JP2017138431A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小サイズ紙による非通紙部昇温と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う場合のコールドオフセットとホットオフセットの発生を同時に防止した画像形成装置を提供する。【解決手段】制御手段203は第1サイズの記録材の定着処理を行う際は、前記第1サイズの記録材の通過領域を加熱可能であり、且つ、発熱領域が最小幅となる一つ若しくは複数の電極405a、405b、405c、405d、405e、405fに電圧を印加し、前記第1サイズの記録材の定着処理が終了した後に、前記第1サイズよりも大きいサイズである第2サイズの記録材の定着処理を行う場合、前記第1サイズの記録材の通過領域よりも外側、且つ、前記第2のサイズ記録材の通過領域を加熱する、一つ若しくは複数の電極に電圧を印加し、且つ、該電極の発熱領域の端部の温度を検知する端部温度検知手段18の検知温度が第1の所定温度に達した後に定着処理を開始する。【選択図】図5

Description

本発明は、複合機、複写機、プリンタ、ファックス等の記録材上に画像形成可能な電子写真方式の定着装置に関する。
電子写真方式の複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置は、画像形成部で記録材上に形成させた未定着トナー画像を記録材上に定着させることを目的としている。定着装置としては加熱された定着ローラと加圧ローラとの間の定着ニップ部で記録材を挟持搬送し、加熱・加圧して未定着トナー画像を記録材上に定着させる熱ローラ方式が一般に用いられている。
近年では、省エネルギー化、又は電源オンから画像出力が完了するまでの時間(ウォームアップタイム)の短縮を実現するため、定着ベルト方式の定着装置が実用化されている。
特許文献1に記載の定着装置は加熱体である板状セラミックヒータと加圧ローラとの間に、定着ベルトを介して定着ニップ部を形成し、定着ベルトを加圧ローラと共に回転させる構成である。 定着ベルト方式の定着装置は熱ローラ方式の定着装置よりも、定着部材の熱容量が非常に小さいため、加熱体からの熱エネルギーを効率良く使用することができる。そのため、定着ベルト方式の定着装置はウォームアップタイムを大幅に短縮することができる。更に、ウォームアップタイムが短いため、待機中に定着部材を予熱する必要が無く、大幅なエネルギーの削減が可能である。
一方、定着ベルト方式の定着装置では非通紙部昇温と呼ばれる問題が顕著に発生する。これは、幅方向のサイズが小さい記録材(以後、小サイズ記録材と称す)を連続して定着処理すると、記録材が通過しない領域(以後、非通紙部と称す)の定着装置の各部材(加熱体、定着ベルト、加圧ローラなど)の温度が過度に上昇する現象である。
記録材の通過領域(以後、通紙部と称す)の各部材の温度は記録材に熱量が奪われながらも、加熱体から供給される熱エネルギーによって所定の温度となるように電力供給が制御される。一方、非通紙部の各部材は記録材にその熱量が奪われないため、過度に温度が上昇してしまう。
この非通紙部昇温により、各部材の温度が高温になると、定着ベルトの離型層の接着力の低下や定着ベルトおよび加圧ローラの弾性層の軟化等の熱劣化による各部材の破損が発生する。
このような問題を防止するため、特許文献2記載の定着装置では通電発熱層の長手に沿う途中部の複数の所定位置から分岐して選択的に通電制御される分岐電路を設け、記録材のサイズ情報に応じて通電すべき分岐電路を決定する加熱装置を提案している。このような加熱装置では非通紙部昇温を防止することができる。
特開平4−204980号公報 特開平5−53461号公報
一方、特許文献2記載の画像形成装置では以下のような問題があった。第一のサイズの小サイズ記録材(以下第一小サイズ記録材)を連続して定着処理する際に、記録材のサイズ情報に応じて分岐電路を決定し通電を行うと、非通紙部では熱エネルギーが供給されない。そのため、ヒータおよび定着部材の温度が通紙部よりも低くなり、幅方向において温度差が生じた状態となる。この第一小サイズ記録材を連続して定着処理を行った後に、第一小サイズ記録材よりも幅方向のサイズが大きいサイズの記録材(以下第二サイズ記録材)の定着処理を行うためには、第一サイズ記録材の非通紙部をトナーを溶融加熱するために必要な温度まで加熱する必要がある。
然しながら、特許文献2の加熱装置は第一小サイズ記録材の通紙部にのみ温度検知手段を設ける構成のため、非通紙部の温度を安定的に制御することが出来ない。そのため、非通紙部の温度が低い場合には所謂コールドオフセットが発生してしまう。また、コールドオフセットを防止するため非通紙部の温度を必要以上に加熱すると、特許文献2の加熱装置の構成は通紙部も加熱してしまうので、通紙部の温度が高くなりホットオフセットが発生する。
上記課題を鑑みて、本発明の目的は、小サイズ紙を連続して定着処理を行う際の非通紙部昇温の発生と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う場合においてもコールドオフセットとホットオフセットの発生を同時に防止することができる定着装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る定着装置は、
定着部材(20)と、
抵抗発熱体(401、402、620)へ電圧を印加することで発熱し、前記定着部材を加熱する加熱体(16)と、
前記定着部材と圧接して定着ニップ部(N)を形成する加圧部材(22)と、
電源供給部から前記抵抗発熱体へ印加する電圧を制御する制御手段(203)を有し、
前記加熱体が前記電源供給部と電気的に接続される複数の電極(405、1641〜1671)および複数の電極と前記抵抗発熱体とを電気的に接続するための複数の導電路(406、1660〜1670)を有し、前記複数の導体路が前記抵抗発熱体と長手方向の異なる位置で電気的に接続される加熱体であって、
前記制御手段が前記記録材の幅方向のサイズ情報に応じて、複数の電極の何れかに選択的に電圧を印加することが可能であり、
前記制御手段は第1サイズの記録材の定着処理を行う際は、前記第1サイズの記録材の通過領域を加熱可能であり、且つ、発熱領域が最小幅となる一つ若しくは複数の電極に電圧を印加し、
前記第1サイズの記録材の定着処理が終了した後に、前記第1サイズよりも大きいサイズである第2サイズの記録材の定着処理を行う場合、前記第1サイズの記録材の通過領域よりも外側、且つ、前記第2のサイズ記録材の通過領域を加熱する、一つ若しくは複数の電極に電圧を印加し、且つ、該電極の発熱領域の端部の温度を検知する端部温度検知手段(18)の検知温度が第1の所定温度に達した後に定着処理を開始することを特徴とする。
本発明に係る定着装置によれば、加熱体が長手方向において複数の発熱領域を有し、夫々の発熱領域に対して独立して電圧を印加するので、小サイズ記録材の定着処理を行う際には小サイズ記録材の通紙部のみを加熱するため、非通紙部昇温が発生することが無い。
更に、第一小サイズ記録材の定着処理を行った後に、幅方向のサイズが大きい第二サイズ記録材の定着処理を行う際には、第一小サイズ紙の非通紙部、且つ、第二サイズ記録材の通紙部に設けた温度検知手段の検知温度に基づいて、加熱体への印加電圧を制御するので、定着フィルム温度を安定的に制御可能である。従って、第一小サイズ記録材の非通紙部でコールドオフセットが発生することは無く、更に、通紙部の温度が過度に高くなることが無いのでホットオフセットが発生することも無い。
従って、小サイズ紙を連続して定着処理を行う際の非通紙部昇温の発生と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う場合においてもコールドオフセットとホットオフセットの発生を同時に防止することができる定着装置を提供することができる。
本発明の第1の実施例のヒータを説明する図 本発明の定着装置を用いた画像形成装置を説明する図 本発明の定着装置を説明する断面図 本発明の定着装置を説明する斜視図 本発明の第1の実施例の加熱制御回路ブロック図 本発明の第1の実施例の定着装置の動作を説明する図 本発明の第1の実施例のサーミスタが検知する温度推移を説明する図 本発明の第2の実施例のヒータを説明する図 本発明の第1の実施例の記録材サイズと分岐導電路との関係を説明する図 本発明の第2の実施例の加熱制御回路ブロック図 本発明の第2の実施例の定着装置の動作を説明する図 本発明の第2の実施例の記録材サイズと対向給電線との関係を説明する図 本発明の第2の実施例のサーミスタが検知する温度推移を説明する図 本発明のヒータの層構成を説明する図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
図2は上記カラーレーザプリンタの画像形成部の一例の構成略図である。本例のカラーレーザプリンタは、電子写真プロセス利用、中間転写ドラムタイプのものである。
101は有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできた感光ドラム(像担持体)であり、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)で回転駆動される。感光ドラム101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯電処理を受ける。
次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力して感光ドラム101面を走査露光するもので、この走査露光により感光ドラム101面には走査露光した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109はレーザ光学箱110からの出力レーザ光103を感光ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
フルカラー画像形成の場合は、目的のフルカラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器104Yの作動でイエロートナー画像として現像される。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である1次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写される。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
上記のような帯電・走査露光・現像・一次転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画像の第2の色分解成分画像(例えはマゼンタ成分画像、マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成される。
中間転写ドラム105は、金属ドラム上に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ドラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101とほぼ同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
上記の中間転写ドラム105面に形成されたカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2において、前記二次転写部T2に給紙部(不図示)から搬送ローラ対、トップセンサ(レジストセンサ)等を含むシートパス(いずれも不図示)を通って所定のタイミングで送り込まれた記録材(転写材、用紙)Pの面に転写されていく。転写ローラ106は記録材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105面倒から記録材P側へ合成カラートナー画像を順次に一括転写する。
二次転写部T2を通過した記録材Pは中間転写ドラム105面から分離されて定着装置(像加熱装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出される。
記録材Pに対するカラートナー画像転写後の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持される。また転写ローラ106も常時中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過捏において中間転写ドラム105に転写材Pを介して接触状態に保持される。
本例のプリンタは、白黒画像などモノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両面画像プリントモードも実行できる。両面画像プリントモードの場合は、定着装置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対するトナー画像の定著処理を受けることで両面画像プリントが出力される。
図3は本実施例における定着装置100の概略構成図である。本実施例の定着装置100は、定着ベルト方式の定着装置である。
20は定着ベルトであり、ステンレスからなるベルト状の基層部材の周面上にシリコーンゴムからなる弾性層を設け、該弾性層周面上にPFAからならチューブを被覆したエンドレスベルト状の定着部材である。22は加圧ローラである。17は加熱体保持部材としての、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒータホルダ、16は加熱体としての定着ヒータであり、ヒータホルダ17の下面に該ヒータホルダの長手に沿って配設してある。定着ベルト20はこのヒータホルダ17にルーズに外嵌させてある。
ヒータホルダ17は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成し、定着ヒータ16を保持し、定着ベルト20をガイドする役割を果たす。本実施例においては、液晶ポリマーとして、デュポン社のゼナイト7755(商品名)を使用した。
加圧ローラ22は、ステンレス製の芯金に、射出成形により、厚み約3mmのシリコーンゴム層を形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを被覆してなる。この加圧ローラ22は芯金の両端部を装置フレーム24の不図示の奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設してある。この加圧ローラ22の上側に、前記の定着ヒータ16・ヒータホルダ17・定着ベルト20等から成る定着ベルトユニットをヒータ16側を下向きにして加圧ローラ22に並行に配置し、ヒータホルダ17の両端部を不図示の加圧機構により片側156.8N(16kgf)、総圧313.6N(32kgf)の力で加圧ローラ22の軸線方向に附勢することで、定着ヒータ16の下向き面を定着ベルト20を介して加圧ローラ22の弾性層に該弾性層の弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接させ、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成する。
19と18はメインサーミスタとサブサーミスタである。図4は定着ベルト20、メインサーミスタ19、サブサーミスタ18の位置関係を表す斜視図である。メインサーミスタ19は長手方向の中央部において、サブサーミスタ18は定着ヒータの抵抗発熱層の端部から10mm内側の位置において、定着ベルト20の内面に接触するよう配置されている。
メインサーミスタ19は長手方向の中央部、つまり、最小の記録材が通過する位置に配置され、定着ベルト20の温度を検知する。メインサーミスタ19はその検知温度が予め定められる目標温度となるように定着ヒータ16へ供給する電力を制御する役割を果たす。
サブサーミスタ18は小サイズ記録材が通過しない位置、且つ、定着ヒータ16の抵抗発熱層が発熱する領域に配置され、非通紙部の定着ベルト20の温度を検知する。
加圧ローラ22は駆動手段(図不示)により矢印の方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ22の回転駆動によって定着ベルト20はその内面側が定着ヒータ16に密着しながらヒータホルダ17の回りを矢印の方向に従動回転する。定着ベルト20内面にはグリスが塗布され、定着ヒータ16と定着ベルト20の摩擦力の低減を図っている。本実施例で用いるグリスはダウコーニング社製モリコートHP300である。
次に、本実施例の定着ヒータ16について説明する。図1は定着ヒータ16の抵抗発熱体、導体路および電極の模式図であり、図14は定着ヒータ16の層構成を示す断面図である。
定着ヒータ16はアルミナの基板16a上に、銀・パラジウム合金を含んだ導電ペーストをスクリーン印刷法によって均一な10μm程度の厚さの膜状に塗布することで抵抗発熱体401、402を形成している。更に、その上に、耐圧ガラスによるガラスコートGを施した、セラミックヒータである。定着ヒータ16は抵抗発熱体が形成された面を上向きにしてヒータホルダ17に固定して支持させる。更に、定着ベルト20との接触面側の基板16aには摺動層として厚さ10μm程度のポリイミド層405を設けている。ポリイミド層405は定着ベルト20と定着ヒータ16との摺擦抵抗を低減する役割を果たす。
図1に示すように定着ヒータ16は抵抗発熱体を短手方向に2本並列して配置される。1本当りの抵抗値は20.0Ωであり、ヒータとしての抵抗値は10.0Ωである。また、抵抗発熱体401及び402の長手方向の長さは、A4横サイズ(297mm)の全域を定着するため307mmとしている。
405a〜fは銀等の良導電材質からなる通電用電極(入力端子)である。更に406a〜fは銀等の良導電材質からなる導電路であり、通電用電極405a〜fと抵抗発熱体401、402とを電気的に接続する役割を果たす。
抵抗発熱層全域を加熱する場合は通電用電極405a、bが記録材サイズがB4縦サイズ(257mm)の場合は通電用電極405c、dが、記録材サイズがA4縦サイズ(210mm)の場合は通電用電極405e、fが後述する制御手段により電源と電気的に接続される。尚、導電路406aと406b(以下第1分岐導電路と称す)とが抵抗発熱体と電気的接続される位置の距離は307mmであり、同様に導電路406cと406d(以下第2分岐導電路と称す)との距離は267mm、406eと406(以下第3分岐導電路と称す)fとの距離は220mmである。
それぞれA4横サイズ、B4縦サイズおよびA4縦サイズの記録材全域を加熱するのに十分、且つ、非通紙部の温度が上昇しない程度の間隔で導電路406と抵抗発熱体401、402は接続される。
次に、定着ヒータ16への電力供給制御方法について、図5を用いて説明する。図5は加熱制御回路ブロック図である。
画像形成装置に設けた操作パネルの記録材サイズ選択キーにより選択した記録材サイズ情報がCPU203に入力されると、CPU203は定着ヒータ16の最適な分岐導電路を決定する。そして、デコード信号をデコーダに送りそれに基づいて発熱体駆動回路A・B・Cを選択的に駆動する。
メインサーミスタ19により検知されたアナログ情報は、A/D変換回路によりデジタル情報に変換され、CPU203に入力される。CPU203は入力された定着ベルト20の温度情報と予め設定される目標温度とを比較する。そして、その差分から発熱体駆動回路を介して、電源から抵抗発熱体401、402への供給電力をPID制御することで、定着ベルト20の温度は定着可能な温度に維持される。
定着ヒータ16への電力の供給量を調節する方法としては、所謂、位相制御方式または波数制御方式などを採用することができ、電源回路構成、印加電圧などからフリッカーの発生などを鑑みて適宜決定すればよい。本実施例では位相制御方式を採用している。
次に、本実施例の特徴的な部分である、小サイズ記録材を連続して定着処理を行った後に大サイズ記録材を定着処理する際の動作手順について説明する。
尚、本実施例の定着装置では記録材にトナーを定着するには定着ベルト20の温度を160℃以上にする必要がある。一方、ホットオフセットを防止するためには定着ベルト20の温度を190℃以下にする必要である。このホットオフセットは定着ベルト20表面の温度が高すぎると、トナーが過度に溶け、粘弾性が著しく低下するために発生する現象である。
尚、これらの温度は定着装置の構成、トナーの構成によって適宜定められるものであり、上記の温度に限定されるものではない。
図6は本実施例の定着装置において、小サイズ紙の定着処理を行った後に、大サイズ紙の定着処理を行う手順を示すフローチャートである。
画像形成装置の操作部などの入力装置からプリント開始命令を受けるとプリント動作(ジョブ1)がスタートする(A1)。この時、CPU203は複写モードの設定サイズから記録材がA4縦サイズであることを判断し(A3)、分岐導電路が記録材サイズ情報に応じて図9の表から決定される(A4)。
本条件の場合、第3分岐導電路に決定され、加圧ローラ22の回転駆動が開始されると、第3分岐導電路に電源から通電が行われる(A5)。その後、メインサーミスタ19の検知温度T1が100℃に達すると、感光ドラム3上へのトナー像形成が開始され(A7)、上記の手順に準じて未定着トナー像を担持した記録材Pが定着装置20に搬送され、定着動作が開始する。1枚目の記録材Pが定着ニップに到達するタイミングにおける定着フィルムの温度は160℃である。定着処理中においては、メインサーミスタ19の検知温度T1が160℃となるように、ヒータ16に電力が供給される。
その後、最終紙の定着処理が終了すると(A8)、CPU203はジョブ2のプリント開始命令を受け、複写モードの設定サイズから記録材がA4横サイズであることを判断し(A9)、図9の表から分岐導電路が第1分岐導電路に決定され、電源から通電が行われる(A10)。その後、サブサーミスタ18の検知温度T2が100℃に達すると(A11)、感光ドラム3上へのトナー像形成が開始され(A12)、上記の手順に準じて未定着トナー像を担持した記録材Pが定着装置20に搬送され、定着動作が開始する。
1枚目の記録材Pが定着ニップに到達するタイミングにおける定着ベルト20の温度はA4縦サイズの通紙領域で185℃、A4縦サイズからA4横サイズの領域で160℃であるので、A4横サイズ記録材の長手全域においてコールドオフセットとホットオフセットが発生することは無い。定着処理中はメインサーミスタ19の検知温度T1が160℃となるように、ヒータ16に電力が供給される。その後、最終紙の後端が定着ニップ部Nを通過すると(A13)、速やかに電源供給部から定着ヒータ16への通電を停止し、定着装置の駆動が停止され、プリント動作が終了する。
次に、本実施例の定着装置に於けるメインサーミスタ19、サブサーミスタ18の温度推移を説明する。
図7は本実施例の定着装置において上述のジョブ1およびジョブ2の定着処理を行う際のメインサーミスタ18(破線)とサブサーミスタ19(実線)の温度推移を示す図である。
本実施例の定着装置は定着処理を行う記録材サイズに基づいて電源から通電を行う分岐導電路を選択するので、ジョブ1において非通紙部昇温が発生することは無い。つまり、非通紙部の温度が過度に上昇して定着ベルト220などが破損することは無く、更に、非通紙部へ電力を供給しないので、省電力を図ることができる。
更に、ジョブ2ではサブサーミスタ18の検知温度に基づいて、画像形成を開始するタイミング、定着処理中における定着ヒータへの印加電圧を制御するので、ジョブ1において非通紙部であった定着ベルト20の温度は目標温度である160℃に精度良く維持される。そのため、A4横サイズの長手全域においてコールドオフセットとホットオフセットが発生することは無い。
以上より、本実施例の定着装置では小サイズ紙を連続して通紙する際に非通紙部昇温が発生することが無く、続いて大サイズ時の定着処理を行う場合にコールドオフセット
およびホットオフセットが発生することは無く、記録材P表面上にトナーによる定着画像を形成することができる。
尚、本実施例の定着装置の動作の説明ではジョブ1としてA4縦サイズ紙の定着処理としたが、これに限定されるものでは無く、例えば、B4縦サイズ紙でも同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。その場合、図9に従いジョブ1においては第2分岐導電路に通電される。
また、本実施例の定着装置の動作の説明ではジョブ2としてA4横サイズ紙の定着処理としたが、これに限定されるものでは無く、例えば、B4縦サイズ紙でも同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。その場合、第3分岐導電路の発熱領域より外側、且つ、第2分岐路導電路の発熱領域内に別途サーミスタを備え、ジョブ2は該サーミスタの検知温度に基づいて第2分岐導電路に通電を行うことで同様の効果を得ることができる。
また、更に多くの分岐導電路を定着ヒータ16上に形成し、各発熱領域に温度検知手段を設けることで、より多くのサイズの記録材において同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の定着装置はメインサーミスタおよびサブサーミスタを定着ベルトに接触して設け、定着ベルトの温度を検知する構成であるが、これに限定されるものでは無く、例えば、ヒータ16の温度を検知する構成でも同様の効果を得ることができる。その際、ドラム上に画像形成を開始する温度、定着処理中の目標温度を適宜定める必要が有ることは言うまでも無い。
以上説明したように、本発明により、小サイズ紙を連続して定着処理を行う際の非通紙部昇温の発生と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う場合においてもコールドオフセットとホットオフセットの発生を同時に防止することができる定着装置を提供することができる。
[実施例2]
本実施例は長手方向における発熱領域が分割される構成の定着ヒータを用いる定着装置において、小サイズ紙を連続して定着処理を行う際の非通紙部昇温と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う際のコールドオフセットおよびホットオフセットの発生を防止する構成である。その他の構成、具体的には、定着フィルム、加圧ローラ、サーミスタの配置、画像形成部の構成、ホットオフセットが発生する定着ベルトの温度などは実施例1と同様である。
まず、本実施例の定着装置で用いる定着ヒータについて説明する。
図8は定着ヒータ16の拡大平面図である。
定着ヒータ16はアルミナ・窒化アルミ等の耐熱性・良熱伝導性・電気絶縁性などのセラミック材からなる横長の薄板部材である基板610の片面上に、厚膜印刷法(スクリーン印刷法)を用いて抵抗発熱体と導体のパターンが形成されている。またこれらの抵抗発熱体と導体のパターンは、不図示の耐熱性ガラス等からなる絶縁性コート層によって被覆されており、後述の給電部のみが露出されるように形成される。
抵抗発熱体620は銀―パラジウムからなる導電厚膜ペーストにより、厚み5〜20μmの厚みで印刷・焼成して形成されている。抵抗発熱体620は基板610の長手方向(図の横方向)に細長く、短手方向(図の幅方向)には略中心付近に配置されている。抵抗発熱体620の長手方向の長さは320mm程度であり、記録紙のA4サイズの紙幅297mmを十分加熱可能な長さを有する。
抵抗発熱体620は13本の共通給電分岐路1640a〜mによって区切られる12の区間と、各々の区間の中央部に配置される12本の対向給電分岐路によって24の小区間に区切られる。各区間の長手方向における幅は13.3mm程度であり、夫々の小区間は略等間隔で区切られているので、同じ抵抗値の抵抗体が並列接続された回路を形成している。
共通配線1640は短手方向に延びる共通給電分岐路1640a〜1640mを介して、抵抗発熱体620に電圧を印加する。共通配線1640の一方側は、共通給電電極部1641を有し、コネクタを介して電源と電気的に接続される。
抵抗発熱体620を挟んで、共通配線1640の対向側(図の下側)には第1対向給電線1650、第2対向給電線1660、第3対向給電線1670が配線されている。夫々の対向給電線は短手方向に延びる対向給電分岐路1650a〜b、1660a〜b、1670a〜hを介して、抵抗発熱体620に電圧を印加する。
第1対向給電線1650は抵抗発熱体620の両端側に給電を行うように対向給電分岐路1650a、1650bと接続され、一方側は第1対向給電電極部1651を有し、コネクタを介して電源と電気的に接続される。
第2対向給電線1660は抵抗発熱体620の更に内側に給電を行うように、対向給電分岐路1660a、1660bと接続され、一方側は第2対向給電電極部1661を有し、コネクタを介して電源と電気的に接続される。
第3対向給電線1670は抵抗発熱体620の中央部に給電を行うように、対向給電分岐路1670a〜1670hと接続され、一方側は第3対向給電電極部1671を有し、コネクタを介して電源と電気的に接続される。
共通配線分岐路および対向給電分岐路は1mm以下の配線パターンであり、この部分の抵抗発熱体620は発熱しないが、基板610の均熱作用により問題が無い程度である。共通給電電極部1641と第1対向給電電極部1651の間に電圧をかけると、対向給電分岐路1650aと共通給電分岐路1640a、1640bの間に電圧が印加され、共通給電分岐路1640aと1640b間の領域が加熱される。また、第1対向給電電極部1651は対向給電分岐路1650bにも電圧がかかるので、共通給電分岐路1640l、1640mの間に電圧が印加され、共通給電分岐路1640l、1640m間の領域が加熱される。
同じように共通給電電極部1641と対向給電電極部1661の間に電圧をかけると、共通給電分岐路1640bから1640cと1640kから1640l間の領域が加熱される。
更に、共通給電電極部1641と第3対向給電電極部1671の間に電圧をかけると、共通給電分岐路1640cから1640k間の領域が加熱される。
この様に共通給電電極部1641に対して電圧を印加する電極を選択することで、発熱領域を制御することが可能となる。
図10は本実施例における加熱制御回路ブロック図である。
画像形成装置に設けた操作パネルの記録材サイズ選択キーにより選択した使用記録材サイズ情報がCPU203に入力すると、CPU203はその情報により定着ヒータ16の複数の対向給電分岐路のうちの最適の対向給電分岐路を決定する。そして、デコード信号をデコーダに送りそれに基づいて発熱体駆動回路A・B・Cを選択的に駆動し、加熱領域を制御する。
具体的には、A4横サイズの記録材の場合、発熱域Bを加熱する必要があるので、駆動制御回路A,B,Cのすべてを駆動する。従って、抵抗発熱体620の全領域が均一に発熱するので、定着ニップ部NにおいてA4横サイズの記録材全域を加熱できる。
一方、A4縦サイズ紙の場合、発熱域Aを加熱するのみで良いので、駆動制御回路Cのみを駆動する。従って、抵抗発熱体620の発熱域Aが均一に発熱するので、定着ニップ部NにおいてA4縦サイズの記録材全域を加熱できる。
同様に、B4縦サイズ紙の場合、発熱域Cを加熱する必要があるので、駆動制御回路BおよびCを駆動する。従って、抵抗発熱体620の発熱域Cが均一に発熱するので、定着ニップ部NにおいてB4縦サイズの記録材全域を加熱できる。
次に、本実施例の特徴的な部分である、小サイズ紙を連続して定着処理を行った後に大サイズ紙を定着処理する際の、定着装置の動作について説明する。
図11は本実施例の定着装置において、小サイズ紙の定着処理を行った後に、大サイズ紙の定着処理を行う手順を示すフローチャートである。
画像形成装置の操作部などの入力装置からプリント開始命令を受けるとプリント動作(ジョブ1)がスタートする(B1)。この時、CPU203は複写モードの設定サイズから転写材がA4縦サイズであることを判断し(B3)、記録材のサイズに応じて駆動する駆動制御回路が図12の表を元に決定される(B4)。本条件の場合、駆動制御回路Cのみの駆動に決定され、加圧ローラ22の回転駆動が開始されると、第3対向給電線1670に電源から通電が行われる(B5)。その後、メインサーミスタ19の検知温度T1が100℃に達すると、感光ドラム3上へのトナー像形成が開始され(B7)、上記の手順に準じて未定着トナー像を担持した記録材Pが定着装置20に搬送され、定着動作が開始する。
1枚目の記録材Pが定着ニップに到達するタイミングにおける定着フィルムの温度は160℃である。定着処理中においては、メインサーミスタ19の検知温度T1が160℃となるように、ヒータ16に電力が供給される。その後、最終紙の定着処理が終了すると(B8)、CPU203はジョブ2のプリント開始命令を受け、複写モードの設定サイズから記録材がA4横サイズであることを判断し(B9)、図12の表から駆動する駆動制御回路が決定する。
本条件の場合、駆動制御回路A、B、C全てに決定され、ジョブ1で非通紙部であった領域を加熱する、第1、第2対向給電線1650、1660に電源から通電が行われる(B10)。その後、サブサーミスタ18の検知温度T2が100℃に達すると(B11)、感光ドラム3上へのトナー像形成が開始され(B12)、上記の手順に準じて未定着トナー像を担持した記録材Pが定着装置20に搬送され、定着動作が開始する。この時、駆動制御回路Aの駆動が開始され、抵抗発熱体620の全領域が発熱する。
1枚目の記録材Pが定着ニップに到達するタイミングにおける定着ベルト20の温度はA4横サイズの全領域で160℃であるので、A4横サイズ記録材の長手全域においてコールドオフセットとホットオフセットが発生することは無い。定着処理中はメインサーミスタ19の検知温度T1が160℃となるように、ヒータ16に電力が供給される。その後、最終紙の後端が定着ニップ部Nを通過すると(B13)、速やかに電源供給部から定着ヒータ16への通電を停止した後、定着装置の駆動が停止され、プリント動作が終了する。
次に、本実施例の定着装置に於けるメインサーミスタ19、サブサーミスタ18の温度推移を説明する。図13は本実施例の定着装置において、上述のジョブ1およびジョブ2の定着処理を行う際のメインサーミスタ18(破線)とサブサーミスタ19(実線)の温度推移を示す図である。図13のように本実施例の定着装置は定着処理を行う記録材サイズに基づいて電源から通電を行う対向給電線を選択するので、ジョブ1において非通紙部昇温が発生することは無い。つまり、非通紙部の温度が過度に上昇して定着ベルト220などが破損することは無く、更に、非通紙部へ電力を供給しないので、省電力を図ることができる。
更に、ジョブ2ではサブサーミスタ18の検知温度に基づいて、画像形成を開始するタイミング、定着処理中における定着ヒータへの印加電圧を制御するので、ジョブ1において非通紙部であった定着ベルト20の温度は目標温度である160℃に精度良く維持される。そのため、A4横サイズの長手全域においてコールドオフセットとホットオフセットが発生することは無い。
以上より、本実施例の定着装置では小サイズ紙を連続して通紙する際に非通紙部昇温が発生することが無く、続いて大サイズ時の定着処理を行う場合にコールドオフセット
およびホットオフセットが発生することは無く、記録材P表面上にトナーによる定着画像を形成することができる。
尚、本実施例の定着装置の動作の説明ではジョブ1としてA4縦サイズ紙の定着処理としたが、これに限定されるものでは無く、例えば、B4縦サイズ紙でも同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。その場合、ジョブ1においては駆動制御回路BおよびCが駆動され、第2、第3対向給電線1660、1670に電源供給部からの通電が行われる。
また、本実施例の定着装置の動作の説明ではジョブ2として、A4横サイズ紙の定着処理としたが、これに限定されるものでは無く、例えば、B4縦サイズ紙でも同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。その場合、第3対向給電線1670の発熱領域より外側、且つ、第2対向給電線1660の発熱領域内に別途サーミスタを備え、該サーミスタの検知温度に基づいて、ジョブ2においては第2対向給電線1660に通電を行い、上述の定着処理動作を行うことで同様の効果を得ることができる。
また、更に多くの対向給電線をヒータ16上に形成することで、様々な記録材のサイズにおいて同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の定着装置ではメインサーミスタおよびサブサーミスタを定着ベルトに接触して設け、定着ベルトの温度を検知する構成であるが、これに限定されるものでは無く、例えば、ヒータ16の温度を検知する構成でも同様の効果を得ることができる。その際、ドラム上に画像形成を開始する温度、定着処理中の目標温度は適宜定める必要が有ることは言うまでも無い。
以上説明したように、小サイズ紙を連続して定着処理を行う際の非通紙部昇温の発生と、続いて大サイズ紙の定着処理を行う場合にホットオフセットの発生を同時に防止することができる定着装置を提供することができる。
16 定着ヒータ、18 サブサーミスタ、19 メインサーミスタ、
20 定着ベルト、22 加圧ローラ、100 定着装置、
203 CPU(制御回路)

Claims (11)

  1. 定着部材(20)と、
    抵抗発熱体(401、402、620)へ電圧を印加することで発熱し、前記定着部材を加熱する加熱体(16)と、
    前記定着部材と圧接して定着ニップ部(N)を形成する加圧部材(22)と、
    電源供給部から前記抵抗発熱体へ印加する電圧を制御する制御手段(203)を有し、
    前記加熱体が前記電源供給部と電気的に接続される複数の電極(405、1641〜1671)および複数の電極と前記抵抗発熱体とを電気的に接続するための複数の導電路(406、1660〜1670)を有し、前記複数の導体路が前記抵抗発熱体と長手方向の異なる位置で電気的に接続される加熱体であって、
    前記制御手段が前記記録材の幅方向のサイズ情報に応じて、複数の電極の何れかに選択的に電圧を印加することが可能であり、
    前記制御手段は第1サイズの記録材の定着処理を行う際は、前記第1サイズの記録材の通過領域を加熱可能であり、且つ、発熱領域が最小幅となる一つ若しくは複数の電極に電圧を印加し、
    前記第1サイズの記録材の定着処理が終了した後に、前記第1サイズよりも大きいサイズである第2サイズの記録材の定着処理を行う場合、前記第1サイズの記録材の通過領域よりも外側、且つ、前記第2のサイズ記録材の通過領域を加熱する、一つ若しくは複数の電極に電圧を印加し、且つ、該電極の発熱領域の端部の温度を検知する端部温度検知手段(18)の検知温度が第1の所定温度に達した後に定着処理を開始することを特徴とする定着装置。
  2. 更に、最小幅の記録材の通過領域に定着装置の温度を検知する中央部温度検知手段(19)を備え、
    前記第1サイズの記録材の定着処理中は、前記中央部温度検知手段の検知温度に基づいて前記抵抗発熱体へ印加する電圧制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 更に、前記複数の電極夫々への電圧の印加によって発熱する夫々の領域端部の温度を検知する複数の端部温度検知手段を有し、
    前記第2サイズの記録材の定着処理中は前記第1サイズ記録材の通過領域よりも外側、且つ、前記第2のサイズ記録材の通過領域に設けられる端部温度検知手段の検知温度に基づいて前記抵抗発熱体へ印加する電圧制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材が発熱体を内包する無端状ベルトであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記記録材の幅サイズ情報に応じて定められる前記抵抗発熱体の発熱領域と前記記録材が通過する領域とがほぼ同じ領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記加熱体が前記定着部材と接触して加熱することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱体がセラミック基板上に抵抗発熱体を形成してなるセラミックヒータであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 前記中央部温度検知手段および前記端部温度検知手段が定着部材表面の温度、定着部材内面の温度、若しくは、加熱体の何れかの温度を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の定着装置。
  9. 前記加熱体が絶縁性を有する基板と、
    前記基板上に形成される抵抗発熱体と、
    共通給電電極部を介して電源供給部と電気的に接続され、前記基板上に設けられる共通給電線と、
    前記共通給電線から分岐し、前記抵抗発熱体と電気的に接続される共通給電分岐路と、
    複数の対向給電電極部を介して電源供給部と電気的に接続され、前記基板上に設けられる複数の対向電極線と、
    前記対向給電線から分岐し、前記抵抗発熱体と電気的に接続される対向給電分岐路を有し、
    前記抵抗発熱体は前記基板の短手方向で前記共通給電路と前記対向給電路に挟まれて配置され、前記分岐共通給電路と前記分岐対向給電路が長手方向に交互に前記抵抗発熱体と電気的に接続され、
    前記制御手段は前記複数の対向給電電極部各々に印加する電圧を独立して駆動することで、前記複数の対向給電電極部と電気的に接続される前記抵抗発熱体の複数の領域の発熱量を独立して制御することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の定着装置。
  10. 前記制御手段は前記第1サイズの記録材の定着処理中において、第1サイズの記録材の非通過領域を加熱するための抵抗発熱体の領域には電圧を印加しないことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の定着装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の定着装置と、記録材上に未定着トナー像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
    前記第1サイズの記録材の画像形成が終了した後に、該第1サイズの記録材よりも大きなサイズの第2サイズの記録材の画像形成を行う際は、前記端部温度検知手段の検知温度が前記第1の所定温度よりも低い第2の所定温度に達した後に、画像形成を開始することを特徴とする画像形成装置。
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