JP5496644B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軽減するように構成された定着装置及び画像形成装置に関する。
一般に、複写機、レーザービームプリンター、ファクシミリ等の画像形成装置などの各種装置において、熱及び圧力を付与することによって記録媒体材上に現像剤像を定着させる定着装置が広く用いられる。そのような定着装置において、近年、エネルギーの利用効率を高めるべく、定着装置の加熱部材の熱容量を小さくして当該加熱部材を定着動作可能温度まで上昇させるまでのエネルギー(電力)を小さくするようにした定着装置が数多く提案され実用化されている。このような定着装置では、加熱部材の熱容量を小さくしているために長手方向の熱伝導性が低下し、長手方向のうちのシート状記録媒体が通過する、いわゆる通紙領域と通過しない非通紙領域との温度差が大きくなって非通紙領域の温度が上昇して加熱部材の表面に形成されている高離型性層(一般にはPFA、PTFE等のフッ素樹脂層あるいはSiゴム層)が熱劣化してしまうというおそれがあるため、最大幅のシート状記録媒体に対して小幅のシート状記録媒体(以下「小サイズ紙」という。)を連続して画像形成する際に、シート状記録媒体の通過間隔を広げて温度がある程度均一化されてから次のシート状記録媒体を定着するようにしたものが実用化されている。
ところが、このような定着装置においても、画像形成装置本体の動作時間が長くなって画像形成動作の効率を低下させるとともにエネルギーが余分に消費してしまうという問題がある。そのため、放熱部材を加圧部材に当接させて、記録媒体の通紙領域と非通紙領域の温度不均一を解消させるようにした定着装置が従来から提案されている。この定着装置では、例えば、本発明の実施形態を表した図3のような回転体からなる放熱部材118fが用いられている。放熱部材118fは、当該放熱部材118fの交換性を考慮して、前記加熱部材118cと加圧部材118dとのニップ部に対して加圧部材118dの回転方向(矢印方向)下流側である排紙側付近に配置されている。
しかしながら、そのようにニップ部の下流位置に放熱部材118fを配置すると、定着動作にともなって発生する微量なオフセット現像剤が、加熱回転部材118cから加圧部材118dを介して放熱部材118fへ付着する傾向が生じ、定着動作の繰り返しによってオフセット現像剤及び記録媒体から発生した紙粉が放熱部材118fに蓄積していくこととなる。そして、その蓄積した現像剤及び紙粉によって、放熱部材118fの熱均一化の作用が弱められてしまい、定着装置の壁等に接触して負荷抵抗が増大することとなって定期的に清掃や交換が必要となる。
特開2006−69546号公報
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、放熱部材への現像剤及び紙粉の付着を軽減して放熱部材の定期的な清掃や交換を不要とすることができるようにした定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、加熱する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材と、前記加圧部材に接触して前記加圧部材を放熱する放熱部材と、を有し、前記放熱部材に電圧を印加する電圧印加手段によって、前記現像剤の電荷と同極性の電圧を前記放熱部材に印加することで放熱部材への現像剤の付着が軽減される。
また、本発明においては、前記加圧部材に前記現像剤の電荷と同極性の電圧が印加されたものであって、前記加圧部材に印加される電圧が、前記放熱部材に印加される電圧と同一若しくは低くなるように設定することで、更に放熱部材への現像剤の付着が軽減される。
また、本発明においては、前記加熱部材及び/又は前記加圧部材は、前記記録媒体よりも離型性が高く、前記放熱部材よりも離型性が低いことで、放熱部材への現像剤の付着がさらに軽減されるようになっている。
また、本発明においては、前記放熱部材を冷却する冷却装置と、前記放熱部材の温度を検知する温度検知手段と、を備え、前記温度検出手段によって、前記放熱部材の温度が前記現像剤のガラス転移温度以上と検知した場合、前記冷却装置によって前記放熱部材を冷却することから、放熱部材への現像剤の付着がさらに軽減される。
以上のように本発明は、記録媒体上の現像剤を定着させる加圧部材に圧接させた放熱部材に現像剤の電荷と同極性のクリーニングバイアスを印加して、クリーニングバイアスの作用で放熱部材への現像剤の付着を軽減することにより、放熱部材に放熱効果のみをもたせることとし、現像剤を回収するタイプの放熱ローラの課題である放熱部材からの現像剤の飛散や逆流を抑制して、放熱部材の定期交換を不用とすることに加えて、記録媒体に加圧部材上の現像剤を優先して付着させることが出来、簡易な構成で、定着装置及び画像形成装置の信頼性を高めることが出来る。
本発明を適用する画像形成装置の一例としての複写機における全体構成の概略を表した縦断面説明図である。 図1に示された複写機に用いられている画像形成制御部の構成例を表したブロック図である。 図1に示された複写機に用いられている定着装置の内部構造を模式的に表した縦断面説明図である。 図3に示された定着装置に対する本発明の実施形態にかかるクリーニングバイアス印加回路を模式的に表した縦断面説明図である。 図4に示されたクリーニングバイアス印加回路におけるバイアス印加タイミングを表したフロー図である。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置を模式的に表した縦断面説明図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる定着装置を模式的に表した縦断面説明図である。
以下、画像形成装置としての複写機に本発明を適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、本発明を適用した複写機の全体構成は、図1に示されているように、画像形成装置本体Aの各部に、スキャナ部B、画像形成部C及びシートデッキDを備えたものとなっている。そして、上記画像形成装置本体Aの上部に、ブック原稿の画像情報を読み取る画像読取手段であるスキャナ部Bが配置されているとともに、その画像形成装置本体Aの下部には画像形成手段となる画像形成部Cが設けられ、さらにその画像形成部Cの下部側にシートデッキDが組み付けられている。
上述したスキャナ部Bは、走査系光源201、プラテンガラス202、画像形成装置本体Aに対して開閉可能な原稿圧板203、ミラー204、受光素子(光電変換素子)205、及び画像処理部などの各部から構成されている。そして、前記プラテンガラス202上に、本や記録紙等からなるブック原稿又はシート状原稿などを原稿面を下向きにして載置して原稿圧板203により背面を押圧して静止状態にセットし、読取スタートキーを押すと、走査系光源201がプラテンガラス202の下部を矢印方向に走査して原稿面の画像情報を読み取る。
走査系光源201により読み取られた原稿の画像情報は画像処理部で処理され、電気信号に変換されて、画像形成部Cのレーザスキャナ111に伝送される。ここで、画像形成装置本体Aは、画像形成部Cのレーザスキャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写機として機能し、外部装置(コンピュータ)の出力信号を入力すればプリンタとして機能する。また、画像形成装置本体Aは、他のファクシミリ装置からの信号を受信したり、画像処理部の信号を他のファクシミリ装置に送信したりすれば、ファクシミリ装置としても機能する。
一方、上述した画像形成部Cの下部には給紙手段を構成する給紙トレイ1が装着されている。すなわち、その給紙トレイ1は、下段給紙トレイ1aと上段給紙トレイ1bの2個で1つの給紙手段としの給紙ユニットを構成しており、本実施形態では、2つの給紙ユニットU1及びU2による計4個の給紙トレイが装着可能になされている。そして、上方側に配置された1つの給紙ユニットU1は、前記画像形成装置本体Aに対して着脱可能に取り付けられ、下方側の給紙ユニットU2は、シートデッキDに対して着脱可能に取り付けられている。
このような下段給紙トレイ1a及び上段給紙トレイ1bの内部に収容されたカット紙などのシート状記録媒体は、同じく給紙手段を構成しているピックアップローラ3により繰り出され、フィードローラ4とリタードローラ5との協動作用により1枚ずつ分離・給送された後、搬送ローラ104、105によってレジストローラ106まで搬送され、該レジストローラ106によって後述する画像形成動作に同期するようにして画像形成部Cへと給送される。また、前述した給紙トレイ1とは別の給紙手段として、手差しトレイ6が画像形成装置本体Aの側面に配置されており、手差しトレイ6上のシートSは手差し給紙ローラ7により、レジストローラ106へと繰り出される。
また、前記画像形成部Cは、電子写真感光ドラム112、画像書き込み光学系113、帯電ローラ116、現像器114及び転写帯電器115等を備えた構成になされている。そして、帯電ローラ116により一様に帯電された感光体ドラム112の表面に、レーザスキャナ111から射出された画像情報に対応するレーザ光が画像書き込み光学系113により走査されて静電潜像が形成され、その静電潜像が現像器114により現像されることにより現像剤像が形成される。その感光体ドラム112上の現像剤像は、当該感光体ドラム112の回転に同期して上記レジストローラ106から送り出されたシート状記録媒体(用紙)の第1面に、転写帯電器115が配置された転写部で転写されるようになっている。
ここで、図中の符号117は、上述したようにして現像剤像を形成されたシート状記録媒体を搬送する搬送部を示し、また符号118及び119は、定着装置及び排出ローラをそれぞれ示している。上記搬送部117は、現像剤像を形成されたシート状記録媒体(記録用紙)を搬送可能とする構成になされていて、現像剤像を形成されたシート状記録媒体は、上記搬送部117により定着装置118に搬送され、そこで加熱及び加圧が行われることによって現像剤像が表面に定着された後に、排出ローラ119の搬送作用で排出トレイ120に向かって排出されてそこに積載される構成になされている。このように、図1に示された画像形成装置としての複写機は、本発明にかかる定着装置118を画像形成部Cに備えたものである。
また、シート状記録媒体(記録用紙)の両面に画像を記録する場合には、上述した定着装置118から排出されたシート状記録媒体の後端が前記排出ローラ119の直前の分岐点207を通過した時点で上記排出ローラ119が逆転方向に回転駆動される。それによって上記シート状記録媒体は両面トレイ121上に一旦載置され、その後に搬送ローラ104、105により搬送されてレジストローラ106に到達し、その反転されたシート状記録媒体の裏面(第2面)に上述と同様にして画像が形成された後、トレイ120に排出・積載される構成になされている。
このとき、上述した画像形成動作を行う各部は、例えば図2に示されているような画像形成制御部により制御される。本実施形態における画像形成制御部は、概略、画像形成動作に必要な各種の制御プログラムを記憶したROM301と、画像形成動作に関する各種データを記憶する不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有して各種制御プログラムを実行することにより画像形成装置の全体の動作を司るCPU(中央演算装置)302と、を備えている。前記CPU302は、所定のインターフェース(I/O)を介して画像形成動作に関与する、例えば画像形成制御、定着温度制御、及び高圧制御等を含む各種のアクチュエータ303にバス接続されている。
ここで、本実施形態における定着装置118は、加圧部材駆動型のフィルム加熱方式を採用した加熱装置により構成されたものであって、特に図3に示されているように、周知構造のヒーターステー118aに保持されたフィルムガイド118bに、移動加熱部材としてのエンドレス耐熱性フィルム体(以下定着フィルムと呼ぶ)118cが装着されている。上記移動加熱部材としての定着フィルム118cの図示下面側には、加圧部材としての加圧ローラ118dが接触配置されており、その定着フィルム118cと加圧ローラ118dとが接触配置された部位に定着ニップ部が形成されている。そして、その定着ニップ部の上方側には、上述した定着フィルム118cを介して加熱部材としてのヒーター118eがフィルムガイド118bに保持されるようにして配置されており、当該ヒーター(加熱部材)118eからの発熱作用、及びそのヒーター118eに圧接された加圧ローラ(加圧部材)118dの加圧作用によって、前記定着ニップ部内に入り口ガイド305を通して挿通されたシート状記録媒体上の現像剤を定着させるようにしている。
このとき、本実施形態における加熱部材としてのヒーター118eには、厚さ1mmのAL2O3〈アルミナ〉基板に、Agの発熱抵抗体を所定の幅・厚みにスクリーン印刷して表面に保護用のガラスをコートしたものが採用されており、フィルムガイド118bに接着固定されている。また、上述した定着フィルム118cとしては、直径30mmで、厚さ約100μmのポリイミド樹脂に約10μmのフッ素コートを施したものが用いられており、加圧ローラ118dとの従動回転により回転するようになっている。
また、加圧部材を構成する加圧ローラ118dには、金属芯金に弾性層を設けて表層に高離型性層を有するものが用いられているが、本実施形態では、金属芯金として直径20mm〈φ20mm〉の鉄芯金が採用されているとともに、その鉄芯金に直径30mm〈φ30mm〉のASKER−C硬度で60度の導電性シリコンゴム層が設けられており、表面に約50μmのPFAチューブを設けた構成になされている。そして、この加圧ローラ118dは、付勢手段(不図示)により、定着フィルム118cを介してヒーター118eに所定の圧力を持って当接されていて、上述したように定着フィルム118cとの間に定着ニップを構成している。また、この加圧ローラ118dの鉄芯金は、ギアを介してモーターで駆動されるように構成されており、当該加圧ローラ118dの回転駆動力によって定着フィルム118ccを環状に従動移動させてシート状記録媒体の搬送を行うように構成されている。
一方、放熱部材としての放熱ローラ118fとしては、アルミナ(AL)、銅(CU)などの良熱伝導性の材料が用いられているが、本実施形態における熱伝導体からなる放熱ローラ(放熱部材)118fには、直径10mm〈φ10mm〉のALの金属ローラが用いられている。この放熱ローラ118fは、上述した加圧ローラ118dの軸方向全長にわたって付勢手段(不図示)によって当接されていて、加圧ローラ118dの回転に伴って従動回転するように構成されている。
そして、画像形成手段(不図示)により、表面に未定着画像として現像剤像を形成されたシート状記録媒体が入り口ガイド305に沿って定着ニップに搬送され、所定の熱及び圧力が加えられて現像剤像が表面に定着された後、画像形成装置本体(不図示)外部に排出されるようになっている。
ここで、本実施形態においては、加圧ローラ(加圧部材)118d上に残った現像剤を付着させないために放熱ローラ(放熱部材)118fに対して、現像剤の電荷と同極性の電圧、すなわち現像剤電荷と同極性のクリーニングバイアスが印加されている。本実施の形態における現像剤の極性はマイナスであることから、放熱ローラ118fに印加するクリーニングバイアスもマイナス極性で印加されるようにしている。そして、そのようなクリーニングバイアスの電界作用により、加圧ローラ118d上に残った現像剤が放熱ローラ118fで回収されないようにして、シート状記録媒体(紙)の裏面に現像剤を微量ずつ回収させる構成としている。
すなわち、その放熱ローラ(放熱部材)118fに対する現像剤と同極性のクリーニングバイアスは、図4に示すような高圧電源118gから供給されている。つまり、このクリーニングバイアスは、前記放熱部材としての放熱ローラ118fに電圧を印加する電圧印加手段を構成するものであって、当該クリーニングバイアスの電界作用によって放熱ローラ118fの表面を現像剤と同極性として現像剤の付着を軽減するとともに、加圧ローラ118d上に付着した現像剤の電荷(マイナス)を増大させて、シート状記録媒体に付着し易くしている。本実施の形態では、シート状記録媒体の紙裏面(図4の下面)における電荷が、未定着現像剤(マイナス)をシート状記録媒体上に保持するためプラスであることから、加圧ローラ118d上の現像剤の極性をよりマイナス傾向にすることによってシート状記録媒体(紙)へ現像剤をより付着しやすくしている。
このような放熱ローラ(放熱部材)118fに対するクリーニングバイアスの印加は、例えば図5のようなタイミングで行われる。すなわち、画像形成動作(コピー動作)がスタートしてから(ステップa)、温調が開始されてから(ステップb)、給紙によるレジセンサーがオンになされた後に(ステップc)、定着装置の前回転が開始された時に放熱ローラ(放熱部材)118fにクリーニングバイアスが印加される(ステップd)。そして、画像形成が行われてから(ステップe)、定着動作が実行された後において(ステップf)、排紙によりレジセンサーがオフになされてから(ステップg)、定着装置の後回転が行われる際に放熱ローラ(放熱部材)118fに対するクリーニングバイアスの印加がオフされ(ステップh)、終了される(ステップi)。
次に、このような実施形態における作用・効果を、実施例を通して説明する。
[実施例1]
後述する内容の実施例1において、5%原稿にてコピー耐久試験を行った際に放熱ローラ(放熱部材)118fに回収される現像剤の堆積量は、次の表1に示されているようになった。
Figure 0005496644
すなわち、表1中のプロット[1]は、放熱ローラ(放熱部材)118fにバイアスを印加しない場合のものであり、プロット[2]は、放熱ローラ118fにクリーニングバイアスを−500Vで印加した場合である。また、プロット[3]は、放熱ローラ118fにクリーニングバイアスを−1000Vで印加した場合のものである。本表1から明らかなように、放熱ローラ118fに−1000V印加した場合には、印加しない場合に比して、放熱ローラ118fへ回収する現像剤が約50%削減され、当該放熱ローラ118fが延命されること現像剤る。なお、放熱ローラ118fに回収されなかった現像剤は、上述したようにシート状記録媒体(紙)の裏面で微量ずつ回収される。
[実施例2]
上述した実施形態にかかる定着装置において、未定着の現像剤をのせたシート状記録媒体が定着フィルム118cと加圧ローラ118dに狭持搬送途中においてジャム状態になると、定着フィルム118c上および加圧ローラ表面に未定着の現像剤が付着すること現像剤る。そのため実施例2では、シート状記録媒体を狭持搬送してクリーニングペーパーとして利用し、定着フィルム118c上および加圧ローラ118d表面に付着した未定着の現像剤の清掃をシート状記録媒体で行うようにしており、定着フィルム118c及び加圧ローラ118dに付着した現像剤は、シート状記録媒体(クリーニングペーパー)に付着してクリーニングが行われる。
そして、このようにしてクリーニングを行う際に、放熱ローラ(放熱部材)118fに印加するクリーニングバイアスが現像剤と同極性のクリーニングバイアスが印加されることによって、加圧ローラ118d上に付着した現像剤の電荷(マイナス)を増大させ、シート状記録媒体に付着し易くする。本実施形態では、シート状記録媒体(紙)の紙裏電荷は未定着現像剤(マイナス)をシート状記録媒体上に保持するためにプラスであることから、加圧ローラ118d上の現像剤の極性をよりマイナス傾向にすることによってシート状記録媒体に現像剤がより付着し易くなってクリーニング効果が増大する。
なお、上述したシート状記録媒体(クリーニングペーパー)への現像剤を付着し易くするために、そのシート状記録媒体(クリーニングペーパー)にあらかじめ現像剤を印字したり、シート状記録媒体(クリーニングペーパー)を通紙する際に回転停止を繰り返しながらシート状記録媒体を搬送する方法が従来から提案されているが、それを本実施例と併用することとすれば、クリーニング効果が増大することとなる。
[実施例3]
次の実施例3では、加圧部材としての加圧ローラ118dにも、現像剤である現像剤の電荷と同極性のクリーニングバイアスを印加するようにしている。そして、その加圧ローラ(加圧部材)118dに印加されるクリーニングバイアスは、上述した放熱ローラ(放熱部材)118fに印加されるクリーニングバイアスと同一若しくは低くなるように設定されている。
より具体的には、上述した実施形態にかかる定着装置において、加圧ローラ118dと放熱ローラ118fの電位(現像剤と同極性)順序を、
(高い)放熱ローラ≧加圧ローラ(低い)
とするように、放熱ローラ118fにかける電圧を−1KV(マイナス1kV)とするものであって、そのように放熱ローラ118fに−1KV印加した際の加圧ローラ118dの電位が約−500〜−1000Vとなるため、上述したような電位順序とすることが可能となる。
[実施例4]
また、実施例4では、シート状記録媒体、ヒーター(加熱部材)118e若しくは加圧ローラ(加圧部材)118d、放熱ローラ(放熱部材)118fに、現像剤に対する離型性を付与している。そして、それらの各部材に付与された離型性の大きさが、シート状記録媒体、ヒーター(加熱部材)118e若しくは加圧ローラ(加圧部材)118d、放熱ローラ(放熱部材)118fの順序に大きくなるように設定されている。すなわち、前述した実施形態にかかる定着装置において、シート状記録媒体、加熱ローラ118c若しくは加圧ローラ118d、放熱ローラ118fの現像剤に対する離型性の順序を、
(離型性悪い)シート状記録媒体<加熱ローラ、加圧ローラ≦放熱ローラ(離型性良い)
とするように表層材の選定もしくは表面粗さの規定を行っている。
このような表層材の選定を行う場合にあたっては、フッ素樹脂の混合割合により離型性の順位を、例えば次のようにする。
1)放熱ローラ PFAコート
2)加圧ローラ フッ素樹脂A+フッ素樹脂B (9:1)
また、表面粗さ規定の場合は、例えば次のようにする。
(表面粗さ小さい)放熱ローラ≦加圧ローラ<シート状記録媒体(表面粗さ大きい)
このような実施例4において、5%原稿にてコピー耐久試験を行った際に放熱ローラ118fに回収される現像剤の堆積量は、次の表2に示されているようになった。
Figure 0005496644

すなわち、表2中のプロット[4]は、放熱ローラ(放熱部材)118fにフッ素コートを行い現像剤に対する離型性の順序を、
(悪い)シート状記録媒体<加熱ローラ、加圧ローラ≦放熱ローラ(良い)
に設定した状態で、クリーニングバイアスを−1000V印加した場合のものである。
このようにすれば、初期状態における放熱ローラ(放熱部材)118fの現像剤回収量と比較して約30%の回収量であり、放熱ローラ118fの延命が可能となる。放熱ローラ118fに回収しなかった現像剤は、上記のとおりシート状記録媒体(紙)の裏面で微量ずつ回収される。
[実施例5]
さらに実施例5では、図6に示されているように、上述した実施形態における放熱ローラ(放熱部材)118fに温度検知素子312が付設されているとともに、放熱ローラ冷却ファン311が追加されている。そして、放熱ローラ118fの温度を、現像剤の転移温度以下になるように制御することによって当該放熱ローラ118fへの現像剤の付着を軽減するようにしている。本実施例5の場合における現像剤のガラス転移点は90℃であり、前記放熱ローラ118fの温度を温度検知手段により測定し、90℃以上の場合には、冷却ファン311により放熱ローラ118fのみを冷却して現像剤の付着を軽減するようにしている。
この実施例5は、前述した実施例1、実施例2、実施例3、実施例4のいずれか、若しくは全てと同時に実施することにより現像剤の付着を軽減している。上述した実施例4に関する表2に、放熱ローラ118fに回収される現像剤の堆積量を示す。すなわち、プロット[5]は、実施例4とともに実施したものであって、フッ素コートが施された放熱ローラ(放熱部材)118fに、クリーニングバイアスとして−1000Vを印加するとともに、当該放熱ローラ118fを現像剤の軟化点以下に温調している。
この場合には、初期状態における放熱ローラ118fへの現像剤回収量と比較して、約14%と回収量現像剤り、当該放熱ローラ118fの延命が可能現像剤る。放熱ローラ118fに回収しなかった現像剤は、上述したとおりシート状記録媒体(紙)の裏面で微量ずつ回収される。
[実施例6]
さらに実施例6は、上述した実施形態における放熱ローラ(放熱部材)118fに、非接触のクリーニング部材を追加したものであって、図7に示されているように、放熱ローラ118f上に付着した現像剤を、非接触の磁性マグネットロール313で回収する構成になされている。その磁性マグネットロール313には、一定距離(500μm)離れた場所に表層をフッ素樹脂でコーティングしたスクレーパー314が付設されており、そのスクレーパー314の底面に、スクレープした現像剤及び紙粉だまりを保管するスペース(図示省略)が設けられている。
この実施例6では、上述した実施例4,5と同様に、放熱ローラ118fに回収される現像剤の堆積量が表2示されている。すなわち表2中のプロット[6]は、上述した実施例5の状態、つまりフッ素コートされた放熱ローラ(放熱部材)118fにクリーニングバイアスとして−1000Vを印加するとともに、当該放熱ローラ118fを現像剤の軟化点以下に温調し、かつその放熱ローラ118fの清掃手段として、非接触のクリーニング部材(磁性マグネットロール)313を設置している。
なお、図7には、放熱ローラ118fの表面上に現像剤がない状態が示されているが、放熱ローラ118fに回収されなかった現像剤は、前述した通りシート状記録媒体(紙)の裏面で微量ずつ回収させることによって定着器内への蓄積が回避されるようになっている。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態は、薄膜フィルムを用いたオンデマンド定着措置を例にとって説明したものであるが、他の形式の定着装置においても本発明は同様に適用することができる。
さらに、上述した本実施形態は、デジタル複写機に本発明を適用したものであるが、プリンタやファクシミリなどの他の画像形成装置や、その他の種々の装置に対しても本発明は同様に適用することができるものである。
以上述べたように本発明にかかる定着装置及びそれを備えた画像形成装置は、プリンタや複写機などの多種多様な画像形成装置等の各種装置に対して広く適用することが可能である。
A 画像形成装置本体
B 画像読取スキャナ
C 画像形成部
D シート状シート状シート状記録媒体(記録用紙)デッキ
N 定着領域
P シート状シート状記録媒体(記録用紙)
112 感光ドラム
115 転写ローラ
118 定着装置
118a ヒーターステー
118b フィルムガイド
118c 定着フィルム(エンドレス耐熱性フィルム体)
118d 加圧ローラ(加圧部材)
118e ヒーター(加熱部材)
118g 高圧電源
301 ROM(画像形成制御部)
302 CPU(中央演算装置)
303 アクチュエータ
305 入り口ガイド
311 冷却ファン
312 温度検知素子
313 非接触クリーニング部材(磁性マグネットロール)
314 スクレーパー

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体表面を帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記潜像形成装置により形成された静電潜像を現像剤によって可視像化する現像装置と、
    前記像担持体上の可視像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記記録媒体に転写された転写像を熱定着させる定着装置と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記定着装置は、記録媒体を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に圧接する加圧部材と、
    前記加圧部材に接触して前記加圧部材を放熱する放熱部材と、を有し、
    前記放熱部材は電圧印加手段によって電圧を印加されており、印加される電圧は記録媒体に転写された現像剤の電荷と同極性の電圧であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記加圧部材には記録媒体に転写された現像剤の電荷と同極性の電圧が印加されており、 前記加圧部材に印加される電圧が、前記放熱部材に印加される電圧と同一若しくは低くなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記放熱部材の現像剤の離型性は、前記加圧部材の現像剤の離型性よりも高いことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記放熱部材を冷却する冷却装置と、
    前記放熱部材の温度を検知する温度検知手段と、を備え、
    前記温度検出手段によって、前記放熱部材の温度が前記現像剤のガラス転移温度以上と検知したときは、前記冷却装置によって前記放熱部材を冷却することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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