JP2005208401A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005208401A JP2005208401A JP2004015827A JP2004015827A JP2005208401A JP 2005208401 A JP2005208401 A JP 2005208401A JP 2004015827 A JP2004015827 A JP 2004015827A JP 2004015827 A JP2004015827 A JP 2004015827A JP 2005208401 A JP2005208401 A JP 2005208401A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heating element
- fixing roller
- sheets
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】 特に多数枚コピー時において、コピー物内部の度を越した加熱を防止し、またコピー物の裏汚れ,分離不良を防止し、更には両面コピー時の中間トレイでの分離不良を防止する。
【解決手段】 例えば通紙枚数が10枚を超えるような比較的多い枚数(本例では20枚)に設定された場合は、メインヒータを4秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。本例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的多くなるので、過熱を防止するため、低いデューティ比が選択されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 例えば通紙枚数が10枚を超えるような比較的多い枚数(本例では20枚)に設定された場合は、メインヒータを4秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。本例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的多くなるので、過熱を防止するため、低いデューティ比が選択されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、定着ローラと加圧ローラとを有する定着装置を備えた画像形成装置に関するものであり、より詳細には、非通紙領域に設けられた温度検知手段を用いて定着ローラの温度制御を行う画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置において、ヒータを内蔵した定着ローラと加圧ローラとを圧接させ、このローラ間に未定着トナー画像を担持した用紙を通過させて、トナーを用紙に定着させる、熱ローラ定着方式がこれまでから広く用いられている。このような熱ローラ定着方式では、ローラ対のニップ間を用紙が通過するわずかな間に、トナーを加熱溶融させる必要があるため、定着ローラの温度はトナーの結着樹脂の軟化温度より数十度程度高い温度(以下、「定着用温度」と記すことがある、一般的に140〜210℃)に制御されている。
一方、トナーの定着処理を行わない間も、定着ローラをこのような高い定着用温度に保持しておくことは、省エネルギーの観点から好ましくなかった。また、定着ローラから放散される熱で装置内温度が上昇し、耐熱性の高くない部材に悪影響を及ぼすおそれもあった。そこで、トナーの定着処理を行わないときは、定着ローラの温度を定着用温度よりも低く維持し(いわゆる待機状態)、画像形成処理が開始されたときに、定着ローラの温度を定着用温度にまで上げる温度制御が行われている。
また、省エネルギーの観点から、2つ以上のヒータを定着ローラに内蔵させて、定着ローラの表面温度を部分的に上げることができるようにし、用紙が通過する領域のローラ表面温度だけを上げて定着することも行われている。例えば、原稿位置合わせを原稿載置台中央で行う装置の場合、定着ローラの軸方向中央部を主として加熱するメインヒータと、軸方向両端部を主として加熱するサブヒータとを定着ローラに内蔵させて、用紙がタテ方向(幅の狭い方向)で搬送されるときには、メインヒータのみを点けてトナーの定着処理を行い節電を図っている。
ところで、定着ローラの表面温度を一定に維持させるために、サーミスタ温度計(以下、「サーミスタ」と略すことがある)などの温度検知手段を定着ローラ表面に取り付け、サーミスタの検知温度に基づき、定着ローラに内蔵されたヒータの入切の制御を行っている。定着ローラの表面温度を精度よく検知するには、用紙が通過する領域にサーミスタを取り付けるのがよい。
ところが、サーミスタを定着ローラ表面に取り付けると、サーミスタとの摺擦によって定着ローラ表面に傷がつき、定着ローラの離型性が低下したり、あるいはサーミスタに未定着トナーが付着し、温度検知精度が低下することがあった。そこで、このような不具合を防止するため、定着ローラにおいて用紙が通過しない通紙領域(非通紙領域)に温度検知手段を設けることが行われつつある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−311581号公報(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、上述したような従来の構成において、例えば用紙を100〜200枚程度通紙するいわゆる多数枚コピー時に、排紙トレイや中間トレイに多数のコピー物を積載した場合、コピー物の内部に定着による熱がこもりやすい。そして、用紙間の熱が限度以上にこもると、定着後のトナーの冷却固化が不充分となり、分離不良やコピー裏汚れなどが生じ易くなる。この現象は、特に両面コピーを行う場合の、中間トレイ積載時に重大な分離不良につながる。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特に多数枚コピー時において、コピー物内部の度を越した加熱を防止し、またコピー物の裏汚れ,分離不良を防止し、更には両面コピー時の中間トレイでの分離不良を防止することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ローラ軸方向の中央部を主として加熱する第1の発熱体と、ローラ軸方向の両端部を主として加熱する第2の発熱体とを内蔵した定着ローラと、この定着ローラに圧接した加圧ローラと、前記定着ローラ表面の非通紙領域に設けられた、前記定着ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知温度に基づき第1の発熱体及び第2の発熱体への通電を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検知温度が第1設定温度を維持するように前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体への通電を制御する第1状態と、前記検知温度が第1設定温度よりも高い第2設定温度を維持するように、前記第2の発熱体への通電を停止させた状態で前記第1の発熱体への通電を制御する第2状態とを備え、制御状態が第1状態から第2状態に変更されたとき、前記検知温度が第2設定温度となるまで前記検知温度に拘わらず第1の発熱体への電力の供給と供給停止とを所定のデューティ比で交互に繰り返す構成であって、前記デューティ比とは電力供給時間/供給停止時間であり、所定の枚数以下の通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比よりも、前記所定の枚数を超える通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比の方が低いことを特徴とする。
或いは、ローラ軸方向の中央部を主として加熱する第1の発熱体と、ローラ軸方向の両端部を主として加熱する第2の発熱体とを内蔵した定着ローラと、この定着ローラに圧接した加圧ローラと、前記定着ローラ表面の非通紙領域に設けられた、前記定着ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知温度に基づき第1の発熱体及び第2の発熱体への通電を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検知温度が第1設定温度を維持するように前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体への通電を制御する第1状態と、前記検知温度が第1設定温度よりも高い第2設定温度を維持するように、前記第2の発熱体への通電を停止させた状態で前記第1の発熱体への通電を制御する第2状態とを備え、装置の電源スイッチが入れられてから前記検知温度が第1設定温度に達していない段階で制御状態が第2状態とされたとき、前記検知温度が第2設定温度となるまで前記検知温度に拘わらず第1の発熱体への電力の供給と供給停止とを所定のデューティ比で交互に繰り返す構成であって、前記デューティ比とは電力供給時間/供給停止時間であり、所定の枚数以下の通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比よりも、前記所定の枚数を超える通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比の方が低いことを特徴とする。
また、前記所定の枚数は10枚及び/又は100枚であることを特徴とする。
本発明によれば、特に多数枚コピー時において、コピー物内部の度を越した加熱を防止し、またコピー物の裏汚れ,分離不良を防止し、更には両面コピー時の中間トレイでの分離不良を防止することができる。
具体的には、所定の枚数以下の通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比よりも、前記所定の枚数を超える通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比の方が低い構成とすることにより、コピー積載物内部の熱の滞留を抑制し、定着直後の用紙上でトナーが接着することによるコピー汚れや分離不良を防止することができる。
本発明では、多数枚コピー時のヒータのデューティ比(オン時間/オフ時間,即ち電力供給時間/供給停止時間)を低めに設定して、コピー積載物内部の熱の滞留を抑制し、定着直後の用紙上でトナーが接着することによるコピー汚れや分離不良を防止する構成としている。
以下、本発明の画像形成装置を図に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である複写機の概略構成図である。本体ハウジング1は、上ハウジング11と、下ハウジング13と、その間に位置する連結ハウジング12とを有する。そして、上ハウジング11の上には、開閉自在に載置された原稿搬送部2が取り付けられている。
原稿搬送部2は、原稿給紙トレイ21と原稿搬送部本体22、原稿排紙トレイ23、原稿カバー24とを備える。原稿排紙トレイ23は、原稿カバー24上面の一部として一体に形成されている。原稿搬送路dの延長上の上流端に原稿給紙トレイ21が配設され、下流端に原稿排出トレイ23が配設されている。原稿搬送部本体22内の原稿搬送路dには、原稿搬送方向上流側から順に、ピックアップローラ22a、搬送ローラ対22b、レジストローラ対22c、排出ローラ対22dが設けられている。
そして、レジストローラ対22cと排出ローラ対22dの間に、画像読取り部25が設けられている。原稿給紙トレイ21に画像面を上向きにセットされた画像原稿(不図示)は、コピー開始ボタン(不図示)がオンされると、前記各ローラによって搬送路dを搬送され、途中画像読取り部25で露光部3によって画像が読みとられる。
露光部3は上ハウジング11に内蔵されている。露光部3は、露光ランプ31と反射板32、第1ミラー33、第2ミラー34、第3ミラー35、集光レンズ36、イメージセンサ(例えばライン型のCCD)37を備える。露光ランプ31と第1ミラー33は第1キャリッジ(不図示)上に搭載され、第2ミラー34、第3ミラー35は第2キャリッジ(不図示)上に搭載されている。
いわゆるシートスルー方式で原稿画像を読み取る場合には、第1キャリッジが画像読取り部25の直下に移動し、露光ランプ31からの光照射光が移動中の原稿を露光する。照射光は第1ミラー33、第2ミラー34、第3ミラー35、集光レンズ36を通じてCCD37に到達して、光電変換処理を経て電気信号となるように読み取られる。他方、原稿固定方式で原稿画像を読み取る場合には、原稿載置板26上の載置された原稿画像は、露光部3による読取走査を受けることにより、CCD37上に縮小結像され、光電変換処理を経て電気信号となるように読み取られる。
下ハウジング13内には、給紙部4と画像形成部5、定着装置6とが内蔵さている。給紙部4についてまず説明すると、下ハウジング13の下部には、用紙Pが収容された給紙カセット41が配設され、用紙Pはここからコロ42により1枚ずつ搬送路へ送り出される。また、下ハウジング13の左側下部には、開閉可態な給紙トレイ43が備えられており、ここに用紙Pを載置しておくことにより、前記と同様に用紙はコロ44により1枚ずつ搬送路へ送り出される。
次に画像形成部について説明する。画像形成部5は、感光体ドラム51と、その周囲に配設された帯電器52、光走査ユニット53、現像器54、転写ローラ55、クリーニング器56とを備える。感光体ドラム51は時計回りに回転し、まず帯電器52により、感光体ドラム51の表面は均一に帯電される。次に、光走査ユニット53から感光体ドラム51の表面にレーザ光が照射されて、画像部分又は背景部分に相当する電荷が消去され、感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。そして、現像器54によって感光体ドラム51上の静電潜像にトナーが供給され、静電潜像が顕像化する。
感光体ドラム51がさらに回転し、トナー画像が転写ローラ55と対向する位置に来たときに、それに合わせて、感光体ドラム51と転写ローラ55との間に用紙Pが搬送されて来る。このとき転写ローラ55に、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されることにより、感光体ドラム51上のトナー画像が用紙P上に転写される。感光体ドラム51上の転写されなかった残留トナーは、クリーニング器56によって感光体ドラム51上から除去される。一方、トナー画像が転写された用紙Pは、後述する定着部6に搬送され、ここでトナー画像は加熱・加圧されて用紙に定着し、排紙経路を通って排紙トレイ7a,7bに排出される。
定着装置について次に説明する。定着装置6は、定着ローラ61と加圧ローラ62とが圧接してなる。図2に定着装置6の拡大構成図を示す。定着ローラ61の非通紙領域には、定着ローラ61の表面温度の検知するためのサーミスタ(温度検知手段)63が設けられている。また、定着ローラ61にはメインヒータH1(第1の発熱体)とサブヒータH2(第2の発熱体)が内蔵されている。なお、定着ローラ61及び加圧ローラ62の具体的構成については、後段の実施例で説明する。
図3に、これらのヒータH1,H2の配熱パターン例を示す。この図から理解されるように、メインヒータH1は定着ローラ61の中央部を主として加熱し、サブヒータH2は定着ローラ61の両端部を主として加熱するように設定されている。また、メインヒータH1とサブヒータH2の両方を点灯したときには、定着ローラの軸方向の表面温度分布が一定となるように、発熱パターンが組み合わされている。
この定着装置における定着ローラ中央部の長さは約210mmとされ、A4用紙(297mm×210mm)がタテ方向に搬送されてきた場合の通紙領域と一致させてある。また、メインヒータH1とサブヒータH2の全長はどちらも310mmとされ、A4用紙がヨコ方向で搬送されてきた場合でも、その通紙領域をカバーさせてある。なお、図3において、左側が画像形成装置の正面側、右側が画像形成装置の背面側である。
図2において、サーミスタ63によって検知された定着ローラ61の表面温度は、制御部64に送られ、この検知温度に基づいてメインヒータH1とサブヒータH2の入切制御がなされる。具体的には、制御部64は、用紙の通紙領域が定着ローラ61の中央部と同じか又はそれよりも狭い場合には、サーミスタ63による検知温度が第2設定温度を維持するように、サブヒータH2への通電を停止させた状態で、メインヒータH1のみを制御する(第2状態)。一方、省エネルギーの観点から、制御部64は、画像形成処理が終了すると、第2設定温度よりも低い第1設定温度を維持するように、メインヒータH1とサブヒータH2への通電を制御する(第1状態)。
なお、用紙の通紙領域が定着ローラ61の中央部よりも広い場合には、サーミスタ63による検知温度が、第2設定温度よりも高い第3設定温度を維持するように、メインヒータH1及びサブヒータH2への通電を制御する(第3状態)。第2状態と第3状態とで定着ローラ中央部の目標温度は同じであるが、サーミスタ63による検知温度の設定温度は異なっている。これは、サーミスタ63の設置位置とヒータ加熱部との距離を考慮したものであって、定着ローラ61の中央部のみを加熱する場合には、サーミスタ63の設置位置まで伝導する熱量が少ないため、第2設定温度を第3設定温度よりも低い温度としたのである。
さて、図1及び図2に示した定着装置を用いて、以下の各実施例のように定着ローラの温度制御を行い、そのときの定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との経時変化を調べた。なお、定着ローラ中央部の表面温度はもう一つのサーミスタを用いて測定した。使用した定着ローラ61(図2を参照)は、外径37mm、肉厚1mmのアルミニウム製のローラ本体61aの表面に、厚さ25μmのPTFE層61bが形成されたものである。
加圧ローラ62は、外径20mmの鉄製の芯金62aの表面に厚さ5mmの弾性層62bが形成され、さらにその表面に厚さ50μmのPFAチューブ層62cが形成されたものである。弾性層62bはアスカC硬度が55度のシリコンゴムの発泡体である。定着ローラ61は感光体ドラム51(図1に図示)と等速の178mm/secの周速度で駆動回転し、加圧ローラ62は定着ローラ61に圧接しているので従動回転する。
図4及び図5は、実施例1における、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との経時変化、及びメイン・サブヒータのオン・オフ、定着ローラの駆動回転のオン・オフのタイミングを示す図である。ここでは待機状態(第1状態)から第2状態までの間で温度制御される場合を示している。図4は、通紙枚数が10枚に設定された場合であり、図5は、通紙枚数が20枚に設定された場合である。
まず、待機状態(第1状態)では、サーミスタの検知温度(破線で示す)が第1設定温度である165℃となるように、メイン・サブヒータがオン・オフ制御される。これにより、定着ローラ中央部の表面温度(実線で示す)は180℃前後を維持する。そして、コピーボタンがオンされると(A4用紙がタテ方向に給紙)、定着ローラ及び加圧ローラが駆動回転し、温度の低い加圧ローラに熱が奪われる結果、定着ローラの表面温度が下がり、サーミスタの検知温度は一時的に急低下する。一方、メインヒータは、サーミスタの検知温度に関係なく所定の時間間隔でオン・オフが繰り返される。
具体的には、例えば通紙枚数が10枚以下のような比較的少ない枚数に設定された場合は、図4に示すように、メインヒータを8秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。
この間に、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との温度変化のズレが解消され、これ以降メインヒータへの通電制御は、サーミスタの検知温度に基づく制御に戻り、サーミスタの検知温度は180℃前後を維持し、定着ローラ中央部の表面温度は200℃前後を維持する(第2状態)。定着動作が終了すると、待機状態(第1状態)へと戻る。図4に示した例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的少なく、過熱の心配がないので、高いデューティ比が選択されている。
また、例えば通紙枚数が10枚を超えるような比較的多い枚数(本例では20枚)に設定された場合は、図5に示すように、メインヒータを4秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。
この間に、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との温度変化のズレが解消され、これ以降メインヒータへの通電制御は、サーミスタの検知温度に基づく制御に戻り、サーミスタの検知温度は180℃前後を維持し、定着ローラ中央部の表面温度は200℃前後を維持する(第2状態)。定着動作が終了すると、待機状態(第1状態)へと戻る。図5に示した例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的多くなるので、過熱を防止するため、低いデューティ比が選択されている。
本実施例において、通紙枚数が20枚に設定された場合、低いデューティ比(メインヒータ4秒間オン、2秒間オフ)で第1設定温度から第2設定温度に上げる途中の、例えば1枚目から10枚目の定着不十分な出力画像に対しては、定着部通過後の胴内排紙部或いは両面コピー時の中間トレイでの、多枚数の用紙による後加熱によって、高品質に定着させることができる。このことは、以下の実施例においても同様である。
また、例えば通紙枚数が100枚を超えるような多数枚に設定された場合には、用紙の過熱を防止するために、更に低いデューティ比(例えばメインヒータ2秒間オン、2秒間オフ)で第1設定温度から第2設定温度に上げるといったように、設定枚数に対応したデューティ比にすることが可能である。また、これに加えて、更に用紙の過熱を防止させるために、第2設定温度を下げることも可能である。このことは、以下の実施例においても同様である。
図6及び図7は、実施例2における、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との経時変化、及びメイン・サブヒータのオン・オフ、定着ローラの駆動回転のオン・オフのタイミングを示す図である。ここでは実施例1と同じ装置と同じ定着条件にて、複写機のメイン電源がオンされてからサーミスタの検知温度が待機温度(第1設定温度)になるまでの間にコピーボタンがオンされた場合を示している。図6は、通紙枚数が10枚に設定された場合であり、図7は、通紙枚数が20枚に設定された場合である。
複写機のメイン電源がオンされると、メインヒータ及びサブヒータがオンとなり、定着ローラ中央部の表面温度及びサーミスタの検知温度は上昇する。そして、サーミスタの検知温度が第1設定温度(165℃)に達していない段階で、コピーボタンがオンされると(A4用紙がタテ方向に給紙)、サブヒータはオフとなり、メインヒータはサーミスタの検知温度に関係なく、所定の時間間隔でオン・オフが繰り返される。
具体的には、例えば通紙枚数が10枚以下のような比較的少ない枚数に設定された場合は、図6に示すように、メインヒータを8秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。
この間に、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との温度変化のズレが解消され、これ以降メインヒータへの通電制御は、サーミスタの検知温度に基づく制御に戻り、サーミスタの検知温度は180℃前後を維持し、定着ローラ中央部の表面温度は200℃前後を維持する(第2状態)。定着動作が終了すると、待機状態(第1状態)となる。図6に示した例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的少なく、過熱の心配がないので、高いデューティ比が選択されている。
また、例えば通紙枚数が10枚を超えるような比較的多い枚数(本例では20枚)に設定された場合は、図7に示すように、メインヒータを4秒間オンした後、2秒間オフする通電形式を繰り返す。これによって定着ローラ中央部の表面温度は200℃まで徐々に上昇する。メインヒータのこのオン・オフの繰り返しは、サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃に達するまで行われる。
この間に、定着ローラ中央部の表面温度とサーミスタの検知温度との温度変化のズレが解消され、これ以降メインヒータへの通電制御は、サーミスタの検知温度に基づく制御に戻り、サーミスタの検知温度は180℃前後を維持し、定着ローラ中央部の表面温度は200℃前後を維持する(第2状態)。定着動作が終了すると、待機状態(第1状態)となる。図7に示した例の場合、定着後のコピー積載物内部の熱の滞留が比較的多くなるので、過熱を防止するため、低いデューティ比が選択されている。
なお、図8は、定着ローラの軸方向の表面温度を示す図である。同図では横軸に定着ローラの軸方向位置を取っており、縦軸に温度を取っている。また、同図(a)は待機状態(第1状態)を示しており、同図(b)は第2状態(コピー時温度安定状態)を示している。これらの図に示すように、定常状態では定着ローラ中央部から端部までの温度曲線は一定している。
従って、同図(a)の場合、定着ローラ端部の非通紙領域に位置するサーミスタの検知温度が第1設定温度である165℃となるように、メイン・サブヒータをオン・オフ制御することにより、定着ローラ中央部の表面温度を180℃前後に維持することができる。また、同図(b)の場合、前記サーミスタの検知温度が第2設定温度である180℃となるように、メインヒータをオン・オフ制御することにより、定着ローラ中央部の表面温度を200℃前後に維持することができる。
本発明は、複写機に限らず、ファクシミリやプリンタ等、定着ローラと加圧ローラとを有する定着装置を備えた画像形成装置全般に適用可能である。
H1 メインヒータ(第1の発熱体)
H2 サブヒータ(第2の発熱体)
61 定着ローラ
62 加圧ローラ
63 サーミスタ(温度検知手段)
64 制御部
H2 サブヒータ(第2の発熱体)
61 定着ローラ
62 加圧ローラ
63 サーミスタ(温度検知手段)
64 制御部
Claims (3)
- ローラ軸方向の中央部を主として加熱する第1の発熱体と、ローラ軸方向の両端部を主として加熱する第2の発熱体とを内蔵した定着ローラと、この定着ローラに圧接した加圧ローラと、前記定着ローラ表面の非通紙領域に設けられた、前記定着ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知温度に基づき第1の発熱体及び第2の発熱体への通電を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記検知温度が第1設定温度を維持するように前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体への通電を制御する第1状態と、前記検知温度が第1設定温度よりも高い第2設定温度を維持するように、前記第2の発熱体への通電を停止させた状態で前記第1の発熱体への通電を制御する第2状態とを備え、
制御状態が第1状態から第2状態に変更されたとき、前記検知温度が第2設定温度となるまで前記検知温度に拘わらず第1の発熱体への電力の供給と供給停止とを所定のデューティ比で交互に繰り返す画像形成装置であって、
前記デューティ比とは電力供給時間/供給停止時間であり、所定の枚数以下の通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比よりも、前記所定の枚数を超える通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比の方が低いことを特徴とする画像形成装置。 - ローラ軸方向の中央部を主として加熱する第1の発熱体と、ローラ軸方向の両端部を主として加熱する第2の発熱体とを内蔵した定着ローラと、この定着ローラに圧接した加圧ローラと、前記定着ローラ表面の非通紙領域に設けられた、前記定着ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段による検知温度に基づき第1の発熱体及び第2の発熱体への通電を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記検知温度が第1設定温度を維持するように前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体への通電を制御する第1状態と、前記検知温度が第1設定温度よりも高い第2設定温度を維持するように、前記第2の発熱体への通電を停止させた状態で前記第1の発熱体への通電を制御する第2状態とを備え、
装置の電源スイッチが入れられてから前記検知温度が第1設定温度に達していない段階で制御状態が第2状態とされたとき、前記検知温度が第2設定温度となるまで前記検知温度に拘わらず第1の発熱体への電力の供給と供給停止とを所定のデューティ比で交互に繰り返す画像形成装置であって、
前記デューティ比とは電力供給時間/供給停止時間であり、所定の枚数以下の通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比よりも、前記所定の枚数を超える通紙枚数が設定されたときに選択されるデューティ比の方が低いことを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の枚数は10枚及び/又は100枚であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004015827A JP2005208401A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004015827A JP2005208401A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005208401A true JP2005208401A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34901179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004015827A Withdrawn JP2005208401A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005208401A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8032070B2 (en) * | 2007-08-17 | 2011-10-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus and double-sided printing method for image forming apparatus |
-
2004
- 2004-01-23 JP JP2004015827A patent/JP2005208401A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8032070B2 (en) * | 2007-08-17 | 2011-10-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus and double-sided printing method for image forming apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9599938B2 (en) | Image forming apparatus and image forming method for controlling a primary heating and a secondary heating of a fixing device | |
JP5173464B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7546051B2 (en) | Fixing apparatus and image processing apparatus | |
US9274465B2 (en) | Image forming apparatus with a heater controller and image forming method to control heating | |
JP2003302862A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7229461B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2007047390A (ja) | 定着装置 | |
JP4673102B2 (ja) | 像加熱装置、及びその像加熱装置に用いられるヒータ | |
JP2010134389A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2017138431A (ja) | 定着装置 | |
JP2005208401A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3741684B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4128087B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3763815B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4181395B2 (ja) | 定着装置とそれを備えた画像形成装置 | |
JP3739355B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3759102B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007058249A (ja) | 定着装置 | |
JP2005227420A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001209266A (ja) | 定着装置 | |
JPH10198215A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4235301B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2004226780A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1184935A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5496644B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061226 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070807 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |