JP2005031550A - 定着装置の通紙制御方法 - Google Patents

定着装置の通紙制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005031550A
JP2005031550A JP2003273021A JP2003273021A JP2005031550A JP 2005031550 A JP2005031550 A JP 2005031550A JP 2003273021 A JP2003273021 A JP 2003273021A JP 2003273021 A JP2003273021 A JP 2003273021A JP 2005031550 A JP2005031550 A JP 2005031550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
heating roller
image forming
fixing
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003273021A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Moriyama
弘一 森山
Motoaki Okitsu
元章 沖津
Hiroaki Hori
裕明 堀
Tatsuya Shinkawa
達也 新川
Hideki Goto
英樹 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003273021A priority Critical patent/JP2005031550A/ja
Publication of JP2005031550A publication Critical patent/JP2005031550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】小サイズの画像形成用紙の通紙直後に不均一化している加熱ローラの軸線方向での表面温度が迅速にかつ効率よく均一化されるようにし、小サイズの画像形成用紙の通紙直後の大サイズの画像形成用紙の定着不良を確実に解消しつつ、画像形成効率の向上およびユーザに対する待機時間の強要を不要にすることができる定着装置の通紙制御方法を提供する。
【解決手段】加熱ローラの軸線方向中央位置および側端部位置でそれぞれ表面温度を検出する2つのサーミスタを具備し、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に大サイズのA4サイズの画像形成用紙の画像形成要求がなされたとき、各サーミスタにより検出された加熱ローラの軸線方向での表面温度に所定の定着許容温度を超えかつ定着上限温度と定着下限温度との間でのバラツキが発生していれば、定着装置に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りとするように制御している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、プリンタおよびファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に適用される定着装置において、その加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し通紙される用紙の通紙制御方法に関し、詳しくは、小サイズ用紙の通紙直後における加熱ローラの軸線方向での表面温度の不均一性による大サイズ用紙の定着不良を防止する対策に係わる。
近年、複写機、プリンタおよびファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置においては、省電力化を目的として加熱ローラの薄肉化が開発・商品化されている。このような薄肉の加熱ローラは、ローラ自体が薄肉であるため、加熱ヒータの熱量が直接加熱ローラの表面に伝導し易くウォームアップ時間の短縮、熱応答性の改善など種々のメリットがある。
しかし、この薄肉の加熱ローラは、熱応答性が良すぎる余りに、通紙する用紙サイズによって加熱ローラの軸線方向で表面温度が不均一になることがある。例えば、通紙される用紙サイズが加熱ローラの軸線方向の長さよりも短い葉書や横送り(用紙の長手方向が用紙搬送方向と平行になる向き)されるA5サイズの用紙などの小サイズ用紙であれば、加熱ローラの小サイズ用紙が通紙される通紙領域では、小サイズ用紙の通紙によって表面温度が奪われるものの定着設定温度を保持して用紙上のトナーの定着性を確保しようとするが、加熱ローラの小サイズ用紙が通紙されない非通紙領域では、小サイズ用紙の通紙によって表面温度が奪われないために過昇温状態となり、その直後に小サイズ用紙の通紙領域から非通紙領域に跨るような大サイズ用紙が加熱ローラに対し通紙されると、その加熱ローラの小サイズ用紙の通紙領域と非通紙領域との間での表面温度の不均一性によって大サイズ用紙の定着不良を招くおそれがある。
そこで、従来より、小サイズ用紙の通紙領域に対応するように加熱ローラの中央部を加熱するメインヒータと、小サイズ用紙の非通紙領域に対応するように加熱ローラの両端部を加熱するサブヒータとの少なくとも2種類以上のヒータを加熱ローラの内部に内包し、サブヒータをONまたはOFFさせることによって、加熱ローラと加圧ヒータとの間のニップ部に通紙される用紙のサイズに応じた制御を行うような手法を講じたものが知られている。
また、その他の手法としては、大サイズ用紙の通紙を可能とする加熱ローラにおいて、小サイズ用紙の画像形成要求があったときに、加熱ローラに対する小サイズ用紙の通紙位置を軸線方向に変化させることによって、加熱ローラの軸線方向での表面温度を満遍なく奪うようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−129027号公報
しかしながら、上記従来の2つの手法の何れにおいても、加熱ローラの軸線方向での表面温度が不均一であることが否めず、小サイズ用紙を通紙して定着を行った直後の大サイズ用紙の通紙方向によっては、加熱ローラの軸線方向での表面温度がさらに不均一化することになる。これは、加熱ローラの非通紙領域の減少にはなるものの、小サイズ用紙を過度に通紙して定着を行った直後の加熱ローラの軸線方向での表面温度の不均一化と結果的に同じであり、最終的に加熱ローラの非通紙領域での表面温度が定着上限温度(例えば240°C)を上回ってしまうことになる。
その場合、小サイズ用紙を通紙して定着を行った直後に不均一化している加熱ローラの軸線方向での表面温度が均一になるまでの間、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し用紙を通紙させない、つまり画像形成要求を許可しないようにすることも考えられるが、これでは、画像形成効率の低下、並びにユーザに対し待機時間の強要を強いることになると共に、加熱ローラの表面温度の不均一性の解除には予想外の時間(ウォームアップ時間に比較した時間)が費やされることになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小サイズ用紙を通紙直後に不均一化している加熱ローラの軸線方向での表面温度が迅速にかつ効率よく均一化されるようにし、小サイズ用紙の通紙直後の大サイズ用紙の定着不良を確実に解消しつつ、画像形成効率の向上およびユーザに対する待機時間の強要を不要にすることができる定着装置の通紙制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、用紙上に転写された未定着トナーで表現される画像情報を加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対しその各ローラの軸線方向中央を基準に通紙させて用紙上に定着する定着装置における用紙の通紙制御方法として、上記加熱ローラの軸線方向複数箇所でそれぞれ表面温度を検出する表面温度検出手段を複数具備し、上記加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し横送り(用紙の短手方向が用紙搬送方向と平行になる向き)で通紙された際にその加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたとき、上記各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に定着上限温度と定着下限温度との間でのバラツキが発生していれば、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向を横送りとするように制御している。
この特定事項により、小サイズ用紙の通紙直後に横送りで加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたときに、その大サイズ用紙の通紙方向を横送りとするように制御され、小サイズ用紙の通紙直後に通紙される大サイズ用紙の通紙領域は、加熱ローラの軸線方向全域に亘ることになり、小サイズ用紙の通紙直後に昇温している加熱ローラの非通紙領域の表面温度が大サイズ用紙の通紙によって迅速にかつ効率よく下降し、大サイズ用紙の通紙方向によって加熱ローラの軸線方向での表面温度がさらに不均一化することがない。
その場合、各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度には、定着上限温度(例えば240°C)と定着下限温度(例えば170°C)との間でのバラツキ(不均一)が発生しているので、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラに対し大サイズ用紙が横送りで通紙されても、加熱ローラの軸線方向での表面温度のバラツキによって大サイズ用紙の定着不良を招くことがなく、大サイズ用紙の定着を確実に行える。
しかも、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラの軸線方向での表面温度が均一になるまで大サイズ用紙の通紙不能、つまり画像形成要求を許可しないようにする必要がなくなり、画像形成効率の低下およびユーザに対し待機時間の強要を強いる必要がなく、加熱ローラの表面温度の不均一性の解除に時間を費やさずに済む。
これに対し、大サイズ用紙の搬送向きを選択可能にするものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、用紙上に転写された未定着トナーで表現される画像情報を加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対しその各ローラの軸線方向中央を基準に通紙させて用紙上に定着する定着装置における用紙の通紙制御方法として、上記加熱ローラの軸線方向複数箇所でそれぞれ表面温度を検出する表面温度検出手段を複数具備し、上記加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し横送りで通紙された際にその加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたとき、上記各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に所定の定着許容範囲内でのバラツキが発生していれば、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向を横送りまたは縦送りに選択可能に制御している。
この特定事項により、横送りで加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたときに、各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に所定の定着許容範囲内でのバラツキ、例えば定着設定温度(約190°C)を基準にして定着上限温度(約240°C)および定着加減温度(約170°C)までの約50%の範囲(約180°C〜220°C)内でのバラツキ(不均一)が発生していれば、その大サイズ用紙の通紙方向を横送りまたは縦送りに選択可能に制御しているので、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラに対し大サイズ用紙が横送りまたは縦送り(用紙の長手方向が用紙搬送方向と平行になる向き)で通紙されても、加熱ローラの軸線方向での表面温度が所定の定着許容範囲内でのバラツキであるために大サイズ用紙の定着不良を招くことがなく、大サイズ用紙の定着を確実に行える。
しかも、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラの軸線方向での表面温度が均一になるまで大サイズ用紙の通紙不能、つまり画像形成要求を許可しないようにする必要がなくなり、画像形成効率の低下およびユーザに対し待機時間の強要を強いる必要がなく、加熱ローラの表面温度の不均一性の解除に時間を費やさずに済む。
特に、加熱ローラの軸線方向での表面温度に所定の定着許容範囲を超えるバラツキが発生した場合の制御手法を示すものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向を、制御部にメモリされている加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度が所定の定着許容範囲を超えるバラツキを発生させる際の通紙用紙サイズおよび通紙枚数により算出されたバラツキ発生予想データ、または各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度が所定の定着許容範囲を超えるバラツキの発生に基づいて横送りとするように制御している。
この特定事項により、小サイズ用紙の通紙直後に縦送りで通紙されていた大サイズ用紙の通紙方向は、制御部にメモリされている通紙用紙サイズおよび通紙枚数により算出された所定の定着許容範囲を超えるバラツキ発生予想データ、または各表面温度検出手段により検出された所定の定着許容範囲を超えるバラツキの発生に基づいて横送りに変更されるので、大サイズ用紙の縦送りの通紙によって加熱ローラの通紙領域と非通紙領域との間での表面温度の所定の定着許容範囲を超えるバラツキの発生が大サイズ用紙の横送りによる加熱ローラの軸線方向での通紙領域の拡大により抑制され、加熱ローラの通紙領域での表面温度が定着上限温度を上回ることなく軸線方向で迅速に均一化されることになる。
更に、大サイズ用紙の通紙方向の制御に合わせて画像形成要求がなされた画像情報が通紙領域に合致するか否かを制御部で判定し、合致しないときは制御部によって画像情報を回転処理して通紙領域と合致するように処理している場合には、加熱ローラの軸線方向での表面温度のバラツキにより変更された大サイズ用紙の通紙方向に応じて画像情報が処理されることになり、通紙方向に影響されることなく円滑な画像形成を行うことが可能となる。
以上、要するに、小サイズ用紙の通紙直後に大サイズ用紙の画像形成要求がなされたときに、加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に定着上限温度と定着下限温度との間でのバラツキが発生していれば、大サイズ用紙の通紙方向を横送りとするように制御することで、小サイズ用紙の通紙直後に通紙される大サイズ用紙の通紙領域を加熱ローラの軸線方向全域に亘らせて小サイズ用紙の通紙直後に昇温している加熱ローラの非通紙領域の表面温度を迅速かつ効率よく下降させ、大サイズ用紙の通紙方向によって加熱ローラの軸線方向での表面温度を均一させることができる。そして、加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度が定着上限温度と定着下限温度との間でのバラツキであるため、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラに対し大サイズ用紙を横送りで通紙させても、加熱ローラの軸線方向での表面温度のバラツキによって大サイズ用紙の定着不良を招くことがなく、大サイズ用紙の定着を確実に行うことができる。しかも、小サイズ用紙の通紙直後に加熱ローラの軸線方向での表面温度が均一になるまで大サイズ用紙の画像形成要求を許可しないようにする必要がなく、画像形成効率の低下およびユーザに対し待機時間の強要を強いる必要もなくなって、加熱ローラの表面温度の不均一性の解除に時間を費やさずに迅速に画像形成動作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本形態では、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能を兼ね備えた複合機に本発明を適用した場合について説明する。
−複合機の全体構成の説明−
図1は本形態に係る複合機1(画像形成装置)の内部構成の概略を示している。この図1のように、本複合機1は、スキャナ部2、プリント部3及び原稿自動給紙部4を備えている。以下、各部について説明する。
−スキャナ部2の説明−
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像や原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)26を備えている。
上記露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図1に一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作として、上記原稿台41上に原稿が載置された場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が図1に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光は光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
−プリント部3の説明−
プリント部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、露光手段としてのレーザスキャニングユニット31a及びドラム型の静電潜像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記光電変換素子26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射するものである。感光体ドラム31bは、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像手段としての現像装置31c、転写手段としての転写ローラ31d、クリーニング装置31e、図示しない除電器、帯電手段としての帯電ローラ31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を用紙としての画像形成用紙P(図2参照)に転写するものである。クリーニング装置31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電ローラ31fとしては、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面に対し電源(図示せず)からの直流電圧を接触帯電により印加して帯電させる接触帯電方式のものが適用されている。
このため、画像形成用紙Pに画像を形成する際には、帯電ローラ31fの接触によって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が画像形成用紙Pに転写される。更に、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置31eによって除去されると共に、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、画像形成用紙Pへの画像形成動作(印刷動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の画像形成用紙Pに対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
一方、用紙搬送系32は、用紙カセット33に収容された画像形成用紙Pを1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された画像形成用紙Pを排紙トレイ35へ排出するものである。この場合、用紙カセット33に収容される画像形成用紙Pとしては、横送りで通紙されるA4サイズの用紙が最大サイズの画像形成用紙となり、この横送りで通紙されるA4サイズの画像形成用紙の他、縦送り(用紙の長手方向が用紙搬送方向と平行になる向き)で通紙されるA4サイズの画像形成用紙や、A5サイズの画像形成用紙等の小サイズの画像形成用紙も収容されるようになっている。
また、上記用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は用紙カセット33の排出側に対向していると共に他端が排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。
主搬送路36の上流端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収容されている画像形成用紙Pを1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ36d,36dが配設されている。このレジストローラ36d,36dは、感光体ドラム31b表面のトナー像と画像形成用紙Pとの位置合わせを行いながら画像形成用紙Pを搬送するものである。主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも下流側には、画像形成用紙Pに転写されたトナー像を加熱ローラ391と加圧ローラ392との間のニップ部を通して定着させる定着装置39が配設されている。更に、主搬送路36の下流端には、画像形成用紙Pを排紙トレイ35に排紙するための排出ローラ36eが配設されている。
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置とこの第1位置から図中反時計回り方向に回動して反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには画像形成用紙Pが排紙トレイ35に向けて搬送され、第2位置にあるときには画像形成用紙Pが反転搬送路37へ供給可能となっている。反転搬送路37には搬送ローラ37aが配設されており、画像形成用紙Pが反転搬送路37に供給された場合(所謂スイッチバック搬送により画像形成用紙Pが反転搬送路37に供給された場合)には、この搬送ローラ37aによって画像形成用紙Pが搬送され、レジストローラ36dの上流側で画像形成用紙Pが反転されて再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、画像形成用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
−原稿自動給紙部4の説明−
次に、原稿自動給紙部4について説明する。この原稿自動給紙部4は、所謂自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45及び各トレイ43,44,45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
上記原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には原稿ピックアップローラ47a及び捌きローラ47bが配設されている。捌きローラ47bの下側には捌き板47cが配設されており、原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚がこの捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図中B部分)よりも下流側にはPSローラ47e,47eが配設されている。このPSローラ47e,47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、このPSローラ47e,47eは原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e,47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、上記露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、上記スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。上記原稿押え板42bの背面(上面)には図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触しており、原稿が原稿読取部42を通過する際にプラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gを経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙される構成となっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図中実線で示すポジション1とこのポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g,47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
−複合機の基本動作説明−
以上の如く構成された複合機1の動作として、先ず、本複合機1が、プリンタとして機能する場合には、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印刷データ(イメージデータやテキストデータ)を受信し、この受信した印刷データ(プリントデータ)を図示しないバッファ(メモリ)に一旦格納していく。このバッファへのプリントデータの格納と共に、バッファからのプリントデータの読み出しを順次行って、この読み出したプリントデータに基づき、上述したプリント部3の画像形成動作により画像形成用紙Pに画像形成が行われる。
また、本複合機1がスキャナとして機能する場合には、上記スキャナ部2によって読み取った原稿のスキャン画像データをバッファに一旦格納していく。このバッファへのスキャン画像データの格納と共に、バッファからホスト装置へのスキャン画像データの送信を順次行って、このホスト装置のディスプレイ等に画像表示する。
更に、本複合機1がコピー機として機能する場合には、上記スキャナ機能によって読み取った原稿画像データに基づきプリント部3の画像形成動作によって画像形成用紙Pに画像形成が行われることになる。
そして、本発明の特徴部分として、図2に示すように、定着装置39は、加熱ローラ391および加圧ローラ392を収容する定着ユニット390を備えている。この定着ユニット390は、加熱ローラ391を収容する定着上フレーム390aと、加圧ローラ392を収容する定着下フレーム390bとを備え、この各フレーム390a,390bがヒンジ(図示せず)を介して開閉可能に構成され、両フレーム390a,390bを閉塞させたときに加熱ローラ391と加圧ローラ392とが接触するように対向配置されてなる。上記加熱ローラ391および加圧ローラ392は、各フレーム390a,390bに対し軸受け393,…を介して回転自在に支持されている。そして、上記加熱ローラ391の一端(図3では右端)には、駆動モータ394の出力ギヤ394gと噛合する駆動ギヤ391gが回転一体に連結されている。また、上記加圧ローラ392の一端(図3では右端)には、駆動ギヤ391gと噛合する従動ギヤ392gが回転一体に連結され、駆動モータ394の駆動力により加熱ローラ391および加圧ローラ392が回転するようになっている。この場合、両フレーム390a,390bの閉塞状態は、その軸線方向両端部に設けられたロックレバー(図示せず)によって保持されるようになっている。
上記加熱ローラ391の内部には、軸線方向中央部において画像形成用紙Pのセンタ基準に合わせてニクロム線を密に巻いたメインヒータ391aと、このメインヒータ391aの軸線方向両側部においてそれぞれニクロム線を密に巻いたサブヒータ391bとが収容されている。このメインヒータ391aおよびサブヒータ391bは、図示しない制御部から通電されることによって所定の熱分布(中央部および左右両側部)で発光し、赤外線が放射され、加熱ローラ391の内周面を加熱するようになっている。そして、メインヒータ391aとサブヒータ391bとは、制御部によってそれぞれ独立に温度制御される。なお、メインヒータ391aとサブヒータ391bとの分割方法は、上記構成に限定されるものではなく、一方を基準とした分割方法など多数の分割方法が考えられる。
加熱ローラ391は、メインヒータ391aおよびサブヒータ391bにより定着設定温度(ここでは190゜C)に加熱されて、定着装置39のニップ部(加熱ローラ391と加圧ローラ392との間のニップ部)に通紙された画像形成用紙Pを加熱するためのものである。この場合、定着装置39のニップ部に通紙される画像形成用紙Pとしては、A4の横送り(画像形成用紙Pの短手方向が用紙搬送方向と平行になる向き)が最大サイズの用紙となる。
また、図2に示すように、加熱ローラ391は、その本体である芯金391cと、画像形成用紙P上のトナーTがオフセットするのを防止するために芯金391cの外周表面に形成された離型層391dとを備えている。
芯金391cには、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅などの金属、あるいはそれらの合金などが用いられる。なお、本実施形態の芯金391cとしては、直径40mm、肉厚0.25mmの鉄(STKM)よりなる薄肉のものを使用している。
離型層391dには、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどが適している。尚、本実施形態の離型層391dとしては、フッ素樹脂が適用されている。
加圧ローラ392は、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウムなどの芯金392aの外表面にシリコーンゴムなどの耐熱弾性材層392bを有するように構成されている。加圧ローラ392の耐熱弾性材層392bの表面には、加熱ローラ391の場合と同様のフッ素樹脂による離型層が形成されていてもよい。尚、本実施形態における加圧ローラ392としては、直径40mmで、シリコーンゴムからなる耐熱弾性体層392bと、PFAチューブからなる離型層392cが設けられており、図示しないばね等の弾性部材により加熱ローラ391に200Nの力で圧接され、これにより、加熱ローラ391との間に幅が約6mmのニップ部が形成されるよう構成されている。
そして、図2に示すように、上記加熱ローラ391の軸線方向の中央位置および側端部位置には、それぞれの箇所で表面温度を検出する表面温度検出手段としてのサーミスタ395(図では一方のみ示す)が設けられている。この各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向の中央位置および側端部位置での表面温度は、上記制御部に出力され、この制御部において、図4に示すように、加熱ローラ391の軸線方向での表面温度が定着設定温度TAに保持されるようにメインヒータ391aおよびサブヒータ391bへの通電を制御している。この場合、図4において、破線は、小サイズの画像形成用紙通紙直後の温度分布を示し、実線は、A4サイズの画像形成用紙通紙直後の温度分布を示している。尚、図4中THは、240°Cに設定された定着上限温度であって、TLは、170°Cに設定された定着下限温度である。
上記制御部では、定着装置39に対し横送りで最大サイズとなるA4サイズの画像形成用紙を通紙させる画像形成要求がなされたとき、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲(例えば180°C〜220°Cの範囲)内でのバラツキが発生していれば、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りまたは縦送りに選択可能に制御、つまり横送りで最大サイズとなるA4サイズの画像形成用紙が用紙カセット33に対し横送りおよび縦送りのいずれの通紙方向に収容されていても定着装置39に対する通紙を許可するように制御している。また、上記制御部では、定着装置39に対しA4サイズの画像形成用紙を通紙させる画像形成要求がなされたとき、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲を超え上限定着温度と下限定着温度との間でのバラツキが発生していれば、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りとするように制御、つまりA4サイズの画像形成用紙が用紙カセット33に対し横送りの通紙方向に収容されているときに限り定着装置39に対する通紙を許可するように制御している。この場合、制御部は、最大サイズのA4サイズの画像形成用紙の通紙方向の制御に合わせて画像形成要求がなされた画像情報が定着装置39に対する通紙領域に合致するか否かを判定し、合致しないときは画像情報を画像処理部で回転処理して通紙領域と合致するように処理している。
ここで、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印刷データ(プリントデータ)に基づくプリント部3の画像形成動作により画像形成用紙Pに画像形成を行うまでの制御部による制御の流れを図5のフローチャート図に沿って説明する。
まず、図5のフローチャートのステップST1において、複合機1に対する画像形成要求、つまりパーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印刷データが受信されると、ステップST2で、定着装置39に対する通紙サイズがA4サイズの画像形成用紙Pであるか否かを判定する。この判定は、用紙カセット33に対し収容される画像形成用紙Pによって行われるようにしてもよい。
そして、上記ステップST2の判定が、通紙サイズがA4サイズの画像形成用紙PであるYESの場合には、ステップST3において、定着装置39に対する直前の通紙サイズが小サイズの画像形成用紙であったか否かを判定する。この判定は、その判定前に用紙カセット33に対し収容されていた画像形成用紙Pによって行われるようにしてもよい。一方、上記ステップST2の判定が、通紙サイズがA4サイズの画像形成用紙PではないNOの場合には、後述するステップST8に進む。
上記ステップST3の判定が、直前の通紙サイズが小サイズの画像形成用紙であったYESの場合には、ステップST4において、小サイズの画像形成用紙の通紙後から加熱ローラ391の軸線方向でのバラツキが解消されて表面温度が均一化される所定の時間が経過しているか否かを判定する。一方、上記ステップST3の判定が、直前の通紙サイズが小サイズの画像形成用紙でないNOの場合には、後述するステップST8に進む。
上記ステップST4の判定が、小サイズの画像形成用紙の通紙後から加熱ローラ391の軸線方向での表面温度が均一化される所定の時間が経過していないNOである場合には、ステップST5で、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向が横送り、つまりA4サイズの画像形成用紙が用紙カセット33に対し横送りの通紙方向に収容されているか否かを判定する。一方、上記ステップST4の判定が、小サイズの画像形成用紙の通紙後から加熱ローラ391の軸線方向での表面温度が均一化される所定の時間が経過しているYESの場合には、後述するステップST8に進む。
上記ステップST5の判定が、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向が縦送り、つまりA4サイズの画像形成用紙が用紙カセット33に対し縦送りの通紙方向に収容されているNOである場合には、ステップST6において、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲(例えば180°C〜220°Cの範囲)を超え上限定着温度(例えば240°C)と下限定着温度(例えば170°C)との間でのバラツキが発生しているかを検出し、この検出結果に基づいて定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りに変更、つまりA4サイズの画像形成用紙を用紙カセット33に対し横送りの通紙方向に収容してもよいか否かを判定する。一方、上記ステップST5の判定が、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向が横送りつまりA4サイズの画像形成用紙が用紙カセット33に対し横送りの通紙方向に収容されているYESの場合には、後述するステップST8に進む。
このステップST6の判定が、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲を超え上限定着温度と下限定着温度との間でのバラツキが発生しているために、定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りに変更、つまりA4サイズの画像形成用紙を用紙カセット33に対し横送りの通紙方向に収容すべきであるYESの場合には、ステップST7において、画像情報を画像処理部で回転処理して定着装置39に対する画像形成用紙の通紙領域と合致するように処理する。一方、上記ステップST6の判定が、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲内でのバラツキが発生しているために定着装置39に対するA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りに変更しなくてもよいNOの場合には、ステップST8に進む。
その後、ステップST8において、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印刷データ(プリントデータ)に基づいてプリント部3の画像形成動作により画像形成用紙Pに画像形成処理を行った後、ステップST9で、次の画像形成要求が有るか否かを判定する。つまり、パーソナルコンピュータ等のホスト装置からの印刷データ(プリントデータ)が複合機1に受信されているか否かを判定し、ホスト装置からの印刷データ(プリントデータ)が複合機1に受信されているYESの場合には、上記ステップST2に戻る一方、ホスト装置からの印刷データ(プリントデータ)が複合機1に受信されていないNOの場合には、待機状態に移行する。
このように、上記実施形態では、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に横送りで加熱ローラ391の軸線方向ほぼ全域に亘るようなA4サイズ(最大サイズ)の画像形成用紙の画像形成要求がなされたときに、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲内でのバラツキ、例えば定着設定温度(約190°C)を基準にして定着上限温度(約240°C)および定着加減温度(約170°C)までの約50%の範囲(約180°C〜220°C)内でのバラツキ(不均一)が発生していれば、そのAサイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りまたは縦送りに選択可能に制御しているので、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に定着装置39に対しA4サイズの画像形成用紙が横送りまたは縦送りで通紙されても、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に昇温している加熱ローラ391の非通紙領域(軸線方向左右両側端部)の表面温度によってA4サイズの画像形成用紙の定着性能に悪影響を及ぼすことがなく、加熱ローラ391の軸線方向での表面温度のバラツキによってA4サイズの画像形成用紙の定着不良を招かずに定着を確実に行うことができる。
また、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に縦送りで通紙されていたA4サイズの画像形成用紙の通紙方向は、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲(180°C〜220°C)を超えかつ上限定着温度(例えば240°C)と下限定着温度(例えば170°C)との間でのバラツキが発生していれば、そのAサイズの画像形成用紙の通紙方向が横送りに変更されるので、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に通紙されていたA4サイズの画像形成用紙の通紙領域は、加熱ローラ391の軸線方向ほぼ全域に亘るように変更され、A4サイズの画像形成用紙の縦送りでの通紙直後に昇温している加熱ローラ391の非通紙領域(軸線方向左右両側端部)の表面温度がA4サイズの画像形成用紙の横送りでの通紙によって迅速にかつ効率よく下降し、A4サイズの画像形成用紙の横送りによって加熱ローラ391の軸線方向での表面温度を速やかに均一化させることができる。
しかも、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に加熱ローラ391の軸線方向での表面温度が均一になるまでA4サイズの画像形成用紙の通紙不能、つまり画像形成要求を許可しないようにする必要がなくなり、画像形成効率の低下およびユーザに対し待機時間の強要を強いる必要がなく、加熱ローラ391の表面温度の不均一性の解除に時間を費やさずに迅速に画像形成動作を行うことができる。
更に、最大サイズのA4サイズの画像形成用紙の通紙方向の制御に合わせて画像形成要求がなされた画像情報が定着装置39に対する通紙領域に合致するか否かを判定し、合致しないときは画像情報を画像処理部で回転処理して通紙領域と合致するように処理しているので、加熱ローラ391の軸線方向での表面温度のバラツキにより変更されたA4サイズの画像形成用紙の通紙方向に応じて画像情報が処理されることになり、通紙方向に影響されることなく円滑な画像形成を行うことができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲(180°C〜220°C)を超えかつ上限定着温度(例えば240°C)と下限定着温度(例えば170°C)との間でのバラツキが発生していれば、そのAサイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りに変更するようにしたが、小サイズの画像形成用紙の通紙直後にA4サイズの画像形成用紙の画像形成要求がなされたときに、各サーミスタにより検出された加熱ローラの軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に定着上限温度(約240°C)と定着下限温度(約170°C)との間でのバラツキが発生していれば、直ちにAサイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りにするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に縦送りで通紙されていたA4サイズの画像形成用紙の通紙方向を、各サーミスタ395により検出された加熱ローラ391の軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度に所定の定着許容範囲を超えかつ上限定着温度と下限定着温度との間でのバラツキが発生していれば、そのAサイズの画像形成用紙の通紙方向を横送りに変更するようにしたが、小サイズの画像形成用紙の通紙直後に縦送りで通紙されていたA4サイズの画像形成用紙の通紙方向が、制御部にメモリされている加熱ローラの軸線方向中央位置および側端部位置での表面温度が所定の定着許容範囲を超えるバラツキを発生させる際の通紙用紙サイズおよび通紙枚数により算出されたバラツキ発生予想データに基づいて横送りとするように制御されていてもよい。
しかも、上記実施形態では、サーミスタ395によって加熱ローラの軸線方向中央位置および側端部位置の2箇所の表面温度を検出するようにしたが、加熱ローラの軸線方向3箇所以上で表面温度が検出されるようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、複合機1の定着装置39に本発明を適用した場合について説明したが、コピー機能、プリント機能、またはファクシミリ機能を備えた画像形成装置の定着装置に本発明が適用されていても良いのはもちろんである。
本発明の実施形態に係わる定着装置を備えた複合機の概略構成を示す模式図である。 定着装置を側方から見た断面図である。 加熱ローラを横断面にした状態で示す定着装置の断面図である。 加熱ローラの軸線方向での表面温度分布を示す特性図である。 ホスト装置から送信された印刷データに基づくプリント部の画像形成動作により画像形成用紙に画像形成を行うまでの制御部による制御の流れを説明するフローチャート図である。
符号の説明
39 定着装置
391 加熱ローラ
392 加圧ローラ
395 サーミスタ(表面温度検出手段)
P 画像形成用紙(用紙)
T トナー

Claims (4)

  1. 用紙上に転写された未定着トナーで表現される画像情報を加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対しその各ローラの軸線方向中央を基準に通紙させて用紙上に定着する定着装置における用紙の通紙制御方法において、
    上記加熱ローラの軸線方向複数箇所でそれぞれ表面温度を検出する表面温度検出手段を複数具備し、
    上記加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し横送りで通紙された際にその加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたとき、上記各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に定着上限温度と定着下限温度との間でのバラツキが発生していれば、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向を横送りとするように制御していることを特徴とする定着装置の通紙制御方法。
  2. 用紙上に転写された未定着トナーで表現される画像情報を加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対しその各ローラの軸線方向中央を基準に通紙させて用紙上に定着する定着装置における用紙の通紙制御方法において、
    上記加熱ローラの軸線方向複数箇所でそれぞれ表面温度を検出する表面温度検出手段を複数具備し、
    上記加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対し横送りで通紙された際にその加熱ローラの軸線方向全域に亘るような大サイズ用紙の画像形成要求がなされたとき、上記各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度に所定の定着許容範囲内でのバラツキが発生していれば、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向を横送りまたは縦送りに選択可能に制御していることを特徴とする定着装置の通紙制御方法。
  3. 上記請求項2に記載の定着装置の通紙制御方法において、
    加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部に対する大サイズ用紙の通紙方向は、制御部にメモリされている加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度が所定の定着許容範囲を超えるバラツキを発生させる際の通紙用紙サイズおよび通紙枚数により算出されたバラツキ発生予想データ、または各表面温度検出手段により検出された加熱ローラの軸線方向複数箇所での表面温度が所定の定着許容範囲を超えるバラツキの発生に基づいて横送りとするように制御していることを特徴とする定着装置の通紙制御方法。
  4. 上記請求項3に記載の定着装置の通紙制御方法において、
    制御部は、大サイズ用紙の通紙方向の制御に合わせて画像形成要求がなされた画像情報が通紙領域に合致するか否かを判定し、合致しないときは画像情報を回転処理して通紙領域と合致するように処理していることを特徴とする定着装置の通紙制御方法。
JP2003273021A 2003-07-10 2003-07-10 定着装置の通紙制御方法 Pending JP2005031550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003273021A JP2005031550A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 定着装置の通紙制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003273021A JP2005031550A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 定着装置の通紙制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005031550A true JP2005031550A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34210390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003273021A Pending JP2005031550A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 定着装置の通紙制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005031550A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013003356A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013003358A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013003357A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013011698A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013088593A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Murata Mach Ltd 画像処理装置
US9046855B2 (en) 2011-06-16 2015-06-02 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013003356A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013003358A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013003357A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8750746B2 (en) 2011-06-16 2014-06-10 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
US9046855B2 (en) 2011-06-16 2015-06-02 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
JP2013011698A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013088593A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Murata Mach Ltd 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5173464B2 (ja) 画像形成装置
JP2004151470A (ja) 誘導加熱定着装置
JP2005196054A (ja) 画像形成装置及び定着機構部の制御方法
JP3780081B2 (ja) 画像形成装置
JP5134678B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3282257B2 (ja) 定着装置
JP2004020689A (ja) 画像形成装置
JP3784790B2 (ja) 定着装置の制御方法および定着方法並びに画像形成装置
JP2005031550A (ja) 定着装置の通紙制御方法
JP3806027B2 (ja) 画像形成装置の定着温度制御方法
JP3308692B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP4858649B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2004309651A (ja) 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成機
JP2005156977A (ja) 定着装置およびこれを用いた画像形成装置
JP3771486B2 (ja) 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成機
JP4099995B2 (ja) 定着装置
JP4295564B2 (ja) 定着装置及び回転制御方法
JP2005049641A (ja) 定着装置の通電制御方法
JP2005156843A (ja) 定着装置およびこれを用いた画像形成装置
JP4729966B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2006209009A (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2005049642A (ja) 定着装置の加熱ローラ構造
JPH10198215A (ja) 画像形成装置
JP2007310077A (ja) 画像形成装置
JP2000194207A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701