伝えて消費電力を少なくするこ
とが可能になり、像加熱装置や画像形成装置にあっては
ホットオフセットのような画像問題を発生させないよう
にすることが出来る。
【0135】また、同様な効果として、非通紙部昇温に
よって発生する加圧部材の膨張とフィルムの搬送速度の
差をなくすことで、フィルムのねじれ、破れ、紙等の被
加熱部材に発生するシワを無くすことが可能になる。
【0136】また、被通紙部昇温による弊害として、加
熱体の割れやグリースの固化、加熱体ホルダーの溶けを
防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における画像形成装置の概略構成図
【図2】定着装置の要部の拡大横断面模型図
【図3】加熱体の途中部分省略の裏面側拡大模型図
【図4】実施例1、比較例1、比較例2の各装置におけ
る加圧ローラーの通紙部と非通紙部の温度推移グラフ
【図5】実施例2における加熱体の高熱伝導性ペースト
パターン例の図
【図6】実施例3の定着装置の要部の拡大横断面模型図
【図7】(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加
熱方式の加熱装置の他の構成形態例の概略図
【図8】実施例5の定着装置の要部の拡大横断面模型図
【図9】フィルム加熱方式の加熱装置の一例の要部の横
断面模型図
【図10】同じく要部の正面模型図
【図11】加圧ローラーの通紙部と非通紙部の温度推移
グラフ
【符号の説明】
10 定着装置(フィルム加熱方式の加熱装置) 1 加熱体 1a ヒーター基板 1b 抵抗発熱体パターン 1c ガラス層 1d 検温素子(サーミスタ) 1e 良熱伝導性材料層(高熱伝導性ペースト) 2 加熱体ホルダー 3 耐熱性フィルム 4 加圧ローラー N ニップ部 P 被加熱材

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置における前記加熱体であり、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面に熱伝導性の良い層が形成されていることを
    特徴とする加熱体。
  2. 【請求項2】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置における前記加熱体であり、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面と反対側の加熱体面に熱伝導性の良い層が形
    成されていることを特徴とする加熱体。
  3. 【請求項3】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置における前記加熱体であり、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面と、該加熱体面と反対側の加熱体面とに熱伝
    導性の良い層が形成されていることを特徴とする加熱
    体。
  4. 【請求項4】 熱伝導性の良い層は、金属系の材料で形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    か1つに記載の加熱体。
  5. 【請求項5】 熱伝導性の良い層の長手方向の長さは、
    装置に通紙可能な被加熱材最大サイズよりも長く、加圧
    部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成する加
    熱体面一面、または該加熱体面と反対側の加熱体面一
    面、もしくはその両方の加熱体面一面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1つに記載
    の加熱体。
  6. 【請求項6】 熱伝導性の良い層の非通紙部領域におけ
    る幅方向の中心位置は、前記ニップ部の中心に位置する
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記載
    の加熱体。
  7. 【請求項7】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙部
    領域中心よりも非通紙部領域の方が伝熱量が大きいこと
    を特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに記載の加
    熱体。
  8. 【請求項8】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙部
    領域中心よりも非通紙部領域の方が幅が広く形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1つに
    記載の加熱体。
  9. 【請求項9】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙部
    領域中心よりも非通紙部領域の方が厚みが厚く形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1つ
    に記載の加熱体。
  10. 【請求項10】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙
    部領域中心と非通紙部領域とでは、熱伝導率の違う材料
    で形成されていることを特徴とする請求項1ないし9の
    何れか1つに記載の加熱体。
  11. 【請求項11】 加熱体の基層が窒化アルミニウムから
    なることを特徴とする請求項1ないし10の何れか1つ
    に記載の加熱体。
  12. 【請求項12】 加熱体の基層がアルミナからなること
    を特徴とする請求項1ないし10の何れか1つに記載の
    加熱体。
  13. 【請求項13】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置において、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面に熱伝導性の良い層が形成されていることを
    特徴とする加熱装置。
  14. 【請求項14】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置において、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面と反対側の加熱体面に熱伝導性の良い層が形
    成されていることを特徴とする加熱装置。
  15. 【請求項15】 加熱体と、該加熱体に接するフィルム
    と、該フィルムを介して前記加熱体とニップ部を形成す
    る加圧部材と、を有し、前記ニップ部において被加熱材
    を前記フィルムを介して加熱体に密着させて該フィルム
    を介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加
    熱装置において、 加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面と、該加熱体面と反対側の加熱体面とに熱伝
    導性の良い層が形成されていることを特徴とする加熱装
    置。
  16. 【請求項16】 熱伝導性の良い層は、金属系の材料で
    形成されていることを特徴とする請求項13ないし15
    の何れか1つに記載の加熱装置。
  17. 【請求項17】 熱伝導性の良い層の長手方向の長さ
    は、装置に通紙可能な被加熱材最大サイズよりも長く、
    加圧部材とフィルムを介して圧接してニップ部を形成す
    る加熱体面一面、または該加熱体面と反対側の加熱体面
    一面、もしくはその両方の加熱体面一面に形成されてい
    ることを特徴とする請求項13ないし16の何れか1つ
    に記載の加熱装置。
  18. 【請求項18】 熱伝導性の良い層の非通紙部領域にお
    ける幅方向の中心位置は、前記ニップ部の中心に位置す
    ることを特徴とする請求項13ないし17の何れか1つ
    に記載の加熱装置。
  19. 【請求項19】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙
    部領域中心よりも非通紙部領域の方が伝熱量が大きいこ
    とを特徴とする請求項13ないし18の何れか1つに記
    載の加熱装置。
  20. 【請求項20】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙
    部領域中心よりも非通紙部領域の方が幅が広く形成され
    ていることを特徴とする請求項13ないし19の何れか
    1つに記載の加熱装置。
  21. 【請求項21】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙
    部領域中心よりも非通紙部領域の方が厚みが厚く形成さ
    れていることを特徴とする請求項13ないし20の何れ
    か1つに記載の加熱装置。
  22. 【請求項22】 熱伝導性の良い層の形状として、通紙
    部領域中心と非通紙部領域とでは、熱伝導率の違う材料
    で形成されていることを特徴とする請求項13ないし2
    1の何れか1つに記載の加熱装置。
  23. 【請求項23】 加熱体の基層が窒化アルミニウムから
    なることを特徴とする請求項13ないし22の何れか1
    つに記載の加熱装置。
  24. 【請求項24】 加熱体の基層がアルミナからなること
    を特徴とする請求項13ないし22の何れか1つに記載
    の加熱装置。
  25. 【請求項25】 被加熱材が加熱すべき画像を担持した
    記録材であることを特徴とする請求項13ないし24の
    何れか1つに記載の加熱装置。
  26. 【請求項26】 記録材上の画像を加熱する手段を有す
    る像加熱装置であり、記録材上の画像を加熱する手段
    が、請求項1ないし12の何れか1つに記載の加熱体、
    もしくは請求項13ないし25の何れか1つに記載の加
    熱装置であることを特徴とする像加熱装置。
  27. 【請求項27】 記録材上に画像を形成担持させる作像
    手段と、記録材上の画像を加熱する手段を有する画像形
    成装置であり、記録材上の画像を加熱する手段が、請求
    項1ないし12の何れか1つに記載の加熱体、もしくは
    請求項13ないし25の何れか1つに記載の加熱装置で
    あることを特徴とする画像形成装置。
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