JP2000162909A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2000162909A
JP2000162909A JP10355413A JP35541398A JP2000162909A JP 2000162909 A JP2000162909 A JP 2000162909A JP 10355413 A JP10355413 A JP 10355413A JP 35541398 A JP35541398 A JP 35541398A JP 2000162909 A JP2000162909 A JP 2000162909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
image
heating element
heat
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10355413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000162909A5 (ja
JP3647290B2 (ja
Inventor
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Kenji Kanari
健二 金成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP35541398A priority Critical patent/JP3647290B2/ja
Priority to US09/450,751 priority patent/US6336009B1/en
Publication of JP2000162909A publication Critical patent/JP2000162909A/ja
Publication of JP2000162909A5 publication Critical patent/JP2000162909A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3647290B2 publication Critical patent/JP3647290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長さの異なる複数の発熱体H1・H2を有する
加熱体11を用いたゾーンヒーティングのフィルム加熱
方式の像加熱装置、及び該像加熱装置を備えた画像形成
装置について、良好な小サイズ紙定着性と温度検知部材
の検知温度誤差を低減等を図ることを目的とする。 【解決手段】基板11aに通電により発熱する発熱体H
1・H2が設けられた加熱体11と、一方の面がこの加
熱体と摺動し他方の面が画像を担持した記録材と接し共
に移動するフィルムと、を有し、フィルムを介した加熱
体からの熱により記録材上の画像を加熱する像加熱装置
において、上記加熱体11は、長さの異なる複数の発熱
体H1・H2を基板11aの通紙方向Xに順次配置して
なり、通紙方向上流側に最大通紙幅の発熱体H1を設
け、他の発熱体H2の通電時は該発熱体H1と共に通電
することを特徴とする像加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム加熱方式
の像加熱装置、及び該像加熱装置を具備した画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
などの画像形成装置において、電子写真方式・静電記録
方式等の適宜の作像手段にて記録材(転写材・感光紙・
静電記録紙・印字用紙等)の上に転写(間接)方式もし
くは直接方式で形成担持させた未定着画像(トナー画
像)を加熱定着する定着装置(定着器)としては熱ロー
ラ方式の装置が広く用いられている。
【0003】熱ローラ方式の装置は、互いに圧接して回
転する、定着部材としての定着ローラ(熱ローラ、ヒー
トローラ)と、加圧部材としての加圧ローラを有し、該
両ローラの圧接部である定着ニップ部(加熱ニップ部)
に未定着画像を形成担持させた記録材を導入して挟持搬
送通過させることで、定着ローラの熱と定着ニップ部の
加圧力にて未定着画像を記録材面に永久固着画像として
加熱定着させるものである。
【0004】近時は、省エネルギー推進等の観点から、
熱伝達効率が高く、装置の立ち上がりも速いオンデマン
ドの像加熱装置としてフィルム加熱方式の装置が実用に
供されている。
【0005】これは、例えば特開昭63−313182
号公報、特開平2−157878号公報、同4−440
75〜44083号公報、同4−204980〜204
984号公報等に提案されており、固定支持させた加熱
体と、この加熱体と摺動する耐熱性のフィルムと、この
フィルムを挟んで加熱体に圧接して定着ニップ部を形成
する加圧部材を有し、加熱体を所定の温度に加熱・温調
させ、定着ニップ部のフィルムと加圧部材との間に未定
着画像を形成担持させた記録材を導入してフィルムと一
緒に定着ニップ部を挟持搬送させることで、フィルムを
介した加熱体からの熱と定着ニップ部の加圧力にて未定
着画像を記録材面に永久固着画像として加熱定着させる
ものである。
【0006】このようなフィルム加熱方式の像加熱装置
は、加熱体として所謂セラミックヒータ等の低熱容量線
状加熱体を、伝熱部材である耐熱性フィルムとして薄肉
の低熱容量のものを用いることができるため、短時間に
加熱体の温度が昇温して加熱体もしくは定着ニップ部の
所定温度への立ち上がりを迅速にすることができるの
で、スタンバイ時に装置(加熱体)に電力を供給せず、
消費電力を極力抑えることができ、熱ローラ方式等の他
の像加熱装置に比べて省電力化やウエイトタイムの短縮
化(クイックスタート性)が可能であり、オンデマンド
な像加熱装置を構成することができる。
【0007】図9にフィルム加熱方式の像加熱装置(加
熱定着装置)の一例の要部の概略構成図を示した。
【0008】即ち、ステイホルダー(ヒータ支持体)1
2に固定支持させた加熱体11(以下、加熱ヒータと記
す)と、該加熱ヒータ11に耐熱性の薄肉フィルム13
(以下、定着フィルムと記す)を挟んで所定のニップ幅
の定着ニップ部Nを形成させて圧接させた弾性加圧ロー
ラ20を有する。
【0009】加熱ヒータ11は通電により所定の温度に
加熱・温調される。
【0010】定着フィルム13は円筒状、あるいはエン
ドレスベルト状、もしくはロール巻きの有端ウェブ状の
部材であり、不図示の駆動手段あるいは加圧ローラ20
の回転力により、定着ニップ部Nにおいて加熱ヒータ1
1面に密着・摺動しつつ矢印aの方向に搬送移動され
る。
【0011】加熱ヒータ11を所定の温度に加熱・温調
させ、定着フィルム13を矢印aの方向に搬送移動させ
た状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム13と
加圧ローラ20との間に被加熱材としての未定着トナー
画像tを形成担持させた記録材Pを導入すると、記録材
Pは定着フィルム13の面に密着して該定着フィルム1
3と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送される。
【0012】この定着ニップ部Nにおいて、記録材P・
トナー画像tが加熱ヒータ11により定着フィルム13
を介して加熱されて記録材P上のトナー画像tが加熱定
着される。
【0013】定着ニップ部Nを通った記録材部分は定着
フィルム13の面から剥離して搬送される。
【0014】加熱ヒータ11には一般にセラミックヒー
タが使用される。図10の(a)はそのセラミックヒー
タ11の一例の表面側(加熱面側)の一部切欠き平面模
型図、(b)は背面側(反加熱面側)の平面模型図であ
る。
【0015】即ち、例えば、アルミナ等の電気絶縁性・
良熱伝導性・低熱容量のセラミック基板11aの表面側
(定着フィルム13と対面する側の面)に基板長手に沿
って銀パラジューム(Ag/Pd)・Ta2 N等の通電
発熱抵抗層(発熱体)11bをスクリーン印刷等で形成
具備させ、さらに該通電発熱抵抗層形成面を薄肉ガラス
保護層11cで覆ってなるものである。この加熱ヒータ
11は給電用電極部11dから通電がなされることによ
り通電発熱抵抗層11bが発熱してヒータ全体が急速昇
温する。
【0016】この加熱ヒータ11の昇温がヒータ背面に
配置された温度検知手段14により検知されて、電路パ
ターン11e、スルーホール11f、温度制御部への出
力用電極部11gを介して不図示の通電制御部へフィー
ドバックされる。
【0017】通電制御部は温度検知手段14で検知され
るヒータ温度が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持
されるように通電発熱抵抗層11bに対する通電を制御
する。すなわち加熱ヒータ11は所定の定着温度に加熱
・温調される。
【0018】定着フィルム13は、定着ニップ部Nにお
いて加熱ヒータ11の熱を効率よく被加熱材としての記
録材Pに与えるため、厚みは20〜70μmとかなり薄
くしている。この定着フィルム13はフィルム基層、プ
ライマー層、離型性層の3層構成で構成されており、フ
ィルム基層側が加熱ヒータ11側であり、離型性層側が
加圧ローラ20側である。フィルム基層は加熱ヒータ1
1のガラス保護層11cより絶縁性の高いポリイミド、
ポリアミドイミド、PEEK等であり、耐熱性、高弾性
を有している。また、フィルム基層により定着フィルム
13全体の引裂強度等の機械的強度を保っている。プラ
イマー層は厚み2〜6μm程度の薄い層で形成されてい
る。離型性層は定着フィルム13に対するトナーオフセ
ット防止層であり、PFA、PTFE、FEP等のフッ
素樹脂を厚み10μm程度に被覆して形成してある。
【0019】また、ステイホルダー12は、例えば耐熱
性プラスチック製部材より形成され、加熱ヒータ11を
保持するとともに定着フィルム13の搬送ガイドも兼ね
ている。
【0020】このような定着用の薄いフィルム13を用
いたフィルム加熱方式の加熱装置においては、セラミッ
ク加熱ヒータ11の高い剛性のために弾性層を有してい
る加圧ローラ20がこれをフィルム13を介して圧接さ
せた加熱ヒータ11の扁平下面にならって圧接部で扁平
になって所定幅の定着ニップ部Nを形成し、定着ニップ
部Nのみを加熱することでクイックスタートの加熱定着
を実現している。
【0021】Sは記録材搬送基準(通紙基準)であり、
本例の装置の場合は、画像形成装置本体の記録材搬送領
域の長手方向中央に基準を設けた「中央基準」の装置で
ある。
【0022】加熱ヒータ11の通電発熱抵抗層11bの
長手方向の幅即ち有効発熱領域Wは、定着フィルム13
を介して加熱ヒータ11に当接される加圧ローラ20の
弾性層の幅D(加圧ローラ当接領域)に比べ若干狭い幅
で形成されている。これは、通電発熱抵抗層11bが加
圧ローラ20よりはみ出ることによつて、局所的に昇温
し、その熱応力により破損するのを防止するためであ
る。
【0023】また、通電発熱抵抗層11bの有効発熱領
域WはA4,LTR等の普通サイズ紙の搬送領域即ち通
紙部A(普通サイズ紙通紙部、大サイズ紙通紙部)より
十分広い幅で形成されている。これにより、端部温度だ
れ(加熱ヒータ11の端部の電気接点及びコネクタ31
・32等への熱のリークによるもの)の影響をなくすこ
とができ、これにより記録材P全面にわたって良好な定
着性が得られる。
【0024】更に、通紙域端部の通電発熱抵抗層11b
の幅を絞り、端部の発熱量を上げ、端部の定着性を補う
場合もある。
【0025】これにより加熱ヒータ11の通電発熱抵抗
層11bに通電することで発した熱は、定着フィルム1
3と加圧ローラ20の間を搬送された記録材Pに与えら
れ、記録材P上のトナー画像tを溶融し、固着するため
に作用する。
【0026】加熱ヒータ11の背面には、サーミスタ等
の温度検知素子14と、暴走時に加熱ヒータ11の通電
発熱抵抗層11bへの通電をシャットダウンするための
温度ヒューズあるいはサーモスイッチ等のサーモプロテ
クター15を当接させてあり、これらの温度検知素子1
4とサーモプロテクター15は封筒などの小サイズ紙の
搬送領域B即ち小サイズ紙通紙部(記録材最小幅搬送領
域)内に配置されている。サーモプロテクター15は通
電発熱抵抗層11bに対する給電電路に直列に介入させ
てある。
【0027】ここで、温度検知素子14については、画
像形成装置本体が搬送可能な最小幅の記録材Pが搬送さ
れた場合であっても、記録材P上のトナー画像tを定着
不良、高温オフセット等の問題を起こさずに適度な定着
温度で加熱定着するために、小サイズ紙通紙部B内に設
けられている。
【0028】一方、サーモプロテクター15について
も、最小幅の記録材Pが搬送された場合に、非搬送領域
即ち小サイズ紙非通紙部Cにおいて、搬送領域である小
サイズ紙通紙部Bよりも熱抵抗が小さい小サイズ紙非通
紙部Cで過加熱されることにより、通常の搬送時であっ
てもサーモプロテクター15が誤動作して通電をシャッ
トアウトする等の問題を引き起こさないために小サイズ
紙通紙部B内に設けられている。
【0029】ところで、サーモプロテクター15を加熱
ヒータ11背面に当接することにより、通電発熱抵抗層
11bで発生した熱量がサーモプロテクター15に奪わ
れて、記録材Pに十分な熱量が与えられなくなり、サー
モプロテクター15の当接位置において定着不良を起こ
すことがある。これを防ぐために通電発熱抵抗層11b
はサーモプロテクター当接対応位置において11b′の
ように幅を若干狭めて、その通電発熱抵抗層11b′部
分の抵抗値を他の通電発熱抵抗層部分より大きくするこ
とで発熱量を確保している。これにより記録材Pへの給
熱量を加熱ヒータ長手方向に渡って一定とし、定着むら
のない良好な加熱定着を実現している。
【0030】温度検知素子14については、これもサー
モプロテクター15と同様に加熱ヒータ11の背面に当
接させているため、同様に通電発熱抵抗層11bによっ
て発した熱が温度検知素子14に奪われることが懸念さ
れるが、チップサーミスタ等熱容量の小さい温度検知素
子14を用いることにより、加熱ヒータ11から奪われ
る熱量を小さく抑えることができる。このためサーモプ
ロテクター15と同様の上記対策を取らなくても、加熱
ヒータ長手方向において記録材の定着均一性を損ねるこ
となく均一な定着が可能となる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示すよう
なフィルム加熱方式の像加熱装置において、サイズ(紙
幅)の異なる紙(記録材)を通紙した場合、通紙部と非
通紙部では、加熱ヒータから奪われる熱量が大きくこと
なり、紙に熱が奪われない非通紙部の温度は通紙してい
くにしたがって徐々に上昇していき(非通紙部昇温現
象)、やがて加熱ヒータや加圧ローラの耐熱温度を超え
てしまう。そのため、通紙間隔を広げることにより対応
していた。
【0032】しかし、近年のプリンタの高速化に伴う温
調温度の上昇と入力電力の増加に伴い、非通紙部の昇温
がより顕著となり、通紙間隔を広げる等の方法では対応
できなくなってきている。
【0033】この問題を解決するには、加熱ヒータに発
熱領域の異なる発熱体(通電発熱抵抗層)を複数設け、
紙サイズに応じて通電する発熱体を変えて加熱定着を行
うゾーンヒーティングが有効である。
【0034】図11にゾーンヒーティング型加熱ヒータ
11の一例を示した。(a)は該加熱ヒータ11の拡大
横断面模型図、(b)は背面側の平面模型図、(c)は
普通サイズ紙発熱体と小サイズ紙発熱体のパターン模型
図である。
【0035】本実施例における加熱ヒータ11は背面
(裏面)加熱型セラミックヒータである。即ち高熱伝導
であるAl23 又はAlN等のセラミック基板11a
の表面側(加熱面側、定着フィルムと対面する側の面)
とは反対の基板背面側(反加熱面側)に発熱体(Ag/
Pb・Ta2 N等の通電発熱抵抗層)を具備させた構成
のものである。
【0036】本実施例の加熱ヒータ11は、セラミック
基板11aの背面側に長手に沿って普通サイズ紙発熱体
H1と、これに並行させて小サイズ紙発熱体H2を形成
してある。11d1・11d1は普通サイズ紙発熱体H
1の両端部側に導通させて形成具備させた給電用電極部
である。11d2・11d2は小サイズ紙発熱体H2の
両端部側に導通させて形成具備させた給電用電極部であ
る。11cは上記の普通サイズ紙及び小サイズ紙発熱体
形成面を覆わせて形成具備させた薄肉ガラス保護層であ
る。14及び15は温度検知手段(サーミスタ)とサー
モプロテクターであり、加熱ヒータ背面側であるガラス
保護層11c面に接触させて配設される。
【0037】Sは記録材搬送基準(通紙基準)であり、
本例の装置の場合は、画像形成装置本体の記録材搬送領
域の長手方向中央に基準を設けた「中央基準」の装置で
ある。Xは通紙方向を示している。
【0038】普通サイズ紙発熱体H1は、A4,LT
R,LGL等の記録材用として、長さL1を222mm
(=有効発熱領域W)、幅W1を3mmに設定してあ
る。
【0039】小サイズ記録材用発熱体H2はcom1
0,DL,モナーク等の封筒用として小サイズ紙通紙部
Bに対応させてあり、長さL2を116mm、幅W2を
1.57mmに設定してある。
【0040】温度検知素子14とサーモプロテクター1
5は小サイズ紙通紙部B内に設けられている。
【0041】普通サイズ記録材の通紙時には給電用電極
部11d1・11d1間に電力供給されることで普通サ
イズ紙発熱体H1が発熱してヒータ全体が急速昇温す
る。この加熱ヒータ11の昇温が温度検知素子14によ
り検知されて不図示の通電制御部へフィードバックされ
る。通電制御部は温度検知素子14で検知されるヒータ
温度が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持されるよ
うに普通サイズ紙発熱体H1に対する通電を制御する。
【0042】小サイズ記録材の通紙時には給電用電極部
11d2・11d2間に電力供給されることで小サイズ
紙発熱体H2が発熱する。そして小サイズ紙通紙部Bに
対応するヒータ温度が温度検知素子14により検知され
て通電制御部へフィードバックされる。通電制御部は温
度検知素子14で検知されるヒータ温度が所定のほぼ一
定温度(定着温度)に維持されるように小サイズ紙発熱
体H2に対する通電を制御する。
【0043】しかしながら、ゾーンヒーティングを行う
場合、発熱領域の異なる発熱体H1・H2にそれぞれ独
立に通電し、通紙すると、ヒータ基板通紙方向には図1
2のような温度分布h1・h2が形成される。つまり、
定着ニップ部N内の通紙方向上流側に位置する発熱体H
1に通電する場合は、ヒータ基板通紙方向の温度分布は
h1のようになり、定着ニップ部内温度をほぼ均一に保
つことができるが、下流側に位置する発熱体H2に通電
する場合は、ヒータ基板通紙方向の温度分布はh1のよ
うになり、定着ニップ部内の上下流方向で大きな温度勾
配が生じてしまう。これは、紙温度が低い上流側では加
熱ヒータから紙への熱流束が多く、紙温度が高い下流側
では少ないためである。
【0044】したがって、下流側に位置する発熱体H2
の通電時は、ヒータ基板全体を高温に保つことができな
いために定着性に不利であるという問題があった。
【0045】更に、複数の発熱体H1・H2を1つの温
度検知素子(サーミスタ)14で温調制御する場合、上
記のように独立に発熱体H1またはH2に通電すると、
温度勾配が緩やかなところ(一般的には温度ピーク近
傍)はそれぞれの場合でことなり、温度検知素子の取り
付け位置公差等も考慮すると、検知温度が大きくばらつ
いてしまうという問題点があった。
【0046】本発明は、長さの異なる複数の発熱体を有
する加熱体を用いたゾーンヒーティングのフィルム加熱
方式の像加熱装置、及び該像加熱装置を備えた画像形成
装置について、上記のような問題点を解消して、良好な
小サイズ紙定着性と温度検知部材の検知温度誤差を低減
等を図ることを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置及び画像形成装置である。
【0048】(1)基板に通電により発熱する発熱体が
設けられた加熱体と、一方の面がこの加熱体と摺動し他
方の面が画像を担持した記録材と接し共に移動するフィ
ルムと、を有し、フィルムを介した加熱体からの熱によ
り記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、上記
加熱体は、長さの異なる複数の発熱体を基板の通紙方向
に順次配置してなり、通紙方向上流側に最大通紙幅の発
熱体を設け、他の発熱体通電時は該発熱体と共に通電す
ることを特徴とする像加熱装置。
【0049】この構成により、良好な小サイズ紙定着性
をえられると同時に、温度制御用の温度検知素子の取り
付け公差によって生じる検知温度誤差を低減できる。
【0050】(2)上記加熱体は、最大通紙幅の発熱体
を複数もち、異なる通紙幅を有する発熱体通電時は、そ
れより通紙方向上流側に位置する最大通紙幅の発熱体の
少なくとも一方と共に通電することを特徴とする(1)
に記載の像加熱装置。
【0051】この構成により、プリントスピードアップ
に伴う消費電力の増加によるフリッカーや高調波歪み等
の電気ノイズを増大させることなく、良好な小サイズ紙
定着性と温度検知素子の検知温度誤差を低減できる。
【0052】(3)上記複数の最大通紙幅を有する発熱
体のうち、少なくとも一方の発熱体の両端部発熱量を中
央より高くし、他方を異なる通紙幅を有する発熱体と共
に通電することを特徴とする(2)に記載の像加熱装
置。
【0053】この構成により、良好な端部定着性が得ら
れると同時に、良好な小サイズ紙定着性と温度検知素子
の検知温度誤差を低減できる。
【0054】(4)上記加熱体にフィルムを挟んで圧接
して加熱ニップを形成する加圧部材を有することを特徴
とする(1)ないし(3)の何れかに記載の像加熱装
置。
【0055】(5)記録材上に未定着画像を形成する画
像形成手段と、その未定着画像を記録材上に永久画像と
して定着させる加熱定着手段を有する画像形成装置にお
いて、上記加熱定着手段が(1)ないし(4)の何れか
に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装
置。
【0056】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像
形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービー
ムプリンタである。
【0057】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。OP
C、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料
層がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の導電性
基盤上に形成されている。該感光ドラム1は矢印の時計
方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転
駆動される。
【0058】感光ドラム1は回転過程において、まず、
その表面が帯電装置としての帯電ローラ2によって所定
の極性・電位に一様に帯電される。
【0059】次に、露光装置としての不図示のレーザー
スキャナによる、目的の画像情報パターンに対応したレ
ーザービーム走査露光3を受ける。これにより回転感光
ドラム1面に目的の画像情報パターンに対応した静電潜
像が形成される。
【0060】レーザースキャナはホストコンピュータ等
の外部装置等から送られた画像情報パターンの時系列電
気デジタル画素信号に対応してON/OFF制御された
レーザービームを出力し、このレーザービームで回転感
光ドラム1の一様帯電処理面を走査露光する。
【0061】回転感光ドラム1面に形成された静電潜像
は、現像装置4でトナー現像されて可視化される。現像
方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、F
EED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像
とを組み合わせて用いられることが多い。
【0062】回転感光ドラム1面に形成されたトナー画
像は、感光ドラム1と、感光ドラム1に一定の加圧力で
接触させた転写装置としての転写ローラ5とで形成され
る転写ニップ部Tにおいて、該転写ニップ部Tに不図示
の給紙部から所定の制御タイミングにて給送された記録
材(転写材)Pに対して順次に転写される。
【0063】転写ローラ5には不図示の電源から所定の
転写バイアスが所定の制御タイミングにて印加され、感
光ドラム1面のトナー画像が該転写バイアスの作用で、
転写ニップ部Tを挟持搬送される記録材P面に順次に転
写される。
【0064】転写ニップ部Tにてトナー画像の転写を受
けて転写ニップ部Tを通過した記録材Pは回転感光ドラ
ム1面から分離されて像加熱装置としての定着装置6へ
と搬送され、トナー画像が永久画像として定着される。
【0065】一方、感光ドラム1上に残存する転写残り
の残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム
1表面より除去される。
【0066】本実施例における上記画像形成装置のプロ
セススピードは94mm/s、スループットは16pp
m(A4)である。
【0067】(2)定着装置6 本例における像加熱装置としての定着装置6は、特開平
4−44075〜44083号公報等に開示の、円筒状
の定着フィルムを用いたフィルム加熱方式・加圧ローラ
駆動式・テンションレスタイプの加熱定着装置である。
図2は該装置6の横断面模型図である。
【0068】10・20は互いに当接させて定着ニップ
部Nを形成させた定着部材と加圧部材である。
【0069】定着部材10は、加熱体11(以下、加熱
ヒータと記す)、断熱ステイホルダー12、定着フィル
ム13等から構成されている。加圧部材20は弾性加圧
ローラである。
【0070】加熱ヒータ11は高熱伝導であるAl2
3 又はAlN基板からなる、薄肉・横長のセラミックヒ
ータである。本実施例ではゾーンヒーティング型・背面
加熱型のセラミックヒータを使用した。この加熱ヒータ
11については次の(3)項で詳述する。
【0071】断熱ステイホルダー12は、加熱ヒータ1
1を保持し、定着ニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐ
部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、
PEEK等により形成されている。本例の断熱ステイホ
ルダー12は横断面略半円弧状樋型の横長で、耐熱性、
電気絶縁性で、高い加重に耐えられる部材であり、加熱
ヒータ11はこの断熱ステイホルダー12の下面のほぼ
中央部に部材長手に沿って設けた溝部に表面側を下向き
に露呈させて嵌入して固定支持させてある。
【0072】定着フィルム13は円筒状の耐熱性フィル
ムであり、加熱ヒータ11を含む断熱ステイホルダー1
2に対して周長に余裕を持たせた形でルーズに外嵌させ
てあり、断熱ステイホルダー12は定着フィルム13を
内面から支える。
【0073】定着フィルム13は熱容量の小さなもので
あり、クイックスタートを可能にするために総厚100
μm以下の厚みで耐熱性、熱可塑性を有するポリイミ
ド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、P
FA、PTFE、FEP等を基層としたフィルムであ
る。また、長寿命の加熱定着装置を構成するために充分
な強度を持ち、耐久性に優れたフィルムとして、総厚2
0μm以上の厚みが必要である。よって定着フィルム1
3の総厚みとしては20μm以上100μm以下が最適
である。さらにオフセット防止や記録材の分離性を確保
するために表層には、PFA、PTFE、FEP、シリ
コーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単
独で被覆したものである。
【0074】加圧部材としての弾性加圧ローラ20は、
芯金21と、その外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の
耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾
性層22からなり、さらには、この上にPFA、PRF
E、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
【0075】この弾性加圧ローラ20は、不図示の軸受
部材に保持させ、断熱ステイホルダー12の下面側に固
定支持させた加熱ヒータ11の下向き表面に対して定着
フィルム13を挟ませて、不図示の加圧手段により長手
方向両端部から加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形成
するべく十分に加圧されている。
【0076】加圧ローラ20は不図示の駆動手段により
矢印の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ2
0の回転駆動による該ローラ20の外面と定着フィルム
13の外面との、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力で
定着フィルム13に回転力が作用して、該定着フィルム
13はその内面が定着ニップ部Nにおいて加熱ヒータ1
1の下向き表面に密着して摺動しながら矢印の時計方向
に加圧ローラ20の回転周速度にほぼ対応した周速度を
もって断熱ステイホルダー12の外回りを従動回転状態
になる。
【0077】この場合、断熱ステイホルダー12の外回
りを従動回転する円筒状の定着フィルム13はその周長
の定着ニップ部Nとその近傍部の定着フィルム部分以外
の定着フィルム部分はテンションフリー(テンションが
加わらない状態)の状態にある。
【0078】定着フィルム13はその内面側が加熱ヒー
タ11および断熱ステイホルダー12の外面の一部に摺
擦しながら回転するため、加熱ヒータ11および断熱ス
テイホルダー12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を
小さく抑える必要がある。このため加熱ヒータ11およ
び断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性グリース等の
潤滑剤を少量介在させてある。これにより定着フィルム
13はスムーズに回転することが可能となる。
【0079】而して、加圧ローラ20が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム13が断熱ステイホ
ルダー12の外回りを従動回転状態になり、加熱ヒータ
11に通電がなされて該加熱ヒータ11の発熱で定着ニ
ップ部Nの温度が所定に立ち上がって温調された状態に
おいて、定着ニップ部Nに、未定着トナー画像tを形成
担持させた記録材Pが導入され、定着ニップ部Nにおい
て記録材Pの未定着トナー画像担持面側が定着フィルム
13の外面に密着して定着フィルム13と一緒に定着ニ
ップ部Nを挟持搬送されていく。
【0080】この記録材Pの挟持搬送過程において、加
熱ヒータ11の熱が定着フィルム13を介して記録材に
付与され、記録材P上の未定着トナー画像tが熱圧定着
される。
【0081】記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると定
着フィルム13の外面から曲率分離して不図示の排出ト
レイ上に排出される。
【0082】(3)加熱ヒータ11および通電制御 図3の(a)は加熱ヒータ11の拡大横断面図、(b)
は背面側の平面模型図、(c)は普通サイズ紙発熱体と
小サイズ紙発熱体のパターン模型図である。
【0083】この加熱ヒータ11は前述した図11と同
様の構成のゾーンヒーティング型・背面加熱型のセラミ
ックヒータである。
【0084】A4,LTR等の普通サイズ紙発熱体H1
は通紙方向上流側に、封筒などの小サイズ紙発熱体H2
は通紙方向下流側に配置してある。普通サイズ紙発熱体
H1の長さ(通紙幅)Llと小サイズ紙発熱体H2の長
さL2は前記したようにそれぞれ222mと116mで
ある。
【0085】普通サイズ紙発熱体H1の抵抗値Rlは、
入力電圧が変動した場合でも電力不足を起こさず良好な
定着性が得られ、かつ、フリッカーや高調波歪み等の電
気ノイズレベルを抑えるために、13.4Ωとした。
【0086】小サイズ紙発熱体H2の抵抗値R2は、通
紙幅が狭いため抵抗値が低くなってしまうが、フリッカ
ーや高調波歪み等の電気ノイズの制約があるため、発熱
体幅W2を狭くすることによって普通サイズ紙発熱体H
1と同じ値とした。
【0087】よって、普通サイズ紙発熱体H1の幅Wl
は3m、抵抗値Rlは13.4Ω(100V入力時に約
746W)、小サイズ紙発熱体H2の幅W2は、1.5
7mmとなる。
【0088】尚、本実施例では小サイズ紙発熱体H2の
抵抗値調整をヒータの製造工程簡略化のために、幅を変
えることによって行ったが、発熱体材料を変えることに
よっても可能である。
【0089】而して、このように複数の発熱体H1・H
2を有するゾーンヒーティング型加熱ヒータについて、
発熱体H1・H2にそれぞれ独立に通電した場合の通紙
中の温度分布は前述したように図DDのh1・h2のよ
うになる。すなわち、発熱体H1を点灯した場合は、ヒ
ータ基板内の温度がほぼ均一となるが、発熱体H2を点
灯した場合は、ヒータ基板内で大きな温度勾配が生じて
しまう。これは、定着ニップ部N内を紙が通過する際の
加熱ヒータから紙への熱流束が通紙方向上流側と下流側
で異なることによるものである。つまり、紙が定着ニッ
プ部内を通過する間に温度が上昇するため、紙温度が低
い上流側ではヒータから紙への熱流束は多く、紙温度が
高い下流側では熱流束が少なくなるためである。したが
って、下流側に発熱体H2を配置した場合は、特に定着
ニップ部上下流側で温度勾配は大きくなる。
【0090】図4は本発明にしたがって普通サイズ紙発
熱体H1と小サイズ紙発熱体H2を通電デューティーを
変えて通紙した場合の温度分布である。各発熱体H1と
H2の単位長手長さ当たりの電力比を表1に、発熱体H
1とH2の通電デューティーとその時の単位長手長さ当
たりの電力比を表2にしました。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】 図4から分かるように、小サイズ紙発熱体H2を普通サ
イズ紙発熱体H1と同時に通電することによって、定着
ニップ部Nの上流側の温度が上昇し、更に、発熱体H1
とH2の単位長当たりの電力比を近づけることによって
ヒータ基板内温度がより均一になっていくことがわか
る。
【0093】表3に、普通サイズ紙発熱体H1のみ通電
した場合と、前記表2のデューティーで通電した場合の
小サイズ紙定着性と温度検知部材としてのサーミスタ1
4の取り付け公差により生じる検知温度誤差を示す。
【0094】
【表3】 表3より、小サイズ紙通紙時に普通サイズ紙発熱体H1
にも通電することにより、小サイズ紙の定着性を向上さ
せることができ、更に、サーミスタ14の取り付け公差
内での温度バラツキも小さくすることができることがわ
かる。
【0095】この結果から、良好な小サイズ紙定着性を
得ることができ、且つ、サーミスタの検知温度誤差を1
0deg程度に押さえるためには、単位長手長さ当たり
の電力比をH1/H2≧0.5程度にするのが好まし
い。
【0096】しかし、図5で示すように普通サイズ紙発
熱体H1と小サイズ紙発熱体H2の通電デューティーを
変えること等によって単位長手長さ当たりの電力比も変
わり、同様に通紙部と非通紙部の電力比も変わるため、
非通紙部昇温にも影響を与える。表4は前記表2中の各
通電デューティーでの通紙部と非通紙部の電力比と非通
紙昇温の関係を示したものである。尚、端部昇温はco
mlO封筒を16ppmのスループットで75枚連続通
紙したときの温度である。
【0097】
【表4】 表4から、封筒をフルスループット(16ppm)で通
紙するためには、電力比が通紙部/非通紙部≧1.95
程度である必要があるが、通紙部/非通紙部≧1.4程
度であれば実用的に問題のないレベル(普通サイズ紙ス
ループットの2/3程度のスループットダウンを許容)
である。
【0098】また、本実施例では、背面加熱型の加熱ヒ
ータ11を用いたが、AlN基板を用いた従来型(表面
加熱型)の加熱ヒータを用いた場合でも同様の効果が得
られた。
【0099】以上のように、小サイズ紙通紙時に普通サ
イズ紙発熱体H1と小サイズ紙発熱体H2を0.5≦H
1/H2≦2.5程度の電力比で点灯させることによっ
て、小サイズ紙の定着性を向上させることができ、且
つ、サーミスタ14の取り付け位置ずれによる温度検知
誤差を減少させることができる。
【0100】〈第2の実施例〉(図6) 本実施例では、装置をA4縦24ppm、プロセススピ
ード151mm/sにスピードアップした。スピードア
ップに伴い、普通サイズ紙通紙時の消費電力を第1の実
施例の746Wから880Wヘアップさせる必要があ
り、フリッカーや高調波歪み等の増大が問題となった。
【0101】そこで、図6の(a)または(b)のよう
に、普通サイズ紙発熱体をH1とH1′の2本に分割
し、それぞれONタイミングをずらして独立に駆動させ
ることにより、フリッカー等の電気ノイズを低減させる
構成とした。
【0102】普通サイズ紙発熱体H1とH1′の配置の
方法としては、図6の(a)のように通紙方向上流側か
ら下流側に普通サイズ紙発熱体H1−小サイズ紙発熱体
H2−普通サイズ紙発熱体H1′の配列と、(b)のよ
うに普通サイズ紙発熱体H1−普通サイズ紙発熱体H
1′−小サイズ紙発熱体H2の配列の2通り可能であ
り、どちらも同様の効果が得られる。ただ(b)の配置
の場合は、配線パターン同士間の距離dを配線一発熱体
間、発熱体一発熱体間の距離より多くとる必要があり
(発熱体による電圧降下がないため大きな電位差がかか
るため)、ヒータ基板幅としては広くなり、コスト高と
なる傾向にある。
【0103】本実施例では(a)の配置を例に説明す
る。尚、その他の条件は、前記第1の実施例と同様であ
り、再度の説明は省略する。
【0104】本構成においても、小サイズ紙発熱体H2
のみに通電した場合、前記と同様な問題が発生する。
【0105】そこで、本実施例では、普通サイズ紙通紙
時は発熱体H1とH1′、小サイズ紙通紙時は、発熱体
H1とH2に通電する。この場合、前記第1の実施例で
述べたように定着ニップ部Nの上流側と下流側では、紙
への熱流束が異なるため、発熱体H1とH1′を同じ電
力比で点灯した場合にはヒータ基板内温度は均一にはな
らない。
【0106】表5に発熱体H1とH1′の電力比を変え
て通電した場合に、サーミスタ14の取り付け公差によ
って生じる検知温度の誤差を示す。
【0107】
【表5】 表5から分かるように、電力比H1/H1′が1.5以
上程度とすることで、定着ニップ部内温度がほぼ均一に
なり、サーミスタ14の位置ずれによる検知誤差を10
℃程度とすることができる。
【0108】また、H1/H1′を2とし、小サイズ紙
通紙時は、発熱体H1とH2を通電デューティーH1:
H2=2:1(単位長手長さ当たりの電力比が、H1/
H2=0.65、通紙部:非通紙部=2.5:1)で制
御することにより、前記第1の実施例と同様に良好な小
サイズ紙の定着性を得ることができ、且つ、サーミスタ
14の位置ずれによる検知温度ずれを低減させることが
できた。
【0109】以上のように、本構成によりプリント速度
の増大により消費電力がアップした場合でも、フリッカ
ーや高調波歪み等の電気ノイズを増加させることなく、
温度制御用の温度検知素子14の位置ずれによる検知誤
差を低減することができ、且つ、小サイズ紙の定着性を
向上させることができる。
【0110】〈第3の実施例〉(図7・図8) 本実施例では、前記第2の実施例の加熱ヒータにおい
て、小サイズ紙通紙時に通電しない発熱体H1′の両端
部を図7のe・eのように絞り部とすることで該発熱体
H1′の両端部の発熱量をアップさせる構成とした。
尚、その他の条件は前記第2の実施例と同様であり、再
度の説明は省略する。
【0111】通常、印字可能領域(定着可能領域)は紙
両端から5mm内側からであるが、近年、紙の最端部付
近まで印字する需要があり、そのためには図8のような
定着装置端部の放熱による温度だれを考慮し、定着装置
の幅を広げる必要がある。しかし、それはプリンタのサ
イズアップにつながってしまう。
【0112】そこで、本実施例では紙の最端部の定着性
を定着装置の幅を広げることなく、向上させるために小
サイズ紙通紙時に通電しない発熱体H1′の端部の発熱
体の発熱量をアップさせる構成とした。これにより、小
サイズ紙通紙時の非通紙部昇温を悪化させることなく、
紙最端部までの定着が可能となる。
【0113】表6に発熱体H1′の端部発熱量アップ量
と紙最端部の定着性の関係をを示す。尚、今回は発熱量
の制御は中央部と端部の発熱体幅を変えることによって
抵抗値を変えて行ったが、発熱体材料を変えることによ
っても可能である。
【0114】
【表6】 表6からわかるように、発熱体H1′の端部発熱量を8
%程度アップする事によって、紙全面の定着が可能とな
った。また、小サイズ紙定着性及びサーミスタ検知温度
誤差についても、前記第2の実施例と同様な効果が得ら
れた。
【0115】以上のように、普通サイズ紙発熱体H1・
H1′のうち、小サイズ紙発熱体H2と同時に点灯させ
ない発熱体H1′の端部発熱量をアップさせることによ
り、良好な端部定着性を得ることができると同時に、良
好な小サイズ紙定着性とサーミスタ検知温度ずれを小さ
くすることができる。
【0116】〈その他〉 1)加熱ヒータ11は実施例の背面加熱型に限られず、
従来型(表面加熱型)であってもよい。
【0117】2)記録材Pの通紙基準は片側基準にする
ことも勿論できる。
【0118】3)本発明の像加熱装置は各実施例の定着
装置に限らず、画像を担持した記録材を加熱して艶等の
表面性を改質する装置、仮定着する装置等の像加熱装
置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート
装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置とし
て使用できる。
【0119】4)記録材Pに対する未定着トナー画像t
の形成原理・プロセスに限定はなく任意である。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、長
さの異なる複数の発熱体を有する加熱体を用いたゾーン
ヒーティングのフィルム加熱方式の像加熱装置、及び該
像加熱装置を備えた画像形成装置について、良好な小サ
イズ紙定着性を得られると同時に、温度検知部材の取り
付け公差によって生じる検知温度ずれを減少させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置例の概略
構成図
【図2】 定着装置の横断面模型図
【図3】 加熱体の構成説明図
【図4】 発熱体H1とH2を共に通電したときの定着
ニップ部幅方向の温度分布を表す図
【図5】 発熱体H1とH2の電力比と通紙部・非通紙
部の電力比の関係を表す図
【図6】 (a)と(b)はそれぞれ第2の実施例にお
ける加熱体の構成をを表す図
【図7】 第3の実施例における加熱体の構成を表す図
【図8】 端部温度だれを表す図
【図9】 フィルム加熱方式の像加熱装置(加熱定着装
置)の一例の要部の概略構成図
【図10】 加熱体(表面加熱型)の構成説明図
【図11】 背面加熱型の加熱体の構成説明図
【図12】 発熱体H1とH2に独立に通電したときの
定着ニップ部幅方向の温度分布を表す図
【符号の説明】
11‥‥加熱体(加熱ヒータ)、11a‥‥セラミック
基板、11b‥‥発熱体、H1‥‥普通サイズ紙発熱
体、H2‥‥小サイズ紙発熱体、11c‥‥薄肉ガラス
保護層、12‥‥ステイホルダー、13‥‥薄肉フィル
ム(定着フィルム)、14‥‥温度検知素子(サーミス
タ)、15‥‥サーモプロテクター、20‥‥加圧ロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金成 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 BA25 BA27 BE03 CA48 3K058 AA42 AA86 BA18 CA23 CA61 CE04 CE13 CE19 DA04 DA06 GA03 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に通電により発熱する発熱体が設け
    られた加熱体と、一方の面がこの加熱体と摺動し他方の
    面が画像を担持した記録材と接し共に移動するフィルム
    と、を有し、フィルムを介した加熱体からの熱により記
    録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 上記加熱体は、長さの異なる複数の発熱体を基板の通紙
    方向に順次配置してなり、 通紙方向上流側に最大通紙幅の発熱体を設け、他の発熱
    体通電時は該発熱体と共に通電することを特徴とする像
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記加熱体は、最大通紙幅の発熱体を複
    数もち、異なる通紙幅を有する発熱体通電時は、それよ
    り通紙方向上流側に位置する最大通紙幅の発熱体の少な
    くとも一方と共に通電することを特徴とする請求項1に
    記載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の最大通紙幅を有する発熱体の
    うち、少なくとも一方の発熱体の両端部発熱量を中央よ
    り高くし、他方を異なる通紙幅を有する発熱体と共に通
    電することを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記加熱体にフィルムを挟んで圧接して
    加熱ニップを形成する加圧部材を有することを特徴とす
    る請求項1ないし3の何れかに記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 記録材上に未定着画像を形成する画像形
    成手段と、その未定着画像を記録材上に永久画像として
    定着させる加熱定着手段を有する画像形成装置におい
    て、 上記加熱定着手段が請求項1ないし4の何れかに記載の
    像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP35541398A 1998-11-30 1998-11-30 像加熱装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP3647290B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35541398A JP3647290B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 像加熱装置及び画像形成装置
US09/450,751 US6336009B1 (en) 1998-11-30 1999-11-30 Image heating apparatus and heater for heating image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35541398A JP3647290B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 像加熱装置及び画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000162909A true JP2000162909A (ja) 2000-06-16
JP2000162909A5 JP2000162909A5 (ja) 2004-11-11
JP3647290B2 JP3647290B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=18443805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35541398A Expired - Fee Related JP3647290B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 像加熱装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6336009B1 (ja)
JP (1) JP3647290B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162847A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US6713725B2 (en) 2001-03-13 2004-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
US7283145B2 (en) 2004-06-21 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater therefor
JP2012078453A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Sharp Corp 定着ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP2015219419A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社東芝 定着装置および定着装置の定着温度制御プログラム
US9423736B2 (en) 2014-05-26 2016-08-23 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
US9594334B2 (en) 2014-05-26 2017-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
US10534296B2 (en) 2017-12-04 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus that controls timing of switching a thyristor on and off based on whether a recording material is in a nip
CN111459000A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 佳能株式会社 包括多个发热构件的加热器、定影装置以及图像形成装置
US11662678B2 (en) 2020-12-01 2023-05-30 Ricoh Company, Ltd. Fixing device with controlled heating and image forming apparatus
US11988982B2 (en) 2021-09-30 2024-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Heater, heating device, and image forming apparatus

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040030598A1 (en) * 1999-11-30 2004-02-12 Boal Steven R. Electronic coupon distribution system
US7660740B2 (en) 2000-10-16 2010-02-09 Ebay Inc. Method and system for listing items globally and regionally, and customized listing according to currency or shipping area
US20020072968A1 (en) * 2000-12-12 2002-06-13 Gorelick Richard B. System and method for incentivizing online sales
JP4261859B2 (ja) 2001-10-09 2009-04-30 キヤノン株式会社 像加熱装置
US7752266B2 (en) 2001-10-11 2010-07-06 Ebay Inc. System and method to facilitate translation of communications between entities over a network
US6587654B1 (en) * 2002-01-07 2003-07-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US8078505B2 (en) 2002-06-10 2011-12-13 Ebay Inc. Method and system for automatically updating a seller application utilized in a network-based transaction facility
US9881308B2 (en) * 2003-04-11 2018-01-30 Ebay Inc. Method and system to facilitate an online promotion relating to a network-based marketplace
US7193180B2 (en) * 2003-05-21 2007-03-20 Lexmark International, Inc. Resistive heater comprising first and second resistive traces, a fuser subassembly including such a resistive heater and a universal heating apparatus including first and second resistive traces
US6870140B2 (en) 2003-05-21 2005-03-22 Lexmark International, Inc. Universal fuser heating apparatus with effective resistance switched responsive to input AC line voltage
US7742985B1 (en) 2003-06-26 2010-06-22 Paypal Inc. Multicurrency exchanges between participants of a network-based transaction facility
JP2005107237A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Canon Inc 画像形成装置
US7020424B2 (en) * 2004-01-28 2006-03-28 Lexmark International, Inc. Backup belt assembly for use in a fusing system and fusing systems therewith
JP2005242333A (ja) * 2004-01-30 2005-09-08 Canon Inc 可撓性スリーブを有する像加熱装置
JP4537215B2 (ja) * 2004-02-03 2010-09-01 キヤノン株式会社 像加熱装置
CN100543607C (zh) * 2004-06-21 2009-09-23 佳能株式会社 像加热装置及用于该装置上的加热器
JP4208772B2 (ja) * 2004-06-21 2009-01-14 キヤノン株式会社 定着装置、及びその定着装置に用いられるヒータ
US7277654B2 (en) * 2005-06-24 2007-10-02 Lexmark International, Inc. Electrophotographic power supply configuration for supplying power to a fuser
JP2007212589A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Canon Inc 加熱体、加熱装置及び画像形成装置
US8668146B1 (en) 2006-05-25 2014-03-11 Sean I. Mcghie Rewards program with payment artifact permitting conversion/transfer of non-negotiable credits to entity independent funds
US7703673B2 (en) 2006-05-25 2010-04-27 Buchheit Brian K Web based conversion of non-negotiable credits associated with an entity to entity independent negotiable funds
US8684265B1 (en) 2006-05-25 2014-04-01 Sean I. Mcghie Rewards program website permitting conversion/transfer of non-negotiable credits to entity independent funds
US10062062B1 (en) 2006-05-25 2018-08-28 Jbshbm, Llc Automated teller machine (ATM) providing money for loyalty points
US9704174B1 (en) 2006-05-25 2017-07-11 Sean I. Mcghie Conversion of loyalty program points to commerce partner points per terms of a mutual agreement
US8639782B2 (en) 2006-08-23 2014-01-28 Ebay, Inc. Method and system for sharing metadata between interfaces
US10025244B2 (en) 2010-12-17 2018-07-17 Lexmark International, Inc. Circuit and method for a hybrid heater with dual function heating capability
JP2014224998A (ja) * 2013-04-19 2014-12-04 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
US20150086231A1 (en) * 2013-09-26 2015-03-26 Lexmark International, Inc. Fuser Assembly with Automatic Media Width Sensing and Thermal Compensation
JP6415188B2 (ja) * 2014-08-29 2018-10-31 キヤノン株式会社 定着装置
US9563158B2 (en) 2014-10-24 2017-02-07 Xerox Corporation Tap for a solid resistive heater element
US9798279B2 (en) 2015-07-01 2017-10-24 Xerox Corporation Printed thermocouples in solid heater devices
US10274876B2 (en) 2015-07-20 2019-04-30 Lexmark International, Inc. Heater member for the fuser assembly of an electrophotographic imaging device
US9563160B1 (en) 2015-09-28 2017-02-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device and image forming apparatus having the same
US9874838B1 (en) * 2016-07-28 2018-01-23 Lexmark International, Inc. System and method for controlling a fuser assembly of an electrophotographic imaging device
US20180074442A1 (en) * 2016-09-12 2018-03-15 Lexmark International, Inc. System and Method for Controlling a Fuser Assembly of an Electrophotographic Imaging Device
US10429775B1 (en) 2018-06-20 2019-10-01 Lexmark International, Inc. Thermal control of fuser assembly in an imaging device
JP7282525B2 (ja) 2019-01-18 2023-05-29 キヤノン株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP7471807B2 (ja) * 2019-12-03 2024-04-22 キヤノン株式会社 定着装置、画像形成装置及びヒータ

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3309398A1 (de) * 1983-03-16 1984-09-20 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Walzenfixiervorrichtung
JP2516886B2 (ja) 1987-06-16 1996-07-24 キヤノン株式会社 像加熱装置
US4825242A (en) * 1988-03-28 1989-04-25 Xerox Corporation Fusing apparatus control system
NL8802202A (nl) * 1988-09-07 1990-04-02 Oce Nederland Bv Werkwijze en inrichting voor het door middel van warmte fixeren van een poederbeeld op een ontvangstdrager.
JP2646444B2 (ja) 1988-12-12 1997-08-27 キヤノン株式会社 画像加熱定着装置
US5253024A (en) 1988-12-07 1993-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Fixing apparatus with rectifier element
US5293202A (en) 1989-02-08 1994-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus
JP2940077B2 (ja) 1990-06-11 1999-08-25 キヤノン株式会社 加熱装置
JP2884717B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2926904B2 (ja) 1990-06-11 1999-07-28 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884718B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2917424B2 (ja) 1990-06-11 1999-07-12 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884715B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884716B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2861280B2 (ja) 1990-06-11 1999-02-24 キヤノン株式会社 加熱装置
JP2884714B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2900604B2 (ja) 1990-11-30 1999-06-02 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2940161B2 (ja) 1990-11-30 1999-08-25 キヤノン株式会社 像加熱装置
JPH086412A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
US5497218A (en) * 1994-08-24 1996-03-05 Xerox Corporation Three point thermistor temperature set up
JPH08314312A (ja) 1995-05-22 1996-11-29 Canon Inc 加圧用回転体、加熱装置、及び画像形成装置
US5722026A (en) 1995-08-31 1998-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Pressing rotator and heating-fixing apparatus using the same
EP0797130B1 (en) * 1996-03-21 2001-10-10 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
US5700994A (en) * 1996-04-01 1997-12-23 Xerox Corporation Apparatus and fuser control method for reducing power star fuser recovery time
JP3450623B2 (ja) 1997-01-21 2003-09-29 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3372811B2 (ja) 1997-02-03 2003-02-04 キヤノン株式会社 加熱定着装置
JPH10319774A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Canon Inc 像定着装置とその通電方法およびそれらを用いた画像形成装置
US6011939A (en) * 1998-07-30 2000-01-04 Hewlett-Packard Company Sensing print media size to temperature control a multi-heating element fixing device

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6580883B2 (en) 2000-11-24 2003-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP4659204B2 (ja) * 2000-11-24 2011-03-30 キヤノン株式会社 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2002162847A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US6713725B2 (en) 2001-03-13 2004-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
US7283145B2 (en) 2004-06-21 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater therefor
JP2012078453A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Sharp Corp 定着ヒータ、定着装置及び画像形成装置
US9996034B2 (en) 2014-05-19 2018-06-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device and fixing temperature control method of fixing device
JP2015219419A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社東芝 定着装置および定着装置の定着温度制御プログラム
US10423103B2 (en) 2014-05-19 2019-09-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device and fixing temperature control method of fixing device
US9594334B2 (en) 2014-05-26 2017-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
US9423736B2 (en) 2014-05-26 2016-08-23 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
US10534296B2 (en) 2017-12-04 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus that controls timing of switching a thyristor on and off based on whether a recording material is in a nip
CN111459000A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 佳能株式会社 包括多个发热构件的加热器、定影装置以及图像形成装置
US11073778B2 (en) 2019-01-18 2021-07-27 Canon Kabushiki Kaisha Heater including a plurality of heat generation members, fixing apparatus, and image forming apparatus
US11442385B2 (en) 2019-01-18 2022-09-13 Canon Kabushiki Kaisha Heater including a plurality of heat generation members, fixing apparatus, and image forming apparatus
CN111459000B (zh) * 2019-01-18 2023-08-22 佳能株式会社 包括多个发热构件的加热器、定影装置以及图像形成装置
US11774891B2 (en) 2019-01-18 2023-10-03 Canon Kabushiki Kaisha Heater including a plurality of heat generation members, fixing apparatus, and image forming apparatus
US11662678B2 (en) 2020-12-01 2023-05-30 Ricoh Company, Ltd. Fixing device with controlled heating and image forming apparatus
US11988982B2 (en) 2021-09-30 2024-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Heater, heating device, and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6336009B1 (en) 2002-01-01
JP3647290B2 (ja) 2005-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3647290B2 (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP4659204B2 (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP3372811B2 (ja) 加熱定着装置
JP2946734B2 (ja) 定着装置
US7002105B2 (en) Image heating apparatus
JP2005209493A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2015129792A (ja) 画像形成装置
JP2004085698A (ja) 画像形成装置
JP5074711B2 (ja) 像加熱装置及びその装置に用いられる加熱体
US20040028423A1 (en) Image heating apparatus and image forming apparatus
JP2004280083A (ja) 像加熱装置
JP3478697B2 (ja) 加熱定着装置
JP2001043956A (ja) 加熱装置、加熱定着装置及び画像形成装置
JP2000206811A (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP2000206809A (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP2003337484A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2000162907A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2000250337A (ja) 加熱体、像加熱装置、および画像形成装置
JP2001183929A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2017138431A (ja) 定着装置
JP4642213B2 (ja) 画像形成装置
JPH07199694A (ja) 画像形成装置
JP2000029334A (ja) 加熱ヒータ、加熱装置及び画像形成装置
JP2006019159A (ja) 加熱体及び像加熱装置
JP3507260B2 (ja) 加熱装置及び加熱体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees